薬局 発売日・バックナンバー

全210件中 136 〜 150 件を表示
2,200円
特集:『 褥瘡で外用剤を使いこなす -基剤の特性を考慮した皮膚外用療法の実践- 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(宮地 良樹)
■巻頭カラーグラビア
■基剤の特性を徹底理解!
・外用剤の基礎知識(大谷 道輝)
・皮膚病変に応じた基剤の選び方(五十嵐 敦之)
・基剤の「水」特性(野田 康弘)
・褥瘡に対する基剤の効果(磯貝 善蔵)
■褥瘡に対する皮膚外用療法のキホン!
・褥瘡の病態とその評価(安部 正敏)
・褥瘡に用いる外用剤の種類と特徴(古田 勝経)
・褥瘡の薬物治療戦略(門野 岳史)
■症例で学ぶ! 褥瘡ステージごとの外用剤の選び方・使い方
・急性期・慢性期の浅い褥瘡(田村 敦志)
・黒色期(安田 浩)
・黄色期(藤澤 章弘)
・赤色期・白色期(立花 隆夫)
■ココがポイント! 外用剤使用時・使用後の「ワザ」と「知恵」
・褥瘡に外用剤を塗布する際のポイント(岡田 克之)
・褥瘡における外用剤使用後の洗浄のコツ(溝上 祐子 ほか)
・外用剤使用後の褥瘡モニタリング(仲上 豪二朗 ほか)
・在宅での外用剤の使い方と注意点(塚田 邦夫)
・皮膚の浸軟に対する撥水剤の使い方(三富 陽子)


≪TOPICS≫

・“ダプトマイシンとスタチン”の相互作用-併用は避ける? それとも避けなくてもよい?!-
・治癒切除不能な進行・再発胃がん患者の生存期間延長への新たなキードラッグ「ラムシルマブ」の実力
・チアジド系利尿薬とチアジド系類似薬では心血管病発症の予防効果に違いがある?
・新規経口抗凝固薬の出血リスクは?



≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
先発vsジェネリック医薬品 シェアは薬効領域別でも同じか?!
(浜田 康次)
■目指せ感染症マスター! 副作用・相互作用マネジメントの超実践アプローチ
外来化学療法後の意識障害
(山崎 晃憲/山田 和範/岸田 直樹)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
膵がん化学療法に対する薬学的介入
(輪湖 哲也/松下 晃)
■薬剤師よ,心電図を読もう!
4つのステップで不整脈を見分ける②
(大八木 秀和)
■医療従事者のギモンや困ったに答える! トラブルに巻き込まれない著作権のキホン
(服部 誠)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
これからの薬剤師に期待される役割とは?
~「医療の基本構造」からみた薬剤師としての理性と感性の働かせどころ~
(中野 重行)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・医薬品情報提供における薬剤師の役割に関するASHPガイドライン
・大学医療センターにおける特筆すべきOff-label-use(適応外使用)の扱いについて
(木村 利美 ほか)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

 ガイドラインや最近のコンセプトの進歩により,褥瘡治療のスキームがかなり明確となり,従来の創面評価を無視した画一的な治療は姿を消しつつある.ドレッシング材が数多く開発され,臨床現場でも頻用されるようになったが,褥瘡局所治療の基本が外用療法であることに変わりはない.私どもが若いときは,外用剤の基剤選択と適応についてかなり厳しく指導されたが,最近は皮膚科医でさえ,基剤に無頓着で,皮膚病変をわきまえない処方や無節操な混合処方が横行するようになった.その背景として,ステロイドや抗真菌成分などの作用が極めて強力となり,多少基剤の使用を誤っても,相当の効果が現れるようになったことが挙げられる.これらの成分がない時代には,基剤や基礎膏を中心に各皮膚科医秘伝のレシピがあり,微妙な効能・効果を競っていたが,強力な新規主成分の登場により,その手法とともに基剤への関心も霧散してしまった感がある.
 しかし,褥瘡は皮膚潰瘍という最も基剤の影響を受けやすい皮膚病変が主体であるがゆえに,基剤に対する細心の配慮が必要となる.そこで,本特集では,褥瘡における,基剤の特性を考慮した外用剤の使い方について再検証した.褥瘡治療の全容については昨年刊行の『まるわかり創傷治療のキホン』(南山堂)で詳説したので,併せてお読みいただければ,外用療法のポジショニングも自ずと明らかになろう.薬剤師は,外用剤においてもエキスパートであるべきで,医師の不用意な外用剤選択や混合に遭遇したら,疑義照会により適正使用の推進することで,褥瘡チーム医療の一員として,凛としてその専門性を矜持するようになっていただきたい.

宮地 良樹
滋賀県立成人病センター 病院長/京都大学 名誉教授
2,200円
第1特集:『 徹底理解! SGLT2阻害薬 』
第2特集:『 2型糖尿病におけるmultimorbidity 』



≪特集の目次≫

第1特集 徹底理解!SGLT2阻害薬
■特集にあたって(清野 裕)
■SGLT2阻害薬の過去・現在・未来(原島 伸一 ほか)
■エビデンスによる徹底比較! SGLT2阻害薬はココが違う!
・SGLT2阻害薬のクラスエフェクト(三浦 正樹 ほか)
・SGLT2阻害薬のドラッグエフェクト(坂田 道教 ほか)
■要チェック! SGLT2阻害薬の体内動態とPK-PD相互作用
・薬物動態学的にみたSGLT2阻害薬の特徴(北村 正樹)
・SGLT2阻害薬の薬力学的相互作用の考え方(濱口 良彦)
■活用するためのヒント! SGLT2阻害薬Q&A
・実際にSGLT2阻害薬を使用してみてどうでしたか?(田島 一樹 ほか)
・SGLT2阻害薬で注意すべき副作用とその対処法は?(保泉 学 ほか)

第2特集 2型糖尿病におけるmultimorbidity
■特集にあたって(松岡 健平)
■2型糖尿病×うつ病×認知症(伊藤 眞一 ほか)
■2型糖尿病×高血圧×大血管障害(河盛 隆造)
■2型糖尿病×高血圧×慢性腎臓病(梅林 亮子 ほか)
■2型糖尿病×結核×慢性閉塞性肺疾患(海老原 明典 ほか)
■2型糖尿病×骨粗鬆症×関節障害(岡田 洋右)
■2型糖尿病×末梢神経・血流障害×潰瘍・壊疽(渥美 義仁)



≪TOPICS≫

・市中肺炎患者にステロイドは投与すべきか?
・MRSAに対するバンコマイシンの耐性化抑制
・多発性骨髄腫に対する次の選択肢 ―ポマリドミドへの期待― 
・妊娠糖尿病に対してグリベンクラミドとメトホルミンは有用!?



≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■目指せ感染症マスター! 副作用・相互作用マネジメントの超実践アプローチ
帯状疱疹発症後の意識障害
(藤居 賢/山田 和範/岸田 直樹)
■薬剤師よ,心電図を読もう!
4つのステップで不整脈を見分ける①
(大八木 秀和)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
エベロリムスによる乳がん治療に対する薬学的介入
(藤堂 真紀/佐伯 俊昭)
■医療従事者のギモンや困ったに答える! トラブルに巻き込まれない著作権のキホン
(服部 誠)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
医療の基本構造から見た理性と感性の役割は? ~医療の論理と倫理の誕生~
(中野 重行)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・集学的医療グループの訪問による心不全患者の管理
・処方のアドヒアランスを改善するための処方時における医師サポート
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
メディカル・アプリのその後と未来
(澁谷 正則)



≪Report≫

■ネットワーク・メタ分析を用いた文献の読み方-②
ISPOR質問票に沿った吟味
(村山 隆之)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

■ 第1特集 ■

特集にあたって
 SGLT2阻害薬は現在までに6種類が2型糖尿病治療薬として承認されている.SGLT2阻害薬の特徴としては,第一に腎臓を標的としていることが挙げられる.すなわち,糖尿病では腎臓におけるグルコースの再吸収が亢進していることが知られており,SGLT2阻害薬は再吸収にかかわるトランスポーターであるSGLT2を阻害することでグルコース排泄閾値を低下させ,尿糖排泄を促進することで血糖値を下げようという薬剤である.2型糖尿病患者においては,100g程度のグルコースの尿中排泄がみられる.これまでの糖尿病治療は尿糖をいかに減らすかという治療であったのに対して, この薬剤は尿糖を増やすことによって血糖値を下げようとするものであり,まさに逆転の発想である.
 第二にインスリンに依存せずにその効果が現れる点である.血糖値が下がることにより糖毒性が軽減する結果,インスリン抵抗性やインスリン分泌能が改善することが期待されている.SGLT2阻害薬の臨床試験においては,血糖値の低下作用だけではなく,体重減少作用,内臓脂肪減少作用,血圧低下作用,血中の中性脂肪・尿酸の低下作用なども報告されている.一方で,市販後死亡例や尿路感染や性器感染,重症低血糖,脂肪やタンパク質分解の亢進によるケトアシドーシス,サルコペニア,脱水による脳梗塞や心筋梗塞など,さまざまな副作用も報告され注意喚起されている.
 本特集では,糖尿病治療の専門家に,この薬剤についてさまざまな視点から解説いただいた.今後,この新しいSGLT2阻害薬の作用機序や副作用を踏まえた使用上のコンセンサスの形成が必要であろう.

