建築ジャーナル 発売日・バックナンバー

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建築ジャーナル2023年6月号 No.1343
特集■詩人の家Ⅱ      ●表紙絵=坂口恭平
住宅は住む人の世界観を表す。
詩人の家はその詩世界に満たされ、尽きせぬ魅力がある。
伊良子清白、堀口大学、立原道造、吉本隆明、岸田衿子、吉原幸子、吉増剛造、長尾重武、浅野言朗…。
詩人の設計した家、詩人の住む家、詩人のいた家をめぐって、改めて住宅を設計する意味を考える。
好評を博した2022年5月号「詩人の家」の第2弾。
 

■ 堀口大學「葉山の家」
インタビュー ミューズと対話する詩的空間
|堀口すみれ子………3
散策のすゝめ 箱庭の空気感と堀口大學の詩
|桑原洋一………6
訪問記 海の響をなつかしむとき|當眞嗣人………8
■立原道造「秋元邸」
しゃれた洋風の生活を包む一室住居
立原道造による唯一の実現作「秋元邸」
|種田元晴………10
■谷中の岸田衿子邸
遊びと創作の場 誰もが訪れやすい家
|水澤明人………14
■コラム 猫屋台を探して
吉本隆明が暮らした街|連ヨウスケ+山川 陸………18
■鳥羽市「伊良子清白の家」再移築
漂泊する家|大室佑介………20
日光抄 その六十一/薬箱|平出 隆………23
■国分寺の家 
建築家、建築史家、詩人 
3つの背景が生んだ建築|長尾重武………24
訪問記 史的教養と詩的素養が導く、
心地よい格調|種田元晴………27
■森の諧調
建築と詩の間合い 
MetamorphosisとFerrofluid|浅野言朗………28
中軽井沢散策 
沓掛・長倉・星野・千ヶ滝・上ノ原をめぐって
|浅野言朗………32
■Poetry space 水族館
吉原幸子が見つめた世界|内山媛理………34
■吉増剛造の家
津波被災地 宮城県石巻市牡鹿半島先端
鮎川地区で「詩人吉増剛造の家」をつくる話
|細田みぎわ………36

【連載】
五十嵐太郎の先読み編集局[173]
「美しい都市 醜い都市」再び
|五十嵐太郎…………39
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[15]
児童養護施設 サーフサイドセヴン茅ヶ崎ファーム [前編]
|伊藤潤一…………43
短期集中連載[3・最終回]インタビュー
なぜ私は学長をクビになったか
|山本理顕
手入れ/ Repair[6・最終回]
トー横キッズ
|井上 岳/大村高広/齋藤直紀…………46
まちの胃袋[138]
木果のジンジャーレモン(鹿児島県宇検村)
|山崎 亮…………48

【情報ポスト】
◆沖縄 「第32軍司令部壕」保存・公開活動の意義|福村俊治…………40
◆福島 12年後の飯館村の春 復興拠点区域の避難指示解除|遠藤知世吉…………42

【建築】
◆日建設計(東京都千代田区)
◆水谷俊博建築設計事務所(東京都武蔵野市)
◆UAo(東京都渋谷区)
◆ちびっこ計画・大塚謙太郎一級建築士事務所(大阪市生野区)
◆齋藤和哉建築設計事務所(仙台市青葉区)
◆arc-d(群馬県太田市)
◆TAC設計室(名古屋市東区)
◆安宅設計(東京都新宿区)
◆山下設計九州支社(福岡市博多区)

【掲載設計事務所紹介】…………97
【奥付】…………98
建築ジャーナル 2023年5月号 NO.1342
特集■沖縄建築の半世紀   ●表紙絵=坂口恭平
2022年5月、本土復帰50年を迎えた沖縄。
激動の歴史をふりかえり、復帰前後を中心に現代まで、
沖縄建築史を描く試み。

【目次】
特集■沖縄建築の半世紀2
■沖縄近現代建築史をとらえるための前置きとして
|入江 徹………3
■米軍統治時代の沖縄建築を支えた人々
|普久原 朝充………6
■若手が見た沖縄名建築
◆那覇市民会館
沖縄の伝統文化と近代建築|宮城 壮………10
◆ホテルムーンビーチ
沖縄の建築文化に浸透した
ピロティ空間とその行方|國定義弘………12
◆読谷壺屋共同窯
制作の場か観光地か、そのはざまで
|山口瞬太郎………14
◆名護市庁舎
象設計集団はどのように沖縄と向き合ったか
|蒲地史子………16
◆小禄南公民館・図書館
階段状の山のような形態|二階堂 将………18
◆那覇市立石嶺中学校
外部に近づくおおらかさ|富永清加………20
◆沖縄キリスト教短期大学
豊かな時間の流れる学び舎|宮城江利奈………22
◆沖縄県平和祈念資料館
喪失の果てに現れた聖地|玉城 力………24
■コラム
審査を通して見た沖縄建築の未来
|伊礼 智………26
■沖縄の近代建築の夜明け
県外からの先駆者たち|中本 清………28
■沖縄の歴史的風土を歩く
琉球/沖縄の街と建築|福村俊治………31
■座談会
若手建築家たちに聞く沖縄建築の変化
|國定義弘×玉城 力×二階堂 将×宮城江利奈
司会・入江 徹………35

【連載】
五十嵐太郎の先読み編集局[172]
バンコクにおける水辺の商業施設
|五十嵐太郎…………40
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[14]
児童養護施設 房総双葉学園[後編]
|伊藤潤一…………41
お城と日本人―木造化論争の行方[36]
木造天守の完成は早くても2032年(名古屋城)
|毛利和雄…………42
前川國男論◎戦後編[61]最終回
結章 前川國男の求めたもの
|松隈 洋…………44
まちの胃袋[137]
ゴチャマーゼ中島のトンギスカン(北海道室蘭市)
|山崎 亮…………48

