パリティ 発売日・バックナンバー

全246件中 76 〜 90 件を表示
1,540円
パリティ2013年02月号
Vol.28 No.02


【articles】
宇宙線の一世紀 
    P. カールソン 牧島一夫 訳
東北地方太平洋沖地震からみえてきたこと 
T. レイ,金森博雄 佐藤魂夫 訳
水の衛星エンケラドス 
    J. スペンサー 濱野景子,阿部 豊 訳
科学論争今昔 
    S. シャーウッド 矢崎裕二 訳

【news】
リュードベリ状態を使った新しい単一光子源 J. ミラー 久我隆弘 訳
メタマテリアルによる熱流制御 佐藤雄基

ニュースダイジェスト R. J. フィッツジェラルド,A. G. スマート,R. M. ウィルソン ほか
“立方晶氷”のさまざまな様相 / 2次元ヘリウム3液体の基底状態? / ほぼ完全に
赤外線を吸収する極薄の薄膜 / まだ見つからない分数電荷の粒子 ほか

クローズアップ:
 銀河の進化をみる C. J. コンセリス 石坂千春 訳

理科教育:18歳からの物理
 高エネルギー天体物理学 牧島一夫

講座:変分原理と物理学 第11回
 非平衡統計力学と変分原理Ⅰ:不可逆性とエントロピー生成 鈴木増雄

連載:女性研究者活躍の場は拡大されたか?
 杜の都の女性研究者たち:自立し,共生し,未来を育み,サイエンスを拓く人材の育成 
田中真美,米永一郎

コラム:パリティのココロ
 全学英語化 大槻義彦


フォーラム 
3月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
霧箱 / 潮汐力 / 温室効果論 / リュードベリブロッケイド / 暗計数率 / 座標変換 / フォノン / 暗黒物質 / 銀河中心巨大ブラックホール / 中性子星

<今月のパリティ>
○気球での飛行が拓いた20世紀の物理学
ヘスの発見から100年,宇宙線の研究はじつに目をみはる進展をとげてきました。今日では素粒子実験の技術から大きな恩恵を受け,人工衛星上の大型検出器も成果を上げています。宇宙線研究は今後も,素粒子の世界を宇宙につなぐ,数多くの重要な発見をもたらしてくれるでしょう。(p.4)

○東北地方太平洋沖地震の物理学的な検証
2011年の地震は,モーメントマグニチュード9.0の巨大地震で,全地球的な地殻変動,津波,大気波を引き起こしました。巨大地震はどのようにして起こり,それは地球をどのように揺るがしたのか,地震学,地球物理学の観点から検証します。(p.14)

○液体の水,そこに生命は存在しているのか
H2Oは宇宙でもありふれた分子ですが,液体の水を探そうとすると,安定に存在できる温度と圧力の条件を満たすところはとたんに狭くなってしまいます。そんな希少な液体の水が宇宙空間に噴き出している場所を,カッシーニ探査機が発見しました。それが土星の衛星,エンケラドスだったのです。(p.24)

○新しい科学が世の人々に受け入れられるには
地球温暖化の科学は,物理学が見いだした不都合な真実の1つです。大方の専門家は合意しているのに対し,一般市民にはまだ十分に受け入れられていません。このような社会の反応は,科学の歴史のなかで何度もくり返されてきたのです。(p.34)
1,980円
【特集記事】
◆2012年の成果の総まとめ
特集:物理科学,この1年

・原子・分子物理,量子エレクトロニクス 洪 鋒雷 編
・流体力学,プラズマ物理 伊藤公孝,伊藤早苗 編
・物性物理 小野嘉之 編
・素粒子物理 橋本幸士 編
・原子核物理 国広悌二 編
・宇宙・天体物理 関井 隆 編
・地球惑星物理 永原裕子 編
・生物物理 安田賢二 編

【news】
・ナノワイヤ中に存在するマヨラナ粒子の証拠 R. M. ウィルソン 安藤陽一 訳
・分子の微妙な違いを嗅ぎ分けるDNAナノチューブ電子センサー J. L. ミラー 都甲 潔 訳

ニュースダイジェスト C. デイ,R. J. フィッツジェラルド,A. G. スマート ほか
宿主細胞のなかのエボラウィルスを追跡する / 強誘電体による冷却 / 整ったプラズマが供給する質のよいイオンビーム / 固体中で変形する液滴を観察する ほか

講座:変分原理と物理学 第10回
 統計力学と変分原理 鈴木増雄

連載:女性研究者活躍の場は拡大されたか?
 女性枠を設定した教員採用とその成果 上瀧恵里子

コラム:パリティのココロ
 地震学会の挫折? 大槻義彦

【information corner】
今月の切手
フォーラム 
2月号予告 
パリティ2012年総目次 
パリティ2012年総目次〈分野別〉 
執筆者・翻訳者紹介

〈今月のパリティ〉

○人工原子からハイブリッド系へ
超伝導キュービットは,人工原子のなかでは特筆すべき制御性と安定性を備えていますが,革新的なデバイスを実現するためには,ほかの物理系と複合的にシステムとして機能することが求められていました。このほどダイヤモンドとの複合系が,量子メモリーの実現に有望なことが明らかとなりました。
○待望の発見と幻の実験結果
素粒子物理学の2012年最大の話題といえば,長年探し求められてきたヒッグス粒子とおぼしき新粒子の発見でしょう。その一方で,メディアをにぎわせた「光より速いニュートリノ」の実験結果は,再検討を経て撤回されました。科学という営みのあり方を,改めて考えてみましょう。

○空前の電波望遠鏡,ALMA始動!
日米欧の協力で南米チリの標高5000 mの高地に建設された電波望遠鏡,ALMAがついに動き出しました。完成すれば66台となるアンテナのうちまだ16台しか観測には使えないものの,すでに既存の電波望遠鏡より1桁高い感度を達成し,驚くような成果をつぎつぎと生み出しています。

○地球温暖化との関係は?
気象学や気候学の分野では近年,“極端現象”という言葉がよく使われるようになってきました。たとえば,日本などアジア地域では大きな被害をもたらす極端に強い台風が見られるようになりました。これらは本当に地球温暖化の影響なのでしょうか?
1,540円
【特集:新素粒子の発見――ヒッグス機構の解明へ】
巻頭言:歴史的発見 橋本幸士
新種の素粒子ヒッグス:素粒子の世界におけるその役割 日笠健一
新粒子発見,ヒッグス粒子か? 浅井祥仁
ヒッグス粒子発見の意義 野尻美保子

