外交フォーラム 発売日・バックナンバー

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特集:国連改革の機は熟した 日本の外交力が試される

◆戦後日本外交における国連/北岡伸一
  
◆座談会 国連の強化・活用を日本外交の主軸に/坂元一哉/横田洋三/野村彰男/相川一俊

◆開発問題における国連の役割/長谷川祐弘
  
◆国連改革で何が変わるのか/星野俊也

◆内側から見た国連の課題と問題点/高須幸雄
  
◆国連機関で内部から行財政改革を実行するには/滝沢三郎
  
◆インド洋の津波緊急事態に対応して/久木田純

◆開発ワーカー育成の必要性とその問題点―途上国の開発援助と日本の開発教育/村田俊一

◆グローバル・コンパクトの有効性を高めるために/有馬利男

◆世界のメディアは国連改革をどう伝えているか
  中国 日中の協力関係が不可欠/井出敬二
  香港 総論賛成、各論反対/飛鳥田麻生
  ブラジル ブラジルの国際舞台での重要性/川口周一郎
  イタリア イタリアの国益を守るために/前田未央
  南アフリカ共和国 地域紛争解決の経験を生かして/笠原謙一
  ナイジェリア 世論の支援を得るために/早川尚宏

◆資料篇 日本の国連への取組み


【緊急企画:スマトラ沖大地震・津波被害の教訓】
●カラーグラビア 自然の脅威、支援の輪

談話室 第82回 援助の根本は「現場主義」です/山本保博

スリランカに広がる大きな「連帯の波」/スウェンドリニ・カクチ

さまざまな災害を経験した国として/西宮伸一

日比EPA大筋合意までの道のり―交渉の最前線から/藤崎一郎
日比EPA交渉は2002年2月から始まり、枠組みの設定や双方の立場の確認、比セブ島でのより詳細な議

連載 カラーグラビア 大学ゼミ訪問 番外篇 大学生による国際問題討論

悲観・楽観・世界観/千野境子

巻頭随筆/福永佳津子/秦隆司

よみがえる絵、追いかける言葉 第7回 40と20は恋の証/藤原章生

変化する世界経済情勢とOECD 第2回 環境との共存の危機―愛知万博で危機脱出の鍵を示せ/川村泰久

書評フォーラム 選評 浜矩子
『メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場』
『ポール・ボルカ―』
『仁義なき英国タブロイド伝説』

INFORMATION&読者投稿
817円
200号記念特別企画
中曾根康弘インタビュー
21世紀日本の国家像を確立せよ
/聞き手 中西寛
冷戦後多くの国が自国のアイデンティティを模索する中で、日本の政治は依然漂流し続けている。複雑化・流動化の一途を辿る国際情勢にあって自国の足場を見失わないためにも、日本は確固たる自画像の確立を急ぐべきだ


特集

日米の絆は本物か
日本の国益にとってもっとも重要な存在がアメリカであることは言うまでもない。開国から今日に至るまで、日米両国は悲惨な戦争を乗り越え、徐々にその絆を強めてきた。今日、両国は政治・経済・文化あらゆる面で、他に類を見ない強固な関係を築きあげている。だが、国際関係が日々移り変わるなか、われわれは現在の対米関係に安住するわけにはいかない。日米関係は「絶対的」なものではなく、両国のたゆまない努力によって支えられているからである。創刊200号記念を迎え、アメリカとの絆を改めて考える

未来につなぐ日米関係
/加藤良三
ブッシュ大統領再選後も日米同盟の方向性は変わらない。今後は同盟関係のあり方については、日本側が所信、構想力、具体的提案を打ち出す積極性が求められている。日本の中長期的目標は、日本の国益増進という目的を達成するために日米同盟を主軸としつつ、日本の総合的国力を強化した上で、積極的に国際貢献を行なうことだ。国民の一人ひとりがアメリカを好きか嫌いかは別として、日本の国益にとって良好な日米関係が必要である。同盟を維持・強化するために、日々の絶え間ない努力を心がけたい

イラク安定化こそ戦時政権の歴史的使命
―成否問われる中間選挙
/伊奈久喜
第2期ブッシュ政権の最重要課題はイラクである。2005年中にその解決は難しいにせよ、06年11月の中間選挙までにイラクの混乱を除去できればブッシュ政権のイラク政策は成功と言える。米国の国際社会との対立は修復に向かいつつある。新たな人事はリアリストの復興を思わせる。米国の対日重視路線は変わらず、米軍再編に伴う基地問題解決に向けた、小泉政権の政治的力量が問われる

