看護展望 発売日・バックナンバー

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1,540円
特 集
2017年4月に向けてクリニカルラダーを見直す

 2016年5月に日本看護協会から「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」が発表されました。この全国標準のラダーの目的は、

① すでに独自のクリニカルラダーを設計・運用している施設ごとに内容やレベルの基準が異なるために起こる看護師の看護実践能力のバラつきを是正すること
② 独自のクリニカルラダー設計・運用が困難な中小規模の病院や訪問看護ステーションなどでの活用を促すこと

 などがあげられており、全国各地のあらゆる場所で働く看護師の『看護実践能力の担保』、『能力評価への活用』などがねらいとされております。
 そこで本特集では、この「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」の開発目的や将来構想などを紹介する一方で、今回の公表を受けて、これまで運用していた独自のクリニカルラダーの見直しを行っている施設の先駆的事例を紹介することで、2017年4月から「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」を自施設に取り入れていくための方法を模索していきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 充実した教育・研修制度で地域に貢献できる人材を育成する
 自治医科大学附属病院 副病院長/看護部長
 朝野春美氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2017年4月に向けてクリニカルラダーを見直す

この人に聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」を活用すれば
 すべての看護師はこれまで以上に輝くことができる
 公益社団法人 日本看護協会 常任理事
 川本利恵子氏に聞く

 「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」開発の経緯と活用可能性
 /渋谷美香・小川有貴・松原由季・川本利恵子

 自施設のクリニカルラダーの見直し
 「兵庫県立病院看護師キャリア開発ラダー」の開発過程とラダーの内容について
 /三浦智恵・成田康子・長田正子・熊谷はじめ・凪眞貴子・山本寿美子

 キャリアラダーの改定を契機とした“変化に対応”するための見直し
 /平岡翠・水野千枝子

 クリニカルラダーを取り入れた訪問看護ステーションの研修体系の検討
 /草野とし子・佐野けさ美・輿水めぐみ・大脇和子・駒井和子・武内美英子・
  田中陽子・谷口智恵己・田村恵・中嶋智子・石橋美年子・山本茂美


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座⑪
   PART1/X副看護師長が部下への指導で振るったコンピテンシーとは
   PART2/A副看護師長が病棟改革で発揮したコンピテンシーとは
   /須山寿子・成田初子・小林康司・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ⑪
   変化を楽しむことでレベルアップにつなげるPNSの取り組み
   /豊田妙子・坂加代子・酒井ひろみ

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル⑪
   教育・研修に関する労務トラブル対応
   /加藤明子

特別寄稿
   病院看護職の女性が妊娠・出産しやすい職場を創るための制度とその運用
   /安部陽子・福島通子・奥津啓子・新田真弓・千葉邦子
    山本由香・安島幹子・佐々木美喜・岡戸順一・鶴田惠子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る⑪
   組織一体化をきっかけとした看護実践教育の強化
   /奥裕美・三浦友理子・松谷美和子

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

学習への意欲を高める入学前教育④
   進んで学習する姿勢を身につける看護学科入学前教育プログラム
   /林世津子

教育現場からの報告
   看護基礎教育からみた卒業生への支援
    ―当校卒業生の就職先の評価と卒業生の支援ニーズ調査から―
   /高木康子・新榮こゆき・平野ゆき子・並木紀子・野沢英理子
    岡部幸枝・竹中絵里子・永井孝子・伊藤知恵

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行政の動き
  医療費<2015(平成27)年度概算>過去最高、41.5兆円―13年連続
  高齢化の進展、高額薬剤の使用頻度が増える
  後期高齢者は94.8万円、75歳未満の4.3倍
  /水巻中正

Topics
  准看護師2年課程の入学要件変更/2015(平成27)年度の医療費は41.5兆円/
  訪問看護ステーション、8745施設に
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.107
  高橋こうじ著『日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現―』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
特定行為に係る看護師の研修制度
開始から1年で見えてきた成果

 2015年10月に特定行為研修が始まってから1年が経ちました。現在、特定行為研修を行う指定研修機関として認定された施設は28施設(2016年8月現在)あり、すでに多くの修了者が輩出されています。また、日本看護協会は2020年度の開始を目標に、従来の認定看護師教育に特定行為研修を組み込んだ新たな制度『特定認定看護師(仮称)』創設を目指し、各関係者への意見聴取や教育モデルの開発に動き出すことを2016年6月に発表するなど、この1年間で特定行為研修や特定行為研修修了者を巡る動きが活発化してきつつあります。
 そこで今回の特集では、特定行為研修開始からこれまでの1年間の総括と今後の見通し、そして、特定研修機関の1年間の取り組みや成果、課題などから改めて特定行為研修について考えてみたいと思います。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

私が当院に特定看護師を求める理由
日本医科大学武蔵小杉病院 副院長/看護部長
髙橋久美子氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

特定行為に係る看護師の研修制度
開始から1年で見えてきた成果

    特定行為研修1年間の状況と国としての今後の取り組み
    /加藤典子


    「特定行為に係る看護師の研修制度」活用推進への期待と日本看護協会の取り組み
    /洪愛子


  現場から見えてきた成果と展望
    救急の現場のニーズに応える看護の力と特定行為
    /西川敏江・柏本佳奈子


    急性期病院と診療看護師が活躍する訪問看護ステーションとの連携の形を見る
    /増田勝美・光根美保


この人に聞く――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

上尾中央総合病院 特定行為研修受講生座談会
    新たな学びのなかで特定行為研修受講生が得たもの
    /小林郁美・堀内駿・松元亜澄



管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座⑩
   PART1/マタニティヨガクラスの立ち上げで改めて考えた[組織へのコミットメント]
   PART2/救命救急センター内のローテーション体制構築で発揮された[リーダーシップ]
   /倉持江美子・小見山智恵子・武村雪絵


PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ⑩
   「愛(やさ)しく、温かく、安全な看護の実践」を実現するためのPNSの取り組み
   /加藤玲子・前田美果・市村尚子


働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル⑩
   ソーシャルメディアの利用に関する労務トラブル対応
   /加藤明子


臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る⑩
   臨床の知を基礎教育で生かすユニフィケーションの取り組み
   /西村路子


教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

学習への意欲を高める入学前教育③
   「考えて行動のできる人」を目指した入学前教育の取り組み
   /桑田惠子・三浦達也・武井博美


教育現場からの報告
   看護職に対する看護教員インターンシップの取り組み
    ―5日間のインターンシップ・プログラムを作成して―
   /一宮絵美・山下智美・山田祐子・中島由美子・原田久美子・西山ゆかり・西村由紀子

