油空圧技術 発売日・バックナンバー

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2,178円
■特集:フルードパワーにおけるトライボロジー
○〔総論〕フルードパワー機器のトライボロジー/室蘭工業大学/風間俊治
フルードパワーシステムには、エネルギー変換装置として容積式機械が用いられることから、必然的に摺動面が備わり、その摺動部の諸特性が、信頼性や作動限界、寿命や効率を支配する。そこで、主に油圧ポンプ・モータにおけるトライボロジーの役割を概観する。

○カーボンオニオンによるトライボロジー特性の改善/東京工業大学/平田 敦
ナノカーボン粒子のひとつであるカーボンオニオンを用いてしゅう動部の潤滑特性や耐摩耗性の向上を図るための基礎として、カーボンオニオンのトライボロジー特性を中心に解説し、その生成法、構造についても紹介する。

○部分研磨ダイヤモンド膜により誘起されるマイクロ・ナノ気体潤滑/東北大学/米村 茂・川越吉晃・竹野貴法・三木寛之・高木敏行
部分的に研磨されたダイヤモンド膜において、摺動速度の増加とともに摩擦係数が急激に低下する減少が確認されている。本稿では、そのメカニズムを数値シミュレーションと理論解析による考察を通して、明らかにし、解説する。

○油圧ポンプの発熱と振動/室蘭工業大学/風間俊治
油圧ポンプは、フルードパワーシステムを構成する第一の機器に位置づけられ、高信頼性や高効率はもとより、小型・高圧化による高動力密度ならびに低振動・騒音化による作業・使用環境の改善が強く要請される。本稿では各種油圧ポンプの発熱と振動を摘記する。

○HVOF溶射による油圧シリンダの耐食性向上/㈱小松製作所/井関利幸
当社では、特に塩害による過酷な腐食環境下の稼動現場をターゲットとして、シリンダロッドの寿命向上を目指し、しゅう動部へHVOF(HighVelocity Oxygen-Fuel)溶射法を適用した。本稿では、HVOF溶射法に関する当社の取り組みについて紹介する。

○DLC油圧機器への適用/KYB㈱/細畑修平
DLCとはDiamond-like Carbonの略であり、カーボンを主成分としたアモルファス(非晶質)構造を持つ硬質皮膜の総称である。優れた摺動特性を持つことが知られており、様々な産業分野で適用が進んでいる。本稿では、当社における油圧機器への適用について紹介する。

○ショックアブソーバの動摩擦特性評価指標/KYB㈱/加藤慎治
摩擦の速度特性では、静摩擦から動摩擦へ動的な状態変化が繰り返されるため、従来の測定方法では実際に必要な特性を得ることが困難であった。そこで、ショックアブソーバに適した動的摩擦特性の把握を目的に、摩擦の速度依存性を高精度で計測可能な装置を開発し、測定方法を確立した。本稿では、新たに提案した三つの評価指標を用いた結果を紹介する。

■特集:わが社を支えてきたロングセラー製品
○シェルアンドチューブタイプ熱交換器/神威産業㈱/十万幹雄
外見の大きな変化は無いながら、改良・変更を繰り返し、海外でも認められるに至った神威産業の熱交換器。本稿では創業初期から販売している製品の中から、水冷式熱交換器SL、SHC、SLシリーズを取り上げ、その歩みの一端を紹介する。

○油圧用サーボアンプ/㈱工苑/石塚正純
本稿では、20年の販売実績のある当社油圧サーボバルブ用サーボアンプとその後継機、またPLCなど上位コントローラでフィードバッグ処理をするユーザー用に開発したサーボバル用信号変換器を紹介する。

○金型用中子抜きシリンダ/㈱南武/森田光輝
本稿では、当社の金型用中子抜きシリンダの概略と、その中でも昭和57(1982年)の発売から38年以上経った現在でも改良と販売の続くQSシリンダについて、開発の経緯とその機構原理について紹介する。

■連載
○機械設計の楽しい人生(第7回)/長谷川和三

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○コンプレッサ本体と関連機器
2,178円
■特集:油空圧と音響技術
○建設機械施工の騒音対策/(元)国土交通省/北川 順
国土交通省では、建設業の騒音問題の解決に向けて建設機械施工の騒音対策に取り組んでいる。本稿では、取り組みの一つである「低騒音型建設機械指定制度」について、その概要を紹介する。

○機械製品から発生する動作音の快音化/中央大学/戸井武司
機械製品から発生する動作音を快音化する効果や、その設計手段について事例を交えて紹介する。また、聴覚が他感覚から受ける影響について言及し、感覚形成による感性価値の向上について解説する。

○自動車走行音のサウンドデザイン/広島市立大学/石光俊介
「いい音」とは何だろうか?本稿では、その問いについて考察しつつ、サウンドデザインの方法について解説するとともに、吸音材を用いたときの適用例からその評価方法について紹介する。

○油圧機器の低騒音化技術と適用事例/KYB㈱/鈴木一成
油圧機器の騒音問題が発生した場合、評価・予測・対策という三つの技術を効率よく回すことで騒音の発生メカニズムを明確にすることが重要となる。本稿では当社における基本的な騒音対策の流れを解説し、低騒音化事例について紹介する。

○超音波潤滑診断のメカニズムと特徴/高知工科大学/竹内彰敏
超音波法によるエンジン摺動面の潤滑診断を例として、特にスタート・ストップ時の潤滑評価で重要となる極低速下でのピストン系の、油膜(付着膜を含む)の形成や油膜破断状態の観測(評価)、のメカニズムとその特徴について解説する。

○油圧機械式無段変速機の設計手法に関する研究/ヤンマーホールディングス㈱/大内田剛史
産業車両の動力伝達機構において、油圧機械式無段変速機は高い動力伝達効率と、滑らかな変速性能をもつことが知られている。そこで本稿では同変速機とトランスミッションケース部材の設計パラメータだけを用いて、発生する油圧騒音の音圧レベルを予測する手法を紹介する。

■解説
○ギアポンプとスクリーンチェンジャー配置による押出成形の省エネ化・樹脂温度の低減/㈱龍マニュファクチャリング・アンド・オートメーション・ギアーズ/泉田龍彦
当社では、押出成形工程の省エネルギー化のためにスクリーンチェンジャーのギアポンプの下流への設置を提案してきた。本稿では、その概要と昇圧120Bar以上の運転で高シアレート域での急激な粘度低下に対応できる高効率ギアポンプについて紹介する。

