月刊クレスコ 発売日・バックナンバー

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特集=3.11から9年、「復興」を問う――被災地と子どもたちからの発信

東日本大震災から9年。

政府は、原発事故対応の本拠地から聖火リレーをスタートさせ、
「復興五輪」をアピールしようとしています。

しかし、原発事故の汚染水は
依然として「アウト・オブ・コントロール(制御不能)」です。
いずれの県においても
被災した人々や学校、子どもたちの困難が続き、
追い打ちをかけるように、台風が甚大な被害をもたらしました。

何より心配なのは、傷ついた子どもたちの“心”の問題です。
放射能が身体に及ぼす影響に不安を抱える子どものケアは、
何年経っても最重要で深刻な課題です。

こうしたなか被災地では、
「二度とこんなことが起こらないように」
本当の「復興」とは何かを問い、声をあげる、
さまざまなとりくみが続いています。

本特集では、9年めの被災地からの発信を受けとめ、
自分の課題として一緒に考えていくための一助となりたい。

●総論
フクシマは、本当に「復興」しているといえるのか?……安斎育郎
●インタビュー
こんなことは「二度と誰にも経験させたくない」
福島原発訴訟原告団長の中島孝さんに聞く
●発信・福島
学校現場の状況と地域の復興……吉田安男
●発信・宮城
被災地に寄り添った復旧・復興を……高橋正行
●発信・岩手
人々の好意とすれ違っていく現実……木村 静
●教職員
福島県双葉町から避難して……小野田陽子
●高校生
僕らの未来から被ばくの脅威をなくしてほしい……鴨下全生
●とりくみ
福島の子どもたちの心に寄り添う……生島 浩
●とりくみ
紙芝居で伝えたい……瀬成田 実
●運動と課題
被災地を見て歩き考えたこと……山田真平
●資料
被災地の被害状況と現状


連載
◆私の出会った先生……小島慶子
水槽の中の腕
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
イランの人々は教育熱心で「おしん」が大好き
◆授業で憲法を語ろう……菅間正道
憲法を「他人ごと」から「自分ごと」へ
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
子どものねがいと発達保障を大切にしたインクルーシブ教育
◆栄養教諭のお手軽レシピ……吉田孝子
「のり塩大豆」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
誰かがいてくれること
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……嶋崎由佳
保健室でできること
◆教材のタマ手箱……江頭啓之
著者の思いをそのまま子どもたちに
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
教員の変形労働時間制〜舞台は市町村議会に〜
◆名画に出会う……堀尾真紀子
アンドリュー・ワイエス「松ぼっくり男爵」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「運び屋」


撮影校=秋田県立大曲農業高等学校
特集=「Society 5.0」に向けた「教育」って?

最近、「Society 5.0」という言葉をよく聞きます。

それは、1.0狩猟、2.0農耕、3.0工業、4.0情報化に続き、
AIが発達して様々な社会的課題を解決してくれる
「人間中心の社会」なのだそうです。

経産省と文科省は競い合うようにしながら、
「Society 5.0に向けた教育」のビジョンを打ち出しています。
その中心は、「公正に個別最適化された学び」。
学校では、そのためのICT環境の整備と民間産業の参入が
かつてない勢いで進行しています。

こうした動きは、学校と教育のあり方を
どのように変えようとしているのでしょうか。
学びの質や子どもの成長・発達は、どうなるのでしょうか。

本特集は、「Society 5.0」に向けた「教育」について、
その実態とねらいを明らかにするとともに、
子どもの成長・発達を保障するために
どう立ち向かっていったらよいのか、考える一助となりたい。

●総論
「Society 5.0」の未来社会像と「教育改革」構想の本質……佐貫 浩
●資料
「Society 5.0に向けた人材育成」が想定する教育と学校とは?
●小中学校
Society 5.0と学校の間にあるもの……大瀬良篤、今井政廣
●小中学校
プログラミング教育について考える……古山直幸
●小中学校
「1人1台タブレット」の現実……小田真里恵
●小中学校
市場化されていく教育と子どもたち……平野倫明
●高校
産業界のニーズに合わせた工業高校の学科改編……鈴村紀代子
●高校
「Society 5.0」より目の前の生徒を……本多由紀子
●高校
情報教育と教科「情報」の役割……長谷川友彦
●病院内教育
病院内教育の役割とICTの可能性と盲点……栗山宣夫
●実践の課題
デジタル・シティズンシップとメディア情報リテラシーの育成を……坂本 旬
●運動と課題
「教育のICT化」と公教育の融解、私たちのとりくみの課題……宮下直樹


連載
◆私の出会った先生……橋本紀子
戦争の経験をもとに生き方を問い、人間探究を続ける
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
2020年。さようなら、沈黙たち
◆授業で憲法を語ろう……中島芳明
障害がある生徒たちにこそ主権者としての憲法学習を
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
子どものことをわかろうとする姿勢
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「きなこトースト」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
あなたの幸せがわたしの幸せ
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教育最前線……糀谷陽子
「1年単位の変形労働時間制」の導入反対
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……嶋崎由佳
保健室の見守り役
◆教材のタマ手箱……柏村みね子
1つのオレンジから学ぶ 対立の解決
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
土佐町の挑戦を、大きなうねりに!
◆名画に出会う ……堀尾真紀子
アンリ・ルソー「サン=ニコラ河岸から見たシテ島」
◆この映画見ましたか?……海南友子
「母との約束、250通の手紙」


