林業新知識 発売日・バックナンバー

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2022林業新知識11月号 目次

特別レポート
「林業の仲間と後継者を育てるグループ活動」…8
中予地区林業研究グループ連絡協議会(愛媛県)

山の承継を考える「法人化」の手法
「法人化する山の選び方。所有権と地上権の考え方」…4
文・鈴木慎太郎(司法書士)

夫婦で働く
「震災で一から再スタート施設栽培の原木シイタケ」…1
古川政善さん・礼子さん夫妻(福島県)

お悩み相談室
「小学生の息子に山を継がせたい…」…17

林研コーナー みんなの人気者
「森林・林業を次世代に。私たちの『ミスター林研』」…18
小早川眞さん(日高川町林業研究会/和歌山県)

こちら林業普及指導員です…20
サプライチェーンを構築し、府内産木材の利用拡大を(大阪府)
少花粉スギコンテナ苗の生産をサポート(岡山県)

読者コーナー…22

木材市況
全林協からのお知らせ…24
特集...1
「驚くほどシカが捕れる!『小林式誘引捕獲』」

 再造林の機運が高まる中、山林所有者 の大きな懸念はシカによる苗木の食害で す。
この懸念に対する答えの一つがシカの捕獲ですが、近年、新たな捕獲方法が脚光を浴びています。
くくり罠の初心者でもシカを効率よく捕獲できる「小林式誘引捕獲」です。
 そこで今月の特集は、考案者・小林正典さんによる概要解説と、
林家の遠藤厚寛さんによる実践という2部構成で「小林式誘引捕獲」をご紹介します。
特集1...2
「くくり罠を使用する「小林式誘引捕獲」とは」
文・小林正典(林野庁近畿中国森林管理局)

今回ご紹介する小林式誘引捕獲(以下、「小林式」という。)は、シカが餌を食べる際に口元近くに前足を置く習性を利用し、開発し た捕獲方法です。
くくり罠と餌を上手く組み合わせることにより、「けもの道」以外の場所でも簡単にシカやイノシシなどを捕獲でき、従来のくくり罠猟の欠点を改善しています。
特集2...10
「自分の山は自分で守る」。林家による捕獲の実践
遠藤厚寛さん(栃木県)

遠藤さんは栃木県佐野市の林家で、所有750haに受託も含めて800haを経営。
近年、その全山でシカ害を受けており、これまでも様々なシカ害対策を実践してきています。
その一つが、令和2年から取り入れた「小林式誘引捕獲」です。
山の承継を考える「法人化」の手法...18
「法人化の初期費用低減。土地と立木を別に考えよう」
文・鈴木慎太郎(司法書士)

先月号に続き、「所有山」80 ha、ほかに20haの山林を共有。年齢70代の山主さん。家族は妻と息子2名。
息子は2人とも町外在住」の想定で、法人化の手法について鈴木慎太郎さんに解説していただきます。 (編集部)
お悩み相談室...17
「将来の枝打ち材の需要は...」

林研コーナー...8
私たちのチャレンジ「所有者と協定を結び、里山を再生」
庫富林業グループ(北海道)

こちら林業普及指導員です...6
「ふくふくしめじ」産地化の促進(福島県)
森林作業道の補修 生産森林組合で研修(滋賀県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
2022年 林業新知識9月号 目次

特別レポート
「林研グループの実践 桐で郷土の里山保全を!」…8
会津里山森林資源育成研究会(福島県)

山の承継を考える「法人化」の手法
「相続で困らないために。遺言・共有林・登記」…4
文・鈴木慎太郎(司法書士)

山の技
「ドローンの活用」…1
まとめ・編集部

お悩み相談室
「林産物(木材以外)販売をしてみたい…」…17

林研コーナー 私たちの実践
「『お試し林研』で仲間を増やす」…18
群馬県林業研究グループ連絡協議会(群馬県)

こちら林業普及指導員です…20
目指せ、スマート林業! 密着型勉強会の実施(高知県)
首里城復元に県産木材を!(沖縄県)