清野 裕
関西電力病院 院長



■ 第2特集 ■

特集にあたって
 糖尿病は基礎的疾患であり,患者の高齢化とともに罹病年数が伸び,糖尿病合併症以外に,動脈硬化性疾患,慢性閉塞性肺疾患,骨・関節症状,など多くの問題を持つ例が増えている.それらに対する投薬による相互作用や副反応が複雑化し,処方内容の利点と不利益の評価がなされていないのが現況である.このような状態を“multiple chronic conditions”と呼ぶ.Johns Hopkins医科大学はミッションスクールであるが,そのホームページでは,「multimorbidityによる重荷から解き放ち,患者のために実用的な治療ガイドを作成し,患者の可能性の評価はもとより,予防策の研究を促進すること」を強調している.
 ニューヨークタイムス(2009年3月30日号)に深刻な記事が出ていた.高コレステロール,高血圧,心筋虚血などで治療中の84歳の老婦人の記事である.骨粗鬆症もあって転倒による骨盤骨折となり,さらにうつの既往もあるためか,都合13種の薬を飲まなければならない.薬は高価であるし,多剤カクテルが治療を複雑怪奇にし,食道・胃逆流症の薬も加わって,説明不能で我慢できない症状が出る.さらに不幸なことに,2歳上のご主人は彼女よりもっと虚弱で老老介護に耐えられない,とのことである.わが国でも「よくある出来事」である.記者は「米国で80歳以上の68%が多種健康問題を持ち,このような患者が長期入院となり,予防可能な病気を背負い,簡単な服薬で済んでいる例より先に死亡する.Multimorbidity例の多くが,患者の全体像ではなく,機能低下した部分の治療に薬で対処し,その副作用にさらなる薬剤を投与している.高齢患者にとって何がよくて,何がよくないか,考えるときだ.」と結んでいる.米国では,現行の医療制度は個々の診断名に対応しているが,多疾患状態に苦しむ患者の擁護者はいない,という.確固としたガイドラインがないので,EBMを実践するにも地図もない.1回の受診で3~6ヵ月分の長期処方が多く,その間に別な問題が生じて重複処方となることもある.こうしたことがmultimorbiditiesを作るようである.
 日本では「お薬手帳を見れば分かる」とばかり言ってはいられない.患者の中には行きつけの薬局以外にもう一冊持っている人もいる.かかりつけ医にも秘密なのであろう.さらに,病院の電子カルテは医療保険点数の請求には強いが,糖尿病のような年余にわたる長期経過を俯瞰するには不便である.だから他科の処方を見る機会も少ないのであろう.10分足らずの診療時間の壁も問題である.患者の訴えを聞き,主治医自身が治療計画の優先順位を考える暇もなく,自らを犠牲にしなければならないことも間々あると思う.
 電子カルテの処方作成欄では7種類以上処方すると,「コンピュータ様」から,「7種以上だけど大丈夫ですか?」との表示が出る.しかし,患者が複数科にかかっている場合,他科の処方内容に無関心な先生もいる.数年前,ある医学関連の新聞に「○○科の医師が治療する糖尿病」などというコラム記事もあり,別な抗糖尿病薬を出されることがあった.患者は「糖尿の先生には申し訳ない」と思いながら,迷惑とは思っていないようで,通院回数が1回減ってありがたい,と思うようである.「こんなにたくさん飲んで大丈夫か」と思いながらそれを訴える先がない,とこぼす患者もいる.
 最近の高齢者には初期のコンピュータ世代をすごした人も多く,健康を自己管理できるようにするには,うつ状態からの開放や,身体活動能力改善の方が重要ではないか?と言う患者もいる.そのような方から,「だけど,欠けているのは私の健康を全体的に診てくれる誰かだ.信頼できそうなウェブサイトを見るのと,長年連れそった家内の励ましが唯一の救いだ」と言われると,もう答えようがない.
 この特集の目的は,調剤薬局の薬剤師と臨床医はチームとして,服用する患者のアドヒアランスをよく観察・検討し,多剤処方から生じるmultimorbidityの問題を理解していただくことである.薬を手渡すとき,何を「一言」とするか,診療側との密接な連携プレーで考えるきっかけにしたいものである.

松岡 健平
東京都済生会中央病院 顧問
東京都済生会渋谷診療所 糖尿病内科
2,200円
特集:『 がん疼痛とオピオイド -実践で使える投与設計と患者応対のスキル- 』



≪特集の目次≫

■特集にあたって(森田 達也)
■がん疼痛治療の戦略と心構え(山本 亮)
■オピオイドの臨床薬理(久原 幸)
■オピオイドの投与設計の実際
・オピオイドの増量(定期投与)(淺野 寿利 ほか)
・オピオイドスイッチング(浜野 淳)
・がん突出痛とレスキュー薬-経粘膜吸収フェンタニル製剤の位置づけ-(山口 崇)
・鎮痛補助薬の併用(山川 宣)
・高用量のオピオイドでも除痛できない患者への投与設計-spinal opioidsについて-(鄭 陽)
・肝・腎機能障害を合併した患者への投与設計(国分 秀也 ほか)
■オピオイドによる副作用か否かの見極めと発現時の対応
・オピオイド依存(関根 龍一)
・悪心・嘔吐(今井 堅吾)
・眠気・せん妄(松本 禎久)
■オピオイドを使用する上で押さえておきたい患者応対のポイント
・‌オピオイドについてのがん患者の心理(沖﨑 歩)
・オピオイドについての家族のとらえ方(新城 拓也)
・薬剤師が知っておきたいがん患者の心理(大谷 弘行)
・がん疼痛に対するオピオイドの患者指導および薬学的管理の実践(髙瀬 久光)
・薬剤師に求められるオピオイドを使用するがん患者・家族および医療者とのコミュニケーションスキル(川床 優子 ほか)


≪TOPICS≫

・放射性ヨウ素治療抵抗性の甲状腺癌患者に待望の新薬「レンバチニブ」
・高用量セフェピム-腎機能低下時の用量調節と腎機能正常時の投与量-
・心房細動患者へのジゴキシン投与は死亡率を増加させる!?
・妊娠中は1滴もお酒を飲むべきではないのか?


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
高尿酸血症・痛風治療薬のアンメット・メディカル・ニーズ
(浜田 康次)
■目指せ感染症マスター! 副作用・相互作用マネジメントの超実践アプローチ
ステロイド療法中の入院患者における発熱
(國本 雄介/山田 和範/岸田 直樹)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
緩和ケアにおける薬学的介入
(岩根 裕紀/吉野 健史)
■薬剤師よ,心電図を読もう!
薬剤師はどんな時に心電図の知識を生かせるか
(大八木 秀和)
■医療従事者のギモンや困ったに答える! トラブルに巻き込まれない著作権のキホン
(服部 誠)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
薬物Aの改善率が60%とはどういう意味? ~患者も医療者も陥りやすい罠~
(中野 重行)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・体重に基づいた免疫グロブリン静脈内投与用量と血清免疫グロブリンGの濃度変化との関係
・臨床薬学研究チームの薬剤師レジデント研究に対する影響
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
テイコプラニンは初期投与設計が大事
(澁谷 正則)


≪Report≫

■ネットワーク・メタ分析を用いた文献の読み方-①
JAMA医学文献ユーザーズガイドに沿った吟味
(村山 隆之)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

 今回はがん疼痛に対するオピオイドの特集である.糖尿病や高血圧と同じように,がん疼痛の治療薬も数が増えてきている.モルヒネ,オキシコドンの経口剤,フェンタニルの貼付剤に加えて,オキシコドンの注射剤,フェンタニルの口腔粘膜吸収剤が発売されている.さらに最近では,タペンタドール,メサドンも利用可能になり,今後も数種類のオピオイドが販売される予定である.また,鎮痛薬が増えるのみならず,国内外でオピオイドを使用する患者の心理,がん疼痛のある患者をみた家族の心理についての知見もいくらか蓄積している.
 新薬が発売され,新しい知見が得られたことで考え方の変わったこと,なお変わらないことの両方があるが,今回の特集ではおおむね標準的と考えられるオピオイドについての知識を整理した.
 がん疼痛治療の戦略と心構えでは基本的な治療についての考えを振り返った.オピオイドの基礎薬理では薬剤師に必要な各オピオイドの基礎知識をまとめた.処方設計の実際として,ベースの増量,オピオイドの変更(以前はオピオイドローテーションと言っていたが,最近はスイッチングと言う),今話題の突出痛とレスキュー薬(以前はレスキュードースと言っていたが,最近はレスキュー薬と言う),神経障害性疼痛で併用されることの多い鎮痛補助薬,高用量での対応,肝不全・腎不全の対策についてそれぞれまとめた.副作用としては,オピオイド依存,消化器症状,精神症状についてその見極めと対策を,また,患者応対のポイントとしては,患者の気持ち,家族の心理,服薬指導についてそれぞれ参考になることをまとめた.
 本特集が,オピオイドを内服する患者への対応に役立てば幸いである.

