看護技術 発売日・バックナンバー

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1,320円
第1特集

創部感染の予防とケア
編集協力/ 菅野恵美(東北大学大学院医学系研究科 看護アセスメント学分野 講師)

 褥瘡や術後の創部などの創傷管理,気管切開孔や胃瘻などの瘻孔造設・管理において,創部の感染対策は必須である.看護師は日々の創傷や瘻孔へのケアにおいて,感染予防や感染徴候の察知,状態の把握や治療に伴うケアなど,重要な役割を担う.
 本特集では,看護師が創部感染の予防と対応を理解し,適切にケアできるようになることを目指し,褥瘡や糖尿病足病変などの慢性創傷,術後の創部,瘻孔などの感染予防,感染を疑う場合のアセスメントやケアのポイントを紹介する.

Part1 創傷治癒と細菌感染/丹野寛大,菅野恵美

Part2 創部感染のアセスメントとケア
 ① 急性創傷・小外傷/安部正敏
 ② 術後創傷/松村 一,帶刀朋代
 ③ 褥瘡/菅野恵美
 ④ 糖尿病性足病変/藤井美樹,寺師浩人
 ⑤ 重症下肢虚血(CLI)/山口賢次,館 正弘
 ⑥ 放射線皮膚炎/宮脇大輔・他

Part3 瘻孔・ストーマ・ドレーンの管理とケア
 ① 気管切開孔/亀井万紀子・他
 ② 胃瘻/小幡祐司
 ③ 消化管ストーマ/片岡ひとみ
 ④ 尿路ストーマ/内藤亜由美
 ⑤ ドレーン留置部/松井憲子


第2特集

褥瘡予防・治癒のための栄養管理
編集協力/石川 環(東北福祉大学健康保健学部保健看護学科 助教)

 近年,褥瘡予防・治癒のための栄養管理の重要性が認識されてきている.看護師が褥瘡リスクの高い患者や褥瘡のある患者をみるうえでは,患者の栄養状態を適切に評価するとともに,必要な栄養を摂取できるよう多職種と連携しながら支援していくことが求められる.
 本特集では栄養アセスメントと投与時のポイントを紹介し,看護師が褥瘡ケアにおける栄養管理について理解し,実践できるようになることをねらいとする.

Part1 褥瘡ケアにおける栄養管理の重要性と看護師の役割/飯坂真司

Part2 褥瘡ケアにおける栄養アセスメントと投与時のポイント/石井光子

Part3 事例にみる褥瘡ケアと栄養管理/貴田寛子



連 載

◆PICSの予防と対策
  ICU環境調整/政岡祐輝

◆がん患者の症状マネジメント
  悪心・嘔吐/菅野かおり

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  認知症高齢者のエンドオブライフケア/戸田由利亜

◆Q&A
  血液ガス編/矢田理絵
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
1,320円
第1特集

がん放射線療法による有害事象へのケア
編集協力/藤本美生(兵庫県立粒子線医療センター がん看護専門看護師)

 放射線療法は放射線を照射することでがん細胞を死滅させる局所療法であり,手術療法,化学療法とならぶがんの三大療法の一つである.低侵襲かつ幅広い患者に適応できることから,本療法を実施する患者が増加している.しかし,放射線療法はがん細胞のみならず正常細胞にも放射線を照射するため,一時的に炎症症状などの放射線障害(有害事象)が起こったり,あるいは数か月経った後に難治性の放射線障害が起こったりすることもあることから,看護師はこれらの有害事象に対して適切なケアを実施することが求められている.
 本特集では,がん放射線療法に関する基礎知識について概説するとともに,がん放射線療法による有害事象への対応や対策,患者・家族へのセルフケア支援について解説する.

Part1 がん放射線療法とは/出水祐介

Part2 放射線療法を行う患者の看護/藤本美生

Part3 患者に行われている治療を理解するための知識
 ① 照射方法の基礎知識/田代康介
 ② 有害事象を最小限にするための看護師の役割/藤本美生

Part4 疾患ごとのセルフケア支援および有害事象のケア
 ① 頭頸部がん/戎谷明日香
 ② 脳腫瘍・脳転移/日浅友裕
 ③ 食道がん/戎谷明日香
 ④ 肺がん/北川善子
 ⑤ 子宮がん/北川善子
 ⑥ 前立腺がん/藤本美生
 ⑦ 転移性骨腫瘍/日浅友裕


第2特集

幹細胞移植医療の基本知識と実践
編集協力/千葉由美(横浜市立大学大学院医学研究科看護学専攻 先端成人・がん看護学 教授)

 昨今では造血幹細胞や骨髄由来幹細胞など様々な幹細胞を用いた移植医療が数々試みられてきた.幹細胞治療の代表的な対象疾患は白血病であるが,白血病以外の様々な疾患においても,組織や臓器の修復など再生を促進する画期的治療法として効果が期待されている.本特集では,幹細胞移植医療の歴史からはじまり,幹細胞の種類・特徴,幹細胞移植医療の実際,幹細胞移植医療の今後の展望などを,最新情報を取り入れながら解説する.

Part1 幹細胞移植医療の歴史/吉見竜介

Part2 幹細胞の種類と特徴/豊田雅士

Part3 白血病における幹細胞移植医療の実際
 ① 白血病の病態と造血幹細胞移植/松本憲二
 ② 幹細胞移植を受ける白血病患者への看護/千葉由美,古矢尚子

Part4 バージャー病における幹細胞移植医療の実際
 ① バージャー病の病態と幹細胞移植/石上友章
 ② 幹細胞移植を受けるバージャー病患者への看護/千葉由美,森田孝子

Part5 幹細胞移植医療の課題と今後の展望/吉見竜介


連 載


◆PICSの予防と対策
  人工呼吸器離脱/米倉修司

◆がん患者の症状マネジメント
  口内炎・味覚障害/小池万里子

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  脳血管障害患者のエンドオブライフケア/下村晃子

◆Q&A
  血液ガス編/岸邉香住
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
1,320円
第1特集

がん患者の最期のQOLを高める 臨死期の心身の変化とその看護
編集協力/宮下 光令(東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野 教授)
     林 ゑり子(藤沢湘南台病院 がん看護専門看護師)

がんの臨死期には患者の状態が週単位,日単位で変化していく.臨死期ケアを行う看護師は,日に日に変化していく患者の状態を的確にとらえ,その状態に応じたケアを行うことで,QOL を維持・向上させていくことが重要である.本特集では,亡くなる2週間前からを臨死期と定義し,がんの臨死期における心身の変化や発生する症状の知識,アセスメントとケアのポイントを紹介する.

