新潮 発売日・バックナンバー

全214件中 1 〜 15 件を表示
1,200円
【創作】
ミランダ・ジュライ 「はいつくばって」Chapter1-6(岸本佐知子訳)
名の知れたアーティストとして活躍し、素敵な夫と可愛い息子に恵まれた45歳のわたし。だが狂った一人旅をきっかけに、人生は思わぬ方向へと転がりだす。全米図書賞ファイナリストにも選ばれた代表作、遂に邦訳!
内田ミチル 「温室の鳥」
植物と鳥たちが集まる場所で、息を潜めて目を覚ます。平衡感覚の薄れた体で一歩踏み出す、気鋭の第二作。
【掌編】
筒井康隆 「山猫」
【連作】
川上弘美「あなたたちはわたしたちを夢みる」12
小山田浩子「からの旅」6(上)

【第39回三島由紀夫賞発表】
受賞作 | 豊永浩平「はくしむるち」(一部掲載)
選評 | 川上未映子、高橋源一郎、多和田葉子、中村文則、松家仁之
受賞記念エッセイ「壁のなかのひとつの煉瓦」

【特集:今あえて、イスラエル人作家 エトガル・ケレットと考える】
エトガル・ケレット「戦争日記」(秋元孝文訳)
円城塔「ところで」
温又柔「ここが、戦場でないなら」
木村友祐「リードのない命の世界で」
福永信「未来の読者の皆さんへ」
本谷有希子「ポケットの戦争」
エトガル・ケレット「混乱を讃えて」(秋元孝文訳)
写真|ファトマ・ハッスーナ

【ロングインタビュー】
宮本輝「作家業五十年目に広がる、『湾』の幸福な景色」
「泥の河」でデビューしてから半世紀。舞鶴湾の眺めに導かれるようにして辿り着いた、新しい小説のかたち。(聞き手・構成 佐久間文子)
【新連載】
伊藤亜紗「未来の身体」(第1回)親になる1
イスラエルで進む、倫理を超えた死後生殖。すでに実現しているSF的な身体の変化を、哲学的・美学的に問う。
【対談】
濱口竜介×磯野真穂「ほとんど勝ち目のない闘いに挑むこと――映画『急に具合が悪くなる』をめぐって」
言葉の下の土壌を見つめ、独自の花を咲かせてくれた――不可能性の「抜け道」を探る、監督と原作者の対話。
【ノンフィクション】
島本理生「触れるポートフォリオ――さようなら、真夜中の部屋」
ある出来事を機に蘇った、長いあいだ失われていた記憶。
【評論】
森田真生「数学する惑星」(第4回)計算の野性へ
AIが賢くなるより危険なのは、人間が愚かになること。
【連載対談】
池澤夏樹×田口耕平「教室で読む文学」(第5回)井伏鱒二「山椒魚」
【追悼 祖父江慎】
佐藤亜沙美「寄り道」

【リレーコラム】小川洋子「細長い公園」/細井美裕「ビンゴ文化論」
【エッセイ】沓乃よう/花形槙/濵本奏/山本莉会

【書評委員】
井戸川射子 :クレメンス・J・ゼッツ『丸いもののもつ慰め』(犬飼彩乃訳)
豊永浩平:パピヨン本田『コンセプチャル・ガール』、ニコラ・ブリオー『包摂性の美学――資本新世のアート』(辻憲行訳)
【書評】
有賀未来『あなたが走ったことないような坂道』(いしいしんじ)
島田雅彦『Ifの総て』(川本直)
藤野知明『どうすればよかったか?』(小森はるか)
保坂和志『鉄の胡蝶は』(滝口悠生)
ゲオルギ・ゴスポディノフ『タイム・シェルター』(寺島憲治訳)(豊崎由美)
井戸川射子『私的応答』(鳥山まこと)
小川洋子『劇場という名の星座』(畠山丑雄)
角田光代『明日、あたらしい歌をうたう』(文月悠光)

【連載コラム】
大森静佳「うたと夢の出会う場所」(第5回)
石川直樹「光源の旅」(第6回)
【連載評論】
大澤信亮「小林秀雄」(第129回)
【連載小説】
髙村薫「マキノ」(第6回)
村田喜代子「その後の桜」(第7回)
上田岳弘「痴れ者」(第7回)
辻原登「山吹散るかほろほろと」(第11回)
1,200円
【戯曲】
野田秀樹「華氏マイナス320°」(220枚)
窮理教授の助手タスケテは「天使の骨」を探し求め、歴史の地層を掘り進む。この温度で凍結されるものは? そして、神様より上に住む存在は? 生命倫理を鋭く問う、正しくない科学に基づいた正しくないSF(サイエンス・”フェイク”ション)!
【創作】
竹中優子「水をなぞる」(180枚)
後戻りできない年齢で辿り着いた再就職先で、貴恵は今日も七百円の水を売る。賑やかな常連客と、突然現れた元同期。彼女らとの駆け引きの果てに浮かび上がる己の価値。現代の空気を閉じ込めた、著者渾身の第三中篇。
【掌編】
筒井康隆「飛び降り心中」
【連作】
高山羽根子「ヘルメスの毒」
ガイドの男と登山の打ち合わせを重ねる日々――強風のなか、彼はふいにギリシャ神話の嘘の神の話を始める。

【第50回 川端康成文学賞発表】
古川真人「近づくと遠ざかる船」
選評:荒川洋治/角田光代/辻原登/堀江敏幸/村田喜代子

【対談】
松浦理英子×藤本由香里「異性愛は男女の対等な闘争たりうるか?」
「濃密で特別」から「丁寧で繊細」へ。時流とともに松浦作品の変化を語り、性愛の本質を批評的に炙り出す。
上野千鶴子×ナンシー・フレイザー「日米マルクス主義フェミニスト、相見える」(モデレーター:國分功一郎)
「共喰い資本主義」に抗って、労働を再定義する。論争の矢面に立ち続けてきた女性知識人たちの必然的邂逅。
聴講記:仁科斂
【連載対談】
池澤夏樹×田口耕平「教室で読む文学」(第4回)中島敦「山月記」
定番教材の位置を占めてきた本作に、なおも残る謎。生徒たちの意見からアプローチする、新たなる李徴の姿。

【リレーコラム】小砂川チト「過剰を笑わない」/満島ひかり「冬の旅」
【エッセイ】小原晩/川村智基/木村洋/小暮香帆/丸山零/本橋仁

【特別書評】
畠山丑雄「思い出したり忘れたり」――東浩紀『平和と愚かさ』を読む
【書評委員】
小山田浩子:アン・カーソン『かみあわないノーマ』(小磯洋光訳)
鈴木結生:ミヒャエル・ケンぺ『ライプニッツの輝ける7日間』(森内薫訳)、ジャック・アンドレ『100語でわかるフロイト』(堀川聡司・河野一紀訳)
【書評】
久栖博季『貝殻航路』(榎本空)
古谷田奈月『うた子と獅子男』(坂本湾)
佐佐木陸『ごみのはての』(竹永知弘)
金井美恵子『重箱のすみから』(福尾匠)

