建設機械 発売日・バックナンバー

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2,300円
■特集:バイオマス発電における建設機械
○低コストで良質な木質チップ供給システムの実用化について/極東開発工業㈱/前川 亘
再生可能エネルギーの一つである木質バイオマスの活用を推進するためには、低コストで良質な燃料(乾燥チップ)を製造・運搬・安定供給する全体システムの構築が不可欠である。当社の木質チップ乾燥システム「Kantainer」と関連設備パッケージユニットを組み合わせることによって、ロジスティクス面の改善および設備導入のイニシャルコスト低減と納期短縮が期待できる。本稿では、カーボンニュートラル実現と持続可能な地域社会構築の一助になることを願い、取り組みを紹介する。

○バイオマス発電関連で稼働する建設機械(油圧ショベル)/住友建機販売㈱/見坂 正義
変わったバイオマス発電用林業仕様機を紹介する。

■特集:建設機械アタッチメント②
○建設機械用アタッチメントの主要技術/㈱タグチ工業/岡田 康弘
油圧旋回式アタッチメントには、油圧ショベル本体アタッチメント用油圧配管の仕様により「2本配管(往復配管)向け」、「5本配管向け」があり、取り付ける油圧ショベル本体のアタッチメント用油圧配管仕様に合わせてどちらかを選択する必要があった。そこで、当社では1台の油圧旋回式アタッチメントで2本配管(往復配管)あるいは5本配管を装備した油圧ショベルのどちらにでも取り付け・油圧旋回を可能とした「ASタイプ(自動・油圧旋回タイプ)」のアタッチメントを開発した。本稿では、その機能について紹介する。

■技術資料
○AIを用いたコンクリート製造時におけるスランプ予測技術/太平洋セメント㈱/工藤 正智・石田 弘徳・江里口 玲/日本ヒューム㈱/早野 博幸
コンクリートにおける品質管理項目であるスランプを、製造時に評価できる技術の開発が望まれている。本稿では、練り混ぜ画像とAIを用いたコンクリート製造時のスランプ予測技術について、スランプ予測モデルの構築に関する検討結果と工場への予測システムの導入事例について紹介する。

○コンクリート施工のDX/大成建設㈱/大友 健・渡邉 高也/カヤバ㈱/川島 茂/極東開発工業㈱/江上 雅之
電子化された生コン情報を活用してコンクリートの品質管理を全数化し、施工に関する情報も含めて最終的にCIMに統合する試みにおいて、さらなる「自動化/効率化」のために様々なIoT/AI手法を適用している。本稿では、これら手法の概要について紹介する。

○手取川流域農業水利事業における頭首工固定堰石張改修の工夫/安藤ハザマ/川本 喜憲
石川県有数の穀倉地帯である手取川扇状地を潤している農業用水等を取水する施設である白山頭首工は完成後70年以上が経過し、堤体の劣化等の老朽化が著しい状況であった。よって、施設の安全確保や用水の安定供給のため6ヶ年を掛け改修工事を行った。白山頭首工の既設固定堰は自然石による石積構造となっていたが、地元の要望を受け、景観を保全するべく既設同様の石張工法にて改修を行った。本稿では、石張改修において実施した様々な工夫について紹介する。

○AIを用いたコンクリート締固め管理システム/清水建設㈱/山口 浩
昨今、高齢化に伴う熟練工の減少や、慢性的な人手不足に伴い、コンクリートの品質管理が課題となっている。本稿では、コンクリート締固め作業に着目し、人工知能技術の活用により、締固め箇所を定量的かつリアルタイムに近いタイミングで把握することで、従来の経験による定性的な管理から、定量的な管理を実現したシステムについて紹介する。

○解体工事におけるデジタルトランスフォーメーションの可能性/宇都宮大学/藤本 郷史/東京都立大学/國枝陽一郎/名古屋市立大学/青木 孝義/日本大学/湯浅 昇
膨大な建築物ストックを抱える我が国の解体にとって、DXは経験的な判断を補助・強化する新しい可能性を秘めている。本稿では、解体工事の「性能」と関係づけながら、解体工事のDXの未来を展望するとともに、解体工事のDXに向けた著者らの技術開発を紹介した。

○発破用穿孔機の自動化技術と複数台遠隔操作ベンチリモート/エピロックジャパン㈱/小串 雅則
本稿では、先進の発破用せん孔機の自動化技術として、「せん孔機の自動化技術と一人のオペレーターによる複数台遠隔操作“ベンチリモート”について」紹介する。

○橋梁断面の出来形検測の全自動化 システム開発と現場実装/三井住友建設㈱/髙岡 怜
著者は、高い計測精度が必要とされる橋梁の現場において活用可能な出来形自動検測システムを開発した。本システムは点群データの取得を自動で行う計測機自動搬送装置のハードウェアと、3Dレーザースキャナによって取得した三次元点群データから、指定した箇所の寸法検測・帳票出力まで自動処理するソフトウェアとを組み合わせることで成り立つ。ソフトとハードを組み合わせた出来形全自動検測システムを実現場において試験運用し、出来形検測の全自動化をついに実現した。

○郊外部におけるトレンチャーを活用した無電柱化施工について/(国研)土木研究所/永長 哲也
我々は海外で主流となっている掘削の大幅な工期短縮が図れるトレンチャー(ケーブル埋設用掘削機械)を、国内活用できるようフィールド検証試験を実施している。本稿では、その要点を紹介する。

○建設現場の課題解決策の検証およびDXツール化/西松建設㈱/纐纈 善孝/㈱sMedio/林 浩一郎・園田 香織
山岳トンネルでは、穿孔・装薬等の工程を繰り返し行うことで切羽作業を進めている。この繰り返し作業の特徴の学習や判定はAIが得意としており、作業工程をAIで自動判定することで、作業時間の累積比較から施工上の異常検知・改善を行うことや、工程情報を入力する新たな自動化システムの構築等が期待される。このような背景で、筆者らは、AIを活用して山岳トンネルの作業工程を見える化するためのツールを開発している。本稿では、開発したシステムの構成や、これまでの検証結果について紹介する。

■話題の工法
○粉じん・はね返りを低減する型枠併用吹込み方式によるトンネル一次支保工構築工法/飛島建設㈱/松田 浩朗・筒井 隆規・熊谷 幸樹・平間 昭信・金子 泰明/㈱エム・シー・エス/河西 哲夫/㈱すばる建設/三関 欣晃
山岳トンネル建設工事における、吹付けコンクリートの施工時間の短縮と、粉じんやはね返りの低減を同時に実現することを目的に、型枠併用吹込み方式によるトンネル一次支保工構築工法「Smart Lining SystemTM」の開発を進めている。本稿では、本工法の概要と有効性を検証する目的で実施した実験について紹介する。

■業界情報
○2022年7月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会

2,300円
■特集:建設機械アタッチメント①
○深礎掘削用アタッチメント/日立建機㈱/伊藤 稔
当社が開発販売しているテレスコクラム仕様機について、その開発の歴史と現在の製品仕様について紹介する。

○ICT施工へ新たな提案/キャタピラー/相原 聡子
少子高齢化、人材不足、長時間労働などの諸問題を抱える建設業界では、作業の効率化が急務となっている。当社では建機メーカーのトータルソリューションの一環として、油圧ショベル、ブルドーザ、モータグレーダだけでなく小・中規模のICT施工に対応したアタッチメント「スマートグレーダブレード」を導入した。同製品はICT技術の活用を前提に開発しており、グレーダブレード単体でも高度な制御を可能としているほか、ICT技術との組み合わせにより、さらに高次元な施工を実現し、現場の生産性向上に貢献している。本稿では、そのポイントを紹介する。

○超大型油圧ブレーカの主要技術/古河ロックドリル㈱/本間 正敏
強力な破砕力と高い汎用性を備え、都市土木やプラント解体にも威力を発揮する、超大型・超低騒音型油圧ブレーカFxj770、Fxj1070を紹介する。

○超大型鉄骨切断機/オカダアイヨン㈱/仙木 健太
近年、増加している高層化・高強度化が進んだ鉄骨建造物の解体に対応する超大型TS-Wクロスカッターを紹介する。

○40トンクラス・新型油圧ブレーカ/東空販売㈱/髙橋 順
現代の都市解体作業には必須である低騒音ブラケットを標準装備とし、打撃力を大幅にアップさせ、高い耐久性も追求した40トンクラス油圧ショベル用の新型油圧ブレーカTNB-40Kについて紹介する。

■技術資料
○プレート定着型鉄筋を用いたプレキャスト床板接合技術の開発/大成建設㈱/川口 哲生・武田 均/浙江大学/趙 唯堅
高度経済成長期に建設された道路橋の鉄筋コンクリート製床版(RC床版)は、塩害や疲労等による劣化が顕在化しており、劣化した既存のRC床版をプレキャスト床版(PCa床版)に取り替える工事が多数計画・実施されている。床版のプレキャスト化は品質確保の観点で優れ、施工性の向上や工期短縮にも有効であるが、依然として現場施工部となるPCa床版同士の接合部の構造については改良の余地があった。そこで、現場施工となる接合部の間詰施工量の低減と施工性の向上を目的として、プレート定着型鉄筋と高強度繊維補強モルタルより構成され、接合部の幅を大幅に短縮可能なPCa床版相互の接合構造を開発した。本稿では、開発において検討を行った静的耐荷特性とプレート形状の最適化の概要を紹介する。

○クラウド環境を活用した山岳トンネルの遠隔臨場支援システム/安藤ハザマ/谷口 翔・池村 幹生
山岳トンネル坑内および切羽における施工管理の省力化や受発注者の接触機会の低減を目的として、「トンネル全線の可視化システム」と「切羽地質情報取得システム」を開発し、現場適用による効果を検証した。本稿では、それぞれのシステムの概要と現場での試行結果、システムの適用効果について紹介する。

○「全自動ドローン」で測量と安全巡視を無人化/㈱フジタ/上原 広行
現場オペレータの介在なしに、現場内の安全巡視や測量業務を行う、建設現場向け全自動ドローンシステムを開発した。本技術は、自動離着陸、自動充電、開閉式ハッチなどを備えたドローン基地と、建設現場での安全巡視や、簡易ドローン測量、標定点と呼ばれる測量用の目印を設置せず高精度な出来形計測が可能な「斜め往復撮影ドローン」の技術を組み合わせたシステムである。施工中のトンネル現場において1ヶ月間の実績を積んだ結果、指定時刻に基地からドローンが自動的に離陸し、事前に指定したルートを通り、測量と安全巡視を実施後、自動で着陸し、充電を実行する機能を現場実用レベルまで向上させた。出来高管理(測量から土量算出)に必要な業務時間を従来の1/4に短縮し、従来は必要だったドローンの操作、補助に携わる人員を省人化可能となった。本稿では、建設現場において取り組みと導入効果、課題について紹介する。

○鋼製支保工建て込み切羽無人化施工システム/戸田建設㈱/内藤 将史
鋼製支保工建て込み切羽無人化施工システムは、トンネル工事で用いるエレクタ一体型吹付機に改良を加え、切羽直下に作業員が入ることなく、オペレータ1名による遠隔操作で鋼製支保工の建て込み、継手接合、位置決めを可能とする切羽無人化施工を実現するものである。本システムの適用により、トンネル工事の安全性向上と、省人化による生産性向上を図ることができる。

○二酸化炭素の吸収からコンクリート強度を増進させる炭酸化混和材/デンカ㈱/森 泰一郎
筆者らの研究グループは、早くからセメント・コンクリート分野でのカーボンリサイクルの可能性に着目し、これまで水とは反応せず、CO2とは積極的に反応する特徴を有するダイカルシウムシリケートγ相を主成分とした炭酸化混和材を開発・実証してきた。すでに当該混和材の炭酸化反応を活用することでセメント単位量を削減させ、高炉スラグ微粉末などとの組み合わせからコンクリート製品の出荷時までにCO2排出量を大幅に削減させたCO2吸収型コンクリートなどを実用化している。本稿では、炭酸化混和材の開発・実証、そして炭酸化養生との組み合わせで得られる特徴など、これまで得られた知見を紹介する。

