住宅建築 発売日・バックナンバー

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DIYで小さな家を建てたり、書斎として小屋を設けたり、在宅ワークや移住など暮らし方の変化に伴って、「小さな空間」への注目が高まっている。実際に手を動かしてつくることの楽しさが味わえること、解体・移築が容易なこともその理由だろう。日本建築史意匠を専門とする松崎照明氏によれば、元来、日本では山修行のための行者の庵や鴨長明の方丈庵、茶室など、小さな建築が重要な役割を果たしてきた。また名建築として知られる千利休の「待庵」や、コルビュジエの「カップ・マルタンの休暇小屋」をはじめ、小さな空間には設計者の創意工夫が凝縮され、自然の要素を取り込んだ豊かさがある。特集では、現代の極小空間7題を紹介する。また、ジャン・プルーヴェも多数の小屋を手がけたが、2022年秋に開催され、BCC組立式住宅の実物展示などで話題となった「ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで」(東京都現代美術館)の山名善之氏によるレポートも掲載する。



特集 極小空間の醍醐味 /小さな家の思想  文=松崎照明
園児が初めて体験する日本建築 樹上の待庵  設計=すわ製作所/眞田大輔・西寿隆
和束町の茶畑で茶をたしなむ 組み立て茶室  設計=すわ製作所/眞田大輔・西寿隆・早川太史
2畳の茶室で非日常を楽しむ 勝福寺正庵  設計=大角雄三設計室
仲間が集い、海景に漕ぎ出す小船 SEA SCAPE CABIN  設計=トシプランニング/渡邊俊雄
ローコストで静謐な空間をつくる Sauna Hutte  設計=うがつ/藤木慶一
地域材を使い、地域の職人と共につくる KOYA  設計=環境デザインワークス/清水裕且
中庭の景色を取り込んで、伸びやかに暮らす BARN 8  設計=吉本剛建築研究室
展覧会レポート 東京都現代美術館 「ジャン・プル―ヴェ展ー椅子から建築まで」 Condtructive Imaginationの共振の輪の拡がり  文=山名義之
うなぎ漁師・建築家 髙原次郎兵衛正伸
つくる・住む・生きる場所 54帖の中庭  設計=髙原次郎兵衛正伸
小さな箱に能舞台を落とし込む Kagiyama gallery bar -賀儀山君の箱-  設計=髙原次郎兵衛正伸
尽きない箱談義―小さな箱の無限の可能性 髙原次郎兵衛正伸×賀儀山泰志×山本耕平×ストーレンマイヤー・ジョナサン
私の建築人生―自力建設、うなぎ漁師、そして船の生活  髙原次郎兵衛正伸
特別記事 生き続けるレーモンドの学び舎 香里ヌヴェール学院とノートルダム清心女子大学 寄稿・松隈洋/田村かすみ/玄田悠大/上田恭嗣
次代の建築家 第7回 Yamanone no ie  設計=FUDO/三輪直樹
手描き図面に込めた想い 第10回 林雅子の建築 その6「段床の家」  監修・文=白井克典
書評 『吉阪隆正パノラみる』(アルキテクト+北田英治 編著、建築資料研究社) 『百年の孤独』(ガルシア・マルケス 著、鼓直 訳、新潮社) 『未来のコミューンー家、家族、共存のかたち』(中谷礼仁 著、インスクリプト)  評者=齊藤祐子
イベント
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「環境」という言葉から住まいを考えるとき、具体的にどんなことが思い浮かぶだろうか。例えば、温熱環境に配慮して住まい手が心身共に快適に暮らせる場所をつくることや、気候風土に適した素材を使い魅力的な地域の風景の一つとして住まいを考えることは大切な視点の一つと言える。そしてこれからは、住まいの中の環境だけでなく、住まいを支える大地や生物、地球そのものに目を向けることがより重要になるだろう。例えば、建築するときにできるだけゴミを出さない、長く使い続けられる素材を使う、メンテナンスや再利用がしやすいつくり方を考える、土中環境の整備を行う……。このようにさまざまな視点と広い視野で「環境」を捉え家づくりに生かすことが、住まい手にとってもより快適な住まいに繋がってゆく。今回の特集では、設計者・つくり手・住まい手の実践から「住まいと環境」を考える




