- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
検査技術 発売日・バックナンバー
○ロックインサーモグラフィを用いた炭素繊維複合材料の配向同定法の提案/名古屋大学/長野方星
近年炭素繊維強化熱可塑性プラスチックの実用化が期待されているが、繊維の配向を非破壊かつ簡易に評価できる手法がない。本稿では、著者らが開発した3次元熱伝導率計測法に基づく新しい繊維配向同定法について紹介する。
○ポータブル AE診断器を用いたエスカレーター用軸受診断技術の開発/JFEアドバンテック/小田将広
エスカレーターの状態を診断するために、AEによる低速回転軸受診断技術の開発を行った。設備特有のノイズを除去するロジックを開発するなどした結果、多数のエスカレーター実設備でAE診断器により損傷検知可能であることを実証した。
○不活性ガス環境での水素ガスセンサ/山形大学/奥山澄雄
水素によりその物性が大きく変化する金属パラジウムのバルクの性質を用いた、不活性ガス環境で利用できる水素ガスセンサについて紹介する。
○タービンホイールの画像処理外観検査装置/大同特殊鋼/布施直紀
複雑自由形状であるタービンホイールの画像処理による外観検査方法について解説し、多種多様な欠陥を検出する画像処理手法、検査システムについて紹介する。
○2次元フェーズドアレイによる鋼床版Uリブ溶接部の超音波検査/東京都市大学/白旗弘実
橋梁における鋼床版に生じる疲労き裂を模擬した試験体で、それほど検討例が多いとは言えないマトリクスフェーズドアレイ探触子を用いて探傷試験を行った。欠陥の溶接線方向の寸法および検出できる欠陥深さについて、リニアアレイよりも精度が高いことが示された。
○ゾーン分割法およびToFD法を用いた超音波自動探傷のガス導管現地円周溶接部への適用性検討/東京ガス/小又理紗子・伊藤一博/東北大学/三原 毅
現在、高圧ガス導管の建設工期の短縮を目的に、ガス導管現地円周溶接部の新たな非破壊検査手法の導入を検討している。その一環として実施した、ゾーン分割法およびToFD法を用いた超音波自動探傷の能力評価の内容について紹介する。
○現場向け残留応力計測技術の紹介/IHI検査計測/中代雅士・三上隆男
残留応力計測のニーズは増加しており、種々の方法の中で一般的に破壊切断法、穿孔法、X線法、数値解析法が広く採用されている。これらの計測方法の中で、現場応力計測装置に注目したX線応力測定法と穿孔法について、両者の特徴と注意点を紹介する。
○道路橋RC床版の内部水平ひび割れの非破壊試験/インフラ新技術推進センター/中山昭二
近年、道路橋のRC床版内部に水平方向のひび割れが多く見つかっている。外観からの発見が難しいことから、今般、非破壊で簡易に検出する方法を開発した。本技術の概要について解説するとともに実橋梁等での検出例を紹介する。
■技術トピックス
〔建築・土木〕
○社会基盤施設の劣化予測と対策時期への非破壊検査の応用/首都高速道路技術センター/高木千太郎
我が国は安全・安心な社会を構築するために、社会基盤施設管理を予防保全型に転換することを求められている。予防保全型管理は、施設の状態を的確に把握する点検が必要であり、点検の結果から適切な対策を最適な時期に実施する劣化予測が必要である。使われる劣化予測の精度を高めるためには、従来の目視点検に非破壊検査を応用する必要がある。
■特集:赤外線サーモグラフィによる最新の検査技術
○赤外線サーモグラフィを用いた亀裂検出法の開発と点検業務への適用/本州四国連絡高速道路/溝上善昭・奥村淳弘/ブリッジ・エンジニアリング/大藤時秀/滋賀県立大学/和泉遊以/神戸大学/阪上隆英
道路橋の鋼床版に多く発生するビード亀裂に対する、赤外線サーモグラフィを用いた遠隔・非破壊による高効率・高精度な検出法について解説し、点検業務への適用事例を紹介する。
○遠赤外線カメラを使った太陽光発電設備火災検出システムへの応用/アートレイ/小森活美
再生可能エネルギー法改正に伴う太陽光発電設備向火災検知システムの事例を紹介する。
○赤外線サーモグラフィにおけるロックイン解析技術/JFEテクノリサーチ/福田義徳
当社では、赤外線アクティブサーモグラフィの新しい解析法として、3Dロックイン法、短時間ロックイン法を開発した。これにより、これまでにない高精度な測定が実現できるようになった。
○カメラヘッドの脱着が可能な新サーモグラフィとその活用法/日本アビオニクス/宮田正文
サーモグラフィに関する設備診断の動向について紹介し、今後設備点検の強化が見込まれる業務において従来のサーモグラフィでは計測が困難であったポイントとその改善について、新製品の「サーモフレックスF50」で紹介する。
○赤外線カメラによるガスの可視化技術/フリアーシステムズジャパン/赤塚圭子
ガスの赤外線吸収特性を利用した赤外線カメラによるガス可視化技術の検知原理や構造について紹介する。
■製品ガイド
○探査機器
○点焦点型電磁超音波センサでのステンレス鋼材のスリット検出性/発電設備技術検査協会/芦田一弘
電磁超音波センサは多くの研究が行われているが、現場での探傷においては限定的な適用である。そこでステンレス鋼材に対するスリットの検出性を、新規に開発した電磁超音波センサで確認した。この内容を紹介する。
○センサ付き RFIDを用いた構造物診断技術/太平洋セメント/井坂幸俊・江里口玲
無線でコンクリート構造物内部に生じるひずみと温度を非破壊で計測できるRFIDひずみ計測システムについて、製品仕様、機能、特徴に加えて実構造物に適用した事例を紹介する。
○磁石式鋼橋点検装置の開発/首都高技術/布施光弘・森 清
近接目視が困難である橋梁を点検するために、磁石によって鋼部材に吸着しながら走行及び撮影を行い、得られた画像より損傷を確認することができる磁石式鋼橋点検装置を開発した事例を紹介する。
○回転式打音検査装置による空隙検知技術/蔦井/辻本宗夫
本稿では、回転式打音検査装置、検査・解析方法の概要、装置を活用した橋梁床版、空港舗装における検査を通して確認された精度検証の結果を紹介する。
■技術トピックス:建築・土木
○響きを考慮した劣駆動型打音装置の開発と性能評価/東急建設/高橋悠輔/小川優機製作所/佐藤友哉・小川安一
コンクリート打音検査の自動化を目指し、人に近い音を発生可能な装置の開発に取り組んでいる。本稿では、点検員の腕の動きを再現した機構を搭載した新たな打音装置を開発し、その音が人に近づいたことを確認したので紹介する。
■シリーズ
○検査に貢献するロボット技術
API 510に準拠した目視検査/GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ/松井 暁
人間がアクセスしにくい場所を自走して検査し、広範囲のデータを採取、複数のセンサの搭載が可能で、効率的な配管内の腐食マッピングや自動溶接部検査が可能な、GEが誇る最新鋭の超音波探傷ロボットを紹介する。
■連載
○音波のよもやま話25
音波の音速と減衰(1) ポアソン比とBED/アイ・エス・エル/宇田川義夫/東北大学/三原 毅
超音波の音速と減衰に関して述べる。減衰の主原因は音速の分散であるが、その説明に入る前に力学と音の関係について述べる。まずはポアソン比とBEDについて。
■特集:非接触検査技術
○鉄道構造物診断用の非接触振動測定システム/鉄道総合技術研究所/上半文昭
鉄道分野で橋りょう等構造物の健全度診断に用いられている、レーザードップラー振動計を応用した遠隔非接触振動測定システム「Uドップラー」の測定原理を説明し、最近の開発状況および実橋梁の測定事例を紹介する。
○フランジ面歪測定技術と継手管理システムの紹介/山九/中嶋雅也
化学プラントにおけるフランジ部からの漏洩原因、検査方法、対策処置の概要について、フランジ面歪測定技術を切り口に紹介する。
○3Dレーザースキャナ技術のメンテナンス現場適用/日本工業検査/今井勇二
最近導入した光三次元技術を利用した3Dレーザースキャナの測定方法について解説し、その現場適用事例を紹介する。
○現場使用に優れたハンドヘルド型3Dスキャナーについて/富士テクニカルリサーチ/ 柴田 優
工場やプラントにおける3D化における問題点の解決策として、ハンドヘルド型3Dレーザースキャナー使用による活用事例を紹介する。
○耐候性鋼橋腐食の3次元計測と評点の自動化/セイコーウェーブ/新村 稔
耐候性鋼橋の腐食外観性性状(凸凹)を3次元計測し、そのデータを解析することで腐食レベル(評点1、2、3)を現場で迅速に自動判定することのできるシステムを紹介する。
○自動車業界における3次元測定とレーザースキャン技術/ファロージャパン/村中嘉代子・梅村勇太
FAROのポータブル3次元測定器は、自動車業界におけるさまざまな測定ニーズ、複雑な形状や大型部品、構造物なども簡単に測定・スキャンが可能。本稿では、シリンダーヘッド燃焼室の容積測定にて、スキャナーを使用した方法を紹介する。
○最新のレール検査/Nordinkraft AG社/Dr.Andrej Kirikov・Mr.Pavel Pashkov
EMAT(電磁超音波)プローブが得意とする表面波(レイリー波)の発信を応用し、従来の回転渦流探傷プローブでのレール表面欠陥検査を改善したので紹介する。
■製品ガイド
○「メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2018」の見どころ
○非破壊検査技術の性能評価法について/国土交通省 国土技術政策総合研究所/中邨亮太・前田文雄・宮原 史・白戸真大
当所では、コンクリート構造物の内部損傷の検知を対象とした非破壊検査技術などの基本性能を評価する方法、その結果を表示するための方法についての共同研究を行っており、本稿では、これらから得られた知見の一部を紹介する。
○テラヘルツ偏光計測による黒色ゴムの内部歪み検査/慶應義塾大学/森脇淳仁・岡野真人・渡邉紳一
我々は高感度テラヘルツ時間領域偏光分光法を用いて可視光不透過な黒色ゴムの複屈折特性を測定した。数値シミュレーションを利用して、複屈折特性の情報から歪みの情報に変換することで、非接触・非破壊で内部3軸歪みの空間イメージに成功した。
○交通システムの試験施設/三菱重工エンジニアリング/増田 弘
平成26年10月2日に総合交通システム検証施設「MIHARA試験センター」(三菱重工 三原製作所 和田沖工場内)が完成し、3年半が経過した。本センターは、社外(他の企業や官民団体)利用可能な運営で、様々な利用がされてきたので、設立経緯、設備概要を述べ、利用例を紹介する。
○溶射ゲージによる静ひずみ測定技術/IHI検査計測/菅原敏博
本稿では、主にジェットエンジン等の高温環境での動ひずみ測定に使用される溶射ゲージを、高温環境下静ひずみ測定への適用可能性について検討した結果を紹介する。
○顕微ラマンイメージング法の紹介/日鉄住金テクノロジー/藤井直美
本稿では、顕微ラマンイメージング法によって金属材料表面の生成物について、形態別分布、応力分布を分析した例を紹介する。
■技術トピックス
〔建築・土木〕
○高速道路舗装の劣化予測モデルの開発/中日本高速道路/大井 明/高速道路総合技術研究所/風戸崇之
開通から30年以上経過した供用中の高速道路は約4割に上る。本稿では、経年変化により低下が懸念される高速道路舗装の耐荷力を評価するため、耐荷力の劣化過程を統計的に評価する予測モデルの開発について紹介する。
○近赤外線分光法を用いた実構造物のコンクリート表面塩分量推定/前田建設工業/米田大樹・末永怜士・中島良光/トプコン/秋山秀吾・冨沢良介
本稿では、近赤外線分光法によってコンクリート構造物の表面塩化物イオン量を推定し、広範囲な塩化物イオンの濃度分布のマッピングを試みた事例を紹介する。
〔ロボット〕
