がんサポート 発売日・バックナンバー

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5月号 がんサポート目次

前立腺がん総力特集
前立腺がんというものは、男性だけに起こる病気ですが、他のがんいはない特徴をもったユニークながんです。そのことからも、治療やケアを考えるにあたっては、患者さんの考え方や生き方が大きく左右するがんともいえます。そこで、特集のトップとして、まずは治療やケアを受ける前に、最低限これだけは知っておきたい基礎知識を示していきましょう。

これだけは知っておきたい前立腺がんの基礎知識
自分のがんはどんながんか、どんな状態にあるか、正しく把握し、きちんと向き合う
監修●松岡直樹 国立がんセンター中央病院泌尿器科医師
取材・文●半沢裕子

前立腺がんというのは、男性だけに起こる病気ですが、他のがんにはない特徴を持ったユニークながんです。そのことからも、治療やケアを考えるにあたっては、患者さんの考え方や生き方が大きく左右するがんともいえます。そこで、特集の第1弾として、まずは治療やケアを受ける前に、最低限これだけは知っておきたい基礎知識を示していきましょう。


最新標準治療 前立腺がん編
あなたはどう生きたいか、その生き方が治療法を決めます
新しいリスク分類の考え方に沿って、最適の治療法を見出すコツ
監修●鳶巣賢一 静岡県立静岡がんセンター病院長

前立腺がんといえば、高齢がん、ゆっくりがん、ホルモン依存、抗がん剤が効きにくい、塊を作らず散らばりやすい等々、他のがんとは一風変わった性質を持っています。それだけに患者さんが治療を受ける場合、その人の考え方、生き方が大きな影響を及ぼします。治療法を選択していく場合、このことを頭に入れて、悔いの残らないように、慎重にしてほしいものです。



体の内側から放射線を当て、負担少なく、効果が高い小線源療法
開始2年半。米国の治療成績では、治療後10年の非再発率は88%

監修●斉藤史郎 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター泌尿器科医長
取材・文●町口充

前立腺がんのピンポイント照射の放射線治療が注目されている。原体照射(または3次元照射ともいう)、IMRT(強度変調放射線治療)、陽子線、炭素線と様々あるが、中でも患者さんが殺到し注目されているのが、03年に認可された「小線源療法」と呼ばれる治療法。弱い放射線を発するヨウ素125という物質を前立腺内に挿入して、がんを死滅させようとするものだ。この道の先駆者で、国内で最も多くの症例を手がけている独立行政法人国立病院機構・東京医療センター泌尿器科医長の斉藤史郎さんに伺った。


進行前立腺がん治療のカギを握るホルモン療法
放射線と手術のどちらが優れているか、ホルモン剤は何がよいか、さまざまな疑問に答える


監修●赤倉功一郎 東京厚生年金病院泌尿器科部長
取材・文●林義人

前立腺にがんになった場合、前立腺という局所だけを治療するだけではすまない。局所進行がんと呼ばれるステージ3も、遠隔転移を来したステージ4も、全身療法であるホルモン療法が患者さんの予後を左右する。前立腺がん治療と最前線に立つ東京厚生年金病院泌尿器科部長の赤倉功一郎さんに聞く。

前立腺がんのテーラーメード・ペプチドワクチン療法
再燃がんに対し20カ月の延命効果。低用量抗がん剤との併用でさらに効果アップも
監修●野口正典 久留米大学医学部泌尿器科学講座助教授
取材・文●守田直樹

他のがんに比べて比較的穏やかな前立腺がんも、いったんホルモン療法が効かなくなり、再燃してくると、なかなかやっかいだ。現状ではいい治療法がない。その隘路を打破すべく国内外でさまざまな治療法が試行されているが、そのひとつが免疫療法の一種、ペプチドワクチン療法である。この治療の現状はどうなのだろうか?

体と心をケアする処方箋
前立腺がんの排尿障害に対するケア
原因に応じた適切な対策で、気持ちのよい排尿を!

監修●吉田利夫 日本大学医学部泌尿器科学教室助教授
取材・文●池内加寿子


前立腺がんでは、がんそのものの影響や手術、放射線などの治療の後遺症として、排尿困難、尿失禁などの排尿障害が起こることがあります。それぞれの原因に合わせた適切な治療法とケアについて、日大板橋病院泌尿器科科長の吉田利夫さんに伺いました。

対談
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
自らの存在を確認することが「幸福な時間」の共有につながる
ゲスト・小池眞規子 目白大学教授・臨床心理士

医療の現場において、いまだ軽視されがちな、心のケアの問題。
しかし、悩みや不安を抱えるがん患者、家族にとって、その重要性は論ずるべくもないことである。今回は、長年緩和ケア病棟のカウンセラーとして勤務されてきた、現目白大学心理カウンセリング学科教授の小池眞規子さんをお招きし、医療者側による精神面でのサポート、また患者自身の心のあり方について語っていただいた。


吉田寿哉のリレーフォーライフ対談 第4回 ゲスト・埴岡健一 医療ジャーナリスト
日本の医療を良くするには、アメリカの医療の良い面を取り入れるのが早道(メインタイトル)
「なぜベストな治療にまっすぐたどり着けないのか」という疑問から出発した医療改革の道

妻が白血病になったのをきっかけに、経済ジャーナリストから医療ジャーナリストに転身。いまやがん医療政策への提言やがん患者へのサポートなど、4つの顔を持つ埴岡健一さんは、最近も、アメリカのがん治療の最先端を2カ月間にわたって取材して帰ってきたばかり。その取材から得た日本の医療を良くするヒントの数々を語っていただいた。

生き方
連載 情報戦を生き抜いて 選択(下)
本田麻由美・読売新聞記者

医療
腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする
炎症性乳がん編-3抗がん剤に続く、放射線治療により元の乳房に回復。髪も再生

監修●渡辺亨・浜松オンコロジーセンター長
取材・文●林義人

炎症性乳がんと診断された大橋真由美さん(38歳)は、腫瘍内科医のもとで半年がかりの薬物治療を受けた末、乳房を元の姿に取り戻すことができた。さらに5週間かけての放射線照射も始まる。が、その過程で抗がん剤により脱毛していた髪が次第に再生してきた。希望を持ち続けることの大切さを実感した瞬間だった。
膀胱がん編-3
再発予防のBCG膀胱内注入療法で、自信を得て社会復帰

監修●赤倉功一郎 東京厚生年金病院泌尿器科部長
取材・文●林義人
内視鏡を使った腫瘍切除術で表在性膀胱がんの切除を受けた佐々木秀樹さんは、再発予防のためにBCG膀胱内注入療法を勧められた。副作用の恐れは小さくないとのことだが、「今後も自分の膀胱を温存したい」との思いから、この治療を選択している。治療の結果、佐々木さんは、再発予防に自信を深めることができた。


がんの痛みをなくす最前線レポート Part6
痛みを取り除くのに大切なのは、医師と患者の信頼関係から

監修●目黒則男 大阪府立成人病センター泌尿器科医長・緩和ケアチーム医

痛みの治療は身体的な痛みを取り除けばいいだけではありません。痛みの原因には、他にも、精神的なもの、社会的なものなど、様々あります。その原因を取り除くには、医師と患者さんの信頼関係を築く必要がありますが、1人の医師だけでできるものでもありません。チームワークが大切です。早くから緩和ケアに取り組んできた大阪府立成人病センターでの取り組みを紹介します。

患者のための抗がん剤事典・5-FU(一般名フルオロウラシル)
様々ながんに広く適応があり、とくに消化器がんの化学療法における基本的な抗がん剤
監修● 畠清彦・癌研有明病院化学療法部長

患者にやさしい医療
肺がんの胸腔鏡手術&リンパ節温存

監修●木村秀樹 千葉県がんセンター呼吸器科部長
取材・文●高田昌彦

内視鏡技術が発達し、傷口が小さくて患者に負担の少ない手術が
盛んに行われるようになってきた。
肺がんの治療で行われる胸腔鏡手術もそのひとつだ。
従来の開胸手術に比べると、痛みは少なく回復も早い。
手術を受けるならなるべく負担の少ない手術方法にしてほしいと誰もが思う。
肺がんの胸腔鏡手術の実際について、
千葉県がんセンター呼吸器科の木村秀樹部長に聞いた。



がんの基礎
ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です
第30時間目 がんと迷信
監修●吉田和彦 東京慈恵会医科大医学病院付属青戸病院副院長


患者会活動レポート 「岩手にホスピス設置を願う会」

患者サポート
治癒力を引き出すがん漢方講座 福田一典 銀座東京クリニック院長
第3話 天然薬の複合効果で効き目を高める漢方


リンパ浮腫に悩む人の心と体の講習会
患者さんの側に立ったトータルケアに取り組む

私が選んだがん治療 連載14
篠田徳三さん・足尾双愛病院副院長
術後の合併症とQOLを考えて、放射線化学療法を選択
取材・文●福原麻希

食道がん病期分類2~3期の場合、治療法は進行によって、手術単独、手術+化学療法、放射線化学療法を選択する。手術には合併症、放射線化学療法には副作用が起こり、どちらもデメリットがある。今回は、元外科医の患者さんが自分の治療法を選ぶまでの経緯と、医師を職業とする家族のチームワークを詳しく話してもらった。


がん相談・
頭頸部がん・泌尿器がん・胃がん・白血病


がん体験
がんと生きる・平沼昇一(ジャズ・ベーシスト)
がんに背中を後押しされて、今、「本来の自分」を生きる
闘病を機にジャズマンとしての第2の人生をスタート
取材・文●塚田真紀子
神戸のアパレル企業に就職し、若くしてパリの現地法人社長に就任
アパレルビジネスの国際舞台で華々しく活躍していた平沼昇一さんが
早期胃がんを宣告されたのは、47歳のときだった
胃の全摘後、つらい後遺症に苦しんだ平沼さんは
ビジネスの第一線から退くことを決意し、ライブハウスをオープン
「ジャズ・ベーシストになる」という学生時代からの夢を実現させたのだった


読者投稿 膵がん闘病記体験・小川嘉子

【コラム&連載】
ヒーリングコラム
命を食べる季節を味わう 丹野清志
フォト・エッセイ 至福の時間
「がんサポート」の編集
インターネットで探るがん情報
編集部の本棚
がんが扉を開いて まつばらけい
イベントへの誘い
読者の交差点
バックナンバーのご案内
定期購読のご案内・編集後記






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4月号 がんサポート目次

肺がん最新特集

これだけは知っておきたい肺がんの基礎知識

自分のがんはどんながんなのか、まずはそこを把握することが重要

文●吉田純司 国立がんセンター東病院呼吸器外科医長

一口に肺がんと言っても、様々です。治りやすいがんもあれば、治りにくいがんもあります。ですから、自分の肺がんはどんながんであるかを把握することが非常に重要と言えます。それによって治療法がぜんぜん違ってきますから。そこで、この特集を贈るにあたって、まずは、患者さんとして、これだけは知っておきたい基礎知識から学んでいきましょう。


最新標準治療 肺がん編

2期までは手術、3期は放射線化学療法、4期は化学療法が中心

監修●中川 健 癌研有明病院副院長・呼吸器外科部長

肺がんは最も厳しいがんの1つです。それだけに、正しい治療の選択をし、最善の治療を受ける必要があります。正しい治療を選択するためには、ご自分のがんがどの程度進行しているのか。まずそれをきちんと把握することから始まります。


再発を防止する薬、腫瘍を縮小する薬の効果と可能性

監修●坪井正博 東京医科大学病院第1外科講師

肺がんはがん化した細胞の種類によって、小細胞がんとそれ以外の非小細胞がんに分類されるが、抗がん剤の効き方にも違いがあり、小細胞がんは化学療法の効果が見込めるのに対して、非小細胞がんは小細胞がんほどの効果はないといわれている。
このため、非小細胞肺がんの術後の補助療法として行われる化学療法もあまり期待できないとされていたのだが、ここ数年で大きな変化が起こってきた。大規模臨床試験の結果が相次いで報告され、術後化学療法の有用性が明らかになってきたのだ。また、術前の導入療法として化学療法の有効性を指摘する報告も出ている。


患者にやさしい医療
体にやさしいCTガイド下ラジオ波凝固法

監修●松岡利幸 大阪市立大学医学部放射線科講師

ラジオ波でがんを死滅させるラジオ波凝固療法は、手術しないでできる肝がんの治療法として注目されている。
このラジオ波凝固療法の、肺がんへの応用を進めているのが、大阪市立大学医学部放射線科講師の松岡利幸さんだ。
手術が困難な患者さんに対して行ったところ、「68パーセントは再発しない」という結果が出た。今後の肺がんの新しい治療法として期待されている。


息苦しさをやわらげる「呼吸リハビリ」

監修●吉沢孝之・要町病院院長岩城基・要町病院リハビリテーション室室長

ラジオ波でがんを死滅させるラジオ波凝固療法は、手術しないでできる肝がんの治療法として注目されている。このラジオ波凝固療法の、肺がんへの応用を進めているのが、大阪市立大学医学部放射線科講師の松岡利幸さんだ。
手術が困難な患者さんに対して行ったところ、「68パーセントは再発しない」という結果が出た。今後の肺がんの新しい治療法として期待されている。

(以上、特集)


がんと生きる

ブログを通じて日本版リレーフォーライフの実現をめざす

●三浦秀昭 「がん患者支援プロジェクト」代表

全米4000カ所以上、世界20カ国以上で開催される、がん患者救済チャリティ・イベント、「リレーフォーライフ」。
その日本での実現をめざし、奔走する一人のサバイバーがいる。
ブログ上で「がん患者支援プロジェクト」を結成した三浦秀昭さんだ。
肺腺がんと闘い、二度の再発を乗り越えながら、ブログで情報発信を続ける三浦さん。「リレーフォーライフを通じて日本の医療を変えたい」という熱い思いと志を1つにする仲間たちのチームスピリットが、彼の活動を支えている。


対談

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談

死を前に、謙虚な気持ちになる。それが私のがん体験の原点

ゲスト●上野創 朝日新聞記者

26歳という若い新聞記者ががんになった。単になっただけではない。激しい抗がん剤治療の甲斐もなく、再発、再々発を繰り返し、奈落の底まで落ちる。しかしそこから這い上がる。それだけでも常人ではないが、さらにそこで彼が見つめ、考えて吐き出した言葉が、また人の心を打つ。「がんと向き合って」生きた上野創さんのこの8年間を語ってもらった。


吉田寿哉のリレーフォーライフ対談
2度の死にかかった体験から「生かされた。使命を与えられて」と感じる

ゲスト●田結庄彩知 東京医科大学大学院生(解剖学教室)

東京の大病院で研修し、血液内科を志望していた医師。その医師が、よりによって血液の難病になり、しかも所属していた血液内科で臍帯血移植手術を受けて見事復帰する。なんという縁、めぐり合わせか。吉田さんと同じ移植手術、受けた時期も同じころと知って、ふたりの話ははずんでいった。


生き方

連載 情報戦を生き抜いて 選択(上)

文●本田麻由美 読売新聞記者


医療

新しいがん免疫療法「樹状細胞局注療法」の最新報告

監修●岡本正人 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔腫瘍制御分野講師

がんを狙い撃ちする新しい免疫療法「樹状細胞療法」が注目されていますが、その中で最近一際注目を集めているのが、樹状細胞を腫瘍内に直接注入する「樹状細胞局注療法」です。今回は、この治療法を紹介しましょう。


腫瘍内科の第一人者渡辺亨チームが医療サポートする
炎症性乳がん編-2

サポート医師●渡辺亨 浜松オンコロジーセンター長

ハーセプチンとナベルビンの併用療法で、乳房の腫れと赤みが消えた

炎症性乳がんと診断された大橋真由美さん(38歳)は、乳腺外科医の紹介で腫瘍内科の松川オンコロジーセンターで治療を受けることになった。分子標的薬のハーセプチンにナベルビンという抗がん剤を併用した治療が始まる。治療効果は顕著に表れ、腫れと赤みが薄れていった乳房は、3カ月でほぼ元の姿になった。しかし、主治医から炎症性乳がんが「全身病」であることを告げられており、まだまだ安心できる状態ではなかった。


膀胱がん編-2

サポート医師●赤倉功一郎 東京厚生年金病院泌尿器科部長

T1N0M0の早期がんを内視鏡で治療。でも、再発が心配

膀胱鏡検査で膀胱がんと診断された佐々木秀樹さん(59歳)は、エビデンス病院泌尿器科で内視鏡を使ってがんを切除できた。さいわい早期のがんだったが、医師は、膀胱がんは再発の可能性も大きいと説明する。


患者のための抗がん剤事典・シスプラチン

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法部長


モルヒネにかわる鎮痛薬

より簡便な方法で確実に痛みをとる
がんの治療法は日々進歩している。治療法の進歩に伴い、がんの治療成績が向上するとともに、患者さんのQOL(生活の質)にも配慮されるようになってきた。とはいえ、がんには痛みが伴う場合が多い。痛みが上手にコントロールできれば、がんの治療成績もさらに向上する可能性がある。がんの痛みを上手にコントロールし、患者さんと心の通った緩和医療を心掛けている「緩和外科」のチームをたずねた。

大腸がんの最新標準治療

最良の医療が提供され、最良の治療が受けられる『ガイドライン』が出そろった

監修●水沼信之 癌研有明病院化学療法科副部長

欧米では「大腸がんの標準治療」が確立され、その情報が「ガイドライン」として公開されている。欧米の大腸がんの患者は「誰もが、どこでも、その時点で最も成績のよい医療、つまり『標準治療』を選択し、受けることができる」のである。
ところが、日本では標準治療という考え方がなかなか受け入れられず、大腸がんの患者は、標準治療ではなく、医師個人の勘や経験に頼った治療を受け入れざるを得なかったのが現実であったようだ。
しかし、日本でもやっと大腸がんの標準治療が広がり始めた。従来から最新の標準治療に取り組んできた癌研有明病院化学療法科副部長の水沼信之さんに、その最新状況をうかがった。


がんの基礎

ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です

分子生物学的な理論に基づいて開発された分子標的薬のABC

監修●戸井雅和・東京都立駒込病院外科部長



患者サポート

治癒力を引き出すがん漢方講座 第2回 

気・血・水を調和して治癒力を高める漢方

●福田一典 銀座東京クリニック院長
 


届け!がん患者たちの声 
キュアサルコーマ

「希望をください」肉腫の標的遺伝子治療に国の研究助成を


体と心をケアする処方箋

がん闘病中の感染症対策

監修●林章敏 聖路加国際病院緩和ケア科医長 

かつては「伝染病」と呼ばれた感染症。がん闘病中で体力や免疫力が低下したときや、治療によって白血球が減少したときに感染症にかかると治りにくくなるので、日ごろから予防につとめることが大切です。感染症の徴候を覚えておき、かかったかな、と思ったらすぐ医師に伝えましょう。



がんが扉を開いて

伸び縮みする時間

文●まつばらけい


インターネットで探るがん情報

食道がんの「名医」
チームをまとめる管理能力が不可欠

文●諏訪邦夫 帝京大学八王子キャンパス




がん相談

乳がん・大腸がん・婦人科がん



私のがん体験

祖母への恩返し……知さん、本当にありがとう 

文●黒澤由紀子

今回は、昨年末がんで亡くなった祖母の「知さん」を看取った黒澤由紀子さんの体験です。
高校進学と同時に上京してから10年間、ずっと祖母のそばで暮ら
してきた黒澤さん。
病院嫌いの祖母の希望を汲んで自宅で一緒に過ごした最期の時間を綴っていただきました。

1,222円
特集 がんの兵糧攻め作戦

抗がん剤のように、がんを直接たたくのではなく、がんへの補給路を断ち、窒息死させるという治療法が、医療現場で注目を集めだしている。この兵糧攻め療法の考え方は以前からもあり、一部の医療機関で試みられてはいたが、「効果」は疑問視されてきた。しかし、最近になって、ようやくこの療法について臨床試験が行われだしたり、経験を積み重ねて、使い方もわかってきたりした。それによって効果が出てきたようだ。その兵糧攻め療法として、1つは物理的な療法として、血管内治療を、もう1つは薬物療法として、血管新生阻害剤の現在を取り上げる。まずは、まさにトライ&エラーの迷走を繰り返しながら、最後にこの兵糧攻め療法にたどり着いた腎臓がん患者の闘病体験からどうぞ


がんと生きる

直径30センチの巨大腫瘍から、私はこうして生き抜いた

 

血管内治療を駆使して患者の症状緩和・QOL向上を図る

取材・文●塚田真紀子

保険の利く唯一の医療機関「ゲートタワーIGTクリニック」最前線ルポ

血管造影装置やカテーテルを駆使して、切らずに治療を行う血管内治療は、すでに心臓や脳の分野では広く普及しているが、がんの分野ではまだ確立ていない。がんに栄養を送る血管を見つけ出したり、その血管だけをうまく詰めるには高度な技術が必要なのに加えて、装置が高額なことなどがネックになっている。そんな中で、血管内治療で保険が利くわが国唯一の医療機関が、大阪の関西国際空港のすぐ目の前にある「ゲートタワーIGTクリニック」だ。この舞台の最前線ルポを通して、今血管内治療で何ができるのか、できないのかを考えた。




骨血管内治療の現在—偽らざるその効果と限界

監修●新井保明・国立がんセンター中央病院放射線診断部長

がんの血管内治療を受けたいという患者が多い。
確かに肝臓がんでは、肝動脈に塞栓物質を入れて塞栓するという肝動脈塞栓療法の効果は認められ、標準的な治療のひとつになっている。しかし、他のがんでも本当に効果があるのだろうか。
その治療に伴う合併症や副作用はどうなのだろうか。
臨床試験の観点からそれを検証した。




赤星たみこのがんの授業

監修●戸井雅和 東京都立駒込病院外科部長

がんを兵糧攻めにする新薬「血管新生阻害剤」の光と影

従来の抗がん剤とはまったく性格の異なる新薬が話題を呼んでいます。「血管新生阻害剤」と呼ばれる薬です。従来の抗がん剤とどこが違うのか、どこが期待できるのか、どこに注意を払う必要があるのか。じっくり学習していきましょう。





注目の血管新生阻害剤の最前線
文●水田吉彦

最近、研究者のあいだで「血管新生阻害剤」や「血管新生阻害作用」といった言葉を使うことが、ちょっとしたブームになりつつあります。それに呼応するかのように、医師向け雑誌や患者さん向けの雑誌でも、血管新生阻害剤の特集が多く組まれ、それを目にする機会が増えています。しかし、血管新生阻害剤といえども内容は様々ですから、誤解のないように、正確な情報を持っていただくことが大切だと思います。ここでは、血管新生阻害剤とはいったい何なのか? に、少しだけ踏み込んでみたいと思います。




サリドマイドはどこまで効果があるか

取材・文●半沢裕子

多くの臨床試験結果からはっきりしてきた「効くがん」「効かないがん」

話題の血管新生阻害剤の中で、現実に患者さんががんの治療に使えそうなのは、安全性や有効性の点からも、費用の点からも、今のところサリドマイドぐらいだ。しかし、サリドマイドも万能薬ではない。日本でも数年前から患者さんに使われだして、効果が出るものと出ないものとがわかり始めてきたという。その最新の効果と問題点をレポートしよう。



                      
(以上、特集)



鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談

ゲスト●中澤幾子 「イデアフォー」世話人
    北澤幸雄 「とまり木」代表

がん患者が困難に遭遇したとき、患者会は何を、どう手助けしてくれるか

がんになったとき、どこの病院で、どう診てもらえばいいのか、がんとどう向き合えばいいのか、大抵の人は迷い、悩む。そんなとき、患者の集まりである患者会、患者支援団体は何をしてくれるのだろうか。患者会の中でも、医療問題に正面から取り組んで活発な活動をしている「イデアフォー」と、できたてでまだ小さな団体だが、患者の経済的自立支援というユニークな活動をしている「とまり木」の、それぞれ世話人と代表者の方を交えて鼎談していただいた。


 

私の生きる道

●仙谷由人 民主党議員

取材・文●吉田健城

「がん」を隠す政治家に「がん」を語る資格はない!