【連載コラム】
大森静佳「うたと夢の出会う場所」(第4回)ひかりかがやく孔雀の島で(下)
石川直樹「光源の旅」(第5回)チベット・チョモランマ2
【連載小説】
上田岳弘「痴れ者」(第6回)
千葉雅也「マイネームイズフューチャー」(第13回)
【連載評論】
湯浅学「大滝詠一と私」(第4回)
梯久美子「独りの椅子――石垣りんのために」(第22回)
大澤信亮「小林秀雄」(第128回)
1,200円
【創作】
◆決定的瞬間 The Decisive Moment(130枚)/平野啓一郎
知ってしまったら、もう元には戻れない。写真家・賢木稔の回顧展を準備中のキュレーターが発見した遺品は、すべてを壊しかねないものだった。芸術と倫理の危うい関係を多焦点で捉えてみせる、時代を射抜く衝撃作!

◆春眠/堀江敏幸
春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く──寝坊すると、父はそう繰り返していた。ガリ版刷りとコーヒーの苦い記憶。

◆いまさら/古川真人
定例だった旧友三人での宴席。養や母ぶ田たの不参加を知らせる柿本からの電話は、やがて彼らの邂逅地点へと遡る。

◆A Day in the Life/松浦寿輝
何の変哲もない、平凡な一日一日こそいちばん大事。ところできみは、一九七八年の八月二十日に何をしてた?
【掌篇】
◆越前屋/筒井康隆
【連作】
◆良心的兵役拒否 [5]誰が殺したクックロビン/市川沙央
死んだ妹は〈忍び難きを忍ぶ御国の娘たち〉の平和テロ行動に関わっていた。アケルくんは火葬場で立ち尽くす。

◆あなたたちはわたしたちを夢みる 11/川上弘美
小屋の中で生まれたあたしは、十五歳で歌い手となり、夜伽の相手からトトを譲り受けた。快楽にも似た痛み。
【対談】
◆愚かな“人でなし”として祈る──『朝鮮漂流』と『叫び』をめぐって/町田 康×畠山丑雄
小説家は無責任でいい。移動できないことを知り、飢餓感を覚えると、想像力が走り出す。来い来い来い来い!

◆日本文学ブームの渦中に身を筐置いて/村田沙耶香×ポリー・バートン
「居場所欲」から身を守る。『コンビニ人間』作者と柚木麻子著『BUTTER』訳者が交わす、冷徹な現状認識。

◆私とは一個の他者である──トランプ時代のクィア・セオリー/浅田 彰×千葉雅也
現代人はもう第二次性微に耐えられなくなっている──思想史を踏まえて探究する、「性」というミステリー。
【批評】
◆異性愛の孤独──松浦理英子『今度は異性愛』論/鈴木涼美
【連載対談】
◆教室で読む文学(第3回)村上春樹「鏡」/池澤夏樹×田口耕平
【連載コラム】
◆うたと夢の出会う場所(第3回)ひかりかがやく孔雀の島で(上)/大森静佳
◆光源の旅(第4回)チベット・チョモランマ/石川直樹
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆右足を骨折した話/中西智佐乃
◆“ありそうな”/永山祐子
【新潮】
◆東京都練馬区深夜1時の布団から/岩崎友明
◆文学を語るユーチューバーを語る/木石 岳
◆再会のための制作 別れのための創作/駒田隼也
◆「もう一回話して」/田中みゆき
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆更地 郊『粉瘤息子都落ち択』/小川 哲
◆津村記久子『ふつうの人が小説家として生活していくには』/八木詠美
【本】
◆豊永浩平『はくしむるち』/いとうせいこう
◆乗松亨平『ロシア宇宙主義全史──神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ』/上田岳弘
◆ポール・オースター『バウムガートナー』(柴田元幸 訳)/高城晶平
◆椹木野衣『末世の芸術──来たるべき無人類のために』/高山羽根子
◆池澤夏樹『遙かな都』/山崎佳代子
【連載小説】
◆痴れ者(第5回)/上田岳弘
◆マキノ(第5回)/高村 薫
◆その後の桜(第6回)/村田喜代子
◆山吹散るか ほろほろと(第10回)/辻原 登
◆マイネームイズフューチャー(第12回)/千葉雅也
【連載評論】
◆雅みやびとまねび──日本クラシック音楽史(第16回・完)/片山杜秀
◆独りの椅子──石垣りんのために(第21回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第127回)/大澤信亮
第59回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆先生のおりがみ/今村夏子
学童保育所・涼風館には、るいのほかにも一人で過ごす人がいた。子供の目を通し描かれる、残酷で優しい世界。

◆丹心まごころ(200枚)/仁科 斂れん
建築家の鹿しし野の川かわ航わたるは、中国・寧波郊外の爛ラン尾ウェイ楼ロゥを美術館に設計し直してほしいと依頼を受ける。現地での折衝を任された助手のレンは、次第にQ親子の陰謀に巻き込まれていき──多声的な文体で大国の今を捉えた渾身作!

◆姥うば皮かわ/三国美千子
女系の強い我が家には、大叔母のあけ美さんから譲り受けた「皮」があった。性愛と生殖の不気味を穿つ奇譚。
【掌篇】
◆カナール・オ・サン/筒井康隆
【連作】
◆ツクモガミ/高山羽根子
◆あなたたちはわたしたちを夢みる 10/川上弘美
■■ 特集 歩く風景 ■■
◆「略歴」の彼方/温 又柔
幼い頃住んだ台北のマンション「九鼎」。排気ガスと線香の匂い。失いかけた記憶が「略歴」の間から溢れ出す。

◆すべての海を思う/瀬尾夏美
広島から釜山、対馬へ。戦後80年の夏。災禍の痕跡を辿り、数多の人と出会った彼女は、未来に向けて祈る。

◆鳩の翻訳/パク・ソルメ(斎藤真理子 訳)
私は新潟への旅で韓国の港町・束ソク草チョを思い出していた。訳すこと、何かを移し替えることの欲望とその困難。

◆終わりなき遊歩/榎本 空
【批評】
◆『ワン・バトル・アフター・アナザー』と『ヴァインランド』──分断をすり抜けるピンチョンに共嗚するアンダーソン/佐藤良明
【連載】
◆教室で読む文学(第2回)横光利一「蠅」/池澤夏樹×田口耕平
横光がわずか一五〇〇字の作品に込めた企み。「同化読み」のセオリーを超えたところで、新たな技法に迫る。

