アイデア 発売日・バックナンバー

全116件中 16 〜 30 件を表示
3,300円
社会が成熟し、機能や品質、造形的な美しさだけでは市場に溢れる商品やサービスの差別化が難しくなっている現代において、“コト”をどのようにデザインするかというデザイナーの職能はますます求められている。そうしたデザインの実践の場のひとつが、本特集で取り上げるブランディングデザインという領域だが、従来のような優れたコーポレートアイデンティティや商品パッケージをデザインするだけでは現代のブランディングデザインは成立しない。より良い社会や環境への配慮があり、透明性と持続可能性のある商品サービスであるか、やりがいや豊かさを生むビジネスであるかなど、企業理念や組織運営と一貫した思想のもとにモノやコトがデザインされていることが成功事例として必要な条件だろう。

このように複雑化するブランディングデザインの領域において、グラフィックデザイナーたちが培ってきた思考のプロセスや具現化の方法を整理し、デザイナー以外の人にも応用できるアプローチとしてまとめられたのが、2010年前後を境に世界的なトレンドとして注目されている「デザイン思考(Designthinking)」だ。具体的には、デザイナーたちがクライアントや消費者のニーズを経済的・技術的な制約があるなかで実現しようとする際の行動指針であり、機能性だけでなく感情的な価値にも重きを置く人間中心のアプローチだといえる。人対人のコミュニケーションを通じて考えを共有・共感しあい、そこからニーズや問題を突き止め、アイデアを具現化する。さらに、トライアル・アンド・エラーを繰り返し、コンセプトを改良していくという、プロセス重視型の提言だ。

アメリカで提唱されたこの考え方は、日本でもビジネスを変える革新的なアイデアとして関連書籍が多数刊行されるなど大きな反響を呼んでいるが、“誰でも取り入れられる”という点がひとり歩きし、インスタントなビジネス論として誤った受け入れられ方をしているところもあるだろう。「デザイン=課題解決」といった広義のデザインの浸透により、デザインさえあればどんな問題でも解決できるという、まるで“デザイン”が魔法の言葉であるかのような誤解を招いているように思う。

そこで、本特集では、日本、アジア、オセアニア、中東、欧米の7つのデザインスタジオを取り上げ、クライアントの希望を叶えることだけでなく、自分たちに合ったものづくりの環境を探求し、生き生きとした仕事を具現化している人間中心のデザインの実践者たちを紹介していく。彼/彼女らのものづくりの姿勢を通じて、本来「デザイン思考」で提唱されていた考え方について再考し、よりよいかたちに更新していくためのヒントを探していきたい。
3,300円
2000年代初頭、インターネットを介して相互に働きかけられるオンラインメディアが生活に浸透していく中、田中はそのキャリアをウェブデザイナーとしてスタートし、コンピュータとテクノロジーを使って多様なデザインを編んできた。



田中個人と、主宰するセミトランスペアレント・デザインの活動領域は多岐にわたり、田中のことをグラフィックデザイナーと認識する人もいれば、ウェブデザイナーやメディアアーティストだと考える人もいる。それは田中が、媒体や発表形態にとらわれずに作品づくりを展開してきたからだろう。



それらの作品を視覚的に結びつける派手さや、厳格なスタイルはないものの、作品それぞれが共通する方程式の解であるかのように、その営みのどこかに田中の気配を感じさせるデザインの根拠がある。その根拠を生み出すキーワードは「時間軸」だ。そして、田中が意識する時間軸は「文脈」とも言い換えられる。



本特集では田中良治が手掛けてきた多様な作品群を、グラフィックデザイン・ウェブデザイン・インスタレーションアート・展示企画と、その形態によって分類し、カテゴリーごとに時系列で配置した。収録した作品のセレクトは田中自身の手による。1枚1枚の紙の上に作品を並列に配置し、 田中の創作に係るテキストを交えることで、過去と現在の田中の仕事を接続し、カテゴリーを超えて一本の帯となった、田中が志向してきた「時間軸をもったデザイン」が立ち現れることを目指した。
3,300円
アーティストブックやZINEの制作者、出版社、ギャラリー、書店などが一堂に集まり、訪れる人たちと対話しながら出版物を販売するアートブックフェア。版権販売など出版に携わる業者間の取引が中心で商業的な側面が強い見本市やブックフェアとは異なり、アートブックフェアはアーティストや周辺のコミュニティの活動を支援することを目的とした公共性の高さが特徴で、各国のフェアに出展し、ローカルのコミュニティと交流しながら活動の幅を広げていくアーティストや出版レーベルも多い。本を介した文化や知識の交換とともに、既存の経済システムに頼らない出版流通の可能性を探る機会ともなっている。

しかし、ここ数年は世界的なパンデミックの影響により多くのフェアが開催中止やオンラインへの移行を決断したり、ロジスティクスの問題も発生するなど、さまざまな課題を抱えることになった。コロナ禍での新たな試みとして注目されるオンライン開催に関しても、ウェブのプラットフォーム構築やオンライン販売などに対応できたのは、比較的大きな規模のアートブックフェアに限られており、対面でのコミュニケーションへの揺り戻しや、大規模になりすぎたフェアに対しての疑問も少なからず生まれている。

そこで、本特集では、近年新たに始まったアートブックフェアや、欧米のアートブックフェアを参照しつつ独自のコミュニティづくりを目指すアジア各国のアートブッ クフェアに注目してみることにした。中国、カナダ、台湾、UAE、シンガポール、タイ、ノルウェーの7つのフェアの運営団体にオンライン取材を行い、コロナ禍での開催状況や、フェア出展者の出版物から推薦タイトルを紹介してもらった。また、各国のフェアに参加経験をもつ出版関係者たちによる寄稿・インタビューを通じて、アートブックフェアの今日的な役割や、アートブックの流通や保存についての考察も試みている。
3,300円


