農業と経済 発売日・バックナンバー

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1,870円
■特集
たがための農林業──多様な生きものとの共生が生み出す価値
……田村典江+坂本清彦+鎌田磨人+秋津元輝 責任編集


■Ⅰ 多様な生きものとの共生のうちにある農林業

●1 いま、なぜ「たがため」の農林業を問うのか
──人新世を生き延びるための農林業再考……田村典江

●2 環境人文学におけるマルチスピーシーズと「more-than-human」思考の動向
──生きものと向き合う農林業の未来を考える……ルプレヒト・クリストフ

●3 あなたが生きものであることを学ぶ農業
──小学校農業科の取り組み……中村桂子

▪コラム1 「農業が農業である」ことを「生命誌論」から考える
──守田志郎・宇根豊による「農の思想」の現代的意味……西川芳昭

▪コラム2 有機農家グループ「TAGATAME」の共生型有機農業
──持続可能なオーガニックの町を目指して……岡本菜那・小泉沙耶


■Ⅱ 生きものの視点から見る農林業

●1 豚の身になって考える相互依存の食世界
──耕作放棄地に豚を放つ実践から……秋津元輝・氏本長一

●2 対話に基づく在来知と科学知の連携が拓く農業の持続可能性
──遅れてきた田んぼ研究者のフィールドノートから 大塚泰介

●3 日本の農業とともにあるミツバチを含む多様な生態系のつながり
──ポリネーターと蜜源植物の視点から考える……眞貝理香

●4 多様な微生物との共存・共生による持続可能な農業
──「見えないパートナー」の機能と可能性……木村重光

▪コラム3 人間と昆虫の協働としてのIPM
──天敵を活用した総合的な害虫管理の仕組み……長坂幸吉

▪コラム4 滋賀県「魚のゆりかご水田プロジェクト」による地域社会のレジリエンス向上
──機能を再構築するプロセスがもたらす価値……金尾滋史


■Ⅲ 森林利用と林業の新しい姿

●1 森林サービス産業という新たな枠組み
──森林空間の価値を開く林業経営の可能性……高山範理

●2 新たな森の利用者たちが促す地域活性化と多業種展開
──四つの事例から読み解く方向性と可能性……平野悠一郎

●3 山菜・きのこが森の恵みであり続けるために
──森林や住民との関わりへの着目が拓く可能性……齋藤暖生

▪コラム5 森のようちえんの森林利用
──「自然の中に共にあること」を感じる保育……丹羽英之


■Ⅳ 「人間以外」を含めた地域の取り組み

●1 コウノトリの飛来が変える地域の暮らし
──生きものを冠したローカル認証を媒介とした制度的増幅の可能性……大元鈴子

●2 棚田や段畑の石積みを通じた生物多様性への貢献
──価値と技術を広めてつなぐ「石積み学校」の経験から……真田純子

●3 地域住民と生物多様性の相互作用による農業・土地利用の形成
──高知県梼原町の農地維持と地域資源循環の仕組みに学ぶ……新田直人

▪コラム6 土を育てて作物を育てる
──農を人の手に取り戻す有機農業……高谷裕一郎



■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
■「令和の米騒動」の実態と要因を分析し、食の安定的かつ持続的な供給に向けた対策を提示する解説書の決定版!

ロシアのウクライナ侵攻を一因とする食料とエネルギーの供給制約が世界的な食料価格の高騰を招き、複数の国で食料を十分に確保できない「食料危機」が生じている。日本も同様に食料価格「危機」下にあり、さらには主食である米の供給不足と価格高騰「令和の米騒動」も重なって、食生活はもちろん暮らし全体の逼迫が懸念されている。本特集では、「なぜ食料価格が上がったのか、どうすれば下がるのか」という消費者の疑問に答えることをめざし、食料価格「危機」の要因と対策について解説する。


■特集
食料価格「危機」をいかに乗り越えるか
──安定した生産・供給・消費のために
……辻村英之+松平尚也+大槻慶 責任編集


■Ⅰ 価格高騰で逼迫する食と暮らし

●1 世界的な食料価格上昇の要因と世界のフードセキュリティに与える影響
──国際社会および各国・地域政府の対応策を考える……小泉達治

●2 40年ぶりの大幅な物価上昇をいかに乗り越えるか
──安心して暮らせる社会の実現に向けた展望……大槻慶

●3 食料価格高騰の実態および消費者が被る影響と対応の分析
──購入量・頻度の抑制や代替品活用等による生活防衛策……ガンガ伸子

●4 食料価格はなぜ上昇し、どのようにすれば低下するのか
──価格上昇の要因と対応策

▪コラム1 野菜価格の高騰とその対応策
──価格下落局面での生産縮小を抑える仕組みの必要性……坂爪浩史

▪コラム2 国際市場における小麦価格の動向
──コロナ禍以降の不確実性下における小麦市場……古橋元

▪コラム3 水産物の価格はなぜ上がるのか
──供給不足と原価高騰を乗り越える対策の検討……有路昌彦

▪コラム4 果物価格の値下げが困難な現状をいかに乗り越えるか
──求められる補助金の充実と環境整備……種市豊

▪コラム5 牛乳・乳製品価格高騰の要因と課題
──「合理的な価格形成」の困難さをどう克服するか……清水池義治


■Ⅱ 「令和の米騒動」の生産・流通裏事情

●1 座談会 持続的な生産と消費のための適正価格を考える
──「令和の米騒動」の要因と対策の検討から
……磯田宏+鎌谷一也+国枝玄+藤間則和+柳下信宏+松平尚也+辻村英之

