建築設備と配管工事 発売日・バックナンバー

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2,300円
■特集:水の衛生管理①
○大学病院の誤配管による乳児の患者集団発生/国立保健医療科学院/浅見真理
地下水を原水とする専用水道で水質事故が多く、設置者による水質管理の徹底、行政による適切な指導が求められる。大学病院専用水道の誤配管による乳児のメトヘモグロビン血症集団発生事例を紹介するとともに、最近の水道における配管や設備関係の水質事故の例を示す。

○建築物衛生法と飲料水の安全・衛生/(公財)日本建築衛生管理教育センター/杉山順一
水は人間が生きていく上で必要不可欠な物質である。建物で水を使用する場合、大規模建築物などでは一戸建て住宅とは異なり、一度受水槽に貯めて使用することになる。貯水した水は水道法や建築物衛生法で規定される維持管理によって安全でおいしい水を利用することができる。一方、受水槽や配管に長い間滞留してしまうと残留塩素が消失して不衛生となってしまう。これらの内容について事例も含めて解説する。

○空気調和・衛生工学会「SHASE-S206 給排水衛生設備規準・同解説」での飲料水の衛生の確保/㈱西原衛生工業所/青木一義
2020年1月に10年ぶりに改定された空気調和・衛生工学会規格「SHASE-S206-2019 給排水衛生設備規準・同解説」において、飲料水の衛生を確保するために示された給排水衛生設備に係る種々の関連事項について概説している。

○空気調和・衛生工学会SHASE-S206の在り方を考える/㈲エコデザイン/小川正晃
空気調和・衛生工学会(学会)の給排水衛生設備基準SHASE-S206-2019は、給排水衛生設備の計画・設計・施工・維持管理に際して順守すべき基本目標を示し、関係領域の技術規範として引用されているが、現実にはこの規範に抵触した設備システムや器具が存在して衛生的安全性を脅かしている事例もある。本稿は給排水衛生設備の規範であるSHASE-S206に抵触する設計・施工例を示すとともに該当する規定について解説し、同基準が学会はもとより関係業界に広く周知される必要性について記述する。

■最新技術情報
○低GWP冷媒採用の大容量ターボ冷凍機/三菱重工サーマルシステムズ㈱/長谷川泰士・結城啓之・栂野良枝・下川真琴
近年、地球温暖化係数(GWP)が高い冷媒に対する規制の動きが高まっている。当社ではこの流れを受け、過去に低GWP冷媒を適用したターボ冷凍機を開発してきた技術を活用し、GWPがCO2未満であるR1234yfを適用したターボ冷凍機「JHT-Y/JHT-YIシリーズ」を開発した。JHT-Yシリーズに使用するR1234yfの特徴や新たに取り入れた要素について紹介する。

○「公共トイレのIoT化」で、人流把握から街の活性化へ/㈱クレスコ・デジタルテクノロジーズ/草野和文
公共トイレのIoT化によりトイレ機器利用状況から人流把握ができる「ソーシャルトイレシステム」を開発。1)利用状況の見える化、2)故障・異常の検知、3)衛生状態の見える化、といった三つの視点で、リアルタイムに公共トイレの利用状況を分析できるもの。コロナの感染状況と合わせながら、感染対策と経済活動の両立を図るための重要な情報となる「人流把握」の実現により、観光地を持つ自治体のニーズに応えられるシステムである。

○働く場所を選べる!職人のためのサービス/野田配管工業㈱/野田秀太郎
スキルを持った職人の多くが高齢になり、引退目前の近年。若い世代の人材獲得・育成が急務とされる建設業界に、新たな風を巻き起こす教育型建設業マッチングサービス「現場のヒーロー」が登場。建設業界の今とこれからを変えていく。

■シリーズ:第20回 環境・設備デザイン賞
○未来へつなぐアグリカルチャー/新日本空調㈱/高塚 威/アースコンシャス㈱/青山恭久
紹介する技術は、1)古着を原材料としたリサイクルのポリエステル繊維媒地と、2)植物の生長に必要な二酸化炭素(CO2)をピンポイントで最小限に施肥する技術、3)栽培環境の遠隔管理機能、の三つを組み合わせた全天候型栽培システムです。1)の永続使用可能な繊維土壌には、①軽さ②連作可能③肥料コントロールの容易さ④保水・透水性に優れ、根張りが良いという特徴があります。

○可変環境制御ルーバー/㈱竹中工務店/鈴木重則・徳村朋子
トップライト下部を繊細な温熱光環境の制御が必要とされるワークプレイスとしても活用可能な場とすることを目標に開発された「可変環境制御ルーバー」について紹介する。導入建物では、年間を通じた快適な環境コントロールが達成できており、執務者の健康性・知的生産性向上に貢献した。

○多様性を受け入れる緑の浮島/㈱竹中工務店/美島康人・町田 巌
立体都市公園制度を活用し、商業とホテルと公園が一体となった、新しい空間体験を提供する施設である。渋谷のストリートから地上約17m上空の公園までを内外に変化して繋げ、都心密集地にありながら開放的で居心地の良い都市空間を創出することを目指した。

■シリーズ:いま知っておきたいIoT・AI関連情報
○第23回 通信衛星コンステレーション/高砂熱学工業㈱/倉田 昌典
今回のテーマはいま商用化が進んでいる「情報衛星コンステレーション」について概説する。静止衛星を用いた衛星通信は防災対策などに商用化されているが、汎用化には様々な課題がある。一方、世界では約30億人がインターネットへ未接続であり、地上局設置には莫大なコストが必要である。この課題を解決するため、低軌道に地球を覆う規模で複数の小型通信衛星を打ち上げ、衛星同士を連携させて通信網を構築する手法が「通信衛星コンステレーション」である。

■Le petit pouce ペットと暮らす220
○猛犬注意/畑建築デザイン/畑由起子
2,300円
■特集:公共施設のZEB動向
○地域環境資源を取り入れたこども園の公共事業としてのZEB実証事業/Good&L企画㈱/吉光二郎
公共事業において、市民に理解して頂ける事業運営を心がけている。コロナ禍において子供のための安全性の追求と、チャレンジングであるべき省エネ運営の間で、換気を優先した運営を行っている。今後は、コロナ収束に向けた省エネ運営のあり方が問われる。

○(医)恒仁会 新潟南病院/㈱山下設計/人見立彦・安田祐介・増尾 渉
本建物は多様化する医療ニーズに合わせた医療提供を目的として計画された。環境配慮手法として、外皮性能の向上、温水供給のみによる設備容量の削減、全熱交換機や臭気センサーによる導入外気量の低減、各種照明センサーの採用によりZEBReadyを取得している。

○白石市文化体育活動センターにおけるZEB化改修/国際航業㈱/高村浩之/㈱イーエフディー・ワークス/田原慎一
公共施設のZEB化改修事業にあたり、国の政策目標である2050年のカーボンニュートラル達成はもとより、当該地方自治体の上位計画、施設自体の位置づけ、必要とされる機能や与条件なども把握したうえで、最適なZEB化改修に向けたプランニング手法について述べる。

○開放的なZEB実現/東京都市大学世田谷キャンパス7号館/東急建設㈱/大地 徹・古徳勇樹・古田健人
東京都市大学世田谷キャンパス7号館は明るく「開放的で快適な空間+ZEBReady 取得」をコンセプトに掲げた教育環境、大学価値向上と省エネ、環境意識啓蒙を実現する大学を目指した。多様な省エネ技術を採用し、エネルギー削減量58% 達成しZEBReadyを取得した事例について紹介する。

■最新技術情報
○新感染経路に認定された「エアロゾル感染」対策/エアフィルターについて/㈱ユニパック/松江昭彦
新感染経路に追加された「エアロゾル感染」対策エアフィルターを開発した。既存の空調機にワンタッチで取り付け可能であり、富士フイルム社の持続抗菌技術をフィルター表面に加工した。今後押し寄せる様々な感染症に対応すると共に、消費電力の上昇も抑えられる。

○トップフロータイプ新型ビル用マルチ室外ユニット/日立ジョンソンコントロールズ空調㈱/金子裕昭・井上俊太郎
2022年4月に「フレックスマルチ高効率モデル」のモデルチェンジを実施した。本製品は日立独自の技術により業界トップクラスのAPFを実現、NFCによるサービス性の向上、更にZEB需要に対応できる高COPモデルのラインアップを実施した。

○ほぼ屋外と言える施設向け冷暖房空調システム/気水工業㈱/尾子信一
災害時の仮設テントから大規模物流倉庫や工場など、屋根及び壁はあるが大きな扉やシャッターを全開にしているためほぼ屋外の環境にある施設向けに、オールフレッシュ外調機(室内外一体型)と布製ホースダクト(防炎加工品)を組み合わせた冷暖房空調システムを企画したので、本稿で紹介する。

○低濃度オゾンガスによる空調機内表面の浄化/新日本空調㈱/高塚 威
空調機内は浮遊微生物が付着し、増殖しやすい環境になっている。そこで低濃度オゾンガスを用いた空調機内表面用の浄化装置を開発した。本稿では低濃度オゾンの微生物低減効果に加え、オゾンの性質、不活化効果、許容濃度等について概説する。

○透光性と断熱性を兼ね備えるエアロゲルガラスパネルの開発と適用/㈱竹中工務店/井原健史
建物の外皮において採光しながら断熱性を向上できる半透明のエアロゲルガラスパネルを開発して適用した。柔らかな昼光を室内に導きつつ、空調負荷を低減できる。適用する方位や部位に適した透光性として、ブラインド等の日よけを不要にできる。

○共同住宅用スプリンクラー配管における新工法の開発・適用について/ヤマトプロテック㈱/市川 誠/三井住友建設㈱/中藤達彦・藤田裕樹/三井化学産資㈱/佐藤裕介
共同住宅におけるスプリンクラー配管の「パラソループ工法TM」を開発し、共同住宅の住戸に適用。本工法は、在来工法(ヘッダー工法)と比べて配管長を約40% 削減し、敷設作業の省力化により生産性も向上。今後、懸念される担い手不足や作業員の高齢化対策への取り組みの一事例として紹介する。

■解説
○建築設備の浸水事例と対策(後編)/(一社)建築設備技術者協会技術委員会・新日本空調㈱/佐藤秀幸
昨今、台風・豪雨などによる局地的な大雨が頻発し、今後も更に増加することが予想される。前号に掲載した前編では建築設備技術者協会が行った様々な施設の建築設備全般における浸水対策や過去の施設の浸水被害等の調査結果を紹介したが、後編では調査結果を基に検討した浸水リスクを低減する対策を紹介する。

