建築ジャーナル 発売日・バックナンバー

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建築ジャーナル 2022年3月号 NO.1328
特集【お金と福島】惨事便乗型復興経済
「福島では事故後もいろんな場面で大きなお金が動いている。最後までお金にからめとられているような気がする」郡山市のある建築設計者の言葉である。福島の原発事故では誰一人死んでいないという人さえいて、被害の実態は、明らかにされず、避難者がいったい何人いるかも掌握されていない。制度的には加害者の方に手厚く、賠償や廃炉費用は国民負担や電気料金でまかなわれるという構図だ。さらに除染は良いビジネスとなり、帰還者のための新しい公共建築や伝承館が建つ。お金という側面から事故後11年の福島を見る。


特集
お金と福島
惨 事 便 乗 型 復 興 経 済
□写真構成
原発事故20km被害区域内をゆく
|飛田晋秀…………4
□被害の実態
避難者はいったい何人いるのか
|青木美希…………14
□電気事業会計の謎
なぜ東電はつぶれず、
赤字にもならないのか|金森絵里…………18
□原発事故処理費用の奇々怪々
原発のコストをだれが払うのか
|大島堅一…………23
□除染マネーと除染バブル
除染の虚々実々|加藤裕則…………26
□3.11後に生まれた建物たち
福島復興建築紹介…………31
連載
五十嵐太郎の先読み編集局[158]
熊野寮訪問記
─五十嵐太郎…………34
小さな町川尻の震災報告[51]
古川保の伝統構法万歳
─古川 保…………38
前川國男論◎戦後編[47]
超高層ビルへの挑戦の中で考えたこと
─松隈 洋…………42
まちの胃袋[123]
PLAY! CAFEのカステラパンケーキ
(東京都立川市)
─山崎 亮…………48
inプレインビュー[1]
かいじゅうたちのいるところ
─連ヨウスケ+山川 陸…………33
【情報ポスト】
福島 天災は忘れたころにやって来る[遠藤知世吉|A&D遠藤設計]…………40
街路樹伐採問題26[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会]…………41
建築
カミトリュウジ建築設計事務所(札幌市中央区)…………49
アーキヴィジョン広谷スタジオ(東京都新宿区)…………57
学研教育みらい一級建築士事務所(東京都品川区)…………65
【掲載設計事務所紹介】
【奥付】
建築ジャーナル 2022年2月号 NO.1326
特集■京都の現代建築 ●表紙絵=坂口恭平
古都京都は名作現代建築の宝庫である。原広司の京都駅、山田守の京都タワーをはじめ、前川國男の旧京都会館(現在ロームシアター)、大谷幸夫の京都国際会館、磯崎新や安藤忠雄の建築など、意欲的な現代建築が多く建ってきた。景観保護の観点から建築規制が強化され以前のように新しいものは自由に建てにくくなったが、今も力のある建築家たちが活動の拠点としている。見過ごされがちな現代建築の魅力と、古いもの新しいものが交じりあう京都の景観を考える。

目次
特集■京都の現代建築
■座談会
京都の建築家たち|垣内光司×木村吉成×松本尚子×森田一弥 
■地元建築家がお薦めする京都の現代建築 
■京都と景観
京都の景観政策の進化と建築・景観デザインの展望|門内輝行 
京都の現代建築を3つの区切りで考える|森田一弥 
■京都の景観について語る|
長坂 大×魚谷繁範×京都市職員・景観行政の中の人(匿名希望) 

【連載】
◆五十嵐太郎の先読み編集局【157】
津波伝承館の問題を考える|五十嵐太郎 
◆前川國男論◎戦後編【46】
「自然と人工」というテーマと向き合う|松隈 洋 
◆まちの胃袋【122】
伊勢広のやきとり(北海道室蘭市)|山崎 亮 48

【情報ポスト】
◆街路樹伐採問題25[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会] 
◆読者の視点 「三岸アトリエ」の修復
[井上 岳、齋藤直紀、大村高広 |GROUP] 

【建築】
アーブ建築研究所(札幌市中央区)
香山建築研究所(東京都文京区)
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(東京都渋谷区)
国建(沖縄県那覇市)
熊倉建築設計事務所(栃木県佐野市)
山岸光信建築設計事務所(埼玉県熊谷市)
アーキスタジオ川口一級建築士事務所(東京都港区)

【掲載設計事務所紹介】
【奥付】
建築ジャーナル 2022年1月号 NO.1325
特集|五輪の教訓   ●表紙絵=坂口恭平

無観客となった東京オリンピック。国立競技場コンペの騒ぎはいったい何だったのか。今だから言えることもあるだろう。巨大新規6施設+国立競技場計7施設のゆくえは。ただの密集マンション、選手村計画。それでもやる神宮外苑地区再開発。3兆円と言われる五輪関係費用の収支はどう処理されるのか。今こそ言いたいことを、忘れないうちに記録しておこう。