森田 達也
聖隷三方原病院 副院長 緩和支持治療科
2,200円
特集:『 副腎皮質ステロイド -全身投与をマネジメントする秘訣- 』



≪特集の目次≫

■特集にあたって(川合 眞一)
■副腎皮質ステロイドのキホン!化学構造と剤形から見た種類と特徴
・副腎皮質ステロイドの開発の歴史と化学構造による薬剤特性(神林 泰行 ほか)
・副腎皮質ステロイドの剤形・投与法の種類と体内動態特性(大谷 道輝)
■エキスパートに学ぶ薬物治療の最前線!副腎皮質ステロイドの位置づけと使い方
・全身性エリテマトーデス(田中 良哉)
・関節リウマチ(佐藤 洋志 ほか)
・炎症性腸疾患(阿部 浩一郎 ほか)
・ネフローゼ症候群(三上 大輔 ほか)
・IgA腎症(鈴木 啓介 ほか)
・間質性肺炎(桑野 和善 ほか)
・アナフィラキシー(山賀 聡之 ほか)
■ココに注目!副腎皮質ステロイドの全身投与による副作用とその対応(大島 久二 ほか)
■妊婦に対する副腎皮質ステロイドの全身投与!母児に対する治療戦略
・挙児を希望/妊娠した膠原病患者に対するアプローチ(吉田 幸洋)
・不育症・切迫早産に対するステロイド投与(鮫島 梓 ほか)
■副腎皮質ステロイドのコンセンサスとコントラバーシー
・がん疼痛(山口 敬介 ほか)
・がん化学療法による悪心・嘔吐(松浦 一生 ほか)
・インフュージョンリアクション(白杉 由香理)
・周術期のステロイド・カバー(落合 亮一)
・敗血症・敗血症性ショック(松田 直之)
・急性呼吸促迫症候群(藤島 清太郎)
■副腎皮質ステロイドによる治療を円滑に進めるための患者応対のコツ
・副腎皮質ステロイドの使用に対して不安を感じている患者とのコミュニケーション(多田 公揚 ほか)
・副腎皮質ステロイドの副作用による容姿変化への“リハビリメイク(R)”の活用(かづき れいこ)


≪TOPICS≫

・進行再発胃癌に対する化学療法でオキサリプラチンがもたらす新しい可能性
・AmpCβ-ラクタマーゼ産生大腸菌まだレアだが今後の動向に要注意!
・献血後に鉄サプリメントは有効?
・非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬の効果および安全性は非弁膜症性心房細動におけるワルファリンに匹敵するか?


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■薬剤師よ,心電図を読もう!
心拍数を瞬時によむ
(大八木 秀和)
■目指せ感染症マスター!副作用・相互作用マネジメントの超実践アプローチ
手術部位感染(SSI)で抗菌薬治療中の血小板減少
(渡辺 浩彰/山田 和範/岸田 直樹)
■医療従事者のギモンや困ったに答える!トラブルに巻き込まれない著作権のキホン
(服部 誠)
■医療マンダラ 思考と感性のセンスを磨く
この薬は本当に効くの? プラセボと二重盲検法の誕生 先入観によるバイアスを除くために
(中野 重行)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
合併症の多い大腸がん患者に対する薬学的介入
(牛膓 沙織/木村 充志)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・薬剤師により管理された退院時処方のMedication reconciliation(薬物投与の精査・確認):病院薬剤部と遠隔薬局(telepharmacy)の連携
・ヘルスシステム薬局管理レジデント・プログラムにおけるヒューマンリソーススキルの経験
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
テイコプラニン用TDM解析支援アプリ
(澁谷 正則)


≪シリーズ≫

■ムコソルバン(R)L錠45mgの開発 -服薬アドヒアランスおよび生産性を考慮した小型徐放錠の製剤設計-
(中村 一裕 ほか)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

 Henchが1948年に世界で初めて副腎皮質ステロイドを臨床使用したのは関節リウマチ患者であった.こうしたリウマチ性疾患に限らず,その著明な抗炎症効果に異論を唱える臨床医はいないであろう.しかし,その後は多様かつ重篤な副作用がゆえにやっかいな薬物という負の評価もされるようになった.こうして長い歴史を経た副腎皮質ステロイドだが,近年に至っても依然として頼られる薬物の一つであり,その使い方こそが最も重要であるとの認識が当然となった.今回の特集では副腎皮質ステロイドの基礎知識や臨床的エビデンスを再確認することによって,副作用を抑え,最大限の効果を得る使い方を考える企画とした.そのために,わが国を代表するご専門の先生方にそれぞれの解説をしていただいたが,そのお蔭で,読者のみなさまに役立つ知識のまとめになったものと自負している.みなさまにはお読みいただいた感想などを編集部までお寄せいただければ幸いである.

川合 眞一
東邦大学医学部 内科学講座膠原病学分野 教授
2,200円
特集:『 高齢者の多剤併用 -薬物治療マネジメントのための多角的視点- 』



≪特集の目次≫

■特集にあたって(秋下 雅弘)
■多剤併用の実態と問題点(秋下 雅弘)
■多剤併用で問題となる薬物相互作用の捉え方
・医薬品開発における薬物相互作用の評価と添付文書による注意喚起(永井 尚美 ほか)
・薬物相互作用情報と患者リスクの考え方(佐藤 宏樹 ほか)
・加齢による薬物動態学的変化と高齢者で注意すべき薬物相互作用(樋坂 章博)
■訴える症状が副作用か老化の影響かを判断するポイント
・加齢による生理変化と老年症候群(海老原 覚 ほか)
・老年症候群と似た症状を呈する副作用(鈴木 裕介)
■高齢者薬物治療における処方最適化のためのツール(石井 伸弥)
■多剤併用の高齢者に対する処方整理の実践(金子 英司)
■多剤併用の高齢者における個々の疾患に対する処方整理の考え方
・虚血性心疾患(清水 敦哉)
・慢性閉塞性肺疾患(吉田 和史 ほか)
・糖尿病(長谷部 正紀 ほか)
・高血圧症(竹屋 泰)
・うつ病・認知症(水上 勝義)
・慢性疼痛(住谷 昌彦)
■多剤併用の高齢者における服薬管理の実践
・医師の立場から(小島 太郎)
・薬剤師の立場から―嚥下機能や認知機能の低下した高齢者のマネジメント―(賀勢 泰子 ほか)



≪TOPICS≫

・発熱性好中球減少症への抗菌薬投与は30分以内!
・コアカリ改訂で実務実習はどうなるのか
・膵癌に対する化学療法の新しいキードラッグ ―ナブパクリタキセル―


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
抗てんかん薬に新旧交代はあるか?
(浜田 康次)
■薬剤師よ,心電図を読もう!
初心者の段階で最も必要な知識はこれだ!
(大八木 秀和)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
本当はどちらの治療法(薬など)の方が効くの?~ランダム化比較試験の誕生~
(中野 重行)
■医療従事者のギモンや困ったに答える! トラブルに巻き込まれない著作権のキホン
(服部 誠)
■目指せ感染症マスター! 副作用・相互作用マネジメントの超実践アプローチ
腹部手術後感染で抗菌薬投与中に急性腎障害を発症した入院患者
(門村 将太/山田 和範/岸田 直樹)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
50年にわたる米国の病院薬剤部の歩み
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
子どもたちをVPDから守る予防接種サポートアプリ
(澁谷 正則)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
胃がん化学療法に対する薬学的介入
(藤井 千賀/木村 豊)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

 わが国は,国民の4人に1人が65歳以上,8人に1人が75歳以上という世界が経験したことのない超高齢社会を迎えている.さらに,2025年には団塊の世代700万人が75歳以上となり,2060年には65歳以上の割合が40%程度にもなると推計されている.このように,今後ますます高齢化が進むわが国において,高齢者の健康問題への対応は,わが国の行方を左右する重要な課題の一つと言える.
 高齢者の健康問題の代表的なものとして,多剤併用が挙げられる.多剤併用には,多病による複数科受診,単一疾患に対する併用療法/強化療法などが関連するが,この問題を最小限にするためには,いかに処方を適正化し,薬物相互作用や副作用などのリスクを軽減するかといったマネジメントが必要となる.その実践に際しては,薬物動態や老年症候群などの加齢に伴う生理的変化や症状・症候,さらには服薬コンプライアンスなども含めた,さまざまな要因を考慮した多角的な視点が求められる.
 そこで今回,「高齢者の多剤併用」にスポットを当て,多剤併用の問題をどのように考え対応していけばよいかを学ぶために,多剤併用に関する基礎知識から処方適正化の実践例までを,わが国を代表するトップランナーの先生方にご解説いただく本特集を企画した.多剤併用のみを取り上げ,深く掘り下げた,おそらくわが国初の特集をお楽しみいただきたい.

