週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー) 発売日・バックナンバー

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週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/3/11号

This Week
On the Cover
米アカデミー賞 辻一弘さん、「チャーチル」の特殊メイクでオスカー
今週号の表紙は、3月4日にあった米アカデミー賞授賞式からの一枚です。京都出身でロサンゼルス在住のアーティスト、辻一弘さんが、日本人として初めて、メーキャップ部門でオスカーを獲得しました。映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で、主演のゲイリー・オールドマンさんを英チャーチル元首相に見事に変身させた特殊メイクが評価されたものです。これまで2度、メーキャップ部門で候補になっていましたが、ここ数年はハリウッドから身を引き、美術彫刻家として活動をしていました。今回はオールドマンさんから請われ、制作に加わったといいます。

◇今週の注目記事 ===============

◇Feature : Asahi Weeklyで「英語熱」に火を付けよう 教育・研究現場で広がる取り組み
今週号の特集は、Asahi Weeklyの活用法についてのリポートです。学校の教育現場や大学の研究現場で、AWを活用しようという取り組みが広がっています。今回取りあげたのは、福岡県飯塚市の県立嘉穂東高校の英語科です。毎朝10分間の「朝読書」の時間に、生徒たちはAWから好きな記事を選んで読むことにしています。はじめはなかなか読み進めることができなかった生徒たちですが、毎日の積み重ねで、徐々に読みこなせるようになってきたといいます。また、課外での英語の授業でも、AWは教材として活躍していました。先生や生徒たちの生の声を拾っています。大学では、理系の現場から東京電機大の取り組みを報告しています。

◇Essay:Risa’s Journal クロスカルチャーな毎日
リサ・ステッグマイヤーさんによる人気エッセーです。米国と日本の両方の文化の中で育ち、バイリンガルタレントとして活躍してきたリサさんは現在、育児の真っ最中。2人の子どももバイリンガルに育てようと奮闘中です。さて、もうすぐ新学期。今回は、シンガポールから最近日本に戻り、子どもをインターナショナルスクールに通わせるようになったリサさんが、日米の学校での教科書などの教材事情を語ります。日本では新学期になると、新しい教科書が配られ、自分のものになりますが、リサさんによると、米国では、教科書は「借りるもの」、つまり、新学期に配られ、年度末に回収されてしまうものなのだそうです。リサさんは米国で過ごした自身の学校時代を振り返ります。さらに、最近の米国での教材事情についても、教えてくれています。

◇森住史の英語のアレコレQ&A
NHKラジオ「入門ビジネス英語」でも講師を務めた森住先生の好評連載を、引き続きお楽しみいただいています。英語学習者からの質問に答える形で、英語の文法や語法などをめぐる素朴な疑問を、先生が分かりやすく解き明かします。卒業式シーズンを迎えた今週号では、「卒業式」を意味するcommencementという単語について解説。卒業と言えば、graduationではなかったの?という疑問にも答えていきます。合わせて、graduateという単語の使い方も徹底解説します。

◇Novel:The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに子どもたちだけが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。ここにいるのは、様々な事情で家を出ざるを得なかった子どもばかり。そんな農園にある日、身なりの良い中年男性が現れます。男性はその後も農園のことをあれこれ聞き回っている様子で、男性の素性を調べると、やり手のビジネスマンと判明します。リーダー役を務めるケイトリン・ビューラーは、いよいよ立ち退きを迫られると覚悟します。新たにみんなで住める場所を探しに出かけますが、成果はありませんでした。物語も終盤。子どもたちの運命はいったいどうなるのでしょう。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「報道」に関係のある表現がテーマです。「視聴率」や「特ダネ写真」を英語で言うには、どうしたらよいでしょう?

◆100語で読むニュース News in 100 Words
100語程度の単語でコンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、英国のエリザベス女王がロンドンのファッションウィークの会場を初めて訪れた話題や、東京マラソンで新たな日本新記録が生まれ、ランナーが1億円の報奨金を得たニュースなどを紹介していきます。

◆句動詞 de 英作文
英語の表現力を磨くコーナーです。句動詞とは、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせた用法のこと。難しい単語を駆使するのではなく、こうした基本的な単語を使いこなすことを狙って、英作文にトライしていきます。筆者は専修大学文学部教授の田邉祐司さん。目指すのは「普段着の英語表現」です。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Movies 最新映画のシナリオと対訳
今週紹介するのは、昨年亡くなった俳優ハリー・ディーン・スタントンの遺作となった「ラッキー」です。スタントンが演じたのは、ラッキーという名の90歳の偏屈な老人。近所のダイナーでクロスワードを解き、行きつけのバーでいつものカクテルを飲むという、相も変わらぬ毎日を過ごしています。そんな彼がある日、突然倒れてしまい、自分にも近づきつつある「死」を意識するようになります。ペットのリクガメに逃げられ落胆している友人を、映画監督として知られるデヴィッド・リンチが演じるなど、多彩なキャストが出演しています。英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◆英文ライティング道場
毎月第2週に掲載される読者参加型のコーナーです。与えられた課題の「和文英訳」に、読者の皆さんが挑戦しています。投稿作品は、大学で教鞭をとる2人の評者によって入念に添削・講評され、紙上で優秀者が発表されます。道場は新たな挑戦者も多く迎え、活況を呈しています。この連載は皆さんの書く力を試す絶好の機会ですので、ぜひ引き続きご参加ください。今回の題材は、天候不順のために野菜の値段が高騰していることを報じる新聞記事の一節です。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、西洋料理を日本人がアレンジした「オムライス」です。専門店まで生まれているというオムライスの最新事情だけでなく、日本の料理文化に根付いている「洋食」というジャンルについても英語で説明を加えていきます。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel The Scottish lowlands
今週号のトラベル欄では、スコットランド低地、ローランド地方を巡ります。ニュージーランド人の旅の筆者にとり、ここは父親やその先祖の出身地なのだそうです。筆者は今回、兄弟とともに父祖の地を訪ねたのでした。筆者の父親はかつて、この地で行われた大規模なトンネル工事で働いたことがありました。この際の労働者は「トンネルタイガーズ」と呼ばれていて、今でも彼らをたたえる声を聞くことができました。筆者はその後、野生動物が多くすむグレンクローバの谷や、歴史ある町ダンケルドを回ります。さらに、海沿いに向かった筆者らは、父親も愛した魚の薫製を買い求めます。かつて栄えたという漁港では、時代の流れも感じることになったようでした。美しい写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Business News ~ニュースで学ぶ経済英語~
経済やビジネスに関するニュースを取り上げます。毎月第2、4週に、株式、為替、景気、財政、企業戦略、新商品・サービス、IT(情報技術)など、国内外で起きた注目の報道を選んで、ヒントつきでお届けします。社会人をはじめ、就職活動中の学生の方々も必読です。「経済英語」には難しいイメージがありますが、背景知識があればニュースの理解度がグンとアップします。独特の用語や言い回しを学びながら、グローバル社会で通用する英語力を身につけましょう。東日本大震災から7年となるタイミングに合わせて、今回は、被災地関連のニュースを掲載しました。水産物の輸出や福島を訪れる外国人観光客についての報道を紹介します。

◆Weekly Picks  平昌五輪 宴(うたげ)のあとに残るのは負の遺産?
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今回は、熱戦の幕を閉じたばかりの平昌冬季五輪をめぐる話題を取りあげます。近年、五輪を開催する都市にとっては、大会のために建設された豪華な施設をその後にどう生かすかが大きな課題となっていますが、AP通信の記事は、平昌も例外ではないと指摘します。日本人選手も活躍したスキーやスケートの会場は今後どうなっていくのかを占いますが、かつてのソウル五輪のような「成功」を望むのは、難しいのかもしれません。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/3/4号

This Week
On the Cover

日本とハリウッドで活躍するすみれさん

3月4日号の表紙に登場するのは、俳優で歌手のすみれさんです。俳優の松原千明さんの娘として日本で生まれ、7歳のときに米国ハワイに移り住んだすみれさんは、高校時代、モデルとして活躍する一方で演劇に目覚め、カーネギーメロン大学の演劇科に進学。その後、日本で多くのテレビ番組などに登場し、お茶の間でもおなじみの顔となりました。米国のテレビドラマやハリウッド映画にも出演し、活動の場を日米両国で広げている彼女は、3月4日に米ロサンゼルスで開かれる第90回アカデミー賞授賞式のレッドカーペットで、リポーターにもチャレンジするそうです。
すみれさんのインタビューは、今週号の特集でも読めます。


◇今週の注目記事 ================

◇Interview: すみれさんにインタビュー 「夢のオスカーデビュー」を語る
今週号の特集は、日米両国で活躍する俳優で歌手のすみれさんです。アカデミー賞授賞式のレッドカーペットでリポーターを務めるのに先立ち、AWのインタビューに答えました。授賞式は幼い頃にテレビで見て以来、そのきらびやかな様子に心引かれてきたと言います。その晴れの舞台に臨むすみれさんに、意気込みを聞いています。また、日本と米国を行き来しながら芸能活動をしてきたこれまでの歩みを振り返り、時に戸惑った日米の文化の違いについても語ります。日本に拠点を移して活動をするきっかけは、東日本大震災だったとか。その思いにも耳を傾けてみましょう。

◇和t’s cooking?  ポキ丼
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米フィラデルフィア在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。さて、ひな祭りの食べ物といえば、ちらしずし。筆者にとっても特別な思い出のある料理だそうです。しかしながら、米国ではあまり受けが良くなかったのだとか。そこで今回は、ハワイ料理のポキ(マグロなどをごま油やしょうゆなどでマリネしたもの)を使った「ポキ丼」を紹介します。具材次第で様々なアレンジもできそうです。

◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京都大田区にある「大森 海苔(のり)のふるさと館」を訪ねます。東京湾では江戸時代から海苔の養殖が盛んで、大田区大森はその中心地でした。同館では、1963年に幕を閉じた海苔養殖の歴史を紹介し、体験学習で海苔を実際に作ってみることもできるそうです。貴重な資料を後世に残す施設を、リサさんは存分に楽しみます。

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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげていきますので、「このニュースは英語でどう報じられているのかな?」といった疑問にも答えていきます。今回は、「雪は食べても安全なのか」といった素朴な疑問に答える科学ニュースのほか、ソニー・ミュージックエンタテインメントがレコード生産を久しぶりに再開するという話題などを紹介しています。

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。米国の生活を解説するミニコラムもあります。今回は、編み物をしているハンナに、マリーが話しかけます。何でも、ジュリアの誕生日にニット帽をプレゼントするつもりなのだとか。米国の生活を紹介するミニコラムも、米国の編み物事情を紹介します。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。1月から3月までを担当するするのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身のクレア田中さんです。交換留学生として日本の大学で学んだ後、JETプログラムで再来日し、地方自治体で働きました。現在はフリーの通訳・翻訳者として主に日本の演劇関連の分野で活躍しています。今回は、来日後に運転免許を取得しようと自動車教習所に通った際のお話です。オートマ車でなくマニュアル車の運転にチャレンジしたクレアさんは、どんな体験をしたのでしょうか。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
 今週号の映画コーナーは、クリント・イーストウッド監督の最新作「15時17分、パリ行き」を紹介します。取りあげているのは、2015年、パリに向かうタリス鉄道の車内で起きた襲撃事件。この列車に乗り合わせ、テロを未然に防いだ3人の米国人の若者に焦点を当てます。スペンサー、アレク、アンソニーの3人は幼なじみで、高校卒業後も絆は続いていました。欧州旅行に出かけた3人は、乗車した高速列車が武装した過激派の男に襲われ、命がけで立ち向かうことになります。イーストウッド監督は、キャストに実際にテロを防いだ当事者を採用。自分自身を演じさせました。3人の足取りを丹念に追った本作を、英語による脚本(スクリプト)と日本語の対訳で楽しんでください。

◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。外国人と接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。今回は、ギフトショップで働くヤスコが、米国人観光客のサリーに、扇子の値段を尋ねられます。「ちょうど3万円」と答えたヤスコでしたが、どうも会話がかみ合っていない様子です。いったい何が問題だったのでしょう?