■新設恒久施設を見て歩く 2
■巨大開発の裏側
巨大な新国立競技場建設は神宮外苑地区の「高さ制限」緩和のはじまりだった|大橋智子 4
私たちへの挑戦状、返歌(変化)のマニフェスト|カズ・ヨネダ 9
■五輪と住宅
晴海フラッグの闇 「レガシー」の欺瞞|岩見良太郎 11
映画『都営霞ヶ丘アパート』 オリンピックのあとに|青山真也 14
■五輪への問い
五輪の費用|稲垣 豊 18
計画された無関心|石川義正 20
〈憑き物〉としての東京五輪|阿部 潔 22
五輪症候群 IOC/植民地的略奪/アスリートの重荷|小笠原博毅 24
「巨大だけど結構普通」の意味するもの|山本想太郎 26
五輪後の新国立競技場を考える|桑原洋一 29
五輪のために追放された外国人|稲葉奈々子 33
■連載
五十嵐太郎の先読み編集局【156】
山田賞を受賞した大室佑介の建築|五十嵐太郎 34
パンデミックの都市論2 居場所を探して
私性の最後の領土|大村高広 35
観察と鑑賞から考えるレジリエンス|桂川 大 36
自分立ちの部屋|井上 岳 38
コロナ禍の住みこなし|齋藤直紀 39
お城と日本人 木造化論争の行方【33】
【名古屋城】木造天守2022年度末までに基本計画 天守石垣両部会の調整は難航|毛利和雄 40
前川國男論◎戦後編【45】
「何も建てない建築家」という逆説の中で|松隈 洋 42
まちの胃袋【121】
itoi cafeの牛すじ燻製カレー(兵庫県芦屋市)|山崎 亮 48
■情報ポスト
街路樹伐採問題24[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会] 34
■建築
久慈設計(岩手県盛岡市)49
辺見設計(福島県白河市)57
渡辺建築事務所(東京都豊島区)61
SOY source 建築設計事務所(仙台市青葉区)65
大建設計事務所(横浜市都筑区)73
■掲載設計事務所紹介 81
■奥付 88
建築ジャーナル 2021年12月号 NO.1324
特集■パンデミックの都市論…コロナで都市はどう変わる? ●表紙絵=坂口恭平
地球規模で人びとを震撼させ、現代社会の歪みや亀裂をを露呈させた新型コロナ感染症は、拡大と経済上の成長を貪欲に追い求める過密都市への警鐘ではなかったか。この経験から何を学ぶか。何を将来に生かすのか。実は、世界のあちこちで、パンデミックの経験をもとに、都市を人間の手に取り戻そうという動きが芽生えている。世界15カ国をつなぎ、それぞれのフィールドから考える。

特集
パンデミックの都市論
コロナで都市はどう変わる?…………2

■アンケート
◆アメリカ・ニューヨーク
パンデミックと共生する過渡期へ|曽野正之…………4
◆アメリカ・シラキュース/ルワンダ・マソロ (2拠点)
フェイクニュースの影響とオンラインの活用|庄 ゆた夏…………5
◆アメリカ・ハワイ
観光地閑散、コロナ後見据えた設計依頼も|鵜飼高生…………6
◆イギリス・リーズ
制限解除、ウィズコロナ進む|近江麻衣…………7
◆フランス・ブルターニュ
生活様式の変化と持続可能な都市の模索|千田 勝…………8
◆ポルトガル・ポルト
人との新しい距離感|伊藤 廉…………9
◆スペイン・バルセロナ
コロナでまちが本来の姿を取り戻す、アフターコロナは…?|小塙芳秀…………10
◆スペイン・レウス
地方に移住、テーマは「無駄」を取り込むこと|志岐 豊…………11
◆イタリア・ナポリ
感染者数落ち着くも、デモや路上利用でまちは混沌|中橋 恵…………12
◆オランダ・アムステルダム
共同体としての個人の責任|吉良森子…………14
◆デンマーク・コペンハーゲン
最先端の国や都市の在り方を目の当たりに|金田泰裕…………14
◆スウェーデン・ストックホルム
公衆衛生庁という専門家集団に舵取りを任せる姿勢|阿久根佐和子…………15
◆オーストラリア・シドニー
4カ月近いロックダウンでオフィスにも行けず|坂口 潤…………16
◆ニュージーランド・クライストチャーチ
迅速で誠実な対応が好循環を生む|石堂良人…………18
◆タイ・バンコク
都市の変化に臨機応変に対応する|岩本昌樹…………19
◆ベトナム・ホーチミン
身近なつながりがセーフティネットに|西澤俊理…………20
◆中国・上海
中国的感染拡大防止策|東 英樹…………22
◆台湾・宜蘭
ITを駆使した情報の共有・公開と説明|白井稚子…………23
■映画『東京自転車節』の現場から
ウーバーイーツで都市に人間の汗と血を流し込め!|青柳 拓…………25
■劇団唐ゼミ☆『唐版 風の又三郎』公演の現場から
コロナを駈ける又三郎|中野敦之…………28
■コロナで学んだこれからの都市像
◆コロナ災害の都市で見えてきたこと|瀬戸大作…………31
◆「パンデミック×デジタル空間・グローバル社会」で続けるべきこと|佐谷和江…………32
◆ディスタンシングにより「他者への想像力」を失ってはならない|山崎嵩拓…………34
◆もし宅地法が実現していたら|窪田亜矢…………36

■連載
◆五十嵐太郎の先読み編集局[155]
オリンピックと都市空間|五十嵐太郎…………37
◆見えない都市[12・最終回]
都市になる?後編|連ヨウスケ+山川 陸…………40
◆前川國男論◎戦後編[44]
「もうだまっていられない」と書き留めて|松隈 洋…………37
◆まちの胃袋[120]
ハンドオーバーファームのぶどう(京都府亀岡市)|山崎 亮…………48

