薬局 発売日・バックナンバー

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2,090円
特集:『ワクチン入門』



■特集にあたって(齋藤昭彦)
■ワクチン先進国へ歩みだしたわが国の現状(勝田友博ほか)
■先進国における予防接種制度の比較(齋藤あやほか)
■自然感染による免疫獲得とワクチンのしくみ (中山哲夫)
■予防可能な感染症と予防が難しい感染症
・乳児・小児(薗部友良)
・成人・高齢者(大路 剛)
■ワクチン接種のルールとスケジュール設計
・集団生活スタート“前”(及川 馨)
・集団生活スタート“後”(峯 真人)
・妊娠・授乳期 (堀谷まどかほか)
・高齢者 (永井英明)
■先進諸外国が構築したエビデンスからみた日本の予防接種制度の現状と課題(齋藤昭彦)
■今日のワクチン事情
・インフルエンザワクチン―予防効果の現状と今後の開発動向は?(中野貴司)
・子宮頸がん予防のためのHPVワクチン―新たな予防ツールの適正使用は?(川名 敬)
・ロタウイルスワクチン―臨床導入目前,その有用性は?(岩田 敏)
・23価肺炎球菌ワクチン―再接種の安全性・有用性は?(山本舜悟)
・7価結合型肺炎球菌ワクチン―わが国で期待される導入効果は?(勝田友博ほか)
・MRワクチン―2012年麻疹排除へ向けた現状は?(多屋馨子)
・日本脳炎ワクチン―接種勧奨の再開と定期接種年齢の拡大(宮崎千明)
・Universal B型肝炎ワクチン―日本におけるその必要性は?(村田一素ほか)
・百日咳ワクチン―成人百日咳への予防策と乳幼児へのインパクトは?(岡田賢司)
・ポリオワクチン―不活化ワクチンの導入は?(細矢光亮)
■ワクチンギャップの解消と中・長期的な感染症対策(神谷 元ほか)
■Exercise


≪SERIES≫
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・薬剤師を中心とした臨床ゲノム薬理学サービスの開発と実施
・グラム陰性菌に対する抗菌薬併用は必要か(木村利美ほか)
■CDTM(薬物治療共同管理)実践Navi 第2回
プロトコールとは何か?(岩澤真紀子)


≪NEWS≫
・音リズム刺激のみのパーキンソン病治療
・2型糖尿病における経口血糖降下薬の適正使用
・糖尿病はアルツハイマー病の危険因子!


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≪巻頭言≫

ワクチンは,子どもたちをワクチン予防できる病気(vaccine preventable diseases ; VPD)から守るためのもっとも有効な手段である.ところが,ワクチンによって予防できた効果はみえにくく,とくに国内では,有害事象,副反応などの目にみえるものだけが大きく取り上げられてきた.その結果,日本の予防接種制度は,“ワクチン後進国”“ワクチンギャップ”という言葉で比喩されるほど,諸外国に比べ大きな遅れをとってきた.その遅れを解消すべく,この数年,日本における予防接種の状況に変化がみられてきている.
この特集では,現在の日本におけるワクチンを取り巻く話題のなかで,とくに重要なワクチンに関する話題や重要なワクチンを取り上げ,それぞれの専門家の先生方に明快に解説をしていただき,国内の現状の把握とこれからの課題を浮き彫りにしたい.一方で,ワクチン接種をする際には,その供給量の予測,ワクチンの保管方法,誤接種をしないための管理方法など,薬剤師の方々の役割はきわめて大きい.そういう意味からも,この変革の時期に,改めて薬剤師の方々へのワクチンの正しい情報と現状,問題点の把握が必要であると考える.
最後に,日本の予防接種制度の改革に取り組まれ,2011年2月にご逝去された,国立三重病院名誉院長/予防接種推進専門協議会会長の神谷齊先生に心より哀悼の意を表したい.神谷先生のご意志をしっかりと引き継いで,今後の日本の予防接種制度改革のための活動を継続していきたいと考えている.


齋藤 昭彦 国立成育医療研究センター 内科系専門診療部 感染症科 医長
2,090円
特集:『授乳期の服薬相談 -基礎と臨床の知識からのアプローチ-』



■特集にあたって(伊藤真也)

■授乳婦に対する薬物治療の現状と服薬に対する意識(中島 研)

■母乳と疾患および長期予後との関連性
・母乳保育と子どもの疾患および長期予後(関 和男)
・授乳婦の疾患および産科的諸因子と母乳(武谷雄二)

■授乳婦における薬物動態
・薬物の乳汁移行メカニズム(伊藤直樹)
・授乳ステージとトランスポーター発現(藤井久紀ほか)
・母乳脂質量の変化と薬物乳汁移行性(安部加奈子ほか)
・乳汁への薬物移行性の予測(山内あい子)
・授乳の安全性予測におけるMilk/Plasma比の考え方(木村聡一郎ほか)

■乳児と成人との薬物動態の違い
・吸収過程(菅原 満)
・分布過程(家入一郎)
・消失過程(越前宏俊)
・相対的乳児投与率からどのように授乳の可否を考えるか(伊藤真也)

■授乳と医薬品情報
・授乳中の薬物使用に関する情報源とその動向(村島温子ほか)
・わが国における医薬品添付文書とPEC分類(北川浩明)
・医薬品承認時における乳汁中薬物の毒性評価とその問題点(下村和裕)

■服薬カウンセリングの実際
・ワクチン,抗菌薬(田中敏博)
・甲状腺機能亢進症治療薬(前田葉子)
・抗てんかん薬(刈込 博ほか)
・潰瘍性大腸炎治療薬(丸山精一ほか)
・高血圧症治療薬(石井真理子)
・抗うつ薬(豊口禎子)
・気管支喘息治療薬(山根律子ほか)
・抗アレルギー薬(神谷太郎ほか)

■Exercise


≪SERIES≫
■がんを治療する新しい薬 分子標的薬 最終回
低分子薬:mTOR及びプロテアソーム阻害薬(石川和宏)

■Pharm.D.を取り巻く 医療環境レポート
・オーダエントリシステムにおいてバンコマイシン血中濃度オーダの適正化に与えるTDMクライテリアの効果
・米国における薬剤師の医療アウトカムに対する経済的効果:システマティックレビュー(木村利美ほか)

■CDTM(薬物治療共同管理)実践Navi 新連載
米国病院薬剤師の臨床業務とCDTMの概念(岩澤真紀子)

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第12回
抗菌薬 アルベカシン(木村利美ほか)

■FDA新薬情報 最近の新薬承認から
Halaven/Viibryd/Edarbi(石居昭夫)

■小児医療現場で起こっている危険 第12回
薬の味(小嶋 純ほか)


≪NEWS≫
・感染症に対するスタチンの有効性とポテンシャル
・腎保護作用に対するスタチン系薬剤の有用性
・Wikipediaは薬学生の医薬品情報源として推奨できない!?


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≪巻頭言≫

母乳栄養中の母親が薬を服用する必要がある,また薬物治療を継続している患者が母乳栄養するかどうか決めかねている,などといった母乳と薬にかかわる臨床的に難しい局面は薬剤師なら誰でも一度は経験しているだろう.そんなときに一体どうしたらきちんとした対応になるのだろうか.この特集はその手助けになるように企画された.なかでも薬剤師の方たちにはまず第一に母乳栄養がいかに重要なのかを本特集での関先生の解説を参考に頭に入れておいてほしい.これがすべての始まりだからである.薬自体に関して最近はいろいろな情報源があり便利になってきた.しかしつまるところ母乳への安全性情報があり余っている薬は皆無で,限られたデータから推測していくしかない.各分野の専門家がさまざまな面から解説したこの特集を読めばおのずとわかるのだが,結局は基本になる現象をきちんと理解したうえで,それに従来の薬物動態や薬力学の知識を駆使して知識の総力戦を各自が挑まなければならない.こういうとまるですべてが手探りで勝つか負けるかきわどい勝負のように聞こえるがそうではない.これは基本的にはわれわれの勝ち戦というのが私の見方である.本特集は勝つための基礎体力をつけるのに役立つはずである.