読者コーナー…22

木材市況
全林協からのお知らせ…24
特集...8
「造林現場の実践に学ぶ~「革新的造林モデル事例集」より」
まとめ・編集部

 各地で皆伐・再造林の光景が見られるようになってきましたが、
みなさんの地域ではいかがでしょうか。
 拡大造林期と比べ現代では、「苗木を植えて育てる」ことは同じでも、
社会や環境の状況が大きく異なることから、
当時とは違う造林技術も必要になるはずです。
特に、低コストで効率良く造林できる技術が求められているといえるでしょう。
 林野庁のWEBサイトでは、「革新的造林モデル事例集」が公開されています。
新たな技術の開発・普及に挑戦する造林現場での実践を
取りまとめたものです(林野庁委託事業で弊会作成)。
 当コーナーでは、この事例集に掲載された事例の一部をご紹介します。
これらの事例を見ると、低コストで効率の良い造林に向けて、
現在どのようなテーマで取り組まれているのか、大きな流れが見えてきます。
この機会にぜひ、みなさんも林野庁のWEBサイトで事例集をご覧いただき、
今後の造林について考えてみませんか......
山林の承継を考える「法人化」の手法...4
「なぜ法人化の手法なのか」
文・鈴木慎太郎(司法書士)

「我が家が所有する山林を、いかに後継者へ承継するか――」
 これは、山主さんにとって大きな関心事の一つでしょう。
特に、所有するだけでなく林業経営を行っている方は、
山林とともに経営をいかに引き継ぐか、相続をどう進めるか、
と頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。
 通常の相続の場合、親から子へと山林(土地と立木)の権利を
引き継いでいきます。しかし規模によっては、
相続した子に相続税の負担がのしかかったり、
山林が分散・細分化したり、という事態に直面します。
こうした悩ましい事態に対応して、持続的経営を期待できる
手法の一つとして、「法人化」を取り上げます......
山の技...1
「間伐の選木(優勢木間伐)」
まとめ・編集部

間伐を行う際に、伐る木(残す木)を選ぶ作業が「選木」です。
弊誌ではこれまでにも、選木に関する話題を多く取り上げてきましたが、
森林づくりや林業経営の上で大変重要な技術ですので、
ここで改めてまとめます......
お悩み相談室...17
「所有林での仕事の計画をどう立てれば...」

山仕事が楽しいのですが、一日の作業量や計画が立てられません......
林研コーナー 私たちの実践...18
「盆栽で樹木の生理を学び、林業に生かす」
紙谷拡志さん (金沢市林業研究会/石川県)

こちら林業普及指導員です...20
施業放置林を地域産広葉樹苗で混交林へ誘導(奈良県)
労働災害ゼロへ。安全対策を強化(山口県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
林業新知識2022年7月号 目次

特別レポート
「アイデアを形に。道具がなければ自分で作る!」…1
菅原清志さん・武田一吉さん(試考作娯/岩手県)

私の通勤車
「軽トラックの荷台に屋根を! 便利な自作の幌」…12
栗原寿徳さん(奈良県)

お悩み相談室
「40年ぶりに植林。孫にどんな山を残すか…」…17

林研コーナー 私たちのチャレンジ
「小学生向け森林・林業体験学習」…18
大井川地区林業研究協議会(静岡県)

こちら林業普及指導員です…20
農業大学校学生を対象に森林演習を実施(香川県)
ドローン等による防護柵の維持管理へ(宮崎県)

読者コーナー…22

木材市況
全林協からのお知らせ…24
特別レポート...10
「チェーンソーのトレーニング 職場での実践と工夫」
富山県西部森林組合(富山県)

 富山県西部森林組合(本所・富山県南砺市)では、
現場作業に従事する方々の労働災害撲滅を目指して
「チェーンソー基本トレーニング」を実施しています。
そして、その成果を確かめるための競技会が、去る3月25日に開催されました。
 本記事では、競技会の模様とともに、「チェーンソー基本トレーニング」の内容など、
労働災害防止に組合一丸で取り組む実践と工夫をお伝えします。......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「あなたなら、どんな森をつくりますか。」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

 「山の価値」と問われれば、それに対する回答は千差万別です。
 例えば都市部の人によっては「山の地番や所有界は明確で、
土地も立木も宅地に準ずる価格」とか、「二酸化炭素吸収源として価値がある」、
「人工林は花粉症の温床だから伐採してほしい」などと、さまざまな回答が返ってきます。
 これに対して山間地の人の回答は、「山は負の遺産だ」
「山はシカやイノシシに荒らされて価値がない」とネガティブなものが目立ちます。
 私が住んでいる岐阜県でも、森林所有者に山について尋ねると
「山は所有界が分からず手入れもしていない」、「人工林は多様性に乏しい」、
「広葉樹林は林業的に価値が低い」と言われる人もいます。
 しかし本当にそうでしょうか......
山の技...1
「コンテナ苗」
編集部