特集:色彩デザイン再考 デジタルカラーとこれからの色彩表現
【別冊付録:ニューカレンダー付】



企画・構成:アイデア編集部
監修:三井直樹
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、守谷めぐみ)



文字の色、絵や写真を構成する線や面の色、紙やインキの色など、色はグラフィックデザインにとって欠かせない要素のひとつだ。しかし、デジタルソフトを使えば専門的な知識を要さず繊細な色彩表現や配色の組み合わせを実現できるようになった現代にあって、グラフィックデザイナーたちは色についてどんな意識をもっているのだろうか。本特集はそうした疑問を出発点に、7名のグラフィックデザイナーに自身の色彩感覚が表われた制作物を紹介する誌面の作成を依頼し、彼・彼女らの色彩の実践に迫っていく。また、後半では、色のしくみや色彩論、色の規格化などにまつわる解説や寄稿、インタビューを通じて、身の回りの色彩により意識を向けるための視点や、色彩との新たな関わりかたについて考えを深めていくような構成とした。
 近年では、デジタル環境の進化によりRGBの色彩世界のみで完結するデザイン表現も増え、従来的な色彩論や色彩学の知識はグラフィックデザイナーにとって必須のものではなくなった。しかし、手法としての色彩ではなく、色やそれをめぐる思想に触れてみることにも意義があるのではないだろうか。現代の様相を反映するデザイナーたちの実践や企業の取り組みとともに収録した解説や論考からも、色彩表現を探究するためのヒントが得られるだろう。時代に合った色彩世界を実現していくために、色彩について学び考える機会としたい。



【特集参加デザイナー】小林一毅/藤田裕美/岡﨑真理子/矢野恵司/佐藤豊/石塚俊/本田千尋



【解説】色のしくみとデジタルカラー 文・図:三井直樹



【寄稿】モダンデザインと色彩 円環の論理 文:佐賀一郎



【コラム】日本の色の共通言語化 勝井三雄とDICカラーガイド



【インタビュー】PANTONE/竹尾/Maximage
3,300円
特集:世界設計の方法 ゲーム体験とユーザーインターフェイス

企画・編集:アイデア編集部
監修:三宅陽一郎
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、守谷めぐみ)

エンターテインメントの枠を超え、世界規模で人々の心を動かす表現メディアへと進化を遂げたデジタルゲーム。
その世界を体験する時、わたしたちプレイヤーにとっての入り口となるのがゲーム画面だ。

今号の特集では、デジタルゲームにおけるゲーム画面の変遷を、操作性に関わる表現の変化や描画表現の工夫など、グラフィックデザインおける情報整理の手法や、ユーザーインターフェイス(UI)・ユーザエクスペリエンス(UX)という観点を軸にヴィジュアルに振り返っていく。
70年代以降から最新作に至るまで、さまざまな制約や要件をクリアし誕生した歴代ゲーム作品を、ゲーム開発者でありAI研究者としても活躍する三宅陽一郎の監修のもと、幅広く選定した。

近年では、実世界の位置情報や拡張現実(AR)を取り入れたゲームも登場し、現実世界と精神世界をつなぐ境界のような空間として受容され、今後の可能性に業界内外からの注目が集まっている。
そうしたゲームの未来にも期待しつつ、本特集では、バラエティ豊かなゲーム世界を、誌面を通じ俯瞰的に楽しんでいただきたい。

【序論】70年代以降のデジタルゲームの情報提示構造の変遷 文:三宅陽一郎

【Chapter 1】マルチウィンドウ・マルチメニュー化するゲーム
Dungeons & Dragons|Wizardry|ソーサリアン|FINAL FANTASY Ⅳ|Detroit: Become Human|東亰ザナドゥ|イース セルセタの樹海|十三機兵防衛圏
インタビュー:日本ファルコム
コラム:リアルタイムゲームと非リアルタイムゲームのUI画面設計

【Chapter 2】2Dから3Dへの変化 ミニマップの利用
メタルギア2 ソリッドスネーク/メタルギア ソリッド|スーパーマリオワールド/スーパーマリオ64|FINAL FANTASY VI/FINAL FANTASY VII|世界樹の迷宮
コラム:ゲームにおける地図のデザイン

【Chapter 3】3D以降の進化 オープンワールドゲームとスマートフォンゲームの台頭
グランド・セフト・オートIII|Ghost of Tsushima|あつまれどうぶつの森|Fate/Grand Order|トロとパズル~どこでもいっしょ~|ウマ娘 プリティーダービー
インタビュー:ビサイド
コラム:人工知能の用いるマップ

【Chapter 4】現実を舞台とするゲーム
リアルとデジタルの融合する都市
Ingress|Pokémon Go
インタビュー:Niantic
コラム:アーケードゲームのUI画面設計
3,300円
特集:グラフィックデザインの教室 教育・研究・実践の環

企画・構成:アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、守谷めぐみ)

本特集は、個人デザイナーたちの学びの場となる私塾的なデザインコミュニティを軸に、戦後以降の日本のデザイン教育を振り返った2013年の本誌特集「デザイン特殊講義」(359号)からおよそ10年を経た今、デザイン教育が現代の社会状況をどのように反映し、更新されているのかを問うものだ。

2010年代に入り、デザインという言葉は、一見すると共通項のない「もの」や「こと」をつなぎ相互作用を引き起こす媒体として、あるいは、領域横断的な視点や思考を示唆する言葉として、情報ビジネスや技術研究の領域など、視覚芸術以外の領域でも親しまれるものとなった。
一方で、概念化された「デザイン」がひとり歩きし、あたかも魔法の言葉のように多用される社会においては、産業としてのデザインや、デザインの専門家であるデザイナーの存在価値が、以前とは異なるものに変容しつつある。

