臨床心理学 発売日・バックナンバー

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1 巻頭言

ふだんづかいの技法論――専門知の祝福と呪いについての手紙 東畑開人

2 ベテランたちの日常
精神分析(ふだんづかい編)――松木邦裕が精神分析家じゃないとき 松木邦裕
何が心理臨床なのか――それがわからないままに実践することの恐怖と魅力 桑原知子
ゆさぶり 自己愛 コンテクスト 斎藤 環
認知行動療法家はクライエントを慰めるのか 坂野雄二
ブリーフセラピーの極意はゆっくり!? 黒沢幸子
あえて「クライエントになってしまう」こと 諸富祥彦

3 中堅たちの自由
精神分析様の営為をしないこと 上田勝久
「外から」と「内から」――役立ち方の二種 北村婦美
夢分析がはじまるとき 大塚紳一郎
認知も行動もどうでもいいとき――治療関係・治療同盟を育むということ 田中恒彦
“ロングなブリーフセラピー”は許されるのか 生田倫子
学校から学んだ「コツ」と「技」 吉村隆之

4 現場の格闘
子どもが泥だらけでやってきたら――児童養護施設での心理面接をめぐって 高橋裕之
私の「涙問題」――被害者支援における葛藤 岡本かおり
受容-半信半疑-ガンガン疑う 家﨑 哲
24時間を見守る技術――社会的養護でのチームケアにおける心理士の実践的技術 尾谷 健・阿部晋也
門番とあいさつ 南谷樹里
「お大事に」の秘密 小川 基
Twitter(X)を勧める――ふつうの就学相談 伴 晴奈

5 対談
技術とは何か――すべての論文について語り合う 東畑開人・山崎孝明

投稿
原著論文 女子大学生の雨中人物画に表れるストレス対処とレジリエンス 廣田愛海・平野真理
原著論文 子ども虐待事例への統合的アプローチによる支援モデルの構築 千賀則史

リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
第50回「社会的つながり・孤立・孤独と健康――介入手法を中心とした紹介」 櫻谷あすか
主題と変奏――臨床便り
第70回「こどもの声が聴けていたら」 川並利治

書評
瀧口俊子ほか 編著『心理臨床に活かすスピリチュアルケア』(評者:北山 純)
ヴェラ・ファールバーグ 著『社会的養護におけるこども支援テキストブック』(評者:尾谷 健)
櫻井 鼓 編『SNSと性被害』(評者:中野葉子)
エドナ・B・フォアほか 著『強迫症治療マニュアル』(評者:四方陽裕)
「信じたい」という心理――心の病から陰謀論まで
石垣琢麿[編]


1-序:信じること
信じることの心理 石垣琢麿
ラポール再考――心理療法における信頼の契機とは 出﨑 躍
基本的信頼とその欠損 工藤由佳

2-〈信じてしまった人たち〉――心理社会的考察
自己啓発書を読むことの多義性 牧野智和
何でもセラピー――「スピリチュアル」/ニューエイジの功罪 柳澤田実

3-〈信じたい心〉は暗躍する――社会性と匿名性
正しさに依存するこころ――カルト 櫻井義秀
「私は騙されない」――特殊詐欺 西田公昭
分断を深める信念――陰謀論 大薗博記

4-〈信じたい心〉は暴走する――対人性と加害性
「これはしつけだ」――DV・虐待加害者の心理 中野葉子
ひとりよがりの信じる心――ストーカー加害者の心理 小畑千晴
「私はまちがっていない」――ハラスメント加害者の心理 津野香奈美

5-〈信じたい心〉は失踪/疾走する――病理から回復へ
信じることの病理の複雑さとあいまいさについて――支配観念 石垣琢麿
「私は絶対に太っている」――神経性やせ症 竹田 剛
「わたしは特別……」――自己愛性パーソナリティ障害 斎藤 環
「こだわり」の価値 青木省三

投稿
原著論文:子育てにおける親の認知的怒り制御方略と精神的健康との関連 高堰仁美
展望・レビュー論文:英国を中心とした欧州諸国の保育現場における精神分析的視点の応用に関する研究動向――我が国の保育臨床への活用の手がかりとして 西野将史

リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3:第49回「哲学的健康――パーソン・センタードな対話法による患者・クライエントの個人的哲学の顕在化」 藤井翔太