■情報ポスト
【読者の視点】日大背任事件の憂鬱[遠藤知世吉|A&D遠藤設計]…………38
【街路樹伐採問題23】街路樹の再生[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会]…………39

■建築
◆アライ設計(さいたま市大宮区)…………49
◆大誠建築設計事務所(東京都中野区)…………57
◆設計・計画高谷時彦事務所(東京都調布市)…………65
◆シーラカンスアンドアソシエイツ/CAt(東京都渋谷区)…………73
◆加藤設計(名古屋市東区)…………77
◆山下設計中部支社(名古屋市中区)…………89
◆中西ひろむ建築設計事務所(京都市中京区)…………97

【掲載設計事務所紹介】
【奥付】

建築ジャーナル 2021年11月号 NO.1323

特集■銭湯のある風景 ●表紙絵=坂口恭平

このごろ「銭湯」という言葉を目にする機会が増えた。
廃業した銭湯を、シェアオフィスやカフェ、ギャラリーとして
再生活用する例も見かけるようになった。
銭湯を守ろう! 残そう! というのは単なるノスタルジーではない。
内風呂普及率が限りなく100%に近くなった今も、銭湯は地元民に支えられ生き続けている。
実はどんな公共施設よりも、生きて使われている地域コミュニティのハブなのだ。
地元の銭湯で湯に浸かり、人の気配を感じて、温まる至福。
銭湯には人間が人間らしく生きるために必要なものがたくさん詰まっている。
身近にありながら今まで目を向けられてこなかった銭湯を
まちとのかかわりを軸に、その空間特性にも注目して再考する。

■銭湯経営者座談会
まちがあって、人がいて
|角屋文隆×栗田尚史×長谷川 護×大和慶子…………3
■事例紹介
【松本湯[東京都東中野]】
◆創業85年目の挑戦 
三代目のこだわり銭湯+サウナ|鈴木孝昌…………8
【燕湯[東京都上野御徒町]】
◆文化財銭湯は生きている|三舩康道…………10
【大學湯[福岡市箱崎]】
◆廃業銭湯の建物再生・維持・再利用|石田 健…………12
【神水公衆浴場[熊本市神水]】
◆被災した自宅の再建から銭湯開業へ|黒岩裕樹…………14
【中乃湯[沖縄市安慶田]】
◆沖縄最後の銭湯|山口瞬太郎…………16
■銭湯の記憶
江戸東京銭湯物語
町と人と銭湯と|小林愛恵…………18
■銭湯雑話
なぜ今銭湯か
銭湯が持つ多様な価値とまちとのつながり
|江口晋太朗×栗生はるか×サム・ホールデン×牧野 徹…………18
■コラム
◆銭湯の建築史と劇場的空間|米山 勇…………28
◆僕が銭湯を継いだ理由|大久保勝仁…………30
◆台湾における銭湯史 
「湯の国民」による海外統治と銭湯|三文字昌也…………33
◆銭湯とまちの関係性|栗生はるか…………36
◆銭湯から見る、
 東京に隠された公共性と歴史|サム・ホールデン…………39

【連載】
◆五十嵐太郎の先読み編集局[154]
座れない街・東京|五十嵐太郎…………41
◆前川國男論◎戦後編[43]
都市へと手を差し伸べる方法論の展開|松隈 洋…………42
◆まちの胃袋[119]
インデアンのカレー(北海道帯広市)|山崎 亮…………48

【建築】
◆佐々木龍一/佐々木設計事務所(東京都港区)…………49
◆相坂研介設計アトリエ(東京都千代田区)…………57
◆日建設計(東京都千代田区)…………61
◆松山建築設計室(福岡市博多区)…………65



建築ジャーナル 2021年10月号 NO.1321

特集■石上純也研究   ●表紙絵=坂口恭平
建築をつくることが即、人々の幸せにつながり、
明るい未来へと変えることになると単純には思われない時代にあって、
まったく新しい概念を建築に与える建築家がいる。
実際に見て、議論するシリーズ第2弾。
とりあげるのはフラジャイル(こわれやすい)で、エフェメラル(はかない)な石上純也の建築。
建築がアフター(ありあまる)になった時、それでもつくる意味とは。
建築家の実作を通じて若い世代とともに考える。

■座談会
石上純也と建築のこれから
|石井翔大×津川恵理×服部一晃×林 咲良…………4
■石上建築体験記
◆ワンダと巨像と石上純也|石井翔大…………14
◆空間をつかさどるもの|林 咲良…………15
◆凍りついた光景|服部一晃…………16
◆根源的な問いかけ|津川恵理…………18
■5つの石上建築を巡って 
|西川直子・高木拓哉・山崎太資…………19
■パビリオン・トウキョウ2021「木陰雲」見学記
仮設「建築」に何が可能か|ロンロ・ボナペティ…………22
■石上建築ガイドマップ…………24
■論考
石上純也建築に宿る
社会性を読む|山本 至…………25