○ロボットの維持管理検査技術/カワサキロボットサービス/中村正和・川井 淳・吉田絵梨子
昨今、世界的に産業用ロボットの需要が高まり、販売台数が飛躍的に増加している。これに伴い、従来の点検手法に加え、一歩先へ進んだサービスの開発が求められている。本稿では、ロボットメンテナンスサービスにおける当社の新しい取り組みを紹介する。
■シリーズ:検査に貢献するロボット技術
○中性子水分計およびエックス線管厚計を搭載した配管検査用自走ロボットの開発/日立パワーソリューションズ/浅見研一/産業技術総合研究所/鈴木良一/静岡大学/青木 徹/三菱ケミカル/三浦 到
産業インフラの課題である保温材下外面腐食(CUI)の合理的な検査対応として中性子水分計およびエックス線管厚計を搭載した自走ロボットを活用した検査手法の開発に取り組んでおり、本稿では、その技術概要を紹介する。
○壁面走行ロボットによる遠隔検査技術/非破壊検査/宮地孝徳
本稿では、材質を問わず壁面・天井面等を走行可能なロボット「NDIC CLIMBER」による遠隔検査技術の概要と適用事例について紹介する。
■検査機器
○自走式検査ロボットを使った配管内検査技術/ジェイテック/甲斐 卓
近年、多くのプラント設備が建設時より40年以上経過する。特に配管管理においては、多くの問題を抱える。その中でも配管の内面状況を確認する事は容易ではない。本稿では、配管内検査の問題を解決する為、国外の技術「CRAB-ROBOT」を使った配管内検査の技術を紹介する。
■特集:狭隘部の検査技術
○橋梁遊間部胸壁を対象とする打音点検装置の開発の変遷/長岡工業高等専門学校/池田富士雄・高橋知也・志田爲御・村上祐貴
人の手による点検が困難なコンクリート橋遊間部における点検評価を可能とする打音点検システムを開発した。本稿では、打撃装置の開発に絞り、狭さへの対応、打撃力の向上に関する開発の変遷を紹介する。
○ポータブル型超音波連続板厚測定装置の紹介/ウィズソル/永田博幸
プラント施設の配管設備に発生する裏面腐食を調査、ポータブル型連続板厚測定装置を用いて検査の効率化を図る。本稿では、8個の超音波センサとバッテリーを搭載したポータブル装置で、簡易的に適用可能な連続測定を紹介する。
○コイル狭隘深層部精密点検装置/三菱日立パワーシステムズインダストリー/長渕将彦
本稿では、廃熱及びバイオマスボイラ後部伝熱管の横置きコイルに発生する代表的な損傷事例を解説し、狭隘深層コイル管の点検を可能とした「コイル狭隘深層部精密点検装置」の特徴・作業性・精度・適用について紹介する。
■製品ガイド
○工業用管内検査機器
○鉄道構造物のメンテナンスに役立っている技術/ジェイアール総研エンジニアリング/獅子目修一・舟川 勲・鳥取誠一
鉄道構造物のメンテナンスに役立っている技術として、衝撃振動試験やUドップラーを活用した非破壊検査技術、塩害やアルカリシリカ反応を生じたコンクリート構造物の分析技術を紹介する。
○一様渦電流マルチプローブによる自然き裂および湾曲形状部位の探傷とき裂形状の推定/滋賀県立大学/福岡克弘
自然き裂の複雑な分布形状を把握するのに有利な一様渦電流プローブに着目し、き裂に対して2方向に一様な渦電流を流した探傷結果から、複雑に分布したSCC形状の推定を試みた。さらに、一様渦電流プローブをマルチ化し、湾曲形状部における探傷に関して検討した結果を紹介する。
■技術トピックス:ロボット
○橋梁の自動点検を可能にする自走式ロボットカメラの開発/三井住友建設/藤原保久・梅津健司・玉置一清
自動首振りしながら連続撮影し、かつ高欄上を自動移動し、橋梁上部構造の側面・下面全域を隈なく撮影する点検ロボットカメラを開発した。本稿では、その機器の概要、特長を述べ、実橋にて実施した実証試験結果について紹介する。
○ロボット技術を活用した目視検査技術の紹介/ウィズソル/永田博幸
屋外貯蔵タンクの側板に発生する外面腐食を、自動走行可能なロボットで点検し、高所作業におけるリスクの低減と検査の効率化を図る。本稿では、ロボット技術の概要とフィールド適用事例を紹介する。
■シリーズ
○検査に貢献するロボット技術
コロージョンマッピングと溶接検査/GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ/松井 暁
人間がアクセスしにくい場所を自走して検査し、広範囲のデータを採取、複数のセンサの搭載が可能で、効率的な配管内の腐食マッピングや自動溶接部検査が可能な、当社が誇る最新鋭の超音波探傷ロボットを紹介する。
■連載
○音波のよもやま話24
接触媒質について/アイ・エス・エル/宇田川義夫/電子科学研究所/小堀 修身/東北大学/三原 毅
非破壊検査に使う接触媒質の種類用法と、その膜厚さと感度変化を紹介する。
■検査機器
○高速回転試験装置/丸和電機/柴﨑康司
ターボ機械や電気自動車に代表する高速で回転する部品の高速化が進んできている中で、その構造強度や材料の開発・改善に伴う各種遠心強度にかかわる信頼性や性能を評価できる試験装置について紹介する。
■特集:残留応力の計測による評価と検査
○圧力設備における溶接残留応力と対策/日揮/佐藤拓哉
圧力設備の破壊の多くは溶接部で発生しており、溶接部は溶接構造物のアキレス腱とも言える。溶接部は、部分的な材料特性の変化、いろいろなタイプの不連続部、溶接残留応力などの問題を抱えている。本稿では、溶接残留応力の発生メカニズム及びその対策としての溶接後熱処理(PWHT)について紹介する。また、溶接部の問題と検査との関連を考察する。
○X線・放射光・中性子による鉄道レールの残留応力測定/金沢大学/佐々木敏彦
鉄道レールの残留応力状態をX線、中性子、放射光で測定する技術について最近の動向を紹介する。また、二次元検出器を用いて高速、高精度、かつ、実路線でも使用可能な新X線技術についても簡単に触れる。
○X線応力測定における応力定数の測定/新潟県工業技術総合研究所/斎藤雄治
ステンレス鋼や耐熱合金等のX線応力測定に用いる応力定数について、実験的に求めた事例を紹介する。
○シミュレーションによる溶接部残留応力の制御/日本イーエスアイ/伊藤彰宏
溶接部残留応力の予測方法として有限要素法によるシミュレーション活用について、基礎的モデルによる検証結果と実製品適用事例を通してその有用性および事前予測からその制御に活かす方法について紹介する。
○ポータブル検査機による残留応力計測/エフティーエス
Metal Magnetic Memory Method(金属磁気記憶法。以下、MMM法)は、従来の非破壊検査方法では検出が難しいとされていた残留応力(応力集中部)をポータブル検査機で簡単に検出することが可能な手法である。本稿では、原理、特長、用途などについて紹介する。
■製品ガイド
○厚さ計・膜厚計
○3次元画像からの空隙率測定方法の開発/東京都立産業技術研究センター/大平 倫宏・富山 真一
素材中の空隙は品質管理上および素材の性能上で重要となる。特に気泡による空隙では、その連続性が重要となる。本研究では、X線CT装置を利用して、非破壊で、研磨パッドなどの素材中の気泡からなる空隙を、その連続性を含めて測定する画像処理方法を開発した。
○薄膜 UTセンサを用いたモニタリングシステム/三菱重工業/小平 武志
発電プラントでの高温環境下における機器・配管系の肉厚及び水位モニタリングが可能な技術を開発した。本稿では、当該システムの概要について解説するとともに、実施した検証試験及び適用例を紹介する。
○高分子化合物と異種材料接合界面の分析技術/東レリサーチセンター/泉 由貴子
本稿では、剥離界面が得られない場合の異種材料の界面、主に高分子化合物側の化学的な構造情報を得る分析手法について紹介する。
○中性子線による金属材料の組織と弾塑性変形挙動の解析/物質・材料研究機構/友田 陽
中性子線は透過能が高いので、物体内部の応力とミクロ組織、あるいはそれらのバルク平均値を計測できる。本稿では、中性子源、各種測定の原理と方法および測定事例について紹介する。
○マイクロ波を用いた円管内面の広域探傷方法/東北大学/橋爪 秀利
円形配管を導波管とみなし電磁波を用いた配管内部の欠陥検出手法である「クラックレーダー」について、その原理・信号処理方法・電磁波入射方法の概要について解説し、配管内面に発生したき裂検出事例について紹介する。
○AR技術を利用した3D重畳による設計製造物重畳診断/富士通 青柳 知宏/富士通研究所/茂木 厚憲
鉄構業界における製造ヒューマンエラーの早期発見に向け考案したAR技術を利用した新たな製造診断プロセスの概要、及びそのプロセスを実現する3D重畳システムの概要、適用事例、効果について紹介する。
○電位差法による埋設配管スクリーニング検査/アトラス/奥 健太郎
従来法では多大な費用を要する埋設配管検査に対し、直流パルス電位差法を利用したスクリーニング検査技術が開発された。本稿では、その原理・方法を紹介するとともに、その適用範囲や精度について紹介する。
■技術トピックス:プラント
○プラントメンテナンスにおける3Dスキャニングの活用/新興プランテック/笹谷 次郎
昨今、急速に進展してきている3Dスキャニングは様々な分野に活用の機会がある。本稿では、プラントメンテナンスを設計・施工で請け負う際の3Dスキャニング活用について課題等を含め紹介する。
■連載
○音波のよもやま話 23
振動子のトンネル的効果/アイ・エス・エル 宇田川義夫/電子科学研究所/小堀 修身/東北大学/三原 毅
振動子は圧電現象と電歪現象が共存するので、音が入ってきた時の発生する電荷が別の音を発生する。その為、歪の少ない音波の計測を困難にしている。
■検査機器
○常設型超音波肉厚モニタリング装置/ポニー工業/金井 大樹
smartPIMSは、運転中に肉厚データを継続的に取得し、処理原油の品種転換や運転条件変更による配管・機器の減肉を早期に検知することが可能である。本技術の特長と適用方法について紹介する。
○エアロゾル複合分析計を用いたPM2.5発生源推定ソリューション/富士電機/小泉 和裕
エアロゾル複合分析計は、PM2.5の主要成分を自動で分析できる。本稿では、測定原理の概要について解説し、測定データを解析して主要な発生源を推定するPM2.5発生源推定ソリューションを紹介する。
○産業用CTによる非破壊検査・三次元計測/JMC/鈴木 浩之・田中 俊敬・杉山 和也
産業用CTの技術について概要を解説し、受託での検査サービスを行うなかで特に相談の多い内部欠陥検出と、繊維観察の事例等を紹介する。
■特集:インフラを支える検査技術の最前線2
○サンプリングモアレ法による変位・回転角計測の大型インフラ構造物への適用/福井大学/藤垣 元治/和歌山大学/村田 頼信/ジェイアール西日本コンサルタンツ/栗林 賢一
筆者らはサンプリングモアレ法による変位・回転角(たわみ角)計測手法を大型インフラ構造物へ適用するプロジェクトを進めている。本手法を用いた実験により、鉄道橋梁の支承部の健全性評価に活用できる可能性を示す結果が得られた。
○インフラモニタリングのためのシリコン振動式高感度ひずみセンサ/横河電機/鈴木 良孝・鮫島 健
シリコン振動式センサは、高感度で測定精度が高く長期安定性に優れるという特徴を有し、圧力伝送器として、工業計測分野で幅広く利用されている。新たに、社会インフラ等の構造物のひずみ測定への応用を目指して開発した、シリコン振動式高感度ひずみセンサについて紹介する。
○機械学習機能を有する打音検査装置/ポート電子/日比野克彦/芝浦工業大学/勝木 太
コンクリートの浮き・剥離は叩き点検による打音試験が用いられている。当社は打音試験機に機械学習の機能を待たせた新たな装置を開発した。健全なコンクリートの打音を学習させ、K近傍法による判定で精度の高い判定が可能となった。
■製品ガイド
○漏れ検知・検査
○3Dレーザースキャナを用いた計測事例/IHI検査計測 倉内 友己