書評
ジュディス・L・ハーマン 著『真実と修復――暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』(評者:亀岡智美)
クリストファー・ボラスほか 著『こころの秘密が脅かされるとき――心理臨床における守秘義務と倫理の問題』(評者:山崎孝明)
津川律子ほか 編『まちにとけこむ公認心理師――ひろがる心理支援のかたち』(評者:山口剛史)
鈴木大介ほか 著『不自由な脳は続く――高次脳機能障害に対する支援再考』(評者:福田由利)
スティーブン・ハップほか著『本当は間違っている 育児と子どもの発達にまつわる50の迷信』(評者:篠原郁子)
1-総論
臨床的時間論――生きた時間の回復と治癒 森岡正芳

2-臨床の時間論的転回――臨床の〈現場〉で起きていること
「深い関係性(relational depth)」と時間 中田行重
「素の時間」の現在の臨床的効果について 三脇康生
支援現場における交わらないリズム 村上靖彦

3-臨床と時熟――クライエントとの〈あいだ〉に起きていること
風景構成法に通底する風景巡礼の時間 坂中尚哉
「わからないこと」が育む時間――キンダーカウンセリングでの出会いから 森岡理恵子
不登校の臨床から時間を見る 草野直子
時に訪れる支援の姿――離島カウンセリング 楠本和歌子
地域精神医療・支援における時間と偶然――施設と地域でみられる「素の時間」の異同に着目して 高木俊介
身体の時間を取り戻す――トラウマ,解離,自傷,摂食症 野間俊一
ダイナミズムとシンクロニシティ――ひきこもりとデス・ドライブ(死の欲動)と精神分析 加藤隆弘
あたかも時が止まった人――社会的処方=福祉的ケア 山本智子
その人の生が浮かび上がる瞬間――法務施設にて 松本佳久子
「なじみの関係」が生み出すE系列の時間――認知症を有するいちさん(仮名)との会話 田崎みどり



特別鼎談|みんなのジェンダー入門――新しい現実に新しい言葉を 大嶋栄子・信田さよ子・熊谷晋一郎

投稿
原著論文:聾学校自立活動の授業における生徒の「困りごと」の認知プロセス――対話的自己論を援用した分析から 西垣正展
原著論文:キャリアコンサルタントの視点から見た失業者の心理的ストレス――継時的変化から見たCOVID-19の影響 高橋美保

特別鼎談
みんなのジェンダー入門――新しい現実に新しい言葉を 大嶋栄子・信田さよ子・熊谷晋一郎

リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
第48回 トラウマ・インフォームド安定化治療(TIST)――自殺企図・自傷などの自己破壊的行為への新たなアプローチ 浅井咲子
主題と変奏―臨床便り
第69回「他人の痛みと組織開発」 小林百雲子

書評
佐々木淳 著『こころのやまいのとらえかた』(評者:丹野義彦)
シドニー・ブロックほか 編『共生社会のための精神医学』(評者:小畠秀吾)
ガリト・アトラス 著『欲望の謎――精神分析は性,愛,そして文化多様性にどう向き合うのか』(評者:鈴木菜実子)
岩壁 茂 監修/工藤由佳 著『愛着トラウマケアガイド――共感と承認を超えて』(評者:浅井伸彦)
アントニーノ・フェロ 著『物語と治療としての精神分析』(評者:福本 修)
Ⅰ-来たるべき臨床心理学へ
来たるべき臨床心理学を構想する/岩壁 茂
[共同討議]わたしたちはどのような時代を生きているのか?―臨床心理学論,ふたたび/岩壁 茂+信田さよ子+東畑開人+浜内彩乃

Ⅱ-専門家の条件――サイコセラピーのゼロ地点
生命と倫理―『虎に翼』『燕は戻ってこない』『PLAN 75』『Maelstrom』を通して/大谷いづみ
スティグマと権利擁護/横山北斗
医学モデルと社会モデル/勝谷紀子
社会的障壁と合理的配慮―不均衡な社会を維持することに抵抗したい対人援助職たちへ/野口晃菜
ジェンダーとセクシュアリティ/稲原美苗
ポジショナリティとマージナリティ/大島郁葉

Ⅲ-セラピストは、省察する――日常的実践のメソッド
実践知1.0――ジェネラルアーツを探究する
診断とアセスメント―その分かちがたき関係/黒木俊秀
はじめに〈傷〉あり―トラウマインフォームドケア/野坂祐子
個室とフィールドの往還―連携時代の個室論/小川 基
言葉を研磨する―治療コミュニケーション/中島 俊
応答する主体としての臨床心理学/富樫公一

