パリティ 発売日・バックナンバー

全246件中 31 〜 45 件を表示
1,540円
パリティ2016年11月号
Vol.31 No.11


【articles】
・未来の空調システム
 固体の熱量効果による冷却技術 I. タケウチ,K. サンデマン 和田裕文 訳
・海の温度を音で聞く
 深海の水温計測 K. G. サブラ,B. コーニュエル,W. A. クーパーマン 増田周平
・新しい情報伝送媒体
 反強磁性体中のスピン流 関 真一郎

【news】
メタ表面で変貌をとげる量子カスケードレーザー R. M. ウィルソン 関根徳彦 訳
ディラック電子の流れを制御できる新磁性体 酒井英明
ゼロから育てる砂丘 A. G. スマート 西森 拓 訳

ニュースダイジェスト S. K. ブラウ,C. デイ,R. M. ウィルソン ほか
ほぼ暗黒物質だけでできた大きな銀河 / 台風が水中音場を変化させる / 天の川銀河の泡を膨らませる高速の雲 ほか

クローズアップ:
 タコマ橋の崩落:共振現象のなぞ D. W. オルソン,S. F. ウォルフ,J. M. フック 勝地 弘 訳
 電気化学による超強電場下の超伝導 岩佐義宏
 塩溶液 G. P. ティール 松山秀人 訳
 生物に学ぶ水処理膜設計 木村 睦

随想:
いま,チェルノブイリから何を学ぶか? T. フェダー 村松 健 訳

講座:相転移ことはじめ 第8回
 多様な相転移Ⅰ 宮下精二

コラム:パリティのココロ
 サイエンスカフェの開催 大槻義彦

【information corner】
フォーラム
12月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
音響水温測定 / 軌道極限とパウリ極限 / 逆浸透 / 界面重縮合 / 生分解性




○固体でエアコンをつくる
現在の空調システムにおける主要な冷却方式である蒸気圧縮方式は,地球温暖化係数が高く,議論の的になっています。この方式に変わる新しい冷却技術として注目されている,固体を用いた熱量効果について,その原理と最近の動向を紹介します。

○音響水温測定の実際
地球の気候システム中でもっとも大きな貯熱庫である海洋の熱量分布を正確に評価するためには,深海の温度の計測が必要です。海中での音速の変化を用いて水温を測る技術はそのための強力なツールになり得ます。

○情報を乗せてスピンはめぐる
超低消費電力かつ高速な情報伝送媒体の候補としてスピン流が注目されています。最近の研究から,反強磁性体が,スピン流を利用した未来の情報処理を実現するための新たな主役となり得ることが示唆されています。その真相に迫ります。

○砂丘形状の統一理論とその実証
砂丘の形状と,風向きの季節変動性との関係を与える理論が,長期間の野外実験によって検証されました。中国・内モンゴル自治区のトングリ砂漠で行われたこの実験は,地形学の1分野を新たなステージへと導こうとしています。
1,540円
パリティ2016年10月号
Vol.31 No.10

【特集記事】
特集:重力波
・アインシュタインの最後の宿題
  重力波とは 浅田秀樹
・重力波観測の驚異的な技術
  人類はいかにして極小の時空ゆがみを検出したのか 麻生洋一
・LIGO以降の物理学
  初観測された重力波が開いた宇宙への新しい窓 神田展行
・時空のゆがみで宇宙をみる
  重力波天文学の幕開け 田越秀行

【news】
共鳴回路による自発的スピン反転遷移の促進 J. L. ミラー 山本倫久 訳
回折限界を超える超音波の解像度 J. L. ミラー 田村安孝 訳
小石から木星をつくる S. チャン 堀 安範 訳

ニュースダイジェスト A. グラント,S. K. ブラウ,C. デイ ほか
LHCの新しいデータで夢と消えた新粒子 / 火星の衛星の形成 / 外科用縫合針の誘導 / このうえなく精密なプランク定数の値 ほか

クローズアップ:
 水の蒸発における分子ダイナミクス 永田勇樹
 フォトニック結晶における大きなチャーン数の実証 五十嵐悠一
 方向二色性の増強と一方向透明現象 有馬孝尚

講座:相転移ことはじめ 第7回 
 臨界現象のユニバーサリティクラス 宮下精二

コラム:パリティのココロ
 「国際物理オリンピック」の教育効果とは? 大槻義彦

【information corner】
フォーラム
11月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
ブラックホール連星合体 / 超解像超音波撮像 / 小石降着 / バンドチャーン数

〈今月のパリティ〉

○重力の波で時空がゆがむ,とは?
1916年にアルバート・アインシュタインが重力波を予言してから100年がたった2016年,重力波初検出のニュースが世界を席巻しました。重力波とはいったい何でしょうか。一般相対性理論の初歩から考えます。

○10-21のゆがみ
LIGOが検出した重力波の最大振幅は,約10-21でした。これは,重力波による時空のゆがみによって,2つの質点間の距離がもとの長さから10-21倍だけ変化するということを意味します。このような極小のゆがみをLIGOはどのようにとらえたのでしょう。

○水はどのように水蒸気になるのか
水の蒸発は非常に身近な現象であるにもかかわらず,蒸発のメカニズムについての理解が進んでいるとはいえません。どのようにして,水分子が水素結合を切り,分子が気体になるのでしょう。分子動力学シミュレーションを使った研究を紹介します。

○特定の方向からのみ透明にみえる物質?
ある方向からみた場合とそれと逆の方向からみた場合に物質による光の吸収が異なる性質は方向二色性とよばれます。これを拡大し,特定の方向からみた場合にのみ物質が透明になる一方向透明現象は実現可能でしょうか。未来の光機能開拓に向けた研究について解説します。
1,540円
パリティ2016年09月号
Vol.31 No.09

【articles】
・量子情報ネットワークの実現に向けて
 光子の状態を原子に転写する量子メモリー M. アフセリウス,N. ジザン,H. ドゥ・リードマッテン 堀切智之 訳
・透明マントをつくれるか?
 「透明人間」と非対称光学迷彩 雨宮智宏,荒井滋久
・地球接近天体から地球を守る
 小惑星は,ずばり,いくつある? D. クラマー 吉川 真 訳