◇Essay:マーティにまかせろ Bring it on!
ヘビーメタル・バンド MEGADETH の元ギタリスト、マーティ・フリードマンさんが、読者の皆さんからの様々な質問に英語でお答えします。音楽や外国語の勉強法から人生相談まで、「なんでも来い!」の意気込みで、難問奇問に挑戦してくれます。さて、読者からの質問に答えるスタイルでの連載は、今回が最終回になります。日本では年末に大掃除をする習慣がありますが、欧米では、雪解けの季節に部屋の窓を開けて、たまったほこりを払うspring cleaning が広く行われます。そこで今回は、「掃除」をテーマにした質問をぶつけました。

◇Dear Annie
コラムニストの Annie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答えるコーナー。米国の口語表現や米国人の思考がよくわかる人気連載です。今回は、「男友達とゲームに励む妻に疑念」「よみがえるサッカーへの情熱」の相談2題をお届けします。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel: Valais, SWITZERLAND
今週のトラベルのコーナーでは、スイス南部のバレー州を訪ねます。欧州最大の「アレッチ氷河」は世界遺産に登録された範囲の多くが同州に属するほか、アイガーなどのアルプスの高峰をこの地から望むことができます。旅の筆者が宿泊地の村に着いた時には、冷たい霧雨が降っていましたが、翌朝は見事な晴天に。アルプスの山々をバックに、味わいのある家々が並ぶ眺めを楽しみます。スキーをレンタルして高所に向かうと、アレッチ氷河を目の当たりにすることができました。翌日もクロスカントリースキーを楽しみ、雄大な自然に触れます。一方で、筆者が心配になったのは、地球温暖化が氷河に及ぼす影響でした。このままのペースで氷河が後退を続ければ、いずれ消滅してしまうと言うのです。壮大な自然をとらえた写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Weekly Picks  感動を呼んだ小平選手と李選手の友情
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、このほど閉幕した平昌冬季五輪から、特に印象に残ったシーンを取りあげます。スピードスケート女子500メートルで、五輪新記録をたたき出して金メダルを獲得した小平奈緒選手と、銀メダルに終わって五輪3連覇を逃した李相花(イ・サンファ)選手。レース後に抱き合って互いをねぎらいました。その後、2人は長年培った友情のエピソードを語ります。両者の心温まる関係は大きな話題となり、「五輪精神を体現している」と称賛されましたが、ロイター通信も取りあげ、日韓両国の反応を紹介しています。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/2/25号

This Week
On the Cover

羽生結弦選手、復活の金メダル

2月25日号の表紙の写真は、平昌冬季五輪で金メダルを獲得した男子フィギュアスケートの羽生結弦選手です。11月に右足首を大けがし、一時は出場さえ危ぶまれながら、見事な演技を披露。男子フィギュアでは66年ぶりとなる五輪連覇を果たし、日本中を熱狂の渦に巻き込みました。平昌五輪ではこのほかにも日本選手の活躍が目立ち、フィギュア男子では宇野昌磨選手も羽生選手に続く銀メダル。スピードスケート女子500メートルでは小平奈緒選手が五輪新記録で優勝しています。
今週号のAWでも、五輪の記事が盛りだくさんです。ニュースのページを中心に、様々な話題を取りあげています。


◇今週の注目記事 ================

◇Feature:ソフィア・コッポラ監督に聞く「男女の確執をリアルに表現したかった」
今週号の特集では、最新作「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」の公開に先立ち、来日した映画監督ソフィア・コッポラさんのインタビューを紹介します。今回の作品は「白い肌の異常な夜」の邦題で公開された1971年の映画のリメイクですが、コッポラさんは「女性からの視点」を重視して撮った、と言います。折しも米ハリウッドでは、有力プロデューサーによるセクハラに端を発した「#Me Too」の運動が注目され、女性の地位向上を訴える声が支持を集めています。男女の葛藤を描いた今回の作品は、図らずもタイムリーなものとなりました。著名な映画監督の両親のもとに生まれ、俳優など様々な道を模索してきたコッポラさんのこれまでの歩みもあわせて振り返ります。今週号では、最終面に掲載している Weekly Picks のコーナーも使って、コッポラさんの関連記事を掲載しています。

◇Essay:厚切りジェイソンの日本のココ! ツッコミ入れてもいいですか!?
お笑い芸人として活躍しながら、IT企業の役員も務める厚切りジェイソンさんの書き下ろしエッセー。ツッコミの切れ味はますます好調です。今週号では、日本の製造業の慣行について、持論を展開します。製品の高い品質を誇る日本のものづくりですが、製造過程では外部委託や下請けに大きく依存しています。ジェイソンさんは、外注の長所と短所を比べながら、その危うさを指摘します。

◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを執筆してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに、様々な事情で家庭を出ざるをえなかった子どもたちばかりが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。そんな農園にある日、身なりの良い中年男性が現れます。男性はその後も農園のことをあれこれ聞き回っている様子で、男性の素性を調べると、やり手のビジネスマンと判明します。リーダー役を務めるケイトリン・ビューラーは、いよいよ立ち退きを迫られるのではないかと覚悟します。新たにみんなで住める場所を探しに出かけるのですが……。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。マリーの父親であるジョージが風邪をひいてしまい、熱があるようです。マリーはあれこれと世話を始めます。米国の生活を紹介するミニコラムでは、今週は米国人の風邪への対処の仕方について解説します。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。1月から3月までを担当するのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身のクレア田中さんです。交換留学生として日本の大学で学んだ後、JETプログラムで再来日し、地方自治体で働きました。現在はフリーの通訳・翻訳者として主に日本の演劇関連の分野で活躍しています。今回は、日本での自転車をめぐる体験について語っています。友人の自転車を借りて出かけましたが、夜遅く返ってくると、駐輪場にとめたはずの自転車が見つかりません。そこでクレアさんがとった行動は……。

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週のテーマは「トラブル」に関係のある表現です。「足止めをくう」や「酔いをさます」は、英語でどのように言ったらよいのでしょうか。

◆100語で読むニュース News in 100 Words
英文ニュースを初心者向けにコンパクトにまとめました。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるはず。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適です。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできますので、ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、熱戦が続く平昌冬季五輪からの話題を紹介。カナダの国歌が性的平等に配慮して歌詞を変更するというニュースもお届けします。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Books:放課後ブッククラブ
英語多読に関する著書がある林剛司さんが、中高生でも辞書を使わずに読めるレベルの英語の本を紹介するコーナーです。今週号は、日本でもよく知られた作家、レオ・レオニの絵本を取りあげます。1959年に「あおくんときいろちゃん」でデビューし、「スイミー」などの作品で、米国の優れた児童書に贈られるCaldecott Honor を受賞しています。STEP INTO READING という学習絵本のシリーズで読むことができますが、今回紹介するのはそのうち、「Frederick」「Alexander and the Wind-Up Mouse」の2作です。

◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」。米国社会での異文化ギャップをユーモラスに描き、大ヒットしている映画です。主演のクメイル・ナンジアニが妻との実話をもとに、夫婦共同で脚本を執筆したそうです。パキスタン移民の売れない芸人のクメイルは、女子大学院生のエミリーと意気投合しますが、同郷人との結婚を望む両親に、交際を打ち明けられずにいます。クメイルが親のすすめるお見合い相手と会っていることを知ったエミリーは別れを告げますが、その後、重病で入院してしまうのです。アカデミー賞女優も脇を固める本作を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回は、日本料理の基本の食材とも言うべき「昆布」を取りあげます。最近は海外でも広く使われるようになった昆布の特徴、漁のやり方や産地について、英語で説明を加えていきます。

◆Dear Annie 十人十色の人生模様
コラムニストのAnnie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答えます。米国の口語表現や米国人の思考がよくわかる人気連載です。今回は、「菜食に目覚めた父に寂しさ」「家中の菓子を食べ尽くす夫」の相談2題を紹介しています。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel: Jodhpur, INDIA
今週のトラベルのコーナーは、インド北部の街、ジョードプルを訪ねます。タール砂漠の入り口に位置するこの街の旧市街は、青色に塗られた建物が密集し、「ブルーシティー」の異名で知られています。旅の筆者は30年ほど前にバックパッカーとして訪れたことがあり、今回は息子とともに再訪したのでした。まず向かったのが、サダルバザールと呼ばれる市場です。活気あふれる市場の喧噪(けんそう)は昔のままで、つい思い出に浸ります。さらに、かつてのマハラジャが建てた宮殿を訪ねます。宮殿の一部は現在、ホテルとなり、30年前のように自由に振る舞うことはできませんでした。ジョードプルの様々な表情に触れることができ、筆者は名残惜しそうに街を離れるのでした。ダイナミックな景観を写す写真とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Business News ~ニュースで学ぶ経済英語~
経済やビジネスに関するニュースを取り上げます。毎月第2、4週に、株式、為替、景気、財政、企業戦略、新商品・サービス、IT(情報技術)など、国内外で起きた注目の報道を選んで、ヒントつきでお届けします。社会人をはじめ、就職活動中の学生の方々も必読です。「経済英語」には難しいイメージがありますが、背景知識があればニュースの理解度がグンとアップします。独特の用語や言い回しを学びながら、グローバル社会で通用する英語力を身につけましょう。今回は、国際オリンピック委員会の公式スポンサーでありながら、今回の平昌冬季五輪では露出を控えているトヨタの戦略についてです。あわせて、南北の融和ムードで開城(ケソン)工業団地の再開に期待をかける韓国のビジネスマンの思惑もリポートします。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2018/2/18号

This Week
On the Cover

平昌五輪、スキージャンプの高梨沙羅選手が雪辱の銅

今週号の表紙は、熱戦が続く平昌冬季五輪からの一枚。スキージャンプ女子で銅メダルを獲得した高梨沙羅選手です。「ほっとした。金メダルは取れなかったけれど、最後の最後に、渾身(こんしん)の、ここに来て一番いいジャンプができた」。高梨選手が競技後に語った言葉です。前回のソチ五輪では、金メダルの大本命と言われながら4位に終わり、悔し涙を流しました。今季もワールドカップで勝てない日々が続き、苦しみましたが、見事に雪辱を果たし、笑顔がはじけました。
今週号では、平昌五輪を大特集。ニュースの各ページでも関連記事を掲載しています。

◇今週の注目記事 ================

◇Interview: スコットランド人の気質伝える 「ウイスキーと2人の花嫁」のマッキノン監督に聞く
今週号の特集では、映画のコーナーでも紹介している「ウイスキーと2人の花嫁」のギリーズ・マッキノン監督へのインタビューを紹介します。映画の舞台は、スコットランド沖に浮かぶ孤島。戦争の影響で配給が途絶え、ウイスキーをこよなく愛する島の人々が右往左往する物語です。元々は第2次世界大戦中、実際に起きた珍事件をもとにしたストーリーで、1949年に公開された映画「ウイスキー・ガロール(ウイスキーがいっぱい)」のリメイク版です。自身もスコットランド出身のマッキノン監督が表現したかったのは、スコットランド人特有の気質だと言います。オリジナル版とどのような違いがあるのでしょう。映画をめぐる背景事情やちょっとした話題も、あわせて紹介しています。

