クリーンエネルギー 発売日・バックナンバー

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■特集:太陽熱利用の技術とこれから
○海外における利用技術の調査報告 EUROSUN2008に参加して/東京ガス/横山 武

 世界における太陽熱の利用状況を概説するとともに、2008年10月にリスボン国際会議場で開催されたEUROSUN2008の概要や発表論文を紹介する。


○空気集熱式ソーラー除湿涼房システム/OM計画/盧 炫佑

 通年で太陽エネルギーを有効利用するため、従来の空気集熱式ソーラーシステムに太陽熱デシカント式除湿涼房機能を加えることで、冬季は「太陽熱床暖房+換気」、夏季は「除湿涼房+換気」ができる新たなシステムを開発して実証試験を行い、性能を検証した。


○太陽熱を利用した次世代型吸着冷凍機/前川製作所/岡 弘之

 太陽熱を有効に利用した吸着冷凍機が確立されれば、その有する特長からCO2の排出削減や地球温暖化防止を実現できる。本稿では、NEDOの委託事業の一環として、ゼオライト系吸着剤を利用して開発した吸着冷凍機を太陽熱利用システムに導入し、冷房実証試験を行ったので、その結果について紹介する。


○ふれあいセンター洗馬における太陽熱高度利用システム/塩尻市役所/青柳和明

 ふれあいセンター洗馬は、子供から高齢者まで集い、休息し、入浴利用ができる社会福祉施設である。施設の使用エネルギー利用環境の良好な土地柄を生かし、太陽熱利用給湯システムを導入している。


○太陽熱エネルギー利用集中システムの実用化モデルの研究開発/エックス都市研究所/河野有吾

 平成17年度から19年度にNEDO技術開発機構の「新エネルギー技術開発研究太陽エネルギー新利用システム技術開発研究」として実施された「太陽熱エネルギー利用集中システムの実用化モデルの研究開発」の研究成果について概括する。


○太陽熱木質系材料乾燥装置の研究開発/マルショウ技研/金山公夫

 三重透明フイルムとCFシートからなるコンポジット表面で覆われたハウス内で、外付けした断熱円筒のドラフトを利用して動力を用いないで完全パッシブ太陽熱利用による木材及びおが粉を乾燥する装置を開発した。補助熱源を用いているが、太陽熱のみによる乾燥も可能である。実用に向けた簡易型の開発を急ぎ、普及させることが次の課題である。


○空気集熱式ソーラー空調システム/東洋ソーラーシステム研究所/小泉尚夫

 空気集熱式ソーラーシステムは取扱い容易で耐久性に優れ、また空調蓄熱装置は補助熱源のエアコンの負荷調整にもなり、住宅用空調給湯に最適である。夏期の集熱温風で吸湿剤を再生するデシカント冷房の研究も行い、可能性を確かめた。


○山鹿温泉清流荘鹿門亭における太陽熱高度利用システム/富士エネルギー/遠矢 忠士

 当社は、太陽エネルギーを約80%活用でき、エネルギーコストの削減や地球環境保全に貢献できる真空管ソーラーシステムの吸着を目指している。本稿はこの真空管ソーラーシステムの概要等を紹介する。


○肥後木材(株)木材保管庫における太陽熱高度利用システム/熊本県林業研究指導所/池田元吉

 スギをはじめ国産針葉樹構造用材の乾燥には、低コスト化と製品の高品質化が求められ、種々の組合せ乾燥が行われる状況になっている。組合せ乾燥の課題の一つは、人工乾燥機による処理後の養生時間が長期におよぶことである。そこで、養生時間の短縮と安定化を目的に太陽熱を利用した養生空間の簡易な加熱システムを開発し、実証実験中である。


○太陽熱を利用した空調の省エネルギーシステムの研究開発/三洋電機/津野勝之

 太陽熱により駆動する吸収式冷凍機により生成された25℃冷水を熱源とし冷房時の冷凍サイクルの高効率化を行う。暖房では太陽熱を直接ヒートポンプサイクルに投入する、GHPによる「高効率ハイブリッド冷暖房システム」の研究開発を行い、1年間の実証試験が終了した。その概要と試験結果概況について報告する。



■エネルギー事情
○東京都環境確保条例の改正について/東京都環境局環境政策部環境政策課

 東京都は、東京の温室効果ガスの大幅な削減を図るため、2008年7月に環境確保条例を改正し、オフィスビルも対象とする制度では世界初となる「大規模事業所へのCO2排出総量削減義務と排出量取引制度」の導入を図るなど、温暖化対策を強化した。その概要を紹介する。



■テクニカルレポート
○DME液燃焼方式によるボイラー燃料転換技術/出光エンジニアリング/小林雅律

 次世代のクリーン燃料として注目されているDMEは、国内に製造プラントが完成し、今後本格的な供給が開始される。DME燃料普及の鍵を握るボイラー利用に関し、重油ボイラーからの転換を容易にするDME液燃焼技術の概要と、その適用事例を紹介する。



■フィールドレポート
○未来の街づくりの提案と夢 Y-TOWN御殿場/矢崎総業/池口太朗

 「Y-TOWN御殿場」は単なる社内の福利厚生施設としてだけではなく、地域のコミュニティの中核、自然との共生のあり方を模索する場、そして新製品の技術活用の場として2008年9月に竣工された。本文では施設内の実証試験設備の紹介を中心に、環境負荷低減への取り組み等について紹介する。
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■特集:地球温暖化問題に関する国際的な取り組み 2
○ウクライナ国キエフ州の埋立処分場からのメタンガス回収・利用のプロジェクト/清水建設/八塩 彰

 本プロジェクトは埋立処分場から発生し、空気中に放出され、地球温暖化に悪影響を与えているメタンガスを回収し、天然ガスの代替燃料として、地域暖房のボイラプラントにて有効利用するとともに、排出権(ERU:Emission Reduction Unit)を獲得することを目的としている。


○インドネシア・中部ジャワ州おける木質バイオマス発電プロジェクト調査/住友林業/池田 淳

 本CDM事業実現可能性調査は、中部ジャワ州のパーティクルボード工場において、ディーゼル発電の代替として木質バイオマスボイラーと蒸気タービン発電機を導入し、年間CO2換算約1.5万トンの温室効果ガス削減を目指すプロジェクトについて実施した。


○カンボジアの精米工場における籾殻コージェネレーション発電事業/三菱UFJ証券/吉高まり

 カンボジア初のバイオマス発電事業の同国初のCDM事業として実施。NEDOの排出権買収補助金により、来年稼働開始予定。日本の温室効果ガス排出削減とカンボジアの復興と貢献するWin-Winの事業を三菱UFJ証券が支援。


○天津市経済技術開発区 省エネルギー活動へのプログラムCDMスキーム/イー・アンド・イー ソリューションズ/池 知彦

 中国天津市の天津経済技術開発区(TEDA)では、石炭焚きボイラーを用いて各工場への熱供給を行っているが、ドレン回収を行っておらず、大量のエネルギーのロスとなっている。この放出されているドレンの回収をプログラムCDM化というスキームを利用することで、上記問題の解決を図る。CDMによるクレジット収益を総合的な省エネルギー推進プログラムに使用するというプロジェクトの計画について概説する。


○タイ・ピピ島における燃料電池を用いたバイオマス発電システム事業調査/KRI/若山 樹・藤間義人・久我幸史

 本プロジェクトは、タイ国ピピ・ドーン島に立地している離島リゾートから排出されるし尿、厨芥などのバイオマスからメタン発酵によってバイオガスを発生させ、そのバイオガスを、既に商品化されている国産燃料電池であるPAFCに導入して発電を行い、離島リゾートの電気・熱需要を賄うものである。


○ベトナム・タイニン省における澱粉加工工場メタンガス回収エネルギー供給事業/東芝/波多野晶紀・南小路彩

 ベトナムの澱粉加工工場の既設排水処理設備である開放型ラグーンからは温室効果ガスが大気放散されている。その削減対策として、既設ラグーンの前段に嫌気性消化槽を追加し、バイオガス回収・エネルギー利用するCDMプロジェクトを紹介する。


○中国・新疆ウイグル自治区トリ地域第2期風力発電事業調査/みずほ情報総研/佐々木誠夫

 本件は中国・新疆ウイグル自治区において100MWのウインドファーム計画がある。そのうち第2期である30MW風力発電事業を行うものである。第1期の30MW風力発電事業は既に開始されておりCDM化のための準備支援を行うものである。



■フィールドレポート
○東桜地域冷暖房熱の概要/東邦ガス/大口明宣

 当社の運営する東桜地区地域冷暖房は、名古屋市の中心部に位置し、平成17年度からオフィスビル及び地下街に熱供給を行っている。プラントはガスタービンコージェネレーションをはじめとした都市ガス設備で構成され、地域の省エネ・省CO2に貢献している。


○名駅地区地域冷暖房の熱源ネットワーク化/東邦ガス/清水玄英

 当社の運営する名駅南地区地域冷暖房と、DHC名古屋(株)が運営する名駅東地区地域冷暖房を配管で接続してネットワーク化し、平成20年6月から熱融通の運用を開始した。両プラント間において、冷熱や蒸気を融通することにより、さらなる省エネルギーやCO2削減を目指している。


○ドームシティガスビルの長期的維持管理/大阪ガス/植田浩文・岡 克己

 ドームシティガスビルは地域冷暖房を受け入れるオフィスビルとして計画され1996年3月に竣工した。竣工以降10年にわたる維持管理の状況、および入居者、管理会社、設計者、施工者の協力によるビル使用形態の変化に応じたボトムアップ型のチューニングについて紹介する。


○非食用植物ヤトロファで離島燃料/沖電設計/鳩間國弘・比嘉直人

 多くの離島か抱える沖縄地域では、主にディーゼル発電によって離島の電力供給を行っている。次世代燃料として注目される非食用油植物ヤトロファの精製油をFAMEにすることなく、直接利用することに期待をかけ、研究開発を実施している。


○マ・マーマカロニ(株)におけるESCOを活用したコージェネ導入事業/マ・マーマカロニ/小曽戸秀夫/エネルギーアドバンス/鳴瀧匡彦

 日清製粉グループではCO2削減に積極的に取組を行っており、グループの一翼を担うマ・マーマカロニ(株)宇都宮工場においてエネルギーアドバンスのESPを活用し、新規のCGS導入を行った。本稿では、そのCGS導入の背景、経緯や効果について紹介する。