◆大滝詠一と私(第3回)/湯浅 学
少年漫画誌がカルチャー誌だった時代、日本語ロックの準備は整った。そして松本隆は都市感覚を歌詞に刻む。

◆うたと夢の出会う場所(第2回)子守歌/大森静佳

◆光源の旅(第3回)チベット・ラサとティンリー/石川直樹
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆いつ何なん時どき、の街/ブレイディみかこ
◆歩き疲れるその日まで/宇垣美里
【新潮】
◆季節/石黒麻衣
◆手で書くということ/久栖博季
◆才能の民主化とAI/工藤郁子
◆撤退戦としてのリベラリズム/下西風澄
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆リチャード・ドーキンス『虹の解体──世界はなぜ美しいのか』(福岡伸一 訳)、スティーヴン・クレイン『スティーヴン・クレイン全詩集』(管 啓次郎 訳)/井戸川射子
◆ミア・コウト『夢遊の大地』(伊藤秋仁 訳)/豊永浩平
【本】
◆ナスターシャ・マルタン『熊になったわたし──人類学者、シベリアで世界の狭間に生きる』(高野 優 訳)/服部文祥
◆鴻巣友季子『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』/速水健朗
◆ハン・ガン『光と糸』(斎藤真理子 訳)/マーサ・ナカムラ
◆又吉直樹『生きとるわ』/山下澄人
【連載小説】
◆痴れ者(第4回)/上田岳弘
◆山吹散るか ほろほろと(第9回)/辻原 登
◆マイネームイズフューチャー(第11回)/千葉雅也
【連載評論】
◆雅みやびとまねび──日本クラシック音楽史(第15回)/片山杜秀
◆独りの椅子──石垣りんのために(第20回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第126回)/大澤信亮
第58回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆夏帆とモーターサイクルの男、そしてスカーレット・ヨハンソン──〈夏帆〉その4(完結)/村上春樹
“あなたはあなた自身の物語る世界の中心にいる”──ありくいの奥さんの言葉を胸に、夏帆は守護天使に見守られつつ試練に立ち向かう。私は強くならなくてはいけない。父親のために、母親のために、そして私自身のために。
【短期集中連載】
◆木蓮記(後篇)/奥泉 光
木の上から異界が見え、豊根はどこかへ姿をくらませた。維新をまたいで書き継がれた超現実の手記、終幕!
【掌篇】
◆盗癖/筒井康隆
【連載小説】
◆痴れ者(第3回)/上田岳弘
創作時の脳波を測る実験。僕は塔一二三が作った量子コンピュータと接続され、久々の小説執筆を開始する。
【連作】
◆あなたたちはわたしたちを夢みる 9/川上弘美
わたしは自分がいったい何なのか、知らない。身体が刻々と変化するなか、己の存在を把握しようとする試み。
【新連載】
◆教室で読む文学(第1回)芥川龍之介「羅生門」/池澤夏樹×田口耕平
国語教育は面白くあってほしい。『日本文学全集』を編んだ作家と高校教師が、教科書の定番作品を読み直す。

◆うたと夢の出会う場所(第1回)百よりもっと多い穴/大森静佳
あけび、古墳、洗顔……時間の割れ目からの光がやがて作品を形づくる。気鋭の歌人による、散文と短歌の享楽。
【対談】
◆『チェロ湖』の声に耳を澄ます/いしいしんじ×滝口悠生
無意識の底に糸を垂らし、「ものがたり」を釣る。聞くことに徹した小説家同士の、語りのありようを巡る対話。
【評論】
◆ドールの夫たちと他者性/濱野ちひろ
人形やロボットと性関係を持つ人々に迫る『無機的な恋人たち』の著者が掴んだ、愛についてのひとつの仮説。

◆もの言わぬ請願者たちへの眼差し──セバスチャン・サルガド追悼/今福龍太
この写真家は不当に論難されてきたのではないか。「美しさ」ゆえの断罪を超えたところでの再評価に挑む。
【連載コラム】
◆光源の旅(第2回)ネパール・ヘランブーの丘/石川直樹
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆水が溜まっているところ/小川洋子
◆ネネット/細井美裕
【新潮】
◆読むではなく観る『サド侯爵夫人』/伊良刹那
◆私だけの部屋/絶対に終電を逃さない女
◆そこはかとない軽薄さ/団塚唯我
◆個サルの真髄/鳥山まこと
◆アマゾンレビューもフィールドなのだ/横山紗亜耶
【特別書評】
◆「日記はどこに行ったのか」──町田 康『朝鮮漂流』を読む/待川 匙
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆大鋸一正『蛾』/小山田浩子
◆ウンベルト・エーコ『薔薇の名前[完全版]上・下』(河島英昭・河島思朗 訳)/鈴木結生
【本】
◆谷川俊太郎『ひとりでこの世に』/伊藤比呂美
◆佐藤厚志『ジャスティス・マン』/戌井昭人
◆堀江敏幸『三月のつぎに七月が』/大崎清夏
◆間宮改衣『弔いのひ』/小池水音
◆羽田圭介『その針がさすのは』/澤部 渡
◆鈴木涼美『典雅な調べに色は娘』/市街地ギャオ
◆ミア・コウト『夢遊の大地』(伊藤秋仁 訳)/豊崎由美
【連載小説】
◆マキノ(第4回)/高村 薫
◆その後の桜(第5回)/村田喜代子
◆山吹散るか ほろほろと(第8回)/辻原 登
【連載評論】
◆雅みやびとまねび──日本クラシック音楽史(第14回)/片山杜秀
◆独りの椅子──石垣りんのために(第19回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第125回)/大澤信亮
第58回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆ポンテコルヴォ、または「純白の夜」いかがわしくも色づきて/蓮實重彦
講和条約締結が間近に迫るなか二朗はチェアーに横たわる。GHQの統治を横目に、彼の拳銃は暴発を堪えうるか?
【短期集中連載】
◆木蓮記(中篇)/奥泉 光
天狗党の乱、筑波山と神隠しの関係、幕府の伝習隊──筧親トンビ家の男児五人に、明治維新の足音が忍び寄る。
【掌篇】
◆節分/筒井康隆