■製品と技術
○油圧シリンダに内蔵可能な磁歪式直線変位センサ/㈱東陽テクニカ/原雅史
幅広い分野で利用される油圧シリンダには、動作ストロークを計測するセンサとの組合せが求められている。当社が扱う米国MTSシステムズ社製の磁歪式直線変位センサは油圧シリンダ本体に内蔵でき、その要求を満たすことができる。本稿ではその原理や特長、製品を紹介する。

■連載
○機械設計の楽しい人生(第6回)/長谷川和三

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○油圧ポンプ

2,178円
■特集:フレッシュメンに贈る・油空圧の基礎理論と応用
○油空圧の基礎理論と応用 総論/横浜国立大学/佐藤恭一
フレッシュメンにぜひ知っておいていただきたい油空圧における基礎理論を紹介する。油空圧技術に関わる実務を進める上での基盤としていただきたい。

○油空圧技術の基礎理論/神奈川工科大学/吉満俊拓
本稿では、これから油空圧機器開発にかかわろうとしているエンジニアに向けて、空気の基本的性質・圧縮性流体における状態方程式に加えて油空圧技術にかかわる基本的な熱力学についても解説する。

○圧縮性流れの基礎/鹿児島大学/中尾光博
一般に流体の圧力や温度を変えると体積が変化し、同時に密度も変化する。圧縮性とは圧力の変化に応じて体積や密度が変化する性質のことであり、圧縮性をもつ流体を圧縮性流体という。本稿ではフルードパワーを扱う上で避けて通れない、圧縮性流れの基礎について紹介する。

○絞りとすきまの流れ/豊橋技術科学大学/柳田秀記
フルードパワー機器でよく利用される絞り(円筒形絞り、スプール弁、ポペット弁など)の流量特性の表示式、平行2面間すきまや環状すきまを流れる流量の式を導出し、最後に管摩擦損失の表示式を示す。

○運動量理論と弁に作用する力/足利大学/桜井康雄
運動量理論を用いると、弁内部の状態を知ることなしに弁に作用する力を見積もることができる。本稿では、運動量理論の基礎、その理論を用いたポペット弁およびスプール弁に作用する流体力について解説し、さらにスプールの運動方程式について紹介する。

○空気圧の流体動力、エアパワーの考え方/福岡工業大学/加藤友規
本稿では、圧縮空気の有効エネルギー・エアパワーの概念とエアパワーメータについて解説さするとともに、エアタービンスピンドルの回転数制御の研究事例について、特にエアパワーの観点から紹介する。

○静圧軸受と動圧軸受の基礎/東海大学/落合成行
本稿では、流体膜を介して摩擦を低減する静圧軸受と動圧軸受の基本的な内容について解説している。まず、流体膜形成の基本的原理について述べ、次に静圧軸受と動圧軸受それぞれの原理、分類、特徴について示す。最後に摩擦トルクの簡易計算式を解説する。

○油圧の制御 (出力、速度、位置制御の基礎)/油研工業㈱/江端利夫
油圧アクチュエータの出力、速度、位置を制御する方法として、①圧力制御、②速度制御、③位置制御があり、それらの制御を行うための代表的な油圧機器と油圧回路について紹介する。特に、流量制御弁を使用した3種類の流量制御回路について紹介する。

○エンジン、モータなどの動力発生原理/横浜国立大学/佐藤恭一
油圧ポンプや空気圧のコンプレッサーに代表される油空圧システムの圧力源、流量源を駆動する動力は、トルクと回転速度で表される回転動力であり、エンジンやモータで生み出される。これらの動力発生原理を紹介し、ポンプやコンプレッサーの駆動源を検討する際の一助としたい。

○油空圧制御機器の制御インターフェース/横浜国立大学/佐藤恭一
油空圧アクチュエータの制御を担う制御弁の操作では、電気信号と機械駆動部のインターフェースとしてソレノイドアクチュエータが活用されている。ソレノイドアクチュエータの制御電気信号から機械的な推力への変換について、電磁気学の基礎から発生推力見積に至る原理原則を紹介する。

■特集:潤滑油管理による投資効果2
○静電浄油機の優位性/㈱クリーンテック/齋藤益司
なぜ静電浄油機が必要とされているのか。それは油の劣化により油中に析出する酸化変質物が油圧システム内を汚し、油圧トラブルの大きな要因となることが挙げられる。静電浄油機による浄化は油中に浮遊する酸化変質物のみならず、油圧システム内の環境改善において有効な手段となり、予防保全に大きく貢献できる浄油手段となる。

○油圧システムにおける潤滑油管理/油研工業㈱/北村 剛
各コンポーネントメーカーはコンタミを生まない、耐コンタミ性を向上させるなど、過去の不具合事例から故障モード、故障時期を分析し様々な取り組みを行っている。油圧システムの信頼性向上、市場要求に対応すべく油圧システムの長寿命化へ向けて、同社での取り組みについて解説する。

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○圧力・差圧・真空スイッチ
2,178円
■特集:潤滑油管理による投資効果1
○巻頭言:令和のはじめに/㈱ハイダック/水村彰志

○保全が投資でなくてはならない時代/(公社)日本プラントメンテナンス協会/若槻 茂
産業構造が劇的に変革している現在、経営が安定するには「保全」を経営マターとしてとらえなければならない。本稿では、「保全予算は、コストではなく投資」という考え方が、なぜ “正しい”のか、MOSMS(経営に資する戦略的マネジメントシステム)に沿って述べる。

○潤滑の重要性/室蘭工業大学/風間俊治
Importance of Lubricationフルードパワーシステムをはじめとする各種機械において、潤滑は安全や信頼性、寿命や効率を支配する。本稿では、機械設備の故障や保全を概観するとともに、主に油圧機器に着目して容積式機械の特徴や作動油の性状を踏まえつつ潤滑管理の意義と効用を論及する。

○作動油清浄度管理の効率化と省エネ化/イートン㈱/平嶋達也
本稿では「通信機能付き浄油機」を用いたネットワークシステムを構築し、社内で実施しているIoT化に関して述べる。工場内に設置した「通信機能付き浄油機」を管理パソコンで管理するシステム例を紹介し、「通信機能付き浄油機」を導入するメリットを紹介する。

○保全コストの低減と機会損失の防止のための流体清浄度管理/日本ポール㈱/難波竹巳
システム故障は、修理費用に加え、システムが使用できない間の機会損失による生産コストへの影響を与える。流体清浄度は油圧・潤滑機器の信頼性に影響し、システム障害の予兆は流体清浄度の変化として現れる。本稿では、清浄度管理基準の設定から清浄度測定までの流れを説明する。