秋下 雅弘
東京大学大学院医学系研究科 加齢医学講座 教授
2,200円
特集:『 小児科領域の適応外使用 -適切な薬物治療を行うためのポイント- 』



≪特集の目次≫

■特集にあたって(伊藤 進)
■知っておきたい適応外使用Q&A
・Q1:医薬品の適応外使用って何?どのような適応外使用があるの?(景山 茂)
・Q2:なぜ適応外使用はなくならないのか?(河田 興)
・Q3:適応外使用は保険請求できる?(壁谷 悠介 ほか)
・Q4:適応外使用の副作用にはどう対応するの?(賀藤 均)
■小児に対する適応外使用の実態(伊藤 進)
■わが国の薬価制度における小児薬価の現状(岩田 敏)
■適応外使用での小児への用法・用量設計
・用法・用量設計の実際(日下 隆)
・年齢・疾患に伴う薬物動態パラメータの変化を考慮したTDM(田中 亮裕 ほか)
■エキスパートに学ぶ! 適応外使用の実践例
・統合失調症(木本 啓太郎 ほか)
・心不全(市橋 光)
・ネフローゼ症候群(佐藤 舞 ほか)
・全身性エリテマトーデス(木澤 敏毅 ほか)
・若年性特発性関節炎(今川 智之)
■小児科領域における剤形変更・投与経路変更の注意点(倉富 未来 ほか)
■適応外薬が処方された患児・家族に対する服薬指導のポイント(宮口 美由紀 ほか)
■小児薬物療法における薬剤師への期待(神谷 太郎 ほか)


≪TOPICS≫

・世界に先駆けて日本で承認された肺癌の分子標的治療薬アレクチニブ
・妊娠糖尿病の発症には生活習慣が関与!?
・敗血症に対するカルバペネム vs β-ラクタム薬/β-ラクタマーゼ阻害薬配合剤
・血圧が気になる方にはトマトジュースを勧める?


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■目指せ感染症マスター! 副作用・相互作用マネジメントの超実践アプローチ
ワルファリン服用中の食道カンジダ症治療
(山崎 洋平/山田 和範/岸田 直樹)
■医療従事者のギモンや困ったに答える! トラブルに巻き込まれない著作権のキホン
(服部 誠)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
真実を明らかにするための臨床試験の原点とは? ~クロード・ベルナールと実験医学のこころ~
(中野 重行)
■薬剤師よ,心電図を読もう!
BLSは薬剤師必修だ!
(大八木 秀和)
■メディカル・アプリ情報室
抗凝固療法をサポートするアプリ
(澁谷 正則)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
肺がん化学療法に対する薬学的介入
(渡邊 裕之/池末 裕明/米嶋 康臣)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・薬剤部テクニシャンによる薬物治療確認プログラム実施の試み
・ミシガン州支部における薬剤部業務モデルイニシアティブの動向
(木村 利美 ほか)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

 50年以上前に,英国バーミンガム小児病院のHarry Shirkey先生が,子どもの薬が有効性・安全性の確認なしに使用されている現状を「治療の中の捨て子の状態」つまり「the therapeutic orphan」と表現した.わが国においても,薬の添付文書に効能・効果や用法・用法が記載されていない状態で臨床に使用されている「適応外医薬品」が小児科領域で多く存在する.これらの医薬品が適応外にもかかわらず臨床の現場で使用されてきた主な原因は,小児の医薬品の収益性が悪いため,製薬企業にとっては魅力が少なく,開発に消極的であったこと,その結果,成人の医薬品の開発ばかり優先し,小児に対しては,現場の判断で勝手に使用せざるを得ないという状態が続いたためと考えられる.しかし,適応外医薬品を臨床現場で使用すると,医療提供者および患者に多くの不利益を生じることになる.すなわち,小児への薬剤の有効性・安全性が担保されないで臨床現場で使用されていることが特に問題である.
 この現状を解決するために,わが国では「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を中心に適応外使用解消への動きがあるが,現在なお多くの適応外医薬品が存在し,新しく開発された医薬品についても,小児に対する適応が取得されないという土壌はあまり変化していない.
 本特集は,小児科領域の未承認・適応外使用医薬品について,その知識,現状,使用上の問題点や治療上の注意点などを,多方面の視点より総説していただいた.本特集が,わが国の子どもにより有効で安全な医療を提供するために,小児の薬物治療に関係されている方々に情報提供をできれば幸いである.

伊藤 進
香川大学 名誉教授
香川大学医学部 小児科学講座
香川県地域医療支援センター 参与
2,200円
特集:『 妊婦の薬物治療管理 -リスクと不安を最小にするための基礎と実践- 』



≪特集の目次≫

■特集にあたって(村島 温子)
■サリドマイド薬害の教訓(栢森 良二)
■妊娠と薬に関する基礎知識
・母体内での胎児の発達と薬物曝露の影響(伊藤 直樹)
・催奇形性に関する情報源と情報の見方・考え方(中島 研)
■妊娠による生理変化と薬物動態
・吸収過程(菅原 満)
・分布過程(加唐 誠剛東 ほか)
・代謝過程(越前 宏俊)
・排泄過程(木村 聡一郎 ほか)
■ヒトの胎盤構造と薬物透過性(大谷 壽一)
■妊娠を希望する/妊娠した基礎疾患を持つ患者へのアプローチ
・全身性エリテマトーデス(村島 温子)
・甲状腺機能異常症(荒田 尚子)
・双極性障害(鈴木 利人)
・てんかん(岩城 弘隆 ほか)
・慢性腎臓病(三戸 麻子)
■妊娠に合併する疾患の治療戦略
・妊娠高血圧症候群(鈴木 佳克 ほか)
・妊娠糖尿病(和栗 雅子)
・感染症 -性感染症を中心に-(野口 靖之)
・切迫早産(青木 宏明)
・脳卒中(吉松 淳)
■妊婦に対する医療コミュニケーションと服薬カウンセリング
・妊娠した女性の心理状況(佐藤 喜根子)
・妊娠中のストレスが母児に及ぼす影響(大橋 正伸)
・周産期遺伝カウンセリングから学ぶ医療コミュニケーションのポイント(佐々木 愛子)
・妊娠中の服薬に不安を訴える女性に対するカウンセリングの実践(渡邉 央美)



≪TOPICS≫

・新規高カリウム血症治療薬への期待
・4.7%−β-ラクタム薬の交差アレルギー−
・つわりによる消化器症状の緩和にショウガが有効?
・昨日までの推奨事項が今日には変わることもある!オキサリプラチンの副作用対策に関する研究結果を例に
・デノスマブは顎骨壊死や感染症のリスクを増加させる?


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
ワルファリン vs 新規抗凝固薬(NOAC) シェアが多いのはどっち?!
(浜田 康次)
■医療マンダラ ~思考と感性のセンスを磨く~
あなどるなかれ,過度な「期待効果」の影響を! ~論文不正問題から学ぶ教訓~
(中野 重行)
■薬剤師よ,心電図を読もう!
心電図には色々な種類がある
(大八木 秀和)
■目指せ感染症マスター! 副作用・相互作用マネジメントの超実践アプローチ
下痢がなかなか治まらない入院患者
(山田 和範/岸田 直樹)
■医療従事者のギモンや困ったに答える! トラブルに巻き込まれない著作権のキホン
(服部 誠)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
血液がん化学療法に対する薬学的介入
(根本 真記/上田 響子)
■メディカル・アプリ情報室
PK-PDにも対応する高機能な抗菌薬TDMアプリ 後編
(澁谷 正則)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・総合がんセンターにおける薬剤業務モデルイニシアチブの実施
・肝硬変時の抗菌薬の投与量
(木村 利美 ほか)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

「健全な母体に健全な児は育つ」これは30年前に日本で初めて母性内科を創設された木戸口公一先生のお言葉であるが,健全な母体を維持するために薬物治療が必要な場面がある.しかし,「妊娠中に薬を使用することは非常に怖いこと」と思い込み,妊娠を先延ばしにしているうちに妊娠のチャンスを逃してしまう例や,薬物療法でしっかりコントロールをしなくては良好な妊娠転帰が期待できない疾患であっても,妊娠したとたんに自己判断で休薬してしまう例が少なくないのが現状である.
医師が患者に薬剤を処方する際には,その効果と副作用のリスクを天秤にかけて判断している.妊婦・授乳婦に対しても「リスクを考慮しても薬剤を投与することにより得られる効果が病態の改善にとって必要である」と判断したときにのみ処方するという点では同様だが,妊婦・授乳婦で特別なのは,妊婦・授乳婦へ薬剤投与を行うことにより薬剤を必要としていない胎児・乳児にも薬剤が投与されることである.すなわち,児にとっては副作用のリスクのみが負荷されることになるわけで,これが特に慎重さが求められる理由である.
では,医療者はどのように情報を収集し,どのように解釈し,どのように患者さんに説明すればよいのだろうか? これに応えるべく本特集では,妊娠中の薬物治療についての基本的な知識,薬物治療の実際などについて第一線の先生方に執筆していただいた.今後の臨床業務に役立てていただければ幸いである.