【news】
ノーベル物理学賞:原子や光の量子状態の測定・操作 高橋義朗
ノーベル化学賞:細胞センサー:Gタンパク質共役受容体 芳賀達也
ノーベル医学・生理学賞:人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製 安田賢二
113番元素の同位体,理研で3個目の合成を確認 森田浩介
分子のアト秒観測に向けて J. L. ミラー 八ッ橋知幸 訳
完全に近い規則性の自己組織化ナノパターン A. G. スマート 長谷川博一 訳
ニュースダイジェスト S. G. ベンカ,A. G. スマート,R. M. ウィルソン ほか
極端な条件の水 / 地質学者の強い味方になる新しい顕微鏡 / シリコンのなかの単原子キュービット / 時間反転対称性の破れ ほか

クローズアップ:
 炭素12ホイル状態の励起とアルファ粒子凝縮 伊藤正俊
 贋作美術品を見破る加速器イオンビーム P. コロン,M. ウィーシャー 湯川雅枝 訳
講座:変分原理と物理学 第9回
 熱力学の変分原理と相反法則 鈴木増雄
連載:温暖化問題,討論のすすめ
 気候モデルの「しつけ」に関する説明と考察 河宮未知生
コラム:パリティのココロ 
 大学院修了者のメリット 大槻義彦


フォーラム 
1月特大号予告 
パリティ2012年総目次 
パリティ2012年総目次〈分野別〉 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
アフィニティークロマトグラフィー / cDNAのクローニング / 第1原理計算 / 電子-イオンコインシデンス運動エネルギースペクトル / ムーアの法則 / フォトリソグラフィー / スピンコート / 微小角入射散乱 / アルファ粒子凝縮 / 核子の大きさ / ルジャンドル変換 / 臨界指数

〈今月のパリティ〉
○今後明らかになる標準模型の裏側
素粒子物理学は「標準模型」という統一的な枠組みで記述されますが,実験的にまったく検証されていなかったのが,ヒッグス粒子にかかわる部分でした。標準模型とヒッグス粒子の関係を振り返り,この度の新素粒子発見の意義を解説します。

○私が生きているうちに見つかるとは思わなかった
素粒子研究者が40年以上にわたって探してきた“ヒッグス粒子”と思われる新粒子が,LHC実験でついに発見されました。「やっと」という安堵感と「やった」という喜び,そして改めて感じる標準理論の偉大さ。現場で胃の痛い思いをした実験家が,その実感を臨場感たっぷりにお伝えします。

○壁の上のハンプティダンプティ
ヒッグス粒子は見つかったものの,約126 GeVというその質量はとても中途半端な値でした。これは超対称性標準模型のヒッグス粒子なのか,そうでないのか。ヒッグスの質量は微妙な位置でぴたりと止まり,新しい実験が物理をどこかに押してくれるのを待っているのです。

○量子応用の発展を築いた実験技術
量子系は一般的に測定によって状態が変化してしまう性質がありますが,量子非破壊測定という手法によって,原子や光の状態を測定・操作することが可能となりました。2012年ノーベル物理学賞を受賞したこの業績を紹介し,今後さらに広がる応用についても解説します。
1,540円
パリティ2012年11月号
Vol.27 No.11


【articles】
地球深部からのマントル上昇流を探せ 
E. ハンフリーズ,B. シュマント 末次大輔 訳
無次元の科学,動力学的相似性 
D. ボルスター,R. E. ハーシュバーガー,R. J. ドネリー 神部 勉 訳
実験室での磁気ダイナモ 
D. P. ラースロップ,C. B. フォレスト 横井喜充 訳
量子数,チャーン類,そして菩薩 C. N. ヤン 風間洋一 訳

【news】
ソノルミネセンス気泡の内部を探る A. G. スマート 安井久一 訳
延命したうるう秒 T. フェダー 花土ゆう子 訳
ブラインド量子コンピューターの登場 J. ミラー 伊藤公平 訳

ニュースダイジェスト A. G. スマート,R. M. ウィルソン,B. シュワルツシルト ほか
実験室で生を受けた“キメラ”たち / 平らな板の間で伸びる粘性指状体 /
太陽の活動周期と形状の関係 / 地球大気の舞台に上がった謎の存在 ほか

クローズアップ:
 不確定性関係をめぐる攻防 長谷川祐司

講座:変分原理と物理学 第8回
 ファインマンの経路積分(その2) 鈴木増雄

随想:22世紀の物理学を考える
 未来は霧の中 駒宮幸男

コラム:メイドインジャパン物理用語
 大久保-ツヴァイク-飯塚の規則 政池 明

コラム:パリティのココロ
 化学分野は「落ちめ」か? 大槻義彦


フォーラム 
12月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
磁気拡散率 / 差動回転 / 8道説 / キャビテーション / 制動放射 / 協定世界時 / 一方向量子計算 / 小澤の不等式

<今月のパリティ>
○ホットスポット火山の原因となるプルーム理論とは
地球内部を地震波で見ると,地球深部から岩石が柱状に上昇している様子をみることができます。このマントルプルームとよばれる現象こそが,米国のイエローストーン火山など,ホットスポットの火山活動の原因であることがわかってきました。(p.4)

○系の変数を減らす,魔法のような解析手法
流体を循環させる装置の設計には,装置の大きさ,流体の密度や粘性率により,流れがどのように変化するかを知る必要があります。でもそれらの変数は,温度や圧力に依存するかもしれません。このような難問を簡単にしてくれるのが,次元解析なのです。(p.12)

○地球や太陽の磁場の未来を予測するには
惑星から銀河団にいたるまで,知られている天体プラズマはいずれも,磁化された乱流の状態にあります。地球ではその磁場が太陽風を遮蔽してくれることがわかっていますが,外核の融けた鉄の乱れた流れがどのようにして地球の磁場をつくっているのかさえ,じつはまだよくわかっていないのです。(p.20)

○自然と数学の深い関係についての,直観と予感
第二次大戦後まもないある日のシカゴ大学のカフェテリアで,物理学教室の大学院生たちの昼食会に同席していたのは,ある高名な数学者でした。後に“パリティの破れ”の発見でノーベル物理学賞を受賞するヤンが,どのようにその邂逅の意義を理解するにいたったのかを回想します。(p.29)
1,540円
パリティ2012年10月号
Vol.27 No.10

