目次
特集アドバイザー/今田 節子(ノートルダム清心女子大学 名誉教授)
1977年、女性の海藻学者によって食用海藻をSea Vegetable
と表現することが提唱された。海藻の食習慣について聞き取り
調査を実施している過程で、まさしく日本人の海藻利用に
ふさわしい言葉だと実感したことを思い出す。
日本における海藻の食文化の大きな特徴は、海藻成分を抽出して
利用するのではなく、藻体全体を調理材料として使うところにあり、
その調理法は野菜料理と酷似ている。しかし、現在では海藻利用が
減少していることも事実であり、残念なことである。
海藻にまつわる食文化は米食文化、魚食文化とならび日本を代表する
食文化であるが、われわれは海藻に関する知識が決して豊富とは
いえない。この特集が世界に誇れる海藻の食文化を再認識する
切っ掛けとなり、今後の海藻利用の一助となれば幸いである。
-目次-
<特集>
巻頭: 韓国、中国、日本の海藻食
第Ⅰ部 日本編
1 海藻とは何か-海藻の基礎知識/今田 節子
2 海藻の利用/今田 節子
3 海藻の歴史/今田 節子
4 能登地域の海藻食文化/林 紀代美
5 日本の食文化と昆布/奥井 隆
6 四十余手間の羅臼昆布
-世界自然遺産知床の海が育む北海道羅臼町の昆布/二村 悟
<Topic 1>海藻と環境/村瀬 昇
<Topic 2>食材としての海藻の魅力 -食と健康の視点から-/宮下和夫
7.まとめ -Sea Vegetable としての利用/今田節子
第Ⅱ部 世界編
海藻食の多様性と人類/秋道智彌
<Column>動物にとっての海藻(草)食/秋道智彌
<連載>
☆すべての道は「食」に通ずる -イタリア-/宇田川 妙子
(第2回)「家族の食卓からみえてくるもの」
☆嗜好品の文化論/髙田 公理
(第1回)「嗜好品の楽しみ:その豊かな含蓄」
☆大食軒酩酊の食文化/石毛 直道
(第36回)「納豆汁」
☆“食べる”を予測する/岩村 暢子
(第1回)「「食DRIVE」調査とは」
☆文献紹介 赤嶺淳著『鯨を生きる-鯨人の個人史・鯨食の同時代史』/若松 文貴
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商品情報・内容
- 出版社:味の素食の文化センター
- 発行間隔:季刊
- 発売日:1,4,7,10月の12日
- サイズ:B5
■ 身近な食から深奥な世界に迫る!
「Vesta」(ヴェスタ)は古代ローマの「カマドの女神」にちなんで名づけられた食文化専門誌です。民族学・史学・考古学・医学・哲学・経済学などさまざまな学問分野から食を眺め、身近な食生活の背景にある深奥な世界に迫ろうとするものです。歴史的な流れと地域的な比較の中で現在の社会のありようを考え、将来を展望するヒントを提供するものです。食文化に関する研究資料や教材に役立つのみならず食文化愛好家の理解の一助にもなる魅力ある雑誌です。 「みるvesta~食文化の世界~」 より多くの方に食文化に興味を持っていただけるよう、特集と連動した『vesta』映像版を制作しています。その名もズバリ「みるvesta~食文化の世界~」。数名のご執筆者の方に掲載記事を中心にインタビューし誌面にない内容も収録されています(ロングバージョン約10~13分、ショートバージョン約1分)。ぜひこちらもお楽しみください。 https://youtube.com/channel/UCK0r3EjqLNCbznnPpW_H74Q?si=DTk247xTcTxIMDT6
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