村島 温子
国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター 
主任副センター長
2,090円
特集:『 「緩和薬物療法」上級講座 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(余宮 きのみ)
■緩和医療関連ガイドラインの行間を読む
・がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(浜野 淳)
・苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン(池永 昌之)
・がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン(久永 貴之)
・がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン(田中 桂子)
・終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン(二村 昭彦 ほか)
■“ジレンマ症例”から導いた本当に重要な緩和ケアの勘どころ
・がん疼痛①(下山 理史)
・がん疼痛②(武井 大輔)
・苦痛緩和のための鎮静①(森住 美幸)
・苦痛緩和のための鎮静②(村本 和宏)
・がん患者の消化器症状の緩和①(京坂 紅)
・がん患者の消化器症状の緩和②(田辺 公一)
・がん患者の呼吸器症状の緩和①(細沼 里江 ほか)
・がん患者の呼吸器症状の緩和②(中西 京子)
・がん患者の呼吸器症状の緩和③(植松 夏子)
・終末期がん患者の輸液療法①(瀧野 陽子)
・終末期がん患者の輸液療法②(岡本 禎晃)
・がん患者の精神症状の緩和(奥山 慎一郎)
■緩和医療を支える“質の高いエビデンス”の構築
・緩和ケア領域における臨床研究の課題と方法論(森田 達也)
・緩和医療における薬学研究のススメ-日常業務を研究論文にする-(伊勢 雄也 ほか)



≪TOPICS≫

・副作用自発報告データベースを用いた副作用のシグナル検出
・サリドマイドの誘導体の実力とは -多発性骨髄腫に対するレナリドミドの効果-
・MRSA に対するβ-ラクタム薬とバンコマイシンのシナジーの可能性
・新生児期からの積極的保湿 -アトピー性皮膚炎や食物アレルギー予防の可能性-



≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
非小細胞肺がんへの薬学的介入
(浅野 裕紀/吉村 知哲/安部 崇)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・専門的な薬剤師レジデンシー制度の将来:大学卒業後3年の専門分野トレーニング
・臨床におけるコンピテンシーを評価すること
(木村 利美 ほか)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■メディカル・アプリ情報室
PK-PDにも対応する高機能な抗菌薬TDMアプリ:前編
(澁谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
ラモトリギンの適正使用
(齋藤 百枝美 ほか)



≪Report≫

■医薬品安全性学のススメ(2)-薬剤師は薬の“おまわりさん”です-
(宇野 勝次)



≪付録≫

総目次



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

『がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版(改訂2版)』が4年ぶりに改訂され,新たな薬剤や臨床研究などに関する情報が更新されるなど,緩和ケアは新しい知見をもとに日進月歩で進化している.一方,緩和ケアを実践していると複雑で困難な問題が生じ,診療ガイドラインや教科書から答えを導くことができないケースに遭遇する機会がある.そこで今回,“「緩和薬物療法」上級講座”と題し,緩和ケアのステップアップへ向けた特集を企画した.実際には,以下の3部構成とした.1つ目がガイドラインをフル活用するための読み方・使い方,2つ目が医師・看護師・薬剤師の症例から学ぶ緩和ケアの秘訣,3つ目が研究の考え方である.
各ガイドラインの解説では,ガイドラインに示されたエビデンスレベルや推奨レベルの捉え方など,読み方,使い方のポイントを解説し,それを踏まえた上で,ガイドラインの行間から読み解くことのできるメッセージ,さらには,緩和薬物療法に関連するトピックスを紹介した.続く症例の項では,質の高いエビデンスがなく,患者の希望や病状により判断が分かれるような症例,換言すると,答えが未知で誰もが悩み,ジレンマを抱えながら対応している症例を挙げ,緩和薬物療法の実臨床についてできるだけ多くの先生方にご執筆いただいた.そして最後に,質の高いエビデンス構築へ向けた臨床研究の方法論と薬学的視点をご解説いただいた.
緩和ケアに難渋する場合の道しるべは,基本に戻ることである.基本に戻るとは,まず「患者さんが今何に苦しんでいるのか?」「その苦痛の原因は何か?」をもう一度評価し考えてみることである.その上で,原因に沿った治療やケアを考える.薬剤師のみなさまにも,ぜひ苦痛を評価し,苦痛の原因を考えながら緩和ケアを行うことを期待する.本特集が,薬のスペシャリストとして,緩和ケアの現場で直面する問題を乗り越えるための一助となれば幸いである.

余宮 きのみ
埼玉県立がんセンター緩和ケア科 科長
2,090円
特集:『 肺癌の分子標的治療 ―個別化薬物治療の新たな展開― 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(弦間 昭彦)
■わが国の肺癌分子標的薬 -現状の位置づけ-(水谷 英明 ほか)
■個別化薬物治療のための遺伝子診断を徹底理解!
・癌治療におけるコンパニオン診断薬の役割と今度の展望 -肺癌を中心に-(光冨 徹哉)
・肺癌診療における遺伝子診断のピットフォール(島田 天美子 ほか)
・マルチプレックス遺伝子診断による肺癌薬物治療の新展開(西尾 和人)
■新規EGFR-TK阻害薬とゲフィチニブはココが違う!使い分けのポイント!
・エルロチニブ(福岡 和也 ほか)
・アファチニブ(武田 晃司)
■肺癌治療における分子標的薬の使い方のコツ!投与のタイミングと耐性発現時の対応
・EGFR-TK阻害薬(赤松 弘朗 ほか)
・ALK阻害薬(丹保 裕一 ほか)
・抗VEGF抗体(大森 翔太 ほか)
■どう対応すればよい!?肺癌の分子標的治療における副作用マネジメントの秘訣!
・肝障害(岩澤 俊一郎 ほか)
・皮膚粘膜障害(中村 泰大 ほか)
・肺障害(峯岸 裕司 ほか)
・血液障害(林 稔展 ほか)
■肺癌の分子標的治療における相互作用モニタリングの実践(池末 裕明 ほか)
■肺癌治療における分子標的薬の薬剤経済学的評価(伊勢 雄也 ほか)
■外来肺癌患者に対するファーマシューティカルケア -適正使用と服薬指導のポイント-(高山 智行 ほか)



≪TOPICS≫

・一生で死に最も近いときの薬物療法:新生児の心肺蘇生と薬物療法
・高齢患者に対する術後補助化学療法のベネフィットは?
・ベンゾジアゼピン系薬剤の長期服用はアルツハイマー病の発症リスクを上げる?
・β-ラクタム系抗菌薬にアレルギーのある患者への抗菌薬選択



≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
緑内障点眼剤の最新トレンド,シェアが急伸している薬は?!
(浜田 康次)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子 三木 晶子 澤田 康文)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
急性骨髄性白血病患者に対する薬学的介入
(土手 賢史 植田 知代子)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・新生児経静脈栄養の安全性を改善するためのFMEA(失敗形式とその影響の分析)の使用
・祝:50周年を迎えた薬局レジデンシートレーニング
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
アプリでできるTDM Part 4
(澁谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
炭酸リチウムの適正使用
(齋藤 百枝美 ほか)



≪Report≫

■医薬品安全性学のススメ(1)-薬剤師は薬の“おまわりさん”です-
(宇野 勝次)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

肺癌において,上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ(EGFR-TK)阻害薬であるゲフィチニブの承認以来,12年が経過した.その間に,2004年,EGFR遺伝子変異が発見され,2010年に,EGFR遺伝子変異のある肺癌の初回治療において,EGFR-TK阻害薬の薬効が通常の化学療法薬剤を大きく上回ることが証明され,肺癌の個別化医療が決定づけられた.2014年には,次世代EGFR-TK阻害薬であるアファチニブが承認され,今後はこれらのEGFR-TK阻害薬をどのように使い分けるかが臨床上の問題となっている.また,EML4-ALK融合遺伝子が2007年に発見され,2012年,ALK阻害薬クリゾチニブが承認された.個別化医療が広がりを見せた一歩と言えるが,EGFR-TK阻害薬とともに耐性が出現することが明らかになり,その克服が問題となっている.新薬の開発とともに,各薬剤におけるこれらの問題の整理が望まれる当面の課題と言える.同時に,この遺伝子異常の診断について,診断技術の進歩をどう還元していくか,個別化医療の大きな問題が横たわっている.
今回の特集では,「治験に用いられた診断方法は,臨床現場で最適な診断法とは限らず,診断技術の早い進歩をどう取り入れていくか?」「網羅的解析技術の臨床応用の展望はどうか?」など,遺伝子診断の問題,「続々と開発される同一分子標的薬をどう使い分けるか?」など使用上のポイント,「特徴的な副作用の対策」「注意するべき他剤との相互作用」,そして,「薬剤の経済学的評価」という新たな問題などに焦点を当て,今日的な肺癌分子標的治療の問題と新たな展開を明らかにしたい.

