週刊金曜日 発売日・バックナンバー

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509円
■対談 早野透 宮台真司
2005年総選挙をどう読む
小泉流“非情”政治 なぜ支持率が高いのか
今回の郵政民営化法案否決による衆議院解散は、かつての自民党では考えられないものであろう。
また小泉純一郎首相は反対派の公認を取り消すだけでなく、反対派候補に「刺客」まで送りこみ、世間を驚かした。
今回の選挙をどう考えるか、政治に詳しい『朝日新聞』コラムニストの早野氏と社会学者である宮台氏に緊急対談してもらった。

小泉型の弱肉強食社会はこの国に似合わない(北村 肇)


■看板つけかえで終わった道路公団改革が示す
“民営化真理教”小泉首相のウソ八百(横田 一)
道路公団民営化は小泉純一郎首相の政治ショーに終わった。
総選挙の踏み絵に祭り上げられた郵政民営化問題も同じ結末に向かっている。


■辺見庸――死、記憶、時間、恥辱、想像力の彼方へ
いま、「永遠の不服従」とは何か


■炸裂する「静かな時限爆弾」アスベスト(粟野 仁雄)
高度経済成長時代、馬車馬のように働いた人が今、ばたばたと倒れる。潜伏期間30~40年。
発症後5年の生存率は3・7%という悪性のがん、中皮腫。
牙を剥きだしたアスベストの危険を、業界も国も、はるか昔から熟知していた。

20年前から鳴り続いていた警鐘
横須賀石綿じん肺訴訟の軌跡(広田 研二)
クボタがアスベスト被害者数を発表したことで、にわかに注目を集める石綿じん肺だが、すでに20年前からその因果関係を主張し、救済を訴える裁判が闘われていた。
あらためて当事者たちの歩みを辿ってみた。

“静かな時限爆弾”
暮らしに潜むアスベスト(水原 博子)
アスベストによる健康被害が問題になっています。
耐火性に優れたアスベストは、身の回りの多くのものに使われました。
現在、もっとも多く使われているのは建材。
労働災害だけでなく、家庭内でアスベストに被曝する可能性もあるのです。


509円
■敗戦60年特集

「この国のゆくえ」

■最悪の道を防ぐには“健全な保守”に期待(姜尚中)
突然の解散劇で政情が騒然とするなか、暦は戦後60年の「8・15」を告げる。侵略への真摯な反省と戦後の原点である平和憲法の理念がかみしめられるべきこの期間、時代は猛々しい改憲勢力と排外主義的ナショナリズムの攻勢を告げ、近隣諸国は首相の靖国参拝に警戒の眼差しを隠さない。「この国のゆくえ」を決しかねない可能性をはらんだ今夏、戦後60年の過去と未来を問う。

■伝統的欠陥と新しい堕落(斎藤貴男・佐高信・辻井喬)
企業エゴが跋扈し始めた95年
産業を支えたモラルの崩壊
経済力・軍事力に頼らない外交を

■憧れから従属に変わったいびつなる関係(國弘正雄・袖井林二郎・筑紫哲也)
恐るべき米国の暴力体質
思考停止の対米外交
三木と中曽根の大きな違い

■靖国、戦争責任、そして真の歴史認識へ(天野恵一・辻子実・吉田裕)
東京裁判の負の遺産
靖国という虚構の存在
危険な国立追悼施設構想
509円
■宮司は電通OB、崇敬奉賛会にはトヨタ会長……
靖国神社が目指す天皇参拝(本誌編集部)
今年も、8月15日に小泉純一郎首相が靖国神社を参拝するか否かに世間の視線が注がれている。
だが、神社や崇敬者の悲願が現天皇の参拝であることを忘れてはいけない。


■ドイツから見た
小泉首相の「靖国参拝」
極右政治家たちの歴史認識の敗北(梶村 太一郎)
「英霊を参拝して何が悪い」。そう言いきる小泉首相には、日本がアジアに向けて行なった
「平和に対する罪」「対中国侵略戦争遂行の罪」への歴史認識が決定的に欠落している。
A級戦犯に対する追悼は、ドイツのネオナチスがヒトラーらを崇拝するのと全く同じだ。