実践知2.0――プロフェッショナリズムを深掘りする
実効性のあるアセスメントのために―治療的アセスメントと水平的協働関係/中村紀子
支援のパートナーシップを求めて―共同意思決定・共に悩む姿勢・共に考える場所/山口創生
スキルを複数並列化する―技法選択・マッチング/浜内彩乃
ケアとセラピーを綾取る/山崎孝明
心理療法は心理職の「本質」なのか―オルタナティブとしてのリファーやグループアプローチ/日野 映

Ⅳ-セラピストは、社会を生きる――領域・現場の知からネットワーク生成へ
連携と協働の共通言語を求めて―相互理解・ポジションの理解・〈暗黙知〉の共有/舘野一宏
チームワークとネゴシエーションの技術―葛藤するセラピストのブレイクスルー/本阿彌はるな
社会モデル・人権モデルの時代の心の臨床/熊倉陽介
起業家・制度設計者としてのセラピスト―社会のニーズに専門性で応える仕組みを作る/山口剛史

Ⅴ-当事者に導かれて――知の転生
当事者と共に在ること―当事者研究・認識的正義・共同創造/熊谷晋一郎
自己治療としてのアディクション/池野麻子
当事者専門家は何を見ているのか―男性相談をフィールドとした当事者性とポジショナリティに関する考察/西井 開

Ⅵ-臨床知を更新する――研究・学習・訓練のエラボレーション
逆光のプリズム―権力論から実践を逆照射する/蓮澤 優
臨床知の創出・伝達・社会実装の未来―「ふつうの相談」と科学を接続する/末木 新
終わりなき探究―コンピテンシーは踊る/元永拓郎
学習はコモンズである―独学,共学,そして知の共有へ/山口貴史
〈愛と親密性〉の臨床地図
〈愛と親密性〉の臨床地図を描く 岩壁 茂
[討議]愛と親密性を臨床する 岩壁 茂・東畑開人・鈴木菜実子・笹倉尚子

問われる〈愛と親密性〉のポリティクスとエコノミー
親密性のグラデーション―映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023)を例に 関根麻里恵
血縁と愛情を再考する―LGBTQ+による出産・子育ての文脈から 新ヶ江章友
「コスパ」と「スペック」の孤独――恋愛のソーシャルキャピタル 石田光規

〈愛と親密性〉に接近する
①性愛(エロス)は変転する
ロマンティックラブ,ふたたび 谷本奈穂
「甘美」か「恐怖」か?―女性治療者にとっての性愛的転移 北村婦美

②愛・親密性・傷つき
愛を期待はしない―ケアとジェンダーの視点から 大嶋栄子
親密圏に侵入する暴力―DV 中野葉子
子どもへの無償の愛という幻想―「嬰児殺」研究 高橋 哲
親密圏とパワーゲーム―男性性被害 西岡真由美

③友愛(フィリア)は拡張する
つながりに癒される―ピアグループ 村澤和多里
もう一つの居場所を求めて―SNS,オンラインゲーム,VTuberからメタバースへ 関 正樹
「推し」を愛する―その心理と消費行動,臨床から考える 笹倉尚子



投稿
原著論文:殺人遺族のサポート・グループにおける主観的体験とその機能の検討 佐々木健太
原著論文:高校受験期におけるリラクセーションを用いたストレスマネジメントの効果と主観的体験 髙橋佳代・今村智佳子・石田裕菜・甲斐天翔・川添 茜・雜敷孝博・中尾誠一・吉永明美・篠原美穂


リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3 第47回「トラウマを超えて―カナダ先住民寄宿学校における喪失と回復に関する脱植民地的理解」 鈴木華子
主題と変奏―臨床便り 第68回「島にとけこむ心の臨床家」 津山紀彦



書評
内海新祐 著『「ケア」を謳わないケア―児童養護施設・心理職の視点から』(評者:井上直子)
黒木俊秀 著『微視的精神医学私記―黒木俊秀著作選集』(評者:青木省三)
矢原隆行 著『リフレクティングの臨床社会学―ケアとダイアローグの思想と実践』(評者:安達映子)
成田善弘 著『成田善弘 心理療法を語る―「まっすぐに」患者と向きあう』(評者:森さち子)
横道 誠ほか 著『ケアする対話―この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ』(評者:山崎孝明)
なぜ今,多元主義なのか?
臨床心理学における多元主義とは?―特集にあたって 黒木俊秀
多元主義が臨床の「知」にもたらすもの 村井俊哉
[ダイアローグ×ダイアローグ]臨床における多元主義とは何か?―いかに学び,いかに育てるか 村瀬嘉代子・森岡正芳・黒木俊秀