■シリーズ:環境共生建築
○トヨタ自動車 本館/日建設計/田中宏明

 トヨタ自動車本館では、環境配慮に対し先駆的な取り組みを実践している企業の本社として、世界トップレベルの環境性能を実現することを目標とした。本誌では、建築デザインと融合した環境配慮技術、保全性設計施工手法の開発などを中心にその内容を紹介する。
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■特集1:地球温暖化問題に関する国際的な取り組み 1
○環境省のCDM/JI事業調査/地球環境センター/元田智也・中井真司・山本仁史

 (財)地球環境センターは、平成11年度より環境省のCDM/JI事業調査の事務局を務めている。本調査の背景、目的、実施手順及び成果について解説するとともに、2013年以降の次期枠組みにおけるコベネフィット型CDMの推進についても紹介する。


○ラオス・未電化地域におけるバイオマスを活用した電化事業調査/中国電力/藤井健二

 本調査は「コベネフィッツ型CDM」として、ラオスの開発ニーズである貧困撲滅を解決するものとしての構築を目的に、ラオス側関係機関と共同で行ったものである。温室効果ガス排出量の削減効果、バイオマスの活用状況、プロジェクト技術、経済性検討などを紹介する。


○インドネシア・製鋼用アーク炉におけるバイオマス利用の事業調査/スチールプランテック/中山道夫

 インドネシアのヤシ油製造工業からは年間400万トンのヤシガラが発生している。このヤシガラから製造されるヤシガラ炭は鉄鋼業で使用されるコークスに代替可能である。インドネシア鉄鋼業でのヤシガラ炭の利用によるCDM化の可能性について調査した。


○ブラジル・サンタカタリーナ州およびリオグランデドスル州の養豚場バイオガス有効利用事業/日本総合研究所/佐々木努

 ブラジルの養豚場における糞尿を活用したCDMプロジェクトを紹介する。本稿で紹介する事業は、小・中規模の養豚場を対象としているため、事業性は低いが、環境対策などで貢献できる。CDMに取組む際の課題について、事業参加者のコメントを交えて考察する。


○スロバキア・風力発電事業調査/みずほ情報総研/冨澤昌雄

 本プロジェクトは、スロバキア共和国の西部において、合計約91MWの風力発電事業を行い、共同実施(JI)として開発するものである。年間発電量は、178GWhであり、その結果GHG削減量は年間約13万トンと見込まれる。


○マレーシア・パーム搾油工場廃棄物のコンポスト化によるメタンガス発生抑制事業調査/大和総研/丹本 憲・真鍋裕子

 マレーシア・サバ州にあるパームオイル工場からでる残渣、空果房(EFB)を利用してコンポストを作る。その際同工場からの廃水(POME)を調湿剤として利用することにより、EFB及びPOMEから排出されるメタンを抑制することが可能となる。同時に水質汚濁抑制、化学肥料使用量の減少さらには外販ビジネスへの展開も視野に入れている。


○インドネシア シテキ、プルムブンガン、ケッテンゲル4号、チレウンチャ小水力発電開発調査/中国電力/矢田秀夫

 収益性、技術力に課題があり開発困難とされてきたインドネシア国シテキほか計4箇所の小水力発電所に対し、当社がCDM化への支援と排出権の購入や技術的支援を行うことで、再生可能エネルギーの開発へと繋がった事例の中間報告を行う。



■特集2:環境モデル都市のエネルギープラン 2
○北海道下川町の森林バイオマスエネルギー/北海道下川町役場/高橋祐二

 地球温暖化対策が緊要な中にあって、山村社会の果たす役割が大変重要である。そうしたことから、長年にわたる循環型林業経営を基盤とし、資源造成を行ってきた森林バイオマスの総合的な利活用から低炭素社会を構築する。


○低炭素社会実現に向けた北九州市の挑戦/北九州市役所/柴田泰平

 明治以来「ものづくりの街」として発展し、近年ではエコタウン事業や環境国際協力に取り組んでいる北九州市における低炭素社会に向けた今後の政策について、施策のポイントである「産業都市」「少子高齢化社会」「アジア展開」の視点からいくつかの取組みを紹介する。



■エネルギー事情
○海外における水素パイプラインの現状/日本ガス協会/倉橋浩造

 わが国における水素輸送は、水素貯蔵容器をトレーラー等に積んで輸送する形態が一般的であり、パイプラインでの大量輸送は工場内等のローカルな輸送に限られているが、欧米では古くから企業間での長距離パイプラインによる水素ガスの大量輸送が行われている。本稿では、欧米における水素パイプライン輸送の実績に関して紹介する。



■テクニカルレポート
○省エネルギー型スクリュ式蒸気モータ駆動空気圧縮機システム/神戸製鋼所/松隈正樹/三浦工業/田中靖国

 圧縮機の消費電力は圧縮熱となり大気へ放出されている。蒸気モータ軌道空気圧縮機は蒸気プロセスの減圧エネルギーを利用し圧縮熱を温水として回収、ボイラの消費燃料を低減しエネルギーをほとんど消費せず圧縮空気を得る省エネルギー機である。


○実用化に向けた新型熱電発電モジュール/アルゼ/高橋 恒

 熱を電気に直接変換できる熱電発電は地球環境問題対策として期待されている。しかし、発電システムが高コストであるため、未だ実用化に至っていない。この課題に対し安価な熱電材料、構造の簡素化により、大幅なコストダウンが見込める新型熱電発電モジュールを開発したので紹介する。


○クリーンエネルギーシステムとしての熱音響技術/滋賀県立大学/坂本眞一/同志社大学/小宮慎太郎・石野貴廣・渡辺好章

 熱エネルギーと音エネルギー、これまでにつながることの無かった2つのエネルギーの関係に深く着目した熱音響現象は、いままでの音についての概念を覆し、熱と仕事へのエネルギー変換を可能とする。新しいコンセプトによって見い出された熱音響現象は多様な分野での応用が検討されている。可動部がないことや廃熱の利用が可能などの利点を活かし、環境負荷が極めて小さい熱音響冷却システムや熱音響エンジンなどが実現できる可能性がある。本報告では、クリーンエネルギーシステムとしての熱音響技術と今後の展開について述べる。



■フィールドレポート
○給食残飯からバイオエタノールとバイオガスを同時に回収する実証試験/東京ガス/川瀬 聖・大坂典子

 生ごみは含水率が高く、焼却以外の高効率なエネルギーの回収技術が求められている。本試験では学校給食残渣から、微生物処理によりバイオエタノールを回収し、その残渣から発生させたバイオガスでコジェネを運転して、電力は設備類に、熱はエタノールの蒸留等に使用している。


○あいち臨空新エネルギー実証研究エリアに新型太陽光発電実証プラント/大同特殊鋼/荒木建次

 2008年頃から追尾を用いた太陽光発電プラントが盛んに建設されるようになってきた。また、各種太陽電池の効率が伸び悩む一方、多接合集光を使った太陽電池の効率は順調に伸び続け、40.8%にまで至っている。本レポートはこの追尾と集光の両方を使った国内初の本格的な太陽光発電実証プラントである。
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■特集1:環境モデル都市のエネルギープラン1
○環境モデル都市の選定/内閣官房/吉野亜文

 「環境モデル都市」募集は低炭素社会の実現に向け、中長期のCO2削減目標の設定と実現に至る施策の積上げを求めた。応募少数の予想に反し、82件(89団体)の意欲的な提案があり、環境モデル都市6都市と環境モデル候補都市7都市が選定された。


○帯広市の創資源・創エネルギー/帯広市役所/小松 肇

 地域に賦存する豊富なバイオマス資源の燃料化や、地域特性を活用した新エネルギーの利用など、積極的に創資源・創エネの取り組みを行い、地球温暖化ガスの大幅な削減に貢献するとともに、日本有数の食料供給基地の役割を担っていくものである。


○富山市のコンパクトなまちづくりとエコ商品の普及/富山市役所/大沢一貴

 富山市では、公共交通を活性化させ自動車に頼らなくても安心して暮らせる持続可能なまちづくりによる低炭素社会への転換を図ろうとしている。その取組として、コンパクトなまちづくり、エコタウン産業団地での新エネ活用、高効率・省エネガス機器の普及などについて紹介する。



■特集2:太陽電池の技術動向2
○化合物薄膜太陽電池 FAQ/龍谷大学/和田隆博

 最近、CdTeやCuInSe2等の化合物半導体を用いた太陽電池が注目を集めている。欧州や日本で100MW/年に迫る本格的な生産が開始され、米国でも多数のベンチャ-企業が独自の取り組みを行っている。化合物薄膜太陽電池に関して、よく質問される事柄20項目とそれらに対する答え(FAQ)をまとめた。


○有機で作る太陽電池/産業技術総合研究所/山成敏広・當摩哲也/パナソニック電工/阪井 淳

 省資源・低環境負荷な次世代太陽電池として、いま、有機薄膜太陽電池が注目を浴びている。有機薄膜太陽電池の概要を述べ、さらに高効率化・高耐久化に関する我々の最近の研究を紹介する。



■テクニカルレポート
○太陽熱利用ガス給湯器の開発/長府製作所/吉田竜介

 今回紹介する製品は、経済性および環境保全をセールスポイントとして一層の製品普及を図るべく、給湯の一部を太陽熱で賄い、給湯不足分をガスで賄うシステムである。ユーザーが太陽熱のメリットを実感しながら環境貢献(CO2排出量を削減)できる新しいタイプの太陽熱利用ガス給湯器である。


○バイオマスガス化発電システム/サタケ/竹保佳子

 地球温暖化防止、循環型社会形成のためには、バイオマスエネルギーの活用が不可欠である。サタケの提案するバイオマスガス化発電システムは、籾殻・牛糞・木材など様々なバイオマスを原料にガス化・発電を行う。本稿はこのシステムの概要と特徴について説明する。



■フィールドレポート
○分散型エネルギーシステムによる自立電力供給 清水建設技術研究所のマイクログリット/清水建設/下田英介・沼田茂生/東京大学/馬場旬平

 清水建設は技術研究所内で実用運転中の分散型電源ネットワーク「マイクログリッド」において、電力会社から切り離した自立運転に成功し、万一の商用電力停止時でも電力品質を維持した電力供給を継続できる技術を確立した。本稿では開発した自立運転技術、実証結果について紹介する。