○フィルタの役割/㈱ハイダック/水村彰志
本稿では、油圧装置における、ロスまたはリスクの原因が作動油のコンタミネーションであり、その排除方法を検討し、設備の生産性や収益性の改善方法を紹介する。

○水グリコール系作動液の潤滑管理/㈱MORESCO/兼松直弘
当社で実施している水グリコール系作動液の潤滑管理を例として、作動液の潤滑管理の仕組み、管理項目と分析内容についての概要、分析結果から得られた作動液の状態に基づく対策の考え方について紹介する。

○油圧システムの油漏れ検査/㈱リークラボ・ジャパン/蔵本准平
油漏れはけして優先度の低い課題ではない。対策することで、コスト削減、省エネ、環境保全に大きく貢献することになる。油漏れの問題点と、その検知方法や応急補修、清掃方法について紹介する。

■解説
○流れの「かたち」解析による装置開発/京都大学/坂上貴之
数学の一分野である位相幾何学(トポロジー)の考え方を用いて、装置開発における模型実験や数値計算によって得られる流れのパターンに対して、固有の文字列を割り当てる流線トポロジー解析の技術を開発した。この技術を用いると、これまで言葉で表現するのが難しかった微妙な流れのパターンの違いを文字列として明確に識別でき、流れの「かたち」の情報に基づいて装置の開発目標達成する最適パラメータ探索を行うことができるようになった。本稿では、流線トポロジー解析の概要とその装置開発の応用例を紹介する。

■連載
○機械設計の楽しい人生(第5回)/長谷川和三
○ゴルフパロディ百人一首/北川楊篤

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○空気圧シリンダ
2,178円
■特集:フルードパワー最適化の最前線
〇ベイズ最適化:基礎と流体機械設計への応用/東北大学/下山幸治
代替モデルは、最適化問題を構成するブラックボックスな目的関数を単純な代数式として近似することで、最適解探索を高速化できる。本稿では、Kriging代替モデルを用いたベイス最適化の基礎を解説するとともに、流体機械設計への応用事例を紹介する。

〇サロゲートモデルを用いた水車吸出し管の設計最適化/東芝エネルギーシステムズ㈱/川尻秀之
水車の吸出し管を対象としたCFDを用いた開発プロセスについて、CFD結果を応答曲面で近似したサロゲートモデルを構築した。応答曲面はRBFで生成し、応答曲面上でPSOを用いた4目的の最適化計算を実施して、モデルの近似精度の評価を行った。

■解説
〇多相空気流や超音波浮揚による薄板の非接触搬送/豊田工業大学/古谷克司
本稿では、薄板の非接触搬送法として、超音波浮揚を用いた方法と多相空気流を用いた方法を紹介する。前者は、近接場音響粘性流による進行波で二次元に搬送できる。後者では、薄板をわずかに傾けることにより駆動力を発生する。

〇水圧用容積式圧力変換装置の開発と応用/KYB㈱/吉田太志
水圧用容積式圧力変換装置は、水道水を作動流体として、一つの圧力源から複数の異なる圧力へ増圧・減圧することが可能なシステムである。ここでは、増圧過程に関する基本特性及び産業機械への応用を視野にACAによるシリンダ駆動実験の結果について紹介する。

〇水圧電磁比例制御弁の安定性に関する考察/KYB㈱/吉田太志
作動流体に水道水を用いた水圧電磁比例制御弁は高いエネルギー密度と制御性を持ち、高い環境性と安全性、衛生性を兼ね備えた流体制御機器のひとつである。ここでは、本制御弁の安定性に関して設計的視点から検討し、特に補償回路のパラメータの影響について紹介する。

■製品と技術
〇流量計RSシリーズスクリューメータ/日本フローコントロール㈱/比嘉 徹
本稿では、様々な流体の流量測定に使用できるRSシリーズスクリューメータの内部構造と機能、および流量検出方法と特殊プリアンプによるパルス出力機能について紹介する。

〇油圧アウトリガー式クライミング架台/吉永機械㈱/小林敏一
タワークレーンのスペックの必要性が増していくにつれ、クライミング架台にかかる荷重は大きくなるのは必然である。油圧アウトリガー式クライミング架台における当社製品の歴史的変遷、製品の特長と役割、基本的な使用法、今後の展望と課題などについて紹介する。

〇自動車用セミアクティブダンパ制御の開発/KYB㈱/工藤朋之
セミアクティブダンパを搭載する車両が近年増加傾向にある中で、メーカー毎の車両特性のニーズも多様化している。このような様々なニーズに対応できるような車両制御技術の開発を行い、実車官能評価にて効果を確認した。

〇自動車用ショックアブソーバの特性解析技術/KYB㈱/佐野悠太
自動車用ショックアブソーバ(SA)は、快適性(乗り心地)や安全性(操縦安定性)を担う機能部品である。昨今では、微細な領域での性能向上が求められ、そのための現象解明や理論構築が必要である。本稿では、SAの減衰力をコントロールするための、設計諸元とその効果の関係を整理した。

■連載
〇機械設計の楽しい人生(第4回)/長谷川和三

■H&P情報
〇建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
〇油圧シリンダ
2,178円
■特集:フルードパワーにおける計測技術の原理と適用
○〔総論〕フルードパワーにおける計測技術の原理と適用/横浜国立大学/佐藤恭
研究、開発、製造の過程で、測定技術の原理原則を知ることは重要である。フルードパワー分野の計測技術を取り上げ、その測定原理、その原理に基づく測定機器の概要、測定方法の実際、各種フルードパワー機器の状態や性能の計測への適用事例を紹介する。

○KRACHT社製流量計/日本メクマン㈱/上原建生
Kracht社製の流量計を紹介する。本流量計はギアタイプの容積式流量計であり、高精度計測が可能で、多種の流体にも使用できる。また、高圧(40MPa)対応であり広範囲の流量が計測できることから世界的に、そして多くの業界にてさまざまな用途に使用されている。

○新手法による瞬時回転数の解析出力機器の提案/㈱電子応用/吉田宏之・富田 潤
減速機や軸のスプライン連結等は多種多様の産業機械で使用される駆動連結装置の連結部の回転における相対挙動をリアルタイムでデータ計測する事が可能なギヤアナライザを開発した。減速機、ベアリング、タイヤの滑り等、今後の様々な分野での有効利用が期待される。