建築は一本の木  矢野智徳
多様な生命を育み、共に生きる場所 屋久島の家  設計=WAKUWORKS
座談・住まいと土中環境  落合俊也×冨田亨祐×和久倫也
既存のコンクリート擁壁を活用し、健やかな環境をつくる 風土と共に育つ家  設計=パッシブデザインプラス/冨田亨祐+冨田倫世
森と人の未来をつくる木造キャビン SANU 2nd Home 河口湖 1st  設計・施工=ADX/安齋好太郎
土に還る住まいづくり 明野の高床  設計=能作文徳建築設計事務所
土間と版築を現代の住まいに 武士の家  設計=大橋建築設計工房/大橋秀三
原初的な住まいのかたちを求めて 葉山の家Ⅲ  設計=堀部安嗣建築設計事務所
人の暮らしを包み、風景の一つとなる住まい 新発田の家  設計=堀部安嗣建築設計事務所
大きな環境と小さな環境  文=堀部安嗣
特別記事 建築家・大岩剛一とわらの家
住まいと庭/山の原風景を取り込み地域材の循環をつくる 森町一宮の家  設計・施工=扇建築工房/佐藤友也
住まいと庭/緑地公園の風景に溶け込む深い軒の住まい 酒津の家  設計=トリムデザイン/稲垣年彦+大賀環子
住まいと庭/中庭が多様な場と家族を繋ぐ 箕郷町の家  設計=HIRO建築工房/伊藤昭博
INTERIOR -Work Well Each Other- 第26回 Feaster House  MIKI KAKASHIMA
手描き図面に込めた想い 第11回 林雅子の建築 その5 「崖の家」後編  監修・文=白井克典
書評 セバスチャン・サルガド+イザベル・フランク 著、中野勉 訳 『わたしの土地から大地へ』(河出書房新社、2015年)  評者=内藤廣
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特集
宇野友明 建築のちから

「たて糸」と「よこ糸」  文=宇野友明

崖地に築かれた混構造の住まい
竹の山の家3  設計・施工=宇野友明建築事務所

樹々と共に成熟する住まい
翠松園の家3  設計・施工=宇野友明建築事務所

テラスがつくり出すファサード
城西の家  設計・施工=宇野友明建築事務所

住みこなされる鉄の箱
川名山の家  設計・施工=宇野友明建築事務所

風景と光を美しく取り込む住まい
三ヶ峯の家  設計・施工=宇野友明建築事務所

普遍的な木造の追及
よもぎ台の家  設計・施工=宇野友明建築事務所

石積みとコンクリートの融合
高峯の家  設計・施工=宇野友明建築事務所

詳細図集
宇野友明-ディテールの思考


特別記事
古民家再生と倉敷のまちづくり
―楢村徹設計室の仕事

タウンアーキテクトの可能性
―楢村徹氏の倉敷での40年の活動を通して  文=西村幸夫

故郷の建築家として生きる  文=楢村徹

「倉敷SOLA」の活性化(旧藤岡邸の再生)  設計=楢村徹設計室


連載
INTERIOR -Contemporary Artist’s Seclusion- 第25回
Noah Kalina MIKI TAKASHIMA

次代の建築家 第6回
箕面の家  設計=本岡伊藤アーキテクツ/本岡一秀+伊藤祐紀

手描き図面に込めた想い 第10回
林雅子の建築 その4
「崖の家」前編  監修・文=白井克典


書評 秋山実 写真 土田昇 解説
『鍛え造る 秋山実写真集』(みすず書房、2022年)
評者=松隈章


イベント・ニュース
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長野県安曇野市で設計活動を行う池内建築図案室の池内剛。降幡廣信の下で民家や禅寺などの改修に携わった経験を生かし、改修でも、新築でも、建築が風景のなかに溶け込み、長く使い続けられることを大切にし、自身も養蚕のためにつくられた築100年を超える建物を直しながら暮らしています。改修によって少しずつ息をふきかえし、集落のなかにあたたかな光を灯しています。
もう一つの特集は、地域によって形、葺き方などにも違いが見られる瓦。住む人の暮らしを包み、力強く美しい佇まいの瓦屋根が、その土地らしい風景をつくり出しています。



