デイリー・マネタリー・アフェアーズ 発売日・バックナンバー

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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2015.02.27
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比200円59銭高
  業績期待で海外勢が先物買い。国家公務員共済組合連合会の株運用増方針
  も追い風に。東証1部時価総額は7年ぶり550兆円超に。

 **黒田総裁「2016年度末までにCPIは当然2%に」
  参議院財政金融委員会。延々と先延ばしの予感。

 **政府が4月から小麦価格3%値上げへ
  円安を反映。輸入小麦は3年間で2割強上昇。

 **ヤマハ発動機が欧州で四輪車事業開始
  数百億円を投じて小型車専用工場建設。国内9社目の乗用車メーカーに。

 **成田空港が新規就航会社の着陸料1年無料に
  格安航空参入見込む。焦る成田。

 **住友商事がインドネシアで鉄道車両受注
  首都ジャカルタ初の地下鉄向け。受注総額は100億円程度。

 **1月国内自動車生産実績は前年同月比10.3%減
  7か月連続前年割れ。ホンダは38.1%減。輸出は好調。

 **1月建設機械出荷額は前年同月比2.5%増
  北米・欧州など海外主要地域向けの輸出が好調。

 **1月国内建設受注額は前年同月比45.3%増
  民間部門が48.4%増と堅調。製造業が主導。


<海外モニター>

 **NYダウは前日比10.15ドル安
  原油反落を嫌気、ナスダックは反発。長期金利は2.03%へ上昇。

 **米1月消費者物価指数は前月比0.7%低下
  ガソリン価格下落で3か月連続低下。前年比0.1%低下は2009年10月以来。
  コア指数は前月比0.2%上昇、前年同月比では1.6%上昇。

 **米1月耐久財受注額は前月比2.8%増
  民間航空機が押し上げ。コア資本財受注は同0.6%増。

 **ユーロドルが1.12割れ
  米物価コア指数に反応してドル上昇。対ユーロは約10年ぶりの高値水準。
 
 **ドイツ国債が7年までマイナス金利に
  5年債入札のマイナス金利落札に続き、7年債まで利回りゼロ以下に。ポル
  トガル10年債も2%割れ。

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  最近のボヤキ              「金利探しバブル」と流動性
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 先日、日経の「経済教室」に世界的に広がる長期金利急低下の話を書いたが
欧州市場ではその低下が加速して、ドイツでは7年までマイナス金利となり、10
年債は0.26%まで低下している。ECBが来月から「実弾入り」の緩和を開始する
ことで、マイナス金利が中短期債から長期債へと波及し始める可能性が強い。
これは従来言われた「国債バブル」ではなく「金利探しバブル」と呼んだ方が
良いかもしれない。欧州にもはやマトモな金利は存在せず、まだ1%以上は稼げ
る米国長期債や日本の超長期債などが狙われることになるだろう。

 その余波で株式にも追い風が吹く。財務省に拠れば、海外投資家は日本株を
2週連続で買い越ししたようだが、そこには先日述べたようにECBの量的緩和開
始を先取りした欧州マネーも参入している筈だ。日本のメディアは業績期待と
の説明をしているが、海外勢のアンダーウェイト修正といった方が正しいのか
もしれない。日経平均20,000円という声も日々強まっており、当面は強気が支
配しそうだが、海外市場次第という日本株の構造が変わっていないことも事実
である。

 となればやはり米国株の堅調地合いがどこまで続くのかがポイントだ。イエ
レン議長は利上げ先送りのニュアンスを含めた議会証言で市場に期待を抱かせ
たが、年初来の長期金利が不安定な動きをしているのが気になる。1.6%台にま
で低下したと思えば2.1%以上に跳ね上がり、今週は2%割れと2%越えという
慌ただしい展開になっている。そこには「経済教室」で指摘した流動性の問題
が見え隠れしてるような気もする。企業業績がいま一つの米国経済で、長期金
利が右往左往すれば当然ながら株価にも影響する。この「市場流動性」の問題
を甘く見ると痛い目に遭う。それが筆者自身が得た貴重な教訓だ。
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2015.01.30
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比189円51銭安
  米株続落とドル円下落に先物売りで下げ幅拡大。アジア株安も逆風。長期金
  利は0.30%まで上昇。株売り、債券売り。

 **政府がTPP交渉で牛肉関税引き下げ案提示
  米国に十数年かけて9%まで下げる提案。

**東芝が海外テレビ事業から撤退
  価格競争激化で赤字体質抜け出せず。

 **情報大手5社が設備投資拡大方針
  NTTグループなどが大容量データ拠点の整備へ4000億円投資。

 **スカイマークは2月4日に債権者説明会
  路線便数を約15%減らす方針。JAL/ANAとの共同運航計画も保持の姿勢。

 **2014年小売業販売額は前年比1.7%増
  3年連続増。増税前の駆け込み購入、増税後の飲食料品などが下支え。12月
  も前年同月比0.2%増。

<海外モニター>

 **NYダウは前日比225.48ドル高
  決算、雇用改善、原油反発など好感し前日の下げを取り戻す。長期金利は
  1.76%へ上昇。  

 **米12月中古住宅販売仮契約指数は低下
  前月比3.7%低下と予想を下回る。在庫逼迫や価格上昇が下押し要因に。

 **米新規失業保険週間申請件数は265,000件に
  前週比43,000件減で約15年ぶりの低水準に。
 
 **EUの対露追加経済制裁に不透明感
  外相理事会での協議はまとまらず。ギリシアの反対も合意の壁に。

 **デンマーク中銀が年初来3度目の利下げ
  クローネ上昇阻止に苦闘。CD金利はマイナス0.50%に。

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  最近のボヤキ              中銀の敗北ストーリー
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 昨日デンマーク中銀が今年に入って三度目の利下げを行った。日本にとって
はそれほど重要なニュースでは無いとはいえ、中銀の緩和トレンドという観点
からはその意味は小さくない。昨年10月末の日銀のサプライズ緩和から、イン
ド、トルコ、スウェーデン、デンマーク、スイス、そして先般事実上の緩和前
倒しを発表したシンガポールまで、予想外の連続となっている。その中で米国
は、先日のFOMC声明文に見られるとおり、6月利上げの路線を変えていない。

 世界経済がディスインフレやデフレへの軌道に嵌り込む中で、果たして米国
だけが例外的に利上げ環境が整ったと判断できるのか、米債券市場は明らかに
疑いの眼を向けている。利上げ観測に伴うドル高が、米大手企業の業績に逆風
となってきたことも、四半期決算で明らかになってきた。FOMCも「世界情勢」
を注視するとの姿勢を見せてはいるが、軌道修正を誘うほどの認識には至って
いないように思われる。

 米国以上に世界情勢に揺さぶられる日本が、物価上昇で苦労するのも当たり
前の話である。黒田総裁も衆院予算委員会で目標実現時期の遅延に言及せざる
を得なくなり、自身の仮説を事実上棚上げすることになった。金持ち嫌いの経
済学者として有名なトマ・ピケティ氏は、来日して参加した討論で「物価上昇
には賃金増しかない」とアベノミクスに批判的な発言をしたらしいが、そんな
ことは今更ベストセラー学者に言われなくても解りきった話であろう。債券市
場も同じような思いを抱いている筈だ。さて、こうした中銀の敗北ストーリー
は、果たして米国にまで及ぶのだろうか。
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.12.30
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前週末比89円12銭安
  エボラ熱警戒で先物売り仕掛けるも下げ幅縮小。今年も「掉尾の一振」と
  なるか。