日米同盟―国益と制度のさらなる共有に向けて
/村田晃嗣
かつて同盟は国益と便宜からのみ考えられていたが、近年コア(軍事面の調整・統合)と外延(より広義の政治的支持基盤)両面での同盟の制度化も重要になってきた。東アジアにおいて安全保障上の懸念を抱える日本にとって日米同盟はより死活的になっており、グローバルな国益にも合致するものである。日米同盟をめぐる国益の共有と制度化をさらに進めるために、あらゆる努力が求められている

今こそ体系的なエネルギー対話を
/ケント・E・カルダー
北東アジアのエネルギー需要は中国を筆頭に著しく増加しており、エネルギーの世界的な供給不足が懸念される。また日米両国間の対中東石油依存率の差は、将来的に両国の中東問題に対する国益の相違をももたらしかねない。9・11以降日米の実務レベルでの交流は格段に深まっており、今後はトラック2レベルでエネルギー問題についてのより広範かつ根本的な問題の対話を進めるべきだ。

インタビュー
新しい時代の日米経済関係をいかに構築していくか
―ビジネスの現場から
/西室泰三
60年代の米国では日本企業の名を知るものも少なく、また富の差も明らかだった。その後日本経済の成長に伴う経済摩擦を経て、現在米国の日本経済への関心は再び低下している。日米財界人会議は環境問題や中国など二国間問題を越えた議題を設定し、日米経済協力の新たな方向性を示した。日本外交には、援助政策の国内的支持獲得への努力を求める。

座談会
ヒューマン・ヒストリーとしての日米関係
/五百旗頭真/ジェラルド・カーティス/グレン・S・フクシマ/山本正
日米市民交流は、150年の間徐々に深まってきた。アメリカは戦後政府が主導的に民間交流を進めてきたが、冷戦後は個人や企業が実利的観点から日本に関心をもちはじめた。反面、最近のアメリカの知識層は日本への関心を失いつつある。日本側も、政府に比べ市民交流に対する民間の意識は低い。日米関係の維持・強化のためにも、民間交流の重要性がますます高まっている。

日系米国人の歴史を後世に伝えるために
/ジョン・タテイシ
日系米国人たちにとって最も重要、かつ忘れてはならない出来事は強制収容所での経験である。日系米国人社会を支え、育んできた彼らの歴史をひもとく

日米交流に貢献するために
/デビッド・H・サターホワイト
日本育ちの米国人、サターホワイト氏に日米交流の大切さを聞く

響け!交流のメロディー
―ミュージック・フロム・ジャパン30年の軌跡
/福中琴子
日本人作曲家たちの、個々のアイデンティティを内包した音楽が30年間米国で伝えられていることの意義深さをみる

現地レポート
総領事館からみる 現代アメリカ
シカゴ 親しまれる国、日本
/吉澤裕
デンバー 時代と共に変貌し、活力を保つ都市
/太田裕造
サンフランシスコ 侍から葡萄王へ
/山中誠


資料篇
日米関係の軌跡


特集外

沖縄米軍基地訪問記
日本の安全保障政策における沖縄問題
/林奈津子
日本の安全保障は、米軍基地の75%を抱える沖縄を見ずして語れない。現地に赴き、人々の生の声を聞くことで、沖縄の抱える今日的課題が浮き彫りとなった


連載

新連載 変化する世界経済情勢とOECD
グローバリゼーションの挑戦
―自由、平等、ガバナンス
/川村泰久
OECDには豊かな先進国が集まって、経済・貿易の自由化を協議するフォーラムというイメージがある。だが世界情勢の変動とともにOECDの性格も変化している。今OECDノアイデンティティはどこに見出せるのか

カラー・グラビア 大学ゼミ訪問 第75回
日本女子大学 尾中文哉ゼミ

悲観・楽観・世界観
/千野境子

巻頭随筆
/藤原作弥/イヴ・ブゴン

談話室 第81回
医薬品に国境はない
/庄田隆

戦後経済外交の軌跡 第5回
危機のなかの経済外交
/井上寿一
繁栄を極めた六〇年代から一転、七〇年代の日本はドル・ショックとオイル・ショックという二つの「危機」に直面する。混乱の日本を救ったのは、対米「自主」としてのアラブ外交と、対米「協調」の側面をもつサミットへの働きかけであった。危機を乗り越えた日本は、ODAを武器に、アジアに対する影響力の拡大を再び図るのだが・・・・・・