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行政の動き
  高額薬剤に本格的メス、適正化のしくみを検討
  がん免疫療法薬「オプジーボ」を期中改定へ
  医療費抑制へ 2018(平成30)年度に薬価制度を改革
  /水巻中正

Topics
  認定看護師、1万7443人に/特定行為研修、新たに7機関を指定/
  人事院が職種別民間給与実態調査概要を公表
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.106
  柚月裕子著『あしたの君へ』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
病院ブランドを高め看護職員の定着を図る

 スタッフの定着はどの病院にとっても重要課題であり、様々な取り組みが行われていますが、病院によってその成果は一様ではありません。いったい、『スタッフが定着する病院』と『スタッフが定着しない病院』の違いはどこにあるのでしょうか?
 近年、企業や病院の間で『リテンション・マネジメント』という言葉が注目されています。これは『Retention(保持、維持)』という言葉の意味の通り、スタッフの定着策全般を指すものなのですが、スタッフのモチベーションが高まる環境を整えることや、病院ブランドを高めていくことで、スタッフの定着率を高めることをねらいとしています。
 今回の特集ではリテンション・マネジメントについて長年、研究を重ねられている医業経営コンサルタントの永瀬隆之氏の解説と、スタッフのモチベーションを高めることで定着策を実践している各病院の事例から、魅力的な病院づくりについて考えていきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キャリア支援センターで卒前から卒後への継続した教育を目指す
東海大学医学部付属病院 看護部長
横田弘子氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

病院ブランドを高め看護職員の定着を図る

  この人に聞く――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  効率的なリテンション・マネジメントを始めてみませんか?
  (株)フェアアンドイノベーション代表取締役
  /(公社)日本医業経営コンサルタント協会・認定医業経営コンサルタント
  永瀬隆之氏に聞く

  特筆すべきリテンション・マネジメントの事例  
    意欲と能力を最大限引き出すためのキャリア形成支援とWLBの整備
    /芳野元・園田明美

    看護師の離職防止と定着に向けたモチベーションを高める環境整備
    /田垣春美・高木久美子

  特別インタビュー――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  人の生涯を支える看護職を政治の力で支えていく
  参議院議員 保健師・看護師/自民党女性局長
  髙階恵美子氏に聞く


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座⑨
   PART1/児と家族の生活を見据えた退院支援のために発揮された[ネットワーク構築力]
   PART2/教育計画作成のために影響力の強いスタッフを起用した[組織感覚力]
   /荒川清美・小見山智恵子・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ⑨
   PNSを宝塚市立病院の看護提供方式として定着させるための取り組み
   /畠中久美子

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル⑨
   有給休暇に関する労務トラブル対応
   /加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る⑨
   実践的な看護教育と堅固な連携を実現するユニフィケーションの実際
   /桑田弘美

教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

学習への意欲を高める入学前教育②
   「諦めずに、続けること」を支援するプレカレッジの取り組み
   /小室恵子

教育現場からの報告
   ケースメソッド教授法を用いて新任教員の成長支援を学ぶ
    広島県専任教員継続研修(熟達教員・教務主任研修)における取り組み
   /波多野文子

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行政の動き
  介護サービスの縮小、削減 高齢者医療費の自己負担増
  社会保障審議会部会で本格的検討、見直し始まる
  事業者団体が福祉用具の原則自己負担化に強い反発
  /水巻中正

Topics
  参院選で髙階氏が再選/日看協「看護業務基準」改訂/
  「がん」患者が100万人超に
  /渡辺美佐緒

特別寄稿
  「看護師等免許保持者の届出制度」と看護管理者および看護教育者への期待
  /橋本亜希子・田村敦宏・重元博道

こころをみつめる Book Guide ●Vol.105
  小泉吉弘著『なやんでもいいよとブッタは、いった。』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
地域包括ケアシステムを見据えた看護教育

 2025年に向けて地域包括ケアシステムの構築が推進されるなか、看護教育においてもこのシステムを見据えた様々な取り組みが始まっています。
 このような取り組みにより、学生が自分の住んでいる地域に関心をもち、そこでの看護の役割を具体的に知り、そこにかかわりをもつという経験は、たとえはじめは病院に勤務するとしても、地域や生活を意識した看護が提供できるようになったり、将来、地域包括ケアシステムの中で活躍するための素地が形成されることが期待されます。
 そこでこの特集では、地域包括ケアシステムを見据えた教育に先駆的に取り組んでいる看護学校・大学において、どのような教育を行っているのか、その効果も踏まえて紹介していきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

世界基準の病院であるために
足利赤十字病院 看護部長
勅使河原由江氏に聞く


特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

地域包括ケアシステムを見据えた看護教育

地域包括ケアシステムを見据えた看護教育に必要なこと
  /叶谷由佳

地域包括ケアシステムの時代に活躍できる看護師をどう育てるか
  地域包括ケアシステムにおける看護実践者育成に向けて
  ─ 体験することで深める地域包括ケアシステムの理解 ─
  /馬場啓子

  地域包括ケアに根差した在宅ケアマインドを育てる看護教育
  /神田清子・堀越政孝・佐藤由美・常盤洋子・牛久保美津子

  住みよいまちづくりを実践するための地域包括ケアセンターの活用
  /竹生礼子・小林正伸・平典子

  地域包括ケアを実現するための教育ボランティアとコラボ教育の実際
  /石原逸子

  高齢者の健康と生活から学生が学ぶ予防的家庭訪問実習
  /岩﨑りほ・平井和明・板井里枝・影山隆之・村嶋幸代

この人に聞く――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

これからの看護職は「地域がわかる」「地域でできる」へ
公益社団法人日本看護協会 常任理事
齋藤訓子氏に聞く


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座⑧
   PART1/スタッフの変化に気づいた[対人感受性]
   PART2/治療方針を医師と共有するため発揮した[対人影響力]
   /粟井直子・小見山智恵子・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ⑧
   インシデントと超過勤務を減らし、満足度を高めるPNSの取り組み
   /村木淳子・武田知子・前田郁子・菊池共子

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル⑧
   介護と仕事の両立に関する労務トラブル対応
   /加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る⑧
   島の健康を守り、未来を創る大学とのユニフィケーション
   /沖原由美子

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

学習への意欲を高める入学前教育①
   基礎力を高め学習する習慣をつけるDVD講座の取り組み
   /高橋典子

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行政の動き
  参院選が終わり、懸案事項が山積
  避けられぬ「争点隠し」「痛みの放棄=消費増税延期」の影響
  1億総活躍プランの実現、地域医療構想の策定が難航
  /水巻中正

