医療判例解説 発売日・バックナンバー

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●「指標事例 7選」
・CT画像で異常が存在したのにこれを見落とし、また、背部痛を訴えていたのに腰部のMRI撮影を指示した過失があるとして損害賠償を求めた事例 横浜地裁:令和5年6月8日判決

・カテーテルアブレーション中にX線透視画面でシース等の位置を確認しなかった注意義務違反により患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:和5年1月27日判決

・患者がEPBD後に急性汎発性腹膜炎を発症していたのに急性膵炎と誤診し、開腹手術の実施を怠った過失があるとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和4年3月10日判決

・新生児が脳性麻痺等の後遺障害を負ったのは、医師らが急速遂娩の準備をすべき義務等に違反したためであるとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和5年3月10日判決

・リーマス処方時、定期的に血清リチウム濃度測定をすべき注意義務に違反したため、双極性障害のうつ状態が遷延したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和5年2月22日判決

・入院中トイレで転倒して前額部を打った高齢患者にグリセオールを継続投与すべき注意義務を怠った結果、患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例 札幌高裁:令和5年8月9日判決

・夫の同意なく妻の同意のみで人工妊娠中絶が行われたことにより夫が精神的苦痛を被ったと主張して損害賠償を求めた事例 福岡高裁那覇支部:令和4年12月5日判決

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●「医療側が患者対応に苦慮した事例」
・救急搬送時に点滴等、医療処置をすべき状態にあった患者に、医師が治療を拒否したのは不法行為に当たるとして損害賠償を求めた事例 札幌地裁:令和5年4月26日判決

・医師に眼球を傷付けられて黄斑円孔を発症した上、説明義務違反、診療拒否等により右眼の視力低下等が生じたとして各医療施設に損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年12月2日判決

・頸椎手術後、遷延性意識障害となった患者に病院が急性期症状を脱したことや訴訟により信頼関係が破壊されたことから病室の明渡し等を求めた事例 東京地裁:令和元年10月31日判決


●「指標事例 4選」
・救急搬送時、MRI検査すべき義務を怠ったことから脳梗塞を見落とした過失があり、視野欠損等の後遺障害が残存したとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和4年12月22日判決

・出生後管理中の新生児に顔面チアノーゼ等が出ていたものの助産師が詳細な報告を怠った過失があったため、新生児が死亡したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和5年1月24日判決

・症状、レントゲン所見等から胸部大動脈解離を疑って胸部単純・造影CT検査をすべきだったのにこれを怠ったとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和4年1月28日判決

・もやもや病の血行再建術中の血圧管理上の注意義務に違反し、術前血圧状態より低い血圧状態の下で管理したとして損害賠償請求を求めた事例 大阪高裁:令和4年10月27日判決

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●「病院内入院患者急変事例」
・開頭術後、鼻出血の止血や気道の確保を行わず経過観察のみとし、患者が急性呼吸不全となったのは注意義務違反があったからとして損害賠償を求めた事例 京都地裁:令和4年3月9日判決

・COPD等の既往症がある患者の緊張性気胸の発症を予見して胸腔ドレナージ等、適切な処置をすべき注意義務に違反したとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年6月30日判決

・頸椎前方固定術後に患者が低酸素脳症を発症して遷延性意識障害となったのは、適切な検査・処置を怠った過失等によるとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年4月8日判決

・肺炎の入院高齢患者が急変したのは、1時間ごとに吸痰を実施する義務を怠り、2時間余りが経過して吸痰を行ったからなどとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和5年2月22日判決

・異物が詰まって低酸素脳症に陥ったのは窒息の解除に必要な腹部突き上げ法を行わなかった等の注意義務違反があったからとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和5年1月27日判決


●「指標事例 3選」
・腰部交感神経節ブロックの際の説明義務違反、血管走行の確認義務違反、手技上の過失等により対麻痺が生じたとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和4年8月26日判決

・患者の子で患者と同居して診察していた医師が、脳梗塞を発症した患者を適切な時期に転医させる注意義務を怠ったとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年9月9日判決

・必要のない内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)の実施や実施後の不適切な術後管理等により患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年10月18日判決

