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1,650円
5月号の憲法からバトンを繋いできた基本七法特集,アンカーは刑事訴訟法です。
今年度は「学説の役割と判例・実務との関係」を共通テーマに特集を組んでまいりました。各法分野,学説と判例・実務との距離感や関係性は様々ですが,論点により振れ幅が大きいのが刑事訴訟法とも言え,いまだ一部に鋭い緊張関係を内包する分野でもあります。歴史的展開の中で,学説と判例・実務はどのように進展し,歩み寄り,あるいはなぜ,なお強く対立を残すのでしょうか。刑事訴訟法という法分野が背負う宿命を通して「学説の役割」を考える,最終章らしい特集となりました。ぜひじっくりとお読みください。
「時の問題」は原子力発電所の規制と安全審査,「新法解説」はいわゆる刑事デジタル法について詳しく解説していただきました。12月号恒例,判例セレクトMonthlyの「判例の動き」も掲載! 充実の2025年最終号をお届けします。
行く年がみなさまにとって少しでも希望を灯すものでありますように。
今年も一年ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。

◆特集 刑事訴訟法の解釈における判例・実務と学説
4 目次・はしがき…川出敏裕
6  Ⅰ 強制処分の意義…安井哲章
14 Ⅱ 強制処分法定主義――検証の意義…緑 大輔
21 Ⅲ 公訴事実の同一性…池亀尚之
29 Ⅳ 取調べ受忍義務…濵田 毅
37 Ⅴ 起訴の基準――新たな刑事手続の構築に向けて…石田倫識

◆【巻頭言】
1 変わるものと変わらないもの…川出敏裕

◆【法学のアントレ】〔第105回〕
2 「なぜ?」「何のために?」を問う…滝谷英幸

◆【時の問題】
43 原子力発電所の規制と安全審査…川合敏樹

◆【新法解説】
48 情報通信技術の進展等に対応するための刑事訴訟法等の一部を改正する法律…池田公博

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第20回〕
58 司法権…高田 篤
最新判例に学ぶ行政法解釈〔第9回〕
69 第三者の原告適格――最判令和5・5・9民集77巻4号859頁…服部麻理子
法と経済学から見た民法判例〔第9回〕
78 背信的悪意者とこの周辺――最判昭和43・8・2民集22巻8号1571頁(百選Ⅰ・57事件),最判平成10・2・13民集52巻1号65頁(百選Ⅰ・59事件),最判平成18・1・17民集60巻1号27頁(百選Ⅰ・54事件)…西内康人
ちょっとだけ寄り道,会社法〔第9回〕
86 コーポレートガバナンス・コードは何を実現するのか…宮本航平
刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。〔第9回〕
93 賭博罪・富くじ罪の処罰根拠――越境型の扱いも含めて…和田俊憲

◆【演習】
100 憲法…大林啓吾
102 行政法…齋藤健一郎
104 民法…藤澤治奈
106 商法…森 まどか
108 民事訴訟法…村上正子
110 刑法…松尾誠紀
112 刑事訴訟法…宮木康博
114 労働法…天野晋介

◆【判例セレクトMonthly】
117 判例の動き目次
118 憲法判例の動き…只野雅人
120 行政法判例の動き…原田大樹
122 民法判例の動き…吉永一行
124 商法判例の動き…中東正文
126 民事訴訟法判例の動き…山田 文
128 刑法判例の動き…松原芳博
130 刑事訴訟法判例の動き…亀井源太郎
132 掲載判例目次
133 〔行政法〕納骨堂経営許可の取消訴訟における行訴法10条1項の主張制限(大阪地判令和7・4・25)…田中良弘
134 〔行政法〕持続化給付金訴訟最高裁判決(最判令和7・6・16)…大橋真由美
135 〔商法〕株主代表訴訟提起後の取締役会議事録等の閲覧謄写の許可(福岡地決令和7・4・10)…石川真衣
136 〔民訴法〕弁論の更新の懈怠が絶対的上告理由にあたるとされた事例(最判令和7・7・10)…池田 愛
137 〔刑法〕殺人未遂罪の不真正不作為犯の成立が認められた事例(新潟地判令和6・11・22)…小池信太郎
138 〔刑訴法〕接見等禁止の裁判に対する不服申立て(最決令和7・8・14)…緑 大輔
139 No.542掲載判例

◆Book Information
140 唐木智規=煙山 明 著『検察実務と刑事手続の基礎』
1,650円
長く苛烈だった夏がようやく終わり,秋の気配が色濃くなってきたと思ったのもつかの間,朝晩の冷え込みの中にはうっすら冬の足音さえも聞こえるようです。夏と冬の間にごく短い秋と春がある(四)季にあっては,折々の季節のことばがもつ意味も移ろってゆくのでしょうか。
11月号の特集は民事訴訟法。基本七法特集も6法目となりました。民事訴訟法において,判例・実務と学説の役割はどのように変化し,進展してきたのでしょうか。裁判実務の視点も含む厳選の6項目でお送りします。ぜひ,3頁の特集扉からお読みください。
「新法解説」では,第217回国会で成立した「譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する
法律」を取り上げました。非常に技巧的で難解と評されることもある法律ですが,譲渡担保等に関するはじめての制定法であり,画期とも言えるものです。民法のテキストなどで学んだ動産譲渡担保についての規律が,新法においてどのように整理され規定されたのか。限られた紙数のもと,民法の学習に必要な情報を整理・明快にご解説いただきました。ぜひご一読ください。