【建築】
名工企画設計(沖縄県那覇市)…………49
AIS総合設計(栃木県宇都宮市)…………53
DAN設計室(長崎県諫早市/東京都江東区)…………57
ハコプラスデザイン(福島県いわき市)…………65
アーキセッション(新潟県長岡市)…………73
イクス・アーク都市設計(東京都新宿区)…………81
静岡県経済連一級建築士事務所(静岡市駿河区)…………89

【掲載設計事務所紹介】…………97
【奥付】…………98
建築ジャーナル 2023年4月号 NO.1341

特集■管理組合の研究    ●表紙絵=坂口恭平 
マンション(区分所有権型分譲多層耐火集合住宅)とは不思議なものだ。たった50年で日本国民の1割以上(推定1500万人)、都市生活者の3割近くが住むまでになったが、普及の速度に従って制度の方が追いかけるという様相を呈している。
マンションの難しさは二つある。一つは一般の人にとって財産の柱である住居を50人や100人で共同管理しているという点だ。全員の利害がかかわる中で、この最小の共同体は民主主義の実験場となっている。
もう一つは、マンションを購入する際、賞味期限が明示されていない点だ。どの段階で何をするべきか、取扱説明書もなしで、人は人生最大の買い物をしている。50年前は、マンションは永遠だと思われていたかもしれないが、どうもそうでもないことがわかってきた。
今、課題が見え始めてきたマンションについて、民主主義の切実で現実的な最小単位、マンション「管理組合」から考えてみたい。

■序論
マンションのはじまりと定義|松本真澄………3
■管理組合理事長、元理事長座談会
住環境を共同で守り維持する難しさと面白さ
|應田治彦、島 章、志村 仁、堀尾喜代、小田保彦………6
■解説
区分所有法はどう変わるのか|竹田智志………12
■海外比較
【概観】海外の区分所有法と管理組合|鎌野邦樹………16
【ドイツ】ドイツでは、土地と建物が一体、建替えという発想なし|藤巻 梓………18
【フランス】長期間の修繕、改良を重視。荒廃対策も進む|吉井啓子+寺尾 仁………20
【イギリス】伝統の長期賃借権。フラット保有者を守るには|大野 武………22
■事例報告
理事長として建築家として、自分たちで住環境を守ること|多羅尾直子………24
管理組合の課題と専門家集団の役割|小倉 浩………26
横浜市のマンション管理適正化の試み|磐村信哉………28
■コラム
進む第三者管理方式。誰に任せ、どうチェックする?|金田ゆき………30
■課題と提言
管理組合…現状、課題、提案|丸山英氣………32

【連載】
■五十嵐太郎の先読み編集局[171]
ギリシアと古典建築のねじれた関係|五十嵐太郎…………38
■伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[13]
児童養護施設 房総双葉学園[前編]|伊藤潤一…………39
■短期集中連載[2]インタビュー
なぜ私は学長をクビになったか|山本理顕…………40
■前川國男論◎戦後編[60]
結章 前川國男の求めたもの|松隈 洋…………42
まちの胃袋[136]
一鶴の骨付鳥(香川県高松市)|山崎 亮…………48

【建築】
■伊東豊雄建築設計事務所(東京都渋谷区)…………49
■1級建築士事務所 匠工房(滋賀県米原市)…………53
■林建築事務所(徳島県徳島市)…………61
■ナノメートルアーキテクチャー(名古屋市中区)…………69
■Airhouse 一級建築士事務所(名古屋市東区)…………77
建築ジャーナル 2023年3月号 NO.1340

特集■建築と福島 ●表紙絵=坂口恭平
これは、2日間にわたる福島視察ツアーの記録である。福島では、実に多くの建築が3.11を理由につくられた。庁舎、学校、公営住宅、交流館、資料館、伝承館、博物館、商店街、メモリアルパーク、運動施設…。2022年3月号で調査した時には主なものだけで100以上があった。人口が8割減、9割減という町村もあるというのに、いったいどんなものができているのか、興味がそそられた。同行者は、五十嵐太郎、小田原のどか、加藤裕則、佐藤敏宏、髙木義典、飛田晋秀、山崎太資、西川直子の8人。世界文明史に残る大惨事の現場周辺をめぐって見たものは。全行程表付き保存版。

目次
特集 建築と福島………2
■原発事故被害区域をゆく|飛田晋秀………4
■福島建築ツアーの行程………10
■座談会
福島建築ツアーで見えてきたこと
|五十嵐太郎×佐藤敏宏×飛田晋秀×加藤裕則×
 髙木義典×小田原のどか………18
■インサイド/アウトサイド
異なる時間が混在する風景|五十嵐太郎………24
柳美里の新荒野「フクシマ」|佐藤敏宏………26
「復興」という言葉への疑問|飛田晋秀………28
フクシマをどうやって伝え、残すのか|加藤裕則………29
現地からの声に耳をすませて|髙木義典………32
第三者としてのモニュメント|小田原のどか………34

【連載】
短期集中連載[1]インタビュー
なぜ私は学長をクビになったか
|山本理顕…………36
五十嵐太郎の先読み編集局[170]
磯崎新の思い出を語る
|五十嵐太郎…………38
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[12]
児童養護施設 興正学園[後編]
|伊藤潤一…………39
古川保の伝統構法万歳[58]
|古川 保…………41
前川國男論Y戦後編[59]
指名コンペ当選案とMID同人への思いを遺して
|松隈 洋…………42
まちの胃袋[135]
ベルヴェデーレの春菊としらすのペペロンチーノ(千葉県佐倉市)
|山崎 亮…………48

【情報ポスト】
福島 フクシマを忘れたか 東日本大震災から12年|遠藤知世吉…40

【建築】
山本理顕設計工場 (横浜市神奈川区)…………49
ユマ設計(京都市下京区)…………53
コンパス建築工房 (大阪市都島区)…………61
小川建築設計事務所 (北九州市八幡東区)…………69