3Dレーザースキャナの概要について説明と、工場計測例や変位結果を用いてのアウトプット例を紹介する。
○トンネル壁面変状の走行式撮影システム技術/中部EEN/衣笠 貢司
トンネル壁面の劣化状態を時速10~20km程度で動画撮影し、0.3mm程度のひび割れ等を速度・曲率補正等を行い1枚の正射影画像解析し正確なデータ化するシステムの事例についてドローン画像解析含め紹介する。
■技術トピックス
〔建築・土木〕
○斜張橋斜材非破壊検査装置の開発と運用/中日本高速道路/酒井 秀昭
主桁を主塔から斜材(高強度鋼線のケーブル)で、斜めに吊る構造である斜張橋の重要部材である斜材の外観調査と、高強度鋼線の破断調査が可能な自走式斜材点検装置の概要について紹介する。
○自然電位によるコンクリート中の鉄筋腐食モニタリング手法/香川大学/岡崎慎一郎
鉄筋コンクリート中の鉄筋腐食モニタリングに関する基礎的検討を行った。小型試験体および大型試験体中の鉄筋に埋設センサを設置し、海水噴霧環境下における自然電位の長期的な推移を追跡し、鉄筋腐食推定手法を構築した。
○コンクリート中鋼材の電気防食および防食効果のモニタリング方法について/日本防蝕工業/山本 悟
塩害を受けたコンクリート構造物が早期に劣化すことがあり、この補修対策として電気防食工法がある。電気防食は、防食効果が高いことから数多くの実績がある。本稿では、電気防食工法の原理ならびに防食効果を確認するためのモニタリング技術について紹介する。
〔航空・宇宙〕
○宇宙用材料地上評価試験技術の実際/宇宙航空研究開発機構/木本 雄吾
「宇宙環境」を地上で模擬することはほぼ不可能である。よって宇宙環境の主要因を抽出し、模擬的に試験する。本稿では、宇宙用材料の試験評価技術について紹介する。
〔鉄鋼〕
○丸棒の微小表面欠陥検出技術/JFEスチール/阿相 秀明
鋼材の厳格用途への適用を拡大していく上で、より高度な表面品質が求められており、探傷性能のレベルアップが必要である。通常探傷では検出できない微小表面欠陥の検出技術である2レベル判定法を確立したので、その内容を紹介する。
■連載
○音波のよもやま話
エコー波形と受信音圧波形./アイ・エス・エル/宇田川義夫/電子科学研究所/小堀 修身/東北大学/三原 毅
探傷器画面で観測されるエコー波形と、探触子で受信される音波音圧波形との関係を、シミュレーションと実際計測結果を示して説明する。
■特集:最新の複合材検査技術2
○MHz電磁誘導加熱による炭素繊維強化複合材料CFRPの非破壊検査/岐阜大学/三宅 卓志
炭素繊維強化複合材料CFRPの機械的特性に影響する繊維状態(長さ、配向など)を、MHz帯の電磁誘導を用いて繊維を直接加熱することにより、その発熱状態や伝熱状態から検出する方法について解説し、測定例を紹介する。
○非接触空中伝播超音波による複合材への適応事例/ケン・オートメーション 矢尾板達也/The ultran group/Anuj Bhardwaj・Mahesh Bhardwaj
水などの接触媒質を使用しない非接触空中伝播超音波は、有効な検査手法であるが、分解能や使用方法に制約がある。本稿では、複合材の検査事例を紹介する。
■特集:インフラを支える検査技術の最前線1
○本州四国連絡橋の点検・検査/本州四国連絡高速道路/林 昌弘
本州四国連絡橋は、瀬戸内海に架かる三つのルートに架かる橋梁群である。海上という厳しい気象条件下に建設された長大橋を200年の長期にわたり適切に維持管理していくため、当社では様々な手法を用いて日夜点検管理・検査を行っている。本稿では、その中の代表的なものについて紹介する。
○磁石走行ロボットによる橋梁点検システムの開発/熊谷組 永田 尚人/移動ロボット研究所/小栁 栄次
高度経済成長期に建設された橋梁の老朽化が急速に進行しており、維持管理が喫緊の課題となっている。本稿では、目視点検の補助を目的とする橋梁点検用ロボットの開発と現場実証ならびにロボット改良の方向性を紹介する。
○鋼製支柱の腐食検査装置/東京ガスエンジニアリングソリューションズ/浦辺 安彦・安部 健・原 毅/東京理学検査/長嶋 功一・新井 豊・杉山 利樹
鋼製支柱において、地表下で腐食している部分を検査する新しい腐食検査装置の紹介する。まず原理を概説し、鋼製支柱試験体を用いた腐食検出試験を行った結果について紹介するとともに、今後の展望について述べる。
○サンプリングモアレカメラのインフラ構造物への適用/共和電業 前田 芳巳
インフラ構造物の老朽化対策にともなう効率的な維持管理手法として注目を浴びている「サンプリングモアレカメラ」の概要と、橋梁計測の事例について紹介する。
■製品ガイド
○探触子
○腐食環境下で用いる樹脂の劣化を検出する光ファイバーセンサーと耐食FRP機器の劣化モニタリング/東京工業大学/久保内昌敏・荒尾与史彦/日本大学/酒井 哲也
腐食環境で用いる耐食FRP機器やFRPライニング機器などにおいて、樹脂の劣化を検知するための光ファイバーセンサーの原理と、開発した2種類のセンサーによる劣化モニタリング例について紹介する。
○粒界型応力腐食割れ(IG-SCC)とアコースティック・エミッション(AE)/カンメタエンジニアリング 竹本 幹男/新日鐵住金 竹田貴代子
アコースティック・エミッション(AE)は応力腐食割れ(SCC)の発生や伝搬のモニタリングに使えるか?という課題について調べた。粒内型のSCCは、金属がイオンとして溶解しているのでSCCに直接関係するAE(1次AE)は検出されない。一方、粒界型SCCでは、低エネルギー粒界の一部が機械的な微小破壊を起こすのでAEが検出されるが、発生頻度は少ない。
○DHD法およびiDHD法による残留応力測定技術/IHI検査計測/三上 隆男
従来のDHD法に加えて塑性の影響を考慮した改良DHD(iDHD)法の測定原理、測定事例などについて紹介する。
○超音波法によるライニング剥離検査技術/非破壊検査/田中 隆介
機器配管等の内面に施工されたライニング材は使用中に劣化損傷が発生し、下地金属の腐食が進行する場合がある。ライニング材の膨れや剥離及び下地金属の腐食を運転中に外面から検出する検査技術を開発し、実機適用した結果を紹介する。
○蒸気タービンアキシャルエントリー型翼植込み溝部の超音波探傷技術/三菱重工業/浦田 幹康・上林 正和/三菱日立パワーシステムズ/磯 眞朗・杉田 亮輔
蒸気タービンロータ翼植込み溝部では、応力腐食割れの発生が懸念されるため非破壊検査による保守管理が重要である。本研究では、翼を抜き取らずに翼植込み溝部を検査する技術としてフェーズドアレイUTの適用を検討し、応力腐食割れ検出のための最適探傷条件を超音波シミュレーションにて抽出し、専用のプローブ及び走査用スキャナを開発した。
○電磁超音波共鳴法による弾性率の測定/日本テクノプラス/浅野 鐵夫・児玉 功
電磁超音波共鳴法によりJIS規格に準拠した弾性率(ヤング率、剛性率)を測定する新手法を開発した。そして、丸棒・角材・板材へ適用し、板材において曲げ共振法・捩り共振法から求められる弾性率との整合性を検証した。
■技術トピックス:食品
○水産物の品質管理を支援する非破壊計測技術/水産研究・教育機構中央水産研究所/木宮 隆
近赤外分光法を用いた水産物の非破壊品質評価技術について、水産物の品質管理の現状や脂質含量の非破壊計測事例等を交えて紹介する。
■検査機器
○管内気泡検知センサの有効活用/本多電子/流田 賢治
気泡検知周期からポンプ故障を判別する例と、気泡検知と同時に計測可能な流量、音速の情報とを複合して有効活用する例について概略を紹介する。
○FMC/TFMの最新技術と応用/ディービー/横濱 慎也・Dominique Braconnier/The Phased Array Company/EwenCarcreff John Lorenz
アレイプローブを用いた超音波画像化技術FMC/TFMと超音波探傷システムの概要ついて説明し、開口の小さな疲労き裂と溶接試験体への適用例を紹介する。
■特集:最新の複合材検査技術1
○複合材料構造のヘルスモニタリング/東京大学/岡部 洋二・于 豊銘・呉 奇複合材料の適用が進む民間旅客機等を対象とした構造ヘルスモニタリングの概要について解説し、その1手法としての、光ファイバ超音波センサによる複合材料の損傷評価手法に関する研究例を紹介する。
○繊維強化プラスチックの非破壊試験/東京工業大学/水谷 義弘
繊維強化プラスチック製の製品に発生する可能性がある損傷モードを紹介するとともに、代表的な非破壊検査手法を紹介する。
■特集:普及が進むデジタルRT
○デジタルRT規格の最新の動向/ものつくり大学/大岡 紀一
X線フィルムによるRTは、構造物などの検査、品質管理などに古くから適用されてきた。近年、電子デバイスを用いたD-RTの普及に伴って、その規格化が望まれてきた。規格制定における経緯、国内外の関連規格及び今後の動向について紹介する。
○JIS対応のGE最新デジタルRT機器/GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ/北嶋 一欽
JIS制定により関心がより高まったデジタルRTについて、最新の機器の機能・性能・規格への対応を紹介する。
○最新デジタルRTラインアップ/富士フイルム/栗原 基次
当社は、1989年に世界初となる産業用のCRを発売して以来、多くのユーザーにデジタルRTを活用いただいている。本稿では、イメージングプレートを使用するFCRシステムと高エネルギー対応のDDAシステムについて紹介する。
○工業用途に最適なフラットパネルディテクタ/ポニー工業/金井 大樹
デジタルラジオグラフィは、規格化やIoTの動きがある中で今後一層の普及が見込まれる。本稿では、工業用途に最適なケアストリームヘルス社製フラットパネルDRX-Plusを紹介する。
■製品ガイド
○放射線応用機器
○硬さ試験による局所力学特性の推定と溶接部への適用/青山学院大学/小川武史
本稿では、クリープ特性、粘弾性特性および弾塑性特性の推定方法について紹介する。弾塑性特性の推定方法については、2種類の方法について詳細に示す。この方法を溶接部の局所力学特性の評価に適用し、有用性と問題点を紹介する。
○社会基盤構造物の非接触振動モニタリング/長岡技術科学大学/宮下 剛
社会基盤構造物の効率的かつ効果的な維持管理に向けて振動モニタリングの適用性が積極的に検討される中、一例として、レーザードップラー速度計(LDV)を用いた斜張橋ケーブルの張力測定の事例を紹介する。
○弾性波トモグラフィ法によるコンクリート構造物の調査技術/首都大学東京/大野健太郎
コンクリート内部の情報を弾性波トモグラフィ法により可視化する技術を解説し、床版の疲労損傷、PCグラウトの未充填検出、火害コンクリートの劣化範囲推定事例について紹介する。
○高リフトオフ被覆鋼管のパルス磁界を用いた減肉検査/大分大学/吉岡宰次郎・後藤雄治
パルスECTは一般的に励磁電流遮断後の検出コイル内で得られる信号の減衰時間を評価している。しかしこの方法では遮断直後の検出信号に回数誤差が大きく含まれるため定量評価が困難であった。本稿では、検出信号を時間変化と検出信号の変化の傾きで評価することで裏面減肉深さが定量的に評価が可能であることを紹介する。
○光ファイバAE法を用いた模擬配管のモニタ事例/IHI/篠崎一平
光ファイバAEセンサの高感度化と可搬化、模擬配管に発生させた応力腐食割れを配管一体型の光ファイバAEセンサでモニタした例を紹介する。
○AEによる腐食診断(後編)/日本フィジカルアコースティクス/湯山茂徳
1970年代から、腐食損傷によるAEの基礎研究が行われていた。今日では、タンク底板、地下貯蔵タンク、そして配管のAEによる腐食損傷評価が、日常的に行われている。また、腐食に起因する鋼線破断のAEを検出し、吊り橋やPC橋の健全性モニタリングが実施されている。本稿では、基礎研究から、実構造物での応用まで、「腐食によるAE診断」について紹介する。
