がんサポート 発売日・バックナンバー

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【前立腺がん最新特集】

1 前立腺がんの基礎知識 データでみる前立腺がん
男性がん罹患全体の約14%を占める PSA診断法の普及が早期がん発見の要因に
編集●「がんサポート」編集部
国立がん研究センターが提供しているがん情報サービスによると、わが国の前立腺がんによる死亡数は約1.2万人で、男性がん死亡全体の約5%を占めています。また、前立腺がんの罹患数(全国推計値)は、約6.5万人で、男性がん罹患全体の約14%を占めています。罹患率は65歳前後から顕著に高くなっており、年齢調整罹患率は1975年以降増加しています。その理由の1つとして挙げられるのが、前立腺特異抗原(PSA)による診断方法の普及。早期がんでは特有の自覚症状がみられないため、受診のきっかけがないという問題点がありましたが、PSA検査によって早期のがんが発見されるようになりました。

2 去勢抵抗性前立腺がんの治療戦略 効果が期待できるが、副作用にも要注意
新薬ラッシュ!去勢抵抗性前立腺がんはどう治療していくべきか
監修●赤倉功一郎 JCHO東京新宿メディカルセンター院長補佐/統括診療部長/泌尿器科部長
前立腺がんはホルモン療法が有効だが、それが効かなくなると、病状が再び悪化してしまう。この状態を「去勢抵抗性前立腺がん」と呼ぶが、これまで去勢抵抗性前立腺がんになると、治療選択肢は限られていた。こうした中、昨年(2014年)には新薬3剤が相次ぎ登場。去勢抵抗性前立腺がんの治療が大きく変わろうとしている。

3 PSA検診の意義と課題 適切な検診システム構築を目指す
前立腺がんの死亡率を減らしたPSA検診
監修●中島耕一 東邦大学医学部泌尿器科学講座教授
前立腺がんの検査指標(マーカー)である前立腺特異抗原(PSA)の測定により、前立腺がん患者を絞り込むPSA検診は、初期の無作為化比較臨床試験(RCT)で前立腺がんの死亡率を低下させないとの結果が出たが、その後のRCTでは検診群で死亡率の低下が認められている。PSA検診の意義と課題について専門医にうかがった。

4 待機療法とPSA監視療法 PSA検査と生検を組み合わせてチェック
若年者前立腺がんにも対応できる積極的監視療法
監修●米瀬淳二 がん研有明病院泌尿器科部長
前立腺特異抗原(PSA)の導入に伴い、早期前立腺がんが発見されるようになり、前立腺がんによる死亡率の減少効果が認められた地域がある。その一方で、即座に治療すべき必要のない低悪性度の早期前立腺がんに対して過剰治療が行われているのではないかという反省から、PSA監視療法(積極的監視療法)が行われるようになっている。その現状について、専門医に話を伺った。

5 ダヴィンチ手術 後遺症からの改善も向上
普及が進む前立腺がんロボット支援手術のメリット
監修●大堀 理 東京医科大学泌尿器科学分野教授/前立腺センター長/ロボット手術支援センター長
前立腺がん治療の特徴として挙げられるのが「ロボット支援手術」の普及だ。この言葉から「ロボットが手術をする」と誤解する人もいるようだが、手術をするのはあくまでも医師。ロボットの役割はその指の動きを忠実に手術部位に伝えること。低侵襲と確実さが大きな特徴だ。

6 進行がんの薬物治療 効果が期待できる薬を順番に使う
低コストで安全かつ効果的な進行前立腺がんの順次薬物療法
監修●藤井靖久 東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学分野准教授
超高齢化社会において急増する国民医療費は大きな問題だ。進行前立腺がんに対する「順次薬物療法」は、日本人にとって有効で安全であるだけでなく、コストも考慮した新しい治療法。どのように薬を選択していくのか、その方法について専門医に聞いた。

7 3つの治療を組み合わせたトリモダリティ治療 10年生存率80%以上という治療成績
高リスク前立腺がんでも根治が可能なトリモダリティ治療とは?
監修●矢木康人 東京医療センター泌尿器科
前立腺がんの小線源療法というと、低・中リスクの患者さんだけがその対象となるという考え方が根強いが、決してそうではない。小線源療法に外照射とホルモン療法を併用する「トリモダリティ治療」によって、高リスク患者さんに対しても非常に良い治療成績が出ており、根治が期待できる治療となっている。

8 高齢前立腺がんの治療 全身状態、併存疾患、薬の副作用も考慮
高齢者は前立腺がん治療法の長所・短所を理解して選択
監修●上村博司 横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器科学准教授
社会の高齢化とともに前立腺がんは急増し、2020年ごろには胃がんを抜いて男性がん罹患患者数のトップになると予測されている。多様化している前立腺がんの治療法に対し、高齢の前立腺がん患者さんは、どんな治療法を選び、どんな点に注意したらいいのだろうか。

9 術後の尿漏れ対策 セルフケアに役立てよう
前立腺全摘後の尿漏れは骨盤底筋体操やケアアイテムを活用
監修●帶刀朋代 東京医科大学病院泌尿器科皮膚・排泄ケア認定看護師
前立腺がんに対する前立腺全摘術後の尿失禁(尿漏れ)は、多くは1年以内に改善し元に戻るものの、中には改善が見られずに患者さんのQOL(生活の質)に大きな影響を与えることもある。どのようなセルフケアが必要だろうか?

【医療】

凄腕の医療人
自分がイメージした〝勝ちパターン〟を作る
凄腕の医療人●福田 直 千葉徳洲会病院脳神経外科部長
〝 神の手〟といわれる脳腫瘍手術のスペシャリスト・福島孝徳医師の薫陶を受け、現在は良性脳腫瘍とがんの転移性脳腫瘍に対して、その病状に応じて手術と高精度放射線治療を行う、テーラーメイド・ハイブリッド治療を専門とするのが千葉徳洲会病院脳神経外科部長の福田直さんだ。常に精進を怠らない、心やさしき脳神経外科医のホープだ。

がんのチーム医療・施設訪問
1人で行う在宅医療から みんなで行う在宅医療へ
●在宅医ネットよこはま(神奈川県横浜市)
在宅医療で大きな役割を果たすのが地域の開業医。しかし、小さな医院にとって何人もの在宅患者さんを診るのは、時間的にも労働的にも大変な負担だ。それを少しでも解消して、在宅医療を敬遠している医師にもこの分野に加わってもらおうという、院外でのチーム連携作りが進んでいる。

米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCOGI2015)から
主な臨床試験結果の概要紹介
編集●「がんサポート」編集部
米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCOGI2015)が、1月15-17日の日程で、米サンフランシスコで開催されました。同シンポジウムで報告された主な臨床試験結果の概要を紹介します。(※ASCOサイトおよび海外のがん専門サイトの情報をもとに記事を作成しています)

患者のためのがんの薬事典
大腸がんの抗EGFR抗体薬 アービタックス(一般名セツキシマブ) ベクティビックス(一般名パニツムマブ)
監修●水沼信之 がん研有明病院消化器センター消化器化療担当部長
現在、分子標的薬は大腸がん治療の1次治療から使用され、治療上重要な位置を占めています。分子標的薬の1つである、抗EGFR抗体薬について、2014年新しい研究結果の発表が相次ぎました。これにより、使うべき患者さんがより確実に選択され、どの治療法を第1選択(ファーストライン)とすべきかも明らかになってきました。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
たとえがんであっても 生きてさえいればいい
●並木秀之さん(米国投資ファンド「PCMC」最高顧問)
生まれつきの脊髄分裂症で、排泄に不自由する身でありながら、5つのがんを乗り越え、ファンドマネジャーとして活躍してきた、並木秀之さん。一時は資産38億の経営者となったかと思えば、一時は生活保護を受けたことも。その壮絶な生きざまを事も無げに語る並木さんに、鎌田實さんが迫った。

【生き方】

私の生きる道 思いのほか進行していた病。それでも彼は、這い上がってきた
42歳の若さで浸潤性膀胱がんと激戦を強いられた 元世界ミドル級王者竹原慎二さん(43歳)
「ここまでいったらもう駄目だろう、死ぬんだろうなと思いました」膀胱がんがリンパ節転移していた事実を突き付けられた、元プロボクサーの竹原慎二さんは、当時の心境をこう振り返る。精神的にどん底まで追い詰められた元世界チャンピオンは、どうやってその状況から這い上がることができたのだろう。

がんと生きる ちゃんと検査して 早期に発見すればがんは怖くない
●小笠原恒夫さん(フリーTVプロデューサー)
定年を迎える頃になって、がんを発症する人は多い。東京在住のフリーTVプロデューサー・小笠原恒夫さん(66歳)は、定年前後のわずか1年余りで、妻の子宮体がんと自分の前立腺がん、胃がんを立て続けに経験。幸い、どれも早期発見できたため、大事に至ることはなかったが、がん検診の大切さを痛感した。

【患者サポート】

がん相談 乳がん/乳房再建・子宮頸がん・肺がん
乳がん/乳房再建●回答者:岩平佳子・ブレストサージャリークリニック院長
子宮頸がん●回答者:織田克利・東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
肺がん●回答者:久保田 馨・日本医科大学付属病院がん診療センター長

がんとボクと先生と (8)バニラアイスで大粒の涙
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(おりはた乳腺胃腸パラスクリニック院長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。いよいよ、渋っていた肝転移の手術を受けるため入院しましたが……。

わたしの町の在宅クリニック かかりつけ医の視点で 患者さんの生活を守り続ける
●新田クリニック
当たり前の生活をどう最後まで維持し続けるか――。東京・国立市で開業する新田クリニック院長の新田國夫さんは、患者さんの声に耳を傾け、生活にまで踏み込んだ診療を日々行っている。

聞いて! 私たち患者の声
アロマの力をがん患者のQOLアップに役立てて!
●乳がん患者会「Ruban Rose」
アロマテラピーは芳香植物が生み出す香りの成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身の健康に役立てる療法です。西洋医学では補えない不快な症状や不眠やイライラ、免疫力の低下などに効果を発揮します。暮らしの中にアロマテラピーを取り入れると、がん治療も楽になるのではないでしょうか。

私が目指すがん医療
手術、サイバーナイフ、化学療法の利点を生かし 脳腫瘍のより良い治療を
●田部井勇助さん 日本赤十字社医療センター脳神経外科
治療が難しいがんの1つと言われる悪性脳腫瘍。現在は外科手術、放射線治療に加え、化学療法にも効果的な治療が登場し、各診療科が連携する集学的治療が行われている。日本赤十字社医療センター脳神経外科の田部井勇助さんは、悪性脳腫腫瘍の専門家として、これら3つを自らの手で行い、さらに集学的治療の臨床試験にも取り組んでいる。

がん哲学外来 今月の言葉「暇を恐れず、暇を楽しむ」
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
がんと共存して余生を送りたい(S・A さん、会社経営 74歳)
1,222円
【肺がん最新治療特集】

1 EGFR-TKI治療の現状 第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の開発が進行中
非小細胞肺がん・EGFR-TKIの「使い分け」と「耐性への対応」
監修●西尾誠人 がん研有明病院呼吸器内科部長
EGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)の治療は、分子標的薬であるイレッサやタルセバ、さらにはジオトリフといったEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)がキードラッグであり、これらの薬剤登場によって大きく変わってきた。一方で、当初は著効したEGFR-TKIもその効果がなくなる薬剤耐性が問題となっている。現在、その薬剤耐性を克服することが期待されている第3世代と呼ばれる新規薬剤の臨床試験が進行中だ。

2 ALK阻害薬の治療戦略 国内3番手となるALK阻害薬も開発中
新たな治療薬も登場!肺がん・ALK阻害薬の最新情報
監修●田村友秀 聖路加国際病院呼吸器センター呼吸器内科医長
ここ2~3年でALK融合遺伝子を持つ肺がん患者さんの治療環境は大きく変わった。そのきっかけとなったのが、2012年に登場したザーコリだ。さらに2014年9月には新たなALK阻害薬アレセンサも登場し、患者さんにとっては福音となっている。

3 肺がんの新規免疫療法 分子標的薬との併用で効果を高める可能性も
免疫チェックポイント阻害薬で肺がん治療はさらなる進歩へ
監修●副島研造 慶應義塾大学医学部呼吸器内科准教授
手術、抗がん薬治療、放射線療法に並び、第4の治療法として今、俄然注目を浴びているのが免疫療法だ。中でも「免疫チェックポイント阻害薬」は、肺がん領域でも、期待の持てる治療成績をあげている。

4 肺がん放射線療法 体幹部定位放射線治療(SBRT)の適応拡大を
ピンポイントで肺がんを狙い撃ち 治療効果に加えて治療期間も短縮
監修●柏原賢一 東京放射線クリニック院長
肺がんの放射線治療で注目されているのが、体幹部定位放射線治療(SBRT)だ。7~9方向から線量の高い放射線をがんに集中させ、徹底的に叩く。肺がんでは大きさにより保険適用されるケースもある。数年前に登場した放射線治療の最新兵器だ。同治療法に詳しい専門医にその現状を聞いた。

5 陽子線治療の現状 X線治療の難しいリスクの高い症例にも適応
Ⅲ期非小細胞肺がんで根治性の確保を可能とする陽子線治療
監修●秋元哲夫 国立がん研究センター東病院放射線治療科長/粒子線医学開発分野長
SBRT(体幹部定位放射線治療)、重粒子線治療と並んで注目されているのが陽子線治療。陽子線治療のメリットは、SBRTに比べて線量集中性が優れるため副作用を少なく出来ること、また重粒子線治療では適応となっていないⅢ期の肺がんにも条件つきながら対応している点である。陽子線治療の現状について専門医に聞いた。

6 重粒子線治療の現状 注目される重粒子線治療の局所制御
ステージⅠの末梢型肺がんなら1日の照射で終了
監修●山本直敬 放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院第一治療室長
肺がん治療における放射線(粒子線)治療の1つである重粒子線治療で、注目されているのが「Ⅰ期(ステージⅠ)末梢型肺がん」への適応だ。先進医療に指定され、手術を拒否する患者層にも対応している。近年注目されているのが、1日で治療が終了するプログラム。肺がんにおける重粒子線治療の研究を続けてきた専門医に聞いた。

7 高齢肺がん患者の治療 本人と家族の希望を大切に
高齢者個々に合った肺がん治療を選ぶ
監修●坪井正博 国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長
肺がん患者さんは高齢者が多数を占める。高齢者の場合、手術、化学療法、放射線治療などの治療に関して、どのように適応を判断しているのだろうか。高齢者の肺がん治療の現状と展望について、国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長の坪井正博さんに伺った。

8 肺がんの呼吸リハビリ 医療だけではない日常生活の対応も大切
肺がん緩和期の適切なリハビリとケア
監修●吉澤明孝 要町病院副院長
肺がん患者さんが悩まされる息苦しさ……その原因には低酸素や呼吸困難感がある。それらを突き止めて適切な処置をしないと、患者さんの苦痛はなかなか治まらない。肺がんや肺転移に伴う呼吸リハビリテーションは病期に応じて様々な方法があるが、ここでは、Ⅳ期など緩和ケアの段階での対応を紹介する。

9 肺がん市民フォーラム「3期、4期でもあきらめない」採録レポート
今後について決めるときに一番大事なのは「希望」
取材・文●「がんサポート」編集部
弊社主催の肺がん市民フォーラム「3期、4期でもあきらめない」が、昨年(2014年)11月24日、都内で開催されました。第1部では、「最新の肺がん診療―標準治療と個別化治療」「在宅治療中の日常生活と服薬についての注意点」「在宅治療中の副作用対策―皮膚症状のコントロールについて」と題して、それぞれ専門家の講演が行われました。
また、第2部「パネルディスカッション:患者さんからのQ&A」では、事前に寄せられた肺がんの治療・副作用などの質問に対し、講演者からの回答が開示されました。このパネルディスカッションには肺がん患者さんも加わりました。子宮頸がんの体験者である元日本テレビアナウンサーで、現在フリーアナウンサーとして活躍する山本舞衣子さんが司会・コーディネータ役を務めました。以下、同フォーラムの概要を紹介します。

【医療】

凄腕の医療人
脂肪移植で失った乳房を取り戻す 乳房再建の新しい道を開拓
凄腕の医療人●吉村浩太郎 東京大学医学部形成外科講師
自分自身の下腹部や太ももなどから脂肪組織を吸引し、乳がん摘出手術で失った乳房に移植して組織を再生させる――女性にとって夢のように負担の少ない乳房再建術が実現した。つい数年前まで不可能とされていた脂肪移植による乳房再建術。再生医療も絡むこの領域で世界を牽引するのが東京大学医学部附属病院形成外科・美容外科であり、その先頭に立つのが今回の凄腕の医療人、同科講師の吉村浩太郎さんだ。

がんのチーム医療・施設訪問
「看取る」本当の意味を追求 医師・看護師らの密な情報交換が命
●要町病院/要町ホームケアクリニック(東京都豊島区)
東京の大ターミナル駅・池袋から地下鉄で1駅の駅前、池袋から歩いても20分ほどの幹線道路沿いに建つ真紅の6階建てが要町病院だ。1957年開業の地域に浸透している同院では、1994年から在宅医療も行うようになり、とくにがんの患者さんを多く診療している。医師、看護師らは密な情報交換を通じて、より患者さんや家族の心に沿うことを目指している。

サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2014)リポート
主な臨床試験結果の概要紹介
取材・文●「がんサポート」編集部
2014年サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2014)が、12月9-13日の日程で、米テキサス州サンアントニオで開催されました。同シンポジウムで報告された主な臨床試験の概要を紹介します。

患者のためのがんの薬事典
ベルケイド(一般名ボルテゾミブ)多発性骨髄腫の1次治療薬
監修●竹迫直樹 災害医療センター血液内科部長
多発性骨髄腫(MM)の治療は、1980年以前はMP療法しか選択肢がありませんでしたが、80年代に抗がん薬を用いたVAD療法が出現、90年代には自家末梢血幹細胞移植が登場しました。ベルケイドは、2006年に登場した分子標的薬で、その効果の高さから現在唯一、1次治療の標準治療となっています。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
バイオマーカーによる乳がんの完全な診断システムは今年完成します
●落谷孝広さん(国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野長)(後編)
母乳中のマイクロRNAの働きから、マイクロRNAバイオマーカーを着想した落谷孝広氏の話は、医学の最先端分野の話でありながら、読者にもわかりやすい話になっており、鎌田さんもどんどん引き込まれた。21世紀のがん検診法とも言うべきバイオマーカーが、健康診断にまで広がったとき、がん治療の世界も変わる――。