こうした社会状況に呼応するように、ここ10年で国内の美術大学やデザイン専門学校では、デザイン系の新学科や新コースの開設が続き、デザイン教育の現場におけるデザイナー像の変化や、デザインの本質に対するあらたな議論を期待させる。
そこで、特集では、今デザイン教育の現場で活躍するデザイナーたちを取材し、それぞれの教室を訪ねてみることにした。後半部分では、アジア諸国を中心とした海外のデザイン教育・教育機関の状況や、デザインイベントやワークショップ、教育的メディアなど、ひらかれたデザイン教育を支える人々にも焦点をあてていく。
3,300円
特集:世界とつながるマンガ 海外マンガのアクチュアリティ

企画・構成:原正人、アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、岸田紘之)
撮影:青柳敏史
協力:八ツ橋敏行

2019 年までに日本国内のコミック市場は前年比12.8%増の推計約5千億円に成長し、スマートフォン向けサービスの台頭など、電子コミック市場が紙の市場を上回る成長をみせている。
海外での日本マンガの人気も続いており、欧米、アジア、中東など、各国語版に翻訳される日本のコミック作品は後を絶たない。
他方、海外作品の邦訳版はと言えば、その刊行機会は決して多いとは言えないだろう。
マンガ表現は異なる文化圏、言語圏を超えて世界的に広がっているにも関わらず、世界のあちこちに存在する多種多様なマンガ作品を、私たちが実際に手にとり、読みふける機会はまだまだ限られている。

本特集では、フランス語圏のマンガ、「バンド・デシネ」の翻訳者であり、海外マンガの紹介活動や邦訳海外マンガの出版活動にも注力する原正人を企画監修にむかえ、全貌が見えづらい海外マンガについて、近年刊行された比較的あたらしい作品や作家、グラフィック的に評価の高い作品を厳選し紹介していく。
これまで海外マンガに親しんできた人たちにとっても、そうでなかった人たちにとっても、自身と世界を接続する起点としての「マンガ」に出会い、親しむきっかけとして、本特集を楽しんでいただきたい。
3,112円
特集:タイプデザイン・ナウ 独立系タイプファウンドリーの実践

企画・構成:山田和寛(nipponia)× アイデア編集部
デザイン:山田和寛(nipponia),ラディム・ペスコ,LABORATORIES(加藤賢策,岸田紘之)
協力:きむみんよん,Akira1975,劉慶

グラフィックデザインがツールさえあれば誰にでも実践できる表現活動になったのと同様に,それまでごく限られた職能であった書体デザイナーの仕事も,2000年代以降はデジタル環境下での制作ツールの普及により門戸のひらかれたものとなった。

特集を通じて紹介するのは,10組のデザイナー/ファウンドリーたちだ。
活動拠点は欧州,中東,アジアとさまざまだが,フリーランスの書体デザイナーとして活動する人や,自身のファウンドリーを立ち上げた人,デザイン制作のなかで個人で書体デザインにも取り組む人など,いずれも大手ベンダーによる書体制作とは異なる現場で実践を続けている。

特集の前半ではラテンアルファベット圏以外のデザイナー/ファウンドリーを中心に取り上げ,各国での書体デザインとその普及,使用をめぐる状況を,虫の目から捉え直すことを試みた。
また,後半では,2020年で自身のファウンドリーの10周年を迎えた書体デザイナー,ラディム・ペスコの仕事を振り返り,従来の書体デザインの枠にとらわれず,さまざまな協働のなかでオルタナティヴな活動を続ける書体デザイナーの実践を紹介していく。
3,112円
特集:オルタナティブ・リアリティ 空想と現実を交差する,危機の時代のデザインと想像力
企画・編集:アイデア編集部
デザイン:ラボラトリーズ

世界的なパンデミックにより,私たちの日常生活における行動やコミュニケーションはいまもなお変更を強いられている。
多くのデザイナーが活動休止を余儀なくされるような事態は,現在のグラフィックデザインが資本主義経済と表裏一体のものとして発展してきた事実や,それ以降のデザインの実践や議論が根づかない各国の環境を前景化させているといえるだろう。

本特集では,前半部分を「Phantom spoon パンデミックの姿」と題し,パンデミックにより中止・無期延期となった展覧会やイベントの広報物を各国のデザイナーから募り,誌面に幻のデザインプロジェクトとして紹介する。
それぞれのグラフィックを中止にあたる状況や制作時のストーリーと共に紹介することで,世界的なロックダウンでうまれた空白の時間のビジュアル・アーカイブを作成。

後半部分では,「データジャーナリズムとデザイン」をテーマに,ニュースメディアにおけるインフォメーション・グラフィックスについて,各国の報道紙デザイン部に取材。
データジャーナリズムとデザインのあり方を考えていく。
あり得たかもしれない現実と,事実(だと思われているもの)に基づく表現という異なる軸のデザイン表現を並列することで,危機の時代のパラレルなデザイン表現を考えていく。
3,112円
特集:装綴 ファッションデザインの生態学

ファッションデザイナーの多くは、ひとつのコレクションを制作していく上で膨大なリサーチを行い、そこで得た断片的な思考を「ムードボード」という平面空間のなかに整理していく。
本特集では、そうしたファッションデザイナーたちの創作のプロセスを可視化するために、ファッションブランド「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」のデザイナー・山縣良和による創造の過程と山縣の個人史にまつわる物や記憶を、社会的な事象とも結び合わせながら紹介していく。

神話から始まり、古代、中世、近世、近代を経て、現代まで至る誌面を眺めていくと、なかには狭義のファッション観では捉えられないものも出てくるかもしれない。
しかし、東西の文化を横断し、山縣の創作を通してファッションの歴史を綴った本特集からは、人類と併走してきた装いの変遷と、その生態系を感じることができるはずだ。
そして、その変遷を辿ることにより、ファッションデザインとグラフィックデザインの思考の上での共通点・相違点を探っていき、両者のあらたな可能性を検証する。