○シールドトンネル補強・補修工事の施工効率化/東京地下鉄㈱/望月 勇太
東京メトロ千代田線北千住駅・町屋駅間のシールドトンネルにおいて、トンネル変形の防止を目的とした二次覆工による補強対策と、漏水の抑制、継手ボルト、および鉄筋の発錆抑制を目的とした補修対策を実施している。当該トンネルは、地下鉄営業中のトンネルであるため、作業時間、作業空間、材料搬入ルートなど様々な制約を受ける。一般に営業下の鉄道トンネルの場合、作業時間は夜間の列車運行停止時間帯に限られ、二次覆工などの対策工も建築限界外の空間に限られる。材料などの搬入ルートも限定され、トンネル内への資機材の仮置きも困難な場合が多い。このような制約条件下では、効率的な施工を限られた設備・空間で実施するためには、施工方法などに特段の配慮が必要である。本稿では、二次覆工による補強対策において改良型高所作業車を導入するなど、施工方法の効率化に取り組んだので、その内容について紹介する。

○床仕上げロボット開発と現場展開への考察/大成建設㈱/中村 洋祐
建設業界では働き手不足が深刻になっており、建設現場の効率化・生産性向上が重要な課題となっている。その解決手法の一つに、省力・省人化の強化が挙げられる。当社では、2016年にコンクリート工事の中で床に打ち込んだコンクリートを平滑に仕上げる作業を機械化することで厳しい労働環境を改善し、効率的に業務を進めることを目的にコンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」を開発した。その開発内容について、「建設機械」2017年7月号に「コンクリート床仕上げロボット“T-iROBO Slab Finisher”」として掲載した。本稿では、その後に加えたコンクリート床仕上げロボットの新たな開発要素である「半自律制御操作システム」の内容、および建設現場への展開と課題について紹介する。

■業界情報
○2022年6月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会

2,300円
■特集:最新の建設機械
○顧客の様々なニーズに対応できる最先端技術を搭載した最新油圧ショベル/日立建機㈱/小林 敬弘
1965年に油圧ショベルを開発・販売して以来、建設機械を通じ、国内外のさまざまな建設現場で顧客の「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」に寄与してきた。本稿では、当社の油圧ショベル最新モデルZAXIS-7シリーズについて紹介する。

○安全補助装置の標準化による現場の安全性の向上/コマツ/山下 博史・名村 晴秀
当システムは、従来国内市場の中小型油圧ショベルに標準装備されている「KomVision機械周囲カメラシステム」の機能を向上させ、機体の周囲にいる人をシステムにより確認し、走行または旋回起動時に人を検知した場合、機体の発進を制御する。また、低速走行中に人を検知した場合、機体を停止させる。これらの機能により、走行起動時、低速走行時、旋回起動時に機体と人との衝突事故発生の抑制に寄与する。2019年度より20tクラスに標準装備し、2020年度に12~ 22tクラスへの標準装備を拡大、2022年度より7~30tクラスへの標準装備を拡大している。さらに、より幅広い現場にて柔軟に顧客に使用いただくために、40tクラスの油圧ショベルと特殊仕様車については機体停止制御をしない警報のみを行う「KomVision人検知衝突警報システム」を提供している。その他、搭載機種拡大にあわせて車体周囲への警報ブザー機能も標準搭載した。

○新型ミニ油圧ショベルの開発/キャタピラージャパン(同)/髙橋 愛里
Next Generationシリーズ第3弾となる、Cat .303CR/303.5 CR/304 CRについて紹介する。

○最大地上高50m級高所作業車の開発/㈱タダノ/橋本 真吾
2021年5月に発売された、最大地上高52.8mの当社最大の高揚程機種であるAT-530CGの特長や仕様について紹介する。

○新型トランスミッションを搭載した中型ホイールローダ/コマツ/村本 卓也
最新技術を織り込み、生産性と経済性を両立させるため、最新型トランスミッションであるコマツハイドロリックメカニカルトランスミッション(以下、KHMT)を搭載したWA470-10を開発したのでその概要を紹介する。

○生産性や安全性を向上させる次世代ホイールローダの開発/キャタピラージャパン(同)/冨永 安生
鉱山・砕石現場では昨今の燃料費や資材の高騰により生産性の向上がさらに求められている。また、オペレータの高齢化と、過酷な作業現場に興味を持つ若年層の減少による労働力不足や、現場の安全性確保という課題がある。本稿では、最新技術を織り込み、生産性と安全性を向上させた次世代ホイールローダの特長を紹介する。

○最新の中型アスファルトフィニッシャ/住友建機㈱/冨田 幸宏
欧州は環境意識レベルが高い地域であり、建設機械についても日米に先んじて2019年より欧州排ガス規制「StageⅤ」が開始されている。本稿では、StageⅤでの排ガス対応技術とともに代替燃料の対応状況を紹介する。また、合わせてStageⅤに対応した中型アスファルトフィニッシャ HA60C-11、ならびにHA60W-11において、特に欧州市場でのユーザーニーズを反映し、改善した機能を紹介する。

○新型土工用振動ローラ/㈱日立建機カミーノ/海藤 勉
日立建機グループにて初めて開発し、2022年6月より販売開始している、新型土工用振動ローラZC120S-6の新規装備品や技術に関し紹介する。

■技術資料
○MR技術による遠隔臨場等の建築分野への応用/㈱鴻池組/波多野 純/㈱インフォマティクス/黒坂 文生
当社が新研究開発施設の建築工事においてのMRとBIMを連携し活用した事例を紹介する。

○低床式AGVを複数台連携させた資材自律搬送システム/㈱大林組/井田慎太郎
搬送作業の省人化を目的として、工事現場内のエレベーターとも連携可能な資材自律搬送システムを開発した。

○AIを活用したコンクリートの締固め判定技術/安藤ハザマ/林 俊斉/金沢工業大学/長田 茂美
コンクリートの締固め作業の生産性向上を目的として、技術者による従来の目視判定の代替となり得る、AIを活用したコンクリートの締固め判定技術を開発した。本稿では、締固め時のコンクリート表面の映像とスランプに代表されるコンクリートのフレッシュ性状データを入力すると、締固め未完了もしくは完了領域をリアルタイムに可視化できる技術を紹介する。

○ICTを活用した現場生産性向上の取り組み/東洋熱工業㈱/三橋 俊彦
建設現場における労働時間の削減や生産性向上への対応は喫緊の課題となっており、ICTを活用した安全・品質・生産性向上、業務の省力化が期待されている。現場作業の中で単純作業ではあるが労力がかかっている作業として高所作業車の管理がある。ICT活用により作業車の位置情報や稼働状況の把握を容易にすることで現場作業の効率化を図る技術として、作業車所在管理システムを開発した。

○鉄粉散布法による既設コンクリート中の鋼材腐食発生限界塩化物イオン濃度の設定/木更津工業高等専門学校/青木 優介
コンクリート構造物の塩害の進行段階を判定する指標となる「鋼材腐食発生限界塩化物イオン濃度」を簡易に設定する方法として、著者が考案した「鉄粉散布法」を用いる方法を紹介する。なお、実用までには未だ課題が残されている。

○外壁パネル工事への移動足場の適用/安藤ハザマ/田中 昭臣
水平移動する鉄骨フレームに垂直移動する作業ステージを取り付けた移動足場を物流倉庫の外壁パネル工事に適用した。在来足場での作業、および高所作業車での作業との施工歩掛を比較し、作業性・安全性について考察した。

■業界情報
○2022年5月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会
2,300円
■特集:令和3年度i-Construction大賞の受賞技術の紹介
○UAVの自律飛行による天然ダムおよび砂防関係施設の点検・調査/中電技術コンサルタント㈱/荒木 義則
これまでにもUAVを活用した点検・調査の事例は数多く存在するが、防災やインフラ管理を目的としたレベル3飛行によるUAVの活用は、今回が全国初の試みであった。本稿では、UAVの自律飛行による天然ダムおよび砂防関係施設の点検・調査の現場実証を行った結果について、その有効性を紹介する。

○AIによるシールド工事の計画・施工の省力化/清水建設㈱/安井 克豊
近年の少子高齢化に伴う熟練技能労働者の大量離職が予想される中で、最先端技術と定量化した熟練工の経験値の融合による生産性向上が求められている。本工事では、掘進計画を支援する「施工計画支援AI」とシールドの操作を支援する「掘進操作支援AI」を導入し、その有効性を確認した。本稿では、導入したシールド工事用AIの概要と、現場に実装し検証した結果を紹介する。

○さまざまな測量手法による三次元データの取得とその活用/アジア航測㈱/戸村健太郎
本稿で紹介するのは、令和元年度に国土交通省関東地方整備局荒川下流事務所より発注された測量業務で、荒川下流域の地形データを航空レーザー測量等により取得し、今後の河川管理の基礎資料として整備したものである。航空レーザー測深やナローマルチビーム、空中写真撮影を行い、定期縦横断測量成果や都市の三次元モデルを作成したので紹介する。

○呉港広多賀谷地区岸壁(-4.5m)等整備検討業務におけるi-Constructionの取り組み/パシフィックコンサルタンツ㈱/加藤 哲也
当社が工事を行った広島県・呉港広多賀谷地区は、呉港の東側に位置し、背後企業の生産活動を支える物流拠点として重要な役割を担っている。対象とする施設は、主に鋼材などを高頻度に取り扱っている岸壁と岸壁の取付部である。本稿では、こうした状況に対して、民間事業者の経済活動への影響を極力小さくするために当社が提案し、i-construction大賞を受賞した取り組みについて紹介する。

○スマートフォンを活用した維持管理体制のDX化/栃木県県土整備部/磯 正紀
今回紹介する取り組みは、令和3年度i-Construction大賞で国土交通大臣賞を受賞した、道路パトロール業務にスマートフォンを導入することにより、業務の効率化および省力化を図ったものである。

○i-Construction・BIM/CIMの普及に向けたドローン測量技術の推進/貝塚市都市政策部/永井 了/(一社)ドローン測量教育研究機構/大西 有三
当市と「ドローン測量教育研究機構」の連携によるi-Construction、BIM/CIMで活用される3次元データをドローンで的確に効率よく取得するための取り組みについて紹介する。

○ICT建機の施工履歴データとDX統合型クラウドを使った生産性向上への取り組み/㈱大林組/田島 僚
i-Construction大賞は、ICT活用の取り組みを業界全体に普及・促進することを目的に設立され、産官学各業界での取り組み事例に対して授与されている。本稿では、2021年度に受賞したi-Construction大賞の国土交通大臣賞を受賞した事例を紹介する。

○通信規格に依存しない複数建設機械の遠隔操縦システムへの構築/㈱加藤組/原田 英司
建設機械の遠隔操縦は、災害現場などでの実績があるが通常の現場での活用は行われていない現状がある。各種通信規格や汎用的な建設機械を用いた遠隔操縦システムの構築を行うことで新たな働き方の創出を目指す。

○デジタルツールをフル活用した現場管理の可視化・高度化/清水建設㈱/佐竹 省胤
本工事は相鉄・東急直通線のJR新横浜駅北側の環状2号線直下に地下鉄駅を新設する目的で行われた。都市部のため埋設物が多く錯綜する箇所に複雑な躯体を構築するので、細やかな施工計画と安全管理が重要となる。厳しい作業条件のもと、所定工期内で安全、確実に工事を進めるため、工事目的物のすべてを3次元モデル化してプラットフォームとし、さまざまなクラウド管理システムを組み合わせ導入した。本稿では、個々のシステム概要と、それらの連携による遠隔現場巡回や関係者間の情報共有の効率化など、関係者が一体となって取り組んだ管理で実現した工事全体の生産性向上効果について紹介する。

■技術資料
○RC造高層住宅用耐震改修構法の開発/大成建設㈱/谷 翼・欄木 龍大・中島 徹
RC造高層住宅に多く見られる、建物中央部に吹抜けを有する平面計画に適した耐震改修構法を開発した。吹抜け空間に新たに鉄骨フレームを構築し、そのフレーム内に設置したオイルダンパーが地震時に建物に生じる振動のエネルギーを効率よく吸収するもので、特に長周期・長時間地震動に効果を発揮する。本稿では、本構法によるRC造高層住宅の耐震改修における特有の課題の解決方法を紹介するとともに、モデル建物を用いた時刻歴応答解析における結果を紹介する。

○コンクリートダムの打設管理におけるタブレットの活用/安藤ハザマ/和辻総一郎
RCD工法を例に、重力式コンクリートダムの打設サイクルにおけるタブレットを用いた施工管理について紹介する。