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●「指標事例 5選」
・カテーテルアブレーション中に完全房室ブロックからペースメーカー植え込みとなったのは、手技上の注意義務違反等があったとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和4年6月29日判決

・統合失調症患者が自殺したのは、主治医が入院を継続するか、退院後に再入院させるべき注意義務を怠ったためであるとして損害賠償を求めた事例 大阪高裁:令和4年2月9日判決

・頸椎後方固定術および再手術の際に医師が注意義務等に違反したために、脊髄損傷が生じて四肢麻痺が後遺したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年9月13日判決

・右肩関節脱臼の整復時、腕神経叢ブロックの過失によって局所麻酔薬中毒となり、呼吸停止等から低酸素脳症に至ったとして損害賠償を求めた事例 京都地裁:令和3年11月9日判決

・幽門側胃部分切除術、ビルロートⅡ法再建術で切除された部位に胃がんを発見すべきだったのに見落としたとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年5月20日判決


●「判例速報 2選」
・ESD実施後に胃がん患者が敗血症から心不全増悪で死亡したのは説明義務違反等があったからとして損害賠償を求めて控訴した事例 札幌高裁:令和5年4月14日判決

・敗血症で急性腎不全の状態だった患者に造影CT検査を実施して死亡させたなどとして損害賠償を求めて控訴した事例 札幌高裁:令和5年3月28日判決

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●「さいたま医療訴訟連絡協議会・令和4年度パネルディスカッション」
― 医師の転医義務 ―

●「特集」転医・転院義務等が争点となった事例
・大腸がんおよび大腸閉塞の治療が可能な医療機関に転送等すべき注意義務に違反した結果、患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年9月7日判決

・患者が肝細胞がんであると把握した日に治療実施可能な高次医療機関に転医させるべき義務を怠ったとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年11月18日判決

・CT検査で脳梗塞発症が疑われたにもかかわらず、MRI検査等を施行するなどの注意義務に違反し後遺症が残ったとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和3年3月5日判決

・ウェゲナー肉芽腫症の高齢女性患者が医師らの過失により尿路感染症から腎不全となり死亡したと主張して損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年11月1日判決

●「指標事例 2選」
・白血病治療中、肺炎を疑って画像診断、または血液培養を実施すべき義務等に違反したことから患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年2月22日判決

・手術中にドリルビットが破損して断片を大腿骨内に残置となったのは、ドリル操作を誤った過失や保管管理義務違反があったからとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和4年1月28日判決

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●「特集」集中治療部・ICU関連事例
・ICU管理の身体抑制患者がベッドから転落したのは、転落による傷害が発生するのを防ぐための措置を怠ったためとして損害賠償を求めた事例 高松高裁:令和4年6月2日判決

・敗血症で急性腎不全の状態だった患者に造影剤を投与すべきではなかったのに、造影CT検査を実施して死亡させたなどとして損害賠償を求めた事例 札幌地裁:令和4年10月19日判決

●「指標事例 4選」
・下肢血管形成術後に患者が死亡したのは、出血が予見されたのに手術を延期すべき義務等に違反したためだとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年5月30日判決

・潰瘍を食道胃接合部癌と誤診した過失や良性疾患の可能性、治療手段に関する説明義務違反があるとして損害賠償を求めた事例 鳥取地裁:令和4年1月31日判決

・大腸内視鏡検査を実施すべき注意義務に違反したため、大腸がんが判明せず穿孔性腹膜炎を発症したなどとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年4月15日判決

・肺血栓塞栓症発症のおそれがある手術時の体位変換やフロートロン装着を行った過失および検査義務違反等があるとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和2年3月23日判決

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●「特集」医療従事者が勤務病院を訴えた事例
・患者(勤務医)の病変を脳膿瘍疑いが高いと診断、直ちに抗菌薬投与や穿刺排膿術を実施する義務を怠った過失があったとして損害賠償を求めた事例 鹿児島地裁:令和4年4月20日判決

・後期研修医として勤務していた女性が自殺したのは勤務先病院での過重労働によってうつ病を発症したのが原因であるとして損害賠償を求めた事例 新潟地裁:令和4年3月25日判決