【掲載設計事務所紹介】…………77
【奥付】…………78
建築ジャーナル 2023年2月号 NO.1339

特集■女性建築家の歴史   ●表紙絵=坂口恭平
素敵な家に出会った。設計者は誰だろう。詩人・茨木のり子の家は1958年に竣工した。設計は従姉妹の女性建築家だった。谷川俊太郎の現在の住まいは戦後、浜口ミホが設計した。日本では女性に建築を学ぶ機会すらまだ十分に与えられていなかった時代、最初期の女性建築家たちは、なぜ、どのようにして建築家となったのか。何を考え、どんな建築をつくってきたのか。そして、日本の生活環境や建築界に、いかなる影響を与えたのか。草創期の女性建築家たちの物語を読み解く。

目次
特集 女性建築家の歴史………2
■巻頭文
「女性建築家」の登場とその背景|松川淳子………4
『日本住宅の封建性』を読む 浜口ミホと戦後住宅|竹内孝治………7
■女性建築家の肖像
◆土浦信子 建築の「しかく」をめぐって|岸 佑………10
◆吉田文子 吉田文子と「早稲田建築」|黒岩千尋………12
◆浜口ミホ 人間のための建築、その哲学を貫いて|上田佳奈………14
◆小川信子 生活拠点としての空間|種田元晴………16
◆奥村まこと 「町医者のような」建築家として|村上 藍………18
■建築を見る
≪川井邸≫初心を継ぐ/接ぐ住まい|種田元晴………20
≪津田山の家(G邸)1≫家に住まう、家と住まう|内山媛理………24
≪津田山の家(G邸)2≫「G邸」から「津田山の家」へ|平尾しえな………26
■インタビュー
◆近藤洋子 PODOKOの設立 日本初の女性建築家の集い|岸本 章+岸本裕子………29
◆台所が変わると、暮らしが変わる|正宗量子………34

【連載】
◆手入れ/Repair[5]
ダンボール村|井上 岳/大村高広/齋藤直紀…………36
◆五十嵐太郎の先読み編集局[169]
建築家が館長になるということ|五十嵐太郎…………38
◆伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[11]
児童養護施設 興正学園[中編]|伊藤潤一…………39
◆古川保の伝統構法万歳[57]|古川 保…………40
◆お城と日本人─木造化論争の行方[35]
〈名古屋城〉スタート台に立てるか天守木造化|毛利和雄…………41
◆前川國男論Y戦後編[58]
未完に終わったふたつの計画案|松隈 洋…………42
◆まちの胃袋[134]
たくみ割烹店のハーフ&ハーフ(鳥取県鳥取市)|山崎 亮…………48

【建築】
◆内藤建築事務所 (京都市左京区)…………49
◆SOU建築設計室(東京都品川区)…………53
◆ウィズライフ・デザイン (山形県上山市)…………57
◆赤土善蔵アトリエ (福井県福井市)…………65
◆久保建築設計(北九州市小倉北区)…………73
◆小松義博建築都市設計事務所(大阪市西区)…………81

【掲載設計事務所紹介】………89
【奥付】………108
建築ジャーナル 2023年1月号 NO.1338

特集■駅と鉄道     ●表紙絵=坂口恭平
鉄道をキーワードに建築とまち、地域を考える年頭特集。最近では建築家の設計した気になる駅がいくつもできているし、ローカル線を守ることによって地域の再生をめざす動きもある。何より、鉄道のある風景は素敵だ。地域の核として、地球環境の視点からも、公共交通機関により関心が高まっている。忙しく働くばかりが能じゃない。鉄道に乗って、地域の歴史と文化を発見する旅に出よう。

目次
特集 駅と鉄道………2
■巻頭論文
鉄道と駅の歴史とこれから|森本章倫………3
駅と沿線からの郊外再生|角野幸博………6
■建築家が設計した駅7選
◆〈旭川駅〉列車のための空間|坪内 健………8
◆〈岩見沢駅〉コミュータータウンの素朴な日常|森 傑………9
◆〈日立駅〉眺めのいい駅|稲用隆一………10
◆〈上州富岡駅〉世界遺産のまち富岡|山口高広………11
◆〈高知駅〉オモテウラ反転させて浮かぶ
ヴォールトと地上の空っぽ|渡辺菊眞………12
◆〈延岡市駅前〉駅機能と市民活動施設が
一体となったまちのリビング|遠藤啓美………14
◆〈新宿西口広場〉新宿西口広場の
ちいさい床タイル|井上 岳………15
■地域と鉄道 地方の駅
◆富山県 万葉線〈高岡市・射水市〉
万葉線はどうやって残ったか|清水省吾………16
◆富山港線〈富山市〉
富山港線は富山市の「都市経営」の起点|清水省吾………17
◆福井鉄道・えちぜん鉄道〈福井市〉
幾多の試練を乗り越えて|林 博………19
◆LRT 2023年8月開業〈宇都宮市〉
地方都市再生なるか|遠藤康一………20
◆JR可部線〈広島市〉
地方鉄道1.6km奇跡の復活|山下和也………22
◆波賀森林鉄道〈兵庫県宍粟市〉
よみがえる森林鉄道遺構|名畑浩一………23
◆ゆいレール〈那覇市・浦添市〉
現状と延伸、沖縄鉄軌道の可能性|末吉正浩………25
◆京都市営地下鉄〈京都市〉
京都の都市特性と地下鉄|榎田基明………26
■国がめざす駅まちの形
駅まちデザインの手引き
駅とまちの上手なつきあい方
|国土交通省街路交通施設課………28
■駅を中心とした半径100Mのまちづくり
◆〈太田市美術館・図書館〉空洞化した駅周辺を
ひとづくりの拠点に|田島寛己………30
◆〈福岡・天神駅〉福岡の天神は
ビッグバンのまっただなか|鮎川 透………32