■技術トピックス
〔電子機器〕
○小型加速器によるソフトエラー試験サービス/日本電信電話/岩下秀徳/NTTアドバンステクノロジ/青木 治
半導体デバイスの高集積化に伴い、宇宙線起因中性子の影響によるソフトエラー発生確率が増加傾向にある。NTTでは通信装置の信頼性向上のため、小型加速器中性子源によるソフトエラー試験技術を確立、試験サービスを開始した。
〔建築・土木〕
○超音波による道路橋の滞水検知技術/三菱電機/木村友則/菱電湘南エレクトロニクス/ 細谷 朗
道路橋に用いられている鋼コンクリート合成床版の劣化を、超音波の板波を用いて診断する技術を開発した。本稿では、シミュレーション結果および実験結果を紹介する。
〔プラント〕
○人から脱却したスマートプラント保全ソリューション/シュナイダーエレクトリックソフトウエア/大矢征仁
老朽化が進んだプラントで、人に頼る今までの保全のやり方ではどうしても限界がきている。当社が考える、予知保全を中心とした先を見越した戦略的な保全の方法を紹介する。
■連載
○音波のよもやま話21
エコー波形と受信音圧波形./アイ・エス・エル/宇田川義夫/電子科学研究所/小堀修身/東北大学/三原 毅
探触子で受信される音波波形とパルサーレシーバ出力波形や探傷器等に画面表示されるエコー波形の関係を紹介する。
■検査機器
○ポータブル型超音波流量計/ティ・アンド・シー・テクニカル/菅原勇助
既設設備で効率化・省エネ対策をする場合に外付けで流量確認が可能な超音波流量計を紹介する。
○4chビームフォーミングによる音源可視化装置の開発/小野測器/伊藤幹也・瀬戸真智子
従来の音源可視化装置は、多数のマイクロホンを用いるため装置が大型になりがちであった。当社では4本のマイクロホンによる音源可視化システムを開発し、装置の小型化を実現した。その手法やシステム構成、測定事例を紹介する。
■特集:放射線検査装置の最新動向
○高エネルギーX線CTを用いた内部欠陥の評価/日立製作所/藤井拓也
高エネルギーX線CT装置は、工業製品などの欠陥検出、現物の3次元形状計測や密度、内部欠陥評価に活用されている。本稿では、本装置について紹介し、3次元状の内部欠陥の形状および体積を定量的に評価した結果を紹介する。
○最新のX線非破壊検査装置/島津製作所/北尾篤史
エレクトロニクス産業では部品の小型化・高集積化が進んでおり、それらの詳細観察が可能なXslicer SMX-6000におけるX線透視観察及びX線CT撮影の原理について解説し、実際の電子機器部品の観察事例を紹介する。
■製品ガイド
○ネプコンジャパン・オートモーティブワールドの見どころ
○水プロジェクトと水質評価技術/産業技術総合研究所/鳥村 政基
水質の現場評価技術について、当研究所のプロジェクトで開発している自動測定技術や網羅的評価技術を中心に解説し、今後の水計測技術の展望について紹介する。
○テラヘルツ波を用いた新しい非破壊検査技術/東北大学/小山 裕
近年進展目覚ましい新しい光テラヘルツ光を用いた、建築・社会基盤材料等、広範な非破壊検査技術への応用を紹介する。
○さびこぶ鋼材に対するパルス渦流計測の性能/琉球大学/下里 哲弘
パルス渦流計測法(Pulsed Eddy Current)に着目し、塩害環境下で激しく腐食した鋼管を検証材として、さび及びさびこぶ上からの測定性能を検証した事例について紹介する。
○火力発電におけるNi基合金製溶接配管のクリープ損傷および非破壊検査技術/電力中央研究所/張 聖徳
700℃級の先進超々臨界圧発電プラントの候補材料であるNi基合金HR6Wを対象に、商用プラントサイズの全肉厚溶接継手試験片のクリープ損傷形態を解明する。併せて、浸透探傷試験および超音波探傷試験によるクリープ損傷評価への適用性を検討する。
○AEによる腐食診断(前編)/日本フィジカルアコースティクス/湯山 茂徳
1970年代から、腐食損傷によるAEの基礎研究が行われていた。今日では、タンク底板、地下貯蔵タンク、そして配管のAEによる腐食損傷評価が、日常的に行われている。また、腐食に起因する鋼線破断のAEを検出し、吊り橋やPC橋の健全性モニタリングが実施されている。本稿では、基礎研究から、実構造物での応用まで、「腐食によるAE診断」について概略する。
■技術トピックス:環境
○土壌中重金属類のオンサイト分析/埼玉県環境科学国際センター/石山 高
近年、日本各地で土壌汚染が顕在化しはじめている。本稿では、土壌汚染の調査方法及び現場で汚染物質の濃度を測定するオンサイト分析法について解説する。オンサイト分析は汚染範囲を絞り込むための簡易調査手法として有用であり、汚染対策費の削減に大きく寄与する。
■検査機器
○アクティブサーモグラフィによる外壁診断と非破壊検査への適用/KJTD/福井 涼・西谷 豊・羽深 嘉郎
赤外線カメラによる外壁調査は日照に依存し、方角等の影響を受けやすいため、日照に頼らないアクティブサーモグラフィが期待されている。本稿では、ゴンドラに赤外線カメラと加熱ランプを実装し、壁に沿って昇降しながら自動的にアクティブサーモグラフィ検査を行う自社開発の装置を紹介する。
○スマートフォン対応RCレーダ/計測技術サービス/針生 智夫
非破壊検査機器として利用されているRCレーダの原理について解説し、近年開発されたスマートフォン対応RCレーダの有用性について紹介する。
○ハイエンド冷却型赤外線サーモグラフィの適応事例/ケン・オートメーション/矢尾板達也
赤外線サーモグラフィの適応事例として、燃焼試験,破壊試験,高速過渡現象の撮影可能な高速化、極僅かな温度差観察や監視カメラとしての高感度化、特殊用途の撮影について紹介する。
○最新のモーションセンサ/東京航空計器/市川 智康
最近ではドローンや自動車の自動運転などの「動きを制御する」技術の実現のために、小型・軽量で高性能な「動きを計測する」センサが求められている。本稿では、半導体センサを用いたモーションセンサを紹介する。
○最新の電子走査型マルチチャンネル圧力計測装置の特長とアプリケーション/大手技研/大手 孝悦
米国Scanivalve社から、MEMSセンサ技術と最新のデジタル技術、革新的な特許技術を融合した究極のインテリジェントミニチュア圧力スキャナMPS4264がリリースされたので、その特長やアプリケーションについて紹介する。
■特集:自動車産業に貢献する検査技術の最前線
○自動車排ガス浄化触媒の insitu分析/東レリサーチセンター/国須 正洋・熊沢 亮一
自動車排ガス触媒での排ガス浄化過程において、その動的挙動の解析に有用な、in situ IRおよびin situ XAFS分析手法の詳細を解説し、ゼオライト触媒やCeO 2-ZrO2触媒における吸着種や触媒の化学状態に関する動的挙動の評価例を紹介する。
○自動車部品における磁粉探傷試験の自動検査と最新の空中伝搬超音波法について/日本電磁測器/堀 充孝・木下安良基・吉田 淳一・名取 孝夫
表層部の検査に用いられる磁粉探傷試験の最新適用事例として最新の自動検査法を紹介し、内部検査に用いられる超音波探傷試験では、探触子と検査対象物間に液体などの伝搬媒質を使わない最新の空中伝搬超音波法の現状を紹介する。
○目視代替視覚センサによる自動車の検査/テクノス/山田 吉郎
画像X、Y軸による2次元に加えて明度をZ軸にとる3D画像を使った目視の144倍精度を持つ自動外観検査システムの基本テクノロジーを解説し、さらに自動車業界向けで展開される最新の応用についての例を紹介する。
■製品ガイド
○赤外線応用機器
○超音波で電気・磁気特性をマッピングする非破壊検査技術/東京農工大学/生嶋 健司
超音波により電気・磁気特性を画像化する音響誘起電磁(ASEM)法について解説する。特に、鋼材を対象とし、超音波を用いた磁気イメージング・磁気トモグラフィ・局所磁気ヒステリシス特性の計測について紹介する。
○ガイド波試験による配管検査におけるエルボでの欠陥検出感度の特性分析/発電設備技術検査協会/山本 敏弘・古川 敬/徳島大学/西野 秀郎
ガイド波試験によりエルボの欠陥を高感度で検出することを目標として、ガイド波試験で使用するガイド波の周波数、検出する欠陥の位置、配管の寸法によってエルボでの欠陥の検出感度が大きく変わる現象とその特性について調査した結果を紹介する。
○加振レーダ法を用いたコンクリート内の鉄筋腐食非破壊評価への応用/群馬大学/三輪 空司
コンクリート表面から励磁コイルにより鉄筋を加振し、マイクロ波ドップラレーダの原理により、鉄筋の振動変位を非破壊的に計測する加振レーダ法の原理、装置構成、鉄筋腐食評価の適用例、今後の展開について紹介する。
○フェーズドアレイ斜角探傷の最適スキャン領域/超音波技術研究所/小島 正
フェーズドアレイ斜角探傷の最適スキャン領域をプローブの開口変化、縦波と横波のモード変換効率、虚エコー、入射点の変化、ビームの形状変化、グレーテングローブ、その他を検討した結果、35~ 70°と推奨している。
○スマートメンテナンスハイウェイ(SMH)への取り組み/東日本高速道路 津田 剛彦
NEXCO東日本グループでは、長期的な道路インフラの「安全・安心」の確保に向けたSMHプロジェクトに取り組んでおり、具体的な取り組み状況について紹介する。
○埋設配管の経年劣化調査システム開発と実機での運用/東京エネシス/金川 鐘泰
埋設された配管は、点検されないため腐食が原因で漏水する事例がある。その埋設配管の腐食状況を把握する技術の開発と実機で運用した事例を紹介する。
■連載
○音波のよもやま話20
エコー波形と受信音圧波形(1)/アイ・エス・エル/宇田川義夫/電子科学研究所/小堀 修身/東北大学/三原 毅
探触子で受信される音波波形とパルサーレシーバ出力波形や探傷器等に画面表示されるエコー波形の関係を述べる。
■検査機器
○「世界標準」の高性能モバイルCRスキャナー/リガク/林 利昭
RTデジタル化の需要が拡大傾向にある中で、世界の各種工業規格に準拠し、高い基本性能と可搬性能を備えて幅広い用途に適合するモバイル型CRを紹介する。
○検力ブロック式高速材料試験機/鷺宮製作所/古谷 桂一
工業製品同様、金属材料にも開発時間の短縮、コストダウン、更なる安全性の追求という難題の解決が求められている。そこで、検力ブロック方式により応力波の影響を受けずに10-2~ 10 3/sの広いひずみ速度範囲における材料の応力-ひずみ特性を計測できる高速材料試験機を紹介する。
○石油ガス製造並びに輸送配管に採用される電縫鋼管製造ライン用UST及びレーザー寸法測定装置/ULTRASONIC/城所 保彦
厳しい品質管理が要求される、石油、ガス製造分野に使用される電縫鋼管の製造ラインの超音波探傷システムとレーザー方式寸法検査システムを紹介する。
■特集:材料分析の最新技術
○鉄鋼メーカーにおける化学分析技術の系譜と今後/JFEスチール/城代 哲史
銑鋼一貫製鉄所における化学分析技術の中で、最も重要な製鋼工程分析について解説し、その系譜と現状並びに今後の展望について述べる。
○プラント・設備の劣化に対する材料試験/ベストマテリア/木原 重光
設備・機器を構成する材料(主に金属)には、いくつかの経年劣化機構があり、設備・機器の劣化進展状況の確認には材料の検査が重要となる。ここでは、劣化機構の概要、それらに対応する検査方法について解説する。
○金属分析の世界基準/アメテック/田村 尚俊
PMI及び金属の受け入れ検査等を目的とするハンドヘルド型蛍光X線装置では、金属中に含まれる炭素(C)等の軽元素を精度良く分析することが、非常に困難である。この課題解決が可能である可搬型発光分光分析装置を紹介する。
○炭素の分析が可能なハンドヘルドLIBS/SciAps, Inc.
