レジデント(Resident) 発売日・バックナンバー

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2,200円
【特集】
特集総括! 熱中症 ~最新事情:生理学から後遺症まで~
企画編集/三宅康史

〈特集にあたって〉
 今年の夏も“暑い!熱い!! ”救急外来(ER)でした.おかげ(!?)で,最近よく耳にする熱中症の症例もたくさん診察したことでしょう.でも,この熱中症,医学的なことをどれくらいご存じですか? えーと,熱中症は熱射病の一部で……,熱性けいれんは子供の病気で熱けいれんはおとな!?,いや待てよ,熱失神とか熱疲労という診断名も聞いたことがあるけど,どちらがより重症なんだっけ,応急処置の仕方や,そもそも鑑別診断と重症度分類,入院適応とかはどうなってたっけ,重症患者の集中治療の実際はどのようなものかしら…….
 よく考えてみると,学生時代,体温調節の仕組みや発熱三宅康史と高体温の違いを生理学で,環境障害としての熱中症と低体温症を臨床講義として救急医学の中で教わったはずです.ただそのころに授業で教わった内容よりも,熱中症の疫学や病態解析,診断基準,治療と予防法は,さらに進化しています.2015年春には日本初,世界初の「熱中症診療ガイドライン2015」が日本救急医学会熱中症に関する委員会より発刊されています.
 今回,ガイドラインを含めた熱中症に関する最新事情を,体温調節に関する生理学とともに特集しました.この1冊で熱中症診療については必要十分な内容が掲載されています.ER診療での実際の症例を通じて,この夏に熱中症診療を総括し,来年の夏にむけて熱中症の真のエキスパートとなってください.

三宅康史
(帝京大学医学部 救急医学)

〈目次〉
1. 熱中症の実態
2. 体温と体温調節メカニズム
3. 発熱と解熱処置
4. 熱中症の病態と重症度
5. 熱中症のリスクファクター
6. 熱中症の診断と応急処置
7. 軽~中等症熱中症の治療
8. 重症熱中症の治療
9. 職場における労働者の熱中症対策の実際
10. スポーツにおける熱中症対策の実際
11. 日常生活における熱中症対策の実際
12. 熱中症の後遺症

【連載】
◆ヨルレジ
 ・第8回 酸素飽和度低下
◆患者さんとの接し方
 ・第105話 医師は怒ってはいけない
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第63回 経皮的肺動脈形成術によって重症右心不全から逸脱できた慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症の1例
【特集】もう怖くない 救急外来虎の巻
企画編集/本間康一郎・佐々木淳一

〈特集にあたって〉
 今回の特集は,医師になったばかりの初期研修医の先生たちに,救急外来当直(以下,当直と記載します)をする際に知っておいてほしい,知っていたら役に立つことにフォーカスを当てました.
 国家試験を無事に通過すると,のんびりする時間もないまま医師としての忙しい毎日がスタートします.そこで初期研修医の皆さんの1番の不安といっても過言でないのが当直だと思います.私たちも,初めての当直のときには緊張したものです(もちろん,今でも緊張感を持っております;笑).初めての当直までの時間の余裕がないなかで何を知っておくべきか,また,実際に当直をしてみて困ったことや知りたいことについては,いろいろな書籍もありますが,なかなかイメージができない,または病気のことはかいてあるけども,実際に困ったので知りたいことがまとまって書いてある本をあまりみかけないのではないでしょうか. 当院のような初期研修医の人数が多い大学病院では2年目研修医が毎回一緒に当直するので心強いですが,そうでない病院も多くあると思います.
 そこで本特集では,救急疾患の詳細ではなく,実務を重視した12項目のテーマを挙げて,それぞれ第1線で働く研修医教育に熱心なエキスパートの先生方にご担当いただきました.なかなか時間が取れないなかで効率良く理解して本間康一郎・佐々木淳一いただくために,各章に要点を挙げていただき,なるべく図表を使用し,わかりやすく記載していただくようにお願いさせていただきました.
 目の前の患者さんを救うのは医学の本質であり,働き始めたばかりの初期研修医の皆さんでもそれをリアルに感じることができるのが当直です.ぜひ,本特集を1人でも多くの医学生や初期研修医の方に手にとっていただき,余分な焦りや不安を少なくした状態で,当直をより有意義な経験にしていただきたいと思います.そして本特集に対するご意見や感想などをフィードバックしていただけたらうれしく思います.  皆様のご活躍を願っております.

本間康一郎
(慶應義塾大学医学部 救急医学 専任講師)

佐々木淳一
(慶應義塾大学医学部 救急医学 教授)

〈目次〉
1. 当直の心構え ~一見軽症に見える患者ほど慎重に~
2. ERでの感染対策
3. ERでの医療安全
4. 上級医へ伝達のコツ
5. 迷わず書ける! 叱られない! 救急外来のカルテ記載
6. 今日から変わる,伝わるコンサルテーション
7. ERでの臨床推論
8. 心肺停止患者の受け入れ
9. 急変患者への対応
10. 知っておくべき外傷患者への対応
11. 小児救急患者を診察する際の注意点
12. 患者の死をめぐる届け出の現状と24時間ルールの正しい解釈

【連載】
◆ヨルレジ
 ・第7回 発熱
◆患者さんとの接し方
 ・第104話 医師のマスク
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第62回 ショックを呈した冠攣縮性狭心症の既往がある68歳の女性
【特集】明日から実践!心療内科アプローチ
企画編集/山田宇以

〈特集にあたって〉
 Engels がBiopsychosocial アプローチを提唱後,身体面でだけでなく心理社会面も配慮した全人的医療が意識されるようになりました.その流れから近年日本の医学部の卒前教育でも医療面接などが導入されるようになりました.ドイツではほとんどの医学部に心身医療科が存在しますし,米国でも医学教育として行動科学が重視されていることと比較すると,残念ながら日本の全人的医療の卒前教育はまだまだ発展途上なのが現状です.
 卒後に関しても十分な教育があるとはいえず,レジデントたちからも全人的医療について「忙しくて十分な時間がない」「具体的にどうしていいかわからない」などの声をよく聞きます.心理社会面への介入=長時間話を聞かないといけないという負担,実践法を教わらないことが主な理由のようですが,同じような理由で全人的医療に苦手意識を持っているレジデントも少なくないのではないのでしょうか? 一方研修を進めるうちに患者さんのパーソナリティー,家庭環境など心理社会的問題で治療が停滞するなど全人的医療の必要性を実感する機会も多いと思います.忙しい医師ほど日常診療を円滑にすすめるために,限られた時間で良好な医師-患者関係の構築する技術が必要です.しかしその技術は指導医が系統だって教えることはなく,先輩のやり方を見様見真似でしてみたり,我流でなんとなくというのが一般的で,他の手技,診療技術と比べると伸び悩んではいないでしょうか?
 心療内科は本来ストレス関連の身体疾患,心身症を専門的に診る診療科ですが,その基礎はBiopsychosocial による全人的医療にあります.“心理療法をする内科”として,主に内科医として臨床をする上での心理社会的問題に対応する実学として日本の臨床現場にあわせて発展してきました.前述のような限られた時間の中で医師患者関係を築いたり,患者のニーズや解釈モデルを理解するといったことはまさに心療内科の基本的技術で,得意分野です.しかし心療内科医は全国的に不足しており,残念ながらこれらの技術が普及していません.独学をするにも,高名な先生方が書かれている専門書はレジデントには少々ハードルが高く,難解かもしれません.そこで日本心身医学会では医学生・レジデント向けに心療内科的全人的医療の教育,普及を図る若手ワーキンググループを立ち上げました.今回の執筆担当者は各大学,教育病院でまさに最前線で臨床をしながらレジデント教育に携わるこの若手ワーキンググループのメンバーの先生方が中心です.レジデントが入院・ER などでみるCommon な精神疾患に対する対応法,患者とのコミュニケーションの方法,行動変容の促しかたなど徹底した現場主義の全人的医療,心療内科アプローチの入門書となればと今回の特集を企画いたしました.少しでもレジデントの方々の全人的医療の実践に少しでも役立てば幸いです.,あわよくば,みなさんを麻酔科医にしたいと考えている.