○暑中期のコンクリート工事の施工性を改善できる新しい暑中コンクリートの開発/㈱大林組/伊佐治 優・桜井 邦昭
外気温が高い時期に施工する暑中コンクリートは流動性が低下しやすく、コールドジョイントや充填不良等の施工に起因した不具合の発生が懸念される。そこで、特殊混和剤をコンクリートに後添加することで、外気温が高い場合でも流動性を長時間保持し、施工性を改善できる新しい暑中コンクリート「サンワーク」を開発した。本稿では、サンワークの概要および実際の暑中環境下で行った品質検証実験の結果について紹介する。

○長大トンネルにおける工程確保への取り組み/㈱鴻池組/森山 祐三・阪口 治・木佐一 伸・山内 聡士
九州新幹線(西九州)ルートの終着駅である長崎駅に最も近い新長崎トンネルの東側を山岳トンネル(NATM)で構築する工事は、3,000mを超える長大トンネルで、遅延なく計画通りに工事を進めるには安全で効率的な施工が重要であった。本稿では、その取り組みについて紹介する。

■話題の工法
○海上桟橋の杭頭部付近で著しい腐食が生じた鋼管杭に対する補修工法/東亜建設工業㈱/田中 亮一・網野 貴彦
海上桟橋の杭頭部付近の鋼管杭が著しく腐食した場合、桟橋の安全性および供用に大きな影響を与えるため、既設の鋼管杭の杭頭部付近が著しく腐食し、穴が開いた状態でも適用可能で、かつ既存施設を供用しながら施工することができる補修工法を開発した。本稿では、開発工法の概要を紹介する。


■業界情報
○建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会
2,300円
■特集:遠隔操作、自動・自律施工
○準天頂衛星システムを活用した除雪車自動運転化/東日本高速道路㈱/臼井 和絵
非熟練オペレータでも安全・確実に作業ができる環境構築のため、ロータリ除雪車運転支援システムの開発を行い、さらにこのシステムの情報をもとに自動運転化の開発を進めている。2020年秋に自律走行に成功し、引き続き除雪装置の自動化の開発を進め、2022年度中の完成を目指し、省力化・省人化をはかる。

○油圧ショベルの自動運転システム/安藤ハザマ/武石 学/コベルコ建機㈱/土井 隆行
油圧ショベルの自動運転システムを開発し、シールド工事の現場においてピットに貯留している掘削土砂をダンプトラックに積み込む作業の実証実験を行い、作業時間や自動運転の安全性が実現場に適用できるレベルであることを確認した。

○自律走行式土工用振動ローラの開発/酒井重工業㈱/櫛田 成基・遠藤 涼平/JIG-SAW㈱/志賀 太生
自律走行式土工用振動ローラの共同開発プロジェクトを立ち上げ、ゼネコン各社と実証実験を実施している。実証実験結果を反映して自律走行式ローラの改良を進めている。

○ホイールローダ遠隔操作システム/西松建設㈱/田口 毅・山下 雅之
山岳トンネル工事のずり運搬作業で使用されているホイールローダを遠隔で操作するシステムを開発するとともに、トンネル坑内においてL5G通信システムを適用し、遠隔操作を行った。

○土工用振動ローラ自律転圧システム/日立建機㈱/佐藤 毅一・日暮 昌輝・田中 正道
日本の建設業においては、生産労働人口の減少、熟練技能者の高齢化を背景として、省人での生産性向上が課題となっており、自律運転する建設機械の開発に期待が寄せられている。そこで、人と機械が協調し、施工現場全体の安全性と生産性の向上を図る協調安全と、高度な自律運転の両立を実現する協調型建設機械の核となる、システムプラットフォーム「ZCORE」(ズィーコア)の思想を搭載した振動ローラ自律運転システムを開発した。本自律運転システムは、走行経路ミッションを指示する運行システム、作業状況をリモートで確認できる施工映像共有ソリューション、作業履歴をリアルタイムで見える化した転圧管理ソリューション、施工現場の変化に対応できる「認識・判断・実行」機能で構成される。

○独立型後付けアタッチメント建設機械遠隔操作システム/㈱カナモト/高橋 真琴・植木 良・清水 亮
無人化施工は従危労働現場での危険を排除することが主目的であったが、昨今のコロナ禍などの影響で、ソーシャルディスタンスを保つことが必須となった。また、労働環境の改善の面から、建設機械に乗らなくても操作できるような操縦者への負担がかからない操縦環境の構築が始まっている。そうした状況を背景に、汎用バックホーを後乗せで遠隔運用できるシステム「KanaRobo」を開発・運用してきた知見を活かし、普段から使用できる新システムを開発した。本稿では、改めて新規開発した建設機械遠隔操縦システム「KanaTouch」を紹介する。

○既存の有人型建機に後付け/大裕㈱/今井 一孝
昨今、建設業界での遠隔操縦や自動・自律運転による施工技術のニーズが高まってきている。一方で、市場で実際に使用されている建機はそれに対応していない有人型がほとんどであり、このギャップを即時に埋める方策が必要と考えられる。本稿では、既存の有人型建機に後付けする形で遠隔操縦を簡便に実現するツールとして、当社が提供しているXAURS-EQ(サウルス-EQ)について紹介する。

■技術資料
○i-Constructionによる点群データの生成および活用の高度化/法政大学/今井 龍一
本稿では、i-Constructionによる公共工事デジタルツインの具体例として、著者がこれまで取り組んできた活動成果の一端を紹介する。

○現場で使える公共構造物デジタルツインの紹介/大阪経済大学/中村 健二/法政大学/今井 龍一/摂南大学/塚田 義典・梅原 喜政/大阪電気通信大学/中原 匡哉/関西大学/田中 成典
公共構造物デジタルツインの構築に関する研究成果として“公共構造物デジタルツイン構想”および“公共構造物デジタルツインを用いた災害査定支援”を紹介する。

○マイクロバブルを活用して経済性を高めた気泡潤滑型自己充填コンクリート/高知工科大学/大内 雅博
欧米諸国と比較して、我が国では気泡潤滑型自己充填コンクリート(air-SCC)汎用コンクリートの地位にあるとは言い難い。しかし、昭和末期のプロトタイプ完成から平成の30年間を経て、一層のi-Construction化が求められてきた令和の冒頭に、いよいよSCC本来の出番がやって来たといえる。本稿では、SCCの活用が進みつつある社会的な背景ととその可能性について紹介する。

○プレキャスト桟橋上部工の施工合理化工法/東亜建設工業㈱/網野 貴彦
海上におけるコンクリート施工では、特殊技能を有する作業員が必要で多大な労力を要し、工事進捗が海象条件等に大きく左右され、海上での現場作業を省力化させることが喫緊の課題となっていた。著者らは、桟橋上部工を構成する杭頭部、梁、床版のすべての部材をプレキャスト化し、鋼管杭と上部工の接合に差し込み構造を採用することで、海上作業の省略・簡略化による施工性および安全性の向上、工程短縮等の全体最適化を図る一連の施工技術を開発した。本稿では、その概要を紹介する。

○接着技術を用いたコンクリート舗装の補修/世紀東急工業㈱/原 毅/東急建設㈱/鈴木 将充
コンクリート舗装は角欠けなどの小規模の損傷を効率的に補修することが難かしい反面、そのような損傷から飛散したコンクリート片でも交通事故の要因となることから、小規模の損傷を効率的に補修する方法が求められている。筆者らは、コンクリート舗装の効率的な安全性能の回復を目的として、簡易な施工でひび割れ部を一体化する効果が得られる早期交通開放可能な補修材の開発を行ってきた。本稿では、開発したひび割れ補修材の補修効果と、補修材の注入を阻害するひび割れ内のつまり物を除去する工法の効果について紹介する。

○東京メトロにおけるトンネル全般検査にドローンを導入/東京地下鉄㈱/石川 幸宏
当社は、東京圏を事業基盤として、9路線、営業キロ195kmで運営している。保有する土木構造物の85%がトンネルである。本稿では、そのトンネルの通常全般検査の一部でドローンの運用を開始したことから、導入までの取り組みと運用状況について紹介する。

■業界情報
○2022年3月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会

2,300円
■特集:道路・舗装工事で活躍する機械と工法
○自動切削パフォーマンス計測システム/ヴィルトゲン・ジャパン㈱/生島 聡
ヴィルトゲン大型切削機に搭載可能な「WPT-WIRTGENPERFORMANCE TRACKER」は切削パフォーマンスを自動計測し、燃料等の消費データおよび位置データに関するレポートを自動作成するシステムである。本稿では、そのシステム機構と自動作成されるレポート内容を紹介する。

○アスファルト舗装の再ポットホールを防止する床版補修工法/鹿島道路㈱/一瀬 八洋・伊藤 清志/住友大阪セメント㈱/小堺 規行/日本大学/阿部 忠
高耐久接着剤と高耐久断面補修材を用いたコンクリート床版の劣化部を、誰でも(Everybody)、簡単に(Easy)、素早く(Quickly)、高耐久に(high-Quality)に補修することができる床版EQM(Easy&Quality Maintenance method)工法を紹介する。

○路面切削機の建設現場における現状の施工方法と今後の展開酒井重工業㈱/児玉 桂佑・眞壁 淳
路面切削機の施工に関する現状と問題点、およびICTの全面的な活用に向けて、出来形管理に対応した施工履歴を記録する切削管理システムについて紹介する。

○ホイール式中型アスファルトフィニッシャ/住友建機㈱/冨田 幸宏
アスファルトフィニッシャは道路舗装工事に使用される建設機械であり、アスファルト混合物を規定の幅・厚さで敷きならし、締め固めを行い、道路の舗装を連続的に行う機械である。本稿では、中型に分類される最大施工幅6.0mのホイール式アスファルトフィニッシャのHA60W-10を紹介する。

○経済性(LCC)を考慮したひび割れ対策混合物の開発と適用事例/㈱NIPPO/志賀 義伸・末原 俊史・人見 信男
近年の道路維持管理は、増幅した道路延長に対してコスト縮減の時流から、ライフサイクルコストを考慮した管理が要求されるが、製造施工の人員不足の観点では修繕頻度の低減が必要であり、このため、経済性に優れた長寿命型の舗装材料が求められている。ひび割れによる破損は、浸入した雨水により支持力を低下させ、舗装寿命が低下するため、特に重視すべき破損形態である。ひび割れ発生を抑制するには、舗装構成を重厚にし、疲労抵抗性を高める方法があるが、経済性や規制時間の観点で実現性が低い。このため、ひび割れ抵抗性に優れた混合物を表層に適用することで、基層下にひび割れを残しても、ひび割れ発生を抑制できる舗装を開発し、試験施工で供用性を検証したので紹介する。

○土工用振動ローラ/㈱日立建機カミーノ/海藤 勉
日立建機グループで初めて開発した土工用振動ローラZC120S-6を、2021年4月より日本国内でレンタルを開始した。レンタル機を活用いただいたユーザー、施工現場管理者、オペレータより、視認性や居住性、日常点検や整備のしやすさにおいて高い評価を得た。寄せられた改善要望への対応を行い、2022年6月より販売を開始した。

○振動ローラー/三笠産業㈱/斉藤 秀郎
土木工事、道路工事など広範囲の転圧作業に適しているハンドガイド式振動ローラー 0.5t級に国土交通省超低騒音型建設機械の基準値に適合し、冷間時始動性を向上した寒冷地向けモデル MRH-603DS-SSCを発売した。本稿では、その特長について紹介する。

○環境に配慮した集塵式エンジンカッター/やまびこジャパン㈱/平島 伸一
道路工事など、コンクリート切断作業で活躍するエンジンカッターの「集塵式モデル」について、技術的な変遷を紹介し、作業環境改善に対する当社の取り組みを紹介する。

■技術資料
○ドローンを利用した建物調査と日本建築ドローン協会の活動/(一社)日本建築ドローン協会/本橋 健司
日本政府は、飛行レベル4でのドローン活用を2022年に実現するための整備を行っている。このような背景にあって、日本建築ドローン協会(JADA)は建築物調査等にドローンを安全利用するための技術開発を実施している。本稿では、JADA実施している事業や技術開発について紹介する。

○地下空間を利用する役割と意義/日本大学/大沢 昌玄
地下空間は、人々の生活を支える施設の収容空間として大いに活用されてきている。本稿では、土地所有区分と深度から地下空間利用の特性を紹介する。