【news】
解明されたオーロラ爆発のなぞ 海老原祐輔
熱力学的計算で月の組成を読み解く R. M. ウィルソン 中島美紀 訳
史上最強の超新星爆発? S. K. ブラウ 田中雅臣 訳

ニュースダイジェスト J. L. ミラー,C. デイ,R. J. フィッツジェラルド ほか
がん治療につながる小さなタンパク質の撮像 / 2種類の準惑星 / フォトニック量子ホール効果 / LIGOが第2の重力波を発見 ほか

クローズアップ:
 走査トンネル顕微鏡によるジョセフソン渦の観測 吉澤俊介
 ヨーロッパ発の天気予報が当たるわけ D. クラマー 伊藤耕介 訳
 市民参加型,クラウドソーシング的研究が大成果 T. フェダー 榎戸輝揚 訳

講座:相転移ことはじめ 第6回 
 スケール変換とくりこみ群 宮下精二

コラム:パリティのココロ
 文科省,“国立職能大学”設置を計画 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
10月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
NEO / 磁気再結合 / マグネター / くりこみ群 / 固定点




○光の状態を記憶する
光子の壊れやすい量子状態を,単一の原子もしくは原子の集まりへと転写して保存し,好きなときに放出できるようにする装置を光量子メモリーとよびます。その実用化をめざすとり組みと,量子情報技術や量子論の基礎にかかわる研究の動向を解説します。

○疑似的な電磁場で光路を操る
メタマテリアルの研究の進展にともない,光学迷彩が大きな注目を集めています。疑似的な電磁気力を作用させて光の軌道を操ることで,外からはみえずに中からはみえる「透明マント」を可能にする,非対称光学迷彩の物理に迫ります。

○隕石落下の恐怖
地球に接近する天体(NEO)で100 mより大きいものは2万個を超えると推定されています。しかし「140 mを超えるものの90%を2020年までに発見する」という米国議会の決議をNASAは守れないようです。NEOから地球を守ろうとする各国の努力の軌跡をたどります。

○オーロラと宇宙プラズマ物理学
空の一部が突然明るく光り始めて,瞬く間に明るく活発なオーロラが空一面に広がる現象はオーロラ爆発とよばれます。このような現象がなぜ起こるのでしょうか。地球磁場と電流の様子やダイナモなどに着目し,シミュレーションでそのなぞを解き明かす研究を紹介します。
1,540円
パリティ2016年08月号
Vol.31 No.08

【articles】
・分解能だけがすべてではない
 ミクロの世界をとことん観察,電子顕微鏡の進化 Y. チュー,H. ドゥア 杉本宜昭 訳
・物理定数が変わる?
 2原子分子研究こそ基礎物理の検証に威力 D. デミル 梶田雅稔 訳
・国際熱核融合実験炉ITERの命運を握る
 超高温プラズマ維持への挑戦 D. C. ペイス,W. W. ハイドブリンク,M. A. バン・ジーランド 小川国大 訳

【news】
トポロジカル絶縁体の新たな表面ディラック量子現象 吉見龍太郎,川﨑雅司
高圧力で液体重水素を金属化する S. チャン 松岡岳洋 訳

ニュースダイジェスト S. チャン,R. M. ウィルソン,A. グラント ほか
記録破りの超伝導体 / グリーンランドの氷の溶融を地震波で追う / 軍用爆発物の詳細な解析 / 軟らかい表面が硬い物体をもち上げる ほか

クローズアップ:
 カエルの眼は量子センサーとしての性能をもつ A. G. スマート 岡野俊行 訳
 中性子星に隠されたパスタ状原子核 N. レア 堂谷忠靖 訳
 磁場がつくる不思議な流れ J. E. マーティン,K. J. ソリス 縄手雅彦 訳
 光合成の蛍光,分子から惑星まで G. S. シュラウ=コーエン,J. ベリー 彦坂幸毅 訳

講座:相転移ことはじめ 第5回
 臨界現象とスケーリング則 宮下精二

コラム:パリティのココロ
 随所に科学文明の落とし穴 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
9月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
ポンププローブ法 / 原子核シッフモーメント / アルベーン波 / GPP / SIF / ハイパースケーリング




○百聞は一見にしかず,を追い求めて
新しい科学を切り開くために必要とされる電子顕微鏡は,たんに高い空間分解能をめざすだけではなく,さまざまな試料環境や超高速でのイメージングが求められます。未来の電子顕微鏡に必要とされる科学のブレークスルーや装置の発展について議論します。

○単純な分子でひも解く深遠な法則
エネルギー準位の数が豊かな構造をもつ分子は,時間反転対称性の破れや陽子-電子質量比の恒常性などの精密な検出手段になり得ます。物理法則のもっとも基本的な特性を検出する目的で分子を用いた精密実験の事例などを紹介します。

○核融合研究の障壁に迫る
プラズマ中の電磁波と高速イオンの相互作用により,イオンの軌道が乱れ磁場閉じ込め容器から逃げてしまうことが起こります。核融合発電炉における高温プラズマの閉じ込めの劣化防止やITERへの応用など,最前線に迫ります。

○めでたく金属水素になったが真相は?
水素はもっともシンプルで,かつもっとも豊富に存在する元素ですが,その単純さとは裏腹に,しばしば予想外の性質を示します。低温で固体になっても絶縁体であった水素が,高圧力のもと金属相に転移したという実験結果を解説します。
1,540円
パリティ2016年07月号
Vol.31 No.07

【articles】
・宇宙は韻を踏むか?
 物理にたずさわるすべての人が知っておくべき弦理論の基礎 E. ウィッテン 風間洋一 訳
・ガリレイの観測から400年
 太陽はなぜ11年の活動周期をもつのか 堀田英之
・粒子は階段を上るのか?
 情報熱力学:マクスウェルのデーモンからランダウアー原理まで E. ルッツ,S. チリ ベルト 沙川貴大 訳
・カントも驚く時計の進化
 太古の時代から未来へと続く時計の進化 安田正美