【特集:GRAPEによる計算物理】 
巻頭言:重力多体系からタンパク質まで 牧野淳一郎
専用計算機GRAPEと計算物理 牧野淳一郎
惑星系形成 小久保英一郎
中間質量ブラックホールはどこにあるのか 谷川 衝
銀河形成 斎藤貴之
宇宙の構造形成 吉田直紀
分子動力学への応用 泰地真弘人


【news】
ニュートリノ混合角θ13の測定――中国・韓国の実験 谷本盛光
超光速ニュートリノ発見は間違っていた 橋本幸士
不透明な原子を透明にする光共振器 R. M. ウィルソン 丹治はるか 訳
超伝導LEDの開発:超伝導効果による光子対発生 末宗幾夫
ニュースダイジェスト S. G. ベンカ,B. シュワルツシルト,R. M. ウィルソン ほか
気候モデルのなかの雲のシミュレーションの改良 / お伴を連れた非常に明るい星の運命 / 一般化されたアルキメデスの原理 / コンパクトなマイクロビーム放射線療法システムをめざして ほか

クローズアップ:
 ナノ接合と1分子温度測定 谷口正輝
 コラボで上がる測定精度 R. J. スウェル,M. W. ミッシェル 久我隆弘 訳
講座:変分原理と物理学 第7回
 ファインマンの経路積分(その1) 鈴木増雄
随想:22世紀の物理学を考える
 22世紀の物理学(?) 家 泰弘
コラム:パリティのココロ 
 奥さんの怒鳴り声が放射線 大槻義彦

フォーラム 
11月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
フォッカー-プランク近似 / 電磁誘起透明化 / 真空場誘起透明化 / 電子クーパー対 / 常磁性ファラデー効果(回転)

〈今月のパリティ〉
○GRAPEが天文学の理論的研究を変革した
計算機を自分でつくれば,何桁も性能を上げられるはず――この着想に沿って行われた新しいアルゴリズムやアーキテクチャーの研究開発と,実際にGRAPEを使ったサイエンスの研究が,一体となってユニークな成果を上げてきました。

○膨張する宇宙での銀河の形成と進化
私たちの宇宙にはじつに多様な銀河が存在しています。それらは,渦巻銀河や楕円銀河,不規則銀河など,その形態により分類されています。銀河はどのようにして生まれ,銀河の多様性はどのようにして生み出されたのでしょうか?

○加速する専用計算機による分子動力学計算
分子動力学計算とは,物質を原子レベルに分解し,その位置の時系列をニュートンの運動方程式に基づいて求める方法です。タンパク質など生体高分子への応用でシミュレーションへの期待が高まり,専用計算機による計算はこの分野でも広がりをみせています。

○1個の分子の温度さえ測れる時代がやってきた!
分子1個の性質というのはこれまで,たんなる1つの概念であって,現実には手の届かないものでした。ところがナノテクノロジーの進歩によって,1分子接合の電気抵抗が計測できるようになり,結合している分子の数や種類,1分子接合の温度も見積もれるようになったのです。
1,540円
パリティ2012年9月号
Vol.27 No.09

【articles】
ビームビジネス:産業に利用される加速器 
R. W. ハム,M. E. ハム 上垣外修一 訳
赤外放射と惑星の温度 
R. T. ピエールハンバート 前澤裕之 訳


【news】
ヒッグス粒子?の発見 橋本幸士
世界一軽い格子の構築 M. ウィルソン 牛島邦晴 訳
原始銀河間ガス候補の発見 B. シュワルツシルト 三澤 透 訳
スクイーズド光を用いた重力波観測 J. ミラー 川村静児 訳

ニュースダイジェスト C. デイ,S. K. ブラウ,R. M. ウィルソン ほか
樹木の年輪データが示す地球の軌道の変化 / ヒッグス粒子が見つかった /
活動中の海底火山をとらえる / 不可解な1対の惑星 ほか

クローズアップ
温めると縮む新材料 東 正樹

連載:温暖化問題,討論のすすめ
気候変動の科学をどのように伝えるか R. C. J. サマービル,S. J. ハソル 松田卓也 訳

理科教育:18歳からの物理
18歳からのブラックホール 佐藤文隆

講座:変分原理と物理学 第6回
量子解析と経路積分(経路和) 鈴木増雄

理科教育:みんなの物理 素朴な疑問Q&A
人間が生きるためには,どれだけのエネルギーが必要? 一宮彪彦

コラム:パリティのココロ
ニュートリノ実験の誤り 大槻義彦



フォーラム 
10月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
粒子加速器 / プランク関数 /
アインシュタインのA係数 /
ライン-バイ-ラインモデル / 電波の掩蔽観測 /
軽元素・金属 / リートベルト解析

<今月のパリティ>
○加速器はいまや,基礎科学のためだけのものではない
粒子加速器ががん治療に使われることはよく知られていますが,純粋科学や医学以外にも幅広く応用されていることを知る人はあまりいません。現代社会は,通信,輸送,環境をはじめ,日常生活も粒子ビームの恩恵を受けているのです。(p.4)

○2世紀かけて体系化された,驚くほど実用的な理論
放射伝達は,偉大な物理学者や多くの研究者たちによって理解が積み重ねられてきました。さまざまな宇宙の謎を解明してきたこの分野は,太陽系外惑星が次々に発見される今日,さらなる発展を遂げようとしています。(p.15)

○およそ20年ぶりに発見された新粒子に世界中が湧きたった
2012年7月4日,欧州原子核研究機構(CERN)は,新しい素粒子を発見したとの発表をしました。その新粒子は,ヒッグス粒子ではないかと期待されています。素粒子が見つかるとはどういうことなのかという基礎も解説しながら,今回の発見の経緯を振り返ります。(p.24)

○温めると縮む新しい化合物
低温の水などのごくわずかな例外を除き,物質を加熱すると原子間の距離が大きくなって,体積が増えます。もし温めると縮む物質があれば,それらと組み合わせることで熱膨張のない材料をつくれるはずです。負の熱膨張率を示す,新しい化合物について紹介します。(p.37)
1,540円
パリティ2012年8月号
vol.27 No.08