■竣工事例
○酉島製作所 新本社工場ビル/㈱類設計室/屋範明
本建物は、酉島の次の100年に向けた記念事業として「多様性を超えた真の一体感の創出」そして「生産力のさらなる高度化」を実現するために建設され、コンセプトは「一体感」。そのために、オフィス空間は複数フロア全体がひとつながりとなった「ワンルーム・スキップフロア」で構成している。地球環境への配慮の観点からZEB Orientedを取得している。吹き抜けのあるオフィス空間の空調換気計画、生産製造の精度を上げる工場空調などの工夫を凝らし、竣工後の実測検証でも想定どおりの温熱環境を実現している。

■シリーズ:第20回 環境・設備デザイン賞
○松原市民松原図書館/MARU。Architecture/高野洋平・森田祥子/ARUP・神戸芸術工科大学 荻原廣高
大阪府松原市の新図書館である。ため池の一角という特殊な敷地条件を活かし土木的なつくり方によって時間を越えていく建築をつくることを考えた。具体的には、外壁を600mmのコンクリートとして、遮水性・地震力・断熱性能を確保し、内部空間は繊細な鉄骨による立体空間として構成した。開館後に訪れた建築は、厚い外壁はあたかも既にそこにあった環境のようにふるまい、人々の日常や自然の移ろいが穏やかに展開していた。

○大井町駅前公衆便所/川嶋貫介・斎藤信吾・根本友樹
「だれでも」快適に使うことができ、大井町のあたらしい風景を作る公衆トイレである。六つの個室を分散配置し、シンプルでモニュメンタルな建築をつくった。多様化するこれからの社会において、公衆トイレのあたらしい『かた』を提案する。

■Le petit pouce ペットと暮らす219
○雨鳴き/畑建築デザイン/畑由起子

2,300円
■特集:火山噴火と建築設備
○火山防災対策と広域降灰による影響について/内閣府
大規模噴火が発生すると、火山灰が広い範囲に堆積し、交通機関やライフライン等、多岐に影響を及ぼすことが懸念される。本稿では、我が国の火山防災対策の概要と、富士山噴火を想定した広域降灰によって生じる影響などについて紹介する。

○火山の基礎知識/名古屋大学/前田裕太
本稿では火山についてごく初歩的な基礎知識をまとめる。はじめに活火山について概観した後、マグマとその上昇過程、火山噴火と様式、噴出物と噴火規模について述べ、最後に本特集号のテーマである火山灰について述べる。

○火山噴火の降灰による建物への影響と被害評価法/㈱大林組/諏訪 仁・大塚清敏・野畑有秀/山梨県富士山科学研究所/久保智弘/防災科学技術研究所/宮村正光・宮城洋介
2014年の御嶽山の火山噴火などを契機に、火山災害への関心が高まっている。本稿では、建物屋根を対象に、降灰深と被害確率の関係を評価した。次に、空調室外機と冷却塔を対象に降灰実験を行い、降灰深と被害状態の関係を提案した。ライフラインを対象にこれまでの火山噴火における降灰被害を調査し、最尤法を用いて降灰深と被害確率の関係を評価した。これらの評価結果を用いて、富士山の宝永噴火を想定した首都圏の降灰深を対象に建物屋根と空調設備の被害確率を算定した。

○火山灰BCP対策フィルタの開発/㈱ユニパック/松江昭彦
当社は鹿児島大学大学院理工学研究科との共同研究を経て、2012年に火山灰対策フィルタ「南風」を開発した。特徴はフィルターろ材をポリエスメッシュ素材にし、100μmまでの火山灰粒子を97%捕集する。現在、注目を受けている富士山噴火に対するBCP対策に貢献していきたい。

○東京都地域防災計画/建築設備と配管工事 編集部
東京都地域防災計画火山編(平成30年修正)の中から、建築設備と配管工事に関連する項目を抜粋・編集し紹介する。詳しくは東京都防災ホームページ「地域防災計画」を確認されたい。

■最新技術情報
○共用給湯用ポリブテン管プレファブユニット工法/㈱クボタケミックス/今久保謙一郎
建築設備配管市場においては、プレファブユニット工法の採用が増加している。当社は、給水配管に続き、給湯配管で適応可能な融着レスプレファブユニット工法を開発した。本稿では、ポリブテンパイプを用いた新工法について、その特長などを述べる。

○脱炭素社会と室内環境の質向上に貢献する空調設備・パッケージエアコン/三菱電機㈱/福田将久
当社では省エネ性の向上によるCO2排出量削減や、大気中への冷媒放出量低減による脱炭素社会への貢献を目指し、2022年8月にスリムZRシリーズ4方向天井カセット形<i-スクエアタイプ>を発売する。本稿では、この製品の特長などについて、詳しく紹介する。

○有圧換気扇・エアー搬送ファン速度調節タイプの開発/三菱電機㈱/大野俊也
当社は、有圧換気扇・エアー搬送ファン機種群にて風量調節を可能とした新商品「速度調節タイプ」を発売。新型コロナウイルス感染拡大を起因とした「施設の使用シーンに応じて換気風量を調節したいニーズ」に対応した機種である。

○空冷ヒートポンプ式モジュール型熱源機の新モデル/東芝キヤリア㈱/丹野英樹
低炭素社会実現に向け、当社では熱源機本体の低GWP化、高効率化を推進すると共に、熱源システム全体の省エネ化を推進してきた。今回、日冷工のガイドラインであるJRA GL-17に対応した冷媒漏えい検知機能を搭載した新モデルを開発したので紹介する。

○全外気方式ドライルーム用省エネシステムの開発/新菱冷熱工業㈱/佐原 亮
当社が新たに開発した全外気方式ドライルーム用省エネシステム「アリフィカス.」について紹介する。本システムは、低露点の空気を安定的に供給することができ、かつ除湿機の消費エネルギーを年間で約40%削減できる。

○円滑な情報共有の促進のための建設プロセス可視化ツール/ダイダン㈱/岡本崇利
デジタル技術活用の一例として、建築設備の改修工事を対象とした現場状況の3Dモデル化およびアニメーション技術を駆使した施工プロセスの可視化ツール「Construction Visualizer 4D」についてその概要と事例について紹介する。

○執務者の明るさの感覚を考慮した照明制御システム/大成建設㈱/鹿毛比奈子
本技術は、執務者が感じる明るさを考慮するため、「窓面」と「天井面」の輝度から明るさの感覚値を算出し、この値を一定に保つことで省エネルギー性の向上と快適な光環境の提供を実現する照明制御システムである。オフィスでの検証により、T-Brightness Controllerは従来制御に比べて、執務者の満足度を保ちながら、照明エネルギーを削減可能であることが示された。

■解説
○建築設備の浸水事例と対策(前編)/(一社)建築設備技術者協会技術委員会・新日本空調㈱/佐藤秀幸
同協会技術委員会では、様々な施設の建築設備全般における計画・設計時に施した浸水対策や、過去の台風・豪雨などで被災した施設の浸水被害、建物機能障害、復旧方法などの実態調査を行った。前編では調査結果について紹介し、後編で調査結果を基に検討した、浸水リスクを低減する対策について紹介する。

■シリーズ:いま知っておきたいIoT・AI関連情報
○第22回 空間伝送型ワイヤレス給電/高砂熱学工業㈱/倉田昌典
今回のテーマは「空間伝送ワイヤレス給電システム」。現在ごく短距離の電磁誘導を用いたワイヤレス給電は家電を中心に利用されているが、数メートル離れた機器への空間伝送給電は実証の段階である。空間伝送ワイヤレス給電はセンサーネットワークなどへの利用の普及が期待され、技術的な開発と安全性の確認に加え、利用にあたっての法整備が進められている。給電のワイヤレス化が進むことで我々の生活はますます便利になる。

■Le petit pouce ペットと暮らす218
○歴史の転換点/畑建築デザイン/畑由起子
2,300円
■特集:建設現場における墨出し技術の動向
○原寸大図面の床面投影で現場作業の生産性を向上/大成建設㈱/竹内圭二
建設現場でプロジェクションマッピングを利用して、設計図面等を床面へ高精度に投影した原寸大図面から墨出しを行う技術「T-iDigital MARKING」の開発を行った。本技術の導入により、床面に投影した墨出しに必要な情報を元に専門知識の有無に関わらず必要最小限の人員で正確かつ迅速に作業を行えるため、現場作業の生産性を大幅に向上させることが期待できる。

○自走式墨出しロボットシステムの開発/㈱竹中工務店/鶴田壮広
建築生産性向上を目指して、当社では自走式の墨出しロボットシステムを開発している。システムの概要、運用フロー、本システムの実証例と得られた効果について詳述する。また実証を通じて分かってきた実プロジェクトで活用するうえでの課題について説明する。

○国内初、建設業向け墨出しロボットを商用化/日立チャネルソリューションズ㈱/榎本俊一・横田彰志・腰塚久洋・雨森吉宣
当社が昨年11月に販売を開始した自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」について、いくつかの運用事例をもとに、その実用性や有効性と課題を紹介するとともに、夜間稼動、複数社分の一括墨出し等による、さらなる効果的な運用の可能性を探る。

○建築設備の墨出しから躯体の維持管理までを効率化/㈱ニコン・トリンブル/春岡裕史
当社はこれまでワンマン墨出し機やヘルメット一体型HoloLens 2、Boston Dynamics Spotと測量センサーの融合など、最先端の技術で施工BIMの実装を支援してきた。2022年には複合現実による墨出しソリューションをリリースする。現場のワークフローを革新するTrimbleのBIMソリューションを紹介する。

○MR技術を用いたインサート墨出し/㈱インフォマティクス/黒坂文生
少子高齢化の進む中、2025年に向けデジタル技術による大幅な生産性向上の必要性が謳われている。既存工法に対し数倍の生産性向上を実現する「Mixed Reality」技術を用いたインサート墨出しについて、導入成功企業による成功のポイントや今後の技術動向を紹介する。

○建築現場向け「ワンマン位置出しシステム」の有効性/㈱トプコン/今泉 潤
建設産業の生産性向上へ向けて当社が開発した、墨出し・位置出し作業の効率化を提供するソリューション「ワンマン位置出しシステム」について、特徴、計測器とアプリを含むシステムの構成、作業の流れ、得られる効果、今後の活用について述べる。

■最新技術情報
○再生水用ポリエチレン二層管/㈱クボタケミックス/松下要介
水資源のひっ迫に伴い、再生水の利用拡大が求められる一方、上水道管との誤接続の防止が求められている。当社は、こうした一見異なる二つの課題へ同時に対応する製品として、再生水用ポリエチレン二層管を開発した。本稿では、開発の背景にある市場の動向、製品の特長などを述べる。

