治療 発売日・バックナンバー

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2,530円
特集: メンズヘルス診療の実際
-今なぜメンズヘルスか? 中高年男性の抱える医学的問題を取り上げます-


≪巻頭語 ≫
「なぜ女性は男性よりも長寿なのか?」まだ解が得られていない,医学のいわゆるミリオンダラー・クエスチョンの一つである.
これまで男性と女性を単純に差分化したところに現れる「男性ホルモン」テストステロンが,男性を短命化する悪玉と考えられてきたことも事実である.虚血性疾患やがん,あるいは暴力や事故など,男性の寿命に関係することにテストステロンの存在が寄与しているとアプリオリに考えられてきたともいえる.しかし最近,むしろテストステロンが男性の健康長寿に貢献している事実が明らかになってきた.この特集では,まずテストステロンを軸とした健康医学の展開について現在の視点を紹介したい.
この20 年の性差医学の進歩や啓発により,女性一人ひとりの健康意識が高まっていることが感じられる.「ウィメンズヘルス」という言葉も,社会的にも違和感なく定着しつつある.一方,男性の健康医学を意味する「メンズヘルス」という言葉はまだまだ,なじみがない.これは男性を医学の基準とし,かつ細分化していくことが医学の宿命とすると,あまたの疾患要因のなかで男性の健康長寿を総合的に考えることが,方法論的にいささか困難であると認識されていることも一因と思われる.しかし,男性特有の問題である勃起障害(ED),前立腺疾患,毛髪医学など,特殊なQOL疾患と考えられてきたものに,普遍的な男性の健康長寿の鍵があることがわかってきた.医療へのアクセスが悪い男性にとって身近なこれらの問題について,エキスパートにメンズヘルス診療のトピックスを,解説いただいた.
本特集が,男性患者一人ひとりをより深く理解する参考の一助になれば編者の喜びである.

<編集>堀江重郎 帝京大学医学部附属病院泌尿器科 教授
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≪今月の視点(堀江重郎)≫

■今なぜメンズヘルスか?
臨床男性ホルモン医学のすすめ(熊本悦明)
メンズヘルス運動の世界の動向(堀江重郎)
なぜ男性は女性より寿命が短い?(白澤卓二)

■男性ホルモンの臨床
わかってきた男性ホルモンの作用(蘆田健二,他)
男性ホルモン値の経年的推移(小林 皇)
メタボリックシンドロームと男性ホルモン(辻村 晃)
男性更年期障害の症状と診断(河 源)
ホルモン補充療法の実際(並木幹夫,他)
男性更年期障害と漢方薬(天野俊康)
男性のうつ病はこう治す-目に見えるうつ病治療-(渡部芳徳,他)

■コラム
男性ホルモンとコミュニケーション(坂口菊恵)

■EDは自分で気づく生活習慣病
ED治療はここまで進んだ(木元康介,他)
EDはうつ病,下部尿路症状と関係する(増田 均)
EDを見たら血管病を疑え!(邵 仁哲,他)
喫煙とメンズヘルス(菊地 暢)

■ライフステージと男性医学
射精できない男性が増えている(岡田 弘)
男性不妊と酸化ストレス(山口耕平,他)
前立腺癌のリスクファクターと食事・運動(井手久満,他)
高齢者に男性ホルモンは必要か(深井志保,他)

■男性医学のトピックス
男性型脱毛症(AGA)の治療(小林一広)
前立腺肥大症治療の最前線(松岡 啓)
手術しないで治す前立腺癌(武藤 智)


≪News&Trend≫
食事・栄養 痛風におけるプリン体摂取の工夫とコツ(金子希代子)

≪Series≫
Doctor’s career 医師の多様なキャリアを紹介!(1)(真野俊樹)

よりよい医院経営(55)
商業を中心とした生活栽培市場の形成-健康な「ひとづくり」と「まちづくり」-(田中義直)

医療事故に陥らないために-事例から学ぶ,より安全な医療への教訓-(19)
内視鏡事故を考える-消化器内視鏡検査を中心に-(福山正紀)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学(20)
夢(中島旻保)

再生医学のいま-基礎研究から臨床への展開に向けて-(29)
In vivo tissue engineeringによる下顎骨再建(飯野光喜,他)