【詩】
◆入院詩篇/池澤夏樹
【創作】
◆アンリ・ラングロワの墓/松本圭二
癌を患い入院中の詩人にさまざまな想念が渦巻く。ブルース・リーとの対話、忘れがたい詩人、そして我が命運。
【連載小説】
◆痴れ者(第2回)/上田岳弘
被験者である僕を、研究所で待ち受ける関係者たち。初耳の事実に戸惑いつつも、一週間の京都滞在が始まる。
【連作】
◆あなたたちはわたしたちを夢みる 8/川上弘美
◆バイシャジャグル/高山羽根子
■■ 特集 素顔の丸谷才一 ■■
◆[講演]たった一人の反乱/松家仁之
◆[講演]俳句と歌仙/川上弘美
◆[対談]丸谷才一、人と仕事/川上弘美×松家仁之
◆[発掘]『リアリズム』を廻めぐつて 鶴岡市立朝暘第一小学校への手紙/丸谷才一
生誕百周年を機に、故郷の山形県鶴岡市で記念行事が開かれた。三島由紀夫との対比、句作に見られる遊び心。生前に薫陶を受けた二人の後輩作家の講演・対談と発掘原稿により、「新しい文学者」としての姿に光を当てる。
【評論】
◆日本語の幸せと女おんな手で/水村美苗
「漢字かな交じり文」の源流には平安女流文学があった。紫式部文学賞を受け明かされる『大使とその妻』の企み。
【対談】
◆世界の一回性を受け止める──サイエンスとフィクションのあいだ/山極寿一×小川洋子
物語はいつ生まれたか。人間は動物から何を学ぶべきか。霊長類学者と小説家の対話が照らす、私たちの未来。

【聴講記】
◆幸福な時間/小澤征良
【新連載】
◆光源の旅(第1回)ネパール・カトマンズ/石川直樹
八千メートル超の山々十四座を制覇したあとも冒険は続く。過去の記憶も交え綴られる、最新のドキュメント。
【連載評論】
◆大滝詠一と私(第2回)/湯浅 学
「颱たい風ふう」を聴いた私は、これが自分の生きる道だと思った。はっぴいえんどの楽曲に刻まれた、大滝の特異性。
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆夢の韓国旅/マーサ・ナカムラ
◆会いたいのは北大路欣也だけ/ゆっきゅん
【新潮】
◆書記長たちのユートピア・ソ連/池田嘉郎
◆ビルを建てるように本を編む/木村奈緒
◆エレキソルトスプーン/坂本 湾
◆徳収支/更地 郊
◆ポロポロ/富田ララフネ
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆彩瀬まる『みちゆくひと』/高瀬隼子
◆イーユン・リー『自然のものはただ育つ』(篠森ゆりこ 訳)/小池水音
【本】
◆多和田葉子『研修生プラクティカンティン』/岡田利規
◆山本浩貴『フィクションと日記帳──私らは何を書き、読み、引き継いでいるのか?』/金川晋吾
【連載小説】
◆山吹散るか ほろほろと(第7回)/辻原 登
◆マイネームイズフューチャー(第10回)/千葉雅也
【連載評論】
◆雅みやびとまねび──日本クラシック音楽史(第13回)/片山杜秀
◆独りの椅子──石垣りんのために(第18回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第124回)/大澤信亮
第58回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介
1,200円
【短期集中連載】
◆木蓮記(前篇)/奥泉 光
幼い頃に神隠しに遭った明治の洋画家・松枝獏園は、いかに姉や兄弟とともに不思議な体験を潜り抜け、幕末から維新期の動乱を生きたのか。虚実皮膜の裂け目から歴史に新たな光を当てる、奇想天外な“自叙伝”が幕を開ける!
【新連載】
◆痴れ者(第1回)/上田岳弘
小説家をかつて目指した僕の前に淡路島出身の友人たちが現れる──。そして始まる、AIに自我をもたせる実験。
◆[随筆]書くことと壁/東 浩紀
◆[連作]良心的兵役拒否 [4]ビネガー・シンドローム/市川沙央
◆[随筆]小説を書く感情/岡田利規
◆[連作]からの旅 5/小山田浩子
◆[随筆]二十年ぶりの休暇旅と世界的混雑/角田光代
◆[連作]あなたたちはわたしたちを夢みる 7/川上弘美
◆[創作]骨と肉と皮/桐野夏生
◆[随筆]友だちの捨て方/高瀬隼子
◆[連載]マキノ(第3回)/高村 薫
◆[創作]ビバノンノン/滝口悠生
◆[掌篇]二度死んだ料理人/筒井康隆
◆[創作]不自由と牛痘/津村記久子
◆[随筆]怒りの練習/中西智佐乃
◆[随筆]タッチとマチエール/平野啓一郎
◆[随筆]小説のことは小説家にしかわからない/保坂和志
◆[創作]金で継ぐ/堀江敏幸
◆[創作]化け生しょう/松浦寿輝
【対談】
◆文芸誌という劇場/金原ひとみ×又吉直樹
新人賞選考で培った批評的な読みと、自らの創作論。文芸業界に対する内側からと外側からの視線が交差する。
【往復書簡】
◆笑犬楼vs.偽伯爵 2024-25/筒井康隆×蓮實重彦
「貴兄がコロナに罹られたことを知りました」と書き起こされる東京-神戸間の文通は、一年で十往復に及んだ。互いの仕事への深い敬意と飽くなき好奇心。老境を迎えてから交流が生まれた二人の大家による、友愛の記録。
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆アジアの母/斎藤真理子
◆おちょぼ口/ヒコロヒー
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆小川 哲『言語化するための小説思考』/九段理江
◆ケイレブ・エヴェレット『無数の言語、無数の世界──言葉に織り込まれた世界像を読み解く』(大久保 彩 訳)/山下澄人
【本】
◆谷崎由依『百日と無限の夜』/井戸川射子
◆筒井康隆『筒井康隆自伝』/佐々木 敦
◆中村文則『彼の左手は蛇』/佐藤厚志
◆朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』/荘子it
◆いしいしんじ『チェロ湖』/豊崎由美
◆山田詠美『三頭の蝶の道』/水上 文
◆絓 秀実『一歩前進、二歩後退』/森脇透青
【連載小説】
◆その後の桜(第4回)/村田喜代子
◆山吹散るか ほろほろと(第6回)/辻原 登
◆マイネームイズフューチャー(第9回)/千葉雅也
第58回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆叫び(170枚)/畠山丑雄
一九三八年、川又青年は星空を夢見て大陸へと渡る。約九十年後、彼の故郷・大阪の茨木で「先生」と出会った早野ひかるは銅鐸をつくり、歴史を学び、恋をしていた──幻と現実の二つの万博を貫く、響きに満ちた野心作!