【連載】
◆五十嵐太郎の先読み編集局[153]
オリンピックと都市空間
─五十嵐太郎…………29
◆手づくりこしらえの記[9]
革のトートバッグ
─坂口恭平…………32
◆小さな町 川尻の震災報告[50]
古川保の伝統構法万歳【震災編】
─古川 保…………36
◆前川國男論◎戦後編[42]
ル・コルビュジエの訃報を前にして
─松隈 洋…………37
◆現代建築家宣言[10・最終回]
終わりなき宣言文
─若林拓哉…………42
◆まちの胃袋[118]
そば庄の出石そば
(兵庫県豊岡市)
山崎 亮…………48
◆見えない都市[11]
都市になる―前編
─連ヨウスケ+山川 陸…………30


【情報ポスト】
◆東京の樹木は危急存亡の秋 [愛 みち子/原田あきら]…………34


【建築】
◆伊藤潤一建築都市設計事務所(川崎市中原区)…………49
◆プルーフあいアーキテクツ一級建築士事務所PIA(秋田県秋田市)…………57
◆UCA・都市・建築設計事務所(千葉県袖ヶ浦市)…………65
◆多摩設計(川崎市川崎区)…………73
◆小川晋一都市建築設計事務所(広島市西区)…………89
◆大建設計 九州事務所(福岡市博多区)…………97
◆大有設計(大分県大分市)…………109
掲載設計事務所紹介…………117
奥付…………156


建築ジャーナル 2021年9月号 NO.1320

特集■気象のフォークロア  ●表紙絵=坂口恭平
大雨、洪水、土砂崩れ、地震、津波。自然災害の激甚化が止まらない。
気候変動は世界的に近年の大きな関心事の一つだ。
日本の気候も大きな変化の流れの中にある。
これまで日本人は気象とどう折り合をつけてきたのだろう。
これからどう向き合っていけばよいのだろう。
建築は気象から身を守るためのシェルター。
気象と建築、自然と人間の付き合い方を、土地々の記憶を紐解き考える。


特集■気象のフォークロア 
■Q&A 気象予報士に聞く
天気に関する素朴な疑問
|太田絢子…………4
■気象の記憶
◆自然災害と飢饉の歴史
 |田家 康…………6
◆民族的防災・減災の知恵
 |畑中章宏…………10
◆美しい地名にはご注意を
 |菊地恒雄…………13
■激甚災害とどう向き合うか
◆何が生死を分けたのか
 命を守る「流域治水」と「多重防護」
 |嘉田由紀子…………16
◆防潮堤を断った集落の話
 東日本大震災10年後を歩く
 |加藤裕則…………23
◆田老と釜石で学んだこと
 |西川直子…………29

◎連載
■五十嵐太郎の先読み編集局[152]
建築系勝手メディアver.3.0とは何か
─五十嵐太郎…………31
■緊急企画
美観論争から55年
東京海上ビルに解体の危機[4]
◆東京海上赤レンガビルの想い出
――太田資暁…………32
◆ある日、皇居前広場を通り過ぎた者の雑感
――石井翔大…………33
■手づくりこしらえの記[8]
革靴
――坂口恭平…………38
■小さな町 川尻の震災報告[49]
古川保の伝統構法万歳【震災編】
――古川 保…………40
■前川國男論◎戦後編[41]
コンペと博覧会で培われた方法論
――松隈 洋…………42
■まちの胃袋[117]
タルマーリーのパン(鳥取県智頭町)
――山崎 亮…………48

◎情報ポスト
【読者の視点】 くまもとアートポリス再考 [ASOMI|設計事務所勤務/30代]…………35
【福島】 2050年カーボンニュートラル 脱炭素という黒船来航
     [遠藤知世吉|A&D遠藤設計]…………36
【岐阜】 建築家・坂田美郎と川辺西小学校[竹内孝治|愛知産業大学講師]…………37

◎建築
◆秦・伊藤設計(山形県山形市)…………49
◆エムロード環境造形研究所(群馬県渋川市)…………65
◆現代計画研究所(東京都練馬区)…………73
◆健康設計(東京都品川区)…………85
◆杉浦事務所(横浜市港北区)…………89
◆彦坂昌宏建築設計事務所(愛知県豊橋市)…………97

◎掲載設計事務所紹介…………105
◎奥付…………128
建築ジャーナル2021 NO.1319 8
特集■限界集落
「アフリカでは『一人の老人が死ぬと図書館が一つ消える』と言います」。
2002年の高齢者問題世界大会で、
故・アナン国連事務総長が行った有名なスピーチだ。
しかし、私ならこう言いたい。
「一つの集落がなくなることは、一つの図書館が消えることだ」。
これからは、限界集落とは言わず、貴重集落と呼ぼう。
ミニマルな貴重集落を守るひとびととその暮らし方から学ぶ。