弦間 昭彦
日本医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学分野 主任教授
2,090円
特集:『 てんかん ―薬物治療の最前線と実践のポイント― 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(兼子 直)
■てんかん分類の歴史的変遷(辻 貞俊)
■わが国のてんかんの実態と患者を取り巻く社会情勢(久保田 英幹)
■ライフステージごとに見たてんかん治療戦略
・小児(新島 新一)
・青年・成人(妊産婦・高齢者を除く)(笹川 睦男)
・妊婦・授乳婦 -てんかんを持つ女性の妊娠・出産-(田中 正樹)
・高齢者(赤松 直樹 ほか)
■この10年で登場した新規抗てんかん薬を総まとめ!添付文書だけでは分からないメリット・デメリット
・ガバペンチン(小出 泰道)
・トピラマート(榎 日出夫)
・ラモトリギン(佐藤 靖 ほか)
・レベチラセタム(山本 貴道)
・ホスフェニトイン(表 芳夫 ほか)
・スチリペントール(大府 正治 ほか)
・ルフィナミド(大澤 真木子)
■エキスパートに学ぶ! 薬物治療管理の実践ポイント
・てんかん薬物療法実践のポイント -臨床効果の評価を踏まえた視点から-(岩佐 博人 ほか)
・てんかん患者の副作用モニタリング(廣瀬 源二郎)
・てんかんにおける薬物相互作用のチェックポイント(山本 吉章)
・てんかん患者の服薬アドヒアランス(山内 俊雄)
・てんかん薬物治療におけるジェネリック医薬品と変更時・変更後の注意点(大塚 頌子)
■Exercise


≪TOPICS≫

・迷ったら打つ! 食物アレルギーのアドレナリン自己注射
・Stable Disease(安定)維持も抗がん薬の目標! 悪性軟部腫瘍に対するパゾパニブ治療
・マクロライド系抗菌薬服用中の心臓死のリスク因子は?
・ペニシリン感性Enterococcus faecalisのde-escalation
・抗菌療法におけるスチュワードシップの実践は抗菌薬の使用や費用を削減する!


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■がん治療への薬学的介入と症例サマリ
大腸がん化学療法に対する薬学的介入
(横川 貴志/末永 光邦)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
無菌製剤(輸液)調製のASHPガイドライン
(木村 利美 ほか)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■メディカル・アプリ情報室
アプリでできるTDM Part 3
(渋谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
睡眠薬の適正使用
(齋藤 百枝美 ほか)


≪Report≫

てんかん患者による交通事故裁判例から考える薬剤師の役割と薬剤師法改正の意味
秋本 義雄


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

てんかんは最も頻度の高い神経疾患であるが,最近の分子遺伝学の進歩と,それに続く病態解析,新たな治療薬の導入など,近年でも話題性が高い.さらには運転免許問題を含めたQOL関連研究の活性化に伴い,てんかんは社会の注目を集めている.本特集では,遺伝情報を加味して提案されている新たなてんかんの分類,医療費補助制度などの患者を取り巻く社会情勢が程よくまとめられている.てんかんの新たな分類は遺伝情報が組み込まれ,その是非が議論の対象となっており,今後の行方が注目される.また,過去10年間に導入された新しい抗てんかん薬は,従来の薬剤とは異なる作用機序や副作用から,それぞれの特徴を把握しておく必要があり,それぞれについてはわが国のてんかん治療のリーダー諸兄に解説をいただいた.
また,人口の高齢化に伴い高齢期発症のてんかんが増加しているが,その症状と治療には特徴が存在する.そのため,ライフステージごとに治療戦略を記載した.薬物治療管理の項ではてんかんの薬物療法全般に関わる課題,薬効・副作用モニタリング,薬物相互作用,服薬アドヒアランス,さらにはわが国の社会保障の観点から見たジェネリック医薬品の必要性,ジェネリック変更時の注意点などについて,わが国を代表するトップランナーの先生方にまとめていただいた.
このように本特集では,てんかんの薬物治療に興味をお持ちの諸先生方が,臨床の場を念頭に抗てんかん薬,てんかんを考え,実践的な治療に役立てることができるよう企画した.

兼子 直
医療法人清照会湊病院 北東北てんかんセンター センター長
2,090円
特集:『 ファーマシーマネジメント ―病院事例で学ぶ基本と活用スキル― 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(赤瀬 朋秀)
■ファーマシーマネジメントとは
・医療を取り巻く環境変化とファーマシーマネジメント(赤瀬 朋秀)
・ファーマシーマネジメントを組織的に取り組む意義(加賀谷 肇)
・ファーマシーマネジメントの構築・活用と課題(舟越 亮寛)
■ファーマシーマネジメントの実践へ向けた準備
・病院薬剤部門における戦略とマネジメントを考える(佐々木 忠徳)
・マネジメント事始め −マネジャー就任後にまず何をすべきか−(後藤 一美)
・病院の方針を部門のマネジメントに落とし込む(筒井 由佳)
・病院のミッションを見据えたファーマシーマネジメント(橋田 亨)
・ミドルファーマシーマネジメントの実践(関澤 奈実子)
■バランスト・スコアカードを活用したファーマシーマネジメントの実践
・地域医療連携に貢献できる薬剤部を目指す(田中 詳二)
・BSC導入により経営参画意識を高め力強く行動する薬剤部を目指す(千田 泰健)
・患者に安全・安心な薬物治療を提供する薬剤部(金田 昌之)
・常に病院全体最適化を考え組織横断的に活躍する薬剤部(松本 利恵)
・病棟常駐体制の安定と持続して成長できる組織を目指す(大幸 淳)
・専門性をも併せ持ったジェネラリストを目指す薬剤部(間宮 伸幸 ほか)
・望まれる医療が実践できる臨床薬剤科を目指す(荒川 隆之)
・個別・最適化治療を提供できる薬局を目指す(兼重 晋)
・愛し愛される薬剤部を目指して(小田 慎)
■マネジメント人材の育成
・専門組織におけるマネジメント人材の育成(深澤 優子)
・ミドルマネジャーの育成(佐藤 透)


≪TOPICS≫

・妊娠中・授乳中の降圧療法の昨今
・クロピドグレルのグルクロン酸抱合代謝物は,CYP2C8の強力かつ時間依存的な阻害剤である!
・培養陽性化が遅くてもHelicobacter cinaedi菌血症
・慢性疼痛治療におけるITを活用した共同薬物治療管理の有用性
・切除不能進行再発大腸癌の標準療法に対する抗がん薬「S-1」の可能性


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
アルツハイマー型認知症治療薬のシェアはドネペジルの先発品 vs GE&新薬?!
(浜田 康次)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・病院における薬剤部業務に関するASHPの全国調査:処方オーダと受付疑義照会2013
(木村 利美 ほか)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
アドヒアランス向上に向けた薬剤師の取り組み(服薬指導)
(齋藤 百枝美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
アプリでできるTDM Part 2
(渋谷 正則)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

このたび,『薬局』誌において再びファーマシーマネジメントの特集号が企画されることになった.前回の特集から実に8年ぶりのことであり,自ずと企画に力が入るのを感じている.前回の特集号では,ファーマシーマネジメントの何たるかを中心に誌面構成を考えたが,年月を経て現在,多くの病院において薬剤部門におけるマネジメントが試みられるようになってきた.それに従って,ファーマシーマネジメントに関する学会発表や報告が増えてきたことから,今回の特集号はアドバンスコースを意識して構成を考えた次第である.
さて,医療はいよいよ激動の時代を迎えようとしている.2025年には団塊の世代が後期高齢者に突入し,医療および介護の対象となる市場が一気に拡大することになる.市場が拡大するということは,そこに流入する資金も大きくなり,このことは医療費を中心とした社会保障費の大幅な増加につながる.しかし,わが国の経済状況を振り返ると十分な財源が確保できているとは言えない状況であり,何らかの対策が求められることは火を見るより明らかである.
このような状況下,医療機関はどのように戦略を構築し,どのように運営をすべきか,そして,患者や地域にどのような価値を提供することができるのか,そのためにどのように職員を育成するかといった経営課題と向き合うことになる.さらに,病院の一部門である薬剤部門にもさまざまな経営課題に対応すべく,ファーマシーマネジメントの導入が急がれている.今回の特集号が,日常の管理・運営に悩む薬剤部門長やミドルリーダー,中間管理職など多くの方の役に立つことを切に願うものである.

赤瀬 朋秀
日本経済大学大学院経営学研究科 教授
日本経済大学大学院ファーマシーマネジメント研究所 所長
2,090円
特集:『 直腸投与製剤 ―これまで集積されたノウハウと薬物治療の最前線― 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(幸田 幸直)
■直腸投与製剤の製剤学的な基礎知識
・直腸投与製剤の種類と用途(柴田 寛子 ほか)
・坐剤に用いられる基剤の特徴(鷹取 敏仁)
・坐剤の病院薬局製剤と調製時のピットフォール(芝田 信人)
■直腸の生理と直腸投与製剤の薬物動態学的特徴(鈴木 嘉治 ほか)
■坐剤の形状と自己挿入に関する人間工学的視点(小長谷 百絵)
■坐剤に関する患者説明のポイントとその根拠
・坐剤の保管方法と管理・廃棄(宇夛 裕基 ほか)
・坐剤挿入後の途中排出時の対応(百 賢二 ほか)
・坐剤分割時の分割手法(田山 剛崇)
・複数の坐剤を使用する際の順序と間隔(柏倉 康治 ほか)
・小児領域で汎用される坐剤の患者説明のコツ(高山 寿里)
■エキスパートに学ぶ!薬物治療における直腸投与製剤の位置づけと活用のポイント
・潰瘍性大腸炎(日比 紀文 ほか)
・熱性けいれん・けいれん重積(須貝 研司)
・がん疼痛(山代 亜紀子 ほか)
・術後疼痛(飯嶋 千裕 ほか)
・痔疾(指山 浩志 ほか)
・排便障害(武田 崇志 ほか)


≪TOPICS≫

・授乳中は痛み止めを使えない?!
・アゾール系抗真菌薬ボリコナゾールと皮膚癌は関連する?!
・成人T細胞白血病リンパ腫治療に光を! -抗体製剤モガムリズマブ-
・脳梗塞患者には一刻も早くtPA製剤を!