山田宇以
(聖路加国際病院 心療内科 副医長・Educational chief/三重大学家庭医療学 家族システム・
心理社会医学フェローシッププログラム 非常勤講師/ 明治学院大学心理学部 大学院 非常勤講師)

〈目次〉
Ⅰ. 総論
1. 心療内科の考え方、アプローチとは
2. 心と体のつながり ~病態評価と心身相関の気づき~
3. 明日から使える心理療法
Ⅱ. 心療内科アプローチで診る精神疾患
1. 身体疾患としてのせん妄
2. 身体症状に潜むうつ病
3. パニック症
Ⅲ. 実践編
1. 検査で異常がない!
2. 治療に積極的でない患者
3. 痛みがなかなか治らない
4. がん患者への接し方
5. やせへのアプローチ
6. 不定愁訴を診る


【連載】
◆ヨルレジ
 ・第6回 ショック
◆患者さんとの接し方
 ・第103話 患者さんから見た,よい医師とは-医は仁術
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第12回 心臓のCT
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第61回 病棟オーベンの心に残った症例
2,200円
【特集】麻酔科医が使う薬
企画編集/讃岐美智義

〈特集にあたって〉
 麻酔科医が使う薬は,難しい.麻酔科医が使う薬は全身麻酔の時にのみ役立つ.こんな風に考えていないだろうか.答えは「NO」である.
 麻酔科医が使う薬は「さじ加減」次第で患者状態が大きく変化する.あるいは,大きく変化させないように先手を講じる様につかう.取り扱う薬剤は決して,麻酔薬だけではない.なぜなら,全身麻酔は麻酔薬だけでは,うまく全身状態をコントロールできないからだ.麻酔科医は,片手に麻酔薬,もう片手には麻酔や手術によってバランス崩した生体を立て直す薬を握って仕事をしている.
 麻酔薬や筋弛緩薬により,呼吸や循環が虚脱するため,気道確保・人工呼吸をはじめ循環のサポートが必要になる.さらには,交感神経機能が抑制されることで,さまざまな生体機能に作用を及ぼす.手術侵襲や出血などにより,生体はさまざまな危機にさらされる.そのような変化が術中や術後に生じて,体液のバランスを崩し,激しい疼痛に襲われ,悪心おう吐なども引き起こす.麻酔科医は,健常であるはずの生体がさまざまな異常をきたす場面に,否が応でも遭遇するのである.
 どんなに元気な人でも,手術後には必ず疼痛がある.また,手術前に内服していると手術や麻酔に問題が生じる悪影響をおよぼす常用薬がある.周術期のこれらの問題に対して,どの様に対応するかということも知る必要がある.
 今回の特集では,麻酔薬を研究している学者ではなく,日常的にバリバリ症例を担当している信頼の置ける麻酔科医に執筆をお願いした.教科書や添付文書に記述されている内容だけでなく,実際にその薬剤を使用する上で役に立つ知識も含めた解説をお願いした.使用場面と使用目的を,はじめに要点としてハッキリと明示し,麻酔科関連薬の取っつきにくさを払拭した.本文には,各薬剤の分類と使い方をまとめ,医学生や研修医,後期研修医が,麻酔科の使用する薬の概要が把握できるものとした.薬品の添付文書の様な回りくどい表現はさけ,短い言葉で端的に表記することで読みやすさを重視した.したがって,正式名称ではなく略称や通称を用いた.学習の便を最優先したため少しでも気になるところがあれば,医薬品医療機器情報提供ホームページ(http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html)で確認してほしい.本特集で,学生やレジデントの皆さんが「麻酔科医の使う薬」をマスターし,あわよくば,みなさんを麻酔科医にしたいと考えている.

讃岐美智義(広島大学病院 麻酔科 講師)

〈目次〉
1. 静脈麻酔薬
2. 吸入麻酔薬
3. オピオイド
4. 筋弛緩薬・拮抗薬
5. 局所麻酔薬
6. 昇圧薬,強心薬
7. 降圧薬,冠保護薬,利尿薬,脈拍を調整する薬剤,抗不整脈薬
8. 輸液剤,輸血剤
9. 周術期抗菌薬,抗炎症薬(ステロイド)
10. 術前内服で注意すべき薬
11. 止血薬,抗凝固薬,抗血小板薬
12.【 術後】鎮痛薬,PCA,解熱鎮痛薬,制吐剤

【連載】
◆ヨルレジ
 ・第5回 浮腫
◆患者さんとの接し方
 ・第102話 認知症患者さんの記憶力と想像力-「君の名は」と「佐渡おけさ」
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第11回 STEMI
2,200円
【特集】
初期研修で学んでおくべき集中治療のABC~最低これだけは知らなきゃ,臨床医はできない~
企画編集/真弓俊彦