撮影校=秋田県立大曲農業高等学校
特集=ジェンダー平等を、前へ――子どもと教育の視点で

「その恰好は、女の子らしくない」「男のくせに、泣くんじゃない」
……そんなことを言われるのは「なんか変!」と、問い直す声が広がりを見せています。

女性差別撤廃条約が採択されて40年、男女共同参画社会基本法が成立して20年が経ちました。

“バックラッシュ”とのたたかいを経て、#MeToo #WithYouの運動は国内にも広がり、学校や地域で、ジェンダー平等の視点でこれまでの「当たり前」を見直し、個人の尊厳や多様性を認め合うとりくみがすすんでいます。

ジェンダーについて学び、考えることは、“とらわれ”から自由になり、多様性と人権、民主主義などについて、より深く考えることにもつながります。

本特集は、子どもたちとともに、今の社会と教育のあり方をジェンダーの視点で問い直し、考え合う実践ととりくみを交流することで、ジェンダー平等を前にすすめる一助となりたい。

●総論
ジェンダー平等と性の多様性理解で個の尊厳を保障する社会と学校……関口久志
●実践・小学校
好きな色を通して自分らしさについて考えよう……南沢 勝
●実践・中学校
多様性を認め合う社会の実現をめざした公民学習……山本悦生
●実践・高校
男子の性と向き合う……辻 奈由巳
●実践・特別支援学校
私の性教育ことはじめ……増田美鶴代
●大学生
『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』から広がる議論の輪……児玉谷レミ、前之園和喜
●地域
自由な遊びで、ジェンダーや古い価値観にとらわれない心を育む……黒澤千春
●地域
性的マイノリティの児童・生徒の学校生活の現状……プラウド岡山
●資料
性的マイノリティと学校生活
●寄稿
多様性を尊重するキャンパスをめざして……宮城学院女子大学「性の多様性と人権」委員会
●インタビュー
女子も男子もズボンとスカート、選べるように……みつおか ここ
●教職員
「姓の選択」にも多様性を……洞口ひろ子
●到達点と課題
性教育への攻撃に立ち向かう……水野哲夫


【連載】
◆私の出会った先生……森 正敏
熱い想いを受け継いでいく
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
大学入学共通テスト頓挫で考えたこと
◆授業で憲法を語ろう……榎本富雄
平和主義と憲法9条
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
こころの育ちと“無償の愛”
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「クエン酸たっぷりから揚げ」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
便利だけで本当にいいの?
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教育最前線……望月一枝
学校の文脈をジェンダー概念で問い直す
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……嶋崎由佳
寄り添うことの本当の意味
◆教材のタマ手箱……國貞圭佑
《何を》教えるかを考える体育の授業づくり
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
高知県知事選挙をふり返って
◆名画に出会う……堀尾真紀子
ジョン・エヴァレット・ミレイ「アリス・グレイの肖像」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「男はつらいよ お帰り 寅さん」


撮影校=秋田県立大曲農業高等学校
特集=日本語指導が必要な子どもの“育ち”を保障する

先日、日本に住む外国人の子ども(義務教育年齢)約12万4千人のうち、約2万人が就学していない可能性があると、文科省が発表しました。

別の調査では、日本語指導が必要な小・中・高校の子どもの数は増えつづけており、昨年度は外国籍、日本国籍合わせて約5万人。そのうちの2割以上が、補習など特別な指導を受けていないとのことです。

文科省は『外国人児童生徒受入れの手引き』をつくって公立学校への受け入れをすすめ、日本語指導のための教員を基礎定数化しています。しかし、各地の実情から見ればまだまだ不充分。支援の多くは、各学校や自治体の担当者、地域のボランティアの奮闘によって支えられています。

「誰も置き去りにしないために」ということばが、様々な場面で使われています。日本語指導が必要な子どもを誰一人置き去りにしないため、国や地方自治体、学校と地域に何が求められているのか。

本特集では、子ども(青年)自身の声や、試行錯誤を続ける教職員や地域の人々、関係者のとりくみを紹介し、ともに考えていきたい。


●総論
外国人の子どもの育ちをめぐる日本の諸課題――「誰も置き去りにしない」ために……河 かおる

●資料
日本語指導が必要な子どもたち(外国籍・日本国籍)の状況

●インタビュー
人とかかわることで言葉を習得し成長する子どもたち……NPO法人「街のひろば」

●実情・小中学校
分散地域の子どもの実情と日本語指導……倉木彩菜

●実践・中学校
居場所づくりをすすめ、自己有用感の向上をはかる……櫻井美香

●夜間中学校
日本語指導が必要な生徒の学びを支える……関本保孝

●体験談
「日系ブラジル人でいいんだ」3歳で日本にやって来て……南崎サラ小百合

●実情・高校
夜間定時制高校における在日外国人生徒の実情と課題……清水 功

●実践・高校
日本語の支援を必要とする高校生とともに……笹山悦子

●夜間定時制高校
日本語を母語としない生徒の学びを支える……舟知 敦

●実践・とりくみの課題
もう一つの言語を持つ子どもたちの教育の意義と課題……河路由佳


連載
◆私の出会った先生……今井紀明
人とのつながりに支えられて

◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
「身の丈」発言があらわにした「階級」という概念

◆授業で憲法を語ろう……橘岡史代
日本国憲法の第一歩

◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
子どもの健やかな育ちと遊び

◆栄養教諭のお手軽レシピ ……猪瀬里美
「キャラメルポテト」

◆一冊の本に出会う ……横山眞佐子
空想の世界に浸る時間を

◆萩トモローの笑学校……萩トモロー

◆教育最前線 ……森 峰太郎
人間としての良心が問われる、東京オリンピックは「おもてなし」なのか?