Part1 がん臨死期のQOLを高めるために看護師ができること/伊藤奈央
Part2 がんの臨死期における全身状態の変化と症状,予後予測/佐藤一樹
Part3 がんの臨死期における倫理的問題
 ① 輸液/山本瀬奈
 ② 鎮静/菅野喜久子
 ③ ACP/千葉恵子
Part4 がんの臨死期における症状マネジメント
  ① 痛み/髙橋紀子
 ② 呼吸困難/畑 千秋
 ③ 消化器症状/伊藤由美子
 ④ せん妄/青木美和,荒尾晴惠
Part5 がんの臨死期における日常生活援助/前滝栄子
Part6 死亡直前のケア/春木ひかる
Part7 がんの臨死期における家族ケア/宇野さつき
Part8 死後の処置とグリーフケア
  ① エンゼルケア/山下亮子
 ② グリーフケア/青山真帆



第2特集

在宅看取りを見据えた 終末期がん患者の退院支援
編集協力/広瀬会里(愛知県立大学看護学部 准教授)

がん患者の多くは在宅療養を希望し,入院中の終末期がん患者においても,最期は自宅で過ごしたいと考える方は少なくない.しかし,多くの患者はその希望を叶えられず,病院で最期を迎えている現状がある.本特集では,病棟看護師が在宅での看取りを希望するがん患者・家族の希望を叶える支援ができるようになることをねらいとし,がん終末期における退院支援のポイントや実際を紹介する.

Part1 終末期がん患者の退院支援/広瀬会里
Part2 療養場所選択における患者・家族の意向確認・意思決定支援/森本優子
Part3 がん終末期患者の退院支援の実際/田島ちなみ


連 載

◆PICSの予防と対策
  せん妄対策/古賀雄二・他

◆がん患者の症状マネジメント
  末梢神経障害/田墨惠子

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  糖尿病患者のエンドオブライフケア/馬場敦子

◆Q&A
  血液ガス編/岸邉香住
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
1,320円
第1特集

専門看護分野別 せん妄患者の看護
編集協力/
竹原 歩(兵庫県立大学看護学部 生涯広域健康看護講座 精神看護学 助教,
     兵庫県立姫路循環器病センター 看護部 精神看護専門看護師(非常勤))
宮田 郁(大阪医科大学附属病院 看護部 精神看護専門看護師)

 本特集を企画するにあたり,最近の知見と動向を把握するために,医学中央雑誌で特集名に“せん妄”が入っている論文の検索を行った.その結果,過去5年間で32件の特集がヒットし,様々な分野の医学雑誌,看護雑誌,薬学雑誌で特集が組まれていた.その内容を読んでみると,せん妄の原因や診断,スクリーニング,薬物療法,非薬物療法の枠組みで語られているものがほとんどであった.
 本特集では,前述の枠組みから少し視点を変えて,看護の視点で特集を組みたいと考えた.せん妄が様々な専門看護分野でみられる病態であるからこそ,各分野の看護の専門家に,その看護分野ならではの理論的基盤や臨床的背景,特徴を踏まえて,せん妄患者の看護の基本的な考え方について語っていただくことが今回の企画の趣旨である. 各専門看護分野の視点の違いがみえてくることで,せん妄患者への看護の視点の広がりを期待している.

Part1 看護としてのせん妄ケアを考える/小野博史

Part2 専門看護分野別 せん妄患者看護の考え方
 ① がん看護とせん妄/湯浅幸代子
 ② 精神看護とせん妄/宮田 郁
 ③ 老人看護とせん妄/中筋美子
 ④ 慢性疾患看護とせん妄/仲村直子
 ⑤ クリティカルケア看護とせん妄/高田弥寿子
 ⑥ 感染症看護とせん妄/喜田雅彦
 ⑦ 家族看護とせん妄/井上敦子
 ⑧ 在宅看護とせん妄/田川由香
 ⑨ 看護管理とせん妄/三谷千代子

Part3 せん妄対策を看護の視点でとらえ直す/竹原 歩


第2特集

クリティカルケア領域における身体抑制
編集協力/中野真理子(自治医科大学看護学部 講師)

 これまで身体抑制は患者の安全を守るために行われてきた.しかし,抑制は患者の自由を奪い,不安や恐怖を与えるとともに,様々な身体的・精神的弊害があることから,各医療機関には抑制ゼロを目指す取り組みが求められている.一方で,クリティカルケア領域においては,生命維持のために必要不可欠な医療機器を使用している場合など,やむをえず抑制を行うことも多い現状がある.そのような状況で,多くの看護師はジレンマを抱えながら抑制を実施していると考えられる.
 本特集では,クリティカルケア領域の看護師が不必要な抑制を減らし,抑制が必要な患者に対して適切な看護ができるようになることを目指し,身体抑制の定義やその弊害,必要性の判断,やむをえない場合の看護について解説する.