◆特集 民事訴訟法の解釈における判例・実務と学説
はしがき…垣内秀介
Ⅰ 当事者の確定…八田卓也
Ⅱ 確認の利益…酒井博行
Ⅲ 将来給付の訴えの利益…栁川鋭士
Ⅳ 信義則による遮断…渡部美由紀
Ⅴ 相殺と重複起訴…畑 宏樹
Ⅵ 民事裁判実務と学説――権利能力のない社団の財産帰属をめぐる紛争の審判対象…髙原知明

◆【巻頭言】
質問…垣内秀介

◆【法学のアントレ】〔第104回〕
「恩師」とは何か?――法学における「師弟関係」をめぐって…森 勇斗

◆【新法解説】
譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する法律…青木則幸

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第19回〕
議院内閣制…高田 篤

最新判例に学ぶ行政法解釈〔第8回〕
法的根拠なき通知の処分性――最判令和4・12・13民集76巻7号1872頁…戸部真澄

法と経済学から見た民法判例〔第8回〕
共同不法行為――最判平成13・3・13民集55巻2号328頁(百選Ⅱ・87事件),最判令和3・5・17民集75巻5号1359頁(百選Ⅱ・88事件)…西内康人

ちょっとだけ寄り道,会社法〔第8回〕
取締役の報酬――ESGと開示規制…小宮靖毅

民事執行・保全法の考え方〔第10回〕
金銭債権の差押え・仮差押え…青木 哲

刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。〔第8回〕
胎児性致死傷と結果の概念…和田俊憲

◆【演習】
憲法…大林啓吾
行政法…齋藤健一郎
民法…藤澤治奈
商法…森 まどか
民事訴訟法…村上正子
刑法…松尾誠紀
刑事訴訟法…宮木康博
労働法…天野晋介

◆【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕
堺市女性団体協議会への退去要請等の違法性(大阪地判令和7・3・21)…西村裕一

〔行政法〕
廃棄物処分場の汚染水対策に係る市町村間の事務管理の成否(最判令和7・7・14)…興津征雄

〔行政法〕
情報公開法6条1項の定める部分開示と情報の単位(最判令和7・6・3)…田中良弘

〔民法〕
人身傷害保険における限定支払条項と素因減額(最判令和7・7・4)…古谷貴之

〔商法〕
ニデック対牧野フライス製作所事件(東京地決令和7・5・7)…小柿徳武

〔民訴法〕
信用調査報告書の開示先企業の名称等が記載された文書の提出義務(大阪高決令和5・12・21)…工藤敏隆

〔刑法〕
具体的手口を知らない出し子の故意(最判令和7・7・11)…齊藤彰子

〔刑訴法〕
共同正犯から幇助の縮小認定(東京高判令和4・7・15)…池亀尚之

◆Book Information
森田 修 著『「民法と労働法」講義』
松井茂記 編著『ジャズをかけて、スターバックスのラテを飲みながら憲法を考える』
梅田康宏=渡部友一郎=飯田裕子 著『伝わる法務――若手・中堅・ベテランの実践コミュニケーション』
1,650円
光陰矢のごとし。2025年度も後半戦に入りました。
今月号の特集1は「行政法学習における学説と実務」。判例および立法実務・行政実務と学説の関係を考察します。判例と学説の間にいまだ乖離のある論点や,実務と学説との架橋が目指されている論点などを扱う5つの論稿を通じて,紅葉の秋らしく,行政法学習の彩りを深めてください。
特集2は「裁判所の今が知りたい!――チームで作る裁判所」。全国の裁判所では,裁判官だけでなく,事務官や書記官といった職種の人たちも多く働いています。司法を構成するほぼすべての要素が人であると言っても過言ではありません。担い手である人への信頼が,司法への信頼を作り上げます。裁判所で働く方たちは,どのようなチームワークのもとで裁判制度を支え,動かしているでしょうか。インタビューや座談会を通じて感じるのは,お互いの職分への配慮と敬意,フラットコミュニケーションの重要さ,「司法を担う」という共通意識の強固さです。組織論としても一読の価値ある特集となりました。法学部生のみなさまには,将来の進路選択の一助としていただけると幸いです。

◆特集1 行政法学習における学説と実務
はしがき…斎藤 誠
Ⅰ 行政計画・行政手続における参加と決定――まちづくり・再開発をめぐって…吉岡郁美
Ⅱ 実力行使・強制の実務と学説…田中良弘
Ⅲ 「自己の法律上の利益に関係のない違法」――行訴法10条1項の主張制限…海道俊明
Ⅳ 地方自治体の国に対する出訴権…田代滉貴
Ⅴ 国家賠償法1条の違法性・過失論…清水晶紀

◆特集2 裁判所の今が知りたい!――チームで作る裁判所
1 民事部で働く人たち…福岡地方裁判所 溝渕章展/島尾愛理
Column 執行官の素顔…東京地方裁判所 大河原宗則
2 刑事部で働く人たち…東京地方裁判所 平墳優佳/成田哲郎
3 家庭裁判所で働く人たち…大阪家庭裁判所 田口百合子/神鳥仁郎
4 〔座談会〕チームで作る裁判所…島戸 純(司会)/平墳優佳/成田哲郎/溝渕章展/島尾愛理/田口百合子/神鳥仁郎
5 新時代の裁判所――ビジネス・コートとデジタル化,国際化…知的財産高等裁判所

◆【巻頭言】
「外国人問題」と感染症対策…米村滋人

◆【法学のアントレ】〔第103回〕
半学半教…渡邊 貴

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第18回〕
内閣と行政機関…高田 篤

最新判例に学ぶ行政法解釈〔第7回〕
行政上の不服申立て――最判令和3・1・22判自472号11頁,東京高判令和元・5・21判時2492号10頁…大江裕幸

法と経済学から見た民法判例〔第7回〕
因果関係とこの周辺――最判平成12・9・22民集54巻7号2574頁(百選Ⅱ・78事件)…西内康人

ちょっとだけ寄り道,会社法〔第7回〕
法令違反行為に関する取締役の会社に対する損害賠償責任…宮本航平

刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。〔第7回〕
殺人罪の客観的構成要件――中止犯を理解する前提として…和田俊憲