■佐高信編集委員インタビュー
鈴木宗男元衆議院議員が斬る
靖国・教科書問題、日朝交渉の裏事情、政界再編成のゆくえ
小泉“無能”外交で日本は世界の孤児となる
靖国や教科書問題など問題が噴出する小泉外交の裏になにがあるのか。
そもそも:ムネオ疑惑"とはなんだったのか――佐高信・本誌編集委員が、外務省のドンと呼ばれた鈴木宗男・元衆議院議員に2時間にわたって問い質した。


■税調増税案を徹底検証(下)
国民の生活は崩壊する(浦野 広明)
先週に引き続き、政府税制調査会(税調)発表の「個人所得課税に関する論点整理」を解説します。
税の無駄遣いや予算配分の見直しなどには目もくれず、とにかく取れるところから徹底して取るという内容です。
こんな案が実現したら、私たちの生活は間違いなく破綻します。


■イラク・サマワ緊急現地報告
自衛隊に厳しい視線(写真・文 綿井 健陽)
自衛隊に対する「期待」や「幻想」はすでになくなった。
イラク南部サマワの住民たちは、自衛隊が「電気・水・仕事」の問題を根本的に解決しないことを感じ始めている。


509円
■特集 2005年 教育が危ない
財界に引きずられる教育基本法(斎藤 貴男)
財界は昨年から矢継ぎ早に教育「改革」の提言を出している。
「ゆとり教育」の見直し、「学力テスト」の全国実施、教育
基本法の「改正」、中部財界出資の中高一貫校の設立……。
財界は一体どのような人材を育てようとしているのか。

教育基本法「改正」と永田町(森中 八平)
憲法の理念を支える「教育の憲法」として、戦後の民主主義教育
のバックボーンとなってきた教育基本法「改正」が、改憲論と
ともに急浮上している。政党間や派閥間で、論点の落としどころ
が模索されているが、それは教育百年の大計とはほど遠い政治
駆け引きである。


■税調増税案を徹底検証(上)
庶民直撃の大増税だ!!(浦野 広明)
政府税制調査会(一橋大学名誉教授・石弘光会長)が6月21日に
発表した「個人所得課税に関する論点整理」について、そのとん
でもない中身を検証します。
このまま黙っていたら、未来に待つのは大増税時代です。


■子どもへの予防接種 迷わないために(毛利 子来)
日本脳炎のワクチンと、神経障害などが出る急性散在性脳脊髄炎
(ADEM)発症の因果関係を確認し、厚労省が日本脳炎ワクチンの
予防接種勧奨を差し控えるよう勧告を出したのは今年5月末。
DPT3種混合ワクチンでの死亡例も公表された。
予防接種の必要性はどう判断すればいい?


■辺見庸 いま「永遠の不服従」とは何か 第4回
――死、記憶、時間、恥辱、想像力の彼方へ


509円
特集
2005年 教科書が危ない
「つくる会」教科書、栃木で採択
自民党・「つくる会」の画策ここまで(俵 義文)
全国の中学校で来春から使われる教科書の採択が始まっている。前回(2001年)
には初登場しながら惨敗した「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版
教科書陣営は、手段を選ばない周到な準備を重ねて今回の採択に臨んだ。
自民党と強く連携する「つくる会」・フジ・産経グループの異常な行動を報告する。


追及スクープ
NHKの聖域、報道局を包む深い闇
裏金疑惑の追及者に「暴力団関係者」がかけた圧力(丸山 昇/高山 数生)
NHKの広報に手紙を出すと、「暴力団関係者」から電話がかかってきた――
NHKは関知していないというが、事実はどうなのか。


希望なき郵政民営化
郵便局員の悲鳴が聞こえる!(平舘 英明)
郵政民営化が、最大の政治的争点になっている。
だが、民営化はバラ色なのか。職員たちは、厳しい労務管理によって、過酷な職場
環境におかれている。
労働者を締めつけて、利用者本位のサービスが提供できるのか。
郵政の労務管理の実態を報告する。