WTOからみる国際社会との付き合い方 第9回
WTOと見えない貿易
/鈴木庸一
WTOにおいて、サービス貿易に関するルールはいまだ不十分だ。その思わぬ“落とし穴”にはまったのが、ほかならぬ米国であった

よみがえる絵、追いかける言葉 第6回
声は体を表す?
/藤原章生


書評フォーラム 選評 苅部直
『丸山眞男書簡集』
『第三帝国のR・シュトラウス』
『坂本多加雄◎対談・書評集 歴史を語る作法』


INFORMATION&読者投稿
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特集

日本の中央アジア外交
ソ連邦が崩壊し、連邦内の共和国が独立国家となって、十数年が経過した。その国家建設の道のりは、険しい。旧ソ連時代の地域のトップがそのまま大統領に就任したため国民は共産主義のくびきからは容易に解放されえない。一方、国際機関などからは短期間のうちに民主化、自由主義経済化の目に見える成果を求められる。そして9・11テロ事件勃発、中央アジアをめぐる戦略環境が大きく変わる……。ロシア、中国、インド、パキスタン、イラン、アフガニスタン、欧州に囲まれた国際安全保障の要、中央アジア地域のこれまでの道程と日本との関係に迫る。

対談
「モンゴル時代」から見る世界史
/山内昌之/杉山正明
かつてユーラシア全土を統一したモンゴル帝国。その影響は、ロシア、中国、中東、そして中央アジア諸国にも及ぶ。モンゴルとイスラムを主たる専門とする歴史家が、ユーラシアの歴史を文明論的観点から読み解き、中央アジアの抱える今日的課題を浮き彫りにする。

10月の中央アジア文化ミッションに同行して
/山内昌之

対中央アジア政策の新展開――「中央アジア+日本」
/小松一郎
日本にとって、中央アジア諸国はその地理的特性、豊富な資源、そして政治発展のモデルケースとしても重要な意味をもつ。1997年以降緊密な関係を築いてきた日本は、本年8月の川口外相(当時)の訪問により、中央アジア諸国との二国間・地域レベルでの協力推進に合意した。こうした政策は世界的にも注目されており、今後はASEANや西バルカン諸国に対する地域内自助努力支援の経験を活かした、着実なフォローアップが鍵となる。

鼎談
ユーラシアの地殻変動にどう対応するか
/石郷岡健/山崎亜也/孫崎享
中央アジアの経済はようやく独立前の状態に戻ったものの、政治体制の問題も含め、発展のための道筋は立っていない。これまで日本のODAは、戦略的利益というよりも、むしろ中央アジア諸国との信頼醸成を目的としてきた。地域の資源をめぐり大国がしのぎを削る中で、日本は「地域内協力」の促進や文化交流の拡大等、独自のアプローチをとっていくべきであろう。

カスピ海石油・天然ガス資源開発をめぐる地政学
/輪島実樹
カスピ海の資源量はいわれているほど多くもなく、その重要性はむしろ地政学的側面にある。パイプラインを巡る米国とカスピ海諸国の協力は、ロシアの影響力を防ぐ狙いがあった。最近では企業を筆頭に経済的実利重視の対応が目立っており、輸送問題の「脱政治化」が進んでいる。だが、カジャガン炭鉱の成功、そして中国の進出により、カスピ海資源開発は、再び地政学的重要性を帯びることとなろう。

発展に向けた三つの課題と日本への期待
/ティムール・ダダバエフ
冷戦後の中央アジア諸国は、民族対立やテロリズムへの対処、市場経済化への移行、国家依存的な国民のメンタリティの克服等の課題を抱えている。さらに、域内の資源配分や国境設定をめぐる紛争などは、一国のみでは解決が不可能な問題である。日本は自国の利益を考慮に入れつつも、地域全体を巻き込むような方法で、中央アジア諸国の自立を促すかたちでの支援が求められている。

日本はなぜ中央アジアにコミットするのか
/田中哲二
1991年にソ連邦が崩壊し、連邦内の共和国が独立した共和国になった。建国の過程13年を経た中央アジアの国々は現在どのような問題を抱えているのか。日本はどうかかわっていくべきか。