○ストロークセンサ「磁歪式リニアセンサ」/サンテスト㈱/西坂信也
磁歪式変位センサは磁歪現象を利用した高精度なリニアセンサである。油空圧業界では主に油圧シリンダのストロークセンサとして広く用いられている。本稿では同社のGYシリーズの動作原理、特長、ラインアップなどについて紹介する。

○フルードパワー(水圧)と位置センサ/㈱リベックス/三木正之
悪環境で用いられる様々な種類の位置センサや新たに開発した位置センサについて、水圧制御システムと空圧制御システムの差や小形水圧位置制御用ユニット、実験データ等について紹介する。

○油圧作動油のトライボロジー特性/出光興産㈱/井上翔太・奥山元気
油圧機器の利用範囲は極めて広く、建設機械をはじめあらゆる産業分野で用いられている。近年、油圧機器の高効率化が求められており、油圧作動油への要求性能が高まっている。本稿では、油圧作動油のトライボロジー特性を評価する試験法について紹介する。

■特集:食とフルードパワー2
○高圧処理による低塩食肉製品製造技術の開発/新潟大学/西海理之・Anastasiia Maksimenko・菊地 凌・筒浦さとみ
本稿では、高圧処理に関する基礎的知見と食品分野への応用の可能性を概説したのち、消費者の健康志向に適応した低塩かつ重合リン酸塩無添加の食肉製品を製造するための技術について、高圧処理を用いて作製した低塩牛肉ゲルの特徴を紹介する。

○食品機械で使用されるシールおよび材料/日本トレルボルグシーリングソリューションズ ㈱/立見昌信
食品機械用シールは、過酷な使用条件が要求され、特にCIPやSIPの洗浄剤などの腐食性に対応できる材料が必要である。本稿にて、国内・国際規格に準拠した標準的なエラストマーからイソラスト(FFKM)や独自開発のPTFE材(ターコン R)を使用したシールを紹介する。

○食品・飲料用機械で使用されるエラストマー製品/㈱バルカー/圖師浩文
エラストマー製品はさまざまな食品・飲料用機械でガスケット、パッキンなど各種部品に使用され、安全、安心な食品の製造に重要な役割を果たしている。本稿では、食品・飲料用機械に使用されているエラストマー製品に求められる特性、使用される材料と各種製品について紹介する。

■製品と技術
○キューブフランジ/㈱ユーテック/上西幸雄
新開発した「キューブフランジ」は、約90年ぶりに見直された油圧用配管フランジ。溶接時間を5~7割短縮し、配管の内外溶接で強度は3倍以上。また、スペースを8~ 16%小型化し、重量も22~ 39%減らすことで、施工工数や維持管理費の低減等に貢献する新フランジを紹介する。

■連載
○機械設計の楽しい人生(第3回)/長谷川和三
○ゴルフパロディ百人一首(第15回)/北川楊篤

■H&P情報
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○空気圧バルブ

2,178円
■特集:食とフルードパワー1
○フルードパワーによる食品ハンドリング/立命館大学/平井慎一
本稿では、フルードパワーで駆動されるソフトグリッパーを紹介する。空気圧駆動のソフトグリッパーは軽量であり、食品ハンドリングを実現するポテンシャルを有する。本稿では.プリンタブルハンド、プレストレッチ指ハンド、包みグリッパー、環状シェルグリッパーを紹介する。さらに、小型の空気圧弁である無拘束ポペット弁を紹介するとともに、ソフトロボットハンドを実用化する試みについて紹介する。

○静水圧と電解還元水による細菌芽胞の耐熱性低下処理技術/鹿児島大学/濱中大介
食品への静水圧への利用は多岐に亘るが、微生物の殺菌を目的とした利用は広く普及が進んでいないのが現状である。本稿では、高いストレス耐性を有する細菌芽胞の耐熱性低下を目的とし、電解還元水を併用してこれの解決を検討し、大幅な処理圧力値の低下を可能とした試験結果の一部を紹介する。

○凍結含浸法による食品加工技術/広島国際大学/坂本宏司
凍結含浸法は酵素等を食材内に急速導入する技術で,形状保持型介護食の製造に利用されている。嚥下造影検査食などの医療分野から機能性成分の増強技術などにも応用可能である。本稿では、凍結含浸法の原理から凍結含浸介護食の特徴、そしてその応用例について紹介する。

○キッチンからアフリカまで夢は広がる/㈲ポン菓子機販売/吉村文明
「ものづくり」には広範な機械工学の知識や技術が必要なのは当然ですが、それだが全てではない。それ以外に何が必要か。昔から親しまれているポン菓子機の歴史、原理等を紹介する。

○高温高圧調理殺菌技術について/㈱日阪製作所/加藤広平
缶詰・瓶詰め・レトルト食品の調理殺菌においては温度・圧力の精密な制御が必要とされる。包装形態は多様化されており加熱殺菌時の容器変形を防ぐための圧力コントロール技術が必須となっており、本稿においてはそれら技術を紹介する。

○混気ジェットポンプ(MJP)技術に基づく洗浄・流送・真空搬送システム/㈱ユメールMJP/田中雅巳
今まで<ポンプ>に対し<空気>は全く邪魔物でしかなかった。特に吸引側(サクション)から入り込む空気は、ポンプ効率を著しく低下させ、色々なトラブルを招き、最終的には稼働不能となった。この常識を破り、ノズル先端部に気体を導入(自然吸入)することにより、画期的なポンプであるMJP式混気ジェットポンプが開発された。

○食品機械に用いられる固定用シール技術/NOK㈱/大塚雅也
食品機械に用いられるゴムガスケットは使用環境が多岐にわたる。当社では多様な使用環境を考慮し、アルカリ洗浄剤や高温のスチームなどへの耐環境特性、耐着香性を有した、かつ食品衛生法に適合したゴム材料を開発した。本稿ではその取り組みの一環として、ヘルールガスケットの開発動向を紹介する。

○食品機械用シール類の紹介/㈱阪上製作所/清水孝悦
シール技術において100年以上の実績がある当社では、食品産業分野におけるシール類の供給および顧客要求に合ったアレンジ製品の提案を行っている。本稿では、食品機械用シール類のニーズ・特徴や使用事例等について紹介する。