【特集:はやぶさ】 

巻頭言:「はやぶさ」が教えてくれたこと 吉川 真

インタビュー:総合科学としてのスペースミッション 川口淳一郎(聞き手:関井 隆)

●トピック
「はやぶさ」ミッションと太陽系科学 佐々木 晶
イトカワからもち帰ったサンプルの分析からわかったこと 土`山 明
新たなる挑戦:「はやぶさ2」プロジェクト 吉川 真

●コラム:「はやぶさ」を支える技術
マイクロ波放電式イオンエンジン 國中 均
再突入カプセル 山田哲哉
「はやぶさ」サンプラー:世界初の小惑星試料採取機構とその運用 矢野 創
小惑星への接近からタッチダウンまで 照井冬人
どうやって地球に帰ろうか――復路の姿勢制御 白川健一
世界初のチャレンジ 小惑星探査ローバー「ミネルバ」 久保田孝
ターゲットマーカーの開発 澤井秀次郎


【news】
速度を増す電流駆動磁壁 A. G. スマート 大谷義近 訳
精密分光が明かしたヘリウムの禁制電子遷移 M. ウィルソン 高峰愛子 訳
地磁気がつくる反陽子の帯 B. シュワルツシルド 山崎泰規 訳

ニュースダイジェスト J. ミラー,S. K. ブラウ,S. G. ベンカ ほか
グラフェンでできた光トランジスターの増幅作用/トップクォーク対の
スピン相関/リュードベリ原子の光子源 ほか

理科教育:18歳からの物理
18歳からの超弦理論 橋本幸士

講座:変分原理と物理学
第5回 場の理論(電磁場の理論)と変分原理 鈴木増雄

コラム:メイドインジャパン物理用語 素粒子・原子核編
南部-後藤作用 江口 徹

コラム:パリティのココロ
米国留学生数増加対策 大槻義彦

フォーラム
9月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
磁壁移動 / ナノ細線 / 量子電磁力学 / オルソ(パラ)ヘリウム
/磁気双極子遷移 / 反陽子

〈今月のパリティ〉 

○「はやぶさ」ミッションの着想とは
「行ったことがない場所に行って,帰ってくる」という技術的なチャレンジそのものが,宇宙工学としての目標であり,科学的意義は自動的についてくる――その奇跡的な帰還に日本中がわき返った,「はやぶさ」プロジェクトの責任者である川口淳一郎氏にお話を伺いました。


○近づいて初めて見えてきた,小惑星の壮絶な姿
イトカワのサンプル採取とその分析だけでなく,リモートセンシングによる観察を通しても,それまでの太陽系探査では得られなかった重要な成果を挙げました。小惑星の形成過程への知見、初めて観測された表面の反射スペクトルの情報、小天体の地形学・地質学の成果を紹介します。


○小さな粒が物語る小惑星の生い立ち
「はやぶさ」が採取したイトカワのサンプルは,人類が小惑星から初めてもち帰ったものであるとともに,月に続いて得られた,2つ目の天体表層粒子でもあります。これまでの分析によって,隕石の起源に決着がつき,小惑星表面での活動的な様子が明らかになってきました。


○新しい冒険に挑む,「はやぶさ」の後継機
2011年,「はやぶさ2」のプロジェクトがスタートしました。「はやぶさ」の経験を生かしたより確実なミッションをめざす一方,人工的なクレーターをつくる装置等の新技術にも挑みます。目標はイトカワと異なるタイプの小惑星で,新しい惑星科学の展開も期待されています。(p.**)

1,540円
パリティ2012年7月号
vol.27.No.07
【articles】
・基礎物理からも天文からも待ち望まれたもの
  「かぐら」と重力波天文学の展望 梶田隆章
・新型メモリデバイスへの応用も?
  磁気秩序なしに起こる新しい巨大ホール効果 中辻 知

【news】
電子の電気双極子能率の上限値をついに更新 B. シュワルツシルト 酒見泰寛 訳
光吸収を用いた1分子計測法 J. ミラー 上村想太郎 訳
生細胞の量子プローブとして有望なナノダイヤモンド M. ウィルソン 磯谷順一 訳

ニュースダイジェスト J. ミラー,S. K. ブラウ,R. M. ウィルソン ほか
DNAを利用したセンサーが鼻の秘密に迫る / 古代マヤの遺跡が明らかにした1200年前の天文学の数表 / 超音波をひとひねり / ナノ細線中のマヨラナフェルミオン? ほか

クローズアップ:
 分子のメリーゴーラウンド B. フリードリッヒ 東 俊行 訳
 大規模停電はどうして起こるか? 加藤政一

理科教育:
 第42回国際物理オリンピックと物理チャレンジ2011 並木雅俊

講座:変分原理と物理学
 第4回 力学法則と変分原理(その2) 鈴木増雄

随想:22世紀の物理学を考える
 物性物理学のゆくえ:化学との融合と総合物質科学への道 榎 敏明
連載:温暖化問題,討論のすすめ
 エンジニアからみた熱流体力学の数値シミュレーション 吉田英生
コラム:メイドインジャパン物理用語 素粒子・原子核編
 九後‐小嶋の物理的条件 近藤慶一
コラム:パリティのココロ
 論文引用回数の“やらせ”? 大槻義彦


フォーラム
8月号予告 
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
レーザー干渉計 / 重力波の波形 / スピン液体 / 飽和磁化 / 標準模型 / 電気双極子能率 / スクイーズド光 / 量子コヒーレンス / サイクロトロン

〈今月のパリティ〉

○重力波を初めてとらえるのは誰?
アインシュタインの予言からほぼ1世紀を経た2010年,重力波の初観測をめざして,大型低温重力波望遠鏡「かぐら」の建設が始まりました。日米欧で進行している重力波観測プロジェクトの現状と,世界の研究機関が協働して研究を進めている重力波天文学の将来を語ります。

○新しい量子液体の解明をめざして
19世紀後半に発見されたホール効果は,基礎的な電子輸送現象として初等物理でも教えられてきました。ふつう磁場あるいは磁化が必要とされるこの効果を,磁気秩序のない状態で自発的に示す磁性体がみつかり,巨視的な時間反転対称性が破れているものと期待されています。

○中性分子がぐるぐる回る
円型加速器に閉じ込められ,加速された荷電粒子の衝突は,これまで驚きに満ちた素粒子の世界を解き明かしてきました。いまや私たちはこれと同様に,大量の中性分子を閉じ込める装置をつくろうとしています。分子ビームはわずか千分の1秒の舞台で,多種多様な演技を見せるのです。