伊藤 真也
トロント大学・トロント小児病院 小児科 教授
2,090円
特集:『第十六改正日本薬局方の改正点』



■特集にあたって(川西 徹)

■第十六改正日本薬局方の基本方針(北川浩規)

■PMDAの役割と薬局方充実化の取り組み(濱本博幸)

■通則・生薬総則の改正(森田 收)

■製剤総則の改正(川西 徹)

■製薬用水各条ならびに関連の参考情報等の改正(小嶋茂雄)

■国際調和の動向とそれに基づく改正(参考情報を含む)(原田重徳)

■一般試験法(参考情報を含む)の改正
・理化学試験法(四方田千佳子)
・生物薬品関連試験法(山口照英ほか)
・生物試験法(棚元憲一)
・物性試験法(板井 茂)
・製剤試験法(川西 徹)

■医薬品各条の改正点
・名称,構造式等(山崎 壮ほか)
・新規収載および既収載医薬品(奥田晴宏)
・溶出性の規定について(四方田千佳子)
・生物薬品(山口照英)
・生薬等(合田幸広ほか)
・医薬品添加物(徳永裕司)

■記載方法の改正(丸山良亮)

●付録

第96回 薬剤師国家試験
医療薬学 ―問題と解答―


≪SERIES≫
■がんを治療する新しい薬 分子標的薬 第8回
低分子薬:多標的キナーゼ阻害薬(石川和宏)


≪NEWS≫
・患者が望む「説明」とは
・オレキシンの睡眠障害治療薬としての可能性
・ヨーネ病 ―世界中に蔓延するウシの抗酸菌感染症―


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≪巻頭言≫

日本薬局方は「医療上重要と認められている医薬品の性状および品質などを定めた国定の医薬品規格書」であり,薬事法によって少なくとも10年に一度は全面改正することが求められている.実際には第九改正(昭和51年)以来5年ごとの全面改正が行われており,2011年3月24日にその第十六改正日本薬局方(日局16)が告示された.日局16では医薬品を巡る環境の変化に対応すべく,①製剤総則の改正,②水各条に関する改正,③生薬等の医薬品各条の成分含量測定法の項の改正,④試薬・試液の名称改正,⑤JIS廃止試薬の規格案の作成,⑥医薬品各条の含量規格値の改正,⑦溶出性の項の記載整備,⑧純度試験(残留溶媒)に関する規定の改正などを行うとともに,医薬品各条への新規収載は110にのぼり,改正された各条330を含み,収載品目数は1,764となった.
このなかで,製剤総則の改正は50年ぶりともいえる全面改正であり,医療現場で汎用される医薬品製剤を投与経路および適用部位から分類するという,国際的にも先導的な内容となっている.また水各条の改正は,医薬品試験に用いられる水を含めて,製薬用水について国際的整合性を考慮した大きな改正である.本特集では日局16の原案審議委員会においてとりまとめを担当された諸先生を中心に,分野ごとに改正の要点,今後の課題などについて解説を行っている.
日本薬局方は薬事行政,製薬企業,医療,薬学研究,薬学教育などに携わる多くの医薬品関係者の知識と経験を結集して作成されるものであると同時に,関係者の皆様にそれぞれの場で広く活用していただく公共のものでもある.本特集は第十六改正日本薬局方を活用していただくうえできわめて有用なものであり,参考にしていただければ幸いである.

川西 徹 国立医薬品食品衛生研究所 副所長
2,090円
特集:『血圧・血糖・脂質マネジメント―多面的効果を考慮した処方を考える―』



■特集にあたって(野出孝一)

■心血管イベント発症リスクと血圧・血糖・脂質管理の重要性(和田英樹ほか)

■診療ガイドラインからみた血圧・血糖・脂質管理と薬物治療のトレンド
・高血圧症(三島英換ほか)
・糖尿病(山岸昌一)
・脂質異常症(岩本紀之ほか)
・CKD(西岡 聡ほか)

■血圧・血糖・脂質管理のKey Drugs-多面的効果を考慮したより効果的な使い方―
・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(北田研人ほか)
・レニン阻害薬(小倉 誠)
・カルシウム拮抗薬(中村 司)
・抗アルドステロン薬(安藤亮太郎ほか)
・インクレチン関連薬―DPP-4阻害薬・GLP-1受容体作動薬(山岸昌一)
・ビグアナイド(横山宏樹)
・チアゾリジン誘導体(横山宏樹)
・インスリン分泌促進薬―SU薬・グリニド薬(高橋俊雅)
・α-グルコシダーゼ阻害薬(稲澤健志)
・スタチン系薬(佐藤英一)
・フィブラート系薬(山崎健也)
・小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(佐野元規)

■ケーススタディ 血圧・血糖・脂質管理における薬学的ケア
・高血圧症(栗村朋子ほか)
・糖尿病(阿部真也ほか)
・脂質異常症(向井淳治)
・CKD(木村 健)

■Exercise


≪SERIES≫
■がんを治療する新しい薬 分子標的薬 第7回
低分子薬:BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬
(石川和宏)

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第11回
抗不整脈薬フレカイニド(小杉隆祥ほか)

■小児医療現場で起こっている危険 第11回
簡易懸濁法は小児調剤に活かせるか(八代智子ほか)

■Pharm.D.を取り巻く 医療環境レポート
・特殊な供給形式をもつ医薬品に関する,米国医療薬剤師会タスクフォースによる報告
・薬剤師レジデンシー研修と薬剤師のリーダーシップの重要な関係(木村利美ほか)


≪NEWS≫
・小児用OTC医薬品のかぜ薬,鎮咳去痰薬に注意
・薬を服用するときは冷たい水は避ける方がよい?
・夜間頻尿と睡眠障害についての意識調査


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≪巻頭言≫

わが国でも生活習慣病の欧米化に伴って,肥満やメタボリックシンドロームの患者が増加し,心筋梗塞,脳梗塞といった大血管障害の発症,進展を予防することが大きな課題となっている.糖尿病,高血圧,脂質代謝異常などの動脈硬化性疾患の危険因子は,しばしば重積し,相乗的に作用して心血管イベントの発症リスクを高めることが知られており,その管理の重要性が示されている.また,冠危険因子を複数管理することで,心血管イベント抑制効果の相加的な作用も期待される.
一方,一部の降圧薬(レニン―アンジオテンシン系薬,Caチャネル拮抗薬),脂質低下薬(スタチン,フィブラート),糖尿病治療薬(ピオグリタゾン,インクレチン製剤)には,本来の作用とは独立した心血管保護作用(プレイオトロピック効果)を有することが報告されている.海外では一部のスタチンやアンジオテンシン受容体阻害薬はハイリスク患者の動脈硬化予防薬として保険適応を有している.したがって,最近のこの種の薬剤をうまく組み合わせることによって,より効率的な動脈硬化予防の処方も可能となる.
そこで,今回の特集では各々の危険因子に対する薬物治療のトレンドについて,さらに,治療薬をより効果的に使用するために考慮される多面的効果について第一線の先生方より血圧・血糖・脂質管理における薬学的ケアの実践についてご解説いただいた.
本特集が明日からの薬物治療の一助になることを期待している.

野出 孝一 佐賀大学医学部 内科学 教授
2,090円
特集:『医薬品による下痢Q&A』



■特集にあたって(奥田真弘)

■下痢のリスクファクターと発生メカニズム
・下痢を引き起こす医薬品にはどのようなものがあるの?(後藤伸之)
・どうして抗菌薬で下痢は起こるの?起こしやすい患者背景は?(森 健)
・抗がん薬による早期性下痢と遅発性下痢の違いは?(岩本卓也)
・抗がん薬による下痢の起きやすさは遺伝子多型で説明できるか?(藤田健一)
・精神神経用薬でなぜ下痢は起こるの?(三輪高市)

■下痢で薬の体内動態はどう変わる?(大谷壽一)

■副作用による下痢のマネジメント
・医薬品による下痢を見極めるにはどうしたらいいの?(堀木紀行ほか)
・Clostridium difficile関連下痢症の治療と予防には何が推奨されているの?(村木優一ほか)
・抗がん薬による下痢に対して推奨されるマネジメントは?(尾上雅英ほか)
・精神神経用薬で生じた下痢にはどのように対応するの?(中村友喜)
・経腸栄養剤による下痢にはどのように対応するの?(中尾 誠)
・医薬品による下痢で脱水が起きたときにはどのように対応するの?(小出哲朗)

■生菌整腸薬のTopics!
・抗菌薬関連下痢症に対するプロバイオティクス効果のエビデンスは?(鈴木武人ほか)
・抗菌薬のMICと生菌整腸薬の適応は?(島本 整ほか)
・抗菌薬や抗がん薬とどのように併用されている? (江頭かの子ほか)
・菌が生きていないと効果はないの?(細野 朗ほか)
・抗がん薬による下痢に対して効果はあるの?(三宅知宏)

■Exercise


≪SERIES≫
■がんを治療する新しい薬 分子標的薬 第6回
低分子薬:EGFR チロシンキナーゼ阻害薬(石川和宏)

■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・ 感染症薬物治療の実践,指導,教育に携わる薬剤師のトレーニングと認定に関する勧告
・ 薬剤師レジデントを教育者として養成する方法(木村利美ほか)

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第10回
ジゴキシン(高尾良洋ほか)