 **公共事業予算は3年連続で増額へ
  政府の来年度当初予算案。来春の統一地方選向けの歳出増。
 
 **金融庁が地銀経営に警戒感
  低金利下での収益減のインパクトを試算。金利が上がっても下がっても経
  営不安。

 **政府が中国に人民元規制緩和要請
  人民元建て債券の国内発行を睨むも、日中対立で大きく出遅れ。

 **東レがBMWに炭素繊維供給へ
  車体用の生産増強へメキシコ工場に300億円投資。

 **USJ来園者数が6か月連続最高更新
  ハリポタ効果で2014年度は開園以来最多の期待。 

 **中部電力が二酸化炭素処理で新技術検討
  地中に封じ込める「CCS」の導入検討。

<海外モニター>

 **NYダウは前週末比15.48ドル安
  薄商いの中で横ばい。S&P500は最高値更新。長期金利は2.20%へ低下。

 **原油価格は続落
  WTI期近物は一時5年58か月ぶりの52ドル台に。 

 **ギリシアは大統領選出出来ず
  168票に止まり国会解散、1月25日に総選挙へ。急進左派の勢い続き、市
  場不安再燃の可能性。ユーロドルは1.2150台に下落。

 **中国が自由貿易区3か所新設へ
  天津市・福建省・広東省。市場開放加速か看板倒れか。

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  最近のボヤキ                長期的針路計画の欠如
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 2014年もあっという間に過ぎ去ろうとしている。日本はアベノミクス失敗を
暗示する景気後退入りとなったが、安倍政権の巧みな選挙戦術で経済問題は封
じ込められ、逆に「アベノミクス信認」という強引なキャッチフレーズで国民
を幻惑させてしまった。その後永田町から出てきたのは自民党の得意とするば
ら撒き作戦と大企業優遇策であり、財政再建や規制緩和、安定成長への見取り
図など長期的な針路は全く示されないままの越年である。情けない国になり下
がった印象は否めない。

 公的債務増と人口減という破滅的な構造や、既得利益の温存と格差拡大とい
う衰退的長期トレンドを無視した政権運営に「NO」を突き付ける機会は当分到
来しそうにない。安倍政権は長期戦略を描く時間を手に入れたにもかかわらず
その根源的は保守思想からすれば、大胆な構造改革に斬り込むことはまず期待
出来そうにない。来年は増収を背に受けて統一選に向けたばら撒きを再開し、
市場懸念を訴えた財務省への嫌悪感を顕にしつつ、日銀には更なる円安・株高
実現の為の政策を強要する姿勢を堅持することになるだろう。

 その日銀が作り上げたマイナス金利世界は、来年10年債など長期債市場にも
波及しそうな気配である。そんな異変の定着は、秘密保護法や集団的自衛権そ
して原発再稼働などに対する疑念をも希薄化させる、いわば「誰もが異変を異
常と思わなくなる時代」の到来を告げるものだ。安倍政権は、それを感知させ
ない「麻薬」を最大限に利用している。円安や株高は、日本人を思考停止に追
いやる為の優れたクスリなのだ。その事実を忘れずに、市場は市場と割り切り
ながらもそこに隠された政治的意図を看過することのないよう、来年も頭だけ
は冷静さを保ち続けていたいものである。


 今年もご愛読まことに有難うございました。読者の皆様、どうぞ良いお年を
 お迎え下さい。2015年が少しでも明るい年になりますように。

                       編集人 倉都康行
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.11.28
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比135円08銭安
  高値警戒感。ドル円下落も軟調材料に。長期金利は0.42%まで低下。
  
 **日銀11月長国買入れ額が発行量上回る
  新規発行10兆7000億円に対し、買い入れ11兆1696億円也。あな恐ろしや。

 **国交省が阪神港運営会社に出資へ
  国際物流の拠点となる大規模港湾への直接経営参画。出資比率は3割超で筆
  頭株主に。

 **トヨタがブレーキ事業統合へ
  デンソーのブレーキ開発・生産部門をアイシン子会社に集約。ITとの融合。

 **タカタ製エアバッグは日米で回収
  米当局は強硬姿勢。国内の対象車種も拡大。
 
 **10月日本車国内生産は軒並み減少
  トヨタは前年同月比6.4%減、ホンダは16.2%減、日産は10.0%減、マツダ
  は12.9%減、三菱は24.4%減。海外はトヨタ・日産が増加、ホンダは微減。

 **10月建設機械出荷額は前年同月比3.5%増
  15か月連続プラス。輸出は欧米・アジア向けが牽引し12.4%増。国内向け
  は6.1%減。

 **ガソリン全国平均価格は1リットル158.3円
  前週比0.8円下落で19週連続値下がり。消費増税直前の水準を下回る。


<海外モニター>

 **NY株式市場は感謝祭で休日
  長期金利は2.24%へ低下。ドル円は117円台後半で強含み。

 **OPECは減産見送り
  12か国の生産日量30百万バレル維持。WTIは一気に70ドル割れ、ブレント
  も4年半ぶりの安値に。  

 **中国10月工業部門企業利益は前年同月比2.1%減
  9月の0.4%増からマイナスに転落。景気鈍化鮮明に。

 **フランス長期金利が初の1%割れ
  追加緩和期待で欧州国債金利が軒並み低下。ドイツも過去最低を更新中。

 **ロシア・ルーブルが最安値更新
  OPEC減産見送り受けて下落。


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  最近のボヤキ               OPECでのサウジ革命
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 OPECの減産見送りで、低下中だった原油価格が更なる急落を見せている。事
前に減産合意といった微かな期待もあっただけに、市場では投げ売りも出てい
るようだ。ロシアの大手ロスネフチは、来年上半期に1バレル60ドルを割り込
む事態も有り得る、と警戒感を強めている。6月以降の推移は下げ過ぎのような
気がしないでもないが、需給バランスの崩れが是正される見通しが無い中で、
どこで価格が均衡するのか全く見えなくなってしまった。

 サウジがベネズエラなどの減産要請を跳ねつけたのは、米国など高コスト新
興企業の排他であると見られている。市場シェアを確保することは、それ以外
に外交的戦略を持たないサウジにとって譲れない一線であろう。減産で価格を
持ち上げることは、他者を利する以外の何物でもない。サウジにとっての財政
均衡点は90ドル前後であり、現行価格は赤字要因ではあるが、持久戦になれば
外貨保有の豊富なサウジは勝てる。市場がどこで落ち着くのかを見守りたい、
というのは決して痩せ我慢ではない。