国会開会の直前、突然、「胃がん」が発覚。
がんをひた隠しにする政治家が多い中、仙谷さんはあえて病名を公表することを決断する。
がん経験者だから享受できる「特権」を最大限に活用して、政治家として医療改革に取り組み、「考えるがん患者」の応援団長の役割を担う。
民主党「次の内閣」の厚生労働大臣=仙谷由人。
日本のがん医療を変えるための彼の闘いは、まだ始まったばかりだ。





腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする

炎症性乳がん編-1 

サポート医師●渡辺亨 浜松オンコロジーセンター長

「乳腺炎」と診断された左胸の腫れは、炎症性乳がんだった
松川市に住む38歳で2児の母である大橋真由美さんは、左乳房に、赤く腫れている部分があることに入浴中に気づいた。しかし、放置しているうちに、それがまたたく間のうちに乳房全体が腫れるのを目の当たりにした。近所のクリニックで「乳腺炎」と診断されたが、症状は改善しない。ついに乳腺外科に駆け込むと、「手術できない炎症性乳がん」と診断されたのだった。


膀胱がん編-1

サポート医師●赤倉功一郎 東京厚生年金病院泌尿器科部長

痛みのない、ピンク色の尿は、膀胱がんの前兆だった

朝のジョギングから戻ってトイレに入った佐々木秀樹さんは、血尿を見つけた。「結石では」と思い、病院に駆け込んだところ、膀胱鏡検査により膀胱がんと判明。これからどんな治療をすることになるのだろうか。



患者にやさしい医療
手術困難な高齢者の早期胃がんにも適用できる
レーザーと内視鏡の併用療法「EMR-PDT」

監修●東野晃治 大阪府立成人病センター消化器内科診療主任
取材・文●塚田真紀子

近年、内視鏡的治療の発達により、早期胃がんの多くが手術をしなくても治療できるようになっている。
患者のQOLを向上させるという点で、内視鏡的治療のメリットは大きい。
だが、これまでは粘膜内の早期がんだけが対象とされ、
粘膜下層に浸潤したがんは「内視鏡では治療できないがん」とみなされるのが実情だった。
そんななか、大阪府立成人病センター消化器内科の東野晃治さんらは、レーザー治療(光線力学的療法:PDT)に内視鏡的な治療を併用した新しい治療法「EMR-PDT」を積極的に採用。
内視鏡治療でがんを取り除いた後、レーザー光線を照射して残存するがん細胞を全滅させる新しい治療法により、大きな成果を上げている。





新連載 治癒力を引き出すがん漢方講座 

福田一典●銀座東京クリニック

 

仕事をしながら療養する

●小島虎之介
文・取材●菊池憲一

1度目は生活保護を受給 2度目は100億円の借金を
抱えながら治療を受ける

小島虎之介さん(68歳)は「借金王」と呼ばれる。バブル期には不動産業で大成功したが、バブル崩壊後、100億円もの大借金を抱え、現在もその返済を続ける。
胃がんと大腸がんで、2度の手術を経験。一時は、生活保護を受給していた。昨年、今度は妻ががんになり、介護も経験した。
大借金とがんと向き合いながらも「健康のためには笑うしかないよ」と笑顔を見せる。




体と心をケアする処方箋

抗がん剤、放射線療法の副作用
つらい「口内炎」にも、予防法・治療法の選択肢がまだまだある!

監修●安井久晃 国立がんセンター中央病院消化器内科医師
取材・文●池内加寿子

抗がん剤治療を受ける患者さんの約4割に口内炎が起こるといわれています。
特に、放射線療法と組み合わせた場合や、抗がん剤の種類、投与法、
投与量によっては重症化することもあり、見過ごせない副作用の1つですが、
症状に合わせた対策がとられていないことも多いようです。
意外と知られていない適切な予防法、治療法をご紹介しましょう。




私が選んだがん治療 

●泰地豊医療機器メーカー役員
取材・文●福原麻希

後遺症の少ない治療を探して、陽子線治療を選択

前立腺がんはゆっくり進行するという特徴がある。治療には、手術、ホルモン療法、放射線療法と手立てがあり、さらに放射線療法にはいろいろな治療の選択肢が広がってきた。今回は4種類の放射線治療から自分の症例に最適な治療を選んだ患者さんからその経緯を詳しく話してもらった



がんが扉を開いて 

「活動依存症の疑い」

文●まつばらけい



インターネットで探るがん情報

がんの化学療法
具体的な治療法の解説は少ない

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)



がん相談

婦人科がん・肺がん・悪性リンパ腫・脳腫瘍
1,222円
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談

ゲスト●玄侑宗久(作家・僧侶)

悪ガキは、排除するのではなく、眼差しを向けてあげると変わる

がんという病気は、医療だけで治すのはなかなか難しい面がある。そこで、今回は現役の禅宗の僧侶であり、芥川賞作家である玄侑宗久さんをお招きして、鎌田さんと語り合っていただいた。玄侑さんは、禅宗の修行を積まれ、その方面の知識が豊富なばかりでなく、大脳生理学や量子物理学などにも精通し、人間の生き方の根本について、深い洞察力と胆識を持っておられる。わかりやすく、示唆に富んだ彼の語りをどうぞ。



特集・乳がん最新療法

これだけは知っておきたい乳がんの基礎知識

監修●中村清吾 聖路加国際病院ブレストセンター長・乳腺外科部長

乳がんは全身病。全身的な観点からの治療をするのが今日の常識

乳がんの検査、治療は日進月歩の勢いで進んでいます。そのベースになる考え方自体も大きく変わってきています。その最大のポイントは、乳がんは局所の病気ではなく、全身的な疾患である、という点です。その視点に立って、患者としてこれだけは知っておきたい点を、聖路加国際病院ブレストセンター長の中村清吾さんに解説していただきます。




新連載1 最新標準治療 乳がん編

治療は、できるだけ傷を小さく、副作用を少なく、仕事に影響のないように

監修●佐伯俊昭 埼玉医科大学乳腺腫瘍科教授

今や乳房温存は当たり前。手術、放射線、化学療法を上手に組み合わせて治す

むろんできない場合もありますが、今や乳房を温存するのは当たり前。治療は、できるだけ傷を小さく、できるだけ副作用を少なく、仕事や家事に影響のないようにするのが、今日の乳がん治療の基本的な考え方です。そのために、手術、放射線、化学療法を上手に組み合わせて、総合的に治療していきます。






骨転移の治療

監修●渡辺亨 浜松オンコロジーセンター長

「骨の健康」に視点をおいた新しい乳がん治療の時代へ

乳がんの骨転移の治療薬として、ビスフォスフォネート製剤のアレディア(一般名パミドロン酸二ナトリウム)が定番化している。臨床試験で好成績が示され、またすでに欧米では標準となっている治療法が普及したことで、骨転移の症状に苦しむ日本の患者は大きな福音を得た。腫瘍内科の第一人者である浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんは、「ビスフォスフォネートの登場で、『骨の健康』に視点をおいた乳がん治療を考えるべき時代が到来した」と語る。






孤立した若年乳がん患者の心を支えるグループケア

監修●齋藤光江 東京大学付属病院乳腺内分泌外科講師
        順天堂大学乳腺センター乳腺科助教授


悩みを打ち明け、聞いてもらえる、耳を傾ける――それが道を拓く

乳がんは20代、30代でがんになる人はけっこういる。しかし、若くしてなると、仕事や恋愛、結婚などに不利になることから、会社にも友達にも打ち明けられず、孤立し、それが重圧となり、心理的に押し潰される。それを打開するグループケアが試みられている。どこで、誰の手で、どういうことが行われているのだろうか。





乳がんホルモン療法の副作用を漢方療法で改善する

監修●戸井雅和 東京都立駒込病院外科部長
   屠聿揚 東京都立駒込病院内科医長

ほてり・発汗、疲れ、めまい、頭痛、手術後の関節痛などに高い改善率

乳がんのホルモン療法は、抗がん剤に比べて副作用が穏和と言われるが、必ずしもそうとはいえない。抗がん剤とは種類が異なるがけっこう苦しめられる人も多い。しかも術後補助療法では、長期間にわたって使用し、副作用問題は軽視できない。東京都立駒込病院では、このホルモン療法の副作用に対して、1年前から漢方療法を試み、改善の効果を上げている。その成果を報告しよう。


(以上、特集)






外来化学療法の普及で迫られる新しい貧血対策 Part2

監修●森文子 国立がんセンター中央病院12B病棟副看護師長(がん看護専門看護師)

がん化学療法にともなう貧血症状の軽減が、患者さんの社会復帰をサポートする

外来化学療法の普及もあり、患者さんが日常生活を送る上でがん化学療法による貧血やそれにともなう疲れや倦怠感の問題がクローズアップされてきている。これまで医療関係者からも患者さん自身からも見過ごされがちであったこの問題に対して、第2弾として、看護師の立場から医療の現場でどう考え、どう対応しているかをまとめて記す。




腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 再発大腸がん編-3
サポート医師●白尾國昭 国立がんセンター中央病院内科医長

FOLFOX4療法で症状改善、転移巣は3カ月後に消失していた

大腸がんによる肺転移が見つかった吉田恵子さん(49)は、抗がん剤のエルプラット(一般名オキサリプラチン)を用いたFOLFOX4療法が開始された。恐れていた副作用もあまり強く現れることなく、肺症状は1カ月で消えた。がん治療の進歩を目の当たりにした恵子さんは、「やっぱり希望は捨てないことね」と思うのだった。




腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 急性前骨髄球性白血病編-3

サポート医師●楠本茂 名古屋市立大学病院血液・膠原病内科臨床研究医

同種骨髄移植後の再発も、新薬の三酸化ひそにより3度目の寛解導入に成功した

 急性前骨髄球性白血病を再発した大宮栄一さんは、弟から提供を受けた骨髄の移植に成功した。が、その1年9カ月後またも再発を来たし、今度は新薬による治療にトライすることになる。度重なる困難を、大宮さんはどう克服していくだろうか。






ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第27時間目 痛みケア(2)

監修●高宮有介 昭和大学病院横浜市北部病院呼吸器センター講師

心の痛みへの安易な励ましは、かえって患者さんを苦しめる

前回は、がんの痛みの中でも、身体的なの痛みのケアについて学習しました。
痛みがあれば我慢しない。治療によってきちんと取り除いてもらうことの大切さを学びました。
今回は、痛みの中でも、身体的な痛みよりもさらにやっかいな心の痛みについて学習していきます。





患者にやさしい医療

子宮がんにおける「リンパ節を温存する手術」

監修●伊熊健一郎 宝塚市立病院産婦人科部長

排尿・排便障害、リンパ浮腫というつらい後遺症を回避する

子宮がんの手術後、排尿・排便障害、リンパ浮腫等の後遺症に苦しむ患者さんは非常に多い。リンパ節を郭清すると同時に神経が切断されるのが原因だ。そこで、そのリンパ節郭清を止め、リンパ節を温存する手術を手がけている産婦人科医師がいる。リンパ節郭清するのと予後も変わらないという。しかも後遺症に苦しむことがないのである。」



患者のための抗がん剤事典

カンプト
トポテシン
(一般名イリノテカン)

いまや多剤併用化学療法における標準的選択薬。多くのレジメンで重要な役割を果たしている

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文●水田吉彦

イリノテカン(注射剤)が国内外で承認され、10年以上が経過しました。その間に、イリノテカンを含む多くのレジメン(複数の抗がん薬による処方組立て)が検討され、現在では多剤併用療法に欠かせない「主役級の名脇役」になっています。とくに、大腸がんや肺がんの標準治療において、重要な役割を果たしています。効果がある反面、副作用も強いイリノテカンについて、最近の位置付けを解説します。




私のがん体験

文●上村浩子

病気に負けないために大切なことは、自分に負けないこと

今回は、2年前、30代の若さで乳がんの診断を受けた上村浩子さんの体験です。
女性としての自分を大切にしてきた上村さんにとって、乳房の切除とその後の投薬治療は、〝女〟を失う絶望的なものでした。
しかし、上村さんはその中で、自分なりのがんとの向き合い方を考えていきます。



ヒーリングコラム 
続・がんの声を聴いて知る20の生きる方法

朝令暮改

文●中本雅子




インターネットで探るがん情報 27

バーチャル病院
医療情報の提供、病院紹介などが主

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)




患者会活動レポート

●がんを語る有志の会

がん患者・家族・支援者達が手をつなぐ「がん患者大集会」




がん相談

甲状腺がん、食道がん、乳がん
1,222円
免疫療法総力特集



特集①知っておきたい免疫の基礎知識

「免疫を上げ」ても、がんを攻撃するとは限らない

がんの免疫療法は、手術、放射線、抗がん剤に次いで、第4の治療法といわれます。実はそのとおりなのです。しかも、第3と第4との間は大きく隔たっており、まだ確立した治療になっていないのが現状です。そのことを前提に、免疫療法の現況を総ざらいしてみました。
免疫療法といっても、さまざまな治療法があります。そのどれが勝れていて、どのクリニックが信頼でき、腕があるのか、徹底取材しました。その中で、とくに可能性のあるものとして、樹状細胞療法、WT1ワクチン療法、CTL療法、NKT細胞療法の4療法を詳しく取り上げました。
ここに取り上げた医療機関はいずれも信頼できるところです。しかし、免疫療法を標榜している医療機関には信頼性が疑われるところも多々あります。注意してほしいものです。



特集②どの治療法が勝れているか、どのクリニックがよいか

玉石混交の免疫療法の中からホンモノを見つけるコツ

免疫療法をめぐる医療には常に胡散臭さがつきまとっている。効果が実証されてもいないのに、「治った」「消えた」がやたらに目立つ。ここは冷静沈着になって、よく吟味してほしい。
ここに取り上げた免疫ベンチャーや専門クリニックは一応水準に達しているが、それでも信頼性に温度差がある。本当に何が、どこが勝れているのか。もちろん費用との兼ね合いも大事だ。それを見極め、目を養おう。



特集③活性化リンパ球療法と樹状細胞療法の限界と可能性

体に優しい治療法だが、進行したがんを治すのは難しい

監修●有賀淳 東京女子医科大学消化器外科大学院教授

現在の免疫療法の中心は、活性化自己リンパ球療法と樹状細胞療法である。ただ、現在の活性化リンパ球療法には限界が見え、それを凌ぐ療法として樹状細胞療法が出現し期待されているが、まだ未知数のところがある。その両方の臨床研究に取り組んでいるのが、東京女子医科大学消化器病センターのがん免疫療法チームだ。その治療の様子と可能性を探ってみよう。



特集④1歩抜きん出たがんワクチン、大阪大学「WT1ワクチン」

ただし、まだ有効性を確かめる臨床試験の段階

がん細胞の表面にあるがんの目印、「がん抗原」をワクチンとして患者に投与し、がんをたたこうという「がんワクチン」。90年代から国内外のさまざまな医療機関が取り組んできたが、蓋を開けてみると、またもや落胆の声。そんな中、大阪大学で開発されたWT1ワクチンだけは違うという声が聞こえてきた。どこが違うのだろうか。



特集⑤がんを狙い撃ちする進行膵がんのCTL療法

人工抗原のMUC1を使った免疫療法は、HLAに関係なく、誰でも受けられる

監修●岡正朗 山口大学消化器・腫瘍外科学教授

活性化したリンパ球は、体内に入れても、がんにめがけて走っていき、そしてそこで攻撃しなければがん治療には役立たない。従来の活性化リンパ球はそこが大きな弱点だった。そこで、標的のがんに向かって攻撃していくリンパ球のCTLを活性化して送り込む免疫療法が注目されている。進行膵がんに対して成果をあげつつある山口大学のCTL療法を紹介しよう。



特集⑥進行・再発肺がんで効果を上げつつあるNKT細胞療法

がん細胞を殺す能力はNK細胞の3倍以上

監修●中山俊憲 千葉大学大学院医学研究院免疫発生学教授

NKT細胞という新しい免疫細胞を活性化する「NKT細胞療法」の臨床試験が千葉大学病院で行われている。NK細胞とT細胞の両者の性質を兼ね備えたこの細胞は、CTL(キラーT細胞)に勝るとも劣らないがんへの殺傷力を持っているという。その効果が肺がんで確認されつつある。




鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談

西洋・東洋医学兼備の医師から抗がんサプリメントの正しい選び方を教わる

ゲスト●福田一典 銀座東京クリニック院長

がん患者の7割は何らかの健康食品、サプリメントを使用しているという四国がんセンターの調査があります。何とかがんから回復したい。そう願って、病院の治療以外に患者さんは期待をかけるようです。しかし、「抗がんサプリメントは何でもいいわけでない」と西洋医学と東洋医学を究めた銀座東京クリニック院長の福田一典さんは言います。その抗がんサプリメントの正しい選び方、使い方を、鎌田さんは入念に教わりました。




腫瘍内科の第一人者腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 急性前骨髄球性白血病編-2

白血病の再発。同種骨髄移植で2度目の危機を脱出

サポート医師●楠本茂 名古屋市立大学病院血液・膠原病内科臨床研究医
 
急性前骨髄球性白血病を発症し、ATRA療法で寛解した大宮栄一さん(35)は、1年後に病気が再発。弟の白血球の型(HLA)が一致したことから骨髄提供を受け、造血幹細胞移植が行われ、再び寛解を得ることができた。



渡辺亨チームが医療サポートする 再発大腸がん編-2
セカンドオピニオンの結果、新薬オキサリプラチンを使った治療を開始
 
サポート医師●白尾國昭 国立がんセンター中央病院内科医長

大腸がんの肺転移を来たした吉田恵子さん(49)は、夫の友人の内科医に相談し、そのアドバイスでがん専門病院の消化器内科でセカンドオピニオンを受ける。そこでは、承認されたばかりのエルプラット(一般名オキサリプラチン)を使った治療を勧められた。




再発がんの治療最前線

肝臓がんへの新しい希望、5-FUとインターフェロン併用療法

監修●門田守人 大阪大学付属病院消化器外科教授

肝臓がんに対する治療法は、他のがんよりも選択肢がたくさんある。しかし、次々に顔をもたげてくる肝臓がんは、それでもそのうちに打つ手が尽きてしまう。そんな希望がなくなった患者に新しい灯がともされた。5-FUとインターフェロンの併用療法だ。ところがこれは、ある大学教授の思いつきで生まれたものだった。




外来化学療法の普及で迫られる新しい貧血対策

貧血に伴う疲れや倦怠感を軽減し、QOLの改善を目指す

監修●堀田知光 東海大学医学部長

めざましい進歩を遂げている化学療法の副作用対策の中で、いまだ十分な対策が行われていないのが貧血。疲れや倦怠感等の貧血症状がひどくなるまでは「我慢しなければ」と考える医師も多く、患者さん自身も貧血が疲れや倦怠感の原因となっていることを知らないことが多い。しかし、きちんと治療をすれば、貧血に伴う疲れや倦怠感が軽減し、QOL(クォリティ・オブ・ライフ=生活の質)が改善する。輸血に代わる新しい治療薬の開発動向も注目されている。



ワイス・オンコロジーセミナー「これからのがん治療薬」リポート

ここまで進んでいるがんターゲットの分子標的薬の研究開発

最近注目されている分子標的治療薬。がん細胞を標的とし、正常細胞にできるだけ害を及ぼさないように設計された新しいタイプの薬だ。そのため、効果が高く、副作用が少ないとされている。この分子標的薬の開発に力を注いでいるワイスの、その精力的な開発ぶりをリポートする。




ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第26時限目 痛みケア(1)

痛みは我慢しない。きちんと痛みを取り除いてもらおう

監修●高宮有介 昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター

がん患者で痛みが生じる人は8割にものぼります。それほどがんと痛みは切っても切れない関係にあります。ところが、その痛みを取り除く正しい治療をきちんと受けている人はというとまだ多くありません。痛みとその治療について患者さんの正しい理解がないからです。そこで、2回にわたって、この痛みとその治療について学習していきます。




体と心をケアする処方箋――24

抗がん剤、放射線療法の副作用「味覚障害」は
食事の工夫や亜鉛の補給で乗り切ろう!