何が正解? 消化器治療EBMで検証(66)
胃癌を予防しよう(part.2)(川名一朗,他)

≪Contribution≫
臨床経験結腸皮膚瘻に対して内視鏡下治療と
オクトレオチド,フィブリン糊が有効であった1例(徳永行彦,他)
2,530円
特集: うつ病診療最前線
-プライマリ・ケアにおけるゲートキーパーとしての役割とは?-


≪巻頭語 ≫
昨今,わが国におけるうつ病患者の急増は周知の事実であり,精神科や心療内科を標榜するうつ病の専門医のみならず,専門医ではないプライマリ・ケア医,家庭医,一般医の領域にまで広がりを示している.その結果として,プライマリ・ケア医をはじめとした非専門医にも的確な対応が求められるようになりつつある.
従来から存在する定型のうつ病患者は,几帳面,生真面目,仕事熱心,責任感が強いなどの,いわゆるうつ病親和性性格と呼ばれる性格特徴を有していた.しかしながら,急増しているうつ病のなかには,定型のうつ病ではなく,非定型のうつ病が相当数含まれていると推測し得る.非定型うつ病の臨床特徴は,従来の定型うつの臨床特徴とは大きく異なる.しかも,治療面においても留意すべき点が少なくない.その一方で,うつ病治療ではSSRI,SNRIなどの薬物治療,認知行動療法などをはじめとして治療面での進歩がうかがえる.また,成人のうつ病に加え,子どものうつ病に関する視点も欠かせない時代になりつつある.
そこで本特集では,大きく変貌するうつ病について,わが国の専門家にわかりやすく解説をいただいた.

<編集>福西勇夫 南青山アンティーク通りクリニック(東京都)

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≪今月の視点(福西勇夫)≫

■うつ病新報
最新のうつ病情報(福西勇夫)

■うつ病の症候・診断・治療
定型および非定型うつ病の臨床的特徴(福西勇夫)
うつ病の薬物治療(中村和彦)
うつ病のカウンセリング(大内 清)
定型および非定型うつ病患者への対応(大内 清)

■さまざまな領域におけるうつ病の対応と連携
総合病院心療内科医の立場から(太田大介)
内科医の立場から(尾崎 進)
小児心身医療の立場から(冨田和巳)
産婦人科医の立場から(宗田 聡)
産業医の立場から(保坂 隆)
在宅医療の立場から(高瀬義昌,他)
臨床心理士の立場から(高良 聖)

■最新トピックス
認知行動療法(吉田卓史,他)
特殊な治療法-電気痙攣療法・光療法・経頭蓋磁気刺激法-(玄 東和,他)
双極性躁うつ病の診断(岩橋和彦)
うつ病の遺伝子研究(古川愛造)
子どものうつ病(大山文子,他)
うつ病と自殺(保坂 隆)
うつ病と代替医療(川嶋 朗,他)

≪News&Trend≫
TOPICS 「うっかりドーピング」を防ぐために(大石順子)
提言 摂食・嚥下障害と呼吸リハビリ(橋口邦夫,他)


≪Series≫
ヒポクラテスが教える病名のない病理学(19)
食餌法②(中島旻保)

よりよい医院経営(54)
2008年度の診療報酬改定と今後の医療機関のあり方(長谷川正志)

何が正解? 循環器治療EBMで検証(43)
日常診療における心エコー図検査の役割(上村大輔,他)

再生医学のいま-基礎研究から臨床への展開に向けて-(28)
脂肪幹細胞を用いた再生医療(吉村浩太郎)


≪Contribution≫
TOPICS 糖尿病性下肢病変に対する高気圧酸素治療の現状-北米の状況を中心として-(鈴木一雄,他)
臨床経験 Helicobacter pylori 陽性萎縮性胃炎に対する除菌療法の検討(増山仁徳,他)
2,530円
特集: 実践!在宅医療 キーワードは多職種連携!在宅医療の最前線を探ります.

今月の視点
在宅医療の現場にいて,超高齢社会の到来に伴い,わが国の国民の死生観が変わる必要性を感じている.高度経済成長時代に,どんどん病気の検査・治療法が確立し,寿命もだんだん延びて,多くの方々が80 歳,90歳まで生きることができる時代を迎えた今(超高齢社会の到来),「病気は治すもの」から,「生老病死は自然のもので,死は自然なもの」というような死生観に変わる必要があるように感じている.医療システム全体も変化を求められていて,一言でいえば,キュア(治療医学,病院医療)からケア(予防医学,在宅医療)へのパラダイムシフトが必要と考える.

