月刊おりがみ 発売日・バックナンバー

全273件中 136 〜 150 件を表示
801円
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特集「春らんまん」 
 
①花巡り・原作:藤本修三、折り方・作品構成制作:本位田那穂美
藤本修三さんから教わった「あじさい折り」を長年折り続けて、自分なりの折り方を見つけました。今回紹介する折り方ですと、内側に小さい花をどんどん増やしていけます。皆さんも挑戦してみて下さい。

②バラ(K1)・中一隆
「巡回中割折り」と私が名づけた新しい花芯構造のバラです。この作品は花芯の練習用で、花弁ボリュームを増した「K1+」、カップ状外周花弁の「K2」、現時点の最終版は「K4」です。詳細は私のブログ『薔薇と折り紙の日々』(http://nakaorigami.cocolog-nifty.com/)をご参照ください。

③フラワースタンド、フラワーリース・二渡昌子
壁面を飾るかわいいお花のリースを考えました。花の形が単純なので、見映えがするように丸いシールを貼りました。組みがあまりしっかりしていないのが難点です。軽くのりづけして工夫してみてください。

④両面タンポポ・川手章子
紙とたわむれていたら突然顔が現れたので袋にしてみました。⑤の折りすじの位置は変えることができます。左の方へ移動させてみてください。右の写真のように、できあがりがたて長の袋から横長に変わります。

⑤イーチャン ホイール・マイケル ラフォッス
使い終わったカレンダーの12枚の紙を使って「カレンダー ホイール」を作りました。それを8枚で組んでみようと思ったのが今回の作品で、古代中国の占いの書の「 the I-Ching(易経)」がふさわしいと思い名づけました。

⑥ランプシェード・パウロ イマムラ ミツル
ブラジルに住んでいますが、1974~75年にかけての1年3か月、東京大学医学部眼科学科で学びました。もう40年も前のことなのですね。この作品は、三角形、五角形、六角形の形からも折ることができ、ランプシェードとしても箱としても使えます。ポリシート製の折り紙で折ると、クリスタルのようできれいです。

⑦ブリッジケース・川手章子
⑪で立体とするところが楽しく思いました。ブリッジのように組み合わせて3か所に折り紙作品を入れて飾ってもよさそうです。花だんとしても使えます。

⑧両取っ手付き菓子器・白井和子
チューリップが花開いたような両方に持ち手のある、おしゃれな形の入れ物ができました。底をさしこんであるので丈夫です。おやつタイムにいかがですか。川手章子さんのハート付きパッケージを折っていて、ひらめきました

⑨シジュウカラ・青柳祥子
手にとまるシジュウカラを作りたいと思いました。シジュウカラは、喉から下尾筒にかけての黒い縦線があるので、黒いネクタイをした鳥とも呼ばれています。魚の基本形Ⅱをさしこむことで、そのネクタイを表現でき、留めにもなったのでとても嬉しかったです。カラフルな色で折ってもかわいいです

【ミニ知識】
◇シジュウカラ…春にオスが木のてっぺんやアンテナの上など高くて見晴らしのよいところにとまって、ツーピィツーピィとテンポのよい澄んだ声でさえずります。地鳴きはジュクジュクジュクと聞こえます。スズメの仲間で、漢字で書くと「四十雀」で、シジュウカラという名前は鳴き声が由来とされていて、カラは小さな鳥を表します。大きさはスズメとほとんど同じで全長15cmほどですが、やや細めです。オスとメスは同じ色で、頭が黒色、ほおと腹が白色、背中が灰色です。のどから腹にかけてネクタイのような黒い部分があり、オスはこの部分が脚のところで広がり、一方、メスは広がらないので、この模様でオスとメスを区別できます。

◇タンポポ…タンポポの名前の由来は、タンポポが「鼓草」と呼ばれていたことから、鼓を打つ「タン、ポン、ポン」という音からとったというもののほか諸説あるそうです。タンポポは漢字で蒲公英と書きます。これは開花前に乾燥させた全草が、古くから中国で蒲公英という漢方薬として利用されたからです。西洋でも薬草として使われ、「タンポポコーヒー」と呼ばれる飲み物は、コーヒーではなく、タンポポを細かくきざんで焦げる程度に炒ったものを煎じたもので、胃の調子の悪いときによいそうです。また、タンポポは英語でダンデライオンといいますが、これは古期フランス語の「ライオンの歯」という意味で、ギザギザした葉っぱの形からそう呼ばれています。花の色は黄色が一般的ですが、九州や四国には白いシロバナタンポポばかり生えている地域があるそうです。

●ミニ知識参考図書:『世界大百科事典』(平凡社)、『春夏秋冬えごよみ事典』(平凡社)、『おうちで楽しむにほんの行事』(技術評論社)、『年中行事事典』(三省堂)、『日本野鳥大図鑑』(小学館)、『薬になる植物と用い方』(主婦と生活社)、『薬になる植物百科』(主婦と生活社)、『野草雑草観察図鑑』(成美堂出版)、『中世の祝祭』(原書房)、『朝日新聞』(朝日新聞社)

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第8回 「タンポポ」田中稔憲

  今回は春をイメージさせる花、「タンポポ」です。花は正方形を45°ずらしてくっつけたような形を折って、これを4 枚合わせるとできるというものです。かなりの高齢者でも無理なく折ることができました。できることなら④を45°ではなく、その半分の22.5°をずらしながら8 枚合わせる方が華やかに見えます。さらに紙の大きさを小さくして二重にするとよりタンポポらしくなるのですが、8 枚を5cm 角、さらにあと8 枚を3.5cm 角で折るということになると時間もかかりますし、お年寄りは息切れしてしまいます。葉も折ることを考えると、このあたりで妥協するのが落としどころなのです。7.5cm 角の大きさが小ささの限界といったところでしょう。
 葉の方は表が緑で裏が黄緑のものなら市販でありますから、それを使うとよいでしょう。ただ、私は②の状態の用紙を5cm × 29cm の大きさの紙で作って提供しました。ステップを1 回減らして、お年寄りの集中力が切れないうちに作品が確実に仕上がることを第一に考えたからです。実際には①の谷折り線を始めから入れておくという方法もあるでしょうし、講師の方であらかじめ②の形まで折っておくという方法もあるでしょう。
 完成形を見ると一見難しそうに見える葉が無理なく折れるのは③~⑥の折りにあります。半分に折ることを3回繰り返すと、開いた時に⑧で使う山折りと谷折りがちゃんとついているというのがミソです。それから紙のサイズが、②の時に5cm × 30cm ではなく、5cm × 29cm となっているところが重要です。実際折り比べてみればわかるのですが、前者では15のとき紙が内側で重なってうまく60°に折れないのです。29cmでも理論的には正しいサイズではないのですが、これなら意識せず自然に折れるのです。正確な値を知りたい方は、三角関数でもとめられますから計算してみてください。折っていただくお年寄りの皆さんはだれも気づかないこんな緻密な計算が、複雑そうに感じられるステップをいとも簡単なものにしているわけです。まあ、このシリーズの真骨頂といったところですか。
 ちなみにこの葉のデザインは朝日 勇さんの同名の作品によるものです。折り方も紙の枚数もまるで違うのですが、とても奇麗でお気に入りなのでお借りしました。

<読者の広場>
「おってあそぼう」の「花皿ごま」と「四弁の花」がよかったです。今月号はお正月ものなので楽しかったと思います。「おりがみギャラリー」のおせち料理は作ってみたい作品です。趣味として関心があるのはくす玉ですが、「デイケアで折り紙」にも興味があります。私は色紙が苦手なこともありますが、説明がためになります。考え方、とらえ方が勉強になります。子どもたちと一緒にできる作品もあるといいですネ!
神奈川県 宮本節子さん

 東海林伸嘉様の「羊」を折りました。頭がとってもかわいらしいのでチャレンジしましたが、ちょーっときれいに体がつくれない!! でももう1 回とがんばってみたら、あぁなかなかいいなぁー。そして187 個つくって朝起会のみなさまに配りました。200 個つくれなかったです。肩がこってしまって。羊のほおのところにくるっと巻く角がむずかしかったかなぁ。さあ、来年の干支のさるはどんなかな?楽しみです。「おりがみガーデン」の山田勝久様の「ひつじ」がいいなーと思いました。
香川県 谷野宮敏子さん

 実は…『470 号』の「クイズ頭の体操」ができなくて応募することができませんでした。けど私だけができなかったのではなかったのですね。再度挑戦しました! 今度は大丈夫かしら? 昨年は「北陸コンベンション」や「第21回おりがみカーニバル」に参加できたことがよかったです。多くの先生方と接したり教わったり、とても勉強になります。また自分の住んでいる地域で折り紙を広めるべく努力しています。今年は2つ目の折り紙教室を始める予定です。
埼玉県 根本聖恵さん

 今月号の「クイズ頭の体操」はスムーズにできました。『470 号』ではすごく悩みましたが…。土戸英二さんの「ひつじ」は顔の部分が色変わりで折れるのと、左右どちらの向きでも飾れるのがよかったです。「富士山」、「タカ」、「茄子」を置いて飾り、よい夢が見られたらいいと思っています。
青森県 原子睦子さん

【支部だより】
第14回 三支部(奈良、神戸、吹田)合同勉強会の報告
吹田支部「折り紙玉手箱」支部長 渡辺眞寿美/大阪府

2014年11月29日(土)・30日(日)の二日間、川井淑子先生(高知県/日本折紙協会理事)をお招きして、奈良、神戸、吹田の三支部合同勉強会を、大阪市北区の山西福祉記念館で開催いたしました。
 今回は、大阪、京都、滋賀、和歌山支部その他の方々も大勢参加してくださって、今までで一番多くの人々が集い、とても楽しい勉強会でした。 川井先生のていねいでわかりやすい御指導で全員が作品を仕上げることができました。できあがった作品、大切に使わせていただきます。また、たくさんのポストカードを皆さんにプレゼントしてくださいました。本当にありがとうございました。
 また、恒例になっている夕食時のビンゴゲームは、講師の先生、各支部長、山本一彦先生をはじめ皆様からの手づくりの折り紙作品の景品に、山本一彦先生のおもしろトークを入れながら、とても盛り上がりました。また次も頑張ろうという気持ちがわいてきます。次回もよろしくお願いします。皆様のおかげです。ありがとうございました。

【みんなの作品展】
第13回新春を飾る折り紙作品展
「丘の上のクローバー」メルヘン絵の世界村岡竹子(埼玉県/朝日 勇とサンフラワー折り紙友の会)

1月3日(土)~1月12日(月/祝)、川口市立グリーンセンター緑のアトリエにおいて朝日勇とサンフラワー折り紙友の会の会員の作品展を開催しました。テーマは「クローバーの丘」、四季折々の情景が丘の向こう側に広がります。アトリエに入るとちょっとひかえめなクローバーがお出迎え、吹き抜けの2階からやさしい光がさし、まるでそこだけ春をさきどりしたかのような幸せな気分になります。
 今回は朝日先生の新作を含め約第13回新春を飾る折り紙作品展「丘の上のクローバー」メルヘン絵の世界村岡竹子(埼玉県/朝日 勇とサンフラワー折り紙友の会)100点の作品と、会員のラシャ紙作品(いつもの4分の3の大きさの台紙で会員が制作した作品)を展示しました。誰もが楽しめる人気の魚釣りを2か所に増やしました。さわって遊べる折り紙コーナーでは今流行の妖怪の他、なつかしさを感じさせる福笑いなどたくさん用意しました。海外からたまたま遊びに来て立ち寄ったという方もいらっしゃり、とても感激してお帰りになりました。
 今年も朝日先生と会員は来場されたみなさまとのふれあいを楽しみました。みなさま折り紙パワーをチャージされましたでしょうか。会期中は天候に恵まれたくさんの方々にご来場いただき、会員一同心より御礼申し上げます。

~ワールド・オリガミ・レポート~
スペインで折り紙交流  相生陽子(神奈川県)

2014年12月、スペイン語の勉強をしている娘とスペインを旅してきました。娘の知人の計らいでマドリード在住の折り紙作家マヌエル カラスコさんにお会いすることができました。7年前にオープンした「Minimum(ミニムン)」という“オリガミ”専門の店内はすばらしい作品の数々と、日本の和柄で折った作品もあり圧倒され…。クリスマスの作品を教えていただくこともできました。
 月刊『おりがみ』の『472号』と『473号』を持参、折りたたんで持って行った永田紀子さんの「富士山」(30cm角の和紙)を組み立てているときに“オリガミ”大好きという若いお父さんと4人の兄妹にじっと見つめられ緊張しながらも完成しほっとしました。さくら、おひなさまなどを4人のお子さんにプレゼント、とても喜んでくれました。
 マヌエルさんは創作のかたわらショーウィンドウの展示(大きな作品も)、大学など多方面でのご指導とお忙しい毎日をお過ごしのご様子、くわしいことはFacebookに更新されています(minimum origami)。「日本に行ってみたい」とのお言葉に娘も「お役にたてれば」と。私も再会を楽しみに折り紙を続けたいと思いました!!
 その後、スペインに出店の日本の有名雑貨店に勤める“オリガミ”大好きという知人と、同僚の日本人女性とお会いし、折り紙の話と交換も。次の日の夕方は旅行会社関係の女性と3人で食事。日本に帰ってきてからわかったことですが、私の知人と彼女のお父さんが従兄という関係でした。325万人以上が住むマドリードの“奇跡”ともいえる出会いもありました。次の日から一緒に旅した若いご夫婦も折り紙に興味を持っていることにうれしい思いも。有名なサグラダ・ファミリア教会、アルハンブラ宮殿など見事なまでのすばらしい建築に感激しましたが、思ってもみなかった“人との出会い”が私にとって最高の思い出となったスペインの旅でした。

協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

801円
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特集「ひなまつり」 
 
①おびな、めびな、三人官女・笠原邦彦
おりがみのお雛さまは小さい方がかわいいと思いますので、私はふつうのおりがみの4分の1の7.5cm角で折ることが多いです。ただその場合、髪が1.9cm角と小さくなりますので、ピンセットを使っています。

②リボンのキューブ・青柳祥子
おりがみの立方体はたくさんありますが、ちょっと女性らしいキューブ(?)を作ってみました。7.5cm角のおりがみ2枚で組むと、できあがりが2.5cm立方くらいでネックレスのトップとしてもおしゃれです。いろんなサイズで折って机の上に置いても飾りとして素敵ですよ。

③花玉・市川学
花びらと茎を色分けできるようにしたので、表裏別色の紙で折ってください。のり付けしなくても、かなり丈夫に組めます。

④花富貴・水島朋子
布施知子さんの著作『おりがみ花くす玉』(誠文堂新光社 発行)の「四角板1・八つ割り」を参考に作りました。ジョイントパーツを葉に見たててみました。花は⑱で終えて平面的に仕上げてもよいと思います。立体感を出したいときは、⑲で紙がたわむくらい引き出して、⑰でつけた折りすじをしっかりとつぶすといいと思います。四隅ぼかしの折り紙をおすすめします。

⑤犬のお手紙入れ・永田紀子
紙とたわむれていたら突然顔が現れたので袋にしてみました。⑤の折りすじの位置は変えることができます。左の方へ移動させてみてください。右の写真のように、できあがりがたて長の袋から横長に変わります。

⑥チューリップ・川手章子
チューリップのぷっくらした姿を見ていると、心までぷっくらしてきます。カードに貼ってもよさそうです。いろいろな色のチューリップを折って楽しんでみてくださいね。
 
⑦お花の指輪・川手章子
できあがって指にそっとはめてみました。指にも春が届いたような気持ちになりました。小さなお子さんのおててにはめてあげたら、もっとかわいいだろうな…と思いました。

⑧ハウスでキューブ・住田則子
『472 号』で単体が伝承作品の「いえ」からのユニット作品のリースとコースターを紹介していただきました。今度はいえからのキューブはいかがでしょうか。それぞれの面に写真などをさしこんで額縁として使ってもいいかも。

⑨どーもくん・宮本眞理子
2014 年の「世界らん展」の公式グッズのらんのお花のアフロヘアーどーもくんを見て作ったものです。本物のキャラクターはもう少し手が長いです。15cm角の折り紙を使って本体を折ると、目には直径5mm の黒丸シールがぴったりです。

【ミニ知識】
◇雛祭り…3 月3 日に女の子の健やかな成長を願って行われる行事です。次の3つの流れが混じり合って、江戸時代の初めに成立しました。1つ目は、中国から伝わり、奈良時代から平安時代の貴族が行った曲水の宴です。これは身に付いた厄災を水辺で流す禊祓が発展したもので、3月最初の巳の日(のちに3月3日に固定)に曲がりくねった流れのほとりに座って、流れてくる酒杯が自分の前を過ぎる前に和歌を詠むという風流な遊びでした。2つ目は、平安時代の貴族の女の子たちの「雛遊び」と呼ばれた人形遊びです。そして3つ目は、祓い清めのための呪具、祓具としての人形です。雛祭りが終わったらすぐに片付けなければならないという言い伝えは、厄災を人形に託して流すという風習の名残です。

◇雛飾り…理想の生活は宮中(内裏※天皇の住居)にあるという庶民の憧れから雛飾りは作られました。基本的な7段の雛壇飾りを以下に説明します。1段目は男雛と女雛の一対の内裏雛です。親王台と呼ばれる、繧繝文の縁が付いた畳に置きます。向かって左に男雛、右に女雛が一般的ですが、京都式はその逆です。2段目は三人官女。宮中で働く女官で、未婚の若い女性、眉をそった既婚女性と3人それぞれに特徴があり、三方、長柄の酒入れ、銚子(柄のない酒入れ)などを持っています。3段目に五人囃子。少年の姿で、向かって左から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡と並び、能楽の囃方と謡を模しています。4段目には二人の随身です。警備に当たる武官で、向かって右に老人、左に若人です。左大臣、右大臣とも呼ばれていますが、実際は殿上人が武具を付けることはありません。5段目は雑用係の三人の仕丁。水干という位のない官人の装束で、泣き、笑い、怒りと三人の表情が違っています。三人の特徴的な表情から三人上戸とも呼ばれています。なお、仕丁の段には向かって左に右近の橘、反対側に左近の桜が飾られます。6段目には嫁入り道具の箪笥や長持など、7段目にはお駕篭や牛車など乗り物が飾られます。

◇犬筥…御伽犬とも呼ばれています。紙を張り重ねて作る張り子製で、犬が伏せた姿をした形の箱です。犬はお産が軽いことから、上流階級の人々が安産のお守りや子どもの厄除けとして産室や寝室に置きました。江戸時代末期、子ども用の玩具として盛んに作られるようになる張り子の起源ともいわれています。昭和時代の初めまで、小型の雌雄一対の犬筥が雛飾りとして飾られることも多かったようです。

◇つるし雛…布の端切れで人形などの細工物を、また、糸で手鞠を作って、つるして飾ったものです。江戸時代末からの歴史を持つ福岡県柳川市の「さげもん」や静岡県東伊豆町稲取の「雛のつるし飾り」が有名です。柳川の伝統的な「さげもん」は竹の輪に手鞠が26個、細工物が25個の合計51個がさげられ、人生50年といわれた江戸時代、人々が1 歳でも長く生きてほしいとの願いを込めたと考えられています。

○ホワイトデー…3 月14 日。ちょうど1か月前のバレンタインデーのチョコレートのお返しに、男性から女性にキャンデーを贈る日として飴菓子業界の全国組織である全国飴菓子工業協同組合が1978(昭和53)年に決め、1980 年からイベントを始めました。

●ミニ知識参考図書:『ちりめんの飾り物とつるし飾り』(日本ヴォーグ社)、『加賀のつるし手まり』(マコ-社)、『雛の宴』(さいたま市文化振興課)、『雛まつり』(近代映画社)、『子どもに伝えたい日本人のしきたり』(家の光協会)、『日本の年中行事』(八坂書房)、『日本人の春夏秋冬』(小学館)、『日本の「行事」と「食」のしきたり』(青春出版社)、『年中行事事典』(三省堂)、『世界大百科事典』(平凡社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第7回 「うさぎ雛」田中稔憲

 今回取り上げる作品は、お年寄りの女性にとくに喜ばれる「うさぎ雛」です。この作品の体の部分は、「かんたん雛」という独立した作品です。折り線の位置が少しくらいずれても問題なく仕上がります。白い部分に顔を描いてできあがりです。高齢者のための教室の素材としてこれだけでも充分喜んでもらえます。ここでは、それに折紙講師用テキスト掲載の伝承作品「うさぎの顔」を耳の部分だけピンクになるようにアレンジしたものを加えて作りました。
 「かんたん雛」はうさぎ雛の体の⑧から手の動きをいろいろ変化させることで五人囃ばやし子にもなります。ただ五人囃子にするときは、紙の色や模様の工夫がほしいところです。 
次に、うさぎ雛の顔ですが、のっぺらぼうというわけにはいかず、とにかく可愛らしく描くことが大切です。どうすれば可愛らしくなるかということですが、要は赤ちゃんのような顔を描けばよいのです。赤ちゃんの顔はおでこが大きく、両目が少し左右に離れています。このような顔を見ると私たちは「可愛い」と感じるようになっているのです。ネコのキティの顔も、ウサギのミッフィーの顔もそうなっているでしょう? 顔を描く時はその原則で目を描き、人や動物の顔の輪郭や形によりその二つの点を微調整します。そうするとちょうどいい位置が見つかるはずです。今回の作品の顔にこだわらずに自分でぜひ工夫してみてください。
 さて、おひな様を教材として使う場合、いつも苦労することがあります。材料費です。子ども対象の場合ならさほど気にする必要はないと思いますが、お年寄りは人生経験がありますから、紙の色や質の善し悪しが重要になります。お年寄りに満足していただくには、色紙のデザインや着物になる友禅紙の柄のためにかなりの費用になってしまいがちです。私は、工場から出荷できなくなった不良品を安く入手して、使える部分だけ切り出したり、その前後の教室の材料費を少し高くしておいて、その分を充当するという方法をとっています。とはいえ、材料費で最も頭を悩ます教材には違いありません。

<読者の広場>
  月刊『おりがみ』は毎月ゆっくり全部折っています。新しい作品や海外の記事、それに和紙や歴史などさまざまな内容があり、ワクワクしています。先日、学校行事のボランティアがあり、今年は人気キャラクターのジバニャンをみんなで折りました。ジバニャンをよく知らず、そこから勉強(笑)。当日は親子参加の方や、お父さんが子どものために!と一生懸命に折っている姿に感動してしまいました。みんな上手に折って持ち帰り、うれしそうでした。行事を楽しめる折り紙はとてもうれしいです。10 月のハロウィンにはカボチャを折り、顔をつけました。大人も子どもも作り出すと発想が豊かでとてもよい時間でした。これからもクリスマス、お正月とどんどん折り紙を活かしていきたいです。
北海道 葛西明子さん

「トナカイ」が1 番よかった。いつも「おってあそぼう」を見ています。おもしろいなといつも思っています。あと「おりがみガーデン」でときどきおもしろいのがあるので、作り方など入れるともっといいと思います。
東京都 菅家爽太郎さん

 待ちに待った『472 号』のクリスマス特集はとてもよかったです。二渡昌子さんの「クリスマスツリー」は24cm角の両面緑色の折り紙で作りました。奥行きがあるのがいいですね。そこには赤色のブーツを折って飾ってみました。かわいいです。「伝承のいえをひと折りして作るリースとコースター」は「おりがみガーデン」で紹介されて以来ずっと折り図を希望していたので念願かなってうれしいです。赤4 枚、緑4枚で組み、星のシールを貼り、中央にベルをつけてみました。また、2.5cm角で折ったリースをキーホルダーに入れてかばんにつけてみたりしました。今年も友人にクリスマスカードと一緒にプレゼントします。日本折紙協会に入会して、早3 年たちます。部屋には折り紙の本や折り紙でいっぱいになっています。私の貴重な宝物です。
群馬県 畑村美由紀さん

 「ダビデの星」がよかったです。クリスマス用の作品が多くて助かりました。少し作品が高度になっていると思います。もう少しわかりやすくしていただくともっとうれしいです。毎月1 回デイケアに行っています。そのとき本誌の中よりヒントをいただいて活動をしている月もあります。本当に本誌に出会えてよかったです。皆さんにも喜んでいただき、自分も喜んでいます。うれしい『月刊おりがみ』です。
広島県 家原静子さん

【支部だより】
第20回 九州折紙コンベンション沖縄大会報告
琉球支部『月桃の会』支部長 古堅幸江(沖縄大会実行委員長)/沖縄県

 2014年11月22日(土)・23日(日/祝)、南城市の「ユインチホテル南城」において、第20回九州折紙コンベンション沖縄大会(日本折紙協会琉球支部・沖縄支部『おりがみ館 彩』主催)を開催しました。同時に、第20回記念大会として「沖縄支部・琉球支部による作品展」も開催しました。
 1日目の特別講演に川崎敏和先生(阿南工業高等専門学校教授)による「私たちは、折り紙で何をなすべきか」と題してのおりがみ講演に参加者は、熱心に耳を傾けておりました。
また、2日間にわたる53コマの講習では、43名の講師の方々のご協力で楽しく終える事ができました。懇親会では、八重山舞踊やオカリナ、くじ引き大会があり「なんじいグッズ」が当たった方々より喜びの声がありました。沖縄民謡「安里屋ユンタ」の手踊りを皆で踊り、最後に踊る「カチャーシー」では、舞台喜び合いました。次回の第21回大会は、2016年1月に宮崎県で開催される予定です。今後もご参加のほどよろしくお願いします。

【みんなの作品展】
千羽鶴ユニットの「鳳凰」「白鳥」と「やっこ繋ぎ」ハーレー静代(広島県)

2014年8月に、秋祭りに出す地域の子供神みこし輿に乗せる「鳳凰」を折り紙で作ってほしいという依頼があり、初めての経験に試行錯誤しながら完成した「鳳凰」がこれです!
 千羽鶴をベースにした何種類かのユニットを約200枚ほど折って仕上げました。形は宇治の平等院の鳳凰とフェニックスをイメージしてみました。自分としては予想以上のできあがりに満足!この経験のおかげで、11月の東広島市生涯学習フェスティバルに出品する作品が決まりました。
私が代表の「高屋西小学校折り紙教室」は、折り紙で個人の創造力・集中力を高めると共に、親子の絆を深め、人と人とのコミュニケーションの輪を広げていくことを目的として、年5回の小学校での「親子折り紙教室」をはじめ、公民館や図書館での体験教室、作品展など、地域で幅広い活動をしています。
 東広島市高屋町の白鳥山の山頂にある白鳥神社は、古事記に出てくるヤマトタケルノミコトの白鳥伝説にゆかりがあり、日本各地に点在する白鳥神社の中で一番最後に飛来した
地に建てられた神社といわれています。そのヤマトタケルノミコトを主神とする10神が祀まつられているこの地に、高屋西小学校があります。入学式や卒業式などの学校行事の際に児童と保護者を迎えるにあたり会場入口に必ず立てられる行事パネルの「フレーム」を折り紙作品として「やっこ繋ぎ」で制作しました。やっこさん達が手と手を繋いでできあがった作品は、まさに人と人との絆を表しているように思います。そして、ヤマトタケルノミコトが化身した白鳥は千羽鶴を基本としたおりがみ約300枚を使用してできています。
ヒロシマから発信された祈りの千羽鶴をベースにして作った白鳥は、高屋の地で子供たちが元気にすくすくと育って欲しいという慈愛で見守っている人々の心の象徴であり、行事の際には「フレーム」の上に飛来して子供たちを見守ります。11月30日(日)に高屋西小学校で開催された「古里まつり」で、地域の皆さんにお披露目できました。

協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

801円
おりがみのトーヨーの全折り紙商品が2割引きで買えるショッピングサイトです。
http://origami-noa.ocnk.net/

特集「冬来たりなば春遠からじ冬来たりなば春遠からじ」 
 
①福豆入れ・川手章子
仕上がってから上部に息を吹き込み立体にするところが楽しく思いました。少し大きめの折り紙で折るとたくさんのお豆が入るケースとなりますよ。メモ立てにしたり、帯部分にメモを書いてもよさそうです。

②鬼の面とひいらぎ・石倉君代
鬼の面は今から30 年ほど前に子どもたちと節分を楽しむために作りました。鼻は中心を少し立たせて高さを出し、口は鼻よりも少し大きく、白いキバが両サイドに見えるようにしてこわそうな感じを出しました。ひいらぎは、高齢者の教室で季節の部屋飾りとして使いました。2枚使うことで易しく折れたようです。

③エンジェルハートのギフトバッグ・二渡昌子
バレンタイン用に考えました。プレゼントや手紙入れなどに活用していただけたら嬉しいです。羽のないパターンと二通りお楽しみ下さい。

④ラバーズノット市松キューブ・青柳祥子
伝承作品のラバーズノットを4つ使って作りました。市松模様や、石畳模様など日本語の響は美しいですね。上下に市松模様のできるキューブです。自分の好きな色で、作ってみてください。そのまま飾ってもきれいですよ。

⑤折り畳みのできる箱・瀬田美恵子
折り紙の講習会などでできた立体作品をどうやって持ち帰るのか? 考えどころですね。この作品は名前の通り、折り畳みできます。箱をふたの中にすっぽり入れこむのもよいかもしれません。⑨ができれば、⑰でふたの角を立ち上げられます。

⑥本(ケース付き上製本)・笠原邦彦
おりがみ愛好熱のピークのころ、「不切正方形1 枚折り」という、先輩方の掲げた理想論を信奉していました。そんな中の収穫の一つがこれです。ただしここでは別紙で表紙を折る「複合形式」にしました。
 
⑦スノーマンのメッセージボード・藤本祐子
庶平面の作品ですが、スタンドがあるので立てられます。3等分の折りが2回あるので、小さいお子さんが折るには少し難しいかもしれません。メッセージは書いても、ポケットに忍ばせてもOK! バリエーションにサンタのメッセージボードがあります。

⑧お祝い袋(BOX型)と立ち鶴・亀山真代
お祝い袋は、 24cm 角の紙で折ると、半分に折った紙幣が入ります。行事によって、和紙の他に洋紙(ストライプなどの柄入り)を選ぶと、変化が楽しめます。さしこんだ立ち鶴は上からのりづけすると安定します。

⑨両面ハートフレーム・永田紀子
両面に同じ柄が出るので写真を2枚入れたり、すかし模様の作品をさしこんで窓に貼って内と外からも楽しむこともできます。

【ミニ知識】
○節分…2 月3 日ごろ。2015年は2月3日です。節分は季節の変わり目のことで、もともと立春、立夏、立秋、立冬の前日で年4回ありました。旧暦では立春前後に正月が来るので、立春の前の節分が大切な日と考えられ、現在まで行事が残っています。寒さや病気や災害など人間に災いをもたらすものがオニとみなされ、追い払うために豆まきをおこなったり、ヤイカガシやヒイラギや目籠を飾っておまじないをします。なお、目籠はオニが自分より目がたくさんあるものをこわがると人々に信じられたことからです。

○オニ…オニは丑寅の方向にいるとされていたため、ウシのようなツノとトラのようなキバを持ち、トラの皮のフンドシをしめている姿が考えられてきました。災いの象徴として豆まきによって追い払われますが、「訪れ神」として正月の年としがみさま神様とつながった一面も持ち、豆は供え物と考えられることもあるそうです。

○ヤイカガシ…くさいのでオニが嫌うとされるイワシの頭をヒイラギにさしたものです。「やい」は「焼く」のことで、「かがし」は「においをかがせる」ことからできた言葉です。なお、田畑を荒らす鳥や獣除けのために立てる人形のかかしも、もともとは肉や髪の毛などを焼いてにおいを出すものを竹などにつるしたもので、やいかがしのかがしと同じ由来の言葉です。

○ヒイラギ…モクセイ科の常緑樹で、トゲトゲした葉がオニの目をさすと考えられ、魔除けのため使われました。ヒイラギの語源は「疼(ひいらぐ)」で、(葉のトゲに触れると)「ひりひり痛む」というのが由来です。11 月によい香りのする小さな花が咲き、7 月に黒い実がなります。老木は丸い葉が多くなります。なお、クリスマスに活躍する、赤い実をつけるヒイラギは、葉が似ているのでセイヨウヒイラギと呼ばれていますが、モチノキ科の木で、別の種類のものです。

○エンジェルハート…ハートに、天使(エンジェル)をイメージする羽がついたモチーフです。○冬来たりなば春遠からじ…イギリスのロマン派の詩人シェリー(1792-1822 年)の「西風に寄せる歌」の一節“If winter comes, can spring be far behind?” を和訳したもので、「来たりなば」は、文語動詞「来たる」の連用形に文語の完了の助動詞「ぬ」の未然形そして接続助詞「ば」で、来たならばという意味です。また、「遠からじ」は、文語形容詞「遠し」の未然形に文語の打ち消し推量の助動詞「じ」が付いたもので、遠くはないだろうという意味です。寒く厳しい冬が来たということは、(冬のあとに必ず来る)春はそんなに遠くないという意味です。

○聖バレンタインデー…2 月14 日。3世紀ごろ殉教したローマの司教の聖バレンティヌス(英語読みでバレンタイン)の記念日とされています。彼は結婚が許されなかった兵士たちの結婚をかなえてあげていたので、その日が「愛の日」とされました。キリスト教が伝来する前の古代ローマでは、豊穣と多産を祈るルペリカリア祭が行われていて、キリスト教徒が民衆に布教しやすいように、この祭にバレンタインデーを取り込んだとされています。日本のバレンタインデーは女性から男性へチョコレートを贈る日として、菓子メーカーや百貨店が宣伝したのが始まりといわれています。近年では友達同士で贈り合う「友チョコ」、自分自身に高級なチョコレートを贈る「自分チョコ」などさまざまな広がりを見せています。

◇チョコレート…チョコレートという言葉はスペイン語のチョコラテの英語読みです。チョコレートには4000年の歴史があるとされますが、長い間飲み物として扱われ、現在のようにチョコレートが食べるものになったのはわずか100 年余り前だそうです。チョコレートは常緑高木のカカオの木になる実(25cm ほどの大きな紡錘形)から採れる豆で作ります。カカオの原産地は中米から南米北部とされ、古代メキシコのマヤやアステカの王や貴族たちの飲料になり、また、カカオ豆は貨幣の代わりとしても使われていました。カカオ豆をすりつぶしたものがカカオマスで、油脂分(カカオバター)を取り除いた残りを粉末にしたものがココアです。これに適量のカカオバターなどを加え、糖分や香料を加えてチョコレートを作ります。チョコレートには、成人病や老化の予防、ガン防止、ストレス除去などに効果が期待されるポリフェノールが多く含まれています。

◇招き猫…縁起物の猫の置き物で、手招きをした姿をしています。商売繁盛、開運出世、厄除け、縁結び、受験合格など、福を呼ぶものとされています。右手を上げたもの、左手を上げたもの、両手を上げてるものがあり、それぞれにさまざまないわれがあります。

◇猫の日…2月22日。「猫の日制定委員会」が1987(昭和62)年に制定しました。全国の猫好きの人からの公募で「ニ(2)ャン、ニ(2)ャン、ニ(2)ャン」の語呂合わせから2月22日と決められました。

●ミニ知識参考図書:『世界大百科事典』(平凡社)、『日本大百科事典』(小学館)、『植物ごよみ』(朝日新聞社)、『年中行事事典』(三省堂)、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『年中行事・記念日事典』(学研)、『朝日新聞』(朝日新聞社)、『日本のしきたりがわかる本』(主婦と生活社)、『チョコレートの博物誌』(小学館)、『右手をあげる招き猫』(PHP研究所)、『ニッポンの神さま図鑑』(はまの出版)、『くらしとあそび・自然の12か月』(岩崎書店)、『年中行事としきたり』(東京書籍)、『対訳シェリー詩集』(岩波書店)

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第6回 「招き猫」田中稔憲

 この作品は顔を描かなくてはいけないので、私は絵入り折り紙を作って講習しました。もちろん折り上がってから顔を描いてもいいのですが、お年寄りの場合は顔を描くのが大変ですから、顔を用紙に印刷したものを使いました。初作は耳に色が出るように作りましたが、絵入りとするなら耳も描いてしまえばもっと簡単になると考えてこの仕上がりにしました。
 ただ、手と足は講師が折って初めからセットに入れておきます。台も同様です。時間が十分あれば台は折ってもらっていいのですが、制限時間45 分では少し心配がありましたので、こちらで用意しました。お年寄りの皆さんに折ってもらうのは顔と体と小判の三つです。耳に色が出るものも試してみましたが、これは85 歳くらいのグループでなんとか時間内におさめました。今回のものは90歳を回ったくらいの方が対象です。
 猫の用紙には24cm角の赤の折り紙を使い、顔などをその裏に印刷しました。鼻先を折るのにその方が好都合ということもあるのですが、このようにすると全体にほんのり赤みがさしてかわいく仕上がります。

《パソコンを使っての絵入り折り紙の作り方》
 通常はひとりひとり作品の表情が違う方が面白いのですが、招き猫はキャラクター的なものなので、表情を揃えた方がよいと思い、グラフィックソフトで用紙をデザインし、B4 設定にしてジェットプリンターで印刷しました。レーザープリンターは規格外の紙は対応しにくいので、B5 用紙としても35cm 角の紙から切り出さなければならないのでかなり無駄が出てしまいます。活用してみようと思われる方にはこの方法をお勧めします。

<読者の広場>
  月刊『おりがみ』が届くと、まず「おりがみ頭の体操」をします。でもその後がなかなか続かず、ひと月たってみるとせいぜい2 ~ 3 種折っただけ…ということが何か月も。これではいけないと思いながら、なかなか時間が取れないのと、やはり年とともにに指先のおとろえがひどく目もハッキリしないため、ちょっとおっくうになっているみたいです(言い訳です)。今月は「ふなっしー」をいくつか折りました。最後に顔を書くのですがこれが結構むずかしく、「ふなっしー」に見えなくなり、自分の絵心のなさを痛感します。「関取」も知人に好評だったので、だいぶ折りました。大型新人の力士さんも出てきて11 月場所が楽しみです。先日のテレビで認知症の予防に折り紙がNo.1 に選ばれていました。ドリルなどをやるより効果があるとか…。がんばってやらねばと思っています。
茨城県 小林恵子さん

 「ねずみの嫁入り」が気に入りました。難易度がついていると挑戦力がアップしそうで、私も賛成です。(東京都の方の投稿もありましたね)。北海道は1 週間前より雪虫が飛んでいて、もうすぐ平地も初雪が降りそうです。今春、我が家の裏の花畑はネズミが雪下で活動した跡がありました(樹をかじったり、穴、トンネルの巣作り…)。それを思い出しながら楽しく折りました。施設でボランティアをしているので、「山茶花」もよかったです。
北海道 長内ヨシ子さん

 「赤ずきんちゃん」は創作者の青柳祥子さんがおっしゃる通り、折っていて驚きのある作品だと思いました。45ページに出ていたヤニーさんの作品が素敵で、もう少し大きな写真があればよかったのにと思いました。小3の娘は近所のお友達の影響で「おりがみ級制度」に取り組むようになりました。お友達は順調に昇級していますが、娘は漢字検定、習い事、児童館のイベントのお手伝いといろいろなことに目が向き、折り紙はちょっとお休みのようです。期限があるわけではないので、ゆっくりと楽しんでいけたらと思います。
東京都 林 友江さん

 「能のにんぎょう」はむずかしそうに見えましたが、スムーズに折れました。しかし立つようにしあげるには、微妙な折り具合が関係あるようです。「支部だより」の「練馬支部の折り紙展の報告」の、貝の折り紙作品はとても個性的でアイディアがあふれていました。かなり小さな作品かな? と思っています。
青森県 原子睦子さん

 日本折紙協会の活動がますます広がって国内外の支部活動が活発になっていることをうれしく思います。世界的に日本文化が認識される中で、学校教育にも取り入れてほしいと思うのは私だけでしょうか?茨城支部がないのが残念です。今月は秋のお祭りで出てくるような能や子どもの絵本に利用できそうな折り紙の紹介、興味深くみました。また最近人気の「ふなっしー」もよかったです。根強い人気のトトロなどのアニメの主人公の折り紙の紹介もぜひお願いしたいです。生活の身近なところにさりげなく置ける、活用できる折り紙を整理しています。ご祝儀袋、ちょっとしたお茶会などで受け皿代わり、食器用の袋など、工夫次第でその場を今までよりちょっとおしゃれにすることができると思います。
茨城県 松井 修さん

●夏休み親子折り紙教室 鶴見茂文さん(栃木県)

2014年7月26日(土)、宇都宮市平石市民センターで、夏休み親子折り紙教室が開かれ、ボランティア講師として私と、折り紙教室の古川会長以下6名が参加し、お手伝いしました。当日はお母さん、お父さんと一緒の子どもさんたち、約40名が参加し、熱心に飛行機、蝶々飛行機、それに大橋晧也理事長の「おりがみツリー」のおりがみ竹トンボを折り、飛ばして大喜びでした。松野幸彦先生の「カサ」の組み合わせには「マジックみたい!!」とビックリです。皆さんに「追い羽根」と岡田さんが作ったリボンの「金魚」をおみやげにあげ、楽しいひとときでした。ところで、この「追い羽根」ですが、15cm角の紙より、7.5cm角の小さい紙で折ると、驚くほどよく回ります。お試しあれ!!