北海道・箕輪訴訟を中心に
イラク派兵違憲訴訟の現在(田中 伸尚)
イラクは依然、戦闘地である。
その地への自衛隊の派兵差し止め(撤退)を求める違憲訴訟は全国11の裁判所に広がり、
原告数は5500人を超えた。

判断を迫られた司法には従来の九条裁判とは比較にならない責任と覚悟が求められている。
最も早く訴訟を起こした元自民党国会議員・箕輪登さんの訴訟とその周辺の〈現在〉を報告する。


509円
■本当は恐ろしい「侵略神社」を知るために
靖国をめぐる俗論を撃つ(辻子 実)
8月15日を前にして、右派陣営から首相による靖国神社参拝要求が声高に
聞こえてくる。
他方で彼らは、中国やアジア諸国の批判を「内政干渉」などと攻撃している。
だがその言い分を一皮剥くと、あまりに曲解や意図的な事実誤認が目立つ。
その批判を通して、戦前は軍が管理していた、今も残る軍国主義イデオロギー
装置の虚構を問う。

信仰心薄い“靖国議員”の新聞が書かない実態(田中 みのる)


■警察問題に詳しい山下幸夫弁護士に聞く
現代の治安維持法・共謀罪
廃案にしなければ暗黒時代に逆戻り
7月12日、共謀罪が本格審議入りとなった。何もしなくとも2人以上で話し
合えば処罰される前代未聞のこの悪法は、誰が何のために必要としているのか。
その背後には、戦時体制確立を狙う政府の黒い意図がうごめいている。


■スクープ「33年目の内部告発」の破壊力
浜岡原発は東海地震に耐えられない!?(明石 昇二郎)
相次ぐ内部告発や過去の報道――それらを組み合わせると、中部電力浜岡原発
(静岡県御前崎市)の真の危険性が浮かび上がった。


■辺見庸
いま「永遠の不服従」とは何か 第2回
――死、記憶、時間、恥辱、想像力の彼方へ


509円
■イラク派兵 孤立する日本
ルポ 新生イラク軍密着
「テロとの戦い」に見えない勝利(坂本 卓)
イラクで米軍と戦う武装勢力とは、どのような人々か。
米軍が後押しするイラク軍は、どこまで戦闘力があるのか。
知られざる戦況をイラク北部から報告し、「反テロ戦争」という名の
米国の侵略にどこまでも従属しようとする日本の愚を警告する。

暴かれた「ウソの戦争」と
増大するイラク撤兵の声
ブッシュを追いつめる「ダウニング・ストリート・メモ」(成澤 宗男)
英紙が暴露した、「ダウニング・ストリート・メモ」には、イラク戦争を
起こした米英首脳の名目がウソであることが雄弁に示されていた。
このウソに同調して戦争を支持し、自衛隊まで派兵した小泉内閣の罪は重い。


■辺見庸
――死、記憶、時間、恥辱、想像力の彼方へ 第1回
いま「永遠の不服従」とは何か


■講演抄録 加藤紘一×小森陽一×佐高信
「憲法を潰すものは誰だ!」~北東アジアと安全保障~
日米安保条約に対する反対運動がピークに達していた1960年6月15日。
国会構内の抗議集会に機動隊が突入し、東京大学文学部の学生だった樺美智子
さんが命を落とした。
当時、東大生として日米安保条約に「反対」していた加藤紘一氏が、45年後の
6月15日、「憲法行脚の会」主催の集会で小森陽一、佐高信両氏と、憲法と安全
保障について語った。

加藤紘一氏 講演 「この国探し」の議論から始めるべき


■大メディアの正体 第二部5 テレビ東京
あふれるテレビショッピングの罪(本誌取材班)
テレビ東京の系列局は全国で5局と他の在京キー局と比べて最も少ない。
その背景となった独特の社史と、“弱点” を探る。


509円
■警察・公安の闇
 対談 公安に監視される警察官たち(大河原 宗平・仙波 敏郎)
 それでも私たちは組織の腐敗と闘う

全警察にはびこる、裏金という犯罪行為。
これに勇敢にも抗議した2人の警察官に対し、組織は何をしたのか。
正義の声をいかなる手口を使っても抹殺しようとする卑劣な実態を
当事者の証言で暴露し、巨悪の本質に迫る。