特別企画
■■ ダブルスタンダード ■■
【創作】
◆オケラカイドー/尾崎世界観
ベガと競馬場へ行く日曜日。背中に誰か乗っているような重さで、ぼくはもうひとつのレースを走る。

◆けれど思い出す/ニシダ
女と同棲するきみは、人生の局面がにじりよる最中にも、創作の神に肩を叩かれたくて必死だった。

【対談】
◆二足のわらじでどう歩く?/尾崎世界観×ニシダ
余技とは言えぬほど真剣に小説と向き合う二人。互いの作品を読みつつ考える、この先の勝負の仕方。

【掌篇】
◆T字路の奥/筒井康隆

【連作】
◆大阪で海に至る/黒川 創
若冲についての小説に取り組んでいた九〇年代。トミオカさん、父、震災の記憶が「表街道」たる川へ流れ込む。

◆ガルダ・ロジスティクス/高山羽根子
ついにあの山へ。空港に着いたシマモリは、同行するアンドロイド犬・カズヨシの身体を自宅で待つプアと接続する。

【新連載】
◆大滝詠一と私(第1回)/湯浅 学
浪人時代にナイアガラ事務所に通い始めた私は、大滝さんに音楽と生き方を教わった。はっぴいえんど前夜、「スーダラ節」や「帰って来たヨッパライ」まで遡って歌謡史を語り起こす、無二の評伝=自伝が幕を開ける。

【映画論】
◆合衆国であえてハリウッド映画を擁護する/蓮實重彦

◆特集上映「蓮實重彦:アメリカ映画と日本映画のもう一つの歴史」に寄せて/黒沢 清
『監督 小津安二郎』英訳を機に、「映画狂人」の言説がついに米国に知れ渡る──ニューヨークの観客に向け語られたヴィデオ・メッセージと、師との出会いに人生を決定づけられた映画作家による紹介文を逆輸入!

◆旅と日々とうまくいかない日々──三宅唱監督作『旅と日々』を見て/戌井昭人

【対談】
◆「新しい故郷」へのまなざし──難民の表象をめぐって/池澤夏樹×ホンマタカシ
ソンタグは言った。苦しみを描く写真は美しくあってはならないと。非当事者の立場で表現の倫理を問い直す。

【鼎談】
◆書くという営為とサバイバル(後篇)/石川直樹×角幡唯介×服部文祥
山行に頂上は必要なのか。遭難は果たして表現なのか。現代日本の冒険文学を牽引する三者による徹底討論。

【連載評論】
◆数学する惑星(第3回)推論のゆりかご/森田真生
銀河の「小さな腕」太陽系で、地球は天文学を育んだ。宇宙の調和から捉えるニュートン力学と三体問題。

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆スイスの涙/村田沙耶香
◆シカゴの逆借景/伊藤亜紗

【新潮】
◆詩の距離 写真の距離/今宿未悠
◆坂本龍一さんと「日記」/大森健生
◆青春の尻尾/岡ノ谷一夫
◆本が届く/木村綾子
◆南極ハウスのこと/こんにち博士

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆W・フォークナーほか『障害文学短編集』(石塚久郎監訳)/市川沙央
◆砂本三郎『無名兵士の戦場スケッチブック──砲弾と飢餓と鎮魂』/古川真人

【本】
◆鳥羽和久『光る夏──旅をしても僕はそのまま』/尾久守侑
◆市川沙央『女の子の背骨』/先崎彰容
◆石川直樹『最後の山』/松永K三蔵

【連載評論】
◆雅みやびとまねび──日本クラシック音楽史(第12回)/片山杜秀
◆小林秀雄(第123回)/大澤信亮

【連載小説】
◆山吹散るか ほろほろと(第5回)/辻原 登
◆マイネームイズフューチャー(第8回)/千葉雅也
◆湾(第18回・完)/宮本 輝

第58回新潮新人賞 応募規定

執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆夏帆とシロアリの女王──〈夏帆〉その3(150枚)/村上春樹
知らないうちに身体が何ものかに乗っ取られている──夏帆は浦和の実家で、変貌した母親と対峙する。派手になった服装と、見え隠れするモーターサイクルの男。前二作を継ぎ、物語はさらに世界の奥深くへ。

◆第57回 新潮新人賞発表
【受賞作】赤いベスト(140枚)/内田ミチル
「家にね、赤いベストの女がおるって言うんよ」。ウォーキングに集まる老人を脅かす、真偽不明の噂話。不穏な空気が流れる広島の町で、自らももう若くはない跡野は、しばらく前に姿を消した認知症の母を想う。
◆[受賞者インタビュー]方言を使い、自分から離れたところへ

【受賞作】あなたが走ったことないような坂道(90枚)/有賀未来みく
星瑤シンユは香港生まれで、中国籍で、日本語しか話せない。ママの顔は知らないし、親友への想いは恋にも似ている。言葉にできないものばかり抱えて彼女は生きる──清新な文体で駆け抜ける、若者のすべて。
◆[受賞者インタビュー]目を逸らさずに「痛み」を書く

【選評】上田岳弘/大澤信亮/小山田浩子/金原ひとみ/又吉直樹

【掌篇】
◆列車と刑罰/筒井康隆

【連載小説】
◆マキノ(第2回)/高村 薫
齢六十にして姓を変えた彼は、滋賀マキノにある古家を相続し、警察の定年退職後に東京から移り住んだ。
◆その後の桜(第3回)/村田喜代子
夜の海岸の引き潮。魚のいない海。海の砂漠。皆既月食。大自然の中で、生と死が表裏のように反転する。

第33回 萩原朔太郎賞発表
【受賞作】暗闇に手をひらく/大崎清さや夏か
【選評】杉本真維子/日和聡子/松浦寿輝/三浦雅士/和合亮一

第24回 小林秀雄賞発表
【受賞作】荷風の昭和 《前篇》関東大震災から日米開戦まで 《後篇》偏奇館焼亡から最期の日まで/川本三郎
【選評】片山杜秀/國分功一郎/関川夏央/堀江敏幸/養老孟司

【対談】
◆小説の神さまに会いにいく/角田光代×小川洋子
悩みを預けるようにして書く。創作と信仰、旅、混沌。同時代を歩んできた二人が互いの核に触れる初対談。

【評論】
◆祭りの後で──ポスト大阪・関西万博の建築を考える/藤村龍至
権力の丹下健三と反権力の磯崎新を止揚する第三の道は可能か。未来の果てに浮かび上がる「超都市」の姿。

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆回転する〈彼女〉の肖像/石沢麻依
◆110Vの天使/ハラサオリ

【新潮】
◆世界一のサッカークラブを作る/井筒陸也
◆謎解きの答えから始まった「鏡の向こうのシェイクスピア」シリーズ/江戸 馨
◆現代アート的/松田将英
◆ぴかぴか/松森モヘー

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆上野千鶴子・山内マリコ『地方女子たちの選択』/高瀬隼子
◆小山田浩子『作文』/小池水音

【本】
◆綿矢りさ『激しく煌めく短い命』/大前粟生
◆大竹伸朗『絵の音』/佐藤厚志
◆渡邊英理『到来する女たち──石牟礼道子・中村きい子・森崎和江の思想文学』/竹中優子
◆ジョゼ・サラマーゴ『修道院覚書──バルタザールとブリムンダ』(木下眞穂 訳)/豊崎由美

【連載評論】
◆雅みやびとまねび──日本クラシック音楽史(第11回)/片山杜秀
◆独りの椅子──石垣りんのために(第17回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第122回)/大澤信亮

【連載小説】
◆山吹散るか ほろほろと(第4回)/辻原 登
◆マイネームイズフューチャー(第7回)/千葉雅也
◆湾(第17回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第91回・完)/重松 清

第58回新潮新人賞 応募規定

執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆今度は異性愛(250枚)/松浦理英子
還暦を過ぎて新しいことを始めてみよう──BL作家の宮内祐子はコロナ禍で、初の「男女物」に挑戦する。多数派の欲望をあえて描くことの困難と野心。老いのユーモアとペーソスが滲む、前作から三年ぶりの待望作!