Topics
  日看協「看護師のクリニカルラダー」作成
  /看護師や保育士の養成課程を共通化
  /2014(平成26)年度の要介護・要支援認定者は600万人超に
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.104
  山本健太郎絵・文『文房具図鑑;その文具のいい所から悪い所まで最強解説』
  /皆藤 章
特集
 急性期病院にPFMが必要な理由;これからの入退院支援と地域連携のために

 診療報酬改定のたびに7対1病床の絞り込みが行われる今、急性期病院が地域におけるその役割をしっかりと果たし、急性期病院であり続けるためには、入退院支援と地域連携を徹底して行わなければならない時代となりました。
 そんな今日の病院にとっての必要性から生まれた入退院支援システムがPFM(patient flow management)です。PFMで成果をあげるためには入院前のスクリーニング、ベッドコントロール、退院調整、地域連携などが絶対に必要となりますが、そのほとんどの場面で中心となるのが看護師であるために『PFM導入の成否は看護師が握っている』とまで言われています。そして、PFMを導入し成功を収めている病院では、チーム医療の向上や地域連携の強化が図られるなど、収益面以外にも様々な好影響が出ていました。
 今回の特集ではPFM開発者である田中豊氏の論稿や、PFMを導入して大きな成果をあげている病院の皆様と、その病院の連携施設の報告などから、PFMがこれからの急性期病院に必要な理由を考察していきます。

●目次
PartⅠ PFMを知る
 PFMの誕生から発展と普及へ;病院PFMから地域PFMへ
  田中豊

 対談 PFMが患者、医療、地域を変える
  田中豊・柳澤美津代

PartⅡ 東京慈恵会医科大学附属柏病院のPFM
 東京慈恵会医科大学附属柏病院 患者支援センター座談会
 PFMの導入で私たちの医療はどう変わり、新たに何ができるようになるのか
  井上可奈・勝俣はるみ・栗城弥生・黒川香奈子・黒谷希望・髙橋京子・日野陽介・山岸清美

 入院前から退院後までを支える役割;患者・家族の思い描く生活を支援するコーディネーター役として
  黒谷希望

 「生活者である患者」という視点をもちながら行う退院調整
  髙橋京子

 入退院支援におけるベッドコントロール専任看護師の役割
  栗城弥生

 PFMの導入で他職種との連携がスムーズに;医療ソーシャルワーカーとPFM看護師の連携
  井上可奈

 PFMの導入により変わった管理栄養士の意識と役割
  黒川香奈子

 安全で安心なシームレスな医療を提供するために;薬剤師の携わる入退院支援
  勝俣はるみ

 訪問看護師が取りくむ病棟看護師との連携;在宅緩和ケアクリニックの現場から
  川村幸子[のぞみの花クリニック]

PartⅢ-1 伊勢赤十字病院のPFM
 伊勢赤十字病院のPFMについて
  谷眞澄

 伊勢赤十字病院PFMにおける現状と課題
  松本ゆかり

 PFMにおける在宅療養支援室・退院調整看護師の役割
  下村晃世

 伊勢赤十字病院におけるPFMをMSWの立場から考える
  上部真嗣

 PFM導入による成果;連携病院の立場から
  東内弘子・岩崎恵美子・武田麻衣子・中山伊都[伊勢慶友病院]

 伊勢赤十字病院とともに地域医療を支える立場から
  野口吉文[神戸クリニック]・岡田まり[訪問看護ステーションほたるいせ]

PartⅢ-2 一般財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院のPFM
 看護部長の経営的視点からみたPFMセンターの役割
  坂本美佳子

 PFMセンターの役割と機能
  吉田順子

 退院調整専任看護師の役割
  宗像智恵子

 退院調整ルールの活用
  尾澤信子

 PFMセンターと訪問看護ステーションとの連携
  猪俣三保[太田訪問看護ステーション]

PartⅢ-3 上都賀総合病院のPFM
 上都賀総合病院におけるPFM定着と組織活性化
  齋藤由利子

 退院支援専従看護師としての存在価値を活動に生かす
  飯野直子

 上都賀総合病院PFMにおけるMSWの役割と意義;地域の社会資源の有効活用という専門性を生かす
  福田雄大

 居宅介護支援事業所としての病院PFMとの連携
  川田雅一[ソーシャルワーク鹿沼]

PartⅢ-4 社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院のPFM
 PFM導入の経緯および現在の活動内容と今後の展望
  安江三枝子

 PFMにおける各職種の役割とその実践
  佐藤裕子

 外来看護師長の視点から見たPFMセンターとは
  筋野恵里

 入院前から退院後までトータルにサポートするPFMセンターにおけるMSWの役割
  小川恭子

 PFMシステムを用いた訪問看護ステーションとの連携
  早藤麻衣[まつなみ訪問看護ステーション]

PartⅢ-5 医療法人社団明徳会十全記念病院のPFM
 十全記念病院(ケアミックス病院)におけるPFMの実際
  梅林ゆきゑ・中和直美
1,540円
特集
急性期病院における「認知症ケア」のための
スペシャリストの活用

 急性期病院では、第一の目的である「病気を治す」ことに専念するあまり、それ以外
のことに目が行き届かず、入院中にADLが低下するケース、認知症が悪化するケースが
少なくないという指摘があります。また急性期病院の看護師は、認知症のある患者のケ
アについての知識や経験があまりないことから、苦手意識をもち、ケアに困難を感じて
いる場合が多いとも言われます。
 急性期病院でも適切な認知症ケアを提供することが非常に重要ではありますが、それ
には認知症のスペシャリストが看護師のケアを引き上げる体制をつくることが効果的と
されています。このようなスペシャリストの配置は、今回の診療報酬改定でも認知症ケ
ア加算という形で評価され、スペシャリストの活躍が期待されています。
 本誌2014年5月号においては、「認知症ケアを組織で考える時代へ;急性期病院に
求められる意識改革」を特集しましたが、今回はそのような組織的対応において最大の
カギとなる人的リソースに焦点をあて、認知症ケアのスペシャリストの役割、育成、配置、
業務内容、さらには多職種による認知症ケアチームの活動の実際をみていきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
師長・主任との固い絆が織りなす看護管理
JA上都賀厚生連 上都賀総合病院 副院長兼看護部長
齋藤由利子氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
急性期病院における「認知症ケア」のための
スペシャリストの活用