■特集:フルードパワーシステムにおける1DCAEの応用展開2
○Modelicaにおけるフルードシステムのモデ化方法/㈱IHI/林 光昭
オープンソースでマルチドメインに対応する「MODELICA」は、1DCAEにおける物理モデル記述言語として注目されつつあり、多数の1DCAEツールでも採用/準拠されているが、このMODELICA(Modelica Standard Library)により、フルードシステムがどのようにモデル化されるのか、その概要と特徴を紹介する。

○3D-CAEとの連携手法とその適用事例/㈱電通国際情報サービス/山本俊介
構想設計段階でシステム全体を解析する1DCAEと、詳細設計段階でシステムの一部を詳細に解析する3D-CAEを併用することで、それぞれの短所を補い、長所を活かした解析が実現できる。1DCAEと3D-CAEを連携させた解析手法について、適用事例を交えて紹介する。

■連載
○機械設計の楽しい人生(第2回)/長谷川和三
2,178円
■特集:フルードパワーシステムにおける1DCAEの応用展開1
○フルードパワーシステムと1DCAE研究委員会活動について/足利大学/桜井康雄
本稿では、平成28年4月から平成31年4月の期間、日本フルードパワーシステム学会に設置された「1DCAEによるフルードパワーシステム設計に関する研究委員会」の設立の経緯、設立趣旨およびその活動内容について述べる。

○モデルベースシステムズエンジニアリングとSysML/慶應義塾大学/西村秀和/慶應義塾大学SDM研究所/大川 聰
本稿では、モデルベースシステムズエンジニアリングの基礎とSysMLによるシステムモデルの記述について解説した上で、生分解性作動油を使用することにより発生した建設機械の油圧システムの作動不良について、システムモデルに基づいて故障解析した結果を紹介する。

○1DCAEによる価値創造/明治大学/大富浩一
CAD/CAEでは対処できない概念設計、機能設計も含めた新しいものづくりの考え方である1DCAEに関して、これを具現化するための考え方、手法、これによる新たな価値創造のプロセス、事例を紹介する。

○制御及び複合物理領域モデル連携・統合手法(FMI)/ニュートンワークス㈱/広野友英
数値解析ツール(ソフトウェア)は単独使用だけでなく、制御ツールも含め複数のツールを組み合わせて使用するケースが増加している。本稿ではデファクトスタンダードとなりつつある代表的な接続規格FMI(Functional Mock-up Interface)について解説を行い、利用上知っておきたいことをまとめる。

○自動車ハードウェア開発における1D-CAE/㈱本田技術研究所/南 克哉
自動車モデルベース開発にて1次元CAEは不可欠なアプローチであり、その利用範囲は多岐に渡る。3次元CAEと比べ、計算時間が大幅に短縮し、拡張自由度が高い反面、精度検証やモデル詳細度の定義など特有課題も存在する。本稿では自動車ハードウェア開発での1D-CAE活用の歴史とその効果に言及すると共に、今後の方向性と課題について解説する。

■解説
○リアルハプティクスを適用した建設機械の開発/㈱大林組/上田尚輝・上條宏明
同社と慶應義塾大学は共同で、建設機械のオペレータが建機の先端部が触れた物体の反力・触覚を得るために、力触覚を再現する技術「リアルハプティクス」を油圧駆動の機械に適用するためのシステムを開発した。本稿では、実機に適用した事例について紹介する。

■連載
○機械設計の楽しい人生(第1回)/長谷川和三
○ゴルフパロディ百人一首(第14回)/北川楊篤

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○油空圧用シールとパッキン
2,178円
■特集:次世代モータ・ドライブ技術開発の最前線
○巻線技術の変遷と次世代技術/東海大学/森本雅之
本稿では、モータの巻線技術について述べる。特に、現在、中小型モータによく使われている永久磁石同期モータを中心に、巻線技術の変遷と今後の展望を述べる。

○汎用誘導機の損失と高効率化/中部大学/廣塚 功
誘導電動機は、堅牢、安価であるため、多数用いられており、さらなる高効率化が強く求められている。本稿では、汎用誘導電動機における損失(鉄損、銅損、機械損および漂遊負荷損)およびその低減方法について、当研究室での検討結果も含めて解説する。

○アモルファスモータ一体型オイルフリースクロール圧縮機の開発と製品化/㈱日立産機システム/兼本喜之
国際電気標準会議(IEC) のIEC60034-30-2で現在策定議論中の、モータのエネルギー効率ガイドラインで最高効率であるIE5を達成したアモルファスモータを、オイルフリースクロール圧縮機と一体化し、製品化した事例について紹介する。

○最新インバータドライブ技術/㈱安川電機/佐藤貞之・古賀光浩・井浦英昭
本稿では、当社製汎用インバータの技術背景および最新製品に搭載されているPMモータの制御に関する技術内容やIoTに関する差別化機能の詳細を紹介する。さらに当社製PMモータの製品とその技術特長に関しても合わせて紹介する。

○静音化を極めた高効率脱レアアースモータ/草津電機㈱/國松英明
モータに求められるのは「高効率」「静音」「低コスト」である。今回開発したモータは磁界解析を駆使し超静音化を実現したことに加えて、リラクタンストルクに磁石トルクを補助することで高効率を実現、また使用する磁石を脱レアアース材料にすることで低コスト化を実現した。

○インバータ・モータ一体型EV向け駆動システムの開発/㈱明電舎/青木淳一
EV・HEV用コンポーネントは、更なる小型・軽量化、及び高効率化と低価格化が要求されている。本稿ではこれらの要求を満足するための、一方案としてインバータ・モータ一体型システムの開発内容について紹介をする。

○IE5効率レベル同期リラクタンスモータ/東芝インフラシステムズ㈱/松下真琴・竹内活徳
環境問題やエネルギー問題への関心の高まりから、高効率モータによる省エネ化が進められている。本稿では、高効率化と永久磁石を用いないことによる省資源化を両立できる同期リラクタンスモータの原理や特徴および開発動向などについて紹介する。

■製品と技術
○油圧式オートテンショナ及び新開発「低燃費対応小型チェーンテンショナ」/NTN㈱/佐藤誠二
エンジンのタイミングベルトやチェーン、補機駆動ベルトの長寿命化、低騒音化、エンジンの低燃費化に貢献するオートテンショナ。更なる燃費向上を目的に新たに開発した低燃費対応小型チェーンテンショナを紹介する。

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○油圧モータ
2,178円
■特集:コンプレッサ
○〔巻頭言〕 新たな時代のコンプレッサ/石巻専修大学/亀谷裕敬
本稿では、運転圧力0.5MPa未満の用途に開発したオイル循環式コンプレッサの低圧バージョンを紹介すると共に、従来型のコンプレッサとの効率の違いを紹介する。

