林業新知識 発売日・バックナンバー

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特集...4
「世界伐木チャンピオンシップ 日本チーム躍進のワケ」
文/今井陽樹(群馬県)・髙山亮介(長野県)・松村祐(長野県)・山岡空(長野県)・武藤唯(福島県) ほか

 今年の3月12~15日にスロベニアで、世界伐木チャンピオンシップ(WLC)が開催されました。日本からは、国内大会を勝ち抜いた3クラス5名の選手が出場しました。
 WLCへの日本人選手の参加は、2010年のクロアチア大会が初。2012年ベラルーシ大会への参加を経て、2014年スイス大会から国内大会を勝ち抜いた選手が参加するようになり、今年のスロベニア大会はその6回目のWLCとなります。
 結果は既に各所で報じられている通り、武藤唯選手が女性クラス総合優勝という快挙を達成! また他の選手も、種目別でメダルを複数獲得するなど大健闘を果たしました。
 日本人選手のWLC初挑戦から16年......。日本チーム躍進の理由はどこにあるのでしょうか。スロベニア大会に出場した5選手の手記を中心にお届けします...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...1
「管理的対策③ 配慮すべき労働者」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 管理的対策として職場で配慮すべき労働者について説明します。今回は配慮が必要な労働者として、請負労働者、高齢労働者、女性労働者、外国人労働者について、労働安全衛生管理上のポイントを説明します。なお、新人指導については別の機会に詳しく述べることにします...
お悩み相談室...17
「樹上伐採を事業化したい...」

林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「眠っていたクスノキ林を地域材として活用」
今帰仁村地域材利用促進プロジェクトチーム(沖縄県)

こちら林業普及指導員です...20
市主体の森林整備を伴走支援で後押し(千葉県)
消防署と経営体をつなぎ、レスキュー訓練を開催(愛知県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...4
「再造林の現場 新たな仕組みと技術」
編集部

 主伐の増加に伴い、伐採跡地をいかに更新し、次世代へと確実につないでいくか。再造林は今、林業経営の持続性を左右する重要なテーマとなっています。しかし現場では、造林コストの増大や担い手不足、立地条件の制約などが重なり、再造林の実行にはなお多くの課題があります。
 こうした状況の中で、各地では施業の集約化や一貫作業システムの導入、コンテナ苗の活用、省力的な育林技術の確立など、多様な工夫によって再造林を前進させる取組が積み重ねられています。
 2026年2月に発刊された林業改良普及双書No.212「主伐後の再造林を進める新たな仕組みと技術」(全国林業改良普及会)には、そうした全国の実践事例が数多く収録されています。
 本特集では、その中から特に数値データに裏付けられた先進的な事例を選定し、取組のポイントと成果を分かりやすく紹介します。
 林家のみなさんにとって、自らの施業に活かすヒントとなるエッセンスを凝縮してお届けします。再造林をめぐる現状を見つめ直し、次の一手を考えるための一助となれば幸いです...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...1
「管理的対策② 各作業の標準作業」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 今回は、現場の安全作業全般の基本となる安全作業マニュアルに続いて、各作業の標準作業について、その内容とポイントを解説します...
お悩み相談室...17
「樹上作業でクライマーばかり目立つ...」

林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「自然体験学校で存続の危機を乗り越えた」
東白川村林業グループ(岐阜県)

こちら林業普及指導員です...20
全国植樹祭を契機とした地域ぐるみの森林づくり(埼玉県)
実務に役立つ研修で担い手を育成~QGISの例~(熊本県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...4
「『森業』の事例研究 原木シイタケの家族経営モデル シイタケ狩りと直販に活路‼」
内沼秀夫さん一家(内沼きのこ園/東京都)