なぜ「認知症ケア」にスペシャリストが必要なのか
  島橋誠

認知症看護認定看護師による認知症ケアの実際
 急性期病院における認知症看護の定着
 ─ 院内研修とチーム活動の実際 ─
  上野優美・鈴木恵子

 院内デイケアにおける認知症看護認定看護師の活用
  眞野惠子

認知症ケアチームによる認知症ケアの実際
 認知症に優しい急性期病院を目指す「認知症サポートチーム」の活動
  古田美子

 チームで取り組むQOLを重視したせん妄・認知症ケア
  中村由喜子

この人に聞く
 認知症専門病院の職員教育とは
 正しく理解すること、
 そして尊厳を支えるケアを提供すること
 医療法人社団翠会 和光病院 看護副部長
  石川容子氏に聞く

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座⑦
 PART1 異動後のスタッフに自信をもたせるための教育体制を構築した改革力
 PART2 薬剤の紛失を機に「誠実であること」を考えさせたコンプライアンスの順守
  森浩美・小見山智恵子・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ⑦
 教える側も教わる側も共に学び合うPNSの取り組み
  福田妙美

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル⑦
 試用期間に関する労務トラブル対応
  加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る⑦
 施設・市と連携・協働をすることで地域とつながるユニフィケーション
  奥津文子

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
組織で活きる社会人基礎力の育成【最終回】
 社会人基礎力の育成のための取り組みと評価
  箕浦とき子

研究報告
 一般市民を対象としたアロマトリートメントの実践報告
  朝澤恭子・加藤慶洋・田島真実

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行政の動き
 主要7か国首脳会議で、G7版「3本の矢」の共同実行を宣言
 世界経済のリスクの高まりを受け、新たな危機に陥ることを回避
 安倍首相「アベノミクスをもう一度最大限ふかしていく」
  水巻中正

Topics
 夜勤シフトが冠動脈疾患リスクを増大/妊産婦4万人に精神的ケア必要/国立大学病院で働く看護師の労働実態調査
  渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.103
 清野とおる著『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』
  皆藤 章
1,540円
特 集
心身機能の低下防止のために病棟でできること
患者がより良い状態で次の療養の場に移行できるために

 「それまで歩けていた人が歩けなくなった」など、入院をきっかけに心身機能の低下が生じるケースも少なくありません。高齢者が入院患者の多くを占めるようになって久しい今日、急性期病院では疾患を治すだけでなく、心身の機能低下を最小限にして、より良い状態で次の療養の場に移すことが重要になっています。
 特に一般病棟においても、日常生活援助のかたわら、看護師がその患者に合った機能低下防止のためのかかわりをもつよう努めていくことも効果的であると考えられます。
 とはいえ、一般病棟の看護師が多忙ななかで、そういったかかわりのための知識獲得、時間捻出、方針共有などができるかどうかは、病院看護部・病棟としての方針や風土にも左右されるものと思われ、業務全体のバランスのなかで、どう病棟看護の充実を図るかは、難しい采配が問われます。
 この特集では、急性期病院の一般病棟における患者の機能低下を防ぐための取り組みの実際をご紹介していただき、どのような効果があるのか、また、看護師が日々の業務のなかで取り組んでいくために、どのような働きかけをしていくのがよいのか、考察していきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

どこにもない看護師を育てるためのどこにもない教育・研修制度――とは
医療法人社団KNI北原国際病院 看護科マネージャー
舟久保直美氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

心身機能の低下防止のために病棟でできること
患者がより良い状態で次の療養の場に移行できるために

これからの急性期病棟の看護師に求められるフレイル評価と多職種連携
  /宇都宮明美

口腔ケア
  日常的口腔ケアの充実を図る口腔ケアシステムの構築
  /宮﨑留美子・中野八重美

急性期リハビリテーション①
  食べる喜びを分かち合うための看護師による摂食機能療法の実際
  /太田奈津江

急性期リハビリテーション②
  患者の早期離床を目指した病棟看護師が行う急性期リハビリ
  /久保木純子

呼吸ケア
  退院後の生活を見据えた一般病棟における呼吸ケア
  /佐藤里美・熊谷宏子

この人に聞く
  【調布東山病院座談会】
  『急性期リハビリテーション』定着のカギと看護師に起こった変化
  /小川聡子・大熊るり・竹内裕美


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座⑥
   PART1/患者のより良い療養選択支援のために発揮された[達成志向]
   PART2/患者の不満の裏に隠されたニーズをつかんだ[顧客志向]
   /宇野光子・小見山智恵子・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ⑥
   コミュニケーション能力を高め職場を活性化させるPNSの取り組み
   /下地孝子

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル⑥
   試用期間に関する労務トラブル対応
   /加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る⑥
   ユニフィケーションでみえてきた教育との連携による効果
   /伊藤まさ江・石田洋子・菅沼ふじ子・中村康子

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

組織で活きる社会人基礎力の育成⑤
   「チームで働く力(チームワーク)」を身につけさせる教育方法②
   /箕浦とき子

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

行政の動き
  熊本地震が発生、死傷・被害の拡大から激甚災害に指定
  直下型地震の対応に混乱、「前震」の後に「本震」発生 遅れる心身のケア、
  エコノミークラス症候群で死亡も
  /水巻中正

Topics
  『平成26年度 ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析結果』を公表
  /末期がん、在宅でも寿命はほぼ同じ/熊本地震で「災害支援ナース」を派遣
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.102
  井上章一著『京都ぎらい』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
2016年度診療報酬改定

 2016年度診療報酬改定は、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の機能分化が一層促進される内容となり、また、在宅分野でも様々な評価の見直しがなされました。
 今回の特集では、様々な立ち位置から2016年度診療報酬改定について考察しつつ、2018年に迫る診療報酬・介護報酬の同時改定、医療計画の見直しなどに向けて、看護管理者が今から何を考え、どんな先手を打っていくべきなのかを考えていきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中小病院が担う地域連携のひとつの形
一般財団法人杏仁会 江南病院 看護部長
田中ヨシエ氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2016年度診療報酬改定

2016年度診療報酬改定の概要
  /福井トシ子

急性期医療(主に認知症ケア)の視点
  認知症者が住み慣れた場所に帰れる地域づくりに国が本格的に動き出した
  /得居みのり

地域特性の視点
  地域包括ケアシステムの構築に向けて自院に求められる役割が明確に
  /根本まり子

回復期病棟の視点
  「生活をみる」視点を強化していく重要性が明示された
  /小林由紀子

慢性期病棟の視点
  退院支援と看看連携の継続によるケアの質と結果が評価
  /加藤ひとみ

在宅の視点
  訪問看護に寄せられた期待と理想への課題
  /棚橋さつき

コンサルタントの視点
  今回の改定で7対1病棟再編を検討すべき病院とは
  /長面川さより

次回改定に向けて考える
  2018年度診療報酬・介護報酬同時改定、第7次医療計画への課題
  /武藤正樹


【特別記事】特集関連記事
7対1病床の一部転換から2年 熊本県・江南病院にみる病棟再編の成果 地域における役割がより明確に

  経営者の視点から 病棟転換を決断した背景そして現状と課題
  /内賀嶋英明

  経営的な視点から 病棟転換が収支に与えた影響
  /上野素治

  地域包括ケア病棟師長の視点から 病棟転換で現場に起きた変化と対応 そして今後の課題
  /森本恵美子


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座⑤
   第1ステップ/“新人教育”と“植物への水やり”との共通点から概念化を見いだす
   第2ステップ/人材育成で発揮されたコンピテンシー
   /谷井真弓・佐藤朋子・小林康司・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ⑤
   新人・2年目看護師のサポートと安全管理につなげるPNSの取り組み
   /中山サツキ