◆【演習】
憲法…大林啓吾
行政法…齋藤健一郎
民法…藤澤治奈
商法…森 まどか
民事訴訟法…村上正子
刑法…松尾誠紀
刑事訴訟法…宮木康博
労働法…天野晋介

◆【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕
障害基礎年金との併給調整による児童扶養手当不支給の合憲性(最判令和7・6・10)…只野雅人

〔憲法〕
性風俗関連特殊営業の事業者に対する持続化給付金訴訟(最判令和7・6・16)…西村枝美

〔行政法〕
生活保護基準額の改定に係る厚生労働大臣の裁量(最判令和7・6・27)…大橋真由美

〔民法〕
別荘地の管理と不当利得(最判令和7・6・30)…小笠原奈菜

〔商法〕
東京電力原発事故株主代表訴訟控訴審判決(東京高判令和7・6・6)…中東正文

〔民訴法〕
無断録音会話が違法収集証拠として排除された事例(大阪地判令和5・12・7)…伊東俊明

〔刑法〕
自殺目的の飛び出しと過失運転致死(札幌地判令和6・1・23)…松原芳博

〔刑訴法〕
長時間の「追従捜査」の適法性(大阪高判令和7・4・25)…岩下雅充

◆Book Information
長谷部恭男=石川健治=宍戸常寿=小島慎司 編『憲法判例百選Ⅰ〔第8版〕/Ⅱ〔第8版〕』
東京大学法学部「現代と法」委員会 編『さらに、法学を知りたい君へ――社会とつながる13講』
森田宏樹=小泉直樹=石川健治 編集代表『ポケット六法 令和8年版』
1,650円
今年も厳しい残暑が続いていますが,法学教室の暦は少し秋を感じる9月になりました。今月号は基本七法特集に戻り,会社法にバトンを繋ぎます。
会社法は,学説と判例・実務が相互に作用しあう中でそれぞれを補い,新しい問題群にスピーディーに対応してゆく必要性が高いため,必ずしも対立関係に立たないとも言われます。その意味で,今年度の共通テーマにおいては,会社法は特異な印象を持たれるかもしれません。それこそが会社法の醍醐味であり,魅力であり,難しさでもあるでしょう。ぜひ,学説と判例・実務との関係性について,他法との違いも感じ取りながら,厳選の5項目を読んでみてください。
今号には「国会概観」「判例クローズアップ」「時の問題」も収録。判例クローズアップでは,いわゆる那覇市孔子廟第2次訴訟最判を,時の問題では,昨今ニュースで見聞きすることも多い百条委員会を取り上げました。法的な視点を得ることで,社会の解像度を上げていただけたら嬉しいです。
2025年度も後半戦に入ります。その先に控える2026年度も見据えながら,着実に法学教室としての暦を進めてゆきます。

◆特集 会社法学習における学説と判例・実務
はしがき…松井智予
Ⅰ 役員選任決議の瑕疵連鎖…三浦康平
Ⅱ 裁判での非公開株式の評価…星 明男
Ⅲ 取締役の選解任と報酬支給の在り方…高橋 均
Ⅳ 取締役会決議と取締役の中立性…中村康江
Ⅴ 閉鎖会社における少数株主の排除と保護…藤田真樹

◆【巻頭言】
個社のガバナンス不祥事と社会・取引構造の関係…松井智予

◆【法学のアントレ】〔第102回〕
えっ,これが六法全書!?…津野田一馬

◆【国会概観】
第217回国会主要成立法律…梶山知唯

◆【判例クローズアップ】
国公有地上にある宗教的施設の撤去請求(最判令和7・3・17)…西山千絵

◆【時の問題】
百条委員会とは何か――地方議会と長の関係のこれから…鵜澤 剛

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第17回〕
行政権…高田 篤

最新判例に学ぶ行政法解釈〔第6回〕
情報公開――最判令和4・5・17判時2539号5頁…服部麻理子

法と経済学から見た民法判例〔第6回〕
過失責任とこの周辺――最判平成22・3・2集民233号181頁,最判平成25・4・12民集67巻4号899頁(百選Ⅱ・86事件)…西内康人

ちょっとだけ寄り道,会社法〔第6回〕
株主総会決議の成立――書面投票,電子投票,そして代理による議決権行使…小宮靖毅

民事執行・保全法の考え方〔第9回〕
不動産の収益に対する執行,動産に対する執行…青木 哲

刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。〔第6回〕
天然物の無断採取と盗品等関与罪…和田俊憲

◆【演習】
憲法…大林啓吾
行政法…齋藤健一郎
民法…藤澤治奈
商法…森 まどか
民事訴訟法…村上正子
刑法…松尾誠紀
刑事訴訟法…宮木康博
労働法…天野晋介

◆【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕
都立病院新生児取り違え調査請求訴訟(東京地判令和7・4・21)…松本哲治