◆子どもたちの生きる世界と向き合う……小西順治
学校外の大人とのつながり

◆教材のタマ手箱……山口史子
授業につなげる「世界の環境問題」

◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
私たちの教育マニフェスト

◆名画に出会う……堀尾真紀子
ピエール・ボナール「浴室の裸婦」

◆この映画見ましたか?……海南友子
「気候戦士」


撮影校=埼玉県立川越工業高等学校定時制
特集=ありのままを受けとめて――子どもの権利条約30年

今年は、子どもの権利条約採択30年、日本政府の批准25年です。

3月に出された国連子どもの権利委員会「日本政府第4・5回統合報告に関する最終所見」は、「あまりにも競争的な教育制度」と「社会の競争的な性格」のもとで、子どもたちの「子ども時代と発達が害されて」いると指摘しました。先進国としては異例のことですが、子どもの「保護」に関する包括的な施策がない、という指摘もありました。

子どものいのちと権利を守り、ゆたかな子ども期と発達を保障するために、何が必要か。「最終所見」は、子どもが自分の思いを表明し、それを聴きとってもらう権利、意味のある「参加」ができる権利が保障されること、それが可能となるような子どもと大人の関係がつくられることが大切だとしています。

なかなか言葉になりにくい子どもの声や願いを何とかして受けとめ、子どもとともに歩もうとするとりくみが、各地にあります。

本特集でそれらを交流し、子どもの発達と子ども期を守る〝輪〞を広げていきたい。


●子どもの声
ねぇ、きいて、ぼくの、わたしのつぶやき

●総論
国連子どもの権利委員会「日本政府第4・5回統合報告に関する最終所見」
をどう受けとめるか……児玉洋介

●実践・障害児教育
ぼくのお話、聞いて……南 有紀

●実践・小学校
子どものつぶやきを受けとめて……辻野優衣

●実践・中学校
その姿の背景にある「本当の想い」……元山篤人

●青年
苦しかった時を経て……桝矢 麗

●青年
学校と社会は人を自由にするために……幡代夏姫

●教職員
学校を、子どもの可能性を広げる舞台に……松尾敏宏

●地域
遊びは子どもの主食です……神代洋一

●地域
井戸端子ども食堂と雑木林学習会……佐藤くみ子

●運動
子どもの権利条約を子どもたちに……石川喩紀子


【連載】
◆私の出会った先生……三遊亭天どん
思い出すのは 楽しんで教える先生の姿

◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
グレタさんの怒りの演説をどう受けとめましたか

◆授業で憲法を語ろう……小泉秀人
いい授業ってなんだろう

◆学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
教員のストレス・マネジメント

◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
子どもが主人公の学級づくり

◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「東松山のやきとり丼」

◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
大人が受け入れてくれるということ

◆萩トモローの笑学校……萩トモロー

◆子どもたちの生きる世界と向き合う……小西順治
働きながら学んでいる高校生

◆教材のタマ手箱……佐津川久留美
まほうのめがねと楽しい九九島

◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
日本の高校から文学が消える日

◆名画に出会う ……堀尾真紀子
歌川国芳「金魚づくし 百ものがたり」

◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「ゴッホとヘレーネの森」
特集=教育に人と予算を――「せんせいふやそう」

「子どもと遊んだり、話したりできる時間を、先生にたっぷり与えてあげてください」「先生を大切にできないでは、子どもたちを大切にできない」――「せんせい ふやそうキャンペーン」に寄せられた賛同の声です。
長時間過密労働を解消するためには、正規の教職員を増やして一人あたりの仕事量を減らすしかありません。勤務時間をずらすだけの「1年単位の変形労働時間制」では解消されません。
それにもかかわらず、文科省が強行しようとしているのは、教育予算を増やさないことが方針の根幹に座っているからです。日本の公財政教育支出の対GDP比は2・9%(2015年)。OECD諸国で最低レベルです。それを平均レベル(4・2%)まで上げれば、教育予算を4・9兆円増やすことができます。
本特集では、教職員はもとより保護者、市民、研究者等さまざまな立場の方からの子育て・教育への思いを寄せ合い、「教育に人と予算を」求める要求の根拠を確かめ合うことで、運動をひろげていくきっかけとしたい。

●座談会
やっぱり「せんせい ふやそう」……佐藤暢子/木村朋行/小林善亮/井出里美/津村冬子
●総論
「教育財政の優先的確保」の原則確立を……石井拓児
●教職員
さまざまな視点で子どもと向き合う「せんせい」を正規で増やしてください……吉田 薫/野間道代/深澤安芸子/原田典昭/髙木芳晴/内海まゆみ
●大学生
私たちの深刻な実態を良くしたい! 学費値下げのために教育予算を増やして……中野 典
●保護者・市民
子どもたちのために、語り合いつながってネットワークに……赤坂てる子
●外国では
教育の無償を実現したデンマーク……小寺隆幸
●運動と課題
教育予算を増やすために国がおこなうこと……波岡知朗