特集 池内建築図案室―暮らしの風景/気配を鎮めて、豊かに暮らす  文=池内剛/池内建築図案室
養蚕のための建物にゆっくり直しながら暮らす 池内家  改修設計・施工=池内建築図案室
森の中にひっそりと建つ納屋のような佇まい 安曇野の家  設計・施工=池内建築図案室
内外の緩やかな関係をつくる 諏訪の家  設計=池内建築図案室
100年前に移築された住まいを後世へ繋ぐ 松本の家  改修設計=池内建築図案室
特集 瓦のある風景/空に浮かべられた舟のような建築 四万十の家  設計=風憬社/梅原佑司
越屋根の風景を継承し、現代の暮らしに寄り添う 松橋の家  設計=中野晋治建築研究室
瓦屋根と板張りの外壁がつくりだす風景としての建築 上高野の家  設計=安原一成建築設計事務所
庄内の風土と共に生きる住まい 鶴岡の家  設計=中山建築設計事務所/中山大介
シリーズ 第2回 地域と建築 岡山県矢掛町 新しく懐かしい風景を創る
シリーズ 森と人と建築と 第19回 皮膚と建築―環境を統合する力 企画・監修=落合俊也
連載 INTERIOR -Texture And Structure- 第24回 Robberts Barn House  MIKI TAKASHIMA
連載 次代の建築家 第5回 香里園のH邸  設計=池田久司建築設計事務所
連載 手描き図面に込めた想い 第9回 林雅子の建築 その3 海のギャラリー  監修・文=白井克典
書評 土井善晴 著『一汁一菜でよいという提案』(新潮社、2021年) 評者=清水裕且
イベント・ニュース
プロフィール
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杉下均建築工房の杉下均、出口佳子、お二人が手掛ける建築には「余白」のような空間があり、光を柔らかく取り入れ、人の暮らしを包みこんでくれます。「間(ま)」や「土間」「広間」などの名をもつ余白の空間は、修道院の回廊や中庭、寺院の境内のような凛とした気配も感じさせます。この空間は住まいのなかで大きな面積を占めていますが、収納スペースをしっかり設け、開口部、家具、造作などの細やかな設計によって、快適に過ごせる住まいがつくられています。お二人がさまざまな場所で出会った風景や建築の記憶から、どのような建築をつくり出してゆくのかをひも解いていきます。



特集 杉下均・出口佳子―余白を纏う
情感を編む  文=杉下均・出口佳子/杉下均建築工房
抑制された光の空間と藝術の融合 後藤昭夫藝術館  設計=杉下均建築工房
後藤昭夫と藝術館について  文=後藤黄太郎
抑制された光の空間と藝術の融合 後藤昭夫藝術館  設計=杉下均建築工房
田圃のなかに佇む陶芸家の住まい 稲沢長堤の家  設計=杉下均建築工房
柔らかな光を纏う住まい 西尾の家  設計=杉下均建築工房
それぞれの場を繋ぐ回廊と中庭 菰野の家  設計=杉下均建築工房
余白としての原点 東山の家  設計=杉下均建築工房
座談 委ねることで生まれた住まいの「余白」  「東山の家」建主・杉下均・出口佳子
シリーズ 地域と建築 長野県小川村 新しく懐かしい風景を創る
特別記事 甦る民家が創る奈良盆地の未来 吉村理建築設計事務所
シリーズ 登録有形文化財のこれから 第5回 西陣寺之内通の町家  設計=青柳憲昌+是永美樹
連載 INTERIOR -Dojo State of Mind- 第23回 Michele’s Studio  MIKI TAKASHIMA
連載 次代の建築家 第4回 小諸の家  設計=森田悠紀+古谷野裕一
連載 手描き図面に込めた想い 第8回 林雅子の建築 その2 末広がりの家  監修・文=白井克典
書評 アンドレア・ボッコ 著 多木陽介 編訳 『バーナード・ルドフスキー 生活技術のデザイナー』(鹿島出版会、2021年) 評者=木間智希
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特集
生き続ける住まい