○みちびき利用の次世代高精度衛星測位CLASとMADOCA-PPPの測位性能/茨城工業高等専門学校/岡本 修
みちびきは日本が独自に運用管理する衛星測位システムで、無料放送される補強信号サービスを利用することで、受信機1台だけで高精度測位を可能にした。本稿では、この補強サービスで利用できるCLAS、およびMADOCA-PPP対応の受信機を使用して測位性能を評価した結果を紹介する。 …

○山岳トンネルにおける分割型プレキャスト覆工システムの開発/清水建設㈱/鈴木 正憲
山岳工法によって建設される覆工の構築方法は、現場打設が標準となっている。ここに、覆工作業の生産性向上を目的に、ロボットで覆工を構築することが可能な分割型プレキャスト覆工システムを(一社)日本建設機械施工協会施工技術総合研究所、㈱IHI建材工業と共同研究により開発している。覆工のプレキャスト化により、工程短縮や省人化、品質向上が図れ、将来的にはサプライチェーンマネジメントによる、さらなる生産性向上の可能性も考えられる。本稿では、本システムの概要、実証実験など実用化に向けた取り組みを紹介する。

○3次元データとICTを活用した建設現場の生産性向上と高付加価値化/カナツ技建工業㈱/高橋 広幸
建設現場の飛躍的な生産性向上と高付加価値化に向け、3次元データの有用性を生かした多様かつ柔軟なデータ利用とICT活用を実践し、一つでも多くの課題解決と現場が少しでも“楽”になることを目指す。

○既成コンクリート杭のQRコードによる管理/三谷セキサン㈱/木谷 好伸
高性能かつ高支持力が主流の既製コンクリート杭の施工現場においては、合理的な経済設計により多種多様な杭が採用される。本稿では、これら複雑な杭の施工現場で実施されているQRコード等のICT利用した施工管理の有効性について紹介する。

■業界情報
○2022年2月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会
2,300円
■特集:建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)技術
○土木現場における建機自動運転の実証大成建設㈱/青木 浩章・若山 真則
建機の自動化は、i-Constructionの中でも安全性向上・生産性向上・人手不足解消の観点から、建設現場で望まれている技術の一つである。「建機を使った単純で繰り返し行われるような作業」という一定の条件下であれば、自動運転の現実化が見えつつある。本稿では、T-iROBO.と命名して当社が開発している自動運転建機と、複数のT-iROBOを協調運転させるためのプラットフォームT-iCraft.について紹介する。

○重機の自動運転が創り出す安全・安心な建設現場㈱大林組/杉浦 伸哉
建設重機の進化が止まらない。各種センサーを搭載し、ネットワーク越しに3次元データを元にMG/MC利用が一般的になってきた。遠隔操作や自動運転、自律運転を始め技術はどんどん進歩し、現場実装もすぐそこまで来ている状況だ。本稿では、このような技術進歩を、重機メーカーの力を借りずして実施することが可能な米国Startupと、超短期間で重機の自律を行う様子やその結果を紹介すると共に、これらの最先端技術が社会実装にむけて現在どのような状況になっているのかを紹介する。

○無人ダンプがトンネル内を自動運転大成建設㈱/若山 真則・田中真由子
SLAM技術を活用した7tクローラダンプの自動運転システムの開発と実証実験について紹介する。

○最新版:製造業DXの課題と突破口㈱マクニカ 阿部 幸太
製造業DXは難しい。これが300件の製造業DXに携わってきた私たちの答えだ。では、難しいとされる「壁」はどこにあるのか、その突破口は果たして存在するのか。本稿では、「人」と「テクノロジー」の両視点から紹介する。

○建設DXに向けた具体的な取り組み事例㈱竹中工務店 内藤 陽
建設DXの実現に向けて取り組んでいる様々なものの中から、タワークレーンオペレータの働き方を変える「タワークレーン遠隔操作システム」、ロボットの活用の未来に向けて構築を進めている「建設ロボットプラットフォーム」を紹介する。

■技術資料
○新たなICT地盤改良への取り組み/㈱不動テトラ 伊藤 竹史35
当社では、国土交通省の「施工履歴データを用いた出来形管理要領(案)」に対応したGNSS位置誘導システムを開発・導入し、ICT活用工事での生産性向上に取り組んでいる。また、さらなる生産性向上を目指し、AR技術を利用した施工支援システムである「Visios.-AR」や、地盤改良工法の自動打設システム「GeoPilot.-AutoPile」を開発・実用化しており、地盤改良現場でのさらなる生産性向上を図っている。本稿では、当社のICT地盤改良技術をすべて導入した現場事例をもとに各技術を紹介する。

○現場打設したUFCによる沿岸構造物のリニューアル工事/㈱大林組/武田 篤史・石関 嘉一・小澤 武史/トヨタ自動車㈱/左合 靖樹
沿岸プラントのRC護岸およびRC桟橋床版を、常温硬化型UFC「スリムクリート」を用いてリニューアルしたプロジェクトについて紹介する。

○高炉スラグ微粉末を用いた環境配慮型コンクリートの実構造物への適用/㈱奥村組/河野 政典・赤星 博仁・伊藤 淳
コンクリート工事におけるCO2排出削減技術の一つとして、普通ポルトランドセメントの10~70%を高炉スラグ微粉末に置き換えた環境配慮型コンクリートを開発し、今回、高炉スラグ微粉末の使用率が70%の環境配慮型コンクリートの現場適用性を実証するため、品質基準強度が30N/mm2のコンクリートを実建物の基礎・地中梁に272m3打設した。本適用により、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに対してCO2の排出量を61%削減した。

○打ち込み式注入管および観測井の設置技術/大成建設㈱/高畑 陽
有害物質で汚染された土壌や地下水を非掘削で浄化する技術(原位置浄化技術)を行う場合、空気や液状の浄化材を汚染地盤まで供給するための注入管や、浄化状況を確認するための観測井は、浄化を行うために必要不可欠な設備である。本稿では、機動性が高く狭隘な場所でも作業可能な、自走式バイブロドリルマシンを用いて注入管や観測井を迅速に設置する方法と、浄化工事への適用事例について紹介する。

○プラズマ式イオン乾燥機の開発による資源循環型事業の展開/鉄建建設㈱/宮﨑 龍司・中島 英樹
プラズマ式イオン・活性酸素種等発生装置(MIRAシステム:MixedIonReactiveApproachSystem)を使用した極低エネルギープラズマ式イオン乾燥機「レドックスマスター」による乾燥技術の概要と、その技術を活用した事業展開について紹介する。

○ポンプ浚渫船「第三亜細亜丸」リニューアル/東亜建設工業㈱/内海 曉人
ポンプ浚渫船「第三亜細亜丸」は近年の環境負荷低減の声に応えるべく、IMO(国際海事機関)排ガス2次規制に対応した最新型の主機関に換装するなどの大規模リニューアル工事を行った。このリニューアル工事で主要な浚渫設備の更新も行っており、浚渫・排送能力が大幅に向上すると同時に、CO2排出量を始めとした環境性能についても改善した。また、各設備がネットワーク化され、運転状態の一元管理による保守管理の効率化・省力化を実現している。

○大断面・大深度・長距離の泥水式シールドにおける高速施工/安藤ハザマ 榎原 彩野・高橋 潤・井上 隆広
横浜環状北西線のトンネル区間のうち、北八朔換気所から東方換気所までの約3.9kmを泥水式シールド工法にて築造した。本稿では、大断面・大深度・長距離の泥水式シールドにおける高速施工に対する技術的な取組みと施工実績について紹介する。

■業界情報
○2022年1月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会

2,300円
■特集:建設現場を支えるクレーン・荷役機械・高所作業車
○電動式アップ&オーバー型高所作業車/㈱アイチコーポレーション/大山 浩之
現在広く普及している高所作業車は、走行装置としてはトラックマウント式・自走式(ホイール・クローラ)、また、駆動方法としてエンジン式・電動バッテリ式等があり、業界を問わず様々な現場に用途に応じて普及し安全で効率的な作業環境を提供している。本稿では、昨年発売した電動式アップ&オーバー型自走高所作業車について紹介する。

○新型35t吊りラフテレーンクレーン/㈱加藤製作所/山口 泰平
当社より販売開始された新型35t吊りラフテレーンクレーン。本稿では、当社の技術の粋を集め進化した、MR-350RfⅡについて紹介する。

○最新大型風力用タワークレーン/㈱北川鉄工所/野島 昌芳
最新大型クライミングクJCW1800Kの背景、特長、概要、実用例、今後の展望などについて紹介する。

○電動チェーンバランサ/㈱キトー/茅山 裕
安全意識の高まりや作業者の多様化を受けて、さらなる生産性の向上や効率化が求められている昨今、特に日本国内では少子高齢化の影響により人材不足の深刻化が予測され、設備導入による作業人員の削減や、アシスト装置の導入による荷役作業の省力化を推進するケースが増加してきている。このようなニーズに対応し、当社はキトー電動チェーンバランサを開発した。本稿では、製品の特長およびクレーンやつり具との組み合わせの紹介、荷役作業の省力化に向けた展望を紹介する。

○コベルコDNAの進化論/コベルコ建機㈱/山藤 千明
建築建方作業を主に、重量物マテハン作業や簡易的な掘削作業まで幅広く活躍できる、マスターテック7000Gシリーズの思想を継承しながら、全てにおいて“かんたんに・あんしん・あんぜん”を求め、コベルコの新しいクレーン“NEO”が誕生した。本稿では、さまざまなニーズに対応するべく次世代を見据えた新型クレーンについて、そのコンセプトや特長、概要などついて紹介する。

○ビルのリニューアル・機器更新工事の増加に伴って/吉永機械㈱/西野 真史
設備機器の更新のための既存建物への搬入用可搬式ジブクレーン、定格荷重2.5t、作業半径15mでの製品開発について紹介する。

○最新のユニッククレーン/古河ユニック㈱/吉野 亮
2018年2月に移動式クレーン構造規格が改正され、つり上げ荷重が3t未満の移動式クレーンは、過負荷防止装置または過負荷を防止するための装置(安全弁および荷重計を除く)の装備が義務となった。本稿では、本改正に対応したユニッククレーンを拡販していく中で聞こえてきたユーザーの声にいち早く応えるべく、昨年5月にリリースした中型トラック架装用“ユニッククレーン新型G-FORCE”を紹介する。

■技術資料
○既設河川横断工作物を改良した切欠き魚道設置の検討と実践/自然共生研究センター/林田 寿文
既設河川横断工作物の簡易な掘削により、低コスト・高効率な遡上・メンテナンスフリーを可能にする新しい魚道(以下、切欠き魚道)の開発を目的に、工事方法を案出するとともに、切欠き魚道を仙台市広瀬川の支川である竜の口渓谷の堰堤に設置したので紹介する。

○地山物性の空間的な不均質性が山岳トンネル掘削時の天端沈下量に及ぼす影響/松江工業高等専門学校/岡崎 泰幸・大屋 誠/山口大学/林 久資・進士 正人/ドボクリエイト㈱/森本 真吾
山岳トンネルの支保設計で数値解析を用いる場合、地山物性の空間的な不均質性を考慮しないのが一般的である。そのため、解析による予測を大きく超える挙動が現場で生じる場合があるのが現状である。 そこで、本研究では、特に軟岩地山における地山物性の空間的な不均質性が山岳トンネル掘削時のトンネル安定性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、地山物性の空間的な不均質性を確率場理論に基づいて考慮した山岳トンネルの掘削解析を実施した。本稿では、特に山岳トンネルの安定性を評価する際の指標となる天端沈下量について調査し、軟岩地山における地山物性の空間的な不均質性が山岳トンネル掘削時の天端沈下量に及ぼす影響について評価した。

○自然と共生する新しい工業団地開発のかたち/大成建設㈱/鈴木菜々子
富士山南陵工業団地の開発コンセプトは「人と自然を結び付ける新しい工業団地開発」を行うことにある。工業団地は自然環境の保全や再生に対する配慮が十分とは言えず、法規制で定められた最小限の緑地を整備するに留まっているケースが多い。工場で働く人々は周辺の自然と切り離され、その恩恵を享受できていない。我々はこの社会的課題を解決するため、徹底した自然環境の保全・再生を実施するとともに、地域のNPOを核として、富士宮市、常葉大学、工業団地進出企業、地域の方々が持続的に自然に関わるための仕組みづくり構築・運用を行った。これにより、自然と人とが繋がり、「自然と共生した開発」が可能となるという点で、従来の開発事業にはない新しい開発のかたちを世の中に提示したと言える。本取り組みは竣工後10年目の調査で、計画通り良質な自然が再生されつつある状況や、様々な環境プログラムが地域や進出企業の自然への関心を高めつつあることが明らかとなり、その有効性が実証された。本稿では、自然と共生した開発について紹介する。