現在問題になっている医療崩壊は,ある意味医療再生のプロセスとも捉えることができ,今後,(1)急性期病院の集約化,(2)在宅医療の普及の2極に収束していくものと考えられる.そして,これら急性期医療と在宅医療は相補的にお互い協力しあう関係になってゆくであろう.

在宅医療において,多職種連携は重要である.多職種連携を実践する要件として,(1)連携のコストを安くする,(2)チームメンバーの資質が優れている,の2 つの要件があげられる.(1) の要件をクリアするために,ICT(informationand communication technology)の積極的な活用が,(2)の要件をクリアするために,教育環境の整備が必要である.

本特集では,現在,第一線の在宅医療現場で活躍されている多職種の執筆者に自らの活動を書いていただいた.全体を通じて,今の医療情勢の流れをつかんでいただければ,幸いである.


編集 中野一司 医療法人ナカノ会ナカノ在宅医療クリニック(鹿児島)/鹿児島大学医学部臨床教授

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今月の視点(中野一司)

■在宅医療と地域連携ネットワーク
多職種連携で機能する地域連携ネットワーク型在宅医療(中野一司)
胃瘻連携システム(岡田孝弘)
病診・診診・地域多職種連携の実際-長崎の町ぐるみの医療と介護-(古川美和,他)
在宅医療と病診連携(蘆野吉和)
わかしお医療ネットワーク(調剤薬局との連携)(平井愛山)
Net4Uによる訪問看護ステーションとの連携(三原一郎)

■在宅医療と医学教育
あおぞら診療所新松戸における在宅医療研修システム(松本 務,他)
梶原診療所における在宅医療研修システム(平原佐斗司)
地域包括ケアにおける地域医療研修(川城麻里,他)

■在宅医療と各種ケア
末期がんのケア/在宅緩和ケア(大岩孝司他1487
在宅医療と緩和ケア-痛みと上手に付き合うための薬物療法のコツ-(冨安志郎)
認知症のケア(高橋貴美子)
褥瘡ケア(岡田晋吾)
在宅感染症対策(久我弘典,他)
神経難病の在宅ケア(矢崎一雄)
在宅医療と口腔ケア(村松真澄)
在宅医療と家族看護(小林奈美)

■医師,歯科医師,薬剤師,訪問看護師,栄養士の連携
在宅医療と多職種連携(太田秀樹)
多職種連携におけるトータルヘルスプランナー(THP)(小笠原文雄)
多職種連携における歯科医師(永長周一郎,他)
多職種連携における薬剤師(大澤光司)
多職種連携における訪問看護師(佐藤美穂子)
多職種連携における栄養士(手塚波子)
News & Trend
News&Trend
提 言排尿障害をスルーしていませんか?(黒田秀也)
TOPICS その生理痛,実は片頭痛ではありませんか?(五十嵐久佳)


Series
医療事故に陥らないために-事例から学ぶ,より安全な医療への教訓-
看護業務にまつわる医療過誤事例(福山正紀)

再生医学のいま-基礎研究から臨床への展開に向けて-
腎臓の再生(菱川慶一)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学
流行病(1)(中島旻保)

よりよい医院経営
アメリカにおけるコンビニエント・ケア・クリニックの動向(加藤貴子)

何が正解? 消化器治療EBMで検証
過敏性腸症候群の新たな治療は?(川名一朗,他)

Contribution
臨床経験好酸球性胆嚢炎と考えられた2例(岩室雅也,他)
TOPICS 薬剤吸入指導によるチオトロピウム薬剤効果の改善度(井上登太,他)
2,530円
今月のテーマ 『生活習慣指導コーディネート術 メタボ健診1周年!コ・メディカルとともに進める指導のコツ』

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≪巻頭語≫
わが国ではメタボリックシンドローム(メタボ)が広く知られるようになり,メタボ健診が始まってちょうど1年となった.各地の行政でもさまざまな取り組みが行われ,一定の成果が出てきているようである.一方,プライマリ・ケア医(PC医,家庭医,かかりつけ医)の関与はいかがだろうか? PC医は,診療形態に応じて種々の環境で診療してきた.各現場で生活習慣の指導が行われてきているが,果たして効果が上がっているだろうか?