本稿で紹介するSciAps社製レーザー誘起ブレークダウン分光分析計LIBS Zシリーズは、重量1.8kgのバッテリー駆動ハンドヘルドタイプでありながら、低合金中の炭素の分析、ローカーボンステンレスの判別も可能である。
○ポータブルFT-IRの検査装置としての役割/エス・ティ・ジャパン/岸 靖之
現在、製造現場や品質管理などの観点から、現場において迅速に科学的な分析を行うことが重要になってきている。現場型の分析装置の開発が進むなか、主にポータブルFT-IRを例として、その特徴と活用例について紹介する。
■製品ガイド
○超音波応用機器
○精神的疲労状態の日常的なモニタリングを可能にする技術の開発/産業技術総合研究所/岩木 直
「ちらつき」知覚閾値の計測に基づく精神的疲労の評価技術(フリッカー検査)を、日常生活中に簡易かつ低コストで実施するための技術の開発について解説し、プロトタイプシステムの作成と運輸業事業所での利用事例を紹介する。
○低周波アレイ探触子を用いたコンクリート深部の埋設物の高速映像化/愛媛大学/中畑 和之・小澤 耀生/ジャパンプローブ/大平 克己/東芝プラントシステム/小川 健三
超音波を用いてコンクリート深部を映像化する手法について解説する。ここでは、低周波域のアレイ探触子を設計・製作し、コンクリート中の埋設配管や鉄筋を映像化した事例を紹介する。
○比熱容量の測定方法/日鉄住金テクノロジー/廣瀬 隆一・平峯 綾・田中 隆
比熱容量の測定方法について、DSC法、断熱法、投下法およびレーザフラッシュ法の4種類の方法について紹介。それぞれ、測定温度範囲、試料の必要量について異なるので、実際の使用条件に合った測定方法を選択する必要がある。
○電磁超音波探触子による配管架台接触部の外面腐食検査技術/住友化学/楠本 達也
電磁超音波探触子は超音波を非接触で励起できるという特性を有するため、検査面のケレンを省くことができ、接触媒質も不要である。これらの利点を有する電磁超音波探触子による配管架台接触部の外面腐食検査技術について紹介する。
○リアルタイム音源可視化装置を用いた検査/イー・アイ・ソル/平澤 啓
昨今叫ばれる「見える化」。その一つとして「音を見える化」する装置を紹介する。他社にはない“リアルタイム”可視化、カスタマイズ可能となり、今までにない検査を迅速かつ的確に、低コストに、実現可能となる。
■技術トピックス
〔プラント〕
○火力発電プラントの非破壊検査技術/三菱重工業/浦田 幹康・青木 清隆/三菱日立パワーシステムズ/浦田 直矢・和田 貴行・松本真太郎
火力発電プラントのボイラ設備は、急速な負荷変化や運転モードに応じて様々な損傷が発生する可能性がある。当社では、これら損傷を的確且つ迅速に検出可能な非破壊検査技術を開発しており、実機ボイラ設備のメンテナンス工事への適用を推進中である。本稿では、開発した検査技術の概要について述べる。
○腐食した配管の余寿命評価規格と供用適性評価事例/セイコーウェーブ/新村 稔
経済産業省委嘱の圧力容器維持規格の調査報告書内容紹介と、そこで取り上げられた溶接協会規格WES2820に基づく供用適性評価を、3次元計測装置を利用して実施した事例を紹介する。
〔検査機器〕
○フランジにおけるボルト締め付け管理-超音波ボルト軸力計/横浜エンジニアリングサービス/角田 英治
プラント配管で使用されるボルト結合フランジに関して、軸力管理を行うための装置としての超音波ボルト軸力計に関して、その概要および装置の精度評価の事例を紹介する。
■特集:活用が進む検査現場のドローン
○無人航空機による下水道管きょの検査技術/NJS/稲垣 裕亮・大西 明和
わが国の下水道事業のうち、管路施設の状況について概説し、管路施設の点検調査方法の新たな手法である無人航空機による検査技術について紹介する。
○ドローンを活用したインフラ点検ロボットの研究開発/新日本非破壊検査/和田 秀樹
橋梁などの人が容易に接近できない箇所へドローンにより接近、ドローンの揚力を利用して点検部位に輪を押し付け、走行状態で近接目視・打音検査を人に代わって代替する飛行型点検ロボットの研究開発。
○太陽光発電ドローン診断システム/新栄電子計測器/光山 亮
活用が進む検査現場のドローン。高精細赤外線サーモカメラを搭載した太陽光発電ドローン診断システム。
■特集:溶接における非破壊検査の製品と技術
○渦流アレイ方式による溶接部検査/オリンパス/山本優一郎
従来より磁性体の溶接部表面検査で使用されているクロスコイルの、フレキシブルアレイ化に関する報告と適用事例を紹介する。
○鉄筋溶接継手の新しい超音波探傷試験方法/ジャスト/池ヶ谷 靖
鉄筋溶接継手の超音波探傷検査が実施されているが、その信頼性と作業性の向上の実験を行い、二面振動子斜角探触子によるK走査法で実現できることが確認された。
○フェーズドアレイ超音波探傷技術を用いたオーステナイト系ステンレス鋼溶接部の高効率な検査/Zetec Inc./松園 真一
オーステナイト系ステンレス鋼溶接部に発生する周・軸方向欠陥の検出を目的とした、ポータブルフェーズドアレイ超音波探傷装置の基本ツールとデュアルマトリクスアレイプローブを用いた適用事例を紹介する。
○3D開口合成技術(FMC/TFM)の溶接検査への応用/東芝電力検査サービス/唐沢 博一
開口合成処理(FMC/TFM)とフェーズドアレイ機能を統合した開口合成法方式フェーズドアレイを適用したMatrixeye LTの適用事例としてスポット溶接検査と斜角探傷検査への適用について紹介する。
■製品ガイド
○渦流・漏洩磁束応用機器
○非破壊検査手法による実構造物内のひび割れ深さの推定/八千代エンジニヤリング/野田 一弘/アミック/松浦 康博
コンクリート構造物に多く発生する損傷の一つであるひび割れについて、非破壊検査手法(超音波法、衝撃弾性波法)を用いて実構造物のひび割れ深さ計測調査を実施し、その後、コア抜きによるひび割れ深さの実測を行い、その推定精度について検証を行った。
○音波照射加振とレーザドップラ振動計による土木構造物の非接触・非破壊検査法(後編)/桐蔭横浜大学/杉本 恒美・杉本 和子/佐藤工業/歌川 紀之・黒田 千歳/明篤技研/片倉 景義
5m以上の遠距離からでも、叩き点検と同様な非破壊検査を可能とする非接触音響探査法のたわみ共振を利用した加振方法、高いS/N比を実現する時間周波数ゲートおよび実際のコンクリート構造物等への適用事例等を紹介する。
○アルミニウム合金陽極のDNV法による流電陽極性能試験結果/日本防蝕工業/田代 賢吉
公共インフラとして重要な港湾設備などの海洋鋼構造物の維持管理技術として、電気防食工法は必須である。電気防食工法のうち、流電陽極工法に使用されるアルミニウム合金陽極の流電陽極性能長期試験結果を報告する。
○老朽化宅地擁壁調査の現状と検査技術/国士舘大学/橋本 隆雄
国土交通省の老朽化宅地擁壁の簡易調査、具体的な詳細の調査・診断について解説し、新潟県国道沿い石積擁壁の地中レーダーとスコープによる調査、及び熊本城の3Dレーザスキャナと赤外線サーモグラフィーによる調査事例を紹介する。
■技術トピックス:航空・宇宙
○CFRP工業製品の修理/羽生田鉄工所/小塩 国次
航空機CFRP修理技術の工業製品への波及を促す視点から、代表的な2種のパッチ修理方法を紹介し、機能回復の基本プロセスおよび修理前後の検査要点を解説する。
■連載
○インフラ総合点検3
ダムの点検技術/パシフィックコンサルタンツ/北野 和徳
我が国のダムは約2,700ヶ所あり高齢化が進行している。安全安心な施設として維持管理していくため、点検調査の効率化と確実性、管理と評価技術の高度化が一層求められている。従来はロープワークや足場やゴンドラ等で行ってきた人による撮影作業をUAVで代替した調査、ダムの3次元モデルによる変状の把握、フロート付UAVによるダム堤体のコンクリート打ち継ぎ目の水上~水面直下の画像撮影、屈折率が異なる水上と水中の撮影画像を用いた3次元モデル化、クラック等の損傷の3次元管理、CIMによるダム施設の管理について紹介する。
○音波のよもやま話19
BEDと探触子設計/アイ・エス・エル/宇田川義夫/電子科学研究所/小堀 修身/東北大学/三原 毅
本稿では、探触子の設計に役立つBEDの考えを述べる。
■検査機器
○振動可視化レーダー/アルウェットテクノロジー/能美 仁・白井 郁夫
インフラ構造物に加速度計、反射器を取り付けることなく、マイクロ波のレーダー信号を照射して遠隔から面的に高速で計測を行い、2次元のレーダー画像から任意の点の解析が出来る「振動可視化レーダー(VirA)」を紹介する。
■特集:社会を支える漏れ検知・検査技術
○超音波漏れ検知器の原理と活用事例/KJTD/西谷 豊
ベルギーSDT社の超音波漏れ検知器は、プラント設備の保全や船舶のハッチカバーシール検査、自動車のウインドウシール検査等、様々な分野で活用されている。
○超音波によるエアー・ガスの漏れ診断技術/東北エンタープライズ/加藤 剛
プラントにおけるエアー配管や蒸気配管に発生するリーク(漏れ)の原因と対策、超音波によるエアー・ガスの診断技術の概要について解説する。
○漏酸検知システムの既存設備への適用/タツタ電線/勝矢 利明
酸漏れを素早く検知し漏酸による事故を未然に防止するシンプルな漏酸検知システム「サンミハールR」について、既存の設備への適用なども交えて紹介する。
■特集:赤外線サーモグラフィによる検査・診断の最前線2
○赤外線調査トータルサポートシステムJシステム/西日本高速道路エンジニアリング四国/松田 靖博
赤外線サーモグラフィ法は遠望非接触で広範囲の浮き・剥離領域を検出できる非破壊検査手法であるが、調査条件によって検出精度に課題があった。本稿は、これまで取組んできた高精度の赤外線調査支援システム(Jシステム)について概説し、更なる精度向上への検討内容について紹介するものである。
○最近の赤外線サーモグラフィカメラの適用事例と最新製品/日本アビオニクス/宮田 正文
近年、計測対象の小型化や火炎越しの計測など従来から利用されている汎用サーモカメラでは計測が難しい対象が増えてきている。これらの計測に対応した適応事例を紹介する。
○サーマルカメラの用途別の選定と事例/日本エスケイエフ/両角 泰幸
設備機器の異常発見・改善の手法として、サーモグラフィーにより設備全体の温度分布を把握することは有効な手段である。サーマルカメラを用いて撮影した工業関連機器、電気関連、建築関連での異常過熱の説明と事例紹介をする。
○高解像サーモグラフィによる省エネ技術の開発/日本レーザー/白井 豪
次世代の省エネデバイス開発に必要な、フェロエラスティック冷却の様な、特殊な冷却方法の研究に、Infratec社の高解像度サーモグラフィが役立てられているその一例を紹介する。
■製品ガイド
○JASIS 2017の見どころ
○磁気・磁粉・浸透応用機器・剤
○火力発電プラント機器における不具合と検査技術/電力中央研究所/屋口正次
本稿では、火力発電プラントの中でも、超々臨界圧力火力発電プラント大径管溶接部について、不具合事象とその原因、課題解決に向けた検査技術要素技術の開発例と関連機関によって実施した検証試験について述べる。