本特集を制作している最中に、世界規模で発生したコロナパンデミックによって、私たちは経済活動や日常生活の根本的な見直しを迫られた。
移動や対人の自由が奪われたことで、人々の装いのあり方にも変化がみられるいま、人類の壮大な歴史と営みのなかでファッションや装いを考察しようとする山縣の試みを通じて、広くは私たちにとっての文化や表現活動のかけがえのなさに気づくことができるのではないだろうか。

■山縣良和(やまがた・よしかず)
1980年鳥取県生まれ。2005年セントラル・セント・マーチンズ大学を卒業。在学中にジョン・ガリアーノのデザインアシスタントを務める。2007年にwrittenafterwardsを設立。2008年より東京コレクションに参加。2014年に毎日ファッション大賞特別賞を受賞。
2015年には日本人として初めて「LVMH Prize」のセミファイナリストにも選出された。またファッション表現の研究、学びの場として、2008年より「ここのがっこう」を主宰。「GAKU」のディレクター。

■writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)
2007年、山縣良和と玉井健太郎(2009年に辞任)によって立ち上げられた。コンセプトは、装うことの愛おしさを伝え、流行の成り立ちや本質を伝えること。創造性をもって“いま”を表現していくこと。そして心に届けることを。
3,112円
特集:フ ェミニスト・モーメント ジェンダーから考えるグラフィックデザインの可能性

企画・構成:アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策,岸田紘之)

現代を生きる人々の多くが、性別を問わずフェミニズムやジェンダー問題を身近に意識する、あるいは当事者として直面する「フェミニスト・モーメント」を経験している。

そうしたジェンダー不平等を抱える社会に対し、わたしたちはデザインを通じてどんな問いかけをしてくことが出来るのか。
本特集では、韓国で行われた女性デザイナーによる意欲的なプロジェクト・展示企画の紹介を起点に、日本、アメリカ、ヨーロッパの新旧女性デザイナーたちによる実践を紹介していく。

しかし、本特集に登場する女性デザイナーたちは必ずしもフェミニストであるわけではなく、全員が意識的にジェンダーの問題と対峙しているわけではない。
当然ながらジェンダーにより特定の形やデザインスタイルが規定されることはなく、本特集もまた、ジェンダーとスタイルを結び付けるようなことは意図していない。
つまるところ、これからのグラフィックデザインの可能性を考えるうえで、女性や男性といった括りを設けることは、それ自体意味をもたない行為であり、デザインの作り手も受け手も、括弧付きのスタイルや、括弧付きの何かに縛られる必要はないのだろう。

本特集では、企画そのものにあえてジェンダーバイアスを設定することで、そんな当たり前に立ち戻ってみることにした。
そのうえで、今わたしたちは社会に対してどんな問いを立てていけるのか、デザインの真価が問われている。
3,112円
特集:オンライン・ポートフォリオの現在 SNSから浮かび上がる集合意識、アシッド・グラフィックス

企画・構成:髙岡謙太郎、アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、岸田紘之)

本特集では、ソーシャルメディア(SNS)を自身の仕事や作品を公開する「ポートフォリオ」として活用するグラフィックデザイナーたちをとり上げ、オンライン上で生まれる新たなヴィジュアル・コミュニケーションの潮流を検証していく。
ポスト・インターネット化した情報環境がデフォルトとなり、オンラインのコミュニティがより一層深化する時代にあって、個々の手のなかから出発したイメージは、どのように共有され、拡散されていくのか。
ポートフォリオそのものの歴史と変容にも言及し、公開・共有を可能とするオンライン・ポートフォリオ的なメディアの構造とデザインにも視野を広げていく。

別冊付録:ニューカレンダー
3,112円
特集:現代日本のブックデザイン史 1996-2020

企画・編集:長田年伸,川名潤,水戸部功,アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策,岸田紘之)
撮影:GTTGHM(扉写真),青柳敏史(書影)

本特集では,国内の書籍売上がピークに達した1996年から現在に至る「出版不況」の時代のブックデザインをカバーデザインのスタイル別に紹介。
パッケージとしての訴求力が優先される現代のブックデザインが,約25年の間に如何にして更新されてきたのか,その一端を誌面上に描き出そうと試みた。
掲載書籍の選定にあたったのは,ともに現役のブックデザイナーとして活躍する長田年伸,川名潤,水戸部功の3名。
ふだん書店で並列されることのない約400点の書籍を,デザインスタイルという共通項で束ねることで横軸としての同時代性を浮上させ,ブックデザインに隠された作法と模倣,継承と発展の足跡をたどっていく。
そうして描かれたブックデザイン史からは,同時期の日本の出版史を垣間見ることも出来るだろう。
紙の本の価値がもはや自明のものではなくなったと言える現在,日本の出版産業と命運をともにしてきたブックデザイナーたちは如何にして自らを規定し,今後も本を本たらしめていくのか。
3人のデザイナーたちの本へのまなざしが,ともに本づくりに携わる出版関係者や流通関係の方々にとっても,周囲の本の姿や書店の景色をいまいちど眺める契機となることを期待したい。

序文 日本のブックデザイン史を紡ぎつないでいくための覚書
文:長田年伸

第1章 紙上のポリフォニー[多声音楽]

挑発する造型詩人たちの声
文:水戸部功

「薄利多売」型から「高付加価値」型に 1996年からの出版業界の変化
文:星野渉

第2章 タイトル・ブリコラージュ

あり合わせの道具で唯一の仕事をするということ
文:長田年伸

ベストセラーの25年
文:澤村修治

第3章 言葉/図形・象形の境域

詩と描き文字の関係性と変遷
文:川名潤

引き算の料理写真
文:三浦哲哉

第4章 ブックデザイン・オールドスクール

限られた個人のものとしての
文:長田年伸

本の此岸,デザインの彼岸――オルタナの在処
文=室賀清徳

第5章 イメージの闘技場[コロッセウム]