●2 「令和の米騒動」の実態と今後の米政策への示唆
──気候変動を見越したゆとりある生産の必要性……松平尚也

●3 「令和の米騒動」による卸・流通・販売業界への影響
──市中相場と流通状況の分析から……熊野孝文

●4 米価格の上昇はいつまで続き、どうなれば低下するのか
──米価下落の可能性と米生産の持続性の検討……冬木勝仁

●5 米価格高騰の根本要因とその対策を探る
──量的不足をめぐる数値解析と政策課題の整理から

①米価高騰の要因分析と米増産方針
──天災と人災の数値解析から……荒幡克己

②米価高騰の要因とコメ政策再構築のための課題
──持続可能な制度設計に向けた整理……伊藤亮司


■Ⅲ 「農業者適正価格」と「消費者適正価格」とを近づける

●1 欧米における農業支援政策の動向
──日本における適正価格のあり方への示唆

①欧州共通農業政策(CAP)の取組
──CMO規則とUTP指令を中心に……浅井真康

②アメリカにおける経営支援プログラムの動向
──PLC・ARCと農業保険を中心として……吉井邦恒

●2 欧米における食料援助政策の動向
──食料不安と価格危機の克服に向けた示唆

①EUにおける困窮者向け食料援助制度
──食料支援のプログラムおよび基金の概要と課題……豊嘉哲

②アメリカにおける国内食料支援政策
──農務省の三大プログラムと民間団体によるフードバンクの概要……佐藤千登勢

●3 「食料システム法」概説
──食料の合理的な価格形成による持続的な食料供給の実現……木村崇之

●4 生産・流通維持のための食品価格上昇を消費者が受け容れるには
──不偏的な情報と社会的議論、意識醸成の必要性……鬼頭弥生

●5 もやしの適正価格の実現に向けた理解醸成と買い支えの取り組み
──生産者団体の情報発信と生協の取引実践に着目して……則藤孝志

●6 コメの「適正価格」をめぐる葛藤と展望
──価格抑制と直接支払……西川邦夫

●7 討議型価格形成によって見出す持続可能な米の「妥結価格」
─農業者「適正価格」と消費者「適正価格」の乖離を超えて……辻村英之

▪コラム6 持続的な食料システムの構築に向けて消費者の理解を得るために
──フェアプライスプロジェクトの取組……築地美佳
1,870円
鮒寿し、おやき、五平餅、笹巻、いぶりがっこ、太巻き……。自然的・社会的・文化的環境に基づいて、日本各地の人びとが生み出し食べ続けてきた「郷土食」。地域振興や食育など多様なかたちで注目されている一方で、社会環境の変化や原材料および作り手の減少等により存続が危ぶまれる食も出てきている。こうした「郷土食」について、広く普及し変容していく「開放性」、真の地域性や伝統性を問う「真正性」、そして長く食べ続けるための「継承性」の視点から、多角的かつ総合的に見つめ直し、その未来を展望する。

■特集 「郷土食」を見つめ直す
 ──開放性、真正性、継承性
 ……中村貴子+大石和男+柏尾珠紀+中塚華奈 責任編集

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​■巻頭言
特集に寄せて
「郷土食」の再検討から展望する食の未来
……中村貴子・大石和男・柏尾珠紀・中塚華奈


■Ⅰ あらためて問う「郷土食」の現代的価値

●1 「郷土食」の価値と課題、可能性を考える
   ──長野県小川村のおやきの事例より……古家晴美

●2 郷土食の文化的・社会的価値の再編
   ──福井県嶺南地方のへしこなれずしを事例として……濵田信吾

●3 郷土食の歴史的変容と伝承・継承のあり方
   ──千葉県上総地方の太巻きの事例から……北野収


■Ⅱ 「郷土食」を軸とする地域振興

●1 滋賀県におけるフナズシの継承と普及に向けた取り組み
   ──郷土食を通じた地域社会・文化の維持と振興……柏尾珠紀

●2 農村女性による「郷土食」商品化の今日的意義
   ──食べられる場の提供と世代を超えた継承への貢献……澤野久美

●3 郷土食を活かしたガストロノミー・ツーリズムの可能性
   ──徳島県三好市に見る秘境と伝統食と観光……尾家建生

○コラム1 宿る誇り、息づく食の知
 ──「ままんま博」が映し出す奥会津の食文化……田﨑治

○コラム2 ご当地グルメで地方を元気に、地方から日本を元気に
 ──B-1グランプリが目指すもの……野瀬泰申


■Ⅲ  環境変化と「郷土食」の持続可能性

●1 在来作物および郷土食の保全・継承策を考える
   ──「創造」と「保守」のバランスのとれた実践の必要性……江頭宏昌

●2 環境変化に伴う資源枯渇がもたらすソウルフードの危機
   ──明石におけるイカナゴを中心に……鷲尾圭司

●3 イタリアの郷土食運動としてのスローフード運動
   ──三つの活動から学ぶ持続可能な食と地域のあり方……大石尚子

●4 食材生産・調達・流通システムの近代化による郷土食への影響
   ──滋賀県琵琶湖の鮒ずしを事例に……副島久実

○コラム3 学校給食を通じた郷土食・行事食による食育
 ──地域の食文化をつなぐ兵庫県宍粟市での取り組み……田路永子

○コラム4 滋賀県東近江市で新たに生まれた「ご当地そば」
 ──個人的活動から地域に定着した現代的郷土食……柏尾珠紀


■Ⅳ 「郷土食」を継承することの意味と意義

●1 庄内地方の笹巻の伝承に見る知識と技術・文化
   ──「郷土食」概念をめぐる再検討の必要性……服部比呂美

●2 継承され郷土食として定着した宗教行事由来の食
   ──長野県における涅槃会の行事食「やしょうま」……中澤弥子

○コラム5 初午行事と結びついた栃木の「しもつかれ」
 ──歴史と地域性を色濃く映す郷土食……齋藤恒夫・小川智


■Ⅴ 社会経済制度の変化による「郷土食」への影響

●1 食品衛生法改正が伝統的製造技術に与える影響と持続可能性
   ──食の安全と伝統技術継承の両立をめざして……今城敏

●2 食品衛生法改正後の郷土食の維持・発展に農産物直売所が貢献する可能性
   ──農村女性グループによる漬物製造の継承事例から……金東壹

○コラム6 「漬物力・漬物愛」で郷土食衰退の危機を乗り越える
──秋田県横手市における漬物文化継承支援の取り組み……松浦崇


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換
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■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
■特集 気候危機時代を食べのびる──生産適応と緩和対策
    ……秋津元輝+須藤重人+北川太一 責任編集

私たちは確実に気温上昇する世界に生きており、それに起因する酷暑や豪雨、干魃など気候変動をリアルタイムで経験する時代において、持続可能な生存に向けた確実な食料確保という課題に直面している。気候変動にどう対応し食料生産を維持するのか。食料の流通・消費等の食料確保のための活動が地球の温室効果の約4分の1を占めると計算されるなかで、何をどのように食べるべきか。本特集では、短期的な対処が迫られる気候変動問題に焦点をあて、対応と抑制の観点から食料確保の現状と未来を考える。

■Ⅰ 気候変動による食と農の危機を乗り越えるために

●1 座談会 気候危機時代をいかに食べのびるか
   ──適応と緩和の両側面から考える食と農の未来
   ……飯泉仁之直+喜屋武誠司+蔵麻衣奈+Mayu+須藤重人+秋津元輝