○音波照射加振とレーザドップラ振動計による土木構造物の非接触・非破壊検査法(前編)/桐蔭横浜大学/杉本恒美・杉本和子/佐藤工業/歌川紀之・黒田千歳/明篤技研/片倉景義
5m以上の遠距離からでも, 叩き点検と同様な非破壊検査を可能とする非接触音響探査法のたわみ共振を利用した加振方法、高いS/N比を実現する時間周波数ゲートおよび実際のコンクリート構造物等への適用事例等を紹介する。
○GHS分類試験法と消防法危険物確認試験の比較紹介/日本カーリット/鈴木康弘
日本国内において「危険物」と言えば、一般的には消防法による危険物を指すが、他にも国連勧告による分類やGHSによる危険物の分類がある。本稿では、危険物分類のための評価方法を、消防法をベースとして国連勧告及びGHSとの違いについて分かりやすく述べる。
○研究・技術開発の加速化手段としてのオープン・イノベーション/ナインシグマ・ジャパン/若宮俊太郎
モノ作り企業の研究開発のスピードアップを目的とした方法論として、近年注目を集めているオープン・イノベーションについて、その活動の進め方や検査技術に関連した事例を紹介する。
○鉄道土留め擁壁調査の現状と検査技術/鉄道総合技術研究所/中島進
本稿では、鉄道構造物の維持管理について概説した後に、鉄道土留め擁壁の実態と現行の検査手法およびその課題について述べる。また、その課題に対する鉄道総研のこれまでの取り組みについて、その概要を紹介する。
■連載
○大型バッテリーの安全性試験3
リチウムイオン・バッテリーの安全性とフォレンジック解析手法/UL Japan/石原直樹・岩本由美子
リチウムイオン・バッテリーの安全性における課題を紹介すると共に、本製品に潜在する問題を明らかにし、それらの原因究明に導くフォレンジック解析手法について解説する。
■検査機器
○作業環境のリスクを可視化する無線ガス検知器/新コスモス電機/中嶋信二
プラントの老朽化に伴い、ガス漏えいのリスクが高まってきている。監視強化のために初期費用を抑えて増設しやすい無線ガス検知部について説明し、期待される活用例を紹介する。
○電気設備・電子機器の設置環境診断キット/富士通クオリティ・ラボ/吉田賢介
電気設備・電子機器の設置環境診断に幅広く活用されている腐食性ガス診断キット・エコチェッカIIについて、技術的な特徴や使用上の注意点を解説するとともに、大気腐食性の管理基準、環境診断事例を紹介する。
■特集:赤外線サーモグラフィによる検査・診断の最前線1
○電気保守監視システムの強化/IRISS Inc./Rudy Wodrich
電気保守安全装置(EMSD:Electrical Maintenance Safety Device)技術は、通電中のコンパートメントを閉鎖・保護された状態に保ち、作業者の安全を保証する。本稿ではポリマー強化窓を通しての赤外線サーモグラフィ検査なども含めて紹介する。
○遠赤外線カメラを使った太陽光発電設備火災検出システムへの応用/アートレイ/小森活美
再生可能エネルギー法改正に伴う太陽光発電設備向火災検知システムの事例について紹介する。
○最新サーモグラフィの特徴ある機能と活用事例の紹介/チノー/加藤裕之
2017年発売のサーモグラフィの新しい機能と特徴について説明し、代表的な活用事例を紹介する。
○SF6ガス検知機能と温度測定機能を1台の測定器に集約したサーモグラフィー/TFFフルーク社/村井瑛二
フルークは長年にわたり電力インフラの保守の現場に携わってきた。その経験を活かし、今年販売予定の六フッ化硫黄(SF6)検知機能を有するサーモグラフィー Ti450SF6の特長を紹介する。
○スマートサーモグラフィの活用法/テストー/落合邦仁
モバイル機器との無線通信によるリモートコントロール機能を有し、遠隔から熱画像のストリーミング及び撮影が可能なスマートサーモグラフィtesto 865/868/871/872の製品概要と新機能の活用法を紹介する。
○赤外線サーモグラフィカメラによるガスの可視化技術/フリアーシステムズジャパン/赤塚圭子
エネルギーロスや安全対策において非常に重要な課題として挙げられるガス漏れの可視化ができる赤外線カメラについて紹介する。
■製品ガイド
○探査機器
○長期高サイクル疲労およびクリープ寿命予測法とその予測限界/東北大学/野中 勇
長期運転する設備の破損を防止するためには、部材の高サイクル疲労強度やクリープ強度が要求される。短期材料強度試験に基づく長期寿命予測法とその予測限界について解説する。
○反発速度比法を用いたコンクリート強度推定の海外動向と適用性検証/高速道路総合技術研究所/飛田 一彬・萩原 直樹/日本建設機械施工協会施工技術総合研究所/中村 浩章・渡邉 晋也
反発速度比を用いたコンクリート強度の推定方法について、海外の動向および実験的に検討した結果を紹介する。
○高分子材料の熱特性を測定する熱分解GC/MS/アジレント・テクノロジー/芹野 武
高分子材料の熱特性を評価する手法として、本稿では熱分解GC/MS法を紹介する。具体的には、熱分解GC/MSの基本的なモードであるEGA法とダブルショット法について取り上げる。
■技術トピックス: 医療
○線虫によるがん検査手法の発見/九州大学/広津 崇亮
人工機器による検査では、高精度と低コストの両立が難しい。そこで筆者らは「生物診断」という新しいコンセプトのもと、生物(線虫)の優れた嗅覚を利用した簡便・安価・高精度な早期がん検出法を発明した。本検査法の一刻も早い実用化が期待される。
■連載
○インフラ総合点検2
橋梁の点検/パシフィックコンサルタンツ/山口 恒太
道路橋の橋梁点検について、損傷の事例から技術的な課題を解説するとともに、今後の展望等を紹介する。
○大型バッテリーの安全性試験2
大型バッテリー並びに電動移動機器などの電気システムに関する安全規格とその動向/ULJapan/大西 伸樹・岩本由美子
大型バッテリーの試験・認証に適用される海外の安全規格、電動移動機器(ホバーボード、電動アシスト自転車、電動バイクなど)や無人航空機(ドローン)のバッテリーシステム、回路/電気部品を含めた電気システムに関するUL規格を、その改訂動向も交えて紹介する。
○音波のよもやま話18
BEDと音波波形変形、ビームプロファイル/アイ・エス・エル/宇田川義夫/電子科学研究所/小堀 修身/東北大学/三原 毅
前回に続き、BEDのはなしである。振動子から出た音波は、その波形形状のまま伝わる様に思えるが、実際にはビックリするほど変化する。BEDの考え方を用いた探触子の設計について述べる。
■特集:非接触検査・計測技術の最新動向
○位相シフト不要なワンショット形状計測/新潟大学/新田 勇・月山 陽介
広い領域を観察できる広視野レーザ顕微鏡と金属薄膜参照板を用いると、位相シフト法を使わなくても1度の画像計測で三次元形状が計測できる技術について解説する。
○光学的全視野計測法を用いた構造物の変位・ひずみ・応力・振動計測/長崎大学/松田 浩/佐賀大学/伊藤 幸広/福岡県工業技術センター/内野 正和/計測リサーチコンサルタント 高橋 洋一/K&Tこんさるたんと/肥田 研一
電子スペックル干渉計測法やデジタル画像相関法等の光学的全視野計測技術を実験室レベルにおいて建設工学分野への応用事例を紹介するとともに、実インフラ構造物の点検技術としての適用事例を紹介する。
○3Dレーザースキャニングを活用した3D可視化、IoT連携の紹介/富士テクニカルリサーチ/高橋 久範
3Dレーザースキャニングを活用した3D点群データの活用事例とIoTと連携したプラントや工場の予防保全について事例を紹介する。
○空中伝搬超音波による検査/ジャパンプローブ/田中 雄介
空中から試験体を超音波で検査する方法について紹介する。空中超音波検査装置「NAUT21」を使ってリチウムイオン電池や自動車のブレーキパッドなどの検査に使用されている例を紹介する。また、試験体の厚さを非接触で共振法により計測する方法も紹介する。
○超高速形状計測4Dカメラ/4Dセンサー/森本 吉春・植木 将貴
超高速で3次元形状計測が可能な新しい方法OPPA法を考案し、それを用いて4Dカメラを開発した。この原理を説明し、リアルタイムの人体の運動計測や200fpsでの膜面の振動分布計測に適用した例を示す。高速度カメラにも適用できる。
○災害・異常自動検知型 監視カメラシステム/デジタリーフ/寺島 健一
独自の画像解析技術を用いることにより、従来の監視カメラシステムでは不可能であった広範囲、もしくは狭い範囲の災害、不審者、異常の自動検知を単体のシステムにより可能にした監視カメラシステムを紹介する。
■製品ガイド
○「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2017」の見どころ
○非破壊試験技術者資格のグローバル認証スキーム/三菱日立パワーシステムズ検査/八木 尚人
世界の非破壊試験技術者の資格認証制度の概要や歴史とJIS Z 2305の比較や国際化への展望の考察を通じて、我々日本の非破壊試験技術者が今後グローバル化する世界の中でどのように対応していくべきかを考える。
○早期地震防災システムと新しい早期検知アルゴリズム/鉄道総合技術研究所/佐藤 新二・佐溝 昌彦・山本 俊六
主に新幹線に導入されている早期地震防災システムの概要と、地震計の重要な機能である早期検知アルゴリズムの紹介とともに、今後の展望を述べる。
○温度計測用簡易FBGセンサの作製と温度評価/IHI検査計測/福本伸太郎・西土 隆幸
ポリイミド被覆素線シングルモード光ファイバ(SMF)のFBGセンサを用いて、400℃までの耐熱性評価を実施した。光ファイバに限りなく近い径の管に、FBGセンサを挿入し、FBG部の片側のみを固定することで温度計測を行った。
○超音波を用いたPCグラウト充てん状況非破壊検査/エッチアンドビーシステム/木下 尚宜・廣瀬 正行
プレストレストコンクリート構造物に用いられるシース内のPCグラウトの充てん状況の非破壊検査の中でも超音波法に焦点をあてて解説し、広帯域超音波法とドライ超音波法の2種類の検査手法の概要と測定事例を紹介する。
■技術トピックス:建築・土木
○非開削地下探査技術とその利用/日本非開削技術協会/斎藤 秀樹
非開削によって道路下の埋設管や空洞の位置を探査する技術について紹介する。埋設管や空洞の探査によく使われる地中レーダ法と電磁誘導法について概説し、実際の探査業務での利用法を述べる。
■連載
○大型バッテリーの安全性試験1
大型蓄電池システム評価試験施設(NLAB)について/製品評価技術基盤機構/山本 耕市
当機構(NITE)は、大阪南港コスモスクエア地区に大型蓄電池システム評価試験施設(NLAB)を整備した。このNLABの施設概要、試験サービスの内容を紹介する。
○音波のよもやま話17
裏面反射、フォーカス、輻射角、アレイとBEDの模式化/アイ・エス・エル/宇田川義夫/電子科学研究所/小堀 修身/東北大学/三原 毅
前回に続き、BEDの模式化の応用を述べる。割れ先端からの端部エコー以外の色々な現象が説明できる。る配管検査の概要について解説し、加熱炉チューブ及びパイプラインへの適用事例を紹介する。
■検査機器
○浮き屋根傾き監視システム/日本エマソン/加藤 守