◇英語ガイドに挑戦!
大手旅行会社に長年勤務し、通訳ガイドの指導などの経験も豊富な根岸正さんによる連載です。2020年の東京五輪・パラリンピックを前にして、海外から日本を訪れる観光客をもてなしたいというニーズが高まっています。通訳ガイドやボランティアを目指す読者に向けて、簡単な英語で旅のお手伝いをする秘訣(ひけつ)を伝授します。毎月の年中行事や観光スポットを案内する設定で、役に立つやさしい表現を紹介。ガイドをする際の心遣いに触れた「ガイドのヒント」もあります。さて、春の訪れも近づき、間もなくひな祭りを迎えます。今週号では、ひな人形の成り立ちなどと合わせて、ひな祭りの歴史も英語で説明していきましょう。

◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京・永田町の国会議事堂を訪ねます。言わずと知れた日本の政治の中心地ですが、リサさんは今回、その建築物としての魅力に迫ります。議事堂にまつわるトリビアも満載です。

◇地球うおっちんぐ: アグネス流子育ての新刊出ました
アグネス・チャンさんによる人気連載エッセーです。アグネスさんはこのほど、新刊の「子育てで絶対やってはいけない35のこと」を出版しました。3人の息子さんを米国の名門スタンフォード大学に進学させたアグネスさんは、これまでも教育に関する本を出してきましたが、今回は「やってはいけないこと」というキーワードで、子育て中のお父さんやお母さんへのメッセージを発しています。今週号のエッセーでは、そのエッセンスを紹介してくれています。そして、アグネスさんが伝えたかったのは、「子どもと一緒のかけがえのない時間を大切にしてほしい」ということでした。

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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。さて、間もなく春休みです。ハンナと同級生のケイトが休暇中の予定を話しています。カナダへのドライブを計画しているハンナたちに対し、ケイトの家族はグアテマラでのボランティア活動を予定しているのだそうです。米国の生活についてのミニコラムは、今週は教会での奉仕活動について紹介しています。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。1月から3月までを担当するのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身のクレア田中さんです。交換留学生として日本の大学で学んだ後、JETプログラムで再来日し、地方自治体で働きました。現在はフリーの通訳・翻訳者として主に日本の演劇関連の分野で活躍しています。今回は、以前、娘さんと一緒に故郷で夏を過ごした際の、ちょっとした交流のお話です。日本食レストランに入ったところ、恥ずかしがり屋だった娘さんは、日本語を話すことを知られたくない、と言います。しかし、隠し通すことができず、店主は娘さんに語りかけてきました。

◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、いよいよ開幕した平昌冬季五輪の話題や、イタリアの町で500キロもの未配達の郵便物をため込んでいた配達員のニュースを紹介します。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は、スコットランドの人々がこよなく愛するウイスキーをめぐってのコメディー「ウイスキーと2人の花嫁」です。第2次世界大戦の真っただ中、本土から離れた孤島のトディー島では、戦況の悪化に伴いウイスキーの配給が途絶えます。ウイスキーを「命の水」と考える島民たちの落胆は大きく、中には突然亡くなってしまう人も出る騒ぎになります。郵便局長マクルーンの2人の娘は結婚式を控えていましたが、ウイスキーなしでは式は挙げられないと保留になってしまいます。そんな折、島の沖合で大量のウイスキーを積んだ貨物船が座礁し、島民たちはウイスキーを運び込む作戦を練り始めます。英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、料亭で食事をしたジャネットが、店員のナオミからデザートの果物を薦められます。しかし、どうも会話がかみ合っていない様子です。いったい何が問題だったのでしょう?


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel : Brunei Darussalam
今週号のTravelのコーナーでは、東南アジアの小国ブルネイを訪ねます。ボルネオ(カリマンタン)島の北部に位置するこの国は豊かな自然に恵まれていて、観光でもはずせない目的地はやはり熱帯雨林のようです。旅の筆者はガイドに連れられて、ウル・トゥンブロン国立公園を訪ねます。そこではスリル満点のつり橋から見事な眺めを楽しんだり、滝つぼで皮膚の角質を食べてくれるドクター・フィッシュを体験したりします。さらには、世界最大の水上集落である「カンポン・アイール」へ。水の上なのに、学校からモスク、商店まで、何でもそろった集落に、目を丸くするのです。生物多様性あふれる熱帯雨林を写した写真の数々とあわせて、旅行記をお楽しみください。

◆Weekly Picks  米「核なき世界」を放棄、背景にロシアの核兵器近代化
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた解説を紹介するコーナー。今回は、米トランプ政権が発表した「核戦略見直し(NPR)」についてのニュースをお届けします。日本国内の報道から一歩離れ、外国通信社の配信記事に目を向けてみましょう。今回の「見直し」によると、米国は抑止力を高めるという狙いのもと、「使いやすい」とされる小型核弾頭の開発を進めると打ち出し、オバマ前政権が目指した「核なき世界」の理想を放棄した形です。ロイター通信は、ロシアの核兵器の近代化と拡大に対抗するため、と分析しますが、一方で、専門家の間では、世界的な核軍拡を招きかねないといった懸念の声もあがっているといいます。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/2/11号

This Week
On the Cover
米グラミー賞で6冠 ブルーノ・マーズさん
今週号の表紙は、ハワイ出身のR&B歌手、ブルーノ・マーズさんです。1月28日に開かれた音楽の祭典・グラミー賞の授賞式で、最優秀楽曲、最優秀レコード、最優秀アルバムの主要3部門を含む6部門を獲得しました。ふだんは華やかな雰囲気に包まれる授賞式ですが、今年は少し雰囲気が違いました。ハリウッドの大物プロデューサーのセクハラ問題に端を発し、各界に広がった「#MeToo」の動きが、もう一つの主役になりました。セクハラ被害者への連帯を表明し、男女間の不平等を告発しようと、多くの歌手らが白いバラを身につけてステージに上がったのです。グラミー賞をめぐるニュースは、初級向けニュースのページでも紹介しています。

◇今週の注目記事 ================

◇Interview : 柴田元幸さんに聞く ハックルベリー・フィン、その「語り」の魅力
今週号の特集では、当代きっての翻訳家として知られる柴田元幸さんのインタビューをお届けします。柴田さんはこのほど、マーク・トウェインの小説の新訳「ハックルベリー・フィンの冒けん」を刊行しました。従来とは違ってひらがなを多用し、その語り口を存分に生かした翻訳になっているそうです。「ハックルベリー・フィン」の作品にはどんな魅力があるのか、柴田さんはインタビューで縦横に語ります。さらに、多彩な翻訳作品で知られる柴田さんは、どんな思いで翻訳に向き合っているのでしょうか。柴田さんが語る「翻訳の楽しみ」にも耳を傾けます。今回の特集では、「ハックルベリー・フィン」の新作での訳例も紹介していますので、作品世界を味わってみてください。

◇Essay:Risa’s Journal クロスカルチャーな毎日
リサ・ステッグマイヤーさんによる人気エッセーです。米国と日本の両方の文化の中で育ち、バイリンガルタレントとして活躍してきたリサさんは現在、育児の真っ最中。2人の子どももバイリンガルに育てようと奮闘中です。さて今回は、先月に引き続き、小さな子どもを連れての飛行機の旅について、リサさんが語ります。航空会社も様々な工夫を始めているとはいえ、小さい子どもを連れた飛行機の旅は、お母さん、お父さんたちにはまだまだハードルが高いようです。リサさんは搭乗の際、ちょっとした工夫をするようにしているそうです。子連れの飛行機旅行を快適なものにするために、周囲のママ友の知恵も借りながら、いろいろと具体的なアイデアを提案してくれています。

◇森住史の英語のアレコレQ&A
NHKラジオ「入門ビジネス英語」でも講師を務めた森住先生の好評連載を、引き続きお楽しみいただいています。英語学習者からの質問に答える形で、英語の文法や語法などをめぐる素朴な疑問を、先生が分かりやすく解き明かします。今週号は、「人々」や「みんな」という意味で、we や you、theyといった複数形の人称代名詞を使う場合の使い方や注意点を学びます。これらの代名詞がまったく同じように使えるかというと、そうはいかないようです。先生によると、「自分の立ち位置」にかかわってくるのだとか。具体的な例文をもとにして、解説していきます。

◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに子どもたちだけが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。ここにいるのは、様々な事情で家を出ざるを得なかった子どもばかり。最年長のケイトリン・ビューラーがリーダーを務めています。そんな農園にある日、身なりの良い中年男性が現れます。男性はその後も農園のことをあれこれ聞き回っている様子。男性の素性を調べると、やり手のビジネスマンと判明し、ケイトリンの不安は募ります。そんな中でも、農園では子どもたちの間でトラブルが後を絶ちません。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「口」を含んだ表現がテーマです。「口に合う」や「口を酸っぱくして」を英語で言うには、どうしたらよいでしょう?

◆100語で読むニュース News in 100 Words
100語程度の単語でコンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、米大リーグのクリーブランド・インディアンスが、長年議論の的となってきたロゴを変更するという話題のほか、米国でも深刻な「ネットいじめ」をめぐるニュースなどを紹介していきます。

◆句動詞 de 英作文
英語の表現力を磨くコーナーです。句動詞とは、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせた用法のこと。難しい単語を駆使するのではなく、こうした基本的な単語を使いこなすことを狙って、英作文にトライしていきます。筆者は専修大学文学部教授の田邉祐司さん。目指すのは「普段着の英語表現」です。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Movies 最新映画のシナリオと対訳
今週紹介するのは、19世紀の米国で実際に活躍した興行師の半生を描いたミュージカル「グレイテスト・ショーマン」です。貧しい家に生まれたP・T・バーナムは、良家の令嬢と結婚し、妻と2人の娘を幸せにするために奮闘します。そんな彼は、身体的な特徴や肌の色のために差別されてきた人々を主役にしたショーを立ち上げ、大成功を収めます。彼の立ち上げたショーはその後、長年にわたって米国の人々を楽しませるサーカスに発展していくことになるのですが、この映画では、バーナムだけでなく、その周囲の人々も丹念に描いていきます。ヒュー・ジャックマンがカリスマ性あふれる主人公を演じたこの映画を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◆英文ライティング道場
毎月第2週に掲載される読者参加型のコーナーです。与えられた課題の「和文英訳」に、読者の皆さんが挑戦しています。投稿作品は、大学で教鞭をとる2人の評者によって入念に添削・講評され、紙上で優秀者が発表されます。道場は新たな挑戦者も多く迎え、活況を呈しています。この連載は皆さんの書く力を試す絶好の機会ですので、ぜひ引き続きご参加ください。今回の題材は、海外での日本食事情について書いた新聞コラムの一節です。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、日本の伝統的な遊びである「けん玉」です。その歴史だけでなく、「ワールドカップ」も開かれているという最近のけん玉事情についても、英語で解説してきます。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel Bruges, BELGIUM
今週号のトラベル欄では、ベルギーの観光都市、ブリュージュを訪ねます。かつてハンザ同盟の中核都市として繁栄したこの街は、北海とつながる運河で有名で、現在では中世ヨーロッパの面影を残す「水の都」、あるいは「北のベネチア」として、多くの観光客を引きつけています。高さ80メートルを超える鐘楼など、三つの世界遺産が集中していることでも知られ、街歩きの目的地に事欠きません。さて、旅の筆者は歴史地区を歩き、ベルギー名物であるチョコレートやワッフルに目をとめます。さんざん迷ったあげく、スイーツを買い求めるのでした。夜になると、今度はやはり名物のビールを味わいます。ブリュージュの夜は、その味わいとともに、筆者にとって忘れがたいものになったようでした。美しい街並みを映す写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Business News ~ニュースで学ぶ経済英語~
経済やビジネスに関するニュースを取り上げます。毎月第2、4週に、株式、為替、景気、財政、企業戦略、新商品・サービス、IT(情報技術)など、国内外で起きた注目の報道を選んで、ヒントつきでお届けします。社会人をはじめ、就職活動中の学生の方々も必読です。「経済英語」には難しいイメージがありますが、背景知識があればニュースの理解度がグンとアップします。独特の用語や言い回しを学びながら、グローバル社会で通用する英語力を身につけましょう。今回は、大手仮想通貨取引所のコインチェックから、約580億円分もの仮想通貨が流出したニュースに関連して、仮想通貨をめぐる最新事情をお届けします。