〈特集にあたって〉
 入院患者の大半が60歳以上,半数が70歳以上という高齢化時代となり,患者がなんらかの併存症を持っているのが当然となっている.つまり,どの診療科であっっxも,臨床医であれば,併存症を考慮し,自診療科の診療内容を柔軟に変更することができなくてはならない.また,受け持ち患者が高齢であるゆえ,肺炎や心筋梗塞,脳卒中など合併症を罹患し,重症化することはいつでも起こりうる.そのため,臨床医である以上,Critical Careの初歩を理解していて,患者の併存症に対処でき,また,重症化した際に適切に初期対応できることが求められている.
 しかしながら,ICUに専門医がいてICUをローテートする期間があれば別であるが,初期研修病院でも日本ではICUに常勤医がいない,良き指導者がいない施設は少なくない.そのため,ICU指導医や専任医師がいない場合には,内科,外科,麻酔科,救急科などをローテート中に,各科のICUを専門としない先生から教えてもらう重症患者管理のみである場合も少なくないのが現状であり,初期研修でCritical Careを学ぶ時間やその質は非常に限られている.そこで,今回の特集では,そのような状況にあっても,初期研修医が短い初期研修期間の間に最低習得しておくべき,集中治療(ICU)の基本の「き」について,各分野の専門家に執筆いただいた.
 今回の特集では,日本独自のICUのシステムの解説から,最も厳密な管理が求められるICUでの安全対策についても説明いただいた.また,最も大切な呼吸循環管理では,人工呼吸器やモニタリングの機器の解説も加え,人工呼吸器の設定の仕方や種々の呼吸循環モニタリングの意味や解釈もできるようにした.さらには,現在のICUが抱える最先端の問題点まで解説頂いた.つまり,この1冊で,集中治療のすべてを俯瞰できる内容となっている.このように今回の特集はCritical CareやICUの基本の「き」について解説しており,明日からすぐに役立つ実践的な内容となっている.初期研修医は全員習得すべきであり,後期研修においても有用な1冊である.
 一方,今回の特集で知識は得られるが,実践するためには,スキルも必要である.そのためには,FCCS(FundamentalCritical Care Support)1)などのICUを専門としない医師向けの重症患者管理の初期実践コースの受講も推奨する.

参考文献
1) 日本集中治療教育研究会:FCCS セミナー情報.http://www.jseptic.com/seminar/fccs.html(2016年12月閲覧)

真弓俊彦(産業医科大学 救急医学講座 教授)

〈目次〉
1. ICUにおける安全対策~TeamSTEPPSの導入はICUを救えるか~
2. ICUの種類・入退室基準・現在のICUの問題点
3. 呼吸管理のポイント
4. 人工呼吸器のABC
5. 呼吸循環モニタリングと補助循環装置のABC
6. 循環管理のポイント
7. 輸液・電解質・代謝管理
8. 血液浄化療法~種類と開始基準,注意すべきポイント~
9. 鎮痛,鎮静,筋弛緩薬の使い方
10. 重症患者へ栄養療法を行うための基礎知識
11. 感染管理~ICUで気をつけるポイント~
12. ICUから始めるリハビリテーション

【連載】
◆ヨルレジ
 ・第3回 血圧上昇
◆患者さんとの接し方
 ・第100話 まぶたの腫れ-20年後に消える職業
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第9回 植込み型ループ式心電計
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第60回 急性肺血栓塞栓症に対して外科的血栓摘除術が著効した一例
2,200円
【特集】これでわかった! そこが知りたい! 頭部CT, MRIの読み方のコツ
企画編集/田岡俊昭

〈特集にあたって〉
 本特集では,「これでわかった! そこが知りたい! 頭部CT,MRI読み方のコツ」として,中枢神経系疾患の画像診断の特集を企画した.本特集の各項ではそれぞれの領域で勢いのある先生方に執筆を御願いした.さまざまな疾患の画像に関して,読影のコツに関して学習していただければ幸いである.「画像の読み方のコツ」と題した本特集であるが,各項を読んでいただければ察することができるように,簡単なコツというのは残念ながら存在せず,やはり数多くの画像に触れることが大切であると思う.数多くの画像を読む際に気をつけていただきたいのは,目立った疾患のない症例,つまり正常例の扱いである.忙しい臨床の場で,正常例に時間をかけている暇はないかもしれないが,少し時間をかけて正常と思った症例の画像を眺めてみることをお勧めする.脳内の構造が横断像と冠状断像ではどのように対応するのか? 各年齢で脳の画像がどのように変わっていくのか? 各構造がいろいろな撮像法でどのように見えるのか? たとえば中心前回の皮質の信号が年齢でどのように変わっていくのか? いろいろな項目に関して正常症例を数多く眺めていくことで,次に正常なのか異常なのか迷った際の判断に関しての自分なりの根拠が形成されると思う.
 本特集で取り上げていなかったことが1つある.「読影医のトリセツ」である.これから専門の各科へと進んでいく時期の先生方に,読影医とはどんな人種かを知っておいていただけると幸いである.
㈰読影医は各科医師との会話を望んでいる.
 一日中モニタの前に座って,レポートを作成し続けている印象の読影医であるが,決して人間嫌いということはなく,楽しみにしているのは臨床科の医師からのフィードバッ田岡俊昭クだったりする.もちろん「先生,この間のレポート,ばっちり正解でしたよ」なら大喜びだが,それ以上に「先生,この間のレポート,ハズレでした.おかげでエラい目に遭いました.」というフィードバックも,申し訳ないが本当にうれしい.
㈪読影医は臨床情報をほしがっている.
 読影に際して臨床情報が重要であることはもちろん,とくにMRIでは撮像前に十分な臨床情報を得ることで,効率的な検査の組み立てをすることができる.逆に不十分な臨床情報からは良質の検査,良質の読影レポートが得られることは少ない.また,的確に臨床情報を記載してくれる臨床医は読影医にとっても尊敬の対象となる.
㈫「かかりつけの読影医」を作っては?
 画像に関して適応から検査時期,撮像方法,読影結果まで気軽に相談できる「かかりつけの読影医」を持つと,多くのことがスムースに,効率的に進行する.読影医側にとっても臨床に関しての情報を得られることで勉強になる他,依頼医が欲していることを撮像や読影に盛り込むことができ,両者にとってプラスとなる.また,彼らが読影しているところに行って,実際に彼らが読影するプロセスを学ぶ,あるいは盗み取ることも貴重な経験となると思われる.ぜひともPHS一本で気軽に話のできる「かかりつけの読影医」作ってほしい.

田岡俊昭(名古屋大学放射線科 病院准教授)

〈目次〉
1. CT,MRI画像の成り立ちと,頭部画像解剖のエッセンス
2. この画像から診断! 外来受診での神経外傷・脳血管障害
3. 脳虚血をどう読むか
4. 脳出血をどう読むか
5. 拡散強調像を使い倒す
6. MRA,CTAをどう読むか
7. 脳腫瘍をどう読むか(軸内編)
8. 脳腫瘍をどう読むか(軸外編)
9.「えー……何か白いんだけど……」
10. 脳以外の事も考えよう:全身疾患と関連する病態
11. 治る認知症を見逃さない
12. 小児のCT,MRI:大人とどう違うのか?