■小児医療現場で起こっている危険 第10回
小児用医薬品の開発が進まないのは,小児治験のハードルが高いせい?(小嶋 純ほか)


座談会

■「治療」「薬局」合同座談会
新しい糖尿病治療における医薬連携(能登 洋ほか)


≪NEWS≫
・スープ摂取後の安堵感の評価と心理的・生理的要因の検討
・アルコール依存症患者における睡眠障害
・ドライパウダー用吸入器具の吸入圧と吸入気流速度の関係


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≪巻頭言≫

薬剤師が臨床で直面する問題の中で,医薬品による消化器症状は頻度が高い副作用の1つである.急性下痢症は90%が感染症に起因するが,残りの大部分は薬の副作用によるものといわれており,慢性下痢症の中にも薬が誘因になっているものがある.下痢はQuality of Lifeを低下させるうえ治療に悪影響をもたらし,抗がん薬や免疫抑制薬などの使用中に重篤な下痢を発症した場合は,原疾患や治療薬による免疫不全状態がリスク要因となり,生命予後に影響する場合もある.医薬品の作用が医薬品ごとに異なるように,下痢にもそれぞれ特徴がある.医薬品による下痢に適切に対処するにはその特徴を把握し,患者状態に即した対応を行うことが大切である.
本特集では,薬剤師が頻繁に遭遇する下痢の原因薬として抗菌薬や抗がん薬,精神神経用薬,経腸栄養剤などを取り上げ,下痢の発生メカニズムや危険因子,下痢を引き起こしやすい患者背景,医薬品による下痢の鑑別方法,下痢の治療と予防方法,下痢への対応方法に加え,下痢の発生時に見落としがちな薬物体内動態への影響についても,各分野に詳しい著者の方々にQ&A形式で執筆していただいた.またトピックとして,下痢に対する生菌整腸薬の効果や適応,生菌整腸薬の使用方法についても,エビデンスの有無や使用上の注意点の観点から執筆していただいた.
本特集が,薬物治療に伴う下痢発生の予測や軽減・回避,対処に役立つことを願うものである.


三重大学医学部附属病院 教授/薬剤部長 奥田 真弘
2,090円
特集:小児アレルギーとステロイド



■特集にあたって(石川洋一)

■小児アレルギーにおけるステロイドの使用方針
・気管支喘息における使用方針(赤澤 晃)
・アトピー性皮膚炎における使用方針(大矢幸弘)

■ステロイド小児薬用量を鑑査するうえでの注意点(鈴木えり子)

■ステロイドによる長期管理と服薬指導の実際(徳永秀美)

■薬学的視点によるステロイドの治療評価
・気管支喘息(若林仁美)
・アトピー性皮膚炎(大谷道輝)

■ステロイドQ&A

A.剤形を考慮したステロイドの適正使用
・乳幼児に吸入ステロイドを使うときの注意点は?(大村由紀子ほか)
・エアゾールとドライパウダーはどのように使い分けているの?(岩城孝宏ほか)
・合剤(吸入ステロイド+β2刺激薬)を小児に使うメリットは?(古舘ひとみほか)
・アレルギー性鼻炎に対する1日1回点鼻の有用性,有効性は?(室井政子)
・異なる剤形で複数のステロイドを併用することはできるの?
また,その安全性は?(本多秀俊ほか)

B.アドヒアランスの向上を目指した服薬指導
・スペーサーの正しい使い方と指導のポイント(稲吉美由紀)
・こどもが吸入ステロイドをスムーズに使用するためのポイントは?(山本 宏)
・「ステロイド軟膏が効かない」という患者への指導は?(鈴木崇代)
・アトピー性皮膚炎に“おむつかぶれ”や皮膚カンジダ症を併発した際の
ステロイドの使用方法は?(野崎 誠)
・ステロイド薬は使い出したらやめられない?
副作用を気にする患者への指導方法は?(冨家俊弥)
・苦くて飲めない?ステロイド内服薬の服薬指導のポイントは?(福田朝恵)

■Exercise


≪SERIES≫
■小児医療現場で起こっている危険 第9回
薬の効果と医療従事者の努力(米子真記ほか)

■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・大学医療センターにおける薬剤部業務のあり方の検討
・大学医療センターにおける臨床薬学実践モデルの変化からの教訓(木村利美ほか)

■がんを治療する新しい薬 分子標的薬 第5回
膜上分化抗原を標的とする抗体薬(石川和宏)

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第8回
バンコマイシン塩酸塩(喜古康博ほか)

■49th Annual ICAAC Reports
キノロン


≪NEWS≫
・低用量アスピリンと潰瘍の予防と治療
・認知症患者の睡眠障害
・2025年の国民医療費は52.3兆円


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≪巻頭言≫

ステロイド療法は「気管支喘息」「アトピー性皮膚炎」などで代表される小児のアレルギー疾患の治療に,明確なエビデンスを持つもっとも重要な治療法といえる.それにもかかわらず患児とその家族においては,「ステロイド薬は治ったように見えても結局再発をくり返す薬」「副作用が強く怖い薬」などと思われ,いわゆる“steroid phobia”という言葉まで使われるほどである.
残念だがその原因の1つとして,ステロイド療法に対しての医療スタッフの不十分な知識での説明,医療チーム内での説明の不一致があげられる.
小児においては,年齢が変わるに従って症状も多様に変化し,かつ薬用量もデバイスも年齢・症状により異なるため,中途な知識での説明は許されない.またアレルギー科の服薬指導では,医療スタッフのわずかな指導の違いも保護者に敏感に察知され医療不信のもととなる場合がある.そこで薬剤師による服薬指導においては正しい知識を身につけ,かつ専門医師との連携を重視して実施する必要がある.
2010年度の第22回日本アレルギー学会春季臨床大会では,初めて薬剤師対象のプログラムが企画され,日本病院薬剤師会および地域薬剤師会などと連携して運営された.このことは,薬剤師を含めたチーム医療の構築に対する学会からの期待といえるものであり,今後薬剤師はチーム医療を担う薬の専門家として積極的に応えていかねばならない.
本特集は,小児アレルギー科領域や小児総合病院の第一線で実務に携わっている専門の先生方にご協力を賜り,現場で必要なステロイド療法の実践的知識が伝わる企画とした.本特集を最新のステロイド療法,専門医による治療法を正しく理解するための一助とされ,現場における適正なステロイド療法の実践にご活用いただければ幸いである.

国立成育医療研究センター 副薬剤部長 石川 洋一
2,090円
特集:成熟期を迎えるジェネリック医薬品



■特集にあたって(佐藤 博)

■座談会「ジェネリック医薬品」使用促進の壁
―普及率向上へ向けた課題―(佐藤 博/小山信彌/岩月 進/高橋將喜/増原慶壮)

■薬剤師の「GEの使用促進へ向けたゲートキーパーの役割」に関する考察(緒方宏泰)

■海外のジェネリック医薬品事情(陸 寿一ほか)

■薬剤経済学に基づいたファーマシューティカルケアとGEの位置づけ(川上純一)

■薬を総合的に判断する5つの要素(佐々木忠徳)

■医師が安心して処方できるGE情報
・医師が抱える不安材料とその解決に向けての方策(武藤正樹)
・不安材料を解消するDIとその提供情報(上野和行)

■転換期を迎えたGEメーカーと上手に付き合う(折井孝男)

■GEの変更調剤に伴う薬剤師の業務範囲・役割の拡大とその将来像(山本信夫)

■GEのアセスメント(坂爪重明ほか)

■成功&失敗事例で学ぶ! 医療の質を下げないGEの活用
・抗がん薬のジェネリック医薬品採用のポイント(山本弘史)
・GE抗菌薬選定に伴う業務を多剤耐性菌対策につなげる(増原慶壮)
・治療エビデンスにサポートされたGE循環器用薬を適正に選択する(多田公揚ほか)
・付加価値の高いユースフルジェネリック医薬品を有効に使用する(丸山 徹)
・調剤薬変更がコンプライアンスへ及ぼす影響を考慮する―精神科領域を例に(栗原正亮)
・GE普及に果たすクリニカルパスの役割(宮崎美子)

■メイド・イン・ジャパンの製剤技術―GEメーカーのソコヂカラ
・高付加価値製剤への取り組み(德永雄二)
・ユーザーフレンドリーな口腔内速崩壊錠(RACTAB)の開発(沖本和人)
・ゼリー製剤の今後の展望(富樫美津雄)

■GEのGMP遵守と企業倫理(村田正弘)

■ジェネリック医薬品のさらなる使用促進のために(松野 強)

■コラム
・日本と海外では承認条件に違いはあるの?(四方田千佳子)
・GEの生物学的同等性試験結果はどのように記載されているか?(四方田千佳子)
・なぜヒトの臨床試験は必要ないの?(四方田千佳子)
・生物学的製剤の後発品はできる?(川西 徹)