○新横浜3施設ESCO事業における建物間エネルギー融通の効果/東京ガス/苑田真之/エネルギーアドバンス/斉藤孝史

 横浜市公共建築物ESCO事業導入計画の第1号事業として、平成18年4月よりESCO事業を開始している新横浜3施設にて導入した「エネルギーの面的融通」についての実際の効果と更なる可能性についての概要紹介。


○カルソニックカンセイ(株)新社屋への三重効用ガス吸収冷温水機の導入事例/東京ガス/関川敦司

 吸収式のトップランナーである三重効用吸収冷温水機の導入事例として、カルソニックカンセイ(株)新社屋の建物概要と、導入されて三重効用機の特徴、仕様および運転状況を紹介する。


○木質バイオマス発電・熱併給システム/川崎重工業/平田悟史

 「木質バイオマスガス化発電・熱供給システム」は木質バイオマスを使った、発電規模が50~500kWクラスの小規模分散型コージェネレーション設備である。DSS運転で2,600時間以上の運転実績がある。この設備のしくみ、特徴、導入状況、今後の展望について紹介する。


○藤沢市民病院のESCO事業/エネルギーアドバンス/斉藤孝史

 2008年4月に開始した藤沢市のESCO事業について紹介。既存熱源設備の全更新やコージェネ設備の導入を柱として、多岐にわたる省エネルギー手法導入により省エネルギー率約20%、二酸化炭素排出削減率約24%を計画している。


○下水処理場におけるバイオガス・都市ガス混焼コージェネの実証試験/東邦ガス/國松典弘・伊藤好晴・菊沢央忠

 バイオマスはカーボンニュートラルな資源として有効利用が期待されている。当社ではバイオガス・都市ガス混焼ガスエンジンコージェネレーションを開発したので、その概要の紹介と2007年12月から実施している下水処理場である愛知県知多市南部浄化センターにおける実証試験の状況について報告する。
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■特集:水素製造技術の動向
○膜型反応器を用いる高効率水素製造技術/東京ガス/白崎義則

 膜型反応器による水素製造技術は、炭化水素から最も効率高く水素を製造できる技術である。このたび40Nm3/h級水素分離型リフォーマーシステムを開発し、天然ガス改質による水素製造において世界最高となる水素製造効率81.4%(HHV)を達成した。


○エタノールからの水素製造・精製に必要な触媒開発と燃料電池/東京農工大学/秋山真人・永井正敏

 エタノールの水蒸気改質反応による水素の製造について、酸化物担持ニッケル炭化処理触媒を中心に報告した。特にZrO2やV2O5に担持したニッケル触媒は安定した触媒活性と高い水素選択性を示す。燃料電池に用いるための改質ガスの精製に必要な触媒開発についても概説した。


○水素キャリアとしてのDMEとその製造法/ルネッサンス・エナジー・リサーチ/岡田 治

 DMEは、化学的に安定で毒性も極めて低いクリーンな優れた燃料であり、次世代のエネルギーキャリアとしての期待が高まっている。ここでは将来の水素社会を支えるエネルギーキャリアの候補としてDMEを取り上げ、その製造技術とDMEからの水素製造技術について現状と今後の課題を総括する。


○酸素透過性セラミック膜による天然ガスからの水素製造/東北大学/高村 仁

 最近、ガス分離膜を用いて天然ガスから高効率に水素を製造する方法が注目されている。本稿では、空気から酸素を分離する機能膜〈酸素透過性セラミックス膜〉について、材料開発の経緯と特性、その膜を利用した小型改質装置の試作について紹介する。


○山梨都市エリアプロジェクト/東京ガス/森 哲也

 2015年頃からの一般普及開始を目指して開発中の燃料電池自動車。普及に不可欠な水素インフラを初期段階で広範に整備する手法のひとつとして東京ガスは小規模水素供給システムを構想。山梨大学との共同研究(文科省PJ)にて実施している100kWりん酸形燃料電池の改質ガスの一部を純水素に精製する熱電水素併給実証試験システムについて紹介する。


○有機系廃棄物のプラズマ処理による副生水素/東京工業大学/渡辺隆行

 大気圧プラズマ技術は、環境問題の解決のための先端基盤技術のひとつとして注目を集めている分野である。大気圧プラズマによる廃棄物処理システムは、従来の方法では処理が困難な廃棄物に対応できること、迅速なスタートアップやシャットダウンが可能であること、ガスの使用量が少ないので排ガスシステムの負担が小さいことなどの優位性がある。これらの特徴を活用して、有機系廃棄物から副生水素を製造するプラズマシステムを紹介する。



■テクニカルレポート
○ヤンマーガスヒーポン高効率「H1シリーズ」商品仕様・技術の紹介/ヤンマーエネルギーシステム/三澤 誠

 同社は、昭和62年に、ガスヒーポン5馬力Aシリーズを発売以来、昨年で、発売以来20年経過、累積販売台数20万台を達成した。今回紹介する「H1シリーズ」は、同社としては、平成11年発売のEシリーズ以来のフルモデルチェンジ機として開発を進め、本年4月より発売を開始した。本「H1シリーズ」は、空調機としての商品性向上と共に、GHPの従来からの特性である省電力、電力負荷平準化特性のみならず、その省エネ、高効率生は、エネルギー分野における商品と考えている。ここに、その商品仕様・技術の概要について、紹介を行う。


○次世代型都市ガス焚きバーナー(エンバイロジェットバーナー)/HIJ/今谷浩昭

 低Nox、省電力を達成するためには、旧世代型バーナではバーナファンの動力アップが避けられないなどのボトルネックがあった。そこでこのようなネックを打破するために開発され、すでに稼働している次世代型都市ガス焚バーナ概要、特長、主要仕様および適用事例を紹介する。



■フィールドレポート
○ハートアイランド新田三番街の家庭用燃料電池の導入/都市再生機構/中村雅人

 家庭用燃料電池は燃焼機器に比べ効率が高く、CO2排出量の縮減効果の高いクリーンエネルギーシステムとして注目が集まっている。これを環境共生住宅団地のアイテムのひとつとし、集合住宅用設備機器として、ハートアイランド新田三番街に導入した。


○Waste to Energyの考え方に基づくごみ発電の利活用/価値総合研究所/養田智子

 現状のごみ処理は、確実で安定的な処理に主眼が置かれ、発電効率は高いとは言えない。今後、「ごみを燃料」とするWaste to Energyの考え方が、ごみ発電における発電効率の向上には重要となる。本稿では、高効率なCFBボイラ技術を用いたWTEを実践する欧米での導入事例を紹介する。


○聖マリアンナ医科大学におけるエネルギーサービス事業の概要/エネルギーアドバンス/大塚貴志/日本設計/不破徹生

 聖マリアンナ医科大学菅生キャンパスにおいて導入された、エネルギー供給設備の設置・エネルギー供給(電力・蒸気・冷水・温水)・設備運用を行うエネルギーサービス事業の枠組みや天然ガスコージェネレーション設備を中心とした導入設備の特徴を紹介する。


○東邦ガスの水素ステーションへの取り組み/東邦ガス/舘 勇希・萩野卓朗・東馬英治

 東邦ガスは、燃料電池自動車用水素ステーションの実用化に向け、国家プロジェクト(水素・燃料電池実証プロジェクト)への参画と独自の技術開発を通して、水素ステーションの技術的課題の抽出や安全・効率的な運営ノウハウの蓄積に取組んでいる。


○下水汚泥のバイオソリッド燃料化/エスエヌ環境テクノロジー/村井健二/日立造船/北野徳之

 下水汚泥を乾燥造粒することにより、石炭の代替燃料として利用可能なバイオソリッド燃料を製造することができる。エスエヌ環境テクノロジー(株)はLOTUS Projectで技術評価を得たHitzパールシステムにより、宮城県の下水汚泥の燃料化施設建設工事を受注した。



■製品と技術
○ガスエンジンMD20G・36Gシリーズ/三井造船/ダイハツディーゼル
1,935円
■シリーズ:CHP・DHCの普及に向けて~洞爺湖サミットを巡る動き~
「CHP・DHC国際シンポジウム」特別講演
○低炭素未来のためのエネルギー技術~エネルギー技術展望2008より~/編集部

 7月4日「地球温暖化に対する世界のエネルギー技術展望とコージェネレーション・地域冷暖房の役割」のテーマでCHP・DHC国際シンポジウムが開催された。講演のトップをきったピーター・テイラー氏によるIEAによる地球温暖化抑制技術のサミットへの提唱」を報告する。


○世界エネルギーと環境問題への挑戦~日本におけるコージェネレーションの役割~/編集部

 7月4日「CHP・DHC国際シンポジウム」が札幌サミットを目前に開催された。コージェネレーションと地域冷暖房の普及による地球温暖化抑制推進のための施策について、IEA(国際エネルギー機関)のトマス・M・カー氏による講演の模様を報告する。



■特集:蒸気による省エネルギー 3
○蒸気の有効利用と流量計測のポイント/スパイラックス・サーコ/西岡眞二

 蒸気は水から生まれた加熱媒体であり、役割が終わると元の水に戻るので、地球環境に優しいクリーンなエネルギーといえます。蒸気を効率的に使って省エネを図るためには、様々な蒸気の特性に対応した流量計測を行って、使用状況を検証することが必要です。


○省エネ型高圧用デイスク式スチームトラップ/スパイラックス・サーコ/朴木秀樹

 蒸気利用プロセスでは欠くことのできないスチームトラップ。この中で高温高圧下で威力を発揮する省エネ型ディスク式スチームトラップについてご紹介する。



■テクニカルレポート
○木質ペレット焚吸収冷温水機/矢崎総業/伊藤利昭

 当社の広い商品群の中にあって主流をなすものはガス(都市ガス・LPガス)や灯油などの化石燃料を使用するものであった。これをなんとかすべく考え出したのが木質ペレットを燃料とするバイオアロエースの開発である。森林の荒廃・林業の衰退という現実を知るにつれ、「森林の再生・林業への貢献」へと舵を切ったのである。併せて、ペレット利用者のランニングコストの低減を目的に二重効用で効率の良い木質ペレット焚きバイオアロエースの開発に着手した。


○ディーゼルエンジンから天然ガスエンジンへの改造技術/JFEエンジニアリング/清水 明・松浦和源次

 JFEでは重油を燃料とする既設のディーゼル発電設備を天然ガスに燃料転換するDF化改造技術を開発した。これは燃焼室部品変更、ガス系統の追設等の改造によりガス化するものであり、工期、コストを大幅に削減でき重油、ガスの価格差の大きな地域では早期に差益を享受できる。


