月刊クレスコ 発売日・バックナンバー

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特集=「戦争やめて」はみんなの願い

過去最大の防衛予算が成立し、軍事拡大に突き進む政府の姿勢に、少なくない日本人が「日本が戦争に巻き込まれるのではないか」との不安を覚えています。ネット上に公開された「デモカレンダー」によると、市民団体「WE WANT OUR FUTURE」と憲法9条を壊すな!実行委員会が共同開催する「憲法を守るための緊急アクション」には、毎回数万人が足を運び、全国各地の街頭で数万人が連帯行動に参加しています。参加者が、色とりどりのペンライトや自作のプラカードを持ち寄って軽快なリズムに乗って熱くコールする姿や、憲法の条文を参加者みんなで読み上げるスタイルは新鮮です。今を「新たな戦前」にしないために私たちは、始まってしまった戦争は簡単には止められないし、戦争で犠牲となるのは女性や子どもたちだという事実をもとに、今何が起きているのか、何が問題なのか、誰が戦争で得をするのか、戦争はどうやって始まるのか、どうしたら戦争をせずに解決できるのかなど、日本中のすべての教室で、子どもと先生が一緒になって平和について語り合う日常をつくりたい。そのことがみんなの願いである「戦争やめて」を実現する大きな力になると思うのです。

●総論①
戦争の危機と平和への展望……佐藤 学
●総論②
平和教育は〝いのち〞の問題……工藤芳弘
●小学校
みんなで小さな学びを積み上げていくこと……中川柚音
●中学校
沖縄へ修学旅行……八田篤司
●高校
高校生の思いが繋がって実現……古田知子
●特別支援学級
特別支援学級で平和教育について考える……幅野勇生
●教職員組合
現地で学び、人と出会い、平和を考える……田崎惠太
●とりくみ
徳島県の原爆パネル展示のとりくみ……猪本百合子
●運動の視点
ユネスコの「教育勧告」(2023年)と日本の平和教育をめぐる問題……川田忠明

【連載】
◆私の出会った先生……林家つる子
表現者としての第一歩を与えてくれた先生
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
袴田秀子さんが世界の舞台に立った日
◆憲法と私……大久保賢一
憲法は生きている!!
◆実践の玉手箱②……佐藤優子
トライ&エラーで気づく力をつけ、書く力を育てる「なぞり書き教材」
◆これなら作れるパパッとレシピ ……猪瀬里美
塩麹で腸に優しく減塩にもなる「ライスモルトサラダ」
◆ゆるり探訪 全国平和スポット⑤……おまかせHR研究会
お化け屋敷待ち時間の戦争展で考える「平和」
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆安心して働ける学校を④……天笠 崇
ハラスメント対策②:労働組合の力
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群……大谷良光
SNS によるメンタルヘルスの悪化と「規制」 その1
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
「場」の記憶に学ぶ
◆どの子も発達のねがいを持っている⑪……別府 哲
生活を自分たちでつくる
◆子どもたちの生きる世界⑭……木戸利器
こんな万博はどうでしょう? その2
◆いわさきちひろの世界⑤……高津つぐみ
平和への願い
◆この映画見ましたか?……村田たずね
「ウィー・ハブ・ア・ドリーム」
特集=子どもの権利としての食教育

2026年4月。初めて、全国の公立小学校の児童の給食費として、一人あたり月額5200円(特別支援学校小学部は月額6200円)が、国からと地方交付税からとを合わせて「学校給食補助費」として支給されることになりました。「給食無償化」は、保護者・教職員と地域住民が手をつなぎ、「子どもたちに安全・安心な給食を保障することは子どもの権利であり、その権利を保障することは国の責務だ」と長年訴えてきたことです。残念ながら、中学校給食や定時制高校の給食費は実費徴収がほとんどですし、月額5200円という額も、十分なものとは言えません。今後、各自治体が学校給食に対して、食材費を5200円に抑える献立を強要するようなことが起きないか心配されます。「どんな給食を子どもたちに保障するのか」の視点が今こそ重要です。学校給食は、子どもたちにとって、適切な栄養の摂取というだけではなく、食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけるための生きた教材です。給食を通して、栄養とはたらきを学び、生活を見つめ直し、食べる喜びや成長を感じたり、食べることで、心の安定や食文化の豊かさを知ったりといった経験を重ねていきます。本特集では、「給食無償化」が大きく前進したこの機会に、学校給食をめぐる課題を提起し、全国各地での実践に学び、あらためて学校給食と結びついた食教育を子どもの権利として広く発信したいと思います。

●総論
学校給食で実現するすべての子どもたちの豊かな育ち……金井多恵子
●特別支援学校
ようこそ 学校の給食へ……本田理沙
●小学校
1年生から始める食教育……大西勇也
●中学校
教科と結びついた食教育……猪瀬里美
●定時制高校
夜間給食に感謝……宇津木 博
●私学
食育を理念に保護者が運営する「湘南食育ラボ」……新倉 覚
●保護者
安心・安全な給食を、すべての子どもたちへ……矢澤真実
●保護者
学校給食や食教育に期待すること……松澤晃子
●生産者
安全・安心な給食を通じて……土井康弘
●とりくみ
私たちが考える栄養教諭の役割とそのための条件整備……松本恭子
●運動の視点
「学校給食費の抜本的な負担軽減」の経過と問題点……板橋由太朗