ウズベキスタン、タジキスタン在勤実感
/河東哲夫
多種多様の人種や民族が混住する中央アジア。2つの国の歩みを目にしてきた筆者が、当時を振り返る。

現地レポート
草原文化の再生へ向けて
/黒川紀章
サッカーは国民の勇気と自信の源
/藤田一郎
トルクメニスタンに駐在して
/小澤誠
カザフスタン、映画制作物語
/佐野伸寿
カザフスタン文化繁栄のために
/ライハン・ウンガロヴァ

資料篇 中央アジアとは

カラー・グラビア 魅惑の中央アジア


特集外

小泉総理の中南米訪問
新パートナーシップ構築に向けて
/坂場三男
国際社会における中南米地域の重要性が増す一方、日本と中南米諸国の政治・経済的繋がりは過去10年間に減少の一途を辿っている。9月の訪問で小泉総理が示した構想は、経済、安保、環境、そして人的交流の面で、中長期的に中南米と再度緊密な交流を築くことを狙ったものであった。歴史的に日本との関わりが深く、親日国の多い中南米地域との関係を強めることは、日本の資源外交、そして中南米と東アジアの地域間の関係構築という観点からも重要である。

現代のオストラシズム
―ラテンアメリカの民主主義が提起する問題
/富田与
1980年代以降のラテンアメリカでは、軍政から民主政への急速な移行が進んでいる。その過程で目に付くのが市民の直接的意思表明からなる大統領の離任劇である


連載

カラー・グラビア 大学ゼミ訪問 第72回
成城大学 大隈宏ゼミ

悲観・楽観・世界観
/千野境子

巻頭随筆
/石田紀郎/嶌信彦

談話室 第79回
日本人と中央アジアの人は心が同じ民族です
/中山恭子

戦後経済外交の軌跡 第2回
占領下の日本とアメリカ
/井上寿一

よみがえる絵、追いかける言葉 第3回
瞬間と幻惑と……
/藤原章生

WTOからみる国際社会との付き合い方 第6回
「下着事件」と「バナナ事件」
/鈴木庸一


書評フォーラム 選評 苅部直
『〈私〉の愛国心』
『ニート』
『安息日の前に』

817円
CONTENTS


特集
世論は外交をリードするか
対外政策の決定がいまや私たちの生活すべてに即座に直接影響を与える時代。常に世論を通して対外政策を監視し、建設的提言を行なっていくことは、日本の外交能力を高める上でもきわめて重要なことだ。昔と違い、国民世論を無視した外交はもはや成り立ちえない。しかし、外交が歴史的な継続性や一貫性が求められるのに対し、世論は「しばしば短期的で移ろいやすく、遠い将来に対する配慮を欠き、首尾一貫しない見解を示す」。あまりにも世論に迎合した外交は危険だ。世論と外交の関係はどうあるべきなのか。


座談会
世論と外交の関係はいかにあるべきか
/田所昌幸/橋本五郎/山崎正和/川田司
世論とはさまざまな国民の層・メディアによって形成されるものであり、世論対策は外交当局の重要な政策であるが、冷戦終結後、世論が多様化・国際化するにつれ、外交はますます複雑化している。世論におもねる外交は危険を伴うが、最終的に世論を信じる態度も必要である。また、軍事力を持たない日本にとって、外交によって他国の世論に働きかけていく努力はきわめて重要である。

古くて新しいジレンマ
―民主政治と外交
/中西寛
民主体制は外交を強化し、国際平和をもたらす反面、愛国心を強め、国家間対立を増幅させる危険性をもつ。20世紀初頭、ファシズムの台頭とウィルソン外交の失敗により、外交に対する世論の影響は悲観的に捉えられていた。以降、民主体制の国々は世論への「説得」を試みるようになる。この方法は最終的に世論に信頼を置くという点で、世論操作とは区別される。今日、メディアによる世論操作が容易に行ない得る時代において指導者に求められるのは、世論に対する信頼をおきつつ、自国・相手国の世論に対し外交を自分の言葉で誠実に説得する努力である。

メディアは何を伝えているか
/高島肇久
2004年の川口外務大臣による中央アジアとモンゴルへの訪問は、その戦略的重要性にもかかわらず、日本での報道はごく限られたものであった。その一方で、北朝鮮関連の報道にはマスコミの取材が殺到する。しかも、そこでなされる報道はもっぱら拉致問題に集中し、核問題やミサイル問題といった世界レベルでの話題は隅に追いやられている。今後日本が世界で生き抜くためには、マスコミを通じて流通する情報の質の向上が求められている。