○電力系統の周波数が問題?
今年の夏も電力供給が不足し,大規模停電の発生が危惧されています。ふつうの停電は,災害で送電線など送変電設備が損傷して起こるのが一般的ですが,それだけで広範囲に及ぶことはありません。なぜ大規模停電は発生し,どのような対策をとれば防げるのでしょうか?
1,540円
パリティ2012年6月号
vol.27 No.06


【特集:“経済物理学”】

巻頭言:物理的な考え方と人間の営み 青山秀明,橋本幸士

・社会と経済の科学を究める
  経済と社会と物理学 青山秀明

●トピック:実体経済
労働生産性の統計物理学 青山秀明
景気循環の物理:ランダム行列理論と揺動散逸定理 家富 洋
経済ネットワーク上におけるショックの連鎖 藤原義久
再生可能エネルギーの出力ゆらぎと系統連系の経済性 池田裕一
企業の成長を支配するジブラ則と非ジブラ則 石川 温
99%の悲劇:プルトノミーはなぜ生まれるのか 小田垣 孝
複雑系と対数正規分布 國仲寛人

●トピック:市場
為替の物理学 高安美佐子
株式市場における内生的ダイナミクス 増川純一
金融市場のスケーリング則 山崎和子,ユージン・スタンレー

●トピック:講座
Mathematicaを使った経済物理学入門 相馬 亘


【news】
高温超伝導体にひそむ短距離スピン波 J. ミラー 小形正男 訳
光コムを用いて,大規模な量子もつれ状態を実現 J. ミラー 竹内繁樹 訳

ニュースダイジェスト C. デイ,J. ミラー,S. K. ブラウ ほか
国境警備に役立つドップラーソナー / ハワイに打ち寄せた東日本大震災による津波 / 簡単なやり方でウィルスを組み立てる / 膨潤するゲルで思いどおりの形をつくる ほか

クローズアップ:
 超高圧高温実験で探る地球深部 廣瀬 敬

講座:変分原理と物理学 第3回
 力学法則と変分原理(その1) 鈴木増雄

随想:22世紀の物理学を考える
 やぶにらみ物理学の歴史 村上陽一郎

連載:温暖化問題,討論のすすめ
 過去120年にわたる太陽活動の変動からみた地球温暖化 桜井邦朋

コラム:パリティのココロ
 ギャップイヤー 大槻義彦


フォーラム
7月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
スピン波 / 長距離秩序/短距離秩序 / 量子モード / 光パラメトリック発振器


〈今月のパリティ〉

○経済物理学は人類の幸福を追求する
近年,経済や社会の現象の解明にとり組む物理学者たちが増えてきています。人間の構成する社会と経済は,なぜこのような不思議な姿をしているのか,改善できるならどう変えるべきなのかこのような問題に,物理的手法を用いて,さまざまな観点からアプローチしていきます。

○景気循環は幻なのか? それとも……
景気の循環は誰もが実感している現象です。しかしその発現機構は依然,よくわかっていません。個々の経済主体の活動が結合した,経済系の集団運動なのでしょうか? それとも,たんなる偶発的なゆらぎにすぎないのでしょうか? 手慣れた理論を武器に,物理学者たちが迫ります。

○“1%”の勝ち組はどのように生まれるのか
反格差デモが続く米国では,ごく少数の富んだ人が支配する“プルトノミー”とよばれる社会状況が生じています。階級の形成は社会的昆虫や動物にもみられる普遍的な現象ですが,なぜ一部に富が集中してしまうのでしょうか。そのメカニズムを,物理モデルを用いて説明します。

○株価変動にみられる統計的特徴とは
株式市場は,日々のニュースが株価に反映する,たんなる情報変換の場のように思えるかもしれません。しかし,株価の変動の解析から,市場参加者どうしの相互作用によって変動が変動を引き起こすという,市場の内部で生じるダイナミクスの存在が明らかになってきました。
1,540円
パリティ2012年5月号
Vol.27 No.05

【articles】
・分子の相互作用の制御という,大きな目標に向けて
  極性分子の量子力学的ふるまい D. S. ジン,J. イェ 井上 慎 訳
・不自由な微小空間にひそむ,無限に自由な可能性
  閉じ込め系におかれた複雑流体の可能性 A. Q. シェン,P. チャン 瀧ノ上正浩 訳
・これまでの技術開発の,2つの問題点とは
  原子力とはどういうものか 井上 信

【news】
コバルト化合物の超伝導 溝口 拓
衝突をくり返す逆向きスピンの原子集団 B. G. レヴィ 平野琢也 訳
高解像度データが示す宇宙マイクロ波背景放射の重力レンズ効果 J. ミラー 樽家篤史 訳

ニュースダイジェスト C. デイ,J. ミラー,S. K. ブラウ ほか
光超放射の極短パルス / 超音波による甲状腺がんの診断 / ソノルミネセンスで発光する泡の内部をのぞきみる / 電子のスピンによる加熱と冷却 ほか

クローズアップ:
 コーヒーカップのなかの宇宙 J. S. ウェットラウファー 神部 勉 訳
 月に残された水の痕跡 L. T. エルキンス=タントン 伊藤正一 訳

講座:変分原理と物理学
 第2回 光・波動の変分原理と変分学の逆問題 鈴木増雄

随想:22世紀の物理学を考える
 右下がりの時代を生きのびる 須藤 靖 52

連載:温暖化問題,討論のすすめ
 地球温暖化のリスクと現実的対策を考える 御園生 誠

コラム:パリティのココロ
 教育の目的は哲学と芸術 大槻義彦


フォーラム
6月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
位相空間密度 / 量子統計 / 部分波 / デバイ遮蔽長 / 沸騰水型原子炉 / シーベルト


〈今月のパリティ〉

○冷たい分子をつくることで,わかること
この30年で,原子はほぼ静止するほどに減速できるようになり,量子力学の驚くべき現象が次々と実現されてきました。内部自由度の数が多く冷却が難しい分子でも,近年大きな進展がありました。極低温の分子気体では,見たこともないような化学反応が引き起こされています。

○閉じ込められることによる恩恵とは?
ふだんは気づかずにいますが,血液や泥,はては液晶ディスプレイまで,複雑流体はいたるところに存在し,日常生活に不可欠な役割を果たしています。微小空間に閉じ込められたときのそれらのふるまいは,境界の大きさや形,動き次第で大きく変わるのです。

