看護技術 発売日・バックナンバー

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第1特集


COPD患者の療養支援
アドヒアランスを高める病棟でのアプローチ

編集協力/竹川幸恵(大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 慢性疾患看護専門看護師)

 近年,COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者数は増加の一途をたどっており,診断時や酸素療法導入時の教育入院など,病棟看護師が患者教育を行う機会も多い.入院中に効果的な患者教育を行うためには,一方的に押し付けるように指導するのではなく,患者の個別性を踏まえながら,アドヒアランスを高め,様々な療養法を継続できるように支援することが重要である.
 本特集では,COPD 患者のアドヒアランスを高めるための支援,入院中の基本的な教育プログラムについて紹介したうえで,「呼吸法が身につかない」「吸入療法が継続できない」などのアドヒアランスが低い患者の事例をとおして,病棟看護師が行うCOPD 患者への支援のポイントを紹介する.

Part1 COPD患者のアドヒアランスを高める支援/森 菊子

Part2 COPD患者の教育プログラム/今戸美奈子

Part3 事例にみる COPD患者の療養支援
 ① 日常生活動作要領や呼吸法が身につかず,呼吸苦を訴える患者への支援/吉井裕紀子
 ② 禁煙できずCOPDが増悪している患者への支援/中道信代
 ③ 吸入薬のアドヒアランスが低い患者への支援/前田朝陽
 ④ 運動療法を継続して行えない患者への支援/岩村俊彦
 ⑤ 感染対策が不十分で,増悪を繰り返す患者への支援/杉山幸子
 ⑥ COPD患者の栄養支援/田中善子
 ⑦ 在宅酸素療法(HOT)を導入する患者への支援/堀 英孝
 ⑧ 在宅NPPVを導入する患者への支援/渡部妙子


第2特集


COPD患者の継続看護
看護外来,訪問看護,地域連携の取り組み

編集協力/竹川幸恵(大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 慢性疾患看護専門看護師)

 COPD患者は息苦しさなどの症状を抱え,酸素療法や薬物療法など様々な療養法を長期間継続しなければならず,そのために療養生活のなかで様々な苦痛や困難を体験し,アドヒアランスの低下を招きやすい.したがって,COPD患者に対しては,病棟,外来,地域の連携により,在宅療養が適切に続けられるよう継続的に支援していくことが必要である.
 本特集では,COPD患者の継続看護について,看護専門外来,訪問看護の取り組みとともに,ICON(石巻地域COPDネットワーク)における地域連携の取り組みをとおして紹介する.

Part1 看護専門外来/能見真紀子

Part2 在宅支援/舘 正恵

Part3 石巻地域COPDネットワーク(ICON)/阿部なつみ


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  治癒困難な皮膚潰瘍をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  突然の呼吸困難を訴える入院患者/山中貴正,増山純二

◆がん患者の生活支援
  がん手術後(乳房切除後の下着選択)/春木ひかる

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  病棟看護師と訪問看護師との連携を築くために必要なこととは/馬場志乃

◆ベッドサイドモニタQ&A
  乳酸値/伊藤百惠
  人工呼吸器グラフィックモニタ/上岡将之
  IABP/上澤弘美
1,320円
第1特集


患者に応じた支援に活かす
血糖パターンマネジメントの考え方と実践

編集協力/瀬戸奈津子(関西医科大学看護学部設置準備室)
     水野美華(原内科クリニック/京都大学大学院医学研究科 糖尿病看護認定看護師)

 血糖パターンマネジメントとは,単にインスリンの調整を行うだけでなく,食事や運動,ストレス,疾病の指標を検討するという,すべての糖尿病治療を含む血糖コントロールの包括的方法である.血糖値は患者の日常生活に密接に関係しているため,看護師は個々の患者の生活背景を理解し,包括的なアセスメントのもと,患者の生活に合わせた血糖管理を行えるよう調整することが求められている.また,糖尿病を抱えながら基礎疾患の治療を行っている患者にとっては予想外の高血糖や低血糖によって治療やケアが変更になる場合がある.このような事態を回避するためにも,看護師が患者の血糖パターンをとらえ,適切な支援を行っていくことが大事である.
 そこで本特集では,血糖パターンマネジメントの考え方について解説するとともに,支援の実際を解説することで,糖尿病療養者に対して効果的かつ適切な療養支援ができることをねらいとする.

Part1 血糖パターンマネジメントとは/髙橋八重子

Part2 血糖パターンマネジメントの適応/平岡めぐみ

Part3 血糖パターンマネジメントの進め方/村内千代

Part4 血糖値に影響を及ぼす要因とアセスメントポイント/水野美華

Part5 血糖パターンマネジメントにおける患者への支援・対応/肥後直子

Part6 血糖パターンマネジメントの実際
 ① がん患者の血糖パターンマネジメント/吉田多紀
 ② 間食習慣のある患者の血糖パターンマネジメント/萩原寛美
 ③ 膵全摘出後の患者の血糖パターンマネジメント/髙橋八重子
 ④ 1型糖尿病患者の血糖パターンマネジメント/山村真紀
 ⑤ 胃切除後後期ダンピング症候群の血糖パターンマネジメント/平岡めぐみ


第2特集


認知行動療法を活用した糖尿病患者への療養支援

編集協力/井澤美樹子(公立大学法人 青森県立保健大学健康科学部看護学科 講師)

 糖尿病をもちながら生活する人々は,様々な療養法を自分の日常に組み込み,継続することを期待される.しかし,行動を変え,継続することは大変な負担を伴う.このような「糖尿病とともにある生活」に対して,看護師は,どのようなかたちでサポートできるのかについてこれまで考えてきた.
 人間の感情や行動は現実に起こっている事実からつくられているのではなく,その事実をどのように解釈し意味づけているかによって形成される.この解釈と意味づけが認知といわれるものである.認知には偏り(歪み)があり,その偏りのある認知をバランスの良い認知に修正することで,感情や行動は変わるという認知行動療法の理論や技法を糖尿病看護に活用できることがわかってきた.
 本特集では,認知行動療法の理論や技法の一部を解説し,糖尿病看護に認知行動療法のエッセンスを活用した実際を紹介する.さらに,認知行動療法を日々のケアで実践できる看護師教育プログラムについても紹介する.