【news】
宇宙の網目構造に張りつく原始銀河 S. チャン 小野宜昭 訳
機械共振器における量子スクイーズド状態の実現 J. L. ミラー 山口浩司 訳
エフィモフ3量体の姿をとらえることに成功 J. L. ミラー 向山 敬 訳

ニュースダイジェスト J. L. ミラー,R. J. フィッツジェラルド,C. デイ ほか
海洋の圧力計でスロースリップを観察する / カオスに制限されるハリケーンの強さの予測可能性 / 古琴の音色の秘密が明らかに ほか

クローズアップ:
 準結晶の成長過程で起こる原子の再配列 枝川圭一
 グラフェンpn接合におけるパリティ効果の発見 松尾貞茂,小林研介

講座:相転移ことはじめ 第4回 
 協力現象と平均場近似 宮下精二

理科教育
 物理チャレンジと物理オリンピックの10年から 北原和夫

コラム:物理教育の新しい工夫
 皆さんに「理系の言葉」を知ってほしい 土岐 博

コラム:パリティのココロ
 ヒト受精卵の遺伝子改変は“悪魔の手”か 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
8月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
紫外発散 / 弦理論 / ワイル変換 / 乱流 / 情報エントロピー / ランダウアー原理 / エフィモフ効果 / 準結晶 / パリティ / グラフェン / マッハ-ツェンダー干渉計 / 強磁性


〈今月のパリティ〉

○弦理論で時空の概念は変わるのか
アインシュタインの重力波は,電磁波や湖面に現れる波の類似物です。異なる分野に現れる類似の構造に,重力およびその他の自然界の力を統一し量子重力を悩ます紫外発散をとり除く可能性をもった弦理論の基礎があることを,具体例を挙げて解説します。

○太陽ダイナモが生み出す黒点の増減
太陽内部ではプラズマと磁場が連動しています。その運動はカオス的ですが,黒点はその数の11年周期をはじめとする秩序だったいくつかのルールに従っています。太陽物理最古の問題11年周期についてこれまでのとり組みと最新の成果を紹介します。

○マイクロプロセッサの発熱を抑える情報浴
熱力学の研究者たちを長らく悩ませてきた思考実験は,いまや実験室で実現されるようになりました。熱力学第2法則の歴史をたどりながら,情報で環境からエネルギーをとり出す「思考を現実化した」実験の成功など,最近の研究動向を探ります。

○時間標準の変遷がもたらす秒の再定義
新しい原理に基づく最先端原子時計―光時計の精度が,現在の秒の定義であるセシウム原子時計によって制限されることがわかってきました。時計の歴史を振り返るとともに,秒の再定義について解説します。
1,540円
パリティ2016年06月号
Vol.31 No.06

【articles】
・発見から7年の軌跡
 鉄系超伝導,その風変わりな謎を追って A. チュブコフ,P. J. ハーシュフェルド  山瀬博之 訳
・高まる期待とその課題
 X線自由電子レーザー,より明るく,より速く  P. H. バックスバウム,N. ベラー 石川哲也 訳
・70年前のアイデアでのぞくミクロの世界
 ナノポア(ナノサイズの穴)を用いた単分子センシング M. ムスクマー,C. プレサ, C. デッカー 居城邦治,三友秀之 訳
・50以上の病にみられる共通の特徴
 タンパク質折りたたみ異常病の物理学的基礎 T. P. J.ノールズ,M. ヴェンドルスコロ,C. M.ドブソン 村山裕一 訳

【news】
重力波の発見:一般相対性理論の100年後の証明 神田展行
高出力レーザーによる銀河間プラズマの再現 J. L. ミラー 北本俊二 訳
基礎物理の検証をめざす中赤外波長域の精密分光 J. L. ミラー 洪 鋒雷 訳

ニュースダイジェスト A. グラント,C. デイ,B.G. レヴィ ほか
レーザー核融合の大きな障害を泡が緩和する / コウモリの採餌の最適化 / 鉄同位体が明らかにした地球の超新星との遭遇 ほか

クローズアップ:
 究極の薄膜炭素材料“グラフェン”の応用探索 沖川侑揮
 風力発電の技術動向と展望 吉田茂雄

講座:相転移ことはじめ 第3回 
 イジング模型 宮下精二

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 物理学を(迷わず)選択した2つの理由 鴻池貴子

コラム:物理教育の新しい工夫
 コンピューターを用いた「台車と運動方程式」の実験 有澤哲郎

理科教育:みんなの物理 素朴な疑問Q&A
 ロケットはなぜ真上に打ち上げないの? 川口淳一郎

コラム:パリティのココロ
 NPO法人「東日本太陽光発電協会」設立 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
7月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
SLAC / 銀河間プラズマ / 有機EL

<今月のパリティ>

○学問的興奮をもたらす超伝導体
鉄系超伝導体という新物質の発見は,高温超伝導の謎が解ける期待感をもたらしましたが,想像以上に多様な系で,風変わりな物理がたくさん埋まっていることが判明しました。物性理論研究者たちの7年の軌跡を追います。

○物質と光の相互作用を探る強力な武器
2009年のライナックコヒーレント光源に始まったX線自由電子レーザー(XFEL)は,X線の新しい利用法を切り開き,そこから生まれた成果は世界中の科学者を興奮させています。XFELの基礎科学と物理研究への応用を探ります。

○1細胞の計測から1分子の計測へ
血球細胞測定のための70年前のアイデアが,DNAやタンパク質など生体分子の研究のための多彩で強力なツールへと進化しています。DNAの細孔通過に関する生物物理学的なメカニズム,DNAシークエンシングへの利用事例などを紹介します。

○タンパク質折りたたみ異常が起こす病の阻止・抑制へ
アルツハイマー病やパーキンソン病の物理学的な基本原理に関する研究は,これら疾患の起源に関する洞察を深め,病気の発症と進行に対抗するための合理的な戦略をもたらすことができます。折りたたみ異常の物理学,治療戦略などを解説します。
1,540円
パリティ2016年05月号
Vol.31 No.05