●老人ホームで折り紙ボランティア 作本幸江さん(神奈川県)

 9月号の新連載「デイケアで折り紙」の田中稔憲先生のお言葉に感動しました。私も友達と2人で地域の老人ホーム5、6か所で折り紙ボランティアをしています。作った後も楽しめる作品として、季節ごとの行事や花などを折り、色画用紙に貼ります。「全部部屋に貼ってあるよ」という嬉しい声をよく聞きます。材料は折り紙だけでなく包装紙も利用しています。困ったことは、お年寄りは歳を重ねるとだんだん折れなくなるので、より易しいものを考えなくてはならないということです。この連載が長く続くことを祈っています。9月に老人ホームで作った「ねこのお月見」を同封いたします。二階堂黎子さん創作の「ねこ」を使わせていただきました。

【支部だより】
折紙展「秋祭り」
鹿児島支部「折遊かごしま」(支部長:山川幸代) 文:神宮司百合子さん/鹿児島県

 2 0 1 4 年1 0 月6日( 月)~ 1 0日(金)、折遊かごしまの展示会を鹿児島市市民ギャラリーで開催いたしました。タイトルが「お祭り」ということに決まり、「たぬきがたくさん、楽しそうにしていたらいいよネ!!」という意見が出て、毎月の定例会の中でたぬき・コスモス・イチョウなど…会員の方にイヤ!! というほど折ってもらいました。しかし、いざ、折ったものを仮に並べると「ちょっとさびしいよう!」という状態で、「御神輿を」、「舞台を」、「太鼓を叩いて」、「舞台は?」と次から次へとまた折っていただきました。
 展示中は子どもからお年寄りの方まで大勢の方に見ていただきました。とりわけビリケンさんをたてまつってあるお社の周りに咲いている彼岸花や鶴で作った「折遊かごしま」の文字は大人の方々の関心が集まっていました。また作品1つ1つの緻密折紙展「秋祭り」鹿児島支部「折遊かごしま」(支部長:山川幸代) 文:神宮司百合子さん/鹿児島県さなどに感心してくださいました。2年の1度の展示会ですが、準備に1年はかかります。制作しているときは大変でしたが、搬入・展示が終わりホッとした後は、自分の作品のように「すごいすごい」と自画自賛してしまいます。折遊かごしまのみなさま、当番をしてくださった方々、大変感謝いたします。また2年後の展示会もみなさん、がんばりましょうね!!

【みんなの作品展】
2014 OSAKA手づくりフェアに出展して宮本眞理子(長崎県)

2014年9月5日(金) ~6日(土)マイドームおおさかにおいて、OSAKA手づくりフェア(来場者数約3万5千人)が開催されました。今回は、出展名は、「おしゃれでかわいい折り紙教室」として、竹尾篤子先生と2014 OSAKA手づくりフェアに出展して宮本眞理子(長崎県)私と合同での出展でした。二人とも初めての出展で、あたふたとしましたが、お客さんとの交流もでき、良い経験ができました。レッスン内容は、なるべく簡単にできるクリスマスや干支ものを主に準備いたしました。お客さんの中には、2日間ずっと通ってこられた熱心な方も数名いらっしゃいました。土曜日は、子どもたちも参加して、楽しい2日間でした。竹尾先生も私もたくさんの折り紙の友人達、そして家族の協力で、無事に終えることができました。子どもたちへのプレゼント折り紙を作ってきてくださった西井弥世以さんはじめ、搬入・準備・講座・搬出全てにおいて、急なお願いにも関わらず、お手伝いくださった折り紙の友人達に、この場をお借りして二人から心よりお礼を申し上げます。この度の経験を活かし、次につなげていきたいと思っております。本当にありがとうございました。

協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

801円
おりがみのトーヨーの全折り紙商品が2割引きで買えるショッピングサイトです。
http://origami-noa.ocnk.net/

特集「お正月」 
 
①ひつじ・土戸英二
前回の未年に考えた作品です。今回は片面用だった体を、立体用に改作しました。横向きの顔を開いて、前向きひつじもできました。折り図では顔に色がわりするもので紹介していますが、色変わりしない方ももちろん同じようにできます。

②羊・東海林伸嘉
新しい年を楽しく迎えるために、作りました。羊の特徴をだすため、顔の部分を色分けできるようにしました。表裏色違いの紙で作ってください。

③エンゼルのピックケース・藤本祐子
19~21は少し難しいですが、羽が開かないようにするために必要な折りです。ピック立てやオーナメントの他にも、大切な人への贈り物にメッセージをしのばせて添えてもいいですね♡ かわいい顔を描いたり、素敵な紙で折って楽しんでください。

④ヒツジ・ルイジ レオナルディ
工程数は多いですが、ころっとしたかわいらしい子ヒツジができあがります。頭の角度で、草を食べている姿にもなります。お楽しみください。

⑤富士山・永田紀子
この作品で使った長方形は、阿部 恒氏による正十二面体用ユニットに使われているものです。折って取り出すよりも計算して切り取った方がはるかに正確で楽です。底面の正五角形部分をきっちり組むと側面がスムーズに立ち上がります。

⑥タカ・奥田光雄
この作品はもともと「トンビ」として発表されていますが、「鳶が鷹を生む」という諺もあるので、格が上でお正月らしい「タカ」として、今回ご紹介します。
 
⑦茄子・亀山真代
庶民的な野菜の茄子ですが、国内では南方ほど実が長く、北方ほど小実品種で種類も増えました。この茄子は、標準的な日本の茄子。品種改良せず昔のままです。18~21をていねいに折って、ふくよかな茄子に仕上げましょう。

⑧宝船・土戸英二
正面から見た宝船です。すき間に縁起物をさしこんで楽しんでください。舳先の折りが少しややこしいので、右の写真のように省略しても構いません。

⑨羽子板・くわばら さよこ
ふつうのポチ袋よりも、お年玉をもらう人が楽しいかなと思ったので、口を閉じる袋にしました。胡鬼板の別名を持つ羽子板の本来の役割は疫病除よけなので、折ることで無病息災や災難厄除に効くことにも期待したいです。

⑩四弁の花・川手章子
14では15の形となることをイメージして折ってみてくださいね。平面から立体の花が咲きました。いろいろな折り紙で折って楽しんでくださいね。紅白そろえて飾るとおめでたくなりそうです。

⑪獅子舞・松野幸彦
頭と体の2 枚組みです。体は超単純。頭のうしろにできるポケットに角をさしこみます。

~おってあそぼう~
花皿コマ・川手章子
中心にお花の形のついたお皿と思われる形になったところで、そっと吹いてみました。クルクルクルッと回り、心が踊りました。

⑫毘沙門さま・笠原邦彦
おりがみに熱中し始めのころ、仏像をよく折りました。師と仰あおいだ内山興正先生は禅僧とて、おりがみで仏像を折っておられたのに倣ならったわけです。今回選んでいただいたのが、そのころの作例の一つでした。

【ミニ知識】
○ヒツジ…未は十二支の8番目で、動物はヒツジが当てられています。ヒツジはヤギに近い草食動物で、8000年ほど前から家畜として人間と親しい動物です。原産地には諸説ありますが、中央アジア高原地帯のアフガニスタン辺りが有力です。ヒツジはおとなしくておくびょうな性質で、人々は肉や乳を食用、しなやかで長い毛を衣料にと利用してきました。また、皮は薄くて柔らかいので、羊皮紙として紙の代わりにも用いられました。「羊」という漢字は、中国最古の王朝とされる殷の甲骨文字に起源を持つ象形文字で、ヒツジの頭を正面から見た形を表したものとされています。また、「美」は羊が大きいと書きますが、まるまると太った羊は美しいものとみなされたからだという説があります。日本へは、推古天皇7(599)年に朝鮮半島の百済国から送られてきたと『日本書紀』にあり、ヒツジと日本人は古いつきあいですが、高温多湿で、広大な草原がない日本にはヒツジは定着しませんでした。日本でヒツジの飼育が奨励されたのは明治時代になってからで、さらに本格的に飼育されるようになったのは大正時代です。江戸時代末の開港後、西洋からもたらされた羊は、当時西洋人が着ていた羅紗羊毛で織られた布にちなんで羅紗棉と呼ばれていました。庶民の衣料であった綿と混同されることを避けて、縮んで波打っている様子が似ていることから絹織物の高級品の縮緬にちなんで緬羊と呼ばれるようになったそうです。

◇初夢…新年に見る夢で吉凶を占うもので、元日から2日の夜、または2日から3日に見る夢とされています。江戸の町には2日に「お宝お宝ぇー、宝船宝船」と宝船売りが来たそうです。七福神がそろった宝船の絵に「長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな』という回文(上から読んでも、逆に下から読んでも同じ音になるように作ってある文句)が書き添えられていて、これを枕の下に敷き、寝る前に唱えるとよい夢が見られると信じられたそうです。もし悪い夢を見たときは、宝船を川に流してお祓いをしたそうです。

◇一富士二鷹三茄子…初夢に見て縁起のよいとされるものを順に並べた句です。この句の由来にはいろいろな説がありますが、江戸幕府を開いた徳川家康との関係が深いようです。家康が好きなもの(景色では富士山、趣味は鷹狩り、食べ物は茄子)を並べたというもの、家康が統治した駿河国の名物だとするもの、家康が「(駿河国では)まず一に高いのが富士山、二に高いのは愛鷹山、その次は初茄子である」と初茄子が高価だということをいったというものです。また、富士は「無事」、鷹と茄子は「高きを成す」に通じるからだという説もあります。江戸時代には三番目のあと「四扇、五煙草、六座頭」と続いたそうです。末広がりの扇、上っていく煙がおめでたいとされお祝いで振る舞われた煙草、座頭は頭を丸めた琵琶法師のことで、「怪我が(毛が)なし」という洒落でした。

◇獅子舞…獅子頭をかぶって行う舞のことで中国から伝わりました。もともとは舞楽として行われていましたが、しだいに災厄をはらう縁起物として、祝いごとのときに行われるようになりました。なお、渇水対策があまりなされていなかった昭和の初めごろまでは、雨乞い踊りとして獅子舞を行う地方もあったそうです。

◇ 毘沙門天…古代インドのサンスクリット語の名前ヴァイシュラヴナを写したものです。ヴァイシュラヴナとは「多聞天」と訳され、多聞、つまりすべてのことを聞きとる、耳のよい智者ということです。古代インドの神のクベラが仏教に取り入れられたものとされます。戦いの神で、厄除けの力を持ち、甲冑(鎧と兜)を着けた武人の姿をしています。左手の掌に宝塔をのせて、右手に宝棒を持ち、邪鬼の上にのる姿が一般的です。宝塔は人々に福徳を与えることを意味しています。室町時代ごろから七福神の一人として信仰されました。なお、毘沙門天は寅の日を縁日とするので、旧暦初寅の日は毘沙門天を祭る各地の神社で、初寅祭が開催されます。

●ミニ知識参考図書:『春夏秋冬えごよみ事典』(平凡社)、『年中行事を体験する』(中央公論新社)、『和ごよみと四季の暮らし』(日本文芸社)、『和のしきたり』(日本文芸社)、『年中行事事典』(三省堂)、『年中行事辞典』(吉川弘文館)、『江戸暦江戸暮らし』(亜紀書房)、『江戸ごよみ十二カ月』(人文社)、『おりおりに和暦のあるくらし』(角川書店)、『暮らしのならわし12か月』(飛鳥新社)、『故事・ことわざものしり辞典』(大和書房)、『東京・七福神の町あるき』(淡交社)、『大御利益七福神めぐり』(三心堂)、『知っているとうれしいにほんの縁起もの』(徳間書店)、『大字源』(角川書店)、『英語語源辞典』(研究社)、『世界大百科事典』(平凡社)

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第5回 「椿」田中稔憲

 お正月号用に椿の花を選んでみました。『234 号/絶版』に掲載された立体的な椿が折れたら申し分ない訳ですが、それはちょっと無理な話です。
 そこで考えたのが今回の作品。横向きにして平面にすれば、簡単にできるはず。なかなか上品で、きれいな色紙作品になったと思います。色々デザインすることも可能で、一人一人違った構成にできます。ただ、早急には折れないお年寄りのことを考えると、事例のように花数は2、葉の数も7くらいがちょうどよいでしょう。 がく用の紙は小さいのであらかじめ講師の方で折って準備しておくとよいでしょう。枝も同様です。私は枝を色紙にあらかじめのりづけして渡しましたが、こうするとお一人お一人の創造性を十分発揮できなくなるという問題が生じます。生徒さんの年齢や元気の度合い、介助する介護士の数を見て、花や葉の数、あらかじめ講師の方で準備しておくパーツを判断することが大切です。 
用紙は普通の折り紙でもよいですが、それより少し薄めの無地の和紙( 民芸紙など) を使ってもらいたいと思います。以前にも書きましたが、人生を積み重ねてきたお年寄りは、体は衰えても感性は老いません。よいものはよいとわかるのです。

<読者の広場>
 だいぶ涼しくなり、秋らしくなってきましたね。虫の音を聞きながら折り紙をするのはとてもいやされ、素敵な時間が過ごせます。『470 号』はまず「頭の体操」に取り組みましたが、自信がありません。正解だといいのですが…。でも毎回楽しく解いています。「葉っぱ」はこれから紅葉の季節に合わせて、黄色、だいだい色、モスグリーン色、えんじ色など、いろんな色で折ってみました。またしおりにもなるので、さっそく使っています。友達にもプレゼントする予定です。動物を折るのは難しくて大変ですが、がんばって挑戦します。毎号届くころになるとポストをのぞいてばかりいる私です。次号も楽しみにしています。
群馬県 畑村美由紀さん

 今月号の「頭の体操」、答えがなかなかできず?! 2 種類送ります。でも、まちがっているかも~!「ワールドオリガミレポート」の浦本法子さんの記事、子どもたちの笑顔はなにものにも代えがたいですよね。折り紙は人と人を結び、心と心もつなぐすばらしい日本の文化なのですね。小倉隆子先生の10 年の活動もすごいことです。1 枚の紙はいろいろと形を変えて、世界中に夢の種をまいているのだと思いました。「折り紙の呼吸展」を見てきました。初めて見る竹尾見本帖本店(東京都千代田区)です。ずらーっと並んだ紙の見本…!展示は折り紙パワーが未知の世界へと広がって行くのを感じました。
埼玉県 原 嘉子さん

毎月の活動レポートを見ていると、日本折紙協会のグローバルな活動も多く、折り紙が単なる趣味の世界だけでなく、教育や交流などに力を発揮していることがわかります。今月はハロウィーンの作品が紹介されていました。過去の作品も使用して、作品を仕上げたいと思います。今、通院中の病院の受付に季節に合わせた作品を差し上げています。小さな子どもにも理解できるような折り方の説明図を作成したいと思っています。
茨城県 松井 修さん

 『467 号』の「頭の体操」が大苦戦だったので、今月号はこんなに早くできて大丈夫かしら、と思ってしまいました。ボランティアをしながら、折り紙で楽しく遊んでいます。月刊『おりがみ』に載っている「ミニ知識」はとても役に立ちます。「和紙ものがたり」は今昔がおりこまれてとてもわかりやすく勉強になります。
埼玉県 鶴嶋ひろみさん

 「デイケアで折り紙」の色紙「山の幸」がよかったです。いつも季節の折り紙作品をありがとうございます。藤本修三ワールドのあじさい折りにはまっています。夏休みに孫が「僕も挑戦」と言って折っていました。あまりにきちんときれいに折ったので、いつもいいかげんな私は反省させられ、きちんときれいにと日々努力です。
山口県 新井公子さん

●勤務先に干支の折り紙 坪井泰子さん(兵庫県)

いつも楽しい月刊誌をありがとうございます。『472号』では、さっそく「とんぼ」と「スプリンクラー」を折りました。1個目は組みながら外れたりして四苦八苦しましたが、2個目はコツがわかり楽しく折れました。カレンダーも残り少なくなり、写真のように干支を折ってみました。連休明けに会社のカウンターに飾ります。折り紙ってとても楽しいのですが、折り方をすぐに忘れるので困っています。何度も折って体で覚えるしかないのでしょうね。折り紙で感動を分かち合えるのが何とも言えないうれしさです。

【ワールド・オリガミ・レポート】
「折り紙の旅」-インド3都市+ブータンにて (ニューデリー)
Oritai隊長 明日仁見(インド)

 2014年9月16日(火)~26日(金)、布施知子先生がインドとブータンで折り紙講習をされました。国際交流基金ニューデリー日本文化センター(JF)の事業にて、担当の夫津木さんとすべての道中をともにし、たくさんの思い出ができました。
 私にとっては初めて折り紙講師にお供しての「折り紙の旅」。17日(水)午前、Oritaiにてすべてのイベントのキックオフ! 3人の日本人隊員も参加。午後はNIFTというファッションデザイン関係の大学、18日(木)午前は数学の先生を対象とした講座。午後はJFにての講義。なんと、100名収容のホールに200名以上が入っての超満員御礼講義。翌19日(金)の朝はインド東部ベンガル湾寄りのブバネーシュワル(オリッサ)へ移動だったのですが、大雨と強風のため、飛行場へ降りれず、急遽、インド北東部の聖地ベナレスへ着陸。その日は夕方イベントがあったため、みんな冷や汗タラタラ…そんな心配が“紙さま”の心を動かしたのか、天候が落ち着きブバネーシュワルへと再度出発!
 以前Oritaiを訪ねてくれたサガール君という学生が調整し、彼の大学にての講義が実現。数学や物理を専攻する学生だらけで、先生のスパイラルの細かな説明がわかる秀才ばかり。
 20日(土)は同じブバネーシュワルにあるNIFT、これまたファッション専攻の学生相手に講義。デリーのNIFTではしなかったテッセレーション(平織り)にみんなで挑戦。
 その後、インド南部のバンガロールへ。21日、なんと、8年前に布施先生が訪れたムンバイのオリガミ・ミトラから7名が参加。他にもチェンナイや近郊の都市からも参加。布施先生の知名度の高さを物語っています。その夜はデリーに戻り、いよいよブータンへ。飛行機が山間を通過するので、左右斜めに傾き、飛行場に無事到着したら乗客みんなで拍手喝采!ブータンはやはり「幸せの国」。インドのようにビービー、クラクションを鳴らす車もなく、なんと信号もなく、行きかう人には微笑が。
 インドではずっと移動と講習でまったく自由時間が取れなかったのですが、こちらでは自由時間もあり、手すきの紙工場へ。JICAのプログラムで日本で研修を受けた方が指導されていました。ブータンの学校ではユニットをたくさん作ってみんなで仕上げる講座、大学での講義、そして日本語学校の生徒たちと簡単な折り紙折りまくりのセッションなど・・・。
 一言では言い表せない感動と感激と感謝の今回の「折り紙の旅」。さすが布施先生。受講者に合わせた様々な内容のオンパレードで大変勉強になりました。またこのような機会があるといいなと今から心待ちにしています。

【支部だより】
第9回北陸折紙コンベンション報告
金沢支部「金沢おりがみの会」支部長 田中稔憲(常任理事)/石川県

 2014年10月4日(土)・5日(日)、越前市いまだて芸術館で第9回北陸折紙コンベンションを開催しました。
特別講師としては、中島 進常任理事をお招きして、「やさしい作品」というテーマで講習していただきました。その後、一日目の折紙教室1コマと懇親会を行いました。さらに夜の折紙市場、翌日は3コマの教室を行いました。参加者数は75名でした。コマ数を増やすことに付いては講師の皆さんに複数担当していただくことで実現しました。ご協力いただいた講師の皆様には心よりお礼申し上げます。次回は教室のコマ数をさらに増やしていきたいと考えています。
 2015年は9月12日(土)・13日(日)に金沢の石川県文教会館で開催します。来年3月に新幹線が開通し、東京から2時間半で来ることができます。そこで前泊の方を対象に金沢の旧市街(お城の周りを一周)するツアーを考えております。よく知られたところから隠れた名園・名所めぐりを計画しています。たくさんの参加をお待ちします。
 なお、例年のように『第9回コンベンション折図集』を頒布させていただきます。ご希望の方はお申し込みください。

折り紙講習会報告
多摩支部「山鳩」(支部長 瀬田美恵子) 文:山田美枝子/東京都

 厳しかった残暑も終わり、秋風が心地よく感じられる候となりました。2014年9月19日(金)、東京都多摩市関戸公民館で、神奈川県の影山孝夫先生をお迎えして「特別講習会」を開催しました。先生は身近にある材料を使って折る実用的な「エコ折り紙」をみなさんに広めていらっしゃり、ほかにも手品などもなさるとても多趣味な先生です。
 当日の参加者は30余名、講習会ではチラシやカレンダーを使い、すぐに役立つ作品を折りました。まずはじめに「縦型のオリジナルバッグ」と「横型のオリジナルバッグ」です。最後にパンチで穴を開けてカラー紐ひもを通して完成です。特に縦型バッグは折り底の部分に工夫がされていました。またできあがった作品はカレンダーの模様がそれぞれに違っていて、面白味がありました。
 次に「中国のつぼ」です。正方形で正確な3等分の折り方を教えていただいたのできちんとできあがり、とても参考になりました。最後は飾りのついたユニットの「長方形から-四角箱」です。材料は用意してくださったチラシの紙を使いました。チラシのユニークな柄が上うわぶた蓋におもしろく出て、オリジナルあふれる箱になりました。
 会場では先生と一緒に来られた峰尾さんがお手伝いしてくださって助かりました。そして先生の熱心なご指導はもとより、とてもお優しいお人柄に触れることができて、講習会は和やかなうちに終わることができました。

協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

801円
おりがみのトーヨーの全折り紙商品が2割引きで買えるショッピングサイトです。
http://origami-noa.ocnk.net/

特集「メリークリスマス」 
 
①クリスマスのかんたんオーナメント(サンタ、ベル、ツリー)・山梨明子
サンタとベルは、カーブした部分のふちを爪でしごくと、自然な丸みが出ます。ぶら下げるにはさしこんで立体にする段階で、輪にしたひもを内側にはさんでから折り進めると簡単です。いろいろに活用していただけると嬉しいです。

②クリスマスツリー・二渡昌子
昔最後に全体的にしっかりと折りすじをつけ直すと、きれいに仕上がります。ツリーの中に好きな物を入れて飾ってください。

③エンゼルのピックケース・藤本祐子
19~21は少し難しいですが、羽が開かないようにするために必要な折りです。ピック立てやオーナメントの他にも、大切な人への贈り物にメッセージをしのばせて添えてもいいですね♡ かわいい顔を描いたり、素敵な紙で折って楽しんでください。

④靴下テディ・土戸英二
テディーベアが靴下に入っている姿を折ったものです。クマの代わりに好きなものを靴下に詰め込んで、アレンジを楽しんで下さい。

⑤トナカイ・笠原邦彦
全完成形をご覧になり、この造形で後ろ足の形がちょっと変だと思われるかも知れませんね。でもこれはウントコショ! と「そり」を引っぱっている姿として、前傾姿勢にしてあるわけです。

⑥そり・笠原邦彦
この造形、基本的には『ヨット」と「二艘ぶね」の合成と発展という考えからのものですが、折り方はかなり難しいものです。パズルを楽しむつもりで、折り方を注意深く見て、じっくり折ってください。
 
⑦ダビデの星・アーノルド チュビス
原題を訳すと、「長方形の紙から折る2色使いのダビデの星」です。富山県の会員永崎まり子さんがアメリカのコンベンションで作者から教わって、日本に広まった作品です。チュビスさんのお許しを得て、その広まった折り方と、裏面もきれいに色分けされた原作の両方を紹介します。

⑧クリスマスツリーカード・青柳祥子
折り図の⑧までは、先月号の赤ずきんちゃんと同じ折り方です。⑪で半分に折るとあらあら、今度は木になっちゃいましたね。だから、おりがみって楽しいのです。 比べ折りしてみてくださいね!

⑨フタ付き三角ケース・川手章子
たいへんシンプルなケースです。本体とふたの色をちがえて折っても楽しそうです。また、飾りとしても使えそうです。中には折り紙作品、キャンディー、チョコレートなどを入れてプレゼントしてもよいかな。

⑩キューブ・藤本修三
「フジモトキューブ」として世界中で有名な作品です。⑪⑫は慣れないととまどうかもしれませんが、しっかりと折りすじをつけておくと、するすると折れるおもしろい折り方なので挑戦してみてください。

⑪伝承のいえをひと折りして作るリースとコースター・住田則子
いつも初めて折り紙をする人にも簡単に折れるものをと考えています。リースは小さな紙で折ると、ペンダントやブローチにもなります。どうぞ折ってみてください。

~おってあそぼう~
スプリンクラー・パウラワエルスニッケ
信州支部主催の信州おりがみ交流会(2014年4月)にオランダから参加されたパウラさんからいただいたものです。成田光昭支部長がNOAに寄贈してくださいました。お楽しみください。

⑫渦巻き・中野光枝
伝承作品の帆かけ舟を8つ組み合わせた作品です。のじぎく兵庫支部長の石橋美奈子さんが、1980 年ごろ作者ご本人から直接教わったものを知らせてくださいました。作者の中野さんは、「帆かけ舟をどうしても組み合わせてみたくなって考えた」とおっしゃっていたそうです。

【ミニ知識】
◇クリスマス…英語でキリストのミサ(Christ mass)という意味で、救世主イエス・キリストの誕生日(降誕祭) とされています。実は聖書にキリストの生誕の日付けの記載はありません。地中海一帯で信仰されていた太陽神ミトラスの祭日や、北欧の冬至祭が12 月25 日だったことから、4世紀にはキリストの降誕祭もそれらにあわせて12月25日に行われるようになりました。

◇アドヴェント…クリスマス前の4週間をドイツ語でアドヴェント、英語でアドヴァント、日本では待降節といい、祈りと断食でキリストの降誕を待つ時期とされています。アドヴェントカレンダーは12 月1 日から24 日までカレンダーの小窓を毎日一つずつ開けていくもので、小窓の中に描かれた絵、あるいは中に入っているお菓子やおもちゃなどを楽しみにクリスマスを待つという趣向のものです。印刷された最初のアドヴェントカレンダーは、1903年にドイツミュンヘンの印刷業者ゲルハルト・ラングが制作したものだそうです。

◇クリスマスツリー…キリスト教が伝えられる以前に、冬至に魔よけとして、モミ、ドイツトウヒ、セイヨウイチイ、ツゲ、セイヨウヒイラギなどの常緑樹を家の内外に飾った習慣がクリスマスツリーの起源です。モミやドイツトウヒに飾り付けをした今日のような形のクリスマスツリーは19 世紀のドイツ、とくにプロテスタント(新教徒)の地域で形作られました。最初は王侯貴族や上流階級で飾られていたものが、政略結婚などでヨーロッパの王侯貴族に伝わりました。それが都市の市民階級層に広まって、しだいに一般家庭にも浸透していきました。なお、モミの木はキリスト教では人々の罪を受け入れる天国とイエス・キリストの木とみなされ、ゴルゴダの丘でキリストが磔にされた十字架はモミの木でできていたとされるそうです。

◇クリスマスの靴下…サンタクロースの起源となった聖ニコラウスが、ある貧しい男の三人娘のそれぞれの靴下に黄金入りの袋を入れてやり、屈辱的な生活から救ったという中世の伝説から、贈り物を入れてもらうために子どもたちは靴下をさげるようになりました。

◇テディベア…2 本足で立ち、首が動くクマの縫いぐるみ。テディはアメリカの第26代大統領セオドア・ルーズベルトの愛称からで、彼が狩猟で子グマをしとめられなかったという諷刺漫画が評判になりました。アメリカ人の注文でドイツのシュタイフ社でテディベアという名前の縫いぐるみが作られ売り出されました。なお、シュタイフ社は2014 年11 月にゴジラ誕生60 周年を記念して、ゴジラの縫いぐるみを発売しました。

◇ダビデの星…正三角形に逆三角形を重ねた形の六角星です。イスラエルの国旗にも描かれています。日本でも同じ形が昔から籠目紋として知られています。

◇ポインセチア…西欧では「クリスマススター」とも呼ばれています。日が短くなると開花する性質があるので、クリスマスのころに黄色の小さな壺の形の花が咲くと同時に花のまわりの大きな苞葉が赤く花のように色づきます。栽培種で白やピンクなど他の色もあります。原産地はメキシコで、ポインセチアがクリスマスと結びついたのはメキシコの伝説からだと考えられています。その伝説とは「幼子イエスへ捧げるものが雑草しかないある子どもが、クリスマスイブに教会に歩いて行った。イエスがその雑草を奇跡で美しい赤い花へ変えた」というものです。熱帯や亜熱帯地方の野生のポインセチアは高さ5m にも育つそうです。日本へは明治時代に渡来しました。

●ミニ知識参考図書:『クリスマス百科事典』(柊風舎)、『クリスマスの文化史』(白水社))、『中世の祝祭』(原書房)、『サンタクロースの謎』(講談社)、『世界大百科事典』(平凡社)、『ヨーロッパの祝祭日の謎を解く』(創元社)、『誰も知らないクリスマス』(朝日新聞社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第3回 「ポインセチア」田中稔憲

 12 月の題材としてまずあげられるのはサンタクロースでしょう。しかし毎年サンタというわけにはいかない。それにホームにいるお年寄りで折り紙をされるのはやはり女性が多い。とするとこの時季の花ということになり、どうしてもポインセチアということになります。この植物は中央上の葉が赤くなる(花と思われがちですが、本当の花は中央の小さなつぶつぶです)ので、2 色の葉を折って輪を形作れば簡単にポインセチアができます。しかし折り紙としてはどうもそれでは味気ない。
 そのように思って本物のポインセチアを眺めていると、中央の赤い葉がハートに見えてきたのです。ハートの形なら簡単に折れますし、同じ物を8つ折れば良い。やや紋切り型になってしまうのが難点ですが、お年寄りにとっては扱いやすく楽しく折れたようです。少しくらいずれてもかえって変化がついて良く、形もまとまりやすい。一般の方の場合なら、3 ~ 5 輪咲かせても良いでしょう。
 最後に金の丸いシールを中央にいくつも貼ってできあがり。一枚一枚の葉はいびつな形なのですが、不自然なくできあがりました。 
 ちなみに、折り方が通常と違うのに気づかれると思います。年が行くと目が弱くなって、折り目を付けてもよく見えなくなるのです。でもこのように紙の端に合わせるようにすれば少しハードルが下がります。お年寄りの体の変化もふまえて、作品を伝えていくことが必要なのです。
 用紙は無地のやや薄手の和紙を使いました。普通の折り紙でも勿論できるのですが、花としての味わいを考えてそうしました。和紙はできばえが温かく柔らかく感じられます。人生経験の豊かなお年寄りは良いものは良いとわかるのです。コストが限られていても質の高さは維持しなければなりません。

<読者の広場>
 お月見の作品はとてもかわいかったです。児童館の子どもたちに教えてあげたいと思いました。裏表紙に案内されている日本折紙協会の定期講習会にとても興味があります。徳島でも受講できたらうれしいです。
徳島県 藤川 薫さん

 「デイケアで折り紙」の連載、どんどん教えてください。月刊『おりがみ』の購読を始めて1 年6 か月が過ぎようとし、折紙講師をめざして勉強中です。高齢者の方々に教えられたらよいと思い、希望を持ち本誌の講習作例をしっかり勉強しています。一番に「どんぐり」を折りましたヨ。色紙に貼り、完成させたいと思います。
兵庫県 出蔵好子さん

お月見の「ポン太」はとてもかわいくて楽しくなる作品でした。すぐに10匹ほど折ってみましたよ。「着せ替えクローラー」は小さいお子さんに折ってあげたら喜ばれるのではないかと思い、機会があったら作りたい作品です。ある日の午前中、いつものように散歩途中公園に立ち寄りお茶を飲んでいたら2 歳くらいの女の子とお母さんが来て「おはようございます」とあいさつされました。翌日ふと思いついて私の折ったペンギン、下駄、傘、雪だるまのピックケース(つまようじに日本の国旗をつけました)、リボンのバッグの5 点を袋に入れ、女の子に会えますようにと祈りつつ公園に行きました。するとブランコで遊んでいました。私は昨日お会いした方ですか? と確かめ、折り紙作品を手渡すことができました。女の子はブランコをおりた後、作品の入った袋を手にニコニコしてペコンとおじぎをしてくれました。楽しい1 日でした。
千葉県 黒木恵美子さん

 「ひとこぶらくだに乗る人」がよかったと思います。子どものころから童謡の中でも「月の沙漠」が大好きです。この歌の作曲、作詞の方も知らなかったのですが、「ミニ知識」のコーナーでくわしく教えていただきました。「沙」と「砂」の区別が加藤まさをさんのこだわりに感心し、納得した次第です。
また「デイケアで折り紙」の田中稔憲先生のお考えに共感しました。今回の「クイズ頭の体操」は難しく、いつもは「ぱっ」とできますのに、少し考え、あれこれ考えているうちにできました。台風の影響で雨の日が続き、家で折り紙をすることが何日もありました。被害を受けられた方には申し訳なく思いますが、「おりがみ」をじっくり読んで折ることができ楽しい日々を過ごしました。
大阪府 松下晴代さん

 「着せ替えクローラー」がすばらしいと思いました。こどもに作ってやりたいですが、なかなか落ちついて作れません。作ったらすぐ壊されてしまいそうですが。浦和フレーベルおりがみの会の作品展の写真を拝見し、作品展の予定がわかっていれば見に行きたかったと思いました。飛行機に乗ったとき、丹羽兌子さん創作の「葉つきのバラ」(『274号/絶版』1998 年6月号)を折ってスチュワーデスの方に差し上げたところ、とても喜ばれました。とてもすてきな作品ですので、また紹介していただけたらうれしいです。
東京都 林 友江さん

●百人一首をテーマに個展を開きました 菊地淑子さん(神奈川県)

 私は10年前より葉書をキャンパスに見立て、その中に折り紙で花や景色を描くことを楽しんでいます。2年ほど前から百人一首の競技かるたを始めたこともあって、ぜひ折り紙で百人一首を作りたいと考えていました。さまざまな方々なご協力をいただき、5月1日(木)から6月30日(月)までの2か月間、横浜市神奈川地区センターをお借りして「菊地淑子 折紙葉書展(百人一首と折紙のコラボレーションの世界)」を開催いたしました。百人一首は藤原定家が入道前太政大臣の依頼により奈良時代から平安、鎌倉時代初期までの600年にもおよぶ長い歴史で生まれた、何万首という歌の中から百首を選び選び襖にはる色紙形に書いたものです。また百首によってある世界を構成する意図をもって作られている歌織物(水無瀬絵図)ともいわれています。そんな百人一首を歌の雰囲気、歌人の地位などを考えて、折り紙に思いを込めて折りました。折るにあたっては月刊『おりがみ』で発表されたさまざまな「おひなさま」の折り方を参考にさせていただきました。また、笠原邦彦先生の「五人ばやし」の折り方は手と頭の向きで表情が変わるので大変有り難いものでした。法師はおひなさまにないので、青柳祥子さん創作の「折り紙を楽しむお坊さん」(『379号』)を私がアレンジして作りました。さらに期間中「まい(my)かるた作り」折り紙教室を開き、参加のみなさんと和気あいあいと楽しみました。期間中はたくさんの方が見にきてくださり成功裡に終えることができましたことを報告させていただきます。

植物画と折り紙とのコラボ 梅本吉広(理事/大阪府)