○超音波インテリジェントピグを用いた配管検査/非破壊検査/森 雅司/ポニー工業 金井 大樹
○光学式粒子カウント法を活用した粒子分布のリアルタイムモニタ/スペクトリス/佐藤 文章
製造プロセス用途で管理される粉粒体やエマルジョン粒子サイズが変化する様子を容易に把握することができる空間フィルター速度計測による粒度分布測定器Parsumの原理と事例を紹介する。
■特集:異物検査技術の最前線
○近赤外LED光による食品中の異物検出の最新動向/香川大学/山口 堅三/和歌山県工業技術センター/森 智博・徳本 真一・鳥飼 仁
食品中の異物検出の最新動向として、特に、近年の光の分野での目覚ましい勢いで発展を遂げている発光ダイオードを用いた検査技術について紹介する。
○プリズム式カメラを使用した食品品質検査の事例および画像解析例/ジェイエイアイコーポレーション/村木 洋介・渋井 秀一
ここ数十年、消費者の食品への安全・安心意識が高まっている。本稿では単板式カメラに対する多板プリズム式カメラの優位性を解説し、食品に混入した異物検出を画像検査で行う事例を紹介する。
○マイクロ波を用いた異物や空隙の非破壊検査技術/八光オートメーション/是枝 雄一
検査・計測技術は「見える化」のコア技術の1つとなる存在である。本稿では、さまざまな検査・計測技術の中から、マイクロ波を用いた非破壊検査技術についての概要を解説し、当社の非破壊検査装置と精度向上のための応用技術を紹介する。
○目視代替検査を凌駕する視覚センサの基本コンセプト/テクノス/山田 吉郎
「ニューロ視覚センサ」は人間の見え方を持った自動外観検査システムとして素晴らしい性能を発揮することを実現化してきた。本稿では人間の視覚系がいかに素晴らしいのかも合わせて示していきたい。
■製品ガイド
○工業用管内検査機器
検査技術 雑誌の内容
+ 検査技術の目次配信サービス
検査技術を買った人はこんな雑誌も買っています!
テクノロジー・科学 雑誌の売上ランキング
ニュートンプレス.
Newton(ニュートン)
2022年04月26日発売
目次:
Newton Special
ゼロからよくわかる
数学教養教室 指数・対数編
監修 小山信也
執筆 山田久美
スマホの「ギガ」,地震の規模をあらわす「マグニチュード」,ウイルスの感染者数の増加曲線など,指数・対数は身近にひそんでいる。指数・対数の基本をゼロからやさしく解説しよう。
Newton Special(2)
防災・減災のための第一歩
天気と気象の科学知識
異常気象や気象災害にそなえるためには,天気や気象のしくみを正しく知ることが重要だ。実際におきた気象現象や災害を通じて,天気と気象のメカニズムをやさしく解説する。
監修 筆保弘徳
執筆 今井明子
FOCUS Plus
工学
「第6の指」がひらく身体拡張の未来
協力 宮脇陽一/ゴウリシャンカー・ガネッシュ
執筆 山本尚恵
Super Vision
世界で最も完全なトリケラトプス
監修 林 昭次
執筆 中作明彦
Topic
灼熱の物理学
300℃から5兆℃まで,私たちを取り巻く高温の世界
監修 鎌田 裕/川岸京子
執筆 中野太郎
Topic
世界の最新ロケット
超大型から小型まで。官民がしのぎをけずる開発競争
監修 森田泰弘
執筆 加藤まどみ
Topic
嫌悪の心理学
私たちの心に消しがたく存在するネガティブな感情の正体とは
監修 岩壁 茂
執筆 前田 武
Topic
最期の閃光─超新星爆発
宇宙の大爆発がもたらす,星々の輪廻転生
監修 戸谷友則
執筆 小熊みどり
Topic
進化をつづける「地図」の科学
人工衛星やデジタル化,地理情報システムによって,地図はここまで進化した
監修 若林芳樹
執筆 北原逸美
Nature View
南アメリカ─動物の楽園
多様性に富んだ生物たちが暮らす大陸
監修 幸島司郎
執筆 薬袋摩耶
驚きと興奮のサイエンスマガジン 『ニュートン』
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2022/03/26
発売号 -
2022/02/26
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2022/01/26
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2021/12/25
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2021/11/26
発売号 -
2021/10/26
発売号
日経サイエンス
日経サイエンス
2022年04月25日発売
目次:
【特集:時空の起源】
創発する時空 量子情報がもたらしたパラダイム
「時空の創発」ってどういうこと? 細谷曉夫氏に聞く
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【特集:コロナで世界はどう変わったか】
データ解説 コロナ禍の社会変化?
ついに始まったmRNA 医薬の時代
変異株を追跡 暴かれたオミクロン株の正体
コロナ後遺症が変えた慢性病のとらえ方
実験室から現場へ 検査を革新したPCR技術
なおも消えないウイルス起源の陰謀論
遠のく脱格差社会
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アンドロメダとの衝突 天の川銀河の最後の姿
トランスジェンダーの人々を守った最初の医師
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★このほかにも魅力的な記事がいっぱいあります。
◇フロントランナー挑む
人間はなぜ攻撃的なのか 愛憎の根源に迫る:黒田公美(理化学研究所)
◇SCOPE:AIフェイクの攻防/木質バイオマス発電への疑問/鉄剣,隕石から低温鍛造
カーボンナノチューブで“ 脱炭素”/スプレーで植物を一時的に改変
◇ADVANCES:極小の虫の飛翔法/過密で加速/温暖化でアホウドリが離婚/
期待高まる超低磁場MRI/圧力かけても流れない/満腹を感じる脳/海洋生物の重さ/
社会性昆虫の社会的距離/ニュース・クリップ/視野の外を見る
◇From Natureダイジェスト
核融合のエネルギー発生量で新記録/CAR-T細胞療法実施から10年
◇グラフィック・サイエンス:ダイナモ機構を探る
◇パズルの国のアリス:拠点巡り
◇BOOK REVIEW
『情報発信者の武器』 鈴木光太郎,
『がんは裏切る細胞である』 丸山 敬,
<連載>森山和道の読書日記 ほか
◇サイエンス考古学
◇今月の科学英語
科学の「先端」「発見の快感」を伝える一般向けの総合科学誌
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2022/03/25
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2022/02/25
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2022/01/25
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2021/12/25
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2021/11/25
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2021/10/25
発売号
誠文堂新光社
天文ガイド
2022年05月02日発売
目次:
【特集】
〇手軽なシステムで迫力の天体像を観る
自宅ではじめる電視観望/Sam
特集は「自宅で始める電視観望」。最近注目されている新たな観望スタイルが「電視観望」です。市街地の空からでも星雲などの天体を色味のある姿で観察することができ、かつ手軽な機材で始められるため、人気が高まっています。電視観望とはどのようなものかを紹介しながら、まずは自宅で楽しむための具体的な方法をじっくりと紹介します。
〇天体観望が変わる!?
デジタル望遠鏡 eVscope 2/沼澤茂美
ニコンとユニステラ社のコラボレーションによる新時代の望遠鏡「eVscope 2」。ワンタッチで見たい天体を視界に入れることができ、眼視で見にくい天体も明瞭な姿として観望することができる、新時代の望遠鏡です。フィールドでの試用インプレッッションを紹介します。
〇5月27日 昼間の金星食/早水 勉
5月27日の昼間に金星食が起こります。食が見られるのは九州南部~南西諸島で、九州南部の限界線の近くでは金星の一部がかくされます。そのほかの地域でも27日と28日の明け方に月と金星の接近を楽しむことができます。注目の現象を詳しく紹介します。
〇コニカミノルタ プラネタリアYOKOHAMAオープン/塚田 健
3月24日に横浜のみなとみらいエリアにオープンした「コニカミノルタ プラネタリアYOKOHAMA」。昨秋オープンの「コニカミノルタ プラネタリウム満天NAGOYA」と同じく自発光するドームシステムを採用した同社直営の最新型プラネタリウムです。プラタリアYOKOHAMAの目玉は番組投影中にプラネタリウムの空を視聴者がスマホで撮影できること。オープン初日に取材、注目のプラネタリウム館を紹介します。
毎月の天文現象と、新製品のニュースをお伝えします。
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2022/04/05
発売号 -
2022/03/03
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2022/02/04
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2022/01/05
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2021/12/03
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2021/11/05
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日経ナショナル ジオグラフィック社
ナショナル ジオグラフィック日本版
2022年04月30日発売
目次:
【特集】
○まるごと一冊 未来に残す 世界の森林
●森林の未来
世界各地で、猛暑と干ばつによって森林の木が次々に枯れている。しかし、世界の国々が力を合わせれば、被害を最小限に抑えることができる。
●火をもって火を制す
オーストラリア先住民の人々が伝統的な火入れを復活させて、増加傾向にある大規模な森林火災を抑えようとしている。
●マルミミゾウの森
ガボンの森林では、夜の気温上昇や降雨量の減少によって果実の量が減り、マルミミゾウが脅かされている可能性がある。
●森林を救う四つの方法
別の土地へ移植するか、植林を進めるか、DNAを改変するか、それとも、何もせずに自然に任せるか?炭素を吸収してくれる森林を助けるには、どの方法がベストだろう?