変化はいつでも知らないところからやってくる(かもしれない)
文:長田年伸

ブックデザインはブックデザインでしかない
座談会:長田年伸,川名潤,水戸部功,加藤賢策
構成:長田年伸

出版の本義へ
文:長田年伸

シュパゲッティとタイポグラフィ 仁木順平
文・写真・デザイン:戸塚泰雄(nu)

働き方が多様化するなか,グラフィック・デザインの仕事のあり方も変わりつつあるのかもしれない。
東京・下高井戸で,自宅を改装して喫茶店「schiff KÜCHE(フィシッフ キュッヒェ)」を営むデザイナー,仁木順平に,デザイナーとしての働き方,生き方を取材した。

連載│FormSWISS 第2回 南スイス・イタリア語圏地方
企画・構成:Form
アートディレクション・デザイン:&Form
文:丸山新
翻訳:藤本和子-ヘッジズ,岩坂未佳
撮影:Simone Cavadini,丸山新
タイプフェイス:Swiss Typefaces
印刷(pp. 119-120):大洋印刷株式会社
協力:在日スイス大使館,Swiss Typefaces, 大洋印刷株式会社
特別協力:Gigi Mascheloni, Viviana Altafin

世界各国におけるデザインの状況はもとより,その周辺を取り巻く教育,テクノロジー,ワークライフバランスなどを現地でリサーチし,本誌での4回にわたる連載を皮切りに,誌面の枠を越えて展示や教育プログラムなどを展開していくデザインプラットフォーム「Form」。
デザイン大国スイスにフォーカスする連載の2回目では,スイスを横切るアルプス山脈唯一の南側,イタリアと国境を挟む南スイス地方を拠点に活動するクリエーターや教育機関を紹介する。
人里離れた山の奥に暮らし続け,世界のデザイン界に影響を与え続けているデザイナー。
町から離れた小川のほとりにある元工場をリノベーションし,そこに仕事場と住まいを構えてサステイナブルな生活を送るデザインスタジオ。
大都市と地元の村を行き来しながらクリエイティブを追う若きクリエーターなど,私たち日本人が思い描く一般的なアルプスのイメージとは違った,意外な顔を見せる南スイスの現在進行形を垣間見ていただきたい。

Simone Cavadini

Jannuzzi Smith

Bruno Monguzzi

Alfio Mazzei

CCRZ

Mario Botta & Accademia di Architettura

[展覧会レポート]本と美術の展覧会 vol. 3 佐藤直樹展:紙面・壁画・循環
デザイン:山田和寛(nipponia)

80年代末よりデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた佐藤直樹は,2010年代に入り,木炭壁画の制作に取り組んでいる。
描き続けられている壁画は160メートルを越え,さらに増殖を重ねている佐藤の表現活動は今後どこに向かっていくのか。
現在,群馬県の太田市美術館・図書館にて開催中の展覧会の紹介にあわせて,佐藤直樹の活動を再考する。

紙面・壁画・循環
文:佐藤直樹

[イベントレポート]グラフィックトライアル2019

インフォメーション

新刊紹介
3,112円
特集:グラフィックデザイナーと展覧会 vol. 2
MINISTRY OF GRAPHIC DESIGN FIKRA GRAPHIC DESIGN BIENNIAL 01 INDEX
アラブ首長国連邦“グラフィックデザイン省”をめぐる61のキーワード

企画・編集:The Office of the Archive(後藤哲也&サキ・ホ),アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策,岸田紘之)
翻訳:ダンカン・ブラザトン,山本真実,大久保エマ,クリストファー・スティヴンズ,後藤哲也 
協力:フィクラ・グラフィック・デザイン・ビエンナーレ
撮影:オベイド・アル=ブドゥール(Beedii)

2017年の「グラフィックデザイナーと展覧会――ブルノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレと世界の実践」特集に続き,グラフィックデザインと展覧会をめぐる今日の状況を考察する第2弾企画。
昨年11月,アラブ首長国連邦(UAE)で開催された中東初のデザイン・ビエンナーレ「フィクラ・グラフィック・デザイン・ビエンナーレ」に焦点をあて,参加デザイナーから集められたA to Zのキーワードをもとに非西洋圏におけるデザイン・ビエンナーレのあり方を考察する。
特集内にはアラビア語のタイポグラフィに関する論考や中東を拠点とするデザイナーたちへのインタビューなど,中東のデザインシーンを垣間見ることのできる貴重なコンテンツも収録。
ビエンナーレを通じて中東におけるグラフィックデザインの今後を見据えていく。

もし……だったら

デザイン・メタファーとしての省
文:スティーブン・ヘラー

Dept. of Graphic Optimism:グラフィックデザインの楽観

アリア・アル=サビ:日出る場所/力の弁証法

アラビア語のタイポグラフィ:その可能性の新たな時代
文:フダ・スミッツハウゼン・アビ=ファレス

プレム・クリシュナマーシー:
コラボレーション/ツアーガイド/構造+物語+主題=社会空間/複数の帽子

Dept. of Mapping Margins:余白の地図化

ウズマ・Z・リズヴィ:デザインの脱植民地化/デザインの脱中心化/共生/スペキュラティブ/デザインの脱領域化/知識の共有
サンティ・ロウラチャウィ:脱中心化
アサド・パーベイズ:翻訳
レディオグラフィーク:1. 建設,2. ゲーム