【連載】
◆五十嵐太郎の先読み編集局[168]
日本橋の家を読み、建築を展示する
|五十嵐太郎…………38
◆伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[10]
児童養護施設 興正学園[前編]
|伊藤潤一…………39
◆古川保の伝統構法万歳[55]
|古川 保…………40
◆前川國男論Y戦後編[57]
弘前のその後に見る晩年の境地
|松隈 洋…………42
◆まちの胃袋[133]
吉良さん宅の牛肉の赤ワイン煮(東京都渋谷区)
|山崎 亮…………48
◆inプレインビュー[6]
(それぞれの)特等席
|連ヨウスケ+山川 陸…………36

【情報ポスト】
◆読者の視点 「西山夘三記念叢書」出版助成にご応募を
[柳沢究|西山夘三記念すまい・まちづくり文庫理事]…………41

【建築】
◆香山建築研究所(東京都文京区)…………49
◆SOU建築設計室(東京都品川区)…………53
◆石本建築事務所 (東京都千代田区)…………57
◆山本浩三建築設計事務所 (東京都渋谷区)…………61
◆若松均建築設計事務所(東京都世田谷区)…………69
◆ア・シード建築設計(埼玉県川口市)…………77
◆AIDAHO (東京都目黒区)…………85
◆RING ARCHITECTS (東京都新宿区)…………93
◆カメケンアーキテクト(青森県青森市)…………101
◆西山建築設計事務所 (神奈川県小田原市)…………109
◆KEN-空間設計 (三重県桑名市)…………117

【掲載設計事務所紹介】
【奥付】
建築ジャーナル 2022年12月号 NO.1337 
特集■聴竹居   ●表紙絵=坂口恭平
今、建築は必要とされているのか。必要とする人に届いているのか。人々の願いにこたえているのか。戦後復興から高度経済成長、バブル崩壊を経て、少子高齢化、格差の拡大、相次ぐ過酷事故・災害の中でともすると経済活性化、賑わい創出のための道具として建築がつくられていく。このままでは、建築は人々からうとまれ、そっぽをむかれてしまうかもしれない。まだ感染症の不安が続く2022年末の締めくくりとして、ある、90年前に建てられた一つの住宅から建築の本質を探す旅に出よう。

目次
特集■聴竹居 ………2
■鼎談
聴竹居が問いかけるもの
|内田青蔵+堀部安嗣+松隈 章………3
■それぞれの視点から
◆聴竹居の現代的意味 設備、生活、技術、デザイン
|堀越哲美………8
◆夏の生活を快適にする聴竹居の工夫
|中大窪千晶………10
◆近代の建物の保存と修理
|長尾 充………12
聴竹居保存修理工事で得た五つの気づき
|稲田朋代………14
■インタビュー
聴竹居はどのように使われていたか 本屋・閑室・茶室の記憶
|藤井厚二の次女・小西章子さんに聞く………18
■「聴竹居」以前に4回も建てた藤井厚二自邸………23
■藤井厚二の木造小住宅
『住宅に就いて三』と有馬の古民家「楽」を見て
|畑 友洋………26
■藤井厚二の生涯/聴竹居保存・公開年表………27
■保存と活用のマネジメント
聴竹居倶楽部 企業と住民の協働に注目して
|松本茂章………32

【連載】
■五十嵐太郎の先読み編集局[167]
コペンハーゲンのデザイン・ミュージアム
|五十嵐太郎…………35
■伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[9]
川崎こども心理ケアセンター かなで[後編]
|伊藤潤一…………41
■前川國男論Y戦後編[56]
ふたつの美術館と新・前川國男自邸と
|松隈 洋…………42
■まちの胃袋[132]
鷺さん宅の抹茶(京都府京都市)
|山崎 亮…………48

【情報ポスト】
◆東京・台東区 茶寮「一松」満州風の要素を加えた和風建築
|三舩康道…………36
◆福島 ここには生活があり命があった
|遠藤知世吉…………38
◆BOOKS 偽造されたスーパースターの背景 「安藤忠雄批判」を読む
|杉村昌昭…………39
◆BOOKS 井山武司と「太陽建築」
|渡辺菊眞…………40

【建築】
◆北澤建築設計事務所(東京都渋谷区)…………49
◆元廣建築設計事務所(広島県尾道市)…………61
◆ニッテイ建築設計 (東京都中央区)…………65
◆岸設計 (名古屋市中区)…………73

【掲載設計事務所紹介】………85
【奥付】………86
建築ジャーナル 2022年11月号 NO.1336
特集■自邸とセルフビルド   ●表紙絵=坂口恭平
家を建てようと思ったらハウスメーカーや工務店、設計者に依頼をするのが一般的だ。それでもごく一部、自分の家を自分で建てるという選択をする人がいる。彼らの家に対する思いは並大抵のものではない。その熱量、こだわり、感性、住宅への理想がダイレクトに反映された建築には、ほかの建築にはない魅力がある。手づくり感や、おおらかで自由な発想が楽しい。試行錯誤を重ねながら手を動かし自らの住まいをつくる、セルフビルドは発見の連続だという。彼らが手にした住まいへの気づきとは何だったのだろう。

目次
特集■自邸とセルフビルド 2
■テキストの中のセルフビルド
セルフビルドの愉しみ|長尾重武………4
住みかへの執心
『小さな家の思想 方丈記を建築で読み解く』を読んで
|種田元晴………6
■事例
?大菩薩峠《徳島》 地球を彫刻する|内野輝明………8
?キテハ《滋賀》 生きる力を身につける家づくり
|清水陽介………10
?足軽屋敷《彦根》 百姓として改修する|川井 操………12
?プロジェクトスペース「脱衣所」《東京》
プライベートとパブリックの間で|中島りか………21
?「溶荘」《東京》 日々の営み|柳瀬正義………15
■コラム
ジャン・プルーヴェの設計と施工が
一体となったものづくり|横尾 真………16
■伝説のセルフビルド建築
◆カラス城を探して|西川直子………19
◆コルゲートパイプの家 セルフビルド建築の継承
|山崎太資………22
■プーライエを訪ねて
◆引き受け、踏みとどまること|大村高広………25
◆プーライエが問いかけるもの|和久田幸佑………28
◆植田実がプーライエに見たものは正しかったのか
|山本 至………30