監修●生井明浩 日本大学練馬光が丘病院耳鼻咽喉科科長

食物を味わうことは大切な感覚のひとつであり、喜びでもあります。ところが、抗がん剤や放射線による治療を受けた後、味覚を感じなくなったり、苦味を強く感じて食べられなくなったりすることが少なくありません。このような「味覚障害」はなぜ起こるのか、どのように対処すればよいのか、味覚障害に詳しい日本大学練馬光が丘病院耳鼻咽喉科科長の生井明浩さんにうかがいました。




新シリーズ 届け!がん患者たちの声

患者立ち上がる。リンパ浮腫対策用「弾性着衣」の保険適応を目指して

年間数万人からのリンパ浮腫予備軍が誕生するといわれる。なのに、その後遺症対策は大きく遅れている。とくにリンパ浮腫の治療と予防に不可欠な「弾性着衣」は、まだ保険が適応されていず、患者に大きな負担となっている。もう黙っていられない。この保険適応の実現を目指して、患者と医療関係者が手を携えて、立ち上がった。




吉田寿哉のリレーフォーライフ対談 連載② 

自分にできることは何かを考えて、行うことが大事

ゲスト●大谷貴子 全国骨髄バンク推進連絡協議会会長

「吉田寿哉のリレーフォーライフ対談」の第2回目のお相手は、全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷貴子さん。20代で慢性骨髄性白血病になり、その闘病の真っ只中にありながら日本で初の骨髄バンク設立に奔走した人である。その骨髄バンクも20年。20万人のドナーを数えるまでになった。吉田さんにとっては、闘病中に「もっとジタバタせなあかん」とハッパをかけられた「命の恩人」でもある。久々の再会に話も弾んだ。



患者のための抗がん剤事典 

リツキサン(一般名リツキシマブ)

中・高悪性度リンパ腫に対する新たなエビデンスが発表された

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文●水田吉彦

悪性リンパ腫の治療は、ここ10年ほどで大きく転換しました。とくに非ホジキンリンパ腫では、リツキサンの登場によって過去の標準治療が塗り替えられたほどです。リツキサンは非ホジキンリンパ腫の中でも、低悪性度のものに優れた効果を示します。ですから発売当初は、低悪性度リンパ腫への投与が中心的でした。しかし、中・高悪性度の非ホジキンリンパ腫にも、少なからず効果が期待できるのです。そこで本稿では、中・高悪性度のホジキンリンパ腫におけるリツキサンの最新エビデンスを紹介します。



私が選んだがん治療 連載12

人工関節の選択。「不可能」を実現していく喜び

●関口陽子 東京女子医大看護学部4年

取材・文●福原麻希

骨に原発する悪性腫瘍である「骨肉腫」。その治療法は患部の切除が第1選択だが、近年は手足の切断はせず、患肢温存術が主流になっている。
看護学部の学生だった関口さんはいくつかある切除後の再建術の中から、最もリスクの少ない方法を、と「人工関節置換術」を選んだ。
しかし、術後浮かんでくるのは、「できなくなったこと」への悲観ばかり。そこから、どのようにして、1度あきらめたことを実現していったか、体験を語っていただいた。



インターネットで探るがん情報 26

大腸がんとファイバースコープ検査 合併症についての記載はやや不足している

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)



がんが扉を開いて 

「後悔の二文字」

文●まつばらけい 




読者投稿・「絶対泣かない」と心に誓い、膵がんと闘った1年

文●小川嘉子

1 検査
社会保険労務士としてご主人とパートナーを組んで、また2人の娘の母として忙しく働いていた小川嘉子さん。
7年前、人間ドックで膵臓に嚢胞が見つかった。その後、半年に1度エコー検査を続けた。しかし2004年1月の検査で腫瘍が確認された。
医師からは嚢胞に変化がないので1年後にしますかと言われた検査を、半年後と言った小川さんは、自分で自分の命を救ったのだ。



ヒーリングコラム 
続・がんの声を聴いて知る20の生きる方法

6つのアウトプット

文●中本雅子



患者会活動レポート

悪性リンパ腫患者・家族連絡会「グループ・ネクサス」

納得の治療選択のために、適切な医療情報の提供を



いのちの食養卓

旬の食材を使った冬メニュー



がん相談

胆のう・胆管がん、胃がん、白血病




1,222円
特集・健康食品の真実 第2弾

「末期がんが治る」アガリクス本はでっち上げだった
患者心理につけ込む「バイブル商法」の実体を探る

末期がん患者にとって、救いの神のような存在であった、抗がんを謳う健康食品「アガリクス」の販売業者とその宣伝本を出していた出版社が、ついに摘発された。予想はしていたものの、「末期がんが治った」という奇跡の体験談はすべて架空だったという事実には改めて驚かされる。弱い患者心理につけ込んだその「バイブル商法」の実体を探る。



「バイブル商法」の仕掛け人、三沢豊容疑者逮捕前インタビュー
他人に儲けさせてばかりでアホらしくなった。それで自ら販売に乗り出した

効能のない健康食品を「末期がんが治った」「がんが消滅した」と本で謳い上げ、その虚偽の効能につられてがん患者が健康食品を購入する。こうしたやり方は、業界では「バイブル商法」と呼ばれているが、その仕掛け人のひとりであるミサワ化学社長の三沢豊氏が逮捕された。史輝出版でタイアップ出版を手がけていた三沢氏は、一転健康食品を販売する側に転進した理由は? 小誌では、以前からこの健康食品問題を追跡取材していたが、その過程で接触した三沢氏へのインタビューをここに公開しよう。あっと驚くような内容だ。




「新免疫療法」の元近畿大学教授、ついに刑事告訴
がん患者を騙して、高額な治療費を払わせたという「詐欺罪」

文●梅澤 充

驚異的な奏効率を掲げ、患者を騙して高額な治療費を取っていたとして、民事裁判で訴えられている元近畿大学教授の八木田旭邦氏に対する刑事告訴が、ついに管轄の武蔵野警察署に提出された。
告訴理由は「詐欺罪」。「新免疫療法」と称される健康食品主体の治療法の真偽が、再び刑事の場で問われる。

(以上、特集)


最新療法トピックス

肝臓がんや肺がんの最新の武器、CT透視下ラジオ波凝固療法の威力

監修●保本卓 市立吹田市民病院放射線科医師

肝臓がんや肺がんなどに威力を発揮しているラジオ波凝固療法に、また1つ新しい武器が加わった。超音波に代わって、CT透視を用いたラジオ波凝固療法だ。これまで治療のできなかった難しい場所のがんにも対処できるようになった。患者さんにとって大きな朗報だ。大阪の開業医であり肝臓がん患者である三浦捷一さんが、早速治療を受けた。その体験を通して、この最新療法を紹介しよう。




渡辺亨チームが医療サポートする 急性前骨髄球性白血病編-1

思いもかけない病気もATRA療法で寛解、職場へ復職

サポート医師●
楠本茂 名古屋市立大学病院血液・膠原病内科臨床研究医

通勤途中めまいと息切れで動けなくなった大宮栄一さん(35歳)は、内科クリニックへ駆け込むと「白血病の疑いがあるので血液内科のある病院へ」と言われる。エビデンス病院で、「急性前骨髄球性白血病」と診断され、緊急入院し、ATRA療法を受けることになった。


渡辺亨チームが医療サポートする 再発大腸がん編-1
術後3年で肺転移。補助療法の抗がん剤治療を受けなかったから?

サポート医師●白尾國昭 国立がんセンター中央病院内科医長

3年前にステージ3の下行結腸がんの切除手術を受けた吉田恵子さん(49歳)は、2005年3月、肺転移が見つかった。医師は「術後補助抗がん剤治療を受けなかったことがよくなかったのではないか」と指摘し、予後の改善のためにTS-1による治療を勧めたが……。



がんの痛みをなくす最前線レポート Part5

痛みにすぐ対応することが、うまくコントロールする「コツ」

監修●安部睦美 松江市立病院麻酔科部長/緩和ケア・ペインクリニック科科長

地方都市で、高いレベルの緩和ケアを行っている病院があります。患者は、安心してきめ細かなケアを受けることができます。
がん治療で地域格差が言われる中、なぜこのような医療が実現できたのでしょうか?
その秘訣は、院内全体に緩和ケアへの理解が浸透していることにあります。スタッフたちが、7年前から地道に進めてきた草の根の活動が実を結んでいます。
この取り組みを紹介します。




世界のガイドラインシリーズ

運動は結腸がんを予防するのか

監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター
取材・文●佐鳥麻美

日本でも年々増加傾向にある大腸がん。その発症リスクを上げる因子として肉食、肥満、アルコールなどがあげられており、逆にリスクを下げる因子として代表的なものは、野菜、果物の摂取、そして運動です。
これまでに実施された運動と結腸がんリスクの関連についての研究結果を、イギリスの研究チームがまとめて発表しています。
その多くは、運動が結腸がんリスクが低下させることを示しており、そのメカニズムを疫学的な観点から考察しています。


再発がんの治療最前線

頭頸部がんの超選択的動注・放射線併用療法
容貌を損なわず食事や会話の機能も温存する新しい治療

監修●木田亮紀 日本大学付属板橋病院耳鼻咽喉科教授
取材・文●菊池憲一

首から上の顔などにできたがんは、手術をすると容貌が損なわれたり、食事や会話ができなくなったりして、患者は大きな苦悩を背負わされることになる。そこで、こうした大きな後遺症をなくし、治療後も快適に過ごすことができる治療法が生まれてきた。「超選択的動注・放射線併用療法」と呼ばれる、抗がん剤と放射線の新しい併用療法だ。



患者のための抗がん剤辞典

エルビタックス(欧米での販売名、一般名セツキシマブ)

監修●畠 清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文●水田吉彦

最近話題の『分子標的薬』。イリノテカンで効果のなかった
進行性大腸がんに、最後の砦としての期待がかかる

従来の抗がん剤には、正常な細胞にもダメージを与えてしまう欠点がありました。理由は簡単です。がん細胞と正常な細胞を、区別なく攻撃するように作られていたからです。しかし、最近、がん細胞の増殖メカニズムのみを攻撃し、正常細胞には害の少ない薬剤が開発されています。それが『分子標的薬』であり、優れた効果と少ない副作用が利点とされています。今回は、分子標的薬剤の大筋をご理解いただき、その上でエルビタックスが、どのようにがん細胞を攻撃するのか説明しましょう。



ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第25時限目 病理診断

「がん」の診断を確定するために不可欠な組織診「生検」

監修●吉田和彦 東京慈恵会医科大学付属青戸病院副院長

「がん」の疑いが出たとき、病院では様々検査を行います。なぜこんなにたくさんの検査をするのだろうか。本当に必要なのだろうか。そう疑問に思う人も多いのではないでしょうか。実はそれぞれに意味があって行っているのです。なかでも最も重要なのが「生検」です。今回はこの生検について学習していきます。




吉田寿哉のリレーフォーライフ対談

患者の意識変革が日本の医療を変える

ゲスト●田中祐次 デューク大学メディカルセンター研究員
         NPO血液患者コミュニティ「ももの木」理事長

白血病と闘い生還した大手広告会社部長の吉田寿哉さんは、その移植、闘病体験を通して、「いのちの連鎖」を実感したという。そこで今回から、その体験を生かして、「生と死」「がん」にまつわるさまざまな問題をさまざまな分野の人と、患者の立場から縦横に語り合っていただきます。第1回目は、闘病中からメールで吉田さんの相談に乗ってきたデューク大学研究員の田中祐次さんです。



私の生きる道

苦労をともにした妻からの肝臓を移植し肝臓がんを克服
2,037円
がん標準治療全ガイド

取材・文●祢津加奈子

本誌2周年を記念して、これまで読者の方から最も問い合わせの多かった「臓器別・進行別がん標準治療」をすべて集めて、「まるごと標準治療」の大特集をここに贈ります。「標準治療」は平均的な治療です。これを患者さん、ご家族のよき羅針盤とし、荒波を上手く乗り切っていただければ幸いです。

乳がん                            
知っておきたい術前化学療法、センチネルリンパ節
監修●中村清吾 聖路加国際病院乳腺外科部長

子宮頸がん                          
放射線治療をするには抗がん剤も同時に行うのが欧米の標準治療
監修●紀川純三 鳥取大学付属病院産婦人科助教授

子宮体がん                          
基本は子宮を摘出する手術。ハイリスク群には加えて補助療法を
監修●杉山徹 岩手医科大学産婦人科教授

卵巣がん                           
早期発見の難しい卵巣がん治療は、抗がん剤がカギを握る
監修●藤原恵一 川崎医科大学安婦人科助教授

胃がん                            
早期がんなら内視鏡、縮小手術、それ以外は定型手術が基本
監修●笹子三津留 国立がんセンター中央病院外科部長
 
大腸がん                           
治療の中心は外科手術。ただし、選択するのは患者自身
監修●上野文昭 大船中央病院特別顧問

食道がん                           
放射線と抗がん剤の同時併用療法と外科手術を適材適所に
監修●大津敦 国立がんセンター東病院内視鏡部長
安藤暢敏 東京歯科大学市川総合病院副院長

肝臓がん                           
手術、経皮的局所療法、肝動脈塞栓が治療の3本柱
監修●高山忠利 日本大学医学部消化器外科教授

膵臓がん                           
手術で治療を、放射線化学療法、抗がん剤でできるだけの延命を
監修●木下平 国立がんセンター東病院外科部長
古瀬純司 国立がんセンター東病院肝胆膵内科医長

胆道(胆のう・胆管)がん                   
手術できるか否かが大きな分かれ目、手術できなければ放射線、抗がん剤治療
監修●木下平 国立がんセンター東病院外科部長
古瀬純司 国立がんセンター東病院肝胆膵内科医長

肺がん                            
がんのタイプ、進行状況によって異なる治療法に注意!
監修●佐々木康綱 埼玉医科大学臨床腫瘍科教授

前立腺がん                          
放射線療法、ホルモン療法の治療選択を考えよう
監修●高橋悟 東京大学付属病院泌尿器外科助教授

精巣(睾丸)がん                       
徹底的な治療をする。これが精巣がんの治療方針
監修●垣本健一 大阪府立成人病センター泌尿器科診療主任

膀胱がん                          
再発予防にはBCG注入療法が有効。膀胱温存の道も広がってきた
監修●鳶巣賢一 静岡県立静岡がんセンター病院長

腎臓がん                           
治療の基本は手術。しかし、患者により負担の少ない治療法が最近の流れ
篠原信雄・北海道大学付属病院泌尿器科講師

白血病                           
抗がん剤の副作用に耐える治療から遺伝子レベルで軽やかに治すがんへの転換
監修●大野竜三 愛知県がんセンター総長

悪性リンパ腫                       
分子標的薬の出現で大きく飛躍した悪性リンパ腫の治療法
監修●堀田知光 東海大学医学部長

皮膚がん                          
手術療法が中心だが、第2の選択肢の可能性も
監修●斎田俊明 信州大学医学部教授

甲状腺がん                         
がんの「種類」を見定めることが治療選択のポイント
監修●杉谷巌 癌研有明病院頭頸科医長

骨・軟部肉腫                        
劇的な生存率の向上を生んだ抗がん剤と手術併用の進歩

脳腫瘍                           
神経膠腫は、できるだけ多くの腫瘍を取り、放射線と抗がん剤の併用療法が基本
監修●長島正 帝京大学付属市原病院脳神経外科教授

頭頸部がん                        
流れは手術から、機能や形状を温存する化学放射線療法へ
監修●田原信 国立がんセンター東病院消化器内科医師



「がんばらない」の医師
鎌田實とがん患者の
こころの往復書簡―第4回

最期まで自分らしく生き抜いた卵巣がん患者 金子淑江さん

2005年9月9日、金子淑江さんが旅立たれました。享年48。前回の往復書簡で緩和ケア病棟に移ったことを綴った金子さんは、恐らく残された時間が少ないことを悟っていたのでしょう。
最期となった担当編集者との電話で、「がんばらない極意を見つけたの。どうしても最後にこのことを書きたい」と、オピオイドで朦朧とする意識の中で語りました。
今回お届けするのは、金子さんが、最後の力を振り絞ってテープに吹き込んだ、最後のメッセージです。
そして、金子さんと親交の深かった馬庭恭子さんと鎌田實さんによる、最後のメッセージをお届けします。
淑江さんのご冥福を謹んでお祈りいたします。



注目の最新がん免疫療法「樹状細胞療法」
がんを狙い撃ちするグレードアップした免疫療法が民間クリニックで

監修●山下直秀 東京大学医科学研究所付属病院先端診療部教授

がんの免疫療法は、これまでいくつも登場している。しかし、思うような効果を上げられなかったのはがんに対して効率的に攻撃できなかったからだ。
その弱点を克服すべく、がんを狙い撃ちする免疫療法「樹状細胞療法」が民間にも出現してきた。


膵がんの最新治療
膵がんは全身病と考え、ジェムザール単剤による化学療法が間違いのない選択

監修●石井浩 国立がんセンター東病院肝胆膵内科医長
取材・文●林義人

膵がんは手術ができれば治癒が望める。しかし、どうしても発見が遅れ、手術のできない状態で発見されるケースが多い。では、そうした手術のできない進行膵がんに治療法はないのだろうか。
ここに登場してきたのがジェムザール(一般名ゲムシタビン)という抗がん剤だ。闇のような世界だった進行膵がんの治療に、大きな光をもたらした薬だが、これを凌駕するものはいまだに現れていない。


がんの痛みをなくす最前線レポート Part4
痛みがとれたら、何をしたいと思いますか?