 近年、造林の話題の一つとして、「コンテナ苗」を見聞きする機会が増えました。
みなさんはコンテナ苗をご覧になったり、実際に植えてみたりしたことはあるでしょうか。
 今月は、このコンテナ苗について、改めて考えてみたいと思います......
お悩み相談室...17
「疎植・短伐期施業は可能だろうか...」

従来の育林作業を行うのは、これからの再造林では難しそう。
疎植・無間伐・短伐期施業は可能なのだろうか......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「オニグルミシロップづくり」
村岡林業研究グループ(兵庫県)

こちら林業普及指導員です...20
苗木運搬用ドローン導入へ。研修会を開催(茨城県)
重機を用いた機械下刈りへ(大分県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特別レポート...10
「グループで実践 地域が潤う薪ビジネス」
木の駅ひだか(高知県)

林家が所有林から収入を得る方法はアイデア次第でさまざまですが、
なんといっても「材の販売」が筆頭でしょう。素材生産業者に立木を売る、
地元の素材市場に出荷するなど建築用材としての販売以外にも、
「建築用材にならない不揃いの間伐材や雑木、端材を販売できれば...」
と考えたことはありませんか。例えば、
「世の中はキャンプブームと言うし、薪として売れないだろうか」と。
そんな薪の販売にグループで取り組み、林家はもちろん、
地域経済を循環させながら地域全体で山の恩恵を享受しよう、
と活動している「木の駅ひだか」の皆さんにお話を伺いました......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「実践者に学ぶ森づくり。実践と工夫のいろいろ」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

これまで日本では「みんな同じ」「みんな一緒」を目指すことが多く、
ユニークな個性よりも皆と同じであることこそが美徳と
考えられてきた傾向があります。
当然、林業でも一律の育て方や仕立て方を守るのが
施業見本のように評価されることが多くありました。
しかしこれからは、オンリーワンのユニークな林業こそが
注目される時代だと実感しています。どうかこの記事を読まれたみなさんも、
自分や自分の周りの人を信じて、楽しいチャレンジに足を踏み出してみてください......
全国林業グループコンクール...16
山の技...1
「かかり木の処理」
編集部

木と木の間を狙って意図した方向に正確に伐倒できる技能があっても、
混んでいる林分など現場条件によっては、
かかり木の発生はどうしても避けられないものです。
ご存じのとおり、かかり木を処理する作業には、危険が多く潜んでいます。
伐倒経験のある読者皆さんの中には、かかり木処理作業で
ヒヤッとした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか......
お悩み相談室...17
「皆伐の見積りが思いのほか好条件で迷う...」

素材生産業者から皆伐の提案。試しに見積もりを取ると好条件。
育ててきた木々が一度になくなるのはさみしい思いもあり......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「『柿の葉茶づくり』で心も体も健やかに」
美祢あさぎり会(山口県)

こちら林業普及指導員です...20
クマによる人身被害を防ぐ講習会を開催(秋田県)
地域の林業関係者がスマート林業に触れる機会を提供(佐賀県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「山の記録をつけよう。モニタリングを楽しく気軽に」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

 今から30年以上前、先輩や上司から仕事のアドバイスを受ける際、
「記憶ではなく、5W3Hの記録だ」と言われました。
最近では打ち合わせや会議となれば、ノートパソコンやタブレット片手に
記録を取る風景が一般的ですが、「なぜ記録が大切なのか」と聞かれれば、
多くの人が「仕事を改善するため」とか「もっと良い仕事につなげるため」、
「資産管理するため」などと答えるでしょう。
 これは仕事上の会議に限ったことではなく、日常の小さな事柄、
例えば誰かの言葉やアイデアを書き留めることも立派な記録です。
山を楽しんだり、山の価値を見出す記録は、今後の施業に大きく影響するので、
今回は「山の記録」について考えてみましょう......
山を継ぐ...1
「「いろんなことを、たくさん」山に生き、山を活かす仕事」
山本謙一さん・雄高さん一家(石川県)