【連載】
■五十嵐太郎の先読み編集局[166]
山形ビエンナーレに参加し、様式分類を疑う|五十嵐太郎…………32
■伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[8]
川崎子ども心理ケアセンター かなで[中編]|伊藤潤一…………33
■手入れ/Repair[4]
1969「状況劇場」|井上 岳/大村高広/齋藤直紀…………34
■inプレインビュー[5]
ガラス越しの…|連ヨウスケ+山川 陸…………38
■前川國男論◎戦後編[55]
建築の永遠性を求める内省的な思考へ|松隈 洋…………40
■仕事場[65]
設計事務所、ギャラリー、飲食店、
テイクアウトショップが入った小さな複合ビル
|アカサカシンイチロウアトリエ…………46
■まちの胃袋[131]
ぶるーべりーガーデンカフェのブルーベリーソフト(秋田県男鹿市)
|山崎 亮…………48

【情報ポスト】
◆東京・世田谷区 世田谷区庁舎と区民会館の現在 [黒木 実|世田谷区役所庁舎をのぞむ会]…………36
◆東京・文京区 宝生ハイツ建て替え問題 [辰野智子|辰野武山建築設計事務所]…………37

【建築】
◆宮本忠長建築設計事務所(長野県長野市)…………49
◆ナフ・アーキテクトアンドデザイン(広島市中区)…………61
◆石本建築事務所 (東京都千代田区/札幌市中央区)…………65

【掲載設計事務所紹介】
【奥付】
建築ジャーナル 2022年10月号 NO.1335
特集■さよなら安藤忠雄   ●表紙絵=坂口恭平
作家性と庶民性―。とりわけ関西では安藤忠雄の人気は高い。建築を学ぶ学生の多くは、安藤忠雄のようになりたいとあこがれる。市井の人たちからも「安藤のおっさん」と愛されている。工業高校卒で東大教授になり、ボクサー修行の経験もあるというサクセスストーリーと、笑いをとりながらの自分語りは、何かアンチの象徴として支持を得てきたのだろう。しかし、特異な建築家と自分を同一視するのは危険だ。安藤忠雄でないわれわれは次の時代をどう生きるのか。その先に何を見るのか。読者とともに考える。

【特集】
さよなら安藤忠雄……… 2
■安藤忠雄を見に行く
安藤忠雄クロニクル
─倉方俊輔………4
直島プロジェクト 
建築は芸術とひとつになり得るか
─北垣直輝………8
「こども本の森(中之島)2020」と
「こども本の森(神戸)2022」を見る
─中橋文夫………12
■コラム
真駒内の頭大仏を見る
─高木拓哉………15
■安藤忠雄論
安藤忠雄の卓越化の方法
─松村 淳………16
建築家のノブレス・オブリージュ
─五十嵐太郎………18
日本の建築家 その多様性と安藤忠雄
─速水清孝………21
安藤忠雄の環境観
─吉村元男………23
■コンペと国家プロジェクトと建築家
2015年7月16日の国立競技場問題の
安藤忠雄記者会見29分間完全起こし………26
白紙撤回・予算オーバー・コンペ
─山本想太郎………31
「安藤忠雄的な」の深層
─阿部 潔………34
建築家と政治…安藤忠雄のポピュリズム
─小笠原博毅………37
■安藤忠雄の建築一覧………38

【連載】
五十嵐太郎の先読み編集局[165]
偽の二項対立に騙されるな
─五十嵐太郎…………40
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[7]
川崎子ども心理ケアセンター かなで[前編]
─伊藤潤一…………41
前川國男論Y戦後編[54]
「ドミノ」の方法論を乗り越えて
─松隈 洋…………42
まちの胃袋[130]
越中八尾「風の盆」と豆腐デザート
─山崎 亮…………48

【建築】
RIN建築設計事務所(東京都目黒区)…………49
アーキディアック(長野県松本市)…………57
アクティ建築設計(札幌市北区)…………65
和田設計(福岡市中央区)…………73
山下設計関西支社(大阪市中央区)…………81

【掲載設計事務所紹介】…………93
【奥付】…………132

建築ジャーナル 2022年9月号 NO.1334
特集■実験都市「つくば」  ●表紙=坂口恭平
日本での最初で最後の新都市建設。都市計画都市「つくば」。それにかかわった土肥博至さん(筑波大学名誉教授)の貴重な証言がある。今だから語る国家プロジェクトの背景、何をめざし、何ができなかったか。磯崎新抜擢の裏話など、50年余り前の都市計画技術者の熱い思いと矜持が伝わってくる。今、理想を求めた住宅群も徐々に民間売却され、無人の公務員宿舎もある。交通が便利になったため、民間の高層マンション化が進み、ベッドタウン化している。その中で新しい動きの萌芽もある。1963年9月に「筑波に新都市建設」が閣議了解されてから60年を前に、都市計画が描いた夢のゆくえと、その成熟について。

特集■実験都市「つくば」
■「つくば」を知るⅠ
「筑波研究学園都市」の概要と計画略史|河中 俊………2
■証言
「筑波研究学園都市」の計画に携わって|土肥博至………8
■「つくば」を知るⅡ
1980年以降、40年の「つくば」の変化と現状|藤井さやか………15
■「つくば」を見る
建築・都市デザインガイド 30選|永井正毅+坊垣和明………19
■「つくば」のこれから
実験都市「つくば」の未来と可能性|藤井さやか………27
■コラム
◆私が電柱・電線をなくそうとしたわけ|小林遼平…………29
◆私が出会った集落と実験都市つくば|齊木崇人…………30
◆実験都市つくばにおけるハウジング研究会の試み|花里俊廣…………32
◆つくばセンタービルをリノベーションした「co-en」|小林遼平…………33