 都心から約1時間。東京・青梅の森の中にある「内沼きのこ園」では、来園者がほだ木からシイタケを採り、その場で七輪の炭火焼きを楽しむことができます。さらに園内にはカフェが併設され、キノコを使った料理も味わえます。原木シイタケの栽培を軸に、体験、飲食、販売を組み合わせた6次産業化による経営は、都市近郊の森林を生かしたユニークな仕事の形といえるでしょう。
 近年、国は「森業」という考え方を打ち出し、森林空間を多様な形で活用する取組を推進しています。木材生産だけでなく、森林空間やその機能を活用し、観光や体験、健康、教育など、森林の持つさまざまな価値を地域の産業や雇用につなげていこうというものです。都市住民を森へ呼び込み、森林への関心を高める役割も期待されています。
 内沼きのこ園は、まさにその森業の姿を体現する存在です。きのこ園を営むのは、内沼秀夫さん、妻の幸恵さん、娘の幸紀さんの3人。原木シイタケの栽培管理、収穫やレストランへの出荷、店頭およびネット直販、カフェの運営などを家族で分担しながら、森林の恵みを生かした経営を続けています。本稿では、これらの実践をご紹介します...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...1
「管理的対策① 作業手順と安全作業マニュアル」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 今回から作業現場での管理的対策について説明していきます。まず、現場の安全作業全般の基本となる安全作業マニュアルについて、その内容と作り方を解説します...
お悩み相談室...17
「樹上伐採の仕事をやってみたい...」

林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「景観林業の実践。林業で美しい森を!」
熊野川町林業研究クラブ(和歌山県)

こちら林業普及指導員です...20
苗木を育ててから植える! 親子の植樹体験(秋田県)
京都の林業 魅力を丸ごと体験する4日間(京都府)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特別レポート...8
「伐木競技会の進化系 九州伐木チャンピオンシップin日向2026」
編集部

 今年の1月24日~25日に宮崎県日向市で、「九州伐木チャンピオンシップin日向2026」が開催されました。参加選手は55人。北海道~鹿児島県の各地から参加者を集め、一般の観衆も多く盛況の2日間となりました。
 現在、各地で伐木競技会が開催されるようになってきましたが、この九州伐木チャンピオンシップは他とは一線を画す内容となっています。それはなぜか――。
 伐木競技会には、実践者の安全・技能向上、技術交流といった優れた一面がありますが、この競技会には他にも目を見張る役割がありました。
 それらの役割を弊誌では「伐木競技会の進化系」と位置づけ、地域振興、林業振興、後継者育成の3つのポイントに沿ってレポートします...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...4
「リスクの除去・低減策③ もう一つの工学的対策 WIF」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 今回は小規模事業体向けの工学的対策として開発された林業向け労働環境自主改善活動(WIF)の紹介をします。小規模事業体は、単独でリスクアセスメントを行うことが難しいため、他の事業体の良い事例や最新の安全機械の情報を見て、自主的にできる改善を真似るという活動です...
山の技...1
「伐木競技と現場の技能」
編集部

 今月号の特別レポートでは、九州伐木チャンピオンシップin日向2026をレポートしていますが、紙幅の都合上、競技の具体的なルールや技術的背景まで詳しく解説していません。
 そこで本コーナーでは伐木競技のルールと、この競技がいかに現場の技能と密接にリンクしているかをご紹介します。競技の仕組みを知ることは、競技会への理解を深めるだけでなく、日々の作業におけるスキルアップや安全確保のヒントを見つけることにもつながるはずです。
 伐木競技は、次の5種目でチェーンソー操作技能の正確性と安全性を点数化して競い合います...
森林保険 加入のワケ...17
「凍害に備えて『森林を次世代につなぐ』」
宮脇 史さん(都城森林組合/宮崎県)

林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「森林の価値を現代アートで表現」
北アルプス林業研究グループ(長野県)

こちら林業普及指導員です...20
森林組合の不安に寄り添う。タワーヤーダの導入支援(鳥取県)
〝伐採届〟の情報を共有し、再造林のマッチング(宮崎県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特別レポート...8
「ミツバチで地域密着ビジネス グループ活動の実践モデル」
特定非営利活動法人SCR(宮城県)