〔行政法〕
子ども・子育て支援法17条の差押禁止債権該当性(最決令和7・3・19)…原田大樹

〔民法〕
聴力障害のある年少者の逸失利益(大阪高判令和7・1・20)…鳥山泰志

〔商法〕
招集通知の瑕疵と裁量棄却(東京地判令和6・1・23)…山本将成

〔民訴法〕
保育事業者債権に対する強制執行の可否(最決令和7・3・19)…池田 愛

〔刑法〕
不作為の死体遺棄の成否とその終了時期(名古屋地判令和6・12・5)…東條明徳

〔刑訴法〕
第1審の有罪判決をした裁判官が当該被告事件の控訴裁判所のする保釈に関する裁判に関与することの適否(最決令和7・5・21)…亀井源太郎

◆Book Information
原島良成著 北村喜宣=山口道昭=出石 稔編『条例理論の基礎』
金井貴嗣=泉水文雄=武田邦宣著『独占禁止法の基本判例』
1,650円
夏がやって来ました! 8月号特集1は「ニュースで応用科目ニュー門」!
法学部には,憲法・民法・刑法といった基本科目(必修科目)のほかに,多くの応用科目(選択科目)が置かれています。科目名だけでは内容のイメージがつきづらく,履修選択に迷うこともあるのではないでしょうか。そこで,みなさまの科目登録の一助になればと,消費者法・倒産法・経済法・知的財産法・国際法・国際私法の6科目について,最近話題になったニュースを素材に,各法分野の特色や学習内容をご紹介いただきました。誰のどのような権利を守り,あるいは調整し,どのような世界を目指す学問であるのか,具体的な手触りを感じていただけるはずです。
第2特集では選挙について考えます。今夏には,東京都議会議員選挙があり,本号発売の直前には参議院議員選挙もありました。SNSの普及により,選挙をめぐる問題はいっそう先鋭化・複雑化しています。真偽不明の情報が溢れ,結果として,国民の間に大きな断絶を生んでいるようにも見えます。しかし,どんなに難しくとも,諦めるわけにはいかないのが民主政であり,唯一絶対の解のないこの問題には,考え続けることでしか対応ができません。民主主義を繋いでゆくための4つの視座を提供していただきました。
何を学ぶかも,票を投じる先も,引いてはこの国のかたちも,全部自分たちで選び取れるもの。未来の選択を考える夏にしてもらえたらと願っています。

◆特集1 ニュースで応用科目ニュー門―講義選択ナビゲーション
Ⅰ 消費者法とはどのような法分野か?――チケットのキャンセル・転売禁止に関する最近のニュースを枕として…武田直大
Ⅱ 倒産法入門――船井電機の倒産事件を素材に…杉本純子
Ⅲ ニュースで学ぶ経済法――五輪談合…長谷河亜希子
Ⅳ 知的財産法の輪郭…長谷川 遼
Ⅴ 国際法――作る,使う,守る…西村 弓
Ⅵ どの国の法律が適用されるのか?――日本製鉄によるUSS社買収を素材に…羽賀由利子

◆特集2 いまこそ「選挙」を考える
1 選挙運動規制の現状と課題…石原佳代子
2 政治参加の課題…柴田尭史
3 海外の選挙・市民会議・請願…植松健一
4 デモクラシーとはなにか…安藤 馨

◆【巻頭言】
刑法で何を学ぶか・何を書くか…橋爪 隆

◆【法学のアントレ】〔第101回〕
AI翻訳と未来の比較法…天田 悠

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第16回〕
国会・議院の権能(2)…高田 篤

最新判例に学ぶ行政法解釈〔第5回〕
生活保護基準の改定と裁量統制――東京地判令和4・6・24判時2543・2544合併号5頁…戸部真澄

法と経済学から見た民法判例〔第5回〕
契約締結上の過失――最判昭和59・9・18判時1137号51頁(百選Ⅱ・3事件),最判平成23・4・22民集65巻3号1405頁(百選Ⅱ・4事件)…西内康人

ちょっとだけ寄り道,会社法〔第5回〕
決議の欠缺と代表取締役の行為の効力…宮本航平

民事執行・保全法の考え方〔第8回〕
不動産競売における配当等…青木 哲

刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。〔第5回〕
犯罪構造の把握における2つの型…和田俊憲

◆【演習】
憲法…大林啓吾
行政法…齋藤健一郎
民法…藤澤治奈
商法…森 まどか
民事訴訟法…村上正子
刑法…松尾誠紀
刑事訴訟法…宮木康博
労働法…天野晋介

◆【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕孔子廟撤去訴訟(最判令和7・3・17)…西村裕一

〔行政法〕国家賠償法2条1項の「瑕疵」と営造物の「本来の用法」(東京高判令和6・1・24)…田中良弘

〔民訴法〕別件刑事訴訟で秘匿決定がされた被害者特定事項の記載がある民事訴訟記録の閲覧制限(東京高決令和6・5・17)…工藤敏隆

〔刑法〕他人名義のクレジットカード・キャッシュカードによる現金引出し窃盗と名義人の承諾(長崎地判令和6・9・4)…小池信太郎

〔刑訴法〕証明予定事実における法的理解と裁判所による求釈明(大阪高判令和6・2・8)…緑 大輔

◆Book Information
田村善之=奥邨弘司=駒田泰土=上野達弘編『著作権判例百選〔第7版〕』
鈴木悠介(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 弁護士)ジュリスト連載・広報と法務(2025年1月号〔No.1605〕~)
1,650円
暑い,長い夏がやってきました。照りつける太陽に打ち勝つのは困難なので,無理せず涼しい室内で勉学に励みましょう!
7月号の特集は刑法です。学説と判例の関係を考察するに適した6テーマを揃えました。第1論文は総論として,刑法学説と判例の関係について,山口厚先生よりご論稿をお寄せいただきました。山口先生が小誌にご寄稿くださるのはおよそ14年ぶり。最高裁判事を経た先生の書かれる「学説と判例」論は,見た目の文字量を遙かに凌ぐ重みがあるように感じました。そのほかの5論文とあわせ,必読です。本特集を通じて,刑法という学問分野の奥行きを感じてください。
本号には,いわゆるドワンゴ事件最高裁判決を取り扱った「判例クローズアップ」と,インサイダー取引の未然防止についてご解説いただいた「時の問題」も収録しています。いずれも,いま起きている問題に,法がどのように向き合っているかを示すもの。法の役割を考える一助としていただければ幸いです。