建築と庭、周囲との関係を解く
南禅寺疎水の住宅  設計=魚谷繁礼建築研究所

路地奥に残る6戸の長屋をひとつの住まいに再生
頭町の長屋群  設計=魚谷繁礼建築研究所

時代を超えて住み継ぐための再生
吉井の家 母屋・木小屋  設計=神家昭雄建築研究所

住まい手とともに再生した、火のある暮らしを楽しむ家
丹生川の古民家  設計=烏野建築設計室/烏野良子

京都という都市の時間を映し取る住まい
北白川のフラット  設計=IN STUDIO/小笹泉+奥村直子

個々の暮らしを積層し、生活をつくる
瀬頭の家  設計=山田伸彦建築設計事務所

[LIXIL presents]緑道の風景を取り込むRC造の住まい
柿の木坂の住宅  設計=トラフ建築設計事務所/鈴野浩一


特別記事
響きあう時と空間
門脇和正の仕事

築100年を超える町屋を時間をかけてととのえる
円居  設計=ELEPHANT design/門脇和正

円居の奥に建てた方形屋根の住まい
Z邸  設計=ELEPHANT design/門脇和正


セルフビルドパートナーの仕事
えんがわ商店 小さな暮らしの製作所

おぎはらさんの家 改修
セルフビルドパートナー=えんがわ商店/渡辺正寿

セルフビルドパートナーとは?  荻原朱美


連載
INTERIOR -Mid-Century Zen Modern- 第22回
Bran’s House  MIKI TAKASHIMA

次代の建築家 第3回
長泉町の家  設計=松永淳建築事務所

手描き図面に込めた想い 第7回
林雅子の建築 その1
斜面地に建つ家  監修・文=白井克典


書評
内藤廣著「建築の難問 新しい凡庸さのために」(みすず書房、2021年)
評者=川添善行


イベント・ニュース
プロフィール
次号予告
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益子義弘さんが紡ぎ出すひとときの居場所。
「裏磐梯の小ホテル(ホテリ・アアルト)」と「南が丘の山荘」を紹介します。いずれも益子さんが以前手がけた建物に増築が行われ、周囲の風景と馴染み、一層魅力を増しています。
寄稿は堀部安嗣さん。ホテリ・アアルトと山形の金山町葬祭場を訪ね、弟子としての師への想い、これからの建築に求められることなど、さまざまな想いを綴られています。



特集 ひとときの居場所-益子義弘の仕事
特集 ひとときの居場所-益子義弘の仕事/過ぎし時、いま思うこと  文=益子義弘
特集 ひとときの居場所-益子義弘の仕事/ホテリ・アアルトに新たな居場所をつくる 裏磐梯の小ホテル【新刊・ラウンジ】  設計=益子アトリエ/益子義弘
特集 ひとときの居場所-益子義弘の仕事/画家の山荘にアトリエを増築 南が丘の山荘  設計=益子アトリエ/益子義弘
特集 ひとときの居場所-益子義弘の仕事/滲む輪郭  文=堀部安嗣
特別記事 住まいの居場所-住宅4題
特別記事 住まいの居場所-住宅4題/中庭の緑を楽しむコートハウス 囲い庭の家  設計=吉武聖建築設計事務所
特別記事 住まいの居場所-住宅4題/水郷の風景とくらしに呼応する住まい 湖東の家  設計=烏野建築設計室/烏野良子
特別記事 住まいの居場所-住宅4題/ゆるやかに繋がる空間にそれぞれの居場所をつくる 長野の家  設計=棚橋建築設計事務所/棚橋玄+棚橋杏奈
特別記事 住まいの居場所-住宅4題/丸みをもつ大屋根が包み込む木々の緑を纏う家 逢瀬川の家  設計=munakata atelier/宗像秀展
連載 小さな町の可能性-流域に生きる 最終回  全体監修=かめ設計室
特別記事 浜口ミホの目指した住まい/G邸(旧中村邸)
INTERIOR -Curetes Cocoon- 第21回 Michael x Duy MIKI TAKASHIMA
次代の建築家 第2回 枚方の家  設計=小原綾子建築設計室
手描き図面に込めた想い 第6回 高須賀晋の建築 その3 生闘學舎・자립  監修・文=鈴木久子
書評 北原なお 著 高田雄太 絵 ゆきのまち通信 編 /『ノアの住む国』(企画集団ぷりずむ、2001年)   評者=相良育弥
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傾斜地や高低差のある敷地など、変形地に建つ住宅を紹介します。平坦でない地形を、難点ではなく、魅力としてどのように生かし、かたちにするか。設計者の腕の見せどころでもあり、造園家をはじめ職人との協働によってその可能性は拡がります。地形に寄り添うように建つ住まいは、土地に馴染み、地域の新しい風景となっています。