≪SERIES≫
■小児医療現場で起こっている危険 第8回
ヒューマンエラーと医療に関する安全管理(土田 尚ほか)

■FDA新薬情報 最近の新薬承認から
プラダクサ/ラツーダ/テフラロ(石居昭夫)

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第8回
テオフィリン(渋谷正則ほか)

■がんを治療する新しい薬 分子標的薬 第4回
抗体薬:リガンドまたは膜受容体阻害薬(石川和宏)

■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・REMS(薬リスク評価・緩和戦略):医療に携わる薬剤師にとっての課題と機会
・サウジアラビアにおける薬剤師実習レジデンシープログラムの確立(木村利美ほか)


≪NEWS≫
・うつ病の新たなメカニズム―エピジェネティクス―
・日本における自殺の疫学
・分子標的薬の費用効用分析


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≪巻頭言≫

“「成熟期を迎える」ジェネリック医薬品”という特集タイトルに,奇異な感じをもつ読者も少なからずいよう.「成熟期」とは,製品が市場に普及し,市場の成長が鈍る段階であり,市場規模が一定のため,低価格政策によるシェアの最大化により少数企業が大部分の市場シェアを獲得している.そのため,小規模な下位企業は,生き残り戦略として,ある特定の市場セグメントを目指すとされている.
先発品特許切れ問題のいわゆる「2010年」は,はや過ぎ去り,ジェネリック医薬品市場である生活習慣病治療薬開発から,グローバル先発品企業の多くは撤退を模索し,「アンメット・メディカル・ニーズ」に生き残りの戦略資源集中化を図る.すなわち,ジェネリック医薬品は,やや長めの「導入期」を経て,「成長期」に入ったが,将来のジェネリック医薬品対象品の急速な枯渇懸念から,はや「成熟期」へも突入しているわけである.ジェネリック医薬品の次世代を担うバイオシミラー開発において,新規治験に準ずる高投資型である「バイオシミラー問題」とその対処へのジェネリック医薬品企業の苦悩が,それを物語る.
「先発」と「後発」という対立基軸による,今や廃れた「冷戦構造」をガラパゴスが如く堅持したここ数年のジェネリック医薬品「論争」も,昨今の外資・国内を問わず先発大手企業の「後発一斉参入」により,その様相は一変し,これまでその渦中にいた多くの薬剤師,医師を始めとした論客,あるいはMRなどの当事者をも置き去りにするほどである.ジェネリック医薬品の品質などを先発と後発専業企業が競い合うという,まさに「成熟」時代の到来である.
また,海外との統計データ比較の問題点も,「成熟期」を後押しする.ジェネリック医薬品使用促進目標(2012年,数量シェア30%)に関しても,ジェネリック医薬品対象品目は,全体の53.6%(2007年)であるため,30%達成は,ジェネリック医薬品への置換可能であるうちの実質56%達成を意味する.したがって,2010年3月現在の20.3%は,37.9%(実質)達成となり,すでにフランス並みの普及ともいえる.また,その海外データも,その基準は,「メーカー出荷ベース」や「処方せん枚数ベース」と異なるため,米国の70%が,日本と同一視して比較ができないのは,53.6%が日本の実質100%を意味することからもいえよう.
さらに,OECD諸国の医薬品価格水準で,米国価格を指標1とした場合,2004年のデータでは,特許品(先発品)は,日本が0.33と最低水準であり,一方,米国,ドイツなどと比べて,国際的に高い価格といわれている日本のジェネリック医薬品は,0.9とほぼ同等か,逆に低いことが示されている.
すなわち,ジェネリック医薬品にみられる海外データとの比較からみたさまざまな「批判」も,その基準の相違などを斟酌すると,また,まったく別な世界が見えてくるということである.類似する例は,自動車による「実燃費」に関して,カタログ数値の達成率に内外格差との示唆,また,日本の低い食料自給率40%(カロリーベース換算)が,海外基準である生産額ベースでは66%との示唆など,枚挙にいとまがない.要は,諸外国ですでに医薬品政策などへ導入済みである「ファーマコメトリクス」的視点での対応が,われわれ医療関係者にも,今後ますます求められてくるということであろう.
ジェネリック医薬品における急激なパラダイムシフトが進行する現状にあって,医療現場における病院および保険薬局の薬剤師などが,今後これらの事態とどのように向き合っていくかを一緒に考える意味からも,ジェネリック医薬品の多面的な再検証を意図したこの特集が,その一助となることを切望する.

佐藤 博 新潟大学医歯学総合病院薬剤部 教授・薬剤部長

2,090円
特集:アルツハイマー型認知症


■特集にあたって(中村 祐)

■認知症の初歩を知る
・主要な認知症疾患の特徴および対応のポイント(長濱康弘)
・認知症と間違えやすい疾患(戸井優樹ほか)

■早期診断へのサポート
・早期受診が重要な理由と早期に受診しない理由(井藤佳恵ほか)
・専門医が組み立てるAD診断のロジック(繁田雅弘)
・医師へフィードバックすべきAD診断に重要な情報(木之下徹)

■ドネペジル塩酸塩による治療戦略
・ADに対する作用メカニズム(川畑信也)
・ドネペジル塩酸塩の投与開始と増量のタイミングおよび留意点(内海久美子)
・進行度に応じた増量のタイミングと薬物治療の中断・終了の目安(一宮洋介)
・ドネペジル塩酸塩が使用できない患者とその対応(水野 裕)

■BPSDの薬物治療(高橋 智)

■薬学的管理を実践するノウハウ
・患者個々の状態に応じた薬剤管理方法の提案(桑原秀徳)
・ドネペジル塩酸塩の服薬指導と観察ポイント(川添哲嗣)
・認知機能に影響のある薬剤を整理するコツ(橋本洋子)
・抗コリン作用をもつ薬の服用患者に対するリスク管理(荒木博陽ほか)
・ライフスタイルと服薬管理上の注意点(三輪高市)

■認知症における地域連携(土肥 栞)

■認知症治療で期待される新薬(中村 祐)

■Exercise


≪SERIES≫
■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第7回
メキシレチン
(小杉隆祥ほか)

■Pharm.Dを取り巻く医療環境レポート
・薬剤性QT延長:臨床で考慮すべきポイント
・緊急治療室における臨床薬剤業務の確立
(木村利美ほか)

■がんを治療する新しい薬 分子標的薬 第3回
がんの浸潤・転移のしくみからみた
従来型抗がん薬と分子標的薬のちがい
(石川和宏)

■小児医療現場で起こっている危険 第7回
海外での小児剤形への取り組み
(米子真記ほか)

■付録
総目次(2010年,Vol.61)


≪NEWS≫
・薬価基準に収載された医薬品の投与日数の制限
・寿命とレスベラトロル
・サイトカインによる抗肥満作用


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≪巻頭言≫

わが国における急激な高齢化は医療・介護の分野で大きな変化を生んでいます.多くの分野で疾病構造が変化し,それに対応した医療・介護の整備が急務となっています.この高齢化社会においてとくに問題となっているのが,「認知症」です.「認知症」発症の主因は「加齢」であり,医療が発達すればするほど,「認知症」が増加するという仕組みになっています.「認知症」患者数は現在250万人程度と推測され,予防法が確立されなければ約20年後には400万人程度まで増加すると予想されています.しかし,現状では予防法や根本的な治療法を確立することはきわめて困難であり,「認知症」は今後避けることができないもっとも重要な疾病となっています.
「認知症」に対しては多大な社会資源の投入が必要です.これからの日本社会の構造を考えると,「認知症」とうまく付き合っていくことが要求されています.これは医療・介護の分野ではとくに重要であり,このなかで薬剤師が担う部分は少なくありません.薬剤情報の提供や服薬管理は,「認知症」の本質を考えると困難なことです.高齢者には,いわゆる「持病」が多く,「認知症」を発症する以前から多くの薬剤を服用していることが多々あります.そのため「認知症」発症以降も多くの薬剤の管理が重要となります.「認知症」における薬剤管理は患者本人に任せることができないことから,介護者と薬剤師の関与が重要となります.
また,「認知症」の進行抑制や諸症状緩和のために,実際のところ多くの薬剤が使用されています.「認知症」の進行抑制の作用がある薬剤は,残念ながら現在のところ1剤しかありません.多くは開発途上や申請段階にあります.1剤しかない現状でも,「認知症」に対する薬剤という特殊性から患者や介護者に薬剤情報を十分に伝えることが困難なようです.今後,新薬が発売された場合,新しい薬剤の情報提供と薬剤管理が重要となってくると思われます.一方,現在問題が大きいのは,「認知症」の周辺症状(興奮,焦燥,徘徊,不眠など)に対する薬物治療です.
現在,「認知症」の周辺症状を適応とした薬物は一切ありません.残念ながら,適応症の解釈により用いたり,まったくの適応外使用を行っているのが現状です.したがって,現場では薬剤の情報提供と薬剤管理が大変困難となっています.また,さらに進んで薬剤師による処方設計もこの分野では大きく期待されていることです.高齢者では,多くの要因を勘案したうえで,処方することが必要とされていますが,多忙な医師だけでは実際困難なことが多いからです.
このような現状を考えると,「認知症」の薬物治療,「認知症」患者の生活指導において薬剤師が務めるべき役割は大きいと言わざるをえません.この役目を果たすためには,「認知症」と「認知症」に関連する薬剤に関して正しい知識をもち,正しい情報を患者とその介護者にわかりやすく伝達し,正しい指導を患者とその介護者に行う必要があります.さらには処方設計への参加と薬剤師への期待は膨らんでいます.
本特集が,このようなニーズに応えられることを期待し,また今後の「認知症」の薬物治療の新しい展開に期待をもちたいと思います.