Part1 糖尿病とともに生活する人へ認知行動療法のエッセンスを活用するための基礎知識/井澤美樹子

Part2 事例にみる認知再構成法を活用したアプローチ
 ① 状況の同定が難しかった事例/山田基矢
 ② 過小評価・全か無か思考の自動思考の偏りの修正により気分が楽になった事例/井澤美樹子

Part3 認知行動療法を糖尿病看護に活用できる看護師教育プログラム/市川美奈子


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  抗がん剤投与後の紅斑をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  食事中に右上肢脱力を訴える患者/松尾直樹,増山純二

◆がん患者の生活支援
  がんに伴う創部の問題/芦澤紀実枝

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  透析を導入されて在宅に戻る患者の連携,支援体制/長尾典子

◆ベッドサイドモニタQ&A
  血糖値/伊藤百惠
  カプノメータ/瀬名波栄克
  IABP/上澤弘美
1,320円
第1特集

排尿の自立度を低下させないケア

編集協力/西村かおる(NPO 法人日本コンチネンス協会 会長,コンチネンスジャパン株式会社 取締役)

 失禁や排尿困難などの排尿障害が生じると,おむつ装着により自尊心の低下を招いたり,失禁を恐れて外出を控えるようになったりするなど,患者のQOL に多大な影響を及ぼす.この排尿障害は,原疾患や手術,尿道カテーテル留置の長期化などの様々な要因によって生じ,悪化するため,排尿障害のリスクや原因を的確にアセスメントし,排尿の自立を保つ,または取り戻すためのケアを行うことが必要となる.
 本特集では,排尿の自立度を低下させないためのアセスメントとケアについて,術後に尿道留置カテーテルを抜去する時期に迷う患者や認知症高齢者など,臨床でよく出合う事例をとおして解説する.

総 論 排尿自立のための病棟看護師の役割
    入院患者の自立度を低下させないために/西村かおる

Part1 排尿の自立を保つケア
 ① 尿道留置カテーテルの抜去時期に迷う術後患者への対応/北廣和江
 ② 夜間頻尿患者への排尿の援助/新垣牧子,富田なおり
 ③ 前立腺術後患者に対する骨盤底筋訓練による排尿障害の予防/齊藤恵子
 ④ 認知症高齢者の排尿障害の予防/今丸満美

Part2 自立排尿の再獲得を目指すケア
 ① おむつから自立排尿再獲得に向けた援助/佐藤和佳子,川口寛介
 ② トイレでの排尿を再開した患者の環境整備への援助/小澤恵美
 ③ おむつ使用中の認知症患者の排尿への援助/梶原敦子
 ④ 間欠導尿の実施と自己導尿の教育/田中純子



第2特集

高齢者の睡眠障害へのアプローチ

執筆/尾﨑章子(東北大学大学院医学系研究科 老年・在宅看護学分野 教授)

 入院高齢者の多くは,環境の変化や不安などにより生活リズムの変調をきたし,不眠や過眠などの睡眠障害を呈する.これらの睡眠障害は身体機能や認知機能の低下を招き,転倒転落リスクの上昇や入院期間の延長,退院後のQOL低下にもつながる.
 本特集では,睡眠障害の基本的な知識,睡眠に関するアセスメントとケアについて解説し,病棟看護師が高齢者の睡眠障害に適切に対応し,改善に導けるようになることをねらいとする.

Part1 高齢者の睡眠障害

Part2 高齢者の睡眠のアセスメント

Part3 入院中の高齢者への睡眠ケア


連 載

◆皮膚からみる全身疾患
  集簇した片側性の水疱をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  突然の頭痛を訴える入院患者/今泉香織,増山純二

◆がん患者の生活支援
  がん患者のリハビリテーション/林 ゑり子

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  がんの終末期を在宅で過ごすために退院する患者さんに関して/村山志津子,沼倉昌洋

◆ベッドサイドモニタQ&A
  rSO2モニタ/山岡国春
  カプノメータ/瀬名波栄克
  心電図モニタ/髙橋栄樹
 特 集


一般病棟における
認知症高齢者へのケア
認知症高齢者の世界を知り,適切な支援を探る

編集/田中久美 (公益財団法人 筑波メディカルセンター)