特集 地形を編む/地形と響きあう軸庭と住まい yo house  設計=倉橋友行建築設計室
特集 地形を編む/暮らしの風景を受け継ぐ住まい hoi house  設計=倉橋友行建築設計室
特集 地形を編む/緑豊かな住宅地に建つスッキプフロアの住まい 多治見の住居  設計=ほとり建築事務所/加賀隆徳+小川国寿
特集 地形を編む/ひな壇状の地勢と里山風景を生かす軒下空間 h25a  設計=アオイデザイン/青山茂生+隅谷維子
特集 地形を編む/丘の南北を繋ぎ、地形を取り込む Sou  設計=atelier thu/坪井飛鳥+細貝貴宏+上田哲史
特集 地形を編む/屋根と大地がつながる住まい 大屋根の棲家  設計=松山建築設計室/松山将勝
特集 地形を編む/自然と一体化した新たな山の風景をつくる 石積みの壁の家  設計=横内敏人建築設計事務所
特別記事 バワ建築の源泉を探る旅 その3 LUNUGANGA  企画・監修=和田彬代+木下充
シリーズ 森と人と建築と 第18回 住居のマイクロバイオームコーティング  企画・監修=落合俊也
特別記事 実測図面が語るもの その12 ユーティリティ・コアの行方  文=金澤良春
連載 INTERIOR -Modern Organic Brooklyn- 第20回 Sumida X Mullen  MIKI TAKASHIMA
連載 次代の建築家 稲荷の庭  設計=西下太一建築設計室
連載 手描き図面に込めた想い 第5回 高須賀晋の建築 その2 龍雲院白山道場  監修・文=鈴木久子
書評 白鳥健二著 『空間の旅 -Beyond the space-  アトリエCOSMOSの木造建築 半世紀の軌跡を辿る』(平凡社、2021年) 評者=室伏次郎
イベント・ニュース
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高層建築を木造で建てたり、新しい木質材料が出てきたりと、木造の開発が進む日本。しかし「林業は儲からない」「山が荒れている」という声は消えない。また輸入材に頼ってきたことで、コロナ禍以降、木材価格の高騰や、材料が手に入らないという「ウッドショック」が起きている。各地のスギやヒノキが伐採の適齢期を迎えていくなかで、これからはどのように木を使っていけば良いのだろうか。設計者・デザイナーに求められることとは?今回の特集では木に新たな魅力を見出し林業に取り組む林業家、木の魅力を生かして設計・デザインに取り組むつくり手たちを取材した。



特集 山から住まいへ
特集 山から住まいへ/木は面白い!可能性を引き出す林業 東京チェンソーズ
特集 山から住まいへ/地域の職人とつくりあげた住まい 檜原村・小沢の家  設計=WAKUWORKS/和久倫也
特集 山から住まいへ/集落の中で育まれる暮らし 檜原村・湯久保の家  設計=WAKUWORKS/和久倫也
特集 山から住まいへ/木の歩留まりを上げ、表情をそのまま活かす バウマイスターの家  設計=網野禎昭+平成建設/和知祐樹
特集 山から住まいへ/薄氷を履む現代木造  文=網野禎昭
特集 山から住まいへ/徳島スギと「古美る」自然素材で建てた住まい 小さな石場建ての家  設計=環境デザインワークス/清水裕且
特集 山から住まいへ/対談 地域の風土を生かした住まいづくりと林業  和田善行
特集 山から住まいへ/伝統構法を身近に感じられる住まい 小さな木と土の家  設計・施工=佐々岡建設/佐々岡由訓
特集 山から住まいへ/汎用性のある小屋を手刻みでつくる キノコ  設計・施工=佐々岡建設/佐々岡由訓
特集 山から住まいへ/つかずはなれずゆるやかにつながる居場所 南笠の家  設計=上見設計室/上見浩基
特集 山から住まいへ/木々に囲まれた安らぎの診療空間 もりのしんりょうじょ  設計=瀬野和広+設計アトリエ
特集 山から住まいへ/家具・建築・デザインで山と人を繋ぐ ようび
シリーズ 登録有形文化財のこれから 第4回 勝家住宅  改修設計=坂爪寛人建築設計事務所
特別記事 実測図面が語るもの その11 自由学園明日館Ⅱ  文=金澤良春
連載 INTERIOR -Lines and Circles- 第19回 Ahmed-Schnepf House  MIKI TAKASHIMA
追悼 ラキ・セナナヤキさん  文=落合俊也
連載 手描き図面に込めた想い 第4回 高須賀晋の建築 その1 茂原の家Ⅲ  監修・文=鈴木久子
書評 生闘學舎・자립著 『生闘學舎・자립 建設記録』(修羅書房、1982年) 評者=唯島友亮
EVENT NEWS
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限られた予算、土地、材料のなかでつくられた戦後の住宅は、その後の建築にも影響を与え続けてきた。当時建てられた住宅のなかには、改修されたり別の住まい手に住み継がれたりしながら、大事に住み続けられているものがある。それらは、コストを抑えるために合理的なシステムの開発や標準化・規格化が目指されたが、そうしたなかにも建築家独自のデザインや美しさを感じとることができ、それが時代を超えて愛され続けている理由の一つと言えるのではないだろうか。
本特集では、システム・構法をテーマに、スケールやディテールなど、4組の設計者のこだわり、また戦後建築がどのように現代に受け継がれ、どこへ向かうのか、住まいのこれからを考える。