注目すべき米国の二つの選挙戦
―「ブッシュ対ケリー」と「外交エリート対ポピュリズム」と
/久保文明
アメリカ外交が伝統的に理想主義・道義的であった背景には、外交政策に対する強い世論の影響があった。9・11以降、外交問題に対する世論の関心は高まってきており、とくにイラク戦争と対テロ戦争をめぐる世論の行方は、大統領選挙でも大きな焦点となっている。今後、ベトナム戦争同様、米軍のイラク撤退を求める世論が沸き起こる可能性は否定できない。こうした「ポピュリスト的反戦世論」と「外交エリート」の間に立たされている民主党のケリー候補は、たとえ当選しても、難しい問題に直面することになるだろう。

フランスはソンダージュ漬け
/倉田保雄
世論調査大国と言われるフランスでは、マスコミ・メディアの依頼を受けて民間企業がアンケート調査を行なう。政治から恋愛まで、なんでも調査対象になる仏世論の今昔物語

中国における世論と外交
/中居良文
法輪功事件は、中国政府のたくみな世論操作によって鎮静化した。その一方、SARS事件のように、政府の世論操作が及ばないケースも出ている。その背景には、携帯電話やインターネットの爆発的普及という情報革命の進展があった。こうした事態に対処する中国政府の方法はいかにも前時代的である。今後、胡錦濤政権が政治の透明化についてどのような政策をとるのかが注目される。

日本世論の動きをつかむ
―二大外交課題に対する世論調査を通して
/浅海伸夫
さきの参院選で大きな争点となった、北朝鮮およびイラク問題に対する有権者の反応は興味深いものがあった。世論調査の数字から世論の動きを正しく把握する秘訣とは何か

データ
海外における対日世論調査結果



特集外

インタビュー
現代英国外交の世界観
―ブレア政権の外交政策をめぐる対話
/ジョン・ソーアズ/細谷雄一
イラク戦争をめぐり困難な決断を下してきたブレア政権。米国と欧州、倫理と国益のあいだで微妙な舵取りが続くなか、その外交政策を根底から規定している伝統、世界観、そして哲学とはなにか。イラク戦争にも深くコミットしてきた現役の英国外交官に問う

日中相互認識の誤作動
―日中比較の視点から
/王敏
中国における反日デモの勃発、領土をめぐる問題、小泉首相の靖国参拝、そしてアジアカップにおける「ブーイング」等々……最近の日中間の問題を挙げればきりがない。日本と中国は、なぜこれほどまでに、わかり合えないのか。両国の相互理解を妨げている根本的原因を探る

進化するTICAD(アフリカ開発会議)プロセス
―TICADIII から一年
/河野雅治
1993年に始まった日本のTICADプロセスは、アフリカ連合(AU)の成立やアフリカ各国首脳のG8サミットへの参加などと相まって、冷戦後低下したアフリカに対する国際社会の関心を再喚起することに成功した。TICADプロセス成功の原因は、アフリカとその開発パートナーである各国・機関の代表者が、対等な立場から交渉し、政策論議を交わす場を提供した点にある。日本はそこにおいて、「市場」としてのTICADを管理する特別な役割を担っている。今後日本は、TICADの制度化を進めるとともに、アフリカ自体の努力に基づく実体面での成果を上げることにより、国際社会におけるTICADのプレゼンスをさらに高めていくことが必要であろう。

日本で働く外国人労働者たちの声
/スウェンドリニ・カクチ
高齢化社会が進むなか、外国人労働者の受け入れ拡大は避けられない状況となっている。その一方、不法就労者や犯罪の増加といった「負」の側面を指摘する声も多い。すでに日本にいる多くの移民労働者たちは、何を思い、何を感じているのだろうか



連載

新連載 戦後経済外交の軌跡 第1回
外交再建の基本構想
/井上寿一
敗戦の翌年、戦後日本の再建に燃える専門家たちによって報告書『日本経済再建の基本問題』がまとめられた。同書は世界経済のネットワークが本格化する中でアメリカを排除しないアジア地域主義を目指すものであり、経済再建だけでなく戦後日本外交の指針となるものでもあった。社会的混乱と経済的困窮の中から出発した、敗戦国日本の苦渋に満ちた軌跡を追う。