○高効率オイル循環式コンプレッサの低圧仕様/ケーザー・コンプレッサー㈱/河合 仁

○圧縮空気ラインの問題点と省エネ策、除湿エアの供給と露点管理/㈱セイロアジアネット/岡 俊彦
IoT、ロボット、AIの時代でも、工場でのコンプレッサ配管ラインは重要な位置付けである。本稿では、圧縮空気ラインの問題点と省エネ策、局所的に低露点除湿エア供給と露点管理を手間なく可能にしたユニットを紹介する。

○空気圧設備台数制御盤「エアーマイスター」を活用した省エネ手法/㈱トーエネック/佐々木光則
当社が自社開発した空気圧設備台数制御盤「エアーマイスター」の概要と、その効果的な運用手法を紹介するとともに、「エアーマイスター」を使って顧客と協働にて進めてきた最適運転管理手法の実施例を、削減実績値や消費電力量推移グラフを示して紹介する。

○デュアル レシプロパッケージコンプレッサ/㈱明治機械製作所/岡田崇志
本稿では、2台のレシプロ式二段圧縮機本体を一つのパッケージの中に搭載しマルチ運転・単独運転・並列運転の運転選択が可能であり、ランニングコストの低減などそれぞれの運転方法の特徴を紹介する。

○各社のコンプレッサ
アトラスコプコ㈱・アネスト岩田㈱・日本エアードライヤー販売㈱・オリオン機械㈱・㈱フクハラ・ケーザー・コンプレッサー㈱・ベコテクノロジーズ㈱・CKD㈱・㈱前田シェルサービス・東亜潜水機㈱・三浦工業㈱・東芝産業機器システム㈱・三井精機工業㈱

■解説
○逆可動性を有する磁気粘性流体アクチュエータユニットの提案/早稲田大学/亀﨑允啓
高出力性を維持しつつ摺動摩擦を低減し、逆可動性を向上させることが可能な「磁気粘性流体シールを有する低摺動ベーン形ロータリアクチュエータ(Backdrivable MRF Seal Actuator)」を開発したので報告する。

○進行波を利用した乱流の摩擦抵抗低減及び再層流化技術/電気通信大学/守 裕也
熱流体輸送管等において流体と壁に生じる乱流摩擦抵抗を低減する進行波状制御とその効果を紹介する。この流体制御により乱流の再層流化および摩擦抵抗の7割削減が達成され、輸送配管における動作動力の大きな削減が期待できる。

■連載
○ゴルフパロディ百人一首(第13回)/北川楊篤

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○空気圧フィルタ
2,178円
■特集:フルードパワーのデジタルソリューション
○ハイブリットシステムと生産性向上/ダイキン工業㈱/金 星
ハイブリットシステムは単に黙々と働く油圧機器ではなく、センサの働きとコミュニケーション機能を持っている。油圧機器を含む各パーツらがお互いに情報交換と協力をしながら、良いチームワークを編成し、機械が最高のパフォーマンスを出すことで、生産性向上が期待できる。

○電子油圧式ステアリングシステムの構築/ダイキン・ザウアーダンフォス㈱/加藤多実結
国内の人手不足を背景に建機・農機分野でも油圧機器のデジタル化が加速している。油圧ステアリングのデジタル化する際の課題とその対応方法を当社の電子油圧式ステアリングシステムソリューションを例として紹介する。

○油圧システムのデジタル化/HAWEジャパン㈱/松元宏都
HAWE Hydraulik SEと最先端のコントローラサプライヤー STWが業務提携することで、多くの顧客に、より良いサービスとシステムソリューションを提供できる油圧システムのデジタル化について紹介する。

○革新的な油圧ユニット・サイトロパック CytroPac/ボッシュ・レックスロス㈱/進藤 健
同社が開発した、革新的な円筒型のデザインで、インバータ駆動による可変速ポンプドライブシステムによる連続運転に対応した油圧ユニット、サイトロパック CytroPacを紹介する。

○船舶用電子制御機器の現状と今後の動向/マロール㈱/奥本靖男
船舶用油圧設備に使用されている電子制御機器の説明と使用例。 操船システム化の事例を紹介するとともに、今後、電子制御機器間をBUS化(ネットワーク化)にするメリットと問題点を論じた。

○センサー内蔵型マシンバイスの開発/ロームヘルド・ハルダー㈱/守屋知洋
クランプ技術のスペシャリストであるロームヘルド・グループのIndustry4.0等のデジタル化への取組み、及びグループ会社であるヒルマ社が開発した、センサー付きマシンバイスHPCを、今後の展望とともに紹介する

○デジタル機器関連の選定プログラム紹介/SMC㈱/藤原勇登
空気圧機器のデジタル化や無線化が進んでおり、これらに対応する機器の適切な選定が、より重要になってきている。そこで、それらの機器の適切な選定を支援する、当社の機器選定プログラムの内、デジタル機器を中心に機能や使い方の紹介を行う。

○空気圧機器のデジタル化でID4.0の実現/フエスト㈱/柴山考司
空気圧機器はシンプルな制御テクノロジーである。VTEMは空気圧制御をよりシンプルで多用途、柔軟性に優れたものにする。モーションアプリは一台のハードウェアを制御するだけで、今までの50以上の個々のコンポーネントを置き換えることを可能する。

■製品と技術
○油圧を活用した建設機械の作業機/尼崎重機㈱/西尾 久
独自開発の油圧シリンダーを搭載した強力な2ピースブーム「プロボ(Probo)シリーズ」を始めとした、油圧を活用した土木・建設・解体用機械の作業機やアタッチメントなど、工事現場作業効率向上を実現する油圧を駆使した各種オリジナル作業機を紹介する。

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○潤滑管理機器

2,178円
■特集:建設機械・産業車両で活躍するフルードパワー
○移動式クレーンにおける油圧システム/コベルコ建機㈱/角尾泰輔
クレーンにも様々な種類あるが、その中でも移動式クレーンであるホイールクレーン、クローラクレーンの油圧システムについて、今回は巻上げ、起伏、旋回といったメインの油圧システムではなく、省エネ、安全性、作業負荷低減などのから付加された機能の油圧システムについて紹介する。

○高所作業車におけるフルードパワー/㈱/アイチコーポレーション/佐藤 充
本稿では、高所作業車の概要から基本的な油圧システムについて解説し、あわせて安全装置の一例を紹介する。