監修●小山富美子 市立池田病院緩和ケア等対策室長
取材・文●塚田真紀子

1人ひとりの看護師が疼痛治療のスキルを身につけることで、患者の痛みを早く解決できるようになった病院があります。看護師が中心となり、医師や薬剤師を巻き込みながら、病院全体で疼痛治療に取り組んでいます。この取り組みを紹介します。患者にとって、心強い状況が生まれています。



がんと生きる

奇跡は待っていても起こらない。自ら道を切り開いた不屈のパワー

大手広告会社営業部長、死の淵を潜り抜けた472日間の白血病闘病

●吉田寿哉 広告会社部長
取材・文●吉田燿子

一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。その後は米国大学院に企業留学。同期で最速で営業部長に昇進。そして結婚。順風満帆のその矢先に、急性骨髄性白血病になり、一転地獄の底をさまよう。抗がん剤、臍帯血移植による激しい苦痛、死と直面する苦悩と孤独、そして死の淵を経験。そんな472日間にわたる苦難を潜り抜けた吉田寿哉さんは、「生かされている自分」に気づく。そしてこれまでの仕事人間とは違った、新しい第2の人生へ踏み出した。



いのちの食・葉・卓
夏に消耗した体を立て直す秋メニュー

患者会活動レポート
社団法人日本オストミー協会
1,222円
特集・放射線治療を第1選択に
手術や抗がん剤よりも、放射線を利用したいがん
形態や機能を温存し、体への負担も少ない患者にやさしい治療

文●西尾正道 北海道がんセンター統合診療部長

確かに放射線はさまざまな障害をもたらす。しかし、その先入観やイメージだけで怖がるのは、損だ。この10年、放射線技術は大きな飛躍を遂げ、がん以外の部分へのダメージを最小限にとどめ、がん病巣だけをたたくという、ピンポイント照射を生み出し、患者にやさしい治療へと変身した。と同時に、もう一方では、抗がん剤の力を借りて自らの効果を大きく引き上げるという離れ業を行い、常識を破った。この放射線の力を見直し、がん治療に利用しなければ患者さんは損してしまう。



放射線の強度を変えた照射で、副作用が大きく減少
X線の最先端技術・IMRTの成果

監修●溝脇尚志 京都大学放射線科講師

放射線のピンポイント照射の第2弾は、IMRT。IMRTは、強度変調放射線治療の略称。放射線の強度を変えることによって正常組織を避けて病巣を狙い撃ちするところが、他の放射線治療と大きく異なる。そのため、コの字型のような複雑な形のがんにもピンポイントで照射でき、周囲の組織へのダメージは最小限にとどめることができる。現に、このIMRT治療の先駆けである京都大学では、主に前立腺がん、ことに3期の進行がんで大きな成果を上げており、副作用が大きく減少している。



ガンマナイフやIMRTをも凌ぐ放射線治療
頭頸部がん等、放射線の可能性を広げるノバリスの成果

監修●大西寛明 浅ノ川総合病院脳神経外科部長

ンポイント照射の第3弾は、ノバリス。ドイツのブレインラボ社が開発した、IMRTを凌ぐ高精度・高機能のX線発生装置、リニアックだ。ガンマナイフが苦手の3cm以上の腫瘍や視神経、脳幹に接する危険な部位の腫瘍でも苦痛なく、安全に治療でき、いびつな形の腫瘍にも威力を発揮して、放射線治療の可能性を広げている。日本で初めてこのノバリスを導入した浅ノ川総合病院で、導入約1年の成果を聞いた。



7センチ大の2期肺腫瘍が消滅。3年半が経ち、転移、再発もない
深いがん、大きいがんでも一点に狙い撃ちする陽子線治療

監修●荻野 尚 国立がんセンター東病院陽子線治療部部長 
取材・文●高田昌彦

がん治療における放射線療法の躍進はめざましいものがあります。その中でも注目されているのが陽子線治療です。ピンポイントで腫瘍だけに強力に放射線を照射することができます。そのため病巣への効果が強く、正常組織への障害が少ないという大きな特徴があります。陽子線治療を開始して7年目の国立がんセンター東病院陽子線治療部長の荻野尚さんに、治療の成り立ちと最新の治療成績について聞きました。            



体と心をケアする処方箋
放射線治療による副作用とその対策
皮膚炎には軟膏を、膀胱炎や下痢なら十分に水分を補給しよう

監修・アドバイス●山下浩介 神奈川県立がんセンター放射線治療科医長
取材・文●池内加寿子

患者さんにとって放射線治療という未知の世界への恐れや不安は大きく、副作用は最も気になるところです。いたずらに不安がらないためにも、どんな副作用が起こる可能性があるのか、正しい予備知識を持ち、万一症状がみられたら、日常生活に注意して早めに受診することが大切です。放射線治療の専門家で、患者さんのQOL(生活の質)にも関心を寄せる山下浩介さんにアドバイスしていただきました。

—————————————————以上特集———————————————

臓器別、進行別がんの標準治療 悪性リンパ腫編
分子標的薬の出現で大きく飛躍した悪性リンパ腫の治療法

監修●堀田知光 東海大学医学部長
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト

悪性リンパ腫は白血球の中のリンパ球ががんになる病気です。が、この病気はわかりにくいという人が少なくありません。その理由は、まず、固形がんとは違って、全身のいたるところから生まれ、症状も多様であるためと思われます。さらに、悪性リンパ腫の種類、タイプが多く、しかもそれによって治療法も異なっているからと考えられます。しかし、患者さんが適切な治療を受けるためには、このわかりにくさから脱し、病気について正しく理解していくことから始まります。



注目の医療 Part2
前立腺がんのホルモン療法
精巣だけでなく、副腎からの男性ホルモンも抑制するMAB療法の効果と課題

監修●植村天受 近畿大学泌尿器科教授

前立腺は男性ホルモンによって増殖する臓器です。したがって、そこにできる前立腺がんも男性ホルモンの影響を受けて増殖します。そこで、その男性ホルモンの働きを抑制してがんを治療しようという方法が、ホルモン療法です。そのホルモン療法にも、様々な方法と歴史があります。その最新成果を報告します。




腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 乳がん骨転移編-3 
新世代ホルモン剤とビスフォスフォネート剤で乳がん骨転移との長期共存生活へ

チームリーダー●渡辺 亨 医療法人圭友会浜松オンコロジーセンター長

12年前に手術した乳がんが骨に転移した小学校教員の村山佳代子さん(52歳)は、薬物治療の専門家の意見を求めてW大学腫瘍内科に転院した。新世代のホルモン剤と骨転移治療薬として新登場のビスフォスフォネート製剤を取り入れた治療が始まる。乳がんの再発という重い現実の中で、村山さんは新しい治療法の恩恵を感じることができた。




腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 食道がん編―3
食道を残そうと化学放射線療法を選んだのが奏功した

サポート医師●大津敦 国立がんセンター東病院内視鏡部長

ステージ1の食道がんにかかりながら、「なんとか食道を残したい」と考えた藤野憲一さん(56歳)が選んだ治療法は、化学放射線療法だった。治療の結果、一度はがんが消え、「完全寛解」を告げられる。しかし、1年後に局所に再発が発見される。果たして藤野さんの治療選択は正しかったのだろうか。



特別対談 日本のがん医療を考える
全てのがんには個性がある
養老猛司×中川恵一

人間には寿命があり、いつか死ぬ。当たり前のことだが、現代人はこのことを自然なこととして受け止めなくなっている。なぜなのか。『バカの壁』『死の壁』のベストセラーを生み出した元東大教授で解剖学者の養老孟司さんと、放射線治療、緩和ケアの第一人者である東大医学部助教授の中川恵一さんに、その点を医学的、文化論的、哲学的な面から縦横に語り合ってもらった。



「がんばらない」医師
鎌田實とがん患者の
こころの往復書簡 —第3回

「小さなトラブルを1つずつ克服しながら、毎日をできるだけ楽しく過ごしていこうと思います」
「今日まで、逃げずによく戦ってきました。自分自身にご褒美をあげて一休みしましょう」

未承認薬のドキシルとジェムザールの併用療法でがんに挑んだ金子さん。目立った副作用もなく、初回の治療は終了しましたが問題が発生してしまいます。未承認薬の使用に続き、金子さんは再び決断を迫られました。その決断を、鎌田さんは、実に見事だと讃えます。



がんに負けない安保免疫学実践講座 8
免疫力を高める生活法(原理編)
―現代生活の中でも自然のリズムに合わせて暮らそう―

文●柴田年彦(ヘルスプログラム研究所代表)

私たちは、免疫力そのものをコントロールしたり、高めたりは出来ません。
しかし、生き方やライフスタイルを通して、自律神経を操縦することが出来ます。仕事や家事、食事、運動、睡眠、趣味などでの対応が、その手段になります。がんを発病された方の多くは、交換神経優位の生活を長く続けていたのです。方法を知り、決意のもとに継続することで、副交感神経とのバランスを回復できます。意図的に、自律神経がしなやかにオン・オフ出来るように訓練しましょう。自律神経の正常化が免疫力を高め、がんを退縮させ、そして根治も可能になるのです。



いのちの食・養・卓
ミネラル豊富な野菜を使った秋メニュー



がんが扉を開いて
「病気という素敵な物語」

文●まつばらけい

「いいなぁ。僕もがんになれたら、あなたみたいな本が書けるのに」。日赤看護大学で「納得の医療、納得の人生を探して」と題してお話しをさせていただいた今年4月2日、講演後の交流の時間の際のこと。医療文化人類学を専攻しているらしい教員の方が、いかにも実感たっぷりの言葉を漏らされたのを耳にして、苦笑いしてしまった。(いいなぁ、なれたら?)。う〜ん。ならないで済むなら、それに越したことないと思うけど。赤々とした出血。激痛。不安。焦燥。メス。点滴。傷。白衣や白壁、白いベッドの白々とした世界。心配そうな家族や友人たち・・・・・・。瞬間的にフラッシュバックする。でも、確かに、そうかもしれない。見方を変えたら。がんにならなければ、紡ぎ出せない言葉がある。



患者のための抗がん剤事典20
UFT(一般名テガフール・ウラシル)
非小細胞肺がんの術後補助療法で延命効果が認められた初の抗がん剤

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文●水田吉彦

UFTは、5-FUという抗がん剤を改良した飲み薬(経口抗がん剤)です。その用途は大変に広く、頭頸部がん、肺がん、乳がん、胃がん、結腸・直腸がん、肝臓がん、胆管がん、胆のうがん、膀胱がん、前立腺がん、子宮頸がんの治療に使われています。最近の明るい話題として、非小細胞肺がんの手術後にUFTを投与すると、生存期間の延びることがASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表されました。今回は、そのデータを中心に解説しましょう。



がん早期発見のためのガイドライン
年齢とリスクを考慮し適切な時期に検診を

文●佐鳥麻美
監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター

米国がん協会(ACS)は、5年前から早期発見のために推奨できることを要約し、毎年発行しています。2005年版では、現行のガイドラインの要点をまとめ、がん検診関連の最近の科学的根拠と政策変更、米国疾患管理・予防センター(CDC)のデータベースから年齢・性・保険状況別のがん検診受診率についての情報が更新されました。今回は、このうち、がん検診のまとめと更新された情報についてご紹介します。




抗がん剤治療の賢い受け方 PART3
不安やストレスを軽減する心のサポートの重要性
正しく理解することから始まる、症状緩和のセルフケア

監修●飯野京子 国立看護大学校成人看護学教授  
取材・文●林義人

抗がん剤治療を受ける患者は、副作用ばかりではなく、「つらくなるのではないか」「薬が効かないのではないか」「苦痛がいつまで続くのか」といった心の不安にも痛めつけられる。そのストレスのために、心のバランスを失っていくケースも少なくない。そうした不安を少しでも軽減するためにはどうすればいいのか。国立看護大学校教授の飯野京子さんは、患者と家族や医療者が正確な情報交換をしていくことが大切と、力説する。



情報戦を生き抜いて
微笑み

文●本田麻由美

生涯初めての入院が乳がんの手術――。読売新聞社社会保障部記者・本田麻由美さんは、34歳という若さでこの非情な体験をすることになる。全国紙で医療現場を取材し、記事を書く側から、一転して手術を受ける側になったのだ。その日の朝、本田さんは夫と2人で作ったベランダガーデンに降り、可憐な花びらをつけたペチュニアにしばしの別れを告げた。そして、夫を始め家族や先輩記者が見守る中、本田さんはついに手術台に上った。覚悟の上とはいえ、自分の体にメスを入れる瞬間が迫ったのだ。



サバイバーの肖像
カンボジアへの支援活動が闘病の支えに

岡村眞理子(「カンボジアに学校を贈る会」代表)
取材・文●崎谷武彦

カンボジアへの学校設立を目的とした、「カンボジアに学校を贈る会」の代表を務めている岡村眞理子さん。2001年に乳がんが判明してからも精力的に活動を続けてきた。
今年1月に再発。炎症性乳がんとの診断を受け、厳しい状態ながらも5月にカンボジアに出向いている。会の活動が闘病の支えであり、生きがいである。岡村さんはこれからも機会があればカンボジアを訪問したいと話す。



私が選んだがん治療 
家族の協力で得た、自宅での穏やかな時間

田口園子・冠城実千代
取材・文●福原麻希

東京都在住の田口園子さんは、1年前、腎盂がんと診断され、3回の切除術を受けた。今年、さらに、腰の骨に転移して放射線治療に臨むが、その後は緩和ケアを選ぶ。
末期がんの緩和ケアの場合、病院、ホスピス、自宅の3種類の選択肢があり、田口さんは自宅でのケア(=在宅ホスピス)を始めた。
患者の生活、家族の生活はどう変化したか。詳しく話してもらった。



インターネットで探るがん情報
5年生存率「あくまで平均的な数値」という意見が多く見られる

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)

今回は「5年生存率」を調べましたが、最初に定義の疑問を1つ。この「5年生存率」の定義はどの程度まで明確にされているのでしょうか。一般に「病気の予後」を評価する指標として確立していることは間違いないとして、案外明確に書いてありません。



がん相談
肺がん・頭頸部がん・大腸がん・婦人科がん
1,222円
特集 在宅医療
がん患者の在宅へのニーズは、年々高まっている。「住み慣れた我が家で、愛する家族と共に過ごしたい」。自分らしい人生を過ごすために在宅医療は大きな役割を担う。今特集では在宅医療の実際をお届けする。

これだけは知っておきたい
病院での緩和ケアは、在宅でもすべて受けられる
在宅医療の基礎知識

監修●蘆野吉和 福島労災病院外科部長
取材・文●半沢裕子

がんによる症状を上手に緩和しながら、自宅での日常生活に戻りたい。それは多くのがん患者さんの願いだろう。とはいえ、いざ在宅となると、気持ちは複雑に乱れる。痛み対策や必要な処置ができず、すぐ逆戻りするのでは? 自分はよくても、家族は負担では? 何かあったとき、間に合うのか。話に聞く在宅抗がん剤治療とは飲み薬なのか、はたまた家で点滴できるのか……?
 そこで、日本における在宅がん治療の草分けのひとり、福島労災病院(福島県いわき市)の蘆野吉和さんに、在宅がん治療とは何か、その現状と今後の展望について聞いた


在宅ホスピスを長続きさせるコツ
~日本ホスピス・在宅ケア研究会理事の梁勝則さん(医師)に聞く~

構成●塚田真紀子


スプーン一杯分でも、自分の口から食べることが重要
自宅で過ごすがん患者の栄養ケア

取材・文●菊池憲一

がんによって口から食事が摂れなくなることは多々ある。その理由はがんによって通過障害をおこしている場合や、精神的ショックやその他の理由での食欲不振などさまざま。いずれの場合でも、経管栄養や中心静脈栄養などにより、栄養の補給は可能だ。しかし、それらを利用していたとしても少しでも口から食べ物を摂取することが重要だと、摂食・嚥下アドバイサーの江頭文江さんは話す。


患者の最高のリポーター
家族はどこまで支えられるか
濃密な時間を共有するために必要なこと

監修●和田忠志 医療法人財団健愛会あおぞら診療所新松戸理事長 
取材・文●常蔭純一

在宅医療において、家族の役割は非常に大きいものとなる。患者が在宅で治療、また終末期を迎えると決めたとき、家族としてどのようなサポートができるのか。地域に根ざした診療を続けている「あおぞら診療所新松戸」の和田忠志さんに、心身両面のサポート態勢を取材した。


以上特集
臓器別、進行別がんの標準治療 頭頸部がん編
流れは手術から、機能や形状を温存する放射線化学療法へ

監修●田原 信 国立がんセンター東病院消化器内科医師
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト

鼻、口、あご、のど、耳などをまとめて頭頸部といい、ここにできるがんを頭頸部がんと総称します。昔は手術が主流でした。しかし、手術をすると顔に傷ができたりひん曲がったりえぐれたり、食べられなくなったり喋れなくなったりします。そこで最近では、そうした形状や機能を温存する放射線化学療法が普及してきています。命が助かるのはもとより、治療後の生活の質も重要ですから当然なのですが、まだこの事実を知らない人はぜひこの記事を読んでいただきたいと思います。


腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 乳がん骨転移編-2
骨転移は高カルシウム血症という合併症を引き起こしていた

チーム・リーダー●渡辺亨 
取材・文●林義人

12年前にD総合病院で乳がんの手術を受けた小学校教員の村山佳代子さん(52歳)は骨転移を診断され放射線治療を勧められた。しかし、病状の説明に不満を感じてセカンドオピニオンを求めることになった。転院先のW大学病院腫瘍内科の専門医は佳代子さんの高カルシウム血症を発見して、まずこの治療が行われる。そのため、前医に病理組織の提供を求めることになった。


腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 食道がん編―2
手術の代わりに化学放射線療法を希望し、セカンドオピニオンを求めた

サポート医師●大津敦 

消化器内科クリックで食道がんの疑いを指摘された藤野憲一さん(56歳)は、Kがんセンター消化器内科で「ステージ1の食道がん」と診断された。長男から「食道がんの手術は体への負担が大きい」と聞かされていた藤野さんは、手術の代わりに化学放射線療法を受けることを希望し、セカンドオピニオンを求めることになった。


モルヒネにかわる鎮痛薬 3
注目の治療 Part1
前立腺がんの放射線療法
副作用を抑え、さらにホルモン療法との併用で生存率が改善

報告●鈴木和浩 群馬大学泌尿器科教授

欧米の男性で罹患率、死亡率の高い代表的ながん、前立腺がんの治療法にはたくさんあり、選択するのは簡単ではありません。今回は、今最も注目を集めている放射線療法の1つである小線源療法と、従来の外照射療法とホルモン治療との併用治療にフォーカスを当て、その最新成果を紹介していきます。



ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第22時限目 内視鏡手術
飛びつく前に見極めよう、内視鏡手術の光と影

監修●吉田和彦 東京慈恵会医科大学付属青戸病院副院長

患者の体にやさしい縮小手術が拡がっています。その1つが腹腔鏡手術や胸腔鏡手術です。お腹や胸を大きく開いて行う開腹、開胸手術と違って、小さな穴を開けるだけ。その分術後の痛みも少なく、回復も早いといわれます。しかし、新しい技術であるだけにまだ未成熟な面もあるようです。今回はそのあたりの見極めを学習していきます。


インターネットで探るがん情報
腎臓がん。癌研究会では、生存率も具体的な数字で掲載

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)

今回は腎臓のがんです。この病気については、いろいろな表現があってちょっと戸惑いました。「腎細胞がん」、「腎がん」のほかに「腎臓がん」もあり、稀ながら古い表現である「グラヴィッツ腫瘍」(1961年医学部卒業の筆者は、こう習いました)も登場しますが、基本的にすべて同一です。まず、インターネットに掲載されていた闘病記で、ある患者さんの経過を読みます。


サバイバーの肖像
患者になって体得した「傷つける言葉」「癒す言葉」の力

木阪昌知さん(明海大学歯学部教授)
取材・文●崎谷武彦

医療の現場における倫理上の問題点を研究する、医療倫理の専門家である木阪昌知さん。ある日、自分自身ががんの宣告を受け、患者の立場になったとき、そこで感じたのは医師の言葉の1つひとつがいかに患者の心身に影響を及ぼすかということだった。
自分が学んできたことや教えてきたことを患者の立場で確認できたことはむしろ感謝すべきことだと話す。


抗がん剤治療の賢い受け方 <PART2>
副作用はもう恐れることはない
正しく理解することから始まる、症状緩和のセルフケア

監修●飯野京子 国立看護大学校成人看護学教授

通院治療が普及するにつれ、抗がん剤の副作用を上手にコントロールしながら生活していくセルフケアの視点が大切になってきた。抗がん剤治療には副作用がつきものだが、治療を受ける前に正しい知識を仕入れ、心構えや物品・体の準備を整えておくことにより、その苦痛を最小限に抑えることができる。
抗がん剤治療の賢い受け方パート2の今回は、抗がん剤の副飯野京子さんに聞いた。


体と心をケアする処方箋
手術前後のQOLアップが実証された!
患者の不安や痛みを軽減する音楽療法

監修・アドバイス●高橋多喜子 茨城音楽専門学校音楽療法科科長
取材・文●池内加寿子

音楽療法(ミュージック・セラピー)とは、「音楽による心理療法」のことです。かねてから、高齢者や障害者に対する音楽療法の効果は知られていましたが、近年、がん医療の現場にも取り入れられるようになっています。最近の実践的な研究では「消化器がんの手術前後に?なじみの歌を歌う?音楽療法を受けると、不安や痛みが軽減され、QOLが上がる」と実証されました。


情報戦を生き抜いて
連載―――第3回 漁り火

文●本田麻由美

読売新聞社社会保障部記者・本田麻由美さんは、ある日突然、まさに晴天下で雷に撃たれたようにがん告知を受けた。すべてを受け止めるにはあまりにも短い時間。しかし本田さんは10日足らずのうちに入院、手術への決心をする。持ち前の新聞記者魂があったから――かもしれない。しかし、実際のところは34歳の、1人の女性としての脆さをさらけ出した後にたどり着いた悲痛な決断ではなかったか。濁流に押し流されそうな日々。が、傍らには精一杯さりげなく気遣ってくれる夫がいた。入院直前の本田さんの心に、眩しくも嬉しい空間が広がっていった。


患者のための抗がん薬辞典 19
ゾメタ(一般和名ゾレドロン酸、一般洋名ゾレドロネート)
高カルシウム血症の治療薬。骨転移に伴う諸問題にも大きな効果

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文●水田吉彦

女性では“乳がん”、男性では”前立腺がん”において、「骨転移」が多く起こります。骨転移を起こせば、「痛み」「骨折」「高カルシウム血症」などの問題が生じます。ゾメタは、そうした骨転移に伴う諸問題を解決、もしくは軽減するために開発された薬剤です。国内では、”悪性腫瘍による高カルシウム血症”に対する効能が、まず先行して承認されました。近々その他の効能も、追加承認される見込みだそうです。類似薬”アレディア”との違いも含めて、ゾメタの利点などを解説します。

「がんばらない」医師
鎌田實とがん患者の
こころの往復書簡 ム第2回
「ここで死ぬ訳にはいかない。娘の成長をまだまだ見守っていきたいのです」
「こちらが、がんばりすぎると腫瘍が戦闘的になります。ときどき、ホッとしたり、笑ったり、感動したりしていましょう」

腹水が溜まるなど、進行した症状が現れてきた金子さんは、ある決断をします。未承認薬の使用です。すでに国内承認されている薬では症状を抑えきれなくなってしまったのです。金子さん自身、そして2人の娘さんのためにこの薬にのぞみを懸けたのです。そんな金子さんに鎌田さんは応援のメッセージを送りました。


海外ガイドラインシリーズ
長期使用の注意点を理解した上での使用が必要
閉経後女性のホルモン補充療法の効果とリスク

監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター
文●佐鳥麻美

日本ではホルモン補充療法(HRT)は欧米ほど普及していませんが、高齢化にともない、選択の機会も増えることと考えられます。その場合には、自分がHRTから期待できる恩恵と害の可能性を秤にかけて、よく考えたうえで選択することが大切です。2005年に、判断材料の一つであるUSPSTF(米国予防医療専門委員会) のガイドラインが改訂され、その要約が米医学誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンに発表されました。今回はその内容についてご紹介します。


がんが扉を開いて
売春婦でない女はいない!?