【連載】
◆ヨルレジ
 ・第3回 血圧上昇
◆患者さんとの接し方
 ・第100話 まぶたの腫れ-20年後に消える職業
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第9回 植込み型ループ式心電計
【特集】
薬物相互作用を知り診断治療に活かす~くすりの知識と処方~
企画編集/藤村昭夫

〈特集にあたって〉
 近年,非常に多くの薬物が臨床の場で用いられるようになり,さらに高齢者の増加とともに多剤併用療法が一般化したために,処方の際に戸惑いを感じる医師も多い.とくに,研修中の医師が薬物療法に関する医療ミスを起こし,その結果,重篤な薬物有害反応をもたらす危険性が大きいことがこれまでの調査研究によって明らかにされている.したがって,卒前のみならず卒後の臨床研修中においても,医師は薬物の適正使用の実践にむけて,なお一層,薬物療法に関する知識を習得することが求められている.
 最近,薬物有害反応の誘因の1つとして薬物相互作用の存在がクローズアップされるようになり,新しい薬物を開発する際には,より安全な薬物療法を実施するために,薬物相互作用の有無を明らかにする努力がなされている.しかし,依然として薬物相互作用にもとづくと思われる薬物有害反応が後を絶たず,安全な薬物療法を実施するためになんらかの方策を講じることが求められている.本特集号は,このような要望に応えるために企画されたものである.本特集号の第?章では,薬物相互作用を理解するために必要となる基礎知識を解説した.1つの症例から学んだ知識をみずからが担当する患者に応用するために,ぜひ,学んでいただきたい.第?章では,11の疾患を対象にして薬物相互作用の実際例を取り上げた.それぞれについて症例を紹介するとともに,薬物相互作用の発現機序および処方時に注意すべき事項を解説した.さらに第?章では,付録として薬物相互作用に関する情報の入手方法および読み方について解説を加えた.
 近年,多剤併用療法が一般的に行われている.併用する薬物の数とともに有害反応の出現頻度は指数関数的に増加することが知られているが,これら多剤併用時の有害反応のうち約7%は薬物相互作用に起因するものとされており,決してまれなものではない.したがって,薬物を適正に使用するためには,薬物相互作用の存在を常に念頭に置く必要があることはいうまでもない.薬物による有害反応がしばしばテレビや新聞などで報道され,ときには社会問題化することがある.たとえば,抗ウイルス薬であるソリブジンと5-フルオロウラシル系抗がん薬を併用すると,5-フルオロウラシル系抗がん薬の血中濃度が著しく上昇し,その結果,有害反応が出現して,多くの患者が亡くなったことは記憶に新しい.
 本特集号が臨床の場で活用され,薬物の適正使用の推進に役立てば幸いである.

藤村昭夫
(自治医科大学 臨床薬理学教授)

〈目次〉
Ⅰ. 薬物相互作用の基礎知識
Ⅱ. 薬物相互作用の実際
1. 高血圧
2. 糖尿病
3. 脂質異常症
4. 虚血性心疾患
5. 心不全
6. 不整脈
7. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
8. 関節リウマチ(RA)
9. 悪性腫瘍
10. 感染症
11. うつ病
付録:薬物相互作用の情報入手法と読み方


【連載】
◆ヨルレジ
 ・第2回 尿量低下
◆患者さんとの接し方
 ・第99話 Teach to be well-どの情報をどのように伝えるか
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第59回 大動脈弁狭窄症合併閉塞性肥大型心筋症の一例
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第8回 条件付きMRI対応ペースメーカ
【特集】
レジデントが処方する「ステロイド」の使い方
企画編集/川合眞一

〈特集にあたって〉
 ステロイドは多くの診療科で使われるきわめて有用な薬であるが,使い方を誤ると大きな失敗につながる薬でもある.また,レジデントが各科をローテーションすると,それぞれの科で必ずしも使い方が同じではないことに戸惑うこともあるだろう.当然,患者への説明にも困ることになる.
 ステロイドは臨床で決め手がないときにでも頼ることがある魅力的な薬だが,使いこなすにはレジデントの諸君に知っておいてもらいたい多くの重要なポイントがある.そこで,本特集ではステロイドの基礎知識として種々のステロイドの特徴と使い方を解説し,ステロイドの一方の特徴である副作用について解説していただいた.次に,ステロイドの全身投与がよく行われている対象疾患のご専門家として多くの患者の診療に当たられている著明な先生方に,その科ならではのステロイドの使い方を解説いただいた.
 ステロイド療法は,必ずしもすべての疾患や病態に対する有効性の十分な臨床的エビデンスがあるわけではなく,経験にもとづいた治療も多いことから,ときに疾患ごとに使い方が大きく異なっているようにもみえる.レジデントの諸君にはこうした違いを感じるなかで,どこまでがエビデンスにもとづいており,どこからが経験的治療であるのかについても考えていただき,そのなかから新たなクリニカルクエスチョンも見つけるようにしていただきたい.ステロイドはこれからも各診療科で使用されるであろう薬物群であるため,こうした作業により,新たな臨床研究・臨床試験の着想につながる可能性がある.
 本特集で各領域のご専門の先生方に解説していただいたように,ステロイド療法にはそれぞれの領域における使用のコツのようなものがあり,限界もある.レジデント諸君には,そうしたコツや限界を自分のものにすることによって,自信をもってステロイド療法を行い,患者にもわかりやすく説明していただきたい,本特集が,そのことに少しでも役に立てば,企画者としては望外の喜びである.

川合眞一
(東邦大学医学部 内科学講座 膠原病学分野 教授)

〈目次〉
1. レジデントに必要な基礎知識①(ステロイドの作用機序と特徴)
2. レジデントに必要な基礎知識②(副作用)
3. 膠原病に対するステロイド治療
4. 呼吸器疾患
5. 消化器疾患
6. 腎疾患
7. 神経疾患
8. 血液疾患におけるステロイドの意義
9. 内分泌・代謝疾患
10. 感染症
11. 小児疾患
12. 集中医療・周術期医療


【連載】
◆新連載 ヨルレジ
 ・第1回 脳梗塞
◆患者さんとの接し方
 ・第98話 チェンさんのミルクセーキ(Nepro)-ささいなこと
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第58回 偽腱索を有する左室起源特発性心室頻拍に対してカテーテルアブレーションを行った一例
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第7回 NT-proBNP
2,200円
【特集】研修医のERでの動き方
企画編集/清水敬樹