●2 気候変動と農業生産の歴史的関係から考える危機への対応
   ──数十年周期の変動に対する社会の脆弱性に学ぶ……中塚武

●3 食料システムに起因する気候変動とその対応策をめぐる検討
  ──持続可能で健康な食の未来に向けて……田村典江


■Ⅱ 食料生産の現場における気候変動への適応

●1 地球温暖化が日本の水稲生産に及ぼす影響とその対策
   ──地理的状況、経済・社会的制約に応じた検討……増富祐司

●2 気候変動時代のコメ品種開発と販売戦略
   ──5道県の品種開発・品種選択・栽培管理の検討から……秋津元輝・齊藤卓也

●3 気候変動に対応した「適地適作」
   ──高精度かつ定量的な気候・気象データの活用が開く可能性……越智正昭

●4 気候変動による水産物供給の変化とその対策
   ──戦略的な適応力向上で激甚化を乗り越える……中田薫


■Ⅲ 食料生産に起因する温室効果ガス排出の緩和

●1 地球温暖化と日本の米作
   ──水田から発生するメタンの抑制法とコメの安定供給策……須藤重人

●2 家畜飼養から発生する温室効果ガスをいかに抑制するか
   ──五つの削減技術にみる可能性……荻野暁史

●3 作物栽培とそれに付随して排出される温室効果ガスをどう削減・抑制するか
   ──持続可能な農業の実現に向けた分析と検討 内田晋

●4 Jブルークレジットでめざす豊かな海
   ──制度の特徴と認証・取引実績、将来展望……桑江朝比呂


■Ⅳ 食の選択と消費から気候変動を緩和する

●1 あなたの食が地球を変える
   ──フード・マイレージから見えてくるもの……中田哲也

●2 気候変動緩和に貢献する食事のあり方
   ──持続可能で健康的な食事とは……林芙美

●3 温暖化抑制対策としての菜食主義
   ──栄養摂取状況および地球環境に与える影響の検討……村上健太郎

○コラム1 温室効果ガス削減の取組を「見える化」する
      ──環境に配慮した農産物の目印“みえるらべる”……藤田このむ

○コラム2 気候変動に適応した亜熱帯果樹の栽培可能性
      ──大阪府内におけるパッションフルーツの試験栽培事例……高井雄一郎

○コラム3 気候変動を抑制する手段のひとつとしての食品ロス削減
      ──未利用野菜の活用と食品ロスとの関係性……種市豊


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換
第2部 食農システムの転換をめざすアジア諸都市⑴
ジャカルタ大都市圏(インドネシア)……メイデスタ・ピトリア/久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑯


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
■特集
農と食の「ジェンダー」を考える──多様性と交差性の視点から
……岩島史+靍理恵子+森真里+安里和晃 責任編集

「ジェンダー平等」や「女性活躍」が言われて久しい。しかし現実には、国や地方自治体の政策決定から地域社会、各家庭内での意思決定に至るまで、「日本人で、健康で、かつ年長の男性」がその大部分を専有している状況にみえる。とくに農業・農村においては、性差に加えて社会的属性がもたらす立ち位置の差が存在し、それが「区別」ではなく「差別」につながっている現実がある。
この状況を踏まえ本特集では、農業生産の現場から食として消費者の手に届くまでの過程で、「女性であること」や「男性であること」は、その他の社会的属性と交差しつつ、どのように経験され、そこにどんな矛盾や問題が存在しているのかを捉える。そのことを通じて農と食の「ジェンダー」に関する論点を提示し、問題が生じる原因と仕組みの解明をめざす。


■巻頭言
特集に寄せて
なぜ、今、「ジェンダー」と「インターセクショナリティ」の視点に立つのか
……岩島史・靍理恵子・森真里・安里和晃


■座談会
農業・農村・食品流通組織におけるジェンダー問題
──多様なすべての属性が尊重される社会を目指して
……池上甲一+勝野美江+寺岡聡希+福井浩+古川玲子
  +山﨑容子+靍理恵子+岩島史


■Ⅰ 不可視化されてきた農と女性──資本主義における位置づけ

●1 村から世界を組み立て直す
   ──その道具としてのフェミニズム……藤原辰史

●2 農業・農村研究におけるジェンダー視点導入の到達点と課題
   ──農山漁村女性の「状態」や「実態」の記述の向こうへ……中道仁美

○コラム1 資本主義の歴史における食・農・女性
      ──バナナの生産と消費の交差をめぐる分析から……久野愛


■Ⅱ 農業の担い手たちの不公正の超え方
   ──大規模経営・農業委員・女性農業者

●1 北海道の大規模経営地帯における
   夫婦間パートナーシップ型農業の現状と可能性……小内純子

●2 農業委員の活動における「女性向き」・「男性向き」の役割と分業の実態
   ──ジェンダーバイアスの解消と克服に向けて……佐藤洋子

●3 女性酪農家の労働と経営を支える組織とネットワークの意義
   ──岡山県の4名の女性酪農家の経験から……大竹晴佳

●4 農村女性をエンパワーメントする集団やネットワークの再評価
   ──福島県二本松市「あぶくまの里 農ganic女子」の事例から……靍理恵子


■Ⅲ 農的くらし・田舎暮らしにおける不公正──外国人・移住者・女性

●1 向老期を迎えた新潟のフィリピン人結婚移民の農業
   ──脆弱な経済基盤や構造的差別に対応する複数収入源の確保……大野恵理

●2 農の「周辺」から「中心」へと活躍の場を広げる女性たち
   ──栃木県にみえる農村地域の地殻変動……西山未真

●3 日本のマイノリティたちによる農業および農的営みに見る課題
   ──交差性の視点が日本の食と農に改善をもたらす可能性……瀬戸徐映里奈


■Ⅳ 農と食のケアの倫理を可視化する

●1 フェミニスト・ポリティカル・エコロジーの視点から考える日本の農と食
   ──ケアから食農システムの危機を乗り越えるアプローチ……岩島史

●2 「お母さんたちの運動」を包摂性から再考する
   ──有機農業を「食べて支える」提携運動におけるジェンダーの課題と展望……山本奈美

●3 日本の農と食を支える外国人労働者の「失踪」問題をめぐる考察
   ──受け入れ体制と労働構造に関わる制度的課題の解決に向けて……安里和晃

○コラム2 沖縄・石垣島における防衛体制の強化による
      食と農、暮らしへの影響……山里節子


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える
    ──担い手たちの群像

■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
2021年の「みどりの食料システム戦略」で2050年までに有機農業の実践面積を全耕地の25%にする目標が掲げられて以降、有機農業への関心が高まっている。しかし実際に実現する方途について、明確なイメージが共有されているとは言い難い。本特集では、日本の有機農業や自然循環型農業の豊かな歴史のなかで培われてきた思考や技術を継承しつつ、現代的・世界的な課題や論点も踏まえたうえで、農と食からの社会システム転換および消費側の意識改革の必要性を含めて、「本気」の有機農業の拡大について検討する。