文●まつばらけい

「私は子宮頸がんなんかじゃない。一緒にしないで!」その言葉を耳にして、私は凍りついた。彼女は、自分は婦人科がんだけれど、ヒトパピローマウイルス(HPV)の性感染が主因のがんではないと区別したがったのだ。不妊治療のために訪れた産婦人科クリニックで、たまたま卵巣腫瘍が見つかっていた。セックス経験はあるということ。性感染の可能性はあったし、その人も検査してみたら、HPVポジティブかもしれない。

がん相談
食道がん・胃がん・皮膚がん       

ほか
            
1,222円
◇女性のがん特集
ひと口に婦人科がんといっても、それぞれ性格も治療法も大きく異なります。しかも、婦人科がんをめぐる治療の考え方や治療法は、ここ10年で大きな変化を遂げており、その影響もあって、病院や医師によっても、大きく異なっています。ここが婦人科がんの難しいところですし、また患者さんにとって注意が必要なところです。古い考えや医療に惑わされないことが大切です。

□これだけは知っておきたい 婦人科がん編
根治性ばかりでなく、治療後のQOLもよく考えたうえで
治療法を選びましょう

監修●関口勲 栃木県立がんセンター婦人科医長

婦人科がんの治療は、乳がんに比べて大きく遅れていました。しかし、最近は臓器の温存や術後の後遺症・合併症の軽減などにも目が向けられ、変わってきました。しかし、現状を見ると、まだ新旧が入り乱れて混沌としている状態です。ここに注意しながら、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの治療とケアについて、これだけは患者さんに知っておいていただきたい事柄を記してみます。


□婦人科がん治療を受ける上で知っておきたい
納得の医療にたどりつくための15のヒント

文●まつばらけい 

婦人科のがんは、医師や医療機関によって治療法にばらつきがあるだけでなく、治療の選択肢や後遺症・副作用について十分説明を受けていないケースが多い。また、主治医とのコミュニケーションで悩む患者も多く、婦人科がん医療に満足していない患者は少なくない。そこで、今回は「子宮・卵巣がんのサポートグループあいあい」主宰のまつばらけいさんに、医師との付き合い方、治療法選択やメンタルケアなど、納得の医療をうけるためのポイントを提示してもらった。

□副作用を最小限に抑え、最大限の効果を受けるために―――
抗がん剤治療の賢い受け方
<PART1>治療法編

監修●
勝俣範之 国立がんセンター中央病院乳腺・腫瘍内科医長
松本光史 国立がんセンター中央病院乳腺・腫瘍内科チーフ

抗がん剤治療はここ数年で大きな進歩を遂げている。多くの臨床試験を経て、安全で使いやすい、すぐれた薬剤がいくつも登場してきた。しかし、すぐれた抗がん剤がどこの医療現場でも正しく使われているかというと、いささか疑問である。加えて抗がん剤治療には、必ず副作用もついてくる。多くの患者が訴える「つらい」心身の負担を最小限にとどめながら、同時に正しい抗がん剤治療を受けるにはどうすればよいか。パート1の今回は、婦人科がんの治療法をお届けする。

□患者にやさしい医療
子宮を温存し、妊娠・出産を可能にする
子宮頸がんの広汎性子宮頸部摘出術

監修●福地剛 慶應義塾大学病院婦人科講師
取材・文●菊池憲一

子宮頸がんは、ごく早期のものであれば、円錐切除術によって妊娠・出産は可能だが、1a1期を超えると子宮を摘出せざるを得ず、妊娠・出産をあきらめなければならない。しかし、今回紹介する「広汎性子宮頸部摘出術」だと、1a2期から1b1期の患者であれば、子宮を温存し妊娠・出産が可能となる。標準的な切除より切除範囲が狭いためだが、一番懸念される再発は、海外の報告では治療成績は標準的切除に勝るとも劣らないという。この治療について、日本で最も症例数の多い、慶應義塾大学病院の例をレポートする。


□がんが扉を開いて
「“去勢婦人”のゆううつ」
~子どもを産めなくなったことをどう受けとめるか~

文●まつばらけい

「去勢婦人における長期薬物療法のあり方」(*1)というタイトルの医学論文がある。「去勢婦人! え~ぇ、何それ!?」「ひど過ぎる」「うわぁ、落ち込む」「ショック!! なんか犬か猫みたい」etc.「去勢婦人」という表現に対する当事者たちの評判は、すこぶる悪い。「あいあい」で婦人科がんの治療による卵巣欠落症状(いわゆる更年期障害)の講演会を企画して、少しでも参考になる文献はないかと探していたときに、出会ってしまった。


□リンパ浮腫の改善は正しい知識と標準治療で
専門機関を受診し、適切な治療を受けることが重要

監修●佐藤佳代子(後藤学園付属医療施設リンパ浮腫治療室長)
文●館林牧子

がんの手術の後などに手足にリンパ液がたまってむくむリンパ浮腫は、全国で12万人、あるいはそれ以上の患者がいるとされています。適切な治療を受ければ症状が改善することが多いにもかかわらず、専門の治療機関が少なく、モ適切な治療モにたどり着けない人の声が後を絶ちません。そこで今回は、リンパ浮腫とは何か、そのケアの実際について、ご紹介します。