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル⑤
   パワーハラスメントに関する労務トラブル対応
   /加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る⑤
   看護学の発展と地域への貢献を目指した臨床と教育の連携体制の構築
   /清水嘉子

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第105回看護師国家試験 解説
   出題内容の分析に基づく第106回試験へ向けた指導法
   /佐藤政美

組織で活きる社会人基礎力の育成④
   「チームで働く力(チームワーク)」を身につけさせる教育方法①
   /箕浦とき子

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行政の動き
  消費増率の10%引き上げ先送り論が浮上
  経済の減速を憂慮 国内外の学者から聴取 衆参同日選挙の思惑が絡み、行方は不透明
  /水巻中正

Topics
  看護管理者向け能力向上支援ガイドが完成/看護業務の役割分担に関する実態調査/『日本准看護師連絡協議会』設立総会開催
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.101
  篠田桃紅著『一〇三歳になってわかったこと;人生は一人でも面白い』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
個に寄り添った配置換え

 配置換えは、スタッフが幅広い能力を身につけるために、またそれにより組織が十分な機能を果たしていくために、きわめて重要であり、計画的に実施すべきものであるとされています。しかし一方、異動の対象となる看護師にとっては、慣れた職場を離れ、新しい職場に移ることに対し、ネガティブな感情を抱くことも少なくありません。このような場合、環境の変化を受け入れられず、退職につながるケースもあると聞きます。そういったことを防ぎ、異動の対象となる看護師一人ひとりが意義を理解し、前向きな気持ちで新しい職場に入っていけるためにも、対象者の事情に配慮し、密なコミュニケーションの上に立った、個に寄り添った配置換えを行っていく必要があります。
 この特集では、上記のようなことを踏まえながら、きめ細やかな配慮で配置換えを成功に導く方法を考えていきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

看護師長が自らのビジョンで部署運営を実践
そのための能力開発に取り組む
東京医科歯科大学医学部附属病院 看護部長
川﨑つま子氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

個に寄り添った配置換え

スタッフの成長を促すために配置換えをいかに考えるか
  /山下美智子

個人のキャリアにとって意味ある配置換えの模索①
  「なりたい看護師像」を自身で見いだすための配置換え
  /豊田妙子

個人のキャリアにとって意味ある配置換えの模索②
  組織の発展と個人の成長を願う配置転換
  /齋藤由利子

異動に伴う退職の防止
  異動者を支えるサポートナース制の導入
  /藤田幸恵

新たな職場への適応のサポート
  目的に応じた配置換えと異動後のサポートの実際
  /伊藤千鶴

この人に聞く――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

配置転換は組織とスタッフにとっての最大のチャンス
テキックス株式会社 代表取締役
石田秀朗氏に聞く

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座④
   第1ステップ/異動直後の看護師長にみる専門性の発揮
   第2ステップ/患者用パンフ作成チームを結成した副看護師長の行動
   /久原みな代・小粥美香・小林康司・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ④
   正しいPNS定着のためのPNS監査への取り組み
   /小粥知子

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル④
   精神疾患に関する労務トラブル対応
   /加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る④
   豊かな看護を創造するための臨床の知と教育の知の融合
   /小田原みち江

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

組織で活きる社会人基礎力の育成③
   「考え抜く力」を身につけさせる教育方法
   /箕浦とき子

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行政の動き
  診療報酬診察料を4月から0.49%引き上げ 在宅医療の推進「かかりつけ医」は大幅増額へ  認知症患者の対応に月1回1万5150円算定
  /水巻中正

Topics
  ジカ熱、4類感染症に指定/夜勤72時間ルール要件見直し/看護必要度の新基準は「25%」に
  /渡辺美佐緒

研究報告
  就業女性(フルタイムおよびパートタイム)および主婦のがん予防に対する認識とがん検診受診行動に関する調査
  /赤星琴美・武石綾美・佐伯圭一郎

BOOKS
  塚本容子・石川倫子・福田広美編著『症状別アセスメント』
  /山田巧・草間朋子

こころをみつめる Book Guide ●Vol.100
  川﨑正明著『かかわらなければ路傍の人;塔和子の詩の世界』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
なぜ今、師長を育てる院内教育が重要なのか
後継者たちの能力と自覚を引き出す

 看護師長がそなえていたい人望、配下の看護師一人ひとりへの細かな目配り、教育指導力、上層部や他部門との調整力、等々は経験や自己研鑽そして上席者からの定期的な面談や日常的な指導によって徐々に身についていくものと考えられます。管理の力はそのように経験をとおして身につけることが基本ではありますが、今日では、それだけでは対応しきれない様々な新しい課題が押し寄せています。看護師の気質も仕事についての考え方も変化し、また医療チームもあり方も、病院のおかれている環境も病院機能も変化のうちにあります。そのような新たな課題に立ち向かう力、ものごとの本質に立ち返って考え、現実的に解決していく力を、より多くの師長や師長候補者に効率的に身につけさせる方法の一つとして院内での集合教育が改めて見直され、様々なプログラムで行われるようになっています。この特集では、そうした院内教育の意義を考えるとともにその具体的な方法を紹介します。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

病院全体で取り組んだ離職問題 課題は看護師の数から質にシフト
一般財団法人神奈川県警友会けいゆう病院 看護部長
近藤美知子氏に聞く

特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

なぜ今、師長を育てる院内教育が重要なのか
後継者たちの能力と自覚を引き出す

看護師長の役割から考える院内教育の重要性
  /金井Pak雅子

新しく注目される院内教育の事例
  マネジメントラダーの教育的意義
  /松浦正子

スキルを身につけるための院内研修
  看護管理者に必要なファシリテーションスキルの習得
  /上田規子・吉澤 弘

新人管理者の傾向を知る
  次代を担う師長が欲している看護管理能力と院内教育とは
  /河野秀一


この人に聞く【特集関連記事】――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一般企業の管理者研修のトレンドを知る
株式会社日本能率協会マネジメントセンター 総務部経営企画室長
瀧澤太一氏に聞く