○景観性を向上させる舗装技術/㈱NIPPO/西山 大三
我が国の景観舗装の技術は、土系舗装、インターロッキングブロック(以下、ILB)やコンクリート平板(以下、平板)を使用した舗装が主流であった。しかし、高耐久舗装材料の開発や施工技術の向上により、近年では車道や駐車場等でも景観舗装を適用できるようになった。さらに、環境負荷低減の効果がある景観舗装が導入される等、景観舗装のさらなる技術開発が進んでいる。本稿では、舗装の材料に天然素材を使用する天然素材系景観舗装(土系・木質系舗装、緑化系舗装)、およびアスファルト舗装を母体とした、仕上がりが自然土風、ILB・平板風になる疑似系景観舗装(疑似平板風景観舗装、型押し型景観舗装、塗布式景観舗装)について紹介する。

○超低収縮・低炭素・低発熱・高強度・高流動を副産物で実現した高性能コンクリート/三井住友建設㈱/松田 拓
世界的な脱炭素への潮流の中、2050年のカーボンニュートラルに向け、建設産業はドラスティックとも言える変化が不可避とされている。コンクリート分野においても、ライフサイクルを通したカーボンニュートラル化への施策が喫緊の課題である。サスティンクリートは、ポルトランドセメント(以下、セメント)を使用せずとも製造可能な高強度コンクリートであり、収縮・クリープが極めて小さく高い流動性が得られる。そのため、複雑な形状の造形物や短繊維補強コンクリートとしてせん断補強筋を省略したPC橋梁への適用をはじめ、様々な用途への展開が開始されている。本稿では、サスティンクリートの配(調)合のコンセプトを整理し、副産物を組み合わせることで超低収縮・低炭素・低発熱・高強度・高流動を実現した研究開発の経緯と現状を紹介し、本技術によるライフサイクルを通したカーボンニュートラル化とその持続可能性について展望する。

○環境問題の改善に対応したバッテリ駆動式ミニショベル/コマツ/永嶋 芳明
建設業界でも環境に対する関心が高まってきており,建機の稼働中のCO 2排出量低減が求められている。また、住宅地や屋内で稼働することが主流であるミニショベルのユーザーからは排気ガスや騒音の問題改善を求める声も多い。本稿では、使用中のCO 2排出量の低減を可能とし、排気ガス“ゼロ”や騒音の大幅低減を実現した電動式ミニショベルについて紹介する。

■業界情報
○2021年12月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会
2,200円
■特集:スマート林業と最新の林業機械
○林内レーザー計測による森林基盤データ取得と利活用/㈱アドイン研究所/塩沢 恵子
森林内3次元計測システムOWLによる立木1本1本の位置・胸高直径・樹高・材積等のデータ取得、およびデータの具体的な利活用について紹介する。

○林業機械の高性能化とICT駆使による伐採システムで「スマート林業」に貢献/日立建機日本㈱/石井 基寛
FL135USL-6テレブーム仕様機は、林内作業車として新たに型式申請を行い市場投入した製品である。労働災害の減少、労働生産性の効率化を改善するためにアタッチメントの高性能化が進み、その性能を100%引き出すため、本体のさらなる高性能化に向けて邁進することで、国内林業ビジネスの活性化に貢献できる1台に仕上がった。本稿では、本機種の特長、概要、実用例などについて幅広い観点から紹介する。

○ウインチアシスト型林業作業機械の日本での普及に向けて/住友林業㈱/大沼 直樹
日本におけるウインチアシスト機械「テザー」について、開発の背景とあわせ機械、構造上の特徴および機械の利用による効果について紹介する。また、今後の展望についても述べる。

○グラップルローダ/古河ユニック㈱/河田 良宣
林業の現場で活躍するグラップルローダは、パワフルで迅速な集材作業を提供し、かつ安全性も兼ね揃えているため、林業界が抱える諸問題を解決する機械として注目されている。当社のグラップルローダUF-35B2Hは、広い作業範囲と俊敏な操作性、本体のしなやかな耐久性、徹底した安全性をバランスよく備えた機種である。本稿では、その特長や構造を紹介する。

○排熱を活用した低コストで汎用性の高い木質チップ乾燥システム/極東開発工業㈱/前川 亘
再生可能エネルギーの一つである木質バイオマスエネルギーの普及を推進するためには、低コストで良質な燃料(乾燥チップ)を製造し運搬する全体システムの構築が不可欠である。当社が開発・販売している木質チップ乾燥システム「Kantainer」は排熱を活用して乾燥を行い、脱着ボデー車と併用することで工程毎の詰め替え作業が不要になり、ロジスティック面の改善が期待できる。本稿では、カーボンニュートラル実現の一助になることを願い、本製品を紹介する。

○日本の林業現場にマッチした機械/㈱南星機械/甲斐 雄輝
プロセッサとは林業の現場において造材作業を効率化するための要である。本稿では、実際に林業の現場を訪問して明らかになった課題を解決するために開発した、新しいコンセプトのストロークプロセッサについて紹介する。

■技術資料
○時速100km走行での覆工コンクリート高解像度変状検出手法/東京大学/早川 智彦/中日本高速道路㈱/東 晋一郎
高速道路といったインフラの老朽化が社会問題となっており、従来の人による点検に加えロボットやセンサを活用したメンテナンスが期待されている。このような背景から、時速100kmで走行中に0.2mmのひび割れを4Kレベルの高解像度で撮像・検出可能なシステムを開発した。さらに、赤外線サーモカメラによる撮像にも有効であるため、浮きや剥離といった内部変状を観察できる。本稿では、回転ミラーによる光軸制御を用いたモーションブラー補償システムと実証実験の結果について紹介する。

○CO2吸着による再生骨材改質とコンクリートへの適用/芝浦工業大学/伊代田岳史
カーボンニュートラルの実現のために、コンクリート業界ができることの一つとして解体コンクリート塊の再生骨材にCO2を吸着させて、骨材改質したコンクリートの提供であると考える。本稿では、その可能性を紹介する。

○桟橋上部工点検用ROVとその支援技術の開発/(国研)海上・港湾・航空技術研究所/田中 敏成
桟橋上部工の目視点検の安全性や効率向上を目的とし、その下面を撮影して劣化度判定に資する画像データを収集する桟橋上部工点検用ROVを開発した。また、撮影で取得する膨大な写真を扱う内業を支援する点検診断支援システムを開発した。
○港湾工事で発生する材料を活用した生物共生干潟の創出/東亜建設工業㈱/西迫 明範
本事業は、阪神港神戸区において港湾工事で発生する建設副産物を再生材料として活用した親水性干潟を創出し、港湾整備事業と環境再生の両立を図るものである。現在行われている港湾整備事業において、重力式防波堤の撤去工事に伴って発生する建設副産物を近隣の水運施設内に構築する親水性護岸の材料として再利用し、生物共生干潟の創出に取り組んだ。本稿では、有識者や、地元漁業協同組合、地域小学児童からのさまざまな要望を取り入れた自然共生生物観察の水辺創出について紹介する。

■話題の工法
○ジャイロプレス工法による災害復旧工事事例/㈱技研製作所/竹村 龍一
2019年10月の台風19号により橋脚の流出被害を受けた箱根登山鉄道「蛇骨橋」の復旧工事をもとに、硬質な地盤に鋼管杭を打ち込み橋梁復旧のための土留め工を構築した施工事例を紹介する。

■製品紹介
○進化し続けるVOLVO建設機械/山﨑マシーナリー㈱/野田 瑞貴

○縦横無尽の活躍が期待されるスパイダーブームリフト/ケーティーマシナリー㈱/海老澤純子

■業界情報
○2021年11月度…建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会


2,200円
■特集:大地震に向けたさまざまな対策
○多方向スラリー揺動撹拌工法/安藤ハザマ/足立 有史・西尾 竜文/青山機工㈱/小林 司/新日本グラウト工業㈱/市坪 天士
近年、豪雨や地震などの自然災害の頻発化・激甚化を背景に国土強靭化の推進が図られ、特にセメント系固化改良による安定化対策のニーズが増えている。一方で河川堤防や大規模な谷埋め盛土等は施工規模が大きくなることに加え、施工ヤードの制約による施工性の低下が懸念されるため、効率的な対策の推進に向け、工期や経済性、環境負荷低減に対応した合理的な地盤改良技術の確立が求められている。このような背景から軟弱地盤強化や液状化対策などで近年多くの実績を有しているWILL工法に新たに上部高圧吐出機能を追加することで、撹拌性能を大幅に向上させた多方向スラリー揺動撹拌工法「WILL-m工法」を開発した。本稿では、同工法の概要と粘性土地盤を対象として実施した試験施工について紹介する。

○大規模地震時の石垣の崩壊を防止する補強材/㈱大林組/川本 卓人
グリグリッドは、石垣補強工事における耐震性の向上と文化財的価値の保全を両立できる技術である。栗石層の伝統的構築手法と共存でき、補強範囲を狭くできる。これにより、文化財的価値の損失を最小限に留めつつ耐震性を向上させることができる。

○コンクリート構造躯体への後付け鉄筋定着工法/大成建設㈱/杉山 智昭
構造性能と施工の信頼性に優れ、主筋(主鉄筋)にも適用可能な後付の鉄筋定着工法(Post-Head-Anchor:ポストヘッドアンカー工法)を紹介する。

○地震後の建物健全性評価システム/戸田建設㈱/山本 健史・保井 美敏
建物の振動をモニタリングして、大地震の後の建物の健全性を自動的に評価し、建物ユーザーに情報提供する地震モニタリングシステム「ユレかんち」を紹介する。同システムは、IoT技術を活用して建物の振動データを監視し、地震が発生した際には、データに基づいて自動的に建物の健全性を判定し、webでその結果を情報提供する。これにより、従来の応急危険度判定では調査完了までに相当の時間が必要だったのに対し、当システムを活用することで、地震後即座に建物の継続使用可否の判断ができ、BCPに役立てられる。

○カーボンニュートラル時代の液状化対策/飛島建設㈱/沼田 淳紀
地震対策と気候変動対策は、喫緊の課題である。持続可能で安全安心な社会を構築していくためには、地震対策と気候変動対策を別々に捉えるのではなく、同時に両者の対策を実施していくことが重要だと考える。これを進める上で、木材を大量かつ長期間利用することが有効である。そこで筆者らは、丸太を使って液状化対策を行い、同時に大気中の二酸化炭素を削減する、丸太打設液状化対策&カーボンストック工法(LP-LiC工法)を開発した。本稿では、来るべきカーボンニュートラル時代へ向けた液状化対策について述べながら、LP-LiC工法を紹介する。

○締固めによる液状化対策工法の変遷とその事例/㈱不動テトラ/村上 太基・梅田 洋彰・竹内 秀克
サンドコンパクションパイルはよく締め固まった砂杭を地中に造成することにより、軟弱地盤を改良する工法である。特に砂質地盤に適用する場合には、液状化対策として広く用いられ、過去の数々の巨大地震においてもその改良効果が確認されている。本稿では、時代のニーズに合わせて進化してきたサンドコンパクションパイル工法の変遷と、その事例について紹介する。

○耐震対策における地盤改良工法/ライト工業㈱/茶圓八十志
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では、未曽有の地盤災害がもたらされ、液状化や造成宅地の被害は広範囲に及んだ。その後の災害復興や耐震強化対策において、地盤改良工法は短時間で効率的に進められる工法が求められた。大口径改良が可能なRMP-MST工法に、狭隘地対応の単軸タイプRMP-JS工法を新たに展開し、耐震対策の需要にRMP工法としてさまざまな施工条件に対応している。本稿では、その概要、特長について紹介する。

■技術資料
○鋼床版上グースアスファルト舗装局部補修方法の検討/(一社)日本建設機械施工協会施工技術総合研究所 宇田 陽亮・佐野 昌伴/本州四国連絡高速道路㈱/吉丸 直明
鋼床版上グースアスファルト舗装局部補修方法の検討について紹介する。