 皆さんは,「認知症高齢者」と聞いたとき,どのような人をイメージするだろうか?「物忘れがひどくなっている人」「徘徊する人」「同じことを何度も聞く人」「暴言・暴力がみられる人」「被害妄想がある人」「幻覚が見えている人」「間違いを認めない人」「あまり話さない人」「動きたがらない人」「睡眠パターンが昼夜逆転している人」「自分の身のまわりのことができない人」「会話を取り繕う人」「いつも怒っている人」「意味もないのに笑っている人」など,これ以外にもイメージすることはたくさんあると思う.イメージする私たちにもそれぞれに違いがあるように,認知症高齢者にもその人なりの個性がある.認知症のケアで重要なのは,その人の個性をどれだけ探ることができるのかだと考える.
 わが国は高齢化が急速に進み,超高齢社会を迎えた.それに伴い認知症の人も増加しており,厚生労働省の発表によると2025年には約700万人にのぼると言われている.こうした背景から,近年では身体疾患の治療を目的として一般病棟に入院する患者のなかにも認知症を抱える人々が増加しており,今後ますます入院生活を送る認知症高齢者へのかかわりが重要となってくる.しかし,患者に認知症症状やせん妄がみられるなかで治療を進めていかなければならず,看護師が対応に苦慮することも多い.
 そのようななかでも,「認知症高齢者にとって嬉しいことは何だろう?」「認知症高齢者が困ることは何だろう?」とその人に関心をもち,個性をみつけ,個性に合わせて治療がスムーズに進むように支援する.加えて,その人がもっている機能を最大限に活かして日常生活へ取り入れていけるようなケアを行うことが,一般病院で働く看護師の役割なのではないだろうか.私たちが認知症高齢者の世界を知り,適切な支援ができるように探っていく姿勢は,認知症高齢者が安心して入院生活を送ることの一助になるのだと信じている.
 本特集では,入院する認知症高齢者が安心・安全に治療を受けるための看護を提供することができるために,認知症の基礎知識をお伝えするとともに,現場で遭遇する困難な状況への対応方法を解説している.また,退院に向けた支援や入院中の認知症高齢者を支えるための院内外の連携についても解説する.

総論
  一般病棟における認知症高齢者への治療・ケアの課題と看護師の役割
  /田中久美

第1章
  認知症高齢者の基礎知識
  1.認知症の分類と症状
  /小山真輝
  2.認知症,うつ,せん妄の鑑別
  /小山真輝
  3.認知症高齢者の特徴
  /田中久美
  4.入院中の認知症高齢者への治療・ケアの視点
  /和田奈美子
  5.認知症高齢者のアセスメントポイント
  /田中久美

第2章
  入院中の認知症高齢者への対応
  1.コミュニケーション
  /齊田綾子
  2.療養環境の調整
  /中筋美子
  3.日常生活活動の支援
   ① 食事/外塚恵理子
   ② 排泄/小野田里織
   ③ 睡眠・休息/丸山理恵
   ④ 清潔行為/八木範子
  4.BPSDへの対応
  /稲野聖子
  5.せん妄
  /柴田明日香
  6.転倒・転落
  /我妻雪子
  7.身体拘束
  /小栗智美
  8.意思決定支援
  /木野美和子
  9.院内における連携
  /柴田明日香

第3章
  退院後の生活を見据えた支援と連携
  1.退院支援
  /鶴屋邦江
  2.地域との連携
  /田中和子

第4章
  認知症高齢者へのかかわりの実際
  1.コミュニケーション事例
  :何度も同じことを聞く,辻褄の合わない言動
  /枩本智子
  2.BPSD事例①
  :チューブ・ドレーン類の自己抜去
  /橋本 裕
  3.BPSD事例②
  :治療・処置の拒否
  /稲野聖子
  4.BPSD事例③
  :大声をあげる,暴言・暴力
  /和田奈美子
  5.BPSD事例④
  :徘徊,安静の拒否
  /稲野聖子
  6.せん妄事例
  /柴田明日香
  7.身体拘束事例
  /森垣こずえ
  8.退院困難事例①
  /直井千津子
  9.退院困難事例②
  /鶴屋邦江
  9.退院困難事例③
  /梨木恵実子
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第1特集


PAD患者の看護

編集協力/大桑麻由美(金沢大学医薬保健研究域保健学系 臨床実践看護学講座 教授)

 末梢動脈疾患(peripheral arterial disease;PAD)は,動脈硬化により四肢への血流が減少し血流障害を起こした状態であり,特に下肢に多く生じる.重症化した場合には間欠性跛行や安静時疼痛,皮膚潰瘍や壊死などの症状を呈する.このPADの重症化予防と症状緩和を行ううえで,看護師はPAD の早期発見や,病期や治療法,併発している疾患などを踏まえた適切なケア・患者指導など,多くの役割を担う. 
 PAD 患者に対する適切な看護を行うためには,PAD の病態や患者の苦痛について正しく理解することが必要となる.本特集では,まずPAD の病態や治療,他疾患との関係などについて概説し,PAD のアセスメントとケア方法を紹介する.

Part1 PADの下肢の皮膚症状と疼痛/大桑麻由美

Part2 PADとは何か/木村圭一

Part3 疾患とPAD
 ① 糖尿病とPAD/藤野 陽
 ② 慢性腎臓病・透析とPAD/額 裕海・他
 ③ 関節リウマチとPAD/伊藤清亮,山田和徳

Part4 PAD患者のケア
 ① アセスメントとフットケア/川原 繁
 ② 痛みのケア/小池康志

Part5 事例にみるPAD患者のケア/間宮直子


第2特集


事例にみるスキンテアの予防とケア

編集協力/高木良重(医療法人福西会 福西会病院 がん看護専門看護師,皮膚・排泄ケア認定看護師)

 スキンテアとは,摩擦・ずれによって皮膚が裂けて生じる創傷である.このスキンテアは,様々なケアや介助の場面において容易に発生することから,看護師一人ひとりがスキンテアについて理解し,予防的にケアを行うことが重要である.また,スキンテア発生時には早期に発見し治癒を目指すとともに,いつ,どこで発生したかを特定し,原因を除去して再発を予防することも求められる.
 そこで本特集では,看護師がスキンテアに対する適切なケアを実践できるようになることをねらいとし,事例をとおしてスキンテアの予防と発生時における創傷管理,スキンテアに関する患者・家族教育とチームでの取り組みについて紹介する.

