目次
特集アドバイザー/髙田 公理(武庫川女子大学 名誉教授)
塩か味噌でも日本酒は飲める。が、本来「肴」は「魚」
――そこで和食の雛形を極端に単純化すると「旬の魚と野菜を
おかずに米飯を食べる」となる。ここで「米飯」を「米の酒=日本酒」
に置き換えると、日本の食と酒の関係の諸相がイメージできる。
ただ、順序はある。茶懐石なら食事から飲酒に移り、会席なら食事は
最後になる。が本来、日本酒以外の酒はなかった。
一方、18世紀のイタリアでは食前・食中・食後に異なる酒を
嗜む習俗が生まれた。で、食中酒に対応する単語はないが、食前酒は
「開く」から転じたaperitivo、食後酒は「消化」から転じたdigestif
という単語が登録される。
こうした彼我の違いを前提に現代の日本と世界における「酒と食」の
関係をたずねてみよう。
-目次-
<特集>
巻頭:こいつあいけねえ/髙田 郁
第Ⅰ部 酒と食の考現学
1 ウイスキーを食中酒にした日本/輿水 精一
2 チェコとビールの深い関係/クレメントゆみ子
3 伝統的な「歓待のワイン」/戸塚 真弓
4 国よりも、通貨よりも。ロシア人が信じる、ウォトカという「水」/高梨 悦子
5 現代中国における酒と食/西澤 治彦
6 日本人と飲酒/吉田 元
<TOPIC>酒食同源の不思議な世界-エチオピア・コンソ社会の食生活-/篠原 徹
第Ⅱ部 異文化に適応する日本酒
1 米国人に日本酒をきちんと知ってほしい/太田 心平
2 イタリア人と日本酒を酌み交わすとき/手島 麻記子
3 日本酒は香港に根づくのか/芹澤 知広
<Column>酒を食に-料理に使うお酒/Greg de St.Maurice
第Ⅲ部 酒のない食卓
1 禁酒法はアメリカの食卓にどんな影響を与えたか/東 理夫
2 ピザパ栄え、酒宴滅ぶ?-女子大生の新しい聖餐とは-/藤本 憲一
第Ⅳ部 異文化の酒を受容する日本の食文化/髙田 公理
<連載>
すべての道は「食」に通ずる-イタリア-/宇田川 妙子
(第1回)「変化のなかのイタリアの食」
和菓子の歴史/青木 直己
(第1回)「縄文クッキーから餅団子」
文明開化の食『西洋料理通』と河鍋暁斎の記録から(最終回)/森枝 卓士
大食軒酩酊の食文化/石毛 直道
(第35回)「リモンチェロとスピリタス」
旅の記録と食/山本 志乃
(最終回)「幕末志士の母孝行」
文献紹介 カタジーナ・チフィエルトカ+安原美帆著『秘められた和食史』/赤嶺 淳
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商品情報・内容
- 出版社:味の素食の文化センター
- 発行間隔:季刊
- 発売日:1,4,7,10月の12日
- サイズ:B5
■ 身近な食から深奥な世界に迫る!
「Vesta」(ヴェスタ)は古代ローマの「カマドの女神」にちなんで名づけられた食文化専門誌です。民族学・史学・考古学・医学・哲学・経済学などさまざまな学問分野から食を眺め、身近な食生活の背景にある深奥な世界に迫ろうとするものです。歴史的な流れと地域的な比較の中で現在の社会のありようを考え、将来を展望するヒントを提供するものです。食文化に関する研究資料や教材に役立つのみならず食文化愛好家の理解の一助にもなる魅力ある雑誌です。 「みるvesta~食文化の世界~」 より多くの方に食文化に興味を持っていただけるよう、特集と連動した『vesta』映像版を制作しています。その名もズバリ「みるvesta~食文化の世界~」。数名のご執筆者の方に掲載記事を中心にインタビューし誌面にない内容も収録されています(ロングバージョン約10~13分、ショートバージョン約1分)。ぜひこちらもお楽しみください。 https://youtube.com/channel/UCK0r3EjqLNCbznnPpW_H74Q?si=DTk247xTcTxIMDT6
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