○オフィス・店舗用エアコン新製品/パナソニック㈱/川村孝行
2022年4月に発売した、業界トップクラスの省エネ性を実現し、新「ナノイーX」を搭載により清潔性と快適性を向上させた、オフィス・店舗用エアコン『XEPHY(ゼフィー)Premium』シリーズ新製品を紹介する。

○84℃出湯を可能にした高効率業務用ガス給湯器/㈱ノーリツ/濵上俊彦・中本達也
業務用給湯分野で高耐久・高効率・マルチ設置により柔軟な給湯ニーズへ対応ができる業務用ガス給湯器に84℃の出湯が可能となったタイプが登場。殺菌洗浄による衛生管理やCO2排出量の削減等、施設・事業者の課題解決に貢献する。

○資材供給リスク対応:DCP製浄化槽の躯体設計/フジクリーン工業㈱/山田光之
災害発生時に仮設住宅の緊急汚水処理設備として欠かせないインフラである浄化槽を災害時においても供給できる体制を整えておくため、資材供給不足のリスク回避として主力材料であるFRP以外の材料としてDCP樹脂を選定し、DCP特性に合わせた設計を行い商品化した。

■解説
○令和2年度のフロン排出抑制法に基づく業務用冷凍空調機器からのフロン類充填量及び回収量等の集計結果について/環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン対策室
フロン排出抑制法に基づき、毎年、第一種フロン類充.回収業者が報告している、フロン類の充填、回収、再生した量、第一種フロン類再生業者やフロン類破壊業者に引き渡した量等について、令和2年度分の取りまとめ結果を紹介する。

○ホテル建築の設備配管における各種パイプの採用状況(その3)/IDE研究所/井出浩司

■竣工事例
○大阪複十字病院/㈱竹中工務店/松永知大・上田真也・横山喜宜
大阪複十字病院は感染病棟を有した病院である。省エネルギー性と快適性の両立とともに、確実な院内感染対策の安全性が求められる医療施設における感染対策や病室での気流実測の結果について述べる。

○ZOZO本社屋/㈱竹中工務店/鈴木宏彬・齋藤謙太・小池正浩
ZOZO本社屋は、一つ屋根の下で共に働く一体感を生み出す建築を目指した。ペリメータ側の床吹出空調と天井吹出空調を組み合わせ、夏季は天井からの吹出、冬季は床染み出し空調に切り替えることで放射環境を整え、上下温度差を緩和した。

■Le petit pouce ペットと暮らす
○マイクロチップ義務化/畑建築デザイン/畑由起子
2,300円
■特集:コミッショニングの最新動向と今後の可能性
○〔巻頭言〕コミッショニングの最新動向と今後の可能性について/東京電機大学/百田真史
コミッショニング(Cx)は運用段階のチューニングやPDCAサイクルばかりでなく、計画・設計・施工段階のCxにおいて、運用段階で手遅れになる可能性を減ずることも大きな役割である。本特集においてはこれらの動向に関する先行事例をピックアップして紹介する。

○京都駅ビル熱源設備更新プロジェクトを振り返って/元・京都駅ビル開発㈱/髙浦敬之
本格的なコミッションイング導入した京都駅ビル熱源更新プロジェクトに何故取り組んだのか?その結果コミッショニングが定着して行くためには何が必要なのか?発注者の立場から振り返る。

○コミッショニングプロセスを想定した可変圧力制御による二次ポンプ変流量(VWV)システムの省エネ設計・調整・試験方法の開発/㈱コミッショニング企画/松下直幹
可変圧制御の二次ポンプ変流量システム(VWVシステム)が、設計段階で想定した省エネルギー量を実システムで確実に達成させるため、コミッショニングプロセスの考え方に準拠した設計・調整・検証からなる省エネ評価プロセス(FPT1法と仮称)について解説する。

○駅の空調設備管理CBM化に関する検討/東急電鉄㈱/山田信太朗
鉄道営業における固定費の削減は急務であり、当社では事業変革を果たす手段としてCondition Based Maintenance(状態基準保全)を掲げ、数ある鉄軌道設備の中でもデータ利活用によって保守業務改善が期待できる空調設備についてCBM化プロジェクトに着手した。その概要について述べる。

○Webサービス技術の進化がビルオートメーションシステムとデータ解析ツールに与えた影響/カリフォルニア大学デイビス校/増田弘子
Webサービス技術はビルオートメーションシステム(BAS)の構造やデータ解析のあり方に大きな影響を与えてきた。本稿では、空調制御の最適化に携わる筆者が見た、米国におけるBASやそれをを取り巻くビジネスの変化、データ解析ツールの進化を紹介する。

■解説
○GIS・BIMを使用した都市環境シミュレーション/日本大学/中澤公伯・湯田坂美晴
GISとBIMを連携させ、既存の地理空間情報によって作成した3D都市モデルを活用した都市環境シミュレーション事例として、松本城城下町の3次元景観分析を紹介する。GISとBIM間のデータのやり取りと、広域3D都市モデルの生成にはGAEを使用しており、その詳細を解説している。

■竣工事例
○西梅田サンケイビル/㈱竹中工務店/上田真也・前田龍紀・三木僚子
本計画は、ホテル・事務所・店舗からなる複合用途ビルのプロジェクトである。建築主の想いと地域特性から、最高の朝・環境性・高効率建物・BCPをキーワードとして設備計画を展開した。特に、ホテルコンセプト「最高の朝をお届けするホテル」実現に向けては、最高の睡眠と覚醒ができる環境を目指した。環境性能では、ZEB Orientedを達成し、ヒートアイランド抑制にも配慮している。その概要を紹介する。

○日本特殊陶業㈱新オフィス棟「N-FOREST」/㈱大林組/石原式真・尾野克典・藤浪大輔
企業イメージを発信する外装ルーバー計画に始まり、執務環境配慮計画、地球環境配慮計画、災害時リスク軽減計画および付加価値向上計画を中心に紹介したのと執務環境配慮計画では、建築と設備の機能を有機的に融合した天井システムの構築を試みた事例紹介となる。

■最新技術情報
○AIを活用した空調制御の最適化技術/新日本空調㈱/永坂茂之・綾目久雄・廣島雅則
空調制御盤内で行うPID制御に、AIによる学習機能と最適化機能を外付けで組み込み、運用しながら最適ゲインを自動設定する、簡単かつリーズナブルに実装可能な制御方法を紹介する。本技術は、従来制御のPID固定ゲインに代わり、可変ゲインによる安定制御を実現する。実験室と事務所の空調を用いて検証を行い、専門業者の調整による制御性を再現できること、立ち上がり時間の短縮による省エネ効果を得られる可能性があることを示した。

○三菱CO2センサー搭載ダクト用換気扇「機器連携タイプ」/三菱電機㈱/澤野友祐
確実な換気の実施と快適性維持の両立に向けたソリューション提案として、当社はCO2センサー搭載ダクト用換気扇「機器連携タイプ」を開発した。本製品はダクト用換気扇同士の連携やパッケージエアコンと連携させることで、主に非居住建物における効率的な換気と快適性の維持に貢献する。

○デジタル技術の活用により職場環境の変化に対応/㈱四電工/井関美穂
総合設備企業である同社が長年培ってきた設備積算ノウハウを基に開発をスタートし、市場のニーズに応えながら商品開発を実施、時代と共に進化してきた。本稿では、「見積CRAFTDX」の機能紹介と導入事例を紹介する。

○BIMと連携する“ファシリティマネジメント”システム/東急建設㈱/北條麻衣
建設会社として作成するBIMからファシリティマネジメントへの連携の一手として、効率的に設備機器台帳を作成できるシステムを開発した。連携手法に加え、設備機器台帳とBIMの相互連携による維持管理手法を含め本稿で紹介する。

■シリーズ:いま知っておきたいIoT・AI関連情報
○第21回 メタバース/高砂熱学工業㈱/倉田昌典
今回のテーマはいま話題の「メタバース」である。メタバースとは「Meta(超越)」と「Universe(世界)」を組み合わせた造語であり、インターネット上に3Dのコンピュタグラフィックで構築された仮想世界を指す。リアルな世界と異なる、自分の分身であるアバターを介して様々な経験のできるもう一つの仮想世界である。

■Le petit pouce ペットと暮らす216
○輪になって/畑建築デザイン/畑由起子
2,200円
■特集:オープン化建築環境シミュレーション技術
○オープンソースの意義やオープンCAE学会の取り組み/㈱OCAEL/今野 雅
建築環境シミュレーションなどのCAE解析において用いられるようになったオープンソースのCAEソフトウェアについて、これらのソフトウェアの普及を目的に設立されたオープンCAE学会の活動と関連付けながら、オープンソース利用の意義について私見を述べる。

○光環境シミュレーションソフトウェア/東京理科大学/吉澤 望
昼光照明環境のシミュレーションで広く使用されているRadianceについて、その計算アルゴリズムや構文の基礎、昼光照明計算において必要となる昼光データ・計算手法・年間評価指標、また、Radianceをエンジンした環境設計ソフトウェアや新しいアルゴリズムであるPhoton Mappingの応用事例について概説を行う。

○熱環境分野のオープンソース化技術/工学院大学/富樫英介
主に戦後の建築熱環境分野のシミュレーションに関する歴史を振り返りながら、オープン化がどのような価値を持つのか、また、オープン化を実現するためには何が必要なのかなどについて検討する。

○誰がための環境シミュレーション/(同)髙木秀太事務所/髙木秀太
3DモデラRhinocerosの建築環境プラグインLadybug Toolsは各種環境シミュレーションエンジンをコンピュータプログラム制御するためのツール群である。これらを用いることによって、建築設計業務の特に初期検討時に効率的かつ効果的なシミュレーション出力が期待される。また、環境・設備設計初学者の入門ツールとしても最適で、学習による長期的な相乗効果が見込める。本稿では、同ツールの具体的な機能と特性を紹介する。

■最新技術情報
○オフィス内で自然の風を再現/ダイキン工業㈱/今井洋輔/㈱オカムラ/中塚 力
ダイキン工業とオカムラが共同開発した、自然の風を再現する「ウィンドユニット」について、そのプロトタイプを用いた検証試験を行った。その結果、模擬自然風があることでより快適で比較的疲労を感じづらい執務環境となる傾向が見られ、また、同時に換気効率を約10%高めることがわかった。

○DCファンモーター搭載で更なる省エネ換気を実現/日立ジョンソンコントロールズ空調㈱/佐々木創・木下博貴
近年の空気質に対する意識の高まりから、室外と室内の熱エネルギーを交換しながら換気する全熱交換器の機能に加えて、直膨コイル、加湿器を搭載し設定温湿度付近となるような空気を供給することにより省エネ性を兼ね備えたDCファンモーター搭載「エコノフレッシュ」を開発し、市場投入した。