■特集 本気の有機農業「25%」実現にむけて
 ──思考、技術、システム転換
 ……秋津元輝+松平尚也+宮浦理恵+中村貴子 責任編集

■解題──特集のねらい
有機農業を鍵として食農システム転換をめざす……秋津元輝

■現状と課題の把握
転換期を迎える日本の有機農業
──多様な事業者・関係者の協働の先に見える可能性……大山利男

■座談会
慣行農業から有機農業、アグロエコロジーへ
──持続可能な社会を支える持続可能な農業の実現
……秋山豊+小口広太+三好智子+村本穣司+秋津元輝+松平尚也

■推進・普及のための施策と体制の検証
日本の有機農業をめぐる政策と反応
──支援・普及・拡大体制にみえる国の「本気」度……中塚華奈


■Ⅰ 有機農業技術の前線

●1 有機農業を発展させるために有効な技術革新のあり方を考える
──集約化による農業生態系の強化が拓く可能性……小松﨑将一

●2 無化学肥料・無農薬農業による
持続的かつ安定的な生産は実現可能か
──リジェネラティブ農業の可能性を評価する研究と理論……吉田太郎

●3 有機農業におけるスマート農業技術導入・応用の可能性
──中山間地域における導入実証プロジェクトの結果から……松添直隆


■Ⅱ 有機農業の普及と継承

●1 有機農業の推進に不可欠な五つの要素とシステム
──兵庫県における有機農業の推進状況と将来展望……西村いつき

●2 有機農業の普及・教育体制の特徴と展開
──民間主導から行政機関併存への変化……松平尚也

●3 慣行農業からの転換を中心とする有機農業取組面積の拡大方策
──求められる選択と挑戦……胡柏

●4 有機農業・環境保全型農業を学べる教育機関
──実践者向けの技術支援と新規参入者の養成

○コラム1 有機農業・保全農についての体系的な学びを提供
福島大学食農学類/大学院食農科学研究科……渡邊芳倫

○コラム2 地域との繋がりを育み、即戦力を養成
島根県農林大学校有機農業専攻……花﨑雪


■Ⅲ 販売と消費の課題と克服策

●1 日本の有機農産物流通の現況と課題
──国内有機農業生産拡大への備えとして……高橋太一

●2 JAによる積極的な有機農業の推進
──人材育成と販売をセットで進める……和泉真理

●3 企業による有機農業進出と社員への提供
──有機農業拡大に民間企業が果たすべき役割と可能性

○コラム3 小売店舗との関係を活かして有機農業に取り組む
イオンアグリ創造株式会社……納口るり子

○コラム4 農業と産地の活性化をめざす有機農場経営と職場CSA
ロート製薬株式会社……辻村英之・井上朋子

○コラム5 生販一体の組織農業で栽培と販売を直結
有限会社類農園……原大輔

●4 有機食品に対する消費者の意識と行動は変えられるか
──環境配慮行動としての有機食品購入の増加に向けて……谷口葉子



■Ⅳ 希望の未来の具体像

●1 有機農業の産地化の方向性と可能性を探る
──イタリアの有機地区でのケーススタディより……李哉泫

●2 一般廃棄物の液肥化・循環利用による有機農業の推進と拡大
──福岡県大木町、みやま市の事例から……中村修

●3 オーガニックビレッジ事業採択自治体が進める
   有機農業産地形成の取り組み

○コラム6 「オーガニック」をビジョンとするまちづくり
京都府亀岡市の環境政策と有機農業政策の特徴……田村典江

○コラム7 多品目栽培から産業化を経てアグロエコロジーへ
兵庫県丹波市の取組経緯と課題……橋本慎司

○コラム8 幅広く多様な取組の歴史を有する「有機農業のメッカ」
山形県高畠町の取り組みと課題……中川恵

○コラム9 自然と共生する農業の楽しさを発信・共有する
福島県二本松市の有機農業推進活動……関元弘

○コラム10 長きにわたる取組の蓄積を活かしてオーガニックシティへ
愛媛県今治市の食と農のまちづくり……安井孝


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑬


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
■Ⅰ 日本の酒の未来を占う

●1 日本の酒の「テロワール性」を考える
   ――地域特性を活かした豊かな飲酒文化の持続に向けて……山﨑朗

●2 お酒と税金との深く密接な関わり
   ――酒税の変遷から見る日本の酒事情……刀禰俊哉

●3 日本の酒消費はこれからどうなるか
   ――多様性とイノベーションが拓く未来……都留康

●4 座談会 製造・開発・発信をめぐる
   新たな取り組みから展望する酒類の未来
   ――日本酒とクラフトビールを中心に
   ……後藤奈美+高橋俊成+田村源太郎+秋津元輝+中村貴子


■Ⅱ 原料生産と製造との関係変化

●1 酒蔵と酒米生産者との直接契約および地元調達の拡大とその意義
   ――調達の安定、価値観や経営哲学の発現による個性の獲得……林芙俊

●2 清酒製造企業の農業参入による原料米生産の目的と意義
   ――地域農業と消費市場の変化に対応する取り組み……大仲克俊

●3 杜氏の歴史と現在
   ――五感と経験に依拠した酒造りから数値化に基づく醸造へ……堀圭介

●4 市民との協働による酒づくり

   コラム1 地元産米でつくる酒を軸に地域を活性化
   ――八王子酒造りプロジェクト「はちぷろ」……西仲鎌司


■Ⅲ 酒とともに文化と風土を発信・輸出する

●1 拡大する清酒の輸出が持つ意味と可能性
   ――ローカルからグローバルへと発展する
     ロールモデルの構築……藤代典子

●2 海外における日本食レストランの拡大と日本酒の普及・消費拡大状況
   ――「地理的広がり」と「質的深まり」の実現に向けて……岸保行

●3 酒と肴(和食)に関わる文化財制度
  ――食文化保護をめぐる考え方と運用の状況……大石和男

●4 酒造組合が取り組む文化と地域の振興
   ――『灘五郷』『伏見』『奈良県』酒造組合による日本酒振興事業……増田忠義


■Ⅳ 酒を基軸にした地域振興

●1 酒蔵の地元回帰に関する一考察
   ――梅乃宿酒造の事例を中心に……河口充勇

●2 アメリカのラストベルト都市を再活性化するクラフトビール産業
   ――メーカーの「地場」化戦略がもたらした地域への貢献……畢滔滔

●3 ビールツーリズムがつなぐ都市と農村と世界
   ――イギリス都市部、ベルギー農村部の事例から……飯塚遼

●4 市民との協働による酒づくり

   コラム2 大学オリジナルお酒研究会の意義
   ――多様な人材による研究会で産官学連携の壁を超える……中村貴子

   コラム3 地域の原料で学生がつくるクラフトビール
   ――学生ビール、網走農家ビール……山﨑雅夫

   コラム4 ビール原料生産を軸として地域に産業を創出する
   ――岩手大学クラフトビール部……佐藤稜

●5 地域発の多彩なクラフト酒の世界

   コラム5 多様な副原料を活かしたクラフトミードの魅力
   ――現代に蘇った古代のお酒が拓く可能性……谷澤優気

   コラム6 いま求められるクラフトジン像を考える
   ――個性と哲学、そして再現性……山添直樹


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換
第1部 食農システムの転換をめざすヨーロッパ諸都市⑼ アーネム(オランダ


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える――担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ――「聞き書き甲子園」作品集から⑬


■連載 ブックガイド――農と食を読む
1,870円
■特集
海を越えてくる食べ物の裏側──食料調達におけるSDGsとは
……辻村英之+久野秀二+坂梨健太 責任編集

日本では、多様かつ十分な食料を得る目的で、世界各地から食料を調達しています。そのため私たちの食生活は調達先の社会状況から大きな影響を受けますし、私たちの調達のあり方が産地に負の影響を及ぼすこともあり得ます。本特集では、私たちが口にする食の産地における社会問題の実態を示し、その緩和・解決に貢献できる対策についてお伝えします。本特集を通じて、社会情勢・地球環境に影響があることを自覚し、消費行動によってSDGsの実現をめざす「倫理的消費者」が増えることを期待しています。