私を懲戒にした組織の卑劣(大宅 武彦)
ヤラセだった「拳銃摘発」

おとり捜査に見る腐敗の構造(市木 春秋)
北海道警が起こした犯罪デッチ上げ事件

北海道警の現職警部が、拳銃所持や覚醒剤密売に手を染めていた
「稲葉事件」。この事件の背後から、拳銃摘発の件数を稼ごうと、
「おとり捜査」に走る警察の体質が浮かび上がった。しかも、
拳銃摘発に重点を置いた結果泳がせ捜査に失敗し、129キロの
覚醒剤が闇社会に流出した疑惑も浮かんでいる。

私がやったスパイ獲得の手口
元公安警察官の独白(真田 左近)


■バッグに入れていても情報が盗まれる?――渦中の男性が手口を語る
 スキミング犯罪の恐怖と防ぎ方(平野 宗彰)

自分のまったく知らないところでクレジットカードが使われる事件が
相次いでいる。
米国で起きた情報流出事件では、日本国内の不正使用総額が6月23日
までに約1億3000万円を超えた。これは情報処理会社の不手際が原因だが、
このほかに情報を個別に読みとるスキミングという手法がある。
その渦中でうごめく男性に話を聞く事ができた。


■大物国税OBの影もちらつく
 竹中郵政大臣に「広報チラシ」疑惑(横田 一)


■痛憤の現場を歩く(36) 沖縄篇(2)
「辺野古に基地はつくらせない」(上)
 海上で作業中止を求め 24時間ピケ態勢が続く(鎌田 慧)

名護市辺野古に、普天間から基地を移設する計画がもちあがったのは6年前。
“ジュゴンの住む海を壊すな”“もう沖縄に基地はいらない”と、反対する
人たちは、海上の作業用櫓を占拠して、今日も交渉を続けている。

509円
■日韓国交正常化40周年
週刊誌協力企画でアンケート
ふたつの国の現実 沈黙しない20人に学ぶ
 2005年は日本にとっては「敗戦」、韓国にとっては「解放」60年。
また1965年6月22日の日韓基本条約調印、つまり日韓国交正常化から40年という
意味深い年である。2002年にはサッカーワールドカップ共同開催、
突如もたらされた「ヨン様」を始めとする韓流ブームによって、
日韓の距離は縮まったと多くの市民が思ったことだろう。
 しかし、竹島(独島)領土問題、「つくる会」教科書をめぐる歴史教科書検定や
「靖国」問題などにより、関係は悪化し振り出しに戻るかのようである。
なぜ、次々と日韓問題が再燃するのだろう。解決する方法はないのだろうか。
 そこで、かねてから記者同士の交流があり、日韓について問題意識を共有しうる
韓国『時事ジャーナル』と協力して企画を立ち上げることになった。
穏健派、強硬派問わず日韓関係について代表的な意見を持つ日韓のジャーナリスト、
政治家、学者など、両国編集部がそれぞれ10人、計20人を人選し、
アンケート調査を実施した。日本と韓国は近くて遠い国のままなのか。
両国の現在と未来について学ぶきっかけとなれば幸いである。


■靖国問題
行くか行かないか 日本の岐路となる小泉の選択(山内 大輔)
小泉首相の靖国神社参拝問題はいまや、日中・日韓外交の
「支障」というレベルを超え、大きな国際問題になってしまった。
この危機をどうのりこえるのか。
いま、まさに日本は大きな選択をせまられる岐路に立っている。


■「韓国の若者は本を読めない」
「盧武鉉大統領も金正日のように独裁的な立場を欲している」……
『週刊新潮』連載コラム執筆者
櫻井よしこさん、取材して書いていますか(青木 理)
『週刊新潮』の人気連載コラム「日本ルネッサンス」が“暴走”ぎみだ。
執筆しているのは、保守論壇に強い影響力を持つことで知られている櫻井よしこ氏。
このところ中国や韓国問題に力を入れているが、
内容はタカ派色に彩られ、明らかな事実誤認も多い。