□体と心をケアする処方箋
□婦人科がん手術後の排便トラブル・便秘
上手にコントロールして気持ちのよい生活を

アドバイスと監修●神山剛一 昭和大学消化器外科講師
取材・文●池内加寿子

婦人科がん等で子宮全摘手術を受けた後、排便トラブル、とくに便秘で悩む方が少なくありません。ある調査では、「広汎子宮全摘術後の患者さんの3分の2が便秘傾向にある」との結果が出ています。排便のしくみと、便秘の原因および対策について、昭和大学消化器外科講師で数少ない排便障害の専門家でもある神山剛一さんに伺いました。



~~~~~~~以上特集~~~~~~~~~~~
□「がんばらない」医師鎌田實とがん患者のこころの往復書簡 ム第1回
私に奇跡は起こせないのでしょうか。
またプロセスがひとつ、前進したようです。

2004年2月号より開始した、松村尚美さんと鎌田實さんの往復書簡は、大きな反響を呼びました。しかし、2005年2月、松村さんはがんとの闘いを終え、連載は終了しました。松村さんの想いは、多くの読者の心を揺り動かし、心の奥底に染みわたりました。今月から、松村さんの想いを引き継ぎ、松村さんと親交のあった広島県在住の卵巣がん患者、金子淑江さんと鎌田實さんの往復書簡をお送りします。

□あなたの中にある力を僕は信じたい。
そしてその力を外へ引っ張り出す応援を、作戦を考えていきたい。

松村尚美さんを送る会で初めて金子さんと対面した鎌田さん。その後届いた金子さんからの手紙から病状を知り、いろいろな治療法を提示します。そして、病状の思わしくない金子さんに“必ず奇跡が起こることを信じたい”と語ります。

□情報戦を生き抜いて
告知

文●本田麻由美

2002年5月31日。日韓共催による「サッカー・ワールドカップ」開幕日。
読売新聞社社会保障部記者・本田麻由美さんは、お祭りムード一色の街並みを他所に、一人病院に向かっていた。検査結果の日。何かの間違いであってほしい・・・・・。ひたすら祈りながら、仕事に没頭してきたこの数カ月。だが、事態は驚愕の『告知』であった。千々に乱れる心を覆い隠すかのように、本田さんは必死になって取材ノートに医師の言葉を書きなぐっていた。


□腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 乳がん骨転移編-1 
12年前の手術で「治った」と思っていた乳がんに、骨転移の疑い
チーム・リーダー●渡辺亨 浜松オンコロジーセンターセンター長

 12年前に乳がんの手術を受けた小学校教員の村山佳代子さん(52)に、腰痛が起こった。接骨院で施術を受けたが一向に改善しない。「骨粗しょう症」の疑いが出て、整形外科医院を受診するが、やはり原因は不明のまま。そんなとき、かつて一緒に入院していた女性から「骨転移ではないか」と指摘された。はたして――。



□腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 食道がん編―1
胸のつかえに悪い予感を感じ、クリニックへ駆け込んだ

監修●大津敦 国立がんセンター東病院内視鏡部長

酒もたばこも好きな藤野憲一さん(56)は、ビールを飲んでいる時つまみが胸につかえるのを覚えた。近所のクリニックで内視鏡検査を受けたところ、モニターに茶色の壁の中に白っぽいものが浮いているのが見えた。藤野さんの背中にすっと冷たいものが流れた……。

□患者のための抗がん剤辞典
ティーエスワン(一般名 テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)
効果の増強と、消化器の副作用軽減を
同時に狙った経口抗がん剤

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
取材・文●水田吉彦

抗がん剤治療は、効果が高く・副作用の少ないことが理想です。そこで考案されたのがTS-1。消化器がんに使われる5-FUを土台に、いろいろな工夫がほどこされています。わが国における進行再発胃がんの治療において、約8割の医師が第1選択薬として使用しています。


□がんの痛みをなくす最前線レポート Part3
痛みを取るほうが、免疫力が高まりますよ

監修●池垣淳一 兵庫県立成人病センター麻酔科部長(写真1)
取材・文●塚田真紀子

従来、がん疼痛治療の方法は標準化されにくいと言われてきました。その常識を打ち破って、2日以内に6割の患者の痛みをとる「標準化されたがん疼痛治療」(クリニカルパス)を導入した病院があります。これを紹介します。従来のやり方に比べ、簡単で確実です。

□世界のガイドラインシリーズ
疲れの原因を見極め、対処法を見つけ出す
がんに関連する疲れと貧血のガイドライン

監修●岩瀬哲
文●佐鳥麻美

がんに関連する疲れとは、肉体的、精神的、感情的に疲れていると感じることを指します。この場合の疲れとは、がんそのものや、がん治療にともなう患者の継続的で主観的な感覚で、長く続くと、日常生活に影響することがあります。通常の疲れは一時的なもので、休憩によって癒されます。がんに関連する疲れは、もっと深刻で苦しいもので、休憩しても必ずしもその疲れがとれるわけではありません。人によっては、このような疲れは肉体的な痛み、吐き気、嘔吐やうつよりも苦痛になります。今回は、がん関連の疲れと貧血のガイドラインの内容を抜粋して紹介します。

□臓器別、進行別がん標準治療 胆道がん編
手術できるか否かが大きな分かれ目。手術できなければ放射線、抗がん剤治療

監修●木下平 国立がんセンター東病院外科部長
古瀬純司 国立がんセンター東病院肝胆膵内科医長
文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト

肝臓でつくられた胆汁の通り道にできるがんが胆道がんです。大きく胆管がんと胆嚢がんに分かれます。胆汁の通り道の管にできるのが胆管がん、わき道の胆汁をためる貯蔵庫にできるのが胆嚢がんです。いずれも自覚症状がほとんどなく、早期発見が難しいがんです。しかし、早期発見ができなくても、治療は手術が基本で、手術できるかどうかが大きな分かれ目となります。


□ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です
ドクターハラスメント
もう黙っていられない。医師からの患者への暴言・暴力的行為

日本の医療界ではいまだに知識・技術偏重主義が蔓延し、メンタルケアやコミュニケーションの部分はなおざりにされているのが現状です。それが端的にあらわれているのがドクターハラスメントです。弱い立場の患者に、さらにムチを打つような医師の暴言・暴力は許されません。今回はこのドクターハラスメントについて学びます。

□いのちの食・養・卓
中心とすべき穀物を減らさない真夏メニュー

文・料理●柴田年彦 料理研究家 東海林いちえ 食空間プロデューサー

□八木田旭邦・元近畿大学教授に東京地裁が断罪
新免疫療法の「驚異的効果はウソ、効果はない」と認定、健康食品療法に警鐘を鳴らす

文●梅澤充 町田市民病院外科

健康食品はがんに効果があるのかないのか。そのゆくえが注目されていた医療裁判で初めて判決が下された。結果は「なし」。八木田旭邦・元近畿大学教授の「新免疫療法」を受けて亡くなった女性の遺族が、効果のない健康食品療法を勧められ適切な治療機会を奪われたとして賠償を求めた医療訴訟で、東京地裁は6月23日、元教授らに約5000万円の支払いを命じたのである。

□サバイバーの肖像 川島保徳さん(語り部)
2つのがんを体験し、4つの袋を身につけながらも、語り続けるプロの語り部

取材・文●崎谷武彦

全国各地を回って民話や昔話の口演を行うプロの「語り部」である川島さん。8年前に大腸がん、5年前には膀胱がんで手術を受けている。闘病の力になったのは、自分の話を待ってくれている人たちがいるということ。語りを通して自分が聞き手に与えるものよりも、逆にもらうもののほうが大きいと川島さんは話す。


□私が選んだがん治療 蛯名紘文さん(心理カウンセラー)
生きがいを持つことで不安、さらには死の恐怖から解放された

取材・文●福原麻紀

東京都在住の蛯名紘文さんは、4年前、結腸がんと診断され切除手術を受けた。再発を恐れ、術後に化学療法を受けたが、あまりの副作用に治療を中止してしまう。退院後は、病期への不安やストレスから生きる希望まで失っていた。そんな蛯名さんを絶望の淵から救ったのが、病期や人生の困難を乗り越える技術を学ぶ生きがい療法だった。


□私の生きる道 元岐阜県知事・梶原拓
自身のがん体験を活かして
県民のための医療改革を推し進めた元知事

取材・文●吉田建城
 
がん患者の中には自分ががんになって初めて知り得たことや、痛感させられたことを、ほかの人のために役立てようとする人が少なくない。それをもっとも大きなスケールでやってのけたのが、今年の3月まで岐阜県の知事を4期にわたって務めていた梶原拓さんだ。がんになる政治家はあまたいるが、これほど、がんという病気に旺盛な好奇心を示し、患者として痛感したことをダイレクトに政策に反映させていった政治家は過去に例がない


□がんに負けない安保免疫学実践講座 
がんになった食生活の改善法
―人間本来の「穀物菜食」に近づける努力をしましょう―

文●柴田年彦 ヘルスプログラム研究所代表

前回、がんという病気では、生きるか死ぬかという局面の中で、患者本人が本音さえ出せば、周囲の本音との交流が出来て、心の問題が改善される可能性が高まる、という内容の説明をしました。がんを発病する人は、生まれ育った家庭の教えによって成人になってからも自分の魂が抑えられて本音を言えないのです。本音を出すのは自分の魂に沿って生きることにつながるということにも触れました。食事の問題も同じです。体の本音を引き出すようにすることが肝心です。



□インターネットで探るがん情報
「がんで死ぬ」ということ
肯定派、否定派ともに説得力のある意見

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)

しばらく前に、『がんで死ぬのも悪くない』(1996年講談社、絶版) という本を書きました。趣旨は、「人は結局死ぬのだから、自分の死をある程度コントロールしたい。そのコントロール可能な死との点で、がん死は事故や血管障害のような突然死や、植物状態での死より優れている」ということです。今回は、このテーマがインターネットでどう扱われるかを調べました。キーワードは「がんで死ぬ」で、肯定と否定両方の意見が出てきました。



□がん相談
肝臓がん・乳がん・泌尿器がん・膵臓がん    

ほか
1,222円
特集 消化器がん総力特集
死亡率トップの座を肺がんに譲ったとはいえ、今なお多い胃がん、さらには大腸がんと、消化器がんは日本人を苦しめているがんだ。しかし、患者にやさしい縮小手術や、新しい抗がん剤などが次々に開発され、長足の進歩を遂げる分野でもある。この特集では、消化器がんの基礎知識から最新の治療法まで総力を挙げてくみ上げた。

これだけは知っておきたい~胃がん編~
早期胃がん手術の主流は縮小手術。進行がんでも治癒は見込める

監修●山口俊晴 癌研究会有明病院消化器外科部長
取材・文●半沢裕子

胃がんは胃の粘膜から発生するがんで、発生には食生活が大きく関わっていると言われる。粘膜にとどまっているがんは早期がんと呼ばれ、十分に完治が望めるが、胃壁の外に向かって浸潤を始める進行がんと呼ばれる状態になると、他臓器へ転移しやすくなり予後が悪くなる。とはいえ、胃がんは治療すれば治る可能性の高いがんである。胃がんと診断され、治療を受けるにあたって最低限知っておきたい事柄をまとめた。

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これだけは知っておきたい ~大腸がん編~
肛門機能温存にとらわれず、確実に治療することが肝要

監修●大矢雅敏 癌研究会有明病院消化器外科医長
取材・文●半沢裕子

日本での大腸がん患者は年々増加しており、男女合わせると死亡率はがんの中で3番目に高い。今後はさらに患者数は伸びると推測され、2015年には1位になると予測されている。しかし、患者数は多いが、大腸がんは胃がん同様、消化器がんの中では治癒しやすいがんで、切除可能例ならば治癒率は75パーセントを超える。検診などで大腸がんが見つかった場合、どの様なことに気を付ければよいか、治療前の心構えを整理しよう。

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診療科の垣根を取り払い、全人的医療を実践
癌研有明病院消化器センターのキャンサーボード

取材・文●松井宏夫 医療ジャーナリスト
「キャンサーボード」。日本では耳慣れない言葉だが、すでにアメリカの代表的な病院ではこのシステムを取り入れ、治療を円滑に行っている。キャンサーボードとは外科医、内科医、放射線科医など各専門医が一同に集まり、1つの症例に対する治療法を包括的に議論する場である。各専門医が意見を出し合うことで、ベストな治療法を決定することが可能だ。5年前からいち早くこのシステムを取り入れている、癌研有明病院のキャンサーボードを取材した。

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胃がんのテーラーメイド治療
患者のHLAのタイプ別に術後補助療法を選択する

監修●生越喬二 東海大学医学部消化器外科教授
取材・文●高田昌彦 医療ジャーナリスト

HLA(ヒト白血球抗原)は、骨髄移植などの組織適合性を調べるために重要な指標だが、胃がん切除手術のあと、最適な術後補助療法を選択するためにも活用できることを東海大学消化器外科教授の生越喬二さんは見つけた。30年にわたる胃がん患者の予後の調査で免疫療法は患者の7割に生存期間の延長効果があるが15パーセントほどの患者には逆に作用する可能性があることがわかった。化学療法の効果がよく出る10数パーセントのグループがいることもわかった。HLAを検査することで、事前にそれらの峻別が可能だという。


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再発がんの治療最前線
ゆっくりと時間をかけた治療で延命を図る
論理的に組み立てられた隔日FP・タキソール療法

監修●山光進 札幌月寒病院院長
取材・文●菊池憲一

再発・進行がん患者の治療で良好な成績を上げている札幌月寒病院。病院長の山光さんは、長年抗がん剤治療に携わり “効果は大きく副作用の少ない”治療法を模索してきた。そしてたどり着いたのが隔日FP療法と呼ばれる治療法だ。この療法は、2つの抗がん剤の相乗効果をねらったものだ。さらに山光さんらは02年より、より高い効果を求めて、隔日FP・ウイークリータキソール療法を開始した。

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お腹に第2の口をつくるPEG栄養療法
食べられない人でも元気が出、免疫も高まる

監修●鈴木裕 東京慈恵会医科大学外科講師
川崎成郎 東京慈恵会医科大学助手

がんの手術や進行などにより食事が食べられなくなった場合、これまでの栄養補給は中心静脈栄養や経鼻チューブによる方法が中心でした。しかし、もっと自然で、体力回復、免疫力改善に優れた方法があります。お腹に第2の口をつくって栄養補給するPEGという方法です。欧米では広く普及しているのに、なぜか日本では普及していません。がん患者さんにはぜひ知ってもらいたい栄養療法です。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
スキルス胃がんと腹膜播腫に効く新しい薬
「絶望」を「希望」に変えたTS-1、タキサン系の抗がん剤

監修●矢野友規 国立がんセンター東病院消化器内科医師

早期発見が難しい上に進行が早く、腹膜にがんが散らばる腹膜播腫を起こしやすいのがスキルス胃がんだ。腹膜播腫を起こすと切除不能のケースが多く、たとえ切除できても予後はかなり厳しいものがあった。しかし、近年、新しい抗がん剤の出現などによって、スキルス胃がんや腹膜播腫に有効な治療法が登場。注目されている。

~・~・~・~・~・~・~以上特集~・~・~・~・~・~・~
世界最大のがん学会、ASCOレポート
乳がん術後補助療法の画期的な成果に、万雷の拍手!
今後のがん治療を大きく変えるハーセプチンの治療報告

世界最大のがん治療学会、ASCO(米国臨床腫瘍学会)が米国のオーランドで開催された。なんといっても今年の話題の中心は分子標的薬に関する報告。なかでも乳がん治療ではビッグな報告があった。転移性乳がんの補助療法でハーセプチンがこれまでの常識を打ち破る大きな成果が得られたという朗報だ。発表会場は万雷の拍手に包まれた……

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
情報戦を生き抜いて
予兆

文●本田麻由美 読売新聞記者

新聞記者ががんになったといっても、今やそうめずらしい事柄ではない。しかし、35歳という若さでなったこと、しかも発見から半年も経たないうちに再発が起こり、その間、3度の手術に加えて、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン療法までするという、すさまじい体験をした人はあまりいない。読売新聞社会保障部記者、本田麻由美さん。その厳しい状況の中で、彼女はどうがんと闘い、生き抜いてきたか。今回からその闘病記を連載していきます。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
がんと生きる 第17回 小児科医・田村明彦さん
“奇蹟を生むんだ”と「がん春」まっただ中の小児科医

「そのままでいいよ! 大丈夫!」。超ベテラン小児科医田村昭彦さんは、本の中で新米ママへこう語りかける。著者の田村さんは、兵庫県西宮市で小児科医院を開業して25年。学生時代から一貫して小児科医一筋、臨床の現場に立ってきた。ぬいぐるみで溢れる医院は、日々、子供たちの嬌声で溢れる。そんな田村さんの小児科医への思いの裏には、弟の病死体験、そして小児科医としての思いの裏には、自身のがん体験があったという。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いのちの食養卓 食欲増進と体を冷やしすぎない夏メニュー
料理・文●柴田年彦 料理研究家

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 早期肺がん編―3
経口抗がん剤を携えて、上海での単身赴任生活が始まった

サポート医師●
山本信之 静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科部長
大出泰久 静岡県立静岡がんセンター呼吸器外科副医長

会社から中国赴任を命じられていた中山純一さん(仮名・48)は、その前年の2003年10月、1b期の肺腺がんが見つかった。中国赴任への時間が迫るなか、肺を摘出する手術を受けた。術後は経口抗がん剤で再発リスクを引き下げることを試み、そして中国へ旅立って行った。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
腫瘍内科の第一人者、渡辺亨が医療サポートする 肝臓がん編―3
再発と闘ったすえ、ホスピスでのおだやかな最期を選んだ

サポート医師●石井 浩 国立がんセンター東病院肝胆膵内科医長

原発の肝細胞がんの摘出手術から1年を待たずに肝内再発が見つかった川上裕輔さん。今度はラジオ波焼灼術でがんを叩く処置を受けたが、またも1年後に肺への転移が発覚。さらには肝硬変の進行にともなう静脈瘤の破裂も起こって、重大な局面を迎える。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第21時限目 がんの組織分類
扁平上皮がんと腺がんは何が違うの?

監修●吉田和彦 東京慈恵会医科大学付属青戸病院副院長

よく子宮頸がんは扁平上皮がんで、乳がんは腺がんが多いと言います。この扁平上皮がんとか、腺がんというのは、何なのか、どういうがんなのでしょうか。また、それによって性質や性格、さらには機能も異なるのでしょうか。今回は、そうした組織によるがんの違いについて学習していきます。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・患者のための抗がん剤辞典17 ベルケード(一般名 ボルテゾミブ)
世界初の作用機序を持つプロテアソーム阻害薬。多発性骨髄腫に有効

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文 ●水田吉彦

ベルケードは多発性骨髄腫への有効性が臨床試験で認められた薬剤です。既存の薬剤よりも効果が高く、副作用も比較的軽微であることが認められています。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
患者に優しい医療
西洋医学の限界をカバーし、症状を緩和する国立がんセンター緩和ケア科の鍼灸治療

取材・文●松田博公 鍼灸ジャーナリスト
 
東京・築地の魚河岸に近い国立がんセンター中央病院。五階の奥まった部屋の入り口に、「鍼灸治療」と書かれたプレートが貼ってある。それを見れば、通路にかすかに漂う香ばしい匂いの源はお灸だと、だれもが気づくだろう。現代医療の先端的な技術が集中的に投入されているがんセンターの中で、数千年の歴史を持つ東洋医療が実施されている。しかも、始めてから19年、1000人を超える患者を診療したという。これは、もっと知られ、広まっていい事実ではないだろうか。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
私が選んだがん治療  村上貞信さん(高校教師)
実験的治療だった臍帯血移植に賭けた

取材・文●福原麻紀

白血病や悪性リンパ腫のような血液がんでは「造血幹細胞移植」が治療の選択肢となることがある。現在、移植には4種類の方法があり、患者の病気の状態によってその方法は異なる。また、それぞれメリット・デメリットもあり、全身状態、ドナーの有無なども勘案して治療法を選択する。今回は、悪性リンパ腫の患者から臍帯血移植を選んだことについて、その経緯や理由を話してもらった。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
連載6 世界のガイドラインシリーズ がんに伴う精神的苦痛のケア
苦痛の原因を見極め、適切なケアを受けて苦痛を取り除く

精神的苦痛という言葉は、がんそのものやそれに影響される不快な感情を指し、力不足、悲しみ、恐れから抑うつ、不安、パニックまで、さまざまな要素を含みます。ストレスもまた、思考や行動に影響します。そこで、がんに伴う精神的苦痛とはどういうものかを知り、感情に前向きに対処するためのアドバイスを目的に、「精神的苦痛」というパンフレットが作成されました。今回は、その内容を抜粋して紹介します。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
体と心をケアする処方箋――20
抗がん剤の副作用「下痢」のセルフケア

アドバイスと監修●国立看護大学校教授 飯野京子
取材・文●池内加寿子

抗がん剤を服用している人の中で、下痢に悩む人は少なくありません。薬剤によっては、服用者の6割が下痢症状を引き起こしています。これは、薬剤が腸の粘膜を傷つけるなどの原因で起こります。薬剤によっては、当日から症状が現れることもあります。あらかじめ予測を立てておき、適切なケアをすることが大切です。国立看護大学校 飯野京子教授(成人看護学)に、下痢のメカニズムとセルフケアのコツをうかがいました。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
私のがん体験 
後悔することなく1日1日を大切に

文●柳谷美也子

「NPO法人楽患ねっと」では、生や死にまつわる実体験を広く一般の人に語る活動をされている方からのメッセージをお届けしています。
今回は、41歳のときに肺がんの4期と診断された柳谷美也子さんの体験です。
がんになっても、1日1日を大切に、前向きに生きていくことが重要という柳谷さん。患者同士で元気を分け合える場として、患者会「ConBrio(コンブリオ)」を設立し、代表として活動されています。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
がんが扉を開いて
心が風邪をひいたとき~がん・死別の衝撃

文●まつばらけい 

「助けが必要なときに、ひとの力を借りられることが真の自立である」といった文章を、どこかで目にしたことがある。自立というと、一人で問題を解決できる能力が問われがち。でも、そうじゃなくていいんだ。自分の手に余ることに直面したら、他力に頼ることも、広い意味の自立なんだと許しをもらって、なんだか、ちょっと肩の荷が降りた気がした。がんと告げられたとき、取り乱して不安でいたたまれない自分と、冷静に受けとめようとして状況に立ち向かう自分とが、混在していた。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
サバイバーの肖像 北谷勝秀(NPO法人2050理事長)        
食事療法と瞑想で得た「自分のやるべきこと」

取材・文●崎谷武彦

国連職員としてニューヨークに赴任していた1982年に胃がんで手術を受けた北谷さん。再発・転移の不安を抱えながらも、自分にできることを見つけてがんと向き合った。現在は、「自分のため」ではなく「人のため」に、様々な国際問題に取り組むNPOを立ち上げ、忙しい日々を送っている。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
がんに負けない安保免疫学実践講座 5
がんになった心の問題の改善法
―「いい加減」と思えるくらいで丁度良いと考えましょう―

文●柴田年彦 ヘルスプログラム研究所代表

第2回目で、どのような性格の方ががんになりやすいかを説明しました。交感神経優位の「頑張り屋」「親切」と、副交感神経優位の「真面目」「情深い」の両方が、過度のレベルで共存しているケースが問題でした。もちろん、こうした性格の方は、立派な社会人です。しかし、自然の摂理である自律神経は、そうした共存には耐えられません。交感神経と副交感神経が1人の中で極端に高ぶることを繰り返すと、白血球中の顆粒球とリンパ球のバランスが崩れ、体に異常を発生させるのです。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
インターネットで探るがん情報
肝がんのいろいろな治療
大阪府立成人病センターのページでは、各種治療成績も掲載し、詳しく解説

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)

今回は肝がんです。「肝細胞がん」と題して解説をしているページが多数見受けられました。結果的に今回は、手術・肝動脈塞栓術・エタノール注入療法・ラジオ波焼灼療法の4つに限って調べています。放射線と化学療法は、別の機会に扱うことにします。

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がん相談
脳腫瘍・肺がん・大腸がん・泌尿器がん

ほか
1,222円
特集・肺がんの最新情報

肺がんは厳しいがんです。死亡率第1位です。この隘路をなんとか大きく切り開いてほしい、そう願うのは患者さんやご家族のごく普通の心情です。イレッサの出現はそれに手を貸した初めての助け舟でした。ところが、社会はその道をもう一度閉ざそうとしています。その社会に患者の真の声が届くように祈って、この特集を贈ります。



これだけは知っておきたい肺がんの基礎知識

監修●後藤功一 国立がんセンター呼吸器科医師


「肺がんの疑いがある」ということで検査に行ったとき、肺がんに関する知識が何もなかったら、医師の説明を聞くだけであとは検査、治療のベルトコンベアに乗せられていくだけです。自分の命を医療の場にあずけようとするとき、あらかじめ病気に関する知識と、医師に何をたずねたらよいのかを知っていればこれほど心強いことはありません。ここでは、必要最低限これだけは知っておいて欲しい肺がん知識のイロハを整理してみました。



患者会メンバーが承認取り消し問題に切実な声
私たちからイレッサを奪わないでください!!

文●沖原幸江

増え続ける副作用死と、アストラゼネカ株式会社の「イレッサに延命効果はなかった」との結論をもとにイレッサの承認を見直す動きが活発化した。米国では回収を視野に入れた規制を、欧州ではア社による承認取り下げが行われた。日本でも承認取り消しの声が高まる中、肺がん患者会メンバー(提出当時主宰)の沖原幸江さんはイレッサの承認継続を求め、厚生労働大臣宛に意見書を提出した。



イレッサの真実
肺がん患者に有用な薬。しかし、副作用のない夢の薬ではない

取材・文●常蔭純一

肺がんに対する大きな効果を期待され、夢の新薬といわれながらも発売後、副作用の間質性肺炎による死亡が相次ぎ、問題となっている「イレッサ」。昨年末、英国のアストラゼネカ株式会社が「イレッサに延命効果はなかった」と発表し、関係者に激震が走った。国内の副作用によるものと思われる死亡者数は05年3月現在600名。遺族により国と製薬メーカーを相手に訴訟も起こされた。しかし、イレッサにはスーパーレスポンダーと呼ばれる、劇的に奏効する患者がいることも確認されている。イレッサの真実について専門家に聞いた。



ポスト・イレッサの有力な抗がん剤はこれだ
がんの血管新生を阻害する薬、イレッサに似た薬、副作用を大きく軽減した薬などが続々