〈特集にあたって〉
 東京都立多摩総合医療センターは一次,二次患者を扱う「東京ER多摩」と三次の重症患者を扱う「救命救急センター」の両者が救急部門として密接な協力関係を構築しながら運営されています.ERにunder triageの患者が搬送されればすみやかに救命救急センターに移して救命科が対応し,明らかにover triageで救命救急センターの適応外との判断が生じればER医に今後の対応を依頼する,という体制になっています.
 今回の特集は《研修医のERでの動き方》というテーマになりました.臨床医としての経験が非常に浅い研修医諸君はERで?患者診療という「過ちは許されず結果がすべての医療行為」と?医師としての自分磨き,スキルアップという「上級医や各診療科医師たちなどからのフィードバックを受けつつ自身の診察・診断能力の向上を図る修行」の両方のバランスを維持しなければなりません.つまりプロ野球の盟主である巨人軍のように「若手を育てながら勝利も要求される」厳しい環境にあるといえます.
 そこで本特集では患者さんがERに運ばれて,あるいは受診してからのERにおける対応を時系列に沿って12項目のテーマで詳細に解説したいと思います.救命救急医を生業としている筆者自身は,幅広い救急患者に対してスピード感を持って対応し,また時には腰を落ち着けて対応するER医はカッコイイ,頭がきれて優秀だ,などとうらやましく感じ,尊敬の念をいつも抱いています.そのため全国に名だたるスーパーERの範疇に入ると思われるER医に執筆を依頼しました.
 トリアージから始まり,実際に患者さんにファーストタッチして問診をとって……最後に処方や紹介状作成,あるいは入院,という流れになります.ERという独特な空間や時間のリズム,さまざまな患者層,さらにはちょっとだけ怖い? と思われがちな優しい看護スタッフに囲まれての診療になります.緊急度が高い急性冠症候群(acutecoronary syndrome;ACS)や脳梗塞などは再灌流時間を強く意識した対応が必要であり,各施設における循環器科や脳卒中診療チーム参集などのスイッチを押す役割の一端も担うことになります.ERの特徴の1つに,非常に多くの患者への診療を余儀なくされることが挙げられます.その意味では通常診療と災害時の診療の中間という位置づけともいえます.通常診療では「患者ひとりひとりに対して各自が満足度の高い医療を提供する」とされて,災害時には患者数が膨大であることから「患者ひとりひとりの満足度は高くはないが,必要最低限の医療を提供する」とされます.その根本的な立ち位置も異なることを理解したうえで研修医諸君は診療を展開していく必要があります.
 研修医がERでの多数の患者の診察時に「ひたすら頑張る」という力技を用いる方法があります.しかし,研修医がERでの動きや立ち振る舞いに関しての系統的な指針やプロトコル,および経験豊富なER施設からのアドバイスを踏まえたうえで,それらを遵守しつつ頑張るほうが科学的でもあり効率的でもあると思われます.今回は細やかですがそのサポートができればと思います.

清水敬樹
(東京都立多摩総合医療センター 救命救急センター 部長/ センター長)

〈目次〉
1. 院内トリアージ
2. 第一印象
3. 問診のコツとキモ
4. 必要な検査
5. ERでのグラム染色
6. コンサルテーション
7. ERでの外科的処置
8. 帰宅か入院か?
9. 紹介状作成のポイント
10. オーバーナイト
11. ERでの急変
12. ERの処方


【連載】
◆患者さんとの接し方
 ・第97話 情報化時代の医師患者関係-強い頭痛を訴えた患者さん
◆ピンチの研修医
 ・第24回(最終回) 骨粗鬆症治療の基礎
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第57回 心房中隔欠損(ASD)に対するAMPLATZER Septal Occuluder(ASO)留置術
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第6回 フロセミド
2,200円
【特集】
研修医が知っておくべき呼吸器疾患
企画編集/喜舎場朝雄

〈特集にあたって〉
 呼吸器疾患は感染症から悪性疾患まで分野が多岐にわたる.日本の人口の高齢化に伴い増加している慢性閉塞性肺疾患,男性のがん死の主な原因である肺がんなど,呼吸器内科医師の役割は増々大きくなると予想される.
 そこで本特集は,初期研修医から若手の呼吸器内科専門医を主な対象として呼吸器領域で12の重要な疾患を選択し,呼吸器診療の第1線で活躍している先生方に疑うポイント,診断のプロセス,鑑別疾患などを中心にわかりやすく解説いただいた.
 まず,肺炎球菌に関しては市中肺炎で最も多く,予防から問診の重要項目,身体所見,培養や尿中抗原,治療などについてふれてもらった.次に非定型肺炎のうちマイコプラズマ肺炎について疫学,臨床経過の特徴,身体所見,診断方法,胸部画像所見,治療などを解説してもらった.そして肺結核について疫学,病態生理,臨床経過での疑うポイント,身体所見で注意すべき点,胸部画像所見の特徴,喀痰培養・PCR,クウォンティフェロン,治療などに触れてもらった.インフルエンザウイルスは冬場の呼吸器疾患の主役であり知っておくべき知識,予防から発症時の対応まで解説してもらった.また,診断上の限界,重症例を見逃さないポイント,他疾患との鑑別のポイントなどについて触れていただいた.
 次に気管支喘息は一般人口の3~5%にいるといわれ,問診の重要性がとくに大切なことから若い先生方にも診断のポイントがわかるように病歴での必須項目,急性期の身体所見の特徴,うっ血性心不全や慢性閉塞性肺疾患などの鑑別点,診断後の急性期および慢性期の治療管理などについてふれてもらった.そして喫煙歴のある高齢男性に多い慢性閉塞性肺疾患について疫学,主要症状,とくに重要な身体所見の解説,診断基準,胸部単純写真でのポイントなどについて身体所見に力点をおいて解説してもらった.以上の2疾患と類似点が多い気管支拡張症については病歴での疑うポイント,身体所見,胸部単純写真での特徴,治療管理,感染予防対策などについて解説してもらった.
 肺がんは日本のがん死の上位を占め,胸部異常陰影の捉え方,問診での重要項目,身体所見で転移を示唆する注意すべき点,胸部CT検査の活用方法などについてふれてもらった.
 特発性間質性肺炎のうち代表的な特発性肺線維症を中心に臨床症状,鑑別をするうえでの職業歴,膠原病の可能性,薬剤歴などに関する詳細な問診の重要性,大切な身体所見,提出すべき血液検査,胸部単純写真での疑うポイント,肺機能および胸部CT検査の意義などについて解説していただいた.皮膚筋炎関連間質性肺炎は日本の急速進行性間質性肺炎の中で重要なので取り上げた.注意すべき身体所見,病勢や治療効果を判定するうえで大切な血液検査項目,肺機能,胸部画像所見での重要な所見,初期治療などについて解説してもらった.
 肺高血圧は臨床の現場でしばしば遭遇し一般的な分類,呼吸器疾患で肺高血圧の合併を疑うポイント,重要な血液検査,心臓エコー検査,心臓カテーテル検査,治療薬などについて触れてもらった.最後に肺血栓塞栓症を取り上げた.これは高度の呼吸不全での重要な鑑別疾患であり,リスクファクター,疑うポイント,心電図,胸部造影CT検査の意義,治療などについて解説してもらった.
 本特集が若手医師の呼吸器診療の大きなバイブルとなり,多くの患者のよりよい社会復帰につながることを願っている.