 「今年(2021年)は、天然キノコがあまり生えませんでしたが......」
 そう言いながら、栽培していたクリタケの収穫に顔をほころばせるのが、
手取川中流域左岸の白山市河内町(旧河内村)に暮らす山本謙一さん。
現在は、地域の裏手に続く山林内で、シイタケやクリタケなど数種類のキノコを生産。
さらに、そこの木を原木として、マイタケ用原木の生産販売、
山菜の直売などを行っている方である......
私の通勤車...12
「自伐林家の心強い相棒! 小回りの利くATV」
辻良史さん(奈良県)

 自伐林家の辻良史さんは、山への通勤にATV(4輪バギー)を愛用しています。
公道は走行できませんが、所有林内に自分で作設した幅員2mの急峻な作業道を
楽々と走破する頼もしい相棒なのだそうです......
レポート...20
受賞事例にみる再造林への挑戦
【新たな森林づくりコンクール2021】

お悩み相談室...17
「獣害が酷く、皆伐再造林をどうすれば...」

所有林の一部を皆伐して自分の思いどおりの山を作っていきたい。
しかしこの地域は獣害がひどくて踏み切れません......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...10
「林業と木育2本柱で活動復活!」
嘉麻市林業研究会(福岡県)

こちら林業普及指導員です...18
スマート林業を推進中。動画を公開!(岐阜県)
路網設計支援ソフト活用で路網の充実を!(鳥取県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...8
「チェーンソー作業の安全点検3 伐木作業のワンポイントアドバイス」
石垣正喜さん(静岡県)

 今号の特集は2021年10月号に続き、チェーンソー作業の安全点検です。
昨年発売された書籍「改訂版 伐木造材とチェーンソーワーク」の著者・
石垣正喜さんらは、日本森林管理技術・技能審査認定協会(略称FLA)で
伐木指導を全国で行っています。昨年11月には、同団体が毎年開催している
伐木技術・技能実技試験が、静岡市で実施されました。実技試験受験者は、
既に学科試験に合格し、指導者を目指す方々です。
この実技試験は、技術・技能・判断力が審査されます。  今特集では、試験現場に同行し、石垣さんのコメントから
伐木作業のワンポイントアドバイスをまとめました......
山を継ぐ...1
「「息子が山を継ぐ」自伐林家としての葛藤と幸せ」
宇佐美禎夫さん・克弥さん一家(愛媛県)

 愛媛県は、東予・中予・南予という三地域に分けられる。
東予に位置する西条市は、西日本最高峰という石鎚山の北面に位置し、
森林面積も7割ほどという地域である。
一方で間伐や搬出を行う民間事業体は少ない土地柄だ。
その西条市を拠点に日々山と向き合ってきたのが、西屋林業である。
 創立したのは宇佐美禎夫さん。愛媛県林業研究グループ連絡協議会の前会長であり、
令和3年度の全国育樹活動コンクールで林野庁長官賞を受賞されている。
 現在の西屋林業は、禎夫さんの長男である宇佐美克弥さんが代表となり、
所有林の施業ならびに、素材生産の請負を行っている......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「ポイント解説3 採種・天然更新・豊かで明るい林業」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

Q スギやヒノキをタネから育てたいのですが、タネはどうやって採ればよいですか。
A 樹上についている球果を採取して、タネを取り出すのが理想的です......
お悩み相談室...17
「森林認証取得の費用対効果は...」

森林認証マークが普及してきたので認証取得を検討中。
ただ、取得費用を考えると踏ん切りがつかない......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「何度も災害を乗り越えて。ブランド「野迫川沢ワサビ」」
野迫川村林業研究会(奈良県)

こちら林業普及指導員です...20
スマート林業を推進中。動画を公開!(岐阜県)
路網設計支援ソフト活用で路網の充実を!(鳥取県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...8
「安全・正確の追求 林研グループが伐木技術を普及」
くまもと Logging Club(熊本県)

 くまもと Logging Clubは、2020年設立の若い林業研究グループ。
WLC(世界伐木チャンピオンシップ)出場を目指して
トレーニングや情報交換を行うとともに、
九州各地で伐木競技に基づいた安全かつ精度の高い伐木技術の実演・指導を行うなど、
林業グループとして伐木技術の普及に活躍しています。
メンバーは16人で、素材生産などに従事する方々が主となっています。
 本特集では、「安全かつ精度の高い伐木技術」の実演・指導に関する実践を伺い、
特に初心者向けに基礎的な技術の実演と解説をしていただきました......
夫婦で働く...1
「精一杯働く者どうしのいたわりと思いやり」
杉本英夫さん・淑美さん夫妻(福井県)