◆特集 刑法解釈における判例と学説
はしがき…橋爪 隆
Ⅰ 刑法における判例と学説…山口 厚
Ⅱ 業務行為の正当性の判断――外務省機密漏洩事件最高裁決定の再検討…遠藤聡太
Ⅲ 事実の錯誤…石井徹哉
Ⅳ 誤振込み…松宮孝明
Ⅴ 財産犯の保護法益…上嶌一高
Ⅵ 背任罪における事務処理者の意義…品田智史

◆【巻頭言】
主権と統治…小島慎司

◆【法学のアントレ】〔第100回〕
憲法記念日に未来を不安に思う…片桐直人

◆【判例クローズアップ】
ネットワーク関連発明の越境利用と属地主義(最判令和7・3・3)…駒田泰土

◆【時の問題】
インサイダー取引規制の現代的課題と未然防止策のあり方…宮崎裕介

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第15回〕
国会・議院の権能(1)…高田 篤

最新判例に学ぶ行政法解釈〔第4回〕
公務員関係処分の裁量審査――退職手当全部不支給処分(最判令和5・6・27民集77巻5号1049頁)…大江裕幸

法と経済学から見た民法判例〔第4回〕
契約の解釈のやり方――最判平成28・1・12民集70巻1号1頁(百選Ⅰ・22事件),最判平成28・12・19判時2327号21頁(百選Ⅰ・22事件解説中)…西内康人

ちょっとだけ寄り道,会社法〔第4回〕
取締役の競業――利益の吐き出し…小宮靖毅

刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。〔第4回〕
暴行罪と傷害罪の微妙な関係について…和田俊憲

◆【演習】
憲法…大林啓吾
行政法…齋藤健一郎
民法…藤澤治奈
商法…森 まどか
民事訴訟法…村上正子
刑法…松尾誠紀
刑事訴訟法…宮木康博
労働法…天野晋介

◆【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕宗教法人への解散命令決定(東京地決令和7・3・25)…西村枝美

〔行政法〕タクシー公定幅運賃設定の裁量権の逸脱濫用の有無(最決令和7・2・26)…興津征雄

〔民法〕ドワンゴ対FC2事件最高裁判決(最判令和7・3・3)…古谷貴之

〔民法〕都道府県警察所属の警察官が過労自殺した場合における都道府県の注意義務違反が認定された事例(最判令和7・3・7)…加藤雅之

〔民訴法〕損害賠償請求訴訟において,給付保持力の範囲を確認する旨の一部認容判決が許容されるとした事例(名古屋地判令和6・3・6)…伊東俊明

〔刑法〕福島第一原発事故上告審決定(最決令和7・3・5)…齊藤彰子

〔刑訴法〕弁護活動と訴訟手続の法令違反(東京高判令和5・6・14)…池亀尚之

◆Book Information
木目田 裕 監修・執筆,西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 危機管理グループ 編『法律実務家のためのコンプライアンスと危機管理の基礎知識』

1,650円
梅雨のジメジメを吹き飛ばそう!ということで(?),6月号は民法祭りです!
特集1は,先月号の憲法に続く基本七法特集。2025年度の共通テーマは「学説の役割と判例・実務との関係」,今月号では民法分野について,判例を軸として学説の意義と役割を考えます。学説と判例の相互連関,作用しあうその過程における学説の諸相を感じ取り,学問の意味を一緒に考えていただけると幸いです。
特集2は「〈座談会〉民法の定期試験とどう向き合う?」。解答例付きの演習書として刊行直後から大きな反響のあった『民法演習 はじめて解いてみる16問』の著者4名にお集まりいただき,法学教室読者に向けて,定期試験への向き合い方を聞きました。学生時代からの友人同士であるという先生方のご関係性あってこその,愛とツッコミ溢れる楽しく有意義な座談会となりました。他法の試験にも直接/間接的に役立つ情報が満載です。前期試験の足音が聞こえてくる6月。ぜひ本座談会を通じて「先生たちは学生に何を求めているのか」を知り,試験に立ち向かうための作戦を練ってください。編集室も全力で応援しています!

◆特集1 民法の学習における学説と判例
はしがき…沖野眞已
Ⅰ 取得時効と登記…武川幸嗣
Ⅱ 契約締結過程における信義則上の義務/情報提供義務…新堂明子
Ⅲ 生命侵害…大澤逸平
Ⅳ 債権譲渡の対抗要件…白石 大
Ⅴ 「相続させる」旨の遺言から,特定財産承継遺言へ…本山 敦

◆特集2 〔座談会〕民法の定期試験とどう向き合う?――「民法演習 はじめて解いてみる16問」に寄せて…岩川隆嗣/大塚智見/小峯庸平/瀬戸口祐基(司会)

◆【巻頭言】
適切な記録媒体とは何か――ビデオテープの2025年問題に寄せて…斎藤 誠

◆【法学のアントレ】〔第99回〕
親子丼かカレーか,あなたは選びたいですか?…小川 亮

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第14回〕
国会の組織…高田 篤

最新判例に学ぶ行政法解釈〔第3回〕
平等原則――最判令和5・7・11民集77巻5号1171頁…服部麻理子

法と経済学から見た民法判例〔第3回〕
意思と利益の関係――大判大正4・12・24民録21輯2182頁(百選Ⅱ・35事件),最判昭和45・12・24民集24巻13号2187頁(百選Ⅱ・35事件解説中)…西内康人