中村 祐 香川大学医学部 精神神経医学講座 教授
2,090円
特集:配合剤の実力を探る


■特集にあたって(中村 司)

■写真で解剖! 目でみてわかる配合剤
・ARB+利尿薬
プレミネント配合錠(MSD株式会社)
コディオ配合錠MD/EX(ノバルティスファーマ株式会社)
エカード配合錠LD/HD(武田薬品工業株式会社)
ミコンビ配合錠AP/BP(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)

・ARB+Ca拮抗薬
エックスフォージ配合錠(ノバルティスファーマ株式会社)
レザルタス配合錠LD/HD(第一三共株式会社)
ユニシア配合錠LD/HD(武田薬品工業株式会社)

・Ca拮抗薬+スタチン系薬
カデュエット配合錠1番/2番/3番/4番(ファイザー株式会社)

・チアゾリジン+メトホルミン
メタクト配合錠LD/HD(武田薬品工業株式会社)

・吸入ステロイド薬+β2刺激薬
アドエア100/250/500/50エアー120吸入用(グラクソ・スミスクライン株式会)
シムビコートタービュヘイラー30吸入/60吸入(アストラゼネカ株式会社)

・PGF2α誘導体+β遮断薬
ザラカム(ファイザー株式会社)
デュオトラバ配合点眼液(日本アルコン株式会社)

・炭酸脱水酵素阻害薬+β遮断薬
コソプト配合点眼液(MSD株式会社)

■配合剤を構成する医薬品のプロフィル
・ARB(中村 司)
・利尿薬(佐藤英一 )
・Ca拮抗薬(中村 司)
・スタチン系薬剤(下山立志ほか)
・チアゾリジン(横山宏樹)
・メトホルミン(横山宏樹)
・喘息治療薬(吸入)(宇藤 薫)
・緑内障治療薬(点眼)(塩澤好紀)

■配合するには理由がある!
・ARB+利尿薬(加藤丈二)
・ARB+Ca拮抗薬(中村 司)
・Ca拮抗薬+スタチン系薬剤(藤原信治)
・チアゾリジン+メトホルミン(横山宏樹)
・喘息治療配合剤(亀山伸吉)
・緑内障治療配合剤(小山信之)

■薬学的視点から配合剤を検証する
・経口配合剤(坂爪重明ほか)
・外用配合剤(吸入・点眼)(井上正朝ほか)

■座談会 配合剤による薬物治療とアドヒアランス(山口路子,中村 司,横山宏樹)

■Exercise


≪SERIES≫
Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・医療現場における静脈血栓塞栓症予防の際のマネジメントについて
・薬局における遺伝子導入媒体の取り扱いに認知されているリスクと,本当のリスク
(木村利美ほか)

がんを治療する新しい薬 分子標的薬 第2回
がんの浸潤・転移のしくみからみた従来型抗がん薬と分子標的薬のちがい
(石川和宏)

小児医療現場で起こっている危険
倍散・予製
(小嶋 純ほか)

49th Annual ICAAC Reports
タゾバクタム/ピペラシリン

PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第6回
カルバマゼピン
(高尾良洋ほか)


≪Report≫
薬剤管理指導カンファレンスの取り組み
―臨床薬剤師がレベルアップを図る1つの方策―
(中島 誠ほか)


≪NEWS≫
・イオン飲料による乳幼児の高ADH血症に注意
・妊娠中の経口血糖降下剤使用に関する最近のエビデンス:グリブライドとメトホルミン
・プロポフォールの持続投与による鎮静に注意


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≪巻頭言≫

近年注目されている配合剤は効果持続・増強,服薬コンプライアンス向上,医療費および患者の負担軽減,利便性,副作用低減などのメリットが期待されている.本特集ではそれぞれの合剤を発売している製薬会社のご協力により薬剤師にわかりやすいように「目でみてわかる配合剤」としての情報を提供していただいた.また,写真以外にも配合剤の特徴を各企業に偏りなく同等の規模・内容でご説明いただいた.
また,配合剤を構成する各単剤の治療エビデンス,最近の知見,また,配合剤開発の経緯,今までの国内外の臨床試験の成績など最近の動向を第一線の臨床現場で活躍中の先生方にお願いしたことで,薬剤師には身近な内容であると感じられることと思う.薬学的視点から配合剤を検証するために経口配合剤と外用配合剤に関するアドヒアランス,医療経済的側面からの検証を含めて概説いただいた.
さらに,「配合剤による薬物治療とアドヒアランス」というタイトルで,薬剤師の観点から山口路子先生,開業医の観点から横山宏樹先生,総合病院勤務医の観点から私の3人が座談会にて討論した内容も掲載した.本特集で薬剤師が配合剤を理解し,日常業務にお役立ていただければ幸いです.

新松戸中央総合病院
内科部長兼腎・透析センター長
中村 司
2,090円
特集:がん薬物療法を支える
―薬剤師の目線・スタンス・ポジション―



■特集にあたって(山本信之)

■レジメンを読み解く第一歩! 診療ガイドライン,取扱い規約を理解する(宮田広樹ほか)

■抗がん薬投与の開始・減量・中止を薬学的視点で判定する(野村久祥)

■がん化学療法へ影響を及ぼす病歴に関する対策を検討する(大橋養賢)

■治療可能な患者プロフィルの境界線を薬学的視点から見直す
―年齢およびPerformance Statusを中心に―(大橋養賢)

■患者プロフィル・治療計画からレジメンの妥当性を評価する(鈴木賢一)

■適切な支持療法薬の選択により患者のQOLを高める(辻 大樹ほか)

■がん患者に対する治療薬を管理する
―併用薬や嗜好品との相互作用チェックを中心に―(中垣 繁)

■抗がん薬のコストに関する意識を高める
―後発品開発の現状と導入上の課題―(望月敬浩)

■アドヒアランスの維持・向上のために服薬を支援する
―経口抗がん薬における簡易懸濁法の適否を含めて―(増田佳織)

■病院・保険薬局間で患者情報を共有化する(松久哲章ほか)

■Exercise


≪SERIES≫

Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート -新連載-
・静脈血栓塞栓症のリスク評価と軽減に関する諸問題
・薬物療法個別化のための薬剤師を対象としたゲノム薬理学プログラム
(木村利美ほか)

がんを治療する新しい薬 分子標的治療薬 -新連載-
従来型抗がん薬と分子標的治療薬のちがい
がんの増殖のしくみからみる
(石川和宏)

小児医療現場で起こっている危険 第5回
患者の薬の管理と安定性試験
(米子真記ほか)

PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第5回
バルプロ酸
(喜古康博ほか)

FDA新薬情報 最新の新薬承認から
ナタジア/ プロリア/ ジェブタナ
(石居昭夫)


≪Report≫
2010年度 東京都がん診療連携拠点病院等
薬剤師研修会における取り組み
(川上和宜ほか)

≪NEWS≫
・難治性疼痛に対する薬物療法
・ダニの経口摂取による即時型アレルギー
・皮膚科受診患者における健康食品・サプリメントの摂取状況



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≪巻頭言≫

この10年間でがん薬物療法はさらに進歩し,それを取り巻く医療環境は大きく変化した.治療対象は標的分子により細分化され,その結果,治療方法が多様化した.それに伴い新しい有害事象が出現し支持療法も複雑化してきた.また,薬剤費高騰により個人の医療負担額が著増し,がん化学療法の実施には治療費の説明が必須となった.さらに,治療場所の主体が入院から外来へ移行したため,治療にかかわる要因が増加したにもかかわらず,治療方法決定にかける時間が,以前より短縮せざるをえなくなっている.このようながん化学療法を安全かつ円滑に実施するためには,医師,看護師,薬剤師,検査技師などのそれぞれの専門職種との協働,すなわちチーム医療が必要不可欠であることは言うまでもない.
薬剤師に対しては,がん化学療法の有害反応の説明はもちろんのこと,その対策への参加も大いに期待している.最近は経口の分子標的薬も各種がんの領域で使用されている現状にあり,注射剤とは異なり患者の自由意志によって服用方法が変えられてしまう可能性もある.服用の意義や起こりうる有害反応やその対応方法について事前に詳しく薬剤師からの説明があることは,コンプライアンスの向上につながる.また,説明だけにとどまらず,有害反応への対策についての医師への積極的な処方提案も歓迎したい.
本特集では,がん治療に携わっている薬剤師が実際の患者に対してどのような点に着目して治療経過をみていくか,幅広い視点での記載がある.
本特集が,臨床現場への有用な情報提供が可能な薬剤師を目指すうえで参考になることを期待している.