○熱電モジュールgigatopaz(TM)の開発と適用/東芝/近藤成仁

 東芝が開発している新しいタイプの熱電発電技術について、開発の背景、技術の概要について紹介するとともに、東芝熱電モジュール「gigatopazTM」の特長とその適用先などの応用例や今後の展開などについて紹介する。


○省エネシミュレーションソフトENEPRO21/E.I.エンジニアリング/小川彰彦

 ENEPRO21は設備の運転を再現し、経営者、技術者および運転員に対して潜在している無駄を見える化することで、多面的に省エネ、CO2削減を実現できる画期的なエネルギーシュミレータです。CO2取引において、CO2削減量の申請、又、その結果の検証に極めて有効なツールです。


○蒸気だき超省エネルギー型ジェネリンクの開発/東京ガス/本間 立

 地域冷暖房など蒸気需要の多い用途では、蒸気だき吸収冷凍機が設置されていることが多いが、そのような用途にCGSの導入を図る際の課題であった、排熱を優先的に冷熱に変換することを実現した、『蒸気だきジェネリンク』を開発した。これにより、新たなCGS市場の拡大が期待される。


○全口センサー搭載「Siセンサーコンロ」の開発/東京ガス/重松 徹

 ガス業界は、ガス事故防止に長年取り組み続けてきているが、家庭用ガスコンロにとって最も優先すべき安全化策として「調理油過熱防止装置」の標準搭載に取り組み、平成20年4月以降に製造する家庭用ガスコンロの全口に搭載されることとなった。本コンロの名称を新たに業界統一名称「Siセンサーコンロ」として普及促進に取り組んでいる。本稿では、一般的なガス機器の安全装置、ガス機器が関係する火災の原因、火災発生の原理、ガスコンロ火災防止にむけたガス業界の取り組みについて紹介する。


○吸収式グリーン制度対応機種 高効率大型機EXシリーズ/日立アプライアンス/藤田陽一

 吸収式グリーン制度の最新基準に適合する大型機EXシリーズについて、高効率化を実現した技術の詳細を説明するとともに、120RT1台が設置されている東京の実際の事務所ビルにおいて、冷房中間期の低負荷稼動時に高い期間冷房COPを確認・検証した事例について紹介する。



■フィールドレポート
○霧島酒造 本社工場のバイオマスリサイクルプラント/霧島酒造/田原秀隆

 焼酎製造時に排出される焼酎粕等を高温メタン発酵によってバイオガスを回収している。一方、焼酎粕の一部を乾燥しているが、その燃料は回収したバイオガスである。乾燥品は燃料費が無い為、安価で飼料として取引されている。



■シリーズ:最近の風力発電動向
○郡山布引高原の風力発電/電源開発/吉村 豊

 郡山布引高原風力発電所は福島県布引高原に立地する国内最大の風力発電所である。本稿では、当該発電所の概要並びに計画、設計、工事に関して、自然・地域への環境対策・配慮、計画・設計面での最適化、施工の工夫といった特徴について述べるものである。
1,935円
■特集:太陽電池の技術動向 1
○太陽電池の歴史、原理と種類/産業技術総合研究所/坂田 功

 太陽電池の研究開発の歴史的経緯、動作原理、種類を説明した。太陽電池は半導体接合の光起電力効果を利用した光電エネルギー変換素子で、30年以上研究開発が続けられてきた。現在の課題は低価格化で、そのアプローチが複数あるため、多くの種類の太陽電池が開発されている。


○色素増感太陽電池/桐蔭横浜大学/宮坂 力

 色素増感型太陽電池を、原理と性能上の特長、実用型モジュール製作の現状、そして低コスト化の可能性に焦点を当てて解説し、印刷方式で作るフレキシブルなプラスチック太陽電池の技術、電解液をカーボン材料等で置き換える固体化技術についても紹介する。



■エネルギー事情
○吸収ヒートポンプサイクルを応用した排熱輸送/東京農工大学/秋澤 淳

 吸収ヒートポンプサイクルを応用して排熱を長距離輸送することができる。熱エネルギーを吸収溶液と冷媒の濃度差に変換するので、断熱が不要になり、輸送用ポンプ動力を大幅に削減できる。排熱輸送は冷熱変換だけでなく、温熱変換(排熱の昇温)も可能である。



■テクニカルレポート
○エネルギー環境負荷低減・高期間効率吸収冷温水機の開発/川重冷熱工業/吉岡徹治

 吸収式グリーン制度(05基準)に認定された、高効率ガス吸収冷温水機を紹介する。空調システムの運転実態として使用頻度の高い部分負荷領域と、負荷ピーク時の高負荷運転領域の両方において効率を高めることで、年間を通して高い省エネルギー性を発揮する。


○天然ガスを利用した鉄筋の接合技術/エコウェル協会/高比良 聡

 建築・土木工事における鉄筋の接合に、環境負荷の小さい天然ガスを利用する鉄筋の継手技術を開発した。優れた継手性能に加え、従来技術に比べ二酸化炭素排出量を約60%削減できる、環境性で優位な技術である。
専用の自動制御装置により施工のバラツキを少なくすることができ、施工データの記録機能を備えたことによりトレーサビリティーを持った継手の品質管理を可能とした。


○マイクロセラミックガスタービン/産業技術総合研究所/吉田博夫

 マイクロガスタービン(MGT)は高パワー密度という長所を持つが、熱効率が低い。高効率化へ向け無冷却高温運転が可能な金属・セラミックハイブリッド型MGTを試作し、1,000℃を超えるタービン入り口温度で連続1時間以上運転できることを実証した。



■フィールドレポート
○合材工場における木質バイオマスコージェネレーション施設/前田道路/石橋文夫・関口和也・傳田喜八郎

 建設業を取り巻く環境は、ここ数年厳しさを増しており、地球温暖化対策、循環型社会の構築及びコスト縮減を講じなければ、事業の継続は難しい。道路建設資材を供給する弊社東京総合合材工場では、建設副産物のコンクリート塊、アスファルトコンクリート塊及び建設発生土は100%リサイクル化されており、循環型社会に貢献している。さらに、地球温暖化対策として、建設発生木材のリユースとして、我が国で初めて、木質バイオマスコージェネレーション施設の導入で、合材工場に熱及び電力を併給した。現在、本格稼働しており、その概要、特長、稼働状況と今後の課題について報告する。


○燃料転換 廃熱有効利用による省エネ及びCO2削減/小松精練/東 聖一

 石油系燃料に比べCO2発生量が少なく、環境にやさしいクリーンエネルギーとして注目されている天然ガスへの燃料転換設備の気化器に染色工場からの温排水を利用して省エネを進め、CO2の削減を図る。


○製油所におけるガスタービンへの追焚ボイラ導入による省エネ/昭和四日市石油/川上和也

 廃熱回収率の低いガスタービンの廃熱回収ボイラーを追焚ボイラーに変更し、ガスタービン排ガスの熱回収向上を図ると共に、低効率の水管ボイラーを停止し、蒸気発生の高効率化を図った。本稿では、追焚ボイラー導入の経緯、概要及び省エネ効果について説明する。


○ヤマハ(株)豊岡工場の燃料転換とCO2削減/ヤマハ/高須伸康

 当工場では2007年度に、CO2排出量の削減施策として、ボイラ燃料を、それまでのA重油から液化天然ガス(LNG)に全量を転換させた。本稿では、この施策の計画から完了までの取組み及び実際のCO2削減効果について紹介する。


○富士フイルム 吉田南工場の燃料転換とコージェネ導入/富士フイルム/菊池光洋

 富士フイルムは、CO2排出削減を目的に、化学系主要工場への天然ガス導入を順次進めている。2007年4月から国内主力工場の1つである吉田南工場で天然ガス転換を完了した。これにより、吉田南工場のエネルギー使用効率向上し、CO2排出量の15%削減を進めた。


○ビール工場排水からの回収バイオガスを利用したコージェネレーション設備/キリンエンジニアリング/関 靖仁

 キリンビール(株)神戸工場では、ビール工場排水から回収したバイオガスを当初バイオガスボイラで燃焼させ蒸気によりエネルギ回収していたが、省エネ推進とともに蒸気需要量が低下するなどにより余剰バイオガスが発生した。そこでバイオガス式コージェネレーション設備を導入し、全量利用可能なシステムに再構築した。設備の導入経緯・概要・効果について紹介する。


○毎日インテシオの空調計画とコージェネレーション/日建設計/田中宏昌

 本建物は、大阪西梅田地区の既設毎日新聞社ビル人口地盤上部に、2期ビルとしてテナントオフイスを増築した計画である。既設建物の利用や近隣道路などの多くの制約がある中で、テナントビルとして事業性、環境性、更新性について高いレベルで達成することを追及した。


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クリーンエネルギー 2008年8月号 PDF版価格: 1,900円(税込)
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■特集1:蒸気による省エネルギー
○低圧蒸気の昇圧・再生による省エネルギー/テイエルブイ/高田敏則

これまで蒸気プラントでは、ボイラーや蒸気プロセスの効率改善、蒸気漏れ対策などが行なわれてきた。しかし、まだ多くの蒸気プラントでは、大気に熱放散している湯気や、使い道がないために余剰となった蒸気が放出されており、これまでこれらは再利用できないものと諦められ、改善が行なわれていないケースが多い。本稿は、この蒸気の未利用エネルギーに着目し、このような廃蒸気を低圧・中圧の蒸気に昇圧、再生し、かつ同時にドレンの移送、再利用も可能にした新しい省エネルギー技術について紹介する。
○SCM(Steam Z Condition Monitoring)の導入による漏洩蒸気削減計画/ゼットエンジニアリング/石井哲哉・伊能芳彦

スチームトラップからの蒸気ロスを、オリフィス型トラップとSCM(継続的管理委託)の活用により削減する手法を、想定条件に基づきシミュレーションし、その効果を紹介します。スチームトラップの保全管理・運用対策計画に活用下さい。
○省エネルギーと環境保全に最適な温調トラップの効果/ミヤワキ/高田雅史

スチームトラップの四大要素(経済性、生産性、耐久性、保守性)から見た温調トラップの効果を中心に、、地球環境保全にも貢献する最適なスチームトラップとして温調トラップを紹介する。一番大きな利点は復水の顕熱が利用できて、蒸気の節減が図れることである。
○スクリュ式小型蒸気発電機『M.S.E.G.』/神戸製鋼所/松隈正樹・上原一浩