 だが他のOPEC諸国やルーブル危機すら噂されるロシア、過剰投資のペトロブ
ラスを抱えるブラジルはなどは大変だ。60ドル時代になれば、エネルギー株だ
けでなく世界のクレジット市場も動揺するだろう。米銀のシンジケート・ロー
ンでも、既にエネルギー部門のM&A向けブリッジ・ローンの売り捌きが進まず
幹事銀行が評価損を抱え始めた、とFT紙は報じている。ジャンク債でもエネル
ギー企業の社債投げ売りが始まっている。「サウジ革命」とでも言うべきこの
減産見送りで逆オイルショックが現実味を帯びれば、日銀のゴールも視界から
完全に消えることになりそうだ。
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.10.31
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比104円29銭高
  ドル円109円台を好感して続伸。輸出関連株に買い。

 **安倍首相「増税後の反動減は想定の中で最も悪い」
  想定外と素直に言えない弱さ。黒田総裁とも共通点。

 **経産省が地熱・中小水力を優遇へ
  再生可能エネルギー買い取り制度で新方針。

 **総務省が「SIMロック」を来年から解除へ
  大手携帯は端末販売方法の見直し必至。

 **GPIFは国内債券35%・日本株25%へ
  本日、新運用比率の目安を発表予定。海外株式も積み増しへ。

 **短国入札でまたもマイナス金利
  3か月もの平均落札利回りはマイナス0.0041%とマイナス幅が拡大。

 **三菱地所が米不動産ファンドを買収
  TAリアルティを約400億円で傘下に。運用資産残高は6割増の3.3兆円へと
  増加。

 **日立・三菱電機・東芝が最高益見通し
  鉄道、エレベーター、電力など海外インフラ事業好調。

 **テルモが心不全患者の心臓再生医療事業化へ
  細胞シート承認申請。安全性審査には約1年。
 
 **9月自動車生産台数は前年同月比2.6%減
  3か月連続減少。乗用車が4.1%減でうち小型が18.8%減と不振。

<海外モニター>

 **NYダウは前日比221.11ドル高
  GDPや決算を好感、景気に安心感。ドルは堅調、金は急落。長期金利は2.31
  %とほぼ横ばい。

 **米第3四半期GDPは前期比3.5%増
  個人消費・住宅投資は伸びが鈍化するも設備投資・輸出・国防が堅調。

**米検察当局が三菱UFJとスタチャンを再調査へ
  イランとの取引で米制裁法に違反との認識。

 **中国大手2行の不良債権が急増
  中国工商銀行と交通銀行の第3四半期不良債権が過去2年間で最大に

 **ブラジル中銀が4月以来の政策金利引き上げ
  基準金利を0.25%引き上げて年11.25%に。現職再選でレアル安、インフレ
  率上昇で利上げ、景気は更に失速と悪循環に。


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  最近のボヤキ                堅調な米国成長率
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 米国の第3四半期GDP伸び率は前期比年率3.5%と予想を上回り、株価に勢いを
与えている。確かに万遍なく成長軌道に乗っていることは評価される。敢えて
難癖を付ければ、成長の貢献度として純輸出が1.3%、国防支出が0.7%と異様
に高いことである。一方で、個人消費は1.2%、設備投資は0.7%であり、在庫
投資は0.7%のマイナス寄与となっている。全体を均してみれば、米国の成長ペ
ースは2%半ばといったところだろう。

 とはいえ、雇用が改善し成長率が2%台を維持している時期に量的緩和が不要
であることは明らかであり、逆に早く金利正常化に向かわねば、という焦燥感
がFRB内部でタカ派以外の中立派にも及んできたことも理解し得る。問題は市場
反応だが、まだ利上げへの実感は湧いておらず、景気が良く利上げもまだ先と
見込んでいる株式・ジャンク債・レバレッジド・ローン市場がさらに活気付く
ようだと、FRBからの口先介入が頻発することも予想されよう。

 ただ、こうした経済的活況が票に結びつかないのがオバマ大統領の悲運であ
りまた政治的実力である。中間選挙は上下院とも共和党が優勢であり、来年に
もデット・シーリング問題などで超保守派が暗躍するのではないか、といった
観測も浮上しつつある。政治面での懸念材料にも、少し目を向け始めておくべ
きかもしれない。グリーンスパン元議長は一昨日の講演で「緩和終了が出口に
向かうには市場の乱流を避けては通れないない」と述べている。同氏ももはや
過去の人になった感はあるが、その経験則に関してはひとまず敬意を払ってお
くことにしたい。
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.09.30
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前週末比80円78銭高
  安倍首相の所信表明演説で期待感。ドル円109円70銭台に株価堅調。

 **政府が地方創生法案を閣議決定
  人口減少に歯止めをかけ東京圏への人口の過度な集中を是正、と明記。
  精神論では社会は変わらない。

 **住友商事がシェールガス事業失敗で大幅減益 
  米国への2年前の投資で1700億円の減損処理。豪州やブラジルでも損失。
  純利益予想は2500億円から100億円へ大幅下方修正。

**ローソンが成城石井を買収
  買収総額は550億円強。スーパーに本格進出へ。

 **第一三共が米バイオベンチャー買収へ
  アンビットバイオサイエンシスを4.1億ドルで完全子会社化。がん領域を
  強化。

 **九州電力が出光興産・東京ガスと提携へ
  首都圏に大型の石炭火力発電所建設。総事業費は2000-3000億円の見通し。
  電力は戦国時代。

 **大手自動車メーカー国内生産は苦戦続く
  トヨタ、ホンダは海外増産、国内減産。日産・三菱は内外で減産。マツダ
  とスズキは好転。

 **レポ市場で二度目のマイナス金利
  流通市場で国債枯渇。期末越えでマイナス0.001%。
 

<海外モニター>

 **NYダウは前週末比41.93ドル安
  香港デモ拡大を嫌気し一時100ドル超の下落。長期金利は2.48%へ低下。

 **米8月個人消費支出は前月比0.5%増
  個人所得は同0.3%増。PCE総合価格指数は前年同月比1.5%上昇。

 **独9月インフレ率は前年同月比0.8%上昇
  3か月連続で不変。予想をやや上回るも上昇率は依然低水準。

 **ギリシア長期金利が上昇基調
  市場は支援からの早期脱却計画を懸念。10年債利回りは6.57%へ。

 **香港民主派デモ拡大で一部銀行が営業停止
  香港島から九竜地区の繁華街にも飛び火。経済面での影響拡大の恐れ。
  香港株は急落、香港ドルも下落基調。欧米市場にもインパクト。

 **スペイン政府が自治体住民投票阻止へ
  カタルーニャ州の独立住民投票は違法だとして憲法裁判所に提訴。

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  最近のボヤキ              安倍首相の「経済回帰」
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 昨日、安倍首相は所信表明演説を行って「経済最優先」という原点回帰を強
調している。円安依存のデフレ脱却戦略の脆さが馬脚を現し、消費税増税の雲
行きも怪しくなってきた。第三の矢はGPIFのPKO作戦くらいしか目玉の無い現状
で、支持率の低下動向が気になり始めた、というのが裏舞台の焦燥感であろう。
北朝鮮やロシアなど外交面では行き詰まり、内閣改造も表層的な女性活用とい
う低評価に甘んじているように見える。

 経済再生という意味では、就任以来完全に無視してきた地方問題が主役にな
り始め、石破氏を起用して「地方創世」を新たな金看板に掲げているが、何を
どうやればいいのか、地方は途方に暮れているのが実情である。石破氏は、何
もアイデアが無い地方に金は出さないと啖呵を切ってみせるが、それが逆に同
氏を損な役回りに立たせている、との指摘もある。石破氏は結局、貧乏くじを
引いてしまったのかもしれない。もっとも安倍首相の支持率が下がれば、自民
党のお家芸である首相降ろしの運動が始まることもあるだろう。