●「指標事例 4選」
・帝王切開術を選択すべき注意義務違反や適切な蘇生措置を行うべき注意義務違反等により新生児に脳性麻痺などが残ったとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年1月28日判決

・EVL術中に心肺停止から低酸素脳症となったのは鎮静剤の追加投与を緩徐な方法で行うべきところ、これを怠ったためとして損害賠償を求めた事例 神戸地裁:令和3年9月16日判決

・特発性肺線維症が疑われる患者に継続すべきだったステロイド剤を中止したり、てんかん治療薬を誤処方したりして死亡させたとして損害賠償を求めた事例 千葉地裁:令和2年3月13日判決

・患者が脳死に陥ったのは、大動脈弁人工弁置換術、人工血管置換術中に脳循環の改善を図るべき注意義務を怠ったためとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年3月29日判決

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●「医療判例解説」100号に寄せて 大阪地方裁判所部総括判事 田口 治美

●「指標事例 7選」
・患者との信頼関係破壊を理由とした不妊治療の継続拒否につき、正当な事由があったとは認められないとして慰謝料の支払いが認められた事例 東京地裁:令和3年3月30日判決

・橈骨頭頸部骨折整復固定術後、回外筋麻痺が残存したのは、橈骨神経を損傷した手技上の過失や療養指導義務に違反したためとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年3月30日判決

・脳梗塞がある感染性心内膜炎患者に手術を実施し、脳出血から死亡したのは緊急手術を行った過失や説明義務違反があったためとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和2年12月25日判決

・脳腫瘍のびまん性星細胞腫と診断され、放射線治療と抗がん剤投与を受けた患者が、その後、診断が誤りだったことが判明したとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年1月29日判決

・適応のない頸椎椎体固定術を避けるべき義務に違反して手術を実施し、術後に患者が脳梗塞を発症して死亡したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年3月25日判決

・妊娠19週の患者を医療保護入院させて身体的拘束や隔離、向精神薬を投与し、中絶手術の提案を行った不法行為があるなどとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和2年8月31日判決

・腹部違和感を訴えていた妊婦に対し適切な対応を怠ったことにより、胎盤早期剥離の発見が遅れて死産に至ったと主張して損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年11月26日判決

●「判例速報」
・経直腸的前立腺生検後に敗血症を発症したのは、医師らが生検前後に直腸内を消毒洗浄すべき義務や止血の確認義務等を怠ったためとして控訴した事例 東京高裁:令和4年8月18日判決

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●「特集」女性特有のがんに係わる事例
・乳がん検診で異常なしとされた約1年後、乳頭腺管がんが見つかり死亡したのは、検診に係る覚知義務違反等があったためとして損害賠償を求めた事例 広島高裁岡山支部:令和3年1月28日判決

・子宮頸癌に対してレーザー蒸散術を受けたが再発したのは、円錐切除術を実施すべき義務や説明義務に違反があったためとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年3月26日判決

●「指標事例 4選」
・多数の既往症のある胃がん患者にESDを実施し、術後に死亡に至ったのは手術手技の過失、説明義務違反があったためとして損害賠償を求めた事例 札幌地裁:令和3年12月1日判決

・腰椎後方椎体間固定術等の後で両下肢麻痺の後遺障害を負ったのは、術後感染に対する適切な処置を怠ったためとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年2月25日判決

・CAGから12日後、急性大動脈解離で死亡したのは、検査前後にCT検査等を実施しなかった注意義務違反があったからとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年11月26日判決

・めまいを主訴とする患者の左椎骨動脈狭窄を見落とし、約2週間後に脳梗塞から重篤な後遺症が残ったとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和4年3月16日判決

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●「特集」肝胆膵疾患にてガイドラインが争点となった事例
・急性膵炎ガイドラインに沿って過剰にならないよう大量輸液すべき義務を怠り、循環血液量減少性ショックから死亡したとして損害賠償を求めた事例 福岡高裁宮崎支部:令和3年9月15日判決

・整形外科に入院した患者の死亡は、急性胆管炎を胆のう炎と誤診し、内視鏡的胆道ドレナージが実施されなかったためとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和3年12月10日判決