【連載】
◆私の出会った先生……葛西和雄
僕の演劇人生の財産
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
小学校へのミサイル攻撃を忘れていませんか
◆憲法と私……大久保賢一
「核兵器も戦争もない世界」は可能だ‼
◆実践の玉手箱【新連載】……佐藤優子
子どもからの発信を受け止めながら進める数の学習
◆これなら作れるパパッとレシピ ……猪瀬里美
暑い日にぴったり、インドのピクルス「アチャール」
◆ゆるり探訪 全国平和スポット④……おまかせHR研究会
機関車を空爆から守ろうとした壕が未完のまま残る
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆安心して働ける学校を③……天笠 崇
ハラスメント対策①:組織的対応
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その9
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内 ……西山利佳
「食」の話は、「いのち」の話
◆どの子も発達のねがいを持っている⑩……別府 哲
好きな世界を共有してほしい「呼びかけ」
◆子どもたちの生きる世界⑬……木戸利器
こんな万博はどうでしょう? その1
◆いわさきちひろの世界④……藤澤 恵
心の動きを描き出す絵本
◆この映画見ましたか?……岩間知之
「四月の余白」
特集=すべての子に学ぶ喜びを――私たちが願うインクルーシブ教育

「インクルーシブ教育」という言葉は、1994年にUNESCOがスペインのサラマンカで開催した特別ニーズ教育世界会議において採択されたサラマンカ宣言を契機に、社会的に注目されるようになりました。日本では、「障害のある子どもとない子どもが同じ場で学ぶこと」という限られた意味で「インクルーシブ教育」という言葉が用いられる傾向があります。 本来、「インクルーシブ教育」とは「排除しない教育」という意味です。ところが今の日本には、憲法で「その能力に応じてひとしく教育を受ける権利」を保障し、政治と保護者に「普通教育を受けさせる義務」を課しているにもかかわらず、権利としての教育にアクセスすらできないままの子どもたちが、多数存在しています。障害のある子、病気で入院している子、不登校状態の子、日本語を母語としない子、貧困家庭にいる子、ヤングケアラーの子、性的マイノリティの子など……。どの子も「知りたい」「学びたい」「賢くなりたい」という願いを持っています。一人ひとりの願いに寄りそい、子どもの選択を尊重することを基本に、政治の責任で、誰でも、いつでも、どこでも学ぶことが保障される社会の、一日も早い実現を願わずにはいられません。

すべての子に学ぶ喜びを―私たちが願うインクルーシブ教育
●総論
私たちがめざすインクルーシブ教育の実現に向けての課題……楠 凡之
●障害のある子
一人ひとりがいきいきと輝く教育をめざして……中藤美紀
●障害のある子
丹波支援学校亀岡分校での教育権侵害を許さない闘い……馬場勝幸
●特別なニーズを持つ子
ある生徒との出会い……有賀由佳
●外国ルーツ
カオスが育む多様な学び……笹山悦子
●生活困窮家庭の子
今を生きる子どもたちに共感と希望を……土屋匠宇三
●性的マイノリティ
当たり前が更新された時……本多茉美
●とりくみ
子どもたちの発達を保障するインクルーシブ教育提言づくり……村田信子

【連載】
◆私の出会った先生……辻 愛沙子
自由を授けてくれた恩師
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
憲法が危機に陥っている憲法記念日で
◆憲法と私……武本匡弘
悠久のいのちの星「地球」が輝き続けるために「平和憲法」がある
◆先生が先生になれない世の中で【最終回】……鈴木大裕
私たちはなぜ教えなくてはならないのか?~守・破・離⑥~
◆これなら作れるパパッとレシピ ……猪瀬里美
何度でも食べたくなる味!「まめまめみそ豆」
◆ゆるり探訪 全国平和スポット③……おまかせHR研究会
多くの「開拓団員」を送り出した地に立つ平和記念館
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆安心して働ける学校を②……天笠 崇
職場のハラスメントの解消を
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その8
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
「障害」にしない社会へ
◆どの子も発達のねがいを持っている⑨……別府 哲
家族の怒りの奥底に悲しみがある
◆教育最前線……大島和重
公教育の崩壊? 学習指導要領改訂を先取りする
「高等学校教育改革基本計画(グランドデザイン)」
◆子どもたちの生きる世界⑫……浅井 香
〈知らない誰か〉を〈大切な仲間〉に
◆いわさきちひろの世界③……山本理乃
いわさきちひろが愛した水彩
◆この映画見ましたか?……村田たずね
「ARCO /アルコ」
特集=80年目の憲法のはなし――みんなが大切にされる社会へ

今、戦争を危惧する多くの市民が各地に集い、憲法前文を唱えています。これからも、憲法前文が生きて輝く社会でありつづけるために、子どもたちに何を教え、ともに語り合い、どんな姿を見せていくのか、一緒に考えてみませんか。

●総論①
教育は憲法を護り 憲法に衛られる……糀谷陽子
●総論②
憲法を教えることの意味……久保田 貢
●小学校
興味を持ってほしい憲法の授業……大島孝太郎
●中学校
今だからこそ、憲法の意義と価値に迫る授業を……池本恭代
●私学
模擬選挙を通しての学び合いから気づいたこと……石川秀和
●高校
主権者教育に結びつける模擬投票の実践報告……小宮山勝人
●高校
今こそ「平等」を考える時……石井淳一
●市民
9条の碑をこうちの街に……野村幸司
●市民
輝け9条☆平和な未来を子どもたちに……佐藤弘康