多元主義の諸相
PTMFとメンタルヘルスケアの社会化 石原孝二
価値における多元主義 榊原英輔
発達支援における多元主義―自閉症の多様な理解を踏まえて 白木孝二
心理臨床の倫理における多元主義―
倫理的転回の立場から 富樫公一
森田療法を支える多元主義的感情観 田所重紀

統合的心理臨床の多元主義
ケースフォーミュレーションの多元的な実践―支援対象者/クライエントへの敬意としての多元主義 三田村仰
統合的心理療法をめぐって―多元主義VS折衷主義 福島哲夫
精神分析的心理療法の多元主義的展開 上田勝久
オープンダイアローグの多元的支援 下平美智代
当事者からみる多元主義 外山 愛

コラム
[インタビュー]学派的多元主義と現場的多元主義 東畑開人
学派を超えた実践のスタイル―多元主義と統合 杉原保史
多文化カウンセリングと文化的多様性 岩壁 茂

投稿
原著論文|被虐待事例へのホロニカル・アプローチの特徴―複線径路等至性モデリングによる検討 千賀則史
理論・研究法論文|二枚ぬり絵法からみた慢性統合失調症者とアルツハイマー型認知症者の構成障害―時計描画テストとの関連 五十嵐愛・畦地良平・内田竜人・津川律子・横田正夫

臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
第46回「子どもの不安への親の巻き込まれ―巻き込まれの背景による適切な介入への示唆」 藤里紘子

主題と変奏―臨床便り
第66回「セクシュアリティと性行動の心理臨床」 中原由望子

書評
富樫公一 著『社会の中の治療者―対人援助の専門性は誰のためにあるのか』(評者:小川 基)
小森康永ほか 著『ナラティブと情動―身体に根差した会話をもとめて(評者:森 茂起)
中井久夫 著/高 宜良 編『中井久夫 拾遺―対人援助の専門性は誰のためにあるのか』(評者:神田橋宏治)
きむらひとみ 著『ステップファミリーの子どもとしての私の物語―親の離婚・再婚でできた「ギクシャク家族」が「ふんわり家族」になるまで』(評者:福丸由佳)
青木省三 著『精神科医という仕事―日常臨床の精神療法』(評者:花房昌美)
ステファン・G・ホフマンほか 著『プロセス・ベースド・セラピーをまなぶ―「心の変化のプロセス」をターゲットとした統合的ビジョン』(評者:谷 晋二)
1-総論――臨床家の条件とは何か?
臨床家の条件――自分をケース化すること 橋本和明
[対談]臨床家で「いること」――臨床実践の後期様式(レイトスタイル) 北山 修・橋本和明

2-臨床家の条件――何が求められているのか?
①セラピストが考える「臨床家の条件」
希望を持ち続けて,そだちあい,おりあいをつける――子どもの臨床 田中康雄
関係という文脈から関係をめぐる文脈へ――家族臨床の今日的倫理 安達映子
誰も取り残さないために何ができるか?――新しい文化を創発する学校に臨む 荘島幸子
社会,組織の中の個人を支援する――産業・組織臨床 金井篤子
ことばを超えて思いを汲み取る――障害臨床 風間雅江
死に向かう人々の傍らで――エンドオブライフ・ケア 扇澤史子

②クライエントが求める「臨床家の条件」
誰がために臨床家はいる――依存症臨床 松本俊彦
クライエントと臨床家の交叉する視点を見つめて――司法臨床における語りから 須藤 明
「情緒障害児」と言われた子どもたちに教えてもらったこと――児童心理治療施設での経験から 平岡篤武
社会的養護のもとで生活している子どもたちへの関わり――生きづらさの視点から考える 中村みどり

③私はこんなふうに学んできた
患者さんからの便り 青木省三
Jungを読めないことについて 大塚紳一郎
自身をまるごとつかう臨床そして研究 沖潮満里子
投稿
原著論文:成人期ゲイ男性のライフストーリーにおける多様なスティグマ対処方略―当事者同士のつながりをもつゲイ男性の語りから 太齋 慧

原著論文:老年期男性における年齢に応じた心理的適応方略の変化―国立大学農学部卒業者・国家公務員(農学系)退職者を対象にした調査 守口典行・吉岡和子・小嶋秀幹

特別対談
もう一度,臨床心理学論を―『ふつうの相談』から心理職の未来をラディカルに構想する 東畑開人・下山晴彦

リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3 第45回「境界性パーソナリティ障害に対する心理療法の有効性―ネットワークメタ分析による比較検討」 仁田雄介
主題と変奏―臨床便り 第66回「「第9回表現療法国際学会」レポート」 吉 沅洪