○特製付録:消える世界の森林/熱帯雨林のバランス
数十年の間に世界の森林がどのように変化してきたかを、詳細なグラフィックと地図で見てみよう。
【コラム】
●PROOF 世界を見る「春を告げる霧幻の森」
山形県の白川ダム湖では、雪解け水が流れ込み、1か月だけ、水の中から木々が生えているかのような幻想的な光景が現れる。写真家の小関一成が記録した。
●EXPLORE 探求するココロ
「伐採されなかった森」「3.6億年前の森は?」「森づくりで豊かな漁場を」「白いセコイアの木」
●読者の声
●テレビでナショジオ
●次号予告
●日本の百年「干潟に立つ大鳥居」
●今月の表紙:デンマークの首都コペンハーゲンの郊外にある森につくられた高さ45メートルのらせん形の通路。新しい視点で森を眺めて、楽しむことができる。
テレビや新聞では報道されない、世界の“いま”を知ることができます。
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2022/03/30
発売号 -
2022/02/28
発売号 -
2022/01/28
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2021/12/28
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2021/11/30
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2021/10/29
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ネイチャー・ジャパン株式会社
世界No.1総合科学ジャーナル 『Natureで、最先端の科学に出会う!』
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2022/05/05
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2022/04/28
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2022/04/21
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2022/04/14
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2022/04/07
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2018/04/05
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日本ビジネス出版
環境ビジネス
2022年03月15日発売
目次:
トップリーダーに訊く「環境配慮型経営」
第9回
経済合理性と環境が正しく循環する社会を目指して
カルビー株式会社代表取締役社長兼CEO伊藤秀二 氏
特集1
株式市場再編で加速するカーボンニュートラル
2022年4月より、東京証券取引所は「プライム」「スタンダード」「グロース」体制へ
東京証券取引所
TCFD賛同企業No1の日本 環境立国として、世界をリードできるか
一橋大学CFO教育研究センター長 TCFDコンソーシアム会長 伊藤邦雄氏
CO2排出量算定・削減クラウドサービス+ SXコンサル支援の両方を提供
アスエネ
サステナビリティ戦略の強化が企業成長のカギ
みずほリサーチ&テクノロジーズ
積極的な情報開示で脱炭素系技術を投資家にアピール
経済産業省
第24回環境ビジネスフォーラムレポート
脱炭素経営の実践へ
CO2削減とエネルギーの効率化
CO2削減と事業の進化・創出を
ボストンコンサルティンググループ
緩和と適応で多角的な対策を推進
カルビー
カギは手法・削減量・費用の明確化
ソコティック・サーティフィケーション・ジャパン
特集2
環境先進企業が取り組むCO2排出削減量の可視化
カーボンニュートラル社会に向けた企業の長期戦略の重要性
三菱総合研究所
国内外サプライヤーの排出削減意識と調達側企業の意識との間に温度差
ジェトロ
カゴメはサプライヤーの削減努力をスコープ3に反映する算定方法を探る
カゴメ
配合飼料トップメーカーが業界を牽引し、 ESG/SDGsに取り組む
フィード・ワン
温室効果ガス排出量削減につながる可視化から実行まで伴走で支援
NTTデータ
特集3
COP26で注目が集まる市場メカニズムとビジネスチャンス
パリ協定6条運用ルールが合意 世界共通の巨大な COクレジット市場が誕生
環境省
クレジットの質が問われる時代 国内外の状況を見極めた戦略が重要
伊藤忠総研
拡大するカーボン・クレジット市場
需要と供給、守りと攻めのバランスがビジネスのポイント
ボストンコンサルティンググループ
クレジットの本質を見極め正しい価値観でビジネスを行うことが重要
みずほリサーチ&テクノロジーズ
特別企画
洋上風力に課せられる地域固有の産業支援・創生
三菱商事FIT上限の 1/2価格で総落札 洋上風力発電事業の根底を覆す
環境ビジネス編集部
洋上風力発電の入札上限額 29円の不具合 2040年30~45GW達成に早くも赤信号
環境ビジネス編集部
三菱商事は洋上風力の再エネ電力を産業界全体でフル活用する
環境ビジネス編集部
水揚げ日本一銚子漁港の 30年後を見据え 漁業との共生と新産業の創出を探る
銚子市
特別企画
太陽光発電の現状と
2030年稼働目標達成へ“課題と重点施策”
公共建物50%に太陽光発電を導入し公共部門全体で 60GW導入を見込む
環境省
市場が急縮小の中、野心的な目標を掲げる JPEA
太陽光発電協会
2030年に7円/kWhを達成し太陽光発電の自立化を実現するには、
事業者の開発意欲と市場規模の維持が必要
環境ビジネス編集部
巻頭グラビア
未来環境都市 Smart DOTS and Soft MOBS
オーガニック花火 SPARK
水上移動式住居 Floating Habitat
気候原理主義?欧州社会にしっかり根をおろすグレタ世代
スペシャル対談
企業の脱炭素経営と働き方改革をオフィス面からサポート
EPSON×オウルズコンサルティンググループ 羽生田慶介氏
TOPICS
洋上風力発電で「国内・地域サプライチェーン」
環境キャリア
デジタルとグリーンの融合で、新領域を開拓していくコンサル部隊
NTTデータ経営研究所
FOCUS
企業の脱炭素に、“オンリーワン”のソリューション提供
関西電力
自己治癒コンクリートで脱炭素化モデル構築へ
會澤高圧コンクリート
絶縁型双方向DC -DCコンバータ『 EZAシリーズ』
TDKラムダ
高度な制御技術で充放電容量 15%向上、コストも 20%削減
ファーウェイ・ジャパン
独自技術を社会実装し、脱炭素・循環型社会の構築に貢献
放電精密加工研究所
データ入力作業なしで、 CO2排出量を自動算出
e-dash
BUSINESS CASE
百貨店が挑戦する環境配慮型の売り場づくり
COLUMN
日本文明を環境から解き明かす 第19回
「初めての都市のダム」
元国土交通省河川局長竹村公太郎氏
日本文明を環境から解き明かす 第20回
「平和から生まれた国土と共同体-260年間の江戸時代-」
元国土交通省河川局長竹村公太郎氏
Circular Economy リーディングカンパニーの挑戦
SDI
ハダニの薬剤抵抗性が教えてくれた多様性の意義
国立環境研究所五箇公一氏
GREEN ECONOMY
国際協力銀行佐藤勉氏
リーガルチェック!
株式会社タイムマシーンアンダーライターズ稲田行祐氏/シティユーワ法律事務所齋藤崇氏
森田正光の一体何が問題なの!?
気象予報士森田正光氏
洋上風力発電と漁場
農林水産政策研究所上席主任研究官梶脇利彦氏
Offshore Wind
日本気象高祖研一氏
洋上風力発電を成功に導くために
渋谷潜水工業渋谷正信氏
漁業と洋上風力との共存の道を探る
一般社団法人海洋産業研究・振興協会塩原泰氏
再エネ海域利用法と漁業との関係
前水産庁計画課計画官(現加工流通課課長補佐)冨樫真志氏
新刊案内
GREEN CREATIVE TRANSFORMATION
一般社団法人炭素回収技術研究機構( CRRA)代表理事・機構長村木風海氏
2050年脱炭素社会の現場
ジャーナリスト桃田健史氏
GREEN ESSAY
在独ジャーナリスト田口理穂氏
環境推進のための実務誌
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2021/12/15
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2021/09/15
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2021/06/15
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2021/03/15
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2020/12/15
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2020/09/15
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リフォーム産業新聞社
リサイクル通信
2022年05月10日発売
目次:
2022年5月10日号の主な内容
■ニュース
・物価高&円安、漂う期待と不安 リユース業界への影響
・雑貨・食品が半額、全国120店 東亜産業
・パソコン修理「スマホドック24」 PC買取に参入
・個人向けにリユース開業支援 プレジャーリンク
・大須にブランド時計の新店 「ブランドシップ」
・板蔵ファクトリー 一枚板製品のサブスク
・就労移行支援、修了者を雇用 ブックオフFCのメディアパワー
・古着卸、5年で年商8億 山久商会
・スポーツバイク、24H貸出し ZuttoRide Sharing
・大黒屋HD がJTBと提携 査定額110%をトラベルポイントに
・学生服とスケートの中古レンタル リユース業のぎゃくし
・店の混雑状況を見える化 電材買取センター
・関西に初出店、駅ビルで古着 デザートスノー
・企業の余剰在庫、フリマ出品代行 モノテクノロジーズ
・メンズ古着卸を強化 プロジェクトカラーズ
・商業施設で古着回収 ウィファブリック
・真贋・ささげを代行 ルクレール
・ジュエリー時計の一括査定サイト ジュエルネット
・海外バイクの中古品・サブスク チャンピオン76
・体験型ストアで調理家電お試し レンティオ
■トップインタビュー
REGATE 十河 良寿社長
「出張買取、年商70億。古美術取扱いで成長」
俳優・中尾彬さんがTVCMで、「福ちゃんだね」と宣伝する出張買取サービス。これを運営するREGATEが成長している。前期年商は前年から20億円増の70億円。新卒採用も100人規模と組織を拡大中だ。十河良寿社長に戦略を聞いた。
■トピック
「小中高生、PCが身近に“学び舎”でリユース品活躍」
プログラミング教育の必修化や、大学入学共通テストに「情報」が追加されるなど、教育の中身がひと昔前と比べ様変わりしてきている。オンライン授業も浸透し小中高生にとってパソコンが身近なものになる中、「学び舎」でリユースPCが活躍する事例も生まれている。若年層への中古品循環が上手くハマれば、新たなマーケットを作り出せそうだ。
■コーナー
◎市場考察
トレジャー・ファクトリー 野坂 英吾 社長
「物価高でもリユースは強く」
◎STUDYレポ
ATC JAPAN AUCTION
「比向けコンテナ輸出解説」
◎小トピック1
ジャニヤードに聞く
新旧ジャニーズアイドルグッズの価格事情
◎小トピック2
中古ぬいぐるみ事情
「かさばる割に低単価 それでも扱う理由は?」
◎小トピック3
アパレルメーカーのリユース事業参入が増加
リユース事業の考えや取組みを紹介
◎リユース初心者の部屋
査定初心者が使いやすい相場検索ツール
「相場観、鑑定眼を養うには」
◎Z世代
古着屋「リリー・オブ・ザ・バレイ」(茨城県)
現役筑波大生が運営
◎リペア通信
リサルト(サルト・愛知県)
「洋服リフォーム専門店」
◎リユース×テクノロジー
「出品ロボ」 (プライスバンク・東京都)
アパレル製品の出品作業を支援するアプリ
◎注目の取り組み
ぼくの書店(福岡県)
「Z世代によるシェア本棚」
◎VOICE
テーマ「今関心のあること、知りたいこと2」
1.中古の宝石価格や市場全体がどうなっていくのか知りたい/某買取店
2.ヨーロッパでどんな中古品の需要があるのかを知りたい/KRC
■連載
◎古着店が同業者に知られたくない 古着卸店
「テンストライク(埼玉県川口市)編」
ミニマム以上購入で20%オフ、一般購入も可
◎古物商のためのトレカ入門
「トレカ査定時のポイント、見分け方とは?」
ポケカ、「プロモ」マークは高額チャンス
◎繁盛店の店づくり
RIENINAL(リィエニナル、東京)
「サステナブルがテーマWEGOの新レーベル」
◎WEB集客カイゼン講座
「Web集客方法のまとめ回」
潜在層にアプローチできている企業に優位性
◎交友録
色川商事(神奈川県)色川大亮氏→
地新(神奈川県)稲垣良介氏
「20代半ばで店と市場を立ち上げた凄い人」
◎この店で一番高いモノはこれだ!
オールワン(大分県)
「アンティークのキャンドルスタンド 30万円」
中古マーケットに深く切り込み、リサイクルビジネスの世界へ読者をナビゲート。
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