いや,実際には,なかなか難しい.忘れずに服薬させるのは簡単であるが,きちんとした生活習慣を継続させるのは至難の業であるからだ.生活習慣病の代表的疾病である糖尿病は「患者教育の病気」ともいわれる.つまり,特徴的な性格など患者サイドの原因も確かにあるが,医療サイドの指導にも責任があると自覚しなければならない.

食事や運動に対する行動変容の継続が,なぜそれほど難しいのだろうか? 医師が多忙で時間を十分に割けないこと,指導に対する技術不足があること,コ・メディカルを上手に活用できていないこと,患者の動機づけや心理的サポートができていないことなどがあげられよう.そこで,本特集は従来とは異なり,独自の視点でまとめた.つまり,医師の立場よりも,患者指導に関与するため,コ・メディカルの立場を重要視したのである.換言すれば,医師が自分で指導するよりも,ナースや栄養士,運動療法士などを最大限に活用する方策を考慮してはいかがだろうか? そのほうが,患者の行動変容が長期的にうまくサポートされる可能性があるだろう.

医師はコーディネーターとしての役割を演じ,全体のバランスを取りながらコントロールすればよい.なお,コントロール(control)とはcontra(反する)+rol(l 回転する,動く)という意味で,勝手に動かないように管理することだ.医療チームの働きによって行動変容した枠組みが動かないように,患者の心身をサポートし,上手にキープしていきたいものである.


編集 板東 浩 日本プライマリ・ケア学会 広報委員長

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今月の視点(板東 浩)

■生活習慣指導の重要性を伝えるために
生活指導を巡る医療界のいま-メタボ健診の理想と現実-(宮崎 親)
生活指導コーディネーターとしての医師のあり方(相良鞆彦,他)
どんな患者でもやる気にさせる! 生活習慣指導の工夫術(坂根直樹)

■食事(栄養)療法
食事(栄養)療法の基本と理論,押さえておきたいポイント(中屋 豊,他)
これだけはやっておきたい,患者の栄養アセスメント(吉山直樹)
患者への動機づけ,アドバイス法,効果的な行動修正法(中村 巧,他)
特定保健用食品・「いわゆる健康食品」使用についての適切なアドバイス法(沢 丞)
食事(栄養)療法専門家への紹介を考えるタイミングと紹介先(今井 愛,他)

■運動療法
運動療法の基本と理論,押さえておきたいポイント(田畑 泉)
これだけはやっておきたい,運動負荷量の設定法(藤見幹太,他)
患者への動機づけ,アドバイス法,効果的な行動修正法(板東 浩,他)
外来で患者に簡単に教えられるエクササイズ例(石橋幸滋)
運動療法専門家への紹介を考えるタイミングと紹介先(田中尚子)

■シチュエーションに応じた生活習慣指導の具体例
腹囲が90cmの40歳サラリーマン男性(大原昌樹)
生活習慣を全く気にしていない,脂肪肝を伴う肥満患者(川本龍一)
最近,健診で糖尿病が判明した患者(澤田 努)
退職後の閉じこもり傾向の男性(河野光宏)
要介護4~5度の両親の介護を続けている53歳女性(横井 徹)
原因不明の心不全を繰り返した50歳男性(中西重清)
脂質異常症のみだが,何かと自己主張が強い高齢女性(藤原靖士)


脂質異常症があり,狭心症と抑うつ状態の合併が疑われる中間管理職(宮崎 仁)
高尿酸血症で何も症状がないが,生活習慣に問題がありそうな患者(東 理,他)
痛風結節,結石,疼痛発作など一通りの既往歴がある患者(東 理,他)

■オリジナリティのあるユニークな生活習慣指導を紹介!
糖質ゼロの食事術(釜池豊秋)
主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病はよくなる!(江部康二)
絶食療法(ファースティング)-淡路島健康道場の試み-(笹田信五)


News & Trend
News&Trend
「治療」「薬局」合同座談会クスリの有害事象から高齢者を守るために(秋下雅弘,他)


Series
ロジックで解き明かす正しい感染症診療のコツ-抗菌薬適正使用へ向けて- 最終回
抗菌薬と副作用(大曲貴夫)