【連載】
◆私の出会った先生……春ねむり
わたしもこの人のように生きたい。
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
世界の学校でいま希望と絶望が同時進行している
◆憲法と私……武本匡弘
平和憲法を持つ世界に誇れる国に
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
そして、先生がいなくなった~守・破・離⑤~
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
身体にやさしい!「かぶとにんじんのとろとろ煮」
◆ゆるり探訪 全国平和スポット②……おまかせHR研究会
崩落した旧阿蘇大橋の橋げたがそのまま残る
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆安心して働ける学校を【新連載】……天笠 崇
ハラスメントについて その1
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群㉕……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その7
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内㉙……西山利佳
どんな未来をつくりましょうか
◆どの子も発達のねがいを持っている⑧……別府 哲
子どもの七つの顔を見つける
◆子どもたちの生きる世界⑪……浅井 香
子どもたちの応援団
◆いわさきちひろの世界②……宗像仁美
子どもは全部が未来
◆この映画見ましたか?……岩間知之
「夏の砂の上」
特集=ようこそ「せんせい」2026

この春、新しく「せんせい」になられたみなさん、おめでとうございます。子どもたちにとって希望と期待にあふれる新学期のスタート。新しく「せんせい」になられたみなさんも、子どもたちと同様、希望を抱いて子どもたちの前に立たれることでしょう。しかし一方で、子どもと学校をめぐってはさまざまな困難や課題が指摘されています。また、教員不足問題や教職員の働き方などは大きな社会問題となっています。「できないあなたが悪い」といった自己責任論も広がっているため、不安や悩みを抱えておられる「せんせい」も多いかもしれません。そうした中でも、志をもって教職に就かれるみなさんが安心して子どもたちと向き合い、日々の教育活動をすすめられるよう、私たちは全国の仲間とともに支え応援したいと考えています。子どもたちの豊かな成長のために、子どものこと、教育実践のことなどを率直に語り合い、いっしょに学校づくりにとりくんでいきましょう。本特集に寄せられたたくさんのメッセージが、その一助となることを願っています。

●新採者のみなさんへ
夢を叶えたあなたへ……薮内 恵
いろんな人との出会いを大切に……川上 愛
次世代をともに担うみなさんへ……西村航平
子どもたちの育ちを支える養護教諭として……松田孝美
この4月から学校で働くことを選んだみなさんへ……檀原毅也
●学級づくり
子どもたちの声をつないで創る学級づくり……早木達真
共に創り、共に笑う……正盛大眺
●授業づくり
授業づくりのヒントは、子どもたちから……吉越亜依
生徒の「解けた!」に立ち会える喜び……笠田和宏
●保護者とのつながり
子どもの成長にともに関わる……河村敏彦
南さんとの出会いで保護者とのつながりとは何かがわかった瞬間……長峰卓也
●メッセージ
学校で働くなかまから
●教職員の権利
知っておきたい教職員の権利2026

【連載】
◆私の出会った先生……暉峻淑子
対等な仲間へと変遷する関係
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
小学校が空爆され多数の子どもたちが殺された
◆憲法と私……武本匡弘
気候危機は人権問題だ
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
不自由の中で子どもたちを解き放つ~守・破・離④~
◆これなら作れるパパッとレシピ ……猪瀬里美
春を感じる「春きゃべつとアンチョビのパスタ」
◆ゆるり探訪 全国平和スポット【新連載】……おまかせHR研究会
命のバトンをつなぐ「人道」という名の資料館
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法【最終回】……井上麻紀
聴くことの力
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その6
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
いろんな子どもが待ってます
◆どの子も発達のねがいを持っている⑦……別府 哲
違う見方を知ることはおもしろい!
◆いわさきちひろの世界【新連載】……川澄 祥
花や子どもを描いた画家 いわさきちひろ
◆この映画見ましたか?……村田たずね
「私たちの話し方」
特集=自然災害と防災――今と未来を生きるみんなの課題

2011年3月11日の東日本大震災から15年を迎えます。『クレスコ』は震災直後から、被災地の子どもたちや学校、教職員の姿を現地の声とともに伝え、震災と原発事故が教育と子どもの育ちに何をもたらしたのかを問いつづけてきました。第2期復興・創生期間が節目を迎えますが、「復興」の陰で続く困難や分断、将来への不安が、今もなお被災地の子どもたちの学びと生活に影響を与えています。東日本大震災以降も、各地で大きな自然災害が発生しています。それらの教訓から、子どもたちがこれから起きうる災害の危険を回避する力を育てることは重要です。同時に、被災地の実情や子どもたちの声を受け止めて、学校教育や復興支援のあり方を問い直していくことが、今あらためて問われています。本特集では、東日本大震災の経験を土台に、災害・防災教育を単なる知識や訓練の対象にとどめず、子どもたちのいのちと人権を守る視点で、各地で積み重ねられてきた実践やとりくみに学び合いたいと考えます。