追悼
生涯現役の一臨床家 乾吉佑先生を偲んで 古田雅明

書評
藤森和美・野坂祐子 編『子どもへの性暴力[第2版]―その理解と支援』(評者:西岡真由美)
一般社団法人日本行動分析学会 編『[新装版]ことばと行動―言語の基礎から臨床まで』(評者:神山 努)
松﨑 丈 編著『聴覚障害×当事者研究―「困りごと」から,自分や他者とつながる』(評者:勝谷紀子)
ウィリアム・J・クナウス 著『怒りを適切にコントロールする認知行動療法ワークブック』(評者:中島美鈴)
岩倉 拓ほか 著『精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門』(評者:蓮澤 優)
1-総論
特集にあたって――現場につながる技能養成 上田勝久

2-心理職養成大学・大学院教育再考
心理職の教育を考える 川畑直人
心理職養成に対する令和の臨床現場の期待 黒木俊秀
臨床心理職の養成・教育を考える――歴史・現状・課題 浅田剛正
人権という視点――権利擁護と心理的支援 大島郁葉
いま望まれる技能――公認心理師時代の心理職養成 田中恒彦
現在の学生の特性と心理職養成教育 住岡恭子
公認心理師になるために修士論文を書く必要はあるのか?――臨床心理学と心理臨床学の双方の展望を批判する 末木 新
盲点をみる部屋――大学院附属心理相談室の構造 平賀未紗

3-心理職養成にかかわる現場心理職からの提言
学生が習得しておきたい技能,スタイル,視点 矢野宏之
臨床家・専門職・組織人 舘野一宏
心理職が学ぶべき技能――普遍的要素からメンタライゼーションへ 菊池裕義
現場で駆動する心理職養成の「仕掛け」――学派知の伝え方 小川 基
企業と個人の境界線上で現場感覚を鍛える 割澤靖子
面接室の外へ出る――福祉・アウトリーチ 佐藤さやか・臼井 香・下平美智代・中西清晃・藤井千代
心理職をどう育てるか――大学と現場の違いを超えて 本阿彌はるな
1-カップルセラピーをはじめるために
パートナーとの関係はあなたの人生を変える 三田村仰

2-「愛と親密性の時代」と「変わりゆくカップル」
共依存とカップルセラピー 小西真理子
カップルとアタッチメント 古村健太郎
カップルと親密性――親密性を育むうえでの3つのヒント 谷 千聖
社会性における認識と実践――現象学とエナクティヴィズムの視点から 宮原克典

●コラム1 自閉スペクトラムとカップル――カサンドラ症候群 笠間 歩
●コラム2 同性カップル 小林良介

3-カップルセラピーを実践する――ケーススタディとエビデンス
カップルセラピーをはじめるまえに――実務のヒント 松本健輔
カップルを面接室に迎える――文脈的カップルセラピー(CCT) 三田村仰・谷 千聖
カップルセラピーとセックス 岩壁 茂
途切れそうな絆を再構築する――アタッチメント基盤の感情焦点化療法(Emotionally Focused Therapy) 高井美帆
夫婦同席面接の効用と課題――家庭裁判所における同席調停・同席面接を考える 橋本和明
産後クライシスの予防に向けた妊娠中からのカップルセラピー 中島久美子
別の道を歩む二人――ナラティヴ・カップルカウンセリング 国重浩一
心を重ね通わせる瞬間――力動的アプローチ 仙道由香

●コラム3 親密なあなたとの間で起こる暴力――女性サポート相談室での支援 小畑千晴
●コラム4 愛と親密性とマイノリティ――女性サポート相談室での支援 稲原美苗
1-発達のプリズム―日常に埋め込まれた体験
体験の中に埋め込まれた発達を探る―特集にあたって/森岡正芳
手の所作の発達―その環境と経験/野中哲士
精神分析的観点からみた象徴化の二系列/十川幸司
絆の音楽性―乳幼児と養育者のあわいにあるもの/根ヶ山光一
●コラム1|女の子たちのメタモルフォーゼ/関根麻里恵

2-神経発達論―多様性を生み出す原初の形
発達を情動から考える―自閉スペクトラム症を手がかりに/別府 哲
ニューロダイバーシティとはなにか?―発達支援の基礎リテラシーとして/村中直人
発達支援における包括的アセスメント/黒田美保
脳の多様性を映しだす自己世界―改めてなぜ「みんな水の中」なのか/横道 誠
●コラム2|映画『怪物』と性の境界/宮﨑浩一