私のいとこの植物画とともに、「いとこ作品展」を、8 月27 日( 水)~9月1日(月)、大阪府池田市の「ギャラリーいけだ」で開きました。繊細な植物画に合わせて、花や松の色紙や多彩なユニットの作品を中心に出展しました。大雨により中止された花火大会の代わりに花火の色紙を出品したのが好評でした。入場者が多く集まると、ユニットを破裂させて会場を盛り上げました。会場では臨時の折り紙教室を開き、子どもには「ひっくりカエル」、大人にはユニットの折り紙などを講習しました。開催中に二度来られる人も多く、一度見て友だちを呼んでこられたり、もう一度折り紙を習いに来られたりという様子でした。 日本折紙協会大阪支部はもちろん、奈良、吹田、滋賀、和歌山などの各支部から多数の来訪がありました。小さい作品展にもかかわらず6日間で700 人を越える入場者があ
り、盛況のうちに終了することができました。

【ワールド・オリガミ・レポート】台湾とアメリカで折り紙交流 笹原英代(東京都)

●台湾の科学技術大学で折り紙指導

 2013年10月末、台湾の南、嘉義にあります台湾南栄科技大学に、折り紙の指導で行ってきました。10月末とはいえ、気温は日本の真夏と同じで30度近くはあり、暑い日でした。
 南栄科技大学の日本語学科の1年生から4年生まで150名の学生と教職員の皆様に指導しました。嘉義は、台湾あひる、花火で有名な所と聞きまして、花火を折りました。朝日 勇先生の承諾を得て「うずまき花火」を少しアレンジさせていただき、台紙に花火を折って貼りつけました。私も150名の指導は始めてでしたが、学生さん達は、熱心に真剣に講習を受けてくださり、2~3時間の講習もあっという間に過ぎ、皆、完成させて喜んでいました。
 この日、折り紙が初めてという学生さんもいて、折り紙を折る楽しさ、できあがる素晴らしさに感動し、皆さん目を輝かせていました。担当の教授からは、「普段の授業もこのくらい熱心に取り組んでくれたら…」 。久しぶりに若いエネルギーに圧倒されましたが、私も素直な学生さん達に感心させられました。時間ぎりぎりまでいろいろな折り紙を教えてとせがまれ、楽しいひとときを過ごし、皆さんと再会を約束しました。折り紙のもつ素晴らしさを再認識し、人々の笑顔から平和を感じた旅でした。

●アメリカでキルト合同展

 6月末~7月初めまでアメリカ、シアトルのラコナへ行ってきました。今回は、ラコナにあるキルトミュージアムに、キルトとキルトの間に折り紙を展示して欲しいとの友人よりの依頼を受けたものです。キルトも三つのグループ合同で総勢30名程の旅でしたが、初めての経験に不安と冒険の気持ちで参加しました。キルトの作品が2m×2mの巨大な作品ばかりで、色彩的に劣らないか? そして大きく折らないと印象に残らないのではと、とても不安でした。そんな心配をよそに、キルトミュージアムのアミー・グリーン館長さんはとても喜んで歓迎してくださいました。ミュージアムを訪れる地元のキルトファンの方々やミュージアムのスタッフの方々にも折り紙を折って差し上げましたが、皆様とても喜んでくださいました。そして3か月にも及ぶキルトと折り紙の展示が始まりました。 私達は、日程の関係で開始時だけ参加しましたが、とても良い経験となりました。
 折り紙は、心で世界を結ぶと感じました。7月4日のアメリカ独立記念日をニードルタワーのレストランで花火を見ながら祝い、翌日帰国の途につきました。何事も失敗を恐れずに、挑戦し経験することが身になっていくと感じました。

協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

801円
特集「アートにふれる秋」 
 舞台、絵画や彫刻、オブジェなど、芸術と呼ばれるものにふれた時、その意味や解釈など、「これのどこがいいのか、ちょっとわからないなあ」と思ったとしても、そこは理屈抜きに、まずはじっくり鑑賞してみることです。アートというものは「わかる・わからない」という類いのものではなく「感じるもの」ですからね。
 折り紙も、ときに「芸術的」と評されることがあります。これは、気楽に取り組めると思っていたのが、自分では手の届かない境地にある(ように思える)素晴らしい作品に出会った時などですが、どうなんでしょう。「自分はお手上げ、見ることに徹します」という宣言だとしたら、ちょっと寂しい。折り紙の良さは、見るだけじゃなく、誰もが気軽に作れることなのです。
 自分でできる体験型アートが流行しています。芸術とは、選ばれたアーティストだけのものではないのです。こどもの城での最後の開催となる「おりがみカーニバル」も作品大募集中。これであなたもおりがみアーティスト。(P41をご覧ください)

①赤ずきんちゃん・青柳祥子
作品を創るとき、何かをつくろうと思って創るときと、紙と戯れていて、急に手のひらにひょっこり、こんにちは!と現れる作品があります。この赤ずきんちゃんは後者です。折っていて驚きのある作品。ぜひ折ってみてくださいね。

②ねずみの嫁入り・土戸英二
昔話の『ねずみの嫁入り』をもとにして創作した作品です。㉘で耳をうしろに折るとき、伝承作品のボートのような要領で仕上げてください。

③子ヤギ・青柳祥子
小さい頃「おおかみと7ひきのこやぎ」をよく読んでもらいました。うすいピンクのおりがみで折ると耳と鼻がほんのりピンク色の愛らしい子やぎができます。⑯⑰の折り方を少し変えると、かわいい角も2本できますよ。お楽しみください。

④変身ブロック・川手章子
単体のひとつがイスのようだと思いました。イスと箱各4個を組み合わせるとブロックに変身しました。この箱は引き出しのようで、何を入れようかな?と考えていると楽しくなりました。

⑤みわ玉・半田丈直
全体を見ると三つの輪が重なり合って織られています。最後に玉のようになり、三色のきれいな模様が出ます。それが名前になりました。中に豆粒を入れると音がします。糸でつないでさげてもかわいいです。

⑥能のにんぎょう・笠原邦彦
8と9で「顔」を作るところが少し練習を要するかも知れませんが、能の衣装として似合いそうな、和紙の千代紙で折ると、そこもすらっとできるでしょう。和紙のよさをはっきり実感してみましょう。
 
⑦トウシューズ・二渡昌子
リボンは工作なのでクロスさせたり、ぶら下げるようにしたりなどと、いろいろと工夫してみてください。手でかるくしごいて、ゆるくウエーブをつけるとより雰囲気が出ますよ。

⑧関取・土戸英二
朝青龍が活躍していたころに考えた作品で、顔の描き方に何となく影響を受けた記憶があります。『451号』P48の九州コンベンションの紹介記事のように立体化を工夫してください。

⑨折り紙ふなっしー・二渡昌子
いつも元気いっぱいのふなっしーが大好きです。スタンドがついて立つようにできて気に入っています。つまようじもさせるなっしー!

⑩ふたつの輪・川村晟
縦横二つの棒を輪に曲げるとき(図の⑭⑮)に、重なりの上下を間違わないこと。でき上がった輪は、そのままではどうしてもシワができるので、裏側をしごいて、きれいにしあげてください。

⑪ハートのペンダント・川手章子
比較的安定して立つ小人さんができあがり、何か胸に飾ってあげたくて作った作品です。

【ミニ知識】
◇赤ずきん…ヨーロッパで口から口へと伝えられた昔話で、フランスのシャルル・ペロー1628-1703)が1697年に『童話集』に再話(子ども向けに易しく書き直したもの)して収録しました。あらすじは「赤ずきんと呼ばれる娘が、焼き菓子を持って祖母の見舞いに行く途中、オオカミに出会う。オオカミは赤ずきんが木の実を拾ったり、蝶を追いかけたり、花をつんだりして寄り道をしている間に、先回りをして祖母を食べ、祖母になりすます。そして、赤ずきんもオオカミに食べられてしまう」というもので、話の最後に教訓も付いています。100 年あまり後、ドイツのグリム兄弟が再話した『グリム童話』の「赤ずきん」では通りがかった猟師が眠っているオオカミの腹を切り、祖母と赤ずきんを助け出します。

◇ねずみの嫁入り…あらすじは「ねずみの両親が娘を世界一偉い人と結婚させようと太陽に頼むと、太陽は自分をさえぎる雲の方が強いと断り、雲は自分を吹き飛ばす風が偉いと言い、風は自分をさえぎる壁の方が強いと言います。壁は自分をかじるねずみの方が強いと言い、娘の両親はねずみと結婚させた」というものです。鎌倉時代中期の仏教説話集『沙石集』に含まれ、古くから伝わる日本昔話のひとつです。「ねずみの嫁入り」のような、より優れたものを求めてモチーフを重ねていくという累積話は、古代インドの説話集『パンチャタントラ』にも見られます。

◇関取…もとは相撲取りの最高位だった大関のことで、今は幕内と十両力士の敬称です。関取の語源はよくわかっていませんが、江戸時代の明和年間(1764 ~ 72 年)には一般の人々にも定着していたそうです。幕下以下の力士の髷は「ちょんまげ」ですが、関取は「大銀杏」に結います。大銀杏髷というのは元結で結わえたところから突き出た部分を折り曲げた形がイチョウの葉の形をしているところからその名前が付いています。髷は頭部を守る役目もあるそうです。1871(明治4)年に散髪脱刀令が公布されたときに相撲界でも断髪が行われようとしましたが、明治政府の長官の中から反対が出て、力士風俗として相撲取りの髷は現在まで続いています。

◇能…江戸時代末までは猿楽と呼ばれ、猿楽の能というのが正しい名前で、猿楽の狂言とともに能楽と言われるようになったのは明治時代以降のことです。室町時代初めに観阿弥(1333-1384)と世阿弥(1363-1443)父子によって大成、江戸時代半ばには現在とほぼ同じ様式になった舞台芸術です。役を演じる立方と、謡う地謡方、器楽を演奏する囃子方に分かれています。ちなみに雛人形の五人囃子の左からの太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の並びは、能の囃子方と地謡方の並びをかたどったものです。能や狂言を演じる舞台は能舞台と呼ばれ、舞台正面の羽目(板を並べて張った壁)の鏡板には大きな老松が描かれます。能の主人公は「シテ」と呼ばれ、演じられる形式は「夢幻能」と「現在能」の2 種類に分けられます。前者はあるものの化身である主役が正体を表すもので、後者は「夢幻能」のように話が過去にさかのぼらないで、現実の時間の流れに沿って話が進行するものです。

◇トウシューズ…トウ(toe) とは英語で爪先のことで、トウシューズは、バレエを踊るときの履き物です。サテン生地で覆われ、足先が糊で固められています。バレエは音楽を伴奏に、身振りや手振りで感情や意思を表現する舞踊で、ルネサンス期のイタリアで起こり、フランスで発展しました。トウシュ-ズはバレエを象徴する爪先立ち(ポワント)向きの靴です。ポワントはフランス語で、英語のポイント(先)のことです。トウシューズをはいて初めて踊った人は、いろいろな説がありますが、もっとも有名なのが1830 年代にフランスで活躍したマリー・タリオーニです。爪先立ちで空気の精シルフィード役を優雅に軽やかに踊ったそうです。

◇いい夫婦の日…11 月22 日。1988 年、財団法人余暇開発センター(現在の財団法人日本生産性本部)が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提案し、11 月22 日を、語呂合わせで「いい夫婦の日」と提唱しました。1998 年、「いい夫婦の日」をすすめる会事務局 が設立され、日本じゅうの夫婦がよりすてきな関係を築けるようにさまざまなイベントが行われています。また、2012 年には「おりがみの日」と同じ11 月11 日が「いい出会いの日」と制定されたそうです。

◇読書週間…文化の日を中心にした2 週間の10 月27 日~ 11 月9 日。第二次世界大戦後まもない1947(昭和22)年、「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」と第1回読書週間が開催されました。翌年の第2回から現在の期間となっています。2014 年の標語は「めくる めぐる 本の世界」です。

●ミニ知識参考図書:『世界大百科事典』(平凡社)、『日本昔ばなしとっておきの雑学知識』(日本実業出版社)、『日本昔話ハンドブック』(三省堂)、『お伽草紙展図録』(サントリー美術館)、『能・狂言入門』(文研出版)、『能のわかる本』(金園社)、『能ガイド』(成美堂出版)、『バレエダンス事典』(平凡社)、『バレエおもしろ雑学事典』(ヤマハミュージックメディア)、『民具の博物誌』(河出書房新社)、『年中行事事典』(三省堂)、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『朝日新聞』(朝日新聞社)

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第3回 「山茶花」田中稔憲

高齢者用には珍しく、小さいサイズの寸松庵色紙(13.5cm × 12cm)を使った作品です。『469 号』のどんぐりと同様です。見てわかるように、花はざぶとん折りをして角を外に少しはみ出させるだけです。あえて数値を出すなら3 分の1 ほどなのですが、生徒さんによっては理解が難しい場合があります。私は「角が少し出ればいいですよ」とお伝えしながら講習しています。もちろんひとりひとり人は皆違う訳ですから、ケース・バイ・ケースですが、無理なく仕上げられることが第一なのです。ざぶとん折りは、少しぐらいずれても重なってもかまいません。 
 通常、紙を折るときは、角と角、辺と辺をきちんと重ね合わせます。しかし、高齢者のための折り紙では、それがいいかげんでも美しくかわいらしく仕上がることこそが大切なのです。この作品は特にそれがうまくいったと自負しています。作品名は、「山茶花」としましたが、椿でもよいでしょうし、牡丹にもなるでしょう。一見たわいなく見えるかもしれませんが、なかなかこんな作品はひらめかないものなのです。
 花芯を3cm 角の小さな紙で折るのは、人によってはかなり難しいときもあります。あらかじめ講師が折って準備しておくのがよいでしょう。もちろん枝もです。
 花と花芯と葉はできあがりに裏側が出るので、両面同じ色の紙で折りましょう。ちなみに、この作品はとても材料費を安くすることができます。そこで私は作品は色紙額に入れてさし上げました。理想ではあっても普段は予算の関係で、難しいことですから。

<読者の広場>
 『468 号』は特集が「深海」ということで、深ーい緑色の神秘的な表紙で始まり、まるで自分も海の底にいったような気分になりました。中でも「佐渡おけさ」と「華火」がよかったです。この2 つの作品を折っていると夏祭りの情景が浮かんできて楽しくなりました。たくさん折って楽しい夏を過ごしたいと思いました。2 月中旬から4 月下旬まで骨折のため入院していましたが、足の痛みがなくなってから折り紙をして楽しんでいました。すると看護師さんや患者さんから「私にも折ってもらえますか?」と言われ、「テディベア」や「Car」などを折って渡したら、「とてもいやされる」と喜ばれました。折り紙をやっていて本当によかったと思いました。48 ページの小倉隆子先生の「花の輪飾り」がとても素敵で感動しました。次号も楽しみにしています。
群馬県 畑村美由紀さん


「2014 シンポジウムin 阿蘇」を無事終えることができました。よいお天気に恵まれ充実した時間を過ごすことができました。参加して本当によかったと思いました。各先生方の素敵な作品、楽しい作品、かわいい作品、おもしろい作品などいろいろな工夫がなされ、私はただただ感動しつつ、先生方に教わりながら一生懸命折りました。できあがった作品に大満足! ホント楽しかったです! また来年の参加を楽しみに折り紙生活を充実させていきたいと思います。
埼玉県 根本聖恵さん

  「サメの歯」、とがって立体的な歯がすごいですね。個性的な生き物がたくさんいる、深い海を探検しに行きたくなりました。「アンドンクラゲ」や「サンキャクウオ」、「タコ」などたくさんいるだろうな。会いたい!! 今年も我が家の朝顔が咲きました。つぼみは午前2 時ごろに開きます。みなさん、知っていました?
青森県 原子睦子さん

 「おりがみ頭の体操」、毎月楽しみにしています。「折り図のミカタ」は勉強になります。折り紙が苦手という人の中に「折り紙の本を見てもわからない」という方が多いのですが、「折り図のミカタ」はていねいでわかりやすく、とてもうれしいです。「アイスクリームのミニスプーン入れ」を作ってみました。チェックの折り紙でとてもかわいらしくできました。来月号は敬老の日とお月見の特集ですね。贈り物や実用品で使えるものを楽しみにしています。パウラ・ワエルスニッケさんの「2 折りのサンタ」!実に簡単、そして立っているのがすごいです。
北海道 葛西明子さん

【支部だより】
練馬支部「おりがみ展」報告
練馬支部「ノア・こぶし会」支部長 服部周平/東京都

練馬支部「ノア・こぶし会」の恒例の「おりがみ展」を本年は7月31日(木)より8月4日(月)まで開催いたしました。場所は例年通り表参道のクレヨンハウス近くの「ギャラリーM」で暑さにもかかわらず連日、鈴木恵美子、宮田 弘、張替亮子、青柳祥子ら諸先生(敬称略)をはじめ、会員関係者、また場所柄通りがかりの若い方や外国の方々も立ち寄られ成功裏に終わりました。特に本年度の作品はメンバーそれぞれが個性を強く打ち出し趣向を凝らした作品が並び質問も多くご来場の皆様に喜んでいただいた模様です。猛暑の中ご来場のいただいた皆様方にはこの誌上をお借りして厚く御礼申し上げます。

築地本願寺で折り紙飛行機講習
 宇治支部「茶団子折紙倶楽部」支部長 松井佳容子 /京都府

先日8月7日(木)、東京の築地本願寺様からのご依頼で、同寺が主催する「夏の子ども会in築地本願寺」におきまして、折り紙飛行機の講習を行ってまいりました。 これは毎年開催されている2泊3日のイベントで、今年は福島の子どもたちと東京の子どもたちの交流もかねて行われ、約75名の子どもたちとスタッフの方々が、折り紙飛行機を折って楽しまれました。 このイベントで講習したのは、創作の「いちごジェット」です。

「神戸国際おりがみ会」誌上作品展
のじぎく兵庫支部「神戸国際おりがみ会」広報係 山本孝子 /兵庫県

 「神戸国際おりがみ会 創立30周年作品展」(協賛 日本折紙協会のじぎく兵庫支部)が大好評で、神戸市葺ふきあい合文化センター・兵庫県民会館2階小展示室に続き、神戸三宮地下街(サンチカ)花時計ギャラリーが移動展として3会場目となり、石橋美奈子支部長の創作折り紙で構成した58枚の作品を展示させていただきました。2014年6月初旬から6月29日までの長い期間の展示で、外国人の親子連れもたくさん通り、子どもたちの歓声が響いていました。「素晴らしいアートでした」という評価もいただいています。


協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

801円
特集「ハロウィンと森の動物」 

①ムササビ・山田勝久
24~25の頭の形を整えるのが難しいので、いきなり思うように仕上がらないと思います。1 度目は練習のつもりで折ってみて下さい。

②こぎつね・青木良
おすわりしているこぎつねです。15cm角の折り紙で折るとできあがりが、てのひらに乗るサイズです。

③子ヤギ・青柳祥子
小さい頃「おおかみと7ひきのこやぎ」をよく読んでもらいました。うすいピンクのおりがみで折ると耳と鼻がほんのりピンク色の愛らしい子やぎができます。⑯⑰の折り方を少し変えると、かわいい角も2本できますよ。お楽しみください。

④しまりす・児玉功
気がつけばこの作品を創作してから10 年もの月日が経ちましたが、今回掲載していただけることになり、本当にうれしいです。頭と体のバランスに注意してかわいい「しまりすさん」をつくってみてください。

⑤ヤマアラシ・堤祥雄
ヤマアラシはネズミの仲間で、たくさんトゲがあります。段折りしながら…という箇所が数回あります。ゆっくりていねいに、シャープでかっこいいヤマアラシを折り出してください。

⑥葉っぱ・川手章子
何気なく折り進めるうちに葉っぱにしてみようと思いました。グリーンで青葉に、オレンジや黄色などで折ると秋の葉になります。背中にお便りをはさんでおくこともできそうです。落ち葉となり風にのって、いろんな方々に秋のお便りを運んでくれたらなと思いました。
 
⑦魔女・鈴木裕子
空を飛んでいる姿の魔女です。頭と体とほうきの色やのりづけの角度を変えて、いろいろな魔女を作ってみてください。

⑧松茸の楊枝入れ・藤本祐子
秋の味覚「松茸」ですが、丸ごとお家の食卓に上ることは滅多にありませんね。その代わりに楊枝入れで丸ごとの松茸を並べちゃいましょう! 子供の頃には、毎年滋賀の祖母から籠一杯の松茸が届きました。それから数十年、籠を開けた時に広がったあの香りだけは心に残っています。

⑨三角スリムケース・川手章子
折りすすめていくうちに三角形のケースにしてみたら…と思いまとめてみした。 三味線のバチのような形に見えました。7 個を重ねてアーチ状にしても楽しく思われました。

⑩ボクサー・武井春美
大きなグローブのボクサー。3頭身で、少しアニメチックなボクサーです。下半身の色の出し方に苦労しましたが、ゴングの鐘の音が聞こえたら、軽快にステップを踏んでくれることでしょう。

【ミニ知識】
◇ムササビ…北海道を除いた日本、朝鮮半島、中国に分布します。夜行性で、木の上でくらす大型のリスの仲間です。体長35 ~ 40cm、尾の長さ30 ~ 45cm の前・後足と体の間に皮膚が伸びてできた皮膜があり、それを広げて木から木へとグライダーのように滑空します。滑空距離は通常30m 程度ですが、途中でU ターンできるなど高度な調整能力があります。ムササビより小型のモモンガと違って、ほおと前足、尾と後ろ足の間にも皮膜を張っています。滑空している時以外は、皮膜は体側に引き込まれていて目立ちません。体の色は背側が灰褐色、赤褐色、黒褐色で、ほおから目の上にかけて白い部分があり、腹は白色です。

◇キツネ…キツネはタヌキと同じように里山の代表的な動物です。イネの豊作を意味する黄金色の毛のため、昔から日本人はキツネを農業の守り神としてきました。キツネはとがった鼻先が特徴で、肩幅が狭いために足跡は直線状になります。同じペアで毎年春に繰り返して子どもを生み、キツネの子どもは生まれて2 週間でやっと目が見えるようになり、1か月経つと巣の回りで動き回ります。約10 か月で子が親と同じ大きさに成長すると、親は追い立てて子別れをします。

◇ヤマアラシ…体がトゲでおおわれている動物ですが、アジアとアフリカにすむヤマアラシ類と、南北アメリカに分布するキノボリヤマアラシ類の大きな2 つのグループに分かれています。今月号のヤマアラシは前者のタテガミヤマアラシがモデルで、尾が短いのも特徴です。木に登らずに地上で生活し、穴掘りが得意です。攻撃されるとトゲを逆立て、うしろ向きに突進することで身を守ります。トゲは毛が変化したもので、生まれたばかりの赤ちゃんは柔らかく、10 日ほどで硬くなるそうです。トゲの先には目には見えない「かえし」が付いているので、いったん刺さると抜けないようになっています。中国では、トゲを焼いて粉末にしたものが気血(体内の生気と血液)による心臓の痛み止めや気のめぐりの治療に用いられているそうです。

◇ヤギ…ヒツジと似た印象がありますが、首が長く、オスメスともツノを持つものが多く、オスはあごひげがあります。草を好むヒツジと違ってヤギは樹木の葉を好んで食べ、粗食でも飼うことができます。ヤギの乳は脂肪球が小さく、消化がよいとされています。近年、「ヤギの草むしり」が注目を集めています。ヤギに草を食べてもらい、その時に出るヤギのフンは肥料になるという環境にやさしい草刈りです。また、ヤギがのどかに草を食べる姿は、人々の心をいやす効果があります。これを最初に始めたのはアメリカの会社だそうです。

◇シマリス…体長14cm、尾の長さ11cm の小型のリスです。赤茶色の体に5 本の黒い縞模様が特徴です。この模様のおかげで、小枝などにまぎれて敵に見つかりにくくなります。中国、朝鮮半島、シベリア、南千島にすみ、日本では北海道にいます。ペットとして売られているものは朝鮮半島産のもので観光地などで放されて野生化しています。シマリスは森でくらしますが、木にはあまり登らず、地上で生活します。尻尾の皮膚はとても弱いので、尻尾をつかむとすっぽり抜けて骨だけになり、元には戻りません。

◇マツタケ…マツタケは古くから秋の味覚として食べられたと考えられています。奈良時代末に成立した日本最初の歌集『万葉集』に、「高松のこの峯も狭に笠立てて盈みち盛りたる秋の香かのよさ」はマツタケを詠んだものとされています。独特の香りと歯切れのよさで食用キノコの王者として珍重されます。日本、朝鮮半島、沿海州、サハリン、千島列島のおもにアカマツの林の中に群生します。マツタケに形がよく似ているニセマツタケ、バカマツタケ、マツタケモドキなどがありますが、どれも独特の香りがありません。

◇柿の日…10 月26 日。全国果樹研究連合会のカキ部会が柿の栄養などを人々に知らせ、消費の拡大、販売促進を図ることを目的に2005 年に提唱しました。1895 年のこの日は俳人の正岡子規が「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだ日とされています。

◇栗名月…旧暦9 月13 日夜の月見のことで、十三夜のことです。中秋の名月(十五夜)から約1 か月後の満月の直前の月です。 2014 年は10 月6 日。中国から十五夜の風習が入ってくる前から日本で行われていた月見の風習です。収穫された栗を供えるので、栗名月と呼ばれています。

◇ハロウィン…10 月31 日。ハロウィンは、ヨーロッパの先住民ケルト人の新年(サムハイン)を起源とします。ケルトの暦では11 月1 日が新年の元日にあたり、大晦日の夜にあたる10 月31 日には死者の霊が家に戻ってくるとされていました。妖怪や魔女も現れて冬の訪れを喜び、人々にいたずらをして回ると考えられていました。人々は身を守るために仮面を付け、篝火を焚きましたが、これは1 年の収穫に感謝するためでもありました。のちにキリスト教徒がケルト人に布教活動をするときに、この祭りを取り込んで、「万聖節(オール ハローズ イーブン」にしました。ハロウィン(Halloween)はこの言葉を短縮したものです。ヨーロッパではいったん廃れたハロウィンの行事は、アメリカで子どもたちの楽しいイベントになり、今は世界各国に広がっています。魔女やおばけに仮装して、トリック オアトリート(お菓子くれなきゃ、いたずらするぞ)と言いながら、家々を一軒ずつ訪れます。

◇魔女とほうき…昔から魔女の乗り物はほうきと考えられていました。ほうきは「羽掃き」あるいは「葉掃き」から変化したものと考えられています。清掃用具ですが、ほうきは神霊を払う一方で、招いたりもでき、生と死、この世と霊界を媒介するおまじないの道具として古くから用いられてきました。

●ミニ知識参考図書:『世界大百科事典』(平凡社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)、『英語で話す日本の心』(講談社)、『年中行事事典』(三省堂)、『シマリス』(国土社)、『動物の生態図鑑』(学研)、『日本哺乳類大図鑑』(偕成社)、『この日何の日』(秀和システム)、『英語迷信・俗信事典』(大修館書店)、『神秘の道具』(新紀元社)、『魔女論』(大和書房)、『ヨーロッパの祝祭典』(原書房)

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第2回 「山の幸」田中稔憲

私がこのシリーズで紹介する作品は、ほとんどが伝承作品の応用・アレンジ、または基本形そのものということもあります。中には作品と呼べないかもしれないものもあります。例えばこの「柿の実」。四つ折りにするかまたは正方基本形に折ってから面取りするだけなのです。どうして正方形の紙をそのまま使うのではなく、折って正方形にするのかというと、高齢の方に指を動かしてもらえ、作品に厚みが出てよりよいものになるからです。
 90 歳くらいになれば、ほとんどの方はこの作品を折るのがやっとのくらい手が動かなくなるのです。お年寄りの置かれた環境に思いを馳せ、作品作りをする中で傷つくことのないよう配慮して楽しんでいただくということは、かなりの発想の転換が必要です。折り手順もいかに無理なく折れるようにするか工夫があります。それでも柿のヘタなどは細かくなる部分もあるので、すべて自力では折れない方もあるでしょう。そのときは、介護士の手助けが必要です。第1 回の台紙には「遠山」という名前で市販されている色紙を使いましたが、今回は自分で絵筆をとって、水墨画風に描いてみました。このような色紙を講師が準備するのは大変ですが、ぜひ試してみてください。

<読者の広場>
特集「たなばた」がよかったです。表紙を見て、笹の葉もよいけどリースもいいなと思いました。職場(朝来市社会福祉協議会いきいき介護センター)の入り口のガラス窓が殺風景だったため、両面から同じように見えるようにあじさい、カエルやかたつむりをスタッフ全員で飾りました。いったんやり始めるとやめることができず、来月何にしようかと話していたところに「たなばた」でした。利用者様を訪問するときにも折ったものをお土産にすると喜ばれます。施設でもリハビリになるため折り紙が活用されておりますが、私が月刊『おりがみ』で新しいネタを仕入れているのでスタッフから折り紙教室をやってほしいと言われます。月刊『おりがみ』に感謝です。
兵庫県 坪井泰子さん


月刊『おりがみ』、一番先に「編集雑記」を読みます。今月もやはりよかったです。縦3cm 横9cm の長方形の中の6 行の記事ですが、今月は「織姫星」のことでした。ある月は「隅田川の両岸で棲むセミの種類がちがうんだそうです。閑静な本所とにぎやかな対岸の浅草の違いは人間の都合としてセミにも何か深い事情があるんでしょうか?」と書いてありました。ある月はイタリア国旗の緑・白・赤の意味だったり、「初めてスケート靴をはいて氷の上に立ったとき」という書き出しのときもあり、ある月は「カワイイってなんだろうと考えてしまう『カワイイ色で折りましょう』って言われたら困りません?」と書いてありました。ソチ冬季五輪の羽生選手が国旗をていねいに折りたたんでいたのが印象的で…、折り紙愛好家と共通する感覚でしょうか、と書いてあり、月刊『おりがみ』の「編集雑記」は私にとても勉強になり、楽しくて素敵です。今月号の暑い日差しの中で咲く「昼顔」の色紙、とてもいいものができました。最近アクリル糸でエコたわしを編んでいます。いろいろな色の糸で楽しんでいます。
滋賀県 中村哲子さん

 「豚の基本形×2で吹きゴマ」がよかったです。初めての方とか子どもさんはたくさん折るユニット作品はあまり人気がありません!でも2 枚なら折れそうだなーとTry してくれそうです。ディアナ・ガンボアさんのオリガミワークショップに参加してきました。六本木でのショーには行けませんでしたが、ご主人とのラブラブのお話や作品作りのスライドなどを見てきました。日本と外国の考え方や取り組み方の違いがあるとは思いますが、とても参考になることもありました。雨の中がんばって行ったかいがありました。浦和駅前のパルコで作品展を見てきました。フレーベル折り紙というので、いつも「おりがみ頭の体操」で問題にありますが、とても興味があり、やはり雨の中行ってきました。オープンな会場で、人目をひくのは600 枚も折り紙を使用したという三角すいのオブジェです。春・夏・秋・冬とテーマにわかれて作られた作品額があり色の使い方がとてもすてきでした。組み合わせ方が知りたいと思ったので月刊『おりがみ』の中や単発の折り紙教室などがあると、模様折りのことがわかり楽しいと思いました。今回の「頭の体操」は「ヒント」あげすぎ~!ではありませんか?すご~く簡単でした
埼玉県 原 嘉子さん

 「読者の広場」、意外におもしろいですね。なんでしたらSNS とまでいかなくても、少し輪を広げて情報交換、交流の「広場」に、広場の柵をもう少しだけ外に広くしてみてはいかがでしょうか? 今月の「百面相」の変化(「頭の体操」)はおもしろかったです。大きなヒント「8 か所を中わり折りに」の解釈を間違えると方向を誤るところ。もっとひねくれた「お題」がほしいです。
石川県 池田総一郎さん

【ワールド・オリガミ・レポート】
【1】OUSA折り紙コンベンション参加レポート
文:中島 進(日本折紙協会常任理事/埼玉県) 写真:宮本眞理子、小宮はじめ

今回、2014年6月26日(木)~7月2日(水)の7日間、全国各地から集まった、佐野専務をはじめとする20名の皆様と、あこがれのアメリカ・ニューヨークに行き、「オリガミUSAの折り紙コンベンション」に参加してきましたので、報告いたします。

【6月26日(木)】
 成田空港第一ターミナル北ウィングの「特別待合室」に集合し、自己紹介で初顔合わせし交流しました。そのあと空港内に入り、「お菓子城加賀藩の出店」に立ち寄り、折り紙作品を展示してあるコーナーで、作品を見ていると、多くの外国の方が、興味深く見ておられ、嬉しくなりました。
 成田から11時間かけて、デルタ空港直行便でニューヨークに出発しました。途中、かなりの時間が折り紙教室になり、機内のクルーの皆様も、折り紙のプレゼントに喜んでくれました。まさに、折り紙を折るのが大好きな仲間ばかりでした。
 ケネディ空港到着後、バスでホテルに向かいました。途中、マンハッタンの高層ビル群を遠くに見て、皆さん、大感激の始まりでした。また、バスの中からニュ―ヨーク市内の賑やかな街中をみて、ニューヨークの大きな活力を感じました。
 滞在するホテルは、マンハッタンの中心にあり、おりがみUSAのコンベンションの会場まで徒歩10分と近く、エンパイヤ・ステート・ビルや五番街にも近く、買物、食事に大変便利なところにありました。ホテルには、アメリカの折り紙の友人、ベスマンさんが出迎えに来てくれていました。毎回のお世話に、いつも感謝しています。
 その日の夜には、みんなで、あの世界的に有名なタイムズスクウェアまで散歩しました。大きな、明るいネオンサインビル群に圧倒されました。

【6月27日(金)】
 バスで半日、ニューヨーク市内観光に出発し、ワシントン広場、ウオール街、(船で)自由の女神見学、グラウンド・ゼロ地などを見ることができました。最後にコンベンション会場に立ち寄り、OUSAの係の人に明日から始まる会場、大ホール、作品展示場などを案内していただきました。

【6月28日(土)~29日(日)】
 いよいよOUSAのコンベンション参加の日です。
 参加者は700名で、その規模の大きさは驚くばかりで、世界一の折り紙大会と言われていることがわかります。すべて、ボランティアで運営されています。今回のメインゲストは、イギリスのニック・ロビンソンさんでした。
 私たちのグループの皆さんの教室受講申し込みも、早めに手続きをしていたお陰で、各自、希望の教室を取ることができました。授業は英語でしたが、分からない時、手を上げると丁寧に教えていただき、作品を完成することができました。10時~17時までは授業があり、その後、夜の12時まで大ホールが用意されていて、三々五々、各テーブルではミニ折り紙教室ができ、教えあい、楽しい折り紙国際交流ができていました。
 また、会場には、有名作家の作品も含めた作品展示場、本や材料の販売コーナーなどもあり、盛況でした。着物を着ていた宮本眞理子さんと森谷美紀子さんは、参加者の注目を浴びていました。大きな荷物でしたが、運んだかいがありましたね。

【6月29日(日)】
 夜には、体育館で、各国別、グループ別に、大きな紙で大型作品を折るコンテストがあり、大賑わいでした。わが日本女子チーム(やまとなでしこ)も、ラビットを作り、大健闘し、大きな拍手を受けました。

【6月30日(月)】
 自由行動の日とし、各自、グループ別に、美術館、ミュージカル、ジャズクラブ、ショッピング、ナイヤガラ観光など、思い思いの目的を持って、ニューヨークを堪能しました。
 私たちは、べスマンさんの案内で、地下鉄でセントラルパークまでいき、美しい公園内を散歩し、その近くにある「自然史博物館」を見学しました。この博物館の地下にオリガミUSAの事務所があります。
 この日の夜には、盛大な公式懇親会(フェアウェルパーティ)が行われ、皆様と大いに、遅くまで盛り上がり、またの再会を約束しあいました。
 あっという間に、楽しい日程も終わり…。

【7月1日(火)】
 成田に向けて、帰国のデルタ便に乗りました。偶然、機内のクルーは、行きの便と同じで、また賑やかな折り紙教室となりました。

【7月2日(水)】
 全員無事、成田空港に到着、記念すべき楽しい「世界折り紙交流の旅」を終えることができました。皆様、お疲れ様でした。

 まだ、折り紙での海外国際交流に行ったことがない方も、次回、ぜひご参加ください。

【2】折り紙の素晴らしさと子どもたちの笑顔
浦本法子(東京都)

 6月8日(日)~15日(日)、フィリピン・セブのダナオ市に行ってきました。私にとって初めての海外旅行は真の豊かさとは何かを考えさせられた非常に貴重な体験となりました。講師の小倉隆子さんが毎年続けてこられた活動で、記念すべき10周年に同行させていただいたものです。また南国の海に思いを馳せながらの参加でした。参加者は日本折紙協会の小倉隆子さん、石井よし子さん、夏秋洋子さん、折り紙国際交流グループO.I.C.副代表の豊崎美恵子さん、O.I.C.協力委員 林京子さん、有志の上田幸子さんと娘の夢ちゃん(2歳)と私の8名です。
 最初の訪問先はダナオ小学校です。昨年は高学年のみでしたが、10周年には全校生徒をとの小倉隆子さんたっての希望で総勢800名の参加となりました。長方形から折る伝承の箱とクルクルチョウを折りました。小倉さんはステージ前で講習されて、私たちは子どもたちの間に入り、吹き出す汗もなんのその、頭をつきあわせての交流でした。真っ白の歯をみせて屈託なく笑う人懐っこい子どもたちに心が洗われる思いでした。できあがった箱は帽子にしてかぶり、クルクルチョウをみなで飛ばす光景は脳裏に焼き付いて離れません。何しろ800名ですから! 感動! 折り紙の後には「玉すだれ」を披露しました。「セブバージョン」に子どもたちも歓喜の声を上げて楽しんでいました。最後に日本から折り紙のコマ※と鉛筆、ノートをプレゼントしました。
 2番目の訪問先は孤児院です。ストリートチルドレンから救われた子どもたちとの交流です。子どもたちより歓迎のダンスから始まり、お互いに自己紹介してから折り紙です。ここでもダナオ小と同じ作品をみなで折りました。折り紙の後は一緒に皿回しを楽しみました。文房具、コマとお米、半袖のTシャツをプレゼントしました。 充実した折り紙奉仕活動も無事終わり、14日(土)には10周年記念パーティーが開催されました。ダナオタイタイ小学校校長先生より一人一人に感謝状をいただきました。
 また、たくさんのコマを送ってくださったみなさんと、Tシャツを送っていただいたみなさんにこの場を借りて心より感謝いたします。有志の上田夢ちゃんが国際交流に一役も二役も買ってくれたのと、旅の中で私の癒しにもなってくれました。
 言葉はわからなくても折り紙さえあれば異国の子どもたちとも通じ合える、私には想像もつかない日常を送っている子どもたちであっても…折り紙って素晴らしい! 日本の伝承文化である折り紙を伝えていける伝道師になりたいと改めて思えた旅でした。笑顔にめぐり逢うために…。