監修●坪井正博 東京医科大学病院外科

「イレッサに次ぐ有効な抗がん剤にはどんなものがあるのか、ぜひ知りたいですね」。肺がん患者に今、何に関心があるか、聞いたところ、多くの人から返ってきたのがこの答えであった。そこで、このポスト・イレッサの抗がん剤について調べたら、続々と期待の持てる薬が出てきた。




胸腔鏡手術vs開胸手術
そのメリット・デメリットを聞く

胸腔鏡手術
痛みとダメージの少ない胸腔鏡手術は免疫能が落ちず、がん細胞の増殖も抑える

監修●加勢田靜 国立病院機構神奈川病院副院長

開胸手術
12センチまで縮小し、目と手での確認作業が可能に。開胸手術は最もリスクの少ない手術だ

監修●吉田純司 国立がんセンター東病院呼吸器外科医長

かつては胸の肋骨にそって30センチも切るのがスタンダードだったという、肺がんの手術。手術自体が大きな負担と後遺症を患者に強いるものだった。そんな状況を変えようと、パイオニア的な医師たちがこつこつと技術や機器を充実させ、普及をめざしてきたのが、胸の内視鏡を使う胸腔鏡手術だ。傷が小さく体へのダメージが少なく、予後も術後のQOLもいいと、話を聞けばいいこと尽くめ。ただし、技術の習得がむずかしく、安心してまかせられる医師・病院がまだまだ少ないという弱点もある。一方、胸を切開して直接病巣をとり除く開鏡手術も、傷口30センチのまま安穏としてきたわけではない。医師によっては傷口も12センチ程度と大幅に縮小され、患者への負担は急速に軽減されている。何より、臓器を目で見て手でふれられる安心感はゆるぎない。では、今の段階で、患者はどちらを選ぶべきなのか。胸腔鏡手術の第一人者である国立病院機構神奈川病院副院長の加勢田静医師と、開胸手術の優位性を信じる国立がんセンター東病院呼吸器外科医長の吉田純司医師のお二人に、それぞれの手術のメリットとデメリットについてお話をうかがった。



腫瘍内科の第一人者、渡辺亨チームが医療サポートする 早期肺がん編―2
たくさんの選択肢の中から、私は開胸手術を選択した

サポート医師●山本信之 静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科部長、大出泰久 同センター呼吸器外科副医長

2003年10月に早期肺がんが見つかった中山純一さんは、翌年1月からの中国赴任が予定されていた。「負担の軽い治療で早く治したい」と焦る中山さんに、医師は標準的な開胸手術を推奨する。


ーーーーーーーーー以上特集ーーーーーーーーー
腫瘍内科の第一人者、渡辺亨チームが医療サポートする 肝臓がん編-2
肝切除術を受けたが、1年後再発。どうする?

サポート医師●石井 浩 国立がんセンター東病院肝胆膵内科医長

2001年12月、肝細胞がんが見つかった川上裕輔さんは、専門医たちによる検討の結果、肝切除術を推奨された。川上さんは納得して手術を受けた。しかし、1年後には肝臓の中に再発が見つかってしまう。ここから、川上さんのがんとの長い闘いがはじまる。



臓器別、進行別がん標準治療 膵臓がん編
手術で治癒を、放射線化学療法、抗がん剤治療でできるだけの延命を

監修●木下平 国立がんセンター東病院外科部長、古瀬純司 同センター東病院病棟部医長(肝胆膵内科)
文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト

膵臓がんは、がんの中でも、とりわけ治療が困難ながんと知られています。治療が困難な理由のひとつは早期発見の難しさにあります。特徴的な症状がないこと、検査でも見つけにくいことがその原因です。もうひとつの理由は、がんが早期のうちから浸潤、転移しやすいことです。しかし、最近は、手術方法の改良や、放射線と抗がん剤の併用療法、抗がん剤の発展によって、かなり膵臓がんをコントロールできるようになってきています。




体と心をケアする処方箋
乳房再建、そのすべてを教えます ―手術の方法から医師選びまでのABC―

アドバイスと監修●南雲吉則 ナグモクリニック総院長

乳がんの手術によって失われた乳房を、再び取り戻す「乳房再建」。乳房再建にはどのような方法があるのでしょうか?どんな場合にどんな方法が向くのか?デメリットは?費用は?数多くの乳がん手術、再建術を手がけてきたナグモクリニック総院長の南雲吉則医師に伺いました。



大腸がんのペプチド・ワクチン療法
変装するがん細胞を追いつめ、攻撃する療法

監修●田原秀晃 東京大学医科学研究所先端医療研究センター外科・臓器細胞工学分野教授
取材・文●松沢実

大腸がんのペプチド・ワクチン療法が、いよいよ本格的な実地医療へ向けて第一歩を踏み出した。東京大学医科学研究所付属病院で、標準的な化学療法が効かない進行・再発大腸がんの患者を対象に、第1相の臨床試験がスタートしたのだ。闇雲に免疫を引き出そうという、従来の免疫療法ではなく、科学的論拠に基づいて生み出された的確な免疫療法として確立することを目指したものだ。



ハーブ(薬草)使用ガイドライン
抗がん剤治療中のハーブ服用には注意が必要

監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター
取材・文●佐鳥麻美

近年、代替療法が急速に広まってきました。そのため、医薬品との相互作用が問題になっています。患者が自発的に使う薬草(ハーブ)が、医薬品との相互作用で予想外の反応を引き起こし、期待された効果と違う結果をもたらす可能性があります。今回は、米国でよく売れているハーブについて、これまでに報告された抗がん剤との相互作用について、米国がん研究所(NCI)の研究チームがまとめた文献をご紹介します。



私の生きる道
「一瞬の夏」の元プロボクサー・カシアス内藤
がんとの戦いを劣勢から「ドロー」に持ちこみ大願を成就した元王者

取材・文●吉田建城

がん患者にとって最も辛い選択は、命と引き替えに、からだの重要な機能の1つを失うことではないだろうか。とりわけ末期の咽頭がんや喉頭がんの場合、失う機能が「声」であるだけにことは深刻だ。大半の患者は「命には代えられない」と自分を納得させて摘出手術を受ける決意をする。しかし、中には声を失った場合、生きる価値がなくなってしまう人間もいる。カシアス内藤のリングネームで一世を風靡した元ボクサー内藤純一もその1人だった。



俵萠子の患者会リレーインタビュー 最終回
日本骨髄腫患者の会 代表 堀之内みどり 
最新の情報と会員の絆を武器に難病に立ち向かう

国際骨髄腫財団の日本支部として活動する日本骨髄腫患者の会。ホームページには膨大な量の最新医学情報が公開されており、病と闘う上で非常に有効な武器となる。会員同士のコミュニケーションはメーリングリストを使用し、互いの悩みや情報の交換に有益な場となっているという。日々の活動について代表の堀之内みどりさんに聞いた。



がんが扉を開いて
青菜主義

文●まつばらけい

この頃、毎朝、庭のそこここに散乱する椿の赤い花を拾うのが、日課になっている。拾っている先から、ポトリポトリと落ちてくる。水分を含んだ花は、けっこう重い。雨上がりに、沈丁花の強い香りが、むせ返るほど立ちのぼってくる。枯れたかと心配していたモッコウバラの干からびた枝から、いつの間にか美しい薄緑色の新芽が出ていた。モッコウバラに多い黄色ではなく、咲くと辺り一面を清々しい空気にする、白い可憐な花の苗をずっと探していた。昨年、やっと満足のいくものを母と一緒に見つけた。国立がんセンター通院センターで抗がん剤治療を受ける母に付き添った帰路、小田急線新宿駅の構内にある花屋で、手に入れたものだ。



「がんばらない」の医師 鎌田實から松村尚美さんへの最後の書簡
松村尚美さん さようなら ありがとう

文●鎌田實

2005年2月13日、松村尚美さんが旅立たれました。生前は「普通に、自分らしく生きたい」と、再発乳がんと向きあいながら仕事に復帰し、患者会活動やテレビへの出演と精力的に活動していました。日本の医療を変えたいと、常に提言を行ってきた松村さん。小誌連載では鎌田實さんと、美しく、力強く、時に儚い思いの丈を書簡で交わして貰いました。今回は、鎌田さんが松村さんに送る最後の書簡です。



患者のための抗がん剤辞典 
ベルケード(一般名 ボルテゾミブ)

監修●畠清彦 癌研有明病院化学療法科部長
文 ●水田吉彦

アリミデックスは、閉経後乳がんの治療に使われる新しい経口治療薬です。乳がん増殖のキーとなるエストロゲンを作り出すアロマターゼの働きを阻害し、高い奏効率を得ています。



サバイバーの肖像
何かに夢中になる。それが余命を延ばすと信じて

大久保由美子(登山家、主婦)
取材・文●崎谷武彦


登山家として世界中の山々に挑んでいた大久保さんに乳がんが発覚。手術を受けた。4年前のことだ。その直後、わずか4カ月でマナスルへの無酸素登頂に挑戦した。入院中の不安な時期を支えてくれたのは、登山という目標だった。目標を持ち、それに向かって努力する。それが彼女の生きる力になった。



私が選んだがん治療 
体験から選んだ「船長に西洋医学、そのサポート役に代替療法」

絵門ゆう子 (エッセイスト・産業カウンセラー)
取材・文●福原麻希


元NHKのアナウンサーでエッセイストの絵門ゆう子さんは、がんになったとき、代替療法に命を懸けた。これは西洋医学で苦しんだ母の経験がトラウマになったためだ。しかし、その選択が結局仇となり、危うく命を落とす寸前にまでなった。だが、そのときの救いの神になったのが、皮肉なことに西洋医学であった。その西洋医学と代替療法の裏も表も知り尽くした経験から、患者が納得のいく、最善のがん治療の選び方を力説する。




私のがん体験
夢まぼろしの如くなり

文●木村英俊


「NPO法人楽患ねっと」では、生や死にまつわる実体験を広く一般の人に語る活動をされている方からのメッセージをお届けしています。今回は、肺がんで現在も治療中の木村英俊さんの体験です。治療に対して積極的な考え方は持っていなかった木村さん。しかし、若年性認知症の妻を残して死ねないとの思いから、治療を始めることになります。息子さんと行った中国旅行をきっかけに、今では、旅行に行くことも治療の目標の1つになったといいます。




インターネットで探るがん情報
がんの分子標的治療
国立がんセンター研究所・西尾和人さんの講演録が見事な解説

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)


最近、「がんの分子標的治療」ということを時折耳にします。化学療法ですが、従来の「抗がん剤治療」とは意味が少し異なります。このテーマがインターネットでどう扱われているかを調べました。




ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第20時限目 リスクファクター
がんのリスク、リスクファクターって何?

監修●吉田和彦・東京慈恵会医科大学付属青戸病院副院長

「がんのリスク」「リスクファクター」とは? 簡単にいうと、がんになる要因の「危険因子」ということですが、これにはどんなものがあるのか、また、がんの種類によっても危険因子がそれぞれ違うようです。今回はその危険因子について正しく学習しましょう。




がん相談
胃がん・婦人科がん・食道がん・悪性リンパ腫

ほか

1,222円
●特集
対談・埴岡健一VSまつばらけい
確かな情報をつかむために、患者とその家族はどう対処すべきか

まつばらさんは、子宮がん体験者で、婦人科がんの患者会を主催し、ライターでもある。いっぽう、埴岡さんはニューヨーク特派員のときに、同行した妻が白血病を発病し、1997年3月、その死を看取った。現在もジャーナリストとして「日経メディカル」に健筆を振るっている。2人に、今の日本の医療界が置かれている情報のモ洪水と砂漠モの中で、いかにして確かな目を持つかを語ってもらった。

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患者のためのがん医療
声を上げ、風をおこそう! 医療を患者の手にするために
「がん患者大集会」発案者の三浦捷一さんにその発想と構想を聞く

日本のがん医療は、欧米に20年遅れているといわれます。考えてみれば、インフォームド・コンセントやセカンドオピニオンなどといった、新しい医療の考え方はほとんど欧米から持ち込まれたものです。その遅れた中に、患者の側から新しい小さな風を吹き込もうとしている人がいます。大阪在住のがん患者であり医師である三浦捷一さんです。来る5月28日に予定されている「がん患者大集会」の発案者です。この小さな風を行政や医療界に届け、大きな嵐にするのは、あなたの声です。

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患者よ!声を上げよう。患者本位の医療の実現に向けて
良い医療は、患者と医療者と行政が協力しあうことから始まる

文●山崎文昭 NPO法人日本がん患者団体協議会(JCPC)理事長


日本のがん医療の現状は、欧米の水準と比べて大きくおくれを取っている。腫瘍内科医数は圧倒的に不足し、世界の標準的な抗がん剤が、未承認や保険適応外で治療を受けられない現実がある。日本のがん医療は今、大きな転換を迫られている。しかし、今までのように医者任せ、行政まかせでは患者本位の医療は望めない。よりよいがん医療を求めるには、患者自身が声を上げ、患者・医療者・行政が三位一体となって医療改革を行うことが必要だ。がん医療改革に精力的にとりくむ、JCPC理事長の山崎文昭さんに「日本のがん医療の現状」と「これから歩むべきビジョン」について語って頂いた。

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がん情報の上手な活用の仕方
情報戦の最前線にいる新聞記者として、自らも確かな情報を集めるがん患者として
文●本田麻由美 読売新聞記者

情報を発信する最前線にいた本田記者は、2002年6月、乳がんの宣告を受けた。そして半年後には局所再発。その間3度の手術、放射線、抗がん剤などの治療を受け、現在はホルモン療法を続けている。がん患者、情報の目利きとしての立場から、情報の海をいかに流されずに泳ぐか、価値ある釣果をいかにして手中に収めるか、そのコツを伝授していただいた。

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個人情報保護法によってカルテの取り扱いはこう変わる
監修●坂本団 弁護士
取材・文●塚田真紀子

医療事故が多発するなかで、現場でカルテが改ざんされているのではないかとの批判がある。4月から個人情報保護法が施行されることによって、医療機関はカルテや看護記録、レセプト(診療報酬明細書)など、医療情報を原則開示しなければならなくなった。開示の義務化で医療の信頼性を高め、患者本位の医療につながるのではないかとの期待も高い。医療問題に詳しい坂本団弁護士に、法の骨子と患者が気をつけるべき具体策を解説いただいた。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++以上特集++++++++++++++++++++++++++++++++++++
スペシャル対談
「がんばらない」の医師 鎌田實 VS 「こころと体」の遺伝子学者 村上和雄
がん遺伝子をオフにしておくためにはポジティブな考え方を
人として生き、存在していることは遺伝子の奇跡

心が遺伝子にどんな影響を与えているかということを調べる、世界でもあまり例のない研究をしている村上和雄さん。高血圧の黒幕であるレニンを初めて取り出すことに成功した、世界をリードする遺伝子学者です。村上さんの著書を読んだ鎌田さんは、その中にがん患者にヒントになるものを感じたと言います。
今対談では、がん患者の生き方のコツとなる興味深い話しが、次々と飛び出します。

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腫瘍内科の第一人者
渡辺亨チームが医療サポートする 肝臓がん編―1
C型慢性肝炎発見から10年、肝臓がんを発症

サポート医師●石井浩 国立がんセンター東病院・肝胆膵内科医長
取材・文●林義人

交通事故のけがで輸血を受けた経験のある川上裕輔さん(65)は、1988年に「非A非B型肝炎の疑い」を指摘されていたが、90年にC型肝炎とわかる。その10年後に症状が現れ始め、がん専門病院を受診すると肝臓がんが見つかった。川上さんはあまり予後の良くない、このやっかいながんとどう取り組んでいくのだろうか。

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渡辺亨チームが医療サポートする 早期肺がん編―1
ヘリカルCT造影撮影により、右肺の上葉部に腺がんが見つかった

サポート医師●山本信之 静岡がんセンター呼吸器内科部長

自動車メーカーに勤める中川純一さん(仮名・48)は、会社から中国赴任を命じられたのをきっかけに、人間ドックに入院するが、ここで肺がんの疑いを指摘された。ヘリカルCTによる精密検査の結果、1B期腺がんであることが濃厚になり、計画に暗雲が漂う。

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臓器別、進行別 がん標準治療 皮膚がん編
手術療法が中心だが、第2の選択肢の可能性も

監修●斉田俊明 信州大学皮膚科教授
取材●文 祢津加奈子 医療ジャーナリスト

皮膚がんの中でももっとも悪性度の高いメラノーマ。日本人では足の裏に出来ることが多く、いっぽう欧米人では、背中や腕、大腿部や足の脛にみられるといいます。紫外線との関係や、足への刺激などがその原因として取りざたされていますが、じつのところ、はっきりしたことはわかっていません。ただ、初期心療を見誤ると命取りにもなりかねない、専門医が少ない、手術療法が中心に行われていることだけは確かです。メラノーマを中心とした皮膚がんの標準治療を見てみましょう。

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再発がんの治療最前線 
抗がん剤、放射線の副作用を軽減しQOLを高める
漢方薬の症状改善力を見直す

日本ではがん治療の表舞台に漢方薬が登場することは多くない。しかし、漢方薬にはがんや治療による副作用を防止する効果があり、従来の治療と並行して漢方薬を服用することで、患者のQOLは大きく向上する。さらには、漢方薬治療でがんが消滅した症例も報告されており、漢方薬を用いたがん治療には大きな可能性が秘められている。漢方薬治療に精通した癌研有明病院の星野惠津夫さんは、「西洋医学では治療法が無くなった患者さんこそ、漢方薬を利用するべき」と語る。

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サバイバーの肖像
小さな命が教えてくれた生きることの素晴らしさ 
米山美紗子さん(主婦)

2児の母として、忙しい日々を送っていた米山さんが胃がんの宣告を受けたのは今から10年前。手術後、気持ちが落ち込んだこともあったが、米山さんは「生き直してみよう」と奮い立ち、その後、3女の出産と、夢であった絵本の出版を実現する。どんなときでも夢を持ち続けることが大切。絵本の中にはそんなメッセージが込められている。

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私が選んだがん治療 
年齢、体力、確実性で術後の尿路再建法を選んだ

原田洋さん(日本オストミー協会東京支部長)

膀胱がんで膀胱全摘手術を受けたあとには尿路を再建しなければならない。その再建法には4種類ある。患者に選択をゆだねられたとき、あなたはどのような考え方で選びますか? 今回は、ストーマ造設を選んだ患者から治療を選んだ経緯やその後の生活について話してもらった。

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インターネットで探るがん情報
膀胱がん わかりやすい癌研・福井巌さんの解説

文●諏訪邦夫(帝京大学八王子キャンパス)患者会活動レポート 

今回は、膀胱がんです。膀胱がんは、泌尿器系のがんとしては前立腺がんの次に頻度が高く(10万人に17人)、また喫煙との関連が深い故か男性に多いものです。イギリスで煙突掃除人に罹患者が多い点から、「タールのがん原性」が疑われて、1915年に山極勝三郎さんらがウサギの耳にタールを塗ってがんを実験的に発生させる研究に結びついたという話です。

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治療優先の考えから、自分の価値観やライフスタイルに合わせた治療を
患者が選ぶ肺がん抗がん剤治療

監修●坪井正博 東京医科大学病院第1外科助手

肺がんの治療には、手術や放射線など、いろいろありますが、そのなかでも最近大きな変化があり話題を呼んでいるのが、抗がん剤治療です。そして最新の治療スタイルは、患者さんが自分の価値観やライフスタイルに合わせて選ぶ治療というものです。

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がんに負けない安保免疫学実践講座 3
がんになった食生活を検証する
―体を「熱くする食べ物」と「冷やす食べ物」の狭間で―

文●柴田年彦 ヘルスプログラム研究所代表

前回、心が自律神経にどう影響を与えるかの仕組みを説明しました。心が、ある時は交感神経を、またある時には副交感神経を緊張させ、白血球の持つ免疫力を損ない、がん細胞を育ててしまっています。そして、自律神経に悪影響を与えるのは心だけではありません。食べ物もまったく同じように作用します。
ある種の食べ物が交感神経を、また別の食べ物が副交感神経を緊張させて、白血球による免疫力を損なうのです。

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俵萠子の患者会リレーインタビュー
婦人科がん。その微妙な心のひだを分かち合う場として

ウィメンズ・キャンサー・サポート代表、広島市議会議員 馬庭恭子

婦人科がんの患者会は、全国的に見ても数少ない。馬庭さんが卵巣がんに罹患したとき、全国に1つしか患者会は存在しなかった。そこで、馬庭さんは広島を中心とした婦人科がん患者会を立ち上げた。同じ「病」を体験した女性たちが、病気についての情報を交換・収集をする場として、非常に良い場となっている。そして同じ「病」の体験者だからこそ慰め、癒しあい、力づけられることができるという。

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患者にやさしい医療
手足の切断を回避する軟部肉腫の小線源療法
高線量の放射線照射で広範切除をせずに根治が可能

監修●下瀬省二 広島大学医学部付属病院整形外科助手
取材・文●守田直樹

軟部肉腫は難治性の腫瘍であり、最初の治療によって予後に大きな差が出る。治療は、手術による切除が基本となるが、腫瘍周囲の正常組織にがん細胞が入り込んでいることが多く、広範囲で切り取ることが根治のためには不可欠だ。そのため、手足の切断もやむを得ないこともしばしばある。近年の技術進歩により再建も可能となったがQOLは大きく損なわれる。今回紹介する小線源療法は高濃度の放射線を体内より照射することで、最小限の範囲で切除が可能だ。生存率を損なうことなく切断や再建を免れる、患者に大きな福音をもたらす治療法だ。

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患者のための抗がん剤辞典15
リュープリン (一般名リュープロレリン)
進行前立腺がんと閉経前乳がんのホルモン療法で高い奏効率を得る

監修●畠 清彦 癌研究会付属病院化学療法科部長

リュープリンは性腺刺激ホルモンの分泌を抑制します。そのため、ホルモン依存性のがんである前立腺がんや閉経前乳がんの増殖を抑える働きがあります。リュープリンは極小の薬入りカプセルと液が入った注射キットで、皮下に注射すると1カ月にわたって一定の割合で薬が溶け続けます。

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がん相談
白血病・肺がん・肝臓がん・乳がん


ほか


1,222円
特集 保存版 医療費節約大全
あなたは医療費を払いすぎていませんか?

●高額療養費●医療費控除●障害手当金●障害年金●身体障害者手帳●遺族年金●生活保護●がん保険●生命保険の買い取り●がん患者でも加入できる保険・生命保険

今特集では、医療費負担を少しでも減らすことのできる社会制度をご紹介します。医療費について今一度見直し、有効に制度を活用してほしいと思います。

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末期がん患者救済の切り札となるか!?
生命保険の買い取り制度

取材・文●菊池憲一

療養が長期にわたり治療費や生活費を必要とする末期患者から生命保険を買い取る事業を、日本で初めて都内のベンチャー企業が始め、埼玉県に住む肝がん患者Aさんとの交渉がまとまった。米国では生命保険の買い取り事業は法整備された上で数多く実施されているが、日本では前例がない。Aさんは加入入のAIGスター生命に生命保険の名義変更を拒否されたため、東京地方裁判所に提訴した。治療を続ける上で生活費にも困窮するがん患者は数多く、裁判の行方が注目される。

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「がんばらない」の医師
鎌田實とがん患者の心の往復書簡第9回
がん患者にとって希望とは何だと思われますか

鎌田さんから贈られた2冊の絵本は、松村さんの心にあたたかな火を灯します。戸惑いや迷い……松村さんは自分の正直な姿と向き合い、今の気持ちをていねいにつづっていきます。

医療者鎌田實さんからがん患者松村尚美さんへの手紙
あなたの生きようとする細胞に何か声をかけられないかと思っています

尚美さんのがんが自然退縮することはないかと期待を抱く鎌田さん。感情を抑え込まないこと、がんばらないけどあきらめないこと、尚美さんの心にたくさんのメッセージを届けます。

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追悼・再発を生きた乳がん患者、松村尚美さん
そして今、君にこの文を書こう

文●中澤幾子 乳がん体験から医療を考える「イデアフォー」世話人

同じがん患者でも、再発していない人と、再発した人とでは病状はむろんのこと、患者心理も感情も思いも生き方も大きく異なる。が、そのことは当事者自身が世に発信しなければ内実はわからない。小誌に鎌田實さんとの書簡を連載していた松村尚美さんは、ごく普通の主婦であり会社員でありながら、そのこ
とを訴え続けてきた。その思いを後世に託して、2月13日、彼女は逝った。

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臓器別、進行別がん標準治療 精巣(睾丸)がん編
徹底的な治療をする。これが精巣がんの治療方針

監修●垣本健一 大阪府立成人病センター泌尿器科医師
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト

精巣がんはかかる人は少ないけれども、乳幼児と青壮年の男性に多いがんです。
場所柄、羞恥心から病院へ行くのが遅れがちですし、またがんとわかっても、そのことを受け入れることも大変ですが、進行が早く一刻も早く治療することが肝要です。治療法はほぼ確立しており、徹底的な治療を行います。かなり辛い治療になりますが、治癒する可能性は高く、それに耐えれば手に入れるものも大きいでしょう。

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速報・渡辺亨国際医療福祉大学教授のザンクト・ガレン乳がん国際会議レポート
4年ぶりの改定。大きく変わったリスク分類と治療方法

1月26日~29日の4日間、第9回乳がん初期治療に関する国際会議が、スイスの古都、ザンクト・ガレンで開催されました。前回、2003年の会議では、ほとんど変更がなかった、リスクカテゴリー、および選択すべき治療方法の指針について、今回は、かなり大きく改訂されました。今回の会議の公式レポートは、6月か7月のがん治療専門雑誌、『ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー』(JCO)に掲載されます。最終的には、その内容を確認する必要がありますが、今回、速報ということで解説します。

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再発がんの治療最前線
ウイルス駆除率が飛躍的に向上し、治療効果は肝臓移植にも匹敵する根治療法
肝臓がんの再発を抑えるペグインターフェロン、リバビリン併用療法

監修●小俣政男 東京大学医学部付属病院消化器内科教授
取材・文●松沢実

肝臓癌の再発を抑え、予防する新たな治療法が登場した。ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法がそれだ。再発の発生母地である慢性肝炎に冒された肝臓からC型肝炎ウィルスを全て駆除し、肝がんの再発を断ち切る根治療法にほかならない。従来のインターフェロン療法に比べ、ウィルスの駆除効果が飛躍的に高まった。5年生存率が80パーセントにのぼり、肝移植と同等か、それ以上の治療成績をあげられる肝がん治療の本命である。早期胃がんや早期乳がんと同様に、肝がん治療の道が切り開かれたといえる。