 福井市の中山間地で製炭とシイタケ栽培、養蚕など複合経営を手掛ける杉本さん夫妻。
このたび全国林業経営推奨行事で、最高の農林水産大臣賞を受賞しました。
 複合経営で、杉本さん夫妻が一番力を入れているのは製炭です。
炭焼き小屋の前に整然と積み上げられた150cmの丸太。
特注の炭材割機で縦に割り、手作業で窯に運び込みます。
1度に焼く量は生木で約1t。火入れの後は空気の微調整をし、6~7日で窯出し。
30年間やっていても、並べ方、気温や湿度、材質によって炭質に違いが出るので、
焼くときは五感を研ぎ澄ませます......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「ポイント解説② クズ・ツル対策 疎植と密植」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

Q スギやヒノキをタネから育てたいのですが、タネはどうやって採ればよいですか。
A 樹上についている球果を採取して、タネを取り出すのが理想的です......
レポート...16
「私の軽トラ活用術」
金田康嗣さん(愛知県)

「年金+α」の林業を実践中の金田康嗣さんに、軽トラックの活用術を伺いました......
お悩み相談室...17
「山が自然災害に遭うのではと不安です...」

全国的に増える台風災害。
自分の山も今後被害を受けるかもしれないと考えると......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「地元産苗木の生産」
多賀町林業研究グループ(滋賀県)

こちら林業普及指導員です...20
チェーンソーの伐倒・造材技術を日々研鑽(三重県)
普及員が自ら調査 天然更新技術の普及(長崎県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...8
「『スマート林業』とは? 技術を一望してみよう」
編集部

 現在、国の施策として「スマート林業の推進」が掲げられています。
この背景には、低い労働生産性、高い労働災害率など、
林業特有の課題があります。これらの課題を解決する手段として
期待されているのが「スマート林業」なのです。
 このように説明を聞いても、なかなか実体をイメージできない
のではないでしょうか。具体的にはどんな技術があるのか。
どんな場面で活用できるのか。その技術を活用すると何がどうなるのか。
それが気になるところです。
 そこで本特集では、林野庁が公開している成果を元に、
「スマート林業」の技術を一望してみたいと思います......
山を継ぐ...1
「Uターン後の林業経営は「交流」がキーワード」
木村誠さん・喬さん一家(山口県)

 今や車旅に欠かせないのが道の駅。地域の顔としても重要な施設だ。
さて、「全国道の駅発祥の地」と看板を掲げるのが、山口県北東部、
日本海に面する阿武町の「道の駅阿武町」。
平成3年に社会実験としてのスタートをきった老舗中の老舗だ。
 その道の駅がリニューアルされたのが平成26年。
地元材を多用しており、目立つのが建物を結ぶ回廊を支える何本もの丸太。
この人目をひく丸太は、同町福賀地区に暮らす
木村誠さんの山から伐り出されたものだ......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「ポイント解説① シカ食害・造林補助金・樹皮剥がれと材価」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

 この連載は「初めて山づくり、森づくりに挑戦される方」のために、
基礎的な事柄から専門的な分野に至る幅広い解説をしてきました。
しかし読者の方々にとっては十分理解できない点もあったようで、
これまで編集部に質問も寄せられていましたので、
今回はそうした質問に回答する形でいくつか追加解説させていただきます......
お悩み相談室...17
「再造林されない山が目立ってきました...」

地域内に再造林されない山が目立ってきた。
森林所有者の意欲低減は仕方ないかもしれないが......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「ニホンジカとの知恵比べ 竹と防風ネットで柵作り」
こまゆみ遊林会(長野県)

こちら林業普及指導員です...20
防風林を守る! 農業者にアンケート実施(北海道)
県営林の経営。分収契約、伐採計画、材の供給まで(富山県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
特集...8
「所有林の管理帳簿づくり 林研グループのQGIS実践記」
平鹿地区林業後継者協議会(秋田県)