【生き方】

私の生きる道 声が出ない日々――。廃業の恐怖と隣り合わせでした
喉頭がんで一時的に声を失ったものの、見事「笑点」に復帰した落語家の林家木久扇さん(77歳)
噺家にとって声は命。とくに林家木久扇さんの声は、多種多様なギャグや物まねを演じきることができる超一級の声である。喉頭がんが見つかって放射線治療を受けることになった木久扇さんは、76歳という年齢で、この命にも等しい声を一時的に失うことを余儀なくされた。

がんと生きる がんを隠さず、オープンに生きると闘う力が湧いてくる
●水野ゆきさん(障害者送迎車添乗員)
肺がんが、がん死亡率第1位といわれるようになって久しい。そんななか、7年前にステージⅢBの進行性肺線がんを発症。アレルギーや喘息の持病を抱えながらも、手術と化学療法によって生還し、元気に暮らしている人がいる。埼玉県在住の水野ゆきさん(61歳)。穏やかな笑顔が印象的な女性だ。

【患者サポート】

がん相談 骨肉腫/骨軟部肉腫・精巣腫瘍・肺がん
骨肉腫/骨軟部肉腫●回答者:川井 章・国立がん研究センター中央病院希少がんセンター長
精巣腫瘍●回答者:古賀文隆・都立駒込病院腎泌尿器外科医長
肺がん●回答者:久保田 馨・日本医科大学付属病院がん診療センター長

がんとボクと先生と (7)やっと肝転移の手術を決意
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(おりはた乳腺胃腸パラスクリニック院長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。手術後、そろそろ肝臓の転移の手術をする時期と告げられた福原さん……。

わたしの町の在宅クリニック 何よりもその人らしさを大切に――。在宅での療養を支える
●関本クリニック
麻酔科医として病院に勤務していた関本雅子さんは、請われて六甲病院(神戸市)のホスピス病棟立ち上げに携わり、ホスピス医長を務めた。ホスピス病棟から自宅に戻った患者さんを訪問した際に、病室と家とで患者さんの表情が全く違うのを目の当たりにして、関本さんは「患者さんがその人らしくいられるご自宅で診たい」という思いを募らせ、2001年10月、神戸市灘区で関本クリニックを開設した。

聞いて! 私たち患者の声
〝働くがん患者〟になるための3つのポイントを提言
●仕事を続ける肺がん患者さんの取り組み 「がんと共に働く」をライフワークに
医療の進歩で、がんは不治の病とは限らなくなり、治療しながら仕事を続けるのが可能な時代になっています。しかし現実には、がんになって退職を余儀なくされたり、再就職ができないなどの困難に直面している人も少なくありません。そこで、がんの患者さん自身が始めたのが、「がんと共に働く」ことを自ら実践する中で、がんと就労を取り巻く環境をよくしていこうという活動です。

私が目指すがん医療
泌尿器がんの治療で、海外医療支援で、求められる場で最新最善を目指します
●光森健二さん 大阪赤十字病院泌尿器科副部長
大阪赤十字病院の光森健二さんは、泌尿器科部の医師としての業務を行いながら、ウガンダやハイチなどの海外医療支援に赴いている。がん治療医としては少し珍しい経歴の持ち主だ。主治医として患者さんを診ながらの活動に、どのような意義や思いがあるのか聞いた。

がん哲学外来 目下の急務がわかれば不安はなくなる
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
がんになって人生にもやがかかった(A・Y さん、会社役員 61歳)
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【メンタルケア/心のケア特集】

1 メンタルケアの現状 精神的苦痛から解放されるには
精神腫瘍科医の役割とメンタルケアの必要性
監修●小川朝生 国立がん研究センター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発分野分野長/精神腫瘍科長
がん患者さんには不安、苛立ち、孤独感などがつきまとい、ときにはQOL(生活の質)を低下させ、治療さえもできなることがある。こうした精神的苦痛は早期に対応することが大切だが、実際に治療を受ける患者さんは多くない。精神腫瘍科医を含む緩和ケアチームの対応と現状、課題について聞いた。

2 看護師による対応 マニュアルではない対話力でサポート
院内連携で心の問題を解決する看護師の役割とは
監修●川名典子 杏林大学医学部付属病院リエゾン精神看護師
がん患者さんが抱える心理的負担は大きい。がん罹患で人生が変わってしまったという焦り、この先どんな治療をするのか、それによって普段の生活がどう変わるのかも見えない不安――。このような心理的背景にある患者さんへの対応には、配慮が必要だ。看護師を中心とした院内での対応の現状と課題を聞いた。

3 うつ症状のスクリーニング 心のケア実現の第一歩
うつ症状をすくいあげるシステムの確立を
監修●清水 研 国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科科長
がんを告知された際に、心理的動揺のない人はいないだろう。しかし、その心理的、精神的な変化を「当たり前」としてやり過ごしてはいけない。きちんとしたケアに結びつければ、がん自体の治療効果も高まる。国は2014年にその発見を義務化する方針を示した。がん患者さん本人すら気づかない精神疾患を早期に発見しようという取り組みを紹介する。

4 不眠治療 日常生活を見直すことで不眠解消につながることも
たかが不眠、されど不眠――がん患者の不眠からの解放
監修●吉内一浩 東京大学医学部附属病院心療内科科長
がん患者さんによく聞かれる、夜眠れないといった不眠の声。「眠れないくらいで医療者に相談していいものか」と、そのまま我慢している人は多い。しかし、「1人で抱え込まないで、医療者に相談して欲しい」――専門医はそうアドバイスする。ここでは薬物療法はもちろんのこと、自分でできる対処法についても紹介する。

5 うつ病、せん妄、不眠の薬物療法 精神腫瘍科医にぜひ相談を
がん治療薬との相互作用にも注意!うつ病、せん妄、不眠の薬物療法の進め方
監修●佐伯吉規 がん研有明病院緩和治療科副医長
がん患者さんに現れることのある心の病としては、うつ病、せん妄、不眠などがあげられる。通常の治療と異なり、がん治療という疾患があるが故に、薬物治療を行う際には、抗がん薬などとの相互作用に注意が必要だ。

6 家族外来・遺族外来 家族や遺族の精神症状を医学的にケア
苦しいのは患者だけではない 家族に「第2の患者」以上の位置づけが必要
監修●大西秀樹 埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授
監修●石田真弓 埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科助教
がんを宣告され、つらい治療を受け続ける患者さんの精神的負担は大きい。一方で、闘病を支える家族も大きな心理的負担に襲われる。そして、大切な人を亡くしてしまった後の心理的苦痛も非常に大きなものである。全国で初めて「遺族外来」を開設した埼玉医科大学国際医療センターの専門家に、現況と対策のあり方を聞いた。

7 患者側からの要望 1人で悩む患者さんがいなくなるように
もっと気軽に患者さんが心のケアを受けられるには
監修●神奈川県立がんセンター 患者会「コスモス」
がん患者さんは、あらゆる時期において気持ちが落ち込んだり、悲観的になったりすることがある。患者さんたちは心のケアについて、どう受け止めているのだろうか。神奈川県立がんセンターの患者会「コスモス」のみなさんに、その現状と要望について聞いた。

8 子どもの心のケア チャイルド・ライフ・スペシャリストの重要性
緩和ケアを受ける家族の子どもにも目を向けて欲しい
監修●徳原 真 国立国際医療研究センター緩和ケア科医長
監修●小川弘美 同センター副看護師長/リエゾン精神看護専門看護師
監修●大曲睦恵 チャイルド・ライフ・スペシャリスト
父母が病気になると、子どもは親と離れることや、生活が変わっていくことに対して不安になることが多い。また、家族は親の病気について、どう子どもに伝えたらいいのか悩みがちだ。チャイルド・ライフ・スペシャリストは、子どもの心を支える専門職。緩和ケアを受ける子どものいる患者家族をサポートする取り組みを紹介する。

【医療】

凄腕の医療人
乳がんのすべてを診る 低侵襲治療へのあくなき挑戦
凄腕の医療人●福間英祐 亀田総合病院乳腺科主任部長/乳腺センター長
1995年、世界で初めて内視鏡を乳がん手術に導入。2006年、メスを使わない凍結療法を開始――。乳がん治療界の“ 風雲児” として世界に知られる亀田総合病院の福間英祐さんのもとには、きょうも全国から患者が訪れる。あくなきチャレンジ精神を支える思いとは……

がんのチーム医療・施設訪問
より積極的な患者支援を スタッフ一体化で地域医療を支える
●桜新町アーバンクリニック(東京・世田谷)
在宅医療の充実は、国の施策として推進されている。「地域包括ケア」と称され、入院するのではなく自宅で医療を受ける環境作りが目指されているのだ。東京都内世田谷区の住宅地にある「桜新町アーバンクリニック」は設立5年。新しい取り組みで地域医療に貢献してきた。そこにはスタッフの一体化とITを利用した先駆的なシステム作りがあった。

ASCO 乳がんシンポジウム2014リポート
新時代の免疫療法成功のためには チーム医療での取り組みが重要
新たな免疫療法である〝免疫チェックポイント阻害〟について
前号に続き昨年(2014年)9月に米国サンフランシスコで開催された米国臨床腫瘍学会乳癌シンポジウム(ASCO Breast Cancer Symposium)から、今号では、メラノーマ(悪性黒色腫)の治療成績を飛躍的に改善した新たな免疫療法である〝免疫チェックポイント阻害〟について、乳がん治療でも成功させるための戦略に関する講演を紹介する

患者のためのがんの薬事典
オプジーボ(一般名ニボルマブ)メラノーマ治療で期待の新薬
監修●吉野公二 がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科医長
皮膚がんの1つ、メラノーマには長い間、インターフェロンとダカルバジンしか打つ手がありませんでした。しかも、それらの効果は弱く、決定的な一手には成り得ないものでした。オプジーボは、日本で開発され世界に先駆けて発売された免疫療法薬です。メラノーマへの新たな一手として、治療が始まっています。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
母乳の研究からマイクロRNAをがん診断に使うバイオマーカーの発想が生まれました
●落谷孝広さん(国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野長)(前編)
経済産業省が79億円という破格の国費を投じている、新たながん検診法の研究が進んでいる。一滴の血液中のマイクロRNAという微小物質を計るだけで、早期かつ正確に、臓器別にがんが判別できるのだという。その研究の最前線に立つ、国立がん研究センター研究所の落谷孝広 分子細胞治療研究分野長に、鎌田さんが直撃した。

【生き方】

私の生きる道 「食わず嫌い」でなかったから辿り着いた自分にベストな治療法
自らの足で調べ、前立腺がんの治療法を選択した元巨人軍の角 盈男さん(58歳)
前立腺がんは治療法が多い分、どの方法にすべきか、迷う患者さんは多い。現役時代巨人軍のストッパーとして活躍した角盈男さんもその1人だ。ではそこからどうやって自分にベストな治療法を選べばいいのか。角さんの場合も紆余曲折があった……。

がんと生きる 仕事に全力投球したことで気持ちが楽になりました
●竹山 彰さん(シニア商業施設士)
還暦の年にステージ4の舌がんを発症した竹山さんは「60年も生きていたのだから仕方ないな」と最初は思っていた。しかし、手術前日になって「舌を全摘すれば、よだれが止まらなくなり、味覚もなくなり、しゃべれなくなる」と主治医から聞かされた竹山さんは「生きていても仕方ない」と病室を抜け出し最上階の食堂の窓から飛び降りようとする

【患者サポート】

がん相談 胃がん・泌尿器がん・眼腫瘍
胃がん●回答者:山口俊晴・がん研有明病院副院長/消化器センター長
泌尿器がん●回答者:古賀文隆・都立駒込病院腎泌尿器外科医長
眼腫瘍●回答者:金子明博・横浜市立大学附属病院眼科非常勤講師/上福岡駅前アイクリニック院長

がんとボクと先生と (6)ボクの血液は「野生型」
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。転移先の肝臓の手術を避けたいと、抗がん薬治療を受けていたのですが……。

わたしの町の在宅クリニック 痛みだけでなく、がん治療の総合的な知識を持って対応
●新田クリニック
一般の在宅医療も行いつつ、がん末期の患者さんの在宅緩和ケアをメインとする新田クリニック(大阪府南河内郡)。院長の新田隆さんは、肺がんを専門としており、がんの痛みだけでなく、薬物治療やそれに伴う副作用への対処法など、がん治療について総合的な知識を併せ持ち、在宅医療に取り組んでいる。

聞いて! 私たち患者の声
がん患者やサバイバー、支える人たちが自分の力を取り戻すことのできる空間を
●maggie’s tokyo(NPO法人申請中) 日本版「マギーズセンター」来年度開設へ
自分はこれからどうなるのだろう――24歳で乳がんを経験した鈴木美穂さんは、治療中に生きる希望を見失い、何度も死ぬことを考えました。しかし、ある出会いで、自分が生きていく意義に気づいたといいます。患者と一般社会が共存できる空間づくりを目指し、その夢は2015年度中にも完成します。

私が目指すがん医療
症状も経過も実に多様な神経内分泌腫瘍 患者さんと専門医師が出会えるネットワークを作りたい
●河本 泉さん 関西電力病院外科(消化器外科)部長
全身の多くの臓器がもつ神経内分泌細胞に発生する神経内分泌腫瘍(NET)。症状が出ないタイプがあるほか、治療に難しい面がある家族性NETなど、発生部位も種類も様々な形態を示す悪性腫瘍だ。専門医も治療薬も少ない中で、海外と同等の検査・治療法の普及や医師間ネットワークの拡充に取り組む医師の河本泉さんに話を聞いた。

がん哲学外来 あいまいなことはあいまいに(2)
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
山に登ろうとがんの夫に誘われた(A・T さん、主婦 52歳)
1,222円
【肝・胆・膵がん特集】

1 肝胆膵がんの基礎知識 複雑な外科解剖、臓器特異性に精通し、高い技術を要する高難度手術
肝胆膵がんは患者さんに見合った多様な病態に対する最善の治療選択を
監修●島田和明 国立がん研究センター中央病院副院長/肝胆膵外科長
腹部内臓器官の中で肝臓・胆道・膵臓はお互い密接な関係にあるため「肝胆膵」として一括に診療されるのが合理的とされる。肝胆膵外科手術は、複雑な解剖と臓器の特性から高度の技術が要求されるため、日本肝胆膵外科学会では「高度技能専門医制度」を導入し、広く質の高い手術が安全に行われるように努めている。肝胆膵のがん診療について、外科治療を中心に島田和明さんに伺った。

2 「非B非C型」肝がん 生活習慣の改善こそ重要
メタボリック関係因子も関わる注目のタイプの肝がん
監修●建石良介 東京大学大学院医学系研究科がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン・消化器内科特任講師
つい最近まで、原発性肝がんの9割はB型やC型の肝炎ウイルスの持続感染によるもので占められていたが、その分布構造は過去のものとなり、これから急激に増加していくのが「非B非C型」だ。生活習慣に原因があるもので、様々な危険因子が絡まって発症する。どのように対処すればよいのか、予後はどうなのか。

3 肝がん治療 intermediate stage(ステージB)肝がんの治療
BCLC肝がん病期分類のサブ分類により肝動脈化学塞栓療法の適応を厳格化
監修●泉 並木 武蔵野赤十字病院副院長/消化器科部長
肝がんの病期分類で国際的に影響力が強いBCLC(バルセロナ臨床肝がん)病期分類。ところがその中でintermediate stage(インターメディエイトステージ:中間期)と呼ばれる、いわゆるステージBに属するものは対象となる症例範囲が広く、様々な治療法が行われており、当然、それによって生存率も異なってくることが予想される。

4 進行肝がんの治療 肝動脈化学塞栓術、そして化学療法まで
有効な治療法を適切なタイミングで!進行肝がんの治療戦略
監修●池田公史 国立がん研究センター東病院肝胆膵内科長
進行した肝がんでは、まずは肝動脈化学塞栓術(TACE)が治療の基本となる。しかしやがてそれも効かなくなる。そのとき登場するのが化学療法だ。延命効果が確認されている薬がある中、いかに肝機能を維持し、適切なタイミングで効果のある薬剤をしっかり使うかが重要だという。

5 切除可能膵がん 新たな治療戦略の可能性
手術をより確かなものにする膵がんの術前術後補助化学療法
監修●中郡聡夫 東海大学医学部消化器外科教授
膵がんは見つかった時点ですでに進行がんであることが多く、手術ができても再発・転移する割合が高い。そこで様々な補助療法が検討されており、術後の補助化学療法(アジュバント療法)については有効性が明らかになっている。現在は術前補助化学療法(ネオアジュバント療法)が有効か否かの臨床試験が行われているところだ。

6 切除不能膵がん 抗がん薬の新しい治療戦略
効果の高い治療法が登場し切除不能膵がんの選択肢が増える
監修●大川伸一 神奈川県立がんセンター副院長/消化器内科部長
膵臓は胃の裏側の後腹膜にあるため、がんの早期発見が難しく、年間発症する約3万人のうち、手術を受けられる人は約2割だ。切除不能進行がんの治療では、根治を望めないまでも延命を図るための模索が行われており、昨年(2013年)12月に新しい治療法FOLFIRINOXが承認された。それに続く治療薬の動向も紹介する。

7 切除不能進行胆道がん 諦めず、新たな治療法があることを知って欲しい
進行した胆道がんでも化学療法後に、手術ができるケースも!
監修●森 隆太郎 横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学助教
胆道がんの唯一の根治的治療法は手術だ。しかし、進行胆道がんで手術が困難な患者さんには、化学療法や放射線療法が行われている。なかには抗がん薬が効いて、腫瘍が小さくなる患者さんもいるが、そういった人たちにも化学療法を漫然と続けているのが現状だ。そうした中、注目されるのが、腫瘍が増大せず長期間効果を持続している患者さんに手術を行うという新たな治療法だ。手術することで、より長期の生存も可能になってきたという。

8 胆道がん患者の声 治療の可能性を広げるために
今こそ日本発の胆道がんの新治療薬の開発を!
監修●石井 浩 がん研有明病院消化器内科副部長
現在、胆道がん治療に有効な抗がん薬は3剤しかない。「もっと治療薬が欲しい」という患者会の声と、胆道がんの化学療法の現状と今後の展望について専門医に聞いた。