3-生活の中で発達を支える―共に生きるための作法
発達検査と生活世界―WISCの拡がり/福永友佳子
呼びかけと応答―相互性を意識する支援/西村朱美
安心と発達―「安心感の輪」子育てプログラムの実践から学んだこと/安藤智子
人と人が共に生きるかたち―エピソード語りで見えてくるもの/青山新吾
〈共に発達を創る〉を実践する―ダイバーシティ/岸磨貴子
●コラム3|セクシュアリティのフィクションとリアル―『マトリックス』から見る性の発達/日野 映

◆投稿
原著論文|心理専門職の職業倫理教育経験と職業倫理に関する自己評価との関連の検討/慶野遥香
資料論文|全員面接におけるスクールカウンセラーへの援助要請意図の規定因/眞鍋一水・日原尚吾・内田利広

◆リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3|第42回「“ポジティブ”な感情とは何か?」/菅原大地
主題と変奏―臨床便り|第63回「神話的思考」/荻本 快

◆書評
宮坂道夫 著『弱さの倫理学―不完全な存在である私たちについて』(評者:久保田美法)
メイヴィス・サイほか 著『機能分析心理療法:臨床家のためのガイドブック』(評者:瀬口篤史)
岩壁 茂ほか 編『臨床心理学スタンダードテキスト』(評者:丹野義彦)
岩壁 茂ほか 編『臨床心理学スタンダードテキスト』(評者:野島一彦)
1-転換期を読み解くジェンダースタディーズ
居場所をめぐる問い――ジェンダーについて知るところから|大嶋栄子
新しい現実には新しい言葉を――援助の「言葉」を更新する|信田さよ子
[討議]抵抗の言葉――ジェンダースタディーズ2022-2023|平山 亮+大嶋栄子+信田さよ子

2-はじめるまえに知っておこう――知の遺産をインストール!
2-1-すべてはここから始まった!
心理学の脱心理主義化へ向けて――ジェンダーの視点から|上野千鶴子
フェミニストカウンセリング|河野貴代美
男性学・男性性研究の誕生と発展|伊藤公雄
[インタビュー]来たるべき知のために――ジェンダースタディーズと障害学の交差域|熊谷晋一郎+大嶋栄子(聞き手)

2-2-ジェンダースタディーズの「ホットゾーン」
V・ウルフのフェミニズムと中井久夫のS親和者的ケア|小川公代
新たなミソジニーとマスキュリニティ|河野真太郎
塀の中のジェンダー問題――LGBTQ受刑者のスティグマとサンクチュアリをめぐって|坂上 香
トラウマをほどく――トランスジェンダーの来たるべき物語のために|岩川ありさ

3-当事者とジェンダー――知を再編成する
それがなくても大丈夫――ACからフェミニズムへ|高野かおる
多様化するバックラッシュ――男性問題としての抵抗を臨床する|西井 開
転生する身体――トランスジェンダー|倉田めば
Ain’t I a Woman?/「私」は女ではないの?|石原真衣
現実の複雑性と交差性に向き合うために――「ハーフ」「ミックス」とインターセクショナリティ|下地ローレンス吉孝

4-ジェンダースタディーズ実践――もっとジェンダーセンシティブに!
4-1-こんなとき,私たちはどうしてきたか?――実践を基礎づける
声,その記録と記憶|平川和子
記憶と身体をほどく――トラウマケア|田中ひな子
家族における女性の性被害――定義と責任をめぐって|信田さよ子
ジェンダーとセクシュアリティから男性の性暴力被害を考える|宮﨑浩一
アウティングの遍在性とポリティクス|日野 映
埋め込まれた「棘」――マイクロアグレッション|朴 希沙
社会正義を実現する――反抑圧的ソーシャルワーク実践(AOP)の可能性とリミット|坂本いづみ

4-2-問われる専門家のポジショナリティ
不都合なトレードへの「抵抗」――介護実践におけるジェンダー規範の揺らぎと再生・強化|林美枝子
フロイト的中立性とは何か――マルガレーテ・ヴァルター,症例ドラ,ジョセフ・ウォルティス|松本卓也
1-恥・生きづらさ・傷つき
恥を乗り越える 岩壁 茂