■写真で見る中国山地の限界集落
山村の風景と、じいちゃんばあちゃんの話を記録し続けて|しまど かつあき 2
■座談会
限界集落に限界はない|内山 節×嶋戸克顕×永岡里菜×山下祐介 7
■限界集落考
生きられる大地|渡辺菊眞 13
■事例
1【長野県天龍村坂部】神々舞う中世の隠れ里|関 京子+内藤有香 16
2【高知県安芸市畑山】生きたい場所で生きる|小松圭子 18
3【岐阜県郡上市白鳥町石徹白】わたしが限界集落に移住した理由|平野馨生里 20
4【徳島県三好市山城町】国の政策を止めた山岳農民の集落から|平田政廣 22
5【群馬県南牧村星尾】わが集落は15世帯|松林 建 24
■映画『タイマグラばあちゃん』の監督から
限界集落・タイマグラの幸せ|澄川嘉彦 26
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■連載
◆五十嵐太郎の先読み編集局【151】
メセナとしての企業の建築系ギャラリー|
――五十嵐太郎 30
◆小さな町 川尻の震災報告【48】
古川保の伝統構法万歳【震災編】
――古川 保 31
◆見えない都市【10】
過ぎ去る都市
――連ヨウスケ+山川 陸 32
【緊急企画】
美観論争から55年
東京海上ビルに解体の危機【3】
◆超高層化と持続可能性
――内田祥士 34
◆レトロフィットと社会の価値構造
――豊田啓介 35
◆居住の夢・戦後住宅クロニクル(年代記)【36】
1985
コーポラティブハウス「ユーコート」 まち育ての種をまく
――竹内孝治 36
◆前川國男論◎戦後編【40】
弘前という根拠地での実践から
――松隈 洋 42
◆お城と日本人―木造化論争の行方【32】〈彦根城・松本城〉
姫路城に続け
近代城郭と世界遺産
――毛利和雄 47
◆まちの胃袋【115】
グリージョ・エ・アオの前菜(大阪府能勢町)
――山崎 亮 48

■情報ポスト
東京都港湾 街路樹伐採問題22 海上公園という意味不明な空間
[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会] 41

■建築
◆シーラカンスアント゛アソシエイツ(東京都渋谷区)…49
◆石本建築事務所(東京都千代田区)…53
◆アール・アイ・エー東北支社(仙台市青葉区)…57
◆長建設計事務所(新潟県長岡市)…65
◆志賀設計(福岡市城南区)…73
◆ゲンプラン設計(鹿児島県鹿児島市)…81

掲載設計事務所紹介…89
奥付…108
建築ジャーナル 2021年7月号 NO.1318

特集■じぶんのエネルギーは、じぶんでつくる  ●表紙絵=坂口恭平

生活に欠かせないエネルギー。
すでに電力供給の6%ほどでしかない原発は
明らかになくても困らないが、
火力には頼らざるを得ないのが現状だ。
さらに送配電網は旧一電が独占状態で、
フェアな運用がなされる保証も透明性もない。
原発事故から10年、期待された再生可能エネルギーへの切り替えは
勢いを失ってきたようにも見える。今の生活を維持しながらも、
既存のシステムに取り込まれない生き方はできないか。
再エネの現状と、エネルギーの地産地消、自給自足の可能性を探る

■電力の民主化
◆オフグリッドで私たちが手にするもの
|田中 優…………4
◆再生可能エネルギーのいまと未来
|竹村英明…………8
■見学+インタビュー
建築もエネルギーもじぶんごと|湯浅 剛…………11
■エネルギー地産地消
◆葛尾創成電力の挑戦|鈴木精一…………14
◆牛と太陽のめぐみ|髙﨑耕太郎…………16
◆自治体新電力の取り組み
久慈地域エネルギー|北村和也…………18
■ 保存版
再生可能エネルギー
素朴な疑問と難解用語集|竹村英明…………21
■ 未来のエネルギー
【小水力】
地域で生かす小水力発電|上坂博亨…………24
【鶏糞バイオマス】
鶏肉と鶏糞電力をセットで供給
|古舘裕樹…………25
【地熱】
地熱資源の保護と持続可能な活用
|佐々木 裕…………26
【波力】
波力実用化に向けて
地域に開かれた開発実験中|堂谷 拓…………28
■ じぶんのエネルギーは、じぶんでつくる
再エネ・オフグリッドの意義と可能性、展望
|O2Farm 大津愛梨…………29

【連載】
◆五十嵐太郎の先読み編集局[150]
柳美里が開設した小高の本屋 ─五十嵐太郎…………32
◆[緊急企画]
美観論争から55年
東京海上ビルに解体の危機[2]
東京海上ビル、そして丸の内の街並みと空地 ─中島直人…………34
建築を偶像化してしまう現在のあやうさ ─日埜直彦…………35
◆未来へのおくりもの 震災十年の検証[9]
巨大な土木事業の10年間
試される次の10年 ─加藤裕則…………35
◆前川國男論◎戦後編[39]
激動する1960年代の都市と向き合う ─松隈 洋…………38
◆現代建築家宣言[9]
〈領域〉の只中を航海せよ
暴力、群衆、アイデンティティを超えて ─若林拓哉…………42
◆まちの胃袋[115]
マムズベーグルのベーグル
(佐賀県佐賀市)
山崎 亮…………48

【情報ポスト】
東京国道 街路樹伐採問題21
五輪にかこつけ伐られる街路樹や公園木[ 愛 みち子|千代田の街路樹を守る会]…………39

【建築」
◆黒川智之建築設計事務所(東京都大田区)…………49
◆福見建築設計事務所(富山県富山市)…………57
◆A-Studio 一級建築士事務所(京都市上京区)…………65
◆住建設計(京都市下京区)…………73
◆久保建築創造ラボ(鹿児島県鹿児島市)…………81