◆Weekly Picks  高まる反ユダヤ主義に苦慮するドイツ
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今回は、最新のドイツ事情を取りあげます。ドイツはナチス時代の反省から、反ユダヤ的な言動を禁じてきましたが、ここのところ異変が起きているそうです。米国のトランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都と認める方針を打ち出したことで、各地で反イスラエルのデモが発生。さらに、イスラム圏からの移民が急増していることから、反イスラエル感情が高まっているというのです。メルケル政権はどのように対応しようというのでしょうか。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/2/4号

This Week
On the Cover

俳優のヒュー・ボネビルさん、パディントンと東京へ

2月4日号の表紙に登場するのは、英国の俳優ヒュー・ボネビルさんです。南米ペルーからロンドンにやって来た「くまのパディントン」を描いた映画「パディントン2」の公開にあわせて来日し、Asahi Weeklyのインタビューに応じました。ボネビルさんは映画の中で、パディントンを迎えるブラウン家のお父さんを演じています。パディントンのぬいぐるみを持って現れたボネビルさんは、今回の映画に対する熱い思いを語ってくれました。東京の景色を背景にして、パディントンと一緒に写真に収まっています。
今週号は、「パディントン」にちなんだ特集を組んでいます。Special の欄では、ボネビルさんのインタビューなどを詳報。Travelでも、物語の舞台を訪ねて、ロンドンの街を歩きます。


◇今週の注目記事 ================

◇Interview: Speak up @ Work  映像翻訳者の長島祥さん
「Speak up @ Work」は、英語を多用する仕事をしている人を訪問してインタビューする企画です。その仕事ではどんな表現が頻繁に使われているのか。働く人たちはどうやって英語力を磨いてきたのか。そんな「働くための英語」を現場から学んでいきます。英語にかかわる仕事に就くことを夢見る中高生や大学生には必見のシリーズです。今週号は、映像翻訳者として、映画の字幕をつけたり、ミュージカルの脚本を訳したりしている長島祥(さち)さんに登場していただきます。翻訳の仕事の面白さや難しさを、たっぷり語ってくれています。長島さんがこの道に入るきっかけは、役者として活動していた劇団での経験でした。役者としての経験が、せりふを訳す今の仕事に生きている、といいます。自身がこれまで訳した中で、特に気に入っているという訳例も紹介してもらいました。

◇Special: 「パディントン2」に出演するヒュー・ボネビルさんインタビュー
映画「パディントン2」に出演している俳優のヒュー・ボネビルさんが、Asahi Weeklyのインタビューに答えてくれました。児童文学として広く親しまれている「パディントン」ですが、ボネビルさんは、現代の世界にも通じるメッセージを読み取っています。移民問題などをめぐって不寛容な空気が広がっている現代ですが、パディントンが大切にしているモットーは、こうした時代を生き抜くカギを、私たちに示してくれているのかもしれません。あわせて、昨年亡くなった作者のマイケル・ボンド氏の訃報記事をひもとき、「パディントン」が生まれた背景についても、解説を加えていきます。

◇和t’s cooking?  生抹茶チョコ
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米フィラデルフィア在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。今回はバレンタインデーにちなんで、抹茶を使った生チョコスタイルのレシピを取りあげます。米国では抹茶は飲み物としてではなく、お菓子の材料として人気があり、抹茶を使ったお菓子を作ると、たいてい喜ばれるのだとか。そんなスイーツ事情も、あわせてお話ししていきます。

◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、連日、多くの観光客らでにぎわう横浜中華街を訪ねます。中華街が現在のような観光スポットになるまでには、相次いだ戦争や関東大震災など、苦難の歴史がありました。そうした中華街の歩みを解説しつつ、リサさんならではの中華街の楽しみ方も披露してくれています。

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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげていきますので、「このニュースは英語でどう報じられているのかな?」といった疑問にも答えていきます。今回は、トルコで起きた航空機事故のニュースや、フランシスコ法王が南米訪問中に執り行った結婚式の話題などを紹介しています。

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。米国の生活を解説するミニコラムもあります。今回は、2月2日に米国やカナダの各地で行われる「グラウンドホッグ・デー」が話題になります。春の訪れを予想するという恒例行事を、テレビ中継で見ていたマリーと父親のジョージ。どんな会話が繰り広げられているのか、耳を傾けてみましょう。米国の生活を紹介するコラムは、今週はずばり、グラウンドホッグ・デーについてです。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。1月から3月までを担当するするのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身のクレア田中さんです。交換留学生として日本の大学で学んだ後、JETプログラムで再来日し、地方自治体で働きました。現在はフリーの通訳・翻訳者として主に日本の演劇関連の分野で活躍しています。今回は、友人と一緒に大阪までコンサートに出かけた際のエピソードを紹介しています。「時には、我が道を行く方が賢明」という教訓を得たそうですが、いったい何があったのでしょう。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
 今週号の映画コーナーは、米国史上最大級と言われる「デトロイト暴動」を取りあげた「デトロイト」を紹介します。1967年7月、黒人のベトナム帰還兵を祝うパーティーが開かれていた酒場に、無許可営業として警察が押し入ったことに端を発し、街では大規模な暴動が起きます。モーテルの黒人客がおもちゃの銃を鳴らしたことで、警官らが宿に突入。白人警官のクラウスらが、若者たち数人に対し、暴力的な尋問を始めます。映画は生存者の証言などをもとに、当時の惨劇を生々しく再現していきます。英語による脚本(スクリプト)と日本語の対訳で楽しんでください。

◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。外国人と接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。今回は、カナダからの留学生サリーが、パーティー用の食材を買おうとデパ地下の精肉売り場を訪ね、店員の太郎にお薦めの牛肉を聞きます。太郎は「おいしい肉」をアピールしたつもりでしたが、サリーはどうも気に入らないようです。いったい何が問題だったのでしょう?

◇Essay:マーティにまかせろ Bring it on!
ヘビーメタル・バンド MEGADETH の元ギタリスト、マーティ・フリードマンさんが、読者の皆さんからの様々な質問に英語でお答えします。音楽や外国語の勉強法から人生相談まで、「なんでも来い!」の意気込みで、難問奇問に挑戦してくれます。さて、バレンタインデーが近づきました。今回は、男女の出会いや恋愛に関する質問が寄せられています。マーティさんが親身になって答えます。

◇Dear Annie
コラムニストの Annie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答えるコーナー。米国の口語表現や米国人の思考がよくわかる人気連載です。今回は、「やっとできた彼 贈り物は何を」「地元に愛着 遠方の就職に迷い」の相談2題をお届けします。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel: Strolling through London in search of Paddington
今週のトラベルのコーナーでは、児童文学の名作「くまのパディントン」のゆかりの地を、ロンドンに訪ねます。旅の筆者は、クリスマスシーズンに彩られる街並みを楽しむと同時に、映画「パディントン2」の公開に先立って、その舞台を実際に訪れてみようと思い立ったのでした。一頭のクマが、ロンドン中心部にあるターミナル「パディントン駅」でスーツケースの上に座っていたところ、ブラウン一家に見いだされ、その駅名から名前をもらって「パディントン」と呼ばれるようになった、というのが物語の筋書きです。この駅にはいま、パディントンの銅像が立っているほか、グッズを売るお店も開いていて、ファンには必見のスポットとなっています。パディントンに会おうと、筆者は早朝から街をそぞろ歩きます。ロンドンの今を伝える写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Weekly Picks  ダボス会議の新潮流に「マインドフルネス」
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、政財界のリーダーを集めてスイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)をめぐる記事です。地球規模の課題を語り合う会議の場に今回はトランプ米大統領が出席したことで注目を集めましたが、話題はそれだけではありません。インドのモディ首相がヨガの指導者を連れてきたところ、ビジネスリーダーらが瞑想(めいそう)などに参加したのだそうです。記事は、ダボス会議の参加者の間でも、個人の健康や精神的な平静さへの関心が高まっている、と指摘しています。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/1/28号

This Week
On the Cover

壇蜜さん、俳優として新しい領域に

1月28日号の表紙の写真は、多彩な活動で知られるタレントで俳優の壇蜜さんです。俳優として、1月27日から全国公開される映画「星めぐりの町」でシリアスな役に挑戦し、新境地を開きました。この映画で壇蜜さんが務めたのは、東日本大震災で家族を失った少年を受け入れ、傷ついた心を開かせるという難しい役どころです。役作りの際に思い出したのは、親友を失ったかつての自分の「喪失」の体験だった、と語ります。壇蜜さんのインタビューは、今週号の特集で詳報しています。


◇今週の注目記事 ================

◇Interview: 活動範囲の幅を広げる壇蜜さん
今週号の特集では、俳優でタレントの壇蜜さんへのインタビューを詳報しています。雑誌のグラビアから深い内容のコラムまで、幅広い領域で活躍している壇蜜さんですが、大学では英文学を専攻。米国に短期留学し、日本語を教える手伝いをした経験もあるそうです。そうした海外体験が、自身にとり新しい興味関心を呼び覚ますことになった、と言います。今回のインタビューでは、こうした20代の頃の体験や現在の役作りの苦労など、自身の知られざる一面を披露してくれています。新作映画「星めぐりの町」は、東日本大震災で家族を失った少年と、実直な豆腐屋の親子が交流する物語。壇蜜さんは豆腐屋の娘を演じていますが、どんな演技を見せているのでしょう。

◇Essay:厚切りジェイソンの日本のココ! ツッコミ入れてもいいですか!?
お笑い芸人として活躍しながら、IT企業の役員も務める厚切りジェイソンさんの書き下ろしエッセー。ツッコミの切れ味はますます好調です。今週号では、日本の雇用の現状に疑問を投げかけます。日本企業で非正規雇用の社員が増えていますが、多くの場合、正社員との賃金格差は大きく、待遇面でも差があります。米国の会社の雇用慣習に親しんできたジェイソンさんにとって、非正規社員が低賃金や良くない労働条件でも働き続けることが不思議に映るようです。ジェイソンさんは日本の労働市場の特殊さに注目。非正規社員の待遇改善を呼びかけます。

◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに、様々な事情で家庭を出ざるをえなかった子どもたちばかりが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。そんな農園にある日、身なりの良い中年男性が現れます。男性はその後も農園のことをあれこれ聞き回っている様子。男性の素性を調べると、やり手のビジネスマンと判明し、リーダー役を務めるケイトリン・ビューラーの不安は募ります。そんな中でも、農園では子どもたちの間でトラブルが後を絶ちません。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、マリーとジュリア、ハリソンが地元のスキーリゾートに出かけます。ジュリアのコーチを受けたハリソンは、ずいぶんとスキーの腕前を上げた様子です。さて、一方のジュリアは一足先にロッジで休んでいると言いますが……。米国の生活を紹介するミニコラムでは、今週は米国のスキーロッジの様子を少し紹介します。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。1月から3月までを担当するのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身のクレア田中さんです。交換留学生として日本の大学で学んだ後、JETプログラムで再来日し、地方自治体で働きました。現在はフリーの通訳・翻訳者として主に日本の演劇関連の分野で活躍しています。今回は、クレアさんが自身の日本人の夫のことを紹介しています。お話をうかがうと、その食生活やファッションは、かなりユニークなようです。

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週のテーマは「食べること」に関係のある表現です。「つまみ食いする」や「おなかを壊す」は、英語でどのように言ったらよいのでしょうか。

◆100語で読むニュース News in 100 Words
英文ニュースを初心者向けにコンパクトにまとめました。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるはず。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適です。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできますので、ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、相次ぐ異常気象の影響なのか、北アフリカのサハラ砂漠で雪が降った話題や、国際宇宙ステーションに滞在中の金井宣茂宇宙飛行士にまつわるニュースなどを紹介しています。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Books:放課後ブッククラブ
英語多読に関する著書がある林剛司さんが、中高生でも辞書を使わずに読めるレベルの英語の本を紹介するコーナーです。今週号は、英国で出版されているWalker Storiesというシリーズを紹介します。かわいらしい子どもたちが活躍する物語で、どれもほのぼのとしたストーリーばかりだそうです。今回取りあげるのは、三つ子の女の子が登場する「Happy Birthday×3」などです。気軽に手にとって読めそうな一冊から、チャレンジしてみてはどうでしょうか。

◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は「スリー・ビルボード」。フランシス・マクドーマンドが主演し、すでにいくつかの映画賞を受賞している注目作です。「ビルボード」とは、道路わきなどに立つ巨大広告看板のこと。娘を殺された母親のミルドレッドは、遅々として進まない捜査に不信感を抱き、町外れの三つの看板を借りきって、警察署長のウィロビーを名指しで批判する広告を掲げます。広告は警察を激怒させただけでなく、ウィロビーを尊敬する町の人々の反感も買うことになります。そして事態は、思わぬ方向に展開していくのです。英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回は、1月はじめの「小寒」に始まる「寒」の季節について解説します。日本では厳寒の中、「寒修行」と称する宗教的な修行を行ったり、武道や芸事でも「寒稽古」をしたりする習慣があります。一見理解されにくいこうした習慣について、英語で説明を加えていきます。

◆Dear Annie 十人十色の人生模様
コラムニストのAnnie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答えます。米国の口語表現や米国人の思考がよくわかる人気連載です。今回は、学校の臨時教師を務めた若者の悩みを取りあげた「思い空回り 臨時教師の空しさ」といった相談2題を紹介しています。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel: Gangneung, SOUTH KOREA
今週のトラベルのコーナーは、先週号の平昌(ピョンチャン)に引き続き、冬季五輪・パラリンピックの開幕を間近に控える江陵(カンヌン)を、編集チームの記者が訪ねます。平昌に隣接する江陵では、スケートやアイスホッケーなどの氷上競技が実施され、日本期待の種目も多くの舞台はこちらになります。五輪準備ももちろん進行中ですが、この町の近年の注目は「コーヒー」なのだとか。毎年、コーヒーフェスティバルが開かれるほか、海水浴場に面してずらりとコーヒーのお店が立ち並ぶ「コーヒー通り」があります。歴史を感じさせる観光名所もありますが、一方で、この地は北朝鮮との国境も遠くはありません。南北に分断された朝鮮半島の緊張を、否応なしに意識させられるといいます。平和の祭典を静かに待つ現地の写真とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Business News ~ニュースで学ぶ経済英語~
経済やビジネスに関するニュースを取り上げます。毎月第2、4週に、株式、為替、景気、財政、企業戦略、新商品・サービス、IT(情報技術)など、国内外で起きた注目の報道を選んで、ヒントつきでお届けします。社会人をはじめ、就職活動中の学生の方々も必読です。「経済英語」には難しいイメージがありますが、背景知識があればニュースの理解度がグンとアップします。独特の用語や言い回しを学びながら、グローバル社会で通用する英語力を身につけましょう。今回は、トヨタとマツダが米アラバマ州に新たに工場を建設するニュースのほか、南米ベネズエラで続く経済の混乱の話題をお届けします。

◆Weekly Picks  トランプ大統領の口汚い言葉、世界各国でどう訳された?
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、トランプ米大統領のお騒がせ発言をめぐる話題を取りあげます。トランプ氏は1月11日、ホワイトハウスで超党派の議員と移民問題について協議した際、ハイチやアフリカ諸国を名指しし、「なぜ、これらのshithole のような国々から米国に人を受け入れなければならないのか」と語ったとされ、中米やアフリカ諸国に対する侮辱的な発言だとして批判を浴びています。このshithole という英語、朝日新聞の場合、「屋外便所」と訳していますが、メディアによって訳し方は様々でした。普通であれば公の場で口にするのははばかられる乱暴な言葉だけに、各国のメディアは自国の言語に訳すのに大変な苦労をしたようです。各メディアの「苦心のあと」を紹介します。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2017/1/21号

This Week
On the Cover

いよいよ平昌五輪・パラリンピック

今週号の表紙は、2月9日から開催される平昌冬季五輪・パラリンピックの聖火リレーの模様をお届けします。1月12日には韓国・仁川で、スキー・モーグルの選手として冬季五輪5大会連続の入賞を果たした上村愛子さんがランナーを務めました。朝鮮半島は北朝鮮のミサイル発射などで緊迫の度合いを高めていますが、平和の祭典が少しでも緊張を緩和するきっかけになることを願うばかりです。今週号のAWでは、ニュースのページやWeekly Picksのページでも、南北の閣僚級会談が開かれ、北朝鮮が五輪に選手団を派遣することなどで合意した話題などを取りあげています。また、トラベルのページでも、編集チームの記者が五輪開催地の平昌を歩きました。

◇今週の注目記事 ================

◇Special: 就任から1年、トランプ米大統領の英語を徹底分析
トランプ米大統領が就任して、早いもので1年が過ぎました。その言動やツイッターでの発信が物議をかもしているトランプ氏ですが、今週号の特集では、その英語の使い方にどんな特徴があるのかを分析します。米テキサス大学言語学部のデイビッド・ビーバー教授と、同学部の博士課程に在席する2人の助手が、コンピューターを駆使した科学的手法をもとに解説しました。一般に、やさしい単語や表現を多用していると言われるトランプ氏ですが、データを見ると、意外な事実も明らかになります。これまでの演説などを具体的に取りあげながら、オバマ、ブッシュ、クリントンといった過去の大統領とも徹底比較。グラフもふんだんに使ってワイドな紙面で解き明かします。

◇英語ガイドに挑戦!
大手旅行会社に長年勤務し、通訳ガイドの指導などの経験も豊富な根岸正さんによる連載です。2020年の東京五輪・パラリンピックを前にして、海外から日本を訪れる観光客をもてなしたいというニーズが高まっています。通訳ガイドやボランティアを目指す読者に向けて、簡単な英語で旅のお手伝いをする秘訣(ひけつ)を伝授します。毎月の年中行事や観光スポットを案内する設定で、役に立つやさしい表現を紹介。ガイドをする際の心遣いに触れた「ガイドのヒント」もあります。さて、間もなく節分を迎えます。今週号では、節分の行事と合わせて、日本の旧暦と新暦の違いを英語で説明しましょう。

◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、高層ビルが立ち並ぶ東京・汐留のほど近くにある浜離宮恩賜庭園を訪ねます。お花見の季節などには多くの客でにぎわう庭園ですが、リサさんはあえて、冬に訪れました。東京湾の海水を引いた池で知られる徳川将軍家ゆかりの庭園は、どんな表情を見せているのでしょうか。その歴史とあわせて説明していきます。

◇地球うおっちんぐ: 暴力事件に揺れる角界を思う
アグネス・チャンさんによる人気連載エッセーです。大相撲の横綱・日馬富士による暴行事件が昨年発覚しました。相撲協会の対応はその後も迷走を続け、貴乃花親方の理事解任に至りました。今回はアグネスさんが、大相撲で相次ぐこうした不祥事について持論を述べています。日本の国技として長年親しまれてきた相撲ですが、アグネスさんは、理不尽な上下関係や暴力などを容認する空気がなくならない限り、有望な若者を競技に引きつけることは難しくなると指摘します。アグネスさんによる相撲界への提言に、耳を傾けてみましょう。

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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。寒さが厳しい季節になると、朝起きるのがおっくうになるもの。昨夜に夜更かしをしたマリーは、今朝もなかなか起きられない様子です。父親のジョージが部屋まで起こしに行きますが……。米国の生活についてのミニコラムは、今週は最近の米国の睡眠事情を紹介しています。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。1月から3月までを担当するのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身のクレア田中さんです。交換留学生として日本の大学で学んだ後、JETプログラムで再来日し、地方自治体で働きました。現在はフリーの通訳・翻訳者として主に日本の演劇関連の分野で活躍しています。今回は、子どものころからずっと大柄だったというクレアさんが、その「悩み」を打ち明けています。特に日本に来てからというものは、いろいろとショックや苦労が多かったそうです。

◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、原発事故に見舞われた福島県浪江町で成人式が開かれたという国内ニュースや、スペインの空港で正月早々に起きた騒動などを紹介します。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は、児童文学の名作を映画化した第2弾「パディントン2」です。主人公はもちろん、あの有名なクマ。前作でペルーのジャングルからロンドンに移住し、様々なハプニングの末にブラウン家の一員になったパディントンが、今回も新たなトラブルに巻き込まれます。英国で楽しい毎日を送るパディントンはある日、骨董(こっとう)店で見つけた絵本に心を奪われます。育ての親のルーシーおばさんにこの本をプレゼントしようと誓ったパディントンは、窓ふきなどのアルバイトを始めます。しかし、この絵本が何者かに盗まれてしまい、ぬれぎぬを着せられたパディントンが逮捕されてしまうのです。ヒュー・グラントら著名な俳優も顔をそろえるこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、観光案内所で働くケンが、米国人観光客のジェイムズに東京湾フェリーの乗船時間を案内します。ところが、観光客は「フェリーに乗り損ねた」とカンカンに怒って戻ってきました。いったい何が誤解を招いてしまったのでしょう?