○新阿蘇大橋のコンクリート施工における取り組み/大成建設㈱/長尾 賢二・岡本 修一・梁 俊
新阿蘇大橋は、2016年4月に発生した熊本地震により被災した国道325号阿蘇大橋に代わり、旧橋の約600m下流に新設された全長525mの橋梁である。このうち、黒川を渡河する峡谷に計画されたPC3径間連続ラーメン箱桁橋は、最大橋脚高97.0m、中央支間長165mを有しており、本構造形式としては国内有数の規模となる。本稿では、架橋地点特有の厳しい地形・気象条件を克服し、標準工期に比べ約1年4ヶ月の工期短縮を実現した渡河部橋梁の上下部工事に関して、主に約26,000m 3に及ぶ現場打ちコンクリートの施工における取り組みについて紹介する。

○新しいフレッシュコンクリートの流動性評価方法/大成建設㈱/大友 健・畠山 峻一・渡邉 高也/パナソニックアドバンストテクノロジー㈱/清水 堅
生コンクリートの現場受入れ試験として長年行われてきたスランプ試験を代替えするものとして、アジテータトラックのシュートを流下するコンクリートの画像を解析し、AIによりスランプ値を全数判定する手法の事例と評価を紹介する。

○産業用6軸ロボットを用いた3Dプリンティング技術の実用化/清水建設㈱/山本 伸也・小倉 大季・阿部 寛之・菊地 竜・中西 伶奈
供用される柱用埋設型枠の製造に国内で初めて建設用3Dプリンティング技術を適用し、計24体の自由曲面を有する埋設型枠を不良率0%で製造した。製造後には、3Dスキャナにより複雑な出来形を定量的に評価したほか、現場でのコンクリート打込みに使用できることを確認した。これらのことから適用した3Dプリンティング技術の実用性が示された。

○連続ベルトコンベヤー方式の高度化/㈱安藤・間 副島 幸也
日本の高齢化は急速に進行しており、建設業では就労者数の減少、それに伴う熟練技術の維持継承などが懸念され、生産性向上が緊急の課題となっている。本稿では、山岳トンネル工事の生産性向上を目指す連続ベルトコンベヤー方式の高度化について、その取り組み内容と展開状況を紹介する。

○平板型UFC床版の架設および間詰めの施工/鹿島建設㈱/一宮 利通・齋藤 公生・渡邊 有寿/阪神高速道路㈱/岩里 泰幸・川﨑 雅和
筆者らは、超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用いた軽量かつ耐久性の高い取替え用の床版である平板型UFC床版を開発し、玉出入路橋に適用している。この平板型UFC床版を阪神高速12号守口線の床版取り替えに、本線としては初めて適用した。本稿では、UFC床版の概要とともに、専用架設機を用いた床版の架設、ならびに車載ミキサを用いた間詰めの製造と充填について紹介する。
2,200円
■特集:油圧ショベル応用機の用途拡大
○小型伸縮ブームクローラクレーン/コベルコ建機㈱/阿久津大惟
伸縮ブームクローラクレーンはクローラ走行体に伸縮ブームを搭載した移動式クレーンである。小型のものは地下鉄工事現場での敷板鉄板設置など狭所での荷役に用いられている。一方、大型のものはクレーン用途に加え基礎工事用途に広く用いられる。本稿では、伸縮ブームクローラクレーンの特徴・用途について述べ、油圧ショベルをベースとした小型伸縮ブームクローラクレーンについて狭所での作業性、クレーン能力といった相反する要求に応えたCK230SRの取り組みを交えて紹介する。

○油圧ショベルの最新アタッチメント/キャタピラージャパン(同)/三富 亮治
チルトローテータは左右のチルトに加え、360°の回転を可能にする油圧ショベルに装着するクイックカプラで、その自由度の高さから土木工事のみならず、あらゆる現場において作業の効率化・作業精度の向上が期待される。本稿では、今般国内に導入したCatチルトローテータの特長について紹介する。

○新型ハーベスタの特徴/イワフジ工業㈱/坂野 勝
本稿では、2020年10月に販売を開始した新型ハーベスタ「GPH-45Aハーベスタ」の特長を紹介する。

○路網作設の効率化による林業生産性の向上/オカダアイヨン㈱/西川 和
本稿では、昨今の林業市場における課題と、機械化による合理・生産性向上の見解、および新開発のOHBハイブリットバケットシリーズについての特長を紹介する。

○廃プラ専用カッター/東空販売㈱/髙橋 順
本稿では、油圧ショベル用アタッチメントとして、ブルーシートや漁網も切断可能な廃プラ専用カッター、ガジラシャーエコと機械式木材・廃プラ専用カッターのガジラオールブレイドを紹介する。

○林業現場にて活躍するウインチ/㈱南星機械/中重 友和
林業の現場において活躍する機械はさまざまであるが、その中でも地引ウインチはあまり目立つことがないが重要な装置である。本稿では、最新の地引ウインチと周辺器具、使用方法について紹介する。

○油圧ショベルの後付け式遠隔操作システム/㈱カナモト/清水 亮
建設業界では深刻な人手不足とインフラの老朽化による対策の必要性、および大規模な自然災害の多発による社会不安が生じ、働き方改革や労働生産性の向上が望まれている。さらに、2020年から新型コロナウイルスの感染拡大により、人との接触を減らすためリモートワークの必要性が高まっている。本稿では、現在当社が取り扱っている通常の油圧ショベルに後付けできる建設機械遠隔操縦システム「KanaRobo」と、その次世代システムの「KanaTouch」を紹介する。

■技術資料
○4K定点カメラ映像による工事進捗管理システムの開発/安藤ハザマ/木付 拓磨・早川健太郎・佐藤 諒
建設現場の進捗管理を効率的に行うための「4K定点カメラ映像による工事進捗管理システム」を開発した。本システムを防潮堤の盛土工事で試行し、効果を検証した。

○アンカー孔の自動削孔装置の開発/㈱奥村組/三澤 孝史・西山 宏一・有川 健・川澄 悠馬
既設コンクリート構造物の補強工事では、あと施工せん断補強工法や増厚工法等が用いられ、あと施工せん断補強鉄筋や、既設と新設コンクリートの一体性を高めるアンカー筋の挿入孔は、通常、削岩機や電動ハンマードリル等を用いて人力で削孔される。工事によっては削孔数が数千以上となり、機械化・自動化による省力化、効率化が期待されている。また、作業中の粉塵飛散により悪化する作業環境の改善も課題である。今回、せん断補強鉄筋およびアンカー筋の挿入孔を削孔する2種類(大径用、小径用)の自動削孔装置を開発し、RC壁試験体を用いた性能確認実験により性能を確認した。本稿では、本装置の概要および性能確認実験結果について紹介する。

○BIMを連携させた建築生産DXとサービスソリューション/大成建設㈱/池上 晃司
建設会社にとってのBIMが、今後どのような位置づけになっていくのだろうか? DXというキーワードが社会に氾濫する中で、BIMのあるべき姿やどのような存在になっていくかを総括する。BIMが導入されてからの15年近い年月で経験したことや学んだことを活かすべく、BIMを新たなステップへ導く。来るべきデジタル時代にこそ必要なコミュニケーションや人材像に加え、業務フローや新たな概念である「xR」「デジタルツイン」「ICT/センサー」「クラウド」「OS」など今後の建設会社に必要な要素を整理し、建物竣工後のサービスソリューションまでをどのように取り入れていくかを検証した。それらが各社の特色となっていき、次世代のモノづくりの魅力が隠れており、いち早く体感できることが望まれる。

○山岳トンネル工事における防水シート自動施工技術/前田建設工業㈱/水谷 和彦・齋藤 幸成・山本 昂輝・三上 尚悟
今回開発した『防水シート自動溶着システム』は、当社が開発した背面平滑型トンネルライニング工法(FILM:Flat InsulatedLining Method)との組み合わせ技術であり、本稿では、FILMにおける「防水シート展張の自動化技術」、および今回開発した「防水シート溶着の自動化技術」について紹介する。

○ICTを活用した曲面形状のコンクリート構造物の改修事例/真柄建設㈱/菊川 雅司
「i-Construction」の施策の一つであるICT活用の新たな取り組みとして、コンクリート構造物改修工事における適用拡大を図り、ICT建機によるコンクート下地形成を行った。対象となる既設固定堰(S字の曲面形状、無筋コンクリート)の施工に3Dマシンコントロール油圧ショベル(3DMC)を導入。本稿では、3次元計測データを活用し、3DMCによる衛星測位システムを用いた自動制御で改修工事の生産性を飛躍的に向上させた事例を紹介する。

○モール・シールドビルダー工法/三井住友建設㈱/山地 宏志・中森純一郎・野澤 是幸
工事期間が限定される水路トンネルの補修には、プレキャスト部材による内面補強工法が効率的である。しかしながら、水路トンネルの大半は、内空断面10m2未満の小断面トンネルであるため、部材の運搬・組み立てに供する大型機器の搬入組み立てが困難で、ほとんどこれが実施されることはなかった。筆者らは、現場での小さな工夫を集め、体系化することで、小断面トンネル内でプレキャスト部材の急速運搬・組み立てを可能とするモール・シールドビルダー工法を開発した。この工法の適用により、内空断面9.7m2の水路トンネルで40 ~ 50m区間の内面補強工を7日間以内に完了することが可能になった。

■業界情報
○2021年9月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会

2,200円
■特集:建設・測量における最新の製品・技術の紹介
○傾斜地用シザースリフト/ケーティーマシナリー㈱/海老澤純子
前後左右のレベリングを自動で油圧制御できるクローラーが搭載された傾斜地用シザースリフト。本稿では、これまで難しいと考えられていた場所にアクセスできるため、作業効率が大幅に向上、かつ安全性に優れているALMACRAWLER社製BIBI1090を紹介する。

○無人航空機搭載型レーザースキャナ―を用いた計測技術/㈱キナン/山田 真樹
当社が「Vx20-200」で提供するUAV LiDARソリューションを技術的な側面から紹介する。

○小規模工事でのICT施工バックホウマシンガイダンス地盤改良工事での機械施工のICT化/㈱カナモト 島村 和弥・笹原 久之/㈱岩崎/後藤 紫郁・中村 憲幸
今回、当社は㈱岩崎と業務提携を締結し、岩崎が開発した地盤改良管理システムを導入した。本稿では、今回導入したHemisphere製(㈱UniStrong Japan)がリリースしている3次元マシンガイダンスシステム「Hemisphere製GradeMetrix」と、地盤改良管理システムについて紹介する。

○小規模現場に普段使いのICT建機/㈱トプコンポジショニングアジア/杉本 明
大規模現場のICT施工の導入が進む一方、小規模現場においては3次元設計データ作成まで手が回らないこと、また、ICT建機においても対応する建機自体が比較的大型な重機になること等の理由で遅れている。そこで本稿では、これら課題を解決する機器として、小型ショベルにも搭載可能で現場で簡易な3次元設計データが作成できるマシンガイダンスシステム「杭ナビショベル」を紹介する。

○建設現場におけるICT建機の導入推進/コマツ/高橋 正光/コマツカスタマーサポート㈱/山本 義実
「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」は、安価で、メーカー、機種を問わず後付けが可能であり、既存の従来型建機に取り付けることで、3Dマシンガイダンスやペイロード機能などICT建機と同程度のICT機能を利用できるので、建設現場のICT化を推進できると期待する。また、建設機械のライフサイクルにおけるCO 2排出量は、製品稼働中の排出がおよそ90%と大部分を占めている。当社では、製品(建設機械、鉱山機械、林業機械)稼働時に排出する作業量当たりのCO 2を2010年度比で2030年度までに50%削減することを目標としており、燃費、作業効率の向上を計っている。燃費性能に優れた建設機械として国土交通省の「燃費基準達成建設機械」に認定されたブルドーザー D71PXiを市場へ投入した。燃費と作業効率の向上にて更なるCO 2排出量の削減が期待できる。本稿では、これら二つの新製品を紹介する。

○ICT施工の「今と未来」に応える/日立建機㈱/上野 善継
CSPI-EXPO2021で出品展示した製品とそれに紐づくソリューションについて紹介する。当社が推進するICT・IoTソリューションの総称である「Solution Linkage .」は、顧客の課題である「安全性向上」、「生産性向上」、「ライフサイクルコスト低減」を、顧客とともに解決するソリューションとして位置付けている。