○塵芥車におけるフルードパワー/新明和工業㈱/清上武伸
日本国内で運用されている塵芥車の種類とそれぞれの機種における作動のしくみについて、油圧システムを交えながら紹介する。

○ウィンターレジャーを支えるゲレンデ整備車/㈱大原鉄工所/椿 哲也
当社が開発・製造する雪上車の中で、スキー場ゲレンデの整地に使われるゲレンデ整備車について、その構造と特徴や使われ方、開発における苦労などを紹介する。

■解説
○弾性表面波デバイスを利用したデジタル式マイクロ流体システム/静岡大学/近藤 淳
本稿では、弾性表面波(SAW)を用いたデジタル式マイクロ流体システム(DMFS)について紹介する。最初に液滴搬送についての実験的検討について述べる。その後、128YX-LiNbO3またはカバーガラス/水/ 128YX-LiNbO3からなるDMFSを用いた結果について述べる。最後に、液体中の微粒子操作についても言及した。

■製品と技術
○地上と宇宙のデュアルユースを目指した建設機械の超軽量化技術/㈱タグチ工業/岡田康弘
地上と宇宙の共通課題である「軽量化」という部分に着目し、汎用性が高い建設機械として油圧ショベルと油圧ショベル用アタッチメントを地上用途目的として実施した軽量化研究について紹介する。

○掘削・解体工事に活用される超大型油圧ブレーカ/古河ロックドリル㈱/井上 節
鉱山・土木・構造物解体現場等で使用される油圧ブレーカの大型化が進む中、破砕性・耐久性・低騒音といった性能向上が求められている。本稿では、新開発の超大型油圧ブレーカの紹介とともに、試験実績と工事現場における活用事例を紹介する。

○ワイヤレス流体監視システム/㈱ヨシタケ/津布久剛
蒸気配管のバルブ故障等の判断に関する課題を解決する提案として、ワイヤレス流体監視システム『Wi-Flo』を紹介する。

■連載
○ゴルフパロディ百人一首 (第12回)/北川楊篤

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○作動油・潤滑油
2,178円
■特集:フルードパワーとAI
○深層学習による油圧機械の自動制御を目指して/㈱DeepX/冨山翔司
深層強化学習を用いた油圧機械の制御について、油圧ショベルの自動掘削プロジェクトを事例として、その具体的な開発方法と有効性を述べる。また、建設業が深層学習技術によってどう変わるかの展望について、筆者の所感を紹介する。

○運転支援油圧ショベルから自律運転油圧ショベルへの進化/㈱小松製作所/逢澤正憲
当社がCEATEC JAPAN2018へ出展した自律運転油圧ショベルについて紹介する。従来、運転支援技術などに応用してきた自動制御技術に、先進のAI技術やセンサー技術を活用した環境認識技術・状況判断技術・行動計画技術を組み合わせることで自律運転を達成した。

○次世代サービスソリューションConSite/日立建機㈱/江尻 孝一郎
当社は、以前からICTを活用した次世代サービスソリューションであるConSiteにより、世界各地で統一された高いサービス品質を顧客に提供してきた。現在では世界規模で油圧ショベル、ホイールローダの稼働状況を自動で配信するConSiteデータレポートサービス、メカニックが簡単に現場で提案活動できるConSite Shot、より現場での利便性を向上させたConSite Pocketなどのソリューションの拡充を行い国内、海外に展開している。今後はこのソリューションの精度をさらに高めていくため、データサイエンスやAIを用いたインテリジェンスフィルタの技術を蓄積している。

○目視検査専用・人工知能サービス/㈱アドダイス/伊東大輔
一概にAIといっても様々な手法が存在する。当社のHORUS AI(ホルスAI)は、深層学習に特化し不良の検知だけでなく複雑な分類が可能である。データの専門家による解釈をAIに学習させ環境制御する独自の特許技術SoLoMoNテクノロジーを活用したシステムで、独自AIをサービスとして提供している。

○用途に応じたディープランニング技術の有効活用方法/Euresys Japan㈱/佐野 樹
実装に最適なオープンソフト”Easy Deep-Leaning”7月号アブストラクト(要約)を無償で提供。実装の目途が立った段階でライセンス購入しリスクゼロ。多品種小ロット量産ラインに短時間で品質管理を実現。100画像の読込みをするだけで、欠陥の判別はソフトウェアの知識不要で可能で大幅な学習時間短縮を実現。

○AI技術による外観検査の自動化/オムロン㈱/池田泰之・半澤雄希・栗田真嗣
外観検査自動化システムにおいて、一様背景(ヘアライン、梨地、等)ワークにおける多種多様な欠陥を検出する技術を提案する。Deep Learning技術を活用し、多種多様な欠陥状態を事前に学習することで、人のような検査を複雑な設定なく誰でも自動で実行することが可能な欠陥検出技術を構築した。

○IoTデータを活用してシステムの最適化・自律化を支援するアナリティクスAIサービス/東芝デジタルソリューションズ㈱/古藤晋一郎
アナリティクスAIサービス140年を超える「ものづくり」の知見と、長年の研究開発で培った画像、センサーデータなどの認識・分析技術を集約し、東芝アナリティクスAI「SATLYS™(サトリス)」として体系化。生産性向上や業務効率改善の適用事例を含めて、本AIサービスを紹介する。

○置き換え進む目視点検/Deep Learning 画像認識AIプラットフォーム/NTTコムウェア㈱/原瀬慎也
Deep Learning画像認識技術は、様々な分野で活用されはじめている。特に注目されているのは目視点検であり、画像認識AIの適用による業務の置き換えが進んでいる。本稿ではさまざまなユースケースに適用可能な、当社で開発したDeep Learning画像認識AIプラットフォームを紹介する。

■製品と技術
○シリンダーを保護する樹脂製ガード/尼崎重機㈱/西尾 久
従来は鋼板が主流であった建設機械の油圧シリンダーのガードを、リサイクル可能な樹脂製とし、現場で簡単に交換が可能な構造とすることにより、建設機械の稼動効率向上と、作動油漏れによる環境汚染を未然に防止できる新たな建設機械パーツを紹介する。

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○コンプレッサ
2,178円
■特集:大型機械・施設を支えるフルードパワー
○巻頭言:大型機械・施設を支えるフルードパワー/協立機電工業㈱/落合正巳
電動化の進む今日ではあるが、建設機械、船舶、圧延機、建築物といった大型機械・施設には、高出力で大きな力を得られるフルードパワーの適用は必須である。フルードパワーの特長を活かした大型機械・施設への各種適用事例を紹介する。