○震災を経たいま,不毛な議論を越えて
原子力,とりわけ原子力発電に関しては,賛成か反対かの不毛な議論が多く,役に立つ情報が少ない状況が続いています。3.11以降の情報洪水のなか,物理学者のこれまでの関わり方も省みつつ,原子力・放射線とはどういうものかをいま一度考えてみましょう。

○お目覚めの1杯から,実験は始まっている
コーヒーにミルクを入れてかき混ぜると,海洋の衛星画像のような模様が現れます。身近な現象が,恒星のダイナミクスや地球のエネルギー輸送など,ずっと大規模な現象の物理と関連しているのです。いつものカップをちょっとのぞいて,じっくり観察してみませんか。
1,540円
パリティ2012年4月号
Vol.27 No.04

【特集:素粒子ニュートリノの正体を探る】

・巻頭言:ニュートリノの謎の解明へ,最先端素粒子物理の挑戦 橋本幸士

・宇宙の物質創成の謎を解き明かす
  ニュートリノは素粒子の標準模型を超える 谷本盛光
・世界をリードする日本のニュートリノ研究
  ニュートリノ振動実験の過去,現在,未来 鈴木洋一郎
・追いつけない粒子をつかまえる3つの方法
  ニュートリノのへリシティ反転を追い求めて A. S. ゴールドハーバー,M. ゴールドハーバー 南方久和 訳
・対立した実験結果を仲裁するには
  ニュートリノ振動は対称か? B. シュワルツシルト 吉岡興一 訳

【news】
・J-PARCの震災被害と今後の展望 永宮正治
・スピン‐軌道相互作用するBEC原子 B. G. レヴィ 平野琢也 訳
・重力探査衛星B実験の50年 S. K. ブラウ 坪野公夫 訳

ニュースダイジェスト C. デイ,J. ミラー,S. K. ブラウ ほか
ほぼ完全な秩序の自己集積ナノパターン / マイクロレンズ効果による惑星探し / クリーギーの化学をとらえた / 振動数が2倍の光子で電流密度を測定する ほか

クローズアップ:
 電気回路にも宇宙にも現れる浸食柱 M. フォンク 中原明生 訳

講座:変分原理と物理学
 第1回 自然法則のとらえ方と変分原理:大局的視点 鈴木増雄

随想:22世紀の物理学を考える
 22世紀における物理学の末裔たち 佐藤文隆

連載:温暖化問題,討論のすすめ
 “CO2排出削減”という妄想 渡辺 正

コラム:パリティのココロ
 菩薩の否定? 大槻義彦


フォーラム
5月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
マヨラナ粒子 / 太陽ニュートリノ / 大気ニュートリノ / 無ニュートリノ2重ベータ崩壊 / ステライルニュートリノ / ゲージ場 / ドレスト状態 / 測地的効果


〈今月のパリティ〉

○ディラック粒子? それともマヨラナ粒子?
ニュートリノの質量と混合角は実験で明らかになってきましたが,現在もこの粒子がディラック粒子かマヨラナ粒子か判明していないなど,多くの謎に包まれています。宇宙初期の物質創成を担っていた可能性もあり,その性質の解明は,宇宙の成り立ちを理解するうえでも重要です。

○新しい素粒子理論への糸口
振動を探るもの,質量を求めるもの,また,太陽ニュートリノや大気ニュートリノを観測するもの,原子炉や加速器を用いるもの……。ニュートリノを追うさまざまな実験が世界中で行われています。これらの実験で何が明らかになり,これから何がわかるのか,未解決の問題は何かをまとめます。

○私たちはニュートリノに追いつけるか
ニュートリノはごく小さな,しかし,有限の質量をもっています。ヘリシティを反転させるにはニュートリノを上回る速度で飛べばよいのですが,それは非現実的です。でも,ニュートリノがそれ自身の反粒子だとしたら,へリシティの反転を間接的な方法で観測できるかもしれません。

○4世代目のニュートリノをめぐる攻防
不活性なステライルニュートリノの存在を示す実験結果は2007年の追試で否定されていましたが,最近,再びその存在が示唆されました。それは,ただ余分なニュートリノがあるというだけでなく,相互作用におけるCP対称性の破れ,さらに,新しい相互作用をも暗示しているのかもしれません。
1,540円
パリティ2012年3月号
Vol.27 No.03

【articles】
・想像よりもはるかに複雑な微細構造
  モルフォチョウの青い光の謎 木下修一
・衝突の物理と光物理の出会い
  高強度レーザーによる再衝突物理学 P. B. コーカム 板谷治郎 訳
・100万気圧の環境でみえる特別な現象
  高いエネルギー密度をもつ物質の物理 R. P. ドレーク 八木健彦 訳

【news】
超伝導微小リングで見つかった1/2磁束量子 J. ミラー 江藤幹雄 訳
量子コンピューター実現への一歩:量子ドット中の電子スピン制御の進展 B. G. レヴィ 江藤幹雄 訳

ニュースダイジェスト R. M. ウィルソン,J. ミラー,S. K. ブラウ ほか
オングストロームの精度でそろった微小な共振器 / ヒッグス粒子の徴候に高まる期待 / 太陽電池の効率を高める多重励起子生成 / クレバスが氷棚を安定にする? ほか

クローズアップ:
 砂丘の動きを記述する単純な方程式 西森 拓
 宇宙線と気候変動 宮原ひろ子,横山祐典

講座:ベクトルでつづる物理学
 第12回(最終回) 虹を虚軸から見る 青野 修

随想:22世紀の物理学を考える
 物,エネルギーおよび情報の関わり方 鈴木増雄

連載:温暖化問題,討論のすすめ
 地球温暖化は事実なのか?――よくある誤解とわかりやすい答え 伊勢武史

コラム:パリティのココロ
 高校生が大発見? 大槻義彦


フォーラム
4月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
補色 / メラニン色素 / 電子波束 / 高次高調波 / 秩序変数 / アーベル群


〈今月のパリティ〉

○青く美しい,チョウの鱗粉の秘密
モルフォチョウは中南米に生息する,大型の青いチョウの総称です。その金属光沢のある強烈な青さは,レイリー卿やマイケルソンをはじめ,科学者たちの関心を古くから引きつけてきました。フォトニクスの時代を迎えたいま,その青さを生み出す機構が再び脚光を浴びています。