スクリュ式小型蒸気発電機M. S. E. G.は、少量の蒸気でも高効率の発電ができるとともに、減圧制御機能を有する高性能小型蒸気発電機であり、さまざまな生産部門などで生じている余剰蒸気の有効利用と二酸化炭素排出削減に寄与していく。

■特集2:ガスタービン遠隔監視システム3
○ニイガタ集中監視システム NESTY/新潟原動機/阿部健司

新潟原動機の遠隔監視システムは、エンジン開発時の監視経験から生まれた。エンジン監視のための様々な機能を実装し、現在では120台余のエンジン監視を行うに至った。これまでに蓄積された情報をもとに、予防保全システムへの発展を目指している。
○ガスタービンコンバインドサイクルの遠隔監視サービス/三菱重工業/三上尚高

発電プラントにおける遠隔監視システムは運転支援や異常診断、予防保全等に活用され、近年、主にIPP (Independent Power Producer-独立発電事業者)のGTCC(Gas Turbine Combined Cycle)にて採用が拡大している。本稿では、当会GTCCの遠隔監視サービスについて紹介する。

■エネルギー事情
○エネルギー資源の動向と火力発電技術の今後/電力中央研究所/佐藤幹夫

原油価格が急騰を続ける中、発展途上国を中心にエネルギー需要が急増している。また、ポスト京都議定書に向けた国際的な議論が高まっている。このような状況を背景に本稿では、最近のエネルギー情勢とCO2削減に重要な火力発電技術の将来展望を概観している。

■テクニカルレポート
○固体高分子形燃料電池用白金代替触媒の研究動向/横浜国立大学/太田健一郎・石原顕光

固体高分子形燃料電池は自動車用電源として期待されているが、その本格普及のためには、現在使用されている白金触媒に代替する非白金触媒の開発が必要不可欠である。本稿では特に酸素極に注目し、非白金酸素還元触媒の研究動向を概説した。
○クラスター型エネルギーマネジメントシステム(CEMS)の開発/山武/福田一成・黒崎 淳/慶應義塾大学/佐藤春樹

民生分野における複数主体連携による低炭素社会構築の一つのプランとして、コージェネレーション等の熱利用を最大化するための予測制御と情報化システムを熱力学とデータシミュレーション技術の融合により開発する産学連携プロジェクトを紹介する。

■フィールドレポート
○鹿島コンビナートの省エネ事業/鹿島南共同発電/斎藤 進

今回実施した、各社低位レベル温水熱回収及びガスエンジンコジュネ設備設置等による既存発電設備との熱共有事業は、共同出資各社からの低位レベル温水受水と発電所内の排熱回収と省エネを融合させることにより、総合効率改善を図る。
○共立蒲原総合病院のESCO/山武/菊田 晃

ESCOとは、単なる高効率機器の施工ではなく、その省エネ性能を長期にわたり担保する仕組みである。今回ご紹介する共立蒲原総合病院様のESCO事例は、導入後よりお客様と有機的に連携し、確実な省エネルギーを実現している。山武の豊富なESCO事業施工実績と運用システムにより、設備性能を長期にわたり維持していく仕組みについて解説している。
○振動を利用したエネルギー創成/音力発電/速水浩平

私達は日頃の暮らしの中で音や振動、熱等のエネルギーを無意識の内に捨てている。これらのエネルギーを効率的に集め、発電に利用することが可能となれば、新エネルギーとして多種多様な応用も期待出来る。本論文は日常生活の中にある「振動のエネルギー」を利用した『発電床』やこの基盤技術である『振力発電』の技術特性とその応用について説明する。

■シリーズ:環境共生建築
○集合住宅(越谷レークタウン)での太陽熱利用/大阪テクノクラート/峯 考弐

UR都市機構が進めている越谷レークタウン特定土地区画整理事業で、(大和ハウス(株)・大栄不動産(株))による大規模集合住宅開発において住宅からの排出ガス削減対策(CO2 20%削減対策)として太陽熱を利用した給湯・暖房エネルギー供給システム(街区住棟セントラル給湯・暖房システム)の概要を紹介する。
1,935円
■特集1:蒸気による省エネルギー
○低圧蒸気の昇圧・再生による省エネルギー/テイエルブイ/高田敏則

これまで蒸気プラントでは、ボイラーや蒸気プロセスの効率改善、蒸気漏れ対策などが行なわれてきた。しかし、まだ多くの蒸気プラントでは、大気に熱放散している湯気や、使い道がないために余剰となった蒸気が放出されており、これまでこれらは再利用できないものと諦められ、改善が行なわれていないケースが多い。本稿は、この蒸気の未利用エネルギーに着目し、このような廃蒸気を低圧・中圧の蒸気に昇圧、再生し、かつ同時にドレンの移送、再利用も可能にした新しい省エネルギー技術について紹介する。
○SCM(Steam Z Condition Monitoring)の導入による漏洩蒸気削減計画/ゼットエンジニアリング/石井哲哉・伊能芳彦

スチームトラップからの蒸気ロスを、オリフィス型トラップとSCM(継続的管理委託)の活用により削減する手法を、想定条件に基づきシミュレーションし、その効果を紹介します。スチームトラップの保全管理・運用対策計画に活用下さい。
○省エネルギーと環境保全に最適な温調トラップの効果/ミヤワキ/高田雅史

スチームトラップの四大要素(経済性、生産性、耐久性、保守性)から見た温調トラップの効果を中心に、、地球環境保全にも貢献する最適なスチームトラップとして温調トラップを紹介する。一番大きな利点は復水の顕熱が利用できて、蒸気の節減が図れることである。
○スクリュ式小型蒸気発電機『M.S.E.G.』/神戸製鋼所/松隈正樹・上原一浩

スクリュ式小型蒸気発電機M. S. E. G.は、少量の蒸気でも高効率の発電ができるとともに、減圧制御機能を有する高性能小型蒸気発電機であり、さまざまな生産部門などで生じている余剰蒸気の有効利用と二酸化炭素排出削減に寄与していく。
■特集2:ガスタービン遠隔監視システム3
○ニイガタ集中監視システム NESTY/新潟原動機/阿部健司

新潟原動機の遠隔監視システムは、エンジン開発時の監視経験から生まれた。エンジン監視のための様々な機能を実装し、現在では120台余のエンジン監視を行うに至った。これまでに蓄積された情報をもとに、予防保全システムへの発展を目指している。
○ガスタービンコンバインドサイクルの遠隔監視サービス/三菱重工業/三上尚高

発電プラントにおける遠隔監視システムは運転支援や異常診断、予防保全等に活用され、近年、主にIPP (Independent Power Producer-独立発電事業者)のGTCC(Gas Turbine Combined Cycle)にて採用が拡大している。本稿では、当会GTCCの遠隔監視サービスについて紹介する。
■エネルギー事情
○エネルギー資源の動向と火力発電技術の今後/電力中央研究所/佐藤幹夫

原油価格が急騰を続ける中、発展途上国を中心にエネルギー需要が急増している。また、ポスト京都議定書に向けた国際的な議論が高まっている。このような状況を背景に本稿では、最近のエネルギー情勢とCO2削減に重要な火力発電技術の将来展望を概観している。
■テクニカルレポート
○固体高分子形燃料電池用白金代替触媒の研究動向/横浜国立大学/太田健一郎・石原顕光

固体高分子形燃料電池は自動車用電源として期待されているが、その本格普及のためには、現在使用されている白金触媒に代替する非白金触媒の開発が必要不可欠である。本稿では特に酸素極に注目し、非白金酸素還元触媒の研究動向を概説した。
○クラスター型エネルギーマネジメントシステム(CEMS)の開発/山武/福田一成・黒崎 淳/慶應義塾大学/佐藤春樹

民生分野における複数主体連携による低炭素社会構築の一つのプランとして、コージェネレーション等の熱利用を最大化するための予測制御と情報化システムを熱力学とデータシミュレーション技術の融合により開発する産学連携プロジェクトを紹介する。
■フィールドレポート
○鹿島コンビナートの省エネ事業/鹿島南共同発電/斎藤 進

今回実施した、各社低位レベル温水熱回収及びガスエンジンコジュネ設備設置等による既存発電設備との熱共有事業は、共同出資各社からの低位レベル温水受水と発電所内の排熱回収と省エネを融合させることにより、総合効率改善を図る。
○共立蒲原総合病院のESCO/山武/菊田 晃

ESCOとは、単なる高効率機器の施工ではなく、その省エネ性能を長期にわたり担保する仕組みである。今回ご紹介する共立蒲原総合病院様のESCO事例は、導入後よりお客様と有機的に連携し、確実な省エネルギーを実現している。山武の豊富なESCO事業施工実績と運用システムにより、設備性能を長期にわたり維持していく仕組みについて解説している。
○振動を利用したエネルギー創成/音力発電/速水浩平

私達は日頃の暮らしの中で音や振動、熱等のエネルギーを無意識の内に捨てている。これらのエネルギーを効率的に集め、発電に利用することが可能となれば、新エネルギーとして多種多様な応用も期待出来る。本論文は日常生活の中にある「振動のエネルギー」を利用した『発電床』やこの基盤技術である『振力発電』の技術特性とその応用について説明する。
■シリーズ:環境共生建築
○集合住宅(越谷レークタウン)での太陽熱利用/大阪テクノクラート/峯 考弐

UR都市機構が進めている越谷レークタウン特定土地区画整理事業で、(大和ハウス(株)・大栄不動産(株))による大規模集合住宅開発において住宅からの排出ガス削減対策(CO2 20%削減対策)として太陽熱を利用した給湯・暖房エネルギー供給システム(街区住棟セントラル給湯・暖房システム)の概要を紹介する。
1,935円
■シリーズ:CHP・DHCの普及に向けて~洞爺湖サミットを巡る動き~
○コージェネレーション・地域冷暖房普及促進協議会の発足および国際シンポジウム「コージェネレーション・地域冷暖房の新たな挑戦」/日本ガス協会/高橋俊行

 コージェネレーションおよび地域冷暖房のさらなる普及促進のために「コージェネレーション・地域冷暖房普及促進協議会」を立ち上げた。今後普及促進のための情報発信や政策提言を行っていく。最初の活動として、幕張で国際シンポジウムを開催した。
○地球エネルギーと環境問題に解決をもたらすCHPの役割/編集部

 3月14日幕張にて「コージェネレーション・地域冷暖房の新たな挑戦~地球温暖化抑制へのミッション~」と題するCHP・DHC国際シンポジウムが開催された。プログラムの一つであった、国際エネルギー機関(IEA)シニア・アナリストであるトマス・M・カー氏の基調講演を報告する。
○EUにおけるCHP普及戦略/編集部