Part1 クリティカルケア領域における身体抑制の現状と看護実践/中野真理子

Part2 クリティカルケア領域における身体抑制と看護の実際/坂木孝輔


連 載


◆PICSの予防と対策
  鎮痛・鎮静/諸見里 勝

◆がん患者の症状マネジメント
  皮膚粘膜症状(放射線皮膚炎,口腔粘膜炎)/藤本美生

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  がん患者のエンドオブライフケア/天野 薫

◆Q&A
  血液ガス編/矢田理絵
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
特 集


訪問看護におけるリスクマネジメント
療養者・家族・医療者の安全をどう確保するか

 昨今の地域医療推進の動きにより在宅で医療を受ける人々が増加しているなかで,医療処置や看護ケアに関する事故のリスクも高まっている.また,在宅という環境は患者・家族の生活の場であることや患者・家族の有り様も多様化してきていることから医療処置やケア以外にも様々な在宅特有のトラブルが生じることもある.しかし,まだまだ在宅医療における医療安全や安全管理体制について十分に整備されているとは言い難い.在宅での看護を担う訪問看護師にとってこれらのリスクマネジメントを行うことは,療養者や家族へ適切な医療を提供することにつながり,また自分自身の安全を確保することにもつながる.
 そこで本特集では,訪問看護におけるリスクマネジメントの考え方について解説するとともに,実際の医療処置や療養上の世話,そのほかの訪問看護上で起こりうるリスクのマネジメントについて解説する.

総 論
  訪問看護におけるリスクマネジメントの現状と課題
  /後閑容子

第1章
  訪問看護におけるリスクマネジメント
  1.訪問看護におけるリスクの特徴
  /後閑容子
  2.訪問看護に求められるリスクマネジメント
  /後閑容子
  3.事故発生時の対応
  /後閑容子
  4.インシデント・事故報告書の活用方法
  /上道久美子,土屋八千代
  5.訪問看護における法的責任
  /土屋八千代

第2章
  医療機器管理や医療処置におけるリスクマネジメント
  1.呼吸療法
  /其田貴美枝
  2.栄養療法
  /原口道子
  3.輸液療法
  /廣岡佳代
  4.服薬管理
  /渡邊由美

第3章
  療養上の世話におけるリスクマネジメント
  1.転倒・転落
  /鈴木みずえ
  2.誤嚥・窒息・誤飲
  /北 素子,杉山友理
  3.入浴に関する事故
  /北 素子,杉山友理
  4.排泄に関する事故
  /杉山友理,北 素子

第4章
  その他のリスクマネジメント
  1.感染管理
  /前田修子,山下奈津子
  2.医療廃棄物の取り扱い
  /工藤綾子
  3.衛生材料や特定保険医療材料の管理
  /前田修子,山下奈津子
  4.災害時に向けての管理
  /河原宣子
  5.看護師への暴言・暴力,ハラスメント
  /星 智子
  6.高齢者虐待
  /岸 恵美子
  7.自傷・自殺
  /廣川聖子
  8.移動中のトラブル(交通事故など)
  /竹森志穂
  9.盗難・物損・紛失
  /竹森志穂
  10.個人情報管理
  /竹森志穂
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第1特集


失禁関連皮膚障害の予防とケア
編集協力/野島陽子(東京都健康長寿医療センター 看護部コンサルテーション室 看護師長,皮膚・排泄ケア認定看護師)

 失禁は不快感や自尊心の低下を招くとともにスキントラブル(失禁関連皮膚障害;IAD)の原因になり,疼痛やかゆみなどの身体的苦痛も生じさせる.このIAD の発生や重症化を予防するためには,失禁そのものへのアプローチや予防的なスキンケアが重要である.
 本特集では,看護師がIAD の原因を理解し,適切に予防・管理できるようになることを目指し,尿・便失禁をコントロールするための知識やケアのポイント,予防的スキンケア,IAD 発生時の対処について解説する.

Part1 失禁と皮膚障害の関係/丹波光子

Part2 尿失禁のコントロール/野島陽子

Part3 便失禁のコントロール/積 美保子

Part4 おむつの正しい選択と使用の方法/市川由美子

Part5 失禁のある患者の予防的スキンケア/古川純子

Part6 IAD発生時のスキンケア/市川由美子

Part7 症例にみるケアの実際
 ① スキントラブルを予防できた症例/丹波光子
 ② スキントラブルが悪化した症例/野島陽子


第2特集


深部損傷褥瘡(DTI)のケア
編集協力/松田友美(山形大学大学院医学系研究科・医学部看護学科基礎看護学講座 准教授)

 深部損傷褥瘡(deep tissue injury;DTI)は一見軽度の皮膚障害のように見えるが,深部組織に損傷があり,時間経過とともに急激に悪化して皮膚表面に現れる.このことから,DTIは外観からは気づきにくく,重症化してから,もしくは患者が痛みを訴えることで発見されることも多い.
 本特集では,看護師がDTIの早期発見,重症化予防と早期治癒のためのケアができるようになることをねらいとし,DTIの発生機序,アセスメントとケアのポイントについて,最新の知見を踏まえて解説する.

Part1 DTIとは/松田友美,石田陽子

Part2 DTIのアセスメント/阿部理奈,松田友美

Part3 症例にみるDTIのケア/小林由貴子,中山美言


連 載


◆PICSの予防と対策
  早期リハビリテーション/及川真人

◆がん患者の症状マネジメント
  皮膚障害/淺野耕太

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  心不全患者のエンドオブライフケア/仲村直子

◆Q&A
  血液ガス編/矢田理絵
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
1,320円
第1特集

認知症高齢者への食事支援

編集協力/千葉由美(横浜市立大学大学院医学研究科 教授)
     市村久美子(茨城県立医療大学保健医療学部 教授)

 認知症高齢者は症状が進行すると“食事を拒否する”“食べ物を口に含んだまま飲み込まない”“むせる”などの食事に関する行動障害があらわれるが,どのように対処すれば食べてくれるのかがわからず難渋する医療者・介助者も少なくない.食べられない状態が続くことによって低栄養による筋力低下やさらなる摂食嚥下機能低下が生じ,認知症高齢者の予後にも大きな影響を与えてしまう.こうした事態を防ぐためにも,医療者・介助者は認知症高齢者の“食べない・食べられない”理由をアセスメントし対応できることが求められている.
 そこで本特集では,認知症と摂食嚥下障害の特徴について解説するとともに,食に関する行動障害のアセスメントと具体的な支援方法について解説する.