■安保理常任理事国入りのワナ
米国が狙う「法の支配」破壊と日本の参戦(成澤 宗男)
政府・外務省は見通し不明ながら、依然国連の安保理常任理事国入りを諦めていない。
だが、何の主体性もなく米国に尻尾を振るだけの日本が、
安保理で何をしたいのかはっきりしていない。
かりに実現しても、米国の傭兵に使われるだけだろう。
509円
■石原慎太郎氏を追及できない出版社の弱味

都政大混乱の元凶は、働かない知事と恐怖政治の副知事(本誌取材班)
石原慎太郎都知事が都政を丸投げしていた“側近中の側近”濱渦武生
副知事が、ついに都政を追われることになった。だが副知事を追及して
いた都議会自民党は、「石原人気は都議選に欠かせない」とばかりに、
さっさと矛を収めた。
有名人スキャンダルに血道をあげる出版社系週刊誌もなぜか音無しだ。


■阪急電鉄にもあった! 日勤教育
追いつめられる運転士たち(東原 昭彦)
4月25日のJR福知山線脱線事故で明らかになった、運転士への日勤教育。
しかしこれはJRに限ったことではない。
関西私鉄の雄、阪急電鉄でも、オーバーランをした運転士に対し、JR西
日本同様の日勤教育が行なわれていたのだ。


■敗戦60年 沖縄
アレルギー薄れ 存在感増す自衛隊(阿部 岳)
「鉄の暴風」と形容された沖縄戦終結から60年。
沖縄では、住民を虐殺した日本軍の流れをくむ自衛隊に対して厳しい
眼差しが注がれてきた。だが、ここ数年、そんな意識が急変しつつある。

「戦時下」の金武 安全求め闘う住民(鈴木 実)


■敗戦60年 ドイツ
心に刻む歴史の通過点
「民主主義の日」(敗戦記念日)のベルリンからの報告(梶村 太一郎)
ドイツ敗戦60年の5月8日の2日後に正式除幕された「ホロコースト記念碑」は、
「犯罪の歴史」を国家の最高意思決定機関が告白し、国民が心に刻む誠実な対処
の証である。
しかもそれを通過点とし、「歴史の克服」へさらに歩みを進める意思を表現した
ドイツを首都ベルリンから報告する。


■大メディアの正体 第二部(4)
テレビ朝日
モラルに疑問符がつく『朝日新聞』の植民地(本誌取材班)
6月下旬、テレビ朝日の新社長に就任するのは、またしても『朝日新聞』出身者だった。
新聞人がトップに座り続けることの弊害はないのだろうか。

509円
■ベトナム戦争から30年

米軍がベトナムでまき散らした大罪(写真と文 石川文洋)
アメリカの仕掛けた侵略戦争への勝利から30年。
経済発展著しいベトナムだが、今なお米軍が撒いた「枯れ葉剤」
の影響と見られる症状に苦しむ家族が後を絶たない。南ベトナム
解放記念式典にあわせ4月下旬から5月上旬にかけて現地を取材
した筆者が最新事情を報告する。

38年前のゲリラ拠点へ感傷旅行(本多 勝一)
米国がベトナム戦争に本格介入してから3年後の1967年、筆者は
解放戦線の潜入取材に成功し、世界に衝撃を与えた。そのときの
ゲリラ拠点を再訪した。


■大メディアの正体 第2部(3)

TBS
本業不振を埋めようと力を注ぐ不動産業の成否(本誌取材班)
視聴率が落ち、かつての栄光を失ったTBSは、豊富な不動産を背景
に赤坂再開発に乗りだした。
不動産業は“起死回生”の手段となるか。


■EUはフランスの「ノン」で死ぬのか

オコンを喜ばせた左派の「役割」(成澤 宗男)
フランスで5月29日に行なわれた欧州連合(EU)憲法の批准をめぐる
国民投票で反対派が勝利し、さらにオランダでの否決も引き起こした。
この結果、EUは一挙に混迷の度を深めている。
何がこのような事態を生んだのか。