喜舎場朝雄
(沖縄県立中部病院 呼吸器内科 部長)

〈目次〉
1. 肺炎球菌性肺炎
2. マイコプラズマ肺炎
3. 日常診療で肺結核症を見つけるコツ
4. インフルエンザウイルス感染症
5. 気管支喘息
6. COPD
7. 気管支拡張症
8. 肺がん
9. 特発性間質性肺炎
10. 多発性筋炎・皮膚筋炎に関連した間質性肺炎
11. 肺高血圧症(PH)
12. 肺血栓塞栓症

【連載】
◆患者さんとの接し方
 ・第96話 パーキンソン病とゴルフ-患者さんのユーモア
◆ピンチの研修医
 ・第23回 血液ガス分析
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第5回 ジギタリス

★お知らせ★
連載「慶應循環器内科カンファレンス」は弊社の都合により休載とさせていただきます。
楽しみにしていただいた読者の皆様に,深くお詫び申し上げます。
2,200円
【特集】
レジデントにとって必須の緩和ケアの知識
企画編集/細川豊史

〈特集にあたって〉
 “緩和ケア”と聞いて皆さんはどんな医療を思い浮かべますか? 「終末期の医療?」「抗がん剤が効かなくなった後の姑息的治療?」,かつてはそうでした.しかし,今は,そうではありません.
 現在,“がん”は日本の死因の第1位の疾患であり,日本人男性では60%,女性では48%が“がん”に罹り,3人に1人ががんで亡くなっています.読者の皆さんは臨床の現場で必ず「がん患者」に出会います.そして担当医として手術を行い,化学療法や放射線治療を行い,なんとか「がん」という病に対処しよう,治療しようとするでしょう.それと同時にさまざまな「がん患者の声」を聴くことにもなります.「ここが痛い.あそこが痛い.」「息苦しい」「気持ちが悪い」辛い身体症状をがん患者は訴えます.「自分ががんであるはずがない」「眠れない」「不安だ」「どうしたらいいかわからない」,精神面はもっと複雑で,ときには「私,もう助からないのですか? 死ぬのですか?」と思わず返答に詰まる質問を受ける場面も出てくるでしょう.「仕事を失い経済的に困っている」「家族に迷惑をかけたくない」など社会的問題もがん患者を悩ませます.「モルヒネは中毒になるから使いたくない」「自分が悪くなる先のことは考えたくない」,誤解や否定が診療を進めるうえでの障壁となります.患者を取り巻く家族も,多くの心配事や不安を同様に持っています.あるときは,目の前の患者はこれらの辛さがあるにもかかわらず,うまくそのことを医師に訴えることができていないのかもしれません. このようながんなどの重い病を持つ患者とその家族の「辛さ」に1つ1つ対応し,患者の豊かな人生を支えていくのが“緩和ケア”です.基本的緩和ケアとは,最初に患者にかかわる主治医や担当看護師などが,病気の時期を問わずに日常の診療のなかで提供するケアです.
 本特集は,読者の皆さんが担当医としてがん患者の治療にかかわる際に,どのようにして患者の気がかりや辛さを探し出し,それに対応していけばよいのか,実際の臨床のなかでよく出会う症状・場面を具体的に想定して学習できるように構成してあります.また,チーム医療やコミュニケーションについても触れ,厳しい状況にあるがん患者に対し,医療者がどのような姿勢で基本的緩和ケアに望めばよいかを提案しています.緩和ケアの初歩を学ぶためのわかりやすい解説が得られるよう,がん診療に第1線で携わる非常に臨床にも教育にも熱心に取り組んでおられる先生方に執筆を依頼しました.
 一方で筆者は“緩和ケア”はがんなどの病気の診療の一部だけであるのではなく,「患者の人生を支える」という医療者としての根本を問うケアであると考えています.本特集が,今まさにがん患者とその御家族に臨むレジデントの皆さんの,緩和ケアの理解と実践に役立つ,医療者としての姿勢と知識の源泉となることを願って序とさせていただきます.

細川豊史
(京都府立医科大学 疼痛・緩和医療学講座 教授/日本緩和医療学会 理事長/
日本ペインクリニック学会 代表理事)

〈目次〉
1. 緩和ケアとは
2. チーム医療
3. コミュニケーション
4-1. 痛みに対応しよう 痛みの評価と治療の選択
4-2. 痛みに対応しよう 鎮痛薬と副作用
5. 呼吸困難に対応しよう
6. 消化器症状に対応しよう
7. がん患者の栄養管理と輸液療法
8. 薬が飲めなくなったとき~投与経路の変更~
9. がん患者の精神症状 気持ちのつらさ
10. がん患者の精神症状 せん妄
11. 今後の事を話しあおう
12. 臨死期のケアの看取り

【連載】
◆患者さんとの接し方
 ・第95話 人工知能時代の医師
◆ピンチの研修医
 ・第22回 がん診療の大原則
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第56回 経カテーテル大動脈弁留置術後に閉塞性肥大型心筋症様の血行動態となり
心不全症状を呈した1例
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第4回 脚ブロック
2,200円
【特集】
ERの現場において遭遇する機会の多い運動器疾患
企画編集/星地亜都司

〈特集にあたって〉
 小林氏らが指摘しているとおり,整形外科関係の国家試験問題数はわずかである割に,現実の医療の場をみると,四肢体幹の運動器の外傷や疾患のためにERを訪れる患者は非常に多い.そのような現状とは裏腹に,臨床研修中に系統立てて運動器のプライマリケア,とくに急を要する場面について学ぶ機会は非常に少ない.分厚い整形外科の教科書を通読してもあまり実地には役に立ちにくい.今回取り上げた項目は,ひとつひとつでも立派なテキストとして成立するものであるが,そこを極力コンパクトにまとめていただくよう,第一線で活躍している執筆陣にお願いして本特集はでき上がった.
 整形外科の長期研修を行った経験がない若手医師(とくに外科系)がER勤務となった場合,整形外科医のバックアップ体制がなくとも,否応なしに患者対応をせざるをえない状況が待ち受けている.ある程度の初期対応を実施できるようになっていただくことを目標に,本特集号を企画したのであるが,とくに頻度の高いもの,診断を誤ったり対応が遅れたりするとあっというまに重症化するもの,に重点を置いた.時間のあるとき,ざっと目を通しておき,必要時に速攻で図をさっとみるような瞬間学習と実地でもよいから,手元に置いてお役立ていただきたい.大江氏の章のように,ほとばしる執筆者の熱気を感じてほしい.うまく切り抜けるためのコツが多々記載されてあることに,読者は否応なしに気づくはずである.しかも,あとで専門医から,よくやった,とほめられるようになるレベルのことまで記載されており,少し欲張りすぎた記載がある部分については,執筆者から読者に送るエールとして受け取ってほしい.骨折では,とにかく長軸方向に引っ張って,見ためをまあまあにして固定しておけばなんとかなる.なんとかならないのは,進行性の麻痺と動脈損傷である.下手な創処置などであとの医師に大迷惑をかけることも避けたい.誤診や誤処置とのクレームに対応できるだけの記載はしておきたい.
 患者さんの苦痛を和らげ,専門家にうまく橋渡しするにはどうすればよいかを少しでも学習していただければ幸いである.いざ困ったときの転送先や相談先を日ごろより確保できていれば,さらに鬼に金棒である.

