治療 発売日・バックナンバー

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今月のテーマ 『生活習慣指導コーディネート術 メタボ健診1周年!コ・メディカルとともに進める指導のコツ』

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≪巻頭語≫
わが国ではメタボリックシンドローム(メタボ)が広く知られるようになり,メタボ健診が始まってちょうど1年となった.各地の行政でもさまざまな取り組みが行われ,一定の成果が出てきているようである.一方,プライマリ・ケア医(PC医,家庭医,かかりつけ医)の関与はいかがだろうか? PC医は,診療形態に応じて種々の環境で診療してきた.各現場で生活習慣の指導が行われてきているが,果たして効果が上がっているだろうか?

いや,実際には,なかなか難しい.忘れずに服薬させるのは簡単であるが,きちんとした生活習慣を継続させるのは至難の業であるからだ.生活習慣病の代表的疾病である糖尿病は「患者教育の病気」ともいわれる.つまり,特徴的な性格など患者サイドの原因も確かにあるが,医療サイドの指導にも責任があると自覚しなければならない.

食事や運動に対する行動変容の継続が,なぜそれほど難しいのだろうか? 医師が多忙で時間を十分に割けないこと,指導に対する技術不足があること,コ・メディカルを上手に活用できていないこと,患者の動機づけや心理的サポートができていないことなどがあげられよう.そこで,本特集は従来とは異なり,独自の視点でまとめた.つまり,医師の立場よりも,患者指導に関与するため,コ・メディカルの立場を重要視したのである.換言すれば,医師が自分で指導するよりも,ナースや栄養士,運動療法士などを最大限に活用する方策を考慮してはいかがだろうか? そのほうが,患者の行動変容が長期的にうまくサポートされる可能性があるだろう.

医師はコーディネーターとしての役割を演じ,全体のバランスを取りながらコントロールすればよい.なお,コントロール(control)とはcontra(反する)+rol(l 回転する,動く)という意味で,勝手に動かないように管理することだ.医療チームの働きによって行動変容した枠組みが動かないように,患者の心身をサポートし,上手にキープしていきたいものである.


編集 板東 浩 日本プライマリ・ケア学会 広報委員長

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今月の視点(板東 浩)

■生活習慣指導の重要性を伝えるために
生活指導を巡る医療界のいま-メタボ健診の理想と現実-(宮崎 親)
生活指導コーディネーターとしての医師のあり方(相良鞆彦,他)
どんな患者でもやる気にさせる! 生活習慣指導の工夫術(坂根直樹)

■食事(栄養)療法
食事(栄養)療法の基本と理論,押さえておきたいポイント(中屋 豊,他)
これだけはやっておきたい,患者の栄養アセスメント(吉山直樹)
患者への動機づけ,アドバイス法,効果的な行動修正法(中村 巧,他)
特定保健用食品・「いわゆる健康食品」使用についての適切なアドバイス法(沢 丞)
食事(栄養)療法専門家への紹介を考えるタイミングと紹介先(今井 愛,他)

■運動療法
運動療法の基本と理論,押さえておきたいポイント(田畑 泉)
これだけはやっておきたい,運動負荷量の設定法(藤見幹太,他)
患者への動機づけ,アドバイス法,効果的な行動修正法(板東 浩,他)
外来で患者に簡単に教えられるエクササイズ例(石橋幸滋)
運動療法専門家への紹介を考えるタイミングと紹介先(田中尚子)

■シチュエーションに応じた生活習慣指導の具体例
腹囲が90cmの40歳サラリーマン男性(大原昌樹)
生活習慣を全く気にしていない,脂肪肝を伴う肥満患者(川本龍一)
最近,健診で糖尿病が判明した患者(澤田 努)
退職後の閉じこもり傾向の男性(河野光宏)
要介護4~5度の両親の介護を続けている53歳女性(横井 徹)
原因不明の心不全を繰り返した50歳男性(中西重清)
脂質異常症のみだが,何かと自己主張が強い高齢女性(藤原靖士)


脂質異常症があり,狭心症と抑うつ状態の合併が疑われる中間管理職(宮崎 仁)
高尿酸血症で何も症状がないが,生活習慣に問題がありそうな患者(東 理,他)
痛風結節,結石,疼痛発作など一通りの既往歴がある患者(東 理,他)

■オリジナリティのあるユニークな生活習慣指導を紹介!
糖質ゼロの食事術(釜池豊秋)
主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病はよくなる!(江部康二)
絶食療法(ファースティング)-淡路島健康道場の試み-(笹田信五)