Part1 「スキンテア」とは何か/高木良重

Part2 予防とケアの実際
 ① 予防/黒田豊子,高木良重
 ② 基本的なケア・処置/江口 忍
 ③ 患者・家族教育とチーム医療/高木良重


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  移植後の皮膚症状をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  食事を誤嚥した患者/深澤知美,増山純二

◆がん患者の生活支援
  抗がん薬の副作用(しびれ)/三橋由貴

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  ストーマ保有者の退院後の支援に役立つ退院前カンファレンス・看護要約とは/後藤茂美

◆研究レポート
  医療型療養病床での看取りにおいて看護師・介護福祉士が抱える困難感/渡邉千春・他

◆ベッドサイドモニタQ&A
  rSO2モニタ/山岡国春
  カプノメータ/瀬名波栄克
  心電図モニタ/髙橋栄樹
1,320円
第1特集


人工呼吸器離脱と看護

編集協力/宇都宮明美(聖路加国際大学 成人・高齢者と家族の領域 准教授,急性・重症患者看護専門看護師)

 近年では,人工呼吸管理期間の長期化を防ぎ,できるかぎり早期に人工呼吸器から離脱することが重要視されている.したがって,人工呼吸器装着患者をみる看護師は,人工呼吸器を装着した時点から,いつどのタイミングで,どのように人工呼吸器を離脱するかを考えながら,日々のケアにあたることが重要である.
 本特集では,2015 年に発表された『人工呼吸器離脱に関する3学会合同プロトコル』を踏まえ,人工呼吸器離脱を進めるために必要なチーム医療の在り方や看護師の役割について示したうえで,人工呼吸器離脱のプロセスと看護について解説する.

Part1 人工呼吸器離脱におけるチーム医療の必要性/宇都宮明美

Part2 短期で人工呼吸器離脱が可能な場合
 ① 対象患者の特徴と離脱の流れ/伊藤聡子
 ② 自発覚醒トライアル(SAT)/齋藤伸行
 ③ 自発呼吸トライアル(SBT)/明神哲也

Part3 人工呼吸器離脱に時間を要する場合
 ① 対象患者の特徴と離脱の流れ/讃井將満
 ② 人工呼吸器離脱方法と抜管後呼吸補助/小谷 透
 ③ 呼吸リハビリテーション/田村富美子

Part4 抜管前後の評価とケア
 ① 抜管前の評価とケア/尾﨑孝平,久富尚子
 ② 抜管後の評価とケア/佐藤憲明


第2特集


安全な早期離床のための術後患者のアセスメント

編集協力/丸山良子(東北大学大学院医学系研究科 看護アセスメント学分野 教授)

 近年,術後急性期において早期離床を目指した積極的なリハビリテーションが推進されている.術後の離床を安全に進めていくためには,患者の状態を的確にアセスメントし,リハビリテーションを行ってもよいか,どの程度の負荷をかけるべきかを判断することが重要である.しかし,現在は客観的な指標がなく,リハビリテーションを進めてもよいか判断に迷うケースも多くみられている.
 本特集では,安全に早期離床を進めるために必要なアセスメント力を身につけることをねらいとし,生理学的な指標を用いたアセスメントのポイントに加え,臨床におけるアセスメントと判断の実際を紹介する.

Part1 術後患者の早期離床に必要なアセスメントとは/佐々木康之輔,丸山良子

Part2 術後患者のアセスメントと臨床判断/松井憲子,丸山良子


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  全身の紅斑をみたら/金児玉青

◆事例にみる フットケアの実際(最終回)
  下腿切断患者のケア/間宮直子

◆看護師のためのファーストエイド実践
  入浴介助時に意識障害が出現した患者/及川真奈,増山純二

◆がん患者の生活支援
  がん性疼痛関連/鈴木勝也

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  在宅における中心静脈栄養法(HPN)
  ―病院と在宅の違い,訪問看護師のほしい情報―/重光さつき

◆ベッドサイドモニタQ&A
  体温モニタ/佐々木謙一
  カプノメータ/瀬名波栄克
  心電図モニタ/髙橋栄樹
1,320円
第1特集


がん患者のリンパ浮腫ケア

編集協力/大西ゆかり(高知県立大学看護学部看護学科 助教)

 リンパ浮腫はがん治療に伴う後遺症であり,リンパ節郭清や放射線治療などに続発する.リンパ浮腫は,いったん発症すると治癒は困難であり,がん患者を悩ませる症状の一つである.軽度のむくみであれば,日常生活上多少の困難や不便を感じたとしても,通常の生活が可能である.しかし,むくみが不可逆性の段階へと進行し重症化すると,四肢の腫脹によるADL やQOL の低下をきたす.リンパ浮腫を完全に予防することはできないが,リンパ浮腫発症のリスクを少なくすることは可能であり,リンパ浮腫の重症化を防ぐことが,がん患者のQOL の維持・向上につながる.そのためには,リンパ浮腫が可逆性の段階に,適切な治療を開始することが重要である.
 本特集では,がん患者に対するリンパ浮腫ケアについて概説するとともに,特にリンパ浮腫発症のリスクがある患者への予防的ケアと患者教育について解説する.

Part1 リンパ浮腫とは/小川佳宏

Part2 リンパ浮腫を有する人の理解/保坂ルミ

Part3 リンパ浮腫の予防的ケアと発症後の治療
 ① リンパ浮腫保存的治療基本パスの病期別治療とケア/河村 進・他
 ② リンパ浮腫の外科的治療/時吉貴宏,河村 進

Part4 リンパ浮腫のセルフモニタリング/大西ゆかり

Part5 リンパ浮腫ケアの実際
 ① スキンケア/鏡 朋子
 ② 生活指導/物部千穂
 ③ リンパドレナージ/佐藤佳代子
 ④ 圧迫療法/髙西裕子
 ⑤ 運動療法/三宅一正

Part6 がん患者のセルフマネジメントを引き出し高める教育的支援/大西ゆかり


第2特集


在宅・外来がん化学療法における曝露予防策

編集協力/結城美智子(北海道大学大学院保健科学研究院 教授)

 がん化学療法においては,患者の副作用管理はもちろんのこと,医療者や患者家族の曝露予防も重要である.近年では外来・在宅での化学療法が中心となっていることから,特に患者と長い時間接し,共に生活を送る家族の曝露予防の重要性が高まっている.しかし,曝露経路や知識,物品の違い,患者の生活様式などにより,病院で医療者が行うような曝露予防策をそのまま在宅で行うことは難しい.看護師が患者・家族に対して,その家族の生活に合わせた適切な曝露予防策を指導することができれば,家族の抗がん薬曝露を防ぐことにつながる.
 本特集では,在宅における曝露予防の現状について紹介したうえで,家族に対する曝露予防策とその教育について,具体的に解説する.