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel : Pyeongchang, SOUTH KOREA
今週号のTravelのコーナーでは、冬季五輪の開幕を間近に控える韓国の平昌(ピョンチャン)を訪ねます。江原(カンウォン)道にある平昌郡は、人口が5万人にも満たないのどかな地域。国際的にはあまり有名とは言えませんが、高速鉄道のKTXがようやく開通し、2月の祭典を待っています。さて、そんな五輪開催地をこの目で確かめようと出かけたAW編集チームの記者。五輪を控えた熱気を期待していましたが、観光客らの姿はほとんどなく、その静けさに驚いたほどでした。記者は現地の人々と交流し、ウィンタースポーツだけではない当地の魅力を聞き出します。日本でも大人気だったドラマ「冬のソナタ」のロケ地としても知られるそうですが、今回はその他の観光スポットも紹介しています。この冬、世界が注目する町の最新の姿を写した写真の数々とあわせて、旅行記をお楽しみください。

◆Weekly Picks  北朝鮮、韓国で開催される冬季五輪に選手団派遣へ
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた解説を紹介するコーナー。今回は、韓国・平昌で開かれる冬季五輪をめぐる国際情勢の分析記事をお届けします。韓国と北朝鮮による南北協議で、五輪への北朝鮮代表団の派遣が合意されました。北朝鮮問題の専門家たちが、今回の合意の意味を読み解きます。朝鮮半島の緊張がやや緩和されたとも受け止められていますが、実態はどうでしょう。日米韓を中心とする国際的な包囲網にくさびを打ち込むのが北朝鮮の狙いだ、というのが、識者らの共通する見方のようです。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/1/14号

This Week
On the Cover
海外の旅を続けてきたナオト・インティライミさん
今週号の表紙は、シンガーソングライターのナオト・インティライミさんです。インティライミさんはこれまでに、60カ国以上の国と地域を旅してきたそうです。結果として、音楽の幅を広げることができただけでなく、世界の見方そのものが変わったと語ります。Asahi Weeklyは、「Leap of Faith~世界に飛び出してみよう!」と題して、様々な形で海外に飛び出した人々にインタビューする企画で新年の幕を開けていますが、インティライミさんも、自らの足で外の世界への一歩を踏み出した一人です。今週号の特集で、インタビューを詳報しています。

◇今週の注目記事 ================

◇Interview : ナオト・インティライミさんに聞く世界旅行の魅力
新年企画「Leap of Faith~世界に飛び出してみよう!」の第2弾として、今週号の特集ではシンガーソングライターのナオト・インティライミさんのインタビューをお届けします。これまでも海外の旅を続けてきたインティライミさんは、昨年もアフリカやヨーロッパを旅して回りました。その模様を追ったドキュメンタリー映画「ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2」が公開されたのに合わせて、AWのインタビューに答えてくれました。20代になってようやく海外に飛び出し、運命的な経験をした米ニューヨーク・ハーレムのアポロシアター。以来、インティライミさんは海外への旅の魅力にとりつかれたと言います。こうした旅の数々は、インティライミさんに何をもたらしたのでしょう。旅と異文化体験の魅力を、余すところなく語ってくれています。

◇Essay:Risa’s Journal クロスカルチャーな毎日
リサ・ステッグマイヤーさんによる人気エッセーです。米国と日本の両方の文化の中で育ち、バイリンガルタレントとして活躍してきたリサさんは現在、育児の真っ最中。2人の子どももバイリンガルに育てようと奮闘中です。年末年始、飛行機を使った旅行や里帰りをされた方も多いでしょう。そこで今回は、小さな子どもを連れての飛行機の旅について、リサさんが語ります。航空会社も様々な工夫を始めているとはいえ、小さい子どもを連れた飛行機の旅は、お母さん、お父さんたちにはまだまだハードルが高いようです。自身も小さい頃から、飛行機を使って旅行をしてきたリサさんですが、今度は子どもを連れて行く側に回り、どんなドタバタを経験したのでしょうか。

◇森住史の英語のアレコレQ&A
NHKラジオ「入門ビジネス英語」でも講師を務めた森住先生の好評連載を、引き続きお楽しみいただいています。英語学習者からの質問に答える形で、英語の文法や語法などをめぐる素朴な疑問を、先生が分かりやすく解き明かします。今週号は“I didn’t speak for a long time.” のような文について考えます。「話していたのは、そんなに長い時間ではなかった」という意味なのか、それとも、「長いこと話さないままだった」のか。「否定」がどこまで及ぶのかという観点で解説していきます。

◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに子どもたちだけが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。ここにいるのは、様々な事情で家を出ざるを得なかった子どもばかり。最年長のケイトリン・ビューラーがリーダーを務めています。そんな農園にある日、身なりの良い中年男性が現れます。男性はその後も農園のことをあれこれ聞き回っている様子。男性の素性を調べると、やり手のビジネスマンと判明し、ケイトリンの不安は募ります。そんな中でも、農園では子どもたちの間でトラブルが後を絶ちません。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週はお金に関係のある表現がテーマです。「お金を有効に使う」や「金に糸目をつけない」を英語で言うには、どうしたらよいでしょう?

◆100語で読むニュース News in 100 Words
100語程度の単語でコンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、原爆の悲劇を伝える写真入りのカードをローマ法王が配ったというニュースのほか、大昔の巨大ペンギンの化石が見つかったといった話題などを紹介しています。

◆句動詞 de 英作文
英語の表現力を磨くコーナーです。句動詞とは、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせた用法のこと。難しい単語を駆使するのではなく、こうした基本的な単語を使いこなすことを狙って、英作文にトライしていきます。筆者は専修大学文学部教授の田邉祐司さん。目指すのは「普段着の英語表現」です。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Movies 最新映画のシナリオと対訳
今週紹介するのは、封印した記憶をたどる物語「ベロニカとの記憶」です。主人公のトニーは過去を振り返ることもなく、カメラ店を営む静かな生活を送っていましたが、ある日、弁護士から通知が届きます。若くして自殺した親友の日記。その日記を、40年も前に別れた恋人のベロニカの母親が遺品として残している、というのです。トニーは青春時代の記憶の断片をたどり、ついには封印された過去に思い至るのですが……。ブッカー賞受賞作品を原作としたこの映画を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◆英文ライティング道場
毎月第2週に掲載される読者参加型のコーナーです。与えられた課題の「和文英訳」に、読者の皆さんが挑戦しています。投稿作品は、大学で教鞭をとる2人の評者によって入念に添削・講評され、紙上で優秀者が発表されます。道場は新たな挑戦者も多く迎え、活況を呈しています。この連載は皆さんの書く力を試す絶好の機会ですので、ぜひ引き続きご参加ください。今回の題材は、増加する訪日観光客と防災をめぐる話題を取りあげた新聞記事です。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、日本を代表する伝統芸能である「歌舞伎」です。歌舞伎の由来だけでなく、東京・銀座にある歌舞伎座の最近の様子についても、英語で解説してきます。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel Serengeti National Park, TANZANIA
今回の旅の目的地は、アフリカはタンザニア北部に位置するセレンゲティ国立公園です。広大なサバンナにキリンやゾウ、シマウマやライオンといった野生生物が暮らす保護区で、サファリツアーでよく知られています。さて、旅の筆者には今回、とっておきのお目当てがありました。毎年、夏から秋にかけて、約200万頭ものヌーの群れが、エサとなる草を求めて大移動を繰り返す「グレート・マイグレーション」を目撃しよう、というのです。波のように押し寄せるヌーの群れ。そして、彼らを追いかける肉食の動物たち。旅の筆者は、まさに生命のドラマを目の当たりにし、圧倒されるのです。迫力あふれる写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Business News ~ニュースで学ぶ経済英語~
経済やビジネスに関するニュースを取り上げます。毎月第2、4週に、株式、為替、景気、財政、企業戦略、新商品・サービス、IT(情報技術)など、国内外で起きた注目の報道を選んで、ヒントつきでお届けします。社会人をはじめ、就職活動中の学生の方々も必読です。「経済英語」には難しいイメージがありますが、背景知識があればニュースの理解度がグンとアップします。独特の用語や言い回しを学びながら、グローバル社会で通用する英語力を身につけましょう。新年最初の掲載となる今回は、2018年の経済展望についてお伝えします。また、米映画の6大配給会社をめぐるダイナミックな動きについても記事を紹介していきます。

◆Weekly Picks  サウジアラビアで35年ぶりに映画館を解禁へ
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今回は、中東サウジアラビアで、35年ぶりに映画館の運営が解禁されるという話題を取りあげます。「映画館が禁止されていたの?」と驚く読者の方も多いかもしれません。欧米文化の影響を恐れるイスラム保守層によって、1980年代に禁止されていたのだそうです。今回の方針転換の背景には、次期国王候補とされるムハンマド皇太子らの改革路線があります。「石油に頼らない経済への移行」が大きな課題となっている同国ですが、未開拓の巨大市場が開くことに対する国内外の関心は高いようです。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2018/1/1-7号

This Week
On the Cover

海外に飛び出す勇気を 俳優・ダンサーの森山未來さん

2018年最初の発行となる1月1-7日合併号の表紙に登場するのは、俳優でダンサーとしても活躍する森山未來さんです。森山さんは俳優として人気を得ていた2013年から、1年間にわたって海外留学をしました。文化庁の事業の一環で、イスラエルのダンスカンパニーでの「修業」に出たのです。芸能活動を中断しての留学には不安もありましたが、海外生活で得たものは大きかったと語ります。
新年号の特集は、「Leap of faith 世界に飛び出してみよう!」。日本から海外に留学する若者が減っていると言われる中、語学だけが目的でなく、興味ある分野を、英語を通して学ぼうとする日本人が目立ってきました。特集では、森山さんをはじめとするこうした「留学生たち」にスポットライトを当てます。


◇今週の注目記事 ================

◇Special: 新春インタビュー Leap of Faith 世界に飛び出してみよう!
新年号で朝日ウイークリーがお届けするのは、思いきって海外に飛び出して、新たに自分の未来を切り開こうとする若者たちのインタビュー特集です。まずは、表紙にも登場していただいた森山未來さん。イスラエルで1年を過ごした経験は、森山さんに何をもたらしたのでしょうか。続いては、11月にスカッシュの全日本選手権で、史上最年少の女王に輝いた注目選手、渡邉聡美さんです。スカッシュの腕を磨くために12歳のときからマレーシアに留学した渡邉さんは、大学進学を控え、新たな進路を模索しています。3人目は、ニュージーランドの大学への進学を目指し、現在、当地で勉強中の内田洋彰さん。高校2年のときに、ニュージーランド政府主催の短期留学プログラムで「ラグビー留学」をしたことが、海外進学を志すきっかけでした。海外で活躍するスポーツ選手の代理人や通訳を目指すという夢に向かって、歩み始めています。
今週号はTravelのコーナーは休みました。

◇Special: 今年読みたい犬の本6選
2018年は戌(いぬ)年ということで、新年号の特集では、犬が登場するお薦めの本をご紹介します。人間にとって身近な動物である犬を取りあげた物語には、秀作がたくさんあります。児童書のエキスパートで、英語絵本にも詳しい大島英美さんに、初級、中級、上級とレベルに応じて、それぞれ2冊ずつを選んでもらいました。孤独な少女がスーパーマーケットで野良犬と運命的な出会いをする“Because of Winn-Dixie”など、計6点です。新春の読者プレゼントもあります。

◇和t’s cooking?  栗きんとん
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米フィラデルフィア在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。新年号の今回は、おせち料理を取りあげます。米国で開いた料理教室では、おせちは必ずしも米国人に人気とは言えないようですが、この栗きんとんは別格のようです。また、おせち料理のいわれを紹介すると、皆さん興味深げに聞いてくれるのだとか。栗きんとんのレシピを紹介しながら、おせちが米国人にどのように受け止められているのかもお話ししていきます。

◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京・汐留にある「アド・ミュージアム東京」を訪ねます。広告をテーマにした日本で唯一の博物館だそうで、30万点もの収蔵資料を通じて、江戸時代から現代までの広告の歩みを知ることができます。過去のテレビCMを見ることもできるそうで、リサさんも感銘を受けたようです。

◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。外国人と接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。デパートのサービスカウンターで働いているケイコのところに、カナダ人観光客のナンシーがやってきます。館内のレストランについて聞かれたので、自分が知っている店を紹介したつもりだったのですが、どうも会話がかみ合いません。いったい何が問題だったのでしょう?