星地亜都司
(社会福祉法人 三井記念病院 副院長/整形外科部長)

〈目次〉
1. ERを訪れる運動器疾患の全体像
2. 手指外傷の初期対応
3. きずのみ方~基本から開放骨折の初期対応まで
4. 上肢・胸郭の骨折と脱臼
5. ERで遭遇しやすい肩疾患
6. 頸椎疾患
7. 急性腰椎疾患
8. 転倒後に歩行不能となった症例をどう診るか
9. 膝の外傷と疾病
10. ERで遭遇する足関節・足部疾患
11. 進行性下肢麻痺
12. 小児疾患と外傷

【連載】
◆新連載 循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第3回 急性心筋梗塞のST-T変化
◆ピンチの研修医
 ・第21回 リンパ節腫脹・脾腫を極める3つのスキル
◆患者さんとの接し方
 ・第94話 質問されやすい医師
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第55回 肺高血圧症のピットフォール:肺静脈閉塞症
2,200円
【特集】
レジデントが処方する皮膚科頻用薬の使い方
企画編集/宮地良樹

〈特集にあたって〉
 編者自身が天理病院ジュニアレジデントのとき,受け持ち患者さんが「趾間がかゆい」というので,まあ水虫だろうと思って,はじめて水虫治療外用薬を処方したことがある.もちろん真菌検査などはしていない.その後しばらくして,患者が「足背までじくじくして,ますますかゆくなった」と言うため,皮膚科受診を依頼したところ,一言「外用薬による接触皮膚炎」とあっさり片づけられて,ステロイド外用薬が処方された.本当かなあ,といぶかっていると数日で治癒してしまい,もとの「水虫」も消えてしまった.その後,皮膚科医になってみて顧みると,もともと「水虫」ではない病変に抗真菌外用薬を処方したためにかぶれを起こしたのだとすぐに合点がいった.真菌感染症でない病変や浸軟した趾間などにいきなり抗真菌薬を外用すると,しばしば接触皮膚炎を起こすのは皮膚科医の常識だったからである.
 このように,専門領域の処方にはコツと落とし穴があり,浅薄な知識で処方すると思わぬヤケドを起こすことがある.皮膚科領域には水虫やかぶれのように非専門医が遭遇する皮膚疾患が山ほどあり,処方される頻用薬も多い.さらに,皮膚疾患は内臓の鏡といわれるように,多彩な全身疾患と密接に関連していることも少なくないため,不用意に皮膚科頻用薬を処方すると,病態を修飾・悪化させてしまうことがしばしばある.後医となる皮膚科医の立場からいうと,「何も治療せずに紹介してくれればよかったのに……」と嘆くことしきりである.一番多いのが「水虫と考え抗真菌外用薬を処方しましたが,よくならないので診てください」というパターンである.自称「水虫」の1/3は真菌感染ではないため,鏡検もせずに抗真菌薬を処方されると,いったん外用を中止し,場合によってはステロイドを外用して2週間後に鏡検をする必要があり,患者にとっても皮膚科医にとっても大きな負担となる.
 そこで,本特集ではレジデントが遭遇するであろうcommon skin diseasesに対して頻繁に処方される,ステロイド・抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬・抗ヒスタミン薬・保湿薬などを中心に,皮膚科専門医からのとっておきのメッセージをまとめていただいた.あくまでも乾癬や角化症のような皮膚科特有の疾患ではなく,ありふれた皮膚疾患に対する頻用薬に的を絞ったため,日常診療に直結した情報がコンパクトに得られると思われる.「皮膚科の薬はまあ適当に」と考えずに,研修の早い時期に一定の知識を持っておけば,将来にわたって皮膚疾患治療にきわめて有用と思われるので,この機会にぜひご一読を強くおすすめしたい.

宮地良樹
(滋賀県立成人病センター 病院長/京都大学 名誉教授)

〈目次〉
1. 外用薬:レジデントに必要な基礎知識
2. ステロイド外用薬
3. 保湿外用薬
4. 免疫調整外用薬
5. 抗ヒスタミン薬
6. 抗ウイルス薬
7. 抗真菌薬
8. 抗菌薬
9. にきび治療薬
10. 疥癬治療薬
11. 褥瘡・皮膚潰瘍外用薬
コラム1 エピペンの使用法
コラム2 ナルフラフィン(レミッチ・ノピコール)の使用法
コラム3 フィナステリド・ミノキシジルの使い方
コラム4 メトロニダゾールによるがん性悪臭治療法

【連載】
◆新連載 循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第2回 急性大動脈解離
◆ピンチの研修医
 ・第20回 Oncologic emergency
◆患者さんとの接し方
 ・第93話 非言語的メッセージの大切さ-心室細動を起こした患者さん
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第54回 たこつぼ心筋症? 急性冠症候群?
2,200円
【特集】
日常診療に欠かせない検体検査のポイントとコツ
企画編集/古川泰司

〈特集にあたって〉
 「検査は,診断や治療を実施するために必須のものであり,医療の根幹を成す」,2007年11月の中医協小委員会においての明言である.現代医療において,検体検査がない状態を想像できるだろうか? それは,病歴や身体所見取得とともにシームレスに日常診療の中に埋め込まれている.
 しかし,個別の検査は非常に高度な技術的基盤の上に成り立っている.分析器やPOCT(ベッドサイドで行える検査)キットの中でどのような物理的・化学的反応が起こっているのか,考えたことがあるだろうか? 特定の検査での反応が適切に進行するには,それなりの限定された環境が必要であるが,それを詳細に説明できる医師はごく少数であろう.また,「検体検査」とひとくくりに言っても,非常に多様なものが含まれる.検体種別を考えても,全血,血漿,血清,尿,喀痰,髄液,穿刺液他,種類は多く,対象とする疾患や病態もまた多様である.それぞれの検体は,分析器にたどり着くまで適切にハンドリングされる必要があるが,このことはおろそかにされやすい.ある検査の結果が出るまでの間には,医師だけでなく,看護師,臨床検査技師,搬送者など複数のメディカルスタッフが関与しているのが普通であり,この間,検体がどのように扱われていたか,多くの医師は普通「知らない」.にもかかわらず,多くの医師はまた,検体検査は「正しい」値が出てあたりまえだと思い,その値で臨床判断を行う.検体検査の1つの値が得られるまで,実に数多くのピットフォールが存在するのに……である.
 また,実臨床において,医師が得ることができる(オーダーできる)検査種別は,医療機関によって結果を得るまでの時間に差があるとはいえ,これまた実に多様である.国内での衛生検査所(外注施設)の普及により,検体検査のオプションはどのような施設であれ,いかなる大病院とも大差はない状況にある.しかしそれゆえに,検体検査を適切に,過不足なく使いこなすことは,容易ではなくなっている.採血や他部位の検体採取は侵襲を伴う医療行為ではあるがハードルは低く,ともすれば,絨毯爆撃のようにやみくもに行われている検査をときどき見受ける.しかし,その中にコアとなる1本が抜けていることもしばしばである.それは,患者さんにとっても,また,病院にとっても不幸なことである.
 本特集の読者としては,実診療を担当するようになり,疾患別の文献・資料にあたることが多くなっているドクターを想定している.本企画で取り上げた,感染症検査,肝機能・肝炎ウイルスマーカー,循環器バイオマーカーその他,個別の疾患の診断・治療方針決定における検体検査の位置づけについて,Up-to-dateな情報を提供していただいた.各領域における検査の意味づけを再確認していただきたい.一方,上記「検体検査」特有の問題点については,系統的に記述した資料を目にする機会は少ないのではないか,という思いから,初期診療,検査のサンプリングと読み方,という「臨床検査医学」特有の章を設けた.
 執筆は,主に日本臨床検査医学会刊行の「臨床検査のガイドライン2015版」を実際に手がけていただいた先生にお願いしている.本「レジデント」シリーズでは,2012年に疾患特異的な検査トピックスを取り上げているが,本特集では可能な範囲で,検査全般にわたる基礎的事項を取り上げていただく目的で,とくに同ガイドラインの検査から病態にアプローチする部分を重点的に取り上げている.診断学教科書の次の一手を埋める資料として,貴重なものになることを信じている.