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座③
   第1ステップ/“内省力”を考える 第2ステップ/2つの事例でX
   副看護師長が発揮したコンピテンシーとは?
   /久原みな代・小澤昌子・成田初子・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ③
   岡山大学病院におけるPNSの取り組み
   /倉本恵子・保科英子

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル③
   労働災害・通勤災害の労務トラブル対応
   /加藤明子

研究報告
   看護管理ラウンドに対する看護師長の認識
   /穴沢小百合・松山友子・木村弘江

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る③
   島根県立大学におけるユニフィケーションの取り組み
   /吉川洋子

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

レポート
   都道府県看護教育関連団体情報交換会 開催

組織で活きる社会人基礎力の育成②
   「前に踏み出す力」を身につけさせる教育方法
   /箕浦とき子

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行政の動き
  厚労省 化血研に営業停止110日間の処分 35製品のうち27製品は代替えなく対象外 信頼崩れた薬事行政 血液製剤事業の再編へ
  /水巻中正

Topics
  通信制看護師養成所、入学要件緩和へ/がん研が「全国がん登録」を開始/日看協がクリニカルラダー案へ意見募集
  /渡辺美佐緒

書評
  鎌田ケイ子著『失われた看護を求めて;看護の“かたち”を考える』
  /渡邉八重子

こころをみつめる Book Guide ●Vol.99
  松場登美著『石見銀山・群言堂他郷阿部家の暮らしとレシピ』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
自己解決力を高める Team-Based Learning

 TBL(team-based learning:チーム基盤型学習法)とは、米国の経営学者Michaelsenによって確立され、少人数でのグループ学習の効果を、多人数のクラスに応用した学習方法です。少人数のグループ学習によってすすめるPBL(problem-based learning:問題基盤型学習)では、たとえば学生6名に対し1名のテュータ(教員)を確保する必要がありますが、PBLの一形態ともいえるTBLは大教室で100名を超える学生に対し、教員1人でも行うことができます。
 教員の講義を受動的に受ける従来のスタイルとは異なり、学生の能動的な学びを促し自己解決力を高めるPBLは、医療の現場で様々な問題を主体的に解決していくために必要な教育であると思われます。そしてTBLは、大人数でも行うことのできるPBLであり、より導入しやすいものといえます。
 そこで今回の特集では、実際にTBLを導入している教育機関の皆様にその成果と課題をご紹介いただきます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

患者さんをしっかり看る看護師を育てたい
東京慈恵会医科大学附属病院 副院長・看護部長/認定看護管理者
髙橋則子氏に聞く


特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

自己解決力を高める Team-Based Learning

TBLの理解と看護教育への活用
  /尾原喜美子

実践・課題・展望
  PBL教育からみえてきたTBL教育の意義
  /鈴木玲子・常盤文枝

実践事例①
  大学合同のTBLによる多職種連携教育の実際
  /富田美加・馬場健・前野貴美

実践事例②
  小児看護学演習へのTBLの導入とその効果
  /齋藤美紀子・齊藤史恵

実践事例③
  「専門基礎分野の知識を活用する能力」の育成を目指すTBLの実際
  /池西靜江

実践事例④
  社会人基礎力を高め倫理観を養うTBL教育
  /竹内(宮原)晴子

この人に聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「できる」「できない」でなく、考える力・動く力をみる適切な評価で学生は成長する
学校法人あじさい学園 あじさい看護福祉専門学校 看護学科 学科長
糸賀暢子氏に聞く

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座②
   第1ステップの学習会で“信念の維持”を学ぶ
   /佐藤朋子・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ②
   鹿児島大学病院におけるPNSの取り組み
   /坂元眞奈美

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル②
   非常勤職員の労務トラブル対応
   /加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る②
   茨城県立医療大学と付属病院が取り組むユニフィケーション
   /旭佐記子

教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

組織で活きる社会人基礎力の育成①
   看護教育に求められる社会人基礎力
   /箕浦とき子

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行政の動き
  診療報酬0.84%引き下げ 「本体」部分0.49%引き上げ 参院選を控え医療団体に配慮
  /水巻中正

Topics
  規制緩和で無資格者が保育業務を担当可能に/医療・看護必要度に「M項目」新設/在宅医療患者が過去最多
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.98
  北野武著『新しい道徳;「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』
  /皆藤 章
特 集
壁を乗り越えてきた看護管理者たち
その取り組みと突破力

 「失敗は成功のもと」という言葉があるように、われわれは失敗から多くのことを学びます。しかし、多くの看護管理者は素直に自分の失敗を認めることができているのでしょうか。そして、その失敗に正面から立ち向かうことができているのでしょうか。管理者という立場が足かせとなってしまったり、忙しさなどから困難を前に立ち向かうことを躊躇してしまうこともめずらしいことではないと思います。
 そこで今回の特集では、看護管理者がこれまでに、どのような失敗に立ち向かい、その壁をどう乗り越えてきたのかという取り組みから、困難を乗り越え、突破するために必要なものについて考察していきます。

目次
Part1
「失敗」について学ぶ

 看護管理者として失敗を乗り越えていくために
 /佐藤エキ子[一般財団法人大原綜合病院]

Part2-部長・副部長編
1 看護管理業務全般

 成功につなげるために失敗をどう活かすか
 /田渕典子[愛媛大学医学部附属病院]

 苦い体験から得た学び
 /渡邊輝子[済生会横浜市東部病院]

 自己を見失ってからの再出発
 自分自身への自戒の言葉
 /青木かおる[篠ノ井総合病院]

 新任看護管理者としての経験の浅さを“ 強み” にしていくことへの模索
 /岡紀子[昭和大学病院]

 組織概念図に裏付けられるもの
 /柳橋礼子[聖路加国際病院]

 看護提供体制と勤務体制のダブル変更に取り組んで
 /山下美智子[筑波メディカルセンター病院]

 「ピンチはチャンス」管理者として今考えられる精一杯の対応をする
 /田沢弘子[虎の門病院分院]

 失敗を乗り越えるためのモチベーション・マネジメント
 /川井倫子[洛和会音羽病院]


2 病棟・病床管理

 変化をチャンスに
 看護部主導による病床マネジメントへの挑戦
 /鈴木美枝子[北里大学病院]

 病院経営・運営への参画
 病床運用への提案却下からの学びと教訓
 /高崎由佳理・道又元裕[杏林大学医学部付属病院]

 組織を有効に機能させるには
 タイミングを見いだし行動すること
 /岡本規子[神戸大学医学部附属病院]