建築ジャーナル 2021年6月号 NO.1317

特集|沼 湿地 荒地論          ●表紙絵=坂口恭平

住むのにも耕作するのにも適さぬ土地。人の近くにあっても、生産とは無縁と思われ、放置されているところ。湿りすぎていたり、乾きすぎていたりして、人が好まぬのになぜか言い伝えや物語が生まれる場所。そんなところに潜むものが今、見直されている。2019年11月号「地べたの思想」に続く「沼地 湿地 荒地」編。地の力を文化史的、社会科学的、自然科学的に解き明かし、掘り起こす試み。


■特集 沼 湿地 荒地論……2
◆インタビュー
沼とその効用|嘉田由紀子……3
◆沼 湿地 荒地論
沼地の創造力|伊藤 毅……8
干拓休耕地を干潟に復元 
三重県英虞湾の試み|国分秀樹……11
湿地・池沼からの世界観
水辺の犠牲を偲ぶ|千葉 一……14
荒れ地という創作論を持って、
遠い村を訪れる|佐藤研吾……18
干潟から見えた世界 
ドキュメンタリー映画「東京干潟」「蟹の惑星」の
撮影を通して|村上浩康……22
◆沼さんぽ
関東一沼が多いまち|山崎太資……26

■連載
◆五十嵐太郎の先読み編集局[149]
金正日が改造した劇場都市・平壌
─五十嵐太郎……28
◆手づくりこしらえの記[7]
ショートパンツ
─坂口恭平……29
◆見えない都市[9]
小さな野生/野性
──連ヨウスケ+山川 陸……32
◆お城と日本人?木造化論争の行方[31]
河村市長、新人候補退け5選 
名古屋城天守木造化の行方
──毛利和雄……36
◆前川國男論◎戦後編[38]
単位空間によるプランニングの方法論へ
──松隈 洋……43
◆まちの胃袋[114]
プノンペンのプノンペンそば(大阪府堺市)
──山崎 亮……48

■緊急企画
美観論争から55年
東京海上ビルに解体の危機[1]
◆東京海上ビルディングに託された公共空間はどこへ
──松隈 洋……34
◆前川國男の超高層ビル構想
──松原隆一郎……35

■情報ポスト
◆福島 持続可能な建築のゆくえ ウッドショックは語りかける
[遠藤知世吉|A&D遠藤設計]……37
◆読者の視点 日英米のコミュニティスクール集成
[渡邉昭彦|豊橋技術科学大学名誉教授]……38
◆東京国道 街路樹伐採問題20
[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会]……39
◆江戸川区 葛西臨海水族園とグリーン・リカバリー
[安田幸一|JIA環境会議委員]……40

■建築
◆ESPAD環境建築研究所(東京都世田谷区)……49
◆光崎敏正建築創作所(名古屋市千種区)……61
◆針谷建築事務所(静岡市駿河区)……69


特集■必要な建築とは何か              ●表紙絵=坂口恭平
公共空間としての横浜市寿町健康福祉交流センター      

「パブリック 図書館の奇跡」という映画を見た。寒波の夜、アメリカオハイオ州シンシナティの路上生活者たちが図書館を占拠する。公共空間とは何かを問いかけるヒューマンドラマだった。2019年6月、寿町総合労働福祉会館は横浜市寿町健康福祉交流センターに建て替わった。その地域の人たちの生活や生存に直接関係する重要な公共空間だ。そこで建築家が何を考え、それにかかわる人々はどう受け止めているのか。一つの建築ができることで生まれてくるものは何か。

■特集
必要な建築とは何か
公共空間としての横浜市寿町健康福祉交流センター…………2
■座談会①
◆建築を生む、協働と葛藤|金子祐三×小泉雅生×高沢幸男×唐木研介×吉武俊一郎…………4
◆管理者側の視点から?中路博喜さんへの質問|中路博喜…………10
■座談会②
◆寿地区の医療・保健・地域活動と
横浜市寿町健康福祉交流センター|梅田達也×小西祐子×鈴木 伸×竹本真紀×吉武俊一郎…………11
■図解
◆写真で見る旧会館と交流センター 写真=井上 玄、本誌…………18
◆まちの変化に向き合う設計提案
寿町健康福祉交流センター|唐木研介…………22
■必要な建築とは何か
◆場の力 寿町 旧センター4階のこと|山田清機+小島一郎…………26
◆健康福祉交流センターの機能と寿町のまちづくり|吉武俊一郎…………29
◆つくり手としてまちと向き合う|竹本真紀…………33

■連載
◆未来へのおくりもの 震災十年の検証[8]
東日本大震災復興事業における
巨大防潮堤の背景と
復興事業からの再生にむけて
─清野聡子…………36
◆五十嵐太郎の先読み編集局[148]
朝鮮大学校と武蔵野美大のあいだの壁と橋
─五十嵐太郎…………40
◆前川國男論◎戦後編[37]
内省的な空間への志向転換
─松隈 洋…………41
◆仕事場[63]
皆で遊び、食べ、旅し、設計をする、
共同体としての設計事務所
─象設計集団…………46
◆まちの胃袋[112]
ウインドファームのコーヒー豆(福岡県水巻町)
─山崎 亮…………48

■建築
◆一粒社ヴォーリズ建築事務所(東京都千代田区)…………49
◆浅井謙建築研究所(東京都港区)…………57
◆小松設計(川崎市多摩区)…………69
◆アーキテクト・アソシエイツ・ヨコハマ(横浜市西区)…………77
特集■諫早から日本が見える      ●表紙絵=坂口恭平
   1997年4月14日を忘れない      