2-恥に近づく――5つのアプローチ
「恥」を脳で語れるか 杉浦元亮
「心」は恥を想起する――感情心理学+発達心理学 薊理津子
身体は恥を記録する――トラウマの神経生理学と回復への可能性 花丘ちぐさ
「集団」は恥を彫琢する――グループ・ダイナミクス 金子周平
「症状」は恥に起因する――感情制御 田中健史朗

●コラム1 恥という現象――現象学的考察 中村拓也

3-恥に沈む・生きづらさから浮かぶ――傷と修復
羞恥からパラノイアに至るプロセス 岡野憲一郎
Twitter論――恥と承認依存をめぐって 上田勝久
自分を傷つけずにいられない――恥ずかしさとセルフ・ネグレクト 小林亜希子
「恥から社会をまなぶ」?――自閉スペクトラム症と心理教育 山口貴史
「恥」の視点からトップアスリートの世界をみる 関口邦子

●コラム2 恥をほどいて躰は踊る 山田美穂

4-恥じるセラピスト?――傷つきからセルフケアへ
セラピストの失敗と恥 菅野 恵
「恥」と自己開示――スーパービジョン 北村婦美
「恥ずべき自分」も抱きしめて――セルフ・コンパッション 有光興記

●コラム3 恥は恥だが役に立つ?――恥の個人史から考える恥の功罪 清田隆之
●コラム4 恥じらいの病としての対人恐怖症 黒木俊秀
1-これからの時代を生きる高校生・大学生へ
 序―なぜ高校生・大学生なのか,なぜ愛・性・依存なのか? 石垣琢麿
 高校生の現在地と展望―高校教員の立場から 平澤千秋
 大学生の現在地と展望―学生相談の立場から 高野 明
 不安定な社会で若者が生きていくために 阿比留久美

2-知っておきたい恋愛と友情のこと
 「あなた」と「わたし」の境界―恋愛とデートDV 松並知子
 「ちょうどいい距離感」をいっしょに探る―自立という名の孤立,ストーキング,そしてパートナーシップ 山崎孝明
 問題は“彼”ではない―男性の性暴力被害とジェンダー規範 宮﨑浩一

3-変わりゆくジェンダー/セクシュアリティ
 「大切な仲間」と「あなたの居場所」―カモフラージュ 川上ちひろ
 男子集団の社会病理を把握する―暴力,失語,ホモソーシャル 西井 開
 自分らしく生きてゆく―LGBTQ大学生 橋本和幸

4-「やめられない気持ち」の処方箋
 「とまらない気持ち」をみつめよう―インターネット・ゲーム依存 関 正樹
 楽になりたい,でも立ち止まりたい―処方薬・市販薬依存 AKM
 「あなたはひとりじゃない」から「あなたはひとりでいい」への転換―SNS・関係性依存 野坂祐子
 心と体をいたわろう―リストカット・オーバードーズ・セルフネグレクト 勝又陽太郎

5-高校生・大学生が教えてくれること
 発達障害の大学生が教えてくれること 吉村麻奈美
 彼/彼女たちのリアリティ―インターネット・SNSのある日常 青山郁子
 知らされなかった者たちへ―社会保障制度の学習機会の不在とスティグマから権利性を考える 横山北斗

投 稿
系統的事例研究論文
統合的心理療法におけるクライエントの主観的体験―成功4 事例の複数事例研究 山﨑和佳子・岩壁 茂・福島哲夫・野田亜由美・野村朋子

展望・レビュー論文
ゲーム行動の重症化予防に関する研究動向―多様なプレイスタイルを踏まえた臨床心理学的考察 横光健吾・入江智也・新川広樹・田中勝則・山本晃輔

リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
第40回「教育における意義ある重要な家族のパートナーシップに向けて」 岡村章司

主題と変奏―臨床便り
第61回「なぜ「リカバリー」に拘ったのか」 駒澤真由美

書 評
駒澤真由美 著『精神障害を生きる―就労を通して見た当事者の「生の実践」』(評者:小林 茂)
石垣琢麿 編『メタ認知トレーニングをはじめよう!―MCTガイドブック』(評者:橋本和明)
デイヴィッド・フォーブスほか 編『PTSD治療ガイドライン[第3版]』(評者:伊藤正哉)
十川幸司・藤山直樹 編著『精神分析のゆくえ―臨床知と人文知の閾』(評者:池田暁史)
1 追悼・中井久夫と臨床心理学
特集にあたって 村澤和多里・岩井圭司・黒木俊秀
こころにとどく言葉と行為 村瀬嘉代子
中井久夫先生を追想する 江口重幸
[座談会]中井久夫の風景 村澤和多里・岩井圭司・黒木俊秀