○Smart Compaction Tryangleとその取り組み/酒井重工業㈱/眞壁 淳・遠藤 涼平
締固め品質、安全性および生産性向上への取り組みを総じてSmart CompactionTryangleと称し、次世代技術を活用して転圧管理システムCompactionMeister、緊急ブレーキ装置Guardman、および自律走行式ローラを販売、開発中である。

○ITで取り組む建機メーカーの新たなデータ活用/㈱タダノ/庄司 高士
当社の新しいデータ活用の取り組みについてLiftAPI/BIMを通して紹介する。

○都市再開発やインフラ整備等でニーズの高まる解体市場向け多機能型鉄骨カッター/古河ロックドリル㈱/早川 貴康
多機能型鉄骨カッター「Vc5」を開発し、本年3月より販売を開始したので紹介する。多機能型鉄骨カッター「Vc5」は、3~5tonクラスミニショベル搭載用であり、切れ味の鋭いストレート刃を標準装備。切断・破砕・つまみ作業を高次元でバランス。

○あらゆる自然環境下で安定して使用可能な小型3次元LiDAR/日本信号㈱/田村 法人
MEMS光スキャナECO SCANとTOFによる距離計測を融合した、3D計測が可能な3次元LiDAR「FX10s」の原理、方式、仕様を紹介する。

■技術資料
○AIが固定カメラ画像で建機を自動遠隔操縦/知能技術㈱/大津 良司
ビル街、山間部や地中など、GPSが使えない環境で建設機械を自動走行や自動作業するための簡易で高精度のAIを使った自動遠隔操縦システムを開発した。システムは無人化施工でも使う建設現場に設置される固定カメラを使う。現場を俯瞰した画像をAIが見て、建設機械をラジコン操縦する。オペレータも遠隔地からパソコンに映る現場画像にマウスで走行ルートを設定するだけで、建設機械はそのルートを走行できる。

○サスティナビリティを追求したPC橋梁の開発/三井住友建設㈱/篠崎 裕生・松田 拓
CO 2排出削減と維持管理性の向上を狙い、ポルトランドセメントを用いることなく高強度で低収縮を実現したコンクリート(以下、サスティンクリート)と、錆びないアラミドFRPロッドを組み合わせて,環境負荷の小さい長寿命なPC橋梁を実用化した。サスティンクリートは、150MPa以上の高強度と低収縮を達成し、なおかつ短繊維補強が可能である。今回、2次製品工場でアラミドFRPロッドを緊張材とした実大のプレテンション桁製造に目処をつけた。

■話題の工法
○建設業界で求められる非開削工法・機械/岩下産業㈱/岩下 武史
テラ・ジェット工法施工会社ほか10社で構成されるテラ・ジェット協会は、平成8年より活動を開始し、埋設管口径が極小口径のものから最大口径に致るまで幅広く、ライフライン埋設を手がけてきた。今日までの歴史を概観しながら、その特徴と概要、具体的な事例について浮き彫りにする。

○既設構造物に近接した特殊な断面形状の線路下横断工事/鉄建建設㈱/山田 宣彦
汐井牧山海岸線Bv新設他工事は、福岡県北九州市が整備する都市計画道路、汐井町牧山海岸線と鹿児島貨物線との交差部に、線路下を横断するボックスカルバートを、非開削のエレメント推進工法の一つであるJES工法により新設する。当該工事ではボックスカルバートの直下に下水道管渠が敷設されており、縦断方向には切土のり面形状に合わせ、横断方向には下水道管渠との離隔を確保するために鍵型形状の構造物を計画した。本稿では、本工事の計画および施工実績について紹介する。

■業界情報
○2021年8月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会
2,200円
■特集:建設現場における危険回避と情報化技術
○アクティブRFICタグを利用した工事現場での重機接近データ分析ツール/北興産業㈱/澤田朋哉
重機作業の安全管理において、ICタグを活用して作業員検知時に音と光で運転手に警報する安全システム+分析ツールである。IoT技術の活用により、作業員の接近履歴データを取得することでき、現状把握とそれに基づく対策により、現場の安全性が向上させることができる。

○安全性向上を実現するヒューマンセンシングAI/㈱LightblueTechnology/川上直人・園田亜斗夢
建設現場の安全性や生産性を向上させるためには、危険性の検知、作業の可視化などが重要である。これらの課題においては、画像解析技術を用いた可視化が有効である。また、事故は人が関係する場所で発生するため人の解析は重要である。本稿では、人にフォーカスした画像解析技術「HumanSensing」を搭載したAI「LightblueSense」を紹介し、安全性と生産性の向上に役立てるための仕組み、提供方法、事例、将来像について紹介する。

○磁界センサを活用した作業員検知警報・停止システム/㈱アクティオ/今関政美・稲葉誠一・安田勇介
事故が発生すれば、現場は事故原因の追究と対策に追われ、一定期間施工を止めざるを得ない。事故を未然に防ぐことが生産性向上への第一歩であると考える。本稿では、過去の重機災害事例から見えた課題に対して、レンタルの観点から重機に後付けできる安全補助装置について紹介する。

■技術資料
○X線CT画像から見えるコンクリートの世界/近畿大学/麓隆行
テレビドラマや科学番組などでより深く現象や要因を明らかにするために、高速ビデオカメラ、MRI、X線CT等の可視化技術を利用する。このとき、見えないものが見えると、わくわくするのではないだろうか。しかも、可視化により得られる情報は「見る」だけにとどまらず、その現象を解明するための多様な情報を有していることは以外と知られていない。著者はこの10年ほど可視化技術の一つであるX線CTに着目し、その多様な活用の可能性から、独自にコンクリート内部からの材料特性の解明や構造物の長寿命化のための情報収集に活用できると考え、多様な計測を試みている。本稿では、撮影原理や建設材料ために製造した装置と共に、コンクリートへの適用事例を紹介する。読者の疑問を解決する一つの手法として、魅力を感じて頂けると幸いである。

○コンクリートの打重ね時間間隔に着目した最適打込み計画シミュレーション手法/大成建設㈱/武田均・渡部孝彦
コンクリートを連続して打ち込む場合には、先に打ち込んだコンクリートに新しいコンクリートを打重ねるまでの「打重ね時間間隔」の管理が重要である。打重ね時間間隔が開くと、打重ね境界面にコールドジョイントが発生し、構造物の品質低下につながることがある。コールドジョイント発生リスクを低減し、施工品質の向上を図るため、打重ね時間間隔が短くなるような打込み順序を自動作成するコンクリートの最適打込み計画支援シミュレーション手法を開発した。本稿では、その手法について紹介する。

○海外現場における地上式LNGタンクの施工/㈱大林組/小西敬・櫻田尚大
台湾政府は、2025年までに脱原発を目指すほかCO 2排出量の多い石炭火力の発電比率を下げ、再生可能エネルギーによる発電を20%、天然ガスを使った火力発電を50%まで引き上げる目標を掲げている。本稿では、その政策の一環である台湾桃園市の容量16万kL地上式LNGタンク2基の施工方法について紹介する。

○JR渋谷駅改良工事第2回線路切換の中央工区施工方法/大成建設㈱/山田広樹/東日本旅客鉄道㈱/図司英明
令和2年5月29日の終電後から6月1日の始発までの54時間で渋谷駅埼京線下り切換工事を行った。中央工区では、与えられた17時間で、この埼京線下り線を最大1.3mこう上・2.6m横移動したことについて紹介する。

○改正ガイドラインに準拠した山岳トンネル用「粉じん濃度測定システム」の開発/東急建設㈱/前村優仁/マック㈱/宮原宏史/㈱東宏/志村大地
「ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドライン」は、令和3年4月1日より段階的な施行が義務付けられている。本稿では、改正ガイドラインに告示された新たな粉じん濃度測定手法の効率化を目的に開発した山岳トンネル用「粉じん濃度測定システム」に関して、システムの構成、およびその有効性を紹介する。

○NNWを用いた鉄筋コンクリートの劣化予測技術/大成建設㈱/堀口賢一・武田均・丸屋剛
本技術によれば、コンクリート構造物の構造条件や環境条件などを入力条件としたニューラルネットワークにより、コンクリート中の鋼材の腐食程度を定量的に評価できる。これにより、コンクリート構造物の現状での劣化度を評価できるばかりでなく、将来の劣化度を予測することも可能となり、コンクリート構造物の適切な維持管理に資することができる。

○山岳トンネルでの切羽作業の安全性と生産性の向上を目指す/㈱フジタ/野正裕介・浅沼廉樹/古河ロックドリル㈱/能代泰範
山岳トンネルの施工は、①発破(装薬孔穿孔、装薬、発破)、②ズリだし、③支保工(鋼製支保工建て込み、吹付けコンクリート、ロックボルト打設)の繰り返しが基本作業となる。これらの作業の中で、ロックボルト打設の次工程が装薬孔穿孔となり、同一機械のドリルジャンボを使用した連続作業となる。このため、ドリルジャンボの3ブームを有効活用し、これらの作業の効率化を図るためにロックボルト打設と装薬孔穿孔を同時に行えるマルチジャンボの開発を行った。本機械を運用することで作業の効率化とともに、ロックボルト打設時の切羽近傍での人力作業も回避することができ、安全性の向上が可能となった。

○油圧ショベル/㈱加藤製作所/早坂広大・椙山達朗
当機は、当社現行ラインアップの12tクラスの後方小旋回機のHD514MR7をベース機とした、コンパクトなボディーと、20tクラスのアタッチメントの組み合わせを可能にした、当社のショートリーチ解体仕様機である。従来機であるHD513MR-6ショートリーチ解体仕様からデザインを一新し、低燃費化、各種操作性の向上、作業性、メンテナンス性の改善を図っている。本稿では、HD514MR-7ショートリーチ解体仕様の主な特長と、その特長から活躍が期待される現場について紹介する。

○遠隔操作技術による法面作業の災害対策/ライト工業㈱/中田隼
国土交通省では建設現場におけるイノベーションや新技術導入による生産性向上を図る取り組みi-Constructionを推進しており、その利活用が加速化している中、当社では危険性のある人力作業を機械化しリスク軽減を目的とした施工システムを開発し、現場導入してきた。不安定な足元の作業では転落事故等の懸念があり、土砂崩れなど崩落性のある環境ではその危険性がさらに高くなる。当社では、そのような危険性に対して迅速性と安全性を高める対策として、遠隔操作技術を採用した吹付システム「ロボショット」と削孔システム「リモートスカイドリル」を開発し。本稿では、各施工システムについて紹介する。

■話題の工法
○鉄道高架橋柱の耐震補強工法/東急建設㈱/笠倉亮太
鉄道コンクリート高架橋の耐震補強工事は、施工スペースの確保が困難な狭隘部や早期解放が必要とされる店舗利用箇所での施工が増加しており、加えて、生産労働人口の減少に伴う、技能労働者の不足が顕在化し、建設工事の生産性向上が求められている。このため、狭隘部等の施工困難箇所に適用可能かつ、施工箇所の早期解放、施工の省力化・省人化を目標とした耐震補強工法「CBパネル工法」を開発した。本稿では、CBパネル工法の概要および補強効果の確認のために実施した載荷試験について紹介する。

■製品紹介
○進化を続ける大割圧砕機/オカダアイヨン㈱/中野陸
時代のニーズに合わせて改良を行ってきた、TS-Wクラッシャーの特徴および改良点を紹介する。

■業界情報
○2021年7月度建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会
2,200円
■技術資料
○山岳トンネルにおける盤ぶくれのメカニズムと対策手法東京都立大学/砂金 伸治
山岳トンネルに発生する変状のうち、トンネルの利用そのものに直接的に影響を及ぼしやすい「盤ぶくれ」に着目し、トンネルの変状に関する概要や盤ぶくれの実例、そのメカニズムについて紹介するとともに、これまでに盤ぶくれに対して行われた対策、そしてトンネルの調査や盤ぶくれの発生に伴う変形等の予測手法等に関して紹介する。

○コンクリートの打重ね時間間隔が打重ね面に与える影響東京都市大学/大村 哲矢
建設現場において、トラブル発生などによりコンクリートが連続的に打設されない場合が見受けられる。そのような場合、脱型後に外観を検査し、打重ね面を介して色違いが生じる程度であればよいとし、縁切れが生じた場合は、コンクリート打設の不具合と判断され、補修が必要となる。しかし、著しい色違い、または、色違いと縁切れの中間もしくは混在の状態など、客観的に明確な判断をすることが困難な場合、補修の要否の判断は監理者の主観に委ねられる傾向にある。よって、本稿では、打重ね時間間隔を3時間までとした試験体、およびコア抜き試験片を対象に実験を行い、非破壊試験結果および載荷試験結果の関係について紹介する。