協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

801円
特集「折り紙で人生いきいき!(敬老の日とお月見)」 

①菊の花の楊ようじ枝入れ・藤本祐子
菊の花は「フレーベルの模様折り」※の中の私の好きな形(右図)の応用で、折り出すことができました。重陽の節句の和菓子に添えたりお彼岸や法事の席にもどうぞ。黄色/緑などの両面折り紙が適しています。

②メモ立て・永田紀子
両面が使えて、安定して立たせることができます。19で開いて立体にするのをやめれば平面作品になり、カード入れとしても使うことができます。

③ポン太・植森豊子
折り方は簡単で難しいところはひとつもありません。とても気に入っている作品なので、皆さんにも気に入っていただけたら嬉しいです。

④月うさぎ・永田紀子
月の表面はクレーターだらけとわかっていても、満月を見るとついうさぎの形を確かめている自分に笑ってしまいます。ミッフィーのようなうさぎさんになりました。両面同色で折れば正面から見たうさぎになると思います。

⑤ツルの置物・川手章子
18ではしっかりと折りすじをつけ、立てます。和風柄の折り紙で折ってはし置きにしたり、飾りとしても楽しめそうです。いろいろな折り紙で折って楽しんでくださいね。

⑥國貞えがく千羽鶴・古典、折り方解説:岡村昌夫
歌川國貞(1786-1865年)の『北國五色墨』(1814 年ごろ)に描かれた千羽鶴です。「北國」とは江戸の遊郭の吉原のこと。 この浮世絵資料は、千羽鶴が一羽一羽を糸でつなげるものではなく、つなぎ折りで作られたことを証明しています。吉原にはいくらでもあった巻紙を縦に3等分しながら折られていたと考えられます。
 
⑦四葉のクローバーのたとう・市川学
茎を折らずに、赤い紙で折れば、ハートのたとう( 写真右)になります。③~⑦の折りは、たとうにしたときに開きやすくするためにします。

随時連載 詩を折る〔第18 回〕 童謡「月の沙さばく漠」加藤まさを 作詞
ひとこぶらくだ、らくだに乗る人・笠原邦彦
どうぶつの足の表現を、折るだけで「4 足」にしようとすれば、その折り方は難しくなるでしょう。そこで、座った姿とか、切って表現してみたりすることを考え、難しさを避けるが良策だと思っています。

⑧ダンス・山田勝久
色紙などに貼り付ける平面作品として創作しました。折ると、あれれ…と不思議な感覚がするかもしれません。男女組み合わせれば、解決すると思います。

~おってあそぼう~
着せ替えクローラー・松野幸彦
用紙をたくさん使いますが、部品はなるべく同じような構造で、単純化してありますので、組むときにブロック遊びのような楽しさがあります。

【ミニ知識】
○キク…キクはサクラとともに日本の国花と考えられていますが、奈良時代のはじめに中国から伝えられた渡来植物でした。菊花が皇室の紋章と定められたのも1868(明治1)年で、大昔のことではありません。中国ではキクは花の少なくなる秋に霜が降りても香り高く咲くことで、ウメ、タケ、ランとともに「四君子」とされ大切に扱われました。薬効があり、長寿不老の象徴と考えられました。

○重陽の節供…人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7 月7 日)とともに五節供のひとつです。旧暦9月9日で、中国で古くから縁起のよい数字とされる陽数(奇数)の最大数の九が重なることから重陽といわれ、とてもおめでたい日とされてきました。中国ではこの日に香りの強い茱萸(山椒のこと)を身につけて高い丘に登り、酒に菊の花びらを浮かべた菊酒を酌み交わし、お互いの長寿と無病息災を願う風習がありました。この風習が奈良時代の宮中に伝えられました。時代がくだって日本の庶民の間では秋の収穫祭と習合し、「お九日」として祝われるようになりました。今でも長崎市や佐賀県唐津市でおこなわれているおくんち祭りに残っています。なお、今はあまりおこなわれなくなりましたが、「菊の被綿」という風習があります。9月8日の夜、菊のつぼみに真綿をかぶせて、菊の露と香りを移し、翌朝その真綿で顔や体を清めると若さが保たれ、長生きできると考えられました。

○お月見…2014 年は9月8日。旧暦8月15日の夜に、美しい月を愛でながら、秋の収穫物を供えて感謝する十五夜の祭りがおこなわれます。現在の太陽暦では年ごとにお月見の日は変わりますが、月の満ち欠けを基準にしていた旧暦では毎月十五日の夜は満月の日に当たりました。秋(旧暦7 月、8 月、9 月)のまん中(最中)になるので「中秋の名月」とされ、もっとも美しい明るい満月とされました。菓子の最中はもともと満月になぞらえた菓子といわれています。

○月のウサギ…月の表面に見える黒い模様は、世界中で人や動物などさまざまな形にたとえられ、民話が伝えられてきました。日本では餅をつくウサギで、日本のようにウサギにたとえる地域は多いようです。ウサギはその行動と姿から神もしくは神の使いと考えられ、また、多産であることから女性的な動物とみなされました。一方、月も女性を象徴することから、月とウサギが結びついて伝えられています。

○クレーンの日…9月30日。社団法人日本クレーン協会と社団法人ボイラー・クレーン安全協会がクレーン等安全規則が公布された日の1972(昭和47)年9月30 日を記念して制定しました。クレーンの操作や製作などに携わる関係者が、労働災害防止の認識を高めて安全作業の周知徹底を図る日とされています。

●ミニ知識参考図書:『世界大百科事典』(平凡社)、『春夏秋冬えごよみ事典』(平凡社)、『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』(日本文芸社)、『にほんのお福分け歳時記』(主婦の友社)、『おりおりに和暦のあるくらし』(角川書店)、『年中行事事典』(三省堂)、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『五節供の楽しみ』(淡交社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)

<みんなの作品展>
浦和フレーベルおりがみの会 作品展 青柳祥子(埼玉県)

6月8日(日)~11日(水)、「浦和フレーベルおりがみの会」の展示会を、さいたま市サポートセンター9階で行いました。
 フリードリヒ フレーベル(1782年-1852年)は皆さんご存じだと思いますが、スイスのペスタロッチに影響を受けたドイツの教育者です。
 55歳の時にドイツのバート・ブランケンブルクの町に『子どもたちの庭ーキンダーガルテン』を設立しました。これが世界で最初の幼稚園なので、幼稚園の創立者でもあります。
フレーベルが子どもに必要な作業の教材として作られた物は、積み木をはじめとしてたくさんあります。フレーベルから口伝方式で伝授されてお弟子さんがまとめたものの中に、現在の折り紙に相当するものがあります。月刊おりがみの「おりがみ頭の体操」でもおなじみの形です。※私たちのグループは、その折り紙の勉強会をしています。単純な正方形を少しずつ変化させるだけで、無数の美しい形が現れてくることに感動、発見しながら行った私たちの楽しい実験の『跡』を今回展示してみました。
 フレーベルが重点を置いていたことは、作品を作ることが目的ではなく、自然の中に隠れていた美しいものがつぎつぎに蝶が羽ばたくような姿で現れ来るのを見ることの経験を重ねさせることでした。そのことを、私たちは、感じながら表現することを楽しみました。今回は初めての展示会で、点数は多くありませんが、春夏秋冬のテーマに、各人が趣向を凝らしたパネル作品を中心に展示いたしました。

デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~
第1回 「どんぐり」田中稔憲

はじめに
 「高齢な方に折り紙を教えるのは難しい」「デイケアではどのような作品を教えたらいいのですか?」などといった声をよく聞きます。確かに豊富な人生経験のある、折紙講師よりは年上であろう人たちに折り紙を教えるというのは容易なことではないでしょう。今回、私が実際にデイケア(通所リハビリ)施設などでお年寄りに折り紙を教えている経験をもとに、講習作例を紹介したいと思います。皆さんの折紙講師活動のお役に立てることを願って。

講習の中で使う折り方  
講習の中では使える折りは限られてきます。「谷折り」だけでしあがる作品が理想ですが、簡単な「山折り」や「袋折り」は使ってもよいでしょう。「中わり折り」は、特にわかりやすい折り鶴の頭などのような場合は使えます。「かぶせ折り」は難しいので原則使用はできませんが、限定的に使えることもあります。
 折り紙は本来角と角をきっちり合わせなくてはなりませんが、高齢者には過度にそれを求めることはできません。私は作品を創作するときに、多少ずれてもちゃんと作品がしあがるように考えて作ります。お年寄りは一年前できたこともできなくなります。お年寄りの実態をきちんと把握して、それに合わせて作品を考えていきます。また、同じ作品でもより易しく折れるように折り方を変えます。例えば今月号のどんぐりの実の場合では、折り図通りではなく、紙をまず、表が内側になるように二つ折りして、折った線に紙の端を合わせ、それを開いて、かんのん基本形にします。年を取ると折りすじがよく見えなくなって合わせられませんが、紙の端に合わせることは折りすじに合わせるより簡単です。

折り図
 折り図を読むということは高度な作業になるので、高齢者用の講習では、一般的に講習中はあまり折り図は用いません。けれども私は必ず渡すことにしています。ご本人が時間のあるときに再挑戦するかもしれませんし、帰宅されてご家族で話題にされたとき、折り図があると別の広がりがあるかもしれないと考えるからです。

講習作品 
特別養護老人ホームでは、入居した当初、皆さんは不安や心細さを感じています。今まで築いてきたものを捨てて入ってくるのです。これまでできたこともだんだんできなくなり、ともすれば失うばかりの人生になってしまいます。でも、折り紙で作品を作って自分の居室に飾っていけば、だんだん財産が増えていくという状況を作り出せます。置く場所が限られているので、立体作品はいつまでも飾っておくことができませんが、平面作品で構成された折り紙絵や色紙作品は壁に貼ることができます。2年も3年もすると壁がたくさんの作品で埋まってきて、さながら美術館のようになってきます。全部自分で作ったということで自信にもなりますし、豊かさを実感できるでしょう。

講習材料
 折紙講師をするにあたって、もっとも重要で、苦労することが講習用材料の準備です。材料は、可能な限りよい物を使います。デイケアでの講習には、施設の担当者の中には10 円、20 円でできるような作品を要求する場合があるようです。粗末な材料からはお年寄りを満足させるような作品を作ることはできません。できたものが粗末な仕上がりでは、お年寄りご本人ばかりではなく、そのご家族までも惨めな気持ちにさせてしまいます。子どもを対象にする場合との大きな違いはここにあります。易しく作れて美しく見栄えのする作品が必要とされるのです。単なる時間つぶしのためではなく、生き生きと心豊かに老後を過ごす手助けになるよう、折り紙による作品作りをするということを講師自身も肝に銘じ、担当者によく理解してもらうことが大切です。台紙になる色紙には絵柄の入ったものを用いるとよいでしょう。絵柄の力を借りることで、簡単な折りでできた作品も芸術的な作品になります。今回は専門店で求めたものを用いましたが、ぼかしの色紙など使ってもよいと思います。来月号では、もっと手に入りやすい無地の色紙に絵をかくことを試しますのでお楽しみに。

どんぐりには普通の折り紙を使いました。どんぐりの光沢をうまく表現することができると考えたからです。鑑賞に堪える作品作りに、和紙がつねに最適とは限りません。柔軟な発想が必要です。高齢者用の作品としては珍しく小さいサイズの寸松庵色紙を用いたこともあって、色紙を含めてもかなり安価に材料を工面できました。そこでこの時は色紙額に入れることにしました。かえって高くつくことになりましたが、この後2、3 回の教室での材料費を調整して赤字分を回収しました。
 また、お年寄りのみなさんに「松の葉」のような細かいものを折っていただくのは現実的には難しいことです。私は自分で折って講習セットの中に入れておきます。全部折っていただくことができればそれにこしたことはないのですが、脇役でピリリと効いたものをそれとなくお手伝いさせていただくことで作品の見栄えがぐんとよくなります。

<読者の広場>
 「レビューガール」は見ていても、ただただため息がでるばかり。いつかこんな作品も作れたらと思います。「ギフトボックスのカード」は簡単でかわいらしく、小さな子にプレゼントしたら喜ばれそうです。青柳祥子さんの作品は娘も大好きです。作品ごとに難易度がしめしてあれば参考になると思います。購読を始めて1 年、なんとか折紙講師が認定していただけました。着々と進級している娘が1 級になる前に講師になれてホッとしています。いつも言うことを聞かない娘ですが、最近、折り紙のことだけは「お母さんは講師だものね」と聞いてくれるようになりました。
東京都 林 友江さん


今月は従来の伝承折り紙から少しモダンなものが多くあり、折り紙の多様性を再認識しました。ゆるキャラの折り紙について特集があるといいですネ。以前、「トトロ」の折り紙を習ったのですが忘れてしまいました。5 月は近所の子どもさんに「かぶとBOX」にお菓子を入れてプレゼントに活用しました。国際交流などに折り紙で参加できればと思います。
茨城県 松井 修さん

 「ハートの箸袋」がよかったです。おたよりの「庭で見つけた折り紙名人」はおもしろい観察視点だと思いました。サンバカーニバルはあまり好きになれません。温泉に行ってきましたが、飾りケースに紙人形はあったのですが折り紙はありません。「おりがみガーデン」のように精巧に折って飾ってもらえるようになりたいです。
埼玉県 新倉宏子さん

 今年もゴールデンウィークに親子で「東京おりがみミュージアム」に行きました。昨年とはちがったものが展示してあり、楽しい時間を過ごしました。家が近かったら毎月でも行きたいのですが…。折り紙好きの人はぜひ1 度、足を運んでみてはいかがでしょうか?!「 おりがみ頭の体操」は11歳の娘が折っています。折り紙セットがあたることを楽しみにしています。
神奈川県 鈴木照美さん

連載〈第20回〉最終回 雑誌『小国民』にみる折り紙
今と江戸をつないだ明治 岡村昌夫
 
【提燈】
 今回は、明治27(1894)年正月の『小国民』第6年第1号に掲載された「提灯」をご紹介します。長方形の紙で折っていますが、正方形でも折ることが出来ます。
 折り方は簡単なのですが、『小国民』の折り図が分かりにくいので、『折紙と図画』が掲載する図によって説明します。こちらは正方形を使っています。
 最初に(一)で「かんのん折り」をして、次に(二)を谷折りにします。折り幅は辺の長さの4分の1より狭くします。すると、次の(三)の斜めの線が不正確に描かれているのに気付くはずです。そこで、(四)図をよく見てホハとヘニが離れているのを確認して折り進めます。
 先ほど(二)で「4分の1より狭く」折りましたが、ぴたり4分の1で折りますと、仕上がりは、両端が角ばった「切り子燈籠」形になり、8分の1ぐらいにしますと、細長い提灯になります。また、最初の「かんのん折り」のとき、紙の両端を中心線に合わさずに折り幅を狭くして折ると、横幅の広い提灯になります。このように仕上がりの形を変化させることが可能な作品で、伝承作の中では、かなり特徴のある折り紙なのです。しかも、単純な折りですから、身に付けておくと役に立つと思います。
 この技法は、「湯のみ茶わん」などに応用されます。似た作品に「奴さん」の足の方を開いてつぶさずに、顔と同じ形のままにした折りの「切り子燈籠」がありますが、この「提灯」とは、全く別の作品です。
 また、本誌7月号(『467号』)に掲載されていた石橋美奈子さん作の「提灯」も、完成形は似ていますが、全くの別作品で、リズミカルな楽しい折り方です。同じ技法で「リボン」「串団子」などが折れます。
 ところで、『小国民』の折り紙記事は、この号から「折紙法。其十七。」と言う「通し番号」を付けるようになりました。前年正月の第2号の「紙蟹」から始まって丸1年、月に2回発行のこの雑誌に次々と手探り状態で連載してきた投稿紹介の折り紙に対する編集方針が明確になったようです。「編者いふ。」として掲げている説明文によると、今までに14回にわたって紹介して来た作品のほかに、有名だから紹介は省略した「折鶴」と「千石船」(「たからぶね」を指す)を加えて、今回「十七」にしたとしてあります。ただ本連載前回の「カンガロと蛙」のように、同時に複数の作品を紹介することもあるので、作品の数は、17以上になっています。まだ投書が十数種届いているので、今後も連載を続けるとも書いています。
 さて、この連載を担当した編集部の記者はどんな人だったのでしょうか。『440号』の第1回でも取り上げましたが、私が調査したところ、福島県二本松出身の「塩田力蔵」という人が浮かんできました。陶磁器の研究目的で上京して、生活のため、雑誌記者をしていました。彼は、岡倉天心の援助を受け中国や日本の陶磁器研究に打ち込み、「日本美術院」の教授にもなり、陶磁器研究者として大きな功績を遺しましたが、生涯独身で昭和21年の2月、貧窮の中、栄養失調で亡くなります。83歳でした。『小国民』で「紙蟹」を担当した時は、32歳の青年でした。
 彼は『小国民』の著者としても「鹹湖(カンコ)」「鹵男子(ロダンシ)」などのペンネームで多彩な少年読み物を書いています。(「鹹」「鹵」は「塩」の意味で「鹵男子」は「間抜けな男」の意味もあります。)
 さて、「折紙法」の連載は「其四十三。(巣ごもり鶴)」が、明治28年9月号(第7年17号)に載って、「小国民」はその次の同じ9月の第18号が発売禁止処分(日清戦争の戦後処理をめぐっての「三国干渉」に触れた記事のためらしい)を受けて、事実上の廃刊に至りましたが、石井研堂主宰は、しぶとく誌名を『少国民』として、その第1号を11月に発行して続行しました。ところが、その第1号に「折紙法。其四十四。公家。狐。」が載ってから、突然「鹹湖」も「鹵男子」も「折紙法」も、この雑誌から姿を消してしまったのです。実は、岡倉天心邸(日本美術院)内に、窯が設置されて、塩田力蔵が住み込みで陶磁器研究に没頭し出す時期に重なったのでした。(翌明治29年11月の22号に「折がみ法。其四十五。」が載りますが、文体も違い記者は別人です。)
 下の折り紙連載記事の一覧表をご参照ください。内容的には、「折り紙」とは言えない「厚紙細工」のようなものも混じっていますが、これは、現代の国際化された「ORIGAMI」が「ペーパークラフト」の要素を含んでいるのと同じで、面白いと思いますが、「手ぬぐいで折る着物」を入れているなどは、日本的な現象でしょうか。 さて、この3年間にわたった折り紙記事の連載は、日清戦争(明治27年7月~28年3月)と重なります。この雑誌の内容も戦時色に染まり、熱狂的で勇ましい戦勝の話題や、清国へのヘイト・スピーチが溢れました。ただ、「鹹湖」「鹵男子」は、滑稽的な記事やブラックユーモア短編などで、鋭い文明批評を続けます。全国の折り紙少年は、戦意高揚と無縁な投書を続けましたが、それを、せっせと連載した記者がいたわけです。しかも、折り紙の内容が、軍艦とか兵隊などの戦時色と全く無縁だったことは注目すべき事実です。これは、その後の世界の折り紙の中でも目立つ特徴であって、この平和感覚は特筆されてよいと思います。折り方解説法を工夫し、「折り谷」「折り峰」の語を発案した「塩田力蔵」の功績と合わせて、我々の記憶に遺したいものです。
 明治の少年雑誌『小国民』に連載された折り紙を巡って、一通り、いろいろな種類の作品をご紹介してきましたが、今回で区切りとさせていただきます。長い間のご愛読、ありがとうございました。

【ワールド・オリガミ・レポート】
オランダ折り紙コンベンション参加報告 青柳祥子(埼玉県)

 2013年、2014年と続けて2回、OSN(Origami Sociëteit Nederland:オランダ折紙協会)コンベンションに参加しました。オランダといえば、チューリップ、風車、運河、チーズ、飾り窓、ミッフィーなどがすぐ浮かびますね。毎年そのチューリップが満開の時期、4月11日から13日頃(金曜日の夕方から日曜日までの週末)開催されます。
 毎年『月刊おりがみ』の4月号には、編集部に送られてくるクリスマスカードと年賀状が紹介されますが、中でもオランダの方のカードはとてもセンスがよく、紙の使い方などとっても上手です。オランダのコンベンションでは、折り紙を使ったカード作りのクラスもあります。
 2013年、OSN30周年記念で私はスペシャルゲストとして招待されました。会員の愛知県在住の齊藤聰子さんと、長野県在住の武井春美さんと一緒にわくわくしながら参加しました。2014年は、あまりにも前年のコンベンションが楽しかったので、今度は一人で一般参加しました。
 会場は、森の中にあるメノロード コンフェレンスセンターで、朝から夕方まで鳥のさえずりが聞こえます。静かに静かに散歩していると、穴ウサギがピョンピョンと跳ねている光景も見れます。人と自然が共有している素敵な場所です。
 コンベンションは、毎年約150人の折り紙愛好家がオランダの国内はもちろん海外からも集まります。受付が始まる頃、ラウンジでは、みんなの手作りのピンバッチの交換が始まります。各自、交換するピンの付いた折り紙を100以上作ってきて、この交換がまた楽しいのです。自分の部屋のカギを首からぶら下げるキーコードにみんなピンを付けます(全部付けるのは無理ですが…)。到着後間もないのに、もうすでに作品を教えているテーブルもあり、1年ぶりの再会で、みんな笑顔が絶えません。 土曜日は、朝食後、開会式があり、ゲストの紹介や、講師陣、スタッフの紹介のあと、ATC(アーティストトレーディングカード)の交換会があります。これは希望者だけ特別な部屋でおこなわれるものです。テーマが毎年決まっていて、2013年は、青、赤、白を使った折り紙のカード。2014年は、ハンコと折り紙を使うというテーマ。カードのサイズは世界共通で、2.5インチx3.5インチ(6.4cm×8.9cm)です。百聞は一見にしかずということで、上の写真をご覧ください。構成を考えたり、紙選びも大変ですが、作品には自分の個性も出て、作るのはとても楽しいです! 2014年の日本人の参加は、私だけでしたが、他のスイス人やオランダ人たちは、わざわざ手書きでカードに日本語を書いたりしています。交換会で他の人とお話しするのも楽しみの一つです。
 まだまだ報告したいことはありますが、誌面の都合で今回はカードの紹介中心ということで。参加申し込み方法などはまた別の機会に。


協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
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NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

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会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

801円
特集「深海」 
『こちら特殊潜水艇NO-A468号。海上管制室のノアちゃん、応答願います』
「ハイこちらノアちゃん。なにか変わったコトでもありましたかドーゾ?」
『変わったコトもなにもタイヘンです。至近距離にダイオウイカが現れましたドーゾ?』
「あらタイヘン、それでは特徴を報告してくださいドーゾ?」
『とにかくすごい迫力で、光ってますドーゾ?』
「具体的な数字で言ってくれないとわかりませんよドーゾ?」
『ええと、何人分の刺身がとれるのか皆目見当がつきませんドーゾ?』
「違います、大きさとかの話ですドーゾ?」
『ああそうか、目だけで直径20cmぐらいある感じです。その目でこっちをにらんでるみたいです。逃げた方がいいのかなあドーゾ?』
「観察を継続、落ち着いてビデオにおさめてくださいドーゾ?」
『了解。あっ海底に手頃な三脚を発見ドーゾ?』
「それは違いますドーゾ?」

①サンキャクウオ・堤祥雄
深海の海底で三脚のようにひれを立てて休むかわった魚です 。ダイオウイカをはじめ、深海にはインパクトのある姿をした生物が多いですね。

②アンドンクラゲ・堤祥雄
10年ほど前に創作した作品ですが、改めて折り図におこしてみました。35~37が難所ですが、ゆっくりと形を整え、折っていただきたいです。最近、ハネツキのようにして遊べることに気がつきました。息抜きに遊んでみてはいかがでしょう。

③キス・松野幸彦
明解な引き味とスマートな姿、上品な味で、釣りの対象魚としても人気のキスは「海の女王」とも呼ばれます。ヒレをうまく折り出して、その美しい魚体を再現してみましょう。

④サメの歯・青柳祥子
2013 年の夏、沖縄ちゅら海水族館に寄りました。展示されていたサメの顎の骨の後ろに立った人を正面から見るとサメに食べられたように見えました。サメのとがった歯は、伝承のお三方からの展開です。下に引き延ばすと三角が両側に現れるちょっとおもしろい折り方になっています。ぜひ試しあれ。

⑤タコ・山田勝久
形を作るのが難しい作品だと思います。複数の工程を後から同じように折る指示が何回かありますので、間違えないように、じっくり考えて楽しんで下さい。

⑥アイスクリームのミニスプーン入れ・藤本祐子
②を折ったあと裏返すのは、⑤をスムーズに折るためです。15cm角の大きさの紙で折ると、アイス用のプラスチックや木のスプーンがちょうど入る大きさになりました。2つのポケットに好きな小物を入れたり、クリームの部分にトッピングしたりして遊んでくださいね。
 
⑦イカ・ピーター・エンゲル(チャレンジコーナー)
この作品は1989年発行の『170号』『171号』の2か月連載で「スーパーチャレンジコーナー」作品として掲載され、「世界のおりがみ展」のパノラマブースでダイオウイカとして使われたこともありました。作者のピーターさんは『106号』で高濱利恵元理事(故人)の記事で紹介されていますが、このイカは来日された翌年の1984年に日本に送ってくださったそうです。

⑧佐渡おけさ・石橋美奈子
三十余年昔、大阪で佐渡の物産展がありました。その買い物袋に描かれた気品高い『おけさおどり』の絵をモデルに作りました。

⑨華火・住田則子
以前、事務局の皆さんに出典を探していただいた高濱利恵さんのポインセチアの雰囲気を出したいと思って考えた作品です。今回、花火として掲載…というご提案。なるほど。紙や色を変えると違ったものに見えてくる。これも折り紙の楽しいところです。

⑩汽船・笠原邦彦
かなり難しい折り方のもの、と見えるでしょうが、ほとんど仕上げまで、いわゆる「ぐらい折り」がありませんから、やさしくすっきりと折ってもらえるでしょう。ともかく楽しんでください

~おってあそぼう~ プラスユニット・川手章子
コロッとしたブロックとなりました。一つずつていねいに折りすじをつけて仕上げてみてくださいね。コロコロとよく回ります。積み木のように重ねても遊べそうです。2色の組み合わせも楽しめそうです

【ミニ知識】
◇深海…海の深さ50mくらいまでは明るい太陽の光がさしこみ、水深200mまでは浅海と呼ばれています。水深1000mからは日光が届かなくなります。真っ暗闇、高い水圧、低い水温、海底から吹き出す熱水など厳しい環境の中で、深海には生きるために風変わりな格好をしている生き物がたくさんいます。

◇マリンスノー(海の雪)…プランクトンなどの小さな生き物の死骸が、海中を雪のように沈むものです。深海にすむ生き物のエサとなります。

◇キス…2枚の大きな背びれがあり、筒形で、細長い体です。日本各地の海岸で普通に見られて釣れたことから、「岸」が変化して名づけられたと考えられています。

◇サンキャクウオ…イトヒキイワシ科ナカヅエエソのことです。尾びれの下部と腹びれが長く伸びていて、その先を海底につけて3点で体を支えて立ち、流れに乗ってくる獲物を待ち受けています。水深1000メートルの光のまったく届かない海で、目は退化し豆粒ほどのあとのようになっています。

◇アンドンクラゲ…行灯の形に似た箱形の傘を持つのでこの名が付きました。傘の高さは4cmで見えにくいですが、毒が強く刺されるとひどくいたみ、湿疹やミミズ腫れができます。日本各地で6 ~9月に見られ、夜や天気の悪い時は海底にいますが、昼は浅瀬を泳いでいます。一般的にクラゲは自分で泳ぐ力があまりなく、水の流れにまかせて浮遊生活をしますが、アンドンクラゲは箱形の傘を水平方向に伸縮させて、傘の下の触手の方向に水を噴き出して力強く泳ぎます。日本ではビゼンクラゲなど古くから食用とされ、公家社会の宴会には欠かせないものでした。
また、クラゲは古事記の中の天地の始まりを書く場面に「大地はまだ若く…くらげのようにふわふわしていた」と登場しています。

◇タコ…8本の腕があります。タコは進化の過程で持っていた殻を捨てたので、狭いところに入る習性があります。エサが入っていなくても蛸壺に入るのはそのためだと考えられています。タコは潮の流れの速いところに生息するものがおいしいとされています。タコの天敵はウツボで、タコもウツボも小魚や甲殻類をエサにするので、大格闘になるそうです。

◇ダイオウイカ…体長約5m~ 6m、直径20cmの大きな目を持つ巨大イカです。10本の腕には吸盤が2列あり、そのひとつひとつにたくさんのするどいトゲが付いています。腕のうち2本が触腕で、とても細長いです。浮遊のためにアンモニアイオンを蓄えているので、食用には向かないそうです。ダイオウイカはマッコウクジラの胃の中からよく発見されますが、巨大なために全身研究する機会が少なく、生態もよくわかっていない謎の生き物とされています。2012年、ダイオウイカの生きた姿が世界ではじめて撮影され話題となりました。深海では金色に輝いており、ダイオウイカがかつては浅瀬にすんでいた可能性が高いことがわかりました。2014 年1月 日には新潟県佐渡市の沖合いの定置網に全長4mのダイオウイカが生きたままかかっているのが見つかりました。イカは水揚げ後に死にましたが、さらなる生態の解明につながると期待されています。

◇サメの歯…ホオジロザメなど魚食性のサメは、鋭いナイフのような歯を持っています。あごの骨の上に何列も歯の層があります。また歯肉から出ている歯の下にも何枚もの予備の歯が用意されていて、出ている歯が抜けても予備の歯が次々と起き上がって出てきます。

◇佐渡おけさ…ハイヤー節(九州西海岸一帯の港町の酒宴での騒ぎ唄。船乗りたちによって北上し伝えられました)の流れを汲む佐渡ケ島の民謡です。大正時代の末、東京でレコードに吹き込む際、佐渡金山のあった相川で「相川おけさ」と呼ばれていたものが「佐渡おけさ」と命名されました。佐渡おけさの由来には伝説があります。爺に長い間飼われていた三毛猫がおけいという名前の娘に化け遊女となります。おけいの歌と踊りがとても上手だったので、「おけい節」と評判になり、爺に恩返しができたというものです。

●ミニ知識参考図書:『図解雑学魚の不思議』(ナツメ社)、『魚貝ウォッチング図鑑』(思索社)、『伝説のイカ宿命の闘い』(新日本出版社)、『海のひみつ』(小学館)、『ただいま深海1万メートル』(岩波書店)、『深海にひめられた地球の真実』(旺文社)、『ふかい海のさかな』(新日本出版社)、『ふしぎな深海魚』(汐文社)、『クラゲ大図鑑』(PHP研究所)、『水の生物』(小学館)、『新潟県大百科事典』(新潟日報事業社)、『笠の民俗』(雄山閣出版)、『大字源』(角川書店)、『英語語源辞典』(研究社)、『世界大百科事典』(平凡社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)

【支部だより】
第15回信州おりがみ交流会 報告
文:信濃支部「りんどう」支部長 成田光昭/長野県(写真提供:大口妙子)

4月26日(土)・27日(日)に長野市勤労者女性会館しなのきにおいて第15回信州おりがみ交流会を開催しました。ゲストには久々に笠原邦彦さんをお迎えいたしました。
 大会前日から、(前泊交流として)復活「かさはら教室」に、70名を超える方々が参加されました。ここでは伝承折り紙の魅力に関して興味ある話を披露いただきました。大会初日は240名の大人数の中、「おりがみで見る夢」と題して講演いただきました。折り紙の世界の総まとめ的なお話しで、おりがみ界のいろいろなことに目を向けるきっかけとなったものと思います。
 今回の大会は、オランダから折り紙作家のパウラ・ワエルスニッケさん、夫のジェラードさん、韓国から若手の活動家2名も参加いただき、友好的に大会を大いに盛り上げていただきました。15回と大会を重ねると、スタッフはそれぞれの能力を発揮し、とても良いチームワークとなっております。一方で、常連者の紹介やインターネットを見て初参加してくれた方ともお目にかかり、現在に満足することなく、今後の橋渡しを具体的にどうするか考える機会となりました。

世界のおりがみ展 アリの王国再び
大阪支部「日本折紙協会なにわ・みおつくし会」支部長 梅本吉広 /大阪府

 今年も3月8日(土)・9日(日)、阿倍野市民学習センターにて、「グループフェスティバル2014」が開催され、作品展示部門に参加しました。大阪支部は当センターで、毎月研究会と定例会を開催し、会員相互の親睦と研修を図るとともに、地域の文化発展に寄与してきました。
 今年の目玉作品は、協会主催の昨年制作の世界のおりがみ展に出品した「こんなのアリ?何でもアリ」の材料がもったいないので、再びアリの王国を作りました。ハキリアリの行進や地下にあるアリの巣の様子やアリジゴクとアリなどを表現しました。真ん中の円盤を回すとクローバーの春から落ち葉の秋に変身するしかけもあります。
 他にもユニット作品、暮らしを彩る様々な花の作品など総数150点が会場に所狭しと並べられました。例会で講習された作品にアレンジを加え、展示方法を工夫して作品を効果的に飾る作品展となりました。ソチ冬季オリンピックアイススケートの作品やサッカーワールドカップブラジル大会キャラクターなどの創作作品もありました。
 初日から多くの参加者があり、会場の片隅では臨時の折り紙教室が開かれ大盛況のうちに終了しました。

小倉隆子先生の講習会の報告
豊島支部「折り紙レインボウ」支部長 坂間賀世子/東京都4 月1 1 日( 金) 、東京おりがみミュージアム2階の教室で小倉隆子先生の講習会を開きました。
 先生創作の花の輪飾りに、まずうっとりしましたが、それからが大変。大小の花や葉を折り、組み立てるところでアイディアがいっぱい。思わぬ展開に皆、一つ一つをのみ込むためにがんばりました。
 小倉先生は終始にこやかに、一人一人ていねいにご指導くださいました。最後には、創作されたカーネーションを受講者に1本ずつプレゼントしてくださり、感激しました。アイディア+熱意とがんばりが一つの作品を完成させるということがよくわかりました。とても楽しく、有意義な講習会でした。

<みんなの作品展>
第38回2014日本ホビーショーに出展して 宮本眞理子(長崎県)

4月24日(木) ~26日(土)、 東京ビッグサイト国際展示場において、日本ホビーショー(来場者数12万人以上)が開催されました。会場は、さまざまな出展ゾーンに分けられています。今回私は、個人クリエーター部門での出展になりました。折り紙としては初めての個人出展のようでした。出展名は、カフェのようにメチョイスして折り紙体験でき、やさしくほっとできる場所にしたいと『おりがみカフェ』という名称にいたしました。ブースでは、日本の文化の一つである折り紙と日本ならではの和紙を使った折り紙作品作りも発信していきたいと思い、ブースを飾る作品やワークショップの作品を考えました。展示作品の中では、海外の方にも国内の方にも「花」と「百鶴」が人気でした。会場では、23日の搬入から24日ホビーショー終了後の搬出まで、初出展で戸惑うことばかりの私でしたが、時間を作ってお手伝いにきてくださいました東京教室の皆様とお友達のお蔭で、無事日程を終えることができました。特に日本折紙協会さんのご協力には、感謝の言葉もないほどお世話になりました。この場をお借りして皆様方に心より厚くお礼を申し上げます。そして、お忙しい中、会場に訪れて下さった皆様、緊張して臨んだホビーショーでお顔を拝見でき、とっても嬉しかったです!みなさま、本当に本当にありがとうございました

<読者の広場>
 「かわいいこいのぼり」と「あやめ飾り」をさっそく折って色紙に貼り、友達に見てもらいました。好評で次の集まりに作ることになりました。連載「折り図のミカタ」でいつも勉強させてもらっていますが、文章の言葉づかいが気になりますので考えていただきたいと思います。遠方に住む従姉が最近仕事をやめ何か趣味をと話があり、私が折り紙をしていることを話しました。作品とともに『おりがみ』の本を送りましたところ、「私が思っていた折り紙と違い、高度なものなのね」と言ってもらい、うれしくなりました。その後『おりがみ』の本はその方の妹さんに渡り、子どものために折っているがなかなか上手に折れないとのことでした。こうして広がっていくとうれしいな…と思っています。
大阪府 松下晴代さん

自社の東京本社が秋葉原になったのですが、なかなか伺えないでいます。「東京おりがみミュージアム」の紹介が出ていて、興味深く読ませていただきました。今月号に、海外での指導に活躍されている方の記事を読み、自分もいつか海外からの人に紹介できる機会をもてたらいいなと思っています。「兜BOX」は伝承折り紙を発展させたもので、職場の懇親会参加者への粗品入れに活用しました。
茨城県 松井 修さん

連載〈第19 回〉雑誌『小国民』にみる折り紙
今と江戸をつないだ明治 岡村昌夫

【袋鼠】
 
『小国民』の折り紙連載の初めの頃の第5年13号(明治26年7月)に、変な形の「袋鼠折法」が載っていますが、「袋鼠」には(カンガロ)というフリガナがついています。
 明治15(1882)年に新設された東京の上野動物園に、翌16(1883)年になると外国から次々に珍しい動物が輸入されるようになり大評判になったそうですが、その輸入動物の第1号が「カンガルー」だったそうです。英語で「Kangaroo」と書くので、「カンガロー」と読んでしまったようですが、いかにも明治初期の気分がします。小型で、ウサギ程度の大きさの種類もいるので「袋鼠」の漢字が当てられたのも分かります。普通の大型の「オオカンガルー」は「大袋鼠」と書かれていました。その語源はオーストラリアに行った西洋人が現地の人に「あの動物の名は?」とたずねたとき、「(そんな外国語で質問されても)解らない。」という意味の現地語で「カンガルー」と答えたのが誤解されたのだというお話をよく聞きますが、それは全くの作り話で、実は「跳びはねるもの」と言う意味の語だったそうです。当時の日本人の目にも、不思議な珍獣と映ったことでしょう。子が、「オフクロ」から出たり入ったりするのですから、驚いたでしょう。折り紙少年が折ってみたいと思った気持ちが伝わってきます。昭和の、「エリマキトカゲ」が流行ったときの経験を思い出します。 あの時は、恥ずかしながら私も作ってみたのですが、「えりまき」を折り出すことばかりに夢中になったあげくに、トリケラトプスが立ち上がったような珍獣になって
しまいました。この明治の袋鼠の「不細工さ」を笑えません。この投書者は、大阪の少年ですから、実物は見たこともなかったかもしれません。テレビも映画もありませんから、雑誌か何かの挿絵で見たのでしょうか。腹の袋だけはしっかり作っていますが、特徴的な太く長い尾などには全く興味を示さずに、「こより」を付けて済ましています。しかも全体は伝承の「かえる」そのままなのですから、現代の読者は苦笑されるでしょう。ただ、明治時代の折り紙好きの少年が、興味を持った動物を作ったという事実は、微笑ましい記憶として残るでしょう。まだ、創作者も、雑誌の編集者も、読者も素朴な段階だったのです。
 折り方解説に「十二図以下は六ケしければ少しく首を傾けられたし。」つまり第13図のあたりの工程は難しいので少し工夫してくださいと言うのですが、それほどではないでしょう。「ルは児を入るる袋なり。」と書いていますが、「袋」にするより「首を出している赤ん坊」と見た方がおもしろいのでは。完成図の「ヲ」は「尾」が丁度「イロハ」の「チリヌルヲ」の「ヲ」に当たっているのがまるで洒しゃれ落のようです。別図の「蛙」の図は、いくらなんでも変ですので、4本の足を少し変形しておきました。
 おりがみの「創作」は江戸時代からマニアの間では盛んで優秀な作品も残っていますが、作者が個人名で「新案」を公表したのは、明治時代の有名な根岸派の文人、幸堂得知が明治29(1896)年15号の雑誌『少年世界』に掲載した「蝙蝠(こうもり)」という作品が最初でした。『小国民』の折り紙連載の終了直後でしたが、技法は難度の高い作品でも、造形的には「不細工」なもので、「袋鼠」の持つ珍奇な魅力ある人気動物でもありませんでした。
 創作おりがみの題材が男の子の趣味範囲に入ることが多いことには注目されます。女の子が袋鼠やこうもりを作りたいとは思わないでしょう。昔から「おりがみは女の子の遊び」とされてきましたが、それが偏見で実態はそうではなく、男の子の遊びでもあったのです。

協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。



801円
特集「たなばた」 

「♪さ~さ~の~は~さ~らさら~♪」
『おっノアちゃん、ゴキゲンだねえ』
「二番、歌える?」
『もちろんさ! ♪ご~し~き~の~た~んざく~♪ でしょ?』
「ハイここで問題です。ここでいう五色とは、なに色でしょうか」
『ええっ? 考えたことなかったよ…ボクの故郷の五色沼は不思議な青緑色だけど…』
「故郷って…新事実発覚!? まあそれは置いといて、青、赤、黄、白、黒の五色。覚えといてね。
で、なぜこの色かというと…」
『おっと、そっから先は今月号のミニ知識におまかせしたらいいんでないの(あっ、ちょっとクニの訛りが)…ところでノアちゃん、ユーはどんなお願いごとをしたんだ~い?(アレ、訛りを隠そうとしたらヘンなコトに)』
「“かわうそが元気でいますように”に決まってるじゃないの!」
『かわうそ? なんで?』

①ちょうちん、七夕かざり・石橋美奈子
七夕飾りは願いごとの短冊におりがみ作品も吊ると華やかになりますね。この輪っかも4 枚組みで吊ったり、ドーナツ形の穴にもうひと組みつないで輪っかつなぎにもして楽しんでください。

②七夕リース・住田則子
私の町の「放課後子供教室」では、毎年、七夕飾りを作ります。一人ずつ笹をもらい、思い思いの飾りや願い事を書いた短冊をつるします。みんな笑顔で、お手伝いの私たち大人にとっても楽しい時間です。

③井桁組みの薬玉・小宮はじめ
単体での完成時は頼りないものですが、「井桁組み」を組むときのように互いにさしこむと「カチッ」としっかりします。そんなところを楽しんでいただきたいですね。

④おりひめ、ひこぼし・川手章子
七夕のひこぼしとおりひめのお話を改めて読み、いろいろな行事には物語りがあり、季節ごとに味わっていきたいと思いました。日常に色どりを加えてくれる折り紙ってすばらしい! 折り紙と出会えてよかった!