連載
◆私の出会った先生……遠藤まめた
社会は課題だらけだと子どもは知っている
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
香港の若者たちの行動に多くのことを学ぶ
◆授業で憲法を語ろう……吉田典裕
英文法で日本国憲法を少しだけ読み解いてみる
◆学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
いじめ防止のコミュニティ・アプローチ
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
発達の土台を太らせる
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「あっというまに大学芋」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
同じのなかに見つけた個性
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……小西順治
一人が大切にされる学校の規模を
◆教材のタマ手箱……辻 健司
教材を使って深い学習へ~見つけ方・使い方・作り方~
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
「特別支援」という言葉がそもそもおかしいんだ
◆名画に出会う ……堀尾真紀子
「簪」
◆この映画見ましたか?……海南友子
「風をつかまえた少年」


撮影校=京都・私立立命館宇治中学校
特集=「学ぶって楽しい」を広げたい

「えっ、どうして? 不思議だなあ」「あっ、そうか。そういうことか」「わかると楽しいね」。
子どもとともに驚き、考え、感動できる授業をしたい! それなのに、「○○スタンダード」が張りめぐらされ、「指導書通りに」と言われ、教材研究をしたいのに、その時間がない――いまの学校の現状です。
今年の夏、採択された小学校の新教科書の多くは、「(課題を)つかむ」「調べる」「まとめる」などと授業の流れが示され、それに沿って構成されています。子どもが「調べる」内容が詳しく記述され、「これさえあれば大丈夫」と言わんばかり……。でも、本当にそれでよいのでしょうか。
子どもにとっても教師にとっても「わくわくドキドキ」、誰もが「わかって楽しい」授業がしたい。そのために、こんな工夫があるよ――みんなで学び、交流できる〝仲間の輪〞が各地に生まれています。子どもと一緒に「学ぶ楽しさ」を知った教師たちが、「また次も」と集まってきます。
もうすぐ2学期。本特集では、子どもにとっても教師にとっても「学ぶって楽しい」と実感できるとりくみを、悩みや困難も含めて交流し、〝仲間〞がさらに広がる一助となりたい。


●総論
学ぶ楽しさを求めつづける子どもと先生たちへ……小佐野正樹
●実践・高校国語
生徒と共につくる授業『折々のうた』……大沼 仁
●実践・高校数学
担任とコラボした「生徒が創る数学の授業」……廣林研史
●実践・特別支援学級
「やりたい」気持ちを実現できるとりくみを……文珠四郎悦子
●実践・特別支援学校
授業に楽しさを……市橋博子
●保護者
子どもを追い立てながら思うこと……椎野大輔
●夜間中学校卒業生
とりもどした私の青春……大森みどり
●実践・小学校英語
「ああ~、楽しかったあ!」の声を聞きたい 小学校英語の授業づくり……井深晴夫
●実践・小学校国語
人間的な成長につながる国語教育を……得丸浩一
●実践・中学校美術
“上手さ”から“よさ”へ!……宮川義弘
●高校生
先生の熱い想いは伝わっていく……中村 生
●高校生
文化祭で「模擬国民投票」にとりくんで……青山夏巳
●運動と課題
「学ぶって楽しい」を広げるための条件整備を……糀谷陽子


連載
◆私の出会った先生……望月衣塑子
素直に伝えていいんだよ
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
「若者よ、選挙に行くな!」という悲しさ
◆授業で憲法を語ろう……坂爪邦雄
憲法を土台にすえ、「希望」を語れる経済学習を
◆学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
関係機関への紹介や連携のコツ
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
発達障害をもつ子どもたち一人ひとりと丁寧に関わる②
◆栄養教諭のお手軽レシピ……小林ひかり
「ありのみソテー」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
受け入れて混じり合う だからこそカラフルに
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……小西順治
定時制には3Kがない!
◆教材のタマ手箱……伏島礼子
くらしを見つめる ものをつくる
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
次の一手 ~全国学力調査を抽出式に!~
◆名画に出会う ……堀尾真紀子
「マネとマネ夫人像」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「ディリリとパリの時間旅行」
特集=小中一貫校・義務教育学校と子どもの育ち

小・中学校を統合して「小中一貫校」「義務教育学校」建設の動きが広がっています。
これは、子どもや保護者、教職員の願いから始まった動きではなく、国からの財政的な誘導によるものがほとんどです。統廃合反対の声を意識して、子どもにとってのメリット・デメリットが検証されないまま「小中一貫校」に踏み出す例も。
2015年の学校教育法改定による「義務教育学校」では、「6・3」の区切りを「4・3・2」や「5・4」に変えたり、学習内容を前倒ししたりすることが認められています。
中教審では、小学校高学年への教科担任制の導入が審議されています。
「地元の学校が無くなってしまったら、地域がさびれてしまう」「小中一貫校や義務教育学校と普通の小・中学校。子どもにとってはどちらがいいの?」地域から様々な声が上がり、子どもにとってよい制度にするための努力が始まっています。
本特集では、「小中一貫校」や「義務教育学校」の実情とそれに対するとりくみを紹介し、子どもの発達を保障する学校制度について考えるきっかけにしたい。

●総論
〈インタビュー〉 小中一貫校・義務教育学校と子どもの発達─―つくば市の事例から……門脇厚司
●総論
「中1ギャップ」と「6年生問題」……都筑 学
●現状
5~6年生の教科担任制を考える……柏原ゆう子
●現状
「9年間の教育課程」で子ども、父母・保護者、教職員は?……土岐延子
●実践
小中一貫校での地域に根ざした教育課程づくり……吉田武彦
●実践
小中一貫教育の現場から……舩石耕生
●とりくみ
岡山県の小中一貫校づくりと住民の運動……小林泉美
●とりくみ
「小中一貫・義務教育学校」設置をストップ……服部雅美
●運動と課題
なぜ今、学校統廃合と小中一貫校・義務教育学校が押しつけられているのか?……山本由美
●資料
小中一貫校、義務教育学校とは?