【医療】

凄腕の医療人 早くからチーム医療に取り組み、日々改良を重ねる
凄腕の医療人●幕内雅敏 日本赤十字社医療センター院長/東京大学名誉教授
肝がん手術の世界的権威として知られる幕内雅敏さんのもとには、他の病院で手の施しようがないという患者も多く駆けつける。多忙な院長業務をこなしながら、現在も週3回、執刀している。

がんのチーム医療・施設訪問
サポーティブケアセンターを新設 より積極的な患者支援と地域連携を目指す
●国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)
千葉県柏市の郊外にある国立がん研究センター東病院には、近隣だけでなく広い地域から様々な患者さんがやってくる。最新設備と技術はもちろんだが、本人や家族の素朴な疑問や深刻な悩みに応える体制も充実させている。2014年4月に、従来の「患者・家族支援相談室/医療連携室」を、より幅広い専門家からなる「サポーティブケアセンター/がん相談支援センター」に改組した。

ASCO 乳がんシンポジウム2014リポート サバイバーがよりよい生活を維持するための課題
“Survivorship and Health Policy” セッションから
米国臨床腫瘍学会乳がんシンポジウム(ASCO Breast Cancer Symposium)が9月4~6日の3日間、米国サンフランシスコで開催された。今号では、治療の進歩に伴い増加するサバイバー(生存者)が、よりよく生きていくための課題を扱った“Survivorship and Health Policy” セッションから、トピックスを紹介する。

患者のためのがんの薬事典
シスプラチン(商品名ブリプラチン/ランダ)1980年代から変わらぬ化学療法の中心的存在
監修●西尾誠人 がん研有明病院呼吸器内科部長
1980年代に登場した抗がん薬ですが、その高い治療効果から、現在でも、肺がんをはじめ多くの種類のがんで、化学療法におけるキードラッグとして重要な役割を果たしています。悪心・嘔吐など強い副作用がありますが、制吐薬などの支持療法が進歩し、かつてのように苦しまずに治療が受けられるようになっています。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
あるがままを受け入れて、今一瞬を精一杯生きるだけ
●杉原美津子さん(ノンフィクション作家)――バス放火事件の火傷治療でC型肝炎から肝がんに
1980年8月に起きた新宿西口バス放火事件。6人のバス乗客が犠牲となった、衝撃的な無差別殺人事件だった。事件で80%の大火傷を負った杉原美津子さんは、非加熱製剤を使った治療でC型肝炎に感染し、現在、末期の肝がんの闘病中だ。2014年7月『炎を越えてー新宿西口バス放火事件後三十四年の軌跡』(文藝春秋)を出版。事件を越えてきた34年間を包み隠さずに綴った杉原さんに、鎌田實さんが聞いた。

【生き方】

私の生きる道 大腸がんのステージⅣ がんとの付き合いはもう9年になります
直腸がんの肺転移、肝転移になりながらもニュースの職人であり続けるジャーナリスト鳥越俊太郎さん
2005年、直腸がんが見つかった鳥越俊太郎さん。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、これまで4度の手術を受けている。実は鳥越さんが本誌に登場して頂くのはこれが2度目。2009年1月号で話をうかがったが、「その後の鳥越さんを知りたい!」という読者の強い要望に応え、今回は直腸がん手術後のがんとの向き合い方を、ご本人のお話しを交えながら辿っていきたい。

がんと生きる 膵がんサバイバーとして膵がん研究の支援活動に取り組みたい
●林 育生さん(食用廃油リサイクル会社代表取締役)
福岡で食用廃油のリサイクル事業を営む林育生さんが、がんの宣告を受けたのは2年前。林さんを襲ったのは、難治がんの筆頭格である膵がんと、希少な尿膜管がんの併発という過酷な運命だった。脊髄への骨転移の疑いもあり、一時は延命治療を勧められながらも、決してあきらめることなく、自ら手術への道を切り拓いた林さん。絶望的な状況のさなかで、林さんはいかに希望を見出し、生き延びたのか。

【患者サポート】

がん相談 乳がん・子宮頸がん・肺がん
乳がん●回答者:上野貴史・板橋中央総合病院外科医師
子宮頸がん●回答者:織田克利・東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
肺がん●回答者:坪井正博・国立がん研究センター東病院呼吸器外科長

がんとボクと先生と (5)もっと早く気づいていれば
●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。手術後、抗がん薬治療が始まった。どのような効果があったのだろうか。

わたしの町の在宅クリニック 痛みを我慢しないで!在宅でも質の高い緩和ケアを実施
●わたクリニック
「家だと自分が主体。皆さん、患者であることから解放されるんです」。こう話すのは、病院の緩和ケア病棟の立ち上げにも携わったことのある、わたクリニック(東京都葛飾区)の首藤真理子さん。たとえ在宅でも痛みは必ず和らげることができる――。わたクリニックでは、質の高い緩和ケアが施されている。

聞いて! 私たち患者の声 正しい情報と新薬の承認、ガイドラインの更新を!
●メラノーマ患者会 Over The Rainbow
30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療法ですが、今年新薬が承認され、今後新たな治療薬も登場する見通しです。メラノーマ(悪性黒色腫)の患者会Over The Rainbow は2013年に発足したばかりの新しい患者会。病気に関する正しい情報の提供、新薬の早期承認へ向けての嘆願書の作成、患者や患者家族とのコミュニティ作りなど、「虹の向こうの明るい未来を目指して」活動しています。

私が目指すがん医療
様々な診療科や職種をつなぐ横糸となって がん医療できらっと輝く病院を創りたい
●岡元るみ子さん 千葉西総合病院外来化学療法センター長/腫瘍内科部長
がん医療の水準が向上したとはいえ、中央と地方の医療格差はまだまだ縮まっていない。地域に対応できる医療機関がないため、遠方のがん専門病院に通わざるをえない患者さんも多いのが実情だ。こうした中、千葉県松戸市郊外にある千葉西総合病院は2009年に外来化学療法センターを開設。同センター長を務める岡元るみ子さんに話を聞いた。

がん哲学外来 あいまいなことはあいまいに(1)
●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
医師の告知にショックを受けた(T・Y さん、主婦 45歳)
1,528円
【7大がんガイド 肺がん】

1 個別化医療の基礎知識 私はどのタイプ? 確立する肺がんの個別化治療
監修●久保田 馨・日本医科大学付属病院がん診療センター長

2 EGFR阻害薬 ピンポイントでがんを抑える 遺伝子異常に大きな効果
監修●笠原寿郎・金沢大学附属病院呼吸器内科臨床教授

3 分子標的薬 日本発の新ALK阻害薬に期待 より高い効果で副作用も少なく
監修●井上 彰・東北大学病院臨床研究推進センター特任准教授

4 進行非小細胞肺がん 維持療法で、質の高い生活を長く送ることも可能に
監修●久保田 馨・日本医科大学付属病院がん診療センター長

5 免疫チェックポイント阻害薬 今、最もホットな話題 開発が進む3つのタイプの抗体薬
監修●田村研治・国立がん研究センター中央病院早期・探索臨床研究センター先端医療科医長

【7大がんガイド 大腸がん】

1 基礎知識 知っておきたい大腸がんの基礎知識
監修●杉原健一・東京医科歯科大学特任教授/光仁会第一病院院長

2 ガイドライン2014年版 大腸がん治療ガイドライン2014年版をひも解く
監修●渡邉聡明・東京大学医学部腫瘍外科・血管外科教授

3 遺伝子検査 KRASからRAS遺伝子検査へ 大腸がんの個別化医療の最前線
監修●吉野孝之・国立がん研究センター東病院消化管内科医長

4 術前化学放射線療法 局所進行直腸がんに対する術前化学放射線療法の有効性は?
監修●山梨高広・北里大学東病院消化器外科診療講師

5 化学療法 肝転移のある大腸がんの治療が化学療法の進歩で大きく変化
監修●井上陽介・がん研有明病院消化器外科副医長(肝胆膵外科)

【7大がんガイド 乳がん】

1 基礎知識 知っておきたい再発・転移乳がんの基礎知識
監修●向井博文・国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長

2 若年性乳がん基礎知識 年齢は特別な再発リスクではない
監修●梶浦由香・聖路加国際病院乳腺外科

3 術前化学療法 腫瘍を縮小し、部分切除術で乳房温存
監修●黒井克昌・がん・感染症センター都立駒込病院副院長

4 新しい放射線治療 乳房内から腫瘍床周辺部に放射線を照射
監修●佐伯俊昭・埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科教授

5 ホルモン療法 ホルモン療法の耐性を分子標的薬で補う
監修●向井博文・国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長

6 進行再発乳がんの抗HER2療法
新薬の登場で、HER2陽性・進行再発乳がん治療はここまで変わった!
監修●徳田 裕・東海大学医学部乳腺・内分泌外科学教授

【7大がんガイド 前立腺がん】

1 基礎知識 これだけは知っておきたい前立腺がんの基礎知識
監修●赤倉功一郎・JCHO 東京新宿メディカルセンター院長補佐・泌尿器科部長

2 小線源部分治療 早期がんは小線源部分治療で前立腺が温存できる!
監修●齋藤一隆・東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学講師

3 最先端手術 術者がロボットに! 最先端型ミニマム創前立腺全摘手術
監修●木原和徳・東京医科歯科大学医学部附属病院長/大学院腎泌尿器外科学教授

4 薬物療法 新薬も目白押し! 去勢抵抗性前立腺がんの最新治療
監修●森山正敏・横浜市立市民病院泌尿器科科長

【7大がんガイド 子宮・卵巣がん】

1 手術の基礎知識 切除する部位と影響を理解し、乗り切ろう!
監修●青木大輔・慶應義塾大学医学部産婦人科学教授

2 子宮頸がんの重粒子線治療 ピンポイントかつ高い有効性 まだまだ発展する重粒子線治療
監修●若月 優・放射線医学総合研究所重粒子医学センター病院医師

3 子宮がんダヴィンチ手術 深い部位に微細な施術 ロボット支援手術のメリット発揮
監修●井坂惠一・東京医科大学病院産科・婦人科主任教授

4 治療戦略 進行卵巣がんには抗がん薬と手術の組み合わせで
監修●織田克利・東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学分野准教授

【7大がんガイド 胃がん】

1 食道胃接合部がん 胃がん、食道がんとも異なる食道胃接合部がんとは
監修●瀬戸泰之・東京大学大学院医学系研究科消化管外科学教授

2 切除不能進行胃がんの新しい手術法 化学療法の進化で可能となったコンバージョン手術
監修●福地 稔・埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科講師

3 切除不能進行・再発胃がんの化学療法 広がる選択肢──分子標的薬の適応症例も
監修●山田康秀・国立がん研究センター中央病院消化管内科外来医長

【7大がんガイド 血液がん】

1 慢性骨髄性白血病 薬を飲み続けなくてもよい未来
監修●高橋直人・秋田大学医学部血液・腎臓・膠原病内科学講座講師

2 悪性リンパ腫の治療 悪性リンパ腫は病型ごとに治療方針を決める
監修●伊豆津宏二・虎の門病院血液内科部長

3 多発性骨髄腫 治療発展に注目 新薬や移植の導入で目覚ましい治療の進化
監修●鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長

【医療】

患者のためのがんの薬事典 アリミデックス(一般名アナストロゾール)
閉経後乳がんの第1選択アロマターゼ阻害薬3薬の1つ
監修●伊藤良則・がん研有明病院乳腺センター乳腺内科部長

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
自分を客観視する習性が、がん克服に導いてくれたのだと思います(後編)
●なかにし礼さん(作家)
なかにし礼さんといえば、歌謡曲のヒットメーカーとして一時代を築いた作詞家であり、『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞した作家として知られるが、2年前、食道がんを患い、名医の切除手術を拒否し、陽子線治療に辿り着いて生還した、硬骨漢でもある。なかにしさんのヒット曲を愛唱する鎌田さんが、2号にわたりなかにしさんに迫る――。

【生き方】

私の生きる道
大腸がん、膀胱がん、食道がん、胃がん。がんで立ち直るたびに生きる自信を持てるようになった
●黒沢年雄さん(俳優・歌手)

【患者サポート】

がん相談 膵がん・血液がん・乳がん
膵がん●回答者:石井 浩・がん研有明病院消化器内科副部長
血液がん●回答者:鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
乳がん●回答者:上野貴史・板橋中央総合病院外科医師

聞いて! 私たち患者の声 がん治療中の不調対策にもっと漢方薬を使って
●NPO法人みんなの漢方
1,222円
【乳がん最新大特集】

1 術前化学療法 新薬開発にも期待
手術前に腫瘍を縮小し、部分切除術で乳房温存

監修●黒井克昌 がん・感染症センター都立駒込病院副院長
乳房内の腫瘍が大きければ乳房全体の切除というのが乳がん治療の定石だが、大きな腫瘍でも手術の前に化学療法を加えて小さくし、部分切除にとどめて乳房を温存するという治療選択もある。術前化学療法はどのように行われるのか。乳がんの術前化学療法の研究を続ける専門家に話を聞いた。

2 ホルモン療法 効果を持続させ、副作用も抑える
ホルモン療法の耐性を分子標的薬で補う

監修●向井博文 国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長
かつてはほぼすべての乳がん患者に行われていたホルモン療法。現在では、対象者が絞られた上、分子レベルでの研究が進んだことで急激な進歩を遂げている。ホルモン療法の難点である耐性に対して、分子標的薬との併用で大きな効果が出ることがわかった。乳がんの最新の治療に詳しい専門家に聞いた。

3 進行再発乳がんの抗HER2療法 パージェタ、カドサイラ登場で、1~2次治療に大きな変化
新薬の登場で、HER2陽性・進行再発乳がん治療はここまで変わった!

監修●徳田 裕 東海大学医学部乳腺・内分泌外科学教授
HER2陽性の進行再発乳がんに対する治療戦略が大きく変わってきている。2013年にパージェタ、2014年にカドサイラなどの新たな薬剤が加わり、これまでの1次および2次治療に大きな変化が見られているという。

4 新しい放射線治療 小線源を使った「加速乳房部分照射法」
乳房内から腫瘍床周辺の限定した部位に放射線を照射

監修●佐伯俊昭 埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科教授
乳房温存手術後の放射線治療は、乳房全体に外部から放射線を当てるのが一般的だが、乳房の内部から小線源を用いて切除部分を中心に範囲を限定して放射線を当てる「加速乳房部分照射(accelerated partial breast irradiation:APBI)」という治療法が、欧米で広く行われている。日本でも、標準治療としてこの治療法が使えるかどうかの臨床研究が進んでおり、普及への期待が高まっている。

5 インプラント乳房再建 インプラント乳房再建の保険適用から1年
根治性と整容性(美容性)の両立が課題

監修●土井卓子 湘南記念病院かまくら乳がんセンター長
お腹や背中など自家組織を移植する乳房再建のみに認められていた保険適用が、シリコンなどのインプラント(人工物)にも認められるようになって1年が経過した。保険適用が追い風となって乳房全摘+再建手術を希望する人が増えていて、患者さんの喜びは大きいが、同時に根治性と整容性(美容性)のどちらを優先させるかなどの課題も浮かび上がっている。

6 骨転移治療 頻度は少ないが、顎骨壊死、低カルシウム血症には要注意
治療法の選択肢が広がった!骨転移を抑えてQOLを維持しよう

監修●高橋俊二 がん研有明病院化学療法部総合腫瘍科部長
乳がんは骨に転移しやすい。骨に転移した場合、骨の痛みや骨折などの症状が現れることが多いが、現在骨転移に効果のある薬も出てきており、適切に治療を受ければ、痛みに苛まれることもなく、普段通りの生活も送れるようになってきている。

7 オンコタイプDX検査 オンコタイプDX検査の有用性と課題
術後の治療選択の指標 不要な抗がん薬治療の回避も

監修●林 直輝 聖路加国際病院乳腺外科副医長
手術後に抗がん薬治療を行うかどうか、従来は臨床所見を参考に決定していたが、がん細胞の遺伝子を調べる「オンコタイプDX」検査を受けると、抗がん薬治療を回避できる人がかなりいることがわかってきた。検査の費用は高額だが、抗がん薬治療が避けられた場合には、医療経済的にもメリットは大きい。将来の保険適用が期待されている。

8 脱毛対策の課題 情報提供ニーズが多様化している
美容師など専門職との連携体制作りが必要に

監修●金井久子 聖路加国際病院看護部
がん化学療法を受けると脱毛することは、がんの治療経験がない人にも広く知られている。だが、抜けた頭髪や眉毛、まつげが治療終了後いつまでに、どのくらい回復するかについては、実は確かな数字はあまりないのが現状だ。乳がんの場合、医療者が経験的に得た情報から「治療終了後1年~1年半ほどでかつらを外せる人が多い」といった説明をすることが多いものの、回復度合いには患者の個人差が大きく、3~4年経ってもかつらのままという人もいるという。

9 乳がんサバイバーの職場復帰 外来通院中の患者さんを対象に意識調査
職場復帰には周囲の理解と本人の自覚が大切

監修●小野智恵美 帝京大学医学部附属病院看護師
「身体的負担でこれまでの仕事ができなくなるのでは」「雇用条件はどうなるの?」乳がんは治療後に良好な予後が望めるがん種だ。仕事を持つ女性が乳がんになることも珍しくないが、彼女たちの大きな悩みに「就業をどうするか」ということがある。患者さんに職場復帰への本音を聞いた調査結果がまとまった。

【医療】

凄腕の医療人 〝街角がん診療〟 のフロントランナー がん治療のコンビニ化を目指す

凄腕の医療人●渡辺 亨 医療法人圭友会 浜松オンコロジーセンター院長
年間約6万8千人が罹患し、約1万人が亡くなる乳がん。しかし、乳がん治療の進歩は目覚ましく,特に薬物療法は、個別化治療により近づいている。そんな臨床の現場で尽力してきたのが浜松オンコロジーセンター院長の渡辺亨さんだ。現在は浜松市に拠点を置き、地域がん医療の新しい形態を模索している。