古川泰司
(帝京大学医学部 臨床検査医学講座 教授)

〈目次〉
1. 初期診療の検査オーダーの考え方
2. 検体検査のサンプリングと読み方
3. 血算・血液一般検査
4. 感染症検査
5. 肝機能検査値・肝炎ウイルスマーカー
6. 循環器バイオマーカー
7. 脂質検査
8. 糖代謝検査
9. 電解質検査
10. 血液ガス分析
11. 腫瘍マーカー検査・コンパニオン診断
12. 遺伝学的検査の利用法


【連載】
◆新連載 循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第1回 冠攣縮性狭心症
◆ピンチの研修医
 ・第19回 睡眠障害とせん妄
◆患者さんとの接し方
 ・第92話 ワオ,サンキュー ドクター-患者さんは医師に言いたいことや聞きたいことがたくさんある
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第53回 心不全の非薬物治療をあらためて考えてみよう
2,200円
【特集】
医療面接 学びなおし~基礎から臨床に使える応用まで~
企画編集/竹村洋典・森 洋平

〈特集にあたって〉
 全国の医学生が臨床実習開始前に課される共用試験(CBT〔computer-based testing〕/OSCE〔客観的臨床能力試験:objective structured clinical examination〕)が,正式実施されて10年が経つ.医療コミュニケーションにおいての本試験のインパクトは大きく,それまで先輩の背中を見て学ぶか,そもそも学ぶものと認識されていなかった医療面接が,学ぶべきもの・できなくてはならないものとなった.本特集読者の皆さんが,初めての救急外来で「今日はどうなさいましたか?」と聴くことができるようになったのも,「お腹が痛い」といわれたらOPQRSTに沿って問診ができるようになったのも,この試験のおかげかもしれない.一方で,卒後に医療面接を学ぶ機会は極端に減るのに,共用試験で学んだ医療面接だけでは到底太刀打ちできない場面が山ほどある.
 医師は単に命を救う,病気を診断して病気を治すのみではなく,患者の希望を聞きつつ,目の前の患者に合わせた医療計画を立てる必要がある.とくに総合診療医はその必要が高い場面に出くわしやすい.最近,総合診療というと,誰も診断できなかった珍しい病気を診断する能力がクローズアップされているが,さまざまな医療面接技法を駆使して共通の理解基盤のもとで医療計画を立てるのも総合診療の本質といえる.
 すなわち,優れた総合診療医は,疾患を認知するのみならず,患者の世界に入り込んで疾患に関する患者の考えやそれに対する診断や治療などの期待をさぐろうとするなどもする.また,家庭状況や経済状況など,患者の心理社会的なバックグラウンドをも認知して,患者の世界で病気を捉えようとすることも少なくない.さらには患者と医師のよい関係を構築して,患者の満足度を高め,それによって患者の医療へのコンプライアンスが向上することを期待しているかもしれない.そしてこれは医師自身の満足度の増大をもたらしているかもしれない.これらのすべてのことは,医療面接を駆使して実行されている.
 本特集では,総合診療医だからこそ持っている医療面接のさまざまな技能を,基礎編,理論編,応用編などに分けて,この分野のパイオニアの先生方に,わかりやすく,かつ詳細に述べていただくこととした.疾患の診断に関するさまざまな書籍・雑誌を目にするが,診療における医療面接の重要性は広く認識されているにもかかわらず,このような企画はあまり見当たらない.日々診療にたずさわっていらっしゃる先生方には,ぜひとも熟読する価値のある特集と自負している.
 最後に多忙ななか,この特集のご執筆にご協力いただいた先生方には,心から感謝申し上げたい.

竹村洋典
(三重大学大学院医学系研究科 家庭医療学 教授)
森 洋平
(三重大学医学部附属病院 総合診療科 助教)

〈目次〉
Ⅰ. 医療面接 基礎編
1. 医療面接 学びはじめ
2. 医療面接にかかわるエビデンス~
Ⅱ. 医療面接 理論編~コミュニケーションを円滑にするための様々な面接技法や理論を知る~
1. Patient Centered Clinical Method(患者中心の医療の方法)とBPSモデル
2. 家族志向型ケア
3. 行動変容アプローチ
4. コーチングを活用した効果的な医療面接
Ⅲ. 医療面接 応用編~診療現場で使えるコツを知る~
1. 初回受診患者との医療面接~「○○歴」の上手な聴き方~
2. 定期通院患者との医療面接
3. コミュニケーションが困難な患者との医療面接
4. 気分障害が疑われる患者との医療面接
5. 終末期にある患者やその家族との医療面接
6. エビデンスに基づいた医療を行うための医療面接
コラム:社会人として知っておきたいビジネスマナー


【連載】
◆ピンチの研修医
 ・第18回 肝臓
◆患者さんとの接し方
 ・第91話 アハメド氏の奥さん-外国人患者さんの診療のむずかしさ
◆みるみるわかる心血管のはなし
 ・第12回 ありふれた心電図所見をどうするか?
  期外収縮,早期再分極,ブルガダ型心電図への対処
◆慶應循環器内科カンファレンス
 ・第52回 院外心肺停止により搬送され低体温療法および水素ガス吸入が施行された症例

レジデント(Resident)の内容

忙しい毎日を送るレジデントの先生だからこそ、 “すぐに役立つ”雑誌を
レジデントやレジデントを目指す医学生が、重要な基本的知識や技術を学ぶとともに、研修施設選択など将来設計に役立つ情報が得られる「レジデント総合情報誌」です。全頁カラー印刷によるAB判の大型サイズの採用と、多数のイラストによるビジュアル化により視覚的に分かり易い誌面構成となっています。特集においては、レジデント教育に力を注いでいる第一線の著名な医師や大学教授陣による執筆で、教科書では学べない実践的な診断と治療を主要テーマとした記事を掲載。医師・臨床研修医の他、看護師やコメディカルにも役立つ幅広い内容を目指しています。

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