 令和6年度農山漁村女性活躍表彰で栄えある林野庁長官賞を受賞した特定非営利活動法人SCR(以下、SCR)。林業研究グループとして木育や環境教育をはじめ、地域と協力しながら幅広い活動を展開するSCRについて、今月号の当コーナーでは、次の2つに焦点を当ててレポートします。
①養蜂と蜜源整備の活動
②木育の活動
 いずれも、読者のみなさんのグループ活動を進める上で参考になるポイントが多いはずです...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...4
「リスクの除去・低減策 ②工学的対策 ~お金で買える安全は買う」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 今回は、技能者を物理的に保護する工学的対策を説明していきます。工学的対策には、安全な機械や装備を購入すること、安全な施設に設備投資をすること、ならびに林業では個人用防護具の支給も含まれます。これらは経営者側が「お金で買える安全」であり、組織としてどこまで安全投資できるかが問われます...
山の技...1
「クマによる人身被害の対策は......」
編集部

 林業の仕事は、言うまでもなく森林の中で行われます。その現場は同時に、クマをはじめとする野生動物の生活圏でもあります。クマが生息していない地域を除き、林業に携わるということはクマと行動圏を共有する仕事である、と言えるのかもしれません。
 近年クマの出没や人身被害に関する報道を目にする機会が増えています。テレビや新聞でそうしたニュースに触れるたびに、「自分たちの現場でも起こり得るのではないか」と感じている方も少なくないでしょう。長年山に入ってきた経験のある方ほど、状況の変化を肌で感じ、不安や警戒心を強めていることもあると思います。
 一方で、クマの話題はどうしても刺激的になりがちで、不安ばかりが大きくなってしまうこともあります。「結局、何に気をつければいいのか」「どこまで備えればいいのか」の答えが見えないまま、現場に入らざるを得ないという声も聞かれます。
 そこで今月の当欄は、すでに公表されている情報をもとに、心構えや対策などについて、みなさんと一緒に考えてみたいと思います...
森林保険 加入のワケ...17
「『災害は起きるもの』として社有林を経営」
勝山安久さん(北海道ニッタ株式会社/北海道)

林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「地域の子供たちと月2回の木工教室」
相生市林業研究グループ(兵庫県)

こちら林業普及指導員です...20
林業の仕事を知る! 小学生向け体験会(福井県)
VRと現場で学ぶ! 高校生の一日体験研修(佐賀県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
山を継ぐ...1
「父が切り拓き、子が広げる 原木シイタケづくり」
磯部盛さん・佐和子さん・正貴さん一家(新潟県)

 新潟県の最北に位置する村上市。「山があり田んぼが広がって、海へとつながる土地です。地魚や岩ガキなどの海産物がおいしいの‌は、山林腐葉土のミネラル分が川を通って海まで届くからなんだよね」。山の環境を良くしたら海も豊かになる、と里山全体のつながりを大切にしながら原木シイタケの栽培に励む、いそべ農場の磯部盛さん(66歳)。出荷するシイタケを詰めたパッケージに「里山の恵みをお届けします」と書かれたシールを一枚ずつ貼っていきます。
 昔は炭焼きをしていましたが、盛さんが就職を控えた頃は燃料が石油や電気に切り替わる時代。冬季に出稼ぎへ出なくても地元で暮らしを立てられる道を探し、18歳のときに原木シイタケ栽培への挑戦をはじめます。半年ほど群馬県のシイタケ会社で学んだ後、自宅脇で栽培にとりかかりました...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...4
「リスクの除去・低減策 ①本質的対策」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 リスクアセスメントを行って、危険源の洗い出しとリスク評価を行い、許容できないリスクについてはリスク低減対策を講じていきます。
 そのうち、今回は本質的対策を説明します。本質的対策では、危険作業をなくしたり、見直したりして、仕事の計画段階からの除去または低減の措置をとります...
特集...8
「安全は燃料から 混合燃料の携行・品質」
文/巣山太一(東京都)・杉山要(長野県)・小森胤樹(岐阜県)・小宮山信吾(山梨県) ほか