 かくして野次馬的な視線は小渕経産相の「首相への帝王学」に注がれる。あ
る政治通の友人は、安倍首相は2020年の東京オリンピック開催に向けて「女性
首相」の構想を抱いているのではないか、と語っていた。さもありなんである。
日本が海外にアピール出来るのは、如何に日本が変化したか、という点しかな
く、やや安直ではあるが政治面では小渕首相という切り札は有り得るだろう。
だが果たして経済面で日本の変化を打ち出すことは出来るだろうか。その点に
関しては、少なくとも安倍首相のメニューの中に何か具体的な秘策があるよう
には思えない。追加緩和の賞味期間も、とっくに期限切れである。
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.08.29
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比74円96銭安
  材料難で15,500円割れ。個人投資家は中小型株物色。長期金利は一時
  0.485%に低下。

 **経産省が異例の増税要望
  法人減税財源確保へ設備投資減税の一部廃止。財務省は「穴埋めに不十分」
  と難色。

 **森トラストが目黒雅叙園を買収
  ローンスターから1300億円で。不動産市況好転を背景に大型物件動く。

 **シャープとパイオニアが資本提携解消
  持ち合い解消、業務提携は継続。

**金融庁が韓国・国民銀行に業務停止命令
  元支店長ら幹部が多額の不正融資を実行。

 **7月自動車国内生産は前年同月比2.2%減
  11か月ぶり前年割れ。受注残に対応する生産がほぼ一巡。後は海外頼み。

 **8月中小企業DIは2か月連続悪化
  日本政策金融公庫。前月比3.5ポイント悪化するも先行きは改善。

 **7月建設機械出荷額は前年同月比4.9%増
  国内外で建設工事向けが好調。


<海外モニター>

 **NYダウは前日比42.44ドル安
  ウクライナ情勢が重荷に。長期金利は2.34%へ低下。

 **米4-6月期GDP改定値は前期比4.2%増
  速報値4.0%から上方修正。設備投資や輸出が上振れ。

 **ロシア部隊がウクライナ侵入
  NATOは1000人規模の侵入との見方。東部戦況悪化で停戦協議に暗雲。
  円は上昇、ユーロは下落。

 **独仏西で長期金利が過去最低水準更新
  デフレ懸念に地政学リスク。ECBの追加緩和待ちも背景に。8月ユーロ圏景
  況感指数も100.6と大幅低下。

 **アップルが9月9日に新製品発表会
  新型iPhone発表か。ウエアラブル端末の発表にも期待感。

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  最近のボヤキ               地政学リスク沸騰
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 ウクライナ情勢が怪しくなってきた。先般のロシアとの首脳会議では表面的
な停戦協議合意でお茶を濁したが、双方に歩み寄る気配は無い。昨日はウクラ
イナが「ロシア軍が侵入」と発表、その後ニュアンスは若干修正されたが、そ
れでもロシア部隊が国境を越えたのは事実だと表明し、NATOも1000人以上のロ
シア部隊がウクライナ国内で活動中と述べている。だが、ロシアはこれを否定、
と西側軍事アナリストも「現時点では侵入とは言えない」との見解を示してい
る、とFT紙は報じている。

 巧妙な情報戦に転じたウクライナ情勢は、何を信じて良いのか解らない状態
にある。マレーシア機事件も、予想通り有耶無耶になり、西側が仕掛けたとい
うロシアの主張も100%嘘だと断定しにくくなっている。解決の鍵を握るのは、
オバマ大統領でも国連安保理でもない。まして制裁と報復の繰り返しでもない。
連邦制導入という現実的なソルーションをウクライナに説得し得るのは、これ
まで水面下で両者の仲介を務めてきた独メルケルル首相しかいないだろう。だ
がEUが対米追随の制裁を続ける限り、大きな期待は持てないかもしれない。

 米国流の高圧的外交による効果が失せたことは、ウクライナだけでなく「イ
スラム国」への対応にも見られる。イラクでの空爆は効果が薄く、イスラム国
は豊富な資金源を背景にシリアでも勢力を拡大中だ。米国にとってはアルカイ
ダよりも難敵である。オバマ大統領はシリアでの空爆に慎重な姿勢を示し、有
志連合で対応するとの方針を示しているが、中東もだんだん米国のコントロー
ルから抜け出しつつある。こちらのリスクも短期的に消滅しない。こうしたカ
オス的状況が、10年後のアジアの姿でないとは言い切れない。
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.07.31
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比28円16銭高
  売り買い均衡でもみ合い。海外要素見極めへ。

 **トヨタの上半期世界販売台数が3年連続首位
  グループで前年同期比3.8増と過去最高更新。

 **ホンダジェット1号機は2015年春にも納入へ
  受注は既に100機超に。

 **ANAがミャンマー中堅航空会社への出資中止
  競争激化で収益確保困難と判断。

 **白元の再建支援にアース製薬
  本日にも正式決定へ。アーズは白元製品の知名度を利用。

 **東証研究会報告書「まずは夜間取引検討へ」
  秋にも最終結論。午後9-11時の案に現実性。

 **6月鉱工業生産指数は前月比3.3%低下
  自動車などの生産が低調。経産省は基調判断を下方修正。消費や輸出の
  回復足取りは鈍く先行きに不透明感。4-6月期GDPはやや不安。

 **6月鉄鋼輸出実績は前年同月比2.1%減
  10か月連続前年割れ。東アジアを中心に慢性的な供給過剰。


<海外モニター>

 **NYダウは前日比31.75ドル安
  GDPで上げ、インフレ懸念で下げ。ナスダックやS&P500は堅調。長期金利
  は2.56%へ急上昇。

 **FOMC声明は特に新味なし
  100億ドル減額は想定通り。景気回復との判断の一方で雇用には依然慎重。
  利上げ時期には言及せず。プロッサー総裁が反対票。

 **米4-6月期GDP速報値は前期比4.0%増
  個人消費、在庫投資が回復。1-3月期はマイナス2.1%に改定。

 **独7月EUベース消費者物価指数速報値は前年同月比0.8%上昇
  前月の1.0%から伸びが鈍化。ユーロ圏指数を更に押し下げる可能性も。

 **S&Pがアルゼンチン国債を「債務不履行」に
  選択的デフォルト(SD)に格下げ。同国は協議決着まであと数時間。

 **グリーンスパン氏「株式市場は著しい調整へ」
  元FRB議長のご託宣。この人の予想は時々当たる。

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  最近のボヤキ                米GDPとFOMCの観察法
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 相場は米国の4-6月期GDPの予想以上の伸びに反応している。個人消費や設備
投資の伸びが牽引したようだが、速報値ではこれらの数値がかなり「いい加減」
であることを考えれば、改定値や確定値でまた大きくブレることもあるだろう。
雇用統計もそうだが、資本市場は足許の明確でない数値によって相場が形成さ
れることが多い。逆に言えば、それは長期投資家にとっては悪くない「逆張り」
の機会であるとも考えられる。