⑤うし・笠原邦彦
これは、実際の牛の姿を折ったものではなく、民芸品の牛の置き物の姿を写したもの。この頃、何でも目に映るものを「おりがみ化」していたようで、なつかしいような、恥ずかしいような思いを覚えるものです。

⑥流れ星・松野幸彦
うしろ側もすっきりしているのが「良」です。バリエーションで、「星のたんざくまたはくんしょう」(写真右)ができます。

⑦鶴の器・住田則子
伝承の「おり鶴」をアレンジして、小さな器を作ってみました。15cm角の大きさの紙で折ると、ちょうどあめ玉が一つ入るくらいのサイズです。余談ですが、「おり鶴」はすごいです。私は以前から「ノーベル平和賞」をあげたいくらいの作品だと思っています。

~おってあそぼう~
豚の基本形×2で吹きゴマ・青柳祥子
この形の吹き独楽は、いつも風船基本形6つで作っていましたが、豚の基本形2つでもできることに気づきました。2色の色の組み合わせで、きれいなオーナメント(飾り)にもなります

⑧富士山・松野幸彦
『459 号』の影山早苗さん作の「富士山のメッセージカード」に影響され、富士山を作ってみました。影山さんの作品のように、表裏同じ作りにしたかったのですが…。簡単そうに見えるのにちょっと難しく、表面のみになります。

⑨昼顔・田中稔憲
朝顔とは違った雑草の強さを表現しました。つたは細長い紙を巻いてこよりにして3 本作ります。

⑩とべバッタ!、クマゼミ・半田丈直
幼児親子教室用にといくつか簡単なムシを考えました。「とべバッタ」は竹川先生のすばらしいバッタをアレンジさせていただきました。「クマゼミ」は、伝承作品のセミのイメージを一新したくて考えました。

⑪ちいさいおうち・山梨竜子
容れ物になっているので小物入れやプレゼントとして使えます。

【ミニ知識】
☆星伝説…中国の古代王朝の後漢時代(25年~ 220年)に生まれたとされる伝説です。天帝の娘、織女星と牛飼いの牽牛星は夫婦の仲がよすぎて仕事も手につかなくなったので、天帝の怒りを買い、天の川を境に東西に引き裂かれてしまいました。二人の深い悲しみに、一年に一度だけ七夕の日に会うことを許され、二人は鵲が羽を連ねてかける橋をわたって会います。織女星はこと座のベガ、牽牛星はわし座のアルタイルの漢名で、和名では織おりひめ姫、彦星とそれぞれ呼ばれています。アルタイルとベガ、そして、中国では頭と尾を逆にして、鵲に見立てられた白鳥座のデネブの3 つの星を結んでできる形は「夏の大三角形」と呼ばれています。旧暦7 月7 日の夜には天の川が南北に走り、ちょうど真南の線上に月がかかります。この月に照らされ、一年に一度だけ夕方から深夜にかけ地上からは天の川が見えなくなり、天の川に隔てられた織女と牽牛が会えることになると昔の人々は考えていました。

☆七夕…7月7日。中国から星伝説と、短冊に歌や文字を書いて裁縫や書道の上達を願う乞巧奠(乞巧は巧を乞うこと、奠は神仏に物を供えて祭ること)が伝わって、日本で古来からの棚機女神話(水辺に張り出した仮小屋の中の棚で、神の来訪を待って神衣を織る聖女)の禊の風習と結びついて、七夕の行事になりました。中国から「しちせき」として伝わった七夕を「たなばた」と呼ぶようになったのは、この風習が由来だからです。笹竹に七夕飾りをするのは江戸時代になって始められました。

☆五色の短冊…五色とは中国の陰陽五行説に基づいた東・春を表す青、南・夏を表す赤、西・秋を表す白、北・冬を表す黒、中央・土用(立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前の18日間)を表す黄です。陰陽五行説は、すべての具体的な存在は、相反する二つの性質を持つものの調和から成っていると考え、その積極的な方を「陽」、消極的な方を「陰」と名づけたものです。

◇セミ…鳴き声が夏の風物詩となっていますが、鳴くのはオスだけです。メスを呼び寄せるためで、敵から集団で身を守る効果もあると考えられています。オスには、空っぽの腹の中にV字形の大きな筋肉(発音筋)があり、この筋肉が伸び縮みをして背中側にある発音膜を震わすと音が出て共鳴し、大きな音になります。松尾芭蕉の俳句「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」は、梅雨の晴れ間にニイニイゼミの澄んだ声が聞こえてくる情景を詠んだものとされています。クマゼミは日本では一番大きなセミで、関東から南の地域にいます。午前中にシャーシャーとにぎやかに鳴きます。セミは漢方薬として利用されているほか、東南アジアでは油いためや空揚げにして食べられますが、羽が透明なものはおいしく、アブラゼミのような不透明なものはまずいそうです。

◇山開き…7 月1 日は富士山の山開きです。江戸時代には、この日に山に登って御来光(山の頂上からおがむ日の出)を仰ぐ行事が盛んになりました。古来、人々は神霊が宿る場所として山をあがめてきました。富士山をはじめとする霊山には、通常、僧侶や山伏(野山にこもって修行する行者)などしか立ち入ることができませんでしたが、夏の一定期間に限って一般の人々にも入山が許可され、山開きはその年はじめて山岳の神と交流する日でした。山開きの日には白装束に金剛杖を持った行者が「六根清浄」を唱えながら登ります。「六根」とは「眼耳鼻舌身意」(意は心のこと)を総称する仏教語です。「どっこいしょ」という掛け声はこの「六根清浄」に由来するともいわれています。

◇ヒルガオ(昼顔)…アサガオに似た、淡いピンク色の花を夏に咲かせます。アサガオのように朝開き、午後にはしぼむ1日花ですが、正午過ぎても咲いているのでヒルガオと呼ばれています。咢状に見えるものは2枚の苞葉で、これが小さな咢を包んでいます。この苞葉はヒルガオの学名の属名カリステギア(咢覆われているという意味)の由来になっています。葉の形は鉾形や鏃形で長さ5 ~ 10cm、葉のわきから花枝を出して、ラッパ形の花を上向きに咲かせます。ヒルガオの歴史はアサガオより古く、古代エジプトで描かれました。ヒルガオの花は鑑賞栽培されませんでしたが、若芽は野菜として食用とされ、全草を乾かしたものは漢方で狗狗秧という、利尿、強壮薬として用いられます。なお、ヒルガオ科の植物で有名なものにサツマイモがあります。

●ミニ知識参考図書:『年中行事事典』(三省堂)、『和のしきたり』(日本文芸社)、『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』(日本文芸社)、『浮世絵でみる年中行事』(山川出版社)、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『七夕の紙衣と人形』(ナカニシヤ出版)、『子ども図鑑自然とくらしと遊びを楽しむ12ケ月』(合同出版)、『昆虫のふしぎ』(ポプラ社)、『花おりおり』(朝日新聞社)、『柳宗民の雑草ノオト』(毎日新聞社)、『夏の花』(北隆館)、『大字源』(角川書店)、『世界大百科事典』(平凡社)、『総合百科辞典ポプラディア』(小学館)

【読者の広場】『464号』宛てのお便りをご紹介します

今年から始まった大橋晧也先生の連載「新オリガミツリー」は、月刊『おりがみ』が届くと一番に見ます。毎回感じるのは「折り紙の基本形ってこんなに幅広いものだったか」と思うと同時に「少ない折り工程でここまで作品の芸術性を追求することができるのか?!」という驚きです。「折り図のミカタ」の連載を読むのは断念してしまいましたが、「新オリガミツリー」の連載は今度こそ終わるまでという気持ちになれます。魅力があり、「自分もこんな創作を少しでもできたらいいのになぁ」とあこがれます。この連載、毎月毎月充実したものになってほしいです。あきるのが早い自分にとってこんなにはまるのは「福祉と折り紙」の連載以来です。
大阪府 児玉 功さん

 「2013 年おりがみカーニバル入賞作品紹介・3」のアイディア賞「平和へのあゆみ」(青柳祥子さん制作)がよかったです。折り紙でこのような表現ができることに感心しました。「新オリガミツリー」、このような系統的な図を見たのは初めてです。「ウミガメ」も思っていたより楽に折れてうれしかったです。連載「雑誌『小国民』にみる折り紙」に歴史を感じました。今月号は春らしくてつい折りたくなる作品が多くて楽しかったです。3~ 5歳の孫と一緒に折れる作品、折り方のコツなどを紹介していただけるとうれしいです。作品が図面通りきちんと折れたこと、折り紙の奥深さを知ったことがおもしろかったです。
愛知県 高浪公子さん

 3月に日本折紙協会へ入会しました。去年のゴールデンウィークに「おりがみミュージアム」へ行き、思っていたより小さな空間の中に目を見はる物ばかりで、長居をしてたくさんの本を買って帰りました。今年もまたゴールデンウィークに行く予定です。娘も私同様に折り紙が大好きで今から楽しみにしています。「おりがみ頭の体操」も娘(11歳)が折ったものです。親子で月刊誌のほとんどのものを折って飾っています。1つ残念なことに大切な月刊『おりがみ』が2つ折りにされて線が残っていることです。配達の人がバイクに乗っているときに折り曲げているのを見ました。ポストに入れるときだけ平らにしても…もう遅いです。何とかならないものでしょうか?!
神奈川県 鈴木照美さん ※娘さん:美璃さん

●第23回「平和のオブジェ」折り鶴制作に今年も参加
相馬効子さん(東京都)

 1913年の関東大震災と1945 年の東京大空襲の犠牲者を偲び制作される「平和のオブジェ」。今年は世界文化遺産に登録された富士山を記念して現在の墨田区内出身者である葛飾北斎の代表作、富獄三十六景 凱風快晴(通称赤富士)が壁面いっぱい描かれました。区の花である桜の花も咲き、平和の象徴である白鳩が小枝をくわえて舞う絵柄は区民の皆さんが折った鶴9万羽でできています。私たちも10年前に295羽から始まった折り鶴も今年は2300羽寄贈することができました。仲間の一人はご家族を戦災で失い、現在は九州で暮らす友人に折り紙を送って折ってもらっていました。先方さまも大変喜んで参加してくださいました。一羽一羽に思いを込め、色々な思いで折った鶴が集まってできた「平和のオブジェ」。改めて平和の誓いを新たにしました。
 3月10日(月)は、新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーによる平和祈念コンサートも開かれ、名誉区民の王 貞治氏や著名人、小中学生の平和を願ったメッセージなども掲示されました(平和メッセージ展は3月20日で終了)。
 壁面は墨田区役所のホールに1年間飾られています。東京おりがみミュージアムやスカイツリー見学の折には少し足を伸ばしてご覧ください。

【支部だより】
日本折紙博物館で支部交流会
金沢支部「金沢おりがみの会」支部長 田中稔憲/石川県

3月29日(土)・30日(日)、石川県加賀市の日本折紙博物館に金沢支部、越前和紙の里支部、大阪支部から会員14名が集まって支部交流会を行いました。
 初日は土戸英二さん、中村二郎さん、山本勝博さん、それから田中が作品を紹介しました。博物館が閉館した後は粟津温泉のおびし荘に場所を移して懇親会を行いました。その後は夜の講習会を持ちました。元常任理事の木下一郎先生の「写真立て」などを折って楽しみました。翌日は朝食後解散の予定でしたが、時間もあるということで、参加できるメンバーは再び博物館に戻って午前中折り紙を楽しみました。
 博物館で支部交流会を持ったのはこれで2度目ですが、他の支部と交流する機会を持つことで、視野も広くなりますし、新しい情報も得られます。それに何より「折り紙の輪」を大きくしていくことに繋がります。 毎年コンベンションも開催していますが、こういった小規模な単位の支部交流会は、準備もさほどにいりませんし、簡単な連絡ですみます。隣県の支部と交流することで意欲的にもなっていけます。他の地域でも計画してみてはいかがでしょうか。

加瀬三郎没後五年写真と作品展
 墨田支部「折り友すみだ」支部長 中村桂一 /東京都

 4月1日(火)~6日(日)、本所地域プラザBIG SHIP 1階イベントホールで、「折り紙作家 加瀬三郎 没後五年写真と作品の展覧会」を、墨田区と墨田区障害者団体連合会の後援を得て開催しました。展示作品は墨田支部が加瀬さんの創作を忠実に再現、加瀬さんと二人で活動された「折り紙外交の会」田島栄次カメラマン撮影による写真とともに、氏の業績を振り返りました。観覧者は200名を超える数にのぼりました。
 展示終了後に行った「偲ぶ会」には39人の方が参加されました。加瀬さんの思い出話に涙あり、笑いありの心あたたまるひとときでした。

【ワールド オリガミ レポート】
ブラジル・サンパウロ折り紙交流 梅本吉広(日本折紙協会大阪支部/大阪府)

派遣依頼の内容が、「病院などにおける折り紙のリハビリ効果」についての話ということでお受けしたのはよいのだが専門家でもないので、現地に到着するまで不安であった。何回も担当の杉田さんと細かいメールのやり取りをしているなかで、3コマの対象がはっきりしてきた。ひとつめは小学校での講演・ワークショップで、こちらは日常授業でもしていることなので、なんら問題はない。ふたつめの大人対象もカルチャーの教室で、これも毎月実施しているので、なんとかなる。問題は、最後の病院内で病気の子ども対象の方であった。どのような症状のどんな児童が参加し、彼らが満足してくれるのかということであった。

■3月18日(火)サンパウロ大学教育学部付属校(日本の5年生にあたる)
 学校の図書館や各教室などの施設見学のあと、午後5時から授業の1コマをあてていただいた。午後5時とは遅い時間から始まると思ったら、ブラジルの小学校は、午前と午後の2部制という話であった。治安や生活指導のためか、廊下のコーナーにトランシーバーを持った人がいるのが気になった。通訳はブラジルだけでなく日本でもおなじみの折り紙・切り絵作家の金ヶ江真理さんにお世話になる。ブラジル行きに同行した、香川支部長の坂本整子さんにお手伝いいただいた。
 挨拶のあと、折り紙のけん玉やブーメランやかみつきT-Rexのパフォーマンス折り紙などで興味を引いたあと、折り紙で「ひっくりカエル」の講習をした。このカエルはただ飛び上がるだけでなく空中で回転するのだ。
15cm角の画用紙程度でちょうど1回転する。できあがったカエルを机の上で遊ぶ子どもたちは大喜びだ。その後、私の創作折り紙の指輪やネックレスや遊ぶ折り紙を見て、最後は全員ひっくりカエルを手に持って写真撮影をした。それからも、サインをせがまれたり、大盛況のうちに終了した。何より子どもたちの笑顔がとても素敵だ。

■3月19日(水)三重県人会でのワークショップ2コマ 今回の山場の日がやってきた。スクリーンには、持参した私の2007年の個展「ときめき・きらめき・おどろきの折り紙展」のDVD(土戸英二さん作)を流し続けることにした。待ち時間や早く終わった人が退屈しない配慮だ。参加は午前50名、午後50名の定員いっぱいであった。挨拶のあと、伝承の折り鶴を発展させた自作の「鶴に扇」や「結びユニットの鶴」60枚組みなどを紹介した。
 講習に「イラットキューブ」を選んだわけは6枚組みで時間内に仕上げ可能ということと、ユニット好きで能力の高い人は、ボンドなしで仕上げてもらうということからだ。折りはやさしいが、組むのは難しい。いらいらする人はボンドを使って組み立てることになる。ユニットなどくす玉の作品は外国の人に人気がある。ただ、この準備してもらった用紙は、12cm角ではなく15cm角なので、ボンドなしでは手のなかに入りづらいので組み立てにくいものとなった。休憩中、サンパウロ新聞の取材とTV局のインタビューもありあわただしい。
 午後の2コマ目は「誕生石」と「ブレスレット」なので、時間の制約があるので、挨拶もそこそこに取りかかった。誕生石は、これまでもっとも多く折った作品のひとつで、難しくはないのだが、何せ小さいので、大きな紙で練習したあと、本番用の小さい紙で折った。表が銀で裏が赤の紙で折るのだが、途中で「ウルトラマンが登場しますよ」などと言って笑いをとる。思いのほか人気が高かったようで、さすが世界でも有数の宝石産出国の人たちだ。その後、この折りから発展してできたブレスレットを講習した。講習後、雑誌の取材もあった。

■3月20日(木)GRAACC病院(子ども専門のガン病院)
 恐竜のおもちゃや綺麗な着替えのドレスなどいっぱいの遊び道具のある病院の待合室に通された。待ってくれていたのは、点滴を付けたままの指輪をいっぱいはめた男の子など子ども4人とその母親と支援のスタッフなど、20名あまりの人数だ。暑かったけれど、約束通り白衣に白髪のドクターXに変身して、折り紙を開始する。パフォーマンス折り紙のけん玉やブーメランやかみつきT-Rexの紹介をして、ひっくりカエルの講習をした。ひっくりカエルの動きに大興奮。そして、奥田光雄さん作のきつねを講習する。加瀬三郎さん命名の「ハローフォックス」として有名な作品だ。次に指輪の好きな男の子がいたので予定していなかった指輪を急きょ入れることにした。子どもたちが折り紙によっていやされたというより、私の方が子どもたちの折り紙に取り組む姿や笑顔でいやされたといった方が正しい。足を骨折している男の子は、ギプスをつけたまま、私の折り紙のけん玉に興味を持って、技が決まるまで根気強く取り組んだ。剣先に玉が入ったとき、一斉に拍手が起こった。彼らの病気が一日でも早く快癒し、折り紙をブラジルに広めてほしいと願わずにはいられなかった。
 何より私が嬉しかったことは、木下一郎さんが日頃よく話されていたブラジルでの折り紙の先駆者ポール今村さんに会うことができたことだ。彼からジョン・モントロールさんの作品など数点をいただいた。帰り際に病院のスタッフから「毎週来てほしい」と言われた。できることならそうしたいと思った。

■3月21日(金)三重県人会 追加のワークショップ
 当初は、この日はフリーの日の予定であったのに、「イラットキューブ」の申し込みが多くて、午前中追加されたプログラムに取り組んだ。ポール今村さんの甥も参加されていた。参加者の声として、「もう午後は講習はないのか」「指輪の講習も受けたかった」「来週も来てください」など、まだまだ、折り足りなかったようだ。
***今回のワークショップの取り組みに、サンパウロ日本文化センターの深野所長、担当の杉田さんはじめ多くのスタッフの方々の細かい配慮で、時差ボケあり休みなしの4日間5講座をこなすことができました。また、私の気まぐれな説明に4日間とも誠実に通訳してくれた金ヶ江さん、後半体調を崩しながらもよくサポートしていただき、多くの作品を提供いただきました坂本さんにお礼申し上げます。
 病院での体験は、私の折り紙人生の新しい1ページを開いてくれたようです。

雑誌『小国民』にみる折り紙 連載〈第18回〉
‒今と江戸をつないだ明治‒ 岡村昌夫

【蝉せみ】
 『小国民』の明治27(1894)年2月(第3号)には伝承の「せみ」が掲載されています。この作品は伝承折り紙の代表的なものの一つで※1、「兜」と同じように折って、そのクワガタの部分でハネを作りますが、そのほかの細部の仕上げの形はいろいろバリエーションがあって、一定していません。勝手に好きなように折れば良いと言ってもよいくらいに、各資料ごとに違った形をしています。ほとんどの工程が「ぐらい折り」で、基準を決めにくいからでもあるでしょうが、この虫が、姿よりも、鳴き声で私たちと関わりが深いからなのでしょう。
 「蝉」は日本の夏を代表するような、鳴く虫ですが、鳴く時期や時刻などによっても種類が異なり、地域によっても、大きさや、色も形も、鳴き声もかなり違う種類があります。大型のものでは「アブラゼミ」「ミンミンゼミ」が一般的ですが、伝承折り紙では、写実的な種類の違いを表現することはありません。
 この『小国民』の記事では「ミンミン然(ぜん)たる蝉」と、漢文のもじり的表現がされていますが、これは必ずしも「ミンミンゼミ」を指しているわけではなく「みんみん」とは、この虫の一般的な鳴き声を表したものと思います。
「みーんみんみん」と鳴く「ミンミンゼミ」は、「じいじい」と高音で鳴く「アブラゼミ」よりも、細めの身体付きをしています。「アブラゼミ」のハネは不透明なのが特徴で、これは世界の蝉の中でも、珍しいそうですが、伝承折り紙では、色による区別はしませんでした。
 『折紙と図画』(明治41年)は、4種類もバリエーションを掲載していますが、「その一」だけは「肩かたか掛けの基本」(正方形を二つに折った三角形)から作り、他は普通に「兜」から折っています。ただ、この本にしては、この作品の折り図は部分の比率が不正確に描かれてていますので、途中の図は参考程度にし、左下に掲載の再現作品は、完成図になるべく近づけた形に仕上げてあります。
 おもしろいことには、江戸時代の『かやら草』※2をはじめ、以上に引用した全ての例が、紙をひねるようにして、目を作るように指示しています。当然「和紙」を使用していた時代の、常識的な技術でした。ところが、例外として、葛くずはら原勾こうとう当さん※3の作った蝉だけは、その「目」を作っていませんでした。
 勾当さんは、三歳の時失明しましたので、虫なども、手で触って形を確認したはずです。そのため、触れば跳ねて逃げてしまう「カエル」は両足を突っ張った形に作っていました(本誌『400号』参照)。「セミ」の場合も、頭と背中の境目の段差を作っていますし、口のあたりや、足までも折り出そうとしています。それなのに「目」を無視しているのです。そういえば、勾当遺品折り紙の中には、普通は「目」も付けることの多い「蟹」など他の作品にも、「目」を付けたものは全くありません。私は、その事実に気づいたとき、その心の悲しさに胸を突かれました。そして全身全霊で折り続けた勾当さんを思い、我が身を反省せずにはいられませんでした。

~日本折紙協会とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

パノラマ作品の最新作は下記の「護ろう世界遺産シリーズ」であり、全39点あります。
1. 世界遺産/WORLD HERITAGE SITE
2. 危機遺産ガラパゴス
3. 動物たちのヨセミテサミット
4. 中央アマゾン自然保全群
5. エジプトのカフラー王・クフ王のピラミッド
6. セレンゲティ国立公園
7. オーストラリアの世界遺産
8. 世界最大のサンゴ礁 グレートバリアリーフ
9. 大熊猫の故郷、四川省臥龍山脈の奥深い森林(大地震前の保護地区です)
10. 世界遺産 万里の長城
11. 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
12. 世界文化遺産 国宝姫路城-いま・むかし-
13. 白神山地幻想
14. 京都 秋の金閣寺(鹿苑寺)とその庭園
15. ひだ白川郷の秋
16. 世界遺産・原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)
17. 山紫水明に包まれた日光の世界遺産
18. 琉球王国のグスク及び関連遺産群「識名園」
19. 琉球王国のグスク及び関連遺跡群〔首里城・首里城正殿〕
20. 高野山奥の院
21. 世界遺産・自然遺産・しれとこ
22. インド タージマハル
23. ビッグベンにつどう物語りの主人公たち
24. オランダ自然との闘いから、自然との調和に
25. アルプス山脈と登山鉄道。スイスの山合い風景
26. 世界遺産 スペイン コルドバ歴史地区
27. グラン・プラス世界遺産フラワーカーペット
28. 水の都ヴェネツィアの建築とラグーン(潟)
29. ギリシャアクロポリスの丘 パルテノン神殿
30. 発掘されたトロイ遺跡と伝説の木馬

バックパネル・アブスト(ディスプレイ棚)・パーテーション・テーブル・椅子・販売ワゴン・ガラスケース・ストック棚等什器、電源・配線、看板・ポスター・チラシ・入場券、宣伝広告・広報・告知(宣材のポジはご用意致します)等はお願い致します。又、地元教育委員会・マスコミ等の後援も頂けるようお願い致します。
開催費用は、開催時期・開催期間・開催場所・内容等の条件によりご相談の上お見積りさせて頂きますが、おりがみブース全作品と個人作品展示、おりがみ教室、販売コーナーを設置した場合(フル装備)の最終的なご予算は「7桁」になるとお考えください。
「おりがみブース」は折り紙で制作した繊細な立体作品ですので、傷付かないようにダンボールで覆い、1個が2m弱の立方体になります。また運送方法にも細心の注意が必要となり、チャーター便で他荷物と混載せずに運ぶため、運送コストが通常よりもかかります。

展示作品数は会場スペースやご予算に応じて調整できますので、実施期間、会場の場所と規模、おりがみブースの展示数、おりがみ教室の実施日・時間・対象人数等と全体のご予算につきましては、お気軽に担当佐野までご相談ください。

日本折紙協会事務局
おりがみ展担当 佐野
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162


~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~NOAブックスとは~
日本折紙協会では、月刊「おりがみ」のほか、折り紙専門書籍を発刊しています。
購入をご希望の方は、日本折紙協会のHP(http://www.origami-noa.jp/)の「ショッピング」のページで表紙画像をクリックすると、アマゾンの購入サイトへジャンプできます。代金引換やコンビニ払い等の各種お支払い方法で購入できます。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,100円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

おりがみ4か国語テキストは、折紙協会のホームページ(折紙協会で検索)経由で購入できるほか(代引き・コンビニ払い)、郵便局にある払込取扱票の通信欄に「テキスト1冊」とご記入の上、テキスト代1,020円+送料290円=1,310円を下記へ郵便振替で送金していただければ入金日より約1週間でお届けいたします。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

801円
特集「オレ、オレ、6月!」 

今年はブラジルがアツい! えっ、いつもアツい国じゃないかって?
 6月のサッカーW杯開催国ということで、いつも以上にアツいのです!
 ブラジルは日本の約23倍の広さがあり、地球上の酸素の約三分の一を供給しているとい
うアマゾンの森林には、とてもたくさんの種類の生物がすんでいます。
 さまざまな民族がひとつにまとまった、陽気な国ブラジル。
 サンバカーニバルに参加したノアちゃんたち、みんな浮かれて空に舞い上がっています。
 地球の反対がわに思いをめぐらせて、
 オレ、オレ! 折れ!折れ!

①ダンサー・木村松代
カーニバルのダンサーをイメージしました。上下の色や柄の組み合わせでセンスがいかされます。遊び心が満ちた作品にしてください。

②レビューガール、ヤング・内山興正
「折り紙で裸女のバスト、ウエスト、ヒップと流れる線を出したり、左右均等を破って、自由に手足を活動させたりすることはたいへん問題です。この若者の手足は自由なのでいろいろと踊らせることができます。レビューガールとともにいろいろ踊らせてください。

③コルサージュバード・川手章子
ざぶとん折りよりシンプルにまとめてみました。全体が羽を広げた鳥のように思いました。胸につけて飾ってもよいし、テーブルウェアとして布で折っても華やぎそうです。また、花束留めにもよさそうです。

④かさ・松野幸彦
単体3枚で作るユニットの傘です。まん中にできる穴をうまく利用する作品です。柄の10は原作では両側からつぶしてふくらませます。少し難しいので細く折るだけに変更しましたが、原作の通りに折ってもよいでしょう。

⑤オオハシ・土戸英二
知人に「オオハシを折ってほしい」とたのまれて創った作品です。26-31が難しいので、26の折りを省略して、27を折ってから31以降と同じように折れば、平面的になって少し易しくなります。35の目を開くところは思いっきり広げた方がかわいらしいです。

⑥Vサイン・長谷川徹
この作品は、右手の中指と人さし指を立てたVサインをかたどっています。Vサインは、英語で勝利の意味のヴィクトリーの頭文字を表しています。

⑦てまり・石橋美奈子
折って差し込むため、難易度のレベルは3以上(?)でしょう。8つのすき間から指を入れて中からも支えて球体に整えてください。

⑧ギフトボックスのカード・青柳祥子
カードに貼ったりしても素敵だと思います。⑥まで開いて、中にものも入ります。

⑨ハートの箸袋・山田勝久
なにもしなければなにも伝わりません。大きくなったハートを食卓から届けましょう。

⑩ツインケース・川手章子
⑳のところでは、つまむようにしてさしこむと入れやすいです。21のところでひっかけておくこともできそうです。1 枚の折り紙から、仲よく並んだケースとなりました。お花や折り紙作品を入れても楽しそうです。

⑪くまモン・中島進
日頃から、ゆるキャラの中で一番人気の「くまモン」に注目していて、できるだけそっくりなものを目指して考えてみました。これからもPRしていきたいと思っています。

【ミニ知識】
◇ブラジル…正式名はブラジル連邦共和国。北部を流れるアマゾン川の河口に赤道が通り、国土の大半が熱帯気候帯にあります。公用語はポルトガル語で、全人口の80%がローマカトリック教徒です。「サッカーとカーニバルの国」といわれてきました。日本との時差は-12 時間。ブラジルという国名は赤色染料の原料の木パウ・ブラジル(pau-brasil ポルトガル語で炎のような赤い木)の産地だったことに由来しますが、中世以来ヨーロッパの人たちが大西洋上にあると考えた伝説上の島の名前でした。約150 万人の先住民が住んでいましたが、大航海時代の1500 年、ポルトガル人のペドロ・アルバレス・カブラルがインドに向かう途中漂着し探検したので、ポルトガル領となりました。1822年にポルトガルから独立します。「2014FIFA ワールドカップ」が、2014 年6 月12 日(木)~ 7 月13 日(日)に、ブラジルの首都ブラジリアをはじめ、リオ・デ・ジャネイロ、サン・パウロ、サルヴァドールなど12 都市で開催されます。

◇カーニバル…復活祭(イースター)前日から46日さかのぼって開かれます。イースターの日は毎年変わるので、2月に当たることも3月に当たることもあります。リオ・デ・ジャネイロのカーニバルは豪華なパレードで特に有名です。羽飾りをつけたダンサーはじめ4000人以上で構成される12 のサンバチームが打楽器、歌、踊り、山車、衣装など10 項目で審査され、2晩にわたって優勝をかけて出場します。カーニバルはリオだけでなく、ブラジルの至るところで開催されます。

◇サンバ…ブラジルのアフリカ系住民の舞踊とその音楽リズムのことで、起源は奴隷として連れて来られたアフリカ人の民族舞踊です。シンコペーション(強くすべきところと弱くすべきところを逆にして演奏)を特徴とするリズムで、通常は打楽器の伴奏がつきます。

◇オオハシ…キツツキ目オオハシ科の鳥の総称で、全長30cmから65cm の中・大型の鳥です。中央・南アメリカの熱帯林にすみ、樹上で果実や木の実や昆虫などを食べています。大きくて色鮮やかなクチバシが特徴で、名前の由来となっています。クチバシは種類によっては全長の3 分の1 の長さもありますが、内側はスポンジ状で軽くて丈夫だそうです。そのクチバシで枝から果実をもぎ取り、大きな実は砕き、小さな実はそのままクチバシの先端にくわえ、頭を上方にぴょいとあげて、クチバシを開いてのどの中にほうりこんで食べます。羽色はオスとメス同じ色で、赤色、黄色、緑色、青色、白色、黒色などのはでな色です。

◇くまモン…2011 年3 月12 日の九州新幹線全線開業にあわせて作られた熊本県を宣伝するためのキャラクターです。その年の11月に埼玉県羽生市で開催の「ゆるキャラグランプリ」で優勝するなど大人気のキャラクターです。2013 年にはドイツの自動車会社BMW の小型車MINI をくまモンのデザインにした特別車「くまモンMINI」が作られるなど、さまざまな製品のモチーフとして利用されています。

◇手鞠…日本で古くから行われていた蹴鞠(鹿のなめし皮製の鞠を地面に落とさないように数人で蹴りあって、その回数や動作の優劣を競う遊び)が起源になっています。手鞠はもともと成人男性の遊びでした。江戸時代になって真綿を芯に糸でぐるぐる巻きにし、外側はきれいな色の糸を巻き固めて仕上げて、よく弾む鞠が作られるようになり、女性や子どもが遊ぶようになりました。明治10年代からはゴム鞠も普及します。遊び方は時代や地方によっても異なりますが、つく数を競ったり、相手とやり取りしたり、歌にあわせて動作を行ったりする遊びがあります。

◇あんた方何処さ… 童歌の手鞠歌のひとつで、九州の熊本市を舞台にしています。「あんた方何処さ 肥後さ 肥後何処さ 熊本さ 熊本何処さ せんばさ せんば山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で打ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ それを木の葉でチョッと隠せ」が歌詞です。「さ」のたびに手鞠を足でまたいで、最後の「チョッと隠せ」で着物やスカートの中に入れて遊びます。なお、この手鞠歌の舞台は熊本ではなく、埼玉県の川越市だとする説もあるそうです。その根拠は歌詞が熊本弁ではなく関東方言であること、戊辰戦争時に川越の「仙波山」と呼ばれた地域に薩長軍が駐屯したという史実があること、仙波山には「古狸」とのあだなを持つ、江戸幕府を開いた徳川家康をまつる「仙波東照宮」があることなどからだそうです。

◇恋人の日 …6月12日。ジーアドス ナモラードスとブラジルで呼ばれ、ブラジルのバレンタインデーといわれています。Namoradoは恋人の意味です。ブラジルでは2月はカーニバルで忙しいので、バレンタインデーのかわりに、聖アントニウス(女性の守護神で、縁結びの神)の命日の前日の6 月12 日を恋人の日として贈り物をしあうそうです。写真立てに写真を入れて贈る習慣があり、日本の全国額縁組合連合会がこれを取り込んで額縁の宣伝を198 年から行っています。