 読者のみなさんが普段使っているチェーンソーや刈払機は、多くがエンジンを動力としているため、現場へ燃料も携行していることでしょう。
 ところで、燃料であるガソリンは消防法上の危険物に該当します。そのため、消防法の規定に沿った取り扱いが必要となり、現場‌への携行にも法令が関係してきます。「安全」というテーマでは、燃料の携行についても考える必要があるでしょう。
 また、欧州製の混合済み燃料が輸入・市販され、SNS等で話題になっています。燃料に含まれる不純物が少ないことから、排ガスに曝される作業者の身体やエンジンにも優しいとされています。「燃料の品質」も、作業安全に欠かせない考え方と言えます。
 そこで本特集は、燃料の携行と品質というテーマで作業安全を考えます...
森林保健 加入のワケ...17
「立木購入後の災害に備えています」
狩野周一さん(栗駒高原森林組合/宮城県)

林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「『学ぶ』『やってみる』『伝える』を実践」
池田町林業グループ(北海道)

こちら林業普及指導員です...20
ICT技術を活用した市町村支援(山形県)
地域ぐるみでアカマツ林再生に取り組む!(岡山県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...1
「樹上伐採の道具辞典」
株式会社ツリークライミングワールド(愛知県)

 近年増えている樹上伐採の仕事。木に登る、枝を吊り下ろすといった作業を支えるのは、多彩な専用道具です。ハーネス、ロープ、滑車、カラビナなど、その機能やデザインはさまざまで、用途に応じた選び方や組み合わせ方が求められます。すなわち、仕事を安全に効率よくこなすためには、道具を熟知して使いこなすことも必須のスキルとなります。
 今月号の当欄は新春大特集として、樹上伐採の仕事で実際に使われる数々の道具を、使用する場面ごとに描いていきます。道具好きの方にとっては眺めるだけでも楽しく、使い方を知れば技術の奥深さに驚かされます。
 ただし、道具さえ手に入れば仕事ができるかというと、そうではありません。樹上伐採に限りませんが、仕事を支えるのは技術の正しい理解です。その点にも思いを巡らせていただけますと幸いです...
森林保健 加入のワケ...17
「『森林は財産』山火事に備えておきたい」
土屋勇吉さん(鮎貝自彊会/山形県)

林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「世代交代に向けた会員の『地力』強化」
額田林業クラブ(愛知県)

こちら林業普及指導員です...20
出荷制限の解除でタケノコ販売再開!(栃木県)
生産性向上を目指す! 林業機械のフェスタを開催(大分県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...4
「林業技能検定 合格への道」
林野庁/(一社)林業技能向上センター
1級林業技能士の合格体験記
豊留勝さん(藤川山林㈱・鹿児島県)
古栫健治さん(㈲田中林業・鹿児島県)
山本恒史さん(㈲秋吉林業・熊本県)

 いよいよ林業技能検定制度がスタートしました。林業界全体の安全向上や林業技能者の社会的地位の向上につながる制度として、普及が期待されています。しかし、制度ができたことは聞いていても、詳しくは知らない方もまだ多いでしょう。また、受検に関心があっても、実際の検定がどのように行われるのかが分からず、ためらわれている方も多いのでは......。そこで本特集は、
❶林業技能検定〜林業従事者の安全確保と処遇改善に向け/林野庁/5頁
❷林業技能検定の仕組みと受検情報
(一社)林業技能向上センター/7頁
❸ ❹ ❺1級林業技能士の合格体験記
豊留勝さん/藤川山林㈱(鹿児島県)/10頁
古栫健治さん/㈲田中林業(鹿児島県)/12頁
山本恒史さん/㈲秋吉林業(熊本県)/14頁
の構成でお届けします...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...1
「続・リスクアセスメント リスクの評価・判定・低減対策」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 今回は、前回のリスクアセスメントに続いて、残りのステップ②〜④を説明していきましょう。ここで大事なポイントは、「許容可能なリスク」の考え方になります...
森林保健 加入のワケ...17
「線状降水帯の豪雨で山崩れ」
白地正幸さん(日田郡森林組合/大分県)