■愛知万博開催中の瀬戸市で大量の放射性物質

産廃「グランドキャニオン」(前田 栄作)
愛・地球博という環境をテーマにした万博が開催されている愛知県。
だが、その会場の1つがある瀬戸市には、深刻な環境問題が浮上している。

509円
■ヤミ金¥サラ金特集 第10弾
編集協力費5000万円
朝日新聞が武富士に屈した日(三宅 勝久)
サラ金大手の武富士から「編集協力費」として5000万円を受け取っていた朝日新聞社。
週刊誌で暴露されると武富士に謝罪して返金、内部処分を行なった。
「報道に影響はない」としながら今も武富士から広告費をもらい続けているが……。
まずは武富士とメディアの問題から取りあげる。

第三者・時効債権・振り分け
弱みに付け入る武富士商法(三宅 勝久)
武富士のテレビコマーシャルが解禁になった。
だからといって過去を反省したわけでも、大メディアが被害を報道するようになったわけでもない。
本誌ではこれからも、被害の実態を報告していく。
今回は、家族関係を巧みに利用した手口などを暴く。

フリーライター座談会
不当提訴は言論弾圧だ
広田 研二
三宅 勝久
横田 一
北村編集長(司会)
武富士をはじめ、裁判によってフリーのジャーナリストを言論弾圧するということが最近、目立っている。
これを見逃していては調査報道などますますできなくなると、不当提訴と闘った当事者たちが語り合った。


■修正申告捏造
国税局「リョウチョウ」が生んだ冤罪(平田 剛士)
正直に税金を納めてきた個人経営者が、自宅に突然やってきた国税局調査官たちに何日間も「調査」された挙げ句、身に覚えのない脱税容疑を被せられ、莫大な罰金を科された。
2年後、国税不服審判所は“冤罪”と認めて罰金取り消しを決めたが、本人に謝罪もなければ、冤罪の事実を公表もしていない。


■談合疑惑 ワースト1は島根県
“青木幹雄王国”でも橋梁談合か(横田 一)
談合は必要悪――。
そう言ってはばからない建設業者は少なくない。
だが、談合は血税の無駄遣いである。
本誌で繰り返し報じてきた島根県の談合疑惑に捜査のメスはいつ入るのか。


■わたしと憲法シリーズ5 大橋巨泉
左翼のほうがカッコイイじゃない
509円
■大メディアの正体 第2部(2)

日本テレビ
【スクープ】
持ち株問題で“浮上”した大株主、武富士(本誌取材班)
値上がり確実の未公開株、しかも数々の問題が指摘されている消費者金融
「武富士」の未公開株が、武富士から日本テレビの間部耕苹社長(当時、専務)
に渡されていた。
しかも、武富士は日本テレビの大株主になっていることも明らかになった。


■検証 JR脱線転覆事故から1カ月

乗客より組織と上司優先の職場の起こした悲劇(粟野 仁雄)
「貧すれば鈍する」ではない。「富んで、なお鈍する」。
地域共存を拒否した「独り勝ち」狙い。
組織内の上層部しか見えない皮膚感覚なき無機質社員……。
戦後鉄道事故史上四番目の死者を出した大惨事は、日本社会の縮図だ。

労組が労組を支配する(広田 研二)
国鉄の分割民営化の目的の1つが「国労つぶし」だったことは、この政策を推し
進めた中曽根康弘氏自身が後日告白している。
4つの組合に分裂し、最大規模の労組が会社の職制を抱え込み他の労組員を支配
するJR西日本は、彼らの狙いを体現している。

事故再発防止には民営化路線を見直せ(立山 学)
107名の人命を奪ったJR西日本の福知山線での電車脱線事故の真相究明は、従来の
ように、政府の政策・監督責任や、JRトップの経営責任を不問にしたまま、
「現場」責任に全てを帰して終わりにさせてはならない。
この事故は「国鉄民営化災害」である。


■薬害肝炎

1980年代、出血時に血液製剤を投与されていませんか?
困難なC型肝炎の治療期待と失望と不安(大西 史恵)
C型肝炎を治すための唯一の方法は、インターフェロン注射を行なうこと。
しかし副作用は多岐にわたり、高価な上、有効性は高くない。
「治したい」、でも「治るのか」……、いろいろな思いがつきまとう。