エミリー・スミス:
最も重要な脈絡のない発言/遊び/詩

Dept. of Non-Binaries:ノンバイナリー

コモン・インタレスト:小文字のデザイン,ノンバイナリー
ベネデッタ・クリッパ:変質
クリストファー・ベントン:破壊分子
ローレンス・レマオアナ:野心,独自,多様,挑戦,前衛
シナ・ファコール:脱植民地的デザイン
ポーラ・ミネルガイト:対話的な
オドキン:アラームクロック/ギャップ
ギデオン・ジェイミー:フィクラ・ビエンナーレ
ジャスティン・チュアン:インターナショナル

Dept. of Flying Saucers:空飛ぶ円盤

ハラ・アル=アニ:一時的な
ターボ:思い出の品々
ファウンドランド・コレクティブ:サバイバル・ルート,シリア人コミュニティ,ディアスポラ・アイデンティティ
シンドーシ:ストーリーテラー

ナ・キム:
楽観主義/もし~だったら――もちろん/ ウィメンスピーク!/珊瑚の壁

Dept. of Dematerializing Language:非物質化言語

アルカディアンスタジオ:翻訳――言語,カルチュア・ミックス,リミックス,サンプリング,ハイブリッド,アラビア語,湾岸地域
アストリッド・ゼーム:銀行
エセン・カロル:ジェフ・トークス/#ノーレシピ
クリストフ・クノス&コンラッド・レナー:異文化間の

インタビュー:中東におけるグラフィックデザインの実践

Fikra(サレム・アル=カシミ)
Möbius Studio(ハラ・アル=アニ)
Turbo(モサンナ・フセイン,サイード・アブ=ジャバー)

Office of the Archive

後藤哲也:アーカイブ
サキ・ホ:インスタグラム,ワッツアップ

砂漠に浮かぶデザイン機構の幻
文:室賀清徳

索引

第29回 ブルノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレ 2020
企画・編集:ラディム・ペスコ × アバケ × ソフィー・デデレン × アイデア編集部
デザイン:ラディム・ペスコ × アバケ
日本語組版:山田和寛(nipponia)
翻訳:大久保エマ

2018年の開催で28回を迎えた東欧チェコのグラフィックデザイン・ビエンナーレ「ブルノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレ」が,2020年以降の開催中止を余儀なくされている。
本企画では,その再開を目指すデザイナーたちの呼びかけにより,次回ビエンナーレにむけたポスターの寄稿を各国デザイナーに依頼。
誌面上での架空ビエンナーレを開催する。

【ポスター寄稿デザイナー】(掲載順)
Sulki & Min, åbäke, David Pons & Lissana Jouret, Bibliomania: Alexandru Balgiu & Olivier Lebrun, Zak Group, Radim Peško, Tamara Maletic / Linked by Air, アーロン・ニエ, Laura Pappa &Elisabeth Klement, Noviki: Katarzyna Nestorowicz & Marcin Nowicki, 秋山伸, Alice Gavin & Valentin Bigel at Groupe CCC, Alyssia Lou, LPPL, Katja Gretzinger, In the shade of a tree: Sophie Demay & Maël Fournier-Comte, Jon Sueda & chris hamamoto, Jean-Claude Chianale, ナ・キム, 服部一成, Mevis & van Deursen, Betsy Bickle, Pinar&Viola, Wayne Daly & Shumon Basar, Dan Eatock, Ryan Gander with Zbigniew Zuławski

新連載│FormSWISS 第1回
企画・構成:&Form
デザイン:丸山新,高橋圭太郎,加藤雄一
文:丸山新,牛嶋佳奈子,岩坂未佳
翻訳:藤本和子-ヘッジズ,大久保玲奈
撮影:大籏英武,Simone Cavadini(p. 174)
タイプフェイス:Swiss Typefaces
印刷(pp. 149-150):大洋印刷株式会社

インタビュー:丸山新 Formプロジェクトとその展開

「FormSWISS」は,グラフィックデザイナーの丸山新が主導し,今号より計4回にわたり展開する連載企画。
今後,誌面の枠を超えてイベントや展示企画として展開予定の上位プロジェクト「Form」の立ち上げ企画にあたるもので,各国のデザインの状況はもとより,その周辺にある教育,テクノロジー,ライフスタイルなどをデザイン的な視点で読み解き,今後のビジュアルコミュニケーションデザインのあり方を考えるものだ。
第1弾となるスイス編FormSWISSでは,スイスの3つの言語地域であるイタリア語圏,フランス語圏,ドイツ語圏を訪れ,ビジュアルコミュニケーションに携わるデザイナーやデザイン教育機関,美術館など,デザイン関係者約30組へ取材を行い,その様子を誌面化していく。
初回では,丸山へのインタビューを中心にプロジェクトの概要を紹介。

OK-RM 会話が導くナラティブプロジェクト
デザイン:北岡誠吾
翻訳:熱海綾乃

インタビュー:OK-RM

2008年に,オリバー・ナイトとロリー・マクグラスによって設立されたデザインスタジオOK-RM。
「デザインは会話である」と断言する彼らは,クライアントや協働者と密接にコミュニケーションを図りながら,アートブック,空間,VIなど,横断的かつ主体的にプロジェクトに関わっていくことで,ビジュアルコミュニケーションの新しい可能性を探っている。
また,クライアントのマニフェストを伝えることを重要視し,あえてブランドのロゴを使わないデザイン展開など,「ナラティブ・プロジェクト」と呼ぶ取り組みも行う。
本稿では,彼らの代表作を紹介するとともに,新作の作品集『EX NIHILO』を中心に,制作についてやプロジェクトの協働者のあり方について,話を聞いた。

連載│アトラス考――生態学的世界観の視覚化
最終回 可視と不可視のあいだで
文:大田暁雄

全8回の連載を締めくくる最終回。
「ダイアグラム」や「主題地図」に現れた人間の世界観をめぐる,という連載の動機や目的はじめ,全体を貫く「生態学的世界観の視覚化」というテーマがめざすところを著者個人の研究経緯を交えながら振り返る。