【連載】
■五十嵐太郎の先読み編集局[164]
都市を使いたおすアート─五十嵐太郎…………34
■伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[6]
三ケ山学園[大阪市貝塚市]後編─伊藤潤一…………35
■inプレインビュー[4]
フライング・マットレス─連ヨウスケ+山川 陸…………36
■古川保の伝統構法万歳[54]─古川 保…………38
前川國男論Y戦後編[53]
■ポスト・モダニズムと「建築の危機」の時代に
─松隈 洋…………40
■仕事場[64]
かけ合わさる個性が新たな想像力を生む
─畝森泰行建築設計事務所 + t e c o…………46
■まちの胃袋[128]
スンミネヘンボッケジャンのヤンニョムケジャン(大韓民国ソウル市)
─山崎 亮…………48

【情報ポスト】
福島 原発事故から4,000日が過ぎて、多くの人生を変えた
―遠藤知世吉|A&D遠藤設計…………39

【建築】
ホシノアーキテクツ(東京都港区)…………49
t e c o(東京都台東区)…………57
アカサカシンイチロウアトリエ(札幌市中央区)…………65
建築企画山内事務所(北海道函館市)…………73
増山栄建築設計事務所(茨城県つくば市)…………81
ジョイ建築設計事務所(東京都西東京市)…………89
佐藤総合計画九州オフィス(福岡市博多区)…………97

【掲載設計事務所紹介】…………109
【奥付】…………136


建築ジャーナル2022年8月号 NO.1333  ●表紙=坂口恭平
特集■日本のモスク
慶應義塾大学SFC野中葉研究会「ムスリム共生プロジェクト」企画協力
日本に暮らす外国人の増加とともに、ムスリムと呼ばれるイスラム教徒も増え、約20万人と言われている。それらの人々が集うモスク(マスジド)も1990年代初頭には数カ所だったのが、日本全国に100カ所を超えている。本格的なイスラム様式からセルフビルドまでさまざまで、建築的に面白いだけでなく、近隣社会との関係や、コミュニティの構築など、社会基盤としても興味深い。日本のモスクに見られる人間模様を通じて、日本社会の現状と行く末を考える。

目次
特集■日本のモスク
■モスクを知る
モスクって何? 横浜マスジド見学記|和久田幸佑 4
■モスクで行われる人生の通過儀礼
ムスリムの死生観 来世への信仰 7
■日本のモスクの歴史
わが国初のモスク:神戸ムスリムモスクの空間とその魅力|宇高雄志 10
■名古屋モスクと私
安らぎと社会発信の場として|クレシ明留 13
■イスラーム文化に触れる
東京ジャーミイでの結婚式に参加して|豊間根 花 16
■このモスクに注目!
◆東京ジャーミィ 日本最大のオスマントルコ式モスク建築|下山 茂 18
◆日本ムスリム協会(五反田マスジド) マスジドは多機能な存在|水谷 周 23
◆福岡マスジドアンヌールイスラム文化センター 異文化との調和|永田誼和 24
◆マスジッド・インドネシア(目黒モスク) インドネシア・ムスリムの集う場所|藤江通昌 26
◆岐阜モスク 青田の中に白く輝く|クレシ サラ好美 29
◆歌舞伎町マスジド/蒲生マスジド 同じ意味のモスク|井上 岳+大村高広 31
◆アッサラーム・マスジド(御徒町マスジド) 東京に新しいモスクを建てる|本誌 32
■モスクと地域社会
地域社会の隣人として|下山 茂 34
■マスジド大塚でのフードドライブの実践
モスクを拠点に広がる助け合いの活動|野中 葉 36
【連載】
◆五十嵐太郎の先読み編集局【163】
東京はもっと危機感をもつべきである|五十嵐太郎 38
◆伊藤潤一の児童養護施設全国行脚【5】
三ケ山学園[大阪府貝塚市]|伊藤潤一 39
◆手入れ/Repair【3】
1968「新宿騒乱」|井上 岳/大村高広/齋藤直紀 40
◆前川國男論◎戦後編【52】
熊本県立美術館に結実したもの|松隈 洋 42
◆お城と日本人 木造化論争の行方【34】
(首里城)正殿の復元11月3日に起工式|毛利和雄 47
◆まちの胃袋【128】
とんちゃんのホルモン煮込み(宮崎県延岡市)|山崎 亮 48
【建築】
◆アークプランニング設計事務所(群馬県太田市)…49
◆直井建築設計事務所(東京都千代田区)…65
◆ダイス設計(東京都渋谷区)…73
◆JR東日本建築設計(東京都渋谷区)…81
◆大屋設計(石川県金沢市)…97
◆後藤亜貴建築設計事務所(広島県福山市)…105
◆吉高綜合設計(大分県大分市)…113
◆ばん設計小材事務所(熊本市南区)…121
【掲載設計事務所紹介】121
【奥付】164
建築ジャーナル2022年7月号 NO.1332 
特集■わがまちはなぜ木造にしないの?   ●表紙=坂口恭平  
脱炭素社会の実現や、国産木材の活用、人間的建築空間の実現といった観点から、公共建築を中心に、中大規模建築も木造で建てようという機運が高まっている。昨年10月の木材利用促進法改正でそうした動きは一般建築にも広がってきている。ウッドショックだと言うし高くつくんじゃないの? 地震や火事は大丈夫なの? 音や温熱環境は? そもそも自治体に木造がわかる技術者がいない…。公共建築の木造化を考えるとき浮かんでくるさまざまな疑問を、最新の情報を紹介しながら考えていく。かたい都市からやわらかい都市への転換は可能か。木造建築の可能性を探る。