3 人材育成

 評価と改善を繰り返して確立したジョブローテーション研修システム
 /斉藤靖枝[上尾中央総合病院]

 配置転換における失敗を生かした組織的取り組みの見直し
 /庄野秦乃[徳島赤十字病院]

 新たな事業を推進するためのチームづくり
 DiNQL 事業への参加をとおして学んだこと
 /間瀬照美[横浜市立みなと赤十字病院]

Part3-師長編
1 病棟・病床管理

 看護師長としての一歩は失敗の洗礼から始まった
 /竹森香織[愛媛大学医学部附属病院]

 失敗を振り返り、学ぶことが管理者としての役割遂行のための鍵
 /篠崎優子[杏林大学医学部付属病院]

 大切なのはスタッフの声を聞く力と自身の思いを伝える努力
 /蓬久美子[神戸大学医学部附属病院]

 マネジメントを学ばずして病棟管理はできない
 /石川美奈子[済生会横浜市東部病院]

 子育て中の看護師の増加で崩れかけたユニットのバランスをどう立て直したか
 /鈴木千晴[聖路加国際病院]

 管理者としてなすべきことは何か
 病床利用率低下からみえてきた課題
 /榎田瞳[虎の門病院分院]

 失敗の振り返りから得た教訓
 失敗は成功の糧
 /守屋真里菜[洛和会音羽病院]


2 他職種との協働

 新たな外来診療の体制づくりにおける困難とそれを乗り越えて得たもの
 診療アシスタント導入までの経緯
 /中嶋弘美[北里大学病院]

 看護師として忘れてはならないこと
 医師と看護師の意見の相違から得た気づきと学び
 /岡村晴美[篠ノ井総合病院]

 看護部門プロジェクト統括担当としての役割
 新棟建設における療養環境の改善を目指して
 /中島由美[筑波メディカルセンター病院]


3 人材育成

 指導の統一を図る意義を考えさせられた新人研修
 /民部田美保[上尾中央総合病院]

 変革推進のために管理者として何が必要だったのか
 /平川真由美[昭和大学病院]

 不適切な目標管理支援による個人目標の形骸化を振り返る
 /多田春美[徳島赤十字病院]

 業務改善で変革推進者となる看護師長の行動プロセス
 /三好礼子[横浜市立みなと赤十字病院]
1,540円
特 集
「ベッドサイドケアに専念する時間を確保する」業務改善

 急性期病院において診療報酬改定のたびに求められる平均在院日数の短縮化や、高度化する急性期医療への対応は、看護師の日常をこれまで以上に多忙なものにしました。そして、忙しさはベッドサイドケアへの専念を妨げることになり、結果として看護師は「看護をしている」という実感を得ることができず、患者は治療・ケアに十分に満足することなく退院していくという悪しき状況が生まれがちになっています。
 看護師がベッドサイドケアに専念する時間をつくるためには、現在の業務全体を見直してムダを排し、少しでもゆとりを生み出す必要があります。そこで今回の特集では、業務改善を考える際の様々なポイントや、特筆すべき業務改善の事例などから、スタッフの業務量を見直しながら大きなアウトカムを生み出すしくみづくりについて考えていきます。

目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 地域には病棟看護師の力がもっと必要
 日本訪問看護財団立 あすか山訪問看護ステーション 統括所長/在宅看護専門看護師
 平原優美氏に聞く


特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ベッドサイドケアに専念する時間を確保する」業務改善

業務改善の好機を見逃さず、改革を実現するために必要なこと
  /吉村浩美

ナースコール応答時間の短縮 香川県立中央病院
  看護業務の可視化がもたらした業務改善
  タイムスタディ調査とナースコール履歴の分析データをもとに
  /野上典子・尾藤まゆみ・藤井加芳子

他職種と取り組む看護業務改善 日立総合病院
  病院全体の改善にも寄与する看護業務改善分科会の実際
  /芳賀百合子

患者とスタッフを救った病棟改革 JCHO中京病院
  危機的状況にあったA病棟を救った数々の業務改善
  /大矢早苗

超過勤務削減 愛媛医療センター
  残業ありきのスタッフ間の意識を変革した業務改善
  /山﨑かおり・松本千都世

業務改善を成功させるための秘訣
  コンセプト設計が業務改善の前提
  /石田秀朗

この人に聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 2025 年とその先に向けて時代の変化に対応することが看護に求められている
 厚生労働省医政局看護課長
 岩澤和子氏に聞く

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座①
   学習会を理解する
   /小林康司・武村雪絵

PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツ①
   PNS発祥の病院における成功へと導くための取り組み
   /上山香代子

働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアル①
   看護管理者が知っておきたい労務管理
   /加藤明子

臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探る①
   大学と病院の一体化を目指した20年にわたるユニフィケーションの実際
   /吉良淳子・富田美加

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行政の動き
  社会保障費の抑制を加速 診療報酬マイナス改定へ 薬価・医薬分業改革を実施
  /水巻中正

Topics
  看護師の2交代制勤務、引き続き増加傾向/医療事故調査制度1か月の状況
  /日看協が夜勤72時間要件堅持を要望
  /渡辺美佐緒

報告
  全米統一高度実践公認看護師統一規定モデルの実際
  /松崎加代子

こころをみつめる Book Guide ●Vol.97
  皆藤章編・監訳 アーサー・クラインマン,江口重幸,皆藤章
  『ケアをすることの意味;病む人とともに在ることの心理学と医療人類学』
  /皆藤 章
1,540円
特 集
在宅の視点をもつ病棟看護師の育成

 2025(平成37)年に向けて、地域包括ケアシステムを構築していくことは地域社会に課せられた大きな課題とされています。医療についても、様々な施策により、これまでの病院中心のあり方から、在宅療養ができる患者はなるべく在宅で療養するというあり方への移行が徐々に進められようとしています。
 このような趨勢のなかで、公益社団法人日本看護協会公表の「2014年 病院における看護職員需給状況調査」によると、有効回収数4,016件の病院のうち、40.6%が「地域の訪問看護や在宅医療・介護との連携組織」に参加しており、これは前回調査(2012年)に比べ約9ポイント増加しています。このように年々、“退院後”を意識した入院患者への支援に対して力を入れる病院が増えていることが推測されます。これと軌を一にするように、退院後、在宅で療養する患者の生活がどのようなものかを、病棟看護師も見て知る機会をつくる試みが盛んになっています。在宅の視点をもつことは、これからの病棟での看護においてきわめて重要であるにもかかわらず、病棟看護師にとってそこに大きな欠落があることが気づかれ始めています。
 そこで今回の特集では、訪問看護ステーションに病棟看護師が研修に行くといった例や、訪問看護ステーションの看護師が病棟看護師に求めるものなどから、看護管理者が知っておきたい在宅の視点をもつ病棟看護師の育成方法について考察していきます。