再生医学のいま-基礎研究から臨床への展開に向けて-
インプラント型再生軟骨(星 和人)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学
内科疾患について(2)(中島旻保)

よりよい医院経営
東南アジアの医療保険(福岡藤乃)

何が正解? 循環器治療EBMで検証
感染性心内膜炎の予防を目的とした,手技・処置前の抗菌薬投与は有効か(藤田孝之,他)
2,530円
今月のテーマ 『高血圧診療-押さえておきたいJSH2009のポイントと実践のコツ!-』

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≪巻頭語≫
2000年の第五次循環器疾患基礎調査によると,わが国における高血圧患者の総数は,男女合わせて約4,000万人になるという.しかし,健康を増進し,発病を予防する「一次予防」に重点を置いた「健康日本21」などの取り組みが実施されているにもかかわらず,この数年に高血圧患者は増え,糖尿病,脂質異常症,メタボリックシンドロームが猛威をふるっている.
われわれは石器時代の体のまま存在しているにもかかわらず,テロや政治不安と同じような,生命を脅かす環境が,生活習慣そのものに存在している.高血圧は,日本人にモーストポピュラーな疾患,生活習慣のフェノタイプであり,さらに臓器をも侵す.臓器障害を合併した場合の治療方針のディシジョンメーキングにおいて,高血圧専門医の位置づけがあり,日本高血圧学会認定高血圧専門医制度の発足もそのような背景によると考える.
さて,最近,「高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)」が発刊された.新ガイドラインは,2004年版と比較して,すべての分野でエビデンスベースドであり,日本高血圧学会の全会員からの自由意見を取り入れた思慮深いものになっている.多くの委員,査読委員が参画し,既発表のガイドラインも考慮した,すばらしく実践的な内容である.
本特集は,「高血圧治療ガイド」と題して,新ガイドラインに至った経過を説明いただく企画とした.「高血圧治療ガイドライン2009 ココがポイント(p.417)」をまず参照いただきたい.メタボリックシンドローム,心腎連関,高齢者,妊娠高血圧症候群,さらに薬剤の使い方をふんだんに取り入れ,ガイドラインをわかりやすく解説いただいた.本特集が,複雑な病態を有する症例においても,高血圧治療標準化に向けて,明日からの日常診療の一助となれば幸いである.

<編集>朔 啓二郎 福岡大学医学部心臓・血管内科学 教授

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今月の視点(朔 啓二郎)

■座談会
心不全・冠動脈疾患をターゲットにしたARBのインパクト
-治療体系を考える-(朔 啓二郎,他)

■総 論
高血圧治療ガイドライン2009 ココがポイント(島本和明)

■各 論
診察室血圧,家庭血圧と24時間血圧のどれを参考に降圧治療をすればよいのか(矢野裕一朗,他)
生活習慣の修正はどこまで厳格にするのか(大藏隆文,他)
降圧薬を選択する場合に重要なことは何か(田村功一)
メタボリックシンドロームなどが合併した症例の降圧治療をどうするか(松岡秀洋)
心腎連関をターゲットにすると,どのような降圧療法が望ましいか(高見勝弘,他)
心筋梗塞後や心不全患者の予後に有用な降圧療法とは何か(長谷川 洋,他)
どのような高齢の高血圧患者は降圧治療すべきなのか(楽木宏実)
妊娠高血圧症候群はどのように治療したらよいのか(土橋卓也)
高血圧性緊急症と切迫症(市来俊弘)
内分泌性高血圧を見逃さないようにするにはどうするか(市原淳弘,他)
高血圧専門医へのコンサルテーションや紹介のタイミングはどうするか(大屋祐輔)

■トピックス
RA系抑制薬はどのように投与すればよいのか(三浦伸一郎,他)
常用量ARBで降圧不十分の場合,次の一手は何か(土肥靖明,他)
今こそ,カルシウム(Ca)拮抗薬の役割を考える(安東克之)
特定健診・指導では血圧に対してどうアドバイスすべきか(和田高士)

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≪Series≫
医療事故に陥らないために-事例から学ぶ,より安全な医療への教訓-(16)
救急受診後の訴訟事例-医療機関の勝訴事例-(福山正紀)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学(14)
内科疾患について①(中島旻保)