●被災地からの報告
震災を語り伝える……瀬成田 実
●被災地からの報告
東日本大震災・原発事故の〈傷〉にふれる授業実践の記録……渡部 純
●実践
3年間でつなぐ「命のバトン」……大西勇也
●実践
地理でとりくむ気候変動と災害の学習……藤原 敏
●実践
地域とともに未来を創る学校……上村 桂
●とりくみ
福島での活動経験を能登で活かす……倉川 博
●とりくみ
正しく知って正しく理解し正しく伝える……濱田里美
●原子力防災
能登半島地震が実証した日本の原子力防災体制の問題点……児玉一八

【連載】
◆私の出会った先生……樋口英明
父親のような存在
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
あらたな「戦中」のなかで正気を保つために
◆憲法と私……隠岐さや香
憲法と国のかたち
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
学ぶ姿勢はできているか~守・破・離 ③~
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
心も健康になる「卒業お祝いちらし寿司」
◆一冊の本に出会う【最終回】……横山眞佐子
力んだ気持ちを和らげてくれる
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法⑪……井上麻紀
ネガティブケイパビリティという考え方の勧め
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その5
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
くり返さないためにくり返し読む
◆どの子も発達のねがいを持っている⑥……別府 哲
「呼びかけ」に「応答」できる子ども集団をつくる
◆教育最前線……山本乃里子
東日本大震災に教職員組合がどのように向き合ってきたのか
◆子どもたちの生きる世界⑩……山本宏充
「いまは、にごりのない目をみつめ」
◆名画に出会う【最終回】……堀尾眞紀子
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー「グラスのある静物」
◆この映画見ましたか?……岩間知之
「木挽町のあだ討ち」
特集=主権者としての力を育む学校の自治活動

2022年に改訂された生徒指導提要では、「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)についての理解」が「教職員、児童生徒、保護者、地域の人々等にとって必須」と位置づけられ、中核となる4つの原則として「差別の禁止、児童の最善の利益、生命・生存・発達に対する権利、意見を表明する権利」が明記されました。学校教育において子どもが意見を述べ、それを聴かれる主体であることを文部科学省が認めた点は重要です。しかし一方で、学習指導要領が国や財界の求める「資質・能力」の育成を重視してきた結果、子ども自身の願いや要求にもとづき、集団や活動、生活を主体的につくる自治的な教育実践が困難になってきている現状があります。18歳選挙権をはじめ自己決定の機会が拡大する社会において、幼少期から子どもを主権者としてとらえ、その成長を支える教育は不可欠です。とりわけ自らの願いや要求にもとづき行動し、社会に働きかける自治活動は、子どもたちの主権者としての成長を支える重要な営みです。本特集では、各地で子どもを権利の主体として捉えてとりくまれている主権者教育の実践に学び合いたいと考えます。

●総論①
子どもの権利と学校教育……鎌倉 博
●総論②
「平和で民主的な社会をつくる主権者」を育てるために……佐々木孝夫
●大学生
懇談会を通じて芽生えた主体性……明石圭友
●小学校
「おにごっこなんてイヤだ!」と言い張ったタイガくん……峯岸昌弘
●中学校
「声」を聴きとることから……井出 岳
●高校
「生徒自治」実現に向けた挑戦……一宮愛菜
●高校
戦争の記憶を継承する高校生たち……稲次 寛
●特別支援学校
生徒の発信を出発点に生徒たちの「やりたい」を支える……藤木いおり・酒巻昭人

【連載】
◆私の出会った先生……迫川尚子
先生の先生
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
ベネズエラの大統領が拉致されたという出来事について
◆憲法と私……隠岐さや香
「学問の自由」と民主主義の関係
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
自分を信じるために人を信じる~守・破・離 ②~
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
梅の香りでさわやか「いわしの舞肉揚げ」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
スリランカの心豊かな昔話
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法⑩……井上麻紀
大事な何かを失うときに気をつけること
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その4
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
国はだれのもの?
◆どの子も発達のねがいを持っている⑤……別府 哲
気になる子の思いと集団の思い─「Bさんはずるい!」
◆教育最前線……大島和重
次期学習指導要領改訂の論点から
◆子どもたちの生きる世界⑨……立川 都
子どもの思いを大切に
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
ポール・ゴーギャン「水飼い場」
◆この映画見ましたか?……村田たずね
「ペンギン・レッスン」
特集=「共に生きる」を学ぶ学校――差別・排除を許さない社会へ

外国人や外国にルーツを持つ人々に対して敵対的な態度をとり、排除しようとする言説が急速に広がっています。2025年7月におこなわれた参議院選挙は、「日本人ファースト」を声高に叫ぶ政党等が大きく得票を伸ばしました。それらの政党に投票した若い主権者も多かったと言われています。学校には、さまざまな国籍の子どもたちが在籍しています。社会の動きに大きく影響される子どもたちにとって、どの子も安心して過ごすことのできる学校・教室をつくるためには、お互いの言葉や文化の違いを理解し、偏見や差別を乗り越える学びが不可欠です。そのためにも、「『日本人ファースト』ってどういうこと?」「中国がもうすぐ日本を攻めてくるってホント?」「日本は外国の援助にお金を使いすぎだ」といった疑問を持つ子どもたちに、私たち教職員・保護者がどのように応答していくのかが問われています。本特集では、排外主義に同調することなく誰もが排除されない社会に向けて、学校や教育の果たすべき役割について考え合いたいと思います。