目 次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 現場を知る看護師であり続けたい
 茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター看護局長/がん看護専門看護師
 角田直枝氏に聞く


特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

在宅の視点をもつ病棟看護師の育成

  なぜ病棟看護師が在宅に目を向けなければならないのか
  /新田國夫

訪問看護師の立場から病院との連携を考える
  訪問看護ステーションが病棟看護師に期待すること
  /棚橋さつき

病棟看護師が在宅の視点を養うための研修・活動の実際
  尾道市立市民病院
  退院後を見据えた看護につながる在宅訪問の取り組み
  /粟村真須美

  佐久総合病院
  訪問看護のメッカである当院における訪問看護研修の実際
  /關真美子

  榊原記念病院
  急性期病棟看護師の在宅看護への取り組みと今後の展望
  /有働由喜子

  磐田市立総合病院
  在宅での療養生活の質向上に向けた認定看護師同行訪問の推進
  /平野一美

  鳥取大学医学部附属病院
  地域の訪問看護の充実を目指した在宅生活志向をもつ看護師の育成
  /大草智子

看護教育のキーパーソンに聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 視野を広げ思考を深める教育で世界で活躍できる看護師の育成を目指す
 国立看護大学校 大学校長
 田村やよひ氏に聞く

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
事例を用いたグループワーク実践講座【最終回】
   領域3(企画実行力)を評価する
   /武村雪絵

看護管理者の交渉力UP術【最終回】
   交渉力UPで未来を変えよう~筆者の体験談~
   /齋藤由利子

失敗想定手順書を用いたインシデント・アクシデントの再発防止の試み【最終回】
   医療安全文化の醸成のために
   /三好彰範

教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新人専任教員はどうして去ってしまったのか【最終回】
   奥山美奈と日南看護専門学校座談会
   理想の看護学校にあるもの
   /奥山美奈

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行政の動き
  安倍内閣 2020年へ「新3本の矢」 GDP600兆円、出生率1.8を目指す
  介護離職ゼロへ向け特養老人ホームを増設
  /水巻中正

Topics
  規制改革会議、死亡診断の看護師代行を検討/患者申出療養を16年4月から導入/認知症初期集中支援チームの配置、全国自治体の17.6%に留まる
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.96
  石川泰弘著『お風呂の達人;バスクリン社員が教える究極の入浴術』
  /皆藤 章
1,540円
特集
PNSの運用と成果
―施設に合った形を探る

 パートナーシップナーシングシステム(以下、PNS)は、新人教育や世代から世代への技術力の継承などについて悩みを抱える多くの病院の看護管理者から注目を集めています。PNSの開発から6年目となった今年、第2回PNS研究会が開かれるなど、この看護提供方式は多くの施設での運用実績をもとに検証を重ね、確かな足取りで導入病院を増やしているように見受けられます。
 ただ、導入してみたものの、「パートナーとうまくいかない」「反対勢力がある」といった問題があるなど、PNSの運用を模索している病院もあるようです。しかし、その一方では、それぞれの病院の特性を踏まえ、状況に適したPNSの運用方法を探り、成果につなげている病院も存在します。
 本特集では、施設の特性に応じた独自の取り組みによりPNS導入を成功させ成果を生んでいる病院、すでに導入したPNSを独自の工夫によりさらに確実なものにしている病院の皆様にその内容をご紹介いただき、効果的なPNS運用のあり方を考えます。

目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 “組織の標準化”が看護職を強くする
 東京女子医科大学 統括看護部長/看護職キャリア開発支援センター長
 川野良子氏に聞く


特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

PNSの運用と成果
―施設に合った形を探る

  PNSがPNSであるために必要なこと
  /橘幸子

  本物のPNSとするためのPNS監査の実際
  /上山香代子・村田美穂

各施設の現状に合わせたPNSの運用
  潤和会記念病院
  看護補助者との協働のためのPNSの導入
  /濵砂しのぶ・日髙仙子

  医療法人社団シマダ嶋田病院
  アウトカムの向上を図るための自院の特性に合わせたシマダ式PNS
  /中島千壽子

PNSの効果を確かなものにするための工夫
  徳島大学病院
  成熟したPNSにするためのPNS監査
  足りない部分を見える化するために
  /木田菊恵

  松阪市民病院
  パートナーシップマインドの育成を目指したラダー別研修の取り組み
  /小久保登子

看護教育のキーパーソンに聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 地域に出て、いろいろなものとつながることで看護教育はもっと豊かになる
 上尾市医師会上尾看護専門学校 参与
 石田文代氏に聞く

管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
事例を用いたグループワーク実践講座④
   「感情の自己認識」と「セルフ・コントロール」の違いとは?
   「指導・強制力」の発揮とは?
   /武村雪絵

看護管理者の交渉力UP術⑪
   交渉におけるつまずき解消Q&A
   /齋藤由利子

失敗想定手順書を用いたインシデント・アクシデントの再発防止の試み⑩
医療版失敗学に基づいた安全文化の醸成
   医療版失敗学を院内に浸透させるには
   /三好彰範

教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新人専任教員はどうして去ってしまったのか⑪
   【特別対談】池西靜江先生と看護教育を語る
   /奥山美奈

特別寄稿
   第45回フローレンス・ナイチンゲール記章受章に寄せて
   人間看護のための看護教育に邁進した70年
   /山田里津

教育現場からの報告
   プロジェクト学習とポートフォリオ評価の導入と成功体験 後編
   学校全体の意識を改革したプロジェクト学習
   /濱田眞由美・鈴木敏恵

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行政の動き
  厚労省が子宮頸がんワクチン問題で決断 186人「未回復」との追跡結果を公表
  患者6人救済、医療費・医療手当を支給
  /水巻中正

Topics
  日看協が夜勤72時間要件の堅持を緊急宣言/昨年度の医療費、40兆円超/看護師等の届け出制度がスタート
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.95
  くさばよしみ編・中川学絵『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』
  /皆藤 章
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看護展望の内容

ひとつ上のアイデアを導き出す「看護管理者」「看護教育者」のための総合誌
【看護部長・師長・主任】【看護教育者】必読の最新情報が満載! 「学生が伸びた!」「スタッフが育った!」など豊富な事例とわかりやすい解説で、これまでとは違う「ひとつ上のアイデア」とお届けします。現場の問題を素早く解決したい方、授業に一工夫ほしい方は是非とも一読ください。創刊以来35年、常に看護界をリードしてきた「看護管理者」「看護教育者」のための総合誌です。

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