 FOMCも、政策当局者が何を考えているのかを知るうえで重要だが、彼等の実
態認識力や市場予想力も過大評価すべきではない。少数意見が正しいこともあ
る。今回反対票を投じたフィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が正しいかど
うかは留保したいが、イエレン総裁らが言う「雇用市場の緩み」が本当にそこ
まで酷いのかどうか、正直言って解らない。かなり緩みが無くなっているよう
にも思え、それが債券市場への懸念に直結する。

 FOMC声明は依然として緩和継続方針を維持しており、利上げ時期を探る市場
の突込み余地を許してはいない。昨日の長期金利上昇は、GDPの強さに反応した
ものであり、FOMCが要因ではなさそうだ。GDP自体も今後の修正や7-9月期以降
の落ち着きで、債券相場の雰囲気を変える可能性もある。だが気になるのはや
はり雇用と賃金であろう。物価水準もじりじりと上昇気配を見せ始めている。
米国経済に変化が起きていることから目を背けてはなるまい。
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.06.30
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比213円49銭安
  海外安と円高で大幅安。想定内の調整との声も。

 **5月消費者物価指数は前年同月比3.4%上昇
  消費増税除けば1.4%と前月から上昇率はややダウン。家庭用耐久財やガソ
  リンなど上昇。

 **長期金利が一時0.555%へ低下
  1年2かぶり低水準。更なる低下予想も。

 **2014年度建設投資が前年度比0.5%減見通し
  国交省予想。大型補正の反動で政府部門は減少、民間部門も消費増税後の
  住宅投資減で低下。

**携帯電話のSIMロック2015年にも解除義務付けへ
  総務省方針。サービス競争促す。

 **関空・伊丹の運営権入札の条件固まる
  運営45年間で毎年488億円以上の支払い。総額は2.2兆円以上に。

 **日産とダイムラーが高級車共同生産へ
  メキシコに新工場建設。総額10億ユーロ投資へ。 

 **味の素がスイス食品原料メーカー買収検討
  ワイルド・フレーバーズ買収に名乗り。金額は3000億円前後。

 **いすゞとユーグレナが燃料共同開発
  ミドリムシでトラック・バス用バイオディーゼル燃料開発、2018年実用化
  を目指す。

 **自動車大手8社の5月国内生産台数は前年同月比6.1%増
  トヨタ除く7社が増加。受注残は減少で6月以降は減少の可能性。

 **5月失業率は3.5%に低下
  有効求人倍率は1.09倍とバブル崩壊後の最高水準に。
 
 **5月家計1世帯当たり消費支出は前年同月比8.0%減
  家計調査。4月よりも減少。これでも想定内と言えるか。

 **甘利経再相「NISA非課税枠の拡大検討」
  2015年度にも100万円から200万円に。

<海外モニター>

 **NYダウは前日比5.71ドル高
  新規材料なく売買交錯。長期金利は2.53%とほぼ不変。

 **独6月EU基準消費者物価指数は前年同月比で1.0%上昇
  伸び率は前月の0.5%から加速。デフレ懸念やや後退。

 **EU首脳会議は次期欧州委員長にユンケル氏指名
  英国の反対を押し切る。統合推進路線継続を明確化。問題は各国でのEU
  懐疑派の台頭。

**イラクでシーア派も「マリキ降ろし」
  現状打開出来ぬ首相に内外で苛立ち。

 **OECDが中国潜在成長率の減速予想
  人口減で今後は5%に鈍化との見通し。

 **アルゼンチンにテクニカルデフォルト・リスク
  米司法判断を無視の姿勢。

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  最近のボヤキ               中国のカウントダウン 
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 先週見過ごしていたが、中国の監査院に相当する審計署の公表で、地方政府
の抱える債務のうち、今年3月末までに約8億元がデフォルトしていたことが判
明した。詳細は不明だが、恐らく小規模の自治体で不履行が発生していたもの
と思われる。影響の在りそうな自治体の債務は中央政府が救済したのだろう。
社債と同じように、ダメなところは破綻するという市場原理的な実績を示しつ
つ、大規模な債務は支援するという不合理性を継続させる手法である。

 中国では先般、銅やアルミを二重、三重の担保にして融資を受ける企業の不
正が発覚していたが、それは他の担保物件にも拡大しており、金を使った不正  
融資も蔓延していたことが示された、という。担保管理しない銀行も銀行だが
あらゆる手口でカネを調達しようという企業にも、切羽詰まった事情があるに
相違ない。中国の金融制度は、想像以上に我々の常識から外れた倫理観で運営
されているようだ。これは、従来の感覚とは異なるシステム設計である。

 ゴーストタウン化したビル群は地方だけでなく天津のような都会にまで建設
されている、とBloombergは報じ、事実上の政府保証と言われてきたLGFV発行の
債券にもリスクが高まってきたと指摘する。市場は中国のGDPやPMIといった数
字に注目し続けているが、中国の場合の判断材料はそうした数字ではあるまい。
巨像が倒れる際には初動が緩慢なので解り難いが、視覚化され始めた時にはも
はやその倒壊を止められない。カウントダウンは既に始まっていると心の準備
をしておくべきだろう。
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.05.30
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比10円77銭高
  しぶとく6日続伸。朝方は売り先行となるも午後は切り返し。但し売買高は
  低調。

 **長期金利が0.56%へ低下
  海外長期金利低下を好感してJGBもつれ高、昨年5月2日以来の水準に。

 **4月自動車国内生産はまちまち
  トヨタは6.2%減、日産は18.0%減、ホンダは38.1%増、三菱は74.9%増。
  世界生産は全体で4.9%増。

**auも定額制導入へ
8月スタート。国内通話でドコモに対抗。

 **オムロンがアジア生産4割増に
  インドやマレーシアなどで増産、2016年度までに年間1000億円規模へ。

 **日用品メーカーの白元が民事再生法適用申請
  「アイスノン」や「ノンスメル」。価格競争激化。負債総額は255億円。

 **4月小売販売額は前年同月比4.4%減
  自動車や家電などが落ち込み。増税反動減は前回より大。

 **4月建設機械出荷額は前年同月比10.7%増
  内需は2.1%減と37か月ぶりに減少。
 

<海外モニター>

 **NYダウは前日比65.56ドル高
  引けにかけて上昇。長期金利は一時2.40%まで低下後に2.46%へ反発。

 **米1-3月期GDP改定値は前期比年率1.0%減
  在庫投資減で予想を上回るマイナスに。4-6月期は急反転見通し。

 **米4月仮契約住宅販売指数は前月比0.4%上昇
  2か月ぶりの上昇も市場予想は下回る。

 **米新規失業保険週間申請件数は300,000件
  前週比27,000件減と雇用は堅調な改善ぶり。  

 **ブラジルが利上げ見送り
  年11%で1年2か月ぶりの現状維持。インフレ圧力根強いが景気低迷に配慮。

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  最近のボヤキ              住宅市況とCLO市況の落差
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 米国の1-3月期GDPは予想を超えるマイナス幅となったが、市場は4-6月期以降
の急回復を見込んでおり、深刻に受け止める向きは殆どいない。だが見通しの
純度を高めるべきは足許よりもむしろ下半期の行方だろう。1-3月期に急減した
在庫には悪天候だけでなく2013年の「積み上げ過ぎ」の反動も含まれていると
思われ、4-6月にある程度戻したとしてもその後は不透明だ。そして低迷色が濃
くなった住宅市況が、年後半の鍵を握ることになるだろう。