●総論
多様な子どもたちが暮らし、それが日常になる彩り豊かな空間を……渡辺雅之
●小学校
校内に外国籍特別指導教室の設置を切に願う……小田政好
●中学校
「違い」を新しい世界の入口に 価値観を広げる刺激に……國枝 渉
●高校
他者と出会う場をつくる……渡部翔子
●私学
生徒たちと社会を生きるために……田島直樹
●高校
「特別」から「日常」へ……吉田 綾
●高校
世界を知るための窓口……中村典子
●とりくみ
仮放免高校生の経験から考える……加藤美和
●とりくみ
学校で働く外国籍教職員の人権保障と処遇改善を求めるとりくみ……川口貴生
●視点
「日本人ファースト」と「アメリカ・ファースト」の危険な共鳴……山口智美

【連載】
◆私の出会った先生……福井雅英
現場への敬意と実践への関心
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
過去に目を閉ざす者たちが戦争を引き寄せる
◆憲法と私……隠岐さや香
「生きている過去」と人権問題
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
僕は服従し、自由になった~守・破・離 ①~
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
おせちで和食だけどハンバーグみたい!「松風焼き」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
時を経て出会う、不思議な男
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法⑨……井上麻紀
心を亡くさないように生きること
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その3
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
関わって同じと違いを味わおう!
◆どの子も発達のねがいを持っている④……別府 哲
不安と怒りの奥底にある悲しみ
◆子どもたちの生きる世界⑧……立川 都
憲法とオキシトシン
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
ポール・デルヴォー「海は近い」
◆この映画見ましたか?……岩間知之
「遠い山なみの光」
特集=平和な社会をつくるのは わたしたち

戦後・被爆80年の節目となった今年、「戦後80年」をテーマに、全国各地で平和教育の実践がとりくまれました。また、多くのメディアで特集番組が放送され、各地で平和記念行事や特別展が開催されました。戦争体験者の方から直接、戦争・被爆の実相を学ぶ機会が少なくなっていく中で、戦争と平和についてあらためて考えるとても大切な年になりました。一方で、今なおロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区への爆撃も継続しています。また中国脅威論が叫ばれ、日本政府の防衛力強化を正当化する風潮が広がる中、高市首相は所信表明演説で、2027年度に軍事費を国内総生産(GDP)比2%に増額する目標について「今年度中に前倒しで措置する」と表明するなど、大軍拡方針を打ち出しています。こうしたもとで、あらためて平和の担い手を育てる平和教育のとりくみが重要になっています。本特集では、全国各地でおこなわれている実践に学びながら、今求められる教育の役割について考え合いたいと思います。

【特集】
平和な社会をつくるのは わたしたち
●総論①
戦争ではなく平和の準備を……川田忠明
●総論②
戦後80年 歴史に学び、平和な未来をつくるために……浅井義弘
●小学校
パレスチナの今にふれて……飯田尚樹
●小学校
小学校の音楽室で生まれた歌 「わたしの願い」……宇城昌里子
●中学校
中学生はウクライナとパレスチナをどうとらえたか……山本悦生
●高校
部活動経験を通した平和活動……白石愛子
●私学
みんなで考えみんなでつなげる平和のバトン……大石 洋
●とりくみ
自衛隊と学校教育の関わりを考える……永山 覚
●運動
平和な社会をつくる労働組合の役割……布施恵輔

【連載】
◆私の出会った先生……普天間朝佳
沖縄師範学校校長 野田貞雄
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
広島で19年ぶりにパグウォッシュ会議が開催された
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
「無知の知」
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
出汁がきいてご飯がすすむ「味付き稲荷の混ぜ込みおから」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
一日がどんどん楽しくなる
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法⑧……井上麻紀
心の不調をきたした時に
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群⑳……大谷良光
[番外編]デジタル教科書と言語能力の育成 その2
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
文学は歴史を継承する
◆どの子も発達のねがいを持っている③……別府 哲
「がんばるといつも叱られる」
◆教育最前線……村田信子
子ども向け『はじめての防衛白書』の学校への送付! そのねらいとは
◆子どもたちの生きる世界⑦……米家直子
子どもが教えてくれること②
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
ジョルジュ・ルオー「眠れ、よい子よ」
◆この映画見ましたか?……村田たずね
「ひとつの机、ふたつの制服」
特集=学ぶことは基本的人権だ!――教育無償化の展望

今年2月、2025年度予算編成をおこなうにあたって、自民・公明・維新の間で高校授業料や給食の無償化に関わる合意が結ばれました。これを受け、2025年度政府予算では、課題を残しながらも、年収910万円以上世帯に年額11万8800円支援する高校生等臨時支援金が計上され、2026年度予算の文部科学省概算要求では、事項要求として小学校の給食費無償化、高校授業料の無償化の拡大が入りました。これらは長年にわたる保護者・市民、教職員の共同のとりくみの成果です。しかし、今回概算要求にあがっている施策は事項要求であるため、必ずしも確定したものではなく、来年度予算編成に向けたこれからのとりくみが大切です。また、教材費や制服代や修学旅行の費用をはじめ授業料以外の保護者負担の課題、公立・私立を問わず生徒獲得競争のいっそうの激化が予想されるなど、課題は山積しています。本特集では、各地からの実態やとりくみの報告をもとに、教育無償の意義と課題について考え合いたいと思います。