○建設現場におけるダンプトラックの自動運転実証/㈱大林組/小河原暁彦
ダンプトラックの運転手不足への対応として、現在当社は、ダンプトラックの自動運転システムの開発を自動車メーカーと共同で進めている。GNSSやLiDAR等の測位やセンシング技術により基本走行技術を有したダンプトラックの自動運転システムを開発し、実際に建設現場において有人ダンプと混在走行させることで実用化に向けた実証試験を行った。本稿では、その取り組みについて紹介する。

○富沢大橋における充填シミュレーションおよびこわばり低減剤の適用/清水建設㈱/今井 遥平・長谷川高士・浦野 真次・中島 航
富沢大橋(福島)の竣工工事で、実施工開始前に充填シミュレーション・モックアップ試験・こわばり低減剤の検討によって実施検証をすることができた。その結果、過密配筋部の実施工においても、充填不良を防止することができた。さらに、充填シミュレーションにおいては、モックアップ試験との併用により、シミュレーション精度を確かめることができた。今後は充填シミュレーション単体での使用により、過密配筋部での充填検証が容易となることが実証された。本稿を通して、充填性向上に寄与できれば幸いである。

○穿孔作業の集中管理による山岳トンネルの発破技術の高度化/㈱安藤・間/谷口 翔
山岳トンネルの施工は、いまだに多くの部分を熟練作業員の技能に頼っている現状があり、近年は、熟練作業員の減少や新規入職者の不足への対応が喫緊の課題となっている。このような背景のもと、当社は、ICTにより山岳トンネル工事の生産性を飛躍的に高める取り組みとして、「山岳トンネル統合型掘削管理システム」の開発を推進している。その一環として、トンネル坑内に設置した中央制御室に施工データを集約して穿孔作業を集中管理するシステムを構築し、国土交通省中国地方整備局発注の玉島笠岡道路六条院トンネル工事に適用した。本稿では、その技術概要、および現場適用の状況について紹介する。

○MRデバイスを用いた水路トンネルひび割れ展開図作成システムの開発/三井住友建設㈱/大津 愼一
当社では、水路トンネルの維持管理に伴う調査/点検業務の効率化や省力化に対応するために、MRデバイスなどを活用した技術開発を進めている。本稿では、以前より開発を進めるMRデバイスによるナビゲーションを改良し、点検状況を記録したデータをもとにひび割れ等の位置を推定する技術について紹介する。

○RCシェル構造物の性能評価と数値解析手法/名城大学/武藤 厚
RCシェルの概要として、基本事項~構造設計・性能評価に関する事項を紹介する。

○空気注入不飽和化工法による既設小規模建築物の液状化対策/豊田工業高等専門学校/小林 睦
既設の住宅の液状化対策では工法の制約があり、しかも高価であると言われている。そこで、本稿では、狭隘地での施工を考慮した空気注入不飽和化工法の可能性を探るための模型実験例を紹介する。

○ASRを生じたはり部材の耐荷力評価/大阪工業大学/三方 康弘
近年、ASRを生じた構造物において、せん断補強筋の破断が確認されている。しかしながら、ASRを生じたはり部材においてせん断補強筋の破断を再現させた場合や、PC部材のせん断耐力に関する知見が少ないのが現状である。そこで、ASRを生じたPRCはり部材のせん断耐荷特性の評価を試みた。さらに、はり供試体からコア採取を行い、X線CT撮影によりASRによるひび割れ性状について把握した事例を紹介する。

○土木分野におけるRC中の鋼材腐食診断/九州大学/濵田 秀則
コンクリート構造物における“鋼材腐食診断と防食の考え方”が記述されており、既往の数多ある知見を整理してコンパクトにまとめたものである。筆者自らのこれまでの経験も踏まえて、“鋼材腐食診断”についての現状を総括するとともに、筆者が日頃考えていることも含まれている。なお、本稿は筆者が“コンクリート工学”の2021年5月号(日本コンクリート工学会発行)において発表した原稿をコンパクトにまとめたものである。

○コンクリート構造物の予防保全のための環境外力評価/鹿児島大学/山口 明伸
コンクリート構造物の予防保全のためには、構造物に発生している、あるいは発生する可能性のある劣化機構を予め想定したうえで、「潜伏期」や「進展期」などの構造物の変状が顕在化する前や変状の程度が小さい段階で構造物の性能低下の状況を的確に把握し、将来の劣化進行予測や必要な対策を実施することが極めて重要である。具体的には、対象とする構造物に発生し得る劣化機構を選定したうえで、その劣化機構に対する環境外力の「作用力」と、構造物あるいはその部位、部材が有する「抵抗力」をそれぞれ適切に評価し、それら比較検討することで将来の劣化進行予測と対策の要否判断を行うことになる。ただし、作用力には、単に地域や立地条件などのマクロ・メゾ環境レベルの影響だけでなく、部位、部材ごとのミクロ環境の影響も考慮する必要がある。本稿では、塩害を例として、コンクリート構造物の環境外力とその評価手法について紹介する。

■製品紹介
○作動油飛散事故が起きてからの対応ではなく、起きる前の対策を追求/㈱東名アーネスト/林 宏且

■業界情報
○2021年6月度 建設機械出荷金額統計/(一社)日本建設機械工業会

2,200円
■特集:最新の遠隔映像、遠隔操作技術
○300kmの長距離操縦が可能な遠隔システム/コベルコ建機㈱/上村 佑介・山﨑洋一郎・藤原 裕介/北海道総合通信網㈱
北海道において総延長約2万km超の自社保有光ファイバ網を運用する北海道総合通信網㈱と、過疎化が進みつつある広大な北海道内の産業・就労問題の改善を想定ケースとした重機の遠隔操作を試行したため、その活動内容を紹介する。

○ダム建設現場における各種建設機械の無人運転化への取り組み/㈱大林組/小河原暁彦
ダム建設現場にて実施した各実証試験の取り組みについて紹介する(5G通信技術を活用した各建機の遠隔施工、自動運転ダンプトラック運行、クレーン自律運転システム)。

○ブレない遠隔支援ソリューション/㈱ザクティエンジニアリングサービス/奥 智岐
昨今、活用が広がっている映像を使った遠隔臨場、遠隔立会などの遠隔作業支援システムの導入課題に対し、解決策として当社独自技術搭載のブレない業務用ウェアラブルカメラと、新たに提供を開始したXactiクラウドサービスの組み合わせによるソリューションの導入メリットを紹介する。

○遠隔・自動化のためのシステムプラットフォーム/日立建機㈱/井村 進也
建設機械の多様な遠隔・自動化を実現するために、施工現場でオペレータが作業時に行っている「認識・判断・実行」を機械システムが行えるようにしたシステムプラットフォーム「ZCORE」(ズィーコア)を開発した。ZCOREは多様なセンサやアクチュエータを接続できる構成になっており、容易に機能拡張やカスタマイズを行うことができる。ZCOREを適用したプロトタイプ機を開発し、遠隔操作、マシンコントロール、自律運転を実現できることを確認した。

■技術資料
○次世代レジリエントRC造構造/芝浦工業大学/石川 裕次
2011年Christchurch地震の教訓を経て、これまでの耐震設計の設計概念を超えて、次世代レジリエントRC構造として高強度鋼繊維補強コンクリート(SFRC)構造に関する研究を紹介する。そして、その鋼繊維を収集する画期的な建設機械を合わせて紹介する。

○ダム貯水池における流木の沈木化と堆砂進行に伴う洪水吐の閉塞リスクに関する研究/京都大学/角 哲也・小柴 孝太/(国研)土木研究所/高田 翔也/㈱セア・プラス/村上 桂山
ダム貯水池における沈木は、従来大きな課題ではなかったものの、土砂と沈木が複合的に作用することで、洪水吐きゲートや各種取水設備の障害となりうる。現在、ダム貯水池における流木の沈木化と堆砂進行・ゲート閉塞リスクの発生メカニズムについて研究を進めている。本稿では、貯水池内の沈木の動態を把握するために、堆砂測量に用いられるナローマルチビームソナーを用いた沈木探査手法の開発を行った結果について紹介する。

○山岳トンネル工事における女性の活躍/㈱奥村組/阿部 友美
労働基準法の改正と技術革新による省人化の促進などの影響により、近年は山岳トンネル工事で女性技術者が従事するようになった。課題が散在する現状にあって、施工のさらなる自動化等に期待する部分は少なくない。本稿では、実際に山岳トンネル工事に携わる立場から、山岳トンネル工事における女性の活躍の現状と課題について紹介する。

○小土かぶり帯水未固結地山を全断面掘削早期閉合工法とICT技術で突破/清水建設㈱/白井 隆裕・垣見 康介
新東名高速道路高取山トンネル西工事のトンネル坑口から約230mの小土かぶり帯水未固結地山区間に全断面掘削早期閉合工法を採用することで、早期のトンネル安定化を図るとともに直上の供用市道などへの影響を最小限に抑制した。また、最新ICT技術の活用として、掘削補助工(注入式長尺鋼管先受け工)においてマシンガイダンス機能を搭載したコンピュータジャンボを活用することで、施工の省力化、安全性向上を図った。

○高尾川地下河川築造工事における連続多急曲線シールドの施工/㈱安藤・間/荒東 伸一
高尾川地下河川築造工事は、高尾川の河川直下に延長約1.04km、外径φ6.0mのトンネルを泥土圧シールド工法で構築するものである。本工事は川幅の狭い河川直下を縦断するため、連続する多数の急曲線施工(R=16~60m、27ヶ所)や、硬質地盤(風化花崗岩)の掘進といった非常に厳しい難条件下でのシールド工事であった。

○滑走路直下を横断するシールドの計測管理/清水建設㈱/安井 克豊
羽田空港内の不均質で超軟弱な埋立地盤において、供用中の滑走路などの重要構造物の直下をシールドが通過するため、これらの重要構造物への影響を最小限に抑えることが求められた。本稿では、シールド掘進に伴うA滑走路への影響評価方法と計測管理結果を紹介する。

○コンパクトな車体と機能性・安全性・快適性の向上を追求した8ton吊りクローラクレーン/㈱前田製作所/東福寺 望・中園 豪気・竹内 直樹
最近、欧州や豪州で8ton吊りクローラクレーンの市場要求が増してきたほか、国内でも代替、および新規の需要が見込めるため、当社では最新型エンジンでの開発に着手した。狭所や地下などラフテレーンクレーンや大型クローラクレーンが入れない現場での使用に期待が寄せられている。本稿では、コンパクトな車体を最大のコンセプトに開発を進め、安全性と快適性を追求し、2020年3月発売に至った、当社最大吊り能力となるクローラクレーン「CC1908S-1」を紹介する。

○国道42号尾鷲第4トンネル南部工事における施工事例/前田建設工業㈱/松澤 郷至
国道42号熊野尾鷲道路(Ⅱ期)の尾鷲第4トンネル(全長2,471m)のうち、尾鷲第4トンネル南部工事(延長1,009.6m)は坑口部周辺が採石場跡地で、坑口部約80m区間においては閉山時に盛られたルーズな堆積土砂により構成される。一方で、坑口部以深のトンネル一般部は、非常に硬質な花崗斑岩で構成されるといった、特殊な地形、地質条件であるため、坑口部とトンネル一般部のそれぞれで、多様な対策が必要となった。これらに対して、実施した各種対策や機械化・省人化への取り組みにより、2018年4月の薬液注入の施工開始より620日の期間を要して貫通、852日の期間を要して竣工に至った。本稿では、これらの取り組みについて紹介する。
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商品情報・内容

  • 出版社:日本工業出版
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • サイズ:B5判

■ 建設機械と機械施工の専門誌

本誌は、建設機械と建設の機械化施工を中心として工法、環境、公害、安全、保守等の関連技術との接点をわかりやすく体系づけ、施工者、建機メーカ、現場管理者からオペレータにいたるまで、相互の理解に役立つよう編集しております。 雲仙普賢岳での建設機械の無人化運転の進歩、震災復興に係わる耐震補強施工技術の問題、公共工事コスト縮減対策と建設機械との係わり、建設CALS、建設副産物リサイクル等、読者にとって目の離せない情報源であると確信します。

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