メディカル・レポート IT機器を使った副作用サポートシステム 乳がん患者さんが自宅で入力

監修●奥山裕美 昭和大学病院乳腺外科・ブレストセンター薬剤師
乳がんの薬物療法は、薬剤の進歩により外来治療にシフトしている。通院で治療を受けながら生活できるというメリットは大きいが、一方で副作用への対応が課題だ。昭和大学病院ブレストセンターでは携帯端末を使って乳がん患者さんが自宅で副作用の状態を入力し、そのデータを病院にいる医療者と共有できるというシステム開発に取り組んでいる。

患者のためのがんの薬事典
スーテント(一般名スニチニブ)転移性腎がんの1次治療で最も使われている薬剤

監修●湯浅 健 がん研有明病院泌尿器科がん分子標的治療・化学療法担当副部長
転移性腎がんに適応を持つ分子標的薬の中で、1次治療で最もよく使用されているのがスーテントです。効果は高いのですが、副作用も強いのが特徴。治療を継続するためには、投与量の調整や適切な副作用ケアが必要です。新しい分子標的薬として、2012年にインライタ、2014年にヴォトリエントも登場しています。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
人間を診ないロボット医師にいのちを預けるわけにはいかない(前編)

●なかにし礼さん(作家)――勘三郎が病院に入る前、メールで「切るな」とアドバイスしたんです。
なかにし礼さんといえば、歌謡曲のヒットメーカーとして一時代を築いた作詞家であり、『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞した作家として知られるが、2年前、食道がんを患い、名医の切除手術を拒否し、陽子線治療に辿り着いて生還した、硬骨漢でもある。なかにしさんのヒット曲を愛唱する鎌田さんが、2号にわたりなかにしさんに迫る――。

【生き方】

私の生きる道 前立腺導管がんの治療法の発明は「撰難楽」の精神で

●ドクター中松さん(中松義郎博士)
前立腺導管がんは、前立腺がん全体の1%に満たない極めて珍しいタイプのがんである。最大の特徴は、通常の前立腺がんと違いPSA(前立腺特異抗原)値の上昇が見られないケースが多いことだ。しかも希少がんであるため、標準治療が確立されていない。世界的な発明家として知られるドクター中松氏(中松義郎博士)が、この厄介ながんと診断されたのは今年(2014年)2月のことだった。

がんと生きる 乳がんになってみてあらためてヨガのよさを確認しました

●ヤマダリエさん(ヨガインストラクター)
古代インド発祥の健康法として知られるヨガ。呼吸法などによって心と体の調和を図ることから「動的瞑想」ともいわれ、リラクゼーションに加えて、集中力や感受性を高める効果もあるという。このヨガを支えに乳がんを克服し、女性がんサバイバーのためのヨガセラピーに取り組んでいる人がいる。ヨガインストラクターのヤマダリエさん(50歳)だ。

【患者サポート】

がん相談 脳転移・精巣腫瘍・甲状腺がん

脳転移●回答者:福田 直・千葉徳洲会病院脳神経外科部長
精巣腫瘍●回答者:岸田 健・神奈川県立がんセンター泌尿器科部長
甲状腺がん●回答者:杉谷 巌・日本医科大学付属病院内分泌外科教授

がんとボクと先生と (4)腫瘍マーカー値が楽しみ

●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。手術後、抗がん薬治療が始まった。どのような効果があったのだろうか。

わたしの町の在宅クリニック 看取りまでの過程を大切に。共に最期を考えていきたい

●藤野在宅緩和ケアクリニック
「看取りに至る過程が大切で、その患者さんの最期の物語をどう紡いでいくか、ご本人、ご家族と一緒になって考えていきたい」――。こう話すのは、神奈川県相模原市にある藤野在宅緩和ケアクリニック院長の石橋了知さんだ。クリニックは石橋さんのみの「1人クリニック」。地域に密着しながら、丁寧なケアが行われている。

聞いて! 私たち患者の声 ウィッグをつないでがん患者が前向きになれる社会に

●NPO法人ウィッグリング・ジャパン
抗がん薬の副作用によって起こる脱毛は、目に見えてわかるだけに患者さんにとってつらいもの。しかし治療費だけで精一杯なのに、高価な医療用ウィッグまで購入するのは無理と、あきらめる患者さんもいます。がん体験者と患者さんをウィッグでつなぐ活動をしている「ウィッグリング・ジャパン」の代表理事の上田さんは「がん患者さんの負担が軽くなる活動をしながら、がん体験がプラスになる社会をめざしたい」と語ります。

私が目指すがん医療 医師はがんを治療するのではなく、その「お手伝い」をするのです

●杉本直俊さん 大阪府立成人病センター臨床腫瘍科副部長
高齢社会のいま、胃や大腸などの消化管がんにおいても、後期高齢者の進行・再発がんが増えているという。こういった患者さんへの化学療法の選択については、医師の間でも考え方が分かれている。高齢者に対する胃がん・大腸がんの化学療法について解析研究を行う大阪府立成人病センターの杉本直俊さんに考えを聞いた。

がん哲学外来 顔を変えれば、世界が変わる(2)

●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
がんになって夫との間に溝が生じた(S・F さん、会社員 30歳)
1,222円
【個別化医療特集:肺がん/乳がん/大腸がん/血液がん/皮膚がん】

1 総論 急速に進む遺伝子解析と新薬開発
個別化医療でより効果的に、より副作用を少なく

監修●大津 敦・国立がん研究センター早期・探索臨床研究センター長/東病院臨床開発センター長
がん治療界で「個別化医療」という言葉が使われ出したのは30年ほど前だ。そして近年、そのころからは思いもよらぬほどの急カーブを描きながらの進展を見せている。がんの原因となる遺伝子変異を見極め、それに対する分子標的薬を投与するという細密さが基本だ。がんの化学療法における個別化医療の現況を、最前線の研究者に聞いた。

2 肺がんの個別化医療 遺伝子診断ネットワーク
希少肺がんのスクリーニングシステムを新薬開発につなげる

監修●後藤功一・国立がん研究センター東病院呼吸器内科長
個別化医療は、肺がんでもスピードアップしている。肺がんの原因遺伝子を突き止め、それを阻害する最適な分子標的薬を投与する薬物療法が浸透した結果、さらに多くの原因遺伝子を特定しようという試みが繰り広げられている。しかも、スクリーニング(選別)と新薬開発を効果的に結びつけようという画期的な発想だ。

3 乳がんの個別化医療 「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」で抗がん薬の追加治療を迷うときに
乳がんの増殖能を判定するKi67値をどう扱うか

監修●新倉直樹・京都大学大学院医学研究科標的治療腫瘍学講座
「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」タイプの乳がんで、がん細胞の増殖能が高いと判断される場合には、術後補助化学療法としてホルモン療法に加え、抗がん薬治療が行われる。この増殖能が高いか低いかの判断材料に用いられるのが、Ki67という核内のタンパク質だ。しかし、測定法が標準化されておらず、施設ごとに判断基準も異なるため、注意が必要だ。

4 大腸がんの個別化医療 1度に多数の遺伝子を調べる検査キットも申請中
KRASからRAS遺伝子検査へ 大腸がんの個別化医療の最前線

監修●吉野孝之・国立がん研究センター東病院消化管内科医長
大腸がんも個別化医療が進んでいるがん領域の1つだ。進行・再発大腸がんの治療で使われている、アービタックスやベクティビックスでは、KRASと呼ばれる遺伝子に変異があると、その効果が発揮されないことがわかっていたが、最近ではそれ以外の遺伝子にも変異があると、薬が効かないことがわかってきたという。

5 血液がんの個別化医療 症例に応じた薬剤選択と投与量の調節がカギ
血液がんで進む新薬開発とその有効な活用

監修●大西一功・浜松医科大学附属病院腫瘍センター教授
日本で初めて分子標的薬が承認されたのは2001年。この年承認されたのは3種類だが、そのうち2つは血液がん治療のグリベックとリツキサンだ。その後も多くの新薬が登場し、治療成績を上げている。がんの中でも強い治療を行う領域だけに、症例に応じた薬剤の選択と投与量の調節が個別化医療のカギとなる。

6 皮膚がんの個別化医療 重要なポイントはBRAF遺伝子変異の有無
ここ数年で治療がガラリと変化 メラノーマの個別化医療

監修●堤田 新・国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科医長
これまで30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療が大きく動き出した。2011年以降、新薬が続々と登場。遺伝子変異がある患者のみが適応となる薬剤も次々出てきており、メラノーマは個別化医療の時代に突入した。

【医療】

凄腕の医療人 「左手が頭脳、右手は職人」集中力で難手術をコントロール

凄腕の医療人●岸本誠司・亀田総合病院頭頸部外科部長
首(頸部)から上、機能的にも外見的にも複雑な部位を扱うのが頭頸部外科だ。骨や神経が密集するこのエリアは、ほかの部位の手術と比べて独特の難しさが伴う。頭頸部の手術を年に200回以上、40年にわたって成功させてきた凄腕の医療人がいた。

がんのチーム医療・施設訪問
注目されるがんのリハビリテーション 幅広い症状を各専門職がカバー

●慶應義塾大学病院(東京・新宿区)
JR信濃町駅正面に大きく構える慶應義塾大学病院。風格ある建物の一角の新しいビルにリハビリテーション部門がある。対象は、脳卒中やリウマチなど様々な疾患治療から生じる障害の克服だが、その中で「がんのリハビリ」は2~3割を占める。慶應病院のリハビリ科は日本でも先駆的な存在だ。

メディカル・レポートⅠ 子宮頸がんの検診分野で大きな変革進む

監修●鈴木光明・自治医科大学附属病院副院長・産科婦人科講座教授
子宮頸がんの検診の分野で大きな変革が進んでいる。より精度の高い検診が日本でも広がりつつあるのだ。長期的に見れば国全体の医療費削減にもつながる。世界標準で最新となる検診についてリポートする。

メディカル・レポートⅡ 子宮頸がん検診と予防ワクチン接種の重要性を強調

子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム“Women Against Cervical Cancer in Japan” から
ヨーロッパやオーストラリア、日本などから子宮頸がんの疫学、臨床の専門家が集まり、先ごろ東京で、子宮頸がん予防に関する国際シンポジウム“Women Against Cervical Cancer in Japan” が開催された。シンポジウムでは海外の参加者から、現在、日本で積極的な接種勧奨が(一時)差し控えられている「子宮頸がんワクチン接種」に対し懸念が示されるとともに、各国での成功事例が紹介され、日本での早期再開を期待するメッセージが贈られた。

患者のためのがんの薬事典
グリベック(一般名イマチニブ)慢性骨髄性白血病の画期的治療薬の現在

監修●鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
慢性骨髄性白血病(CML)の画期的な治療薬としてイマチニブが世に出て約10年。第2世代の薬であるダサチニブ、ニロチニブも登場していますが、慢性骨髄性白血病治療の第1選択はやはりイマチニブです。治療成績の向上とともに、現在の話題は、「服用を中止できるか」に移ってきています。発売後10年を迎えたイマチニブの現状とこれからの課題を追いました。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
「幸せホルモン」の分泌を促すには、おしゃべりやスキンシップが大切

●有田秀穂さん(セロトニンDojo代表・東邦大学医学部名誉教授)
最近、セロトニン、オキシトシンといった「幸せホルモン」「愛情ホルモン」が話題になっているが、これらの効用を早い時期から推奨していたのが、東邦大学医学部名誉教授で、現在、東京・台東区上野に「セロトニンDojo」を開設している有田秀穂さんである。セロトニン、オキシトシン効果に着目している鎌田實さんに聞いてもらった。

【生き方】

私の生きる道 がんを経験したからこそ、自分自身の生き方に確信を持った

●青山繁晴さん(シンクタンク社長)
がん告知の予感の中で、「心は晴れやかな気持ちになりました」。こう語るのは、外交・防衛、エネルギー安全保障、危機管理の専門家である青山繁晴さん。がんを経験したからこそ、これまでの自分自身の生き方は間違っていなかったと、確信を持つことができたという。

がんと生きる がんになってみて、妻の存在の大きさをあらためて実感しました

●星埜由和さん(元大手電機メーカー社員)
日本人の2人に1人ががんにかかる時代が到来し、夫婦で闘病するケースも増えている。神奈川県在住の星埜さん夫婦は、定年後、長野に古い農家と耕地を買い、無農薬農業を始めた。だが、2009年に夫・由和さんが食道がんを発症。幸い、食道全摘手術により一命はとりとめたが、その4年後、今度は妻・弘子さんの乳がんが発覚した。相次ぐ試練に、星埜さん夫婦はどう向き合ったのか。

【患者サポート】

がん相談 肝転移・大腸がん・小児がん

肝転移●回答者・小池幸宏・関東中央病院消化器内科部長
大腸がん●回答者・大矢雅敏・獨協医科大学越谷病院外科教授
小児がん●回答者・長谷川大輔・聖路加国際病院小児科医幹

がんとボクと先生と (3)手術で3年ぶりのカイカン

●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。直腸がんの手術が行われ、手術後初めての便通に生きる喜びをかみしめた。

わたしの町の在宅クリニック 患者さんの〝支え〟を見つけ出し、穏やかな最期を

●めぐみ在宅クリニック
小澤竹俊さんは大学医学部の博士課程を修了後、救命救急センター、過疎地医療に従事し、その後、病院の緩和ケア病棟に勤務。約1,300人を看取り、緩和ケアの大切さを痛感した。ここで身につけた緩和ケアを、在宅(自宅や介護施設)で最期のときを過ごす人たちにも提供したい――。その思いから、2006年に訪問診療に力を入れた「めぐみ在宅クリニック」(横浜市瀬谷区)を開設した。

聞いて! 私たち患者の声 突然発症し、1年足らずで亡くなる病気の支援体制を見直して欲しい!

●小児脳幹部グリオーマの会
生命維持を司る脳幹部に生じる悪性腫瘍が「小児脳幹部グリオーマ」。未だに根本的な治療法が確立しておらず、多くの子どもたちが発症後半年から1年以内に亡くなっています。「患者家族と悩みを共有したい。多くの人にこの病気を知って欲しい」と患者家族でつくる「小児脳幹部グリオーマの会」は、病気の解説書を出版するとともに、医療・支援の制度改正や見直しを求める署名にも取り組んでいます。

私が目指すがん医療 口腔ケアで患者さんの口の苦痛をなくし 治療効果アップをサポート

●勝良剛詞・新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科診療室准教授
放射線治療や化学療法は、副作用対策への取り組みが予後を大きく左右する。口腔粘膜炎(口内炎)などの副作用に耐えかねて、治療を断念せざるをえない患者さんも跡を絶たないのが実情だ。そんな中、歯科の立場から口腔ケアに取り組み、がん治療の副作用対策に取り組んでいる医師がいる。新潟大学医歯学総合病院の勝良剛詞さんだ。

がん哲学外来 顔を変えれば、世界が変わる(1)

●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
病人扱いされると気が滅入る(T・Y さん、会社員 54歳)
1,222円
【胃・食道がん最新特集】

1 食道胃接合部がん
胃がん、食道がんとも異なる食道胃接合部がんとは

監修●瀬戸泰之・東京大学大学院医学系研究科消化管外科学教授
欧米では食道と胃の境目(接合部)にできる食道胃接合部がんが増加傾向にあるが、日本でも将来的には患者数が増える可能性があるとされる。東京大学大学院医学系研究科消化管外科学教授の瀬戸泰之さんによると「これまで、食道胃接合部がんに対しては、世界的にも決まった治療法がなかったのですが、ようやく方向性が示されてきた」という。

2 切除不能進行胃がんに対する新しい手術法
化学療法の進化で可能となったコンバージョン手術

監修●福地 稔・埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科講師
胃がんのステージⅣと診断されると、20年前はかなり厳しい状況だった。しかし今、進化した化学療法と外科手術を組み合わせたコンバージョン手術(conversion surgery)が注目されており、予後を改善する報告が相次いでいる。コンバージョン手術の内容と現状を専門家に聞いた。

3 切除不能進行・再発胃がんの化学療法最前線
広がる選択肢――分子標的薬の適応症例も

監修●山田康秀・国立がん研究センター中央病院消化管内科外来医長
かつて、胃がんは抗がん薬が効きにくいがんの1つと言われた。しかし、1980年代から新しい抗がん薬が使用されるようになったり、近年では分子標的薬も適応となり、生存期間も延びている。切除不能進行・再発胃がんにおける化学療法の最新事情をまとめた。

4 GISTガイドライン解説
GIST診療ガイドライン第3版を刊行 進化する診断と治療を医療現場に

監修●西田俊朗・国立がん研究センター東病院院長
年間に10万に2人ほどにしか発症しないGIST(消化管間質腫瘍)。胃がんとは発生過程が全く異なるが、GISTも胃にできるがんだ。20年ほど前にその概念ができたばかりだが、医師らは研究会を結成するなど治療成績向上に尽力している。2014年4月に、第3版の治療ガイドラインが刊行された。

5 食道がんの治療
「サルコペニア」が教える食道がんの新しい治療戦略

監修●林 勉・横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
食道がんの術前化学療法を行うと、のどが狭窄したり、抗がん薬による悪心・嘔吐などの副作用で食事量が減って栄養不足になり体重が減少することが多い。中でも進行食道がんの治療中に、筋肉量が減少する「サルコペニア」の状態になる場合は、手術後の合併症リスクを起こしやすく、生存期間も短くなる傾向のあることが明らかになってきた。

6 食道がん治療中の栄養管理
食べることがつらくならないように 食道がん治療中の食事

監修●能勢彰子・東京都立駒込病院栄養科主任技術員
食べ物を飲み込むときに欠かせない食道にがんが発生した場合、本人はもちろん、家族もどのような食事がいいのか、迷うことは多い。どんなものだったら食べやすいのか、食べ方のポイントは――専門家に話を聞いた。

7 ASCO2014リポート
胃・食道がんにおける分子標的薬の臨床試験結果

取材・文●「がんサポート」編集部
今年で開催50回の節目を迎えた米国臨床腫瘍学会2014年年次学術集会(ASCO2014)が、5月30日~6月3日の日程で、シカゴにおいて開催された。今号の特集にちなんで、消化器領域の中から胃・食道がんに関する臨床試験の話題を拾った。

【医療】

凄腕の医療人 日本発の定型手術を伝えるために世界行脚 胃がん手術の向上を目指す

凄腕の医療人●佐野 武・がん研有明病院消化器外科部長
年間の胃がん手術件数日本一というがん研有明病院消化器外科を率い、日々臨床現場で患者を救う。同時に、日本、そして世界の胃がん手術の技術向上を目指して、日本発の定型手術を伝えるために、世界中の医療施設を行脚し続ける。そんな凄腕の医療人の日常である手術室での姿を追った。