●「指標事例 5選」
・経皮的冠動脈形成術から4日後に死亡したのは、モニターにアラームが出ていたのに適切な治療が実施されなかったためとして損害賠償を求めた事例 松山地裁:令和3年10月28日判決

・脊髄腫瘍摘出術において、除圧に必要な限度で部分摘出する注意義務があったのに全摘出した過失や説明義務違反があるとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年3月5日判決

・母体搬送すべき義務、及び適切に分娩監視すべき義務を怠った過失により、女児に障害が残ったとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年6月25日判決

・人工骨頭置換術後に左坐骨神経に麻痺が残ったのは、手術手技を誤り危険性を説明しなかったからとして損害賠償を求めた事例 奈良地裁:令和3年2月25日判決

・白内障手術後に眼内炎が発症して後遺症を負ったのは、術中に菌が混入した過失、点眼薬を変更した過失があったためとして損害賠償を求めた事例 千葉地裁:令和3年12月17日判決

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●「特集」
・女性患者への準強制わいせつ罪に問われた乳腺外科医の上告審判決で、審理不尽の違法があるとして有罪とした原判決を破棄し高裁に差し戻した 最高裁:令和4年2月18日判決

「解説-乳腺外科医刑事裁判(上告審)」
・乳腺外科医事件上告審 ~ 控訴審判決後の対応と上告審判決について ~ ◇東京神楽坂法律事務所 弁護士 水沼 直樹

●「指標事例 5選」
・帝王切開後に下肢浮腫があった患者が肺血栓塞栓症で死亡したのは、血栓予防措置を怠り、転院措置等を取らなかったためとして損害賠償を求めた事例 福岡高裁宮崎支部:令和3年1月22日判決

・頸椎後方固定術で、術式選択や手技上の過失、脊髄損傷から呼吸筋麻痺が発生するリスクを説明しなかったとして損害賠償を求めた事例 福岡地裁小倉支部:令和3年3月4日判決

・アルコール依存症患者の自殺は、医師が適切な診療行為を尽くさず、勤務先従業員が自殺防止措置を採らなかったためとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年5月21日判決

・担当医らが患者の精索捻転症を見落としたことにより、左精巣を摘除せざるを得なくなったと主張して損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年6月18日判決

・間質性肺炎での入院患者の高カリウム血症治療においてアーガメイトゼリー投与を継続し、結腸穿孔から死亡したとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年3月26日判決

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●「特集 手術・検査等医療行為後、感染症・合併症が生じた事例」
・人工骨頭置換術後に介護老人保健施設に入所した後、感染症を疑って手術した病院へ救急搬送する義務を怠り、死亡したとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年3月4日判決

・医療保護入院で身体拘束中の患者に経鼻胃管カテーテルを留置し、先端が食道に留まったまま注入したため誤嚥性肺炎から死亡したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和3年2月17日判決

・経直腸的前立腺生検後に敗血症を発症したのは、抗菌薬を選択して投与する義務や発熱時の来院指示等を怠ったためであるとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年10月21日判決

・未破裂椎骨動脈瘤に対して中枢側クリップのみを施した状態で瘤減圧を行う手術を採用し、術後に敗血症で死亡させたとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年1月15日判決

・減胎手術後、人工流産に至ったのは太い穿刺針で多数回穿刺し、感染症対策を怠り、減胎対象外の児を穿刺したためとして損害賠償を求めた事例 大阪高裁:令和2年12月17日判決

・幽門側胃切除術中、患者の体位の設定・管理を適切にすべき注意義務を怠り、末梢神経障害を発生させたとして損害賠償を求めた事例 高松地裁:令和3年5月25日判決


●「指標事例」
・躁うつ病と診断されて医療保護入院した患者が自殺したのは、自殺防止措置を執らず心肺蘇生も不適切であったからとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年6月18日判決

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●「特集 脳動脈瘤治療にて注意義務違反が認められた事例」
・破裂脳動脈瘤治療でコイル塞栓術を選択したことにより再破裂が生じて患者が死亡した、説明義務違反等があったとして損害賠償請求を認めた事例 広島高裁:令和3年2月24日判決