【articles】
・自然に隠されたヒントを生かす
 バイオミメティクス:自然の学校に学ぶ光学 R. C. マクフェドラン,A. R. パーカー 大園拓哉 訳
・小さな世界の大きな未来
 微細加工によるナノスケールものづくり M. インボーデン,D. ビショップ 谷口淳 訳
・物理学者,化学者の熱い議論で育てられた理論
 密度汎関数理論の半世紀 A. ザンギル 白井光雲 訳
・未来は開かれるか
 核廃棄物のガラス固化 I. L. ペグ 岩崎智彦 訳

【news】
宇宙でぺたっとくっついてできた彗星 S. チャン 大槻圭史 訳
地震波エネルギーを吸いとる微小な泡 A. G. スマート 武井康子 訳
ランダム探索の普遍統計 R. M. ウィルソン 永尾太郎 訳

ニュースダイジェスト C. デイ,R. J. フィッツジェラルド,S. K. ブラウ ほか
砕ける波における散逸 / 光メタレンズの新しい設計法 / バーストをくり返す宇宙の謎の電波源 / スキルミオンによるデータ記憶 ほか

クローズアップ:
 新型スピントロニクスと悪魔の階段 和達大樹
 2物体間に働く力の精密測定 杉本宜昭

理科教育:18歳からの物理
 18歳からのブラックホール探索 常深博

講座:相転移ことはじめ 第2回 
 相転移のしくみ 宮下精二

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 何者でもない君たちへ―物理が先か研究が先か 高瀬恵子

コラム:物理教育の新しい工夫
 そのエネルギーはどこから来たの? 秋葉昌也

コラム:パリティのココロ
 まともでない論文誌へのまともでない投稿 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
6月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
キチン / 彗星核 / スピンバルブ / 電子の縮退圧 / 超巨大ブラックホール


〈今月のパリティ〉

○自然における光学システムの理解から工業技術への応用
自然界の精緻な構造の観察によって,未解明で隠れていた現象の発見が可能になります。生物の驚くべき色彩を研究することにより,その光学部素材の複雑な配置構造が明らかになってきました。自然の光学システムに学んだ構造デザインが新しい応用につながった事例を紹介します。

○トップダウンのものづくりを目指して
1~100 nmの大きさの素子や構造を扱っているナノテクノロジー。研究室レベルの発見が商用化できるかどうかの見極めにはその製造方法の改良が欠かせません。ナノ露光,ナノインプリントを中心に,研究開発の現状と未来を探ります。

○密度汎関数理論はどのように発展してきたのか
電子状態に関するディラックの挑戦に対して多様な理論的枠組みが発展してきました。そして,コーンとホーエンベルクの論文から半世紀,物理学者と化学者たちはどのようにこの理論にとり組んできたのか,さまざまな論文に残された軌跡をたどります。

○冷戦時の軍拡競争の遺産
米国は約70000個,ソ連では55000個の核弾頭をもつに至りました。その処理・廃棄が問題となっています。ガラス固化は「放射性廃棄物」を処理する技術として開発されました。世界中で採用が検討されているこの技術の現状と展望,課題を解説します。
1,540円
パリティ2016年04月号
Vol.31 No.04

【articles】
・事実は映画よりも奇なり?
 ブラックホールの鑑賞法 福江 純
・中性子星の構造を解く鍵
 超巨大ハイパー核としての中性子星:混在ハイペロンの謎 仲澤和馬,高塚龍之
・対称性の自発的な破れがもたらすもの
 南部-ゴールドストンの定理の半世紀ぶりの一般化 日高義将
・冷たく重い海水が表層に戻るまで
 南大洋の湧昇 A. K. モリソン,T. L. フレーリッヒャー,J. L. サルミエント 勝又 勝郎 訳

【news】
過去最高の熱電性能を示した単純な化合物 B. G. レヴィ 木村 薫 訳
光をとらえる「光速」ビデオカメラ A. G. スマート 香川景一郎 訳
フェムト秒レーザーパルスが分子の結合をつくる R. M. ウィルソン 田原太平 訳

ニュースダイジェスト S. K. ブラウ,R. J. フィッツジェラルド,S. チャン ほか
重力波をついに検出! / ほぼ一定の臨界風速で折れる樹木 / 太陽光でレーザーを生み出す / カイパーベルトに巨大惑星 ほか

クローズアップ:
 秒読み段階に入ったキログラムの定義改定 倉本直樹,藤井賢一
 励起状態の時間分解分子軌道イメージング 髙橋正彦,山崎優一

講座:相転移ことはじめ 第1回
 相転移とは何か 宮下精二

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 小学生研究者の夢 赤松大輔

コラム:物理教育の新しい工夫
 受身にさせない動画教材の開発 今和泉卓也

コラム:パリティのココロ
 福島原発による放射能汚染地区を行く 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
5月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
自発的対称性の破れ / NGモード


〈今月のパリティ〉

○漆黒の宇宙で真っ黒な天体をみるとどうなるか?
ブラックホールのイメージは「なんでも吸い込む」「真っ黒な穴」。でも時には周辺のガスが光り輝いたり,ジェットが噴き出すことも。降着円盤からブラックホールへ落ちて行くガスの量に応じて,3つのブラックホールの鑑賞法を紹介します。

○中性子星の内部で何が起こっているのか
1967年偶然に発見されたパルサー,のちの中性子星。中性子星の構造をひも解く鍵を握ると考えられているハイパー核について,宇宙分野とハイパー核分野の専門家によって推進されている最先端の研究を解説します。

○対称性の自発的な破れとNGモードの新たな関係
連続対称性が自発的に破れると南部-ゴールドストンモードとよばれるギャップをもたないモードが現れます。50年間謎であった破れた対称性と南部-ゴールドストンモードのあいだの一般的な関係が最近明らかになりました。

○いかにして深層水は表層に戻るのか
南大洋を満たす栄養塩に富み冷たい深層水。この下のほうにある密度の高い海水がどのようにして表層まで戻ってくるか,長年の疑問とされてきましたが,深層水はおもに南大洋で表層に戻るという説をここではくわしく紹介します。
1,540円
パリティ2016年3月号
Vol.31 No.03