 住宅に関しては、着工や販売、仮契約などの数字も重要だが、家計や建設業
者に対する信用供与のペースを見ておくことも必要だ。年初来の金利低下でモ
ーゲージ金利も低下中だが、住宅ローン残高はそれほど増えていない。借入条
件の問題、金利先高観、学資ローンの影響などが逆風になっているようだ、と
Bloombergは報じている。建設業者への銀行融資もいま一つ積極的ではない、と
の見方もある。マネーは溢れているのに住宅には有効活用されていない。

 その溢れたマネーは、市場のボラティリティ低下と金利低下の環境でリター
ンを高めるべく徐々にレバレッジを増やし始めている、とFT紙は報じている。
それはまさにミンスキーの預言通りである。為替市場でのキャリー取引はそれ
ほど見受けられないが、クレジット市場ではスプレッドの薄いCLOの高格付け
トランシェがレバレッジ・バイヤーによって購入され、それがCLOの組成残高
を押し上げている。2005-6年の再現フィルムである。まだバブルというほどの
状況ではなさそうだが、金融市場もたいして進歩していないようだ。
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.04.30
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前週末比141円03銭安
  ウクライナや企業決算に警戒感。連休入りで様子見モードも。

 **財政審「公的債務は2060年度にGDP比397.3%」
  財政制度分科会が試算。消費税20%時代は必至か。

 **国交省が整備新幹線開業時期前倒しを検討
  北陸は工期3年短縮、北海道は最大5年短縮の計画に。財源5400億円の調達
  が課題に。

 **JR東海名誉会長が自民案に難色
  政治の大阪同時開業要求に「飽くまで民間事業」として否定的発言。

 **トヨタが米国本社機能をダラスに集約
  生産・販売の一体運営で市場変化に即応体制。

 **パナソニックが3年ぶり黒字
  3月期は税引き後黒字1204億円。テレビ・半導体事業は合理化、自動車・
  住宅分野が好調。

 **ソフトバンクが洋上風力発電に参入
  茨城沖合での事業に出資、2017年に発電開始。事業費は数百億円に。

 **オリックスがハートフォード生命買収を正式発表
  来年秋にも傘下のオリックス生命と合併へ。

 **中部電今年度は4年ぶり黒字見通し
  2013年度は653億円赤字。2014年度は値上げ効果で120億円の黒字予想。

 **東京ガス3月期売上が過去最高に
  前年同期比10.3%増。黒字も6.7%増の1084億円に。 

 **日本取引所がインフラファンド市場開設へ 
  国費に頼らず発電所・高速道路・空港施設など整備。

 **政府が私的整理制度見直し方針
  債権放棄を銀行団全員一致から多数決方式に。迅速な再建を支援。


<海外モニター>

 **NYダウは月曜は87.28ドル高、火曜は86.63ドル高
  好決算やM&Aなどでじり高推移。長期金利は2.69%と小動き。

 **米4月CB消費者信頼感が前月比1.6ポイント低下
  2か月ぶりの低下。半年先の期待感も横ばい。

 **米2月S&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比12.9%上昇
主要20都市ベース。前月比では13都市で下落。

 **バンカメが自社株買いと増配中止
  当局に提出した資本計画に誤りが判明。株価急落。みっともない。 

 **ECBドラギ総裁「量的緩和導入には程遠い」
  ドイツ与党議員との会合で発言との報道。ドイツ4月CPIは前年同月比1.1%
  上昇と予想を下回る。

 **S&Pが欧州銀行15行の見通し引き下げ
  Deutsche Bankなどをネガティブに。政府支援体制の後退で。

 **IMFがアジア太平洋地域経済見通し上方修正
  輸出・内需堅調で5.4%予想と0.1ポイント引き上げ。一方で日米の懸念要
  素に言及。

**米国土安全保障省がIE利用自粛を呼びかけ
  ハッキングの可能性。他の閲覧ソフトの利用を推奨。個人的にはFirefox
  を利用中。
  
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  最近のボヤキ               国内インフラ投資機会 
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 最近インフラ投資に関する話題を耳にすることが多くなった。筆者が関与し
ているREITは日本で唯一インフラを対象とするものであるが、どうやらそのラ
イバルが増えてきそうな気配がある。また米系ファンドなどはインフラ運営権
を対象として日本市場参入機会を窺っている。インフラ投資と言えば途上国や
新興国を想定しがちだが、実はカントリーリスクが小さいということで、日本
は実に投資妙味のある国なのだ。

 日本取引所がインフラファンドを上場させる市場を創設すると報じられてい
るが、大震災後に民間資金による復興スキームを主張してきた人々の声が漸く
実現されつつあるのかもしれない。既に存在するインフラの再建や新たな社会
私設の増設、運営権の民営化に加えて、不稼働不動産のインフラ利用という新
しいビジネスもある。日本にはGDPとほぼ同額の不動産が公的保有となってい
おり、うまく行けば公的債務の縮小にも寄与する。こんな国は先進国には他に
見当たらないが、我が公的機関の意識はまだ低いままである。

 GPIFなどの資産運用でリスク資産へのウェイトを高める方向に変更する議論
が進んでいる。筆者は国債偏重は是正すべきであり株は兎も角として外債投資
などはもっと進めても良いと思うが、年金という長期負債にフィットするのは
インフラ投資であることにも注目してほしいと思っている。現時点での問題は
海外インフラ投資というカントリー・リスクてんこ盛りの派手な運用機会にだ
け目が向いて、潜在性の高い肝心の国内インフラ投資を等閑にしていることだ。
灯台下暗しとはまさにこのことであろう。
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.02.28
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比47円86銭安
  上にも下にも動意乏しく海外市場待ち。