Part1 外来・在宅がん化学療法における抗がん薬曝露予防の現状/結城美智子

Part2 曝露予防策と患者・家族教育のポイント/三宅亜矢,石岡明子


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  項部の紅斑をみたら/金児玉青

◆事例にみる フットケアの実際
  点滴の血管外漏出による足潰瘍のケア/間宮直子

◆がん患者の生活支援
  抗がん薬の副作用(頭髪のケア)/三橋由貴

◆看護師のためのファーストエイド実践
  突然の胸痛を訴える入院患者/増山純二

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  排泄に問題を抱えて在宅に戻る患者の情報共有について/清野美砂

◆ベッドサイドモニタQ&A
  体温モニタ/佐々木謙一
  中心静脈圧モニタ/村上真理
  SpO2モニタ/鈴木 淳
1,320円
●第1特集
重症患者の栄養アセスメントと看護ケア

編集協力/清水孝宏(那覇市立病院 集中ケア認定看護師)

栄養管理における看護師の役割は,患者の栄養状態をアセスメントすること,栄養療法が適切に実施されているか判断すること,栄養療法における合併症を予防することなど多岐にわたる.特に重症患者の栄養管理においては,高度な侵襲や原疾患の複雑な病態による影響を踏まえながら,これらのアセスメントとケアを行うことが必要となる.本特集では,侵襲と栄養の関係や,経腸栄養と静脈栄養の違いなど,重症患者の栄養管理に必要な基礎知識を概説したうえで,栄養状態のアセスメントと合併症予防ケアについて解説する.

Part1 なぜ重症患者の栄養管理が重要なのか/清水孝宏
Part2 重症患者の栄養管理における看護師の役割と最新トピック/平敷好史
Part3 重症患者の栄養管理のための基礎知識
 ① 投与経路の特徴/姫浦里美
 ② 栄養剤の特徴/真壁 昇
Part4 重症患者の栄養アセスメント/宮島 功
Part5 重症患者への栄養療法における看護ケア/櫻本秀明
Part6 事例にみる栄養管理の実際
 ① 外傷患者/杉島 寛
 ② 敗血症患者/佃 美里
 ③ 急性呼吸不全患者/林 真理


●第2特集
ICUにおけるメンタルケア記憶のゆがみへの対応

編集協力/木下佳子(NTT東日本関東病院 副看護部長,急性・重症患者看護専門看護師)

ICU入室患者の多くは幻覚や混乱,記憶の消失などを体験する.それらの体験をした患者は,ICU退室後に不安やうつ,PTSDなどを発症しやすい傾向があることが明らかとなっている.本特集では,看護師がICU入室患者の記憶のゆがみに適切に対応できるようになることをねらいとし,ICU入室中およびICU退室後の支援について,研究的な取り組みも含めて紹介する.

Part1 ICU入室患者の記憶のゆがみと心理社会的影響/木下佳子
Part2 記憶のゆがみを起こした患者へのケア
 ① ICU退室後の患者ケア/木下佳子
 ② ICUダイアリーの活用/福田友秀
Part3 事例にみる 記憶のゆがみを起こした患者へのケア/宮崎聡子,丸谷幸子
Part4 ICU入室患者の精神状態評価/寺地沙緒里
Part5 ICU入室中の患者への精神的ケア/沖野優子


連 載

◆皮膚からみる全身疾患
 蝶形紅斑をみたら/金児玉青

◆事例にみる フットケアの実際
 糖尿病足壊疽による足趾切断後のケア/間宮直子

◆看護師のためのファーストエイド実践
 突然の腹痛を訴える入院患者/増山純二

◆がん患者の生活支援
 抗がん治療・進行がんにおける食事の問題/津村明美

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
 在宅生活に移行する褥瘡保有者が安心して生活できるために必要な情報とは/後藤茂美

◆ベッドサイドモニタQ&A
 体温モニタ/佐々木謙一
 動脈圧モニタ/村上真理
 SpO2モニタ/鈴木 淳
1,320円
特 集


臓器移植医療の基礎知識と実践

編集協力/大宮かおり(公益社団法人日本臓器移植ネットワーク あっせん事業部 部長代理,チーフコーディネーター)

 移植医療とは,ドナーからレシピエントに臓器および組織を移植して機能を回復させるものであり,従来は治療不可能であった患者の生命を救いQOL を向上させることを目的としている.わが国においても2010 年に改正臓器移植法が全面施行されたこと,また2012 年の診療報酬改定により「移植後患者指導管理料」が適用されたことで件数が徐々に増加しており,今後も本医療の浸透が期待されている.
 移植医療ではドナーやレシピエントに対する医療上の安全を提供することはもちろんのこと,レシピエントやドナー,家族の精神的・社会的側面に対するケアなども必要であり,移植医療に携わる看護師にはこれらの役割が大いに期待されている.そこで本特集では,移植医療に係る基礎知識を概説するとともに,主としてドナーとその家族に対する臓器移植医療の実践を解説する.