【articles】
・対称性をめぐる物語
 クォークのカラーとは何か 大貫義郎
・〈再録〉対称性理論ことはじめ 大貫義郎
・遊び心と自由な研究環境が生み出すもの
 クォークのカラーの起源 O. W. グリーンバーグ 松井哲男 訳
・原子の位置とスピンを操る技術
 表面上の原子スピン A. ハインリッヒ 山田豊和 訳
・生物多様性を持続可能社会の実現に生かす
 バイオミメティクスの新展開 下村政嗣


【news】
銀河団エーベル3827による重力レンズ S. K. ブラウ 谷口義明 訳
ローレンシウム(Lr)のイオン化ポテンシャルを数個の原子で決める J. L. ミラー 永目諭一郎 訳

ニュースダイジェスト C. デイ,R. J. フィッツジェラルド,S. チャン ほか
窒化ホウ素ナノチューブで高分子材料を補強する / ニュートリノの磁気流体力学 / 雑音に埋もれた信号を周波数コムで探し出す ほか


クローズアップ:
 半導体における室温スピン伝導の実現 白石誠司
 ジャーナリストと科学を語る J. S. バルディ,C. メイヤーズ 小野嘉之 訳

講座:一般相対論,その世紀と現在 第12回(最終回) 
 重力理論の研究の広がり 田中貴浩

コラム:メイドインジャパン物理用語 素粒子原子核編
 細谷機構 川村嘉春
 
コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 理解へのプロセス 佐藤雄基
 
コラム:物理教育の新しい工夫
 小型ブレッドボードを用いた回路実験セットの開発 川田真吾
 
コラム:パリティのココロ
 日本人のノーベル賞受賞,本人と日本の誇り 大槻義彦


【information corner】
フォーラム
4月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
スピントロニクス / クラーク数


〈今月のパリティ〉

今月のパリティ
○一風変わった概念はどのように生まれたのか
素粒子間の力には,強い相互作用,電磁相互作用,弱い相互作用,重力の4 種類が知られています。強い相互作用のふるまいを規定するカラーという概念が,粒子の発見にともなって導入,改善されていく様子をたどります。

○“役に立たない”知識の追求が生んだ新しい概念
クォーク模型の確立には新しい自由度が必要でした。遊び心から考えをめぐらせていた通常とは異なる粒子統計の研究が,驚くべき応用を見いだし,クォークのカラーとして結実していく展開を,当事者が語ります。

○量子コンピューターやセンサーへの応用も視野に
走査トンネル顕微鏡を極低温,強磁場下で用いることで,固体表面上でスピン鎖や論理ゲート,磁性原子の人工構造を制御することが可能となってきました。精密な測定と制御により,実際の演算用素子への応用も期待されています。

○“生物模倣技術”から“生物規範工学”へ
「生物模倣」と訳されるバイオミメティクスは,生物の生き残り戦略を工学的に応用するものです。国際標準化の現状を紹介し,情報科学を活用した生物学と工学の連携による総合的技術体系への流れを展望します。
1,540円
パリティ2016年2月号
Vol.31 No.02

【articles】
・微小なゆらぎが宇宙の大構造へと発展する
 素粒子理論と宇宙背景放射
  J. E. カールストロム,T. M. クロフォード,L. ノックス 藤田智弘 訳
・遠い星の内部の物理過程を探る
 脈動する星々が明かす内部の姿,星震学最前線  C. アーツ 髙田将郎 訳
・熱帯が広がり乾燥地帯が移動する!?
 熱帯地域の幅は拡張しているだろうか 
  T. ビルナー,S. M. デービス,D. J. サイデル 宮原三郎 訳
・物理学の言葉で細胞機能を読み解く
 細胞に働く力とエネルギー論  A. R. ダン,A. プライス 宮﨑牧人,石渡信一 訳

【news】
水素同位体分析で理解の進む火星の水の描像  R. M. ウィルソン 臼井寛裕 訳
電子移動を制御する分子内振動  J. L. ミラー 山本 貴 訳

ニュースダイジェスト S. K. ブラウ,C. デイ,S. チャン ほか
ばねでつないだ球体の泳ぎ / 宇宙からみたブラジルの干ばつ / 細菌の情報伝達 / 月にはなぜ揮発性元素が少ないのか ほか

クローズアップ:
 ICの物語 黒田忠広
 海にたまるプラスチックごみ E. ファン・セビーユ 久保田雅久 訳

理科教育:18歳からの物理
 18歳からのヒッグス粒子検出  花垣和則

講座:一般相対論,その世紀と現在 第11回 
 「最後の3分間」:連星合体における重力波波形予測  田中貴浩

コラム:メイドインジャパン物理用語 量子物理編
 小澤の不等式 谷村省吾

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 落ちこぼれ科学者  武多昭道

コラム:物理教育の新しい工夫
 一般教養の物理における古典的スパイラル授業方法  樋口勝一,武田裕紀

コラム:パリティのココロ
 赤とんぼ,消えてしまった秋の空 大槻義彦

【information corner】
フォーラム
3月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
偏東貿易風 / キュリオシティー探査車 / 火星隕石 / 不変質量 / 湯川結合


〈今月のパリティ〉

○精密な観測が宇宙と極微の世界をつなぐ
宇宙からやってくるマイクロ波の温度ゆらぎと偏光ゆらぎには,宇宙初期につくられた量子ゆらぎの痕跡が残っています。宇宙背景放射によって,高いエネルギースケールに存在する未知の物理が解き明かされようとしています。

○星の進化のシナリオを大きく変えるかもしれない
星の進化は,光度や有効温度など表面の平均的な性質からモデルがつくられてきました。星震として知られる脈動を観測することにより,内部の貴重な姿をかいまみることができ,ひいては星の一生についてのヒントが得られることがわかってきました。

○熱帯地域の幅や縁位置はどのように決まるのか
自転する惑星で太陽からの加熱が緯度帯によって異なる場合,大気循環形態の基本的な特徴として,帯状の熱帯地域が生じます。帯域の縁位置や,人間活動が帯域幅の変動に及ぼす影響を解説し,熱帯地域の幅が高緯度域へ広がっているという最近の研究を紹介します。