【特集】
学ぶことは基本的人権だ!――教育無償化の展望
●総論
無償教育の意義と展望……三輪定宣
●大阪
私学「無償化」で大阪の高校はどうなったか……志摩 毅
●私学
なぜ今「私学の無償化」なのか……葛巻真希雄
●福井
教育予算の拡充をめざして……青山渚月美
●大学生
全国から学費値上げ反対の声を上げる……金澤 伶
●埼玉
デジタル教材導入等による保護者負担額の増大と地域格差について……田中真記子
●香川
タブレット保護者負担軽減に向けて……高橋瑠衣子
●福岡
全国で広がる学校給食の無償化とその背景……長崎英二

【連載】
◆私の出会った先生……尹 寅碩
マイノリティーであることを活かす
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
排外主義の空気の蔓延が本当に心配だということ
◆憲法と私……前泊博盛
地位協定・改定阻む八つの壁~対米追従から主権国家
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
臨機応変~「叱るとは愛すること」②~
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
手軽に作れてご飯がすすむ「赤魚の煮つけ」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
山のなかのお豆腐屋さん
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法⑦……井上麻紀
「折り入って話を」聴く時の聴き方の極意
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群⑲……大谷良光
番外編 デジタル教科書と言語能力の育成 その1
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
戦争は、美しくない
◆どの子も発達のねがいを持っている②……別府 哲
こだわり? 好きな世界?
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
ポール・セザンヌ「アルルカン」
◆この映画見ましたか?……岩間知之
「TOKYOタクシー」
特集=ジェンダー平等の実現で学校はどう変わる?

世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数。2025年の日本の順位は148か国中118位です。この10年間ほとんど変わっていません。「ジェンダー平等」という言葉は、社会や学校の中に徐々に浸透してきているものの、すべての国民の基本的人権としてジェンダー格差の解消を推し進める認識も政策もまだまだ不十分です。日本国憲法には「個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して」家族的生活がおこなわれることが明記されているにもかかわらず、子どもたちが日々生活している社会には、家父長的な家族観や固定的性別役割分担による差別や偏見が未だに存在しています。学校においては、教科書の記述や、教職員の日常的な言葉遣い、役割分担、子育てや育児への向き合い方などの中にそうした価値観が隠れていて、アンコンシャス・バイアスとなって子どもたちのジェンダー認識に大きな影響を与えています。全教は昨年10月にジェンダー平等宣言を発表しました。ジェンダー平等の実現にとって教育の果たす役割は大きいとしたうえで、学校や社会の中の「違和感」を子どもとともにあぶりだし、考え、変えていくこと、その際、教職員自身が、ジェンダー平等が実現した社会や学校を具体的に思い描き、子どもたちと共感・共有していくことを呼びかけています。この特集をきっかけにして、近い未来に実現したいジェンダー平等の学校を自由に思い描いてみてください。

【特集】
ジェンダー平等の実現で学校はどう変わる?
●総論①
学校の日常をジェンダーの視点から問い直す……前川直哉
●総論②
子どもの声から学校の「男性性」をまなざす……大江未知
●小学校
「からだの権利」の学びを通して身近な人とのかかわりを学ぶ……長谷川まき子
●中学校
生徒の意見から出発したジェンダーレス制服……加藤優子
●教科書
中学校教科書におけるジェンダー平等・性の多様性・さまざまな家族のかたち……糀谷陽子
●とりくみ
「全教ジェンダー平等宣言」で教室を変える、学校を変える……金井裕子
●運動
国際水準レベルで働くために……髙木りつ

【連載】
◆私の出会った先生……松井朝子
「書けない朝子がよかったよ」
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
なぜ、学校を破壊するのか?
◆憲法と私……前泊博盛
日米地位協定~憲法を超える主権と人権侵害
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
背負わせること〜「叱るとは愛すること」①〜
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
お月見デザートに「あべかわだんご」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
水族館に行きたくなる本
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法⑥……井上麻紀
「怒り」やすい人の本当のこころ
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群⑱……大谷良光
第3章 睡眠障害と電子スクリーン症候群
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
響け、おなごの声
◆【新連載】どの子も発達のねがいを持っている①……別府 哲
「『困った』子は『困っている』子」というけれど……
◆子どもたちの生きる世界⑥……米家直子
子どもが教えてくれること①
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
オルネオーレ・メテッリ「楽師と猫」
◆この映画見ましたか?……すがわらちとせ
「アハーン」
特集=子どもたちのリアルをつかもう――こころとからだのSOS

2023年度の小・中学校における不登校児童生徒数は約34・6万人。11年連続で増加し、過去最多となりました。学校に行きづらい子どもたちが発しているSOSを、私たちはどれだけ受け止められているでしょうか。一方、「子どもの『体験格差』実態調査最終報告書〜全国の小学生保護者2097人へのアンケート調査〜」(2023年公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン)は、家庭の所得が子どものスポーツ・文化芸術活動や、キャンプ・旅行などの体験活動の少なさに影響を与えていて、「学校外の体験がない子どもの割合」は、低所得家庭ほど多く、世帯年収によって大きな差が生じていると告発しています。コロナ禍で幼児期・少年期を過ごした子どもたちの心や身体への影響も気になります。すべての子どもたちが個人として尊重される社会、一人ひとりが安心して過ごし、仲間とともに学び、成長・発達する喜びを感じることができる学校であるためには、何よりもまず、子どもの声に誠実に耳を傾け、声にならない声をつかもうと
努力することから始めなくてはなりません。本特集が、そうした営みの一助になればと願います。