目次
特集■わがまちはなぜ木造にしないの?
■木造建築のすすめ
 日本に木造建築を定着させるために! 杉本洋文 2
■知っておきたい9つの事情
<コスト>木造のコストはどれだけかかる? |長澤 悟 6
<材料調達>木材高騰、どうやって入手したらいい? |前田 力 8
<耐震>設計手法次第でRC造と同等の耐震性能|腰原幹雄 10
<耐火>燃えるから危ない? 木造の耐火性能について知る|安井 昇 12
<温熱環境>木造をとりまく温熱環境の可能性|佐々島宏 14
<音環境>音が筒抜け? 木造の音環境は大丈夫?|平光厚雄 16
<後方支援>みなとモデル二酸化炭素固定認証制度|白鳥芳洋 17
<メンテナンス>木造建築物の耐久性とメンテナンス|中島正夫 18
<人材育成>現地現物主義の木造建築|辻 充孝 20
■木造建築推進をめぐる制度と法律の歴史
 木造建築の70年|長野麻子 21
■CLTを知る
◆CLTの特性を生かした「北の森づくり専門学院」の設計|遠藤謙一良 24
◆CLT先進県、高知県のCLT事情|横畠 康 25
◆公共建築というメッセージ CLT公共建築に欠けるもの|網野禎昭 27
◆CLTパネルを用いた中高層建築物の可能性|三宅辰哉 28
◆CLTを使ってみて|長谷川えいこ・武山 肇 29
■防災・木造対談
 やわらかい都市とかたい都市|佐藤隆雄×杉本洋文 31

【連載】
■五十嵐太郎の先読み編集局【162】
 公共建築は安ければ、それで良いのか|五十嵐太郎 36
■伊藤潤一の児童養護施設全国行脚【4】
 田島童園[後編]|伊藤潤一 37
■古川保の伝統構法万歳【53】|古川 保 38
■inプレインビュー【3】
 床を傾けて|連ヨウスケ+山川 陸 40
■前川國男論◎戦後編【51】
 方法論への確信と見えない着地点|松隈 洋 42
■まちの胃袋【126】
 ル・コションドール出西のBLTサンド(島根県出雲市)|山崎 亮 48

【建築】
杜設計(福島県福島市)…49
亦野建築設計事務所(群馬県前橋市)…57
智原聖治アトリエ(福岡市博多区)…69
矢橋徹建築設計事務所(熊本市中央区)…77

【掲載設計事務所紹介】85
【奥付】116

建築ジャーナル 2022年6月号 NO.1331
特集■木を伐るな2    ●表紙=坂口恭平
都市において、樹木は人間にとって不可欠の存在で、役割と効果は多岐にわたる。その重要性は増すばかりだ。「緑の大切さ」は繰り返し強調されるにもかかわらず、伐採や強剪定など木々を粗末に扱う問題が後を絶たない。もう木を伐らないで! みどりを愛する人たちの嘆きが止まらない。公園木、街路樹、公開空地の緑――。身近にありながら急になくなる危険性がある都市の樹木を、多角的にみていく。
目次
■ルポ
公園木 神宮外苑の1000本の木
街路樹 神田警察通りのイチョウ並木
街路樹 青山表参道のエンジュ並木
公開空地 東京の公開空地 管理に課題
■都市の樹木にかかわる人々
◆樹木にかかわる職業と相関図|愛みち子
◆苗木生産者 桜の苗木生産|田中秀明
◆植栽デザイン 兼六園の「唐崎の松」 
造園植栽の肝|松崎 喬
◆設計 樹木景観の
可能性と管理の限界|森山 明
◆剪定 樹木剪定の実際について|吉岡賢人
造園会社 造園は
◆造園会社 自然界と人間をつなぐ|石塚 毅
◆樹木医 苦しむ木の声が聞こえる|冨田 改
◆化学分析/緑の安全管理士 
樹木の病害虫防除と農薬|神田 多
◆行政(国) 簡単に樹を伐るまえに|古澤達也
◆行政(地方自治体) 
東京における樹木物語|中島 宏
◆東京都 東京都の「街路樹診断等マニュアル」
について
◆行政技術職員 
街路樹と造園技術者|海老澤清也
◆仙台市 杜の都・仙台の街路樹
について|降幡賢太郎
◆名古屋市 街路樹のまち名古屋|篠塚泰伸
◆県議会議員 「街路樹を考える議員連盟」発足と
今後への期待|石川忠義
◆区議会議員 
街路樹の保護と育成を!|大串博康
■樹木と物語
◆映画 木と市長と文化会館/
または七つの偶然|出口丈人
◆昔話 木に守られ、木を敬う|加藤康子
■樹木保護を訴える市民運動
◆東京 東京都市部の樹木の状況|愛みち子
◆兵庫・明石公園 県立明石公園の過剰な樹木伐採 
市民の声で1年間伐採中断! |丸谷聡子
◆福岡・須崎公園 環境を破壊する公共工事の
福岡・須崎公園 あり方を問う|今村明子
■海外の事例
街路樹先進国の価値観と管理手法

【連載】
五十嵐太郎の先読み編集局[161]
アートが提起する公共空間の問題
─五十嵐太郎
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚[3]
児童養護施設 田島童園[前編]
─伊藤潤一
手入れ/Repair[2]
1967「グリーンハウス」
─井上 岳/大村高広/齋藤直紀
小さな町 川尻の震災報告[52]
古川保の伝統構法万歳
─古川 保
手づくりこしらえの記[10]
陶芸
─坂口恭平
前川國男論◎戦後編[50]
鉄鋼館の「休眠」と万博の危うさをめぐって
─松隈 洋
まちの胃袋[125]
釜石の毛ガニ(岩手県釜石市)
―山崎 亮