○物理モデルで細胞の複雑なしくみに迫る
精巧なナノマシンであるタンパク質は,動きを生み出し,動きを感知することで,細胞分裂,物質輸送,筋収縮など,数え切れないほどさまざまな生命活動をつかさどっています。エネルギー,力学的仕事といった物理の言葉で細胞の世界はどう理解できるでしょうか。
1,980円
パリティ2016年1月特大号
Vol.31 No.01


【特集記事】
2015年の成果の総まとめ
特集:物理科学,この1年

・原子・分子物理,量子エレクトロニクス 洪 鋒雷 編
・物性物理 小野嘉之 編
・流体力学,プラズマ物理 伊藤公孝,伊藤早苗 編
・素粒子物理 橋本幸士 編
・原子核物理 岸本忠史 編
・宇宙・天体物理 関井 隆 編
・地球惑星物理 深尾良夫 編
・生物物理 美宅成樹 編


【news】
光共振器と結びつく物質波計測 A. G. スマート 中川賢一 訳
「第2の太陽系」発見か? 吉田二美
マンガン系物質で初めての圧力誘起超伝導 松林和幸

ニュースダイジェスト S. K. ブラウ,C. デイ,R. J. フィッツジェラルド ほか
古典的な数学公式の量子論的導出 / ニュージーランド上空の大気波 / 放電で生じた泡のルミネセンス / 海の波の監視カメラ ほか

【クローズアップ】
炎の環:炭素の燃焼,すすから星まで T. P. トロイ,M. アメド 川崎晋司 訳

講座:一般相対論,その世紀と現在 第10回 
 重力波源となる天体現象 田中貴浩

理科教育:みんなの物理 素朴な疑問Q&A
 体脂肪率ってどう測るの? 佐藤哲也

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 私はこうして地球物理を選んでしまった 太田健二

コラム:物理教育の新しい工夫
 電気的リアクタンスを音と光で実感 五十嵐靖則

コラム:パリティのココロ
 文部科学省,地方大学を壊して工科系専門学校に? 大槻義彦

【information corner】
フォーラム
2月号予告
パリティ2015年総目次
パリティ2015年総目次〈分野別〉
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
 スピンの反強磁性相関 / 光会合分光 / レーザースペックル


〈今月のパリティ〉

○光格子時計で可能になる新しい物理
今世紀に開発された光格子時計は,SIで定義される秒の限界を超え,SI秒では分け入ることのできない未知の精度で物理量を測定する段階に入りました。光格子時計の現状や,今後発展が期待される物理応用について解説します。

○半導体スピン素子の実用化も近い!?
高度情報化社会に伴い,電子の電荷とスピンを同時に制御するスピントロニクスが注目を集めています。近年,CMOSのスピン版とよべるスピンMOSトランジスターが室温で動作するに至り,産業応用にまた一歩近づきました。

○量子もつれが時空を生み出す!?
物質だけでなく,時空間にも最小単位があり,それは量子もつれであるという予想が定式化されつつあります。ホログラフィー理論を用いた,時空のとらえ方の最新の理論について解説します。

○巨大ブラックホール質量測定への挑戦
ブラックホールの進化を理解するには,母銀河の特性を表す物理量と巨大ブラックホールの質量との関係を理解する必要があると考えられています。ALMAによる高感度の観測によって,ブラックホール質量の測定時間の短縮とより広範な探索が期待されます。
1,540円
パリティ2015年12月号
Vol.30 No.12


【特集記事】
特集:量子コンピューター
巻頭言:着想から実装へ 山本喜久
コヒーレントイジングマシン 宇都宮聖子
超伝導量子コンピューター 蔡 兆申
スピン量子コンピューター 樽茶清悟

【articles】
もっとも重い素粒子の奇妙な性質
トップクォーク,発見から20年 D. デニソフ,C. ヴェリディス 久世正弘 訳
宇宙は何でできているのか?
宇宙,地上,地下から迫る暗黒物質探索の現状 山下雅樹

【news】
ノーベル物理学賞:ニュートリノ振動,それによるニュートリノ質量の発見 中畑雅行
ノーベル化学賞:DNA修復の分子メカニズムの解明 菱田 卓
合体して超新星爆発を起こす連星 R. M. ウィルソン 田中雅臣 訳
ニュースダイジェスト R. J. フィッツジェラルド,S. K. ブラウ,J. L. ミラー ほか
100万回に2回の2光子原子核崩壊 / 衛星全体を覆うエンケラドス表面下の海 ほか

クローズアップ:
星の年齢を決めるのは難しい 有本信雄

講座:一般相対論,その世紀と現在
第9回 重力波とは 田中貴浩

座談会:先生,物理って〈そんなに〉おもしろいんですか? 青山秀明,川村 光,佐々真一,寺田健太郎,司会:橋本幸士(編集委員)

随想:“どこでも電子ジャーナル”と「3つの提言」 石田武和

随想:古典論的選択と量子論的ダーウィニズムをめぐって W. ズーレック 石坂 智 訳

随想:創刊30周年,歴代編集委員の思い
読者を3倍に:興味ある人が読める雑誌に 滝川洋二
『パリティ』とともに 関井 隆
科学者とツイッター 橋本幸士

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
桜が満開の夜にブラックホールを観測する人生もある 秦 和弘

コラム:物理教育の新しい工夫
「物理基礎」で熱力学第1法則をどう教えたか 松本節夫
コラム:パリティのココロ
憲法学者と物理学者 大槻義彦

【information corner】
フォーラム
1月特大号予告 
パリティ2015年総目次 
パリティ2015年総目次〈分野別〉 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
ホモダイン検波 / WIMP / ステライルニュートリノ / アクシオン / プリマコフ効果

〈今月のパリティ〉
〇情報処理と社会のあり方を変えるかもしれない!?
量子コンピューターは,複雑な並列計算を得意とすると考えられ,次世代の情報基盤技術の候補とされています。近年大きな量子系の精密な操作が可能となったことで,量子コンピューターはまた一歩実現への道に近づいています。

〇宇宙の安定性を左右する!?
1995年のトップクォークの発見は,素粒子の標準模型の正しさを見事に証明しましたが,その奇妙な性質は新たな謎もつきつけました。トップクォーク発見までの歴史を振り返り,発見後のさらなる探索で見いだされた物理について解説します。