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■目指せ感染症マスター!抗菌薬処方支援の超実践アプローチ
慢性硬膜下血腫の穿頭術後の皮膚発赤と発熱
(山田 和範/岸田 直樹)
■認定薬剤師研修の広場
高齢者に対する薬の安全処方
(桑島 巖)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・薬剤部における治療トランジションの米国での変化:全国調査
・総合的な経口抗がん薬管理クリニックの実現と準備の結果
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
アプリでできるTDM Part 1
(渋谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
アドヒアランス向上に向けた薬剤師の取り組み(薬剤変更および剤形変更)
(齋藤 百枝美 ほか)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

患者さんに「坐剤に抵抗ありますか?」と聞いたとき,「まったく問題ありません」と答えてくれる方は,少数派である.しかし,直腸下部から吸収された薬物は体循環血中に直接入るし,直接的な消化管障害もなく,食物摂取の影響も受けない.乳幼児や経口投与が困難な患者にも投与できるし,味や臭いも気にならない.食わず嫌いではなかろうかと思う.
坐剤に代表される直腸投与製剤は,紀元前400年頃のヒポクラテスの時代には,すでに使われていた剤形であり,エジプトの古文書にさかのぼれば,紀元前1500年頃には薬物や栄養物が直腸に適用されていたといわれている.このように,直腸を薬物の投与経路として利用してきた歴史は古く,18世紀に坐剤基剤としてカカオ脂の有用性が見いだされ,大きく発展した.
日局15まで,「坐剤」は肛門または腟に適用する固形の外用剤と定義され,肛門坐剤と腟坐剤で構成されていた.しかし,日局16では,投与経路や適用部位で剤形を大分類することになり,従来の坐剤は「直腸に適用する製剤」と「腟に適用する製剤」に分割された.そして,前者には従来の「(肛門)坐剤」に加えて新剤形として「直腸用半固形剤」と「注腸剤」が加わった.
今回の特集では,直腸適用製剤の特徴について,坐剤を中心として製剤面の情報をお届けするだけでなく,投与経路・適用部位としての直腸について薬物動態学的側面からの情報もお届けしたい.直腸投与製剤を見直す機会になってもらえれば幸いである.

幸田 幸直
つくば国際大学医療保健学部 教授/筑波大学 名誉教授
2,090円
特集:『 プロトコルに基づく薬物治療管理 ―薬剤師による戦略的・継続的マネジメント― 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(松原 和夫)
■薬剤師が機能する戦略的なチーム医療と地域医療ビジョンとは?!(佐藤 博)
■病棟薬剤業務の効果と定着・拡充へ向けた課題(川上 純一)
■プロトコルに基づく薬物治療管理「PBPM」業務の“見える化”(松原 和夫 ほか)
■プロトコルに基づく薬物治療管理の実践例
・感染症患者(山田 和範)
・がん患者(飯原 大稔 ほか)
・疼痛患者(森 英樹)
・周術期患者―術前管理(舟越 亮寛)
・周術期患者―術後管理(柴田 ゆうか ほか)
・救急・集中治療領域の患者(畝井 浩子 ほか)
・小児患児(冨家 俊弥)
・療養病棟患者(継田 雅美)
・精神科患者(中村 友喜)
■継続した薬物治療管理へ向けた地域包括ケアシステムの構築
・病院薬剤師の立場から(樋口 則英 ほか)
・保険薬局薬剤師の立場から-ITを利用した医療連携「あじさいネット」の活用-(宮﨑 長一郎)


≪TOPICS≫

・これまでの膵癌レジメンとまったく違う「FOLFIRINOX療法」に注目
・ドコサヘキサエン酸は早産を予防する?!
・日本人にはHelicobacter pyloriの除菌を積極的に実施すべき?
・血中濃度から考えるスルファメトキサゾール・トリメトプリム製剤(ST合剤)の抗MRSA活性
・バンコマイシンの腎毒性は抗菌薬の併用で起きやすくなる?


≪シリーズ≫
■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
ビスホスホネート系製剤の処方で多いのは月1回,週1回,それとも1日1回製剤?!
(浜田 康次)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■目指せ感染症マスター! 抗菌薬処方支援の超実践アプローチ
食欲低下から体重が減少し歩行困難に至った患者
(山田 和範/岸田 直樹)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・臨床薬剤師が介入するための電子的な患者優先順位ツールの開発
・化学療法薬の自動調製機:質の改善と経済維持
(木村 利美 ほか)
■認定薬剤師研修の広場
医療に関わる人のための〜肥満症と脂質異常〜
(横手 幸太郎)
■メディカル・アプリ情報室
ジェネリック医薬品と上手に付き合うアプリ
(渋谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
アドヒアランス向上に向けた薬剤師の取り組み(用法・用量へのアプローチ)
(齋藤 百枝美 ほか)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫
 医療を取り巻く環境の急激な変化に伴い,医療現場における疲弊が顕在化してきた.これを解決する方策の一つとして,厚生労働省は2010年4月30日付で医政局長通知『医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について』を発出し,多種多様な医療スタッフが,おのおのの高い専門性を前提とし,目的と情報を共有し,業務を分担するとともに,互いに連携・補完し合い,患者の状況に的確に対応した医療を提供する「チーム医療」を推進するように指示している.一方で,2012年4月からの診療報酬改定で,「病棟薬剤業務実施加算」が医療機関係数として新設された.これは薬剤師が病棟において,①医療従事者の負担軽減,および②薬物療法の質の向上に資する薬剤関連業務を実施していることを評価するものである.病院薬剤師は前述の医政局長通知を最大限活かし,わが国の法規に沿って薬剤師が主体的に薬物療法に参加する臨床業務(チーム医療)の展開を目指す必要がある.つまり,医師と事前にプロトコルを作成し,薬剤師が薬学的介入を行った上で,処方や検査を提案する薬物治療管理を行うことである.これを,「プロトコルに基づく薬物治療管理(protocol-based pharmacotherapy management ; PBPM)」と呼ぶ.その目標は,①最適な薬物療法の実施による有効性・安全性の向上,②副作用の早期発見・重症化予防など薬物療法・生活の質の向上,③医療の効率性の向上による医療従事者の負担の軽減,および④医療の標準化・組織化を通じた医療安全の向上である.
 病棟薬剤業務実施加算業務は,中医協の調査でも明らかになったように,多職種から良好な評価を得ることができている.しかし,定着・拡充へ向けた課題は少なくない.本特集は医政局長通知で示された「薬剤の種類,投与量,投与方法,投与期間等の変更や検査のオーダについて,医師・薬剤師等により事前に作成・合意されたプロトコールに基づき,専門的知見の活用を通じて,医師等と協働して実施すること」に焦点をあて,より充実した病棟薬剤業務の一助となるよう企画・立案されている.病棟薬剤業務に対する理解をさらに深め,患者への適切な薬物治療管理に活用いただくことができれば幸いである.

松原 和夫
京都大学医学部附属病院 薬剤部 教授・部長
2,090円
特集:『 MRSA肺炎 ―現場で困らない実践的アプローチの極意― 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(齋藤 昭彦)
■MRSA肺炎について学ぶ前に押さえておきたい細菌性肺炎のキホン!
・病歴・身体所見から細菌性肺炎を診るポイントとその限界(織田 錬太郎 ほか)
・細菌性肺炎での検査のタイミングと結果の見方・使い方(細川 直登)
・アンチバイオグラムの肺炎への適用(松田 直人 ほか)
■細菌性肺炎の治療失敗! これは耐性菌が原因か?(伊藤 健太 ほか)
■MRSAを疑うタイミングと定着菌か起因菌かを見極めるポイント(松永 直久)
■抗MRSA薬の特徴とMRSA肺炎の治療戦略(矢野 晴美)
■シナリオで学ぶMRSA肺炎の治療の進め方
・敗血症を合併したMRSA肺炎(大野 博司)
・抗MRSA薬の投与後に発疹を来したMRSA肺炎(笠原 敬)
・腎機能障害を呈するMRSA肺炎(岸田 直樹)
・バンコマイシン,リネゾリドへのMICが高いMRSA肺炎(岩渕 千太郎)
■MRSA肺炎治療の効果判定,静脈内投与から経口投与への切り替え,治療終了のタイミング(神谷 亨)
■MRSA感染が続出!? 院内感染対策としてどう対応すればよい!?
・アウトブレイクの真偽の確認と院内感染対策の実際(鈴木 克典 ほか)
・MRSA感染防止対策プログラムの活用と実践(森澤 雄司)
・最新エビデンスから学ぶICUでの感染対策のポイント(笹野 幹雄 ほか)
■Exercise


≪TOPICS≫

・添付文書における「妊婦へは投与しないこと」は本当にすべて投与してはいけないか?
・クエン酸第二鉄製剤は慢性腎臓病における高リン血症だけでなく貧血も改善する!
・Stenotrophomonas maltophilia感染症の第二選択薬には何を選ぶ?
・治癒切除不能な進行・再発大腸癌の予後に寄与する最近の内服抗がん薬
・DPP-4阻害薬は急性膵炎を惹起する?