Part1 認知症による摂食嚥下障害の特徴/山田律子

Part2 認知症高齢者の食に関する行動障害のアセスメント
 ① 認知症高齢者の食に関するアセスメントポイント/千葉由美・他
 ② 行動障害の内容別にみた原因と徴候・アセスメント/千葉由美・他

Part3 食事前の環境調整/迫田綾子

Part4 行動障害ごとの認知症高齢者への食事介助の実際/千葉由美・他

Part5 事 例
 ① 脳血管性認知症と高次脳機能障害を合併した老老介護の事例/本村美和,田中久美
 ② レビー小体型認知症の症状と薬剤の見直しが必要であった事例/本村美和,田中久美
 ③ 重度アルツハイマー型認知症の経口摂取継続の可能性をCRPから検討した事例/本村美和・他

Part6 認知症高齢者への胃瘻導入のポイントとケア/山脇正永

Part7 行動障害を有する認知症高齢者への予防的訓練法/本村美和,田中久美


第2特集


認知症がん患者の意思決定支援

編集協力/柏田孝美(三井記念病院 がん看護専門看護師)

 がん治療においては重要な意思決定の場面が何度も訪れるが,認知症をもつ患者の場合,患者の治療に対する理解が不十分で,患者本人の意向や思いをくみ取れないままに治療方針が決定されることも多い.認知症をもつ高齢がん患者の意思を尊重した治療選択や療養場所の決定を行うためには,患者の意思決定能力の査定や多職種での検討,医療倫理コンサルテーションなどを行い,意思決定までのプロセスをていねいに進めていくことが重要である.
 本特集では,認知症がん患者の意思決定支援に必要な知識と支援のポイント,進め方について解説し,事例を用いて支援の実際を紹介する.

Part1 認知症がん患者の意思決定支援:基礎知識,支援のポイントと進め方/中嶋義文

Part2 事例にみる意思決定支援の実際/柏田孝美


連 載


◆PICSの予防と対策
  ICUでの侵襲的な処置やケア/平敷好史

◆がん患者の症状マネジメント
  リンパ浮腫/南口陽子,荒尾晴惠

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  がん患者と非がん疾患患者への緩和ケア技術/武見綾子

◆Q&A
  血液ガス編/髙野 洋
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
1,320円
第1特集


がん患者の痛みのケア

編集協力/小島悦子(日本医療大学保健医療学部看護学科 准教授)

 がん患者の多くは痛みを抱えており,その痛みをコントロールすることは,患者がよりよい生活を送るうえで重要である.がんの痛みは身体的な苦痛のみならず,心理的苦痛や社会的苦痛,スピリチュアルな苦痛が関連し合うトータルペインであり,心理的苦痛などによって痛みが強まり,薬物療法だけでは痛みを取りきれないことも多い.したがって,がん患者の痛みのケアにおいては,まず患者の痛みを全人的な痛みととらえ,患者の訴えを受け止めて,その患者の抱える痛みに対して適切なケアを行うことが必要である.
 本特集では,がんの痛みの原因やメカニズムや,痛みのアセスメントとケアのポイントを解説し,困難事例への対応についても紹介する.

Part1 がんの痛みの原因とメカニズム /小島悦子

Part2 がんの痛みのアセスメント /菊地美香

Part3 がんの痛みのケア
 ①薬物療法/小島悦子
 ②非薬物療法/池見亜也子

Part4 事例にみるケアの実際
 ①骨転移のある患者/菊地美香,小島悦子
 ②在宅療養者/小島悦子,菊地美香
 ③認知症高齢者/吉本 歩
 ④小児/柏木順子



第2特集


がん看護における 補完代替療法のエビデンス

編集協力//神里みどり(沖縄県立看護大学 教授)

 がん看護においては,患者の苦痛を軽減するためにマッサージやアロマテラピーなどの補完代替療法が用いられることがある.また,がん患者やその家族は,治療後の生活が長期化したり,治療の選択肢がなくなったりすることにより,健康食品の利用など様々な補完代替療法に関心をもつことも多い.一部の補完代替療法に関しては,研究によって有効性,安全性がある程度示されているが,多くはエビデンスが少なく,場合によっては悪影響を及ぼすと考えられているものもある.がん看護にかかわる看護師には,これらの補完代替療法の知識をもち,日々の看護に活用するとともに,患者・家族が関心をもっている,またはすでに行っている補完代替療法が安全なものかを判断し,十分な情報提供を行うことが求められる.
 本特集では,がんの苦痛症状の緩和のための補完代替療法のエビデンスについて紹介し,看護師が適切に実践,情報提供を行うための一助となることをねらいとする.

Part1 がん看護に用いられる補完代替療法 /神里みどり

Part2 看護師が行う補完代替療法のエビデンス /宮内貴子

Part3 患者・家族が行う補完代替療法のエビデンス /大野 智


連 載


◆がん患者の症状マネジメント
  呼吸困難/髙尾鮎美

◆PICSの予防と対策
  チームでつなぐPICS対策/中川 遥

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  看護の実践知とエンドオブライフケア/谷本真理子

◆Q&A
  血液ガス編/髙野 洋
  人工呼吸器アラーム対応編/石井宣大
  人工呼吸器グラフィックモニタ編/奥田晃久
1,320円
第1特集


がん化学療法における
分子標的薬の有害事象マネジメント

編集協力/春藤紫乃(がん・感染症センター都立駒込病院 がん化学療法看護認定看護師)

 分子標的薬は近年のがん薬物療法において,様々ながんに対して幅広く用いられている.分子標的薬は薬剤ごとに異なる多様な有害事象が発現し,治療中のQOL 低下や治療継続困難につながる場合もある.分子標的薬によって起こりうる有害事象を理解し予防的な対策をとるとともに,症状発生時のアセスメントとケア,症状に対するセルフケア指導を行い,患者がQOL を低下させずに分子標的薬による治療を続けられるよう支援することは,がん看護にかかわる看護師の重要な役割である.
 本特集では,分子標的薬の作用機序や種類,起こりうる有害事象について概説したうえで,有害事象の予防策と発生時のケア,セルフケア指導のポイントを解説する.