○液体デシカント式空調機による加湿/ダイナエアー㈱/宮内彦夫
液体デシカント式の大きな特徴の一つが除湿と同一の気・液熱交換機構(メディア)を用いた加湿である。これは他のデシカント方式では実現困難であるばかりでなく、加湿効率・エネルギー効率・制御性・安全性に優れた加湿が実現でき、再生エネルギー適用範囲も低温まで利用レンジが広い。本稿では、主に液体デシカント方式の機能の一つである加湿について言及する。

○感染症対策として適切に換気量を確保する換気システム/㈱竹中工務店/小林佑輔・天野健太郎・千葉友樹
感染症対策として、人体間距離(フィジカルディスタンス)を検知した情報に基づき局所換気量制御を行うシステムを開発した。本稿ではシステムの特徴と導入効果について紹介する。

○RFIDタグによる室内環境センシングシステム/㈱竹中工務店/左 勝旭・渡邊啓生・高橋好美・松岡康友・粕谷貴司
RFIDタグによる室内環境センシングシステムは、RFIDの電波を電気エネルギーに変換し起電できる特徴を活かした無線式センシングである。省エネルギー性と快適性の高いレベルでの両立を実現し、センサの電池レス化で維持管理性も向上させる。横浜市役所では自然換気のリアルタイム評価と見える化も実現している。

○短時間で抗ウイルス機能を発揮する「抗ウイルスマット」/関西ペイント販売㈱/岩崎浩行
当社では、衛生環境の向上に役立つ製品開発に力を入れている。この項目では、2021年発売の「抗ウイルス〈置くだけ〉マットTM」等、漆喰塗料「アレスシックイTM」を塗布した製品は何故抗ウイルス機能を発揮するのか?についてエビデンスを含め紹介する。

■解説
○年間消費電力量が半減可能な地中熱冷暖房システムを開発/ベルテクス㈱/谷口晴紀/㈱エコ・プランナー 安本悟司・磯野泰子/(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構/高橋謙一郎
再生可能エネルギーの一つである地中熱を有効に利用するため、既製品に比べて長さを2分の1にした「ライニング地中熱交換器」と、使用熱量とバランスした地中熱の利用と採熱効率の向上を可能にした「熱収支制御ユニット」を一体化した「ライニング地中熱冷暖房システム」を開発した。実証実験の結果、従来の空冷式エアコンに比べて年間の消費電力量を約50%削減できる見込みであることを確認している。

■竣工事例
○神戸ポートミュージアム/大成建設㈱/根本泰明・太田勇二
神戸ポートミュージアムは、水族館を中心とした複合文化施設である。デザイン性と機能性を兼ね備えた設備計画が求められたが、本稿では、主に塩害対策について述べる。水族館設備としては直径3mの球体水槽等の特殊水槽に応じた工夫点、更にatoaで採用した人口海水システムについて述べる。

○NTT WEST i-CAMPUS A棟・QUINTBRIDGE/㈱NTTファシリティーズ/石田 豊・穴見まど香
NTT西日本の本社機能と新規ビジネスを創出するイノベーション機能の2棟を建設したプロジェクト。ニューノーマル時代に即したリモートワークを基本とするオフィス・業務に合わせて自由に働く環境を選択できるABW・BCP性能の向上を目指した施設を紹介する。

■Le petit pouce ペットと暮らす215
○未来の藤棚畑建築デザイン/畑由起子

2,200円
■特集:サステイナブルキャンパス
○CAS-Net JAPANとサステイナブルキャンパス賞/CAS-Net JAPAN・千葉大学/上野 武
本特集ではCAS-Net JAPAN(サステイナブルキャンパス推進協議会)第7回年次大会で表彰された三つのサステイナブルキャンパス賞の詳細が紹介される。本稿では、大学キャンパスのサステイナビリティ向上に向けた活動を行っている大学間ネットワーク組織CAS-Net JAPANが実施しているサステイナブルキャンパス賞について、その概要と役割について述べる。

○NPOと連携した福島浜通り地域のサステイナブルキャンパスづくり/東日本国際大学/河合 伸
福島県いわき市の震災復興および環境保全活動として、東日本国際大学ライオンズクラブが、NPO 法人ザ・ピープルの「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」に参加し、地域課題を解決し、学生主体のサステイナブルな取り組みとなるよう努力している過程を紹介する。

○大阪大学/箕面新キャンパスの計画における持続可能性の考え方/大阪大学/吉岡聡司
世界的な環境認証制度LEEDのNCとND(まちづくり版、キャンパスで日本初認証)のゴールド取得、市立の図書館・生涯学習センターを大学が運営すること等、省エネに関する取り組みはもちろん、キャンパス自体が社会の中での実験室としての役割を果たす「リビングラボラトリ」の考え方を含めて紹介する。

○学生・企業・市民で作るサステイナビリティ/千葉大学/須山優理乃・岡山咲子
千葉大学は18年前から学生主体で環境問題に取り組んでいる。2017年からはSDGs 達成に向けて、京葉銀行と協同でecoプロジェクトを展開し、対外的な評価を受けている。本プロジェクトの概要や成果、企業側と大学側のメリットについて紹介する。

■最新技術情報
○アップフロー方式クリーンルーム/東洋熱工業㈱/石野貴広
工業用クリーンルームの省エネルギー化が可能なアップフロー方式クリーンルーム「T-COSMOSU(ティーコスモス)」を開発した。T-COSMOSUは換気回数の低減と冷水温度緩和により、省エネルギー化が可能である。

○クリーンルームのローコスト化システムの構築/東急建設㈱/太田壮思・長島 豊・井沢 圭・立川義隆
ACCPの義務化により、全ての食品製造事業者は、HACCPに基づいた衛生管理が求められる中で、クリーンルームをもちいた清浄度や温湿度、室圧管理を維持させることが注視させている。そうした中で、食品工場に特化した床吸込みユニットを開発したので紹介する。

○BIMと連携した環境建築設計支援システム/㈱大林組/池田麻紀子
「BIMZONE-Σ」は建築BIMの「情報」を活用し、設備設計計算から機器選定、省エネ計算までを行う環境建築設計総合支援システムである。熱負荷計算プログラム「NewHASP/ACLD」や、建築物省エネ法に基づく一次エネルギー消費量計算ツール「WEBPRO(標準入力法)」と連携し、設計初期から精度の高いシミュレーションを実施することで、設備機器の過大設計を防止し、省エネルギー、脱炭素への貢献を目指す。

○集合住宅のメーターボックス内に設置可能な「ハイブリッド給湯・暖房システム」/㈱ノーリツ/橋間隆晴・陣野一気
省エネ性、環境性、レジリエンス性に優れ、さらに集合住宅のメーターボックス内設置が可能な3ピース型ハイブリッド給湯・暖房システムを開発した。開発のポイントとなる法規制への対応、結露・騒音検証結果、及び製品特長等について紹介する。

○ビル内移動環境計測・通知システム/戸田建設㈱/田村秀一
自律走行ロボットに搭載したセンサーとビル内に設置されているセンサーの情報を統合させ、より実態に即したビル内の環境情報をビル管理者に提供するとともにビル内の従業員や来訪者へ環境情報や推奨する行動を通知するビル内移動環境計測・通知システムを開発した。

○音環境プレゼンテーションシステム/㈱奥村組/柳沼勝夫・稲留康一
建築音環境のイメージを一般の人にわかりやすく伝えるため、設計仕様から音環境を予測計算して試聴音を作成・再生できるシステムを開発した。使用機器はモバイル端末とヘッドホンのみとしてインターネットに接続可能な場所であればどこでも使用でき、可搬性に優れたシステムである。

■竣工事例
○武庫川女子大学/公江記念館/㈱竹中工務店/上田真也・前田龍紀・三木僚子
本計画では、「女性研究者の育成に適した空間づくり」と「ZEBの実現」を重要課題と位置付けた。計画の早期段階で、武庫川女子大学に通う学生にアンケートを実施し、その結果をもとに学生にとって快適な生産性向上に配慮した設備計画・空間づくりを目指した。また、省エネ化により、ZEB Readyを達成した。さらに、AI 制御によって、運用時のさらなる省エネを目指している。その概要を紹介する。

■シリーズ
○いま知っておきたいIoT・AI関連情報
第20回 生体認証システム/高砂熱学工業㈱/倉田昌典
シリーズ解説の第20回。今回のテーマは「生体認証システム」である。情報セキュリティ、防犯や感染拡大防止のため、パソコンやスマートフォンには指紋認証や顔認証のシステム、多くの建物の入口には顔認証カメラや体温計測用のセンサーが設置されている。今、急速に日常生活の利用に拡大している生体認証をテーマとして、システムの種類、方法、精度などを紹介する。

■連載
○合成高分子樹脂管基礎講座(第15回)
ポリエチレン管使用上の留意点/樹脂管コンサルタント/長谷川清
ポリエチレン管は鋼管とは異なる特質があるため、それに留意して使う必要がある。本稿では、前号紹介したポリエチレン管の防火対策以外の留意点として、ガス透過性・有機溶剤透過性・熱による伸縮性などに関する対応について紹介する。

■Le petit pouce ペットと暮らす214
○マヌルネコ/畑建築デザイン 畑由起子

2,200円
■特集:庁舎事例の現在②
○渋谷区役所・渋谷公会堂/㈱日本設計/星野聡基・上野耕一・大野貴弘・竹部友久
新たな開発手法による庁舎と公会堂一体のプロジェクトである。ウェルネスとZEBをテーマとした。コアンダ効果によるゆらぎダクトレス空調システム、CGS排熱を活用した高効率熱源システム、BCP、竣工後の運用実績データとZEB評価、環境負荷低減手法の導入効果について紹介する。

○横浜市役所/㈱竹中工務店/左 勝旭
SDGs未来都市である横浜市は2030年のあるべき姿の実現に向けた優先的なゴール、KPIを設定し取り組んでいる。2020年5月竣工時にはBELS評価にてBEI値0.48を取得しZEB readyとなり、計画当初からの目標である大都市における市庁舎のZEBを実現したので本稿で紹介する。

○新長田合同庁舎 カーボンニュートラルへの取り組み/㈱日本設計/生島宏之・大山直樹
地域活性化の使命のもと計画された新長田合同庁舎は、社会全体のカーボンニュートラルに向けても、誰にでも実現可能な省エネ庁舎の一つのモデルケースとなることを目指して計画された施設である。