【特集】
子どもたちのリアルをつかもう――こころとからだのSOS
●総論①
『子どものからだと心白書』から見えてくる〝からだと心〟のSOS……鹿野晶子
●総論②
子どもに寄り添うということ……春日井敏之
●小学校
ゆっくりひろがる子どもの世界……龍神美紅
●高校
生徒を見つめて……安田雪絵
●私学
いろんな子、いろいろな人生がある学校、社会に……小山 民
●養護教員
チームでとりくむ保健指導……三角麻子
●放課後等デイサービス
不安から自信へ Yくんを認めた支援……前田僚子
●学童保育
コロナ禍の夏休みでもみんなで楽しいことを……有海真紀
●保護者
「不登校」を個人の問題にしないで……池田亮子

【連載】
◆私の出会った先生……酒井京子
ふたりの先生
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
右派政党の大躍進という民主主義の背理について
◆憲法と私……前泊博盛
非核三原則と沖縄核密約~核再配備の危険性
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
終わりなんてない~「卒業」という幻想④~
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
色がきれいで香りもよい「菊の花のご飯」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
ふつうとはちょっと違うなぞなどの本
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法⑤……井上麻紀
保護者からの相談・苦情に際して
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群⑰……大谷良光
第2章 今、子どもの脳が危ない!⑫
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内……西山利佳
やわらかな言葉の強さを信じて
◆子どもたちの生きる世界⑤……山本宏充
いつものように朝が来て
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
萬鐵五郎「赤い目の自画像」
◆この映画見ましたか?……岩間知之
「宝島」
特集=戦後80年、平和への決意――戦争の実相を学びつづける

戦後・被爆80年となる今年は、8月号と12月号の2回にわたって「平和教育」を特集します。8月号では、「実相を学び、その時代を生きた先人たちの記憶を継承すること」に軸足を置きました。私たちが戦争体験者から直接話を聞くことができる時間は残り少なくなりました。それは寂しいことであると同時に、80年間日本では一人も「戦争体験者」を出してこなかったという、ポジティブな事実でもあります。日本が戦争をしない・させない「抑止力」になったのは、日本国憲法と、「教え子を再び戦場に送るな」とのスローガンを掲げた教職員の奮闘も含めた、市民の平和運動だと私たちは考えます。政府が戦争できる国へ舵を切ろうとするたびに市民が声を上げつづけてきたことと、戦争体験者や戦争遺跡などの地域の戦争の歴史を掘り起こし、子どもたちの実態に合わせてくり返しおこなわれてきた各地の平和教育の実践は、平和を推進する車の両輪です。一方、教科書検定による政府見解のおしつけや「政治的中立性」を強調する教育政策等により、平和教育の実践はやりにくさを増しています。戦争の歴史や実相を知らない若者の増加は、戦争する国づくりを勢いづけることになりかねません。今特集が、今一度、戦争の加害・被害の実相に向き合い、互いの平和への思いを理解しようと努力するみなさんを勇気づけるものとなることを願っています。

【特集】
戦後80年、平和への決意─戦争の実相を学びつづける
●総論①
戦争の教訓とは何か……山田 朗
●総論②
平和教育のバトンをつなげるために……黒田貴子
●高校生
戦時中の教育と東京大空襲について……太田 心
●小学校
平和の記憶と記録を語り継ぐために……田中希望
●小学校
私たちの学校の校区に爆弾が落とされていた!……宮丸賢一
●中学校
紙芝居『わたしの八月五日』を使って戦争の記憶を語り継ぐ……増田秀樹
●中学校
アニメ映画『はだしのゲン』から学んだ原爆被害の実態と戦時中の生活……木野卓也
●高校
「昔と今の性暴力」 慰安婦を中心に……伊藤泰之
●私学
中国残留孤児~戦争が終わっても戦闘は終わらない~……多賀健介
●よびかけ
学校の先生たちと一緒に平和学習……山本乃里子

【連載】
◆私の出会った先生……荻野富士夫
「SENSEI」を求めて
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
戦後80年の夏に考えること
◆憲法と私……前泊博盛
核戦争の脅威~台湾有事と核の傘
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
家出した15 歳のY~「卒業」という幻想③~
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
ビタミンたっぷり「夏そぼろ」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
威張らないのは平和をもたらす
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法④……井上麻紀
「怒り」とのつき合い方について
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群⑯……大谷良光
第2章 今、子どもの脳が危ない!⑪
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内⑳……西山利佳
戦争、肯定の余地なし
◆子どもたちの生きる世界④……中川喜久子
同僚や子どもたちに助けてもらった日々
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
南桂子「子供と花束と犬」
◆この映画見ましたか?……すがわらちとせ
「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」
特集=子どもたちに本の世界を――魅力がいっぱい学校図書館