○実大三次元震動破壊実験施設について/(国研)防災科学技術研究所/中村いずみ
1995年の兵庫県南部地震の被害を受け、構造物の地震による破壊メカニズムの解明、地震防災関連技術の開発などのため、実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)が建設された。本稿ではE-ディフェンスの施設概要および活用事例について紹介する。

○シールド掘進機における油圧システム/川崎重工業㈱/保圡田亮
当社は、地下鉄や道路、上下水道用トンネルの掘削に用いられるシールド掘進機を、半世紀にわたり1,400台以上製作してきた。本稿では当社で製作したシールド掘進機と油圧システムの適用事例について紹介すると共に、今後の課題について紹介する。

○マイニングショベルの油圧システム/日立建機㈱/石井伸弘
マイニング油圧ショベルにとって燃費効率の向上は重要な課題の一つであり、これは様々な油圧技術の貢献によって達成されるところが大きい。その中でもフロントアタッチメントを上下動する油圧回路に採用した大流量再生弁の開発について紹介する。

○新型ラフテレーンクレーン/タダノ㈱/福森康裕
2018年9月に発表した新型ラフテレーンクレーンCREVO 1000 G4はコンパクトな車体はそのままに、日本市場向けの公道走行可能なラフテレーンクレーンとして最大の吊上げ性能を有している。本機の性能・機能・技術について紹介する。

○船と電動油圧舵取機/川崎重工業㈱/下舞高志
船舶の舵を駆動する装置を舵取機といい、動力発生、伝達手段として油圧が用いられている。舵取機のアクチュエータや制御方式はいくつかの方式があり、それぞれに特徴がある。また、船舶の航行に欠かせない重要な装置のため、万一の事態でも冗長性が考慮された設計となっている。

○超大型油圧システムと世界最大「200m重錘式グラブ浚渫船」/㈱小島組/前田武俊
本稿で紹介する「200m 3 重錘式グラブ浚渫船」は、一掴み10トン車40台分の世界最大の容積を持ち、省エネルギー率47%と言う圧倒的な数値を達成。また、その基盤として超大型油圧システムを採用し、超大型かつ超過酷仕様での使用を実現している。

■製品と技術
○回路設計者のための設計シミュレーションソフト/㈱伊東商会/渡邉千尋
多種多様な業種、職種の方にご利用いただいている「回路設計・シミュレーションソフト Automation Studio.プロフェッショナル版」について代表的な五つの特徴を紹介する。油圧、電気制御システムを構築する開発・設計者にとっては設計業務の改善、工数の削減ができる画期的なソフトウェアとなる。

■連載
○ゴルフパロディ百人一首 (第11回)/北川楊篤

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○油圧ポンプ

2,178円
■特集:フレッシュメンに贈る・機械要素の選定と設計のポイント
○機械設計の基本/沼津工業高等専門学校/山中 仁
機械設計に初めてかかわる技術者に向けて、押さえておきたいポイントについて解説する。押さえておくべきポイントとして、「設計とは何か」「機械製品の生産における機械設計の位置づけ」「機械設計の流れ」「仕様」「機能連関図」を取り上げ解説する。

○歯車設計入門/東京工業大学/北條春夫
初めて歯車を設計する必要に遭遇したときに、どのように対処すればよいかを案内し、まず、主な歯車装置の事例により、機能やレイアウトを示し、そのためにも基礎的な知識としとして重要な項目を紹介している。

○ねじの基本、設計・選定のポイント/名古屋工業大学/萩原正弥
ねじ締結は、機械や構造物の結合に用いられる最も一般的な方法であるが、ねじのゆるみや破壊が起こると大事故に繋がってしまうことがある。本稿では、設計及び組付けの段階でねじ締結部の安全性や信頼性を確保するための重要なポイント(要点)について解説する。

○転がり軸受の基本、選定のポイント/東京理科大学/野口昭治
転がり軸受は、荷重を支えながら回転運動を案内している。転がり軸受の外形寸法は国際規格で定められており、機械設計者の仕事としては、機械の仕様を満たす転がり軸受を選定することになる。本稿では、機械に最適な転がり軸受を選定するために必要な基本事項を紹介する。

○リンク機構の基本、設計のポイント/東京工業大学/武田行生
リンク機構の設計において、CADソフトウェアなどに依存することなく、設計仕様に適合した機構の構造および寸法の決定を効果的に行うために、大局的に把握すべきポイントを例示的に紹介した。

○アクチュエータの基本とその選定のポイント/法政大学/田中 豊/青山学院大学/坂間清子
機械システムを機能させるために不可欠なアクチュエータについて、主に電磁アクチュエータと流体圧アクチュエータを紹介し、回転運動形と直線運動形のアクチュエータについて電磁式と流体圧式の性能を比較し、その選定のポイントを解説する。

■解説
○金属3Dプリンタを用いて製作した新しい多孔質静圧空気軸受/東京理科大学/宮武正明・川田将平・佐々木信也・吉本成香
金属粉末積層焼結3Dプリンタは、“複雑形状”を付加的に製造可能であることに加えて、製作した部材の任意の場所に、通気性という“機能”を付加可能という特徴がある。本稿では、金属粉末積層焼結3Dを用いて製作した、新しい多孔質静圧空気軸受について紹介する。

■製品と技術
○非接触精密エア位置決め装置(エアステッパ)について/㈱エスイーエス研究所/大隅雄三郎
エアベアリング浮上したピストンを空気圧にて位置決めする「エアステッパ」の原理・応用例をわかり易く解説する。これらのエアサーボ機器は、省エネルギー、クリーン等多くの利点があることから、将来の位置決めステージへの提案と、応用製品のスペックを紹介する。

○超大型低騒音油圧ブレーカの開発/東空販売㈱/高橋 順
砕石場、鉱山、都市土木、各種インフラ整備といった様々な現場における岩盤やコンクリートの破砕作業で活躍する新開発の超大型低騒音油圧ブレーカを紹介する。エネルギー効率を高めた高打撃力、防振・防音機能など各種システムによる作業効率アップと、高耐久化による作業機械としてのランニングコスト低減化を図っている。

■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計

■製品ガイド
○圧力・差圧・真空スイッチ
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  • 出版社:日本工業出版
  • 発行間隔:月刊
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