【連載】
◆私の出会った先生……都鳥拓也/都鳥伸也
貫いた想いで個性が光る
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
中学生も街頭に出た香港の200万人デモ
◆授業で憲法を語ろう……光 真志
幸福追求権
◆学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
発達障害児支援の6つのレベルの介入
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
発達障害をもつ子どもたち一人ひとりと丁寧に関わる
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「豚キムチチーズ炒め」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
自然との出会い、好奇心の無限の広がり
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……小西順治
学校に行く理由が見つかると世界が変わる
◆教材のタマ手箱……雨滝洋介
学ぶ楽しさを広げる上昇気流風車
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
教師とは何か?~大村はま先生を偲んで~
◆名画に出会う……堀尾真紀子
「湯女図」
◆この映画見ましたか?……海南友子
「存在のない子供たち」


撮影校=京都・私立立命館宇治中学校
特集=高校教育に何が求められているか

安倍「教育再生」は、高校教育に対する改革圧力を強めています。グローバル化する社会への積極的な適応を求め、格差の拡大を容認し、教育課程の管理統制と2種類のテスト導入によって、教育現場を強く縛ろうとしています。
改訂高校学習指導要領は、「資質・能力」の「育成」をめざし、「主体的・対話的で深い学び」による教育課程編成を押しつけています。学習評価のあり方も大きく変更することを迫っています。「高校生のための学びの基礎診断」はPDCAサイクルを民間教育産業に委ねることにつながり、「大学入学共通テスト」における記述式問題の採点や英語の民間検定試験導入などは、教育の市場化をいっそう進めることになりかねません。
教育再生実行会議第十一次提言は、経済界の要請に応えて「時代に対応した高等学校改革」を掲げ、「普通科の在り方の検討」や「文理両方を学ぶ人材の育成」「中高・高大接続の在り方の検討」を述べています。
本特集では、高校教育に対して強まる「改革」圧力の実態を明らかにするとともに、次の社会を担う高校生にとって共通に必要な教養、個性を伸ばす人格形成や進路選択に寄与する学びとは何かを考える企画としたい。

●総論
高校教育はどこに向かうのか?……児美川孝一郎
●とりくみ
新学習指導要領の批判的検討を通して……東山邦夫
●実践
家庭科から見える「高校教育」……鈴木博美
●実践
「論争的テーマ」を扱う授業の現状と課題……西村太志
●大学生から
新たな政治参加の形を知る……大久保汐音
●大学生から
生徒会活動を経て思う「本当の学びとは何か」……糸井明日香
●高校教育をめぐる情勢
教育「改革」に抗し主権者市民を育む……寺尾真純
●高校教育をめぐる情勢
大学入試制度改革、新テストで「学力」はどうなる……谷口典雄
●運動と課題
いま「高大接続改革」で何がねらわれているのか……波岡知朗


【連載】
◆私の出会った先生……吉沢祐輔
受け身だった自分を変えた出会い
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
大人たちが子どもたちの未来を奪っている
◆授業で憲法を語ろう……渡邉圭一
全校TV放送を活用した模擬国民投票
◆学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
不登校へのコミュニティ・アプローチ
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
「気になる行動」の裏にある子どものねがいを読みとる
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「手作り福神漬け」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
知らないことを受け入れる想像力
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教育最前線……南方泰子
子どもたちのSOSを丁寧に聴き取るために
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……八重樫まどか
教職員も子どもたちとともに成長する
◆教材のタマ手箱……赤穂徳郁
つくって遊ぼう 季節のあそびと折り紙あそび
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
倒木更新~大田堯先生を偲んで~
◆名画に出会う……堀尾真紀子
マン・レイ「女とその魚」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「ドリーム」


撮影校=山梨・私立南アルプス子どもの村小中学校
特集=権利としての障害児教育――すべての子どもたちに豊かな学びを

養護学校義務制実施から40年が経ちました。それまで多くの障害児は、就学を「猶予」「免除」されて学校に通うことができませんでした。「障害があっても学校に行きたい」「すべての子どもに教育を」という本人、家族、教職員、地域の人々の願いから、全員就学を求める運動が大きく広がり、1979年に養護学校義務制が実現しました。
今では「障害があっても学校に通う」ということは当たり前のことになりました。しかし、現在、障害のある子どもたちが学ぶ権利が充分に保障されているとは言えません。特別支援学校の過大過密が進み、教育条件は劣悪です。また、子どもの実態を無視した一面的な「キャリア教育」が強調されるなど、障害児教育においても「国の役に立つ人材づくり」が進められようとしています。そうした中、教職員は、条件整備を求める保護者との共同の運動や、豊かな教育実践を広げる努力を続けています。
本特集では、権利としての障害児教育を進める視点から歴史をふり返り、現在の障害児教育の実践や課題を通して、子どもたちにとっての豊かな学びとは何か、それを保障するために必要なことは何か考える企画としたい。