ちょっとだけ寄り道,会社法〔第3回〕
利益供与規制――総会屋対策の商法改正とはなんだったのか…宮本航平

民事執行・保全法の考え方〔第7回〕
不動産競売による売却の手続…青木 哲

刑法総論の秘密,刑法各論の秘訣。〔第3回〕
拘禁刑と三鷹事件…和田俊憲

◆【演習】
憲法…大林啓吾
行政法…齋藤健一郎
民法…藤澤治奈
商法…森 まどか
民事訴訟法…村上正子
刑法…松尾誠紀
刑事訴訟法…宮木康博
労働法…天野晋介

◆【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕
県議会議員選挙における議員定数の不均衡(最判令和7・1・28)…只野雅人

〔行政法〕
特別地方交付税の額の決定に係る地方団体と国との紛争の「法律上の争訟」該当性(最判令和7・2・27)…大橋真由美

〔商法〕
非公開会社における任期短縮の定款変更により退任した取締役が被る損害の範囲(東京地判令和5・10・18)…石川真衣

〔民訴法〕
配当異議訴訟とともになされた詐害行為取消訴訟の帰趨(広島高岡山支判令和6・5・16)…池田 愛

〔刑法〕
義務履行の中断と救護義務違反罪の成否(最判令和7・2・7)…松原芳博

〔刑訴法〕
不正確な法廷通訳と手続の無効(大阪高判令和7・2・14)…岩下雅充

◆Book Information
大木正俊=鈴木俊晴=植村 新=藤木貴史 著『労働法判例50!』

1,650円
◆特集 憲法の学習における学説と判例・実務
Ⅰ 平等――学説と判例・実務…植木 淳……6
Ⅱ 政教分離…中島 宏……13
Ⅲ 「表現の自由」論と判例・実務との関わり…木下智史……20
Ⅳ 職業の自由…川鍋 健……26
Ⅴ 国会…新井 誠……32

【巻頭言】
刑務所はどう変わるのか…川出敏裕……1

【法学のアントレ】〔第98回〕
未来の法はアニメから…長島光一……2

◆講座
憲法の基本原理から見る統治〔第13回〕
「最高機関」,「立法」,「唯一」(2)…高田 篤……38

最新判例に学ぶ行政法解釈〔第2回〕
行政処分の職権取消し――最判令和3・6・4民集75巻7号2963頁…戸部真澄……46

法と経済学から見た民法判例〔第2回〕
任意法規の意味と強行法規との関係――最判平成23・7・15民集65巻5号2269頁,最判令和4・12・12民集76巻7号1696頁…西内康人……55

ちょっとだけ寄り道、会社法〔第2回〕
会社の業務及び財産の状況を調査する者…小宮靖毅……63

民事執行・保全法の考え方〔第6回〕
不動産競売の開始,差押え・仮差押え,売却条件…青木 哲……69

刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。〔第2回〕
刑法と憲法とガソリンカー事件…和田俊憲……79

【演習】
憲法…大林啓吾……86
行政法…齋藤健一郎……88
民法…藤澤治奈……90
商法…森 まどか……92
民事訴訟法…村上正子……94
刑法…松尾誠紀……96
刑事訴訟法…宮木康博……98
労働法…天野晋介……100
レポート(刑事政策)…小西暁和……102

【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕靖國神社合祀情報提供行為国賠訴訟(最判令和7・1・17)…松本哲治……105

〔行政法〕都道府県議会議員の定数配分規定の適法性(最判令和7・1・28)…原田大樹……106

〔民法〕改正前民法724条後段の除斥期間に対する例外の射程――第二次世界大戦戦没者合祀事件(最判令和7・1・17)…小笠原奈菜……107

〔商法〕株主総会の招集地と招集手続の著しい不公正(東京高判令和6・6・5)…小柿徳武……108

〔民訴法〕当事者間の合意に基づいて養育費の支払を求める場合には,地方裁判所における民事訴訟手続によるべきとした事例(東京高決令和5・5・25)…工藤敏隆……109

〔刑法〕非監護者が監護者と共謀して被監護者に対し性交等をした場合における監護者性交等罪の共同正犯の成否(最決令和7・1・27)…東條明徳……110

〔刑訴法〕犯人性に合理的な疑いがあるとして無罪とした原判決を破棄し自判した事例(大阪高判令和5・7・7)…亀井源太郎……111

Book Information
洲崎博史=後藤 元 編『保険法判例百選 〔第2版〕』……85
山本敬三 監修 石綿はる美=白石 大=水津太郎 著『民法2 物権』……120

早慶合同ゼミナール……金子敬明・白石 大・田髙寛貴……112
1,650円
ご入学・ご進級、おめでとうございます。みなさまが辿る一歩一歩が、明るく希望にみちた、確かな未来へ繋がりますように。
法学教室の2025年度は「家族」を考えることから始めました。時代の変遷・価値観の多様化とともに揺らぎがみえる「家族」に対し、法はどのように関わり、何を守ろうとしているでしょうか。個人の自律的な生を支える憲法と、制度としての家族を守る民法。ともすれば閉鎖的な関係となりがちな家族を適切に支えようと試行を続ける行政法・会社法・手続法・刑法…。本特集を通じて、有機的に、そして精緻に仕組まれている法のあり方や役割を感じ取り、この先に待つより広く深い学びに繋げていただけるととても嬉しく思います。そして、あらゆる問題は、ただ一つの価値観のみで解決されるものではないということにも、思いを寄せていただけることを願っています。
今号より、行政法・民法・会社法・刑法の4つの新連載が始まります。演習には労働法も迎え、8法で新しい学びの扉を開きました。解雇の金銭解決制度に関する「時の問題」も収録。
今年度もみなさまの学びを支えるべく、編集室一同、精一杯頑張ります。
ようこそ、法学教室へ!