がんのチーム医療・施設訪問 抗がん薬の通院治療 院内連携で患者さんとの交流図る

●公立昭和病院(東京・小平市)
東京の西の郊外、小平市の公立昭和病院は、地域のがん診療連携拠点病院。2010年に改築されたばかりのまだ新しい建物の一角に「通院治療センター」がある。抗がん薬治療のために通院してくる患者さんたちを迎えるのは、息の合った医師、看護師、薬剤師の専門家たちだ。

副作用対策 ~「プラークフリー」で臨もう~
抗がん薬・放射線治療による口腔粘膜炎 事前準備で症状は緩和できる

監修●古賀陽子・東京医科大学病院歯科口腔外科・矯正歯科助教
がん治療では、抗がん薬や放射線による治療の副作用として口腔粘膜の炎症が起こりやすい。ひどい場合は口からの食事ができない状態になってしまう。しかし、事前の準備で発症可能性を抑えたり、症状を緩和させることができる。

メディカル・レポート 保険適用拡大後のピロリ除菌療法の展開

監修●上村直実・国立国際医療研究センター国府台病院院長
ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が確認されれば、胃炎の段階でも除菌療法に保険が適用されるようになったのは 2013年2月。世界に先駆けて日本で制度化された。それから1年半、ピロリ除菌療法はどのような展開をしているのか。

患者のためのがんの薬事典 イクスタンジ(一般名エンザルタミド)

監修●湯浅 健・がん研有明病院泌尿器科担当副部長
ホルモン療法後に治療抵抗性を示す、去勢抵抗性前立腺がんには、これまで抗がん薬のタキソテール(一般名ドセタキセル)でしか打つ手がありませんでした。そこに新たな一手として登場したのが、抗アンドロゲン薬のイクスタンジです。タキソテールの治療効果が消失した患者さんにも、生存期間を延長するなどの効果が確認されています。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
こちらの世界だけで考えているからつらくなる

●矢作直樹さん(東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長)
日本の救急医療の最前線をリードする東京大学病院で、救急医療の責任者として活躍している矢作直樹さんは、「魂と向き合う臨床医」として知る人ぞ知る存在だ。霊魂とのつながりの重要性を説く本も相次いで出している。最近、医療とスピリチュアルなものとの関係にも着目している鎌田實さんと語り合ってもらった。

【生き方】

私の生きる道 現実を受け入れて強敵と闘う 地球を救ったミラーマンのように

●石田信之さん(俳優)
「インベーダー(侵略者)撲滅作戦に行ってきます」――。俳優の石田信之さんはブログで、自身のがん治療について、かつて主人公を務めた特撮ドラマ「ミラーマン」の世界に重ねて発信している。大腸がん、肝臓への転移、胃がん……闘う相手は次々に現れるが、その口調には暗さが微塵もない。

がんと生きる 声が出ない不自由さは想像をはるかに超えていました

●今坂和子さん(元編集者)
煙草を1日20本、日本酒を2合~3合を飲んでいた今坂さん。2009年ごろから喉に痛みを覚えて病院を転々と。しかし、痛みはひどくなる一方。昨年の秋、大学病院でステージⅢの喉頭がんと診断され「仕方ない、お灸をすえられたな」と喉頭全摘を覚悟する。しかし想像を超えるつらさは喉頭全摘手術後から始まった……

【患者サポート】

がん相談 口腔がん・脳腫瘍・皮膚がん

口腔がん●回答者・岸本誠司・亀田総合病院頭頸部外科部長
脳腫瘍●回答者・福田 直・千葉徳洲会病院脳神経外科部長
皮膚がん●回答者・高橋 聡・国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科医師

がんとボクと先生と (2)ようやく「がん」と自覚する

●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。緊急入院、治療方針の決定、織畑医師の執刃で直腸切除術が行われた。

わたしの町の在宅クリニック その人らしく生き切るために全力でサポート

●ふじもと在宅緩和ケアクリニック
埼玉県所沢市にがんの在宅緩和ケアに特化したクリニック「ふじもと在宅緩和ケアクリニック」がある。院長の藤本肇さんは、大学病院の外科医勤務時代に、再発患者さんの診療を担当することが少なくなかった。当時、在宅緩和ケアを提供する医療機関は少なく、最期は家で過ごしたいと患者さんが希望したとき、受け入れ先を探すのに苦労した。そんな経緯もあり、藤本さんは2005年にクリニックを開設した。

聞いて! 私たち患者の声 神経内分泌腫瘍(NET)に専門医と検査機器と治療薬を!

●しまうまサークル@関西
神経内分泌細胞に発生する「神経内分泌腫瘍」は、希少な悪性腫瘍です。大腸、膵臓、腎臓などさまざまな臓器の神経内分泌細胞にできますが、診断までに時間がかかることも多く、症状が出ないタイプの場合は、診断時には転移していることも少なくありません。有用な検査機器が未承認であるなか、適切な治療を早く始められるようにと患者さんたちは要望しています。

私が目指すがん医療
さまざまな疼痛コントロール法を組み合わせて がんの痛みで動けなくなる患者さんを減らしたい

●上島賢哉・NTT東日本関東病院ペインクリニック科医長
海外の医療機関と比べると、日本ではがんに伴う痛みのケアはまだまだ十分とはいえない。そんな中、NTT東日本関東病院のペインクリニック科では、神経ブロック療法を中心にがんの痛みのコントロールを行うかたわら、骨転移に対する新しい治療法も模索している。同科の上島賢哉さんに、がん疼痛ケアについて話を聞いた。

がん哲学外来 よけいなお節介より偉大なるお節介(2)

●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
医師のお節介が煩わしい(H・E さん、38 歳)
1,222円
【最新大腸がん特集】

1 基礎知識 大腸がんを知る
罹患・死亡者数は増加傾向 しかし早期対応で治りやすい

編集●「がんサポート」編集部
多くのがんで罹患・死亡数が減少傾向にある中で、大腸がんの死亡者数は増加傾向にあり、罹患率では近年中に肺がんや胃がんを抜いて最も高いがんになるとの予測もある。しかし、早期に発見すれば治癒しやすいがんということも知られている。大腸がんに関する最近の状況をQ&A 形式で探ってみた。

2 大腸ポリープ
ポリープは病理検査で判断 がんになる危険性があっても早期治療が有効

監修●吉田和彦・東京慈恵会医科大学葛飾医療センター副院長
大腸の臓器的な特徴に、ポリープががんになる可能性があることが挙げられる。胃などではほとんどないことだ。そして、すべての大腸ポリープに、がんになる危険性があるわけではなく、がんとは無縁のポリープもある。ポリープの良性・悪性の区別から治療までをレポートする。

3 大腸3D-CT検査
3次元で大腸内を見る 患者負担軽減と手術シミュレーションにも

監修●遠藤俊吾・福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科学講座教授
大腸がんは早期に発見されれば治癒しやすいがんであるが、日本では罹患率、死亡率ともに増加傾向にある。数年前から注目されているのが、検査の苦痛を軽減し、得られたデータを外科手術のシミュレーションにも活用できる3 次元の「仮想内視鏡検査(大腸3D-CT 検査= CT Colonography : CTC)」だ。

4 大腸がん治療ガイドライン2014年版
大腸がん治療ガイドライン2014年版をひも解く

監修●渡邉聡明・東京大学医学部腫瘍外科・血管外科教授
新しく改訂された、大腸がんの治療ガイドライン2014年版が今年1 月に刊行された。前回の2010 年版と異なり、新たな治療戦略が登場、大腸がんの治療選択肢は大きく増えている。どこがどのように変わったのか、作成に携わった専門家にその内容を聞いた。

5 切除不能・進行再発大腸がんにおける治療の現状
分子標的薬使用にあたってのRAS遺伝子野生型の重要性

編集●「がんサポート」編集部
1990年代までは5-FUに代表されるフッ化ピリミジン系の薬剤が中心的役割を担ってきた切除不能・進行再発大腸がんに対する化学療法。近年、分子標的薬の導入で治療の選択幅が大きく広がり、化学療法のアルゴリズム(治療手順)も3次治療(大腸がん治療ガイドライン2010年版)、さらには5次治療(同2014年版)まで複数の治療ラインが並び、個々の患者さんに即した治療選択が可能になってきています。『大腸癌治療ガイドライン2014年版』に新しく掲載された「切除不能進行再発大腸がんに対する化学療法のアルゴリズム」の背景を編集部でまとめてみました。

6 直腸がん術前化学放射線療法
局所進行直腸がんに対する術前化学放射線療法の有効性は?

監修●山梨高広・北里大学東病院消化器外科診療講師
局所進行の直腸がんに対しては、手術でがんを切除すると同時に、周辺のリンパ節を切除する側方リンパ節郭清(側方郭清)を行うのが一般的。しかし、それでも再発が起こり、また、側方郭清により神経が傷つけられて排尿障害や性機能障害などを起こす可能性もある。そこで有効な治療法として注目されているのが手術前に行う術前化学放射線療法だ。

7 肝転移に対する治療戦略
肝転移のある大腸がんの治療が化学療法の進歩で大きく変化

監修●井上陽介・がん研有明病院消化器外科副医長
大腸がん肝転移に対する治療は、肝臓手術の進歩や化学療法の進歩によって変化を遂げてきた。現在では、切除手術が可能な肝転移のある患者さんに対しても、手術前後に化学療法を組み合わせる治療が行われるようになり、それが妥当かどうかの検証が進められている。

8 大腸がん治療中の食事
何をどのように食べたらいいの? 大腸がん治療中の食事

監修●小松美佐子・東京都立駒込病院栄養科栄養科長・管理栄養士
食べ物の消化・吸収に欠かせない大腸だが、大腸がんで手術、化学療法を行っている場合どのような食事が良いのか、患者さんや家族は悩むことが多い。食べて良いもの悪いものってある? どんな食べ方がいい? 専門家に話を聞いた。

【医療】

凄腕の医療人 外科技術伝承の場の喪失は、医療界の財産の喪失を意味する

凄腕の医療人●森谷冝皓・日本赤十字社医療センター大腸肛門外科
腫瘍外科のプライオリティ(優先順位)として1 は根治性、2 は機能温存性、3 は短い手術時間と少ない出血、4 は inexpensive(あまり費用のかからない)な手術コストというのが森谷冝皓さんの口癖だ。大腸がん手術ではいずれも大事な要素だ。

がんのチーム医療・施設訪問 病院一丸となった褥瘡対策 風通しの良さで細かな対応

●船橋市立医療センター(千葉県)
船橋市の郊外に建つ船橋市立医療センターは地域の中核病院として救急医療を主体とする急性期および高度医療を提供している。重症患者の数も多いため、ベッドに長く寝ていると生じる褥瘡(床ずれ)ができやすい。センターでは対策委員会を設置するとともに、病棟のスタッフとの連携も強め、個々に応じた対策に努めている。

副作用対策 ~オキサリプラチンを中心に~
抗がん薬による末梢神経障害 効果な対策とセルフケアの方法は?

監修●野村久祥・国立がん研究センター東病院薬剤部主任
抗がん剤治療で現れやすい副作用の1つが手足のしびれなどの末梢神経障害。患者さんのQOL(生活の質)を著しく低下させて、とても我慢できないと治療を中断することもあるほどだが、適切な対処と患者さんのセルフケアで症状の軽減が可能だ。今回は大腸がん治療でよく使われるオキサリプラチン(商品名エルプラット)を中心にみてみよう。

メディカル・レポート 抗がん薬への曝露に対する防護対策

監修●高橋真由美・国立がん研究センター東病院通院治療センター
正常な細胞にも悪影響を与えることが知られている抗がん薬。近年は医療現場でも、スタッフが抗がん薬に曝露(さらされること)しないよう、防護対策がとられている。そのような薬の投与を受ける患者さんや家族に対し、排泄物や洗濯物の取り扱いについて指導することの大切さが注目されている。

患者のためのがんの薬事典 ロンサーフ(一般名トリフルリジン・チピラシル配合錠)

監修●水沼信之・がん研有明病院消化器センター・消化器化療担当部長
日本発の進行大腸がん治療薬、ロンサーフ。第Ⅱ相試験でプラセボ(偽薬)群と比べて有意に全生存期間(OS)を延長させたことが評価され、異例の速さで承認されました。進行大腸がん治療に新たな選択肢をもたらすと期待される一方、世界で初めて臨床使用されるだけに、より慎重な取り扱いが求められています。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
心がワクワクしないと病気は治りません

●上田紀行さん(東京工業大学リベラルアーツセンター教授)
文化人類学の立場から、さまざまな社会問題に対して鋭い論陣を張り、昨今の「癒し」の言い出しっぺとしても知られる、東京工業大学教授の上田紀行さんは、スリランカの悪魔祓いの儀式の研究から、医療関係にも造詣が深い。悪魔祓いと医療関連について、旧知の鎌田さんが問い質した――。

【生き方】

私の生きる道 待ち構えて受け入れたがん 準備にも治療にも悔いはなし

●石 弘光さん(一橋大学元学長)
いつかは闘わなければと覚悟していた前立腺がんが発見されたのは、2009 年だった。石さんは20 歳代で、父親を前立腺がんとの厳しい闘病の末に失っていた。検査値に一喜一憂するだけでなく、自らの体を冷静に分析し、自分で判断して全摘手術を受けた。

がんと生きる 絶対によくなるんだと信じて 気楽に生きていくことが大切

●坂田 勝さん(厨房器具メーカー専務取締役)
直腸がんで直腸全摘手術を受けた坂田さん。その5年前には劇団仲間で同志だった妻を膵がんで亡くしていた。母に続いて父までもがんを宣告され、娘さんはショックのあまりポロポロと涙を流した。しかし彼はこの苦難に敢然と立ち向かっていった。彼が支えにしたものは何だったのか……

【患者サポート】

がん相談 肝がん・前立腺がん・大腸がん

肝がん●回答者・小池幸宏・関東中央病院消化器内科部長
前立腺がん●回答者・赤倉功一郎・JCHO 東京新宿メディカルセンター院長補佐/泌尿器科部長
大腸がん●回答者・大矢雅敏・獨協医科大学越谷病院外科教授


がんとボクと先生と (1)ひどい便秘から始まった

●福原正美(言語学講師)/織畑剛太郎(王子病院外科部長)
ある日、突然がん患者になった言語学講師の福原正美さんが、主治医の織畑剛太郎さんとどうコミュニケーションを取りながら、がんと向き合っていったのか──。患者さんならではの視点と医療者サイドの考えの両面から、今のがん医療をみていきます。

わたしの町の在宅クリニック 患者、家族とともに幸せな最期を求めて

●立川在宅ケアクリニック
東京・立川に、全国屈指のがん患者の在宅看取りを行っているクリニックがある。それが、立川在宅ケアクリニックだ。院長の井尾和雄さんによると、立川市の自宅で亡くなる末期がん患者の6 割以上を同クリニックだけで看取っているという。

聞いて! 私たち患者の声 「ソシオエステティック」を病院でもっと活用してください!

●ソシオキュアアンドケアサポート
治療中の脱毛や肌荒れで容貌が変化すると、患者さんは人とのかかわりを疎みがちになったり、痛みで心がふさぐことがあります。そのような状況の人たちに、メイクやマッサージなどのエステティックのスキルや知識を用いて総合的にケアするのが「ソシオエステティック」。これに7年前から取り組んできたソシオエステティシャンは、医療従事者にもっと知ってもらい、もっと活用してほしいと話します。

私が目指すがん医療
稀な病気だから、多施設で手をつないだ研究と治療が必要です

●上田孝文・国立病院機構大阪医療センター整形外科部長
患者さんの数が国内で年間わずか数千人という骨軟部肉腫は、その希少さゆえ治療法がまだまだ限られているのが現状だ。国立病院機構大阪医療センター整形外科部長の上田孝文さんは、NPO法人・骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)の代表理事として、この領域の多施設共同研究を推進し、新薬の開発を含めた治療法の確立を目指している。

がん哲学外来 よけいなお節介より偉大なるお節介(1)

●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
がんになった妻が心を開いてくれない(T・Y さん、55 歳)
1,222円
【進行肺がん最新特集】

1 EGFR-チロシンキナーゼ阻害薬の効果的な使用法
ピンポイントでがんを抑える 遺伝子異常に大きな効果

監修●笠原寿郎・金沢大学附属病院呼吸器内科臨床教授
肺がんは各種のがん領域の中でも、新薬の開発が進んでいる分野だ。分子標的薬の導入がいち早く行われ、より効果的な活用法の研究が行われている。どのような患者さんにどの時期に投与するのか――。ほかの治療法との関係や副作用対策までをまとめる。

2 ALK遺伝子変異症例における治療
日本発の新ALK阻害薬に期待 より高い効果で副作用も少なく

監修●井上 彰・東北大学病院臨床研究推進センター特任准教授
非小細胞肺がんで進む個別化医療。遺伝子変異に応じた薬剤選択が重要となるが、腺がんの一部に見られるALK 遺伝子転座に対する分子標的薬が注目されている。2012 年のザーコリに続き、日本で開発された新薬も承認を待っている段階だ。

3 進行非小細胞肺がんに対する維持療法
維持療法で、質の高い生活を長く送ることも可能に

監修●久保田 馨・日本医科大学付属病院がん診療センター長
進行した非小細胞肺がんの場合、がんの病勢が悪化するまでの期間は短く、2 次治療を行おうとしても、体の状態が良くなかったりして、治療を始めることが難しいケースが多かった。しかし最近では、標準的な治療期間以降も引き続き負担の少ない化学療法を継続することによって、病状が悪化するまでの期間を延ばし、少しでも長く元気に毎日を過ごすことができる人も増えてきているという。

4 脳転移サイバーナイフ治療
脳転移に威力を発揮するサイバーナイフ

監修●佐藤健吾・日本赤十字社医療センターサイバーナイフセンター(脳神経外科)
脳に転移しやすいがんの1 つが肺がん。脳転移の治療の中心は放射線治療となるが、通常の放射線治療よりも精度が高く、効果が大きいと注目されているのがサイバーナイフだ。技術の進歩が著しく、転移だけでなく肺原発巣へのサイバーナイフ治療も可能になっている。