■Ⅰ 持続可能な食料調達・食資源とは

●1 責任ある持続可能な食料調達をめぐる国際動向
   ──食料輸入依存国・日本で食料主権を考える……久野秀二

●2 持続可能な水産資源管理の実現にはどのような取り組みが必要か
   ──科学調査の充実と消費者理解に基づく仕組みの可能性……八木信行

●3 日本の食料輸入がもたらす世界の水資源への影響をどう捉えるか
   ──地域性・季節性・外部性を踏まえた環境負荷と経済価値の評価……加治佐敬

●4 「人間の安全保障」としての食糧問題
    ──ウクライナ戦争と中東・アフリカ、そしてガザの飢餓戦争……井堂有子


■Ⅱ オルタナティブ調達によって社会問題に立ち向かう

●1 キリマンジャロ・コーヒーを飲んでSDGsに貢献する
   ──フェアトレード調達はコーヒー産地の社会問題をどこまで改善できるか……辻村英之

●2 カカオ生産地域における児童労働とゼロ・トレランスの問題
   ──ガーナ、カメルーンを事例として……坂梨健太

●3 フィリピンから輸出される高地栽培バナナの実態を知る
   ──先住民の暮らしを脅かす栽培とオルタナティブトレードの試み……石井正子

●4 労働力供給の視点から検討する“持続可能なパーム油”の行方
   ──マレーシアにおける最新事情……岩佐和幸

●5 インドネシアのエビ養殖における諸課題とオルタナティブトレードの可能性
   ──環境負荷低減、エビの安全性確保、取引の互恵性担保……伊賀聖屋

●6 トマト加工企業による海外調達の空間的変化とその要因
   ──カゴメ株式会社による2000年代以降の動向を中心に……後藤拓也


■Ⅲ 調達不安を引き起こす社会・環境問題

●1 ロシアのウクライナ侵攻がもたらした世界の穀物調達状況の変化
   ──小麦とトウモロコシを中心に……三石誠司

●2 食品安全問題発生以降の中国からの野菜の開発輸入状況
   ──求められる“日本離れ”への対応……大島一二

●3 生産・輸出・政策動向からみるアメリカからのトウモロコシ・大豆の調達見通し
   ──バイオ燃料政策と農地取得の外資規制を中心に……内山智裕

●4 アメリカ南西部における灌漑農業の黄昏
   ──カリフォルニア州の慢性的な水不足問題を中心に……名和洋人

●5 輸入取引構造から考えるカナダからの油糧種子調達の現状と課題
   ──アメリカでのバイオディーゼル製造拡大を踏まえて……八木浩平

●6 ブラジルの大規模生産者による大豆栽培が抱える三つの社会課題への対策
   ──小規模農家と共存する持続可能な生産のために……林瑞穂・吹田三奈斗

●コラム 全農の米国、ブラジル、カナダからの穀物・油糧種子の安定調達の取り組み……由井琢也



■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑫


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
特集 検証「食料・農業・農村基本法」の見直し
──私たちの暮らしにどのような意味があるのか

2023年5月、食料・農業・農村政策審議会基本法検証部会で「中間取りまとめ」が行われ、同年6月には、官邸の食料安定供給・農林水産業基盤強化本部において「食料・農業・農村政策の新たな展開方向」が決定された。同年9月には食料・農業・農村政策審議会で「答申」がとりまとめられ、これらを踏まえて、食料・農業・農村基本法の改正法案が国会に提出される見込みである。
本特集では「中間取りまとめ」と「答申」の内容を材料として、食料政策、農業政策、農村政策の三つの分野を中心に基本法の見直しについて検証するとともに、それが私たちの暮らしにどのような意味をもち、どんな影響を及ぼし得るのかを検討する。



■『農業と経済』創刊90周年にあたって 『農業と経済』編集委員会

■巻頭言
特集に寄せて
食料・農業・農村基本法の制定と改正のタイムスパン 小嶋大造・安藤光義・中塚雅也

■特集 検証「食料・農業・農村基本法」の見直し
──私たちの暮らしにどのような意味があるのか
小嶋大造+安藤光義+中塚雅也 責任編集

●インタビュー 生源寺眞一氏に聞く
食料・農業・農村基本法の見直しをどう評価するか 聞き手……小嶋大造

●食料・農業・農村基本法見直しの背景・方向性……杉中淳

●食料・農業・農村基本法見直しの評価……田代洋一


■Ⅰ 食料政策との関連で考える

●1 食料安全保障(フードセキュリティ)をめぐる新たな視点と地域対応
──英語圏での取り組み事例から……立川雅司

●2 グローバル・フードシステムの中で捉える日本の農業・食品産業の現状と未来
──バリューチェーンの創出と需要開拓を焦点に……三石誠司

●3 農産物の適正な価格形成の必要と実現のための課題……新山陽子

◆コラム1 消費者と生産者とをつなぐ生活協同組合の立場から
食料・農業・農村政策の議論を進める上で大切だと思うこと……二村睦子

◆コラム2 有機農業推進・有機農産物販売の立場から
食料自給率向上のために自然循環を活かした有機農業の推進を……岸健二


■Ⅱ 農業政策との関連で考える

●1 農業の担い手構造と資源利用状況の検討
──存在感を増しつつある組織経営体の分析を中心に……江川章

◆コラム3 大規模農業生産者の立場から
次世代にとっての目標となる“自立的農業生産者像”の明示と
その育成支援を……横田修一

◆コラム4 中山間地域の集落営農支援の立場から
条件不利地における農業と農村社会を担う
「多様な農業人材」の確保・育成支援の必要性……今井裕作

●2 気候変動対策、生物多様性保全に向けた有機農業推進をめぐる情勢
──みどりの食料システム戦略を軸とする展望……香坂玲

◆コラム5 有機農業産地づくり推進の立場から
有機農業の輪を拡げるために、必要性と魅力を伝え理解を得る施策の展開を……岩瀬直孝


■Ⅲ 農村政策との関連で考える

●1 現在の農村政策をめぐる課題に見直しはどう応えたのか……小田切徳美

◆コラム6 自治体農政の現場の視点から
多様な地域の実情と変化に合わせて現場での課題克服を支える農村政策を……茂原荘一

◆コラム7 中山間地域ネットワークの立場から
基本法の農村政策は時代おくれ!──新たな「農の時代」にふさわしい農村の展望を……野中和雄

●2 「多様な人材」の「活用」による農業・農村維持発展アプローチの批判的評価……中塚雅也

◆コラム8 「半農半X」提唱者の立場から
不透明な時代にこそ高まる「耕す文化」の重要性
──半農半X30年の振り返りと、さらなる30年先への想いと……塩見直紀

●3 地域循環型システムの構築に向けた政策の推進と総合化への期待……重藤さわ子

◆コラム9 深刻化する鳥獣被害対策の視点から
地域資源の再発掘と利活用が生み出す持続可能な獣害対策……加藤恵里


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像

●集い来る仲間と力を合わせて
イチゴの生産・販売で日本一をめざす……大山隆さん(空浮合同会社代表社員)

●自分が暮らす地域の魅力を自ら知ることで
人がつながり、応援しあうコミュニティを築く……門間ゆきのさん(名山新聞編集長)


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑪


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
特集 「深く知りたいあなたへの北海道ガイド──生産の大地+暮らしの大地へ」
小林国之+久野秀二+秋津元輝 責任編集