●総論
一つ一つの峰を越えてきたから、今の困難・課題がある……竹沢 清
●実践(特別支援学校)
どんなに障害が重くても仲間との学びを保障したい……竹脇真悟
●実践(小学校)
「だから、学校はきらいなんだよ~」……大島悦子
●実践(寄宿舎)
権利としての寄宿舎……相澤裕一
●実践(学校づくり)
障害児教育の歴史をつなぐ……塩田奈津
●実践(父母との共同)
保護者と共に歩む……柿木伸子
●訪問教育
先生が学校を届けています─訪問教育……髙木 尚
●青年期の教育
青年期こそ「自分づくり」につながる学びを……小畑耕作
●障害児の放課後保障
障害児教育の前進が、放課後保障の運動・実践を呼び起こした……村岡真治
●保護者の思い
親の気持ちに寄り添う先生方との出会い……新井たかね
●現状と課題
障害児教育の劣悪な教育条件の実態と私たちの課題……佐竹葉子


【連載】
◆私の出会った先生……野々村のん
見て、マネて、感じ取るという教わり方
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
天皇陛下のバトンタッチで、教育現場は……
◆授業で憲法を語ろう……田島八千代
平和学習で“命の大切さ”を!
◆学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
保護者と協力関係を結ぶコツ
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
発達に課題をもつ子どものねがいと発達保障
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「鶏とピーマンのマヨ醤油炒め」
◆一冊の本に出会う ……横山眞佐子
他者への共感が新たな世界を知るカギに
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……八重樫まどか
自分の居場所で、自分なりの速度で成長していく子どもたち
◆教材のタマ手箱……西河月美
みんなで作ろう、楽しもう「回転ずし大作戦」
◆本との対話……山下洋児
ちがった視点から考えてみるということ
◆名画に出会う ……堀尾真紀子
小倉遊亀「浴女 その一」
◆この映画見ましたか?……海南友子
「ヒトラーVS.ピカソ」
特集=平和憲法が大好き

先の戦争の反省のうえにたって日本国憲法は成立しました。前文にも「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」とあります。
ところが、安倍内閣は、その歴史に逆行し、立憲主義、平和主義を踏みにじり、基本的人権を蹂躙する「安全保障法制=戦争法」を2015年に成立させました。そして、安倍首相・自民党は、国会への改憲案提出、2020年の新憲法施行をねらっています。
憲法9条に自衛隊の存在を書き込めば、9条1項、2項は空文化、死文化し、自衛隊の海外派兵と武力行使が無制限にできるようになります。多くの国民は、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を掲げて成立した日本国憲法を変えることを望んではいません。
本特集では、子どもたちとともに憲法を学ぶこと、教職員が憲法を語る意味を再確認するとともに、読者が憲法の価値を確信できる企画としたい。

●総論
世界に広げよう憲法9条……伊藤千尋
●小学校
明治の新しい国づくりから日本国憲法へ……西浦弘望
●中学校
「平和主義」を考える授業 どんな憲法を選ぶのか……稲垣勝義
●中学校
18歳選挙権を見すえた中学校における主権者教育の試み……山本悦生
●高校
英語でpeace!……鈴木奈尾子
●高校
機械工学の視点から憲法と戦後処理をとらえ、戦争防止に活かす……豊永敏久
●私学
7千人の「9条改憲」模擬国民投票……宮東靖浩
●とりくみ
平和教育の実践をつくっていくということ……水原 誠
●憲法をめぐる情勢
安倍改憲の現段階とそれがねらうもの……永山茂樹


【連載】
◆私の出会った先生……福田重男
JAZZピアノの虜になって
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
クラスに外国人の子どもたちが普通にいる時代へ
◆授業で憲法を語ろう……小林善亮
弁護士による小学校での出前授業
◆学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
いじめの相談の危機対応
◆子ども理解と発達保障……宮本郷子
子ども理解と安心できる楽しい学級集団づくり
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「ゴマたっぷりドレッシングのチキンサラダ」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
心を開くユーモアと知恵
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教育最前線 ……木本邦広
辺野古県民投票で見えた希望
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……八重樫まどか
事務室へようこそ!
◆【新連載】教材のタマ手箱……中野道子
30枚!! 栄養カードが詰まった「大豆」
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
もう「教員不足」という言葉を使うのをやめよう
◆名画に出会う……堀尾真紀子
三岸好太郎「飛ぶ蝶」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「12か月の未来図」


撮影校=宮城・山元町立山下第一小学校
特集=教師になったあなたへ2019

新しく教職員として学校に着任されたみなさん、おめでとうございます。
4月。新学期の始まりは、教職員なら誰もがピリッと引き締まるような気持ちになるものです。きっとみなさんは、初めての学校での生活に緊張感を感じていることでしょう。
「子どもたちとのどんな出会いが待っているのだろうか」という期待、
「自分は教職員としてちゃんとやっていけるのだろうか」という不安。
様々な思いが入り混じっていることでしょう。
今月号は、そんなみなさんへのエールとなりますようにという思いを込めた特集です。
学校現場には多くの解決すべき課題があり、希望をもって働きはじめたみなさんにとって、ときには悩むことも落ち込むこともあるでしょう。
『クレスコ』は、みなさんとともに教育について考え、みなさんとともに子どもたちの笑顔あふれる学校をつくっていくために、様々な視点で情報を発信していきたいと思っています。