●ミニ知識参考図書:『ブラジルのかわいいデザインたち』(ピエブックス)、『総合百科事典ポプラディア』(小学館)、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『和のしきたり』(日本文芸社)、『年中行事事典』(三省堂)、『伝えよう!わんぱく おてんば 子どもの遊び』(教育出版)、『絵本わらべうた』(河合楽器製作所)、『あんたがたどこさ』(こぐま社)、『童歌を訪ねて』(富士出版)、『世界大百科事典』(平凡社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)、『熊本県ホームページ』(熊本県)

【読者の広場】『463号』宛てのお便りをご紹介します

いろいろなおひなさまがとても折りやすくてよかったです。年々こってきて、難しくなっていたのでとてもうれしかったです。干支の折り紙に興味を持っています。
茨城県 (無記名*龍ヶ崎市の消印さん)

 「2013 おりがみカーニバル入賞作品一覧」は大変刺激になりました。36 ページのような「オリガミツリー」を作ってみたいと思っています。ひなかざりは毎年のように会社の秘書室に飾りました。今月号の「立体のバラ」を折って飾ろうと考えています。
茨城県 松井 修さん

 「お手軽ケース」がよかったです。「動物パース ねこ・パンダ・しか」、基本の形からいろいろな動物が作れ、お話し会の小道具にもなります。辺の5等分法はマスターしておきたいものです。アルファベットや数字を折るとき5等分から始めるからです。「東京おりがみミュージアムへ行こう」、今回浅草界隈で2年前の紹介から見どころが増えたとか。浅草のシンボル大提灯は見事です。私は東京マラソンのボランティアをやっているので、こんどはぜひ浅草地域を担当しようと思いました
東京都 磯野昌子さん

●第12回新春を飾る折り紙作品展 「平和の鳩とともにメルヘンの絵の世界」
サンフラワー折り紙友の会 五味貞子さん(埼玉県)

1月3日(金)~ 13日(月/祝)、川口市立グリーンセンター・緑のアトリエにて12 回目の作品展を開催しました。川口市制80周年と鳩ヶ谷市との合併記念を祝して、80周年の8ハト0 と、鳩ヶ谷市の鳩の掛詞を含めて会場内の壁一面を鳩で飾りました。期間中は晴天にめぐまれましたが、吹く風は冷たく肌にしみ入る寒さでした。それにもかかわらず早朝より大勢の方々が訪れ、特に親子連れの楽しそうな笑顔が印象的でした。「さわって遊べるコーナー」を設け、自由に思う存分遊んでもらえるようにと、積木、メガネ、コマ、魚、ハートのかんむり、輪投げ… たくさん用意しました。特に魚つりが大好評で、魚の名前を覚えたり、つった魚を数えたりとちょっとした勉強になりました。
またママゴト遊びは女の子に人気で、果物や野菜の名前をひとり言で言いながら母親気分?にひたり、なかなかその場を離れようとしない一幕もありました。どこかで折り紙って楽しいのねという声が聞こえてきました。この楽しさがいつまでも心に残り、豊かな親子の絆が深まってくれればありがたいことです。今年は朝日勇先生のラシャ紙の作品を数点飾りました。台紙と紙の選び方、パーツの並べ方、全体の構成のバランス、などの参考作品です。私どもは常に配色を学びながら、メルヘン調の作品作りに努力しています。会員作品の個性あふれる屏風作品、色紙の作品、どのようにご覧いただけましたでしょうか。期間中、諸先生方との会話も弾み、たくさんの励ましのお言葉をいただきました。
東京をはじめ近県の方々、遠方は広島、長野、浜松、新潟… 折り紙愛好家の方々、講師の諸先生方、お忙しい中本当にありがとうございました。会員一同深く感謝申し上げます。

【支部だより】
日本折紙博物館での田中先生の講習
神戸支部「サークル紙ふうせん」支部長 柴本厚子/兵庫県

2014年2月中旬まで「世界のおりがみ展」(新シリーズ「地球家族」)の作品が見学できると知り、急きょバスツアーを企画しました。せっかく行くのだからとちょっと欲張って、地元・金沢支部長の田中稔憲先生に講習をお願いしました。間近の依頼にもかかわらず、田中先生はご快諾くださいました。福祉施設で講習することの多いメンバーのために、「高齢者向けの作品」を3点お願いしました。2月5日(水)、今年初の寒波到来の日になってしまいましたが、博物館の周囲は美しい雪景色で感動いたしました。
 田中先生の「指導の方法論」に参加者もうなずきながら美しい作品が次々できあがりました。思いがけないプレゼントまでいただき、楽しいひとときを過ごさせていただきました。また、田中先生からの提案で「神戸支部コーナー」を設けていただけることになり、数点展示させていただきました。小品ばかりで恥ずかしいですが、お出かけの折にはご覧ください。
 今回は田中先生はじめお手伝いいただいた先生方、博物館の方々にも大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

2013年の折り紙活動報告(その2)
武南支部「折り紙夢工房」支部長 金杉登喜子 /埼玉県

3》 東京府中刑務所の文化祭
 東京府中刑務所の文化祭が毎年「文化の日」に開催されます。2013年も11月3日(日/祝)、全国から作品が集められ、売店や展示などで2万人ほどの方がご来場になりました。折り紙教室もキャラクターの作品で子ど
もさんに受け、大勢の方が参加してくださり、もりあがりました。

4》 埼玉県民の日
 「11月14日」は埼玉県民の日です。今年は木曜日でしたが、学校は休みなので子どもたちも大勢参加していました。催しは県庁の中でさまざまな体験ができるのでにぎわい、「折り紙でコバトンを折ろう」の教室には350名の方が参加してくださり、とても忙しい一日でした。

5》 埼玉文化振興の集い
 12月12日(木)、埼玉会館で埼玉県文化団体連合会の「第38回埼玉文化振興の集い」が開催されました。テーマは「あしたを観る・聴く・作る」で各部の発表があり、伝統文化の楽しさを伝承することができました。折り紙作品展も、毎年お会いできる方も増え、「お元気で何よりです」が聞こえ話が弾みました。折り紙教室も相変わらず人気があり会員一同大満足でした。

【ワールド オリガミ レポート】
国際交流基金 D.R.コンゴ・ベナン折紙講師派遣報告

日本文化紹介派遣事業を実施する国際交流基金からの要請を受け、日本折紙協会から鳥本 範さん(上級折紙師範、スウェーデン在住)、臼田隆行さん(埼玉県在住)の2名を紹介、コンゴ民主共和国(D.R.コンゴ)とベナン共和国に派遣されました。2013年11月12日(火)~21日(木)の10日間の折り紙ワークショップの様子をご報告いただきます。

11月12日(火)▶ストックホルムのアーランダ空港を6:20離陸、9:05にパリに着き、臼田隆行さんとキンシャサ行きゲートで合流しました。18:35、キンシャサの空港に到着。覚悟はしていましたが、強烈に暑い。北緯60°のストックホルムから、南緯3.5°のキンシャサに来たのですから、無理もありません。
 入国審査を終えたところで、日本人のにっこり顔が。一條基信書記官でした。三宅 要派遣員を紹介され、専用車でホテルに向かいました。
11月13日(水)▶富永純正大使を表敬訪問。通訳のエロンゴさんを紹介されました。
 15:00、ワークショップは小中学生約30名の歓迎ダンスから始まりました。コンゴのダンスを想像していましたが、赤いハッピの「よさこいそーらん」でした。細長い足のハッピ姿は、かっこよく、掛け声も日本的でした。私のアシスタント役の臼田さんでしたが、相
当折り紙を心得た実力者なので、彼の創作作品も展示することになりました。会場には約70名の青少年が来ていました。彼らが実際に指で折り紙を体験する時間が少しでも長くなるように、話を短くしました。私の創作「馬に乗っている騎士」を開き、一枚の正方形に戻して、切り込みもない馬と騎士の二色の色違いの作品が元の正方形の裏表の色の違いであることがわかると、飛び上がって驚く人もいました。次に、20年も前に創作した「はばたく鴨の子」を折りました。伝承の「はばたく鶴」よりずっと簡単で、これがこんなに喜ばれるとは思っていなかったのですが、大人もこどもも、「グワグワ」と鳴き声を発声し、はばたかせ、喜んでいました。次に私の創作、HPP(Homing Paper Plane:手元に戻ってくる折り紙飛行機)をビデオを見ながら折り、一條さんも、コンゴを支援する慶応大学の学生の方々も大変喜んでくださいました。
11月14日(木)▶トルコ政府が創設したSafak小中学校は近代的な建物でした。1回目の対象は8~9歳、50名でワークショップは前日とほぼ同様に始めました。2回目は10~11歳、約50名でした。終了後イブラヒム カラダグ校長を訪ね、同席の数学教師に折り紙で解く数学問題を紹介しました。
 16:15、大使館員とご家族に折り紙ワークショップ。いったんホテルに戻り19:00からは富永大使より大使公邸に招待され、私と臼田さんと一條さん、妹尾書記官とご一緒の豪華な夕食会で、持参した折り紙をその場で折って楽しみました。
11月15日(金)▶ホテルから車で30分ほど郊外のLukaya小学校へ向かいました。慶応大学の「草の根無償資金協力」による学校です。40名ずつ、2回ワークショップを行いました。小学校は貧困地域にあり、日本大使館員がテーブルを入れました。今回は木村真紀葉委員の通訳で始めました。この地域の小学生はフランス語がまだできないので、日本語をフランス語にし、教師が現地のリンガラ語にしました。三か国語での進行は時間が削られるので、「はばたく鴨の子」の次に、HPPでなく、それよりやさしい伝承の「つの香箱」を教えることにしました。折り紙を初めて体験する生徒たちでしたが、みんな時間内でできあがりました。運転手のビヤンヴニュさんは、前日の大使館員ワークショップに参加して、すでに「はばたく鴨の子」 も「つの香箱」 も折れました。しかも、彼は日本語と、母国語のリンガラ語もできるので、隅の方で、小さい声で、フランス語を通さず、生徒たちに折り方を説明していたのです。通訳や教師を妨げない、控えめな態度でした。幾人かの生徒が行儀が悪くて教師に叱られていましたが、行儀作法から程遠い生活環境であることは、学校の周りを見ても理解できました。みんなで並んで写真を撮りました。子どもたちの目は輝いて、ここに来てよかったな、と実感しました。 次の目的地、Jewels lnternational小学校には、外交官や、ヨーロッパよりのビジネスマンの子どもたちが通っています。
13:00、ワークショップを開始。約50名の中・低学年の子たちでしたが、中には小さい子もいて、三歳児まできちんと席についていました(三歳児は折り紙は無理で、保護者が折ってあげました)。とても行儀のよい生徒たちでした。「はばたく鴨の子」とHPPは時間内にできました。50名は多めで、臼田さんや、大使館員のアシスタントと保護者のおかげで、うまく進みました。これでコンゴでのワークショップは全て終了。
 19:00、夕食はポルトガルレストラン。金曜の夜で、賑やかでした。臼田さんは一條さんの息子さんに彼の創作「カバ」をプレゼントしようと、レストランで続きを折っていました。隣の席で見ていた客が、「カバ」の出来映えに驚いて、話しかけてきました。一條さんが私たちのことを説明すると、客の一人が何かを折って、我々に見せ、私たちが上手、上手と褒めました。ところが負けじと別の客が何かを折り、競争心をあおられて、最初の客がまた折り始めました。一條さんが「鳥本さんも何か折って見せては?」 と提案しました。15cm角の紙で、最近の創作、「見返り美人猫」を折りました(『2013シンポジウム折図集』収録)。浮世絵、(菱川)師宣の「見返り美人」を立ち猫で、冗談ぽく、創作したものです。
片面が金色の白い紙で白い猫を目だけ金色で光らせるように折り、レストランに置いてきました。一條さんの嬉しそうな顔を見て、私も喜びました。
11月16日(土)▶昼食後、一條さんと北にドライブ。D.R.コンゴとコンゴ共和国の国境です。橋の近くまで来ましたが、コンゴ共和国のビザがないので渡れませんでした。専用車を降り、川辺を散歩しました。ワニはいるかな?と恐る恐る見てみましたが、町に近いからか、いませんでした。
 16:00、ホテルをチェックアウトし一條さん宅に招待されました。一條さんの息子さんは我々の折り紙を喜んでくれました。
 18:30、日本大使館を訪問し、館員に挨拶をして、空港へ。渋滞で、交通秩序も異なり、運転手は相当腕がよくなければ、勤まらないと思いました。空港近くでコンゴ最後の夕食をとり、23:00、キンサシャを離陸、経由地のパリに向かいました。キンサシャでの経験をメモしていると、お世話になった方々の顔が浮かび、離陸して30分しか経っていないのに懐かしさがこみあげてきました。
11月17日(日)▶6:50にパリに到着し、13:45にパリを離陸しました。20:00ベナンのコトヌ着。やはり暑かった。暑いだけでなく、湿度が高い。風呂場を服を着て歩いているようでした。空港を出ると、現地の運転手、ネストールさんが「日本人ですか?」と話しかけてきました。次に渡邉直之書記官と猪狩友美派遣員に会いました。大使館の隣にあるホテルに着き、渡邉さん、猪狩さんと4人で食事をしました。
11月18日(月)▶9:00塚原大貳大使を表敬訪問しました。今後の打ち合わせを行い、コトヌでも「はばたく鴨の子」とHPP をメインにすることになりました。10:30ワークショップを開始、対象はコトヌ漁港労働者約30名。大使館からは渡邉さん、バンジャマンさん、猪狩さんが手伝ってくださいました。皆さん元気に鴨の子をはばたかせ、HPP(戻る紙飛行機)を喜んでくれ、この蒸し暑い中でも成果を感じました。昼食はその漁港で、大使館員が日本レストランより準備してくれた、和風弁当でした。久しぶりの日本の味、ありがたかったです。今日は強行スケジュールのようだから、体力が消耗しないように…と冷たいミネラルウォーターをたくさん飲み、次の自的地に向かいました。
 「たけし日本語学校」でのワークショップ。この学校はタレントの北野たけし氏の付き人だったゾマホン氏(現ベナン駐日大使)が設立しました。わずか40m2の小さなスペースに、びっしり40名いて隙間がありません。対象は高校・大学生で、ここでは私は日本語を話し、アシスタントは教師の倉益 歩さんがしてくださいました。皆さん、日本が大好きで、将来日本へ行くのが夢だそうです。15:00に終わってから皆さん並んで、記念写真を撮りました。
 大使館にもどり、大使館館員対象にワークショップを行いました。約10 名でした。私は体調のことで、村上医務官に相談しました。18:00ホテルに戻り、休憩をとりました。
 塚原大使が日本レストランに我々を招待してくださいました。西内参事官、渡邉書記官、村上医務官、猪狩さん、渡邉理事官ならびに杉本警備専門員がご一緒でした。
11月19日(火)▶7 :45パウ小学校に向かって、出発しました。9:30に着き、猪狩さん、吉村さん、バンジャマンさんが準備を手伝ってくれました。
 対象は小学生で、ワークショップは始まりました。大きな教室で、60名以上の生徒、全員を満足させることができるか不安でしたが、臼田さんと大使館員のおかげで、無事時間内で、ワークショップが成功したことが、この写真を見れば分かるでしょう。私はこの猪狩さん撮影の写真が、今回一番気に入っています。
 13:20コトヌ市内のレストランで昼食し、次の目的地に出発しました。
 SOS (Save Our Souls) ビラージュ芸術専門学校に15:30到着、すぐ準備に取りかかりました。広い教室に、中学・高校の年齢の生徒たちが100 人以上います。大使館員、猪狩さん、吉村さん、バンジャマンさんにアシスタントをお願いし、始まりました。大きなスクリーンで折リ方を説明し、私はマイクを持ち、時々椅子に乗って、ワークショップは進みました。「はばたく鴨の子」は簡単ですが、折り紙経験のない人には大人でも「中わり折り」と「かぶせ折リ」は困難です。できた人を褒め、その周りの人に教えてあげてと頼んで会場全体を確認しながら、進みました。鴨の子ははばたいて、手元に戻る飛行機もできあがり、いつものように、拍手で終了しました。
 18:10、SOSビラージュ学校を出て、19:00にホテルに着いて、夕食をとりました。11月20日(水)▶午前中、市内を見せてもらう時間がありました。車でお土産を販売しているところに行きました。天気がよく、手ぶらだったので、気持ちがよかったです。次に海岸沿いを、30分ほどドライブ。砂、砂、砂…、見渡す限りの砂浜に着きました。観光の施設は、何にもありません。もったいない、砂浜海岸の観光名所になるのに。
 12:00、ホテルに戻り、昼食をとりました。13:50にホテルを後にし、アボメカラビ芸術大学に向かいました。大学はかなり広く、準備までに時間がかかりました。
 15:30ワークショップ開始。対象は20人程度で、楽でした。吉村さん、バンジャマンさんが来られて、渡邉さんが、メディアの方々を連れて来られました。芸術学部と聞いていたので、極端な性格の学生が多いのではないかと、少し心配しましたが、静かな落ち着いた雰囲気の学生ばかりでした。ベナンでの最後のワークショップは順調に進行して、大人の挨拶でお互いが感謝の言葉をかわし、ベナンでの最後の有意義なワークショップとなりました。
 その夜は日本レストランで、渡邉さん、猪狩さん、吉村さんとベナン滞在最後の夕食をしました。夕食後、猪狩さんと運転手ネストールさんと、空港に向かいました。21:30に空港に着きました。猪狩さんは別れても、我々から見えなくなるまで、手を振ってくれていました。「ありがとう…」
 23:55、コトヌを離陸。半年前に国際交流基金がこのプロジェクトを企画、私が推薦され、少しずつ、決まっていきました。半年前まではこの10日間に私が経験したことを、全く予想できませんでした。この歳まで、いろんな経験をしてきましたが、未来はほんとに、分からない。パリ行きの機内で、ベナンからの記録を取りながら10日間を反復し、機内で夢を見ていました。
11月21日(木)▶6:10、パリに着き、臼田さんと別れました。「また会う機会は多いと思います」と挨拶しあって、次のゲートに向かいました。9:50、パリを離陸し、12:20にストックホルムに着きました。「寒いなー」ちょうど0度でした。急にコンゴとベナンが遠くに感じられました。
***
 私たちが、ワークショップで訪れた各学校ならびに団体に私の「友好のハト(ハートを抱いたハト)」を記念品として渡して来ました。35cm角で折ると手のひらの大きさになる「鳩」です。強烈な気候のなかで、長持ちして欲しいので、良質の、一面が銀で、もう一方が赤の用紙を使いました。日本折紙協会の月刊誌『おりがみ』2001年の正月号(『305号』)に折り方があります。用途が多いので、ぜひ皆様、折り方を覚えてください。
 また、この場を借りまして、アシスタント役の臼田隆行さんにお礼を述べたいと思います。私と同行してくださいましてありがとうございました。ワークショップ中は私の脳、手、指になり、移動中は、時には私の筋肉になってくれ、そのほかの時間は私の雑談の相手になってくださいました。臼田さんは、すでに折り紙の実力者でありますが、ますます術と、芸を磨いて、情熱を持ち続けてください。またお会いしましょう。
 D.R.コンゴ日本大使富永純正様、一條基信書記官をはじめ、館員の皆様、ベナン日本大使塚原大貳様、渡邉直之書記官をはじめ、館員の皆様、通訳エロンゴ様、我々を安全に運んでくれたコンゴとベナンの運転手ビヤンヴニュさんとネストールさん、日本折紙協会理事長大橋晧也様、専務理事佐野 友様、ほかの皆様(紙面に限りがあり私が思う方々の名前はこれ以上挙げられない)の情熱と援助なくしては国際交流基金より依頼された、このプロジェクトにおいて、大役を果たせ得なかったと思います。全て皆様のおかげであります。本当に感謝しています。
  ( コンゴともよろしく。 鳥本 範)

 ◆鳥本さんに同行して
 初アフリカ、初南半球と非常に興味深い体験となった本企画に助手として参加させていただきました。詳細は鳥本先生が報告されていますので、少し違う観点から2点ほど。
 参加者の皆さんが純粋に楽しんでらしたり、造形系の学生さんが折り紙のロジックを貪欲に取り込んでいた様子は非常に印象的でした。アフリカの造形に折り紙がどう影響を与えるかとても楽しみであると同時に、我々がアフリカから受けた影響も無視できません。鳥本先生は芸術に、野生生物調査員でもある私は動植物に大いに刺激を受けました。伝えるだけでなく、それぞれの視点での「交流」は重要でしょう。
 コンゴ民、ベナン両国は、仏語が公用語です。残念なことに私は仏語ができません(教科書は買いました!)。『4か国語テキスト』もありますが、語学的な解説を中心とした折り紙本がぜひ欲しいところです。『日本文化で仏語会話1・折紙』みたいな本があったら面白いと思うんですが、皆さんどうですか?
(臼田隆行)

雑誌『小国民』にみる折り紙 連載〈第17回〉
‒今と江戸をつないだ明治‒ 岡村昌夫

【蓮花】
 蓮花は「蓮華」とも書き、「レンゲ」と読みますが、「ハス」の花のことです。現在普通には「ゲンゲ」とも呼ぶ「レンゲソウ」のことを「れんげ」と言うので、誤解されることがありますが、「ひーらいた、ひーらいた」「つーぼんだ、つーぼんだ」と歌われる童謡の「レンゲの花」も「ハス」の大きな花を指しています。
 日本の伝承折り紙の中でも、有名な作品で、ザブトン折りを重ねて作るものですから、フレーベルの「生活の形」の作品の中にありそうですが、出てきません。「ハス」は仏教で特に極楽の池に咲く、汚れのない花として宗教的な意味を持つものですから、日本で重要視された題材でもあり、ことに「和紙」の破れにくさを必要とするために、日本でしか作り得なかった伝承作品だったと思います。
 雑誌『小国民』の明治27(1894)年8月の第16号に掲載されていますが、前号(15号)からの関係で、最初の部分に省略があるために、分かりにくくなっていますので、まず『折紙と図画』(明治41年)の方から見て行きましょう。
 この「蓮華」の(一)~(三)の図(右)と、次の解説文をお読みください。
「図(一)のごとく内方に二回座蒲団を折り、裏返して(二)のごとく一回折り、更に返して四隅を一つごとにわずかに折りたる端を(略)ヘ、ト、チ、リ、を反対の方に丸く引き出し、イ、ロ、ハ、ニ、も同様に引き出すべし。」つまり(一)図のように、一回ザブトン折りをしてから、同じ方向へ(谷折りで)もう一回ザブトン折りをしてから裏返し(二)図になり、また、もう一度ザブトン折りをして、裏返すと(三)図になり、その四隅を少しつまむように折るのです。(これは、山でも谷でもよいのですが、)実は、このつまみ折りは『小国民』の方にはないのですが、これを折っておくと、折り易くなり、和紙でなくても、洋紙でも気をつければ折ることができるようになる大切な新工夫なのです。最後に花弁をひっくり返すように引き出せば完成です。ここで、「ヘトチリ」と「イロハニ」の4片を引き出すので、8枚の花弁のハスになるのですが、『小国民』の方の説明を読むと、「尚、背面に残れる八片あり。これをことごとく起せば、十二弁の蓮花を得。」とあって、『折紙と図画』の「蓮華」よりも花弁が多くなっているのです。これはどういうことかというと、『折紙と図画』の(一)の所で、同じ方向へ二度繰り返したザブトン折りを、『小国民』の方は三度重ねているのです。これは花弁を増やす新工夫ですが、昭和になってからも私が子どものころは、花弁が少ない方にしていましたので、『小国民』の投稿者独特の工夫かと思っていましたが、実はそうではなく、花弁の多い方がむしろ古い伝承だったことが分かりました。葛原勾当さんの遺品折り紙※に含まれている作品がそうだったのです。これには、重要な問題が隠されていると私は思います。
 花弁数の少ない方を見てください。紙の表裏が見えにくい和紙作品と、裏が白く出る洋紙作品と見くらべてください。これは花弁が何枚あるように見えるでしょうか。私には4弁花に見えます。外側の4枚はガクなのではないでしょうか。
 実際の蓮の花は、もっと多弁ですが、仏教では「八はちよう葉の蓮華」と言って、曼まんだら荼羅の中央に描かれる重要な蓮華は八弁です。「八」と言う数字は多数の意味を持ちますので実際の数にこだわらなくてもよいのでしょうが、言葉としては「八葉」と言うのです。ですから、折り紙でも、八弁にしようとしたはずです。勾当さんが折った蓮華も、外側をガクとすると、「八葉の蓮華」になっていますが、同じものを『小国民』が「十二弁の蓮花」としたのは、投稿者の少年の「学不足」だったのでしょう。『折紙と図画』の著者の木内菊次郎は、外側の4枚も花弁と考えていたのでしょうか。 いつの時代でも、折り紙には、それを作る人の持つ文化、教養、生活が強く反映しているのです。

~日本折紙協会とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

パノラマ作品の最新作は下記の「護ろう世界遺産シリーズ」であり、全39点あります。
1. 世界遺産/WORLD HERITAGE SITE
2. 危機遺産ガラパゴス
3. 動物たちのヨセミテサミット
4. 中央アマゾン自然保全群
5. エジプトのカフラー王・クフ王のピラミッド
6. セレンゲティ国立公園
7. オーストラリアの世界遺産
8. 世界最大のサンゴ礁 グレートバリアリーフ
9. 大熊猫の故郷、四川省臥龍山脈の奥深い森林(大地震前の保護地区です)
10. 世界遺産 万里の長城
11. 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
12. 世界文化遺産 国宝姫路城-いま・むかし-
13. 白神山地幻想
14. 京都 秋の金閣寺(鹿苑寺)とその庭園
15. ひだ白川郷の秋
16. 世界遺産・原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)
17. 山紫水明に包まれた日光の世界遺産
18. 琉球王国のグスク及び関連遺産群「識名園」
19. 琉球王国のグスク及び関連遺跡群〔首里城・首里城正殿〕
20. 高野山奥の院
21. 世界遺産・自然遺産・しれとこ
22. インド タージマハル
23. ビッグベンにつどう物語りの主人公たち
24. オランダ自然との闘いから、自然との調和に
25. アルプス山脈と登山鉄道。スイスの山合い風景
26. 世界遺産 スペイン コルドバ歴史地区
27. グラン・プラス世界遺産フラワーカーペット
28. 水の都ヴェネツィアの建築とラグーン(潟)
29. ギリシャアクロポリスの丘 パルテノン神殿
30. 発掘されたトロイ遺跡と伝説の木馬

バックパネル・アブスト(ディスプレイ棚)・パーテーション・テーブル・椅子・販売ワゴン・ガラスケース・ストック棚等什器、電源・配線、看板・ポスター・チラシ・入場券、宣伝広告・広報・告知(宣材のポジはご用意致します)等はお願い致します。又、地元教育委員会・マスコミ等の後援も頂けるようお願い致します。
開催費用は、開催時期・開催期間・開催場所・内容等の条件によりご相談の上お見積りさせて頂きますが、おりがみブース全作品と個人作品展示、おりがみ教室、販売コーナーを設置した場合(フル装備)の最終的なご予算は「7桁」になるとお考えください。
「おりがみブース」は折り紙で制作した繊細な立体作品ですので、傷付かないようにダンボールで覆い、1個が2m弱の立方体になります。また運送方法にも細心の注意が必要となり、チャーター便で他荷物と混載せずに運ぶため、運送コストが通常よりもかかります。

展示作品数は会場スペースやご予算に応じて調整できますので、実施期間、会場の場所と規模、おりがみブースの展示数、おりがみ教室の実施日・時間・対象人数等と全体のご予算につきましては、お気軽に担当佐野までご相談ください。

日本折紙協会事務局
おりがみ展担当 佐野
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162


~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~NOAブックスとは~
日本折紙協会では、月刊「おりがみ」のほか、折り紙専門書籍を発刊しています。
購入をご希望の方は、日本折紙協会のHP(http://www.origami-noa.jp/)の「ショッピング」のページで表紙画像をクリックすると、アマゾンの購入サイトへジャンプできます。代金引換やコンビニ払い等の各種お支払い方法で購入できます。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,100円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

おりがみ4か国語テキストは、折紙協会のホームページ(折紙協会で検索)経由で購入できるほか(代引き・コンビニ払い)、郵便局にある払込取扱票の通信欄に「テキスト1冊」とご記入の上、テキスト代1,020円+送料290円=1,310円を下記へ郵便振替で送金していただければ入金日より約1週間でお届けいたします。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

801円
特集「こどもの日と母の日」 

こどもの日。天気もよく、ノアちゃんたちは外で遊んでいました。
 「かぶと、カッコイイなあ。女の子だけど一度かぶってみたかったのよね。それにしても仮面ライダーが戦国武将っていう時代。どうなんだろう?」
 『平和を守るとか、地球を守るとか…“守る”とは“戦う”ことなのか? それでいいのか?』
 と、あんまりこどもらしくない会話が続いていたそのとき!
 “ピ~ヒャララ~”
 「その笛の音は…だれ?」
 “ヒーローはいつの時代も苦悩するものだ”
 『あっ、アナタはもしや?』
 “そう、我こそは、牛若丸。のちの源義経である。江戸のヒーローとも呼ばれているのだ”
 「知ってる知ってる、♪京の五条の~♪」
 “おお、弁慶をご存知か。あのとき私はけっして応戦せずにこらしめた。キミたちの疑問の答えも、そこにあるのではないかな”
 『う~ん…とりあえずは、よく遊ぼうっと』

①かわいいこいのぼり・石橋美奈子
25年ほど前のこどもの日のイベント『大きいこいのぼりをつくろう』に合わせて全判や新聞紙で折るように創作。最近はミニが好まれるので15cm角や20cm角の正方形での折り方に変化させた作品です。

②あやめ飾り・木村松代
花と葉を組んだ形でつないでいくと、意外な造形美があり面白く思っています。色合わせを楽しみながら折ってください。

③兜BOX・山梨明子
兜の部分のフタと身が異なる基本形から始まるのに、なぜかぴったりフィットします。兜の内側の角を箱が押さえることで開かなくなる構造です。開けるときは兜の鍬形のあたりを左右からつまむようにすると中箱がストンと落ちてきます。

④兜の楊枝入れ・藤本祐子
⑩の白い部分は⑫の色の部分をくるりとひっくり返した形です。「豚折り」を基本にした作品ですが、最終的には桃の節句の「お雛様の楊枝入れ」(『415 号』掲載。写真右)とペアになる形に仕上がりました。色々な色の紙で折って楽しんでくださいね。

⑤牛若丸・笠原邦彦
これは大いに自慢の作品ですが、しかし相当難しいものです。千代紙などをよく選んで、人形作りのつもりで、じっくり折ってみてください。時間がかかっただけ、うまくできたときの喜びはひとしおでしょう。

⑥五角包みと八角プレート・川手章子
五角形の包みができあがったところで組み合わせたら、楽しそうと思い仕上げてみました。包みの方には切手やお便り、小さな折り紙作品が入りそうです。シンプルな作品なのでお子さんにも折ってもらえそうに思いました。

⑦兜・松野幸彦
『453号』の青木 良さんの作品を見て、四角い吹き返しを折り出してみたくなりました。 工程が短く、置いたときの安定もよいです。また 「つぶし折り」のような面倒な作業もなく、厚みによる折りにくさも解消できました。吹き返しに丸い鉛筆などをあててカールさせてもよいと思います。

⑧オカメインコ・土戸英二
2012 年の「折紙シンポジウム」創作・折り図部会のコーディネーターのマイケル・ラフォッス氏の宿題として、考えた作品です。上手にバランスをとれば指にのせることもできるので、チャレンジしてください。

⑨カツオの箸袋・山田勝久
「ぐらい折り」を、多用した作品です。1つ先の形を頭に入れて、よく見比べて折り進めて下さい。

⑩リボンの付いた籠・青柳祥子
竹籠の内側に花柄の布を敷いて使用したらとても素敵になりました。これは折り紙ですが、竹籠に布を敷き、両側をリボンで結んだイメージで作ってみました。大きなサイズでもつくってみてくださいね。

⑪いちご・青柳祥子
ポケット付きのいちごができました。お弁当や、ちょっとしたパーティに使うプラスプーンのカバーとして使ってもお子様が喜びそうです。

【ミニ知識】
◇端午の節供…5月5日。端午とは月の初めの午の日ということなので本来は5月とは限りませんが、今の6月にあたる旧暦の5月はじめじめとして病気がはやり、害虫の被害も多い時期なので古代中国では物忌みの月とされました。数字が重なり重要視された5月5日を端午の節供とし、薬効のある菖蒲や蓬を使って邪気(病気をひき起こすもととなるといわれる毒気)を払う行事が行われ、それが日本に伝わりました。一方、田植え前の女性たちが菖蒲と蓬でふいた屋根の下で、身をきよめるという風習もあり、端午の節供は女性の祭となります。鎌倉時代になると、菖蒲が「尚武(武事を尊ぶこと)」と音が同じであることから結びつき、武士が勇壮な行事を行うようになります。さらに江戸時代に入って、男児のたくましい成長を願う祭へと変わっていきました。端午の節供は、第二次世界大戦後の1948(昭和23)年、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨とする「こどもの日」となりました。

◇鯉幟…もともとは疫病除けの鍾馗などの武者絵が描かれた幟の脇に付けられた「まねき」という装飾品でしたが、江戸時代の半ばごろから吹き流しの大きなものが作られるようになりました。都市に住む庶民の間で、中国の黄河上流にある龍門の急流を登った鯉が龍になるという登龍門の伝説から子どもの成長と出世を願って飾られるようになりました。

◇牛若丸…鎌倉幕府を開いた源頼朝の異母弟の源義経(1159 ~1189 年)の幼名です。運命にもてあそばれた悲劇的な義経の生涯は、人々に同情され、多くの伝説が残っています。京都の五条大橋での武蔵坊弁慶との出会いと対決の「橋弁慶伝説」は特に有名で、武者人形のモチーフにもなっています。弁慶は太刀1000本を奪う悲願を、1000 本目で牛若丸に破られて家来になりますが、1000本の太刀を奪うのは牛若丸となっている話もあります。

◇八十八夜…雑節とは中国から輸入した暦を日本の風土に合わせる工夫の中で、季節をより的確に知るために生まれたもので、生活体験や農作業に基づいたものです。八十八夜は雑節のひとつで、立春から数えて88日目にあたる日のことです。立夏を3日後に控え、この日を過ぎれば霜の害がなくなると考えられ、農作業が本格的に始まる日とされ、茶摘みも最盛期を迎えます。古くから八十八夜に摘み取られたお茶は柔らかくて質がよいとされ、飲むと長生きできるという言い伝えもあります。

◇オカメインコ…オウム科の鳥。全長32cm。羽色は全身が灰色で、翼の一部が白く、オスは頭と顔が黄色で、オカメインコの名前のとおりにオスとメスともに「おかめ」のお面のように、頬にだいだい色の丸い斑が特徴です。オーストラリアの開けた林にすみ、日本にも古くから輸入されていました。

◇鰹…鰹の旬は夏と秋に年に2回ありますが、初夏に黒潮とともに北上する威勢のよい鰹を江戸の人々は好みました。初物を食べると寿命が75日延びるという迷信が信じられ、初鰹は高値でも買い求めることが江戸っ子の誇りとされました。旧暦の4月は今の5月下旬にあたり、「鰹の初市」は4月8日に立ち、刺し身に辛子味噌を付けて食べることが多かったそうです。「目には青葉 山郭公 初鰹」は江戸時代の俳人山口素堂(1642 ~ 1716年)の句です。初夏の景物を「目には青葉」「耳には郭公」「舌には初鰹」と3 つ並べた句です。この季節の黒潮を青葉潮ともいい、新緑の色をめざして鰹をはじめ多くの魚が寄ってくると漁師は言い伝えてきたそうです。また、昔の人たちは初夏に現れる時ほととぎす鳥が山から来ると思っていて、その初音も季節の風物として大切にしていました。

◇イチゴ…バラ科の多年草。漢字の「苺」は「大きく豊かな草の実」という意味です。英語のストロベリーの由来は、その実を保護するために麦わらを敷く風習とする説や、匍匐茎(新緑の付け根にできたわき芽が水平方向に長く伸びる茎のこと)が麦わらに似ているためという説があります。イチゴは、ビタミンC がたっぷりの果物です。実として食べている部分は「花托」が大きくなったもので、本当の実は表面に付いているゴマ粒状のタネです。タネがたくさんできるほど花托が発達するために、大きな実になります。キリスト教ではイチゴは聖母マリアを象徴していますが、これはヨーロッパのゲルマン人の母神フリッグ(英語で金曜日の意味のフライデーの由来になった女神)が、死んだ子どもたちにイチゴを食べさせて天国へ送ったという神話がもとになっているそうです。

●ミニ知識参考図書:『春夏秋冬えごよみ事典』(平凡社)、『年中行事を体験する』(中央公論新社)、『和ごよみと四季の暮らし』(日本文芸社)、『和のしきたり』(日本文芸社)、『年中行事事典』(三省堂)、『年中行事辞典』(吉川弘文館)、『江戸暦江戸暮らし』(亜紀書房)、『雛まつり親から子に伝える思い』(近代映画社)、『イチゴ』(日本放送出版協会)、『源義経』(吉川弘文館)、『鑑賞俳句歳時記 夏』(文藝春秋)、『大字源』(角川書店)、『英語語源辞典』(研究社)、『世界大百科事典』(平凡社)

【読者の広場】『462号』宛てのお便りをご紹介します

 「おりがみカーニバル」のレポートがよかったです! 実物はパワーが絶対にちがう! でもすばらしい作品展を見た感動がよみがえりますね! 「折り図のミカタ」と「新オリガミツリー」はとても勉強になります。日々勉強ですね。「肉球」、こんなに楽しい気持ちにさせてくれるとは…!少し難しかったですが…。このごろは月刊『おりがみ』の作品を1 冊折ろうと心がけています。
折り方や創作などの勉強のつもりで、心を入れかえがんばります。少し考えていること! 「35cm 角の単色の折り紙について」…よく使う色だけでも協会で販売してくれたらよいのに…なんて思うのは私だけですか?用紙がないとき、みなさんどうしているのかな?と思っています。「折り紙の片付け(整理)方法について」…年々たまる紙です。みなさんはどのようにしているのか知りたいです。教えてください。
埼玉県 原 嘉子さん