News & Trend
News&Trend
「治療」「薬局」合同座談会クスリの有害事象から高齢者を守るために(秋下雅弘,他)


Series
ロジックで解き明かす正しい感染症診療のコツ-抗菌薬適正使用へ向けて- 最終回
抗菌薬と副作用(大曲貴夫)

再生医学のいま-基礎研究から臨床への展開に向けて-
インプラント型再生軟骨(星 和人)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学
内科疾患について(2)(中島旻保)

よりよい医院経営
東南アジアの医療保険(福岡藤乃)

何が正解? 循環器治療EBMで検証
感染性心内膜炎の予防を目的とした,手技・処置前の抗菌薬投与は有効か(藤田孝之,他)
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今月のテーマ 『高血圧診療-押さえておきたいJSH2009のポイントと実践のコツ!-』

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≪巻頭語≫
2000年の第五次循環器疾患基礎調査によると,わが国における高血圧患者の総数は,男女合わせて約4,000万人になるという.しかし,健康を増進し,発病を予防する「一次予防」に重点を置いた「健康日本21」などの取り組みが実施されているにもかかわらず,この数年に高血圧患者は増え,糖尿病,脂質異常症,メタボリックシンドロームが猛威をふるっている.
われわれは石器時代の体のまま存在しているにもかかわらず,テロや政治不安と同じような,生命を脅かす環境が,生活習慣そのものに存在している.高血圧は,日本人にモーストポピュラーな疾患,生活習慣のフェノタイプであり,さらに臓器をも侵す.臓器障害を合併した場合の治療方針のディシジョンメーキングにおいて,高血圧専門医の位置づけがあり,日本高血圧学会認定高血圧専門医制度の発足もそのような背景によると考える.
さて,最近,「高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)」が発刊された.新ガイドラインは,2004年版と比較して,すべての分野でエビデンスベースドであり,日本高血圧学会の全会員からの自由意見を取り入れた思慮深いものになっている.多くの委員,査読委員が参画し,既発表のガイドラインも考慮した,すばらしく実践的な内容である.
本特集は,「高血圧治療ガイド」と題して,新ガイドラインに至った経過を説明いただく企画とした.「高血圧治療ガイドライン2009 ココがポイント(p.417)」をまず参照いただきたい.メタボリックシンドローム,心腎連関,高齢者,妊娠高血圧症候群,さらに薬剤の使い方をふんだんに取り入れ,ガイドラインをわかりやすく解説いただいた.本特集が,複雑な病態を有する症例においても,高血圧治療標準化に向けて,明日からの日常診療の一助となれば幸いである.

<編集>朔 啓二郎 福岡大学医学部心臓・血管内科学 教授

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今月の視点(朔 啓二郎)

■座談会
心不全・冠動脈疾患をターゲットにしたARBのインパクト
-治療体系を考える-(朔 啓二郎,他)

■総 論
高血圧治療ガイドライン2009 ココがポイント(島本和明)

■各 論
診察室血圧,家庭血圧と24時間血圧のどれを参考に降圧治療をすればよいのか(矢野裕一朗,他)
生活習慣の修正はどこまで厳格にするのか(大藏隆文,他)
降圧薬を選択する場合に重要なことは何か(田村功一)
メタボリックシンドロームなどが合併した症例の降圧治療をどうするか(松岡秀洋)
心腎連関をターゲットにすると,どのような降圧療法が望ましいか(高見勝弘,他)
心筋梗塞後や心不全患者の予後に有用な降圧療法とは何か(長谷川 洋,他)
どのような高齢の高血圧患者は降圧治療すべきなのか(楽木宏実)
妊娠高血圧症候群はどのように治療したらよいのか(土橋卓也)
高血圧性緊急症と切迫症(市来俊弘)
内分泌性高血圧を見逃さないようにするにはどうするか(市原淳弘,他)
高血圧専門医へのコンサルテーションや紹介のタイミングはどうするか(大屋祐輔)

■トピックス
RA系抑制薬はどのように投与すればよいのか(三浦伸一郎,他)
常用量ARBで降圧不十分の場合,次の一手は何か(土肥靖明,他)
今こそ,カルシウム(Ca)拮抗薬の役割を考える(安東克之)
特定健診・指導では血圧に対してどうアドバイスすべきか(和田高士)