〇暗黒物質の正体は何か?
宇宙の30%弱は私たちの知らない暗黒物質で占められています。衛星観測,加速器,地下実験装置を用いた精力的な探索によって,暗黒物質のいくつかの性質が推測されています。近いうちに暗黒物質の正体が明らかになるかもしれません。

〇素粒子の標準模型を書き換える
2015年のノーベル物理学賞は,梶田隆章氏とアーサー・マクドナルド氏に授与されました。ニュートリノ振動と質量の発見は,素粒子物理学にどのような影響を与えたのでしょうか。業績の意義を解説し,今後の研究を展望します。
1,540円
パリティ2015年11月号
Vol.30 No.11

【特集記事】
特集:超弦理論は原理論か?
巻頭言:超弦理論の現在 橋本幸士
総論:弦理論は原理論か 風間洋一
プランクスケールは見え始めているか 川合 光
超弦理論の量子重力理論としての発展 飯塚則裕
インフレーション宇宙と超弦理論 向山信治
素粒子統一理論としての超弦理論 檜垣徹太郎
弦理論はどんな意味で「原理」論か 米谷民明

【articles】
静水力学の基礎を築くまで
水の重さにまつわる知的な旅:レオナルド・ダ・ヴィンチの軌跡 P. カバネロ,R. リベリ 瀧本裕士 訳

【news】
プラズマ航跡場加速は有望株 J. L. ミラー 栗木雅夫 訳
ALMAがとらえたアインシュタインリング 田村陽一

ニュースダイジェスト R. J. フィッツジェラルド,C. デイ,S. K. ブラウ ほか
微小流体工学によるその場での血液検査 / 夜空の高速電子 / 小石1つ1つから太陽系をつくり上げる / ランダム探索の普遍的特徴 ほか

クローズアップ:
光速cは変化する? 冨田 誠
コノハチョウの擬態の進化を数学でさぐる 鈴木誉保

講座:一般相対論,その世紀と現在
第8回 ブラックホール時空 田中貴浩

理科教育:みんなの物理 素朴な疑問Q&A
E=mc2はダークエネルギーでも使えるの? 横山順一

随想:創刊30周年,歴代編集委員の思い
あれから6年 小野嘉之

コラム:メイドインジャパン物理用語 素粒子・原子核編
小出の公式 橋本幸士

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
物性物理学のスリルにひかれて 水口佳一

コラム:物理教育の新しい工夫
方法より大事なこと:泥臭い物理教育のやり方 小林晋平

コラム:パリティのココロ
女子高でサイン,コサイン教えて何になる! 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
12月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
世界面 / ディラック量子化条件 / チューリングパターン

〈今月のパリティ〉
〇超弦理論の過去・現在・未来
超弦理論がすべての物質と力を統一する究極理論の候補といわれて久しいですが,依然として候補のままなのでしょうか。超弦理論の意義と現状をつぶさにみていくことで,超弦理論がこの世界を記述する唯一の「原理」なのかという究極の問いに迫ります。

〇水にまつわるダ・ヴィンチノートを読み解く
あらゆる分野で才能を示したレオナルド・ダ・ヴィンチは,「水」にもとりわけ強い関心を抱き研究していました。彼がどのように「水」を理解しようとし,それが現在の静水力学につながってきたか,その歴史を振り返ります。

〇真空中で光速cより遅い光子って!?
光速度不変の原理は相対論の基本法則ですが,光ビームの伝播の精密実験の結果,光速より遅い光子が観測されました。現代物理学の根幹はゆらいでしまうのでしょうか? 実験の詳細と意義を解説します。

〇蝶の翅模様は哺乳類の骨格と似ている!?
葉っぱにそっくりな蝶の翅模様(枯葉擬態)がどのようにして出現したのかは,いまでも進化生物学最大の謎の1つです。確率統計モデルを用いた枯葉擬態の進化モデルを紹介します。
1,540円
パリティ2015年10月号
Vol.30 No.10


【articles】
・地球と火星サイズの天体の巨大衝突
  月をつくる D. J. スティーブンソン 井田 茂 訳
・LHCで発見できるか?
  量子ブラックホール G. ドヴァリ 堀田昌寛 訳
・論文の価値は掲載雑誌では決まらない
  ハイインパクトファクター症候群 C. M. ケイブス 門野良典 訳

【news】
LHCで13TeVの陽子陽子衝突を実現 花垣和則
ナノスケールでのフォノンスペクトロメトリー A. G. スマート 長谷宗明 訳

ニュースダイジェスト S. チャン,R. M. ウィルソン,A. G. スマート ほか
人工の多層強磁性体 / 加圧で金属になる液体重水素 / マウスの脳を頭蓋骨の外から透視する / ペンタクォーク再び ほか

クローズアップ:
 量子スピン液体を計算機で温める:新しい磁気相転移の発見 求 幸年
 アインシュタインが不可能だと考えた測定 M. G. レイゼン,T. リー 堀切智之 訳

講座:一般相対論,その世紀と現在 第7回 
 宇宙論的観測の精密化 田中貴浩

連載:温暖化問題,討論のススメ
 気候変動にどう対処するか P. A. T. ヒギンズ 江守正多,横畠徳太 訳

随想:「今月の切手」連載100回を振り返って 小沼通二

随想:創刊30周年,歴代編集委員の思い
 Viva Parity! 伏見 譲
 『パリティ』30周年で思い出すこと 住 明正

コラム:メイドインジャパン物理用語 素粒子・原子核編
 荒木-リーブ-ティリング不等式 幸崎秀樹

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 偶然の巡り合わせから未知の世界へ飛び込んだ 中山裕康

コラム:物理教育の新しい工夫
 素朴概念がみるみる変容する浮力教材の開発 若林教裕

コラム:パリティのココロ
 博士課程の院生からの相談 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
11月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
巨大衝突 / シュワルツシルト半径 / プランク長さ

〈今月のパリティ〉

○なぜ金星には衛星がないのか,太陽系や惑星の起源に迫る
月は,火星サイズの巨大な天体の地球への衝突によって形成されたと考えられていますが,まだ多くの謎が残っています。月形成に関する現在までの理論やモデルを概観し,近年の数値シミュレーションから明らかになったことを解説します。