 3月14日幕張にて「コージェネレーション・地域冷暖房の新たな挑戦~地球温暖化抑制へのミッション~」と題するCHP・DHC国際シンポジウムが開催された。プログラムの一つであった、ヨーロッパコージェネレーション協会会長であるでキース・デン・ブランケン氏の特別講演を報告する。
■特集1:蒸気による省エネルギー1
○蒸気利用による効率的温水製造の提案/ヨシタケ・アームストロング/津布久剛

 熱エネルギー利用システムの中で『温水』は重要な役割を果たしており、その製造には様々な方法が採用されている。本稿では蒸気利用による効率的温水製造の提案として、蒸気を使った瞬間湯沸かし器「フローライトテンプ」を紹介する。
○蒸気の質の改善による省エネ・生産性・品質の向上/テイエルブイ/高田敏則

 蒸気は産業分野で最も多用される熱エネルギーであり、この使い方によって蒸気の使用量や蒸気プロセスの生産性、生産物の品質が大きく左右される。
一方、蒸気プラントでは蒸気のクリーン度や圧力・温度、乾き度などの『蒸気の質』に関する問題・課題が恒常的に発生しており、この改善が必要とされている。本稿は、『蒸気の質』の問題についてその原因と効果的な改善技術について紹介する。
○スチームトラップによる省エネ推進/タイコフローコントロール/桐山 高

 原油高騰のおり、燃料削減のために実例を引いて、スチームトラップにおける省エネルギーの進め方と最新の省エネトラップを紹介する。経済性を考えたCO2削減方法のひとつを提案する。
■特集2:ガスタービン遠隔監視システム2
○マイクロタービンコージェネの遠隔監視と健全性の評価/荏原製作所/中川貴博

 マイクロタービンの運用において、遠隔監視によるメンテナンスのサポートが重要である。遠隔監視システムから得られるデータの分析から、故障診断や故障予知が可能であり、その実践により、高い年間稼動信頼性と起動信頼性が達成される。
○ガスタービンの遠隔監視診断技術/日立製作所/林 喜治・吉田卓弥・後藤仁一郎

 遠隔監視データを基に、発電設備の監視診断を行うシステムを構築した。これは産業用ガスタービン/コンバインド型火力発電プラントの性能診断機能、ガスタービン高温部品の余寿命診断機能を備える。このシステムの機能と特徴について説明する。
■エネルギー事情
○国際的なガス需給の現状と展望/日本エネルギー経済研究所/森田浩仁

 天然ガス利用は、世界で堅調に拡大してきた。LNGは面的、量的な拡大のみならず、取引形態も変化しつつある。本稿は天然ガス需給を概観し、LNG取引形態の変化について展望する。また、価格上昇圧力が需要拡大に負の影響を及ぼすことを指摘、危惧する。
■テクニカルレポート
○貴金属を全く使わない燃料電池/ダイハツ工業/田中裕久・山田光治・朝澤浩一郎

 白金を全く使用せずにCO2も排出しない、省資源、低コスト化が可能な新燃料電池「貴金属フリー燃料電池(Precious Metal-free Fuel Cell)」を、(独)産業技術総合研究所と(株)大塚化学との共同研究により開発したので、その技術概要について紹介する。本技術は、2007年9月にドイツの化学速報誌「Angewandte Chemie」にて「Hot Paper(重要論文)」として掲載された。
○超小型ガスタービン用遠心圧縮機の開発/東京都立産業技術高等専門学校/平野利幸/法政大学/辻田星歩

 高いエネルギー密度を有し、再利用可能な携帯用電源として「マイクロガスタービン」の開発が期待されている。本報では超小型ガスタービン用遠心圧縮機の設計指針を確立することを目的とし、そのモデルを設計、製作し実験および数値解析行った事例を紹介する。
■フィールドレポート
○栃木県立がんセンターのESCO事業/東京ガス/山内義実

 栃木県では、「栃木県立がんセンター」を県有施設第1号のESCO事業として取り組んでおり、平成19年4月よりESCO事業を開始している。ここではその事業概要を紹介する。
○太陽熱を活用した空調の省エネルギーシステムの研究開発/三洋電機/津野勝之

 太陽熱により駆動する吸収式冷凍機により生成された25℃冷水を熱源とし冷房時の冷凍サイクルの高効率化を行う。暖房では太陽熱を直接ヒートポンプサイクルに投入する、GHPによる「高効率ハイブリッド冷暖房システム」の研究開発を行い、1年間の実証試験が終了した。その概要と試験結果概況について報告する。
○リサイクルプラザへのマイクロ風力の導入/大阪府立工業高等専門学校/伊藤詣二・藤原徳一/北河内エコエナジー/三好國司

 NPO法人北河内エコエナジーと大阪府立工業高等専門学校の連携のもと、開発を行っているマイクロ風力発電システムについての紹介と、北河内4市リサイクルプラザ“かざぐるま”へのマイクロ風力発電システムの納入までを紹介する。


1,935円
■特集1:NEDOによる太陽光発電の新技術(大規模編)
○亀山市調整池太陽光発電設備/シャープ/深谷百合子

 シャープ亀山工場に隣接する亀山市調整池に、200kWの水上設置型太陽光発電システムを設置した。本システムは、設置場所として未利用地だった水面に、フロート式の架台を利用して水上設置した点が最大の特長であるが、施工性の向上や強度対策にも配慮した。
○劇団四季 新芸術センター本館/四季/鈴木俊和

 劇団四季は、1983年に横浜市青葉区あざみ野に稽古場を建設し、演劇活動の拠点としてきた。環境に関する最も大規模な取り組みが「太陽光発電」の導入である。システム導入にあたっては、太陽光発電事業に実績を持つ、京セラにアドバイスをもらえることとなった。既に京セラは本社ビルで大規模な太陽光発電システムを採り入れて、NEDO技術開発機構との共同研究を進めていることは有名である。
四季芸術センター本館の太陽光発電システムは、平成18年度「太陽光発電新技術等フィールドテスト事業」への共同研究テーマとして提案するに至り、採択され、本共同研究を実施することになった。
○(株)日之出運輸 倉敷市曽原の冷凍倉庫の太陽光発電/日之出運輸/武政和利

 環境への負荷が高いとされる運輸会社が果たすべき社会的責任とは何か。その回答の一つとして当社が選んだのが太陽光発電による事業所全体からの二酸化炭素排出量削減である。
NEDOとの共同事業の経移から運用までと今後の可能性。
○(株)星山商店 栄工場の太陽光発電/星山商店/石橋 豊

 地球環境に優しい企業であるために、資源のリサイクル(鉄、非鉄等の金属スクラップ、廃プラスチック類、紙類等の中間処理による再資源化)を中核となす弊社が取り組んだ自然エネルギーによるクリーンな発電の導入によるCO2の削減と社会への貢献。
○岡山県企業局 西之浦浄水場/岡山県企業局/萩原 直

 岡山県企業局は地球環境問題に対する貢献を目的とし、浄水場の上部空間を有効活用した太陽光発電システムの導入を行っており、中国・四国地方最大の出力を誇る。またこの設備を生かしたPR、啓発活動を行っている。
■特集2:ガスタービン遠隔監視システム 1
○へリオネット(Helionet21)/エネルギーアドバンス/錦織 稔

 (株)エネルギーアドバンスは、自社のヘリオネット21(Helionet21)遠隔監視システムを活用し、ガスコージェネレーション設備等の安定稼動などをサポートしている。本システムは、警報監視・故障原因分析はもちろん、予防保全や高効率運転のための運転状況分析などの機能も担っている。システムの概要、活用事例を紹介する。
○遠隔監視装置「新テクノネット」/川崎重工業/高橋慶州・田中利直

 1988年に、遠隔監視装置を開発して運用を開始して以後、種々の改良を加えるとともに運用データの蓄積を行って来た。その結果、2006年に新たに、遠隔診断機能を追加した新テクノネットを開発してその運用を開始した。
■エネルギー事情
○原油価格はなぜ高いのか? そして天然ガスは?/石油天然ガス・金属鉱物資源機構/野神隆之

 原油価格は2008年4月には1バレル当たり120ドルに接近するなど高騰している。これは石油が足りなくなって発生している事象なのか。本稿では、最近の原油価格高騰の背景と今後の展望につき述べるとともに、天然ガス市場の状況についても触れる。
○緩慢な再スタート、中国のLNG輸入/石油天然ガス・金属鉱物資源機構/竹原美佳

 最近、中国は豪州、カタールと契約を締結したが、中国が市場価格でLNGの大量購入に動くと見ることは早計ではないか。中国における輸入LNGの需要は、代替燃料やパイプラインガス輸入に左右される。また、ガス価格は統制されており、当面高値が続く輸入LNGの使用は、割安な国産ガスや既存の輸入LNGと混ぜ、プール価格で販売できるエリアにかぎられるのではないか。
■テクニカルレポート
○リニューアルWマルチ・ビル用マルチ30馬力の開発/三洋電機/金澤 訓・吉永摂理

 現在、GHP業界の主流は大容量化と市場リニューアル対応である。本稿では、昨秋発売したWマルチのリニューアル対応機、そして、新技術による高い信頼性と中間負荷時のCOPにおいて業界最高水準を達成した弊社初ラインナップのビル用マルチ30馬力について紹介する。
■フィールドレポート
○エネルギーのベストミックスを考慮した東京駅サピアタワー(SapiaTower)/ジェイアール東日本建築設計事務所/松村博志

 サピアタワーは東京駅ステーションシティの開発第一弾として東京駅の日本橋口に完成した。建物は、オフィス,ホテル,コンファレンスの3つの機能から構成されている。東京駅を一つの大きな街ととらえ,「東京駅が街になる」というコンセプトのもと,東京駅エリアを東京ステーションシティとした。複合ビルならではの用途上の利便性と環境性・経済性に応じて、エネルギーを上手に使い分けて利用することが環境負荷低減にとって「エネルギーのベストミックス」は今後の重要課題と考える。
○温泉から得られる天然ガスを利用した極楽湯柏店におけるコージェネ導入/日比谷総合設備/佐竹江井

 スーパー銭湯の温泉から得られるメタンガスをコージェネレーションの燃料として用い、施設の省エネと温室効果ガス排出量削減を図り、システムの運転開始から約1年を経た。本編では導入の経緯とシステム構成、設計のポイント等について紹介する。
○尾道市立市民病院天然ガスコージェネレーション導入事業について/尾道市民病院/新川禎享