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≪Series≫
医療事故に陥らないために-事例から学ぶ,より安全な医療への教訓-(16)
救急受診後の訴訟事例-医療機関の勝訴事例-(福山正紀)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学(14)
内科疾患について①(中島旻保)

何が正解? 消化器治療EBMで検証(63)
大腸癌検診は受診するべきか?(川名一朗,他)

≪News&Trend≫
解 説勃起障害(ED)治療に関する正しい知識(辻村 晃,他)

解 説日本のニキビ治療の新時代(川島 眞)

解 説日常診療でドライアイに気づくために(高村悦子)

≪Contribution≫
臨床経験横隔膜下腹腔内遊離ガス像を想起させる像を認めた右下葉ブラの1例(森脇義弘,他)
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今月のテーマ 『創傷治療 -プライマリ・ケアで対処できる多種多様な“キズ”とその最新知見!-』

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≪巻頭語≫
「キズ」,「創傷」はあらゆる場面で,最も頻繁に遭遇する外傷であり,プライマリ・ケア医,家庭医,一般医にとっても最低限の知識や対処法の取得が望ましい.
一言に「創傷」といっても,多種多様であり,受傷初期から専門家の介入が必要なものまで幅広くあり,その理解,対応も重要である.
わが国においても,褥瘡,慢性創傷に対する医療者,医療施設,行政が一体となった積極的な予防,治療介入によって,徐々に創傷全体に対する理解が深まりつつあると思われる.また,近年の全身性難治性疾患に対する診断・治療法の格段の進歩により,これまでに経験していない創傷の問題も浮き出てきており,横断的な情報交換が必要となっている.
「創傷治癒」,「創傷治癒学」はキズの成因,経過,分類などをできるだけ科学的根拠に基づきアプローチしていく手法であるが,「創傷治療」は「創傷治癒」を基礎に理解しつつも,多様な臨床症状にきめ細かく対応する治療学問体系である.
よって,本特集ではより実践的な内容でぜひ押さえておきたい項目について,全般的に症例を供覧しつつ各々の専門の先生方に網羅していただいている.
臨床的に「キズをきれいに治す」,「キズを早く治す」などの結果は,患者の満足度をきわめて向上させ,医療に対する信頼,安心感が増すばかりか,創傷にかかる医療コスト全体を効率化すると考えられる.
今後さらに,多くの無作為試験,多施設臨床試験の結果を待たなければならないとはいえ,これまでの基礎的な分子生物学,細胞工学の発展とともに,実践的な創傷治療の理解と今後の発展の礎となるよう希望している.

<編集>秋田定伯 長崎大学医学部形成外科 講師

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今月の視点(秋田定伯)
■総 論
皮膚の創傷治癒の基礎(舟山恵美,他)
急性創傷(川上重彦,他)
慢性創傷(大浦紀彦,他)
難治性創傷(森本尚樹,他)
瘢痕(キズあと)と瘢痕拘縮(百束比古)
最新の創傷治癒・創傷治療(秋田定伯)
■各 論
熱 傷(迎 伸彦,他)
指尖損傷-爪の再生-(西村剛三)
顔面創傷(外傷)(矢野浩規,他)
創傷被覆材(館 正弘,他)
人工真皮の応用(藤岡正樹)
動物,害虫,異物による創傷(吉本 浩,他)
肥厚性瘢痕(渡部功一,他)
ケロイド(服部典子,他)
褥 瘡(田中友香里,他)
糖尿病性潰瘍(丸山 優,他)
重症虚血肢に伴う創傷(上村哲司,他)
静脈うっ滞性下腿潰瘍(菊池 守,他)
その他の下腿創傷(潰瘍)(安田 浩)
悪性腫瘍によるもの(中西秀樹,他)
特殊創傷-自傷行為による創傷,点滴漏れによる創傷-(木下浩二,他)

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≪Series≫
ロジックで解き明かす正しい感染症診療のコツ-抗菌薬適正使用へ向けて-(24)
高齢者の様子がおかしかったら?-高齢者の感染症診療のコツ-(大曲貴夫)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学(13)
急性病の養生法(中島旻保)

よりよい医院経営(50)
方法論としてのネット活用(中澤達彦)

何が正解? 循環器治療EBMで検証(40)
高齢者高血圧(出島 徹,他)

≪Contribution≫
臨床経験 進行胃癌による幽門閉塞にオクトレオチドが奏効し治癒切除できた1例(徳永行彦,他)
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