5 肺がんの免疫療法
今、最もホットな話題―開発が進む3つのタイプの抗体薬

監修●田村研治・国立がん研究センター中央病院早期・探索臨床研究センター先端医療科医長
がん免疫療法は、第4 のがん治療として長年期待されてきたが、これまでなかなか良い結果を得ることができなかった。しかし、最近になってその状況が変わりつつある。これまでの免疫療法とは全く異なる発想に基づいて開発された薬剤で、次々と良い結果が得られているのだ。

6 新薬の開発状況
新しい分子標的薬はより標的を絞り、より副作用を抑える

監修●笠原寿郎・金沢大学附属病院呼吸器内科臨床教授
イレッサやタルセバの登場で治療が大きく進んだ非小細胞肺がんだが、まだまだ新薬開発の動きは止まらない。第2 世代、第3世代と呼ばれる分子標的薬の臨床試験が続々と行われている。新薬開発の現状とその特徴をレポートする。

7 バイオバンクの現状
遺伝子変異検査や分子標的薬の治療効果判定などにも活用が可能に

監修●竹内朋代・筑波大学医学医療系助教(兼)附属病院つくばヒト組織バイオバンクセンター
手術や検査で採取された組織(腫瘍など)や血液など、診断に使われた後の試料を患者さんの同意を得た上で収集・保存し、医学研究や新薬開発に役立てるために分配(以下:分譲)する施設を「バイオバンク」と呼ぶが、国内外でその設置が進んでいる。そこで、バイオバンクが実際にどのように運営されているのかを中心に、筑波大学附属病院つくばヒト組織バイオバンクセンターの竹内朋代さんに聞いた。

【医療】

凄腕の医療人 患者さんに適切な治療を受けてもらうため、障害となるすべてと闘う

凄腕の医療人●佐々木康綱・昭和大学医学部内科学講座腫瘍内科学部門教授/
昭和大学腫瘍分子生物学研究所所長
座右の銘に「闘う腫瘍内科医」を掲げる。「患者さんに適切な治療を受けてもらうため、障害となるすべてと闘う医師」という意味だ。長く日本のがん薬物治療を先導し、いま母校で後進の指導に情熱を注ぐ佐々木康綱さん。闘志の源には、常に患者さんへの尊敬の念がある。

がんのチーム医療・施設訪問 緩和ケア施設と一体化した緩和ケアチーム

●川崎市立井田病院 緩和ケアチーム(神奈川県)
川崎市立井田病院は、東急東横線日吉駅から北へ徒歩10~15分、川崎市中原区と横浜市港北区との境、中原区市民健康の森の一角を占める小高い丘の上に立つ。2013年5月に第一期の工事を終え、装いも新たとなった同院は、消化器センター、呼吸器センター、腎・泌尿器センター、外来・在宅ケア・緩和ケア病棟など一貫した緩和ケアサポート体制を備えた自治体病院であり、地域がん診療連携拠点病院と臨床研修指定病院に指定されている。

がんのチーム医療・その現状と課題 第2回 チーム医療がもたらす病院への影響とは?

文●福原麻希・医療ジャーナリスト
先月号では「チーム医療の現状と課題」として、患者向けには「チーム医療とは何か」「チーム医療のメリット」を紹介した。さらに、メディカルスタッフ向けには「チーム医療で必要な心得」「チーム医療を機能させる3 つのスキル」を説明した。今回は「チーム医療は病院経営に好影響をもたらし、メディカルスタッフを活性化させる」を伝えたい。近森病院(高知県、452床)の近森正幸院長の経験を紹介する。

副作用対策 分子標的薬による皮膚障害
日本人に出やすい手足症候群 予防ケアと早めの対処が大切

監修●山﨑直也・国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科医長
がんの化学療法(抗がん薬治療)の副作用で悩まされるのが、手足に現れる炎症や痛みなどの手足症候群。とくに分子標的薬では強く発現しやすいが、実はこれは治療効果が現れている証でもある。手足症候群をいかに上手にコントロールするかが、治療を続ける上で重要になっている。手足症候群の概要とその対策について専門家に聞いた。

メディカル・レポート 患者さんの毎日のQOLを多方面から評価

監修●宮森 正・川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター所長
本号の施設訪問で紹介した川崎市立井田病院で、入院患者さんに対する緩和ケアで力を発揮しているのが、同院独自開発のIDAS評価システム。同院かわさき総合ケアセンター所長の宮森正さんらが考案したシステムで、患者さんの毎日のQOL(生活の質)が多方面から評価され、緩和ケアチームに属するスタッフだけではなく、各階に設けられたスタッフステーションに詰める看護師さんらにも患者さんの状態が把握できるようになっている。

患者のためのがんの薬事典 ハーセプチン(一般名トラスツズマブ)

監修●伊藤良則・がん研有明病院乳腺センター乳腺内科部長
HER2 陽性の乳がんは予後が比較的悪いといわれていました。しかし、2008 年にハーセプチンが登場したことにより、生存率、再発率は大きく改善。現在ではHER2 陽性乳がん治療の必須の薬剤となっています。最近次々に登場したHER2 陽性乳がん治療薬を上乗せして使用することで、さらなる治療効果がもたらされています。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
「あきらめた」からこそ、生きる力が湧いてくるのだと教えられた

●小林弘幸さん(順天堂大学医学部教授)
順天堂大学病院で6年半待ちの超人気「便秘外来」を開設している、外科医の小林弘幸さんが昨年出した、『自律神経を整える「あきらめる」健康法』が話題になっている。『がんばらない』という処女作を持つ鎌田さんの考え方と、小林教授の「あきらめる」健康法は通底しており、2人は意気投合し語り合った――。

【生き方】

私の生きる道 悩んでいるのはあなただけではない 子宮頸がんは誰にでもあり得ます

●笛田さおりさん(シンガーソングライター)
若い女性の思いを唄う地道な音楽活動が実を結び、メジャーデビューが決まった矢先、「子宮頸がん」を告げられた。手術を経て音楽活動を再開した彼女は、不意の病気をも創作活動の糧にした。

がんと生きる 小細胞肺がんを発症して 医療スタッフのすごさを思い知らされました

●今村浩介さん(デザイン会社勤務)
3年前に小細胞肺がんを発症、化学療法を行った後、左肺全摘手術を行うという治療を選択し無事、職場復帰を果たした今村さん。その今村さんにはバリ島に住む20年来の友人がいた。奇しくもその友人も、同じ肺がんに罹りこの世を去っていた……

【患者サポート】

がん相談 がん相談支援・大腸がん・乳がん

がん相談支援●回答者・大沢かおり・東京共済病院がん相談支援センター医療ソーシャルワーカー
大腸がん●回答者・大矢雅敏・獨協医科大学越谷病院外科教授
乳がん●回答者・上野貴史・板橋中央総合病院外科医師

わたしの町の在宅クリニック ホスピスケアからコミュニティケアへ

●ケアタウン小平クリニック
市民病院の外科医だった山崎章郎さんは、人が最期を過ごす場所として一般の病院はふさわしくないと考えるようになり、その後14 年間は聖ヨハネ会桜町病院(小金井市)のホスピス医として仕事をした。さらにそこで経験したケアを地域社会の中に広げていきたいと思うようになり、2005 年にケアウン小平クリニックを開設した。自らが掲げた地域の人とつながった在宅ホスピスケアはどこまで実現したのだろうか。

聞いて! 私たち患者の声 海外で使われている薬を 今すぐ日本でも使えるようにしてほしい

●パンキャンジャパン
海外で使われている抗がん薬が、日本で使えるようになるまで時間がかかってしまうドラッグラグ。患者さんたちの強い声に押されて少しずつ解消されつつあります。それでも、難治性がんの筆頭である膵臓がんの場合、たとえ半年、1 年でもドラッグラグは生死にかかわる問題です。「海外に比べ日本で使える薬がまだまだ少なすぎる。治験ももっと増やしてほしい」と切実な声があがっています。

私が目指すがん医療
膀胱を残す治療という選択肢を より多くの人が選べるよう実績を積んでいます

●小林秀一郎・多摩南部地域病院泌尿器科医師
現在、2期以降の膀胱がんでは、膀胱全摘による治療が第1選択となっている。だが、膀胱を全摘すると、自力での排尿が難しくなり、治療後のQOLは著しく低下してしまう。そんな中、地域病院で膀胱温存療法を実践しながら、患者さんのQOL向上に取り組んでいる医師がいる。多摩南部地域病院泌尿器科の小林秀一郎さんだ。

がん哲学外来 「会話」と「対話」の違いについて(2)

●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
医師が怖くて話しかけられない(T・K さん、女性45 歳)
1,222円
【血液がん最新特集】

1 血液がんの基礎知識
血液がんの基本を知ろう 治療成績は上がっている

監修●鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
種類も治療法も多岐にわたる血液のがん。まずは「血液がんとは何か」を特徴や症状、検査や治療の流れといった基本から抑えていきます。

2 診療ガイドライン
『造血器腫瘍診療ガイドライン2013年版』患者さんの治療への理解のために

監修●大西一功・浜松医科大学附属病院腫瘍センター教授
2013 年10 月、血液がん(造血器腫瘍)の領域で初めて「診療ガイドライン」が編纂された。白血病、リンパ腫、骨髄腫の3本の柱で構成され、最前線で治療に当たる医療者たちの治療選択に大きく貢献している。編纂の指揮を取った医師にその意義と内容を聞いた。

3 慢性骨髄性白血病
慢性骨髄性白血病、治療薬を飲み続けなくてもよい未来

監修●高橋直人・秋田大学医学部血液・腎臓・膠原病内科学講座講師
慢性骨髄性白血病は、やがて急性白血病に転化してしまう不治の病であった。それを防ぐには骨髄移植しかなかったところに登場したのがグリベックだ。しかし一生飲み続けなければならないというマイナスポイントがあった。最近、医療界のホットな話題となっているのが、「薬をやめても寛解が続く」という臨床試験の知見だ。日本でも様々な試験がスタートしている。

4 悪性リンパ腫の治療
悪性リンパ腫は病型ごとに適切な治療を

監修●伊豆津宏二・虎の門病院血液内科部長
悪性リンパ腫には、数十の病型があり、病変も様々な臓器に生じる。病型ごとに異なる治療法を適切に選んでいく必要がある。今回は、日本人に多い3つの病型、びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、MALT リンパ腫について、最新の治療法と考え方を紹介する。

5 多発性骨髄腫
多発性骨髄腫の治療発展に注目 新薬や移植の導入で目覚ましい治療の進化

監修●鈴木憲史・日本赤十字社医療センター副院長・血液内科部長
多発性骨髄腫は治癒しないがんとして認識されているが、治療方法は最近十数年で目覚ましい進歩を遂げ、全生存率も伸びている。さらに発展が予想される多発性骨髄腫の最新治療法を探った。

6 緩和ケアと在宅医療
在宅・緩和チームとの連携で チーム血液の充実化図る

監修●近藤咲子・慶應義塾大学病院看護部病棟師長(血液内科)
自覚症状がそれほどないにもかかわらず、告知時に深刻な状態が伝えられ、すぐに治療が開始されるケースの多い血液がん。患者さんの十分な心の準備ができる前のことでもあり、早期の段階から丁寧にケアをしていく必要がある。また、血液がんでは治療による苦痛の緩和がより必要とされる。血液がんにおける緩和ケアと在宅医療の現況を紹介する。

7 血液がんの食事
「食べる幅を広げる」工夫が、生きる意欲を引き出していく

監修●小松美佐子・都立駒込病院栄養科 栄養科長・管理栄養士
骨髄移植後の血液がんの患者さんは、GVHD(移植片対宿主病)の併発等により、口腔粘膜の炎症に悩まされることが多い。しかし〝食べることが苦痛〟という状態から、〝食べる喜び〟を取り戻すことは、心身の回復にもつながっている。厳しい条件の中でも、どんな工夫をすれば 〝食べる〟ことができるのか、専門家に聞いた。

【医療】

凄腕の医療人 自由な発想を現実に。イノベーター泌尿器外科医の挑戦

凄腕の医療人●木原和徳・東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学教授
医師がロボットに、手術は1つの穴、頭を動かせば内視鏡も連動する――。そんなSF のような光景が医療現場で現実化している。日夜、「患者さんと社会に優しい医療」を模索し続け、生み出しているのが東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学教授の木原和徳さんだ。

がんのチーム医療・施設訪問 患者さんの栄養管理を支える栄養サポートチーム(NST)

●がん研有明病院(江東区)
弊誌5月号からの誌面刷新に伴い、シリーズ「がんのチーム医療の現状と課題」(P51-54)の掲載を開始しましたが、並行して、国内でユニークなチーム医療を展開し、成功を収めている施設を、グラビアを中心にリポートしていきます。第1回は「栄養サポートチーム(NST)」の活動が注目されているがん研有明病院を取り上げました。

がんのチーム医療・その現状と課題 第1回 総説

文●福原麻希・医療ジャーナリスト
がん領域はチーム医療の普及を牽引してきた。「緩和チーム」「栄養サポートチーム」「褥瘡・創傷ケア対策チーム」などはすでに多くの施設(病院)で実施されている。しかしながら、「チーム医療」と言っても、そのとらえ方や解釈の仕方は施設や医療従事者によって様々であり、ましてや患者さんにとってはその内容を理解できている人は極めて少ない。そこで、日本における「がんチーム医療の現状と課題」についてリポートを交えながらシリーズで紹介していく。

メディカル・レポート Ⅲ、Ⅳ期食道がん5年生存率 好成績の治療戦略とは

監修●出江洋介・東京都立駒込病院食道外科部長
今から20年ほど前なら、諦めることが多かったⅢ、Ⅳ期の食道がん。だが、抗がん薬、放射線治療の進歩により、今は決して諦める必要はなくなった。その中でも、Ⅲ、Ⅳ期の5年生存率が全国平均よりも大きく上回る治療成績を出しているのが都立駒込病院だ。そこではどのような治療が行われているのだろうか。

患者のためのがんの薬事典 エルプラット(一般名オキサリプラチン)

監修●水沼信之・がん研有明病院消化器センター・消化器化療担当部長
エルプラットは、2005 年に承認された比較的新しい抗がん薬です。大腸がんの治療薬は5-FU のみだったところにエルプラットが登場し、生存期間や症状が安定する期間は大きく伸展しました。再発予防の効果もそれまでの抗がん薬よりも高く、まさに「大腸がん治療を大きく変えた」薬といえます。

【対談】

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
検査しないまま収監されていたら、今頃帰らぬ人となっていたかも知れません

●鈴木宗男さん(新党大地代表)
北海道開発庁長官・沖縄開発庁長官などを歴任し、北方領土をめぐる日ロ交渉でも重責を担ってきた鈴木宗男さんは、2010 年に最高裁で上告が棄却されて以来、国会議員を失職、公民権も停止され、文字どおり浪人生活中だ。胃がん・食道がんを克服し、現在、再審請求を行うとともに、国会への復帰に燃えている鈴木さんに、鎌田さんが心境を聞く。

【生き方】

私の生きる道 何度がんになっても諦めない 探せば必ず出会いがある

●三笑亭夢丸さん(落語家)
落語家の三笑亭夢丸さんが鼻の奥の違和感に気付いたのは4 年前。あれよあれよという間に幾種類ものがんとの闘いに突入した。声が出ないという、落語家としての死線も乗り切った。今、ともにがんと闘う同士に伝えたいことは――

がんと生きる 自分はがん患者と思っていない 友人からもらった〝チャンプ〟の称号

●小室一男さん(貼り絵作家)
49歳のときに腎細胞がんで手術。24年前にはそのがんは告知されなかった。しかし、5年後甲状腺に転移。そのとき初めてがんの転移であることを告げられた。それから、肺、すい臓、脾臓、脳など全身39カ所に転移。24年間がんと壮絶な闘いを繰り広げながら、今日まで生き抜いてきた。

【患者サポート】

がん相談 がん相談支援・膀胱がん・皮膚がん

がん相談支援●回答者・大沢かおり・東京共済病院がん相談支援センター医療ソーシャルワーカー
膀胱がん●回答者・亀山周二・NTT 東日本関東病院泌尿器科部長
皮膚がん●回答者・吉野公二・がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科医長

わたしの町の在宅クリニック 老舗在宅クリニックの要はホスピスケアチームの力

●クリニック川越

聞いて! 私たち患者の声
前立腺がんの医療情報は患者に届いているか 鮮度の良い医療情報を届けたい!