特集 受け継がれるシステムとデザイン/30年の暮らしを映す鉄骨造の住まい 相模原の住宅  設計=野沢正光建築工房
特集 受け継がれるシステムとデザイン/豊かな森の中に建つ異なる架構の住まいと工房 益子の住宅+細工場  設計=野沢正光建築工房
特集 受け継がれるシステムとデザイン/既存の骨格を生かしながら、多様な場をつくる 飯能の住宅の改修  設計=野沢正光建築工房
特集 受け継がれるシステムとデザイン/庭の記憶を繋ぐ住まい 城陽の住宅  設計=野沢正光建築工房
特集 受け継がれるシステムとデザイン/卜型フレームがつくり出すふたつの場 house A/shop B  設計=木村松本建築設計事務所/木村吉成+松本尚子
特集 受け継がれるシステムとデザイン/歩道と一体となって街並みを耕す house S/shop B  設計=木村松本建築設計事務所/木村吉成+松本尚子
特集 受け継がれるシステムとデザイン/冬に備える地域の生活風景に学ぶ house M  設計=木村松本建築設計事務所/木村吉成+松本尚子
特集 受け継がれるシステムとデザイン/職・住が混在する透明な木造 house T/salon T  設計=木村松本建築設計事務所/木村吉成+松本尚子
特集 受け継がれるシステムとデザイン/ダイナミックな片流れ屋根の住まい 最小限住宅No.32  設計=池辺陽 改修設計=SUGA ATELIER/スガショウタロウ
特集 受け継がれるシステムとデザイン/池辺陽の思想が息づく光の空間 国分寺教会  設計=池辺陽
特集 受け継がれるシステムとデザイン/経済性と明快な美しさを追求した3間角の住まい 最小限住居 自邸  設計=増沢洵
特別記事 バワ建築の源泉を探る旅 その2/No.11(バワ自邸)  文=和田彬代・木下光
シリーズ 森と人と建築と 第17回 アイヌ文化と微生物の世界  企画・監修=落合俊也
連載 INTERIOR -Fire House- 第18回 FRIEDMAN HOUSE  MIKI TAKASHIMA
特別記事 実測図面が語るもの その10 自由学園明日館Ⅰ  文=金澤義春
書評 松村秀一・服部岑生 編 『和室学 世界で日本にしかない空間』(平凡社、2020年)
イベント・ニュース
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特集
時を繋ぐ住まい

築140年の住まいを庭との繋がりを生かし再生
山王の家
設計=岡本一真設計室

季節の移ろいを感じる町家
高畑の家
 設計=藤岡奈保子+藤岡建築研究室

愛着ある家を二世帯の住まいへ増改築
白いスタッコ壁の家
 設計=田中郁恵設計室

造作が生む、緩やかな繋がり
House I
 設計・施工=小林良孝建築事務所

自然素材をふんだんに取り入れ快適な住空間へ
恵樹庵
 設計・施工=木の家づくりネットワーク/山中文彦

伯父夫婦の住まいを自然の温もりを感じられる空間への改修
清水が丘の家
 設計=アトリエムスタ設計室/黒澤彰夫

地域コミュニティを生む縁側
長床の家
 設計・施工=ADX/安斎好太郎

職人の技と素材を生かし、別荘+ギャラリーに再生
泉涌寺道の町家
 設計=森田一弥建築設計事務所/森田一弥+吉川青

景観とともに再生し、後世へ
蒜山の家
 設計=神家昭雄建築研究室


特別記事
建築家×地方企業
老舗の歴史を建築で未来へ繋ぐ

歴史と伝統を現代民家として表現
廣榮堂 中納言本店
 設計=大角雄三設計室


連載
小さな町の可能性―流域に生きる 第4回
 全体監修=かめ設計室  文=上原佑貴

コラム 山の営みが生むカタチ②  文・スケッチ=羽渕雅己


INTERIOR-Modest Front Row- 第17回
WOOLCOTT HOUSE  MIKITAKASHIMA


手書き図面に込めた想い 第3回
吉阪隆正とU研究室の住宅 その3
吉阪自邸  監修=齊藤祐子(SITE)

実験住居の変遷を辿る  文=齊藤祐子


講演会レポート
「住まいの緑を創造する」  竹原義二・西口賢・岩間昭憲・西村直樹


書評 伊藤廉 著
「ポルトガルの建築家 アルヴァロ・シザ」(学芸出版社、2020年)
 評者=若原一貴


イベント・ニュース
プロフィール
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特集
伝統美とモダンの融合 木原千利の仕事