2 中井久夫と心理療法
中井久夫が臨床心理学に遺したもの――記号=徴候論を超えて 森岡正芳
統合失調症に対する心理療法的接近 横田正夫
中井久夫とH・S・サリヴァン 阿部大樹
現代に生きる中井久夫――あるいは楡林達夫 筒井亮太

3 中井久夫と芸術療法
中井久夫先生からの「学び」と「教え」 高江洲義英
中井久夫の絵画療法は,こうして風景構成法につながった 伊集院清一
中井久夫と風景構成法 高石恭子
中井久夫とイメージ療法,そして「サムゲタン宮廷風」のつくり方 田嶌誠一

4 中井久夫とトラウマ臨床
中井久夫のトラウマ臨床に関するメモ 森 茂起
中井久夫と発達精神病理学――『DSM-V研究行動計画』(2008)の共訳作業を振り返る 黒木俊秀

5 中井久夫を囲む
[座談会]私が面接で心がけてきたこと――精神科臨床と臨床心理学をめぐる考察 村瀬嘉代子・中井久夫・滝川一廣(前書き=村瀬嘉代子/解題=黒木俊秀)

投稿
展望・レビュー論文
初学者のスーパーヴィジョンにおけるスーパーヴァイザーの機能に関する一考察 元木幸恵

資料
自殺事案の重大事態調査結果におけるいじめの影響に関する語句の特徴 下田芳幸・吉村隆之・平田祐太朗

リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
第39回「精神疾患に対するパブリック・スティグマの3つの構成要素への介入効果」 津田菜摘

主題と変奏―臨床便り
第60回「セックスレスとロマンティック・ラブ・イデオロギー」 松本健輔

書評
近藤卓 著『PTGと心の健康―傷つきを持った存在として生きるために』(評者:岩壁 茂)
井手正和 著『科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界』(評者:千住 淳)
小林亜希子・小林桜児 著『やめられない! を手放すマインドフルネス・ノート』(評者:古宮 昇)
本田秀夫 監修/大島郁葉 編『おとなの自閉スペクトラム―メンタルヘルスケアガイド』(評者:三田村仰)
1 総論―怒りの本質に迫る
怒りを考える―形なき感情の〈暴発〉から〈共有〉へ 橋本和明
[対談]〈怒り〉はささやく―義ただしさとバランス感覚を基底にして 村瀬嘉代子・橋本和明
2 怒りに触れる
〈攻撃依存〉の視点から「怒り」について考える 村中直人
怒りの背景にあるもの―脳神経画像研究から 豊見山泰史・中尾智博
セラピストが怒りに駆られたら?―怒りへの耐性(tolerance) 小林亜希子・小林桜児
救いを求める思春期の怒り―トラウマによる行動化からの回復 野坂祐子
親子関係における怒り 井上祐紀
怒りをのみこむ〈沼〉を問う―セラピストのマイクロアグレッションとアイデンティティ管理 西井 開
社会的孤立と怒り―復讐/成就 門本 泉
個人を超えていく怒り―集団心理から怒りを読み解く 金子周平
3 怒りを鎮める
怒りを〈手放す〉 湯川進太郎
怒りと「和解」する―事態の進行を追いながら 森 茂起
怒りを吐露する 毛利真弓
怒りと治療文化 森岡正芳

投稿
(原著論文)若手セラピストの心理療法における失敗―拒絶感情とその防衛 村井亮介・岩壁 茂
(原著論文)学校コミュニティにおいてスクールカウンセラーなど心理職がネットワークに参画することの意義と可能性―B市の実践例をもとに 坪田祐季・川野健治

リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート(シーズン3) 第38回「心理療法における変容メカニズムを調べるプロセス研究―スキーマ療法における修正感情体験の課題分析」 中村香理
主題と変奏―臨床便り 第59回「うらみの苦悩」 鈴木拓朗

書評
L・ゴールディ+J・デマレ編著『がん患者の語りを聴くということ―病棟での心理療法の実践から』(評者:岩滿優美)
B・F・スキナー著『スキナーの徹底的行動主義―20の批判に答える』(評者:田中善大)
横光健吾ほか編著『代替行動の臨床実践ガイド―「ついやってしまう」「やめられない」の〈やり方〉を変えるカウンセリング』(評者:柳澤博紀/おでこひろのり)
ドナルド・ロバートソン著『認知行動療法の哲学―ストア派と哲学的治療の系譜』(評者:岩壁 茂)
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  • 発売日:奇数月10日
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