学校図書館は、子どもたちにとって一番身近な図書館です。子どもたちが本の魅力や読書の意義を知る場として、また探究学習などを通じて自ら学ぶ姿勢を培い、情報リテラシーなどについて学ぶ場として、大切な役割を担っています。さらには、安心して学校生活を送るための「居場所」の役割としても重視されています。しかし一方で、学校図書館充実のための課題は多くあります。現在、第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」で学校図書館充実のための予算が措置されていますが、使途を特定しない交付金のため、図書の充実、学校司書配置などは自治体によって大きく異なる状況があります。全国どこでもゆきとどいた学校図書館を実現するためには、教育予算を増やし、国の責任で環境整備をおこなうことが求められています。本特集では、全国の実践に学び、あらためて学校図書館の持つ魅力と役割、課題について考え合いたいと思います。

【特集】
子どもたちに本の世界を─魅力がいっぱい学校図書館
●本の魅力、学校図書館の役割
子どもと本の出会いの場、学校図書館……木下通子
●小学校
本の世界に力をもらって……西内牧子
●小学校
学びが広がる学校図書館をめざして……武田江美子
●小学校
保護者や地域とともにつくる多彩な読み聞かせ活動……和田 恵
●高校
授業とともに成長する高校図書館……前田美香子
●高校
生徒とともにつくる図書館活動……湯峯登詩
●読書バリアフリー
子どもたちの読書に選択肢を……木村匡志
●メディア情報リテラシー
VUCAな情報環境でよりよく学ぶための学校図書館をめざす……吉田 綾
●学校司書の任用・配置
文部科学省の調査に見る学校司書の任用・配置の現状と課題……松井正英

【連載】
◆私の出会った先生……越高令子
本と先生との幸せな出会い
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
国が先か、民が先か。それが問題だ。
◆憲法と私……前泊博盛
戦争の世紀へ〜「死文化」する平和憲法
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
「教師は主演男優賞を取れるようじゃなくちゃ」〜卒業という幻想②〜
◆これなら作れるパパッとレシピ ……猪瀬里美
やわらかくて甘い「鉄火なす」を七夕に
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
生物多様性への想い
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス 予防と対処法③……井上麻紀
「やればできる」と思えるこころ(レジリエンス)を高めよう
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群⑮……大谷良光
第2章 今、子どもの脳が危ない!⑩
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内⑲……西山利佳
図書館は未来への希望
◆子どもたちの生きる世界③……中川喜久子
「小さなできる」「小さなわかる」が広がる
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
ギュスターヴ・クールベ「眠る人」
◆この映画見ましたか?……岩間知之
「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」
特集=せんせいの働き方を変えたい――#このままでは学校がもたない

教職員の深刻な長時間過密労働の解消を求める声は、いまや国民の圧倒的な世論になっています。この間、政府・文部科学省は、さまざまな「働き方改革」を打ち出してきました。しかしそれは、これまで自らおこなってきた教育政策の反省に基づくものでも、現場の教職員の声に耳を傾けたものでもないため、教員不足の深刻化、メンタルヘルス不調による休職者の増加、教員採用試験受験者の減少など、矛盾はますます大きくなっています。注目された給特法改正も、残業代不支給を継続するとともに、主務教諭の新設をはじめ学校現場に分断を持ち込むもので、教職員の要求とは異なるものです。これでは、教職員のいのちと健康、生活が守られないばかりか、子どもたちにゆたかな教育を保障することも困難です。本特集は、あらためて学校現場の現状と課題を明らかにし、教育予算の増額、教職員の大幅増、少人数学級実現をはじめ、真に教職員の長時間過密労働を解消するための施策実現に向けて、子どもに関わる人たちが力を合わせていく機会にしたいと考えます。

●総論
子どもたちの未来と教師の働きがい……児美川孝一郎
●授業持ち時間
持ちコマ数は1日4コマに……十川康彦
●教育課程編成
先生! 5時間授業で大丈夫?……大泉隆弘
●教員不足
「せんせいがたりない!」は、子どもたちの声なき声……S・F
●教員評価
教職員が協同して働ける学校は、生徒が成長できる学校……小林嘉孝
●多忙と管理強化
管理と多忙が学校教育をダメにする……今井政廣
●国立大学附属学校
教職調整額と超勤手当併給の制度化から業務改善を……黒川陽司
●臨時教職員
「教育に臨時はない」……臨時教職員制度の改善を求めるかながわ連絡会
●運動と課題
政府がねらう労基法「解体」から見る教職員の働き方のゆくえ……土井直樹
●資料
国際基準から考える教職員の働き方

【連載】
◆私の出会った先生……ナターシャ・グジー
私らしく生きる
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
政治と学問――日米で共振する不吉な事態
◆憲法と私……清末愛砂
憲法24 条の研究にとりくんで
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
「卒業」という幻想①
◆これなら作れるパパッとレシピ……猪瀬里美
とろっとしておいしい!「もずく丼」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
渡り方いろいろ
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教員のメンタルヘルス予防と対処法②……井上麻紀
ストレスに潰されないために
◆子どもも大人も電子スクリーン症候群⑭……大谷良光
第2章 今、子どもの脳が危ない!⑨
◆先生読んで! おとなのための児童文学案内⑱……西山利佳
慰霊の月に……
◆子どもたちの生きる世界②……秦賢二
キュークツな学校「授業編」
◆名画に出会う……堀尾眞紀子
熊谷守一「母子像」
◆この映画見ましたか?……すがわらちとせ
「We Live in Time この時を生きて」
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商品情報・内容

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