Part1 臓器移植の基礎知識
 ① 臓器移植に関する法制度と倫理問題/芦刈淳太郎
 ② 臓器移植システム/芦刈淳太郎
 ③ 臓器提供の適応/中山恭伸

Part2 ドナー側へのかかわり
 ① ドナーコーディネーターの役割/大宮かおり
 ② 臓器提供の実際/易平真由美
 ③ 院内コーディネーターの役割/易平真由美
 ④ ドナー家族が抱える精神的問題に対する支援/大宮かおり


連 載

◆The Artist(最終回)
  中村晴美(聖マリアンナ医科大学病院 移植医療支援室 主査,神奈川県臓器移植コーディネーター)

◆スキントラブルの発生予測とケアに生かす スキンケアスキルアップ講座(最終回)
  小児のスキンケア② 胃ろう・気管切開孔のケア/小柳礼恵

◆達人の技を身につける 事例にみるフットケアの実際
  足・足趾の変形とフットケア/間宮直子

◆いつものケアの“ ついで”にできる! 看護師のためのベッドサイドリハ(最終回)
  ADL介助にも患者中心の看護を/齋竹一子

◆ケアとして知っておきたい 経済的問題と役立つ制度(最終回)
  制度利用における医療機関と看護師の役割/西村裕美子

◆原因予測と適切な初期対応に活かす 院内トリアージ(最終回)
  嘔吐を主訴に来院した62歳男性/杉本悠輔

◆円滑な看護連携のために 訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  在宅における医療用麻薬の管理と使用上の留意点/望月和子

◆実践レポート
  皮下埋込式中心静脈リザーバーポートの留置位置の工夫について
  ―8症例の経験―/大渡律好・他

◆Q&A(最終回)
  エコー編/外山昌弘
  X線編/佐藤浩昭
  心電図編/髙山直子,遠藤美代子
1,320円
特 集


クリティカルケア領域における 口腔ケアベストプラクティス

編集協力/田戸朝美
(山口大学大学院医学系研究科保健学領域臨床看護学講座 講師,急性・重症患者看護専門看護師)

 クリティカルケア領域における口腔ケアは,VAP や心臓術後の心内膜炎など重大な合併症予防のために重要なケアである.クリティカルケア領域の看護師には,患者の口腔状態を的確にアセスメントし安全・効果的な口腔ケアを行うこと,歯科による専門的な口腔ケアの必要性を判断することが求められる.しかし,クリティカルケア領域の患者の多くは,人工呼吸器装着や意識障害などにより,口腔内の観察やケアの実施が難しい状態にある.
 本特集では,クリティカルな状態にある患者に対して,看護師が適切に口腔ケアを行えるようになることを目標とし,口腔内アセスメントのポイント,最新のエビデンスに基づく口腔ケアの技術を解説したうえで,クリティカルケア領域特有の,対応に難渋しがちな状態にある患者への口腔ケアの実際について紹介する.

Part1 クリティカルケア領域における口腔ケアの意義と看護師の役割/田戸朝美

Part2 クリティカルケア領域における口腔ケアに必要な知識:口腔の微生物学的環境/渡邊 裕

Part3 クリティカルケア領域における口腔内アセスメント/立野淳子

Part4 クリティカルケア領域における口腔ケアの技術とエビデンス/田戸朝美

Part5 口腔ケアに役立つ技術/髙澤理奈

Part6 クリティカルケア領域における口腔ケアの実践
 ① 気管挿管患者(洗浄法)/藤本理恵
 ② 気管挿管患者(清拭法)/相楽章江
 ③ 気管挿管患者(ディスポーザブル化キット)/剱持雄二
 ④ 気管切開患者/吉田嘉子
 ⑤ 意識障害患者/隈本伸生
 ⑥ NPPVを受ける患者/本田 稔,山本小奈実
 ⑦ 心臓手術予定患者/有田 孝

連 載

◆The Artist
  松木恵里(昭和大学病院 看護師長,集中ケア認定看護師)

◆スキントラブルの発生予測とケアに生かす スキンケアスキルアップ講座
  小児のスキンケア① 肛門周囲皮膚炎のケア/小柳礼恵

◆達人の技を身につける 事例にみるフットケアの実際
  爪の変形とフットケア/間宮直子

◆いつものケアの“ ついで”にできる! 看護師のためのベッドサイドリハ
  歩行介助/齋竹一子

◆原因予測と適切な初期対応に活かす 院内トリアージ
  外傷を負った18歳男性/中嶋康広

◆ケアとして知っておきたい 経済的問題と役立つ制度
  小児の分野で利用できる制度/吉田陽子

◆円滑な看護連携のために 訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  在宅酸素療法・気管切開を必要とする療養者/丸茂砂百合

◆Q&A
  エコー編/外山昌弘
  X線編/佐藤浩昭
  心電図編/渡邉幸子,遠藤美代子
特 集


エキスパートの実践例から学ぶ
急性症状・外傷の初期対応

編集/増山純二 (長崎みなとメディカルセンター市民病院 救急看護認定看護師)

 救急外来や患者急変時における「防ぎえた死」を回避するためには,看護師による的確なアセスメントと初期対応が不可欠である.本特集では,救急場面における的確な初期対応の知識と技術を身につけることを目標とし,救急看護のエキスパートによる実践例をとおして,看護師に求められるアセスメントと看護実践のプロセス・根拠について症状別・外傷部位別に解説する.