●前立腺がん支援ネットワーク

私が目指すがん医療 骨転移のある患者さんがリハビリで自分らしい生活を取り戻せるように

●大森まいこ・慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室医師

がん哲学外来 「会話」と「対話」の違いについて(1)

●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授
1,257円
<婦人科がん特集>

1 手術の基礎知識 切除する部位と影響を理解し 術後の治療・生活に備えよう
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの手術とセルフケア

監修●青木大輔 慶應義塾大学医学部産婦人科学教授
取材・文●柄川昭彦

様々ながんの治療と同様、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの治療では、手術が行われる場合が多い。それぞれ治療のどの段階・病期(ステージ)によって、手術の内容はどう違うのか?手術による体の変化は?術後をイメージしながら、療養に備えるための基礎知識を紹介します。

2 子宮頸がん予防と問題点 ワクチン接種の効果だけでなく子宮頸がん検診率を上げることが大切

監修●五十嵐 中 東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学
取材・文●がんサポート編集部

子宮頸がんのHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの定期接種は、副反応と関連するかもしれない事例が明らかになり、推奨が控えられている。がんの中で唯一、ワクチン接種によって予防できる子宮頸がんだが、そもそもウイルス感染を予防するワクチン接種が導入されたことと、子宮頸がんの発症率低下への見通しはどのように結びついているのか。

3 子宮頸がんの重粒子線治療 ピンポイントかつ高い有効性 まだまだ発展する重粒子線治療
大きな腫瘍や腺がんに対して期待のもてる治療法

監修●若月 優 独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医学センター病院医師
取材・文●がんサポート編集部

現在のがんの標準治療は、外科手術、化学療法、放射線(X線)治療の3つだ。それに加え、放射線の1種である重粒子線による治療が急速な進歩を遂げてきた。重粒子線治療とはどのようなものか、子宮頸がんではどのようなケースに有効なのか。

4 子宮がんダヴィンチ手術 深い部位に微細な施術 ロボット支援手術のメリットを発揮
普及が進む子宮がんのロボット支援手術

監修●井坂惠一 東京医科大学病院産科・婦人科主任教授
取材・文●がんサポート編集部

近年、急速な普及が進む腹腔鏡下ロボット支援手術。前立腺がんでは日本でも保険適用されているが、婦人科系のがんへの利用も検討されている。“ロボット支援手術”とはどのような仕組みで、メリットは何か。

5 卵巣がんの治療 進行卵巣がんには抗がん薬と手術の組み合わせで
粘り強い治療戦略でより高い効果が

監修●織田克利 東京大学医学部附属病院産科婦人科講師
取材・文●がんサポート編集部

卵巣がんは自覚症状が乏しいため、発見されたときにはすでに進行しているケースが多い。しかも手術で患部を切除するだけではなかなか根治に至らないという性質も持つ。治療には、抗がん薬による化学療法と的確な手術の組み合わせが必須となる。

<緩和ケア特集>

1 がん性疼痛と鎮痛薬の基礎 「WHO方式がん疼痛治療法」を指針に鎮痛薬を選択・使用
緩和ケアで大きな役割を担う疼痛治療

監修●大坂 巌 静岡県立静岡がんセンター緩和医療科部長
取材・文●町口 充

緩和ケアの中で大きな役割を担っているのが、がんに伴う痛みを取り除いたり、和らげたりする疼痛治療。痛みのほとんどは鎮痛薬を適切に使うことで治すことができるが、中でも強い鎮痛効果を発揮するのが医療用麻薬であるオピオイドだ。そもそもがんの痛みはどんな痛みなのか、オピオイドで「麻薬中毒」にならないのかなど基礎知識編──。

2 がん性疼痛の治療 メサドン、フェンタニルレスキュー製剤は痛みの治療を変えるか?
がん疼痛治療に新たなオピオイドの潮流

監修●大坂 巌 静岡県立静岡がんセンター緩和医療科部長
取材・文●町口 充

がんの痛みの治療に新しい流れがやってきた。昨年(2013年)、疼痛治療の新規オピオイド薬剤が相次いで登場してきたのだ。1つはモルヒネでも効かなくなった場合に有効なメサドン。さらに、突出痛に有効な粘膜から吸収されるフェンタニルのレスキュー製剤。どんな薬なのか?

3 副作用対策 抗がん薬治療の副作用対策としての漢方
緩和ケアにおける漢方

抗がん薬治療の副作用対策に漢方の活用が拡大しつつある。すでに多くの施設の実地診療において漢方治療が広く行われているが、同時に、新たなエビデンス(科学的根拠)を求めた多数の基礎的検討、臨床試験も実施されている。効果の作用メカニズムの解明と、臨床的指標に対する効果の客観的な評価が重要なポイントとされているが、これらの点でエビデンスが得られれば、漢方の存在意義はさらに高まるものとみられる。婦人科がん、乳がんに対する抗がん薬治療での副作用対策や緩和ケアなど対する漢方の改善効果を取り上げた。

婦人科がん化学療法における食欲不振に六君子湯が効果発揮

監修●齋藤 滋 富山大学大学院医学薬学研究部産科婦人科学教授
取材・文●柄川昭彦

半夏瀉心湯で乳がん治療薬による下痢が軽減

監修●志茂 新 聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科医局長
取材・文●柄川昭彦

<がんと生きる>
慣れない海外での闘病体験 夫と周囲の人の支えで治療を乗り切る

先のことを心配する無意味さをイタリア人から学ぶ●泉 モモさん(イラストレーター)
取材・文●吉田燿子

不慣れな海外生活の中でも、一番避けたいのが重い病気。だが不幸にも、先方から近寄ってきた場合にはどう対処するか。異国の地で、子宮体がんの厳しい治療を乗り切った女性イラストレーターがいる。

<私の生きる道>
乳がんも再建乳房も私の個性 前よりも元気になりました

非浸潤乳がんで乳房を全摘・同時再建した●お笑い芸人・小林アナさん(32)
取材・文●西条 泰 撮影●向井 渉

「私、乳ガンになりました」――ストレートなタイトルでブログを綴ったのは、元女子アナウンサーで、今はお笑い芸人の小林アナさん。2013年の春、右乳房の全摘手術を受けた。「なんで取らなきゃいけないの?」というショックから立ち直れた思考の転換とは――。

<鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談>
治ると思ってがんに対峙するのと ダメだと思って対峙するのとでは全然違う

35年間に7回がん宣告を受けた「全身がん政治家」が今、語る憂国の情
●与謝野 馨さん(元経済財政担当大臣)
構成●江口 敏 撮影●板橋雄一

文部大臣、通産大臣、官房長官、経済財政担当大臣など、政治の世界で数々の要職を歴任してきた与謝野馨さんは、初当選の翌年から35年間の長きにわたって、がんと闘ってきた。一昨年の師走選挙前に政界引退をしたが、下咽頭がん手術で一時失った声も、気管食道シャント法と呼ばれる手術で取り戻し、筋金入りの財政再建論者として、アベノミクスの行方を注視している。その与謝野さんに、安倍内閣でのばらまき復活を危惧する鎌田さんが、長い闘病生活から財政再建の行方などについて聞いた――。
1,257円
対談
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
病気にはなったけど 決して病人にはなるまい
田部井淳子(登山家)

生き方
私の生きる道 星野仁彦 精神科医
継続は力なり、がんとは統合療法的に闘う

シリーズがんと生きる・斉岡 明子 栄養士・栄養相談室ララファミリー代表
自分の体は自分で守る! 副作用に悩む患者さんの栄養相談を

乳がん最新特集
再発・転移が分かったら、サブタイプの再確認を!
向井博文・国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長 

知っておきたい再発・転移乳がんの基礎知識
向井博文・国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長

若年性でも予後は悪くない 的確な治療選択で将来を考える
梶浦由香・聖路加国際病院乳腺外科
放射線照射をしてもインプラント再建ができる方法
岩平佳子・ブレストサージャリークリニック院長 

将来、子どもを産みたいか 薬物治療前に考えておきたいこと
清水千佳子・国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科病棟・外来医長

若年性であることは再発リスク因子ではない
梶浦由香・聖路加国際病院乳腺外科

「サンアントニオ乳がんシンポジウム2013」 
最新の臨床結果が報告される 脳転移後の日本人長期生存者の解析データにも注目_

美容ジャーナリスト山崎多賀子のいきいき「キレイ塾」
乳房再建のリスクを考える

医療
凄腕の医療人  体と心の痛みを緩和して、患者さんの命に寄り添う
余宮きのみ・埼玉県立がんセンター緩和ケア科科長
最新がんトピックス 海外編・国内編

シリーズ ・ 他疾患合併患者さんのがん治療
⑤肝疾患合併患者さんのがん治療
B型肝炎ウイルス保持者はがん治療中の劇症化に注意を!
今村 潤・都立駒込病院肝臓内科医長

医学会リポート・第51 回日本癌治療学会学術集会
がんリハビリテーションのあり方についてそれぞれの立場から現況報告

患者サポート
野崎洋光の旬を味わう免疫アップレシピ 帆立 ワカメ 春菊
連載5 長谷川記子の心を癒すアロマ教室 ローズ・オットー
連載39腫瘍内科医のひとり言 佐々木常雄
連載 Book Review いい本に出会う 石井光太(作家)
がんブログの達人 達人ナンバー⓴ 桃杏さん
最終回 肝っ玉弁護士「がんのトラブル解決します」解決人 渥美雅子
連載5 ようこそ!!がん哲学カフェへ「人は暇げな人に心を開く」
樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授

患者会
患者会活動レポート
NPO法人 にこスマ九州 代表 白石恵子

がん相談・乳がん・胆道がん・血液がん
こんな医師にかかりたいファイル22
 楠木重範・チャイルド・ケモ・クリニック院長

聞いて! 私たち患者の声「日本骨髄腫患者の会」
多発性骨髄腫の新薬の承認を1日でも早く!
闘病記大賞「佳作」受賞作品 「夫婦でがん」西山きよみ
新・がんとライフプラン 知っておきたい「エンディングノート」活用術︿前編﹀
がんになってもステキに暮らす良品研究 複合的な治療で改善する上肢リンパ浮腫のセルフケア
辻 哲也・慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室准教授

新シリーズ・がん医療の新潮流 第1回「がん難民」は救済できるのか?(前編)
高野利実・虎の門病院臨床腫瘍科部長
花井美紀・NPO法人ミーネット代表

短信 国立がん研究センターが学習まんが「がんのひみつ」を企画制作

コラム&連載
フォト・エッセイ 至福の時間/やさいの力/編集部の本棚/森川那智子のゆるるんヨガで“ほっ”!/イベントへの誘/読者の交差点
バックナンバーのご案内/定期購読のご案内・編集後記/読者アンケートのお願い
1,257円
2014年2月号


前立腺がん最新特集
1前立腺がんの基礎知識
早期に見つければ幅広い治療選択肢。ライフスタイルに即した治療法を
日本で、世界で急増中のがん
監修●木村 剛 日本医科大学泌尿器科学教室准教授
男性だけに発症する「前立腺がん」。日本だけでなく、世界的にも罹患者数が増えており、欧米ではすでに最も発生頻度の高いがんのひとつになっている。前立腺がんは進行がゆっくりなため、自分に合った治療を選択することが重要だ。前立腺がんの基礎知識について、日本医科大学附属病院の木村剛さんに聞いた。


2小線源部分治療
早期がんは小線源部分治療で前立腺が温存できる!
性機能障害などの合併症を抑える新たな治療選択肢
監修●齋藤一隆 東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学講師
早期の前立腺がんを、手術や放射線で治療するか、治療をせずに経過観察をするか、専門家の間でも意見が分かれるところだ。患者さんにしても、治療による合併症を抱えたくはないが、治療をしないことにも不安がある。そこで新たな選択肢として登場したのが、小線源部分治療法。一定範囲に限局したがんを対象に、前立腺を部分的に治療する方法だ。


3最先端型ミニマム創手術
術者がロボットに!最先端型ミニマム創前立腺全摘手術
身体的にも、経済的にもミニマムな手術が登場!
監修●木原和徳 東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学教授・医学部附属病院副院長
前立腺がんの手術には、実に様々な方法がある。2012年、手術支援ロボット「ダヴィンチ」手術が保険適用になってからは、爆発的にそれも広まっている。だが、もう1つ、より身体に優しく、経済的にも優しい最先端型ミニマム創手術が登場した。それも、術者がロボットになって行われるという――。


4前立腺がんの薬物療法
ホルモン療法不応の前立腺がん 薬の使い方に工夫、新たな治療薬も続々と
諦めない去勢抵抗性前立腺がん薬物治療
監修●森山正敏 横浜市立市民病院泌尿器科科長
前立腺がんにはホルモン療法が極めて有効だ。しかし、治療を続けていくと効果がなくなり、再び悪化してしまう。これを「去勢抵抗性前立腺がん」と呼ぶが、そうなった場合にも、新たな薬が相次いで登場するようになってきた。


5術後の尿失禁対策
尿失禁になってもあわてずに体操や手術であきらめない
患者さん自身でできる対処法もある
監修●木村 剛 日本医科大学泌尿器科学教室准教授
手術後はだれでも程度の違いはあれ尿失禁を起こすが、ほとんどのケースは時間とともに改善する。しかし、数カ月経っても回復せず長く続くケースもある。尿失禁を改善するために自分でできる体操と、最新の手術法を聞いた。


6前立腺がん食事
タンパク質の摂り過ぎに注意!「お弁当箱」の配分をお手本に
監修●中濵孝志 がん研有明病院栄養管理部副部長
前立腺がんの治療後の食事には、特定の制限はない。しかし、中高年の男性に多発するがんであるため、食事の管理は重要である。


連載13 凄腕の医療人
時にエビデンスをも越え、患者さんの〝生きる〟に寄り添う
肺がん治療のスペシャリスト、ジェネラリストは心で患者さんに向き合う
凄腕の医療人●坪井正博 横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター外科准教授、化学療法・緩和ケア部部長
目覚しい進歩を見せている肺がん治療。だが、まだ治りやすいがんとは言い難い。 そんな中で、患者さんそれぞれに真正面から向き合い、最善の治療法を選択してきたのが、横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター外科准教授の坪井正博さんだ。それは時にはエビデンスを越え、奇跡を生むこともある。


連載21 こんな医師にかかりたい
林 勉 横浜市立大学医学部外科治療学助教
「診察室のドアを入ってから椅子までの歩き方、座る動作など、患者さんが“元気かどうか”をよく診るようにしています」と話す林さん。なるべくおいしく食事が食べられれば、体も動かせるので、外来では食事や栄養へのフォローも欠かさない


連載4 他疾患合併患者さんのがん治療
がん治療と感染症
がん治療中は感染症のリスクが高い!日常的な注意を
監修● 冲中敬二 国立がん研究センター中央病院総合内科・造血幹細胞移植科医員
がん患者さんでは一般的に抵抗力が低下しており、健康な人に比べて感染症にかかりやすい。抗がん薬自体も、免疫機構の重要な部分を担当する白血球やリンパ球を減らす副作用を持つものが多く、治療中に感染症を起こすリスクがある。


鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
神が私を見捨てないから難治性乳がんにもへこたれない
鎌田實がその歌声に心を揺さぶられたゴスペルシンガーの波乱万丈の人生と難治乳がんとの壮絶な闘い
今月のゲスト● KiKi(ゲーリー清美)ゴスペルシンガー
北海道を拠点にゴスペルを歌いながら全国を回っているKiKiさんは、10年前に難治性乳がんを発症した。その後、2度再発したが、いずれも温存手術で乗り切っている。ゴスペルシンガー・KiKiさんを支えているのは、神に対する敬虔な信頼である。両親の愛に包まれて育った少女時代は父の事業の失敗で暗転、波瀾万丈の青春時代を経験した末にゴスペルに出会い、今は乳がんと闘いながら、全国各地のコンサートで多くの聴衆に福音をもたらしているKiKiさんに、鎌田實医師も感動のインタビューとなった。


第一回 闘病記大賞「優秀賞」受賞作品
「がんはお友だち」
知的障害という個性の中で乳がんと向き合う●作・有久園子


私の生きる道
肺がんと闘うフットサル元日本代表・久光重貴さん(32)
みんなとボールを蹴りに戻ってくる仲間に届け! 「番長」の決意●フットサル元日本代表・久光重貴さん
フットサルをしたいのか。生きたいのか――。サッカーのエリート街道を歩んでいた久光重貴さんは選択を迫られた。病名は肺がん。ステージ(病期)はⅢb。久光さんは自分の思いを自分の言葉でチームメイトに告げた。


連載105 がんと生きる
悩んでも答えは出ないまずは、なにか行動を起こす
潰瘍性大腸炎、甲状腺がん、そして解雇。それでも道は開ける●白石大樹(介護職)
取材・文●吉田燿子
若年層でのがんの罹患には、治療のほかに、就労や恋愛など特有の課題がある。度重なる困難に、何度も挫けそうになりながら、若さと持ち前の明るさで自らの未来を切り開こうと試みる青年がいる。


連載14 聞いて! 私たち患者の声
「がんピアサポート」を全国の病院で!
患者には、がん体験者にこそ聞いてもらいたい話がある●がん患者会シャローム
取材・文●「がんサポート」編集部
がんの体験者が自らの体験をもとに同じがんの患者さんやその家族に寄り添い、支えるのが、「がんピアサポート」。8年前、設立の当初からピアサポートの普及を目指してきた「がん患者会シャローム」は、「患者さんが気軽に立ち寄れるピアサポートをもっと増やしてほしい」と訴えています。


日本がん看護学会学術集会長インタビュー
「暮らす」を支えるがん看護知・技・倫の融合
話●第28回日本がん看護学会学術集会長 佐藤順子 新潟県立がんセンター新潟病院看護部長
がんの治療法の進歩とともに、がん看護における環境も大きな変化が起きている。そうした中で、重要な役割を担うのが看護師さん。入院中や退院後の外来通院においても、おそらく接触の機会が一番多いと思われる。がん患者さんにとって、良好な予後を得るためにも、看護師さんとのよい関係を保つことがこれから重要となってくる。「がんサポート」では、2月に新潟市で開催される「第28回日本がん看護学会学術集会」で集会長を務める、新潟県立がんセンター新潟病院看護部長の佐藤順子さんにインタビューを行い、今集会のテーマやがん看護の現況などをうかがった。


学会レポート
骨転移痛の緩和における全人的ケアやリハビリの在り方などを議論
シンポジウム「骨転移診療における緩和医療とリハビリテーション医療の融合」から
昨年(2013年)10月に、京都市で開催された第51回日本癌治療学会学術集会では、Bench toHome(ベンチ [研究室]から家庭まで)」をメインテーマに、最新のがんの研究成果を、家庭など患者さんが生活する場へどのようにして広げていくかが議論された。会期中に行われたシンポジウム「骨転移診療における緩和医療とリハビリテーション医療の融合」では、がん患者の約40%が経験するという骨転移を、痛みの改善と機能回復を通じた生活の質(QOL)の向上という2つの視点から、患者のために緩和医療とリハビリテーションに何ができるかについて話し合われた。その中からとくに興味深かった3つの演題を取り上げた。


コラム&連載
フォト・エッセイ 至福の時間/やさいの力/編集部の本棚/森川那智子のゆるるんヨガで”ほっ”!/イベントへの誘い/読者の交差点/がん相談/バックナンバーのご案内/定期購読のご案内・編集後記など
1,257円
2014年1月号


腎・ 膀胱・精巣腫瘍特集
1腎がんの基礎知識
腎がんの病気と治療を確認しよう
手術で治癒が目指せる腎がん。新薬も続々
監修●近藤恒徳 東京女子医科大学泌尿器科講師
腎がんは、症状が現れにくく、発見されたときには進行している場合も多かったが、検診の普及と進歩によって、期に発見されるケースが増えている。ここ20年ほどで、患者数は3倍に増えたが、その7割が症状のない段階で見つかるようになった。早期に見つかれば、手術ができてもよい。病気と治療の全体像をおさらいしよう。