 設備の更新にあたり、環境負荷の低減・省エネルギー手法の導入・運転費の低減が図れる設備システムを検討するなかで、天然ガスコージェネレーションシステムを導入することが決定した。その運転計画ならびに導入の効果について内容を示す。
○市原ニューエナジー廃棄物発電・熱供給施設/市原ニューエナジー/矢作 尚/タクマ/安達弘幸

 市原ニューエナジーは、民間の焼却施設として業界でも類のない廃棄物コジェネレーションシステムを構築し、営業運転を開始した。廃棄物発電と地域産業に根差した熱供給により、廃棄物処理を通じて地域社会との共存共栄、地球温暖化防止に取り組んでいる。
1,935円
■特集1:LNG供給技術の進展
○天然ガスの液体燃料化(GTL)技術の現状/石油天然ガス・金属鉱物資源機構/末廣能史
 カタールで大規模GTLプラントが稼動し始めたものの、昨今のプラントコスト高、高天然ガス需要により、GTLプロジェクトへの投資は見かけ上、停滞しているように見える。しかし、油は輸送し易いこと、また、高価格で販売できることから、ストランデッドガス田開発に対する手段として、依然、期待されている。大規模ガス田適用のカタールSasol、Shellは引き続き順調にプロジェクトが進捗している。
○ガスクロによる天然ガスの組成分析/島津製作所/田辺省三
 天然ガスのACを用いた分析について、LNGの取引きによく利用されるGPAの分析法をメインに概説。装置構成、成分の分離法、定量法などについて説明。また実際の分析例を示した。
○国産LNG貯槽タンクとLNGサテライトタンク/石井鐵工所/橋本直也
 我が国初の国産LNGを貯蔵する平底円筒形タンクとLNGサテライト基地で都市ガスや産業用発電燃料となるLNGを貯蔵する縦置円筒形タンクの建設実績を踏まえ、それぞれのタンクの構造、材料及び機能について概要を紹介する。
○LNG冷熱利用技術/大阪ガス/徳田忠士
 近年、環境意識の高まりと共にLNG取扱量は年々増加しており、その冷熱を有効活用することは省エネルギーの観点から有意義である。本稿では、LNG冷熱利用の際の検討事項を整理すると共に、大坂ガスにおけるLNG冷熱利用への最近の取り組みを紹介する。
○内航LNG船受入基地 四国ガス高松工場/四国ガス/時政和彦
 四国ガス(株)では都市ガスの原料を天然ガスへ転換する事業を平成14年から進めている。本稿では、平成15年から四国の天然ガス基幹工場として操業を開始した高松工場について紹介する。高松工場では、LNG内航船による運搬、受入を国内で初めて採用している。
○最近のLNG船技術/日本郵船/三橋孝司
 環境問題や基地建設コストの高騰によりOFFSHORE基地、中小規模ガス田をターゲットとした新しい輸送形態確立に向けた検討が各所で進められている。本稿ではニッチマーケットを狙ったこれら新技術を紹介したい。
○LNGの船上再液化/三菱重工業/岡 勝
 LNG船の推進方式の選択には、貨物の自然ボイルオフによる輸送損失回収の方法が密接に関係する。従来、ボイルオフガスはボイラや発電機関の燃料として推進に使われてきたが、船上再液化プラントの実用化により、高効率低燃費の推進機関を採用することが可能となった。
■特集2:天然ガス自動車の最新動向2008 2
○CNG車普及促進モデル事業/東京ガス/大池初典
 国土交通省が平成17年度に開発した「CNG車普及促進モデル事業」について、関東地域では、さいたま市、横浜市、川崎市、柏市が、モデル地域の指定を受けている。東京ガスが参加しているさいたま市、川崎市、横浜市の3モデル事業の活動状況を紹介する。
○近畿地区におけるCNGモデル事業/大阪ガス/山本 昇
 近畿地区においては「黒煙ゼロの街づくり」を共通の目的として広域に、国、地方自治体、大学、関係団体及び産業界が連携して、天然ガス自動車の普及を目指す「近畿黒煙ゼロ推進連絡協議会」が確立されるなど事業の拡大が進んでいる。
■エネルギー事情
○ソーラーシティー“DAEGU”(大邱)2050計画/慶北大学/洪 元和/横浜国立大学/元アンナ
 温室効果ガスの削減、地球温暖化の緩和のために、太陽エネルギーをはじめとする再生可能エネルギーを導入することが、都市の計画において求められているということを理解することが重要である。それ故に、すべての都市は化石燃料から持続可能でかつ再生可能なエネルギーに徐々に移行しながら、環境にやさしい都市に向かうべきである。
このような過程を経ることによって、ビジネスを先導する環境関連プロジェクトの中で先進的な都市経済が構築される。テグ(Daegu)市ソーラーシティプロジェクトは5年間のソーラーシティ実行計画にもとづいて、温熱を供給する太陽熱システム、太陽光発電システム、小水力発電システムなどの導入普及に焦点を当てている。しかし、長期的視点にたった、住宅プロジェクト、都市計画、交通計画は考慮されていない。
Solar city Daegu 2050プロジェクトは、持続可能なエネルギーシステムを構築するための中長期的な政策を示すもので、産業・経済の発展だけでなく地域経済の発展と環境の保護に長期的に貢献しようとするものである。
■テクニカルレポート
○遠くのメタン濡漏を見逃さないレーザーメタン検知器/東京ガス/小松泰直
 ガスには付臭剤を添加する等様々に工夫されているが、漏洩箇所の特定は困難かつ危険を伴う場合もある。このレーザーメタン検知器は、メタン漏洩を迅速かつ遠隔から捉えることが可能で、早期に漏洩箇所を特定することが可能である。
○ガス吸収冷温水機FシリーズPE型 高期間効率機の開発/三洋電機/小林崇浩
 一般空調では、夏場のピーク負荷を基準に機器容量が選定されるが、実際には負荷率20~50%程度で運転することが多い。そこで当社は、部分負荷での効率向上とコストパフォーマンスの向上を目指した「FシリーズPE型 高期間効率機」を開発した。
○12MW級ガスタービンコージェネレーション設備の性能/タクマ/望月健一郎
 本稿では、国内初の導入となったシーメンス社製ガスタービンSGT-400を中核とした12MW級コージェネレーション設備TCP-12000について、その性能試験結果と稼動後の性能を中心に紹介するものです。
■フィールドレポート
○LNGを活用した炭酸ガス排出量の削減/日立製作所/坂内正明
 日本産業界にとって炭酸ガス排出量の削減は、企業の環境への取り組みとしてその重要性が増している。ここでは環境省が作った「自主参加型排出量取引制度」を利用し、LNG(液化天然ガス)を活用して炭酸ガス排出量を削減した事例を紹介する。
■シリーズ:環境共生建築シリーズ
○関西大学総合学生会館 メディアパーク 凜風館/竹中工務店/布上亮介
 大学創立120周年記念事業の一環として建設された厚生施設で、地球環境負荷の低減に貢献できるキャンパスづくり(ECOキャンパス)のシンボルとなっている。この度学校として全国初のCASBEE評価認証Sランクを取得することができた。
1,935円
■特集1:天然ガス自動車の最新動向2008 1
○天然ガス自動車の最新動向/日本ガス協会/西田温信

 最新の環境問題の中で、天然ガス自動車が低公害車としてのポジショニングと果たす役割について解説。
○三菱ミニキャブ・バイフューエル車の開発/三菱自動車/浅田国英/三菱自動車ロジテクノ/久留島義彦

 エコカーとして注目を集めているCNG車は、充填設備等のインフラが充分でなく、燃欠問題が普及の妨げとなっていた。この弱点を解決する待望のガソリン燃料での走行も可能なバィフューエル車を自動車メーカ系列としては、日本初投入となる「三菱ミニチャブ・バィフューエル車」の開発概要を紹介する。
○いすゞ新型エルフCNG-MPIの紹介/いすゞ自動車/若村泰弘

 いすゞは05年よりCAG-MPIエンジン搭載車を発売し好評を得ている。今回アイドルストップ機能の採用や排ガス性能の向上など更なる改良を施し、最先端の低公害トラックとして進化させた。
○大型天然ガストラックの開発/日本ガス協会/鯨井寛司/日産ディーゼル/中村 明

 NOxやPM等による国内大都市圏の大気汚染対策が早急に求められている。そこで、新たに天然ガスエンジンを開発し、車両総重量25tの大型CNGトラックと大型LNGトラックに搭載した。本車両の公道走行試験を実施し、実用性を評価したので、その結果を紹介する。
○愛知県におけるCNG車普及促進モデル事業/東邦ガス/小川 勉

 愛知県内のCNG車普及モデル事業の取組として、中部国際空港島及び小牧市を地域とした取り組みがある。中部国際空港は2005年に環境配慮を基本理念に開港している。小牧市は、同年に環境都市宣言を行い、良好な環境づくりを進めている。そのタイミングに始めたCNG車普及促進モデル事業の取組を紹介する。
○札幌中央卸売市場における天然ガス自動車の活用/北海道ガス/杉本雅之

 平成14年度よりNEDO地域新エネルギー補助事業を活用して行った札幌中央卸売場の構内運搬車・フォークリフトの天然ガス化について、その背景・課題・導入の結果・今後の展開について札幌市の動向も踏まえて報告する。
■特集2:話題のCO2固定化技術 4
○油田微生物利用メタン生成技術/帝国石油/前田治男/中外テクノス/藤原和弘

 油田内生息微生物利用メタン生成技術とは「水素生成菌」の作用を利用し、枯渇後の地下油層内に取り残された原油を基質として水素を生成、同水素と地中貯留のために地下に圧入したCO2を反応させ「メタン生成菌」の作用によりメタンに変換する技術である。
○炭酸ガスを原料とする合成ガス製造プロセス/千代田化工建設/程島真哉

 天然ガス、及びその中に含まれる炭酸ガスを原料として用いる、炭酸ガス/水蒸気リフォーミング・合成ガス製造プロセスが千代田化工建設(株)によって開発された。カーボン析出抑制能に優れた触媒を用いることで、低エネルギー消費で効率良く合成ガスを製造することが可能となった。
■テクニカルレポート
○家庭用分野における太陽熱利用に関する動向と取り組み/東京ガス/永田敬博