◆生真面目な時/小野正嗣
小型犬のコジローは、この海沿いの集落での出来事に気づいていた。吠え声とともによみがえる過去の記憶。

【掌篇】
◆父/筒井康隆
ひとり息子がダイビング事故でしばらく浮かんで来ない。おれは素潜りで飛び込んだ。垂直に、海の底へ。

【連作】
◆からの旅 4/小山田浩子
私の政治的態度が理由で、予定されていた仕事が急遠キャンセルに。異国の地で不意にバカンスが訪れた。

◆ルンタ・ホース/高山羽根子
クーデターの影響か、今回の登山許可は下りず。シマモリは頭痛を抱えつつ、旗の意味について考える。

【連載小説】
◆山吹散るか ほろほろと(第3回)/辻原 登
学校法人中根学園の理事長が発作で倒れ、病院に突然、愛人とその娘が押しかける。物語の舞台が整った。

【対談】
◆嘘はつかぬが、ほらは吹く──『虚傳集』と『去年、本能寺で』をめぐって/奥泉 光×円城 塔
史談のスタイルを破壊するのか、模倣するのか。似ているようで違う特異な小説家による二つのアプローチ。

【鼎談】
◆書くという営為とサバイバル(前篇)/石川直樹×角幡唯介×服部文祥
俗世間を離れ、いかに世界に自らを曝せるか──社会の閾値と対峙してきた三人が、冒険の現在を語る。

【批評】
◆小説の死後──(にも書かれる散文のために)──保坂和志、私、青木淳悟/町屋良平
「小説のことは小説家にしかわからない」発言から20年。媒体横断の批評プロジェクト最終篇にして集大成!

【報告】
◆今年、ヴェネチア・ビエンナーレの日本館で/青木 淳
「穴」を介して彼岸と此岸、実と虚とが入れ替わる。建築家が展示によって問う、人間と生成AIの未来。

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆北海道で精霊に出会う/マーサ・ナカムラ
◆私にヴァカンスは難しい(まだ)/ゆっきゅん

【新潮】
◆ストリートアートの資料室「ラグサ バイ エイオス」開室によせて/大山エンリコイサム
◆青潮のこと/栗原知子
◆『僕には鳥の言葉がわかる』を出版して/鈴木俊貴

【追悼 田川建三】
◆厳しさと寛容と/松家仁之

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆京都新聞取材班『自分は「底辺の人間」です──京都アニメーション放火殺人事件』/九段理江
◆佐々木 敦『「書くこと」の哲学──ことばの再履修』/山下澄人

【本】
◆グレゴリー・ケズナジャット『トラジェクトリー』/いしいしんじ
◆中西智佐乃『橘の家』/小川公代
◆島口大樹『ソロ・エコー』/川崎 祐
◆平野啓一郎『文学は何の役に立つのか?』/鈴木結生
◆小池水音『あなたの名』/長瀬 海
◆石井遊佳『ティータイム』/古舘佑太郎
◆柴崎友香『帰れない探偵』/松永K三蔵

【連載評論】
◆雅みやびとまねび──日本クラシック音楽史(第10回)/片山杜秀
◆独りの椅子──石垣りんのために(第16回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第121回)/大澤信亮

【連載小説】
◆マイネームイズフューチャー(第6回)/千葉雅也
◆湾(第16回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第90回)/重松 清

第57回新潮新人賞 予選通過作品発表

第58回新潮新人賞 応募規定

執筆者紹介
1,200円
【新連載】
◆マキノ(第1回)/高村 薫
湖西に移り住んだ男は、自他の境もなく世界各地の音に耳を澄ませる。聴覚が拓く、高村文学の新境地!

【創作】
◆三名一体/八木詠美
彼女の名前は、只見と吉田とスフィンクス? 内側の声が言い争いを始め、やがてひとつの結論に――。

◆坂/松浦寿輝
「不思議」が消え去った町で、榎田は不意にあの坂と再会する。かつての半同棲相手との幸福で不穏な記憶。

【掌篇】
◆性/筒井康隆

【詩】
◆2025の愛――萩原朔太郎賞受賞にあわせて/最果タヒ

【連作】
◆京から、伏見へ/黒川 創
伊藤若冲と相国寺の大典顕常。「精神的パトロン」という言葉では言い尽くせぬ深い理解と、長年の友情。

【連載小説】
◆その後の桜(第2回)レンズ2/村田喜代子
今夜ここで月を観たらどんなだろう! 夫を亡くしたわたしの日常に、ニコンの双眼鏡が彩りを与えていく。

◆山吹散るか ほろほろと(第2回)/辻原 登
堀山恵子は弁護士の父と折合いが悪い。母が死に、大学入学を機に家を出て、「近代長屋」の住人となった。

【対談】
◆数奇な人生、自分のための小説/水村美苗×ジョン・ネイスン
『大使とその妻』を、三島・大江作品の翻訳者はどう読んだか? 豊かな時間が流れ込む13年ぶりの対話。

【講演録】
◆未知への好奇心は、本からはじまった/山中伸弥
ノーベル賞に繋がったiPS細胞への導きは、読書の経験と無縁ではない。科学の基礎研究と小説フィクションの共通項。

【評論】
◆カルヴィーノの文学講義2025/高橋源一郎
若い頃のわたしがもっとも大きな影響を受けた作家が、いま生きていたなら。遺稿に基づく想像的再構成。

【ノンフィクション】
◆“鬼”の軌跡――辿れない戦没者の姿を探して/国分 拓
北海道出身者の慰霊碑でひときわ目を惹いた名前――戦後80年、彼の足取りを辿るべく沖縄・伊江島に向かう。

◆触れるポートフォリオ(第10回・完)ラスト・ダンス(後篇)/島本理生

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆ピンチョンに感動した/斎藤真理子
◆新潮のあのモード/ヒコロヒー

【新潮】
◆外の感覚/石澤 遥
◆耳を澄ます都市――静けさと共鳴のあいだで/石田康二
◆レシピにできなかった山田詠美文学の料理/今井真実
◆遊び心を私に取り戻す/師田史子

【特別書評】
◆物語について語るときに僕たちの語ること――町屋良平『生活』を読む/小池水音

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆渡部昇一『渡部昇一の快老論』、阿部恭子『近親性交――語られざる家族の闇』/市川沙央
◆神田三亀男 編『原爆に夫を奪われて――広島の農婦たちの証言』/古川真人