■最新技術情報
○IoT・クラウドを活用した換気・空調の連携システム/三菱電機㈱/小前草太
コロナ禍における換気には、省エネや快適性のみならず、安心・安全の確保が求められる。これらの価値を高いレベルで提供するIoT・クラウドを活用し空調と連携する熱交換換気システム<スマートe-FloTMシステム>を開発したので、その機能・性能を紹介する。

○空調ダクト接続形空気清浄ユニットの開発/木村工機㈱/石田貴之
新型感染症の流行により、業務用ビル空調システムと相性の良い新しい空気清浄技術が求められている。本製品は空気調和に不可欠なフィルタ捕集の概念と深紫外線照射を組み合わせ、細菌やウイルスの削減と不活化促進することを目的として開発したダクト接続型空気清浄ユニットである。

■解説
○リニューアル工事におけるBIM・3Dレーザースキャナの活用/㈱三晃空調/畠田博之
リニューアル工事では、新築と異なる条件、制限で工事を進めなければならない。BIM・3Dレーザースキャナを活用した業務効率・品質・顧客満足の向上につながる活用事例を3例紹介し、その効果と活用する上での課題について詳述する。

○ホテル建築の設備配管における各種パイプの採用状況(その2)/IDE研究所/井出浩司

■竣工事例
○清水建設北陸支店新社屋/清水建設㈱/天田靖佳
同社の旧社屋リニューアル「未来へつなげる超環境型オフィスを北陸から」をスローガンに、「伝統をつなぐ」「みんなとつながる」「未来につなげる」を設計コンセプトに掲げて計画。カーボンニュートラルの促進に向け、自然エネルギーを積極的に利用した省エネルギーと太陽光発電による創エネルギーにより『ZEB』認証オフィスを実現した。1919年より社屋を置く石川県金沢市に令和3年4月に竣工した新社屋を紹介する。

○丸紅ビル/大成建設㈱/笹井敦史・松浦尚彦・庄司朋子
丸紅ビルは、新しい時代に求められる多様な働き方を支援するワークプレイスを主に、地域に開かれた育成用途を併設する複合建築である。また、グローバル企業である丸紅の本社としての品格ある建築、設備計画の機能、BCP対応を兼ね備えた建物として本稿で紹介する。

○TOKYO TORCH 常盤橋タワー/㈱三菱地所設計/榎 通孝・髙西茂彰・粟田篤志/丸の内熱供給㈱/後藤直之・武田優夏
常盤橋タワーはTOKYO TORCH街区の再整備の最初のプロジェクトとして2021年6月に竣工を迎えた。豊かな就業者専用施設の整備の他、最新デジタル技術の実装、外部協業などの取り組みを実施することにより、プロジェクトビジョンである「日本を明るく、元気にする」を具現化している。

○日比谷フォートタワー/清水建設㈱/的野孝一/丸の内熱供給㈱/矢﨑淳史
本建物は非常時のBCP対応と平常時の環境対策を両立させる高付加価値の超高層複合ビルの実現を目指して計画した。主な取り組みとして、BCP対応において非常時の電源・水の確保、空調の継続、制振構造の採用、環境対策において自然エネルギーの利用、地域冷暖房プラント連携並びに省エネ技術の採用を行った。

■Le petit pouce ペットと暮らす213
○ハズバンダリートレーニング/畑建築デザイン/畑由起子
2,200円
■特集:庁舎事例の現在①
○中野市新庁舎/㈱大林組/河野暁子・松本若菜・水井啓喜・清家久雄
中野市新庁舎は、以下①~⑤のコンセプトを満足する庁舎として計画した。①誰もが利用しやすい。②協働のまちづくりの拠点となる。③危機管理の中心的な役割を果たす。④環境に配慮する。⑤将来の変化に柔軟に対応する。

○まちを感じ、まちを見守る 石岡市庁舎/㈱久米設計/田中美穂
東日本大震災で直接被害を受けた庁舎建替計画で最も重要視したのは「災害に強い庁舎」であること。逆梁PCを利用した床下空調設置により天井マシンレスを徹底した。大屋根面を用いた自然エネルギーの利用等により、CASBEE認証Sランク取得のエコ庁舎も実現した。

○嘉麻市庁舎/㈱久米設計/清水章太郎
福岡県中央部(筑豊地方)に位置する、1市3町の合併により生まれた嘉麻市の新庁舎の計画である。嘉麻市庁舎の環境設備計画にあたっては、「嘉麻市の気候特性の有効活用」と「中規模庁舎に展開可能な汎用性の確保」という二つの要素を両立させることを主眼とした。また、それらをアクティブな設備計画だけではなく、建築・構造計画と合わせて実現している。

○開成町新庁舎のZEB計画/㈱松田平田設計/臼杵章浩・伊藤安里
2020年に竣工した開成町新庁舎は国内初のZEB庁舎であり、神奈川県足柄上郡開成町の既存庁舎と同敷地内町民センターの機能を統合した新庁舎である。町民に優しい空間づくり、国内初のZEB庁舎の実現をコンセプトで庁舎として環境負荷低減に積極的に取り組んだ。

■最新技術情報
○工場における局所排気技術の開発/大成建設㈱/八田良行・秋山和也・福田大空・勝亦彩也夏
汚れた空気を効率良く捕集して排気するため、トルネード気流を発生させることにより効率を向上させた局所排気技術「T-トルネード排気ユニット」を開発した。トルネードを一つのユニットで完結させ、設置の自由度を高めている。

○文化財保存に適した空気環境構築技術/大成建設㈱/洞田浩文・市原真希・鹿毛俊彦・並木 哲
美術館、博物館における文化財の保存を目的として、展示室、収蔵庫の空気環境の対策技術を開発した。汚染物質放散の少ない材料の選定としては、従来の評価法に比べ簡易に実施できる評価技術を確立した。施工中の枯らし対策としては換気に替わる対策として空気循環浄化装置を開発し清浄空間の確保を可能とした。

○フェライト系ステンレス鋼材による配管システムの長寿命化・低炭素化・施工省力化/㈱三五/馬場一美・古新惠一/新日本空調㈱/品田直也・田村 稔
「FP35(エフピーサンゴ)」は、フェライトステンレス鋼SUS436の採用により、配管システムの長寿命化と低炭素化を実現し、管と継手を一体化する継手レス加工による部材点数の低減により、施工作業の省力化および材工合わせたコスト低減ができる次世代配管システムである。

○有圧換気扇 オールステンレス厨房用の開発/三菱電機㈱/大野俊也
工場や倉庫などの広い空間の機械換気装置として国内で有数の規模を誇る有圧換気扇に、新規ラインアップである「厨房用」を追加。一般的な業務用厨房の換気システムであるダクト換気から施工コストの削減を狙い、ダクトレス換気を可能とした機種である。

○大風量かつ低騒音化を実現した換気機器の開発東芝キヤリア㈱/寺崎弘幸
同社は、換気風量の向上と運転騒音の低減を実現するとともに、羽根を着脱可能としてメンテナンス性を向上させたパイプ用ファンの新製品「サイレントクリーンファンシリーズ」を発売。製品の概要と主な特長について紹介する。

■竣工事例
○熊谷組 福井本店/㈱熊谷組/新井 勘・淵﨑礼奈
同社は1898年福井で創業。その後1938年に株式会社熊谷組を設立し、1964年に本社を東京に移転後も福井を本店としてきた。創業120周年を機に新本店計画を立上げ、2021年7月『木造+ZEBによる次世代都市型コンパクトオフィス』が竣工した。

■シリーズ:第19回 環境・設備デザイン賞
○薬剤ミスト噴霧による環境表面除菌システム/㈱大林組/大島宗平・酒巻佳江・四本瑞世
新型コロナウイルスにより、除菌というフェーズは新たな生活様式として定着しつつある。同社は独自技術として微細なミストを噴霧して、室内の表面を除菌する技術を開発した。マルチミストを導入することで、働く人の安心に寄与することを目的としている。

○かみす防災アリーナ/清水建設㈱/重松英幸
PFI事業による本計画は、茨城県神栖市にスポーツ・文化を通じて市民の新たな交流の場を生み出し、災害時には1万人収容可能な防災施設となる。市民が愛着を持ち新たな活動拠点として日常的に集い・賑わうことが、災害時の助け合いに繋がることを目指した。

○省エネ防災井戸のあるシェアハウス/㈲かなや設計/金谷直政
木密地域のシェアハウスに防災と省エネに役立つ井戸を設置した。木密地域では震災時の消火用水、震災後の生活用水不足が課題である。自前の水源を確保した。通常時は冷暖房の熱源、デザイン的な修景として活用することで、導入しやすい設備を目指している。

■シリーズ:いま知っておきたいIoT・AI関連情報
○第19回 データ・サイエンス/高砂熱学工業㈱/倉田昌典
データ・サイエンスはデータ分析の元になる統計学の統計分析、類推に、AIによる機械学習、深層学習を加え、様々な課題の解決に利用され始めている。特にセンサーやWEBからのビッグデータがIoTやクラウドを利用して収集可能になったいま、データ・サイエンスの価値は今後益々拡大する。

■Le petit pouce ペットと暮らす
○トラ・サミット/畑建築デザイン/畑由起子
2,200円
■特集:デマンドサイドマネジメントの最前線②
○病院における水蓄熱システムを含めた高効率熱供給システムの構築/清水建設㈱/町田晃一
エネルギー消費量の多い病院建築において、電力の平準化・省エネルギー・環境負荷低減を実現するため、水蓄熱システム、ガスコージェネレーションを最適に組み合せた高効率な熱供給システムを導入した。

○みなとアクルスのスマートエネルギーネットワーク/㈱日建設計 田中宏明/㈱日建設計総合研究所/小池万里/㈱竹中工務店 金子 研
名古屋市港区で開発を進めているスマートタウン「みなとアクルス」では、エネルギー供給事業者と需要家が連携して地産地消型スマートエネルギーネットワークの構築、エリア全体で一次エネルギー消費量38%、CO2排出量65%削減(1990年比)を達成した。

○潜熱蓄熱材活用空調によるオフィスビルでの電力平準化システム/大成建設㈱/菅原圭子・渡辺深雪・豊原範之・関根賢太郎/㈱カネカ/松村良夫・上田 亨
オフィスビルのOAフロア(以下:二重床)に潜熱蓄熱材(Phase Change Material、以下:PCM)を敷設し、外気冷熱や空調冷温熱をPCMへ蓄熱させ、年間を通して「電力負荷平準化・省エネルギー性向上・快適性向上」を目指したシステムを開発した。そのシステム概要と効果について紹介する。