変わらぬ私の設計作法  文=木原千利

日本の伝統が感じられる コンクリートの住まい
クレインハウス  設計=木原千利設計工房

伝統美を纏う端正な佇まい
蓮真居  設計=木原千利設計工房

親から子へ、住み継ぐための改修
大和高田の家  設計=木原千利設計工房


特別記事
「楽しき住家」を求めた実践者 西村伊作

理想の住まいを探求した三度目の自邸
旧西村家住宅(西村伊作記念館)  設計=西村伊作

旧西村家住宅の魅力
―保存修理工事を通して見えてきた伊作さんの想い  文=下津健太朗

気品ある佇まいとディテール
旧チャップマン邸  設計=西村伊作


特別記事
地域と建築―暮らしの風景を紡ぐ
能登・大呑の地域づくり

能登の里山里海  文=岡田翔太郎

画家のアトリエを能登の自然を満喫できる宿に再生
游心庵  設計=岡田翔太郎建築デザイン事務所

地産地消の食事を楽しみ
粋な屋 坂本  設計=岡田翔太郎建築デザイン事務所


シリーズ
森と人と建築と 第16回
Art and FrestⅡ
拮抗する皮膚感覚と知性  企画・監修=落合俊也

ミラー・フォレストの暗示するもの  文=落合俊也


連載
小さな町の可能性 第3回
―流域に生きる  全体監修=かめ設計室

山の暮らしの豊かさを伝える古民家を改修してできた宿と食堂
月夜見山荘+おすくに  設計=かめ設計室/羽渕雅己・山田晶子

暮らしの起点のまちづくりへ  文=鞍打大輔

我らの夢はポリカ食堂とともに輝く  文=鞍打佳子

コラム
山の営みが生むカタチ①  文・写真・スケッチ=羽渕雅己


INTERIOR -Soothing, Soft and Rustic-
The Sloan  MIKI TAKASHIMA


手書き図面に込めた想い 第2回
吉阪隆正とU研究室の住宅 その2
浦邸  監修・分=齊藤祐子(SITE)


書評
齊藤祐子 編著 北田英治 写真
「吉阪隆正+U研究室|実験住居」(建築資料研究社、2020年)
評者=中谷礼仁


イベント・ニュース
プロフィール
次号予告
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コロナ禍や⼈⼝減少の時代を迎え、地⽅移住への関心が高まっている。どこで暮らすか、どんな暮らしをしたいかを改めて考えるなかで、ゆったりとした環境でのびのびと暮らすことができる住まいが⾒直されるようになってきた。今回の特集では、「交錯する大地と住まい」と題して、平屋を中心とした9軒の住まいを紹介する。低く落ち着きある佇まいは周囲の環境に馴染み、⼈と庭、人と人の関係を近づける。そうした住まいは、長い年月を経てその⼟地の⾵景となる。



特集 交錯する大地と住まい/木と石、コンクリートが創り出すのびやかな平屋 船橋 梨園の家
特集 交錯する大地と住まい/既存の蔵と庭を活かし、歴史ある街並みに溶け込む住まい 高梁の家
特集 交錯する大地と住まい/光と風をとり込む二段屋根の住まい 青谷の家
特集 交錯する大地と住まい/庭と緩やかに繋がる アトリエのある住まい 町保の家
特集 交錯する大地と住まい/大きな月見台が内外を結ぶ ピアノ教室がある家
特集 交錯する大地と住まい/緑の丘に建つギャラリーのある住まい 七井の家
特集 交錯する大地と住まい/千曲川の桜並木をとり込む 佐久穂の家
特集 交錯する大地と住まい/二世代の庭を住まいが繋ぐ 奈古谷の家
特集 交錯する大地と住まい/木立の中に佇む六角屋根の住まい 避暑地の家
連載 小さな町の可能性 第2回 ―流域に生きる
連載 INTERIOR - Brownstone with Modern Updates - 第15回 JORDAN & BARRY
連載 手描き図面に込めた想い 第1回 吉阪隆正とU研究室の住宅 その1 ヴィラ・クゥクゥ
書評 落合俊也 著 『すべては森から―住まいとウェルビーイングの新・基準』(建築資料研究社、2020年)   評者=堀部安嗣
イベント・ニュース
2,640円
1,900円
第1特集
みどりへのまなざし 瀧光夫の仕事