カラー・グラビア 大学ゼミ訪問 第71回
横浜国立大学 山崎圭一ゼミ

悲観・楽観・世界観
/千野境子

巻頭随筆
/池内恵/脇祐三

談話室 第78回
サッカーがなぜ国際問題になったのか
/阮蔚

WTOからみる国際社会との付き合い方 第5回
ナマズをめぐる問題
/鈴木庸一

よみがえる絵、追いかける言葉 第2回
おばちゃんたちのブルース
/藤原章生


書評フォーラム 選評 添谷芳秀
『砂漠の戦争』
『帝国とその限界』
『拡大ヨーロッパの挑戦』


INFORMATION&読者投稿

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特集-
経済協力を「文化」から考える
―論文―
「経済文化」的発想のすすめ
―論文―
外交戦略としての経済協力――日本のODAは何をめざしているのか
―論文―
ODAに関する五つの提言――効果的・効率的援助を求めて
―論文―
バグダッドから見た日本の対イラク支援
817円
817円
特集
欧州史の再統一――拡大EUの可能性
EUは今年5月1日、中・東欧諸国など10カ国が新規加盟し25カ国体制となった。その内外への政治・経済・社会的インパクトはいかなるものか。また日本は欧州から何を学ぶことができるのだろうか……

欧州統合の理念とは――壮大なビジョンは不滅であり続ける
/山口昌子
「だれが60年前にこのように欧州が一つになる日がくると考えただろうか」――たった一本の国境線によって多くの悲劇が繰り返された欧州。ベルリンの壁崩壊から15年後に実現した拡大は、欧州のほぼ全域が共通の価値によって統合されるという、まさに歴史的事件だった

座談会
新生EUが世界を動かす
/田中素香/西川恵/福島清彦/谷崎泰明
EUの拡大により、世界が再び「地域主義の時代」に入ったとの声もある。今後、EUは国際社会におけるプレゼンスを高め、米国やアジアに対抗する勢力となりうるのか。それとも、中・東欧諸国への拡大が深化への妨げとなり、20世紀より続く「偉大な実験」は失敗に終わるのか。あるいはそのどちらでもない、独自の道を歩んでいくのだろうか。拡大EUの行く末を総合的に展望する

EU市場の多様化をチャンスに
/渡辺博史
EUが25カ国に拡大したことは、日本企業にとってどんな意味があるのだろうか。また、これまでの拡大と何が違うのか。欧州進出の実績と傾向を手がかりに、新EUの秘める潜在力と市場の特性に迫る――

データから読み解く拡大EU
/久保広正
中東欧10カ国を迎え、巨大市場を形成する拡大EU。しかしそこでは、新加盟国の持続的成長が見込まれる一方、既加盟国のユーロ圏が低成長率に苦しんでいる。今、拡大を契機に、EUは構造改革に着手し、新たな経済・社会を模索しはじめている

NATOとの協調か競合か――拡大EUの安全保障・防衛政策
/広瀬佳一
欧州独自の安保・防衛政策であるESDPは、最近になって目覚しい発展を遂げている。他方、ESDPの推進は、NATOの空洞化をもたらすのではないかとの懸念もある。NATOを重視する新規加盟国の参加もあり、EUの安保・防衛政策は難しい局面を迎えている

拡大EU 新加盟国のインパクト――ポーランドの事例を中心に
/羽場久 子
中・東欧諸国の参加により、二つのヨーロッパはついに一つに統合された。異なる歴史、社会的基盤をもつ新加盟国の登場により、EUはどのように変化していくのだろうか。ポーランドを通して分析する

拡大EU動かす装置整えた欧州憲法
/刀祢館久雄
欧州統合という壮大なドラマの現在までの到達点と残された課題とは


[現地レポート]
ポーランド 西欧から東欧への進出
/田口雅弘
1989年以降のショック療法を伴った体制移行は、経済を安定路線に乗せ、ポーランドのEU加盟を可能にした。しかしその背後では、経済・社会に大きな歪みが生じ、政治面でも先行き不透明感が増している