ロシアの方の創作作品の「マトリョーシカ」と「バラライカ」を折ってみました。「マトリョーシカ」は大、中、小の3 体を組み合わせる楽しさがあります。「バラライカ」はロシアの弦楽器とのことですが、どんな音色なのでしょうか?これからも外国の方の作品をのせてほしいです。
青森県 原子睦子さん

 今月号は「ロシアの冬のオリンピック」の特集とのことで、どんなふうに「ツルのワルツ」が使っていただけるのかな?と思っていましたが、表紙を1枚めくり、ハッ! ドキッ!となりました。五輪の輪として使ってくださるなんてすごい…です。「折り図のミカタ」、「新オリガミツリー」などは月刊『おりがみ』にふさわしい、勉強させていただけるページです。寒さがきびしく、かじかんでしまいそうなとき、フッと心をやわらかくしてもらいました。
長野県 川手章子さん

【支部だより】
2013おりがみ講習会 琉球支部「月桃の会」支部長 古堅幸江/沖縄県

南洋桜(トックリキワタ)が満開の2013年11月30日(土)、県社会福祉センターの研修室にて支部会員の兼島榮子さん(元支部長)と島袋保子さん(元副支部長)による「おりがみ講習会」を行いました。
 今回で10回目の講習会です。ほとんど顔ぶれはお馴染みですが初めての参加者も10数人いて会場を埋め尽くす盛況でした。
 午前の部では、川井淑子氏創作の干支の「午」色紙仕立てを兼島さんが指導なさいました。200%に拡大した「午」の見本をていねいに説明しながら進みました。
 「素敵な干支の色紙ができて、お正月が楽しく迎えられそう」「午の色紙を飾って来年は、ウマくいく年になりそうだわ」などと感想が寄せられました。ミニ色紙にしたりブローチにしたりする方法なども紹介されました。
 午後の部では、「フレーベルの模様折りの工夫としてワンポイントとクリスマスリース」を島袋保子さんが指導なさいました。
 グラウンドフォルムと呼ばれる基本の形を学んで、フレーベルの模様折りを工夫しながら「プレゼント入れ」や「Mボックスにワンポイントとして5cm角で折ったフレーベルの模様折り」を添えました。それぞれが工夫したフレーベルの模様折りで、世界でたった一つだけのリースになり、喜びの声が聞こえました。

香川支部二つの作品展
 香川支部「おりがみKAGAWA」支部長 坂本整子/香川県

1》香川支部と仲間たち展
2013年9月、NHK高松放送局ふれあいギャラリーにおいて、日本折紙協会香川支部と仲間たち展を開催いたしました。毎年恒例になり、高齢者の方から小学生のみなさん楽しみにしてくださっていました。また、今回は会員さんが娘さんお孫さんと三世代で作品を制作して展示、おいでたみなさんから「おりがみっていいですね。和やかなだんらんの様子が目に浮かびます」とのおことばをいただきました。
 「世界のおりがみ展」のパノラマ作品を提出してすぐの作品展でしたが、「楽しくおりがみを」の言葉どおりみなさん楽しみながらの作品展でした。

2》「 おりがみでクリスマス」展 2013年11月26日(火)~12月1日(日)、NHK高松放送局ふれあいギャラリーにおいて日本折紙協会香川支部 第五回作品展「おりがみでクリスマス」を開催いたしました。
 クリスマスを迎える森の動物たち。プレゼントいろいろ。スタンバイしているトナカイとサンタさん。魔法の家と天使…。それぞれの思いを表現しました。
 素敵な作品を提供してくださった先生方に心より感謝いたしております。ありがとうございます。また、今回は滋賀の伊地知一志様にカナダで教えていただいたモミノキをご伝授いただき香川支部会員で制作いたしました。紙面をお借りしてあらためてお礼申し上げます。

2013年の折り紙活動報告(その1)
武南支部「折り紙夢工房」支部長 金杉登喜子 /埼玉県

1》 埼玉県芸術文化祭
 2013年10月5日(土)~9日(水)の5日間、川口総合文化センター「リリア」ギャラリーで「埼玉県芸術文化祭2013」が開催されました。900名ほどの方が来てくださり、毎年見学者が増え力強く思います。今回は「キャラクターいっぱい夢の中」のテーマで制作にはげみ、りっぱな共同作品ができあがりました。会員も年ごとに腕を上げ、リピーターも増え、賑やかな作品展になりました。

2》 埼玉芸術文化ふれあい事業
 11月2日(土)、「古典の日」の記念事業として「芸術文化ふれあい交流フェア」が埼玉文学館で開催されました。伝統文化を楽しく体験することのできる催しでした。折り紙夢工房は埼玉県のゆる玉応援団」で埼玉県観光課に登録済みのキャラクター95体を折り紙で作り展示しました。来場の方から、埼玉県のゆるキャラかれ、自分の街のキャラクターを写真撮影したり、折り方をお尋ねになるなど会話が弾み楽しい作品展となりました。折り紙教室もたくさんの方が体験し、折り紙の知恵と奥の深さに感動しておりました。

【ワールド オリガミ レポート】
Oritai 作品展 2013 -LOVE&PEACE- テーマ:「日本の四季」
 Origami Oritai, India隊長 明日仁見(インド・ニューデリー)

2013年12月3日(火)より10日(火)まで、国際交流基金ニューデリー事務所(JF)の地下展示室において、「Oritai作品展2013」を開催(今年で4回目)。JF発行のお知らせに「毎年恒例の…」と載せていただけるほど定着してきているのが大変嬉しく感じます。
 今年は皆で力を合わせて作った大きな作品が会場の壁を埋め尽くしました。「日本の四季」をサブテーマに、「LOVE&PEACE」の気持ちをみんなに伝えようと何か月もかけて準備してきたのです。鈴木恵美子先生の「くねくねヘビ君」のアイデアを使った雨季をあらわす虹、そして川崎敏和先生の桜、山梨明子先生の葉っぱ、丹羽兌子先生のもみじ、それに薗部ユニットと切り紙で春・夏・秋・冬を一本の「四季の木」で表現しました。また、川村みゆき先生の多面体で作った雪だるま、花器など、みんなの工夫が見られます。
 特に学校関係者からの反響があり、Oritaiにも教えられる人が少しずつ増えてきているので、これでいろいろな所に「折り隊」を派遣できます! みんなに「折りたい!」の気持ちが芽生えますように…。

 11月末には天皇皇后両陛下がデリーにいらっしゃり、Oritaiの活動こそ見ていただけませんでしたが、光栄にも、私がOritaiを代表して、インド全土で活躍する50名の邦人の一人として選ばれ、大使館にてお会いすることができました。この上ない喜びを感じます。 
インドはまだまだ折り紙だけでなくいろいろな意味で発展途上の国ですが、日本とのいい関係を続け、素晴らしい頭脳を、力を、平和のために使っていけるよう、そのお手伝いができるといいなと思います。みなさま、どうか応援していてください。

連載〈第16回〉雑誌『小国民』にみる折り紙
‒今と江戸をつないだ明治‒ 岡村昌夫

【兜】
 明治時代の少年たちに絶大な人気があった雑誌『小国民』の明治26(1893)年1月号に「蟹」の折り方が掲載されたのがきっかけになって、全国から集まり出した折り紙の投稿が5月号から毎号(月に2回発行)のように掲載されるようになって、その8月の第5年第16号に「紙兜折法」が載りました。「先づ一枚の白紙を取り、第1図の如く正四角に切り、其の点線通り折りて2図を得う 。」まだ編集者も不慣れでたどたどしく書き出しています。「白紙」と指定するまでもなく、当時の少年が遊びに使える紙は一般に「白紙」が当たり前でしたし、もし白紙以外の紙が使えるとしても、それで差し支えないはずです。さらに「第1図の如く」と言われなくても「正四角」は切れますし、(もちろん、当時は正方形の紙は売っていませんので自分で切る必要がありましたから)、正方形の用紙を長方形から切り出す時の段階で既に、対角線で折られていて、第2図のような直角二等辺三角形になっているはずですから、現実に即していない、不慣れな無駄の多い説明文なのです。不馴れなのは投稿者も同じだったと思います。折り図も説明文も上手に書けないでしょうから、投稿の際は、実物を送ってくるのが普通だったようで、ここでも最後に「山梨県伊藤善平氏の寄送せる実物解説に基きて記す。」としてあります。「実物解説」というのは、完成品だけでなく折り途中のいくつかの段階を示す折り見本を添えていたのでしょう。担当記者は、見本を元にして図を描き整理して、説明文を作り、掲載原稿にします。場合によっては、非常に手間がかかりますが、この記者は、未経験の仕事に熱中して、独自の工夫をし、分かり易い説明法を創りだしてゆきます。この後、2年以上にわたって集中的に連載された折り紙記事は、競争誌の追随を許さず、大きな足跡を残しました。現在の「山折り」「谷折り」という言葉の元になった「折り峰」「折り谷」という語はこの記者の発明ですが、この「紙兜」では、まだその段階には至っていませんでした。もちろん、「かぶと」は有名な伝承作で、江戸時代からありましたが、不思議なくらい古い資料があまり残っていません。浮世絵等にも出て来ないのです。子どもの遊びを描いた絵にも出てきません。折り紙が女の子の遊びとされていたために、男の子の折り紙遊びの図が少なかったせいもあるでしょう。それに、男の子が大きな折り兜を頭にかぶって遊ぶことはなかったと考えられます。つまり、後世の新聞紙のような、大きな用紙は貴重品で、子どもたちが自由に使える状況ではなかったからです。端午の節供で鯉のぼりや、鍾しょうき馗の絵は飾っても、一般に兜は飾りませんので、折り兜で遊ぶこともなかったはずです。それで絵に描かれることもなかったのです。有名な古典折り紙資料『折おりかたでほんちゅうしんぐら形手本忠臣蔵』(1800 年代初頭成立)の「大序」兜改あらための場の顔世御前が持っている兜は、これとは折り方がちがいますが、形は同じにしています。また、端午の節供のお祝いのお赤飯に添える「ごま塩包み」にこの兜をかたどったものがありますが、礼法折り紙としては、比較的に新しいと思われます。なお、明治末に伝承折り紙を集大成した『折紙と図画』に、「此折形を古は鍬形の兜と称したりしが今は単に兜とのみいふなり」という説明があります。完成形が現代と違っていますが、これが元の形です。勾当遺品折紙にも、同じ形で含まれていました。

~日本折紙協会とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

パノラマ作品の最新作は下記の「護ろう世界遺産シリーズ」であり、全39点あります。
1. 世界遺産/WORLD HERITAGE SITE
2. 危機遺産ガラパゴス
3. 動物たちのヨセミテサミット
4. 中央アマゾン自然保全群
5. エジプトのカフラー王・クフ王のピラミッド
6. セレンゲティ国立公園
7. オーストラリアの世界遺産
8. 世界最大のサンゴ礁 グレートバリアリーフ
9. 大熊猫の故郷、四川省臥龍山脈の奥深い森林(大地震前の保護地区です)
10. 世界遺産 万里の長城
11. 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
12. 世界文化遺産 国宝姫路城-いま・むかし-
13. 白神山地幻想
14. 京都 秋の金閣寺(鹿苑寺)とその庭園
15. ひだ白川郷の秋
16. 世界遺産・原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)
17. 山紫水明に包まれた日光の世界遺産
18. 琉球王国のグスク及び関連遺産群「識名園」
19. 琉球王国のグスク及び関連遺跡群〔首里城・首里城正殿〕
20. 高野山奥の院
21. 世界遺産・自然遺産・しれとこ
22. インド タージマハル
23. ビッグベンにつどう物語りの主人公たち
24. オランダ自然との闘いから、自然との調和に
25. アルプス山脈と登山鉄道。スイスの山合い風景
26. 世界遺産 スペイン コルドバ歴史地区
27. グラン・プラス世界遺産フラワーカーペット
28. 水の都ヴェネツィアの建築とラグーン(潟)
29. ギリシャアクロポリスの丘 パルテノン神殿
30. 発掘されたトロイ遺跡と伝説の木馬

バックパネル・アブスト(ディスプレイ棚)・パーテーション・テーブル・椅子・販売ワゴン・ガラスケース・ストック棚等什器、電源・配線、看板・ポスター・チラシ・入場券、宣伝広告・広報・告知(宣材のポジはご用意致します)等はお願い致します。又、地元教育委員会・マスコミ等の後援も頂けるようお願い致します。
開催費用は、開催時期・開催期間・開催場所・内容等の条件によりご相談の上お見積りさせて頂きますが、おりがみブース全作品と個人作品展示、おりがみ教室、販売コーナーを設置した場合(フル装備)の最終的なご予算は「7桁」になるとお考えください。
「おりがみブース」は折り紙で制作した繊細な立体作品ですので、傷付かないようにダンボールで覆い、1個が2m弱の立方体になります。また運送方法にも細心の注意が必要となり、チャーター便で他荷物と混載せずに運ぶため、運送コストが通常よりもかかります。

展示作品数は会場スペースやご予算に応じて調整できますので、実施期間、会場の場所と規模、おりがみブースの展示数、おりがみ教室の実施日・時間・対象人数等と全体のご予算につきましては、お気軽に担当佐野までご相談ください。

日本折紙協会事務局
おりがみ展担当 佐野
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162


~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~NOAブックスとは~
日本折紙協会では、月刊「おりがみ」のほか、折り紙専門書籍を発刊しています。
購入をご希望の方は、日本折紙協会のHP(http://www.origami-noa.jp/)の「ショッピング」のページで表紙画像をクリックすると、アマゾンの購入サイトへジャンプできます。代金引換やコンビニ払い等の各種お支払い方法で購入できます。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,100円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

おりがみ4か国語テキストは、折紙協会のホームページ(折紙協会で検索)経由で購入できるほか(代引き・コンビニ払い)、郵便局にある払込取扱票の通信欄に「テキスト1冊」とご記入の上、テキスト代1,020円+送料290円=1,310円を下記へ郵便振替で送金していただければ入金日より約1週間でお届けいたします。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

801円
特集「お花見」 

桜は満開。今年もお花見の季節がやってきました。いろいろな屋台も並んでいます。
 「桜の下は心が華やぐなあ。このあたりで花見酒といきますか」
 『ちょっと待った! ノアちゃん、確か“永遠の14歳”って設定じゃなかったっけ?』
 「ハ~イ!永遠の14歳、ノアちゃんで~す!…って、なによ、レディに年齢を聞くなんて!だいたい“設定”とか意味わかんないし!」
 『未成年の飲酒は法律で固く禁じられていますのでね…最近は教科書にも載っているほど有名人なんだから、くれぐれも気をつけるよう
に。えー資料によるとノアちゃんは1979年の『おりがみ45号』で初登場。ということは…?』
 「詮索は野暮ってものよ。かたいこと言わずにいっしょに飲みましょうよ」
 『いやあダメです。ワタクシめは勤務中でありますからして(←何者?)』
 「コレ甘酒よ?」
 『杯大きすぎるし』

①花見で一杯・藤本祐子
お花見の時にひらひら散った桜の花びらが杯に浮かぶと嬉しい! そんな光景を思い描きながらできた作品です。完成形の比率を重視したため、折りはやや複雑で花びらの折り出し方も細かく「大人のおりがみ」となっています。

②桜一輪、桜ネット・川崎敏和
川村みゆきさんの「桜」に刺激されて考案し、「桜玉」の元になった作品です。2007年にドイツの折紙協会20周年大会に参加したとき、お母さんが小さな紙で折ったものを女の子が髪飾りにしていて、とても素敵でした。ブローチやブーケはありますが、髪飾りは初めて見ました。このように折り紙を日常で生かせるといいですね。桜玉のように球形に組むことは可能ですが美しくありません。円筒にすると綺麗にまとまります。また、ピンク系の色を混ぜて組んでも綺麗です。

③野の花・石橋美奈子
世界のおりがみ展『地球家族』のテーマに合わせハイジやクララが遊んだお花畑の花として創作。花とがくはのりで固定していますが、そよ風に揺れるようにしました。ハイジたちと一緒にお花もほほ笑んでいます。

④すみれ、チューリップ・石橋美奈子
すみれの茎の完成後、裏返しも使うと向かい合わせや反対向きもできます。チューリップは、葉の⑤の谷折りすじを茎の幅に合わさず、左側に平行に広げると葉の大小のバランスが自在に楽しめます。

⑤かたくり・田中稔憲
正三角形用紙から作る6弁の花です。折り上がってしばらくすると花が微妙に開いてしまい、キリッとした様子が出ません。実物の花はさらに花弁を後方へそらしていき、きゅっとしまった形になっていきます。実際の花を良く見て、胸にキュンとくる実感を大切にして折ってください。

⑥大輪の花・川手章子
シンプルな一つのパーツをまず15cm角8枚でAとして、間々にBをはさみ、その上にCを同様に組みました。パーツがたくさん集まり、大輪の花をパッと咲かせてくれました。たくさんの方々に楽しんでいただけたらと思います。

⑦ラナンキュラス・市川学
花びらの多い作品です。一枚一枚の花びらがきれいに重なり合うように、中央の花びらが立つように仕上げてください。折り図ではわかりやすいように色分けしてありますが、両面同じ色の紙で折ってください。

⑧イースターエッグ(ひよこ、うさぎ)・土戸英二
ヒヨコやウサギが卵の中に隠れている作品です。イースターエッグとは、イースターを祝うために特別に彩色された卵のことなのですが、野うさぎがサンタに似たふるまいをするという「イースターバニー」という伝承もあるそうなので、このような遊びもあり?と思って創りました。

⑨プランターケース・川手章子
シンプルな折り方の作品で、いろいろな折り紙で折り、実用として使っていただけるかな、と思いました。箱形のソリのような形となりましたが、子どもの頃、父が木箱にソリをつけて作ってくれたことが懐かしい思い出です。

⑩屋台・畠山久子
屋根の部分は派手な紙を使ってみるとよいと思います。たくさん折って並べてみると楽しいですよ。

⑪勉強机・山田勝久
それぞれの面での紙の重なりが少なく、効率的に形を折り出してますので、折りっぱなしだと形が安定しません。所々のり付けすると形が安定して強度も出ます。

【ミニ知識】
◇花見…とくに桜の花を観賞するために、戸外に出かけて飲食する行事です。奈良から平安時代の貴族が風雅なものと好み、江戸時代になると都市部の大衆の行楽行事として発達して多くの桜の名所ができました。こうした風俗としての花見とは別の流れで、農山村では旧暦3月、4月の特定の日に野山に出かけて1日を過ごす、山遊びの習俗があり、この習俗が花見と呼ばれていました。春の農作業に先立ち、神様と飲食をともにして豊作を祈る行事で、風俗としての花見の起源と考えられています。

◇ラナンキュラス…和名はハナキンポウゲやウマノアシガタです。早春から春の鉢植えの花として出回る球根植物です。紙のように薄い花びらが幾重にも重なっている姿が印象的な花です。花の色は、赤、ピンク、オレンジ、白、黄色などで豊富です。ラナンキュラスは、ラテン語でカエルを意味する「ラナ(rana)」に由来し、カエルのすむような湿地に自生することや、葉の形がカエルの足に似ているところから名付けられました。

◇片栗…ユリ科の花で、春に山地の林に紫色の花を咲かせ、花びらがくるりと反り返った姿が特徴的です。「傾いた籠のような花」の意味から「カタカゴ」と呼ばれ、しだいに「カタクリ」と変化していったという説があります。地下茎からは質のよいデンプンが採れ、昔は石臼でひき、木綿でこして片栗粉を採りました。明治時代以降、片栗粉にはジャガイモのデンプンが使われるようになりました。

◇イースター…春分の日を過ぎて最初の満月後の最初の日曜日で、2014年は4月20日です。復活祭と呼ばれるキリスト教徒の祝日ですが、もともとイースターとは古代ヨーロッパの「光と春の女神Eostre(エオストレ)」にちなんだ春の訪れを祝う祭でした。子だくさんで繁栄の象徴とされる野ウサギはエオストレのお供だと信じられ、卵は新しい生命を宿すので春のしるしとみなされました。

●ミニ知識参考図書:『日本のしきたりがわかる本』(主婦と生活社)、『年中行事事典』(三省堂)、『家族で楽しむ歳時記・にほんの行事』(池田書店)、『おうちで楽しむ日本の行事』(三笠書房)、『昭和モダンキモノ』(河出書房新社)、『花の王国』(平凡社)、『日本人の春夏秋冬』(小学館)、『世界大百科事典』(平凡社)、『中世の祝祭』(原書房)

【読者の広場】『461号』宛てのお便りをご紹介します

群馬は風がとても強くて寒いです。『461 号』はお正月に飾りたい作品がたくさんあってよかったです。「三春駒」を24cm 角で作り、「ケース&かざり」をかざり台にして貼りつけて新年を迎えたいと思います。「三春駒」の「くら」や「ケース&かざり」などは友禅千代紙などさまざまな柄を選んで飾れるのも楽しいです。また「絵馬カード」を作り、2014 年の目標を書いて1年間壁に貼ったり、「鶴のミニ門松」も飾ってみたいと思います。「おりがみガーデン」の「しきりのある六角箱」が素敵ですね。作り方を教えてほしいです。それからいつか「馬の箸袋」の作り方を教えてください。
群馬県 畑村美由紀さん

「読者の広場」がよかったです。もう新年が来るのですね。早いなぁと思いました。月刊『おりがみ』では、いつも季節の先どりの特集をしてくださるので、日本の四季や行事を忘れずにすみます。大変ありがたいです。作品についてですが、個人的に正方形1枚だけで完成する作品が好きです。まわりにORIGAMIAN を増やそうと、いろんな作品をさしあげて、紹介しています。
東京都 山野千恵さん

 今年は午年、ぜひつばさのある白馬を折りたかったのです。するとよくよく月刊誌をめくっていると「コピー用紙で折る」という本があるではないですか! ほしい…。来年の干支をみなさんに配っています。250 くらい作り、あと50は作りたいです。羊はいいのがなかったら、サンタさんを作って配ろうかなと考えています。が、なにとぞよい作品を期待して待っています。
香川県 谷野宮敏子さん

【支部だより】

神戸国際おりがみ会 創立30周年作品展開催
のじぎく兵庫支部「神戸国際おりがみ会」(支部長 石橋美奈子)広報 山本孝子/兵庫県

神戸国際おりがみ会 創立30周年作品展(協賛 日本折紙協会のじぎく兵庫支部)を、神戸市葺ふきあい合文化センターを会場に2013年11月6日(水)~17日(日)、兵庫県民会館2階を会場に11月22日(金)~24日(日)の日程で行いました。23日(土/祝)・24日の2日間は13時~14時に無料講習会も開催し、福井県や広島県からも来てくださいました。また子どもたちもたくさん参加してくれ、折り図を見て頭を使いながら集中して折っておられました。 「みんな大好きキャラクター」「おりがみモザイク」「キルト」「くす玉の仲間」「花」「動物」「数字」「カタカナ ア~ン」「ご当地キャラ」「アニメキャラ」「アルファベット」等たくさんの作品を額にしたり、机に並べて飾ったりと楽しい、素敵な、工夫のたくさん詰まった作品が集まりました。会員同士の親睦も深まった作品展でした。

「折り紙でクリスマス」展 開催
 綾部支部「おりがみ由良川」支部長 橋本弘子/京都府

 10月半ばに地元にある銀行より、「折り紙でクリスマス」ロビー展の依頼をいただき、以前所属していた京都支部のメンバー4人で取り組むことになりました。構成は物語風にしあげることに決まり、クリスマスに必要な折り紙の手配をし、手分けをして折るものを決め、各自で折り、搬入時に持ち寄ることにしました。搬入は午前中に集まり、近くに場所を手配し準備をして搬入しました。約1時間半で飾りつけを終えました。
 展示期間は2013年12月2日(月)~25日(水)でした。銀行の方は想像以上のできばえに大変喜んでくださいました。地元の方もたくさん来場され、観光に来られた方も展示を見てくださいました。「折り紙であんなものまで折れんや!」「いやされた、きれいなものを見せてもらった」とうれしい言葉をいただきました。私たち4人も大満足!

【ワールド オリガミ レポート】
NHK文化センター主催 第27回国際交流祭in台北に参加して
曽根泰子(日本折紙協会理事/広島県)

 2013年11月16日(土)・17日(日)の2日間、台湾・台北市の華ファシャン山1914クリエイティブパークの特設会場で国際交流祭が開催されました。この企画にNHK文化センターから初めて日本折紙協会に参加依頼がありました。
 初参加のため資料作成など手探り状態での準備でした。今回の参加者は丹羽兌子さん(愛知県)、青栁伊都子さん(佐賀支部長)、伊藤晴美さん(福岡県)、坂本整子さん(香川支部長)、羽田清子さん(大分県)、曽根泰子の6名。そして台北在住の日本折紙協会会員の呂淑媛さんにも手伝っていただきました。
 私達は、5m幅のパネルに飾る作品と、ふたつのテーブルに飾る作品を日本から持参することにしました。
 準備やリハーサルおよび後片付けもあり、11月14日(木)から18日(月)まで滞在しました。14日正午すぎに出国。台北到着後は市内観光、夕食後は打ち合わせ、15日の午前中は、忠烈祠(衛兵交代式)、国立故宮博物院を見学、午後から作品の展示に取り掛かりました。日本からは、展示、茶席、舞台などあわせて27団体の参加があり、台湾からも6団体の友情出演がありました。
 日本折紙協会のパネルはすべて、私達の手で展示、撤収をしなければなりません。夕方の五時までに無事に作品展示を完成させることができました。いよいよ翌日はオープニングセレモニーです。夕食後ホテルに戻り、明日に備えて折り紙教室の作品の折り方(ぴょんぴょんガエル、はばたくはと、馬、ハートの指輪、バッタ、おしゃべりからす)についての再確認をいたしました。
 16日になりました。2日間の作品の展示と折り紙教室です。来場された皆様は、最初は眺めて通りすぎておられましたが、一人、二人と折り始められると、次から次と参加され始めました。用意された椅子が足らず、座らずに立ったままで折られる方などもあり、折り紙教室のお客様は途切れることなく最後まで盛況でした。展示の作品にも皆さん立ち止まってじっと眺めておられました。すごいと言われる方もあり、感動して写真を撮ったりされました。日本語を話せる方がたくさんおられて、私達は驚かされました。
 交流祭の来場者は、初日が7000人で2日目は4000人だったそうです。2日間で1万人以上の来場者で、主催者の方も喜んでおられました。
 会場は学生さんが案内や整備の手伝いをしてくださり、2日目は呂さんの案内で親睦も深めました。多くの方が折り紙に興味を示しておられたので、呂さんも期待に添えるように次のステップを考えておられる様子です。
 2日間を盛会裏に終えることができ、参加責任者として安堵し嬉しく思います。これは、参加してくださった皆様そして台北の呂 淑媛さんの尽力によるものと、感謝申し上げます。ありがとうございました。

連載〈第15回〉雑誌『小国民』にみる折り紙
‒今と江戸をつないだ明治‒ 岡村昌夫

【のし入れ】
 明治28(1895)年2月の雑誌『小国民』に掲載されている折り紙「のし入れ」です。実用折紙の類で、似たような物はいろいろ伝承されていました。この作品の投稿者は、東京の清水湖山と名乗る投稿定連者です。ただ創作折紙作者ではなく、伝承作をいろいろ知っていて、投稿してきます。おそらく少年読者だったでしょう。「のし(熨斗)」は、高価な食材で、神様にも供えられた、長寿を祝う「のしあわび」の「包み」の形式化したもので、贈り物に添える習慣があったことはご存じでしょう。現代でも、ご祝儀袋等に印刷されています。白い紙に赤い紙を重ねて折りますが、略式では千代紙等も使いました。「熨斗」という漢字は、音読みでは「ウット」、元の意味は「火のし」(=アイロン)で、鉄の重みと熱で布の皺しわ等を伸ばす(のす)道具です。
 紙の「熨斗」を作り貯めて入れておくケースが「のし入れ」です。この作品は、簡単に折れますので、シール等の小物入れや「お手紙折り」にも便利に使えるでしょう。私は、携帯用の使い捨て薬入れにしています。似た作品は古くからいろいろありますが、これはかなり単純で簡単な作品ですので、覚えておくと便利です。
 『小国民』の記事では「五寸」×「七寸」の用紙としていますが、これは1対1.4になり、現代のA判やB判に近い比率です。約15cm×21cmですから、A4コピー用紙を半分にしたA5判の大きさとほぼ同じです。ちなみに、書道用の半紙はB4とほぼ同じです。つまりこの作品は、現代の普通にある判型の長方形の紙で折れば何でもよいわけで、寸法にそれほどこだわる必要はありません。多少大きさが変わるだけで、基準無視の「ぐらい折り」で作れる実用折り紙です。
 これとよく似た折り方の「ごま塩包み」が、古くから知られています。ついでに紹介しておきますので、作ってみてください。形もおもしろいものです。用紙は、半紙でも、コピー用紙でも、長方形なら何でも、大きさは用途に合わせてお使いください。これは葛くずはらこうとう原勾当さんの遺品の中にも含まれていました。


協会ホームページに「おりがみのトーヨー専用ショッピングカート」ができました
約800種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origami-noa.ocnk.net/

~日本折紙協会とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

パノラマ作品の最新作は下記の「護ろう世界遺産シリーズ」であり、全39点あります。
1. 世界遺産/WORLD HERITAGE SITE
2. 危機遺産ガラパゴス
3. 動物たちのヨセミテサミット
4. 中央アマゾン自然保全群
5. エジプトのカフラー王・クフ王のピラミッド
6. セレンゲティ国立公園
7. オーストラリアの世界遺産
8. 世界最大のサンゴ礁 グレートバリアリーフ
9. 大熊猫の故郷、四川省臥龍山脈の奥深い森林(大地震前の保護地区です)
10. 世界遺産 万里の長城
11. 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
12. 世界文化遺産 国宝姫路城-いま・むかし-
13. 白神山地幻想
14. 京都 秋の金閣寺(鹿苑寺)とその庭園
15. ひだ白川郷の秋
16. 世界遺産・原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)
17. 山紫水明に包まれた日光の世界遺産
18. 琉球王国のグスク及び関連遺産群「識名園」
19. 琉球王国のグスク及び関連遺跡群〔首里城・首里城正殿〕
20. 高野山奥の院
21. 世界遺産・自然遺産・しれとこ
22. インド タージマハル
23. ビッグベンにつどう物語りの主人公たち
24. オランダ自然との闘いから、自然との調和に
25. アルプス山脈と登山鉄道。スイスの山合い風景
26. 世界遺産 スペイン コルドバ歴史地区
27. グラン・プラス世界遺産フラワーカーペット
28. 水の都ヴェネツィアの建築とラグーン(潟)
29. ギリシャアクロポリスの丘 パルテノン神殿
30. 発掘されたトロイ遺跡と伝説の木馬

バックパネル・アブスト(ディスプレイ棚)・パーテーション・テーブル・椅子・販売ワゴン・ガラスケース・ストック棚等什器、電源・配線、看板・ポスター・チラシ・入場券、宣伝広告・広報・告知(宣材のポジはご用意致します)等はお願い致します。又、地元教育委員会・マスコミ等の後援も頂けるようお願い致します。
開催費用は、開催時期・開催期間・開催場所・内容等の条件によりご相談の上お見積りさせて頂きますが、おりがみブース全作品と個人作品展示、おりがみ教室、販売コーナーを設置した場合(フル装備)の最終的なご予算は「7桁」になるとお考えください。
「おりがみブース」は折り紙で制作した繊細な立体作品ですので、傷付かないようにダンボールで覆い、1個が2m弱の立方体になります。また運送方法にも細心の注意が必要となり、チャーター便で他荷物と混載せずに運ぶため、運送コストが通常よりもかかります。

展示作品数は会場スペースやご予算に応じて調整できますので、実施期間、会場の場所と規模、おりがみブースの展示数、おりがみ教室の実施日・時間・対象人数等と全体のご予算につきましては、お気軽に担当佐野までご相談ください。

日本折紙協会事務局
おりがみ展担当 佐野
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162


~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~NOAブックスとは~
日本折紙協会では、月刊「おりがみ」のほか、折り紙専門書籍を発刊しています。
購入をご希望の方は、日本折紙協会のHP(http://www.origami-noa.jp/)の「ショッピング」のページで表紙画像をクリックすると、アマゾンの購入サイトへジャンプできます。代金引換やコンビニ払い等の各種お支払い方法で購入できます。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,100円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

おりがみ4か国語テキストは、折紙協会のホームページ(折紙協会で検索)経由で購入できるほか(代引き・コンビニ払い)、郵便局にある払込取扱票の通信欄に「テキスト1冊」とご記入の上、テキスト代1,020円+送料290円=1,310円を下記へ郵便振替で送金していただければ入金日より約1週間でお届けいたします。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

801円
特集「楽しいひなまつり」 

 ノノアちゃんは、心をこめて折り紙の流しびなを作りました。
「うん、我ながら会心の出来だわ。流しちゃうのがもったいないくらい。でも、これで災いを流してくれるんだから、よしとしよう」流しびなをそっと川に流すノアちゃん。
「ああやっぱり流すんじゃなかった、まって~! 」
 ノアちゃんの流しびなの行方は果たして…? というわけで、折り紙でも「ひなまつり」は大人気。『月刊おりがみ』3月号恒例の特集です。
 「流しびな」も、伝統行事として各地で行われています。折り紙のお雛様ではないけれど、東京おりがみミュージアム近くの隅田川でも、毎年行われているみたいだから、来てみてね!3月はまだ寒いけど、ひなまつり、ホワイトデー、卒業など、心温まる楽しい季節の折り紙をお楽しみください。

①立ち雛・笠原邦彦
雛祭りは「おりがみまつり」だと先輩から聞かされたことがあり、これまで3月に向けて、たくさんのお雛さまをくふうしてきました。今回選んでいただいた「立ち雛」は、そんな中でも気に入った出来のものです。

②貝びな・土戸英二
貝殻をおひなさまを飾る台に見立てた作品です。「おひなさま」と「貝」は伝承の「コップ」から発想した作品です。貝とおひなさまの組み合わせは昔(20年以上前)に田中具子さんから教わった「貝合わせ雛」(『115号』NOABOOKS『おりがみでひなまつり』掲載)からの影響です。

③パカッとひらくおひなさま・池田明美
私の創作デビュー作に感じが似ています。年をとっても、おひな様の季節になると、女子に生まれてきてよかったと気持ちがウキウキします。この作品にかわいい顔をかいて、笑顔になってもらえれば幸いです。

④なかよしびな・石橋美奈子
めびなとおびなの着物に差異をつけました。好みにより髪の毛などを付けない方は⑯で先を間に入れ折っていくと、お顔は裏の白い面で仕上がります。

⑤桃のケース・川手章子
折り図に従い、一つずつていねいに折ってみてくださいね。五角形のピンク部分ができあがったところで葉っぱを付けると桃のように思われ、桃のケースと名付けてみました。前後で桃にしても楽しそうです。

⑥百面相ボール・青柳祥子
伝承作品の百面相からできたユニットの「百面相ボール」です。あるときは、トリュフチョコレートに見え、あるときは和菓子に見え、またあるときはなんと!ふんころがしのフンにも見える。いろいろお楽しみください。

~おってあそぼう~ 飛ぶ折鶴・松野幸彦
伝承のイメージを残しながら、きれいに、まっすぐよく飛ぶ鶴です。ただし、頭の角度や、羽の2本の折りすじについては、折り位置を違えるとあっというまに飛びません。折り方が覚えやすいのも良いところです。

⑦立体のバラ・石橋美奈子
折り方が易しいので小さい用紙(7cm 角や8cm 角)で作りミニバラにもしましょう。7.5cm 角で折ると、丈は3.5cm ほどのミニバラができます。

⑧お手軽ケース・川手章子
2つのパーツを抱き合わせるように組み合わせたケースです。白い三角形の部分に書き込んだり、折り紙作品をさし込んだりしてもよさそうです。ちょっとしたプレゼントケースにも使えそうです。

⑨パンドラボックス・山内洋一
どこから開けるかわかりますか。中には「希望」が入っています。ぜひ、開けてください。

⑩動物パース ねこ、パンダ、しか・藤本祐子
基本の形⑧~⑪の中わり折りの所が少し難しいですが、きちんと折るとしっかりとした形に仕上がります。大きめの紙で折ってひもをつけるとポシェットにもなります。いろいろな動物たちを作って楽しんでくださいね。

【ミニ知識】
◇雛祭り…3月3日に女の子の健やかな成長を願って行われます。起源は中国から伝えられた上巳の節供で、上巳の節供とは3月の一番初めの巳の日に行われたことが名前の由来です。もともとは年齢や性別に関係なく、体調を崩しやすい季節の変わり目に健康を祈り厄祓いをするための行事でした。草や藁や紙で作った素朴な人形で、体をなでて厄を移して水に流しました。祓いのための人形が、女の子の雛遊びの人形と結びついて日本独特の行事に発展し、江戸時代には現在行われているような雛祭りとなりました。

◇立ち雛…ケガレを祓う人形を思い起こさせる姿をしていて、古い形の雛人形と考えられています。坐雛に添えて飾られます。

◇貝…旧暦3月3日の雛祭りでは磯遊びをして、採った貝を雛人形に供える風習が各地にありました。水辺で禊や祓いを行った古い信仰の名残でした。

◇左近の桜、右近の橘…今月号の表紙や口絵では、青柳祥子さん作の「百面相ボール」を桃色と緑色で折って、雛飾りの桜と橘に見立てました。京都御所の中心に立つ紫宸殿は、儀式を行う建物です。この庭には平安時代から東側(左)に桜、西側(右)に橘が植えられていました。江戸時代後期、京都では雛人形を飾るために紫宸殿をまねた御殿が造られるようになり、このころから雛飾りに桜、橘が加わったと考えられています。なお、江戸でも御殿が作られ、こちらは徳川将軍家ゆかりの東照宮をまねていますが、桜と橘はそのまま移され、現在まで伝えられているそうです。

◇桃…原産地でもある中国で、古来、桃は仙人の果物とされ、長寿の象徴でした。霊力がやどり、邪気(病気をひき起こすもとになるといわれる毒気)を祓うものと考えられました。中国の上巳の節供では桃の花を浮かべた酒を飲んだそうです。実際、桃は花や実や葉に薬効成分があります。ところで、桃の字は木偏に兆しと書きますが、これは古代、桃の核(種が入っている大きな殻)を使って占いが行われていたからと考えられています。現在とは異なる、古い桃の品種では核はパクリと2つに割れ、この割れ方で占いが行われていたそうです。