 **4月の電気・ガス料金は過去最高水準に
  LNG高騰で軒並み価格上昇、全社が3か月連続値上げ。。 

 **丸紅が米水産物販売大手を買収へ
  イースタン・フィッシュを5700万ドルで。輸入用のエビ製品を確保。

**ソニーが旧本社ビルなどを売却へ
  創業地御殿山エリアのNSビルなど。米国では直営20店を閉鎖、電機事業採
  算改善へ子会社社員1/3の約1000人を削減。

 **日本コカ・コーラは自動販売機で一部10円値上げ
  4月から。一部据え置きで自販機全体として3%増に、と苦肉の策。

 **1月建設機械出荷額は前年同月比30.4%増
  国内向けは38.2%増、海外向けも25.2%増と好調。

 **金融庁・日銀が外国為替公表価格実態調査
  英国での不正操作問題に対応。市場慣行を調査。


<海外モニター>

 **NYダウは前日比74.24ドル高
  S&P500が最高値更新、議長発言に安心感。長期金利は2.64%へ低下。

 **米1月耐久財受注額は前月比1.0%減
  航空機を除く非国防資本財の新規受注は1.7%増だが全般的に製造業の鈍
  化傾向が鮮明に。商品在庫積み上がりの影響も。

 **イエレン議長「寒波の影響は読み切れず」
  上院公聴会。経済見通しに著変あれば緩和縮小を見直すとも発言。新材
  料は無し。

 **ウクライナ新首相にヤツェニュク氏選出
  最大野党「祖国」幹部の元議会議長。クリミア自治共和国では独立機運
  も。ロシアは軍事演習開始。

 **豪カンタスがリストラ計画発表
  競争激化や燃料費高騰で全従業員の15%に相当する5000人を削減。
 
 **世界の2014年スマホ出荷台数は前年比19%増見通し
  米IDCが2013年の39%増から成長大幅鈍化と予想。

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  最近のボヤキ         ペソからフリブナ、ルーブル、人民元へ
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 イエレン議長が上院銀行委員会の公聴会で発言を行っているが、特に市場材
料になるような話は無い。但し株式市場は「No News is Good News」とばかり
に買い材料に仕立ててS&P500を最高値に押し上げている。確かに現況の経済指
標の鈍化は悪天候が一因というのは事実だろうが、昨日発表された耐久財受注
の内訳を見れば、昨年来の在庫の積み上がりが先行きへの重石になっている印
象も受ける。天候の所為ばかりにしていると足許をすくわれるかもしれない。

 欧州ではウクライナの先行き不安で円買いが見られたように、実感としての
地政学的問題が浮上している。EUとロシアが向き合うことで同国内分裂の可能
性が高まりつつある。同国南部のクリミアは自治共和国として独自の議会を持
つが、一昨日は死者が出る衝突が発生し、ロシア国旗を掲げる武装集団が議会
を占拠、ロシアに軍事介入の口実を与えようとしている、との指摘もある。ま
た独立に向けて住民投票を検討している、といった報道も見られる。

 1月のアルゼンチン・ペソに続いて今月はウクライナのフリブナも急落、その
連鎖反応でロシアのルーブルも下落するなど、新興国通貨の災難はまだまだ続
きそうだ。そのドサクサに紛れて、中国は人民元下落誘導を行っている気配が
ある。同国には依然として大量の資金が流入中であり、投機筋の先高観を一蹴
する為に通貨安戦術を繰り出したものと見られるが、慌ててこれまでの人民元
ポジションをひっくり返す向きも出始めている、とFT紙は報じている。他の新
興国とは異なる立場にある筈の中国が元高容認から方向転換し始めたとすれば、
主要通貨にも影響が出始める可能性も有ろう。
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2014.01.31
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比376円85銭安
  新興国不安収まらず海外市場を受けて反落。昨日の上昇分を吹き飛ばし下
  げ幅は一時500円超に。主体性無き株式市場。海外ではやや反発。

 **国交省が労務単価を全国平均7.1%引き上げ
  建設現場の人手不足で「入札不調」が深刻化。

 **ソフトバンクが電力小売りに参入へ
  今春にも企業向け販売開始、2016年には一般家庭向けにも販売。通信サー
  ビスとのセット割引も検討。

 **東レが4000億円の設備投資計画
  新中期計画で過去3年間実績の25%増へ。炭素繊維事業には1000億円。

 **三菱商事が「エスポワール表参道」取得へ
  3社のコンソーシアムと約350億円で最終交渉。

 **2013年スマホ出荷台数は前年比3.7%減
  MM総研調査。高めの通信料金が壁に。

 **2014年国内新車販売台数は500万台割れ見通し
  自工会予想は前年比9.8%減の485万台。増税前駆け込み需要の反動。

 **12月小売業販売額は前年同月比2.6%増 
  駆け込み需要で自動車・家電製品の売れ行き好調。


<海外モニター>

**NYダウは前日比109.82ドル高
  第4四半期GDPやフェイスブック大幅高を好感。新興国通貨売りも一服。長
  期金利は2.70%と僅かに上昇。

 **米10-12月期実質GDPは前期比年率3.2%増
  個人消費と輸出が貢献。住宅や政府支出はマイナス、PCE価格指数は0.7%
上昇と鈍化、コア指数も1.1%とディス・インフレ傾向に。

 **中国1月HSBC製造業PMI確定値は49.5
  速報から0.1ポイント下方修正。生産と新規受注の伸び鈍化。

 **ユーロ圏1月景況感指数は前月比0.5ポイント上昇
  9か月連続の改善。独仏が堅調。消費者信頼感指数も改善。

 **VWが2013年世界販売で2位に浮上
  前年比5%増でGMを抜き首位トヨタに迫る。

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  最近のボヤキ                 米国GDPの実力は
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 米国の10-12月期GDPが前期比3.2%増と、前期の4.1%という伸びからは鈍化
したものの、昨年末まで2%前後と警戒されていたことを考えれば上出来の数字
だ。市場は素直に好感している。やはり世界経済を牽引するのは米国経済だな
とあらためて実感する数字でもある。特に純輸出で貢献する二桁増の輸出の好
調は、シェール革命に拠る輸入縮小とともに経済安定化を印象付ける変化と見
て良いだろう。

 だがメディアが好調と表現する個人消費に関しては持続性に不安が残る。確
かに当期は3.3%増となったが、この部門は毎期変動が大きいので、これで消費
拡大への目途が付いたとは言い難い。好調だった住宅投資も曲がり角に来た感も
ある。PCE価格指数の低迷に見られるようにディスインフレ傾向も見えてきたの
で、賃上げへのシナリオも描きにくい。雇用ペースは低位安定型なので、個人
消費に多大な期待は持てないように思われる。

 さらに大きな流れでいえば、2013年の米国は在庫投資で何とか成長ペースを
維持したという点を挙げることが出来る。恐らく2014年以降は在庫調整という
新たな動きが出るだろう。それを設備投資や輸出などでカバー出来るかどうか
が今年のポイントになりそうだ。財政的にはブレーキが外れるので悲観は無用
だが、2013年通年の1.9%成長から3.0%以上の成長へジャンプ出来るかと問わ
れれば、そこまでの力はまだ戻っていない、と答えざるを得ない。控え目な相
場観を変えるほどのインパクトは、このGDPでは確認できない。
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2013.12.30
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比4円50銭高
  売りをこなして8営業日連続上昇。ドル円は一時105円台へ上伸、長期金利
  は0.71%と不変。