■わたしと憲法 シリーズ4
佐藤優(『国家の罠――外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)を書いた
外務省の元主任分析官)暴力を振るうのが国家の本質

509円
■大メディアの正体 第2部(1)フジテレビ

視聴率4冠王奪回の内幕(本誌取材班)
ライブドアとフジテレビのあらそいは、既存のマスコミのあり方を多くの人に
考えさせることとなった。
連載「大メディアの正体」の第2部では、各社の内幕を具体的に追及、構造的
な問題を浮かび上がらせる。

■戦後60年を迎えて 佐高信・編集委員インタビュー

俳優 吉永 小百合さん
「言わないで後悔することが一番よくない」

■イラク邦人拘束事件

戦場に蠢く傭兵の実態 斎藤昭彦氏拘束事件を考える(成澤 宗男)
またイラクで、日本人が拘束された。
しかも、今回は傭兵となっている人物だ。
一年前の同じ拘束事件で、あれほど被害者を「自己責任」の名目で責めたてた
右派マスコミから同じ批判が聞こえないのは、なぜなのか。

■教育座談会

学校の自由は死なせない―「日の丸・君が代」強制と闘う―
司会:斎藤貴男 (ジャーナリスト)
出席者:竹森真紀 (北九州ココロ裁判原告)/
渡辺厚子 (都立北高校教諭)/斎藤ゆかり (元都立戸山高校PTA)

東京の都立高校を中心に、全国でファシズム前夜を思わせるような
「日の丸・君が代」の強制がまかり通っている。
良心の自由が踏みにじられる現場からの実態報告を交えながら、これに抵抗
する力をどう結集するのか、そしてどうはね返していくのか。
ジャーナリストの斎藤貴男氏が、教員、保護者と語り合う。


509円
■電通が君臨する広告業界
本格調査に公正取引委員会が着手! (本誌取材班)
広告業界のガリバー、マスコミ最大のタブーと言われてきた「電通」。
そのいびつな寡占の実態に、いよいよメスが入りそうだ。


■“家族の神話”が子どもを殺す(小宮純一)
子どもを虐待する事件が跡を絶たない。通告から48時間以内に子ども
を救う「48時間ルール」を実施している埼玉県でも、防げなかった
事例がある。事件の背景を追うと、旧態依然とした家族観が見えてきた。

内田春菊さんインタビュー(聞き手/木附千晶)
子どもをいじめているのはどこかの悪人ではなく、身内の人間

J・T・リロイさんインタビュー(聞き手/木附千晶)
母親にもっと抱きしめてほしかった

【座談会】田中孝彦/斎藤学/福田雅章
大人は怒りを受け止めきれているか
子どもが引き起こす事件は、虐待された子ども自身が表す怒りではない
だろうか。だとすれば、大人は子どもの怒りをどう受け止めるのか。
家族、学校、社会はどうあるべきなのか。それぞれの専門家が提言する。


■ JR事故の“隠された原因”
「安全対策より労務対策」という暴走(村上 恭介)
死者107人の大惨事となったJR西日本の脱線事故は、社員や乗客に募って
いた安全への不安が、最悪の形で現実になった不祥事だ。
事故の背景には、競合私鉄もあきれるJRの異常な労務管理があった。

誇りを失った職場が起こした大事故(粟野 仁雄)


■大メディアの正体12
NHKは再生できるか
NHKの理事全員が交代した4月25日、橋本元一会長は局内に
「改革・新生委員会」を新設した。
3月末で74万件を超した受信料の支払い拒否・保留に歯止めがかかるかは、
これからの取り組み次第だ。
大メディアの正体第1部のまとめとして、NHKの勤務経験者を中心に、NHK
に望む声を聞いた。

現場はもっと葛藤を(佐藤謙一郎)

アジアに耳を傾けるべき(小中陽太郎)

人材を生かし本業に精を(林家竹丸)

経営と編集を分離せよ(野中章弘)


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