●若い教師のみなさんへ
教師として生きるあなたへ……中嶋哲彦
●先輩教師からのアドバイス
学級づくり(小、中)/授業づくり(小)
同僚性/教師の学びと成長
授業づくり(高)/保護者との関わり
子どもたちのニーズに応じた授業づくり
保護者との関わり/部活動
……中田郁乃/漆山晶博/稲垣美樹夫/柴田博之/田中豊一/角田信子
●先輩教師からのメッセージ
感性を磨きつづけ、子どもたち、仲間とともに……龍神美紅
●保護者から そのままの自分を受け入れてもらえる安心感……弓田盛樹
●大学生から 自分がめざす教師像……アツシ
●学校にかかわるいろいろな職種・職名の方から
養護教員/実習教員/学校司書/現業職員/事務職員/栄養教諭・職員
●教職員組合からのメッセージ ともに学び合う仲間に……檀原毅也
●教職員の権利 教えて!私たち教職員の権利 2019

【連載】
◆私の出会った先生……安田菜津紀
傷つけないように、傷つけられないように
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
微力だが決して無力ではない、高校生の署名活動
◆授業で憲法を語ろう……黄之瀬伸子
「声を上げる」ことで憲法の理想を実現しよう
◆【新連載】学校でいかすコミュニティ心理学……萩原豪人
コミュニティ心理学とは?
◆【新連載】子ども理解と発達保障……宮本郷子
発達していく力は子どもの中にある
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「鰆の西京味噌焼き」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
豊かに生きることを考える
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
全米を揺るがしたウェストバージニア州の「違法」教員スト
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……濱田里美
先生のことが好きすぎて……、学級崩壊?
◆名画に出会う……堀尾真紀子
パブロ・ピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」
◆この映画見ましたか?……海南友子
「バハールの涙」

撮影校=香川・高松商業高等学校
特集=3・11から8年――いのちを尊ぶ原点から考える

東日本大震災被災3県の沿岸や避難区域の公立小中高校・特別支援学校では、長時間の通学が強いられている子どもたちもいます。現在も仮設校舎や他校などに間借りして授業をしている学校もあります。福島県では、避難指示が解除された地域で学校が再開されました。しかし、避難先での転校や進学に加え放射能への不安もあり、地元に戻った児童生徒は、福島第一原発事故前のわずか1割程度にとどまっています。
政府は復興のための特別措置を2020年度で終了させようとしています。復興・復旧へのとりくみを弱めている政府の姿勢に、多くの人々の不安と不満が広がっています。
本特集では、被災地からの報告をもとに、復旧・復興政策の問題点とともに、学校教育において子どもたちのいのちが何よりも大切にされるべきであることを明らかにすることで、被災地の学校現場で子どもたちに寄り添いながら教育実践を進めている教職員を励ますような企画としたい。

●総論
被災地の子どもたちの成長と教育のあり方を考える……西野美佐子
●宮城
被災地にこれからも多くの教員を……内海正之
●障害児学校
誰もが大切にされる社会が災害に強い社会……菱木淳一
●総論
フクシマ・原発・学校……長尾ゆり
●福島
学びの場としての組合……安斎真
●フィールドワーク
原発事故被災地を訪ねて……廣畑奈央子
●北海道
北海道胆振東部地震に遭遇して……土居隆弘
●広島
がんばろう小屋浦……渡邊明博
●政策課題
被災地の子どもたちの実態に目を向けた政策を……阿部のぞみ
●資料
被災地の被害状況と現状……編集部


【連載】
◆私の出会った先生……石井夕紀
好きを見つける、挑戦する、もっと好きになる
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
セーフティネットが失われたこの国で、子どもたちは……
◆授業で憲法を語ろう……春日雅博
日本国憲法第21条「表現の自由」
◆保護者と手をつなぐためのヒント【最終回】……小野田正利
保護者を敵とみなさない
◆実践につなぐ子ども理解【最終回】……竹沢 清
小さな事実のなかに、大きな人間的な価値がある
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「にんじんのきんぴら」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
そっと寄り添ってくれる人がいるから
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……濱田里美
救われたのは私たち 大切なクラスの一人だから
◆シリーズ 改訂学習指導要領 ……林萬太郎
職業に関する各教科②
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
私が娘に全国学力調査を受けさせない理由
◆名画に出会う ……堀尾真紀子
安田靫彦「飛鳥の春の額田王」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「ラ・ラ・ランド」


撮影校=宮城・山元町立山下第一小学校
特集=いかせ、学校現場の声――教職員の働き方を考える

2018年通常国会で働き方改革関連法が成立し、中央教育審議会「学校における働き方改革」特別部会でも、教職員の長時間過密労働について議論が進行中です。期待されるのは、教師がゆとりをもっていきいきと働けるようにするための改革ですが、学校現場の実態をふまえないまま、1年単位の変形労働時間制の導入が検討されるなど、見かけ上の長時間労働縮減にとどまる懸念が広がっています。
そもそも、政府がめざしているのは改訂学習指導要領を着実に実施させるための働き方改革です。文科省が取りまとめた「緊急対策」(2017年12月26日)では、「学校や教師・事務職員等の標準職務を明確化し、各教育委員会の学校管理規則に適切に位置づけられるようモデル案を作成・提示する」としています。教職員定数増、少人数学級の推進、授業の持ち時間数削減などの施策がないもとでは、教職員が子どもたちに向き合う時間を確保できるようになりません。
本特集では、教職員一人ひとりが自らの専門性を発揮し、子どもとしっかり向き合える時間を確保した学校を築いていけるよう、教職員の働き方を考える企画としたい。