林研コーナー 私たちのニューフェイス...18
「未利用材の活用。女性目線での商品開発」
文・甲斐萌さん(愛林会・愛媛県林業研究グループ青年会議/愛媛県)

こちら林業普及指導員です...20
木材乾燥技術向上を目指し、講習会を開催(岩手県)
3次元計測システムと電動一輪車の導入(茨城県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特別レポート...8
「再造林の実践 林家の経営と施業から考える」
田爪弥栄さん(宮崎県)

 主伐・再造林という言葉をあちこちで聞くようになりました。人工林の多くが50年生を超えて利用期を迎えていること、主伐後の再造林が進んでいないことなどから、政策の中でもキーワードとなっているようです。
 主伐する・しないの判断は林家次第です。もちろん、間伐を繰り返す(つまり今後も、定期的な間伐収入を目指す)経営方針もあります。一方、主伐をすれば再造林する必要がありますので、主伐と同時に再造林のことも検討しなければなりません。
 主伐を経験したことのある林家は全国的に見れば少数派でしょうから、主伐の収入と主伐後に必要となる再造林・保育コストの見通しが立たず、判断に悩まれる方も多いでしょう。そこで、再造林を継続して実施している林家・田爪弥栄さん(宮崎県西米良村)に、その実践を伺います...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...4
「リスクアセスメント① 危険源を徹底的に洗い出す」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 これまでの連載は、組織単位の労働安全衛生方針、組織状況の把握、労働安全衛生目標の設定についてお話してきました。これからは、事業場となる作業現場単位に重点を置きながら、計画、運用、評価、改善のPDCAについて説明していきます。
 今回は、作業計画の作成に先立って行うべきリスクアセスメントについて、ポイントを見ていきましょう...
山の技...1
「林家にとっての主伐・再造林」
編集部

 いま、日本の人工林のうち6割が50年生を超え、本格的な利用期を迎えています。森林資源を持続的に活かしていくためには適正な伐採と再造林を着実に進めていくことが必要です。全国各地で主伐、再造林の現場が増え、みなさんの身近な山でも、目にされたことがあるのではないでしょうか。
 「うちの山も、そろそろ伐り時かな...」と考え始めている方もいらっしゃると思います。けれども、自分の山となると決断は簡単ではありません。伐って収入を得られるのは確かですが、そのあとは再造林が必要です。収支やコストを考えると不安が先立つのも自然なことです。「赤字になったらどうしよう」「次の世代に迷惑をかけたくない」。そんな気持ちを抱えながら判断に迷っている山主さんも少なくありません。
 もちろん、主伐はせず今後も間伐を繰り返していく、という方針の選択もあります。主伐をする・しないの選択は、どちらが正しい・間違っているというものではなく、林家のみなさんの各家の事情、経営方針などによって検討し、林家のみなさん自身で決めてよいのです。
 では、実際のところ、どう考えればいいのでしょうか。ここでは林野庁の資料をもとに、主伐再造林を検討する際のポイントを整理してみたいと思います...
お悩み相談室...17
「伐木競技。練習しても結果が出ない...」

林研コーナー みんなの人気者...18
「種子島の枝物生産を支えるムードメーカー」
石堂裕司さん(種子島しきみ生産組合/鹿児島県)

こちら林業普及指導員です...20
デジタル人材の育成。少人数でも安全・効率的に(大阪府)
ウラジロガシ活用で、雇用と定住につなげる(高知県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...4
「地域ぐるみで苗木生産 仕組みと実践」
苗木の増産体制を支援! 関係4者の連携で実現を(文・高見麗美/宮崎県西臼杵支庁林務課)
異業種からコンテナ苗生産に参入(甲斐浩一さん一家/宮崎県日之影町)