北海道は、各地で催される物産展においても、旅行先・移住先としても人気を集め、高い地域ブランド力を有する。その北海道の農林水産業は、日本に住む私たちの暮らしと深く結びついている。本特集は、「おいしい食が楽しめる地」、「魅力的で雄大な北の大地」というイメージとは異なる北海道の実像を提示し、単なる「生産の大地」を超えて「暮らし全体が魅力をもつ大地」へと脱皮しようとする姿を紹介する、北海道についての一歩踏み込んだガイドである。各論考に、旅行者でも訪問できる食や農に関連した見学先紹介を併載。

●巻頭言
特集に寄せて
北海道について多面的に深く知り、ともに未来を拓くために……小林国之


■特集「深く知りたいあなたへの北海道ガイド──生産の大地+暮らしの大地へ」
 ……小林国之+久野秀二+秋津元輝 責任編集

●座談会
北海道の魅力と課題、新たな可能性
──21世紀におけるフロンティアとしての未来を展望する
……小内純子+加藤肇子+本田大助+小林国之


●北海道農林水産業の現実と未来──求められる役割をめぐる課題と新たな可能性……小林国之


■Ⅰ 食べ物生産基地としての北海道

●1 注目高まる北海道産小麦──2000年以降の変容の歴史と今後の可能性をみる……大貝健二

◆訪問先・見学先紹介1
[高い品質を誇る多彩な品種を多様に味わう]道産小麦を活かしたパン、菓子、麺……深江園子

●2 食味のあがる北海道の米──良食味品種の開発と産地体制の整備……小池(相原)晴伴

◆訪問先・見学先紹介2
[道産米の生産を支える技術と研究を学ぶ]北海道立総合研究機構上川農業試験場……吉村康弘

●3 日本の食卓を支える北海道の野菜生産──ホクレンという別格JA連合会の見える役割と見えない役割……宮入隆

◆訪問先・見学先紹介3
[生産量全国一が多数ある“野菜王国”の力を実感]道産野菜を活かしたレストランと直販店……深江園子

●4 北海道におけるワイン産業の歴史と現在……佐藤朋之

◆訪問先・見学先紹介4
[国内外から注目を集めるワインと産地の魅力を知る]北海道のワイナリーと取扱飲食店……深江園子


■Ⅱ 北海道ブランドの維持・発展の可能性

●1 酪農王国の光と影──私たちのミルクはどこまで北海道に頼れるか……清水池義治

◆訪問先・見学先紹介5
[北海道酪農の魅力を五感で味わう]ノースプレインファーム「ミルクホール」……小林国之

●2 北海道のポテト生産をめぐる課題──限られた労働力のなかで続けられる生産者の努力……小林国之

◆訪問先・見学先紹介6
[農業の歴史と魅力、農協の功績と理念を学ぶ]JA士幌町 農協記念館……士幌町農業協同組合

●3 水産物の交代劇と温暖化──環境変化への対応を続けてきた北海道水産業の歴史……濱田武士

◆訪問先・見学先紹介7
[活気溢れる生鮮品流通の現場をみる]札幌市中央卸売市場……片貝太


■Ⅲ 自然をともに、地域に生きる暮らし方

●1 移住先としての北海道人気の理由を探る──北海道移住者へのアンケート調査とクラスター分析から……佐々木優二

◆訪問先・見学先紹介8
[地域住民との交流を通じて津別の日常を体験]ゲストハウスnanmo-nanmo……都丸雅子

●2 若者たちの挑戦と活躍を支援し地域の課題解決と活性化につなげる──移住者に「ここでなら」と思わせる浦幌町の取り組み……李澍

◆訪問先・見学先紹介9
[日本最北の有機果樹園で農業体験]初山別村・木下りんご園……荻原千晴・荻原光央

●3 北海道の農村社会の特徴と直面する課題──求められる農事組合型集落の漸進的改革……柳村俊介

◆訪問先・見学先紹介10
[一万年の歴史を体感し、味わう]「鮭の聖地」源流のまち・標津町……清野和之


■Ⅳ 持続可能な社会のフロントランナーを目指して

●1 森林資源を活かして環境と地域経済を守るために──北海道林業の持続可能性の向上方策……早尻正宏

◆訪問先・見学先紹介11
[北海道林業と木材産業、森林の豊かさをみる]上川総合振興局エリア/道都・札幌市……早尻正宏

●2 文化多様性の尊重と活用による社会イノベーション──白老町の多文化共生、多様性尊重・活用の事例に学ぶ……劉高力

◆訪問先・見学先紹介12
[アイヌの文化と歴史を知る]民族共生象徴空間「ウポポイ」……劉高力

●3 北海道の農業分野におけるカーボンニュートラルの取り組みと農協──「JAきたそらち」と「JAきたみらい」を事例に……東山寛

◆訪問先・見学先紹介13
[環境負荷低減と持続可能性追求の取り組みを学ぶ]北海道の有機農産物生産者と取扱店……深江園子


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑩


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
特集「食料と農業の「なぜ?」――あなたの疑問に答えます」

「食料危機は起こるのか」、「なぜ有機食品が増えないのか」、「なぜ農業は儲からないのか」、「技術革新で農業は蘇るのか」など、近年の食料・農業問題に関する社会的関心の高まりの一方で、これらの問題の“本質”については正確な理解が浸透しておらず、生産者にも消費者にも、十分に情報が共有されているとは言い難い。本特集では、こうした情報の不足を補い、誤解を解くことを目的とし、さまざまな疑問に答えるかたちで食と農と環境に関する知識を提供する。


■特集
食料と農業の「なぜ?」──あなたの疑問に答えます
松下秀介+辻村英之+森真里 責任編集


●特集の企画意図と構成
多様な視点と多彩な論点から考える現代日本の「食」と「農」……松下秀介


■Ⅰ 食料をめぐる疑問

●1 日本で食料危機は起こるのでしょうか? 
   危機を回避するにはどうすればよいのでしょうか?……鈴木宣弘

●2 食料自給率とは、何を示す指標ですか。
   そこから何が分かるのでしょうか?……小嶋大造

●3 「適正な食品価格」とはどんな価格ですか。
   どのように決められるべきなのでしょうか?……山本謙治

●4 効率的であるはずの「産直」流通はなぜもっと広がらないのでしょうか?
   ──農協・卸売市場を経由する理由……辻村英之

●5 フードテックは「未来の食」に貢献できるのでしょうか?
   ──植物肉と培養肉を事例に……久野秀二

●6 日本の有機食品市場はなぜ広がらないのでしょうか?……波夛野豪・藤本穣彦

●7 「健全な食」「健全な食生活」とはどのようなもので、
   その実現には何が必要なのでしょうか?
   ──産業的食農システムからの転換に向けて……池上甲一

■Ⅱ 農業をめぐる疑問

●1 小規模農業や家族農業が多いのはなぜでしょうか?……関根佳恵

●2 「農業の担い手」は本当に不足しているのでしょうか?
   ──「農業の担い手」と担い手不足問題の深層を探る……伊庭治彦

●3 なぜ肥料・飼料の自給率は低く、国内で確保できないのでしょうか?
   ──肥料・飼料の価格高騰の現状と国内自給に向けた取組……森真里

●4 なぜ日本では有機農業者が大きく増えないのでしょうか?
   ──有機農業拡大の阻害要因とその対策を考える……胡柏

●5 なぜ農業は儲からないのでしょうか?……堀田和彦

●6 なぜ企業は農業に参入するのですか?
   ──利益だけではない企業のねらい……渋谷往男

●7 都市に農業がなぜ必要なのですか?……中塚華奈・北川太一

●8 技術革新は日本農業の発展に貢献できるのでしょうか?……梅本雅

●食の未来を考える
食べることの日常は世界や未来とつながっている……秋津元輝



■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像

■連載 森・川・海の名人に学ぶ─「聞き書き甲子園」作品集から⑨

■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
特集 「地域資本」主義で変える経済・環境・暮らし──成長から循環へ