○原子や分子の内部にも手が届く
レーザーパルスの振動電場によって飛び出した電子が,反対に発生源の親イオンに向かって加速されることで起こる現象,再衝突過程。これを利用し,アト秒以下の時間スケールや,光の波長限界以下の空間スケールの物質の構造を探究する,新しい実験手法が登場しました。

○極端な条件下の物理を探るための窓
惑星や恒星の構造や,超新星などの爆発現象,宇宙初期の相対論的な系を理解するには,物質と光の間に強い相互作用を起こして測定することが必要です。理論やシミュレーションだけでの研究は困難ですが,高エネルギー密度物理の実験室では,まさにこのような系が実現されています。

○計算や実験でとらえる,砂丘の動きの全体像
砂丘というと規則性のなさそうな起伏が思い浮かぶかもしれませんが,じつは,大陸内部や海岸の砂漠から南極の雪原,果ては火星やタイタンにいたるまで,共通した形が見られるのです。その形成や運動の様子が,“計算砂丘学”や“実験砂丘学”によって解明されつつあります。
1,540円
パリティ2012年2月号
vol.27.No.02

【articles】
・ステンドグラスから,がん治療,太陽エネルギー変換まで
  ナノプラズモニクスの物理と応用 M. I. ストックマン 竹井弘之 訳
・新しいタイプのボース‐アインシュタイン凝縮へ
  励起子ポラリトンの凝縮体 D. スノーク,P. リトルウッド 宇都宮聖子,楠戸健一郎 訳
・つくることと,理解すること
  生命をつくる R. ジョーンズ 木賀大介 訳

【news】
光速を超えたニュートリノ? 橋本幸士
不完全だった有害紫外線予測 渡邉真吾
マイクロ流体デバイスによる蛍光観察実験の効率化 A. G. スマート 北森武彦 訳3

ニュースダイジェスト R. M. ウィルソン,J. ミラー,S. K. ブラウ ほか
偽造されたからみ合い / 素子にやさしいキュービット? / 多面粒子を鋳型でつくる / 初めてかいま見えた原始物質 ほか

クローズアップ:
 ヤヌス粒子 S. グラニック,S. ジャン,Q. チェン 松下未知雄 訳
 ニュートリノの質量と物質の起源 R. N. モハパトラ 浜口幸一 訳

随想:22世紀の物理学を考える
 22世紀の物理科学はどうなるか? 吉田 博

連載:温暖化問題,討論のすすめ
 いまさら温暖化論争? 江守正多

みんなの物理 素朴な疑問Q&A
 寒い冬,暖かく暮らすにはどうしたらいいの? 一宮彪彦

講座:ベクトルでつづる物理学
 第11回 ベクトルを裏返す 青野 修

コラム:物理っておもしろい?
 一般の社会でも役立つ物理の楽しさ 大竹 暁

コラム:メイドインジャパン物理用語 素粒子・原子核編
 藤川の方法 鈴木 博

コラム:パリティのココロ
 大学進学に価値なし? 大槻義彦


フォーラム
3月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
エバネセント波 / 免疫アッセイ / 準粒子 / 光共振器 / ラビ分裂 / 薬物送達システム / レイノルズ数 / 自己組織化 / 共焦点顕微鏡 / RNA転写 / ミセル / シーソー機構


〈今月のパリティ〉
○古くて新しい?! 表面プラズモンとその応用
金属ナノ粒子中の電子に光が当たって生じる振動,表面プラズモンは,金属表面から数?数十nmの空間に光学現象を起こします。「電磁場は1/2波長以下の領域に集束できない」という常識からすると不思議にも思えるその現象は,ステンドグラスの鮮やかな色とも深く関係しています。

○ますます加速するポラリトン凝縮の研究
ポラリトンとは,光子と固体中の電子の励起状態の量子力学的な重ね合わせで形成される準粒子です。ポラリトン凝縮は典型的なBECの特徴を示すことで知られていますが,準粒子を2次元シートに閉じ込める微小共振器構造の登場によって,その制御や観測は劇的な進展を遂げています。

○つくることができないと,理解したとは言えないのか?
昨年,人が設計して合成したゲノムを,細菌の細胞に導入したことが報じられました。このニュースに対して,“初の人工細胞”をつくり出した喜びと,神のようなふるまいへの警告の声が同時にあがりました。「生命をつくる」ということに,人間はどこまで近づいたのでしょうか。

○特殊相対論と相いれない実験結果は本物なのか?
2011年9月,衝撃が世界を駆け巡りました。ニュートリノが光よりも速く運動している証拠を,実験でつかんだというのです。その舞台,CERNで開催されたセミナーでは,聴衆の質問と議論が渦巻きました。これは本当に,物理学の根幹をゆるがす大発見なのでしょうか?
1,980円
パリティ2012年1月特大号
vol.27 No.01

【特集記事】
◆2011年の成果の総まとめ
特集:物理科学,この1年

・原子・分子物理,量子エレクトロニクス 松尾由賀利 編
・流体力学,プラズマ物理 伊藤公孝,伊藤早苗 編
・物性物理 小野嘉之 編
・原子核物理 国広悌二 編
・素粒子物理 橋本幸士 編
・宇宙・天体物理 関井 隆 編
・地球惑星物理 永原裕子 編
・生物物理 安田賢二 編

【news】
・ボース‐アインシュタイン凝縮体の結晶化を“見る” M. ウィルソン 鳥井寿夫 訳

ニュースダイジェスト R. M. ウィルソン,J. ミラー, S. K. ブラウ ほか
画像圧縮技術を組み合わせた顕微鏡 / 表面で拡散する分子ひとつひとつを観察する / 水素分子の負イオン /無痛診断のために散乱光をそろえる ほか

随想:22世紀の物理学を考える
サイエンス連邦の“リーダー”として,人類に希望を与える物理学 和田昭允

連載:温暖化問題,討論のすすめ
地球温暖化論のメンタリティ??社会心理学的にみた気候変動問題 伊藤公紀

講座:ベクトルでつづる物理学 第10回
ベクトルは状態を表す 青野 修

コラム:物理っておもしろい?
物理学は鑑賞の対象になりうるか? 多々良 源

コラム:パリティのココロ
大地震と電離層変化 大槻義彦


【information corner】
今月の切手
フォーラム
2月号予告
パリティ2011年総目次
パリティ2011年総目次〈分野別〉
執筆者・翻訳者紹介


〈今月のパリティ〉

○実験室で悪魔はつくれる!?
すべての分子の速度を知る知性が存在すれば,熱力学の第2法則が破られてしまう??そんな知的存在,“マクスウェルの悪魔”をシミュレートする実験が,回転ブラウン運動をする微粒子でなんと実際に行われました。その結果は,粒子の熱ゆらぎを仕事に変換できると暗示するものでした。