スペイン スペイン・サッカーへの未来
/佐伯夕利子
サッカーは生きています。このスポーツが、この世に誕生してから、およそ110年という歳月が経ちました

スロバキア 経済発展に向かって
/牛田肇
拡大EUがこの国にもたらしたものはなにか。現地に赴任して4年目を迎える筆者が新旧のスロバキアをレポート

アイルランド 「ケルトの虎」復活なるか
/武田廣
拡大EUのダイナミズムは、アイルランド経済の再活性化につながるのだろうか

リトアニア 欧州への回帰
/ダイニュス・カマイティス
杉原千畝の「第二の故郷」は、歴史的転換点を迎えている

チェコ チェコ共和国への外国投資――EU加盟の影響と課題―
/中嶋鴻明
短期間で外資誘致に劇的な成功を収めたチェコ。その背景をさぐる

[EU拡大をメディアはどう伝えたか]
米国
中東情勢の安定化にどう作用するか、という視点から
/鈴木将覚

エジプト
乗り遅れた「地域大国」 内なる改革の契機として
/井堂有子


小特集 歴史に残るサミット

地政学的焦点の変遷映す――30回重ねたサミット
/伊奈久喜
シーアイランド・サミットは国際システムとして定着したG8の歴史に残る会議だったろう。イラク戦争を経てイスラム圏との協調を呼びかけ、米欧の構造的対立を埋める試みの場となった。それは世界の地政学的焦点の変遷を映している

シーアイランド・サミットを終えて
/藤崎一郎
2004年6月8日から10日にかけて、アメリカジョージア州シーアイランドでG8サミットが開催された。G8サミットとは何か、今回のサミットの特徴・成果は何か、日本にとって今回のサミットの意義は何であったのか。サミットを陰で支えたシェルパが振り返る

偉大な世界最大の民主主義国
インド新内閣の構造と政策
/西ヶ廣 渉
大方の事前予想に反して、政権交代を招いたインド総選挙。マンモハン・シン首相の新連立内閣の国家運営の舵取りを分析する


連載

WTOからみる国際社会との付き合い方 第2回
WTOが「ワニ」になるとき
/鈴木庸一
WTOの紛争処理制度はそもそもどのようなものなのか、どのような人がそれを動かしているのか

談話室 第75回
世界の紛争地で武装解除、国づくりを手助けしてきた
/伊勢 賢治

カラー・グラビア 大学ゼミ訪問 第68回
明治学院大学 川上和久ゼミ

カラー・グラビア&読み物 第22回
外交としてのワードローブ
腕で時を刻む美しい機械
/中島渉
世界の指導者たちにとって、腕時計は自らのステータスを示す重要なアイテムだ。彼らの時計は、果たしてどのような時を刻んできたのだろうか

悲観・楽観・世界観
/千野境子

巻頭随筆
/川上高司/新井政美

書評フォーラム 選評 添谷芳秀
『戦後日本の防衛と政治』
『戦後の「タブー」を精算するドイツ』
『原理主義とは何か』


読者投稿&INFORMATION

817円
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817円
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特集
アラブ世界の読み方
イラク戦争後、アラブ地域に世界が注目している。いかに安定させ、国際秩序に
組み込むかは国際社会の大きな課題である。アラブ世界内部でも主体的にアラブ秩序を
構築しようという動きがみられる。そこで日本は何ができるのか。日本にとってアラブの
持つ意味とは何か。歴史、宗教、国際関係、文化などから新しいアラブの姿を探る。

アラブの過去と未来――
〈帝国〉へのノスタルジアと夢
/山内昌之
自らの限界を悟らない帝国は生き残れなかった。「アラブとは何か」を自らに問う時、
プライドと思慮分別を均衡させることができなければ、アラブが幸運にも統合できたとしても、
新たな〈帝国〉の未来は必ずしも明るいものではない

対談
アラブの世界観・思想とは
――日本とアラブの対話を試みるために
/森本公誠/池内恵
初期イスラーム世界の現実のなかに存在していた社会構造や価値観の多様性。
果たして、当時のリアリズムと、現代の思想や社会の動向の間に横たわるギャップとは
何なのか。宗教と国家の関係を、歴史と思想の文脈から考える


座談会
新たな経済関係構築のために
/定森大治/友田富也/畑中美樹/奥田紀宏
アラブ地域をいかに安定させるかが現在の国際社会の重要課題の一つである。
日本とアラブ諸国との経済関係はそれほど大きくないが、エネルギー資源を中心に
日本経済はアラブ諸国に依存し、また日本からアラブ諸国への技術供与等援助の蓄積もある。
またアラブと日本の間には、人と人との信頼関係が築いた細いかもしれないが強固なパイプが
存在する。今後の日・アラブ関係構築のための具体的提言