 みなさんの地域では、造林用の苗木は十分に足りていますか。「再造林しようとしても、苗木の納期が先になると聞いた」。こんな声を耳にすることがありませんか。
 地域差はありますが、いま、再造林が進まない要因の一つに「苗木不足」が挙げられています。その解決策として、宮崎県西臼杵地区では、地域ぐるみで苗木生産に取り組んでいます。
 宮崎県西臼杵地区(高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町)では、県が主導してコンテナ苗の供給体制作りが進められています。林業普及指導員・町・コンテナ苗生産者・森林組合の相互的な関係を築き、①技術的支援、②県・町の補助と採穂園の整備、③生産者との情報共有・連携強化、④農業サイドとの連携強化に取り組まれているのです。
 本特集では、仕組みの全体像を宮崎県西臼杵支庁林務課にご紹介いただき(特集①)、苗木生産に新たに参入し、家族3人でコンテナ苗を生産・出荷している甲斐浩一さんの実践(特集②)をお届けします。
 みなさんの地域で苗木増産を検討したり、新たに苗木生産にチャレンジしたりする際の参考としていただけますと幸いです...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...1
「具体的な数値で示そう! 労働安全衛生目標を立てる」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 この連載はいよいよ労働安全衛生目標を立てる段階に入ってきました。労働安全衛生目標は、作業計画を立てて、運用して、評価するにあたって、達成すべき目印となる大事な指標です。では、労働安全衛生方針(7・8月号当欄参照)と労働安全衛生目標は、なにが違うのでしょうか。まず、そのあたりから説明を始めましょう...
お悩み相談室...17
「伐木競技ってお金がかかりませんか?...」

林研コーナー 私たちのニューフェイス...18
「仲間とともに学び、スキル向上を目指す」
文・川尻陽介(嘉麻市林業研究会/福岡県)

こちら林業普及指導員です...20
「林業」を「しごと」に! 高校生の林業研修(三重県)
川上から川下まで連携強化のロードマップ策定(沖縄県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...5
「事例研究 家族の林業経営②」
西村良夫さん・紀男さん(鳥取県)/谷清さん・千鶴さん(愛媛県)

 今月号の特集は3月号に続き、「家族の林業経営」を林家の実践に学ぼう、というテーマでお届けします。
 今回登場いただくご家族は、
①西村良夫さん・紀男さん父子(鳥取県)と
②谷清さん・千鶴さん夫妻(愛媛県)です。
 西村さん父子は、役場職員として勤め上げながらも休日になると山へ通い、所有林の手入れを続けてきた父・良夫さんと、同じように農林高校に勤めながら休日に施業を手伝う長男・紀男さんという自伐林家の父子です。
 谷さん夫妻は、定年退職を機に故郷にUターンし、千鶴さん方の所有林を経営しているご夫妻です。現在の施業は森林組合に委託していますが、千鶴さんは大学卒業後に先代の手伝いで山仕事に精を出していたそうです。
 どちらも、優れた林業経営者を表彰する「全国林業経営推奨行事」で令和6年度に受賞されています。
 勤めを主業としながら並行して所有林の施業を行う手法や、定年退職後に所有林を管理する、つまり定年退職後に後継者となって所有林と向き合う手法など、家族経営の参考となるエピソードが散りばめられています。
 ぜひみなさんも、今後の所有林の管理についてご家族で考えてみませんか...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...1
「組織の状況を把握する」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 組織の労働安全衛生方針が決まれば、次に行うことは、労働安全衛生マネジメントシステムの背景となる組織の状況をしっかり把握することです。現在の組織の課題を客観的に明らかにするとともに、全従業員や利害関係者のニーズを把握します。その上で、なにをどのように改善しなければならないか検討し、具体的な労働安全衛生目標を立ててゆくことになります...
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「カブトムシを送り続け交流20年余り」
穴水町林業研究会女性部(石川県)