【特集】これからの「家族」の話をしよう
Ⅰ 〈対談〉家族をめぐる憲法と民法の対話◆江藤祥平・石綿はる美
Ⅱ 介護保障について行政が負うべき役割は何か◆豊島明子
Ⅲ 家族関係の変化が会社に及ぼす影響とは?◆岩城円花
Ⅳ 手続法の家族へのかかわり◆今津綾子
Ⅴ 家族をめぐる刑法の役割◆深町晋也

【時の問題】解雇の金銭解決制度について考える◆山本陽大

【新連載】
最新判例に学ぶ行政法解釈◆戸部真澄ほか
法と経済学から見た民法判例◆西内康人
ちょっとだけ寄り道、会社法◆小宮靖毅・宮本航平
刑法総論の秘密、刑法各論の秘訣。◆和田俊憲
1,650円
 2024年度の法学教室も,基本七法を中心に,実定法の特集を多く組んでまいりました。年度最後となる今号は,すこし視点を変えて,法哲学の世界をご案内します。
 「今回の特集の共通テーマは閉塞感である。狙いは2つある。第一の狙いは,閉塞感の要因を正確に言い当てることである。……第二の狙いは,その閉塞感から抜け出すためにどうすべきかを,法哲学の知的資源を活用しながら検討することである。」(特集扉より)
 考えて,考えて,考え抜くことで開ける未来があるかもしれない――そう信じておくる,法を学ぶみなさまへの挑戦状です。いままさに,そしておそらくまだ少しのあいだ私たちの前に横たわるであろう6つの閉塞感に対し,みなさまはどう向き合いますか?
 今号をもちまして,行政法・民法・会社法・刑法・刑事訴訟法分野の講座連載が最終回を迎えました。ここまで様々な苦難を乗り越えて連載を継続してくださったすべての先生方に,改めて深く御礼申し上げます。
 国会概観,判例クローズアップ(最判令和6・7・11),時の問題(公益通報者保護制度)も掲載し,充実の3月号になりました。この春門出を迎えるみなさまへの祝意も添えてお届けします。

【特集】閉塞感に挑む法哲学
Ⅰ 労働と人権◆木山 幸輔
Ⅱ 少子高齢化をめぐる正義◆吉良貴之
Ⅲ 苦情の正義◆服部久美恵
Ⅳ ジェンダー規範と社会変革◆野崎亜紀子
Ⅴ 法学部教育の「閉塞感」を打ち破る◆土井崇弘
Ⅵ SNSと分断◆永石尚也

【国会概観】
第214~216回国会概観◆梶山知唯
【判例クローズアップ】
不起訴合意の有効性(最判令和6・7・11)◆八木敬二
【時の問題】
公益通報者保護制度の概要及びその見直しに関する状況◆中野 真

1,650円
 今月号の特集1は少年法。法学教室としては約9年ぶりの特集です。適用対象年齢の引下げをめぐり大きな社会的議論を呼んだ令和3年改正から2年半を経たいま,同法の制度や運用の「基本」を押さえつつ,改めてその意義と役割を考えたいと思います。なお,本特集をお読みいただくにあたっては,昨年,およそ26年ぶり(!)に改訂された『少年法判例百選〔第2版〕』をぜひお手元に!
 特集2は「死者と法」。「死」をめぐっては,葬送墓制や相続等,ふるくから存在する法的論点とともに,安楽死やSNSデータ・AI利用等,解決未了の問題も点在します。死に至る,あるいは死後の自分は,どこまで自分のものなのか。誰がどのようにコントロールできる/すべきであるのか。そもそも,「死者」とは何か。――深淵なる「死者と法」の世界で,存分に思索を深めてください。
 厳しい寒さが続きますが,日暮れがほんの少し遅くなってきたようにも感じます。
 冬来たりなば春遠からじ。たくさんの桜が咲く日も,もうすぐそこです。


【特集1】少年法の基本
Ⅰ 少年保護事件の調査・審判◆藤永祐介
Ⅱ 保護処分の法的性質と内容◆大貝 葵
Ⅲ 逆送決定と送致後の刑事裁判◆吉中信人
Ⅳ 特定少年の処遇◆津田雅也
Ⅴ 付添人の役割と活動◆岩本憲武

【特集2】死者と法――「死者法」の構築へ向けて
1 死者とは誰か◆齋藤哲志
2 死者になる◆久保田祐介
3 死者を送る◆問芝志保
4 死者は居残る◆大塚智見
5 死者は蘇る◆澤田悠紀
1,650円
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年は巳年。脱皮する蛇のイメージから「復活と再生」を意味するそうですが,ほかにも「知恵」「実(巳)を結ぶ」という意味合いもあるそうです。法学教室も,今年もたくさんの知恵の実を結べるように精進してまいります。

1月号の特集は「もういちど考えてみる法学学習」。年の始まりに,改めて「法学」と向き合って考えてみました。Ⅰは座談会。初学者向けの超入門書のご執筆経験がおありの先生四名は,現在の「法学(学習/教育/研究)」をどのように見ているのでしょうか。先生たちにだってたくさん悩みや迷いがあります。そんな姿に触れて,明日からの「学習の仕方」「講義の受け方」を,ほんの少しだけ考えてみていただけると幸いです。Ⅱはシン・「推し本」と題し,『法学学習Q&A』(有斐閣,2017年)所収の「推し本」を2025年ver.にアップデートしました。眺めるだけでも楽しいブックリストですが,願わくは,その中に一冊でも,読者のみなさまの導きの星となるような本がありますように!
「時の問題」では令和6年地方自治法改正を扱います。同改正において創設された「国の補充的指示権」の問題を明快に論じていただきました。国-地方関係に影響を及ぼす重大な改正です。ぜひご一読ください。