○どれだけ小さく,どれだけ軽いのだろうか?
シュワルツシルト半径が量子的な大きさとなる,ミクロなブラックホールが注目を集めています。推測される物理的性質を解説し,古典的なブラックホールとの違いや余剰次元の発見にもつながる実験での検証の可能性を展望します。

○研究者や研究組織の成果を適切に評価するために
インパクトファクター(IF)の高い雑誌で論文を出版しているかどうかは,しばしば研究者や研究組織を評価するさいの指標となります。量子情報の世界的研究者が,行きすぎたIF主義に警鐘を鳴らし,適切な付き合い方を提唱します。

○2年間の準備期間を経て,LHCの第2期が始まった!
2015年6月3日,LHCの第2期(Run2)開始を意味する「stable beam」が宣言されました。延べ100万時間以上を費やしたアップデートの結果,重心系エネルギー13TeVという世界最高エネルギーの陽子陽子衝突実験が可能となりました。Run2で期待される成果について解説します。
1,540円
パリティ2015年09月号
Vol.30 No.09


【articles】
・世紀の隕石落下を検証する
  チェリャビンスク:小惑星空中爆発の描像 D. A. クリング,M. ボスロー 伊藤孝士 訳
・ノーベル賞受賞者が語るゲージ理論の歴史
  マックスウェルの方程式とゲージ理論の概念的起源 C. N. ヤン 風間洋一 訳
・恒星の驚くべきもう1つの運命
  超大質量ブラックホールによる恒星の潮汐破壊 S. ゲザーリ 斎藤貴之 訳
・亀裂のパターンに共通する物理
  裂ける泥,凍る土,砕ける岩 L. ゲーリング,S. W. モリス 山本美希 訳

【news】
ダイヤモンド中の単一スピンと光子もつれの吸収 小坂英男
極低温源からの超高速電子線回折 R. M. ウィルソン 阪部周二 訳
小型体内埋め込み医療機器への無線送電 J. L. ミラー 三谷友彦 訳

ニュースダイジェスト R. J. フィッツジェラルド,S. チャン,R. M. ウィルソン ほか
ナトリウムイオン電池の驚くべき安定性 / 彗星の核の形の謎 / フェムト秒のレーザーパルスで分子結合を形成する / 微小な泡が地震波をとらえる ほか

クローズアップ:
 石やボールで水切りをすると T. トラスコット,J. ベルデン,R. ハード 國仲寛人 訳
 青色光の殺虫効果 堀 雅敏

講座:一般相対論,その世紀と現在 第6回 
 インフレーション宇宙論 田中貴浩

随想:創刊30周年,歴代編集委員の思い
 創刊当時の思い出 矢崎紘一
 30年を振り返って 石渡信一

30周年記念企画,新コラム:物理教育の新しい工夫
 デジタルコンテンツを利用した基礎物理学実験 小田島仁司,長島和茂

コラム:メイドインジャパン物理用語物性編
 佐久間-服部の式 佐久間史洋

コラム:私はこうして物理を選んでしまった
 とりあえずやってみよう 野口篤史

コラム:パリティのココロ
 教職大学院は「風前のともしび」 大槻義彦

【information corner】
フォーラム 
10月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手 小沼通二
今月のキーワード
チェリャビンスク小惑星爆発 / ゲージ理論 / ゲージ変換 / ブラックホール降着円盤 / インフラトン

〈今月のパリティ〉

○イトカワとほぼ同じ組成の小惑星はどこから来たのか
2013年にロシアのチェリャビンスク州で起こった小惑星の空中爆発は記憶に新しいでしょう。地震波や音波,衛星による観測,さらには隕石サンプルの分析結果について解説し,そこから得られる隕石衝突災害の対策を展望します。

○電磁気学に始まり,標準模型に至るまで
ゲージ対称性にもとづく場の理論は,現代物理学を理解するうえで,もっとも重要な考え方の1つです。ファラデーやマックスウェルらによって定式化された電磁気学に始まり,素粒子物理学とともに発展してきたゲージ理論の歴史を振り返ります。

○引き裂かれる恒星を手掛かりにブラックホールを理解する
超大質量ブラックホール(SMBH)の近くを通過する恒星は,潮汐力によって引き裂かれ破壊されてしまいます。最新の観測衛星で潮汐破壊の兆候をとらえることにより,恒星だけでなく,SMBHの性質の理解も進もうとしています。

○地面のひび割れとワニの口先のうろこの共通点
亀裂現象は,自然界のあらゆるところでみられる普遍的な現象です。泥,凍土,溶岩柱を例にして,地形学における亀裂パターンについての現代的な見解,とくにパターン形成やその動力学とエネルギーの役割を解説します。

商品情報・内容

■ 物理学のいまをわかりやすく伝える『物理科学雑誌』

独占提携の米国物理学協会誌”Physics Today”からの翻訳と, 第一線の研究者によるオリジナルの書き下ろし記事で,物理学の いまをわかりやすく伝えます。最先端を読み解くニュース記事, 授業とは一味違う連載講座や辛口エッセイなど,読みどころ満載 の『物理科学雑誌』です。

この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!

パリティの所属カテゴリ一覧

Fujisan.co.jpとは?

株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。

雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!

法人サービスはこちら >
  • タイトル1万以上

    タイトル1万以上

    豊富なラインナップで
    書店に並ばない本とも出会える

  • 試し読み

    試し読み

    バックナンバー1冊まるごと試し読み
    したり、最新号も試し読みできる

  • タダ読み

    タダ読み

    5,000冊以上の雑誌が
    無料で読み放題

  • 500円OFF

    500円OFF

    普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
    500円割ギフト券をプレゼント

  • 事前予約

    事前予約

    気になる本は
    発売日前から事前予約可能

  • 割引や特典付き

    割引や特典付き

    定期購読なら
    お得に本が読めて
    送料無料の雑誌も!

デジタル雑誌をご利用なら

最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!

総合案内
マイページ
マイライブラリ
アフィリエイト
採用情報
プレスリリース
お問い合わせ
©︎2002 FUJISAN MAGAZINE SERVICE CO., Ltd.