静岡県立静岡がんセンター 呼吸器内科 部長 山本 信之
2,090円
特集:がん疼痛コントロールと薬学的管理
―ジェネラリストからスペシャリストへ―



■特集にあたって(山田勝士)

■疼痛コントロールが不良になる要因と薬学的管理の重要性(加賀谷 肇)

■がん疼痛治療薬の副作用マネジメント
・オピオイドの副作用―発現メカニズムと対策・対応―(伊東俊雅)

・オピオイドの変更(薬剤・投与経路・剤形)に関連する副作用マネジメント(久原 幸)

・NSAIDs長期服用時の副作用―減量・変更・中止のタイミング―(伊勢雄也)

・副作用対策薬・鎮痛補助薬による副作用(宮川和也ほか)

・スペシャルポピュレーションへの副作用管理(国分秀也)

・副作用管理が困難になるケースとその対応(斎藤寛子)

■がん疼痛治療薬の相互作用マネジメント
・オピオイドと抗がん薬との相互作用(加藤裕久)

・支持療法薬を併用しているとき(髙瀬久光)

・高齢者をみたときに留意すべき相互作用(松本高広)

■疼痛コントロール不良事例から学んだ教訓
・医療用麻薬の正しい知識を患者と共有する(岩根裕紀ほか)

・患者は『痛み』の訴えを遠慮している(竹迫秀和)

・短期間に医療用麻薬の至適投与量を定める(塩川 満)

・NSAIDsを適正使用するために(武井大輔ほか)

・患者状態にあわせた剤形を選択する(菅原英輝ほか)

・患者自身の薬剤管理能力を高める―レスキュー自己管理の実際―(竹内泰子ほか)

・入院時の持参薬をチェックする(上島健太郎ほか)

・嘔気・嘔吐の発現原因を明確にする(田所杏子ほか)

・オピオイドによる眠気出現を鎮痛効果判定の指標にしない(龍 恵美ほか)

・非薬物療法の提案も忘れない(打保裕子ほか)

・財布の痛みも緩和する
―QOLと経費のバランスを考えたオピオイドローテーション―(佐藤淳也)

■医療用麻薬の正しい管理・保管・調製
・病院薬局・薬剤部および病棟での注意点(佐藤健太郎)

・在宅でオピオイド製剤を安全に使用する配慮(轡 基治)

■がん疼痛緩和の個別化医療をサポートする新たな製剤開発
・突発突出痛への効果が期待される『フェンタニル口腔粘膜吸収剤』(飛鷹範明ほか)

・日本人のニーズから設計された『フェンタニル1日1回製剤』(丸山 徹)

・神経障害性疼痛への効果も期待される『塩酸トラマドール徐放製剤』(吉澤一巳ほか)

・WHOが定めたエッセンシャル・メディシン『メサドン』(下山恵美ほか)


≪SERIES≫

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第4回
TDM症例解析によるQflex2の実践的操作方法の解説
(渋谷正則ほか)

■小児医療現場で起こっている危険 第4回
脱カプセルとカプセル粉砕
(小嶋純ほか)


≪NEWS≫
・タクロリムス軟膏に関する新聞報道
・フェンタニルによる咳反射
・マムシ咬症の治療



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≪巻頭言≫

わが国では,2007年4月に施行された「がん対策基本法」において,疼痛などの緩和を目的とする医療が早期から適切に行われることが求められており,緩和医療の重要性はますます高まっている.さらに,2008年4月の診療報酬改定では,緩和ケアチームに緩和ケアの経験を有する専任の薬剤師が算定要件として加えられ,薬剤師が医師および看護師とともに積極的に患者の症状緩和に取り組むことになった.現在,がん治療に関わる薬剤師の認定制度として,日本病院薬剤師会のがん薬物療法認定薬剤師制度,日本医療薬学会のがん専門薬剤師制度,そして日本緩和医療薬学会の緩和薬物療法認定薬剤師制度がある.がん治療に取り組む薬剤師はこれらの認定薬剤師となるか,あるいはこれから認定薬剤師となるために日々研鑽を積んでおり,今後,ますます実践においてスペシャリストとして活躍する薬剤師が増えてくることが期待される.しかしながら,臨床現場においては,不適切な鎮痛薬の使用による疼痛コントロール不良事例,副作用や相互作用による不具合が日常的に生じている.とくにがん性疼痛治療においては,モルヒネを基本とした薬物療法が中心であることから,薬剤師が果たすべき役割は大きい.
そこで,本特集では,緩和医療薬学の分野で活躍されている先生方に,がん疼痛治療薬の適正使用や管理,さらに問題の解決法などについて執筆していただいた.がんの治癒を願い,そしてがん疼痛からの解放を強く願っている患者に対する緩和医療の実践に,是非明日から役立てていただきたい.

山田 勝士 鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 教授・薬剤部長
2,090円
特集:15の事例から学ぶ持参薬管理



■特集にあたって(大倉輝明)

■持参薬管理の必要性について
― 入院時の患者安全管理は持参薬管理から ―(賀勢泰子)

■15の事例から学ぶ持参薬管理
A.持参薬管理システムの構築とその効果
・電子カルテを利用した入院前からの薬剤管理(中川史絵ほか)
・健康食品・市販薬を含めた持参薬の術前評価(森本典子ほか)
・電子カルテとリンクした持参薬管理システムの構築
― Customer satisfaction分析を用いた医師・看護師の評価 ―(辻 泰弘ほか)
・「患者持参薬一覧表」を活用した入院患者のリスク管理(佐藤香織ほか)
・持参薬チェックによる医療費の節減効果(伊勢雄也ほか)
・入院患者の持参薬管理
― 経営への貢献から安全管理へ ―(羽毛田 一)

B.チーム医療における持参薬情報共有化の重要性
・持参薬における病棟看護師の意識(粟澤文恵)
・病棟薬剤師の入院時患者面談による持参薬の薬学的管理(田村宏美ほか)
・入院時におけるお薬手帳活用の有用性(橋本 陽)
・与薬リスクの軽減と退院後の継続的な薬剤情報管理を踏まえた持参薬管理(黒畑美津枝)

C.医療安全の確保と医薬品適正使用に向けた持参薬管理の取り組み
・眼科手術目的の短期入院患者に対する持参薬管理(栃倉尚広ほか)
・患者面談から与薬指示実施簿の照合までを通した持参薬管理(尾上雅英ほか)
・腎機能低下患者における入院時持参薬の適正使用(田中亮裕ほか)
・TDM対象薬剤の有無確認の有用性(水谷光江ほか)
・休薬期間を考慮した外来受診時における術前中止薬のスクリーニングについて(波多野 博)


≪SERIES≫

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第3回
薬物動態シミュレーションQflex2の概要と操作法 ~PartⅢ~
(渋谷正則ほか)

■小児医療現場で起こっている危険 第3回
小児科医のための薬剤試飲会の意義
(益田博司ほか)

■スムーズにジェネリックを使ってもらう!
(田村祐輔)