【本】
◆桐野夏生『ダークネス』/鈴木涼美
◆上田岳弘『関係のないこと』/速水健朗
◆小川洋子『サイレントシンガー』/八木詠美

【連載評論】
◆雅みやびとまねび――日本クラシック音楽史(第9回)/片山杜秀
◆小林秀雄(第120回)/大澤信亮

【連載小説】
◆マイネームイズフューチャー(第5回)/千葉雅也
◆Ifの総て(第15回・完)/島田雅彦
◆湾(第15回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第89回)/重松 清

第58回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介
1,200円
【新連載】
◆山吹散るか ほろほろと(第1回)/辻原 登
男は同志社大学の礼拝堂で、英文学科の女子学生に目を止めた。京都を舞台に繰り広げられる一大ロマン。

【創作】
◆弔いのひ(230枚)/間宮改衣
三年前に亡くなった父親との関係に落とし前をつけるため、わたしは私小説に挑戦することに決めた。過去のメール履歴を辿り、脳裏に響く声から記憶を呼び起こす。書き続ける者の覚悟が滲む渾身作!

【掌篇】
◆チャンス/筒井康隆
作曲家のおれは、法廷ものオペラの作曲に悩み続ける。頼みの綱は家族だけ。救いの神ははたして誰?

【短篇】
◆テレポートの軌道/滝口悠生
台北に向かう高速鉄道の車両は、日本の新幹線そっくりだ。繋がるはずもない路線と時間が結ばれていく。

◆熊谷草/佐藤厚志
お化け鯉を夢で恐れたかつての少年も、地域とともに老いぼれた。清冽な水が注ぐ池、忍び寄る気配――。

【連作】
◆パニック/高山羽根子
保護犬のプアが、ハーネスをちぎり逃げ出した。どこへ? 感情さえ及ばない思考や意識の外側へ。

【対談】
◆デビュー前の野蛮さと自由を忘れずに/上田岳弘×町屋良平
芥川賞同期に明かす、怒りという原動力。現代小説と批評の困難、村上春樹作品の影響と後続世代の距離。

◆助手席で天皇小説を体験する(復路)――『DJヒロヒト』への道のりと「出口」について/高橋源一郎×松家仁之
作家を描くことで歴史を書き、自分たちの今を知る。「政治と文学」の問題を根底から捉え直す徹底討論!

〈第13回 河合隼雄物語賞・学芸賞発表〉
【物語賞受賞作】あのころの僕は/小池水音
【学芸賞受賞作】僕には鳥の言葉がわかる/鈴木俊貴
【選評】岩宮恵子(物語賞)/中沢新一(学芸賞)

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆記憶が混ざる/村田沙耶香
◆同伴する背中/伊藤亜紗

【新潮】
◆手紙と座布団/黒井千次
◆医学的編集とソーシャルワーク的編集/白石正明
◆天気の話/待川 匙

【特別書評】
◆移動する民の幕末明治――宮本 輝『潮音』を読む/渡邊英理
◆合わせ鏡にうつる藪をかきわけ――金原ひとみ『YABUNONAKA―ヤブノナカ―』を読む/羽田圭介

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆上坂あゆ美・ひらりさ『友達じゃないかもしれない』/高瀬隼子
◆光嶋裕介『建築のはじまり――光嶋裕介の旅とスケッチ』/小池水音

【本】
◆レオノーラ・キャリントン『石の扉――キャリントン中・短綱集』(野中雅代 訳)/豊崎由美
◆円城 塔『去年、本能寺で』/畠山丑雄

【連載評論】
◆雅みやびとまねび――日本クラシック音楽史(第8回)/片山杜秀
◆独りの椅子――石垣りんのために(第15回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第119回)/大澤信亮

【連載小説】
◆Ifの総て(第14回)/島田雅彦
◆湾(第14回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第88回)/重松 清

第58回新潮新人賞 応募規定

執筆者紹介
1,200円
【新連載小説】
◆その後の桜(第1回)レンズ/村田喜代子
夫の一周忌を終えた春、わたしは双眼鏡の虜になった。死の世界を想起させる静謐な空間、もう戻れない時空。

【新連載評論】
◆神の耳――音楽という謎(第1回)/中沢新一
南米アマゾンの先住民は、モーツァルトの曲になぜ畏怖の感情を覚えたか? 音楽の奥に潜む創造神を探す旅。

【創作】
◆近江、川の流れが始まるところ/黒川 創
先輩作家トミオカさんは語っていた。若沖と芭蕉はよく似た暮らしぶりなのに、どうして違って感じられるのかと。

【掌篇】
◆狐狸/筒井康隆

【連作】
◆良心的兵役拒否 [3]風船のパパ/市川沙央
父は産道の出口で待っていてくれなかった。双生児しのぶとアケルの分かり合えない関係と、迫りくる戦争の影。

◆からの旅 3/小山田浩子
祖父が吸った野生の大麻、「おとめの腰湯」という名のチーズ。異国で不意に質感を伴った記憶がよみがえる。

第38回 三島由紀夫賞発表
【受賞作】橘の家(一部掲載)/中西智佐乃
【選評】川上末映子/高橋源一郎/多和田葉子/中村文則/松家仁之

◆受賞記念エッセイ 悪いくせお気楽なくせ

【対談】
◆中動態と「行為のコミュニズム」/國分功一郎×伊藤亜紗
創作は個人を超えた共同作業である。規則の外側を意識した対話から、次なる思想のヒントが浮かび上がる。

【評論】
◆いかに敗北するか――没後五十五年目の三島由紀夫入門私説/高橋睦郎
三島は女性原理に抵抗するため強靭な文体を求めた。晩年を知る詩人による、同性愛者としての批評と告白。

◆黙殺された『日本文学史』――ドナルド・キーンの「代表作」を検証する/角地幸男
全十八巻にもなるこの労作は、長年あまりに無視されてきた。読みどころの紹介とともに、著者の目諭見を探る。

◆メキシコ湾スケッチ/今福龍太
奇矯な米国大統領令が覆い隠そうとするクレオールの豊かな文化。旅人の立場で名付けの歴史を書き留める試み。

【ノンフィクション】
◆触れるポートフォリオ(第9回)ラスト・ダンス(前篇)/島本理生

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆掃除嫌いな幽霊/石沢麻依
◆三茶で待つ/ハラサオリ

【新潮】
◆寝ても忘れないこと/安藤 奎
◆小説を書かせ続ける人/小山田浩子
◆なんとなく、わかる。――ファッションとは何か/長畑宏明

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆ジュンパ・ラヒリ『翻訳する私』(小川高義 訳)/九段理江
◆町田 康『俺の文章修行』/山下澄人

【本】
◆村田喜代子『美土里倶楽部』/石井遊佳
◆村田沙耶香『世界99』/郷原佳以
◆中西智佐乃『長くなった夜を、』/芝 夏子
◆福嶋亮大『世界文学のアーキテクチャ』/古川日出男