1989年の着工から30年余。1997年4月14日の諫早湾干拓潮受堤防閉め切りの映像は衝撃的だったにもかかわらず、多くの国民にはすでに終わったことになっているかもしれない。閉め切り後25年目に入る今、そこで何が起こっているかを知ることによって、疲弊する地方の実情や、日本の農業、漁業がかかえる課題が見えてくる。巨費を投じる国営事業の矛盾、公共土木工事に依存する地方経済の体質、防災の名のもとに行われる環境破壊は、国民すべての未来にかかわる問題ではないだろうか。

目次 写真=中尾勘悟
特集扉 絵=坂口恭平

■諫早から日本が見える…………2
◆なぜ引き返せない巨大公共事業
国営諫早湾干拓事業の財政学|宮入興一…………4
◆諌早湾干拓事業の「防災」機能を問い直す|菅波 完…………7
◆タイラギ漁の今、そして漁村は|中山眞理子…………10
◆「優良農地」の実態 
干拓地での営農はどうなっているか?|羽島有紀…………14
◆諫早湾干拓事業の影響に関する地域住民の認識
諫早市民と雲仙市民を対象としたアンケート調査から見えること
|加藤雅俊・樫澤秀木・開田奈穂美…………18
■年表と解説
◆諫早湾干拓事業と紛争の経緯|堀 良一…………22
◆諫早湾干拓の「開門調査」とは何か|菅波 完…………22
■座談会
諍いのまちから、復元のまちへ
|佐藤正典×田中 克×寺西俊一×保母武彦…………26


■連載
◆見えない都市[8]
手触りと触れる手|連ヨウスケ+山川 陸…………34
◆前川國男論◎戦後編[36]
近代建築の進路に対する懐疑|松隈 洋…………36
◆五十嵐太郎の先読み編集局[147]
市長が推進する八戸の文化施策|五十嵐太郎…………41
◆現代建築家宣言[8]
〈互酬性〉は〈贈与〉と〈交換〉でできている|若林拓哉…………42
◆まちの胃袋[112]
武相荘の親子丼(東京都町田市)|山崎 亮…………48


■建築
那須塩原市図書館 みるる|UAo(東京都渋谷区)…………49
戸室太一建築設計室(東京都武蔵野市)…………53
金子設計(横浜市磯子区)…………61
特集■あのときどうしてた? 東日本大震災から10年   ●表紙絵=坂口恭平

あの日、日本中の人が、地震で建物が倒壊し、津波にまちがのまれる光景を見た。
東日本大震災から今年で10年。ビジョンなくハード優先で進む復興、原発問題は課題山積、10年経っても仮設住宅での暮らしを余儀なくされる人々がいる一方で、人々の関心はだんだんと薄れつつある。同時に起こった原発事故も含め、あのとき「何か変えねば、何か行動せねば」とみんなが強く思ったはずだ。
「震災」が他人事になりつつある今、この10年の成果と課題を振り返り、もう一度わがこととして考えたい。

特集■あのときどうしてた?
東日本大震災から10年…………2
◆9のトピック
●建築家たち
東日本大震災からの復興と建築家の貢献
|小野田泰明…………2
●防潮堤
防潮堤の建設を拒み、塩性湿地を復元
|畠山 信…………4
●木造仮設
3.11以降に福島県内に建設された木造仮設住宅のその後
|滑田崇志+浦部智義…………6
●映画
原発映画ベスト3
|西川直子…………8
●未被災地の試み
杉の柱材備蓄で災害に対して粘り強いまちに
|内野輝明…………9
●白紙撤回
三重・芦浜、原発の断りかた
|柴原洋一…………10
●大川小
大川小学校の設計者が今思うこと
|北澤興一…………12
●原発事故避難
帰らない選択、避難する権利
|瀬戸大作…………14
●都市計画
都市計画家たちの10年
|高鍋 剛+渡会清治…………16
◆アンケート
10年前のあの時を忘れない 
12人からの回答
|宮島 豊、福士 譲、六本木久志、安田直民、五十嵐太郎、
阿部直人、山内正樹、樫村幸子、中尾 忍、寺本和雄、
三原宏樹、中俣知大…………18

■連載
●未来へのおくりもの 震災十年の検証[7]
持続可能な災害復興に向けて─廣瀬俊介…………32
●五十嵐太郎の先読み編集局[146]
労働者の街の建築とアート─五十嵐太郎…………37
●居住の夢・戦後住宅年代記(クロニクル)[35]
1975~
加納敬二郎と「建主参加の住まいづくり」─竹内孝治…………38
●前川國男論◎戦後編[35]
唯一無二のモニュメントとして─松隈 洋…………43
●まちの胃袋[111]
徳川家康のみかん(静岡県静岡市) ─山崎 亮…………48
●情報ポスト
福島 原発事故62kmでの10年―遠藤知世吉|A&D遠藤設計…………31