Part1 近年のがん薬物療法における分子標的薬の位置付け/中根 実

Part2 分子標的薬の種類と作用機序/里村藍子,下枝貞彦

Part3 分子標的薬の有害事象/松林麻里子,宮澤真帆

Part4 有害事象マネジメントのポイント
 ① 皮膚障害/春藤紫乃
 ② インフュージョンリアクション/春藤紫乃
 ③ 間質性肺炎/西口旬子
 ④ 血管新生阻害薬の有害事象/富山恵子
 ⑤ 免疫チェックポイント阻害薬の有害事象/泉 佳代子

Part5 外来で治療を受ける患者への支援/春藤紫乃



第2特集


「共有型看護相談モデル」を活用した
がん患者の意思決定支援

編集協力/川崎優子(兵庫県立大学看護学部 准教授)

 がん患者は,がんと診断されたとき,治療方法を選択するとき,転移や再発の告知を受けたときなど,様々な場面で何度も重要な意思決定を行う.看護師には,がん患者とその家族が十分な理解と納得のうえで治療方針や療養の場を選択できるよう支援することが求められている.
 本特集では,まず日本人の意思決定スタイルやがん患者が直面する意思決定の場面など支援に必要な知識と,看護者が意思決定を支援する際のガイドとなる「共有型看護相談モデル」について解説する.そのうえで,がん患者の療養相談の場面における「共有型看護相談モデル」を活用した意思決定支援の実際を紹介する.

Part1 日本におけるがん患者の意思決定支援/川崎優子

Part2 共有型看護相談モデルを用いた意思決定支援の実際/柏田孝美


連 載


◆がん患者の症状マネジメント
  看護モデルで症状をマネジメントするには/荒尾晴惠

◆PICSの予防と対策
  PICSとは/櫻本秀明

◆エンドオブライフケア:実践知が導くケア技術
  エンドオブライフケアにおける看護の実践知の共有に向けて
  :社会の状況と基本的知識/谷本真理子

◆Q&A
  血液ガス編/松木恵里
1,320円
在宅におけるストーマ保有者のトラブルへの対応

編集協力/三木佳子(香川県立保健医療大学 准教授)

 ストーマ保有者は,日常生活を送るなかで,術後しばらくしてから起こる合併症や入院中には生じなかった皮膚障害などのトラブルに遭遇する.在院日数の短縮が求められる昨今では,トラブルはむしろ退院後の日常生活のなかで発生するといっても過言ではない.トラブルに遭遇するとストーマ保有者は困惑し日常生活の制限を余儀なくされる.その人がもつ治療や疾患を含んだ個別的な要因が,トラブルの発生の引き金になっていることもある.しかし,ストーマ装具の改良・開発が進み,バラエティに富む装具が存在する今日では,ストーマ保有者がトラブルと感じた問題に対して,適切なアセスメントとケアにより通常の生活に戻れると考えている.したがって,日常の生活を維持するためには,遭遇したトラブルを適切にアセスメントし,個人に適したケアを展開することが重要となる.
 本特集では,まずPart 1でストーマ周囲のアセスメント方法を解説し,Part 2でストーマ部やストーマ周囲などの条件が原因で生じたトラブルへの対応を,Part 3ではストーマ合併症への対応を記述した.Part 1~Part 3はストーマやストーマ周囲の条件に主軸がある.しかし,ストーマ保有者は,ストーマやストーマ周囲を切りとって生活しているわけではない.ストーマは人格をもって生きている人の身体の一部である.そこで,Part 4に個別的な要因をもつストーマ保有者への対応として,がん化学療法を受けているストーマ保有者や高齢者・認知障害を抱えるストーマ保有者への対応を取り上げた.特に,わが国の人口の3分の1となる高齢者に対する対応では,ホリスティック(全人的)な存在としてのとらえ方を重視した対応について解説した.
 本特集は豊富な経験をもつ皮膚・排泄ケア認定看護師が担当している.皮膚・排泄ケア認定看護師がこれまでケアした実際の症例を提示し,ケアの根拠を解説し,それぞれのケアのポイントを提示している.実際の経験に基づいた記述を,読者が容易に理解でき応用しやすい内容と感じていただけることを期待している.なお,本特集の執筆者は全員,香川県(うどん県)の在住である.読者のなかにはローカルな印象を受ける方もいらっしゃるかもしれないが,うどん県のコシのあるケアが,在宅で暮らすストーマ保有者をケアする看護師のみならず,ストーマ保有者を生活の場に送り出す病棟で働く看護師の方々にも薬味になったと感じていただけると嬉しく思う.

Part1 ストーマ周囲のアセスメント方法/山本由利子

Part2 ストーマ部やストーマ周囲などの条件が原因で生じたトラブルへの対応
 ① ストーマの形状に問題を抱える場合/政田美喜
 ② ストーマ周囲の腹壁の形状に問題を抱える場合/古本祐香理
 ③ 排泄物の性状に問題が生じた場合/山本由利子
 ④ 全身の皮膚疾患を伴う場合/政田美喜

Part3 ストーマ合併症への対応
 ① ストーマ狭窄/松永 希
 ② ストーマ脱出/納田広美
 ③ 傍ストーマヘルニア/近石昌子
 ④ ストーマ静脈瘤/大島由紀江
 ⑤ ス トーマ装具の不適切な管理/中澤尚子

Part4 個別的な要因をもつストーマ保有者への対応
 ① がん化学療法を受けているストーマ保有者への対応/門田千晶
 ② 高齢者・認知障害を抱えるストーマ保有者への対応/三木佳子


第2特集


在宅復帰に向けたストーマ保有者や瘻孔保有者への継続支援
退院支援と地域連携のポイント

編集協力/前川厚子(名古屋大学大学院医学系研究科 教授)

 昨今では入院期間短縮化の動きを受けてストーマ管理における在宅医療の比重が高まっており,在宅
でストーマリハビリテーションを継続していくためにも,退院支援や地域連携は欠かせない.
 そこで本特集では,在宅復帰に向けたストーマ保有者や瘻孔保有者への継続支援として,退院支援と
多職種による地域連携のポイントについて解説する.