■最新技術情報
○フル3次元建築設備CAD/㈱四電工/織田孝之
建設業界の課題解決へ“賢さ”をまとったフル3次元建築設備CAD「CADEWA Smart」は、業界初の施工チェック機能を搭載し、現場に潜む様々なリスクを顕在化し品質向上に寄与、必要部材の自動発生機能やフル3次元機能により、図面作成の省力化に貢献する。

○空調の“省工事化”を実現し労務面、安全面、環境面で貢献/ダイキン工業㈱/平川倫太郎
空調の“省工事化”を実現し労務面、安全面、環境面で貢献する「フレアレスジョイント」。

○調湿外気処理直膨式エアハンドリングシステム/三菱重工冷熱㈱/所谷雅史・千賀匡悟
潜熱負荷処理に特化した調湿外気処理直膨式エアハンドリングシステム(ダイレクトX-Comfort)を商品化した。エアハンドリグユニットの自由度を確保しながら露点温度を制御する機能に加え再熱用熱源にヒートポンプ排熱を利用することで省エネを実現している。

○地下水利用型大風量冷暖房システム/㈱アクアイースター/木村 太
当社は、自然エネルギーである地下水熱の利用を中心にそれを活用した空調機器、熱回収等を開発販売している。地下水を利用することにより、エアコンに比べ冷房エネルギーコスト90%削減、暖房コスト50%削減を実現している。

○大規模施設3次元デジタル化ソリューション/㈱構造計画研究所/角田宏一・松山祐樹・坂上裕信
3次元データ取得時間の大幅な短縮を実現する移動型計測デバイス「NavVis VLX」と、関係者誰もが手軽に使える3次元ビューワ「NavVis IndoorViewer」について、三菱電機㈱プラント建設統括部での導入事例とともに紹介する。

○高精度な湿度制御を実現した気化式加湿システム/ダイダン㈱/間宮啓介
気化式加湿器の欠点である制御性の低さを改善した可動型気化式加湿システム「WIT WET」を開発した。本稿では、WITWETの性能と制御性、システム例について紹介する。

○高効率と通過性を兼ね備えた水中ポンプ/㈱鶴見製作所/鶴田秀典・大成孝穂
SDGsの観点より、さまざまな要求に応じ、新たに開発した高効率と通過性を兼ね備えた「水中ノンクロッグ型スマッシュポンプ BN型」の優れた特徴を紹介する。

○排水圧送ポンプによる、より自由度の高い給排水衛生環境/SFA Japan㈱/辻道万也
改修におけるトイレやシンク等の水まわり設備機器の「増設」や「移動」において、排水管を適切な勾配で敷設することは大掛かりな工事が伴う。本稿では、SFAの排水ポンプユニットを用いて排水を圧送処理することによって前記課題を解決した事例を紹介する。

■解説
○一般事務室における循環空調がもたらす浮遊粉塵除去について/日比谷総合設備㈱/田子拓弥
ウイルス等の病原体の感染リスクの低減には、換気・エアフィルタ・調湿が重要と言われる。本稿では、循環空調のある事務室で室内に浮遊する粉塵を換気回数、エアフィルタ、加湿による除去効果を定量的に把握する実験を行い、それぞれの有効性について紹介する。

○都市型地域冷暖房の省エネルギー手法に関する研究⑤/丸の内熱供給㈱/矢﨑淳史/新菱冷熱工業㈱/福井雅英
都市型地域冷暖房システムは主な熱供給先が業務ビルであり、冷熱、温熱ともに低負荷の発生頻度が多い。このため部分負荷のエネルギー効率の高いインバータターボ冷凍機の活用がプラント全体の効率を向上させる有効な手法の一つである。本稿では、AI技術を活用した最適設定自動化手法導入後のエネルギー削減効果とAI予測モデルの改良について紹介する。

■シリーズ:第19回 環境・設備デザイン賞
○LIXILの災害対策への取り組み/㈱LIXIL
災害時、避難所で問題となった設備を見ると、トイレに関することが上位である。避難所での人々の負担やストレスを減らし、衛生的な環境を構築する「レジリエンストイレ」で、災害時でも「いつもと同じように、誰でもみんなが、使うことのできるトイレ」を実現する。

○避難所用、簡易診察室用等「多目的簡易シェルター」/㈱大気社/三輪朋孝
当社では、多目的簡易シェルター、「バリアーキューブ」を開発した。HEPAフィルター付換気ファンを標準装備し、プラスチック製段ボールを採用した完全個室型のシェルターで、避難所等におけるプライベート性の向上とウイルス感染リスクの低減を同時に実現している。

■連載
○合成高分子樹脂管基礎講座(第14回)
ポリエチレン管の防火対策/樹脂管コンサルタント/長谷川清
ポリエチレン管の防火対策は要注意課題の一つである。ポリエチレン樹脂等の合成高分子樹脂は不燃化は難しく防火対策は常に考慮する必要がある。そこで本稿では、ポリエチレン管の弱点であるこの易燃性に対し、実使用上、どのような対処策が講じられているかについて検証する。

■Le petit pouce ペットと暮らす211
○キャジラ/畑建築デザイン/畑由起子

2,200円
■特集:デマンドサイドマネジメントの最前線1
○デマンドサイドマネジメント表彰の意義と令和3年度の概要、及び今後の展望/(一財)ヒートポンプ・蓄熱センター/前田洋二
デマンドサイドマネジメント表彰は、電力負荷平準化に資する機器、システムを表彰するものである。受賞案件はいずれもその時代をリードする先進的な技術であり、デマンドサイドマネジメントの最先端を行くものである。

○さっぽろ創世スクエアにおける街区が一体となった電力負荷平準化の取り組み/㈱北海道熱供給公社/末廣隆志/㈱日建設計総合研究所/湯澤秀樹
さっぽろ創世スクエアにおける街区において、冷水蓄熱システムとガスコージェネレーションのハイブリットによるデマンドサイドの電力平準化、コージェネ排熱やフリークーリングシステムを組み合わせた周辺街区の全体の省エネルギー、省CO2化、また大規模災害時での機能維持に貢献するシステムを実現。

○多熱源氷蓄熱システムによる電力負荷平準化/㈱竹中工務店/萩平隆司・上田真也/㈱日本設計/井田 寛/㈱佐藤総合計画/魚津浩樹
国内でも有数の規模を誇る超高度医療・先端研究施設である「国立循環器病研究センター」に導入された多熱源氷蓄熱システムについて紹介する。多くの種類の高効率熱源と地下ピットを利用した大容量氷蓄熱システムを組み合わせ、電力負荷平準化と省エネルギーを実現している。

■最新技術情報
○ビル用マルチエアコン/東芝キヤリア㈱
省エネ大賞を受賞したビル用マルチ空調システム「スーパーマルチuシリーズ」に寒冷地仕様の「スーパーマルチu暖太郎」が新登場。寒冷地で求められる暖房時の快適性向上、凍結対応の他に、外気処理の運転範囲拡大等の新機能を追加。

○人体に安全な消火システム/ヤマトプロテック㈱/市川 誠
世界初!ガス系消火設備による誤放出事故の救世主“人体に安全な”消火システム「K/SMOKE GAS」。「K/SMOKEGAS」は、火災時の急速な燃焼を断ち切り、素早く消火するカリウムを主成分とした、人体に害のない薬剤を使用した消火システム。

■解説
○ホテル建築の設備配管における各種パイプの採用状況(その1)/IDE研究所/井出浩司

■シリーズ:第19回 環境・設備デザイン賞
○頭涼足温空調/㈱大林組/井守紀昭
空調域を小さく、冷やし過ぎない空調が足元の冷えを緩和する。システム天井と壁・柱、OAフロアで成るオフィス建築の基本構成と一体化し、オフィスワーカーに適度な涼しさと温かさを供する。頭涼足温空調は省エネルギーと健康を意識した新しい空調環境のデザインである。

○SHIRASU/桜島/ASEI建築設計事務所/鈴木亜生
ASEI建築設計事務所は、地域の未利用資源の価値を見出し、地域の技術を利用して新たな材料を開発して、環境との有機的な調和を生む建築づくりを通して、資源と人の循環社会の実現に貢献する。

○日本橋スマートエネルギープロジェクト/㈱日本設計/小林主英
日本橋スマートエネルギープロジェクトは、都心の既成市街地において、複数の新築・既存建物を対象に非常時でも電気及び熱を継続供給する自立分散型熱電併給ネットワークを構築することにより、都市防災力の強化と街区規模の環境負荷低減を同時に実現した先導的事例である。

○大手町プレイス/㈱日本設計/笠巻正弘
大手町プレイスはオフィス・カンファレンス・店舗等からなる大規模複合施設である。「人、街さらに地域・社会への貢献」を事業の目標とし、エリア全体の価値の向上を目指した。大手町と神田・日本橋といった周辺エリアをつなぎ、人や歴史をつなぐ役割を果たすことをテーマに据えた。その概要を紹介する。

■シリーズ:いま知っておきたいIoT・AI関連情報
○第18回 仮想化とは/高砂熱学工業㈱/倉田昌典
シリーズ解説の第18回。今回のテーマは仮想化である。仮想化のソフトウエア技術はコンピュータやネットワークのハードウエアを主体とした拡張などに対する様々な制約を柔軟にする。特にクラウドの汎用ハードウエアを仮想化で利用することで柔軟性はより効果を発揮する。汎用ハードウエアを仮想化ソフトウエアで上手く活用し、様々な機能を発揮させるか、が仮想化の目的である。

■Le petit pouce ペットと暮らす210
○はらぺこあおむし/畑建築デザイン/畑由起子
2,200円
■特集:ZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業
○建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化促進事業の現状と今後の展望/環境省/加藤 聖
気候変動対策が国際社会の共通課題となる中、政府はパリ協定締結国として2050年カーボンニュートラル実現への挑戦を日本の新たな成長戦略と位置づけた。これに貢献すべく実施される環境省の各種取り組みのうち、ZEBの普及支援策の紹介やその重要性について語る。

○松野町新庁舎及び防災拠点施設建設工事/松野町役場/戎 秀之
現庁舎の老朽化に伴う新庁舎建設事業。新庁舎には、近年の災害発生状況に鑑み、災害対策機能強化のため、防災拠点施設を併設。新庁舎及び防災拠点施設の建設にあたっては、環境省の補助事業を活用することで、「災害対策機能を兼ね備えた環境配慮型庁舎」を実現した。

○福島県須賀川土木事務所ZEB化事業/福島県土木部/田中 剛
福島県では、県有建築物の整備における再生可能エネルギー導入拡大とエネルギーの効率的利用を推進するため、2017年から建築物整備に関する施策を段階的に展開している。2019年には、実物モデルによる理解促進・普及啓発を目的に「NearlyZEB」のモデル施設を整備した。これまでの施策展開やZEB実現までの経緯等を紹介する。