『建築と緑』  文=瀧光夫

建築と緑の融合、瀧建築の原点
愛知県緑化センター  設計=瀧光夫 造園=中村一

都市にうるおいを与える緑のオープンスペース
大阪府服部緑地都市緑化植物園 花と緑の相談所  設計=瀧光夫

生駒山系の豊かな自然環境を活かしたくつろぎの場
シャープ労働組合レクリエーションセンター アイ・アイ・ランド  設計=瀧光夫

土地の記憶を受け継ぎ、新しい風景を創る
古今伝授の里フィールドミュージアム  設計=瀧光夫

瀧光夫の言葉

インタビュー
瀧光夫が目指した「みどり」の空間  宮城俊作・高砂正弘 聞き手=松隈洋

瀧光夫が求めたもの―緑と建築の対話的思考をめぐって  文=松隈洋


第2特集
創造する緑 西口賢・岩間明憲の仕事

自然と合一した空間を目指して  文=西口賢

自然・環境・人間が調和する環境  文=岩間昭憲

境界のない庭  文=西村直樹

宇寿石の「大地」に欅の大黒柱が根差した住まい
大地の家  設計=西口賢建築設計事務所

洞窟のような「原始的空間」の住まい
光洞の家  設計=西口賢建築設計事務所、岩間明憲建築設計事務所/岩間明憲

真壁工法の「透ける民家」
寺部の家  設計=西口賢建築設計事務所、岩間明憲建築設計事務所/岩間明憲

自然の力を活かした現代の竪穴式住居
薬師田の住居  設計=岩間明憲建築設計事務所/岩間明憲

外でありながら内のような空間  文=竹原義二


連載
小さな町の可能性 第1回
―流域に生きる  全体監修=かめ設計室

早川のせせらぎを聞きながらつかる山に囲まれた西山温泉
湯島の湯  設計=羽渕雅己(かめ設計室)+早稲田大学後藤春彦研究室

ゆっくりと息をするような建築  文=羽渕雅己

コラム
水の原理から生まれるカタチ―「水」と「公共性」の親和①  文・スケッチ=羽渕雅己


INTERIOR -Brooklyn Eclectic Open Space- 第15回
THOSS HOUSE  MIKI TAKASHIMA


書評
多木浩二 写真 多木浩二、今福龍太 文 飯沼珠実 編
『建築のことばを探す 多木浩二の建築写真』(建築の建築、2020年)  評者=長島明夫


イベント・ニュース
プロフィール
次号予告
2,640円
1,900円
ディテールの原点は、風雨から建築を守り、住まい手が使いやすいような工夫をすること、つまり技術だが、それを美しく見せることも、建築が使い手に長く愛され住まい続けられていくための、ある種の技術とも言えるだろう。また、詳細図は住まいを職人と共につくりあげていくための重要な伝達手段でもある。
住まいのどの部分をとくに重視するのか、どのような納まりか、意匠かなど、建築家によって捉え方や表現は多種多様で、ディテールには建築家の個性が現われる。特集では、吉田五十八やアントニン・レーモンドをはじめとする8組の建築家の住まいを、ディテールという視点から見つめ直す。



特集 住まいのディテール/吉田五十八―住宅の美学
特集 住まいのディテール/武藤章 心地よさを生むディテール
特集 住まいのディテール/アントニン・レーモンド 住空間の骨格と家具
特集 住まいのディテール/益子義弘 住まいの確かな「場」を求めて
特集 住まいのディテール/大野正博 ディテールの標準化
特集 住まいのディテール/部分詳細図集 オークヴィレッジ木造建築研究所「屋根・壁廻り」
特集 住まいのディテール/部分詳細図集 アンドウ・アトリエ「台所廻り」
特集 住まいのディテール/部分詳細図集 唯島友亮建築設計舎「枠廻り」
特別記事 青焼きの終焉 手描き図面に込めた想い
特別記事 青焼きの終焉 手描き図面に込めた想い/手描き図面と黒焼き 齊藤祐子
特別記事 青焼きの終焉 手描き図面に込めた想い/実測図における青焼き 金澤良春
EVENT REPORTS 茅葺きが繋ぐ、生き物の輪と里山文化
BOOK REVIEW 『工芸三都物語 遠くの町と手としごと』
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住宅建築の内容

設計者(=建築家)と施工者、住まい手の三者をつなぐ住宅建築総合誌
住宅にかかわる専門家向けに深く掘り下げた特集で最新の住宅をビジュアルに紹介します。デザインに加えて、素材や技術に関する情報も豊富に掲載し、平面図や断面図といった基本図面からディテールまで、設計者・施工者の実務に直接役立つ詳細なデータを盛り込んでいます。また、住宅をとりまく社会状況を踏まえ、地域・風土に根差して優れた仕事をしている各地の設計者・施工者を積極的に取り上げます。

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