アラブにおける日本観
/イサム・R・ハムザ
日露戦争における日本の勝利は、西欧列強からの独立運動を続けていたアラブ人に
大きな希望を与えた。日露戦争の勝利や第二次世界大戦敗北からの目覚しい成長によって、
この100年間のアラブ世界における日本に対する認識、関心は格別なものであった。
しかしいま、その長過ぎた片思いは諦めに変わりつつある。アラブの人々の日本への想い、
期待とは……

『アラブ人間開発報告書(AHDR)』が示す――
アラブ復興のロードマップ
/マエン・スヌール
知識の探究を促してきたのはイスラーム教やアラブ文化であった。現在、アラブ社会の近代化を
阻んでいるのは、人間が創り出した社会的、経済的、そして何よりも政治的な構造的な問題である。
知識社会を創出するために、アラブ諸国はこうした構造的欠陥を改革しなければならない
――アラブ社会の内部から出された「画期的」と評価を得ている報告書。その内容とは……

ファッションは世界共通のことば
/森英恵
中東文化交流・対話ミッションで訪れたサウジアラビア。女性のためのセミナーでは
「ファッション」を共通アイコンにして語り合った

「ジュネーブ合意」は蜃気楼か
/野上義二
相互不信が悪化するイスラエル・パレスチナ関係だが、昨年秋には「合意も可能」
とする双方のグループが、具体的な各論について詰めはじめた。このプロセスに
協力してきた筆者が、二人のリーダーから本誌のためにコメントを入手した

わが心のレバノン
/本間千枝子
豊かな自然にワインと食生活、そして旧約聖書の神々やキリストの足跡、さらに
イスラーム教の意味を考える視座としてのレバノンは、世界を理解するための
新しい視点を与えてくれる

独立した報道機関をめざして
/四戸潤弥
9・11を契機に一躍世界の注目を浴びた衛星テレビ局アルジャジーラ。
その報道ポリシーとはなにか

アラブとは何か
/藤原和彦
人物と歴史をとおし、アラブ世界の内面を探る



連載


特別企画鼎談 最終回
「日本外交の過誤」を解読する
/御厨貴/坂元一哉/兼原信克
日米開戦に至るまでの「日本外交の過誤」はどこにあったのか。戦後間もなく、
若き外交官たちがつい数十年前の先輩たちの足跡を分析し、そこから得た教訓を取りまとめた
文書「日本外交の過誤」。50年経った今、そこから何を読み取ることができるのか

米国憲法で読むアメリカン・ストーリー 第28回
冷戦と自由、平等
/阿川尚之
冷戦の勃発は、一方で国民の自由を束縛しながら、他方で人種差別撤廃への動きを加速させた。
建国以来180年にわたって続けられた黒人問題をめぐる司法論争は、ついにその決着の時を
迎えたのだが……

東ティモール便り 最終回
平和構築の“隠れた”課題
――傷ついた心をどう癒すのか
/旭英昭
いったん紛争が終わっても、大量虐殺によって刻まれた人びとの心の傷は残る。
法の裁きによる正義の実現か、真実究明による和解か。国際社会の試行錯誤は続く

談話室 第71回
日本の本をアラビア語に
/戸谷美苗

カラー・グラビア 大学ゼミ訪問 第64回
愛知淑徳大学 真田幸光ゼミ

カラー・グラビア&読み物 第18回
外交としてのワードローブ
政治家の愛したシガー
/中島渉
キューバと敵対したケネディ、叛乱鎮圧に参加したチャーチル、そして吉田茂を魅了したのは
キューバ産シガーであった。彼らがこよなく愛した煙の魅力と逸話にせまる

悲観・楽観・世界観
/千野境子

巻頭随筆
/福岡史子/沼田敦

書評フォーラム 選評 深川由起子
『人間が幸福になる経済とは何か』
『日本経済復活への序曲』
『人はなぜ逃げおくれるのか』


読者投稿&INFORMATION
817円
817円

商品情報・内容

  • 出版社:都市出版
  • 発行間隔:月刊
  • サイズ:B5判

■ 日本で唯一の外交問題・国際関係論専門のオピニオン誌

国際社会の中で、日本の外交はどうあるできか。内外の著名な筆者が問題の核心を鋭く分析、世界の動きがリアルにつかめる情報を満載。研究者・ビジネスマン・官界・学生をはじめ国際問題に関心ある人々の必読誌として1988年の創刊以来、高い評価を得る。

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