Part1 複雑な介護課題をもつストーマ保有者や瘻孔保有者への退院支援/前川厚子,池戸初枝

Part2 ストーマ保有者や瘻孔保有者に対する多職種連携体制の構築とその見直し強化/前川厚子,林 登志雄


連 載


◆皮膚からみる全身疾患(最終回)
  合理性に欠ける皮膚の所見をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践(最終回)
  入院中にショックに陥った患者/松尾佳胤,増山純二

◆がん患者の生活支援(最終回)
  遺伝の悩み/成松 恵

◆ベッドサイドモニタQ&A(最終回)
  BISモニタ/小泉希代子
  人工呼吸器グラフィックモニタ/上岡将之
  EV1000モニタ/大槻勝明
1,320円
第1特集

高次脳機能障害者・家族の生活を見据えたアプローチ

編集協力/髙山 望(北海道科学大学保健医療学部 講師,慢性疾患看護専門看護師)

 高次脳機能障害は,脳血管障害や脳腫瘍,頭部外傷などによって脳が損傷することによって起こり,記憶障害,注意障害,遂行機能障害,社会的行動障害など様々な症状を呈する.これらの症状は退院後に社会復帰してから,または,急性期から回復期に移行してから発見されることも多く,患者本人や介護する家族などの日常生活や,社会復帰に向けたリハビリテーションなどに多大な支障をきたす.この高次脳機能障害に対して看護師は,早期から症状を踏まえたケアや機能維持・回復に向けたリハビリテーションを行うとともに,症状に関する説明を行い障害の受容につなげていくことが求められる.
 本特集では,看護師が高次脳機能障害を理解し適切に対応できるようになることを目指し,高次脳機能障害の基本的な知識と看護師の役割について概説したうえで,症状別の具体的なアプローチの方法とエキスパートの介入事例を紹介する.

Part1 高次脳機能障害とは/大槻美佳

Part2 高次脳機能障害の看護/髙山 望

Part3 症状別アプローチ
 ① 失語症/髙津咲恵子
 ② 半側空間無視/西 依見子
 ③ 記憶障害/片山将宏
 ④ 注意障害/加藤かほり
 ⑤ 遂行機能障害/髙山 望
 ⑥ 社会的行動障害/西村はるよ

Part4 事例にみるアプローチの実際
 成功事例1 記憶障害がある患者への療養指導/片山将宏
 成功事例2 注意障害がある患者への継続外来支援/加藤かほり
 困難事例1 遂行機能障害がある患者への生活能力の向上を目指した支援/髙山 望
 困難事例2 社会的行動障害がある患者への退院後の生活を見据えた支援/西村はるよ


第2特集

脳卒中患者のせん妄対策

編集協力/菅原峰子(共立女子大学看護学部 准教授)

 脳卒中の急性期においては,治療はもちろんのこと,後遺症に対するリハビリテーションを行うことも近年重要視されている.しかし,せん妄の発症によって治療とリハビリテーションが思うように進められないケースも多い.
 本特集では,脳卒中後のせん妄予防,発症時の効果的なケアができるようになることをねらいとし,せん妄リスクアセスメントと予防的なケア,発症時のアセスメントとケアのポイントを紹介する.

Part1 脳卒中患者のせん妄リスクアセスメントと予防的ケア/菅原峰子

Part2 せん妄を発症した脳卒中患者のケア/河端裕美


連 載

◆皮膚からみる全身疾患
  脱毛斑をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  院内心停止になった患者/與賀田 洋,増山純二

◆がん患者の生活支援
  患者会について/天野慎介

◆ベッドサイドモニタQ&A
  BISモニタ/小泉希代子
  人工呼吸器グラフィックモニタ/上岡将之,井能秀雄
  ビジレオモニタ/大槻勝明
エンドオブライフケアにおける意思決定支援
その人らしく生きぬくために医療者ができること

編集/長江弘子

 本特集では,エンドオブライフケアの概念と看護師の役割について概説するとともに,患者と家族のエンドオブライフを支えるために必要となる基礎知識としての意思決定支援について解説します.また,様々な療養の場における意思決定支援を中心としたエンドオブライフケアや,がん患者のみならず老いや様々な病を抱える患者のエンドオブライフケアについて,経験豊富なエキスパートによる実践事例をとおして紹介します.

第1章
  エンドオブライフケアとは
  1.エンドオブライフケアの背景と概念
  /増島麻里子
  2.エンドオブライフケアと“good death”概念
  /高橋在也
  3.日本人における死生観の変容とエンドオブライフケア
  /浅見 洋
  4.アプローチ方法としてのアドバンス・ケア・プランニング
  /御子柴直子
  5.質の高いエンドオブライフケア:看護師の役割
  /長江弘子
  6.エンドオブライフケアとコミュニティ:「つながり」のケアとは何か
  /関谷 昇
  7.エンドオブライフにおける倫理的意思決定―バイオエシックス的観点からの展開について―
  /足立智孝

第2章
  意思決定支援とは
  1.患者中心の意思決定とは:意思決定の方法論とディシジョンエイド
  /中山和弘
  2.適切な情報提供をする力と決める力を育てる:ヘルスリテラシー
  /瀬戸山陽子
  3.病の体験を理解する:健康と病いの語りデータベース
  /射場典子
  4.看護師の意思決定支援:文献にみる現状と課題
   ① 認知症患者の意思決定支援の特徴/岩城典子
   ② 神経疾患患者の意思決定支援の特徴/酒井昌子
   ③ 呼吸器疾患患者の意思決定支援の特徴/蒔田麻友子
   ④ 心不全患者の意思決定支援の特徴/齋藤信也
   ⑤ 慢性腎不全患者の意思決定支援の特徴/冨樫理恵
   ⑥ 高齢がん患者の意思決定支援の特徴/片山陽子
  5.チームで行う意思決定支援:病院組織でどのように合意形成をつくるか
  /池田真理