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腫瘍内科の第一人者、渡辺亨チームが医療サポートする 悪性リンパ腫編-3
再発には拒絶反応のない自家末梢血幹細胞移植治療を

サポート医師●堀田知光 東海大学医学部長
取材・文●林義人

悪性リンパ腫が再発してきたら、どうしたらいいのだろうか。非ホジキンリンパ腫のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する治療としてR-CHOP療法を受けて一時寛解した内田清二さんに、1年数カ月後、はたして再発が現れた。そこで、受けることになったのは幹細胞移植治療であった。

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腫瘍内科の第一人者、渡辺亨チームが医療サポートする 大腸がん編-3
大腸がんが肝臓に転移しても、抗がん剤治療に希望がある

サポート医師●朴成和 静岡県立静岡がんセンター診療科部長
取材・文●林義人

大腸がんを手術で摘出したけれども、その後しばらくしてから肝臓や肺に転移することがよくある。その場合、どういう治療法が最適なのか。ここに登場する斉藤信子さんがまさにその例。手術という選択もあるが、彼女の場合は、手術ができないケースであったため、抗がん剤治療をすることになった。

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ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です
第18時限目 臨床試験

臨床試験と人体実験はどう違う? 治験って何?

最近、「治験の参加者募集」という広告を新聞紙上などで大々的に掲載されたのを見かけた方も多いことでしょう。でも、治験って何? 臨床試験と違うの? 新しい治療を受けられるの?それは人体実験? といった疑問が多々出てきます。どうやら新しい治療、薬には臨床試験が不可欠のようです。今回はこ
の臨床試験について、講師役の赤星たみこさんとともに学習していきましょう。

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がんに負けない安保免疫学実践講座 2
がんになった心の問題を検証する
―「社会の倫理」と「自然の摂理」の狭間で―

取材・文●柴田年彦 ヘルスプログラム研究所代表

第1回目では、新潟大学教授の安保徹さんのお話として、自律神経のバランスと白血球のバランスが重要で、両者には深い関係があることをご紹介しました。その中で、現代社会では「能力を超えたがんばり」が要求され、結果として自律神経の過度な緊張状態が継続してしまい、白血球の持つ免疫力を損なう結果になるという説明がありました。その「過度ながんばり」は、どこから来たのでしょう?

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私の生きる道
踊りの知識と経験をリンパ浮腫予防に生かす舞踊家・藤間秀華さん
リハビリ・エクササイズで乳がん患者を元気にしたい

5年前、64歳で乳がんになった舞踊家の藤間秀華(本名・大木まり子)さん。右乳房全摘術と脇の下のリンパ郭清をした大木さんは、術後思うように体が動かなかったことから、踊りの経験を乳がん術後のリハビリに生かせないかと思いつく。そして自らエクササイズを考案し、「リンパ浮腫対策委員会」を立ち上げた。「エクササイズで楽しみながら早く元気になってね」と大木さんは乳がん仲間に明るくエールを送る。

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サバイバーの肖像
乳がん体験は生と死を深く考えるきっかけになった
生きていることの素晴らしさを私は音楽で伝えたい

日比野和子さん(音楽家)

小学生のときからヴァイオリンを始め、音楽大学卒業後もさまざまな音楽活動に携わってきた日比野さん。そんな日比野さんが乳がん体験をして思ったのは「命の大切さを伝えたい」ということ。日比野さんは音楽をとおして、たくさんの人を癒し、癒されたいと語る。

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心と体をケアする処方箋――17
快適なストーマ・ケア

アドバイス&監修●青木和惠 静岡県立静岡がんセンター副看護部長 

直腸がんなどの手術で肛門を切除したとき、一般にストーマ(人工肛門)と呼ばれる便の出口にストーマ装具をつけることになりますが、適切なケアをすることで、快適な生活ができるようになります。今回は、ストーマ保有者=オストメイトの方の悩みをお聞きし、静岡県立静岡がんセンター・副看護部長の青木和惠さんに、解決法をアドバイスしていただきました。

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がんが扉を開いて
「セルフヘルプ」という生き方

文●まつばらけい

このところ、うれしいことに、婦人科がんのサポートグループが、各地で続々とうぶ声を上げている。これまで、女性のがんの領域だと乳がん、婦人科の領域では、子宮筋腫や子宮内膜症など良性疾患を対象としたグループが、めざましい活動をしている。「でも、婦人科のがんのグループって、あんまりないよね」「地元に会があったらいいのに・・・・・・」と言われ続けてきたのだが、その状況が一変しつつある。今年2月、北海道旭川行きのJALに、新しい出会いに胸をわくわくさせながら、乗り込んだ。「アスパラの会旭川」の招きで、晴れがましくも、発足記念講演会&交流会の講師を、科学ジャーナリストで北星学園大学文学部助教授の大嶋寿美子さんと共に、つとめさせてもらったのだ。

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連載3 海外ガイドラインシリーズ
「痛みのコントロール」ガイドライン ~前編~
原因を明らかにして痛みの程度を的確に伝えることが重要

監修●岩瀬哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター
文●佐鳥麻美

がん患者が感じる「痛み」はあくまで主観的なもので、医療者がその痛みを客観的に測定するには限界があります。しかし、痛みの治療には痛みの原因と度合いをはっきりと伝える必要があります。そこで今回は、米国がん総合ネットワーク(NCCN)の専門家向け文書を米国がん協会(ACS)が患者向けにわかりやすくまとめたガイドラインをご紹介します。ここには、痛みをどの様に医師に伝えればよいかが記されています。

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俵萠子の患者会リレーインタビュー
悲嘆の先に見えてくるもの

NPO法人生と死を考える会●副理事長 杉本脩子

身近な愛する人の死、そして自分自身の死。それらはいつかは必ず訪れる。しかし、その時まで何もしないで待っているよりも、その前の段階からこれに備えさまざまな心の準備をしたり学習をすることで、より人間らしくそして最後まで生き甲斐のある人生を過ごせるのではないだろうか? 生と死を考える会では「生きること」「死ぬこと」を学び、また大切な人を亡くした人たちが集い、語り励まし合う活動を長年にわたり続けている。

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私が選んだがん治療
治療の可能性を求めて未承認抗がん剤を選択

布瀬公三さん(元新聞社社員)

国内の標準治療内での選択肢には限りがある。国際的には治療実績があると報告されているが、国内では承認されていない抗がん剤(未承認抗がん剤)があると知ったとき、あなたはどうしますか?今回は未承認抗がん剤治療を受けている患者から、治療経験を通して学んだことをアドバイスしてもらった

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インターネットで探るがん情報

天寿がん、超高齢者の治療をどう考えるか

文●諏訪邦夫 帝京大学八王子キャンパス

「天寿がん」という考え方の提唱者は、癌研究会癌研究所所長で病理学者である北川知行さんです。しかし、癌研究会研究所所長室のホームページを探しても、北川さん自身が「天寿がん」を述べた頁はみつかりません。英文論文も、インターネット上には内容はありません。したがって、「インターネットでは」天寿がんの解説は、他の人の記述に依ります。

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気軽で陽気なおしゃべりの場。だから生きるエネルギーがわく
福島県立医科大学乳腺外科のグループ療法の現場報告

取材・文●常蔭純一

がん患者のQOLを高めるばかりか、生存期間の延長まで引き出す可能性が指摘されている心理療法の一種のグループ療法。わが国では、こうした患者へのサポーティブケアの取り組みが遅れている。その中にあって、いち早く乳がん患者を対象にこのグループ療法に取り組んできたのが福島県立医科大学の乳腺外科グループ。今回、その療法の現場をのぞかせてもらった。

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がん相談 
婦人科がん・大腸がん・頭頸部がん・皮膚がん

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ほか



1,222円
シリーズ 再発がんの治療最前線
「より多く」から「より適量」へ発想の転換をして、延命をはかった療法の最新成果

「がん休眠療法」10年の軌跡
監修●高橋豊 金沢大学がん研究所助教授

10年前、金沢大学がん研究所助教授の高橋豊さんは縮小なき延命」を打ち出し、がんの休眠療法を提唱した。従来の「縮小なくして延命なし」という抗がん剤治療の常識を覆す斬新な考え方だった。ただ、その療法を実現する戦術が十分でなかったこともあって、大きな批判を浴びた。しかし、高橋さんは、この10年の間に患者によって抗がん剤の投与量を変更する「テーラード・ドーズ化学療法」という新しい戦術を編み出し、より実践的な休眠療法を作り上げ、さまざまな臨床試験で成果を上げるまでに進化を遂げた。

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臓器別、進行別がん標準治療 甲状腺がん編
がんの「進行度」よりも「種類」を見定めることが治療選択のポイント
監修●杉谷巌 癌研究会付属病院頭頸科医長
取材・文●祢津加奈子 医療ジャーナリスト

のど元にある甲状腺。ここにできるがんが甲状腺がん。甲状腺がんの大半は、進行の遅いおとなしいがんです。手術も抗がん剤も何の治療もせず、経過を見るだけでいい場合もあります。といって、侮ってはいけません。数は少ないけれども、命を脅かす怖いがんもあります。甲状腺がんは5種類ありますが、種類によってその性質も、治療法も大きく異なっており、ここが他のがんと大きく違っているところです。この点に注意して、甲状腺がんの診断、治療法を見ていきましょう。

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腫瘍内科の
第一人者渡辺亨チームが医療サポートする 大腸がん編-2
大腸がんの治療に腹腔鏡手術を選択する根拠
サポート医師●朴成和 静岡県立静岡がんセンター診療科部長

内視鏡検査で大腸がんが見つかった斉藤信子さん。「進行したがん」と告知され、頭が真っ白に。腹腔鏡手術と通常のお腹を開く手術のどちらでべきか迷うが、家族のサポートを得て、結局腹腔鏡手術を選択することにした。

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渡辺亨チームが医療サポートする 悪性リンパ腫編-2
抗がん剤4剤に分子標的薬を組み合わせた併用療法を8サイクル
サポート医師●堀田知光 東海大学医学部長

悪性リンパ腫の一種、非ホジキンリンパ腫のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に侵されていることがわかった会社員・内田清二さん(仮名・54歳)。全身の5カ所にしこりがあり、胃にも浸潤しており、ステージは4期。CHOP療法という抗がん剤に、リツキサンという分子標的薬を組み合わせたR-CHOP療法の治療を受けることになった。

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知っておきたい抗がん剤治療講座 Part2
25年ぶりに生存率改善。悪性リンパ腫の抗がん剤投与間隔短縮療法
画期的な治療法の開発者、サーランド大学(ドイツ)内科教授、ミッヒャエル・フロインドシューインタビュー

前回、抗がん剤治療をする場合、がんの種類や進行度によっては、抗がん剤の用量、投与間隔をきちんと守ることが大切であることを述べました。さらに最近、その上に立って、抗がん剤の用量を下げずに、むしろ投与間隔を短くする方法が新しく開発され、実際に悪性リンパ腫で大きな治療効果を上げることが示されました。その詳細を紹介したいと思います。

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スペシャル対談
大切なのは生きている意味に気づくこと
感動的な体験で生き方が変わればがんを抑えられることがある
「がんばらない」の医師鎌田實VS
WHO心身医学・精神薬理学教授永田勝太郎

この国の危機は、多くの人が生きる意味を失っていることではないかと言う鎌田さん。今回は心療内科医であり、世界的な精神科医フランンクルの弟子でもある永田勝太郎さんと「生きる意味とは何か」をテーマに語ります。現代の緩和医療の問題点やがんの自然退縮のケース、人の寿命に関係するホルモンについてなど、興味深い話題が次々と出てきます。

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がんの痛みをなくす最前線レポートPart2
患者の立場にたって、痛みは徹底して取り除く
佐藤一彦・防衛医科大学病院第1外科医師が体験したがん疼痛治療のアメリカ医療現場見聞記

アメリカ有数の、ハーバード大学の関連病院、マサチューセッツ総合病院(MGH)の疼痛緩和チームに防衛医科大学第1外科医師の佐藤一彦さんが加わり、1年間に渡って研修してきた。アメリカの医学を学んでくる人は多いが、医療でもっとも大事な臨床の現場で実地医療を研修してくる人は少ない。彼我の違いに戸惑いながらもその臨床現場で見聞した貴重な体験は、日本の疼痛緩和医療に一石を投じる貴重なレポートでもある。佐藤さんの12カ月間の集大成とも言えるアメリカ医療の現場報告をお届けする。

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ハイ!赤星たみこの「がんの授業」です 第17時限目
がんの治癒ばかりではなく、子供の心のケアにも光を!

がんは大人だけのものではありません。子供もかかります。しかし、子供がなるがんは、大人のがんとは性質が大きく違うばかりか、病気の表現、告知、心のケア、差別など、大人にはない、さまざまな問題がはらんでいます。今回は病気のことだけではなく、そうした小児がんが抱える精神的、社会的側面にもスポットを当てて勉強していきます。

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がんに負けない安保免疫学実践講座1
自律神経のバランス、白血球のバランスのとれた日常生活を

新潟大学教授の安保徹さんのユニークな免疫理論を日常生活の中に生かすにはどうしたらよいか。
この実践講座では、ここに絞って、そのエッセンスをシリーズで紹介していきたいと思います。
とりわけ食生活、心の改造、免疫力増強などについて、セミナーとも連携をとりながら、できるだけ具体的な方法を道案内したいと思います。

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インターネットで探るがん情報
卵巣がん、婦人科がんの中で最も診断・治療が困難
文●諏訪邦夫 帝京大学八王子キャンパス 

今回は「卵巣がん」です。卵巣がんは進行するまで症状が出にくく、早期発見が難しいという特徴があり、婦人科がんの中でも、死亡率が高く、治療が困難ながんです。また、卵巣腫瘍の大部分は良性ですが、卵巣がんと良性の卵巣腫瘍の判別は難しく、手術をした後にはじめてがんと判ることもあるなど、診断も難しさも問題点の1つです。

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私が選んだがん治療 
「女性の幸せ」、どこまで追求できますか?
文●植杉葉子

子宮頸がんと告げられ、子宮全摘を勧められたとき、女性はだれでも「どうしても、摘出しなければならないのか」と思い悩む。その理由は、「出産を希望したい」「女性としてかけがえのないものを失いたくない」といろいろあるだろう。がんに対するリスクを十分理解した上で、子宮を摘出せず、経過観察をしている患者から、その体験と心境を語ってもらった。
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読者投稿 
有効率18%を信じて、私はイレッサ療法を選んだ

大阪在住の主婦、山上愛さん(71歳)は、2003年秋に小細胞肺がんの宣告を受けた骨転移があり、手術不可能な4期と診断され、当時まだ承認されたばかりだったイレッサを第一選択として選んだ。これが効を奏し、現在も治療を続けながらも、充実した日々を送っているしかし、彼女の幸運は、薬が効いたことだけではなく、支えてくれる多くの人がいたことだ。文中で繰り返し述べられている感謝の言葉が、それを表している。心から感謝したいと思える人がいること、また、そういった気持ちを持つことで、人は前を向くことができる。がんになることで、大切なものを見つけることができた、「幸福な」がん患者さんの闘病記だ

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サバイバーの肖像
がんになっても明るいところを見せたい
スキンヘッドでヌード写真を撮った「史上最凶の乳ガン患者」
川上きのぶ(陶芸家)

スキンヘッドにパンクファッションでホームページに登場し、自らを「史上最凶の乳ガン患者」と呼ぶ川上さん。「乳がん患者だからって、みんな健気にならなくてもいいんじゃない。私のサイトを見て笑ってもらえたらそれでいい」とにこやかに話す。がんを体験したことで新しい自己表現が加わり、川上さんは今1人の芸術家として、しなやかに、前向きに、歩いている

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私の生きる道
後腹膜腫瘍を克服したプロレスラーに西村修
自らのレスラー生命を救った一瞬の決断

リングの上で数多くの選手と闘ってきたプロレスラーに西村修。1998年、西村は突然試合を欠場。その理由は後腹膜腫瘍という、極めてめずらしいがんだった。診断がつくまで西村はいくつも病院をめぐり、手術後の治療法も自分で選択していく。そして自らが見つけたライフスタイルで免疫力を高め、がんを克服して再びリングに戻ってきた。

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心とからだをケアする処方箋――16
抗がん剤治療中の吐き気と嘔吐は適切な予防で改善できる!
アドバイスと監修●岩瀬 哲 キャンサーネットジャパン科学ディレクター

抗がん剤治療につきまとう吐き気と嘔吐は経験した人でないとわからない」といわれるほどつらいものです。症状が出てから対応するのではなく、出る前の予防が大切です」と強調する東京大学医学部付属病院・緩和ケア診療部副部長の岩瀬 哲医師に、国際的なエビデンスに基づく適切な予防法について伺いました。
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患者のための抗がん剤事典 ナベルビン

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患者にやさしい医療
高齢の血液がん患者でも移植が可能なさい帯血ミニ移植
監修●谷口修一部長 虎の門病院血液科
取材・文●松沢 実 医療ジャーナリスト

母親と赤ちゃんを繋ぐへその緒や胎盤に含まれるさい帯血を移植することで、骨髄移植と同等の効果をあげるさい帯血移植が注目を集めている。さい帯血胃移植には『造血細胞の増殖能力高く異常反応が少ない』『白血球型が一部不適合でも移植可能』『ドナーの負担がない』など、骨髄移植に勝る多くのメリットがある。虎の門病院血液科の谷口さんらは、これに移植前の放射線照射と抗がん剤の投与を最小限(ミニマム)におさえ、患者自身の強い免疫反応によって白血病細胞を殺す、ミニ移植を加えた治療で良好な成績を上げている。

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俵萠子の患者会リレーインタビュー
がん体験から命を見つめ自分らしく生きる
支え合う会「α」代表 土橋律子 副代表 五十嵐昭子

支え合う会「α」には、いろいろな患者が参加している。参加する患者は、はじめは再発や転移の不安で死を意識し、心が落ち着かなくても、苦悩を分かち合い、励まし合うことで徐々に自分を取り戻し、さらにその人が本来持っていた良さがプラスとなって、「α」の活動に還元されてくるという。

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海外ガイドラインシリーズ 002
英国血液学標準化委員会の「多発性骨髄腫のサリドマイド療法」ガイドライン
「悪魔の薬」から「福音の薬」へ
監修●岩瀬哲
取材・文●佐鳥麻美

みなさんはサリドマイドと聞くと、この薬を飲んだ母親から、重い障害を持った子供が次々と生まれたという事件を思い起こす方も多いでしょう。しかし今、悪魔の薬とまで言われたサリドマイドが、がん治療の世界で脚光を浴びています。実は、サリドマイドには血管が新しく造られる作用を抑制する血管新生抑制という作用があります。この作用を利用して、がんに栄養を取り入れる血管を造らせず、兵糧責めにしようというのです。こうした効果は、特に進行した多発性骨髄腫に対して非常に有効です。今回は英国血液学標準化委員会の「多発性骨髄腫のサリドマイド療法」ガイドラインを紹介します。

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がんと生きる 第15回
がんと難病の二重苦にも負けない生き方の秘訣
ジャーナリスト●柴野徹夫

がんを抱え、治療法のない難病を抱えながら笑っている患者がいる。ジャーナリストの柴野哲夫さん、その人だ。柴野さんも、がんの疑いが分かったときはイライラし、焦燥感に駆られた。しかし、胃がんと診断されてからはイキイキと仕事を続けているという。どこが、もがき苦しみうちひしがれるがん患者たちと違うのか。戦争、ジャーナリズムを通して培った、柴野さんの死生観を探ってみたい。

                                         ほか

がんサポート 雑誌の内容

信頼度NO.1のがん実用誌!がんと生きるすべての人を応援します。
がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。

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シンプルな暮らしを楽しむ雑誌「天然生活」は、無理をせず、手を動かして、自分なりの暮らしを育む雑誌

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こどものとも年少版

2021年12月21日発売

目次: うるさいぞ…

五味太郎 作

部屋の中で机に向かっていたら、何か小さいものが飛んでゆきます。
わっ、今度は目の前を通り過ぎた! いったい何だろう?
顔の近くを飛び回って、気になりますね、うるさいですね、つかまえたいですね。何を使ってつかまえよう。
紙筒やら空き缶やら、あれこれ持ち出しての大騒動の果てにつかまえたのは……。あっと驚く愉快な絵本です。

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3 かがくのとも

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かがくのとも

2021年12月21日発売

目次: イカ

大村文乃 文・絵

イカは獲物を見つけると、隠し持っている長い腕を目にもとまらぬ速さで出して捕まえることができます。
また、天敵に襲われそうになると、墨を吹き出し、墨の固まりを身代わりにして上手に逃げますし、求愛や喧嘩の時には、体の色を自在に変化させてコミュニケーションをとることもできるのです。
長年の研究により明らかとなったイカの驚きの生態を描きました。

子どもの強い好奇心=子どもの科学の芽を大きく伸ばす絵本

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4 こどものとも

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目次: オトシブミのふむふむくん

おのりえん 文
秋山あゆ子 絵

オトシブミのふむふむは手紙を書くのが大好き。
あるお花見の日、ひょんなことから、まだ会ったことのない隣山のオトシブミ・ふみふみちゃんに手紙を送ることになりました。
届いた返事は入学式のお話。ふむふむの返事はこどもの日のこと。2ひきのオトシブミは、季節の出来事を綴って文通を続けます。
四季を彩る虫たちの年中行事を美しく描いた、虫と手紙の絵本です。

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眠っている二匹の子ぶた。一匹が目を覚まし、「おきて おきて あそぼうよ」ともう一匹を起こしますが、起きません。
ふたたび二匹で眠っていると、今度はさっき起きられなかった子ぶたが目を覚ましました。
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もう1羽、また1羽。ハクセキレイはどんどん飛んできて・・・・・・。
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ノジュール(nodule)

2021年12月28日発売

目次: 【大特集】

 そろそろゆるりと……
 『冬こそ京都、ひとり旅』

●「利休と秀吉」でめぐる、冬の京都
●〈特別寄稿〉利休と秀吉のものがたり 河合 敦

●「2022京の冬の旅」特別公開モデルプラン
 1.河合 敦さんと行く
  茶の湯をめぐる 利休と秀吉、歴史の舞台
 
 2.秀吉が生んだ桃山文化の粋にふれる

 3.有楽斎・織部二人の武将茶人の名跡をめぐる旅

 4.秀吉公に開運祈願 寅年の初詣

●まだある非公開文化財特別公開

●「冬の京都、ひとりごはん。」
 1.大原千鶴さんおすすめ“あったかい”ひとりごはん

 2.ひとりごはんの新定番 はんなり京都の中華

 3.ことでは老舗が最先端!お茶の名店でひと休み

●京都人が太鼓判。「冬の京土産」

●新傾向が魅力の「ハイクラスなシティホテル」

●賢くめぐる「冬の京都ひとり旅」
 京都駅ガイド/交通きっぷ/祭り・イベント/ツアー


◆切り取って使える折込付録◆京都MAP/鉄道・バス路線図付き


【特集】

 『新酒を求めて 蔵へ町へ』

●大竹聡さんが案内「都内で日帰り酒蔵見学」

●水と歴史に育まれた「信州・諏訪の酒を味わう」

●日本一の酒どころ「灘五郷で知る酒造り」

●話題の新酒が見つかる酒屋さん



【連載】
●季節でめぐる世界の絶景 第15回
 モルディブ(モルディブ共和国) 写真:三好和義
●河合 敦の日本史の新常識 第16回
 利休は切腹せずに生きていた? 史料から読み解く新たな事実
●東西高低差を歩く 第27回 関西編
 石山寺~観音聖地を「信仰の地理学」から考える
●あの日の時刻表 第16回
 「駅弁」と「時刻表」
●ドクター格子のからだリフォーム体操 第15回
 骨盤底筋 
●京懐石の老舗が教える旬のおかず 第16回
 鱈の雪見なべ
●老後に備えるあんしんマネー学 第15回 畠中雅子
 認知症保険には入った方がいいですか?
●心ときめく今月の名作 第16回
 大獅子 竹内栖鳳
●見つけてきました! 第28回
 湯町窯のエッグベーカー
●読者の本音 第28回
 NHK大河ドラマ
●旅と暮らしのひとコマから
●今月のパズル

参考価格: 900円 定期購読(1年プラン)なら1冊:775円

「ノジュール」は、直接皆さまのご自宅にお届けする “50代からの旅と暮らしの情報雑誌”です。

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こどものとも年中向き

2021年12月21日発売

目次: きかんぼうのこぐま

V・グロツェル、G・スネギリョフ 再話
松谷さやか 訳
おくはらゆめ 絵

寒い北の国の草原に、小さなこぐまが母さんぐまとくらしていました。
こぐまはとってもきかんぼうで、ちっとも母さんぐまの言うことを聞きません。
ある日、母さんぐまに「おまえは、まだ小さいんだから」と言われて、ぷりぷり腹を立て「もうくまなんかいやだ! 違う動物になってやる!」と飛び出します。アジア・エスキモーの昔話。

物語の楽しさに出会う絵本

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