[イベントレポート]AIと共創するグラフィックデザイン
文:永原康史

第21回亀倉雄策賞,JAGDA新人賞2019 受賞者決定

インフォメーション

新刊紹介
3,112円
特集:デザインとローカリティ
Graphics Interchange にみる関西・東北の実践

企画・構成:原田祐馬(UMA/design farm) × アイデア編集部
デザイン:原田祐馬,山副佳祐,岸木麻理子(UMA/design farm),仲村健太郎,中家寿之
編集協力:多田智美(MUESUM)

本特集では,昨年12月に山形市で開催された展覧会「Graphics Interchange」を軸に,グラフィックデザインにおける「ローカリティ」というキーワードについて考察を行う。
同展は,大阪に拠点を置く原田祐馬(UMA/design farm)と,山形に拠点を置く小板橋基希(akaoni)が発起人となり企画されたもので,第一弾の関西→東北展では関西の若手デザイナー6名と原田による2つの展示が行われた。
本誌では,前半部分で若手デザイナーの展示の誌面化を,後半部分ではUMA/design farmとakaoniの仕事を紹介。
各者が「ローカリティ」をどう翻訳するか,誌面を通じて省察を試みる。

Graphics Interchange vol. 01 関西→東北

赤井佑輔
1988年生まれ奈良県出身。2011年に京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業。卒業後グラフィックデザイナーとしてgrafへ入社。2014年に独立し,paragramという屋号で大阪を拠点に活動。話を聞いて,寄り添うようなデザインを目指してがんばっている。
paragram.jp

仲村健太郎
1990年福井県生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科にてタイポグラフィを専攻し,2013年に卒業。京都にてフリーランス。京阪神の美術施設や文化施設の広報物や,出版社の書籍からオルタナティブな出版活動まで幅広い射程のブックデザインに取り組む。書かれた言葉とタイポグラフィの関係を,話し言葉とパラ言語(話し手のイントネーションやリズム,ポーズ,声質といった言語外の周辺言語)の関係に置き換えて捉える。ブックデザインにおいては,内容(メッセージ)に対して,書体の選定や紙質,綴じ方,印刷の方法といった要素を,メッセージの周辺の(パラな)言語として組み立てている。内容そのものとは別のメッセージを持った多声的なブックデザインを試みている。2018年,オーラルコミュニケーションにおけるパラ言語についてリサーチした『Speaking with…』と福永信の掌編小説3篇を活版・写真植字・DTPの3つの方法で印字・印刷した『実在の娘達』を自主出版。
nakamurakentaro.com
like-a-book.stores.jp

芝野健太
1988年大阪生まれ,大阪在住。印刷会社・ライブアートブックスに所属。主に美術や建築にまつわる印刷物のグラフィックデザインから印刷設計,工程・品質管理までを行い,また印刷設計者の立場からデザイナーと協働して印刷物の制作を行っている。
www.kentashibano.com

綱島卓也
1995年神奈川県生まれ。2018年京都工芸繊維大学デザイン・建築学課程卒業。現在は京都工芸繊維大学大学院デザイン学専攻に在学しつつ,フリーランスとして活動。現在に至るまでの実践の対象は,デザイン学や建築学関連の印刷物が多くを占める。タイポグラフィに軸足を置きながら,エディトリアル/グラフィックデザインの可能性と表現を日々模索している。
takuyatsunashima.com

廣田碧
デザイン事務所でグラフィックデザイナーとして活動後,2015年から家業である看板屋「看太郎」の2代目を継ぐ。店舗やブランド,イベント,展示などのロゴ・VIのデザインを手がけながら,看板を主軸に,手描きのレタリングやドローイング,グラフィックといった平面のデザインを,さまざまな素材・媒体を用いて空間へ展開することを試み,デザイン→製作→施工までの工程を一貫して担う。看板が持つメディアとしての可能性を探求するための自主企画として『超看板』を2017年に開催,現在は衰退しつつある看板のペイント技術の普及も目指している。
kantaro-signs.tumblr.com

三重野龍
1988年兵庫県生まれ。2011年京都精華大学グラフィックデザインコース卒業。大学卒業後,京都にてフリーのグラフィックデザイナーとして活動開始。美術や舞台作品の広報物デザインを中心に,ロゴやグッズなど,文字を軸にしたグラフィック制作を実践。現在までなんとか生き延びている。
mieno-ryu.com

クロージングトーク 交換から見えてくるもの

司会:アイハラケンジ
登壇:赤井佑輔,仲村健太郎,芝野健太,綱島卓也, 廣田碧,三重野龍,原田祐馬,小板橋基希,大原大次郎

UMA/design farm × akaoni

UMA/design farm
2007年,原田祐馬により設立。大阪を拠点に文化や福祉,地域に関わるプロジェクトを中心に,グラフィック,空間,展覧会や企画開発などを通して,理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「ともに考え,ともにつくる」を大切に,対話と実験を繰り返すデザインを実践。現在のメンバーは,原田祐馬,山副佳祐,西野亮介,津田祐果,平川かな江,若山夏実,岸木麻理子の7人。受賞歴はグッドデザイン2016・金賞,日本サインデザイン最優秀賞,日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク,CSデザイン賞準グランプリなど。
www.umamu.jp

原田祐馬
1979年大阪府吹田市生まれ。京都精華大学芸術学部デザイン学科建築専攻卒業後,IMI7期生として入学。アーティストの椿昇に師事し,2007 年,UMA/design farm を設立。瀬戸内経済文化圏,DESIGNEASTなどのディレクターを務める。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。愛犬の名前はワカメ。