◇Essay:マーティにまかせろ Bring it on!
ヘビーメタル・バンド MEGADETH の元ギタリスト、マーティ・フリードマンさんが、読者の皆さんからの様々な質問に英語でお答えします。音楽や外国語の勉強法から人生相談まで、「なんでも来い!」の意気込みで、難問奇問に挑戦してくれます。年末年始に旅行に出かけたり、里帰りしたりしている人も多いはずですが、今回も旅行をめぐっての質問を集めてみました。マーティさんならではの実践的な回答に耳を傾けてみます。

◇Dear Annie
コラムニストの Annie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答える人気コーナーです。今回は、「飛行機を極度に恐れる妻」「メールでこじれた友人との仲」といったテーマでお届けします。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげていきますので、「このニュースは英語でどう報じられているのかな?」といった疑問にも答えていきます。今回は、上野動物園でパンダの赤ちゃんが公開されたというおなじみのニュースのほか、難解な数学の研究成果やトランプ政権の宇宙探査計画をめぐる報道を紹介しています。

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。米国の生活を解説するミニコラムもあります。今回は、もうすぐ新年。冬休み真っ最中のマリーとハリソンが、電話で話をしています。大みそかの予定が話題になっていますが、マリーは「ファースト・ナイト」に行く、とのこと。どんな催しなのでしょう。米国の生活を紹介する今週のコラムも、最近の大みそか事情についてです。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。今週号では、1月から3月までを担当する新しい筆者を迎えます。カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身のクレア田中さん。交換留学生として日本の大学で学んだほか、JETプログラムで再来日し、地方自治体で働きました。現在はフリーの通訳・翻訳者として主に日本の演劇関連の分野で活躍しています。今回は、ホテルでとった朝食をめぐるエピソードを語ってくれています。和食の朝食で、つらい経験をしたというのですが、いったい何が起きたのでしょう。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
 新年最初の映画コーナーは、スパイアクションの「キングスマン:ゴールデン・サークル」を紹介します。2015年日本公開の「キングスマン」の続編で、前作に負けず劣らずの奇想天外な展開が見ものだそうです。英国の独立スパイ機関・キングスマンの本部が何者かに爆破され、生き延びたエージェントのエグジーとマーリンは米国へと逃れます。そこで、ケンタッキーのバーボン蒸留所を秘密拠点とする米スパイ組織と合流し、謎の女が率いる麻薬組織、ゴールデン・サークルとの戦いに臨みます。アカデミー俳優が顔をそろえ、英国と米国の文化の違いもユニークに描かれるこの作品を、英語による脚本(スクリプト)と日本語の対訳で楽しんでください。

◆シミケンの語源でサクサク英単語
「語源によるビジュアル記憶法」という英単語の学習方法を提唱する埼玉県立草加南高校教諭、清水建二さんによる連載です。漢字が「へん」や「つくり」で構成されているように、英単語も接頭辞や語根、接尾辞といったパーツから成り立っています。こうしたパーツを活用し、ボキャブラリーを増やしてしまおう、という狙いです。今回は、「クロワッサン」と「採用する」といった、一見関係のなさそうな単語の共通の語源を探ります。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Weekly Picks  2018年、注目の旅行先
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、いつもと少し趣向を変えて、米AP通信が紹介している「2018年のお薦めの旅先」です。18年は、平昌冬季五輪やロシアでのサッカー・ワールドカップなどスポーツイベントが目白押しです。ほかにも1年の間にニュースの発信地となりそうな注目の国や都市を取りあげています。たとえば、英国。ハリー王子とメーガン・マークルさんの結婚で、「名所巡り」をする人も増えそうです。米国内にも、様々な形でアニバーサリーを祝う都市があるそうです。そして、日本はどうでしょう? 今年の旅行先を計画する際の、参考にしてみてください。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2017/12/24号

This Week
On the Cover

世界に平和を 願い込める聖夜

今年の最後を飾る12月24日号の表紙の写真は、クリスマスにまつわる一枚です。1年前、クリスマス市に大型トラックが突っ込むテロ事件が起きたドイツ・ベルリン。現場近くのカイザー・ウィルヘルム記念教会では、キリストの生誕地とされるベツレヘムの洞窟から運ばれた「平和の光」がともされました。テロ事件が各地で相次ぎ、中東や北朝鮮情勢が緊張の度合いを高めた2017年も暮れようとしています。そんな時だからこそ、今年の年の瀬には、世界中の人々が平和を祈るはずです。今週号はほかにも、映画やトラベルのコーナーでもクリスマスを特集。ニュース面もクリスマスの話題満載でお届けしています。


◇今週の注目記事 ================

◇Special: ノーベル賞受賞スピーチを原文で 文学賞のカズオ・イシグロさん、平和賞のサーロー節子さん
今週号の特集では、3ページ連続で、ノーベル賞の受賞スピーチを英語の原文で紹介しています。まずは、文学賞を受賞した英作家のカズオ・イシグロさん。デビュー作はどのようにして生まれたのか。出世作「日の名残り」の秘話とは。イシグロさんにとっての「日本」とはどんな存在なのか。自らの作家人生を振り返り、創作の秘密を明かしている興味深い内容になっています。続いては、平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」で、運動をリードしたカナダ在住の被爆者、サーロー節子さんの講演です。広島で被爆した自身の悲惨な体験を振り返り、核廃絶への決意を語る力強いスピーチです。どちらのスピーチも日本語のヒントがついていますので、ぜひ読んでみてください。
今週号は「Business News ~ニュースで学ぶ経済英語」はお休みします。

◇Essay:厚切りジェイソンの日本のココ! ツッコミ入れてもいいですか!?
お笑い芸人として活躍しながら、IT企業の役員も務める厚切りジェイソンさんの書き下ろしエッセー。連載が3年目に突入しても、ツッコミの切れ味はますます好調です。今週号では、日本企業の社員採用に疑問を投げかけています。日本の企業は学歴を重視しすぎる、というのがジェイソンさんの主張。「出身大学って、そんなに大事? 経験とスキルで人を見ようヨ!」と訴えます。翻って近年の米国を見ると、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏や、アップルのスティーブ・ジョブズ氏、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏など、大学を中退した人の活躍が目立つのだとか。ジェイソンさんのそんな日米比較にも耳を傾けてみましょう。

◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに、様々な事情で家庭を出ざるをえなかった子どもたちばかりが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。そんな農園にある日、身なりの良い中年男性が現れます。男性はその後も農園のことをあれこれ聞き回っている様子。男性の素性を調べると、やり手のビジネスマンと判明し、リーダー役を務めるケイトリン・ビューラーの不安は募ります。そんな中でも、農園では子どもたちの間でトラブルが後を絶ちません。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、クリスマスパーティーに出かけたマンプフォート夫妻の依頼を受けて、マリーが2人の幼い子どものベビーシッターをしています。2人をいつもの時間に寝かしつけるのは大変な様子です。寝る前にクリスマス映画のDVDを見ることになりましたが、子どもたちはどんな作品を選ぶのでしょうか。米国の生活を紹介する今回のミニコラムでも、この季節によくテレビで放映されるような定番の映画を紹介しています。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。今週号は、10月から12月までの3カ月を担当したレスリー・バーリーさんの最終回です。2003年に米国から来日し、民間の英会話学校で講師をしていますが、今回は、そこでの思い出深いクリスマスについて語ってくれています。日ごろから、米国と日本のクリスマスの違いを感じていたバーリーさんですが、この年ばかりは故郷のクリスマスの雰囲気に触れることができたそうです。どんな思い出だったのでしょうか。

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週のテーマは「要注意のカタカタ語表現」です。日本語での会話に頻出する「メスを入れる」や「カンフル剤」は、そのままでは英語としては通じません。どのように言ったらよいのでしょうか。

◆100語で読むニュース News in 100 Words
英文ニュースを初心者向けにコンパクトにまとめました。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるはず。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適です。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできますので、ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、クリスマスにまつわる話題や、キリスト教の有名なお祈りの話題、ナポリピザを作る職人技がユネスコの無形文化遺産に登録されたニュースなどを紹介しています。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Books:放課後ブッククラブ
英語多読に関する著書がある林剛司さんが、中高生でも辞書を使わずに読めるレベルの英語の本を紹介するコーナーです。今週号は、Oxford University Press から出ているTraditional Tales というシリーズを紹介します。アンデルセンやイソップ、グリムの童話など、誰もが幼い頃に読んだ物語が、易しい英語で書かれています。今回、特に取りあげたのは「美女と野獣」「赤ずきんちゃん」の2冊。現代風のアレンジもされているそうで、大人が読んでも楽しめます。カラフルな挿絵も、理解の助けになりそうです。

◆Movies AW名画座 クリスマスの映画
過去の名作映画を紹介する「AW名画座」。今回は、クリスマスが舞台になっている作品を特集します。まずは、劇中の曲があまりに有名な「ホワイト・クリスマス」。戦争中は同じ部隊に所属していたボブとフィルの芸人コンビが、芸人姉妹とともにバーモント州まで旅をします。そこで出会ったかつての上官を助けようと、2人は一肌脱ぐことになります。続いては、かのトランプ大統領がカメオ出演している「ホームアローン2」から、印象に残る場面を紹介します。ニューヨークで一人さまよう主人公のケヴィンは、セントラルパークで出会った「ハトおばさん」と仲良くなります。2人がお互いを励ます場面を、英語の脚本と対訳でお楽しみいただきます。このほかにも、クリスマスものの映画には、多くの人の心に残る秀作があります。こうした作品の数々も、ちょっとだけ紹介しています。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、日本のお正月に欠かせない行事である「初詣」です。初詣の由来から近代に至る歴史、さらには最新事情までを、英語で説明していきます。

◆Dear Annie 十人十色の人生模様
コラムニストのAnnie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答える連載です。今回は「彼の気持ちを確かめたい」「若者店員の言い回しが気になる」の相談2題を取りあげています。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel: Christmas in MONACO
今週のトラベルのコーナーは、クリスマスを控えたモナコ公国を訪れました。三方をフランスに囲まれて地中海に面したモナコは、ローマ法王がいるバチカン市国に次いで世界で2番目に小さい国です。小さいながらも、F1のモナコ・グランプリのほか、豪華なカジノなどで知られ、多くのセレブを引きつけています。また、「クール・ビューティー」と呼ばれた俳優のグレース・ケリーが王室に嫁いだことでもよく知られ、今も多くのファンが訪れているのだそうです。さて、旅の筆者の今回の目的は、この地でクリスマスマーケットを見ることでした。きらびやかなマーケットを想像していた筆者ですが、実際に訪ねてみると、意外な感想を抱いたようです。美しい写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。


◆Weekly Picks  「スイス製」腕時計に転機 認証要件が厳格化
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、クリスマスプレゼントに欲しい人も多いかもしれない「スイス製腕時計」をめぐる話題を取りあげています。高級品の代名詞とも言うべきスイス製の時計ですが、近年では、生産コストを抑えるために、外国製の部品を多く使うようになっています。このほど、ブランドを守ろうと「スイス製」を名乗るための要件を厳しくしたところ、業界に動揺が走っているといいます。「スイス製」をうたうことを断念するメーカーが出てきている一方で、一部の高級ブランドにとっては追い風になる、といった見方も出ています。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2017/12/17号