●対談
ゆきとどいた教育のために―─多忙化解消のために求められる視点……勝野正章・米田雅幸
●とりくみ
あなたの声を届けます!……岩田高明
●とりくみ
負担軽減は職場から……森山敏晴
●とりくみ
職員室を変えるTKプロジェクト……中川由美
●障害児学校
障害児学校での長時間労働……垣見尚哉
●私学
仕事とプライベートのバランスとしての「研究日」……石川秀和
●民主団体
未来の教育のために何ができるか……工藤祥子
●運動課題
教職員定数の改善等で、教職員の長時間過密労働の抜本的な解決を……小畑雅子


連載
◆私の出会った先生……中津留章仁
教育現場は自由な議論をおこなう権利を持っている場である
◆世界の取材現場から見た日本 ……金平茂紀
過去に「あったこと」を「なかったこと」にはできない
◆授業で憲法を語ろう……國保いずみ
保健室からの願い
◆保護者と手をつなぐためのヒント……小野田正利
エコロジカル・マップで見立てる
◆実践につなぐ子ども理解……竹沢 清
“気になる行動”から「屈折した形での」その子の本当のねがいを読み解く
◆栄養教諭のお手軽レシピ……大場恭子
「かりかりきなこ豆」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
こんな先生に出会えたら
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆教育最前線……黒川陽司
国立大学附属学校の現状と課題
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……濱田里美
10年目の再開で
◆シリーズ 改訂学習指導要領……林萬太郎
職業に関する各教科①
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
教員の働き方改革を、「学習権の保障」という視点から考える
◆名画に出会う……堀尾真紀子
小倉遊亀「径」
◆この映画見ましたか?……海南友子
「シシリアン・ゴースト・ストーリー」


撮影校=香川・高松商業高等学校
特集=地域・自然で学ぶ

学校の外にも、自然や歴史、地域の伝統など、学びの素材は無数に存在します。そのような自分を取り巻く環境とふれあい、学ぶことは、子どもたちにとっても教職員にとっても大切な時間となります。
しかし、学校現場では、全国学力・学習状況調査で高順位をとることが目的化され、テストに対応するための授業づくりが深く浸透してきています。その中で、テストの得点アップに結びつかない学びが排除される傾向が強まっています。
本特集では、子どもたちが身のまわりにある環境の中で学び、人格を豊かにする実践をとりあげる企画としたい。

●総論
地域を生かした学びと成長……船越 勝
●小学校
お店で働く人々の仕事……飯田裕子
●高校
「総合的な学習の時間」における「まちづくり学習」のとりくみ……森本浩行
●中学校
八丈島の平和教育 隣にいる友だちを大事にする人に……石井 緑
●小学校
地域・自然で学ぶ昆虫学習……佐々木純
●小学校
ふるさとにひたり、ふるさとに学ぶ総合学習……高尾和伸
●高校
里山を活用した生態学教育……磯見拓也 今井丈暁
●特別支援学校
さあ、外の世界へ出てみよう!……南 寿樹
●小学校
「あっけし極みるく」のおいしさの秘密を探る……斎藤鉄也
●高校
海に学ぶ、海で学ぶ、地域と共に……田村儀則

連載
◆私の出会った先生……宮澤孝子
立場が違ってもめざすところは同じ
◆世界の取材現場から見た日本……金平茂紀
散文詩 学校の先生だって人間である
◆授業で憲法を語ろう……藤波良之
健康で文化的な最低限度の生活とは?
◆保護者と手をつなぐためのヒント……小野田正利
一見すると“やっかいな親”でも実は……
◆実践につなぐ子ども理解……竹沢 清
歴史から「変革の可能性」を学ぶ
◆栄養教諭のお手軽レシピ……猪瀬里美
「しゅわしゅわはちみつレモンゼリー」
◆一冊の本に出会う……横山眞佐子
本当の自分が認められる時
◆萩トモローの笑学校……萩トモロー
◆本との対話……中澤秀一
非正規をなくすために
◆子どもたちの生きる世界と向き合う……濱田里美
子どもたちの悲鳴が聞こえる……
◆シリーズ 改訂学習指導要領……谷口藤雄
新高等学校学習指導要領で、特別支援教育は進むのか
◆先生が先生になれない世の中で……鈴木大裕
子どもの教育を通して、社会のあり方そのものを問い直す
◆名画に出会う……堀尾真紀子
藤田嗣治「タピスリーの裸婦」
◆この映画見ましたか?……吉村英夫
「マルクス・エンゲルス」


撮影校=香川・高松商業高等学校
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商品情報・内容

  • 出版社:大月書店
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月25日
  • サイズ:B5

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『クレスコ』は、教職員のニーズに応え、教育の課題を読み解き、現場から教育を問う月刊誌です。毎月の特集では、今日の教育課題・教育政策に対する分析や情報、教育実践や全国各地のとりくみなどを紹介しています。教職員・教育研究者をはじめ、広く教育に関心のある市民・保護者にもお読みいただけるように作っています。各界の著名人によるリレーエッセイ「私の出会った先生」や、「世界の教育 世界の子どもたち」「名画に出会う」など、充実した連載も多数収録。教育をもっとよくしたい! という方におすすめの雑誌です。

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