UMAとakaoni のデザインよもやま話
チャット対談:原田祐馬 × 小板橋基希

akaoni
2004年設立の山形県に拠点を置くクリエイティブチーム。地域に根ざす〈自然,暮らし,食,技術〉などの魅力をデザインを通して表現。メンバーは代表でデザイナーの小板橋基希をはじめ,ウェブデザイナーの後藤ノブや,コピーライターの空豆みきおなど。グラフィックデザインなどの紙媒体から,ウェブサイト制作まで,地域企業や団体のブランディングにも携わっている。「アカるく,すなオニ」をモットーに,ローカルから世界へ,ポジティブなデザインワークを発信。
www.akaoni.org

小板橋基希
1975年群馬県生まれ,大学入学とともに山形に移住。東北・山形に魅せられ,卒業後も山形に定住し,2004年にアカオニを立上げる。日常に潜む,みんなの意識の境界にある幻想のようなものを,愉快な形にすることを目標に,デザインチームのリーダーとして,全国津々浦々に点在するクライアントのさまざまな要望に応えている。

1960年以前の関西のデザイナーたち
インタビュー:永井一正

地域とデザイン 変容する「地域性」 SNS,大学,芸術祭
文:久慈達也

LOCALであることと決裂:イエン・ライナム
文・デザイン:イエン・ライナム
編集:ランディー・ナカムラ 翻訳:大久保エマ

イエン・ライナムは,ニューヨーク州出身で,東京を拠点に活動を行っているグラフィックデザイナー。
2005年の来日以来,現在は国内のクライアントワークを中心としたデザインワークの傍ら,自身のレーベル「Wordshape」からの出版活動や,国内外のデザイン関連書の流通販売,デザイン教育への尽力など,活動の幅は多岐にわたる。
国や地域の属性を拠り所とした20世紀的なデザインを越えて,活動拠点と幅広い制作領域において越境的なイエンの仕事への向き合い方は,より現在的なデザイナーの態度であると言えるだろう。
本稿では彼の生い立ちとともに,その仕事を本人による解説とともに紹介する。

写真集を編む
ルディ・バンダーランス「Still Lifes」シリーズをめぐって
[綴じ込み冊子]ルディ・バンダーランス『Dream』

インタビュー:ルディ・バンダーランス
翻訳:山本真実

グラフィックデザイナーであり,タイプフェイスデザイナーとして知られるルディ・バンダーランスが東京の街をおさめた写真集『Still Lifes, Tokyo』が,昨年Ginko Pressより刊行した。
同書はバンダーランスが近年取り組む「静物(スティルライフ)」をテーマとした写真集シリーズの第三弾。
本稿では「Still Lifes」シリーズを起点に,バンダーランスの写真へのアプローチや出版活動への関心についてインタビューを行った。

連載|アトラス考──生態学的世界観の視覚化
第8回 自然に対する感受性と地球の描き方 エリゼ・ルクリュの地図思想
文:大田暁雄

連載8回目のテーマは「エリゼ・ルクリュの地図思想」。
フランスの地理学者エリゼ・ルクリュは,19世紀末,「進歩」の御旗のもとに産業化が進行した時代の中で,自然現象と文明発展の相互関係を記述することによって,自然と人間社会の調和を図ろうとした人物だった。
本稿では最終的に「大地球儀」と呼ばれる巨大地球儀の建設構想までに及んだルクリュの地図思想を振り返り,彼が地図による視覚イメージの革新によって目指した人類と自然環境との関係改善への取り組みについて考察する。

ORDINARY PEOPLE 日々グラフィック
文:アイデア編集部
デザイン:鈴木哲生
撮影:田巻海,キム・ジンソル

ORDINARY PEOPLEは,韓国・ソウルを拠点とするグラフィックデザインスタジオ。
アートディレクションやVIデザインを中心としたクライアントワークと並行して,自費出版などの自主プロジェクトにも精力的に取り組んでいる。
本稿では,2019年1月末から2月上旬にかけて東京のprint galleryで開催された個展のレポートとともに,会場では展示が叶わなかった彼らのクライアントワークの紹介を通じて,近年の韓国のグラフィックデザインの状況の一端に触れていきたい。

[イベントレポート]AGI in India

インフォメーション

新刊紹介
おすすめの購読プラン

商品情報・内容

  • 出版社:誠文堂新光社
  • 発行間隔:季刊
  • 発売日:3,6,9,12月の10日
  • サイズ:B4

■ グラフィック中心の国際的なデザイン誌

グラフィックメディアを中心に、国際的視点からリアルタイムなデザインムーブメントを紹介するインターナショナルデザインマガジン。1953年の創刊よりつねに世界各国のデザイン事情にアンテナを張り巡らし、時代の先端を切り拓くデザイナーとそのクリエイティブワークを毎号豊富なビィジュアルを通じてグラフィカルに紹介。掲載作品も、ポスターをはじめとするグラフィック全般から映像、そしてマルチメディアデザインまで幅広く網羅、多様化する視覚的価値観に対応しながら、デザインシーンのフロントラインをハイクオリティに伝える。

この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!

アイデアの所属カテゴリ一覧

Fujisan.co.jpとは?

株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。

雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!

法人サービスはこちら >
  • タイトル1万以上

    タイトル1万以上

    豊富なラインナップで
    書店に並ばない本とも出会える

  • 試し読み

    試し読み

    バックナンバー1冊まるごと試し読み
    したり、最新号も試し読みできる

  • タダ読み

    タダ読み

    5,000冊以上の雑誌が
    無料で読み放題

  • 500円OFF

    500円OFF

    普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
    500円割ギフト券をプレゼント

  • 事前予約

    事前予約

    気になる本は
    発売日前から事前予約可能

  • 割引や特典付き

    割引や特典付き

    定期購読なら
    お得に本が読めて
    送料無料の雑誌も!

デジタル雑誌をご利用なら

最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!

総合案内
アフィリエイト
採用情報
プレスリリース
お問い合わせ
©︎2002 FUJISAN MAGAZINE SERVICE CO., Ltd.