総論
  看護師に求められる救急看護実践とアセスメント
  /増山純二

第1章
  急性症状の初期対応
  PART1 急性症状のアセスメントと初期対応
  /小池伸享

  PART2 初期対応の実際
  ①呼吸困難/笠井有希
  ②失神/宮脇奈央
  ③胸痛/中尾和恵
  ④めまい/日高志州
  ⑤腹痛/本田弘志
  ⑥頭痛/末永一祝
  ⑦発熱・腰背部痛/田尻雄三  ⑧ 意識障害/斉藤大介
  ⑨吐血/松尾照美

第2章
  外傷の初期対応
  PART1 外傷のアセスメントと初期対応
  /伊藤敬介

  PART2 初期対応の実際
  ①頭部外傷/大村正行
  ②顔面・頸部外傷/坂田 司
  ③脊椎・脊髄外傷/合原則隆
  ④四肢外傷/辻 俊行
  ⑤胸部外傷/木村恵美子
  ⑥腹部外傷/大瀧友紀
  ⑦骨盤骨折/宮田佳之

第3章
  多様な特徴のある患者への初期対応
  PART1 多様な特徴のある患者のアセスメントと初期対応
  /清末定美

  PART2 初期対応の実際
  ①高齢者/中里さかえ
  ②妊娠中の患者/下野怜美
  ③小児患者/橋本真美
  ④精神疾患をもつ患者/ 薬物中毒の患者/自殺企図者/西田江里
  ⑤虐待を疑う患者/吉川英里
  ⑥飲酒患者/深梅圭二

第4章
  救急場面における家族への対応/山本小奈実
1,320円
脳低温療法を受ける患者の看護

編集協力/三浦まき(昭和大学病院 救急看護認定看護師)

 脳低温療法は優れた脳保護効果を有し,心拍再開後の予後改善につながるとされている.しかし,低体温による心拍出量の減少や免疫能の低下,皮膚障害などが発生することも多く,リスクの高い治療法でもある.本療法において看護師は,体温管理や合併症予防のケア,呼吸・循環動態の観察など,多くの役割を担う.
 そこで本特集では,看護師が脳低温療法を理解し,脳低温療法を受ける患者を適切にケアできるようになることを目指し,脳低温療法の概要と実施中の看護のポイントについて解説する.

Part1 脳低温療法の目的と看護師の役割/三浦まき

Part2 脳低温療法の基礎知識
 ①脳低温療法の概要/福田賢一郎
 ②脳低温療法の進め方と観察ポイント/上條惠子
 ③脳低温療法に用いる機器/神崎俊治

Part3 脳低温療法中の患者管理と看護ケア
 ①体温管理/安彦 武
 ②呼吸・循環管理/小林邦子
 ③鎮静管理/山﨑直人
 ④合併症のケア/山本友依

 連 載

◆The Artist
  小林邦子(東京女子医科大学病院 救命救急センター 救急看護認定看護師)

◆スキントラブルの発生予測とケアに生かす スキンケアスキルアップ講座
  がん患者のスキンケア③ がん自壊創の在宅ケア/森岡直子

◆達人の技を身につける 事例にみるフットケアの実際
  リンパ浮腫とPADの褥瘡ケア/間宮直子

◆いつものケアの“ ついで”にできる! 看護師のためのベッドサイドリハ
  車椅子への移乗介助(下肢の支持性がある場合)/齋竹一子

◆ケアとして知っておきたい 経済的問題と役立つ制度
  妊娠~出産のときに利用できる制度/加藤明子

◆原因予測と適切な初期対応に活かす 院内トリアージ
  腹痛を訴える58歳女性/中嶋康広

◆円滑な看護連携のために 訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  糖尿病高齢者の全人的継続看護をめざして/野村千春

◆Q&A
  エコー編/外山昌弘
  X線編/佐藤浩昭
  心電図編/渡邉幸子,遠藤美代子
1,320円
特 集


高齢患者のポジショニング

編集協力/田中マキ子(山口県立大学看護栄養学部 教授)

 ポジショニングは,患者の安楽や身体状態の改善を図るために有用な,看護師にとって必須の技術である.日常ケアにおける様々な場面で適切なポジショニングを行うことで,拘縮や褥瘡,誤嚥などの合併症を予防できるだけでなく,患者が自ら動くことにもつながり,機能の維持・向上にも役立つ.特に高齢者においては,拘縮や褥瘡の発生リスクが高く,嚥下機能の低下がみられることも多いため,ポジショニングが非常に重要となる.
 本特集では,看護師が高齢患者に対して適切にポジショニングを行えるようになることを目標とし,高齢患者のポジショニングを行うために必要な知識と技術について解説する.

Part1 高齢者のポジショニングの考え方/田中マキ子

Part2 高齢者の身体的特徴/田中マキ子

Part3 臥位のポジショニング/田中マキ子,栁井幸恵

Part4 座位のポジショニング/田中マキ子,栁井幸恵

Part5 食事の際のポジショニング/吉岡慶美

Part6 慢性疾患をもつ患者のポジショニング
 ① 呼吸器疾患/江村真弓
 ② 心疾患/岩田真紀
 ③ 脳卒中/山中なみ子

Part7 在宅でのポジショニング/原田典子


連 載

◆The Artist
  堀之内貴代子(七沢リハビリテーション病院脳血管センター 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師)

◆スキントラブルの発生予測とケアに生かす スキンケアスキルアップ講座
  がん患者のスキンケア② 放射線皮膚炎のケア/森岡直子

◆達人の技を身につける 事例にみるフットケアの実際
  静脈うっ滞性潰瘍のケア/間宮直子

◆いつものケアの“ ついで”にできる! 看護師のためのベッドサイドリハ
  更衣介助時にできる 下肢のROMとストレッチ/齋竹一子

◆事例で学ぶ! 認知症患者のアセスメントとケア(最終回)
  自発性が低下している患者/稲野聖子

◆原因予測と適切な初期対応に活かす 院内トリアージ
  発熱がある20代女性/坂本正樹

◆ケアとして知っておきたい 経済的問題と役立つ制度
  精神科の分野で利用できる制度/竹原 歩

◆円滑な看護連携のために 訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  自力での体動が困難な事例の退院支援
  ―片麻痺となって車椅子が必要な患者を例として―/永井恵子