 **11月全国消費者物価指数はコア指数が前年同月比1.2%上昇
  2008年11月以来の1%台。燃料価格上昇で電気代が8.2%上昇。海外旅行や
  耐久財の値上がりでコアコア指数も0.6%上昇。

**マネタリーベースが200兆円超に
  26時点で200兆3100億円と昨年末比45%増。来年末には270兆円に。

 **経団連が6年ぶりにベア容認へ
  経営労働政策委員会報告で来春闘方針固める。「容認」とは何か。

 **東電が9995億円の追加援助を原賠機構に申請
  政府に新再建計画を提出。詳細は認可後に発表へ。

 **武田薬品が糖尿病治療薬を開発中止
  肝機能障害が起きる可能性。連結業績予想は不変と発表。

 **ソニーが電池事業売却見送り
  円高修正や新規受注増で事業環境改善。中核事業への育成に方針転換。

 **JR東海が来年10月にリニア着工へ
  東海道新幹線50周年。山梨県でのリニア体験乗車も7年ぶり再開。

 **パナソニックが国内プラズマパネル生産終了
  国内唯一の尼崎工場もリストラへ。

**マルハニチロ冷凍食品に農薬混入
  約13億円相当の630万袋回収、同工場は生産中止へ。

 **日本電工と中央電気工業が経営統合へ
  合金や自動車用電池部材など生産。環境悪化でコスト削減。

 **大手約10社がベンチャー投資
  ソニーや日産などが米シリコンバレーのベンチャー投資・育成会社に3億ド
  ル提供。

 **東証マザーズ6年ぶりの外国企業上場
  米製薬アキュセラ。実質は日本人起業の茶目企業。

 **11月鉱工業生産指数速報は前月比0.1%増
  3か月連続プラスだが予想を下回る。基調判断は据え置き。

 **11月完全失業率は4.0%と前月比横ばい
  有効求人倍率は1.00倍と約6年ぶりに1倍乗せ。
 
<海外モニター>

 **NYダウは前日比1.47ドル安
小幅ながら7日ぶりに反落。押し目買い意欲は健在。長期金利は一時3.02
  %と2011年7月以来の水準に。

 **欧州株式市場で主要指数が数年ぶりの高値
  独DAX指数は過去最高値更新。英国なども5年ぶりの高値に。

 **独連銀総裁「低金利に政治改革遅延のリスク」
  低インフレを金融緩和を正当化する口実に使うべきではないと発言。ユー
  ロが全面高に。

 **欧州委員会が銀行の自己勘定取引禁止検討か
  南ドイツ新聞報道。大手29行対象に2020年導入との観測浮上。

 **ロシア南部で自爆テロ
  15人死亡、50人負傷。五輪妨害の可能性。
 
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  最近のボヤキ                市場先走りのリスク
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 アベノミクスに舞い、テーパリングに揺らいだ1年も、景気回復への期待感
とともに幕を閉じようとしている。今年は円安・株高に乗った人々が勝ち組と
なり、アベノミクス批判者は負け組となった。日銀の政策への違和感を抱き続
ける筆者も後者の一人である。だが市場が常に真実を照らす鏡であるとは言え
ない。日本だけではないが、過去5年間に蓄積された金融政策の評価を2013年
だけで下すには、あまりに性急過ぎる。その軽薄なムードは米国でも顕著にな
りつつある。

 新興国を別とすれば、2014年が明るい年になるとの期待が高まっているのは
事実だ。その筆頭を行く米国では様々な数字で改善が見える。先週公表された
同国商業用原油備蓄の減少も、シェール革命による増産を上回る需要が生まれ
ていることを示すものだ。ガソリン消費も増えている。年末年始の米株式市場
が更に勢いを増すことも考えられよう。「市場先走り」のムードが高まれば新
年の日本への順風も強まりそうだが、そこに落とし穴が無いとは言えない。

 金融政策に市場経済の期待値を引き上げる効果があるのは、現代では誰もが
知っている。資本市場はその通りに動いている。そして金融政策が過剰期待を
生むことも現代常識の一つだが、それを見極める力を備えていないのが人間社
会の特徴である。現在のリスク資産指向の転換点が2014年に到来するのか、或
いは2015年以降になるのか解らないが、予測不能だといって点検を怠る訳には
いかないのが、市場ビジネスに携わる人間の宿命でもある。経済は常に人々の
想像を超えた動きを生んできた。リスク要因が減少しているからといって、そ
れに並行して観察力や判断力まで低下させてはなるまい。
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【MAFS Daily Magazine】
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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2013.11.29
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  本日のフィナンシャル・モニター   
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<国内モニター>

 **日経平均は前日比277円49銭高
  米株高やドル円102円台で年初来の高値を更新。約6年ぶりの高値。

 **パナソニックが回路基板事業縮小へ
  競争激化で国内外工場での生産終了。

 **日立造船がアタカ大機と合併
  経営資源の有効活用で環境装置と産業装置の海外展開を強化。

**中部電が東電と石炭火力発電所建設へ
  茨城東海村内に。関東で電力供給。

 **東北大に「国際集積エレクトロニクス研究開発センター」
  日米20社超で次世代半導体MRAMの共同開発。

 **10月国内生産実績は前年同月比9.9%増。
  各社投入の新車好調、軽の人気も持続。日産除く7社が前年実績を上回る。
  世界生産ではホンダ・富士重などが過去最高。

 **10月建設機械出荷額は前年同月比21.0%増
  復興需要背景に国内向けが37.2%増。中国需要回復で輸出も17か月ぶりの
  プラスに。

 **米フロマン通商代表が12月1日に訪日
  農産物関税や知的財産などTPP協議加速を狙う。 


<海外モニター>

 **NY市場は休場
  ドル円は102円台キープ、ユーロ円は139円台。

 **欧州株式市場は堅調
  独DAX指数は過去最高値更新。イタリアはベルルスコーニ氏政界追放で
  上昇。

 **ユーロ圏11月景況感指数は98.5に上昇
  予想上回るもフランスは悪化。市場の10-12月期GDP成長率予想は0.4%へ。

 **独11月消費者物価指数は前年比1.3%上昇
  予想外の加速でECBの追加緩和観測にブレーキ。

 **ブラジルが6会合連続利上げ
  インフレ抑制最優先。政策金利は10%で1年8か月ぶりの二桁に。

 **タイ政府機能マヒで経済にも支障  
  反政府デモ激化。首相不信任否決も混乱拡大。  


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  最近のボヤキ              来年の前半と後半は
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 来週はもう師走入り、来年の見通しを聞かれる機会も増えた。今の延長線で
考えればミニバブル風の相場が当面続きそうな気がするが、今年と同じように
前半と後半の風景が異なる展開を予想しておいた方が無難なような気もする。
悪いことはそんなに長く続かないが良いことも続きにくい。特に、マクロ経済
の実態が芳しく無い中での相場の前傾姿勢は勇み足を呼ぶ可能性が高い。その
時期を予想することは不可能だが、注意するに越したことはない。

 アベノミクスの行方に関しては、期待論と警戒論の綱引きが続いているが、
円安・株高・デフレ脱却による成長という華麗な公式は、財政リスクや日銀リ
スク、金利リスク、海外リスクなどが封じ込められ、なおかつ消費増と賃金増
などのサイクルが定着するという前提で成立可能という夢物語のような構造を
有している。だが世の中に溢れる「アベノミクス失敗予想」よりも「アベノミ
クスの中途半端な成功予想」の方がリスクが高いような気もしている。

 それは、悪い円安と危うい株高だけが実現するというパターンであろう。他
の現象が不変であれば、円安で貿易赤字は拡大するが所得黒字によって経常黒
字は増え続ける可能性が高い。それは貯蓄増を招き不均衡拡大のベクトルを強
める。日本経済が活況になれば世界にも好影響を与えるという主張が成立しな
くなり、海外から政策再考の注文が付き始めれば、上昇根拠の薄い株価が失速
して元の木阿弥となる可能性もある。それが来年の日本リスクだ。前半は調子
が良いかもしれないが後半は不透明だろう。NISAの相談を受けることも増えた
が、乗るバスを間違えぬようにと言うしかない。
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