こちら林業普及指導員です...20
マツから早生樹へ樹種転換。植樹イベントでPR(青森県)
ウルシ生産量を増やす! 植栽推進と技術者の育成(香川県)

お悩み相談室...17
「新しい道具、買わずにいられません ...」

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
【特別レポート】
「グループ活動を継続30年。異業種会員と森林環境譲与税」
森町林業グループ(北海道)
 「森町とともに歩んで30周年」こんなフレーズを掲げ、令和6年度全国林業グループコンクールで日頃の活動の成果を発表した森町林業グループ(北海道)は、栄えある農林水産大臣賞を受賞しました。
 今月の当コーナーは、グループのみなさんにお話を伺い、コンクールで評価された「異業種メンバー加入による活動継続」という点を柱にグループ活動の特徴をレポートします。読者のみなさんの、グループ活動の参考となる点も多いはずです……

【組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム】
「労働安全衛生方針は、こう作る!」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)
 前回は、労働安全衛生マネジメントシステムの全体像とフローを説明し、マネジメントシステムの理念となる労働安全衛生方針を作るにあたっての、経営者の意欲の重要性をお話しました。
 今回は、その内容に続いて、労働安全衛生方針の具体的な作り方とポイントを実例を交えて説明します……

【林研コーナー 私たちのニューフェイス】
「200haの「山番」。縁に導かれ天竜林業地へ」
飯田康司さん(天竜林業研究会/静岡県)

【こちら林業普及指導員です】
石巻の木工製品をアピール!販売機会の拡大(宮城県)
50回以上の四者協議を経て森林整備方針を制定(山口県)

【お悩み相談室】
「作業班に女性の新人。どう接すれば…」

読者コーナー
木材市況
全林協からのお知らせ
特集...4
「講師の実践に学び、安全な伐木作業を」
編集部

 全林協では、各地で行われる教育・研修の副教材として活用いただくことを目的に、「講師に聞く 安全な伐木作業の実践マニュアル」を制作しました(左/林野庁補助事業で制作)。伐木に関するルールや規範をどうやれば実現できるか。チェーンソーをどのように操作すればいいか。伐木の講師を務める方々に指導・協力を仰ぎ、コツや勘どころなど、より実践的な内容を盛り込みました。
 今月号の特集は、本マニュアルからポイントを抜き出してお届けします。マニュアルは安全な伐木作業のポイントをコンパクトにまとめ、無料で公開していますので、ぜひご覧いただければ幸いです...
組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...1
「経営者のリーダシップのもと、労働安全衛生方針を立てよう!」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 これまでは、労働安全衛生マネジメントシステムの5つのポイントを説明してきました。これからいよいよこの連載の本題である労働安全衛生マネジメントシステムの内容について紹介していきます。
 今回は、まず労働安全衛生マネジメントシステムのフロー(流れ)を説明し、マネジメントシステムの要となる経営者の意欲と労働安全衛生方針について紹介します...
林研コーナー 私たちのチャレンジ...14
「山の恵みのクラフトビールに挑戦」
やつしろ地域林業研究グループ(熊本県)

こちら林業普及指導員です...18
~誰でも手軽に~GNSS測量の普及に向けて(徳島県)
東京の森林・林業の魅力PRイベントの開催(東京都)

「森林の生物多様性保全をめぐる状況と林野庁の取組について」...20
林野庁

お悩み相談室...17
「作業班長に就任。チームをまとめられるか心配 ...」

読者コーナー...23
木材市況
全林協からのお知らせ...24
今や国民の約4割が罹患しているといわれる花粉症。社会的・経済的な損失も無視できないこの問題に対し、令和5年5月、国が示した「花粉症対策の全体像」では、今後10年でスギ人工林を2割削減し、30年後には花粉発生量を半減させるという明確な目標が掲げられました。
 この目標の実現に向け、全林協では令和6年度林野庁補助事業(効果的な花粉発生源対策の実施に向けた普及及び調査)として「花粉の少ない森林づくりコンクール2024」を開催しました。現場での優れた花粉発生源対策の取組を広く募り、その成果を表彰することで取組事例の普及を図りました。
 本特集では、コンクールの「林業技術・林業経営部門」、「多様な森林づくり部門」それぞれの受賞事例から、花粉の少ない苗木の品種開発や苗木の増産、苗木生産者の育成、伐採・植替えの促進、さらには地域や異業種による新たな森林づくりのかたちまで、多彩な取組の概要をご紹介します……