 みなさんは所有林をどのように管理されているでしょうか。
特に、家族・後継者へ伝えるための記録は、
どのように整理されているでしょうか。
 秋田県横手市の林業研究グループ「平鹿地区林業後継者協議会」では、
「所有林の管理帳簿づくり」に挑戦しています。
使用するツールは「QGIS」。パソコンで使えるフリーソフトで、
地図や空中写真の上に所有林の位置を重ねて表示でき、
管理・施業に関するデータも含めて一体的に整理できるツールです。
 なぜグループでチャレンジすることになったのでしょうか。
平鹿地区林業後継者協議会(以下、協議会)の塩田康之さん(前会長)と
高橋安助さん(理事)に伺いました......
山の技...1
「林業の機械化・効率と安全の追求」
まとめ・編集部

 現在、林業現場(特に素材生産の現場)の多くで
大型の林業機械が活躍していることは、
改めて言及するまでもないでしょう。
高性能林業機械と呼ばれる、ハーベスタ、プロセッサ、
フォワーダ、タワーヤーダ、スイングヤーダなどの機械です。
 これらの林業機械はどのように普及してきたのか。
そもそもわが国の林業の機械化はどのように進んできたのか。
皆さんと一緒に簡単に振り返ってみたいと思います......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「実践例に学ぶ。手遅れ林・林縁部の間伐の考え方」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

今回で当連載も36回目です。  間伐ついては10回紹介してきましたが、多くの方から
「間伐手遅れ林分の間伐」に関する問い合わせをいただきました。
 そもそも森林管理は林分構造が不安定にならないよう、
常に手入れを怠らず管理すべきものだと分かっていても、
知らず知らずのうちに山への関心が希薄になって
間伐手遅れとなってしまった山が多いのでしょう。
 間伐手遅れになっても、畑の野菜のように
ある一定の改善マニュアルに沿えば修正できるなら良いのですが、
山は地質や気候風土、立地生産性(地味)、斜面方位、常風など
多くの違いがあるため、マニュアル化できないだけでなく、
特に「林縁部」の取り扱いが難しいのです。
 しかし何の対応事例も示さず終わっては意味がないと
思案している最中、株式会社総合農林の佐藤浩行さんから、
台風常襲地である宮崎県の間伐手遅れ林分で、林縁部に手を入れて
見事に成立させておられることを教えていただきましたので、
今回はこの事例をトピックスとしてご紹介します......
お悩み相談室...17
「林業機械のメンテ費用を抑えるには...」

素材生産に取り組むために機械購入を検討中。
メンテナンス費用が想定よりも多くかかりそう。
林業機械をうまく運用していくコツは......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「優良材生産技術の研鑽と担い手の育成」
新見市新林業経営者クラブ(岡山県)

こちら林業普及指導員です...20
林業・木材加工業の魅力発信。現地体験会を実施(福井県)
担い手育成とゼロ災害を目指して(徳島県)

読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
2021年総目次
特集...8
「特集「現場の声が届いた! 林業用トラックの開発秘話」」
ポロ・ビーシーエス㈱森林部(奈良県)

「何とかしないと! 死活問題なんです!!」
「林業界での一つの危機がトラックにより発生しています!」
 今から5年ほど前、インターネット上で「林業用トラック」が、
大きな話題となったことをご存じでしょうか。
その発信源となったのが、ブログ「吉野の杣人奮闘記」です。
木材搬出や砕石運搬などのために作業道を走破できる
4WDの2tダンプが、新車で購入できなくなっていることを
切実に訴える内容でした。
近年の環境志向の波は自動車業界にも影響を与え、
メーカーから販売されるトラックは林業現場では
満足に使えない仕様となっていたのです。
そこで出た叫びが、冒頭のフレーズでした。
 この叫びはインターネット上のメディアを通じて拡散し、
ついには自動車メーカーを動かすこととなりました。そして令和3年。
5年の歳月を経てついに、林業現場で使える悪路走破性を備えた
「日野デュトロ 吉野エディション」が誕生したのです。
 今月号の特集は、ブログ「吉野の杣人奮闘記」の運営者であり、
吉野林業地で林業を営むポロ・ビーシーエス㈱のみなさんに、
新たな林業用トラックの誕生の経緯について伺いました......
山の技...1
「普及進むチェーンソーパンツ」
まとめ・編集部

 チェーンソー作業を行う際に、みなさんはチェーンソーパンツ
(チャップス)を着用しているでしょうか。
 厚生労働省の資料によると、林業におけるチェーンソーを
起因物とする休業4日以上の死傷者数を傷病部位別に見ると、
7割が下肢に集中していることが分かります。
ですから、チェーンソーを扱う際の安全対策としては、
特に下肢の保護が重要だと言えるでしょう......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...16
「間伐後の森林管理4 気象災害への備え/雪害・豪雨」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