○奥村組技術研究所管理棟ZEB化事業/㈱奥村組/中西史子・岩下将也・坂崎 隆・松永智弘・稲留康一
建築物の低炭素化に向けた取り組みとして重要視される「ZEBの普及展開」においては、既存建物のZEB化を進めていくことが鍵となる。汎用的な技術の組み合わせによって、自社施設である技術研究所管理棟をZEB化改修し、Nearly ZEBを実現した。

■最新技術情報
○データを活用して空調の新たな価値を提供するクラウド型空調コントロールサービス/ダイキン工業㈱
業務用空調機器は、近年関心を集める働き方の多様化への対応や、人手不足に伴う管理工数の削減も大きな課題となっている。また、使用状況に応じた柔軟かつ効率的で手間のかからない運用・制御がこれまで以上に必要とされている。本稿では、これらの課題を解決するため同社が2021年6月にサービス開始したクラウド型空調コントロールサービス「DK-CONNECT」を紹介する。

■解説
○ウィズコロナ時代のフィルターの考察/㈱ユニパック/松江昭彦
空調機(エアハン)に採用されている「使い捨て」中性能フィルターを「洗浄再生型」の運用に変えることで、メンテナンスコストが削減され、その経費を「感染症予防フィルター」に使うことを提案。費用をかけずに感染防止対策を実現させる「ポストコロナ時代の空調フィルター運用構想」を紹介する。

○リーク(漏水)トラブル/建築設備と配管工事編集委員会
漏水トラブルは空調衛生設備独自のものである。配管類、ダクト、機器類など様々な種類の漏水トラブル事例があり設備業界では永遠のテーマである。本誌9月号において漏水のトラブルをアンケートから分析し、その要因が人的ミス・確認不足が多いことから、これらを解説した。本稿では漏水トラブル防止対策について、各社の対策及び漏水トラブルをなくした事例を解説・紹介する。

■竣工事例
○働きやすさとレジリエンスを追求した寒冷地における『ZEB』/ダイダン㈱/五宮 光・石井要憲・山口太朗
自然環境の厳しい北海道の地で、「レジリエンス」、「寒冷地『ZEB』」、「ウエルネス」の三つのコンセプトの実現を図った同社北海道支店「エネフィス北海道」について紹介する。

■シリーズ:第19回 環境・設備デザイン賞
○五感に訴えるウェルネス空間「そと部屋」/鹿島建設㈱/坂田克彦
「そと部屋」は複数の環境制御技術を組み合わせたことによってコンパクトな空間に屋外に劣らない開放感を室内の持つ安定性ともに成立させたウェルネス空間である。「スカイアピアー」と「サウンドエアコン」の二つの環境制御を適用している。また、一般的な「会議室」や「そと部屋」を対象として、休憩や知的作業、打ち合わせを行い、その空間で過ごす人の心理量、生理量、創造作業、個人作業、グループの協働活動に与える影響を明らかにした。

○空調用断熱材不要ダクト/㈱新富士空調/橋本直樹
断熱材を使用せずに保温効果をもたらす空調用ダクトで、オフィスビルや商業施設等広い範囲で使用が可能である。又、天井レスの空間では美観と安全性を向上し、新たなデザインを演出する。工期短縮、安全性、経済性に長け従来工法にくらべLCCO2は25%削減することが可能。

○新しい街にたつ木に包まれた学校/㈱竹中工務店/栗田 献
新しい街並みが形成される東京湾臨海部において急増する児童・生徒を見据えて計画された義務教育学校です。子どもたちの生活空間である普通教室や「木の回廊」を中心に、木構造・木質化を行うことで、木の魅力を体感でき、環境教育に活かせる学び舎づくりを目指した。

○伊方町観光交流拠点施設『佐田岬はなはな』/㈱カイトアーキテクツ/京 智健/㈱YAP/山口陽登・大坪良樹/㈱日本設計/生島宏之・大山直樹・小見山堤子
これからの時代のZEBの在り方として、「地域の素材」を活かしたパッシブな環境技術とアクティブな環境技術を「体験」できる施設を「地域の人」ととも建設過程から共有。地域密着型エネルギー活用モデル「伊方モデル」の実現を目指した施設。

○祝祭の広場/aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所/ヨコミゾマコト
戦後、大分の経済を支えた「新産都」の臨海工業地帯。そのイメージをデザインコンセプトとし、2019年9月にオープンした「祝祭の広場」。特にそのシンボルとも言える大小2基の屋根付き架構体を中心に、大分の文化創造拠点をめざすその構想からディテールまでを解説。

■Le petit pouce ペットと暮らす209
○ワンヘルス/畑建築デザイン/畑由起子

2,200円
■特集:建築設備におけるリーク(漏れ)対策
○リーク(漏水)トラブル/月刊建築設備と配管工事編集委員会
設備トラブルのアンケート調査の結果、配管などからの漏水が他のトラブルに比べて最も多くあげられている。本稿では、配管系統の漏水(リーク)について詳しく述べる。

○LPガス配管設備のガス漏えい検出方法/高圧ガス保安協会/佐澤重忠
我が国の約半数の消費世帯で使用されている液化石油ガス(LPガス)の配管設備において、ガス漏えいを検出する漏えい試験方法について紹介する。二通りある検出方法についての特徴を比較すると同時に、特にマイコンメータを用いた検出方法については計測原理や保安ロジック等についても説明する。

○漏水検知システムの選定とメンテナンスの重要性/スリーエムジャパン㈱/橋本修一
漏水検知システムは世の中のニーズに合わせて変化してきた。本稿では、漏水検知システムの基本的な動作原理や構造に触れた上で、漏水検知器とセンサーの種類と特徴について説明する。また漏水検知システムの正常な動作に重要なメンテナンス性の側面から漏水対策を紹介する。

■最新技術情報
○ダクト用換気扇/三菱電機㈱/三木靖司
同社は、業界で初めてダクト用換気扇にCO2センサーを搭載し、室内の密状況をCO2濃度で判断、換気が必要な状況には、自動で急速運転モードに切り替わる換気扇を2020年11月に市場投入した。本稿では、この製品の特長などについて、詳しく紹介する。

○ドレンとフラッシュ蒸気を大気開放型で一括回収/㈱テイエルブイ 古賀智行
ドレン回収の検討において、課題をお持ちの方に、ドレン回収システムについて解説するとともに、安全にドレンと蒸気を回収し、省エネを視える化できる「ドレン・ユゲ回収ユニットHeatSaver」の機能などを紹介する。

○運用BIMで建物の一生に寄り添う/大成建設㈱/山﨑信宏・池上晃司
「LifeCycleOS」は、建物内のセンシング情報や稼働状況などの情報とクラウド上のBIMをAPI連携させることにより様々なサービスを提供するプラットフォームである。早期から様々なユーザーのニーズを見据えた「運用BIM」の構築を開始することで、円滑で実効性の高い運用と建物価値の向上を実現する。

○深紫外線LEDを利用した殺菌灯の開発/大成建設㈱/龍 英夫
深紫外線(DUV)を発光するLEDを使用した殺菌灯を開発した。光源をLEDとすることで、長寿命化、ダウンライト型による容易な設置を可能とし、安全に使用するためのデバイスと照射制御を実現した。

○遮音型自然換気ユニット/清水建設㈱/石塚 崇
自然換気ユニット「しずかスリット」の開発背景と特徴を紹介する。通気経路に吸音材と共鳴器を組み込み通気の確保と騒音低減の両立を実現した。開閉装置と騒音対策部を一体化したユニットは設置が容易であると共に、意匠的には室内側からの見た目は従来型と同じである。

○パッケージエアコン用ドレンアップホースの開発/未来工業㈱/加納一啓
「マルチドレンホース」はパッケージエアコンのドレンアップ配管において、従来施工方法における問題点を、ユーザー目線で解決した省力化製品である。本稿では、その問題点と解決方法(製品の特長)について詳しく紹介する。

■解説
○コミッショニングにおける計測精度(その2)/(特非)建築設備コミッショニング協会/上谷勝洋・百田真史
本稿は、二つのトピックで分筆した内容を取りまとめたものであり、建築設備における計測精度では、適正なセンサ設置位置設計・施工と手順を踏んだ測定値誤差補正、および継続的なメンテナンスの重要性について、また地域熱供給施設における熱損失に関する検証では、地域熱供給施設におけるBEMS上の熱損失の検証について、多面的な精度検証の実施内容を概説した。

○感染予防と事業継続の両立に向けた経団連の対応(下)/(一社)日本経済団体連合会/渡辺思明・菅原 翔
経団連では、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、企業による感染拡大の防止と事業活動の継続の両立に向けた指針として、オフィスと製造事業場用の「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を策定している。本稿では、講じるべき具体的な対策について詳説する。

■シリーズ:第19回 環境・設備デザイン賞
○ミュージアムタワー京橋/㈱日建設計 久保洋香・楠田貴昭・三由 賢・藤井匡輔・伊藤浩士・矢野雅規・小林哲也
東京駅近くに建つ、賃貸オフィスと美術館からなる超高層ビル。デザインと統合された最先端技術による環境負荷削減と、環境や街とつながる「開放系の超高層」を目指す建築設備計画とした。通風・多層型ダブルスキン併用の自然換気、窓際の超小型外調機、デザインと一体化した吹出口や照明等で室内の快適性と健康性向上を図る。

○延岡駅周辺整備プロジェクト/㈲乾久美子建築設計事務所・横浜国立大学/乾久美子
延岡駅周辺プロジェクトとは、複合施設・駅舎・自由通路・駅前広場など多様な施設からなる複合的な計画である。ハードとソフト、運営のデザインをシームレスに連携させることで、来街者を迎え入れる玄関口としての交通結節点としての機能を向上させ、市民が日常的に利用できるような、居場所をつくることを目指した。

■シリーズ:いま知っておきたいIoT・AI関連情報
○第17回 エッジコンピューティングとは/高砂熱学工業㈱/倉田昌典
シリーズ解説の第17回。今回のテーマはエッジコンピューテイングである。クラウドと連携して利用する端末側のコンピュータをエッジコンピューテイングと呼ぶ。現場単位のコンピュータ制御は今でも普通に行っているが、パブリッククラウド機能と独自のエッジ機能をうまくネットワーク化することで、IoTデータを活用した新たな設備の制御監視の開発ができる。

■連載
○合成高分子樹脂管基礎講座(番外編Ⅱ後編)
カーボンニュートラル政策と建築設備/樹脂管コンサルタント/長谷川清
前編では、カーボンニュートラル政策とは何か?政策実現によって何が変わるのか?についてその概要を解説した。本稿(後編)では、建築設備分野において、どんなCN実現の施策が行われるのか?その施策によって建築設備業界はどんな影響を受けるのか?について、より具体的に解説したい。