第3章
  様々な療養の場における意思決定支援を中心としたエンドオブライフケア
  1.病棟におけるエンドオブライフケア
  /坂井志麻
  2.外来におけるエンドオブライフケア
   ① リンパ浮腫外来におけるアドバンス・ケア・プランニング実践/千葉恵子
   ② 術前看護外来/伊藤真理
   ③ 神経内科外来/長谷川智子
  3.救命救急・ICUにおけるエンドオブライフケア
   ① 救急外来(初療)/山崎千草
   ② ICU/小泉雅子
  4.地域で最期まで暮らせるためのエンドオブライフケア
   ① 地域包括支援センターでの相談支援における意思表明支援の重要性
     :要介護・要支援の一人暮らしを例にして/清水直美
   ② 在宅支援診療所での医療連携を軸とした多職種協働/小森栄作
   ③ 地域での暮らしと看取りとネットワークづくり―看取りの文化醸成を目指して―/川添恵理子

第4章
  老いや様々な病を抱えた人々のエンドオブライフケア
  1.高齢がん患者のエンドオブライフケア
  /小池愛弓
  2.心不全患者のエンドオブライフケア
  /藤田 愛
  3.腎疾患患者のエンドオブライフケア
  /仲村直子
  4.呼吸器疾患患者のエンドオブライフケア
  /竹川幸恵
  5.ALS患者のエンドオブライフケア
  /渡邉賢治
  6.血管性認知症患者のエンドオブライフケア
  /原沢のぞみ
●その他
1,320円
第1特集


救急領域における感染症看護

編集協力/三橋睦子(久留米大学医学部看護学科 教授)

 救急医療の現場は,患者の体液への曝露や針刺しなどの事故が起こりやすく,患者情報が乏しいままに対応しなければならないため,職業感染や感染拡大のリスクが高い.そのため,救急領域の看護師が感染症に関する知識をもち,適切な対策をとることは非常に重要である.
 本特集では,救急領域における感染症看護に必要な知識について紹介するとともに,トリアージや処置時における感染予防,感染症治療やアウトブレイク時の看護のポイントについて解説する.

Part1 救急領域における感染症看護の基本/三橋睦子

Part2 救急領域でよくみられる感染症/高須 修

Part3 救急領域における感染予防
 ① 物品や環境の整備/三浦美穂
 ② トリアージ時の感染対策/山下智雅
 ③ 処置時の感染対策/岡﨑敦子
 ④ 事例紹介:耐性菌対策/崎浜智子

Part4 救急領域における感染症治療に伴う看護
 ① 感染症の評価と対応(BSI,SSI)/山中直子
 ② 感染症の評価と対応(VAP,CAUTI)/吉本幸代
 ③ 感染巣の処置(ドレナージ,デブリードマン)/海田真治子
 ④ 抗菌薬適正使用のポイントと耐性菌/酒井義朗
 ⑤ 事例紹介:緊急手術後にSSIを合併した患者/伊藤恭子

Part5 救急領域におけるアウトブレイク時の看護
 ① 救急領域におけるサーベイランス/牧本清子
 ② 隔離・コホート隔離における看護/美島路恵


第2特集


看護師も知っておきたい 国際感染症

執筆/堀 成美(国立国際医療研究センター 感染症対策専門職(看護師))

 近年,デング熱やジカ熱,エボラ出血熱やMERSなどの感染症が国際的に猛威を振るっており,TVなどのメディアで頻繁に取り上げられている.昨今では日本人の海外渡航や海外からの旅行者は珍しくなく,日本の一般病院においてもこれらの感染症と遭遇する可能性がある.このような状況で医療者は,国際感染症に関する正しい知識,最新の流行情報に基づき,患者来院時に迅速に対応できるよう準備しておく必要がある.
 そこで本特集では,国際感染症に対する介入とそのタイミングや,感染拡大の予防,患者・家族のプライバシーへの配慮など,看護師が知っておくべき国際感染症への対策やその工夫を紹介する.


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  下腿の紫斑をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  突然のめまいを訴える入院患者/山根太地,増山純二

◆がん患者の生活支援
  お金の問題/就労の問題/賢見卓也

◆ベッドサイドモニタQ&A
  BISモニタ/小泉希代子
  人工呼吸器グラフィックモニタ/上岡将之,小原祐介
  ビジレオモニタ/大槻勝明
1,320円
第1特集

最期まで食べることを支える
終末期患者への食支援

編集協力/野原幹司(大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学教室 准教授)

 終末期患者の摂食嚥下障害の多くは改善が困難であり,機能改善を目指したアプローチが奏功せずに経口摂取を断念するケースもよくみられる.しかし,機能改善が難しくても,残された機能を引き出し,安全に食事を摂取できるよう支援することで,一日でも長く経口摂取を継続できたり,最期に一口だけでも摂取できたりする場合もある.こうして最期まで口から食べられることは,患者・家族にとって大きな意味をもつ.
 終末期患者が最期まで経口摂取を続ける,または最期に一口だけでも食べることを支援するために,看護師には,医師や歯科医師,歯科衛生士,言語聴覚士などと連携しながら,患者・家族の思いを聞くこと,残存機能や患者の痛み,誤嚥のリスクなどをアセスメントすること,適切な口腔ケアにより食べられる口を保つこと,安全においしく食べられるよう食事環境を調整することなどが求められる.
 本特集では,患者が最期まで食べる楽しみを保つための食支援の考え方,必要なアセスメントと支援の方法について紹介する.

Part1 終末期患者の摂食嚥下リハビリテーション:食支援の考え方/野原幹司

Part2 食支援における多職種連携と看護師の役割/中村悦子

Part3 終末期の食支援におけるアセスメント
 ① 摂食嚥下機能のアセスメント/田中信和
 ② 食欲不振のアセスメント/渡辺克哉・他

Part4 終末期における食支援のポイント
 ① 口腔ケア/金子信子
 ② 痛み,消化器症状/山口高秀
 ③ 食支援/牧野日和
 ④ 環境調整/房 晴美
 ⑤ 胃ろう,水分管理/西山順博,小山茂樹

Part5 それぞれのステージにおける摂食嚥下リハビリテーションとは/小谷泰子


第2特集


栄養管理における地域連携

編集協力/柴﨑美紀(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 在宅看護学 講師)

 低栄養に陥っている,またはリスクの高い患者は,病院のみならず,在宅や介護施設においても多くみられる.そのような状況において,病院や訪問看護ステーション,地域の診療所や歯科医院などが施設を超えて連携し,地域全体で栄養管理に取り組んでいくことが求められている.
 本特集では,栄養管理における地域連携の実際とそのなかでの看護師の役割について紹介する.