 今回は間伐後に発生するかもしれない雪害、
そして近年毎年のように被害が出ている
豪雨による林地被害について考えてみましょう......
お悩み相談室...22
「暑い時期の作業が大変です...」

炎天下の過酷な環境で下刈り作業などは非常に骨が折れます。
昨年は脱水症状を起こして倒れてしまった苦い経験もあり、
暑い時期はモチベーションが上がりません......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...4
「安全講習会・ミツマタ植栽・環境教育」
北条女性林業研究グループ「風早の森ころぼっくる」(愛媛県)

こちら林業普及指導員です...6
スギ再造林地にワラビポット苗植栽下刈り費用軽減へ(山形県)
地域の林業技術者が「自ら考え、実践」。調査研究をサポート(長野県)
読者コーナー...23
木材市況
全林協からのお知らせ...24
主要目次
特集...8
「チェーンソー作業の安全点検 2 現場で役立つ実践知識」
石垣正喜さん(静岡県)

今号の特集は9月号に続き、チェーンソー作業の安全点検です。
この度発売された書籍「改訂版 伐木造材とチェーンソーワーク」の中から、
現場での伐木作業に役立つ実践的な技・知識の一部をご紹介します......

・かかり木のツルの切り外し方(木回しを使う場合)
・玉切りの切り方(片持ち材・両持ち材)
・実験―ツルはどのように切れる?
・ガイドバーを挟まれた時の救出法
山の技...1
「現場のニーズを形に。ガンマーク練習ツールを開発」
武田一吉さん・菅原清志さん(岩手県)

伐倒方向の狙いを定めるために、チェーンソーに付いている照準線。
それが「ガンマーク」。みなさんは伐倒の際に、ガンマークを使っていますか。
使っている方は、その狙いが本当に「正確」だと自信をもてるでしょうか。
素材生産業を営み、岩手県伐木技術指導員としてもご活躍中の武田一吉さんは、
「ガンマークを正確に見ることができる人は案外少ないんですよ」と話します。
そんな指導経験から、仲間の菅原清志さんと開発したのが
「覗見(のぞみ)ちゃん」というガンマーク練習ツール。
「覗見ちゃん」の特徴と、開発の経緯を武田さんに伺いました......
川尻先生に聞く なるほど! 造林・育林の初級相談室...4
「間伐後の森林管理3 気象災害への備え/風害」
文・川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育課長)

前回、間伐後の伐採木や育てるために残した木で発生する
病害虫について紹介しましたが、今回は気象害のうちでも
最も被害が大きいものの一つ、風害について考えてみましょう。
物理学者で文学者でもあった寺田寅彦先生が
「天災は忘れた頃にやってくる」と言われたように、
あなたが手塩に掛けて育てた林分は気象災害によって、
一瞬に破壊される恐れがあります。
だからこそスギやヒノキなどで林業経営する上は
自然災害も勘案しておく必要があり、
篤林家は常に現在の林分状況を把握し、
適期にどう適切な管理をすべきかを考えています......
お悩み相談室...17
「家族以外に人を雇う時の注意点は...」

家族労働ですが法人化して若い人を雇用したいと考えています。
人間関係で気をつける点や人を雇う時の注意点は......
林研コーナー 私たちのチャレンジ...18
「キリ玉植苗で森林緩衝帯の整備」
会津里山森林資源育成研究会(福島県)

こちら林業普及指導員です...20
「くりはらの苔」産地化を支援(愛知県)
林業事業体職員に林分材積の調査・分析方法を指導(千葉県)
読者コーナー...22
木材市況
全林協からのお知らせ...24
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山村に暮らす方々のため、山林管理の実用誌です。全国の林家や現場技術者など、実践者の技術やノウハウを現場で取材し、読者の山林経営や実践に役立つディティール情報が満載。「私も明日からやってみよう」。そんな気持ちを応援します。後継者・相続の心配、自然災害に対する不安、山林経営や施業の知識、資産価値の維持、など、みなさんの課題・疑問をいっしょに考える雑誌です。一人で不安に思うことも、本誌でいっしょに考えれば、いいアイデアも浮かびます。

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