・椎骨動脈脳動脈瘤クリッピング術後に患者が死亡したことにつき、医師に説明義務違反、術後管理義務違反があったとして損害賠償を求めた事例 大阪高裁:令和2年11月26日判決


●「指標事例 3選」
・術後補助化学療法中の患者が重篤な感染症に罹患していたのに、抗細菌薬の投与など適切な診療を施さず死亡させたとして損害賠償を求めた事例 大阪高裁:令和2年8月27日判決

・硬膜外麻酔と全身麻酔を併用した肝切除術後に硬膜外血腫の発見が遅れた過失により、後遺障害が残存したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和2年7月8日判決

・手術適応の判断の誤りや手技上の注意義務違反等により、子宮全摘術などを受けた患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和元年12月4日判決

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●「指標事例 7選」
・胸部下行大動脈人工血管置換術の後に患者が死亡したのは、術式選択に誤りがあったためである等として損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和元年6月19日判決

・母指CM関節固定術から関節形成術へ術式変更した際の説明義務違反、および、手術にて神経損傷させた過失があるとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年2月19日判決

・胃癌と誤診して手術を実施したとして、また、癌細胞が含まれていないのに印環細胞癌との病理診断を下したとして損害賠償を求めた事例 熊本地裁:令和2年3月25日判決

・頸椎椎弓形成術・脊椎固定術後に痰が詰まり外科的気道確保を怠ったため呼吸困難となり、低酸素脳症から後遺障害が残ったとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和2年10月2日判決

・脳静脈洞血栓症に対する検査義務違反や他病院への転送義務違反により患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例 千葉地裁:令和2年11月27日判決

・胸部不快感の症状等を確認する義務を怠り、急性冠症候群の鑑別を怠ったため、患者に翌日心破裂が生じて死亡したとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和3年2月19日判決

・喉症状等から受診したのに消化器内科へ精査依頼をすべき注意義務を怠ったため、その後、食道悪性黒色腫で死亡したとして損害賠償を求めた事例 名古屋地裁:令和2年9月4日判決

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●「特集① カルテ改ざん等の不法行為が争点となった事例」
・白内障手術適応の前提となる説明を怠るなどした結果、左眼を失明し、カルテ改ざんや虚偽説明によって精神的損害も被ったとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和3年4月30日判決

・認知症でDVも疑われる高齢患者の大腿骨骨折を検査・診断し、専門医療機関での治療を助言すべき注意義務等に違反したとして損害賠償を求めた事例 大阪地裁:令和3年2月17日判決

●「特集② 誤診、見落としが争点となった事例」
・パーキンソン病の治療を受けてきたが、誤診であり、検査により正常圧水頭症と診断すべきであったのに怠ったとして損害賠償を求めた事例 岡山地裁:令和2年12月23日判決

・過失により右大腿骨頸部骨折を見落としたため、人工股関節置換手術をせざるを得ない状態となり後遺障害が残ったとして損害賠償を求めた事例 東京地裁:令和2年3月26日判決

・プロラクチノーマを悪性腫瘍の嗅神経芽細胞腫と誤診され、抗がん剤治療等を受けた結果、記憶障害等の後遺障害が生じたとして損害賠償を求めた事例 東京高裁:令和2年1月30日判決

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商品情報・内容

  • 出版社:医事法令社
  • 発行間隔:隔月刊
  • 発売日:毎偶月15日
  • サイズ:B5

■ 「もし、同じ状況に直面した場合、医療従事者は、如何に対応することで過誤を防ぐことができるか?」

今や、医療関係者は、法律を知らなくては業務に従事できないといっても過言ではありません。そして、医事法学は、各臨床分野における実践で培われるため、医療従事者が過去の裁判事例を知り、どの様な対応のもとで過誤と判断されるか、また、如何にして過誤を回避できるかなど、裁判の傾向を認知することは、もはや必要不可欠なものとなっています。本誌は、主に医療従事者にむけて、過去に裁判となった具体例を判りやすく解説し、そのため難解な法律用語はすべて排除し、また、全事例について、その臨床分野に精通された専門医のコメントを掲載し、裁判所の判断について、忌憚のない評釈も付記しています

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