≪NEWS≫
・クロザピンの有効性と有用性
・スタチン治療が及ぼす降圧治療への影響
・日本消化器病学会肝硬変診療ガイドラインの刊行



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≪巻頭言≫

2010年度の診療報酬改定では,入院時に服用していた医薬品の情報の管理が退院後も継続することがすべての患者にとって必要なこととされ,退院時薬剤情報管理指導料として評価された.この情報の出発点となるのが持参薬管理であるが,最近,この業務の必要性がクローズアップされ薬剤師が積極的にかかわり始めたのは,薬物療法の安全性向上と医療経済上のメリットによる.
安全性確保に関しては,2007年8月に行われた「病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書」において,「医療・薬物療法の安全確保と質の向上のための業務」として入院患者の持参薬管理が取り上げられている.この中では,持参薬に関する情報不足による死亡事故などが発生している状況を回避するため,一般用医薬品やいわゆる健康食品を含めた確認・管理が必要であり,薬剤師数の増加に伴って実施割合が高くなっている実態を報告している.
この提言を受けて,日本病院薬剤師会の中小病院委員会が行った2008年度の病院薬剤部門調査の解析では,「すべての入院患者に対して持参薬チェックをし,医師などと情報を共有している」施設は病床規模199床以下で約6割あり,200床以上の施設より2割ほど高い実施率となっている(図1).また,薬剤師配置状況(外来処方せん調剤にかかる人員を補正)と実施率の関係では,薬剤師配置よる影響はあまりみられていない(図2).さらに,「一部の入院患者に持参薬チェック実施」も加えるとすべての病床規模で約8?9割の持参薬が管理されており(図1),持参薬管理は病院薬剤師の基本業務として定着しつつあると考えられる.しかし,その一方で,まだ薬剤師が管理していないケースも多く,持参された医薬品がその病院では使用経験のない場合もあり,適正使用上の問題による事故も報告されている.
一方,医療経済上のメリットからみると,患者の医療費負担の軽減が求められ,また,介護療養病棟などの包括化やDPC制度の導入などの医療制度の変化に伴い,医療資源の有効活用などの視点からも入院患者の持参薬の利用は増加している.しかし,国がすすめている後発医薬品の使用促進により持参薬中の後発医薬品の使用割合も高くなり,看護師による持参薬の鑑別は難しくなりつつある.
以上のような背景により,入院時に患者の服薬コンプライアンス状況を把握し,持参薬服用における過誤や重複投与,相互作用による重大な医療事故を防ぐためにも,薬剤師による全患者の持参薬管理が求められ,今回の診療報酬改定につながっている.そこで本特集では,持参薬管理において創意工夫をしながら取り組みを行っている病院の業務内容を紹介し,多くの病院でより効率的な持参薬管理を行うための参考にしていただきたいと考えている.

文献
1)日本病院薬剤師会雑誌,46(5): 584, 2010

※図につきましては本誌掲載内容をご確認ください.

長野県厚生連富士見高原病院薬剤部 薬剤部長 大倉 輝明
2,090円
特集:体内動態における薬物相互作用を評価する



■特集にあたって(澤田康文)

■併用禁忌・併用注意とは? どう決まる? どう判断する(大谷壽一ほか)

■チトクロムP450(CYP),トランスポーターの基礎知識と
それらの個人差・変動要因(家入一郎)

■代謝酵素が関係した相互作用
・フッ化ピリミジン系抗がん薬とCYP2C9で代謝される薬剤との相互作用(三木晶子)
・フルボキサミン,シプロフロキサシンとCYP1A2代謝薬剤(佐藤宏樹ほか)
・パロキセチンとCYP2D6代謝薬剤(大谷壽一)
・イトラコナゾールとCYP3A4代謝薬剤(長谷川敦ほか)
・テルビナフィンとCYP2D6代謝薬剤との相互作用(堀 里子ほか)
・カルバペネム系・ペネム系抗菌薬とバルプロ酸(樋坂章博ほか)
・タバコとCYP1A2代謝薬剤(玉木啓文ほか)

■トランスポーターが関係した相互作用
・果物ジュースとOATP(佐藤宏樹ほか)
・OATP阻害によって生じる薬物間相互作用(設楽悦久)
・クラリスロマイシンとP―糖蛋白基質(平田純生)
・クラリスロマイシンと P-糖蛋白質基質(平田純生)
・有機カチオン性薬剤とMATE 基質(伊藤澄人ほか)

■一般用医薬品と医療用医薬品との相互作用(阿波圭介ほか)

■Exercise


≪SERIES≫

■FDA新薬情報 最近の新薬承認から
VPRIV/カルバグル/アスクレラ(石居昭夫)

■小児医療現場で起こっている危険 第2回
本当は子どもに使えない薬の話
(米子真記ほか)

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第2回
薬物動態シミュレーションQflex2の概要と操作法 ―PartⅡ―
(渋谷正則ほか)

■49th Annual ICAAC Reports
カルバペネム


≪NEWS≫
・治験コスト削減に向けた直接閲覧(SDV)の効率化
・トリアゾラム0.25mg錠の半分割錠とトリアゾラム0.125mg錠における溶出挙動は違う!?
・高齢者の睡眠障害の疫学


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≪巻頭言≫

薬物相互作用とは,薬物の吸収(Absorption)・分布(Distribution)・代謝(Metabolism)・排泄(Excretion)の過程において,主に生体成分(機能蛋白質)を介して薬物と薬物が影響しあう現象です.その結果,副作用のような有害事象や,十分な効果が得られないなどの薬物治療の失敗などが引き起こされることは周知の事実です.
機能蛋白質のなかでも,代謝過程において中心的役割を果たすチトクロムP450(CYP)や,P―糖蛋白質,OATP,MATEなどのトランスポーターが注目されています.これらの機能蛋白質を介した薬物相互作用に関する非臨床試験の結果を基盤として,昨今,その臨床試験が活発に行われています.また薬物相互作用の個人差については,遺伝子多型による影響の観点からも議論されてきています.さらに,併用禁忌と併用注意がどのように決まり,医療現場でどう判断するかは,医薬品適正使用上とくに重要な課題となっています.
このような観点から,薬剤師に対しては,得られた臨床エビデンスを活用して,投与量の変更・相互作用の回避・代替薬の選択などの処方鑑査・医師への疑義照会で,知識の充実・技能のブラッシュアップが求められています.
そこで今回,「体内動態における薬物相互作用を評価する」を特集テーマに取り上げました.本特集では,専門に研究を行っておられる先生方に,本誌読者である病院薬剤師・保険薬局薬剤師の方々として相互作用を予測するための知識だけでなく,その後の対応として代替薬の選択などの考え方までを,事例を交えて詳細に解説いただきました.


東京大学大学院薬学系研究科 医薬品情報学講座 教授 澤田 康文
2,090円
特集:よくある『疑問事例』に学ぶ
-抗菌薬マネジメントの秘訣-



■医師・薬剤師それぞれの目からみた感染症診療の考え方とは?
―薬剤師が必ず理解しないといけないこと―(望月敬浩ほか)

■感染症診療の考え方からみた抗菌薬マネジメント

患者背景・臓器
・感染症治療で「患者背景」はどこまで重要なのか?
― 薬剤師が患者拝啓を知ることでどのような治療に貢献できるか ―(山田和範)
・医師は抗菌薬の臓器移行性をどこまで考慮しているのか(大曲貴夫)

微生物
・抗菌薬が効きにくくなっている現状
― 添付文書上の有効な抗菌スペクトルと
臨床で有効な抗菌スペクトルのギャップについて ―(伊藤由紀)
・薬剤師も知っておきたい臨床上問題になる微生物の基礎知識(坂野昌志)
抗菌薬の用量調節
・血中濃度測定ができない抗菌薬の至適投与量についての基本的な考え方
― 薬剤師は血中濃度の実測値がわからない場合に
抗菌薬投与にどう関わるか ― (山崎浩二郎ほか)
・海外よりも承認用量が少ない日本では十分な治療が困難なのか(滝 久司)

経過観察
・効果・副作用の面からみた適切な抗菌薬治療期間の考え方
― 抗菌薬投与の有効性判断や中止レベルの副作用を
薬剤師はどうみるべきか ― (小林昌宏ほか)
・抗菌薬の副作用と、その対応に薬剤師がどう関わるか
― 多くの抗菌薬に共通する副作用から
とくに注意すべき副作用までの介入点を中心に ―(門村将太)

その他
・薬剤師が抗菌薬管理に関わるうえで必要なTDMの最新知識(望月敬浩ほか)
・医師が必要と考える抗菌薬への薬剤師の関与
― チーム医療の観点から ―(井端英憲)
・薬剤師が抗菌薬に対して疑義照会をするポイント
― 投与の適正判断から疑義照会をするうえで
チェックする具体的なポイント1.2.3 ―(寺沢匡史)
・DPCにおける抗菌薬治療の在り方
― ベンチマーク分析を含めて ―(片山歳也)
・DPC環境下でのγ-グロブリン製剤の選択・使用の考え方(野々山恵章)
・在宅で抗菌薬を服用する患者に生じやすい問題点
―簡易懸濁法も含めて―(増田佳織)