【情報ポスト】
福島 福島からの手紙 親愛なるウクライナのみなさま 
―遠藤知世吉|A&D遠藤設計

【建築】
山田伸彦建築設計事務所(東京都杉並区/宮崎県宮崎市)
Architect 6建築事務所(名古屋市天白区)
久米設計名古屋支社(名古屋市中村区)
匠建築研究所(福岡市中央区)

【掲載設計事務所紹介】
【奥付】
建築ジャーナル 2022年5月号 NO.1330

特集■詩人の家    ●表紙=坂口恭平
住宅は住む人の世界観を表す。
詩人の家はその詩世界に満たされ、尽きせぬ魅力がある。
茨木のり子、立原道造、谷川俊太郎、渡辺武信――。
詩人の家を訪ね、改めて住宅を設計する意味を考える。

■茨木のり子さんの東伏見の家
磨きこまれた建築言語|武山 肇 3
のり子建築日記|宮嵜 治 8
茨木のり子の詩の世界を歩く/東伏見散策案内|小須田厚子、柳田由紀子 10
■谷川俊太郎さんの北軽井沢の家と現在の家
検証:美しい共犯関係 生活の根拠、そして住宅と詩をめぐる「形式」と「内容」|奥山信一 12
詩人はどんな家に住んできたか|インタビュー・谷川俊太郎 18
谷川さんの現在の家|浜口ミホ設計の谷川徹三さんの建てた家訪問 18
■渡辺武信の目白の家
内奥に住まう|石井翔大 22
■立原道造のヒアシンスハウス
夢幻に満ちた無限の小空間|種田元晴 28
■エッセイ
関係があるかもしれないこと|板坂留五 34
詩人の家と私たちについて|内山媛理 36

【連載】
五十嵐太郎の先読み編集局【160】
ウクライナ侵攻と『戦争と建築』|五十嵐太郎 38
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚【2】
児童養護施設 子供の家|伊藤潤一 39
inプレインビュー【2】
バウンダリー・オブ・ザ・デッド|連ヨウスケ+山川 陸 40
前川國男論◎戦後編【49】
日本万国博覧会の光と影の中で|松隈 洋 42
まちの胃袋【124】
鳳月坊の鳴門っ娘(徳島県鳴門市)|山崎 亮 48

【建築】
隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)49
洲鎌建築設計事務所(沖縄県石垣市)49
泉設計(沖縄県那覇市)53
アトリエCOSMOS(神奈川県逗子市)57
AIS総合設計(栃木県宇都宮市)65
栗原弘建築設計事務所(栃木県佐野市)73
JAあいち経済連設計事務所(名古屋市中区)81

【掲載設計事務所紹介】
【奥付】
建築ジャーナル 2022年4月号 NO.1329 
特集■建築とファッション ●表紙=坂口恭平
「服は最小の建築」だという。「衣」と「住」は、人が風雨から身を守るための外皮という点でよく似ている。制作のプロセスやデザインの潮流、その時々でテーマになっていることなどを見ても、同じ道を歩いていると感じさせる部分は多い。建築とファッションの関係とは何だろう。建築家がどんな服を着ているかも興味深い。服を見ればその人がわかる、服は文化というけれど、いったい私は何を着たらいいんだ?

目次
特集■建築とファッション ‥‥2
■ファッションの歴史
これだけは知っておきたい
建築家のための現代ファッション史|新居理絵
■コラム
ファッションと建築の近さについて
 |成実弘至…………6
建築とファッションをつなぐインスタレーション
 |藤山哲朗…………8
服と建築 デザインの現場からの考察
 |長賢太郎…………10
リアル・クローズの時代に光を放つ、
質感のある建築たち|長山一樹…………13
■三大注目生地産地からの報告
〈遠州〉技で魅せるサーカスのような
|浜田美希…………16
〈尾州〉糸づくりから縫製まで
美しいウールの生まれるふるさと
|宮浦晋哉…………18
〈播州〉「見えない場」と織物を介した
地域ネットワークの形成|北原一輝…………20
■座談会
ファッションと建築
|長健太郎×吉田圭祐×板坂瑠五
 司会……連ヨウスケ・山川陸…………22
■今日の服
居心地の良さと着心地の良さと
|伊東豊雄…………28
あらゆる気候に対応する服は何か
|手塚由比、手塚貴晴…………29
服と建築は時代性を反映する
|津川恵理…………30
私たちはバラバラである
|羽鳥達也…………31
計画・環境建築の仕事場
|杉本洋文…………31
礼儀とこだわりの装い
|丹下憲孝…………32
【連載】
五十嵐太郎の先読み編集局[159]
与えられた展示空間をどう使うか
─五十嵐太郎…………34
伊藤潤一の児童養護施設全国行脚 【新連載・第1回】
まずは基本的なお話
─伊藤潤一…………35
手入れ/Repair 【新連載・第1回】
手入れの世界にようこそ
─井上 岳/大村高広/齋藤直紀…………36
小さな町川尻の震災報告[52]
古川保の伝統構法万歳
─古川 保…………40
前川國男論◎戦後編[48]
仕組まれた「美観論争」が露呈させたもの
─松隈 洋…………42
まちの胃袋[123]
JUMBOのえびせんの素(兵庫県神戸市)
─山崎 亮…………48
【情報ポスト】
街路樹伐採問題27 しながわ区民公園とサッカー場建設
[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会]…………36
【建築】
槇総合計画事務所(東京都渋谷区)…………49
遠藤建築アトリエ(札幌市中央区)…………53
計画・環境建築(東京都千代田区)…………61
ライブ環境建築設計(群馬県前橋市)…………73
河野正博建築設計事務所(茨城県つくば市)…………81
梓設計中部支社(名古屋市中区)…………89
【掲載設計事務所紹介】
【奥付】
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