■座談会
「地域資本」の見極めから始まる地域の経済・環境・暮らしの再生
……太齋彰浩+豊田光世+藤山浩+秋津元輝+重藤さわ子


■Ⅰ グローバル課題の解決ツールとしての「地域資本」

●1 「地域資本」が生み出す総合的循環の新しいかたち……重藤さわ子

●2 地域資本の可視化─ネイチャーポジティブ実践への基盤づくり……髙橋康夫

●3 ネットワークがつくる「もう一つの経済」
   ──農村における新たなコミュニティビジネスの姿……筒井一伸


■Ⅱ 地域資本に根ざした経済と循環

●1 資源循環を切り口とした持続可能な地域創りへの挑戦……浅利美鈴・酒井伸一

●2 畜産における未利用資源の活用と地域循環……長命洋佑

●3 地域内経済循環、再生産、地域内乗数
   ──地域通貨による貨幣循環の可視化……西部忠

●4 森林の産業利用による地域内経済循環の向上を考える
   ──西粟倉村および真庭市における実践から……白石智宙


■Ⅲ 地域エネルギー循環の課題と可能性

●1 地域主導型再生可能エネルギー事業推進のための担い手・体制
   ──オーストリアでの取り組みから……平岡俊一

●2 小水力発電は地域コミュニティを豊かにするか……藤本穣彦

●3 木質バイオマスを利用して地域のエネルギーと経済を循環させる
   ──島根県津和野町の取り組みから……豊田知世


■Ⅳ 地域資本としての自然資源循環の再生と利用

●1 自然資本としての里山・里海と地域とのつながり……深町加津枝

●2 地域資本を活かす─コモンズ論からのアプローチ……桑子敏雄

●3 ツーリズムによる自然資本の再生と利用
   ──リジェネラティブ・ツーリズムという新たな流れ……依田真美

●コラム 炭素貯留の販売による自然環境と経済の両立
     ──クルベジ(COOL VEGE)の実践から……春日隆司


■Ⅴ 総合としての暮らしの循環

●1 流動型ライフスタイル社会における循環型地域の構築
   ──人口減少下におけるネットワーク型自治の可能性……田口太郎

●2 地域人材育成プログラムで人の循環を生み出す……中塚雅也

●3 「織姫」にみる農村女性移住者と場所との関係──刹那的であることを超えて……久島桃代

●4 移住者による紀州備長炭伝統技術の継承──山仕事で暮らしを積み重ねる……湯崎真梨子

●コラム 外国人による暮らしの伝統の継承──滋賀県日野町において……鈴木あるの


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑧


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
特集 食料安全保障を実現する国内フードシステム
   ──農業者、事業者、消費者にとっての公正な価格と取引


すべての人が、活動的で健康的な生活のために、日常的な必要と好みに合わせて、安全かつ良質で十分な食料に、物理的・社会的・経済的に接近できる状態になるには、何が必要なのか。本特集では、この「日常における食料安全保障」の実現に向け、農業者、食品製造業者、流通・小売業者を通した供給の安定、供給される食料の質、消費者の元までの供給の状態、消費者側の経済を含むアクセス状態を考える。特に農業者、事業者、消費者にとっての公正な取引と価格形成に注目し、海外動向を参考に展望する。


■巻頭言
特集に寄せて
公正な取引と価格形成から展望する日常における食料安全保障の実現
小嶋大造・新山陽子・杉中淳・安藤光義


特集
食料安全保障を実現する国内フードシステム
──農業者、事業者、消費者にとっての公正な価格と取引
小嶋大造+新山陽子+杉中淳+安藤光義 責任編集


■インタビュー
森山裕衆議院議員(自由民主党食料安全保障に関する検討委員会・委員長)に聞く
再生産を可能にし、農畜産業を持続させる価格形成の必要性
──食料・農業・農村基本法改正を見据えて
聞き手……新山陽子+小嶋大造


■座談会
日常における食料安全保障の実現をめざして
──フランス、イギリスからの示唆を日本にどう活かすか
……安藤光義+杉中淳+新山陽子+小嶋大造


■Ⅰ 食料安全保障を実現する国内フードシステムのあり方
   ──市場価格形成システムの変革の方向

●1 食料安全保障に向けたフードシステムの付加価値分配
   ──事後的再分配から市場ルール改革による公正な分配へ
   ……小嶋大造+杉中淳+安藤光義

●2 農業の存続とフードシステムにおける公正な価格形成
   ──生産コストの考慮……新山陽子

●3 生鮮食品の公正な価格を考える
   ──公正な取引関係の構築に向けた政策・戦略課題……木立真直

●4 消費者の食品選択行動の変革可能性
   ──価格判断から考える……鬼頭弥生

●5 食料安全保障をめぐる英仏の政策展開と
   我が国の基本政策検討への示唆……大澤誠

●6 農業者の報酬を保護するフランスEGalimII法……大住あづさ


■Ⅱ 公正な取引関係への行政施策

●1 卸売市場における取引の実態と課題
   ──求められるパートナーシップの再構築……武田裕紀

●2 食品の原材料価格等の上昇を踏まえた
   適切な価格転嫁のための政府の取組……吉松亨


■Ⅲ 品目別に価格形成を考える

●1 米の生産・流通・消費の流れと
   消費者米価・生産者米価から考える適正な価格……加藤純

●2 日本における乳価形成システムと課題……寺田繁

●3 EUにおける酪農経営の交渉力向上の取組み
   ──各段階のマージンの可視化や生産者組織の挑戦……小田志保

●コラム ドイツにおける農産物・食品の不公正な取引慣行に関する規制……工藤春代


■連載 農の美学……藤原辰史


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像
1,870円
■巻頭言
特集に寄せて
食を切り口に社会課題の解決をめざす総合的アプローチ
──セクショナリズムを超えて……久野秀二・池上甲一・西山未真


特集
現代社会と食の多面的機能──食から眺める、食から変える
久野秀二+池上甲一+西山未真 責任編集


■座談会
食からのアプローチが社会を変え、世界を変える可能性
──主体性を持った「食市民」の形成をめざして
……池上甲一+木村あや+小林舞+西山未真+山本奈美+久野秀二