■抗菌薬Q&A
・リネゾリドが最初から投与された!
適否はどう判断するの? 何をみて疑義照会するの? (坂野昌志)
・ペニシリンアレルギーの患者に術前の予防投与で
セファゾリンが処方された.どうする?(望月敬浩ほか)
・グラム陽性菌にアミノグリコシドは使えるの?(望月敬浩ほか)
・テイコプラニンのローディングドーズがないけど大丈夫?(望月敬浩ほか)
・整形外科でこんなに長くバンコマイシンを使用してもいいの?(片山歳也)
・クラリスロマイシンを長く使っている患者さんに
レボフロキサシンが追加されたけど大丈夫?(坂野昌志)
・ニューキノロン薬と酸化マグネシウムやNSAIDsが処方されているけど,
どうすればいいの?(片山歳也)
・MRSAに抗MRSA薬以外を使うことなんて本当にあるの?(坂野昌志)
・眼科でこんなに長く抗真菌薬を使用してもいいの?(片山歳也)

■Exercise

≪NEWS≫
・EGFR阻害薬による皮膚障害のアセスメント
~MASCCにより考案されたグレード評価スケール~
・ヒスタミンH3受容体
・食物による窒息事故


≪シリーズ≫

■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第1回 ― 新連載 ―
薬物動態シミュレーションQflex2の概要と操作法 ― Part Ⅰ ―
(渋谷正則ほか)

■小児医療現場で起こっている危険 第1回 ― 新連載 ―
錠剤の粉砕
(米子真記ほか)

■49th Annual ICAAC Reports
カルバペネム


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≪巻頭言≫
近年,感染症診療に対する関心が医療現場で高まっている.特記すべきは,感染症診療はチーム医療の根付きつつある分野であるということである.従来医師が診断と治療の中心になっていたところに,薬剤師・微生物検査技師・感染管理認定看護師などの各分野の感染症エキスパートが積極的に関わるようになってきている.なかでも薬剤師が感染症の適切な治療の立案・計画に果たす役割は,今後ますます大きくなっていくことと思われる.
ただ,感染症診療への関わり方は各職種の専門性によって異なってくる.薬剤師も例外ではない.診断および治療の両方の過程に関わるのが医師とすれば,薬剤師は「すでに診断のついた病態について適切な治療を施す」という形で診療に関わっていくことになるだろう.具体的にいえば,「感染症患者を診療する医師が治療上抱く質問・疑問に応えていく」,「治療計画に直接関わる」,場合によっては「現在の治療よりもよりよい治療を薬剤師の側から医師に提案していく」といった,薬剤師ならではの立ち位置から対応していく必要がある.
従来,感染症診療の疑問・質問は医師の目線で語られがちであった.そこで語られる内容には,薬剤師の業務において一定の有用性はある.一方で,薬剤師であるがゆえに抱える疑問・課題があるわけだが,従来はそうした「薬剤師だからこそ抱える問題」への解説はあまりなされてこなかった.
それに応えようとしたのが今回の特集である.現場の第一線の薬剤師の方々が,自分たちが対応したさまざまな課題・質問に対して,自身の専門性を十分に発揮して答えている.豊かな文献的知識もさることながら,執筆者のプロフェッショナルとしてのバランスよく合理的な判断が各所に盛り込まれており,読み応えは十分である.医師である私が読んでも,感染症診療のまったく新しい切り口をみているようで,まさに目から鱗であった.皆様方が本特集の内容を,日々の実践のなかで十二分に役立ててくださることを期待している.

静岡県立静岡がんセンター感染症内科 部長 大曲 貴夫
2,090円
第1特集:薬学的管理による糖尿病患者へのアプローチ
第2特集:入門 DPP-4阻害薬



特集の目次
「特集1 薬学的管理による糖尿病患者へのアプローチ」

■特集にあたって(朝倉俊成)

■座談会「糖尿病患者の心理ケアと薬学的管理」
(朝倉俊成/丸山 歩/原 栄子/岡田 浩/影山美穂)

■アドヒアランス向上のための薬学的管理
・のみ忘れないための工夫
―正しく糖尿病治療薬を服用していただくために―(大内賀津子)
・低血糖に対する不安の強い患者への対処(安江尚子)
・インスリン自己注射専用針の痛みをいやがる患者へのケア(朝倉俊成)
・インスリン製剤の保管を面倒くさがる患者への指導(長井一彦)
・妊娠時の血糖コントロール(和栗雅子)
・患者にやさしいデバイスの選択(朝倉俊成)
・患者家族から理解と支援を得るための服薬指導(武藤達也)
・ストーリーから学ぶ服薬指導の極意(山本壽一)


「特集2 入門 DPP-4阻害薬」

■特集にあたって(山岸昌一)

■DPP-4阻害薬Q&A
・インクレチンとはどういうものでしょうか?(原島伸一ほか)
・DPP-4阻害薬はどのように効くのでしょうか?
どんな患者に使うのですか?
食事に関係なくいつでも服用できるって本当ですか?(塩谷真由美ほか)
・投与時に留意すべき患者さんはいますか?
また副作用モニタリングのポイントを教えてください(美内雅之ほか)
・ほかの糖尿病治療薬との併用による
相乗効果は期待できるのでしょうか?(柳沢克之)
・日本人への有効性は? (森 豊)
・インクレチンの膵β細胞に対する作用について
詳しく教えてください(勝田秀紀ほか)
・DPP-4阻害薬などのインクレチン製剤の
心血管病に対する多面的作用について教えてください(山岸昌一)

付録
第95回 薬剤師国家試験
医療薬学 ―問題と解答―


≪NEWS≫
・牛乳の功罪?
・シスプラチン≧50mg/m2,AC/EC療法に対する有効性が検証された
パロノセトロン0.75mg
・サーバリックス ~流産のリスク上昇との関連性~
・ビスホスホネート投与関連性の顎骨骨髄炎および顎骨壊死症例の現状


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≪巻頭言≫
「特集1 薬学的管理による糖尿病患者へのアプローチ」

糖尿病治療では「患者が主治医」といわれるほど,療養に対する患者自身の管理や前向きな取り組みが要求される.具体的には,食事療法や運動療法,そして薬物療法を適正に実施するための知識や血糖をコントロールするだけの技術,また,それらを継続するための態度が必要となり,総合的にはセルフケア(自己管理)の実践・継続が治療成功の鍵となる.薬物療法に注目すると,使用する薬剤の医薬品情報の提供のほかに,インスリン注入器や血糖自己測定器(SMBG)の実践について十分に習得してもらう.しかし,これらの知識や技術の提供だけで適正な患者のセルフケアが維持できるというわけではない.
これまで,糖尿病治療薬の薬学的管理についてはさまざまな形で取り上げられてきた.しかし,患者のアドヒアランス向上のために何に注目し,何を工夫するのかという視点でまとめたものは少ない.従来の経口血糖降下薬やインスリン製剤に加え,インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬)が登場し,新たな薬物治療の流れが構築されつつある今日,原点に戻って患者のセルフケアへの関わりを考える時期にきていると思う.そこで,特集1では糖尿病患者の心理ケア,アドヒアランス向上のための薬学的管理について取り上げた.是非,患者の想いをしっかりと受け止め,患者中心の切り口から薬学的管理を考える一助にしていただきたい.

新潟薬科大学薬学部 臨床薬学研究室 准教授 朝倉俊成



「特集2 入門 DPP-4阻害薬」

2007年度の糖尿病実態調査により,わが国には予備軍まで含めて推定2,210万人の糖尿病患者が存在することが明らかとなった.今や成人の5人に1人が何らかの糖代謝の異常をもつ時代を迎えたことになる.これに伴い,大小血管合併症をかかえた患者数も激増の一途を辿っている.
初期から厳格に血糖をコントロールすることで,糖尿病に伴う大小さまざまな血管合併症のリスクを長期間に渡り軽減できることが明らかにされてきている.しかしながら,さまざまなインスリン製剤や経口血糖降下薬の使用が可能となった今日においても,血糖の完全な正常化には困難を要し,血管合併症を抱えた糖尿病患者の生命予後は必ずしも改善されていない.
そんななか,新しい作用機序を有する経口糖尿病薬の使用が最近,可能となった.DPP-4阻害薬は,glucagon-like peptide-1;GLP-1などのインクレチンレベルを高め,グルコース依存的にインスリン分泌を促進させて血糖を降下させる薬剤である.理論上,DPP-4阻害薬は低血糖を起こしにくく,食後高血糖の管理に優れているとされる.
特集2では,インクレチンやDPP-4阻害薬使用にあたってのポイントをQ&A形式で専門の先生方に解説していただくこととした.内容的には,既存の糖尿病治療薬との使い分けや併用療法の意義,副作用や多面的作用についても触れていただいている.本特集が,実地臨床の場で服薬指導などに取り組まれている薬剤師の一助となれば幸いである.

久留米大学医学部 糖尿病性血管合併症病態・治療学 教授 山岸昌一

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