 東京ガス(株)は(独)建築研究所と共同で、集合住宅をターゲットとして、集熱パネルをベランダの手摺と一体にできるような、「次世代型ソーラー給湯システム」の開発に取り組んでいる。本稿では太陽熱利用の動向及び同社での取り組み状況について概説する。
○亜臨界水を用いるバイオマス廃棄物のガス化・水素製造/静岡大学/佐古 猛・岡島いづみ

 近年、バイオマス廃棄物をエネルギー資源として有効利用するための技術開発が注目されており、その中で亜~超臨界水利用技術の研究開発も盛んに行われている。ここでは、臨界温度以上で臨界圧力以下の亜臨界水を用いるバイオマス廃棄物のガス化・水素製造技術について説明する。
■フィールドレポート
○環境にやさしい施設 シンクパークタワー(ThinkPark Tower)/世界貿易センタービルディング/石川敏行

 ThinkPark Towerは大崎西口に立地した大型開発で交通利便性がよく、環境対策として、建物周囲には多くの樹木を配置し、低層建物の屋上緑化により、ヒートアイランド現象を低減とさせ、加えて、各種の高効率の設備、蓄熱・蓄電設備を設けて総合的な省エネルギー対策を行い,環境負荷低減を行っている。
○石川県珠洲(すず)市バイオマスメタン発酵処理施設/カワサキプラントシステムズ/遠藤健一郎

 石川県珠洲市バイオマスメタン発酵施設は、国交省と環境省が連携して建設されてもので、下水汚泥・し尿・浄化槽汚泥・農業集落排水汚泥・生ゴミの5種のバイオマスを既存の下水処理場に集約混合し、メタン発酵する施設である。
○エネルギーを取り巻くリスクに対応するエネルギーソリューション/日立製作所/坂内正明

 京都議定書の約束期間が本年(2008年)からスタートし、温暖化対策の実行が加速されようとしている。原油高騰が恒常化している状況下で産業界では従来に増した温暖化抑止への対応が要求されている。本稿はエネルギー価格変動に順応したソリューションを事例を中心に提言する。
1,935円
■特集1:天然ガス化燃料転換の最前線
○天然ガス利用の進展について/都市ガス振興センター/柴田祐介
○日本山村硝子東京工場の燃料転換事業/日本山村硝子/鳥居豊彦
○古河スカイ(株)における温暖化対策/古河スカイ/山下陽一

■特集2:エネルギーシステム性能改善の歴史2
○水素・燃料電池の歴史と技術の変遷/燃料電池開発情報センター/宮原 純
○ガス給湯器の性能改善/日本ガス石油機器工業会/前田博通

■テクニカルレポート
○セラミックリアクターの開発/産業技術総合研究所/淡野正信・藤代芳伸・鈴木俊男・山口十志明
○高効率の次世代量子ドット太陽電池/筑波大学/岡田至崇
○高効率ガスエネルギーシステム「ジェネハーモ」の開発/東京ガス/刑部尚樹
○小型ケミカルヒートポンプの原理試作/大阪ガス/竹森利和
○熱効率103%の潜熱回収温水器/ヒラカワガイダム/島倉 聖
○排熱利用蒸気発生装置/荏原製作所/入江毅一

■フィールドレポート
○ザ・プリンスパークタワー東京における高効率ガスエンジンコージェネレーションの稼動評価/芝浦工業大学/村上公哉/鹿島建設/枡川依士夫・大橋清文
○新エネルギー等地域集中実証研究「八戸市 水の流れを電気で返すプロジェクト」について/八戸市環境部/十文字和英

■シリーズ
○コージェネレーションを構成・付帯する関連設備の最新技術
  ターボ機器制御システム/インベンシス システムス/野村一男
○普及拡大なるか?マイクロ風力発電の実力を見る
  ループウイング型風力発電装置/ループウイング/吉田 穰

1,935円
■エネルギー事情
○GHGプロトコル「系統電力削減プロジェクトによる温室効果ガス削減量算定ガイドラインについて」/大阪ガス/纐纈三佳子

 07年8月、WBCSD(持続可能な発展のための世界経済人会議)とWRI(世界資源研究所)が行うGHGプロトコル・イニシアティブより、系統電力削減対策によるガイドラインが策定された。本稿ではこの内容を概説する。
■特集1:おめでとう20周年GHP
○GHP20年の歩み/GHPコンソーシアム/山岸一夫

 GHPガスヒートポンプは、約10年の懐任期間を経て1987年に市場に登場した。爾来20年幾多の困難を克服して業務用空調市場で確たる地位を占め、ガス冷房の主力となるまでに成長、省エネ炭酸ガス削減、電力・ガスの負荷の平準化に貢献している。
○ガスヒーポンの最新技術動向/東京ガス/安孫子徹

 これまでの販売を支えてきた最新技術として大型化、高効率化、多機能化があるが、ここにきて停滞気味の販売を伸長させるためには新商品による新規市場の獲得や信頼性、耐久性向上の技術開発による従来市場の拡大が肝要である。
○ビル用マルチGHPの開発史/鹿島建設/村田和也

 ビル用マルチGHPの開発史を、設計者の視点から評価した。設計自由度、COP、騒音、メンテナンス間隔等で大幅な改善が見られる。またEHPと比較したGHPの特長、発電機付GHPの可能性について述べる。
○水熱源GHPの開発/東京ガス/村上 高

 GHP市場の拡大を図るために水熱源GHPを開発した。従来の空冷GHPを設置できない現場や、ヒートアイランド対応を考えているユーザーに最適であると考えている。また水熱源にすることで高効率や小型化も実現した。
○高井病院におけるハイパワーエクセルの導入/大阪ガス/齊藤 理

 ガスヒーポン「ハイパワーエクセル」は20馬力の室外機に約4kwの発電機を搭載し、室外機で使用する電力全てを賄うと共に、系統連系により建物内負荷へ給電する。本稿では、既築病院の空調改修での省エネ事例を紹介する。
■特集2:エネルギーシステム性能改善の歴史1
○コージェネレーションシステム高効率化の動向/日本コージェネレーションセンター/杉山雄一郎

 原動機別CGSの導入量変化について総計分析と動向及び関連技術紹介を行っている。特に発電効率改善や低Nox化の変遷について、JCGC仕様データ集に基いて調査し5年又は10年毎区分にて詳細状況説明がされている。
○吸収式の性能改善/日本ガス協会/西山教之

 ガス吸収冷温水機は、1968年に二重効用型が開発されてから、セントラル空調システムの熱源機として普及している。本報では高効率や小形軽量化等のこれまでの性能改善の取り組みや今後の取り組みについて報告する。
○ボイラの性能改善/川重冷熱工業/柳田高秀

 ボイラーの特徴と性能改善の歴史と技術の変遷及び最新式の大型貫流ボイラーを紹介する。また、今後の性能改善への取り組みと進むべき方向を紹介し、さらなる技術改善と新技術の開発で、一層の省エネルギーを図る。
■特集3:エコキャンパス2
○武蔵学園(武蔵大学 武蔵高等学校中学校)のエコキャンパス/武蔵大学/増田隆彰

 武蔵学園は1922年の創立以来、学園の中央を横断する濯川を中心として緑の育成に取り組み、現在では屈指の「緑豊かな川の流れるキャンパス」として景観構成を有すると共に、多彩な省エネルギー施設も見るべきものがある。
○省エネルギー・自然エネルギー利用は如何にして進むか/武蔵工業大学/宿谷昌則

 建築における省エネルギーや自然エネルギー利用は、窓や壁に施す工夫によってまず行われるべきである。そのような工夫を試みた大学キャンパスで実際に起きた事柄を振り返って、省エネルギー・自然エネルギー利用は如何に進むか・進まないかを、将来への展望を含めて述べた。
■テクニカルレポート
○スクリュ式小型蒸気発電機『M.S.E.G.』/神戸製鋼所/松隈正樹・上原一浩

 スクリュ式小型蒸気発電装置「M.S.E.G.」は、通常のタービン式発電装置と異なり、少量の蒸気でも高効率の発電ができるとともに、蒸気圧力制御機能を備えた特長を有している。スクリュ式小型蒸気発電装置の技術と活用事例を紹介する。
■シリーズ:普及拡大なるか?マイクロ風力発電の実力を見る
○縦軸型風力発電装置NWT Aシリーズの開発/日本飛行機/大野俊仁

 縦軸型風力発電装置は、プロペラ型のものに比べて騒音が小さい等の特徴があるため、近年、比較的小型のものが都市部に設置される例が増えてきた。本稿では、日本飛行機が2007年に販売を開始した縦軸型風力発電装置の概要とこれまでの開発経緯等を紹介する。
■バイオマス発電利用技術シリーズ
○バイオガスから高純度メタンを精製・実用化/日本総合研究所/赤石和幸

 生ごみなどの有機性廃棄物を原料とするバイオガスは、食料との競合がないため、次世代のバイオ燃料として注目を浴びている。本稿では、バイオガスの供給事業に焦点を当て、コア技術の紹介や事業化のポイントを整理する。
1,935円
■特集1:エコキャンパス1
○エコキャンパス化のうねりと課題/武蔵工業大学/岩村和夫
○横浜国立大学におけるエコキャンパス/横浜国立大学/吉田 聡
○北九州市立大学 国際環境工学部のエコキャンパス/日本設計/桂木宏昌
○愛知学院大学 日進学舎のエコキャンパス/東邦ガス/中島亮/愛知学院/堀場久史
■特集2:話題のCO2固定化技術3
○京都メカニズムの現状、課題と今後の方向性/東京大学/松橋隆治
○CO2回収貯留を考慮したエネルギーシナリオ/東京大学/藤井康正
○CO2炭層固定化技術開発の現状と経済性評価について/環境総合テクノス/小牧博信・松見哲幸
■テクニカルレポート
○ガスタービン燃料の多様化/電力中央研究所/佐藤幹夫
○高効率ガスエコパックの実用化/東京ガス/本間 立
○ガス温水式セントラル換気ユニット「エアキュア」の開発/大阪ガス/荏開津孝生
○マイクロガスタービン消化ガスコージェネレーションシステム/荏原製作所/中嶋照幸
■フィールドレポート
○神戸三田プレミアム・アウトレットにおける発電機能付GHPの導入/大阪ガス/木村普己
○ドライミストによる蒸発冷房の現状/東京理科大学/辻本 誠
■まちづくりシリーズ
○京丹後発 環境循環都市への取り組み/京丹後市役所/後藤正明
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