何が正解? 消化器治療EBMで検証(63)
大腸癌検診は受診するべきか?(川名一朗,他)

≪News&Trend≫
解 説勃起障害(ED)治療に関する正しい知識(辻村 晃,他)

解 説日本のニキビ治療の新時代(川島 眞)

解 説日常診療でドライアイに気づくために(高村悦子)

≪Contribution≫
臨床経験横隔膜下腹腔内遊離ガス像を想起させる像を認めた右下葉ブラの1例(森脇義弘,他)
2,530円
今月のテーマ 『創傷治療 -プライマリ・ケアで対処できる多種多様な“キズ”とその最新知見!-』

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≪巻頭語≫
「キズ」,「創傷」はあらゆる場面で,最も頻繁に遭遇する外傷であり,プライマリ・ケア医,家庭医,一般医にとっても最低限の知識や対処法の取得が望ましい.
一言に「創傷」といっても,多種多様であり,受傷初期から専門家の介入が必要なものまで幅広くあり,その理解,対応も重要である.
わが国においても,褥瘡,慢性創傷に対する医療者,医療施設,行政が一体となった積極的な予防,治療介入によって,徐々に創傷全体に対する理解が深まりつつあると思われる.また,近年の全身性難治性疾患に対する診断・治療法の格段の進歩により,これまでに経験していない創傷の問題も浮き出てきており,横断的な情報交換が必要となっている.
「創傷治癒」,「創傷治癒学」はキズの成因,経過,分類などをできるだけ科学的根拠に基づきアプローチしていく手法であるが,「創傷治療」は「創傷治癒」を基礎に理解しつつも,多様な臨床症状にきめ細かく対応する治療学問体系である.
よって,本特集ではより実践的な内容でぜひ押さえておきたい項目について,全般的に症例を供覧しつつ各々の専門の先生方に網羅していただいている.
臨床的に「キズをきれいに治す」,「キズを早く治す」などの結果は,患者の満足度をきわめて向上させ,医療に対する信頼,安心感が増すばかりか,創傷にかかる医療コスト全体を効率化すると考えられる.
今後さらに,多くの無作為試験,多施設臨床試験の結果を待たなければならないとはいえ,これまでの基礎的な分子生物学,細胞工学の発展とともに,実践的な創傷治療の理解と今後の発展の礎となるよう希望している.

<編集>秋田定伯 長崎大学医学部形成外科 講師

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今月の視点(秋田定伯)
■総 論
皮膚の創傷治癒の基礎(舟山恵美,他)
急性創傷(川上重彦,他)
慢性創傷(大浦紀彦,他)
難治性創傷(森本尚樹,他)
瘢痕(キズあと)と瘢痕拘縮(百束比古)
最新の創傷治癒・創傷治療(秋田定伯)
■各 論
熱 傷(迎 伸彦,他)
指尖損傷-爪の再生-(西村剛三)
顔面創傷(外傷)(矢野浩規,他)
創傷被覆材(館 正弘,他)
人工真皮の応用(藤岡正樹)
動物,害虫,異物による創傷(吉本 浩,他)
肥厚性瘢痕(渡部功一,他)
ケロイド(服部典子,他)
褥 瘡(田中友香里,他)
糖尿病性潰瘍(丸山 優,他)
重症虚血肢に伴う創傷(上村哲司,他)
静脈うっ滞性下腿潰瘍(菊池 守,他)
その他の下腿創傷(潰瘍)(安田 浩)
悪性腫瘍によるもの(中西秀樹,他)
特殊創傷-自傷行為による創傷,点滴漏れによる創傷-(木下浩二,他)

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≪Series≫
ロジックで解き明かす正しい感染症診療のコツ-抗菌薬適正使用へ向けて-(24)
高齢者の様子がおかしかったら?-高齢者の感染症診療のコツ-(大曲貴夫)

ヒポクラテスが教える病名のない病理学(13)
急性病の養生法(中島旻保)

よりよい医院経営(50)
方法論としてのネット活用(中澤達彦)

何が正解? 循環器治療EBMで検証(40)
高齢者高血圧(出島 徹,他)

≪Contribution≫
臨床経験 進行胃癌による幽門閉塞にオクトレオチドが奏効し治癒切除できた1例(徳永行彦,他)
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商品情報・内容

  • 出版社:南山堂
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • サイズ:B5判

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