■Ⅰ 食育を学校(こども)から地域社会(市民)に拡げる

●1 食育を手段に総合的食農政策の実現をめざす
   ──「すみだの食育」からの示唆……西山未真

●2 日本の学校における食育の現状とフードリテラシー教育の展望……大森桂

コラム1 子どもたちの未来をつくる教室
     ──エディブル・スクールヤードから見える持続可能な生き方……堀口博子

●3 伝統的魚介類食の維持・活用による地域社会の持続可能性を考える
   ──宮崎県における魚介類食拠点を事例として……中村周作

コラム2 食材へのリスペクトが、日本農業の未来を拓く……太田 伸


■Ⅱ 栄養と健康を社会の構造的問題として捉える

●1 「健康的で持続可能な食事」の政治経済学
    ──健康と環境と社会をつなぐ政策に向けて……久野秀二

コラム3 食を通して変える世界
     ──食習慣プロデューサーとして目指すもの……金村真友子

コラム4 暮らしの中で植物の知恵を学び取り入れる
     ──食住一体型の教室「里山文庫」の実践……前田知里


■Ⅲ 食を通じて包摂と共生にもとづく地域コミュニティをつくる

●1 持続可能性と食の正義の実現に向けた有機学校菜園の現状と課題、可能性
   ──米カリフォルニア州サンタクルーズのライフラボを事例に……山本奈美

●2 地域インフラとしてのこども食堂の役割
   ──創発的包摂による「誰も取り残さない」コミュニティの実現……志賀文哉

●3 食を通じた異文化理解と多文化共生の課題と可能性……安井大輔

●4 外国人住民に対する食糧支援とポストコロニアリティ……安里和晃


■Ⅳ 食を通じて地域への関心と地球環境への関心を架橋する

●1 食の調達と消費と循環から展望するサステナブル社会への道……池上甲一

コラム5 循環型経済におけるコンポスト利用の重要性と可能性……泉谷眞実

●2 地球環境問題を見通す「地消地守」の視角と政策
   ──食べることで都市の農地を守り、コミュニティを育む仕組み……中塚華奈

●3 農がおり込まれた日本版「15分都市」の可能性
   ──脱炭素と健康増進への貢献……飯田晶子

コラム6 住宅都市「練馬」の農の風景を活かしたまちづくり……山口忠志

コラム7 里山の耕作放棄地を健全な食糧庫に復活
     ──ア。ウン。HAUSのおいしい森プロジェクト……大久保裕恵


■Ⅴ 持続可能な食農ガバナンスを担う食市民をつくる

●1 ミュニシパリズムによる食の民主化とフードウェブの再構築
   ──食と農から築く市民による自治の取り組み……小林舞

●2 食と社会正義を架橋する道
   ──エシカル消費を経由したフェアトレードで形成する「食の市民」……畑山要介

コラム8 日本におけるスローフード運動……中村麻理

コラム9 食農分野における女性の不可視化・不平等の克服にむけて……岩島史

コラム10 食と農に関わる市民科学のジレンマと可能性
     ──市民参加型の食品リスクガバナンス……木村あや


■連載 農の美学……藤原辰史


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑥


■連載 ブックガイド──農と食を読む
1,870円
特集 若者と創る農山村イノベーション──コロナ後を見すえて

COVID-19の蔓延は、我々に暮らし方を見直す契機をもたらしました。このことはまた、都市-農村関係の再考、地方で地域資源を利用しつつ持続可能な暮らしを創出するという課題へとつながり、未来の農山村の姿を考え直す機会にもなっています。なかでもコロナ禍によって遠隔通信技術が定着することで場所に縛られない働き方も普及し、とくに若者を中心に、都市に集住しない暮らしの可能性が広がっています。本号ではこうした動きを踏まえ、移住とイノベーションを鍵概念にコロナ後の農山村社会の方向性を考えます。


■巻頭言 特集に寄せて
農山村ガバナンス革新への期待──農山村の未来は周縁から始まる 秋津元輝

特集
若者と創る農山村イノベーション──コロナ後を見すえて
秋津元輝+山下良平+靍理恵子 責任編集



■Ⅰ 農山村社会イノベーションの新境地──垂直的依存から水平的つながりへ

●1 重層化する農山村社会のイノベーション
   ──「脱成長」にむけた社会編成原理の転換……秋津元輝

●2 自然に基づく地域づくりを実現するグリーンインフラの可能性……一ノ瀬友博

●3 人口減を受け入れ、新たなつながりを模索する

 (1)移住者と共に暮らしを繋ぐムラ
   ──大分県中津市耶馬渓町下郷地区……靍理恵子

 (2)外国人とともに創る自立的な農山村コミュニティの可能性
   ──持続可能な人口減少社会をめざして……二階堂裕子



■Ⅱ 21世紀型ライフスタイルの提案──地域でつながる若者たちの生き方

●1 座談会 若者たちは何を求めて地方をめざし、農山村社会をいかに変革し得るのか
  ──移住者によるイノベーションで変わるもの・残すべきもの
   ……稲垣文彦・清水夏樹・多田朋孔・中島信男・秋津元輝

●2 Uターン者の事例に探る移住者受け入れの要点
   ──「不本意な帰郷者」が「地域の核」になり得る地域社会……髙田晋史

●3 テレワークは農山村地域をどう変えるか
   ──ICT時代の田舎ぐらしの可能性と課題……松村茂

●4 地方と向きあい紡ぐキャリアデザイン──地域おこし協力隊の経験から

 (1)体験から経験、そして仕組みづくりへ
   ──協力隊と地域の体験が育む新たな価値観の可能性……三瓶裕美

 (2)地方定住に求められる人間関係と適応力
   ──過疎地で過ごした10年の経験から……河井昌猛


■Ⅲ 農山村の経験や知恵をどう活かすか──政策と実践にみる成果と課題

●1 農山村政策のこれまでとこれから──新「食料・農業・農村基本計画」の
   ねらいと実現プロセスを考える……図司直也

●2 関係人口による地域づくりの未来──本質的課題を見据えた制度設計と
  新たな人口像を描く想像力……野田満

●3 なぜ限界集落はしぶとく存続するのか
   ──内の想いと外からの関わり……山下良平

●4 蓄積された地域の知恵を学ぶ若者たち
   ──地域貢献型大学プログラムの目標と成果

 (1)協働の体験を通して変化する
   ──静岡大学農学部「農業環境教育プロジェクト」の試み……太田美帆

 (2)地域との協働による学び
   ──高知大学地域協働学部による担い手づくりの実践から……田中求

●5 知の共有とネットワークが拓く新世代の取り組み

 コラム1 多層価値で人材を惹きつける──Setouchi-i-Base(高松市)……池嶋亮

 コラム2 民間不動産情報サービス事業がつなげる地域と人
      ──LIFULLの取り組み……田中百

 コラム3 農業×音声配信というネットワークでシナジーを……竹本彰吾



■連載 農の美学……藤原辰史



■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から


■ブックガイド──農と食を読む
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商品情報・内容

  • 出版社:英明企画編集
  • 発行間隔:季刊
  • 発売日:2,5,9,11月の30日
  • サイズ:A5

■ 農業・農村・農政問題を機敏に解説する雑誌

農業と食、そして農村が直面する諸課題について、多角的な視点から根底的かつ本質的に考究する季刊のオピニオン誌。農と食に関わるすべての人に向けて、いま議論すべきテーマを深く掘り下げ、今後の進むべき方向性や具体的な解決策をわかりやすく提示します。時代の変化を見据え、一歩先を照らす道標となる一冊です。

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