◆Q&A
  エコー編/外山昌弘
  X線編/佐藤浩昭
  心電図編/根本真理子,遠藤美代子
1,320円
特 集

看護の立場から
局所陰圧閉鎖療法を理解する

編集協力/大浦紀彦(杏林大学医学部付属病院 形成外科 教授)

 創傷に対する物理療法の一つに局所陰圧閉鎖療法(NPWT;negative pressure wound therapy) がある. 本療法は以前よりその有用性が一般的に認められていたが,わが国でも2010 年診療報酬改定で保険収載されたことを受け,現在は創傷治療において広く活用されている.また,2014 年より外来でのNPWT が承認され,それに伴って看護師がNPWT にかかわる機会が増えたことや,2025 年問題といわれる高齢者増,医師減の社会において,看護師自身がNPWT を実践する場合も想定されることから,今後,看護師が本療法に対する理解を深めることが社会的に求められる.
 そこで本特集では,NPWT 患者に対する看護ケアのみならず,創傷治癒,wound bed preparation など創傷の基本を確認したうえで,NPWT の適応や手技,実施のポイントなども含めて解説することで,NPWT の管理と実践ができるようになることをねらいとする.

Part1 慢性創傷治療の基本/市岡 滋

Part2 NPWTとは/田中里佳

Part3 NPWTの適応,NPWT機器の種類/木下幹雄

Part4 NPWTシステムの構造と装着方法/井原 玲

Part5 NPWT実施のポイント―合併症と対応―/河内 司

Part6 NPWTシステム装着患者の看護ケアポイント/山本洋子

Part7 NPWTの実際
 ① 術後離開創/内藤亜由美
 ② 糖尿病性壊疽/丹波光子
 ③ 褥瘡/森重侑樹
 ④ 特殊な使い方:植皮の固定/関山琢也


連 載

◆The Artist
  松岡美木(埼玉医科大学病院 褥瘡対策管理室 副看護師長,皮膚・排泄ケア認定看護師,特定能力認証看護師)

◆スキントラブルの発生予測とケアに生かす スキンケアスキルアップ講座
  がん患者のスキンケア① 手足症候群のケア/森岡直子

◆達人の技を身につける 事例にみるフットケアの実際
  下肢のスキンテアのケア/間宮直子

◆いつものケアの“ ついで”にできる! 看護師のためのベッドサイドリハ
  更衣介助時のROM(関節可動域訓練)とストレッチ/齋竹一子

◆ケアとして知っておきたい 経済的問題と役立つ制度
  残された家族のためにできること:事業承継/賢見卓也

◆円滑な看護連携のために 訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  胃ろう栄養の訪問看護師と病棟看護師との情報共有について/野島あけみ

◆事例で学ぶ! 認知症患者のアセスメントとケア
  抑うつ状態の患者/山下由香

◆原因予測と適切な初期対応に活かす 院内トリアージ
  失神を繰り返す72歳女性/杉本悠輔

◆Q&A
  エコー編/外山昌弘
  Ⅹ線編/佐藤浩昭
  心電図編/髙山直子,遠藤美代子
1,320円
特 集

がん患者の家族ケア

編集協力/畠山とも子(福島県立医科大学看護学部 家族看護学部門 教授)


がん患者が受ける身体的・精神的苦痛は家族にとっても大きな苦痛となる.また,患者の身のまわりの世話や経済的問題への対応,治療などに関する様々な意思決定などの責任を担う立場でもあり,家族が受ける負担は非常に大きい.このような背景より,がん患者を抱える家族は患者と同様に多くの支援を必要とする存在であり,看護師には患者のみならず家族も含めた家族全体を支援することが求められている.
そこで本特集では,入院中と在宅の2つの療養の場における各時期の家族ケアの実践を解説することで,より良い家族支援を実現することをねらいとする.

Part1 がん患者と家族へのケア/畠山とも子

Part2 入院中の患者と家族
 ①入院におけるがん患者と家族のケアの基本/児玉久仁子
 ②がん患者の病期に応じた家族ケア/児玉久仁子

Part3 在宅における患者と家族/津村明美
 ①退院して間もない時期/畠山とも子
 ②長期療養をしている時期/畠山とも子
 ③予後不良の時期/畠山とも子

Part4 看護基礎教育におけるがん患者と家族へのケア/手島美子



 連 載

◆The Artist
  渡邊ちか(東京慈恵会医科大学附属病院 看護師)

◆スキントラブルの発生予測とケアに生かす スキンケアスキルアップ講座
  ICU患者のスキンケア② 脳低温療法患者のスキンケア/志村知子

◆達人の技を身につける 事例にみるフットケアの実際
  神経障害のある糖尿病足潰瘍のケア/間宮直子

◆いつものケアの“ ついで”にできる! 看護師のためのベッドサイドリハ
  口腔ケア/齋竹一子

◆訪問看護師は病棟看護師から何を知りたいか,知っていてほしいか
  連載を始めるにあたって/渡辺 成

◆事例で学ぶ! 認知症患者のアセスメントとケア
  夜間睡眠がとれない患者/稲野聖子

◆ケアとして知っておきたい 経済的問題と役立つ制度
  臨床ではだれも教えてくれない制度② 医療保険・がん保険/岸 あさこ

◆原因予測と適切な初期対応に活かす 院内トリアージ
  めまいを訴える70歳男性/岩間 潤

◆Q&A
  エコー編/外山昌弘
  X線編/佐藤浩昭
  心電図編/上原裕香,遠藤美代子

看護技術の内容

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