◇桃の日…3月3日。1999 年に日本たばこ産業株式会社(JT)が、製造・販売する「桃の天然水」の宣伝のために、「桃の節供」とも呼ばれる雛祭りの日に制定しました。

◇ホワイトデー…3 月14 日。バレンタインデーの行事が定着すると、菓子業界はそのお返しの贈り物としてクッキーやマシュマロやキャンディーを宣伝・販売するようになりました。この動きに合わせて、全国飴菓子工業協同組合がバレンタインデーのお返しに男性から女性へキャンディを贈る日として、1980年3月14 日に第一回ホワイトデーを設けました。「ホワイトは純潔のシンボルで、ティーンのさわやかな愛にぴったり」と名付けられたそうです。

◇パンドラボックス(パンドラの箱)…パンドラはギリシア神話に登場する、人類最初の女性です。巨人のプロメテウスが天の火を盗み人間に与えた罰として、主神ゼウスがパンドラの箱( Pandora’s box ) を彼女に与え、地上で結婚するとき贈り物にするように命じました。プロメテウスの弟エピメテウスはパンドラの美しさに心を奪われ結婚します。彼がふたを開くと、中からあらゆる害悪が出て世に広がり、閉じると箱の中に希望だけが残ったという話です。「パンドラの箱」には、「諸悪の根源」や「開けてはならないもの」という意味があります。

◇財布の日…サ3イ1フ2の語呂合わせから、3月12日。バッグ、カバン、サイフなどの製造・卸販売業の会社が宣伝のために制定しました。

◇パンダ発見の日…3 月11 日。パンダは中国では古くから知られ、紀元前の秦王朝の辞書にもその記述があります。1869年3月11 日にフランス人宣教師が、中国奥地のスーチョワンでパンダの毛皮を見、パンダが全世界に知られるきっかけとなった日です。

●ミニ知識参考図書:『さいたま市所蔵品展 雛の宴II』( さいたま市市民・スポーツ文化局スポーツ文化部文化振興課)、『英語で話す日本の心』(講談社)、『年中行事事典』(三省堂)、『年中行事・儀礼事典』(東京美術)、『おりおりに和暦のあるくらし』(角川書店)、『雛まつり』(近代映画社)、『植物と行事』(朝日新聞社)、『子どもをめぐるデザインと近代』(世界思想社)、『貝III』(法政大学出版局)、『世界大百科事典』(平凡社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)

【読者の広場】『460号』宛てのお便りをご紹介します

やはりクリスマス特集ですね。大学の交流センターを飾りました。東北の折り紙愛好家の活躍に人々の力強さを感じました。毎月、その月の行事に合った飾りを作っていますが、今回の特集では新しい折り方が掲載されていて参考になりました。寄付した交流会館で評判がよかったです。
茨城県 松井 修さん

 「雪」と「『小国民』にみる折り紙」がよかったです。「四角たとう」から「六角玉手箱」へ発展する折り紙の世界に夢中になり、素敵な作品ができました。毎月本が届くたび、作品を全て折って楽しんでいます。特にポケット物は日常生活に役立っています。今回も「サンタさんとツリーのピックケース」と「ポケットフラッグ」はペッタンコにして収納でき、保管場所も取らず重宝しています。グローバルな折り紙を目指して、折り方説明に外国語(英語)訳がつけば…と思います。英語の勉強を兼ねることもでき、私としてはこの上ないことなのですが…。
鹿児島県 佐野由美子さん

 特集「クリスマス」、子どもたちが喜びそうでうれしいです。私の折った折り紙を、友人が9月の末にブラジルに持参しましたが、大変喜ばれたそうです。今度はクリスマスに折り紙を送りたいとのことで大変なことになっています。「テープ折りリース」を24cm角の両面折り紙を切って貼って作ろうと、のり付けしたところです。
静岡県 縣 八重子さん

●種子島の子どもたちと折り紙交流 小倉隆子(東京都)

2013年10月5日(土)、鹿児島県・種子島の西之表市の榕城放課後クラブと若宮放課後クラブの2つの学童クラブの子どもたちと折り紙交流をしてまいりました。開催におきましては、西之表市市長の長野 力氏、地域振興課の職員のみなさま、寺野 誠氏、2つの学童の先生方にご尽力いただき、実現できました。
会場にはたくさんの折り紙が飾ってあり、また大きな紙に大きな字で私たちを迎えてくれました。ずーっと前から準備をしてくださったのだと心をうたれました。2時間にわたり40人の子どもたちと楽しい折り紙教室を行うことができました。島の子どもたちは礼儀正しく、しっかりとお話を聞いてくれて、一つ一つの折りにとても真剣に取り組んでいました。全員、鉛筆立て、ハロウィンのかぼちゃを折り上げ、最後に全員でヘリコプターを飛ばして楽しみました。教室の終わりには各学童クラブから子どもたち手作りの感謝状をいただき、重ねて感動をいただくことになりました。そして私たちの車が見えなくなるまで手を振ってくださいました。短い期間でしたが滞在中は島の方々のあたたかい「お・も・て・な・し」を受け帰京してまいりました。島でお世話になったみなさま本当にありがとうございました。また再びかわいい子どもたちに会えることを願っています。

【支部だより】
第19回九州折紙コンベンションin 長崎 報告
 長崎支部「長崎折遊」支部長 浜田 勇/長崎県

2013年11月2日(土)~3日(日/祝)、長崎ホテル清風で開催された第19回九州折紙コンベンションin長崎は、170名の参加者を迎え、木下一郎(90歳)先生の力強い挨拶で始まりました。
 ゲストの津田良夫先生の基調講演「フクロウを例にして創作折り紙をつくる」は少し難しい部分もありましたが、川崎敏和さん、成田光昭さん、川村みゆきさん、宮本眞理子さん、梅本吉広さん、土戸英二さんなどに補助をしてもらい、参加したみなさんは、可愛いフクロウができ、いいお土産になったようです。
 参加者の力作(講習してもらう先生方の協力で)もたくさん飾られ、今回は「折紙パズル」の新コーナも作ってみました。講習作品も「金魚のモビール」、「明かりのついてる家と屋形船」のような易しい作品。「暖炉」、「編み上げ靴」などの難しい作品。「ユニット折紙」「平織り」、「折紙陶芸」など多様なジャンルで、私は面白かったと思います。私自身は木下先生の暖炉を習い、木下先生の作品がたくさんの折紙作家に影響を与えているのを再確認させてもらいました。コンベンションは女性の参加者が多いので、「ブローチ」などの作品に人気がありました。また、教えてもらう先生方は教えるための準備を相当しておられます。あらためて感謝します。懇親会は長崎の「卓しっぽく袱料理」、ホテルから見る「夜景」なども、ご馳走かと思いました。来年は沖縄で20回目のコンベンションを行います。沖縄のコンベンションの参加もよろしくお願いします。

【ワールド オリガミ レポート】
ハンガリー折紙協会設立25周年
マリアン・ヴィッラーニ(ハンガリー折紙協会 会長)

 2013年は、ハンガリー折紙協会にとって、専門家でいらっしゃる中村桂一様と川崎敏和様という特別なお客様を当地にお迎えすることができて、特別な一年となりました。


 日本折紙協会の常任理事をされている中村様は、7月にお越しになりました。若者のサマーキャンプに参加され、特に年少者を対象に指導いただき、ワークショップを開いてくださいました。すでに幼稚園の先生から折り紙の手ほどきを受けた熱心な折り紙ファンが、動物や飛行機の作り方を勉強する機会に恵まれました。ハンガリー政府観光局顧問の山田裕子様のすばらしいハンガリー語の通訳のおかげで理解を深めることができました。将来、中村理事を当地に再びお迎えしてさらに研鑽を積むことのできる機会を心待ちにしています。

 8月には、第24回ハンガリー折紙コンベンション(総会)で、ハンガリー折紙協会設立25周年を祝いました。
 コンベンションの特別ゲストとして、川崎敏和博士をお招きしました。川崎先生は、短期間のご滞在の間に8回のワークショップで指導されました。参加者は、直接指導をいただくことができたことに感激し、一同、とても光栄なことだと思っています。
川崎先生の招聘に当たっては、独立行政法人国際交流基金ブダペスト日本文化センターから多大なご支援をいただいて、実施することができました。

 この度、「すばらしい折り紙の世界」という巡回展示を作成、今後ハンガリー国内10か所以上の市町村を回る予定です。

 この25年の間に、ハンガリー折紙協会からマガジン(会報)を110冊、出版してきました。同様の会報を作っている世界の折紙団体と交換して、情報交換を活発に行っています。

連載〈第14回〉雑誌『小国民』にみる折り紙
今と江戸をつないだ明治 岡村昌夫

【麻の葉模様のたとう】
 今回は雑誌『小国民』第7年12号(明治28年6月)に掲載されている「六角内に麻の葉」という題の作品を取り上げましょう。
 「麻の葉」は、家紋にもあり、「麻の葉つなぎ」や「小紋」として着物の柄や、千代紙の模様などに広く使われている古典的な模様で、正三角形をつなげた幾何学的なデザインです。植物の麻の葉の形に似ているとしての命名ですが、実際の麻の葉はもっと深く切れ込んでいてあまり似ていません。麻は衣服の繊維として代表的な植物で、古代から栽培されていて、昭和の戦中までは、非常に身近な存在でした。ところが、戦後すぐに、マリファナ等の原料ということから厳しく栽培が禁じられるようになり、「大麻」と呼ばれて、葉を目にする機会もなくなりました。現在、一般に「麻」と呼ばれている植物は、全く別種の「亜麻」「苧麻」「マニラ麻」などです。
 むかし、「麻」は生活必需品でした。衣服用の繊維としてはもちろん、縄にしたり紙を作ったり、また、「麻の実(種)」は油が採れ、七色唐辛子に入れて香りや歯触りを楽しみました。非常に丈が高くなりますが、成長が早いので、麻の葉模様は、赤ん坊の産着の模様にも使われておめでたいものとされていました。
 この『小国民』掲載の「六角内に麻の葉」という作品は、投稿者は、フレーベルの「美の形」の作品と同類の模様折りと考えていたのかも知れませんが、「たとう」(畳んだ容器)として使えます。かわいい「菓子入れ」やおりがみ作品の容器にもなります。きれいな用紙で作れば、折り雛のプレゼント用にも最適でしょう。静岡県の三島大社の折紙の恵比寿大黒の御神像の小型の方に、この「麻の葉たとう」が使用されていました。
 この『小国民』の記事では、正三角形の用紙から、正六角形を作っていますが、これでは、用紙に無駄が出ますので、正六角形の用紙から始めた方がよいでしょう。正六角形の作り方は、数学的に正確に切り出せるいくつかの方法がありますが、江戸時代以来の伝統的な方法は「紋切り遊び」の切り方でした。正方形の用紙を対角線で二つに折って作る直角二等辺三角形を三つ折りにしたり五つに折ったりして、正多角形をいろいろ自由に切り出していました。「数学的」な方法に比べて多少誤差が出やすいのですが、慣れれば、ほぼ実用的には支障ありません。『折紙と図画』(明治41年)の図を見てください。途中までは『小国民』の作品と同じですが、「麻の葉」を作る前で止めています。これは、この本の著者、木内菊次郎が、フレーベル式の模様折りの影響を受けていたからだと思います。つまり、「麻の葉」を作るには、折鶴の基本形のような「花弁折り」をしなければなりませんが、その「花弁折り」が折鶴とともに日本からヨーロッパに伝わったのは、1800年代後半ですから、フレーベルの没後で、当然フレーベル式折紙では「麻の葉」は折らないのです。藤本修三先生の「ねじり折り」でも、『創造する折り紙遊びへの招待』(1982年/朝日カルチャーセンター発行)の100ページの折り図を見ると、ほとんど同じ折りなのですが、「麻の葉」には至らず、微妙に和風ではないことに気付きます(右)。もちろん、藤本先生も他の場面では「麻の葉」を使っておられますが。
 要するに、フレーベル式折り紙の「美の形(模様折り)」では、ポケットを広げてつぶす「つぶし折り(または袋折り:squash fold)」までは折りますが、それを折り返す「花弁折り(petal fold)」は折りません。「折鶴の基本形」の形と、「麻の葉」とは、厳密に言えば、角度が異なっていて別の形ですが、技法的には同じです。
 いわば「折鶴」の応用で、「変形折鶴」の類では、よく使う技法です。似た技法は、江戸末期に葛原勾当さんの「亀」でも使われていました。


協会ホームページに「おりがみのトーヨー専用ショッピングカート」ができました
約800種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origami-noa.ocnk.net/

~日本折紙協会とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

パノラマ作品の最新作は下記の「護ろう世界遺産シリーズ」であり、全39点あります。
1. 世界遺産/WORLD HERITAGE SITE
2. 危機遺産ガラパゴス
3. 動物たちのヨセミテサミット
4. 中央アマゾン自然保全群
5. エジプトのカフラー王・クフ王のピラミッド
6. セレンゲティ国立公園
7. オーストラリアの世界遺産
8. 世界最大のサンゴ礁 グレートバリアリーフ
9. 大熊猫の故郷、四川省臥龍山脈の奥深い森林(大地震前の保護地区です)
10. 世界遺産 万里の長城
11. 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
12. 世界文化遺産 国宝姫路城-いま・むかし-
13. 白神山地幻想
14. 京都 秋の金閣寺(鹿苑寺)とその庭園
15. ひだ白川郷の秋
16. 世界遺産・原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)
17. 山紫水明に包まれた日光の世界遺産
18. 琉球王国のグスク及び関連遺産群「識名園」
19. 琉球王国のグスク及び関連遺跡群〔首里城・首里城正殿〕
20. 高野山奥の院
21. 世界遺産・自然遺産・しれとこ
22. インド タージマハル
23. ビッグベンにつどう物語りの主人公たち
24. オランダ自然との闘いから、自然との調和に
25. アルプス山脈と登山鉄道。スイスの山合い風景
26. 世界遺産 スペイン コルドバ歴史地区
27. グラン・プラス世界遺産フラワーカーペット
28. 水の都ヴェネツィアの建築とラグーン(潟)
29. ギリシャアクロポリスの丘 パルテノン神殿
30. 発掘されたトロイ遺跡と伝説の木馬

バックパネル・アブスト(ディスプレイ棚)・パーテーション・テーブル・椅子・販売ワゴン・ガラスケース・ストック棚等什器、電源・配線、看板・ポスター・チラシ・入場券、宣伝広告・広報・告知(宣材のポジはご用意致します)等はお願い致します。又、地元教育委員会・マスコミ等の後援も頂けるようお願い致します。
開催費用は、開催時期・開催期間・開催場所・内容等の条件によりご相談の上お見積りさせて頂きますが、おりがみブース全作品と個人作品展示、おりがみ教室、販売コーナーを設置した場合(フル装備)の最終的なご予算は「7桁」になるとお考えください。
「おりがみブース」は折り紙で制作した繊細な立体作品ですので、傷付かないようにダンボールで覆い、1個が2m弱の立方体になります。また運送方法にも細心の注意が必要となり、チャーター便で他荷物と混載せずに運ぶため、運送コストが通常よりもかかります。

展示作品数は会場スペースやご予算に応じて調整できますので、実施期間、会場の場所と規模、おりがみブースの展示数、おりがみ教室の実施日・時間・対象人数等と全体のご予算につきましては、お気軽に担当佐野までご相談ください。

日本折紙協会事務局
おりがみ展担当 佐野
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162


~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~NOAブックスとは~
日本折紙協会では、月刊「おりがみ」のほか、折り紙専門書籍を発刊しています。
購入をご希望の方は、日本折紙協会のHP(http://www.origami-noa.jp/)の「ショッピング」のページで表紙画像をクリックすると、アマゾンの購入サイトへジャンプできます。代金引換やコンビニ払い等の各種お支払い方法で購入できます。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,100円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

おりがみ4か国語テキストは、折紙協会のホームページ(折紙協会で検索)経由で購入できるほか(代引き・コンビニ払い)、郵便局にある払込取扱票の通信欄に「テキスト1冊」とご記入の上、テキスト代1,020円+送料290円=1,310円を下記へ郵便振替で送金していただければ入金日より約1週間でお届けいたします。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

801円
特集「ロシアの冬のオリンピック」 

 ノルディックスキーの選手が2人、ゴール前の競り合い!金メダルを手にしたのは先行の青選手か、それとも追い込みの赤選手か?
 冬季五輪の種目は、ひとりずつタイムを競う競技が多いので、ノルディックはいっせいに「ヨーイ・ドン!」が味わえる貴重な種目。
 ノアちゃんははるばる応援にやってきました。
 「とても寒い国だから、バッチリ防寒ね」
 『あっ、シロクマだ。マトリョーシカやバラライカを持った天使まで応援しているよ。さすがはロシアだね!…ところでノアちゃん、ソチってどっちにあるの?』
 「…ええと、そっち?」
 今年はロシアのソチ(黒海に面していて、比較的温暖ですが、山脈はスキーリゾートで有名な地域)で、オリンピックが開催されます。みんなで応援しよう!

①ツルのワルツ・川手章子
何気なく折っていて、正方形が現れたところでツルを折ってみては…と思いました。15cm角で折ったものの上に10cm 角で折ったものを90度ずらして重ねても楽しそうです。つるをはじくと、こまのようにまわります。

②スキーヤー・ロバート ハービン
ロバート・ハービンさんは生前イギリス折紙協会(BOS)の会長を務められていました。奇術師で、“Paper Magic(紙の奇術)”をはじめたくさんの著書を残されています。

③マトリョーシカ・リュドミーラ レジネヴァ
日本でも大人気のロシアの人形のマトリョーシカです。ロシアの方が創作されました。少しさしこみにくいですが、本物のマトリョーシカのように入れ子になっています。

④☆バラライカ・タチアナ クラノヴァ
バラライカはロシアの弦楽器で、胴の部分が独特な形です。作者はコピー用紙などの長方形の紙からとった正方形と残りの長方形の部分の2枚を使った作品として創作されていました。

⑤樹上のひょう・笠原邦彦
たまたま(黒地に、青やピンクや白の水玉模様の入ったホイル紙を見付け、「ヒョウ」が似合うかな?と思い付き、早速くふうしたものです。紙からイメージを得ることは多々あります。

⑥シロクマ・山田勝久
27からは、平面から立体的に折り進めるので、じっくり形を見比べてしっかりと折り進めて下さい。

⑦☆節分豆入れ・松野幸彦
『442号』の川手章子さんの「プレケース」を参考に考えた「トラピゾイドBOX」。ちょっと遊んでみました。鬼の顔を描いて、あ~あ~何をやってしまっているのか…。

⑧☆ゆきだるまのピックケース・藤本祐子
ポケットの部分の割合を工夫しました。楊枝を入れると木の枝で作った手のように見えてかわいいです。底を開くと立てられます。伝承のコップを応用したもので帽子を作るときは、ゆきだるま15cm角に、5cm角の紙がぴったりです。

⑨肉球・磯野陽子
猫の肉球がかわいかったので作ってみました。色によって犬や熊の肉球になります。二つ折って平面体のまま飾ったり、立体にして指にはめて楽しめます。立体にするときは、33、34のさしこみ部分をのりづけするといいですよ。

⑩天使・土戸英二
2枚組みの天使です。羽に折りスジをつけてよりリアルにしたり、持ち物を工夫したりして楽しんでください。

⑪ミニポーチ・川手章子
とってもシンプルなちっちゃなポーチです。五百円玉が入るかな? 切手が入るかな? 小さな折り紙が入るかな? と思いながら折ってみました。和紙で折ると、ちょっと丈夫なポーチとなりそうです。

○第22回オリンピック冬季競技大会…2014年2月7日(金)~ 2月23日(日)の17日間、ロシアの黒海沿岸のリゾート地ソチ市で開かれます。7競技98種目を代表選手が競い合います。2014 年なので、開会式を20 時14 分に始めるそうです。

○ソチオリンピックのマスコット…公式マスコットはユキヒョウ(ヒョウ)、シロクマ、ウサギの3つのキャラクターです。ロシアのテレビ局で100万人以上の視聴者が、最終選考に残った8候補から投票して選んだそうです。力や権力を表すユキヒョウは、ソチに近いカフカス地方の山にかつて生息し、現在はプー
チン大統領の支援で繁殖に取り組んでいます。

○マトリョーシカ…ロシアの民芸品の木製の人形。マトリョーシカは女性の名前マトリョーナの愛称形です。頭にはプラトークと呼ばれるネッカチーフを、体には民族衣装のサラファン(ジャンバースカートの形の服)を付けた、ロシアの庶民の娘の姿が描かれています。胴で上下に分かれ、中から同型の小さなものが順に出てくる入れ子式になっています。日本のこけしのデザインやだるまの入れ子のアイディアから1890 年代半ばにモスクワの工房で考えられたとされています。なお、ソチオリンピックの公式ウェアには、ロシアの工芸品の模様を組み合わせたパッチワークがデザインされ、その模様の中にはプラトーク柄も入っています。

○ユキヒョウ…体長1m、ネコ科の大型動物で、ユーラシア大陸中部に生息します。丸くぼやけた斑紋が特徴で、斑紋は身を隠すのに役立ちます。1m もの長い尾で岩場などでもバランスをとって歩き、寝る時はマフラーのように首に巻き付けて寝るそうです。標高2000 ~ 5000m、気温マイナス30 度の過酷な寒冷地帯でくらすので、ふさふさの長い毛をはやしています。手足がとても大きく、雪の上でも沈まず歩けます。ヒョウの仲間は木登りが得意で高い木の上で休みますが、ユキヒョウのすむ場所は樹木が育ちにくい環境なので、高い岩の上で休むようです。上質な毛皮と漢方薬を目的に、また、家畜を襲う害獣として乱獲され、 生息数が減少しています。

○シロクマ…ホッキョクグマとも呼ばれています。北極圏の、おもに流氷の上でくらしています。全身白色で、体長2 ~ 2.5mの大型のクマです。クマの仲間の中では、首が長く、頭が小さいのが特徴です。 アザラシ、魚、海鳥、トナカイ、果実、海草などを食べます。20 世紀に入って、毛皮目当てで大量に捕獲されましたが、1970年代から絶滅しないように対策がとられています。

○バラライカ…リュートの仲間のロシアの弦楽器です。胴体の三角形が特徴です。3本の弦を指で弾いて演奏します。もともとは農民の楽器でしたが、19世紀末にアンドレーエフたちにより改良され、6種類の大きさからなるバラライカが作られました。

○節分…節分とは季節の分かれ目のことでもともとは立春、立夏、立秋、立冬の前日の年4回ありましたが、立春が正月と同じように年のはじめと考えられたため重んじられ、節分が立春の前日のことだけを指すようになりました。冬の陰気をはらう行事で、疫病、災害を象徴するものが鬼です。奈良時代に中国から宮中に伝わった行事で、当時は豆をまく風習はなかったそうです。桃の木で作った弓や葦の矢で鬼を追い払っていました。現在のように炒った豆をまくようになったのは南北朝時代からで、江戸時代になると民衆に浸透していきました。

●鬼…鬼は鬼門と呼ばれる丑寅の方角(北東)に住んでいるとされるので、ウシのようなツノとトラのようなキバを持ち、トラ皮のパンツをはいていると考えられています。

○猫の日…2月22日。「ニャン、ニャン、ニャン」という猫の鳴き声の語呂合わせということで、「猫の日制定委員会」が1987(昭和62)年に制定しました。

●ミニ知識参考図書:『年中行事事典』(三省堂)、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『民俗歳時記』(岩崎美術社)、『年中行事・記念日事典』(学習研究社)、『和ごよみと四季の暮らし』(日本文芸社)、『オリンピック百話』(朝日新聞社)、『野生ネコの百科』(データーハウス)、『世界なるほど楽器百科』(ヤマハミュージックメディア)、『図説 日本の人形』( 東京堂出版)、『KO・KE・SHI 人形。』(ピエ・ブックス)、『マトリョーシカ大図鑑』(二見書房)、『朝日新聞』(朝日新聞社)、『世界大百科事典』(平凡社)

【読者の広場】『459号』宛てのお便りをご紹介します

 「おりがみ頭の体操」のフレーベルの模様折りをいつも楽しみに折っています。バリエーションの多さに感心しながら毎回楽しんで折っています。『459号』では「ソフトクリーム」をたくさん折って保育園の子どもたちに配りました。「天重」もおもしろかったです!エビがリアルでとてもおいしそうに見えました!「野菜と果物と果物ナイフ」は色紙に貼って飾り、ナイフはカバーのみ貼り付けて、ナイフが出し入れできるように工夫してみました! 「トレー」「筆洗」「フチ付きケース」など、両面折り紙や和紙折り紙などを使って、いろいろ折ってみました。楽しいで~す。
埼玉県 根本聖恵さん

伝承の「筆洗」は組み合わせて作る作品かな?と思いましたが、1 枚でできていて中心部分の星形もきれいです。「おりがみ供養」のお知らせを見て、これまでの作品を日本折紙博物館へ送りました。折り紙への感謝とさらに上達できるように願いをこめて…。
青森県 原子睦子さん

連載「折り図のミカタ」がよかったです。毎号届くのが楽しみです。月1回コミュニティセンターでおしゃべりと折り紙の会をしています。作品ができあがるのをみんながとても喜んでくれて、私も元気が出ます。
茨城県 飯沼智英子さん

石川県に住んでいるのでやはり「松葉ガニ」がよかったです。本物のようにおいしそうに見えるように工夫してみます。折るのは好きなのですが、飾ったりするのが苦手なので、みなさんの作品をとても参考にしています。色づかいや配置もとても大切ですね。
石川県 大西真智子さん

●「折鶴アート」を展示 佐野愛子(栃木県)

 2013 年8 月3 日(土)、4 日(日)、栃木県シルバー大学校(60 歳以上を対象にした2 年制の学校)で第34回学校祭が行われ、全学生約190人の共同制作「折鶴アート」を展示しました。4月から準備を始め、学校内や自宅で空いた時間を利用し、全学生がかかわり約7千羽の鶴を折りあげました。貼り付けを「チーム折り鶴」(折り紙同好会他)のメンバーが中心になり、デザインやアイディアを出し合い制作しました。1 辺180cm のキャンバスに学校祭のメインテーマ「輝」をカワサキローズ100 個あまりでデザイン、10cm 角のカラフルな小川和紙の鶴で虹を、矢板市の花「つつじ」を表現しました。
地元紙「下野新聞」にも掲載され、2日間の期間中500 人以上の来場者からも大好評をいただきました。残った鶴は千羽鶴にし、被災地の復興と応援の心を込めて、南三陸町のホテルに届けました(9 月の卒業旅行先が東北でした)。

●小学校で折り紙の実技指導 中島 進(埼玉県)
 今回、葛飾児童文化部会の伊井部長(二上小学校校長先生)より、折り紙実技研修会の依頼があり、実施してきましたので報告いたします。
(日時)平成25年10月16日(水)13:45~16:30
(会場)葛飾区立二ふたかみ上小学校
①折り紙授業 5年2組 山本学級(30名)
 13:45~14:40 「くまモン定規」②折り紙実技研修会 葛飾区の小学校の 先生方(24名) 15:00~16:30 「くまモン定規」、「くまモンバッチ」、「サンタツリー」、「大くすだま」 私の折り紙教室の6名が手伝ってくれました。
(内容)私の創作の「おりがみくまモン」の人気は絶大で、5年生には、少しむずかしいかなと思いましたが、助手の皆さんの手伝いもあって、くまモンの頭を3つ作り、それを「韓国特製の定規」の中に、のりづけし、全員、できあがりました。生徒からの感想文を見ましたが、「最初難しいと思ったが、手伝ってもらい、分かりました」「家に帰ってから、妹、弟、お父さん、お母さんから教えてと言われ、作ってあげて大変、喜ばれました」
「これからは、もっと、おりがみを覚え、外国の人とも、交流に役立てたい」「この定規は、わたしの宝物で、大事に保管します」などとの、嬉しい報告がありました。
 先生方にも、折り紙が海外でも大変好評で、一種の芸術とも思われているとお話しすると、驚かれ、自分のクラスの生徒たちともっと折り紙を楽しむ機会を作りたいとおっしゃっていました。今回の「大くすだま」は、30枚でできているもので、クラス全員で作れば、すぐ素晴らしい作品となります。もちろん「くまモン」を見せて、学校中に広めてもらえば、折り紙の良さが伝わると思います。
 私は、来年、ニューヨークで開かれる、「全米おりがみ大会」に参加する予定です。世界から700名ほど集まってきます。折り紙の世界では、不思議なことに折り紙作品を見せあえば、言葉は要らずに、交流できます。 
 今回、東京が台風に直撃され、学校も登校時間を遅らせたり、休校が多くなった中、参加者が減って残念でしたが、参加の皆さん、熱心に、折り紙を折り、喜んでいたのに感動いたしました。伊井校長先生はじめ、事務局の皆さん、準備ありがとうございました。

【支部だより】
折り紙教室例会の報告
 京都洛北支部「紫野折紙倶楽部」支部長 高元登世美/京都府

京都市洛北に位置している紫むらさきの野診療所4階にて毎月2・4土曜日に折紙教室例会を開講しています。2013年9月28日(土)は「たまやユニット」(青柳祥子さん創作/写真)を講習したのですが、両面折り紙を5枚使用したら中心が☆形にできあがり、ステキなインテリアにしあがりました。応接間に飾ろうという感動の言葉をいただき、喜ばずにはいられませんでした。10月はハロウィンということで「ジャック・オー・ランタン」(土戸英二さん創作)を講習しました。
 普通のおばさんになりたくなくて、折紙講師を取得させていただきました。日本伝統文化の折り紙を一人でも多くの方々に広める仕事ができまして心より幸せに思っている次第です。与えられた命の限り、この仕事を続けて行こうというファイトが自分の中に涌いてきたのを覚えました。習いに来ていただく支部のメンバーの方にも本当に感謝です。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

連載〈第13回〉雑誌『小国民』にみる折り紙
‒今と江戸をつないだ明治‒ 岡村昌夫

【「赤ゲット」または、「雪降道者」】

 明治から昭和初期に「赤ゲット」という言葉がありました。「ケット」とは、「ブランケット」の略で「毛布」のことですが、寝具ではなくて、防寒用の赤い毛布を肩からすっぽりかぶったり、上着に仕立てたりした、男性用の旅行着だったようです。ところが、明治初期に、地方から東京見物にやってくる人たちの定番だったために「お上りさん」という意味になってしまいました。現代でも、ヨーロッパなどへ何の目的意識も持たずに観光に行くような人を、「赤ゲット」と呼ぶことがあります。そのせいか、「赤ゲット」は田舎臭いイメージですが、実は真っ赤な色もデザインも斬新で、文明開化の時代にはお洒落着だったのです。ただ、流行しすぎて野暮に見られたのでしょう。
 折り紙作品としては、明治の伝承作として、よくできています。折り方は「かえるの基本形」の応用ですが、意外な展開があって面白く、頭の部分は「ぐらい折り」(基準がない折り方)で仕上げますので、個性的な変化がでます。
 明治28(1895)年の『小国民』第7年2号の図では未熟な仕上がりですが、明治41(1908)年の『折紙と図画』(木内菊次郎著)では、かなり洗練されています(右)。工夫して更に変わった作品を生み出すこともできそうです。
 ところで『折紙と図画』という本には正式の題名「赤毛ゲット布」の他に「雪降道者ともいふ」と書かれているのですが、『小国民』には「雪降道者」だけで「赤ゲット」とは書かれていませんでした。「雪降道者」とは何でしょうか。「道者」とは、仏道等の修行者の意味から変化して、霊山や神社仏閣などを、先せんだち達(先導する指導者)に従って巡回する人たちを指し、「同者」「同社」とも書きましたが、雪の中を連れ立って歩く旅人のことを「雪降道者」と呼んだようです。寛政6(1794)年に出た『繪兄弟』(山東京伝 作)という本に「雪降道者」が描かれています。「繪兄弟」というのは、江戸時代に流行した絵合わせ遊びの一種で、似た図柄の絵を並べて、どちらが兄か弟かと競ったのですが、その京伝作の『繪兄弟』の中に、合羽を着た二人連れの旅人の絵と紙かみびな雛の絵とを並べて「雪降道者」を「兄」として、喜劇的なセリフを付けたページがあります。
そこに「合羽でござれや雪空」とあります。これは「さっさとござれや節せきぞろ季候」という文句(「節季候」と呼ばれた門付け芸人の囃子ことば「さっさとござれや」から)の「地じぐち口」(駄洒落)ですが、「雪の降りそうなときには合羽を着て行け」という意味ですから、「雪降道者」が合羽を着ていたことが分かります。「カッパ」はポルトガル語」の[capa]からの外来語で、本来は袖なしの外套でした(英語のケープと同じ語です)。広げると丸くなることと、「南蛮僧」の着ていたことを掛けて「坊主合羽」とも呼びました。「駒止めて袖打ち払ふ世話もなし坊主合羽の雪の夕暮れ」という有名な狂歌がありますが、雪中の外出着として便利なものでした。首は出して着ます。「股旅もの」の時代劇で「旅人さん」の定番衣装、三度笠に「縞の合羽」の方が、この折紙の形に似ていますが、「合羽」は袖なしで、肩に掛けて着るものですから、「赤ゲット」とは形が違います。この作品は、頭からかぶった形になっていますから、合羽姿の「雪降道者」を作ったものとは思えません。『小国民』の投稿少年が「雪降道者」と改題しようとしたのでしょうが、絵ではもとの「赤ゲット」と同じく毛布の模様まで書き込んでいますから、「赤ゲット」の題の方が古いはずです。一般には「赤ゲット」の名で昭和まで伝えられてきました。『折紙と図画』の著者は『小国民』を参考にしたのでしょう。 明治の『小国民』誌は、京伝の『繪兄弟』の中の難しい洒落や、品の悪い部分を少年向きに改作して、そっくり同じ趣向の連載をしています。「赤ゲット」の野暮ったいイメージを捨てて趣の深い名に替えようとした少年読者がいたものと思われます。このように伝承折り紙の題名には、庶民生活の長い「歴史」が反映されているのです。


協会ホームページに「おりがみのトーヨー専用ショッピングカート」ができました
約800種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origami-noa.ocnk.net/

~日本折紙協会とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

パノラマ作品の最新作は下記の「護ろう世界遺産シリーズ」であり、全39点あります。
1. 世界遺産/WORLD HERITAGE SITE
2. 危機遺産ガラパゴス
3. 動物たちのヨセミテサミット
4. 中央アマゾン自然保全群
5. エジプトのカフラー王・クフ王のピラミッド
6. セレンゲティ国立公園
7. オーストラリアの世界遺産
8. 世界最大のサンゴ礁 グレートバリアリーフ
9. 大熊猫の故郷、四川省臥龍山脈の奥深い森林(大地震前の保護地区です)
10. 世界遺産 万里の長城
11. 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
12. 世界文化遺産 国宝姫路城-いま・むかし-
13. 白神山地幻想
14. 京都 秋の金閣寺(鹿苑寺)とその庭園
15. ひだ白川郷の秋
16. 世界遺産・原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)
17. 山紫水明に包まれた日光の世界遺産
18. 琉球王国のグスク及び関連遺産群「識名園」
19. 琉球王国のグスク及び関連遺跡群〔首里城・首里城正殿〕
20. 高野山奥の院
21. 世界遺産・自然遺産・しれとこ
22. インド タージマハル
23. ビッグベンにつどう物語りの主人公たち
24. オランダ自然との闘いから、自然との調和に
25. アルプス山脈と登山鉄道。スイスの山合い風景
26. 世界遺産 スペイン コルドバ歴史地区
27. グラン・プラス世界遺産フラワーカーペット
28. 水の都ヴェネツィアの建築とラグーン(潟)
29. ギリシャアクロポリスの丘 パルテノン神殿
30. 発掘されたトロイ遺跡と伝説の木馬

バックパネル・アブスト(ディスプレイ棚)・パーテーション・テーブル・椅子・販売ワゴン・ガラスケース・ストック棚等什器、電源・配線、看板・ポスター・チラシ・入場券、宣伝広告・広報・告知(宣材のポジはご用意致します)等はお願い致します。又、地元教育委員会・マスコミ等の後援も頂けるようお願い致します。
開催費用は、開催時期・開催期間・開催場所・内容等の条件によりご相談の上お見積りさせて頂きますが、おりがみブース全作品と個人作品展示、おりがみ教室、販売コーナーを設置した場合(フル装備)の最終的なご予算は「7桁」になるとお考えください。
「おりがみブース」は折り紙で制作した繊細な立体作品ですので、傷付かないようにダンボールで覆い、1個が2m弱の立方体になります。また運送方法にも細心の注意が必要となり、チャーター便で他荷物と混載せずに運ぶため、運送コストが通常よりもかかります。

展示作品数は会場スペースやご予算に応じて調整できますので、実施期間、会場の場所と規模、おりがみブースの展示数、おりがみ教室の実施日・時間・対象人数等と全体のご予算につきましては、お気軽に担当佐野までご相談ください。

日本折紙協会事務局
おりがみ展担当 佐野
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162


~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~NOAブックスとは~
日本折紙協会では、月刊「おりがみ」のほか、折り紙専門書籍を発刊しています。
購入をご希望の方は、日本折紙協会のHP(http://www.origami-noa.jp/)の「ショッピング」のページで表紙画像をクリックすると、アマゾンの購入サイトへジャンプできます。代金引換やコンビニ払い等の各種お支払い方法で購入できます。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,100円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

おりがみ4か国語テキストは、折紙協会のホームページ(折紙協会で検索)経由で購入できるほか(代引き・コンビニ払い)、郵便局にある払込取扱票の通信欄に「テキスト1冊」とご記入の上、テキスト代1,020円+送料290円=1,310円を下記へ郵便振替で送金していただければ入金日より約1週間でお届けいたします。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

おすすめの購読プラン

商品情報・内容

■ 季節にあった折り紙の折り方がたくさん載った楽しい雑誌「月刊おりがみ」毎年の行事にあわせた内容を特集します

幼稚園、保育園の壁紙飾りや教材として、また、四季折々の暮らしを飾り、ゆとりある豊かな気持ちを育み子どもから大人まで楽しめます。

無料サンプル

■ 436号 (2011年11月01日発売)

436号 (2011年11月01日発売)をまるごと1冊ご覧いただけます

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