■建築
●東日本大震災・原子力災害伝承館
|渡部和生/惟建築計画+日本大学工学部空間デザイン研究室…………49
●西内貴会館/トウキョウホテル01 / Vessel鎌倉1st
│キノアーキテクツ(東京都新宿区)…………53
●タムラ製作所坂戸事業所 再開発プロジェクト新棟3 /
株式会社日本運搬社 群馬ターミナル倉庫/厚木配送センターA棟/
消防器具置場 第3分団第10部/戸田競艇場トイレ改修工事
|梶建築設計事務所(東京都千代田区)…………57
●龕建築デザイン(埼玉県狭山市)…………61
●柳澤孝彦+TAK建築研究所(東京都千代田区)…………69
●タカトタマガミデザイン(東京都渋谷区)…………77
●ken-ken一級建築士設計事務所(横浜市中区)…………85
●東畑建築事務所名古屋オフィス(名古屋市中村区)…………93
●一級建築士事務所 設計組織DNA(京都市下京区)…………101
特集■新・廃墟論  ●表紙絵=坂口恭平

人はなぜ廃墟に惹かれるのだろう。18世紀から19世紀のヨーロッパでは芸術の対象として、日本でも1970年代にはじまり、1980年代以降、何度かブームが起こるなど、廃墟はながく人々を魅了してきた。建築がその機能を失い、朽ち果て、自然と一体となったときに感じられる魅力の源泉はどこにあるのか。また、建築の新しい受容のされ方としての廃墟のありようを探り、あらためて建築を考える契機にしたい。

■座談会
廃墟はなぜ人を惹きつけるのか
…小澤京子×栗原 亨×星野 藍×三井 嶺
■写真で見る廃墟
国内10選+海外3選
…栗原 亨+星野 藍
■廃墟の建築論Ⅰ
廃墟から宝を掘りあてる
―廃墟をめぐる覚書2020
…岡田哲史
■廃墟の建築論Ⅱ
ふたたび建築をめざして
廃墟とバラックが絡み合う場所
…渡辺菊眞
■廃墟を歩く
矢納水力発電所跡
…匿名廃墟初心者

■連載
◆未来へのおくりもの 震災十年の検証[6]
城塞都市とオリーブ畑
―行政と住民の関係を考える…加藤裕則
◆五十嵐太郎の先読み編集局[145]
大学博物館と展示デザイン…五十嵐太郎
◆小さな町 川尻の震災報告[47]
古川保の伝統構法万歳【震災編】
◆手づくりこしらえの記[6]
畑…坂口恭平
◆前川國男論◎戦後編[34]
「音楽の殿堂」東京文化会館の誕生
…松隈 洋
◆見えない都市[7]
拡がる身体…連ヨウスケ+山川 陸
◆まちの胃袋[110]
地元産の牛乳を使ったモッツァレラチーズ
―中山さんのカプレーゼ(愛知県阿久比町)
…山崎 亮
◆仕事場[62]
多拠点、多地域、多領域   
―柔軟な働き方の実践…多和良屋

■建築
◇建築最新事情
◆フェリシアこども短期大学
(旧:鶴川女子短期大学)
…隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)
◇建築集
◆伊藤喜三郎建築研究所(東京都豊島区)
◆アーキ・アーバン建築研究所+中出喜美男
(石川県金沢市)
◆小田裕美建築設計事務所(京都市左京区)

特集■隈研吾と日本社会

隈研吾はなぜもてるのか。
大は国家プロジェクトや都市的な仕事から、
小はまちのシェアスペースやリノベーションまで、
この圧倒的な受容度の高さはいったい何なのだろう。
隈研吾の仕事と言葉、行動から日本の現代社会の内側を透視する。

■隈研吾と日本社会
隈研吾のパラドクス――石川義正…………3
■隈研吾を読むⅠ
隈研吾の民衆論――阿部 潔…………6
■隈研吾を読むⅡ
「調和」と「外部」
―「建築家」隈研吾の領分を問う――小笠原博毅…………9
■見学+座談会
建築の意義を問い直す
阿部 潔×石川義正×小笠原博毅×山本想太郎…………12
■隈建築を巡る旅
香月真大×三井 嶺×山本 至…………21
■ツアーを終えて
西川直子・高木拓哉・山崎太資…………28

■連載
◆五十嵐太郎の先読み編集局[144]
「アフターコロナの世界」コンペ ――五十嵐太郎…………29
◆未来へのおくりもの 震災十年の検証[5]
順応的環境形成の輪郭を描く ─―阿部聡史…………30
◆情報ポスト
【福島】中間貯蔵施設脇の聖地――遠藤知世吉…………35
◆居住の夢・戦後住宅ク年代記ロニクル[34]
1978 山本理顕 STUDIO STEPS
集落と神殿の間で ―─石井翔大…………36
◆前川國男論◎戦後編[33]
群造形の構成による「コア」創出の試み ─―松隈 洋…………42
◆小さな町 川尻の震災報告[46]
古川保の伝統構法万歳【震災編】…………47
◆まちの胃袋[109]
山田家のいなり寿司(新潟県長岡市)――山崎 亮…………48

■建築
◆東北電力奥会津水力館 みお里 MIORIR
――みかんぐみ(横浜市中区)…………49
◆東京大学(駒場Ⅰ)教養学部第2体育館
――東畑建築事務所(東京都千代田区)…………53
◆京都市美術館(通称:京都市京セラ美術館)
――青木淳・西澤徹夫設計JV ・
松村組大阪本店・昭和設計…………57
◆関・空間設計(仙台市青葉区)…………61
◆エーエー アンド サン(東京都千代田区)…………73
◆洋建築企画(神奈川県茅ケ崎市)…………81
◆大建設計(東京都品川区)…………89
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