Part1 栄養管理における地域連携と看護師の役割/柴﨑美紀

Part2 病院看護師の取り組み/相田(中西)未帆子

Part3 訪問看護師の取り組み/阿蒜ひろ子


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  爪の異常をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  入院中に吐血した患者/角 順子,増山純二

◆がん患者の生活支援
  がん手術後(リンパ浮腫)/井沢知子

◆ベッドサイドモニタQ&A
  ICPモニタ/井川洋子
  人工呼吸器グラフィックモニタ/上岡将之,栁瀬洋一
  ビジレオモニタ/大槻勝明
1,320円
第1特集


在宅療養支援における褥瘡予防・管理の知識と実践

編集協力/前川厚子(名古屋大学大学院医学系研究科 看護学専攻 教授)

 現在,医療提供の場は入院医療中心から外来や在宅,施設へとシフトし,その移行スピードも速まっている.病院における褥瘡管理においてはチーム医療の成果があがったが,地域在宅療養支援でも切れ目のないケアの流れづくりのなかで,多職種による『ケアの質保障』への取り組みが重視されている.褥瘡管理の原則は圧迫・ずれに対する対応,スキンケア,栄養管理,褥瘡評価に応じた処置などを行うことであり,療養の場が変わってもケアする人が変わっても手を抜いてはならない.特に,在宅療養の場は訪問看護利用者とその家族にとって大切な生活の場であることを忘れてはならず,当事者の希望と意向に沿ったアプローチが不可欠である.また,褥瘡発生の引き金となる要因を見極め,個別状況に応じたケアを展開することが求められている.さらに在宅で円滑に褥瘡ケアを展開するためには,専門性をもった様々なクロスオーバーチームの協働や地域連携も欠かせない.
 そこで本特集では,在宅の視点を踏まえた褥瘡予防・管理について概説するとともに,在宅でスムーズな褥瘡ケアを展開するうえで欠かせない地域連携と多職種コラボレーションの実際についても解説する.
 最近は「褥瘡予防が可能」と認識され,人が介在したときに生じる力による外傷:Pressure Injury を防ぐアクションプランが提唱され,用語も改められつつある.さらに褥瘡は高齢者ケアと臨床における質の指標:Quality Indicator として着目されている.このようなとらえ方で病院と地域在宅医療圏で褥瘡コントロールを進める地域づくりの視点をもち,在宅で療養者と家族介護者が実現可能なケアを実施する計画を立て,ケア全体にかかわる医療・介護・福祉のクロスオーバーチームメンバーが効率的に機能を発揮でき,良好なアウトカムを得られるように事業展開することが重要となっている実情をご理解いただきたい.

Part1 在宅における褥瘡ケアの考え方/塚田邦夫

Part2 褥瘡保有者を円滑に在宅ケアへ移行させるためのポイント/池戸初枝,前川厚子

Part3 在宅における褥瘡のリスクアセスメント/近藤佳子,村井満美子,前川厚子

Part4 在宅における褥瘡の予防・管理
 ① 圧迫・ずれへの対応/堀田由浩
 ② スキンケアと排泄管理/中村千香子,清政一二三,前川厚子
 ③ 栄養管理と評価/松田勝寛,大西山大
 ④ オーラルマネジメント/板倉康夫,岩田敦子,前川厚子
 ⑤ 看護リハビリテーション:関節拘縮予防と自立の支援/林 佳永,下元佳子

Part5 褥瘡の評価とケア/村井満美子,近藤佳子,前川厚子

Part6 在宅褥瘡ケアにおける連携
 ① 多職種チームによるかかわりとチームマネジメント/佐藤アイ子,保利美也子,前川厚子
 ② 地域・施設連携で在宅褥瘡管理システムを運用する価値創出を目指そう/前川厚子,林 登志雄


第2特集


看護師の特定行為;創傷管理関連
手順書に基づく指示・実践・報告

執筆/日野岡蘭子(旭川医科大学病院 皮膚・排泄ケア認定看護師)
   丹波光子(杏林大学医学部付属病院 皮膚・排泄ケア認定看護師)

 2015年10月より『看護師の特定行為に係る研修制度』が施行され,指定研修機関における研修を修了した看護師は,手順書に定められた診療の補助の内容を実施することが可能となった.来る2025年問題に向けてさらなる医療の充実を図っていくうえで,今後,研修を修了した看護師の活躍が期待される.一方で,本制度はまだ広く認知されているとは言い難く,具体的にどのような手順で行為が進み,どのように現場で力を発揮していくのかイメージがつかない医療者・管理者も少なくないのではないだろうか.
 そこで本特集では,21ある特定行為区分のうちの『創傷管理関連』に焦点を当て,実際に指定研修機関における研修を修了したエキスパートによる特定行為の実際について解説する.

写真資料

Part1 褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去/日野岡蘭子

Part2 創傷に対する陰圧閉鎖療法/丹波光子


連 載


◆皮膚からみる全身疾患
  結節性紅斑をみたら/金児玉青

◆看護師のためのファーストエイド実践
  病棟を歩いていて突然失神発作を起こす患者/草場賢太郎,増山純二

◆がん患者の生活支援
  ACP(アドバンスド・ケア・プランニング)
  :これからの療養の場のことを話し合う/林 ゑり子

◆ベッドサイドモニタQ&A
  ICPモニタ/井川洋子
  人工呼吸器グラフィックモニタ/上岡将之
  スワン-ガンツカテーテル/大槻勝明

看護技術の内容

新人看護師からプリセプターまでの看護師の知りたい,学びたいに応える実践マガジン
単なるHow toにとどまらず,最新の文献やガイドラインをもとに看護の根拠と実践をお届けしています.さらには,より実践に役立つ情報をビジュアル的にも見やすく,わかりやすい本誌は臨床現場で従事する看護師必携の一冊です.

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