○重力理論が熱力学から出現する?
古典論では一般相対論として完成しているのに,量子力学的には理解することができない重力。いったい何が問題なのでしょうか? アインシュタイン方程式は状態方程式のようなもので,それ自身は量子化すべきものではないという提案が,大きな注目を集めています。

○放射性物質を地球規模で拡散した犯人とは
東京電力福島第一原子力発電所が発生源と考えられる放射性物質は,ごく低いレベルですが北米や欧州でも検出されました。わずか数日のうちに1万km以上離れた地域まで運ばれたのは,低気圧の強い上昇気流で巻き上げられ,強い偏西風ジェット気流によって移流されたためでした。

○DNAで“分子ロボット”をつくる
DNAは,その1次元に並んだ塩基配列を自在に設計することで,分子の集団の形だけでなくふるまいまで“プログラム”できる魅力的な高分子です。塩基配列に情報を組み込むことで,目的のシステムを自ら構築し,自分で動き回ったり考えたりする“分子ロボット”を実現できるかもしれません。
1,540円
パリティ2011年12月号
vol.26.No.12

【articles】
・宇宙像の大変革は,静かに始まった
20世紀の科学におけるチャンドラセカールの役割 F. ダイソン 佐藤文隆 訳
・科学理論は芸術となりうるか
科学の美しさ S. チャンドラセカール 矢崎紘一 訳
・量子ゆらぎが引き起こす相転移
量子臨界現象 S. サチデフ,B. カイマー 古崎 昭 訳

【news】
ノーベル物理学賞――宇宙膨張加速の発見 杉山 直
ノーベル化学賞――準結晶の発見 蔡 安邦
かに星雲からの強力なガンマ線フレア B. シュワルツシルト 政田洋平 訳

ニュースダイジェスト R. M. ウィルソン,J. ミラー, S. K. ブラウ ほか
力学エネルギーを電流に変換する微小流体チャネル / くしゃくしゃに丸めたボールのなかはどうなっている? / 簡単につくれる人工の葉 / 月の影が立てる波 ほか

クローズアップ:
量子電気標準 N. M. ツィマーマン 藤井賢一 訳

連載:温暖化問題,討論のすすめ
単純な物理現象が否定される不思議 安井 至

連載:生物物理の最前線
質量顕微鏡法の新展開 瀬藤光利

講座:ベクトルでつづる物理学 第9回
ベクトルは関数である 青野 修

コラム:メイドインジャパン物理用語 物性編
金森近似 佐宗哲郎

コラム:物理っておもしろい?
自分だけが知っている真理! 伊藤公平

コラム:パリティのココロ
挑戦枠選抜 大槻義彦


フォーラム
1月特大号予告
パリティ2011年総目次
パリティ2011年総目次〈分野別〉
執筆者・翻訳者紹介

今月の切手
今月のキーワード
アインシュタイン方程式のカー解 / 量子相転移 / 異常金属 / シンクロトロン放射 / 国際単位系 / ジョセフソン電圧 / 量子ホール効果

〈今月のパリティ〉
○古い秩序と対峙する新しい構想
激しく変動する宇宙像を描いた3人の先駆者――チャンドラセカール,オッペンハイマー,ツビッキーの業績は,なぜ当時はあまり評価されなかったのでしょうか。1930年代の天文学者たちのコミュニティは,宇宙を見る視点も,社会的な組織体としても,とても保守的だったのです。

○科学理論の美しさとは?
科学の理論を芸術作品として評価することはできるのでしょうか? 多くの人々が美しい理論だと認める一般相対性理論は,この疑問について考えるうえでよい例といえるかもしれません。この美の源がどこにあるのか,偉大な天文学者とともに思いを巡らせてみましょう。

○極低温気体からビッグバン直後の宇宙まで共通する考え方
量子物質科学は現代物理学の大きなテーマであり,多数の粒子からなる系が低温で示す多様な相を解明する研究が進められています。絶対零度でのゆらぎによる相転移は,実際には役に立たない抽象的な概念にみえるかもしれません。でもこれこそが,さまざまな現象を理解する鍵なのです。

○おなじみの星雲からやってきた予期せぬ放射
かに星雲は地球からほど近い超新星残骸で,西暦1054年の超新星の出現が古代中国の記録に残っていることでも有名です。そのかに星雲で見つかったガンマ線の爆発的な放射は,従来の理論では考えられないほど高いエネルギーの電子によるシンクロトロン放射と関連していました。

商品情報・内容

■ 物理学のいまをわかりやすく伝える『物理科学雑誌』

独占提携の米国物理学協会誌”Physics Today”からの翻訳と, 第一線の研究者によるオリジナルの書き下ろし記事で,物理学の いまをわかりやすく伝えます。最先端を読み解くニュース記事, 授業とは一味違う連載講座や辛口エッセイなど,読みどころ満載 の『物理科学雑誌』です。

この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!

パリティの所属カテゴリ一覧

Fujisan.co.jpとは?

株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。

雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!

法人サービスはこちら >
  • タイトル1万以上

    タイトル1万以上

    豊富なラインナップで
    書店に並ばない本とも出会える

  • 試し読み

    試し読み

    バックナンバー1冊まるごと試し読み
    したり、最新号も試し読みできる

  • タダ読み

    タダ読み

    5,000冊以上の雑誌が
    無料で読み放題

  • 500円OFF

    500円OFF

    普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
    500円割ギフト券をプレゼント

  • 事前予約

    事前予約

    気になる本は
    発売日前から事前予約可能

  • 割引や特典付き

    割引や特典付き

    定期購読なら
    お得に本が読めて
    送料無料の雑誌も!

デジタル雑誌をご利用なら

最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!

総合案内
アフィリエイト
採用情報
プレスリリース
お問い合わせ
©︎2002 FUJISAN MAGAZINE SERVICE CO., Ltd.