【連載コラム】
◆料理の人類学のかたわらで(第12回・完)/藤田 周
料理は食べてもわからない

【連載評論】
◆雅みやびとまねび――日本クラシック音楽史(第7回)/片山杜秀
◆独りの椅子――石垣りんのために(第14回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第118回)/大澤信亮

【連載小説】
◆マイネームイズフューチャー(第4回)/千葉雅也
◆Ifの総て(第13回)/島田雅彦
◆湾(第13回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第87回)/重松 清

第58回新潮新人賞 応募規定

執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆虹の架け橋/松浦寿輝
昭和の象徴・松坂屋デバートでの空中通路の思い出。ノスタルジーを超えて未来へ橋を渡す、希望の物語。

◆水辺のフリスビー(240枚)/竹中優子
母と仕事を失った五十二歳の私は、今日も米を炊く。リワークセンターで再就職を目指す男女四人の連帯、恋、衝突、生きるための練習。新潮新人賞受賞作「ダンス」が脚光を浴びた気鋭による、瞠目の第二中篇!

【掌篇】
◆路面電車/筒井康隆
ぼくの人生の傍らには、いつも路面電車があった――。掌篇に封じ込められた鉄道愛と幸福な生涯。

【連作】
◆ヴァルプルギス/高山羽根子
自分はずっと「境目」を歩き続けてきた。世界からの離陸を目指して。では、宇宙人に登山はどう見えるか?

【連載小説】
◆マイネームイズフューチャー(第3回)/千葉雅也
人気ユーチューバーのカズキとカラフルスペース・雨音あまねの不気味な関係。そして悠介は、父を思い出す。

〈第49回 川端康成文学賞発表〉
◆清心館小伝/奥泉 光
【選評】荒川洋治/角田光代/辻原 登/堀江敏幸/村田喜代子

【回想談】
◆坂東玉三郎、三島由紀夫を語る/聞き手 高橋睦郎・中村哲郎
幼い頃から死がすぐそばにあった。『椿説弓張月』も演じた当代きっての歌舞伎役者が明かす、作家の影響。

【対談】
◆恋愛で全てを捨てられない私たち/島本理生×鈴木涼美
結婚、出産、不倫にまつわる幻想に満ちた社会通念を、実感に即したユーモラスな言葉で解体する。

【随筆】
◆父を撮る/川崎 祐
十四歳で実家を離れたわたしは、写真を通して事び家族と向き合う。撮影者わたしと被写体あなたの関係性の考察。

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆延江浩さんのこと/マーサ・ナカムラ
◆焼きそばを食べたことがある人は/ゆっきゅん

【新潮】
◆ベケットを翻訳して/小野正嗣
◆軍艦島、死と生のあわい/雜賀雄二
◆私らが文学をする理由/鈴木結生
◆死んだ後を生きようとする/細井美裕

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆鈴木光司『ユビキタス』/市川沙央
◆毎日新聞社点字毎日編集部編『点字新聞が伝えた視覚障害者の100年――自立・社会参加・文化の近現代史』/古川真人

【本】
◆山下澄人『わたしハ強ク・歌ウ』/柿内正午
◆田中 純『磯崎新論シン・イソザキろん』/藤村龍至
◆梯 久美子『やなせたかしの生涯――アンパンマンとぼく』/柳瀬博一

【連載コラム】
◆料理の人類学のかたわらで(第11回)/藤田 周
夏野菜の思考

【連載評論】
◆雅みやびとまねび――日本クラシック音楽史(第6回)/片山杜秀
◆小林秀雄(第117回)/大澤信亮

【連載小説】
◆Ifの総て(第12回)/島田雅彦
◆湾(第12回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第86回)/重松 清
第38回三島由紀夫賞 候補作品発表
第58回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介
1,200円
【創作】
◆武蔵境のありくい――〈夏帆〉その2(130枚)/村上春樹
絵本作家の夏帆はありくいの夫婦に導かれ、「文明の果つるところ」武蔵境へと引っ越した。彼女が負わされた危険な責務。そして、物語はどこからやってくるのか? 前作から1年、待望の最新小説。

◆その針がさすのは(230枚)/羽田圭介
夫婦で不妊治療に通い、馴染みの店に寄る。学生時代を過ごした中野で暮らし始めて、8年が経った。ノスタルジーと再開発が折り重なる街で、僕はどんな大人でいるのだろう。第2回東京中野文学賞大賞作!

【掌篇】
◆温泉相撲/筒井康隆
温泉地で関取たちが湯を楽しみながら対戦する興行が始まった。だが、取り組みは思わぬ展開に……。

【連載小説】
◆マイネームイズフューチャー(第2回)/千葉雅也
綾瀬を訝しみながらも、行動を共にするようになった悠介。新宿区を中心に、点と点が繋がっていく。

【対談】
◆助手席で天皇小説を体験する(往路)――『天使も踏むを畏れるところ』をめぐって/松家仁之×高橋源一郎
同じ道なのに運転の仕方がまったく違う――作家の視座で歴史・建築・天皇制の本質を問う、刺激的対話。

【紀行文】
◆よそものの帰郷――八丈島訪島記/滝口悠生
生まれ故郷の島で自作について語り、「内地」との距離を思う。生と死を超え、家族と過ごした数日間。

【連載評論】
◆数学する惑星(第2回)星界への報告/森田真生
「天からの文メッセージ」を観測し、いち早く宇宙から地球を見ていたガリレオ・ガリレイヘの時空を超えた応答。

【ノンフィクション】
◆触れるポートフォリオ(第8回)強さと柔さ/島本理生

【リレーコラム 街の気分と思考】
◆四ヶ月の憤懣/斎藤真理子
◆うるせえ、お前が進化しろ/ヒコロヒー

【新潮】
◆読書たち――Reads 開発記/阿久津 隆
◆この幸いについて/小田原のどか
◆末期の眼、始まりの声/須藤輝彦

【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆竹中優子『ダンス』/高瀬隼子
◆『母の友』最終号/小池水音

【本】
◆小山田浩子『ものごころ』/赤松りかこ
◆朝比奈 秋『受け手のいない祈り』/田中慎弥
◆柴崎友香『遠くまで歩く』/東辻賢治郎
◆古川真人『港たち』/玉置周啓

【特別書評】
◆無とはなにか――高村 薫『墳墓記』を読む/町田 康

【連載コラム】
◆料理の人類学のかたわらで(第10回)/藤田 周
わずかに天使の食べものではない鮨

【連載評論】
◆雅みやびとまねび――日本クラシック音楽史(第5回)/片山杜秀
◆独りの椅子――石垣りんのために(第13回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第116回)/大澤信亮

【連載小説】
◆Ifの総て(第11回)/島田雅彦
◆荒れ野にて(第85回)/重松 清

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