■Le petit pouce ペットと暮らす208
○大統領の保護犬/畑建築デザイン/畑 由起子
2,200円
■特集:建築設備における精度
○測地測量成果の信頼性に関する評価
アイサンテクノロジー㈱/中根勝見
詳細・丁寧なマニュアルによって、我が国は、国際基準に基づく最新測量機器が活躍できる環境にある。本稿は、筆者がこれまで公開してきた論文・文献等を基に「測地測量成果の信頼性に関する評価」の要点を述べ、筆者が訴え続けてきた測量成果への推測統計学の導入についてまとめた。我が国の測量成果の品質管理が、向上することを願う。

○レーザーアライメントシステムを活用した回転機芯出し作業の品質向上・時間短縮と技能伝承問題の解決策/㈲ティティエス 滝野昌彦
本稿では、回転機の芯出し作業において測定値が安定しない、修正回数が増え作業時間が長くなる要因を解説し、対策として、レーザーアライメントシステムの概要と事例を紹介する。

○ダクトの施工精度について/(一社)全国ダクト工業団体連合会/田村行雄
もの造りに出来栄えの探求心を持ち続ける、本ものの上級職長が生産工場でも施工現場にも常駐し、高精度なダクト施工への適正工期確保と匠の技と知識を発揮させる様に伝承する人材確保と育成に尽きる。

○コミッショニングにおける計測精度/(特非)建築設備コミッショニング協会/松下直幹/森ビル㈱/浅利直記/㈱安藤・間/高瀬知章
本稿は、三つのトピックで分筆しており、コミッショニングにおけるBEMSの測定ポイントの確認試験では、京都駅ビルプロジェクトの実例を、冷水温度計測と冷水熱量計測に関する確認では、建物運用開始後の機能性能試験について、流量計の設置位置による計測誤差では、コミッショニングにおけるセンサの重要性について概説した。

○風道や制気口の風量を測定する機器の紹介と導入時の留意点/㈱芝田技研/芝吉治郎
風道を流れる風量や制気口から吹出される風量を測定する場合、機器そのものの性能も重要であるが、実際に用いるフィールドでの測定環境により測定精度が支配されるため、機器夫々の特性を知った上で使いこなすことが極めて重要である。

■最新技術情報
○業界初、赤外線センサーで広範囲を検知し、複数のエアコンや換気機器を連携制御/三菱電機㈱/久田優美
同社では、業界で初めて、赤外線センサーで広範囲を検知し、複数のエアコンや換気機器を連携制御する「別置ムーブアイコントロールユニット」を発売する。床温度や在室率に合わせて効率よく空調・換気を行い、室内の快適性向上に貢献する。

○停復電シミュレーションソフトの開発/㈱関電工/松村康宏・榎 陽輔
停復電シミュレーションソフトは、単線結線図から作成したシミュレーション図を用いて、簡単な操作で充電・停電を色変化で確認できる、充停電状態をシミュレーションするソフトで、操作手順の効率的な組み立てと、充停電状態の正確な把握が可能である。

■解説
○非住宅建築物の省エネ基準申請データの分析結果を公表/国土技術政策総合研究所/宮田征門
当研究所では、省エネ基準申請データを収集し、非住宅建築物の省エネ性能等を分析した結果を公表した。用途、規模、地域別に省エネ性能のほか外皮・設備設計仕様が整理されている。本稿では、公表資料の概要と分析結果の例を幾つか紹介する。

○店舗・ビル用パッケージエアコン室内機のドラフト防止機能の快適性に関する九州大学との共同研究の結果概要/三菱重工サーマルシステムズ㈱/松本創一郎
同社は「ドラフトを感じないエアコン」が欲しいとの要望に応え、快適性を向上することが可能なAirFlexを搭載したパッケージエアコン天井埋込型4方向吹出タイプの室内機FDTシリーズを発売している。長年の懸念事項であった“ドラフト感”を改善でき「風を直接当てない」快適性が、第三者(九州大学)により定量的かつ脳科学的に証明されたことを本稿で紹介する。

○感染予防と事業継続の両立に向けた経団連の対応(上)/(一社)日本経済団体連合会/渡辺思明・菅原 翔
経団連では、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、企業による感染拡大の防止と事業活動の継続の両立に向けた指針として、オフィスと製造事業場用の「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を策定している。本稿では、講じるべき具体的な対策について詳説する。

○鋼管・継手・加工管メーカーを結集しての配管セミナー2020開催報告/IDE研究所/井出浩司
当社新入社員が1年間共同生活をする教育寮の建て替え計画。ウェルビーイングと環境性能の高次元での両立を目指し、環境面におけるZEH-M Readyの取得に加え、2021年2月に集合住宅としては日本初となるWELL認証を取得した。

■竣工事例
○深江竹友寮/㈱竹中工務店/君塚尚也・越村 翔・布上亮介
室外機芋緑化システムは、エアコン等の空調室外機の周りに芋葉を繁茂させ、日陰効果と蒸散作用により、周辺の気温を下げることで、空調電力を削減することができる。ヒートアイランド対策や、芋の収穫という付加価値もあり、一般の人にも親しみやすい省エネ技術である。

■シリーズ:第19回 環境・設備デザイン賞
○室外機芋緑化システム/㈱日建設計/本郷太郎・鈴木聡

■Le petit pouce ペットと暮らす207
○折鶴/畑建築デザイン/畑 由起子

2,200円
■特集:ビルシステムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ
○ビルシステムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン/経済産業省 商務情報政策局 サイバーセキュリティ課
2019年6月に策定された「ビルシステムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」を紹介する。策定から2年が経過した現在においてもビルシステムは脆弱であり、サイバーセキュリティ対策の向上へ役立てていただきたい。

○JDCC「建物設備システムリファレンスガイド」の概要/(特非)日本データセンター協会/後神洋介・粕谷貴司・濵中南咲
JDCC(日本データセンター協会)は、DC(データセンター)の重要インフラであるBA(ビルディング・オートメーション)をサイバー攻撃のリスクから守る観点から、BAセキュリティについてのガイドを発行し、その普及啓蒙を続けている。その概要を解説し、その後の活動についても紹介する。

○ビル向けサイバーセキュリティソリューション/㈱NTTファシリティーズ/渡邊 剛
サイバー攻撃は、地震や水害と同様に、ビルの重要なインシデントである。ビルを守るうえで、ビルとICTのライフサイクルの不一致、技術者のスキル不足が主な阻害要因である。IoTやAIを活用したビルが増加する中、快適でセキュアなビルを実現するために、ビルの弱点を可視化し、適切な対策を施すことが重要である。

○専用製品を利用したビルシステムセキュリティの確立/㈱日立ソリューションズ/山本 浩・野口祐矢
ビルシステムにおけるセキュリティ確立には専用ツールの適用が望まれる。本稿ではSCADAfence Platform 製品について紹介するとともに、現実のビルシステムにおける資産管理やセキュリティ確立の具体的方法やツールを利用することのメリットについて解説する。

○ビルシステムに対するセキュリティ対策/マクニカネットワークス㈱/菅村優哉
本稿では、まず制御システムや長期運用といったビルシステムの重要な特徴をサイバーセキュリティの観点から紹介する。その後、効果的なセキュリティ対策の進め方を現状把握、リスク分析、対策実行の段階に分けて説明し、これらを効率化際に有効なツールを紹介する。

○制御システム向けサイバーセキュリティー対策/三菱電機㈱/森永昌義・石橋慎也
制御システム向けのサイバーセキュリティー対策としてアセスメントからシステム構築、運用サービスをワンストップで提供可能な「三菱電機サイバーセキュリティーソリューションOTGUARD」を紹介する。

■最新技術情報
○分散ファンによる最適風量制御空調システムの開発/鹿島建設㈱/大西直紀
従来のVAV 方式に替わる変風量制御空調方式として分散ファンによる最適空調風量制御システム「OCTPUS」を開発したためシステム概要と導入事例を紹介する。空気搬送消費エネルギーの大幅な低減と共に、快適な室内環境、省スペース化が期待できる。

○後付け設置に適した業務用換気機器の商品ラインアップを拡充/ダイキン工業㈱/瀧川馨亮
従来の全熱交換器ユニット『ベンティエール』は天井内への埋め込み設置が主流で、既存の建物に追加設置の場合は天井の張替工事が伴うなど、導入のしづらさに課題があった。当社は2020年9月に、建物の内壁や天井、軒下などに比較的容易に後付け設置することができる露出設置形を発売。従来と異なる設置方法や新たな換気量シリーズの拡充で設置の自由度をさらに拡大したので本稿で紹介する。

○フィルターカートリッジによる配管からの赤錆除去について/スリーエム ジャパン㈱/南斉 航/スリーエム ジャパン プロダクツ㈱/山崎靖江
経年劣化した給水配管等より発生する赤錆。赤錆を起因とする赤水。これらをフィルターでとても簡単にまた安価に除去できる用途を紹介する。フィルターハウジングを設置するだけで赤錆・赤水除去が可能なため、応急処理としてすぐに手当てを行いたという用途へ使用できる。

○マルチエージェント型人流シミュレーションの開発/大成建設㈱/池畠由華・鈴木達朗
歩行速度や身体寸法など個々人の特性を考慮し、災害時だけでなく日常時の幅広い用途に対応したマルチエージェント型人流シミュレーション「T-MultiAgent JINRYU」を開発した。概要と適用例について述べる。

■解説
○白井データセンターキャンパスにおける電力のピークカット効果の検証/㈱インターネットイニシアティブ/堤 優介
生活への浸透が進むICTサービスの基盤となり、大量に電力を消費するデータセンターには、エネルギー利用の最適化及び環境対策の推進が期待されている。これまで非常時の利用にとどまっていた蓄電池を活用し、電力需要の平準化を図った本取り組みについて紹介する。

■シリーズ:いま知っておきたいIoT・AI関連情報
○第16回 「インターネット」/高砂熱学工業㈱/倉田昌典
シリーズ解説の第16回。今回のテーマはインターネットである。インターネットの通信方法はアナログ通信からデジタル通信への革命である。インターネットは、特定の人による囲いこみではなく、オープン化の思想によって数多くの技術者の参加をうながし、進化している。インターネットの生い立ち、思想、仕組みなどについて紹介する。

■Le petit pouce ペットと暮らす206
○建築設備技術遺産/畑建築デザイン/畑 由起子

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  • 出版社:日本工業出版
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月5日
  • サイズ:B5判

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