【特集】もういちど考えてみる法学学習
Ⅰ 〈座談会〉アフターコロナ・AI時代の法学――学習・教育・研究◆青木人志・横田明美・小谷昌子・堀田周吾
Ⅱ シン・「推し本」――『法学学習Q&A』フォローアップ

【時の問題】
令和6年地方自治法改正――分権改革の中の補充的指示権◆板垣勝彦

1,650円
 永遠に続くかと思われた夏が過ぎ、存在したのかわからないほど短い秋も過ぎて、気づけば2024年最終号となりました。世界にはまだたくさんの紛争が残りますが、みなさまの日々の暮らしはせめて、「なんか楽しい」1年であったことを祈ります。
 さて、7法のリレーでつないできた「基本原理・重要概念の再検討」も、アンカーである刑事訴訟法にバトンが回りました。論者により/あるいは問題となる場面によってその理解や意味内容が異なることのある厳選の5テーマについて詳しく論じていただきました。ぜひじっくりと読んでみてください。
 今年度の特集は、みなさまの学習の足場固めを目指してまいりました。何かを高く積むためには、それを支える強固な土台が必要です。盤石な土台の上に、知識を一つ一つ、ゆっくり高く積み上げていってください。2025年の法学教室も、そんな「小石を積む」お手伝いができることを願っています。
 本号には毎年12月号恒例の「判例の動き」も収録しています。判例セレクト第3期のご執筆陣となり初めての12月号。新しい編者の先生方による1年間の総まとめです。重要判例を振り返り、大きな流れを押さえてください。

本年も小誌をご愛読くださり、誠に有難うございました。どうぞよいお年をお迎えください。

【特集】基本原理と重要概念から学ぶ刑事訴訟法
Ⅰ 捜査手段の相当性◆南迫葉月
Ⅱ 一罪一勾留の原則 ◆三明 翔
Ⅲ 当事者主義と職権主義◆秋葉康弘
Ⅳ 直接主義・口頭主義◆斎藤 司
Ⅴ 証拠の関連性◆佐藤友幸

【判例セレクトMonthly】
判例の動き(2022年9月~2023年8月)
1,650円
 第50回衆議院選挙が公示されました。国の形あるいは進路を変える力のある選挙です。いまの暮らしとあわせ,一世代,二世代あとをも見据えて国のフレームワークを描けるか。託された一票は,年齢とともにどんどん重くなってゆくように感じます。
 さて,国の基本を考えながら,法学教室読者のみなさまは引き続き基本七法の基礎固めを! 今月号の特集は民事訴訟法です。民訴法を学ぶ上で避けて通れない基本原理・重要概念が並びますが,みなさま,正確に理解できているでしょうか。各項目について特に何を確認し何を学ぶべきかについては,特集扉ページで押さえてください。
 今月号には時の問題を2本収録。日本版DBSに関しては,労働法や刑事訴訟法等にもわたる様々な論点がありますが,本誌では憲法の視点からご寄稿いただきました。性犯罪者のプライバシーと更生の利益にどう向き合うべきか。センセーショナルな問題であるほど,議論は冷静であるべきです。
 また,昨今取り沙汰されることの多い「食の安全」についてもご解説をいただきました。食品を科学技術により作り出せる時代,実食では担保できない安全性をどう図るのか。生きる上で欠かすことのできない「食」に法がどのように関わり,現在どのような問題を抱えているか。ぜひこの機会に知っていただければと思います。

【特集】民事訴訟法の基本原理・重要概念の再検討
Ⅰ 法人でない社団の当事者能力◆清水 宏
Ⅱ 一部請求◆大江 毅
Ⅲ 主要事実・間接事実・補助事実◆高田賢治
Ⅳ 裁判上の自白◆柳沢雄二
Ⅴ 既判力の客観的範囲と判決理由中の判断◆岡成玄太
Ⅵ 当事者参加――共同訴訟参加と独立当事者参加◆濱田陽子

【時の問題】
憲法上の論点から見る日本版DBS◆水谷瑛嗣郎
食品分野における科学技術の活用と安全性の確保◆土屋仁美
1,650円
 地獄のような暑さもようやくやわらぎ,収穫と食欲と行楽の秋がやってきました(と言い切りたいところですが,本稿執筆時点では厳しい残暑が続いています…)。
 今月号の特集は行政法。大法典を持たない行政法にとって,基本原理の重要性は他法に比べ相対的に高いとも考えられます。行政法を学ぶ上で絶対に外せない/正しい理解の欠かせない厳選の基本原理5テーマにつき,詳しくご解説いただきました。明日からの行政法学習に「活きる」特集です。
 今月号には,国会概観(第213回国会主要成立法律),新法解説(令和6年民法等一部改正法),時の問題(自転車の交通ルール)も収録。重要法令の成立・改正状況につき広く見渡し,詳しく学んでください。
 また,本号から,青木哲先生による新連載「民事執行・保全法の考え方」がスタート! 民執・保全の分野では7年ぶりとなる講座連載です。1年全12回予定。どうぞご期待ください。
 今年も実りの10月号となりました。みなさまの学びも豊かなものでありますように。

【特集】行政法学習に基本原理を活かす
Ⅰ 説明責任◆田村達久
Ⅱ 比例原則◆須藤陽子
Ⅲ 平等原則◆鈴木崇弘
Ⅳ 効率性原則◆宮森征司
Ⅴ 公正・透明性原則◆船渡康平
【国会概観】
第213回国会主要成立法律◆梶山知唯
【新法解説】
令和6年民法等の一部を改正する法律◆棚村政行
【時の問題】
自転車の交通ルール(反則金制度導入)◆川本哲郎

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