【組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム】
「コミュニケーションのツール『林業安全ゲーム』」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)
 5月号のコミュニケーションで触れた林業安全ゲーム(チェーンソー伐木作業編)を、今回は余録として紹介します。
 林業安全ゲームは4・5名でプレーできるスゴロク式のボードゲームです。林業安全ゲームを職場の皆さんでプレーすることで、楽しく安全知識や安全作業のノウハウを再確認できるとともに、プレーヤー間のコミュニケーションが生まれます……

【お悩み相談室】
「伐採で失敗した。作業が怖い…」

【林研コーナー 私たちのチャレンジ】
「林業女子による推し活研修会」
飯と猫と林業女子会(群馬県)

【こちら林業普及指導員です】
リモコン式機械で考える「北海道らしいスマート林業」(北海道)
情報発信が必要! もっともっと知ってもらおう!(和歌山県)

ほか
特集...1
「相続登記の事例に学ぶ 過去の書類を発見してスムーズに」
文・鈴木慎太郎(司法書士)

 令和6年4月1日から、相続登記の申請が義務化されました(猶予期間3年)。
 相続登記は、過去の未登記によって相続人が多数となり、遺産分割協議が整わず登記困難となるケースが多いもの。しかし場合によっては、複数ある相続未登記の山林(土地)を一気に解決・名義移転できることもあります。
 実際に、過去の相続放棄や遺産分割に関する書類が見つかり、それを根拠としてスムーズに当代への相続登記が可能となった事例があります。この事例に学ぶことは、まずは家の中に残っている過去の書類を徹底的に探すことです。
 その場面に立ち会い、相続未登記だった土地の登記を支援した司法書士・鈴木慎太郎さんに、相続登記に至った経緯と手順を解説していただきます...
林研コーナー 私たちのチャレンジ...12
「苗木の増産で五島をツバキの島に!」
ごとう椿苗木生産グループ(長崎県)

こちら林業普及指導員です...14
森林クラウドの路網設計機能の活用と普及(富山県)
山林化農地を非農地化。地域森林計画へ編入(山梨県)

全林研から...16
林業の魅力を伝える「山・森・人フォトコンテスト」

お悩み相談室...17
「業者に断られ、55年生の山を売れない...」

組織一丸! 労働安全衛生マネジメントシステム...18
「コミュニケーションとは意思の疎通」
文・山田容三(愛媛大学名誉教授)

 コミュニケーションはよく耳にする言葉ですが、会話のことだと思っている人が多いようです。会話は英語に訳すとコンバセーションという別の単語になります。会話は互いにお話をすることですが、世間話や笑い話も含まれます。一方、コミュニケーションは、和訳すると「意思疎通」になります。ただ会話するのではなく、相手に自分の意思を伝え、反対に相手の思いを受け取ることです。今回はこのコミュニケーションについて取り上げます...
レポート...22
全国林業グループコンクール
編集部

木材市況
全林協からのお知らせ...24
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商品情報・内容

■ 山林所有者みなさんと、ともに歩む

山村に暮らす方々のため、山林管理の実用誌です。全国の林家や現場技術者など、実践者の技術やノウハウを現場で取材し、読者の山林経営や実践に役立つディティール情報が満載。「私も明日からやってみよう」。そんな気持ちを応援します。後継者・相続の心配、自然災害に対する不安、山林経営や施業の知識、資産価値の維持、など、みなさんの課題・疑問をいっしょに考える雑誌です。一人で不安に思うことも、本誌でいっしょに考えれば、いいアイデアも浮かびます。

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