2 腎がんの薬物療法
「効果の高い薬」を長く続けたい 進行腎がんの分子標的治療
リスクの高低や未治療かどうかetc、治療薬はこう選択する!
監修●近藤恒徳 東京女子医科大学泌尿器科講師
ここ数年、相次いで新しい適応薬が登場し、2014年には6種類になる可能性がある進行腎がんの分子標的薬。選択肢が次々に増えるなか、これまでにどのような薬物治療を受けてきたかによって、選択肢も異なってくる。どの段階でどの薬剤を選択するか、それぞれの薬の効果や副作用を知ったうえで、最善を選ぶポイントを押さえたい。


3 腎がんの食事
片腎切除後、腎機能が低下しても〝食の楽しみ〟を諦めないために
監修●小松美佐子 都立駒込病院栄養科栄養科長・管理栄養士
腎臓がんの治療後の食事は、腎臓の状態や化学療法の有無によって対応が変わる。しかし、どんな場合でも共通するのは“食べる喜び” を大切にすること。今回は、腎機能低下に伴う厳しい食事制限の中でも、いかに工夫して美味しく食べるかを、専門家に聞いた。


4 膀胱がんの基礎・最新治療
5年生存率は病期別に10~90%
高齢化に伴い罹患率が上昇
監修●古賀文隆 がん・感染症センター都立駒込病院腎泌尿器外科医長
膀胱がんは、ほかのがんとは少し違った性質を持つ。主要な要因も分かっている。従来のガイドライン的な治療に加え、さらに近年はハイテク機器を駆使した“日本発”の最新治療も現れた。膀胱がんの基礎から最新事情までを都立駒込病腎泌尿器外科医長の古賀文隆さんに聞いた。


5 膀胱がん先進医療
膀胱をとらずに治す「大阪医大式膀胱温存療法」とは
低侵襲、しかしがんの芽はしっかり摘む!
監修●東 治人 大阪医科大学泌尿生殖・発達医学講座泌尿器科学教室教授
膀胱がんは筋層まで浸潤すると、膀胱全摘手術が一般的だ。ストーマや代用膀胱などの方法はあるが、やはりQOL(生活の質)の低下は否めない。これに対して抗がん薬と放射線を組み合わせて独自の治療法を実施、膀胱を温存しながら高い治療成績を挙げているのが、大阪医科大学泌尿生殖・発達医学講座泌尿器科学教室教授の東治人さんだ。


6 精巣腫瘍の基礎知識
精巣腫瘍は、治療の貫徹が治癒へのポイント
経過観察も治療の大切な一部
監修●岸田 健 神奈川県立がんセンター泌尿器科部長
若年層に患者数が多く、罹患率が10万人に1~2人という希少がんのひとつでもある精巣腫瘍。それでも、化学療法の進歩などにより、根治の望める数少ない固形がんだ。ここでは、精巣腫瘍の基礎について、分かりやすく解説する。


7 男性不妊治療
男性不妊研究の最前線-- ヒトの精子形成応用に期待
精子形成不全マウスの精巣組織から、培養下で精子を産生
監修●小川毅彦 横浜市立大学医学群分子生命医科学系列(生命医科学)教授
男性がん患者さんでは、治療やがんそのものによって不妊となることもある。とりわけ、子どもを持つことを夢見る若年層のがん患者さんにとって、不妊は深刻な問題だ。今回の特集にある泌尿器がん、とくに精巣腫瘍においては不妊リスクがあるが、そのような患者さんにとって小さいながら光が見えつつある。


連載101 患者のためのがんの薬事典
ノルバデック(一般名タモキシフェン)
副作用の比較的少ない術後ホルモン療法の代表的な薬
乳がん術後の代表的なホルモン療法薬として長く使われてきたノルバデックス。現在、術後5 年間の服用が標準治療となっています。この2 年間で国際的な臨床試験(ATRAS 試験、aTTom 試験)の結果がまとまり、服用をさらに5 年間継続する合計10 年間の治療によって、再発などのリスクが軽減することが明らかになりました。


連載12 凄腕の医療人
丁寧な切除が生み出す安全で負担軽減の肝がん手術
手術件数日本一!  肝がん手術のスペシャリスト
●高山忠利 日本大学医学部消化器外科教授
血管が密集している肝がんの手術は難易度が高い。1980年代、12~20%だった手術死亡率は、術中の大出血、術後の肝不全などが要因だった。しかし今日では1~2%にまで減少。1回の手術で5000~10000mlもあった出血量が、平均1000mlにまで減少したことが大きく貢献している。ところが高山さんが率いる外科チームの術中出血量は平均377mlと圧倒的に少なく、術後の患者さんの身体の負担を大きく軽減している。


連載20 こんな医師にかかりたい
吉野公二 がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科医長
皮膚がんの出版物は少なく、患者さんはインターネットで情報収集せざるをないが、不正確な情報も多い。「そのため、皮膚がんの正しい理解が進みにくいのです。そこで、初診の患者さんには、皮膚の構造からじっくり説明し、『皮膚がんとはどのような病気か』を理解してもらうよう心がけています」


連載3 他疾患合併患者さんのがん治療
がん治療中は心臓にも注目を!心疾患の症状に要注意
心疾患患者さんのがん治療
監修● 庄司正昭 国立がん研究センター中央病院総合内科循環器内科医長
心臓など循環器の疾患を持っていたり、心臓の機能が弱っている人ががんになるケースが少なくない。ところが、抗がん薬の中には心臓に悪影響を及ぼす毒性(心毒性)を持つものがあるなど、がんの治療によって循環器、特に心臓の疾患を悪化させることがあるだけに、十分な対策が欠かせない。



鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
今日めげるのがもったいない。今日できることは、今日したいんです
おふたりの貴重な体験は、がん患者さんが生きていくための大きなヒントになると思います
今月のゲスト● 「深見賞」受賞者 渡辺禎子さん 「佳作」受賞者 西山きよみさん
『がんサポート』は平成25年11月号で創刊10周年を迎えたのを機に、「がん闘病記・深見賞」を企画した。177編の応募があり、深見賞(最優秀賞)1編、優秀賞2編、佳作2編を選定し、去る11月1日、授賞式を行った。式に出席された渡辺禎子さんと、西山きよみさんを、鎌田対談のゲストに迎え、がん闘病の悲喜こもごもを語っていただいた。鎌田さんの絶妙な語り口は、おふたりの闘病の背景にあった感動の物語を、あますところなく引き出し、同席したスタッフの心を揺さぶった――。


「がんサポート」創刊10周年記念企画
闘病記「深見賞」授賞式が行われる
受賞者● 「深見賞」 渡辺禎子さん 「佳作」 西山きよみさん ほか
去る11 月1日、東京・神田淡路町の「ホテルマイステイズ御茶ノ水」で、『がんサポート』創刊10 周年記念企画がん闘病記「深見賞」の授賞式が行われました。会場には審査委員長を務めた鎌田實さん、「今日を生きる」で深見賞を受賞した札幌市の渡辺禎子さん、「夫婦でがん」で佳作を受賞した奈良県の西山きよみさんが駆けつけ、授賞式は和やかな雰囲気で進行しました。


第一回 闘病記大賞「深見賞」受賞作品
「今日を生きる」後編
30代で胃がんと腸閉塞、50代で肺がんと甲状腺異常、60代で乳がんを経験し、現在も乳がんの再々発を生きる


私の生きる道
若き日に甲状腺がんの手術を受けた政治家・小沢一郎さん(71)
早期発見、治療が何より早い処置が大切なのは政治も同じです●政治家・小沢一郎さん
衆議院議員を半世紀近く務める「生活の党」代表の小沢一郎さん。47歳で自民党幹事長、その後は新しい党を率いて日本のあり方を模索してきた。常に政治の中心にいた〝剛腕・小沢〟だが、議員初当選直後の甲状腺がん発症はあまり語られていない。小沢さんの健康に対する〝秘策〟はあるのか――。


連載104 がんと生きる
医師としてより人間同士として患者さんの最期の日々に寄り添う
ホスピス医ががんになったとき●細井 順 さん (ヴォーリズ記念病院ホスピス希望館ホスピス長)
患者家族、自らの腎がん罹患を経験したホスピス医の細井順さん。ホスピス医として、患者さんやご家族の苦しみを分かち合う日々の中にいる。緩やかな時が流れるそこは、「死」によって受け継がれる「いのち」があるという。


連載13 聞いて! 私たち患者の声
がん体験者の悩みを解決する「モノづくり」を社会に生かす!
がん治療中でも使いやすい「バッグ」を開発
乳がん体験者に日常生活で困っていることを聞いたら、返ってきたのは「バッグやリュックが使いづらい」という答えでした。バッグ1つにも問題を抱えているがん患者の現実。「小さなことでも解決していかないと、がんサバイバーが安心して暮らす社会はつくれない」と動き出した結果は──。


連載59 仕事をしながら療養する
印刷会社職人の罹患業務上疾患と労災補償
労災保険の療養補償給付
取材・文●菊池憲一(社会保険労務士)
本田真吾さん(32 歳)は、オフセット印刷をする校正印刷室で働いていた。洗浄用の塩素系有機溶剤にばく露。肝機能異状のため、退職。その6 年後の夏、胆管がんの告知を受けた。31 歳のときだ。手術を受け、抗がん薬治療を続ける。2013 年3 月、厚労省の調査で、有機溶剤による職業性胆管がんと認定された。本田さんは、労災補償給付を受けながら、次の仕事に向け充電中である。


連載3 ようこそ!! がん哲学カフェへ
「妻ががんになって、愛を見つけたが」
監修●樋野興夫 順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授


連載3 アロマセラピスト・長谷川記子の心を癒すアロマ教室
ユーカリ
ユーカリは、スーッとした爽やかな香りです。1792年にオーストラリアで発見されました。その旺盛な生命力溢れる木は、湿った土地を乾かし、浄めます。ユーカリの香りは、心身の疲労回復、抗菌、抗ウイルス、去痰、むくみ除去に効果的です。


連載13 がんになってもステキに暮らす良品研究
自分に合った尿路ストーマ装具で日々の暮らしをより豊かに
工夫をこらして、より快適な生活を
監修●松浦信子 がん研有明病院WOC支援室師長
膀胱摘出手術を受けた患者さんは、膀胱の機能を補うためにストーマ(人工膀胱)になります。ここでは、より豊かな生活を送るための尿路ストーマの装具の選び方とセルフケアを紹介します。


連載13 がんになっても自分らしく過すヒント
美容ジャーナリスト山崎多賀子のいきいき「キレイ塾」
病を防ぐ「腸内細菌」の育て方
毎朝するりとお通じがあると、一日が快適ですね。でも便秘症の人がとても多いのが事実。たかが便秘と侮るなかれ。便秘で腸内細菌のバランスが悪くなると、多くの病の引き金になるらしいのです。今日から腸内細菌を意識したライフスタイルに切り替えませんか?


連載11  FP黒田尚子の知ットク! がんパマネー処世術
がんとキャリア形成
がんになると、医療費などの支出が増えることばかりに気を取られてはいませんか? 実は、がんと経済的な問題で最も考えなければならないのは、一時的な支出増ではなくて、がんに罹患したことによって収入が継続的に減ってしまうことなのです。


コラム&連載
フォト・エッセイ 至福の時間/やさいの力/免疫アップレシピ/編集部の本棚/森川那智子のゆるるんヨガで”ほっ”!/最新がんトピックス/今月のセミナー/ブログの達人/イベントへの誘い/読者の交差点/バックナンバーのご案内/定期購読のご案内・編集後記/がん相談

がんサポート 雑誌の内容

信頼度NO.1のがん実用誌!がんと生きるすべての人を応援します。
がんサポートは、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から、良質な正しい医療情報を厳選し、提供していきます。エビデンス(Evidence)とは、根拠があって明白な証拠、を意味する英語。常に信頼の置ける情報と知識を提供することを使命と考えます。がんサポートは、がん患者さん・ご家族の方々の求めに応えるために、がん患者さんやがん患者団体の代表の方に企画に参加していただき、と同時にがん患者(読者)参加記事をできるだけ多くして、患者さんと共に考え編集していく考えです。患者さんにやさしい雑誌にしようと、できるだけ軽くて、環境にもやさしい用紙を用い、文字も大きくしました。「役立つ・読みやすい・わかりやすい・支え・癒し」をモットーに編集していきます。

がんサポートの無料サンプル

2009年12月16日発売号
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ノジュール(nodule)

2021年12月28日発売

目次: 【大特集】

 そろそろゆるりと……
 『冬こそ京都、ひとり旅』

●「利休と秀吉」でめぐる、冬の京都
●〈特別寄稿〉利休と秀吉のものがたり 河合 敦

●「2022京の冬の旅」特別公開モデルプラン
 1.河合 敦さんと行く
  茶の湯をめぐる 利休と秀吉、歴史の舞台
 
 2.秀吉が生んだ桃山文化の粋にふれる

 3.有楽斎・織部二人の武将茶人の名跡をめぐる旅

 4.秀吉公に開運祈願 寅年の初詣

●まだある非公開文化財特別公開

●「冬の京都、ひとりごはん。」
 1.大原千鶴さんおすすめ“あったかい”ひとりごはん

 2.ひとりごはんの新定番 はんなり京都の中華

 3.ことでは老舗が最先端!お茶の名店でひと休み

●京都人が太鼓判。「冬の京土産」

●新傾向が魅力の「ハイクラスなシティホテル」

●賢くめぐる「冬の京都ひとり旅」
 京都駅ガイド/交通きっぷ/祭り・イベント/ツアー


◆切り取って使える折込付録◆京都MAP/鉄道・バス路線図付き


【特集】

 『新酒を求めて 蔵へ町へ』

●大竹聡さんが案内「都内で日帰り酒蔵見学」

●水と歴史に育まれた「信州・諏訪の酒を味わう」

●日本一の酒どころ「灘五郷で知る酒造り」

●話題の新酒が見つかる酒屋さん



【連載】
●季節でめぐる世界の絶景 第15回
 モルディブ(モルディブ共和国) 写真:三好和義
●河合 敦の日本史の新常識 第16回
 利休は切腹せずに生きていた? 史料から読み解く新たな事実
●東西高低差を歩く 第27回 関西編
 石山寺~観音聖地を「信仰の地理学」から考える
●あの日の時刻表 第16回
 「駅弁」と「時刻表」
●ドクター格子のからだリフォーム体操 第15回
 骨盤底筋 
●京懐石の老舗が教える旬のおかず 第16回
 鱈の雪見なべ
●老後に備えるあんしんマネー学 第15回 畠中雅子
 認知症保険には入った方がいいですか?
●心ときめく今月の名作 第16回
 大獅子 竹内栖鳳
●見つけてきました! 第28回
 湯町窯のエッグベーカー
●読者の本音 第28回
 NHK大河ドラマ
●旅と暮らしのひとコマから
●今月のパズル

参考価格: 900円 定期購読(1年プラン)なら1冊:775円

「ノジュール」は、直接皆さまのご自宅にお届けする “50代からの旅と暮らしの情報雑誌”です。

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こどものとも0.1.2.

2021年12月21日発売

目次: おきて おきて

福知伸夫 作

眠っている二匹の子ぶた。一匹が目を覚まし、「おきて おきて あそぼうよ」ともう一匹を起こしますが、起きません。
ふたたび二匹で眠っていると、今度はさっき起きられなかった子ぶたが目を覚ましました。
同じように「あそぼうよ」と誘いますが……。順番に起こし合う姿がほほえましい、生き生きとした木版画で描かれた絵本です。

赤ちゃんがいい気持ちになれる絵本

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6 かがくのとも

福音館書店

かがくのとも

2021年12月21日発売

目次: イカ

大村文乃 文・絵

イカは獲物を見つけると、隠し持っている長い腕を目にもとまらぬ速さで出して捕まえることができます。
また、天敵に襲われそうになると、墨を吹き出し、墨の固まりを身代わりにして上手に逃げますし、求愛や喧嘩の時には、体の色を自在に変化させてコミュニケーションをとることもできるのです。
長年の研究により明らかとなったイカの驚きの生態を描きました。

子どもの強い好奇心=子どもの科学の芽を大きく伸ばす絵本

  • 2021/12/03
    発売号

  • 2021/11/02
    発売号

  • 2021/10/01
    発売号

  • 2021/09/03
    発売号

  • 2021/08/03
    発売号

  • 2021/07/03
    発売号

ちいさなかがくのとも

2021年12月21日発売

目次: ハクセキレイの よる

とうごうなりさ 作

夕方の駅前。ハクセキレイが1羽飛んできて、ビルの屋上に降り立った。
もう1羽、また1羽。ハクセキレイはどんどん飛んできて・・・・・・。
町で暮らす鳥の多くは、昼間は単独で行動していても、暗くなるとねぐらに集まり、みんなで夜を過ごします。
眠る前には自分のとまる枝を選んだり、羽繕いをしたり。朝を迎えるまでの鳥たちの姿を、美しい版画で描きます。

ちいさなふしぎ、みーつけた!

  • 2021/12/03
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  • 2021/11/02
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  • 2021/10/01
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  • 2021/08/03
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  • 2021/07/03
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8 こどものとも

福音館書店

こどものとも

2021年12月21日発売

目次: オトシブミのふむふむくん

おのりえん 文
秋山あゆ子 絵

オトシブミのふむふむは手紙を書くのが大好き。
あるお花見の日、ひょんなことから、まだ会ったことのない隣山のオトシブミ・ふみふみちゃんに手紙を送ることになりました。
届いた返事は入学式のお話。ふむふむの返事はこどもの日のこと。2ひきのオトシブミは、季節の出来事を綴って文通を続けます。
四季を彩る虫たちの年中行事を美しく描いた、虫と手紙の絵本です。

子どもの想像の世界を大きく広げる絵本

  • 2021/12/03
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  • 2021/10/01
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  • 2021/09/03
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  • 2021/07/03
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こどものとも年中向き

2021年12月21日発売

目次: きかんぼうのこぐま

V・グロツェル、G・スネギリョフ 再話
松谷さやか 訳
おくはらゆめ 絵

寒い北の国の草原に、小さなこぐまが母さんぐまとくらしていました。
こぐまはとってもきかんぼうで、ちっとも母さんぐまの言うことを聞きません。
ある日、母さんぐまに「おまえは、まだ小さいんだから」と言われて、ぷりぷり腹を立て「もうくまなんかいやだ! 違う動物になってやる!」と飛び出します。アジア・エスキモーの昔話。

物語の楽しさに出会う絵本

  • 2021/12/03
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