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■目指せ感染症マスター! 抗菌薬処方支援の超実践アプローチ
長期入院高齢患者の皮疹を伴う発熱
(山田 和範/岸田 直樹)
■認定薬剤師研修の広場
押さえておきたいアレルギーの常識 ―造影剤過敏症,抗菌薬アレルギー―
(岡田 正人)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・‌総合的なフォーミュラリー管理システムに関連した処方オーダのコンプライアンスと薬剤部の人件費
・‌アイソレーター内の細胞障害性薬剤の産生における無菌シミュレーション検査
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
自己管理が基本の糖尿病アプリ 其の2
(渋谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
アドヒアランス向上に向けた薬剤師の取り組み(心理教育)
(齋藤 百枝美 ほか)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫
 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus ; MRSA)感染症は,かつては院内感染の代表的な起因菌であり,医療関連感染症の一つとして考えられていた.しかし,今やMRSA感染症は医療関連にとどまらず,市中に広がりをみせ,市中感染症として十分認識されている.
 MRSAは主に皮膚・軟部組織感染症を引き起こすが,それ以外にも心内膜炎,関節炎,骨髄炎,肺炎,敗血症,カテーテル関連感染症などの重症感染症を引き起こすことがある.初期治療において,MRSAに感受性を持つ抗菌薬は限られているので,その選択に関しては十分な考慮が必要である.最近の話題として,2009年のパンデミックインフルエンザ(2009pdmA/H1N1)流行の際,インフルエンザ感染症後のMRSA肺炎の症例が多く報告され,注目を集めた.その診断は簡単ではなく,早期診断と適切な治療が行われないと予後不良の疾患である.
 この特集では,MRSA肺炎をさまざまな側面から考えられるように,MRSAの診断と治療に関する幾つかの重要な話題を取り上げた.それぞれの筆者は,日本感染症教育研究会(IDATEN)の世話人のメンバーである.IDATENは,2005年に設立され,日本の臨床感染症教育に熱意を注ぐ医療関係者の集まりであり,現在,会員は7,000人を超える.執筆したメンバーは,実際の医療の現場で,感染症の専門家として病院内の感染症コンサルテーション業務に従事しており,MRSA肺炎を含むさまざまな感染症の診断と治療に関して経験豊富である.これらの実地の医師からのメッセージは,きっとこれからの皆さんに役立つ情報になると確信しており,ここで述べられた内容がMRSA肺炎に罹患した患者の予後と死亡率の改善につながることを祈りたい.

齋藤 昭彦
新潟大学大学院医歯学総合研究科 小児科学分野 教授
2,090円
特集:『 新しい酸塩基平衡の考え方 ―Stewart approachを活用した患者病態の理解― 』


≪特集の目次≫

■特集にあたって(森松 博史)
■酸塩基平衡に関する歴史的変遷:過去・現在・未来(森松 博史)
■酸塩基平衡の体内調節
・緩衝系による酸塩基平衡の調節機構(森松 博史)
・臓器による酸塩基平衡の調節機構(松崎 孝)
■Henderson-Hasselbalchの式に基づいた酸塩基平衡の理解
・代謝性アシドーシス(武藤 典子)
・代謝性アルカローシス(塩崎 恭子)
・呼吸性アシドーシス(杉本 健太郎)
・呼吸性アルカローシス(金澤 伴幸)
■新しい酸塩基平衡の考え方:Stewart approach
・3つのindependent variables(岡原 修司)
・Strong ion difference(石井 南穗子)
・Total weak acid(川出 健嗣)
・Stewart approachを理解するための4症例(名原 功)
■酸塩基平衡障害に対するStewart approachの臨床応用例
・生理食塩液でのアシドーシス(日笠 友起子)
・急性腎障害(柴田 麻理)
・敗血症(荒川 恭佑)


≪TOPICS≫

・健康科学論文でWikipediaの引用が増加傾向!
・世界保健機関のDefined Daily Doseは妥当!?
・イマチニブの服薬コンプライアンスと不快な自覚症状の発現時期を関連づけて考える
・エトレチナート(チガソン®)で国内2例目の先天異常が報告!


≪シリーズ≫

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
最近ARB配合薬の処方が増えているのはなぜか?!
(浜田 康次)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■目指せ感染症マスター! 抗菌薬処方支援の超実践アプローチ
サッカー練習中の外傷と3日後の発熱と皮膚発赤
(山田 和範/岸田 直樹)
■認定薬剤師研修の広場
皮膚真菌症の診断 up-to-date ―変遷する皮膚真菌症とその治療―
(望月 隆)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
感染症薬物療法に関する重要な刊行物(2012年)
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
自己管理が基本の糖尿病アプリ 其の1
(渋谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
向精神薬のその他の副作用
(齋藤 百枝美 ほか)
■FDA新薬情報 最近の新薬承認から
画期的治療指定計画(ガジバ/イムブルビカ/ソバルディ)
(石居 昭夫)


≪Report≫

葉酸は二分脊椎の発生を予防する -医療職の認知率はどのように変化したか?
(戸田 康裕 ほか)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪特集にあたって≫

 酸塩基平衡とは複雑怪奇なものである.麻酔科医を志した21年前に私はそう考えていた.水素イオンなどと考えるよりは重炭酸イオンとbase excessを見た方がいいとさえ思っていた.医学教育では国家試験問題を解くための酸塩基平衡の理解が推奨され,pHとCO2による分類が提唱されていた.麻酔科医となって4~5年が過ぎ,麻酔はできるようになったと誤解していた時ですら,酸塩基平衡はよく分からない分野であり,「まっ,いいか」で済ませている分野であった.救急外来で心停止患者に出会うと「これはpHが6.9台だから,きっと心停止後時間が経過しているだろう」などとまことしやかな発想を持ち,偉そうにしていたかもしれない.
 私がStewart approachに出会ったのは2001年のオーストラリア留学中である.当時,横の机で一緒に仕事をしていた日本人の同僚から「Stewartって知ってる?」と質問された.当時の私には“Stuart Little”という映画に出てくる白いネズミの名前しか頭に浮かばず,「???」であったことを鮮明に覚えている.オーストラリアのボスであるProf. Rinaldo Bellomoから“Major Paper”と直筆のメモの入った論文のコピーを頂いたのは2001年の9月か10月だろうか.最初の印象は「さっぱり解らない???」であった.同時に,John Kellumの総説やFencl and Figgeの論文なども読んで,少し分かりかけてきたところでもう一度Major Paperに取り組んだ.おそらく20回以上精読することで,やっと分かってきたような気がしてきていた.この間おおよそ1ヵ月.私は留学中であったおかげで1ヵ月間Stewartのことだけに没頭することができた.これはこの上ない貴重な体験である.近年,留学したがらない若者が多いと聞く.留学によって失うものも多い.私は主にお金と父としての威厳を失った.しかし,それにもまして,何かに完全に没頭する時間が持てたことはこの上ない幸せであり,貴重な体験である.ぜひ,これからの若い先生方には留学をしていただきたい.
 オーストラリア留学中に,おそらくは日本において初めてとなるStewart approachに関する総説を投稿した.出版は帰国後の2003年であったと思う.その後もいくつかの総説や研究報告を行ってきたが,10年たった今でも日本国内ではStewart approachはまだまだ知られていないと感じる.ひとえに私たちの努力不足によるものである.今回のStewart approachの特集で,より多くの方々にこの考え方を知っていただき,少しでも理解の助けになれればと思う.
 
森松 博史
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学講座 教授
おすすめの購読プラン

商品情報・内容

  • 出版社:南山堂
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月5日

■ とびだせ!薬剤師 [送料無料で毎号お届けします]

臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポート する雑誌です。日ごろ疑問に思っているけれど質問できないこと、業務の中で悩 んでいて解決策がみつからないことも、本誌の中にヒントがあるような構成を心 がけています。今の殻を破って飛びだしたい!薬局・病院から飛びだして地域で 連携したい!など、“飛びだしたい薬剤師”を全力で応援します!

この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!

薬局の所属カテゴリ一覧

Fujisan.co.jpとは?

株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。

雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!

法人サービスはこちら >
  • タイトル1万以上

    タイトル1万以上

    豊富なラインナップで
    書店に並ばない本とも出会える

  • 試し読み

    試し読み

    バックナンバー1冊まるごと試し読み
    したり、最新号も試し読みできる

  • タダ読み

    タダ読み

    5,000冊以上の雑誌が
    無料で読み放題

  • 500円OFF

    500円OFF

    普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
    500円割ギフト券をプレゼント

  • 事前予約

    事前予約

    気になる本は
    発売日前から事前予約可能

  • 割引や特典付き

    割引や特典付き

    定期購読なら
    お得に本が読めて
    送料無料の雑誌も!

デジタル雑誌をご利用なら

最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!

総合案内
マイページ
マイライブラリ
アフィリエイト
採用情報
プレスリリース
お問い合わせ
©︎2002 FUJISAN MAGAZINE SERVICE CO., Ltd.