This Week
On the Cover

大谷翔平選手、エンゼルスへの移籍決定

今週号の表紙は、米大リーグ・エンゼルスへの移籍が決まった日本ハムの大谷翔平選手(23)です。投打の「二刀流」に米国でも挑戦しようとしている大谷選手をめぐっては、多くの大リーグ球団が争奪戦を繰り広げました。メディアで有力候補ともささやかれた球団が次々と脱落する中、選ばれたのは西海岸のロサンゼルス近郊のチームでした。写真は、12月9日、本拠であるカリフォルニア州アナハイムのエンゼルスタジアム前で記者会見した際の一枚です。「(投手としての)初勝利と初ホームラン、どちらが楽しみか」と問われた大谷選手は、「二刀流」ならではの答えで、会見をわかせました。

◇今週の注目記事 ================

◇Special: 米軍放送AFN開局75年 生の英語と音楽をのせて
今週号の特集は、長年FEN(Far East Network)の名前で親しまれた米軍関係者向けの英語放送局、AFN(American Forces Network)が、開局75年を迎えたという話題です。生の英語を勉強するため、あるいは米国文化に触れるために、ラジオに耳を傾けたリスナーも多いと思います。米軍横田基地(東京都福生市)にある放送局を訪ね、その活動ぶりを報告します。特集では、AW読者のAFNにまつわる思い出とともに、AFNの歩みも年表形式で紹介。長年、旧FENでDJを務め、「A little language goes a long way.」の決めぜりふで知られた窪田ひろ子さんにもインタビューしました。

◇英語ガイドに挑戦!
大手旅行会社に長年勤務し、通訳ガイドの指導などの経験も豊富な根岸正さんによる連載です。2020年の東京五輪・パラリンピックを前にして、海外から日本を訪れる観光客をもてなしたいというニーズが高まっています。通訳ガイドやボランティアを目指す読者に向けて、簡単な英語で旅のお手伝いをする秘訣(ひけつ)を伝授します。毎月の年中行事や観光スポットを案内する設定で、役に立つやさしい表現を紹介。ガイドをする際の心遣いに触れた「ガイドのヒント」もあります。さて今回は、師走の街を案内する際のフレーズや心遣いを紹介します。冬至や年越しそばの習慣を、英語で説明しましょう。

◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京都目黒区と品川区にまたがる「林試の森公園」を訪ねます。かつて林業試験場があった場所に1989年にオープンした公園は、巨木や珍しい木々に恵まれ、都会にいながらにして豊かな自然を満喫できます。公園になるまでのこの土地の来歴も説明しています。

◇地球うおっちんぐ: 「子連れで議会」の論争に既視感
アグネス・チャンさんによる人気連載エッセーです。熊本市の女性市議が赤ちゃんと一緒に本会議に出席しようとして拒まれる「事件」が最近ありました。アグネスさんも30年ほど前、赤ん坊だった息子を職場に連れて行き、バッシングにさらされたことがあります。今週号では、「アグネス論争」と呼ばれた当時のことを、自身が振り返ります。アグネスさんが一石を投じたことによって、女性の働く環境が日本でも整えられた面がありますが、人々の固定観念はまだ変わっていないとアグネスさんは訴えます。

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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。さて、クリスマスが近づいてきました。クリスマスカードに使う家族写真を選ぼうと、ハンナの一家が集まっています。それぞれ、自分の写りが悪い写真は使うなと注文をつけるので、なかなか決まらないようです。米国の生活についてのミニコラムは、今週は最近のクリスマス事情を紹介しています。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。10月から12月までを担当するのは、英国生まれでその後米国に移住したレスリー・バーリーさんです。2003年に来日し、民間の英会話学校で講師をしています。居酒屋で日本酒を楽しみながら、政治や哲学を語ることもあるというバーリーさん。今回は、自身が挑戦した「東京でのエコな暮らし」について語っています。来日当初は、東京がいかに環境にやさしくない街かを痛感したといいますが、過酷な夏の暑さには我慢ができず……。

◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、ヒマラヤに生息するとされる未確認動物イエティの話題のほか、大手コンビニが夜間は無人営業に乗り出すという国内のニュースも紹介します。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は、若手の人気俳優クロエ・グレース・モレッツが主演した「彼女が目覚めるその日まで」です。憧れだったニューヨーク・ポスト紙で記者として働く21歳のスザンナは、恋人との関係も順調で、順風満帆の人生を歩んでいました。そんな彼女に突然の異変が起きます。ついには幻覚や幻聴に悩まされ、周囲に暴言を吐き、けいれんの発作を起こして入院。医師らは精神科への転院を勧めます。スザンナの病気は「抗NMDA受容体脳炎」と呼ばれるものとわかり、家族や恋人たちも彼女とともに病と闘います。英文のスクリプト(脚本)と対訳でお楽しみください。この作品は、闘病の日々を医療記録や家族の日誌などから再現したスザンナ・キャハランさんの著書を映画化したものですが、AWでは今回、キャハランさん自身にもインタビュー。病を乗り越え、著書を形にしたことで得たものについて、聴いています。

◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、英国から観光で来日したヘレンが、デパートでの買い物にカードを使おうとしています。店員のマリコがサインを促したところ、ヘレンは困惑した様子です。いったい何が問題だったのでしょう?


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel : Friuli-Venezia Giulia, ITALY
今週号のTravelのコーナーでは、北イタリアのフリウリ=ベネチア・ジュリア州を訪ねます。有名なベネチアからそう遠くないところに位置しながら、観光地としてはあまり知られているとは言えない地域ですが、筆者はここで、美食の国イタリアならでは旅を経験します。まずは文化の中心とされるチヴィダーレ・デル・フリウリへ。カエサルが建設したという歴史あるこの街で、チーズを使った名物料理と生ハムを堪能します。その後、郊外のワイナリーを訪ね、高い評価を得ている白ワインを楽しみます。さらに、近郊の街ウーディネにも足を延ばし、ここでも名物の生ハムを味わうのでした。美しい風景を写しだした写真の数々とあわせて、旅行記をお楽しみください。

◆Weekly Picks  米社会の今年のことばは「共謀」 辞書サイトが「最も検索された単語」を発表
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナー。今回は、「ことば」をテーマにお送りします。日本では今年の流行語に「忖度(そんたく)」が選ばれましたが、米国ではどうだったでしょう。オンライン辞書「ディクショナリー・ドット・コム」が発表した「最も検索された単語」は「complicit」(共謀して)でした。「悪いことと知りながら共犯者になっている」というニュアンスがあるこの単語は、なぜ米社会で注目を集めたのか。トランプ政権の誕生のほか、ハリウッドが震源となったセクハラの告発などが、後押しをしたようです。その分析を読み解いていきます。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2017/12/10号

This Week
On the Cover
新しい時代のプリンセス メーガン・マークルさん
今週号の表紙は、英王室のハリー王子との婚約が発表された米国人俳優、メーガン・マークルさんです。黒人と白人の間に生まれ、ハリー王子よりも年上であるといった点がメディアの関心を集めたマークルさんですが、男女平等をめぐる発言や活動でも知られ、婚約前でもメディアに対して積極的に対応するなど、伝統を重んじる英王室に新しい風を吹き込んでいます。写真は、2人の初めての公務となる世界エイズ・デーにちなんだイベントでの一コマです。王子とマークルさんの婚約については、今週号のWeekly Picks でも取りあげています。

◇今週の注目記事 ================

◇Interview : 「もっともらしいウソ」が潜むネット社会 ホロコースト否定論者との裁判を闘った歴史学者に聞く
今週号の特集は、米エモリー大学教授の歴史学者、デボラ・リップシュタットさんのインタビューです。リップシュタットさんは著書「Denying the Holocaust: The Growing Assault on Truth and Memory」を発表したことがきっかけで、英国の歴史学者から名誉毀損で訴えられます。「ホロコースト否定論者」呼ばわりされたことで自身の評価が下がった、という訴えでした。裁判はホロコーストの存否が問われる異例の展開となり、世間の耳目を集めました。リップシュタットさんは法廷闘争の体験をまとめた本を出版。それがこのほど「否定と肯定」という映画になり、日本でも公開されます。映画の公開前に来日したリップシュタットさんはAWのインタビューに応じ、「もっともらしいウソ」が紛れ込みがちな現代のネット社会に警鐘を鳴らしました。

◇Essay:Risa’s Journal クロスカルチャーな毎日
リサ・ステッグマイヤーさんによる人気エッセーです。米国と日本の両方の文化の中で育ち、バイリンガルタレントとして活躍してきたリサさんは現在、育児の真っ最中。2人の子どももバイリンガルに育てようと奮闘中です。さて今回は、間近に迫ったクリスマスについてです。リサさんの目には、日本のクリスマスはどのように映るのでしょうか。子どもの頃の米国でのクリスマスの思い出とともに、最近、シンガポールで経験した多民族国家ならではのクリスマス事情にも耳を傾けます。

◇森住史の英語のアレコレQ&A
NHKラジオ「入門ビジネス英語」でも講師を務めた森住先生の好評連載を、引き続きお楽しみいただいています。英語学習者からの質問に答える形で、英語の文法や語法などをめぐる素朴な疑問を、先生が分かりやすく解き明かします。今週号は「“try and error” という表現は間違いなの?」という質問です。正しい言い方は何でしょう?この質問を糸口にして、“A and B” のような「並列構造」について考えていきます。

◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに子どもたちだけが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。ここにいるのは、様々な事情で家を出ざるを得なかった子どもばかり。最年長のケイトリン・ビューラーがリーダーを務めています。新たにマーク・ザッターという仲間を迎えた農園に、ある夜、身なりの良い中年男性が現れます。この男性はその後も農園のことを聞き回っていることがわかり、ケイトリンの不安は募ります。そんな中でも農園では次々と騒動が起きていて……。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「目立つこと」に関係のある表現がテーマです。「スタンドプレー」や「派手な服装をする」を英語で言うには、どうしたらよいでしょう?

◆100語で読むニュース News in 100 Words
100語程度の単語でコンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、故ジョン・レノンさんの盗まれた遺品が見つかったニュースのほか、ベルギーのブリュッセルで、名物のワッフル工場で火災が起きた話題などを紹介しています。

◆句動詞 de 英作文
英語の表現力を磨くコーナーです。句動詞とは、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせた用法のこと。難しい単語を駆使するのではなく、こうした基本的な単語を使いこなすことを狙って、英作文にトライしていきます。筆者は専修大学文学部教授の田邉祐司さん。目指すのは「普段着の英語表現」です。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Movies 最新映画のシナリオと対訳
今週紹介するのは、ナチスドイツが侵攻したポーランドでの実話に基づき、300人ものユダヤ人の命を救った夫婦を描いた作品「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」です。アントニーナとヤン夫妻は、ワルシャワで欧州最大規模の動物園を営み、幸せな生活を送っていましたが、ナチスの侵攻で暮らしは一変します。動物たちは殺され、友人のユダヤ人たちは次々とゲットーに連行されてしまうのです。夫妻はユダヤ人たちを動物園でかくまうことを決意し、ゲットーから1人、また1人と脱出させますが、そんな2人にも危機が迫ります。ジェシカ・チャステインが主演したこの映画を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◆英文ライティング道場
毎月第2週に掲載される読者参加型のコーナーです。与えられた課題の「和文英訳」に、読者の皆さんが挑戦しています。投稿作品は、大学で教鞭をとる2人の評者によって入念に添削・講評され、紙上で優秀者が発表されます。道場は新たな挑戦者も多く迎え、活況を呈しています。この連載は皆さんの書く力を試す絶好の機会ですので、ぜひ引き続きご参加ください。今回の題材は、英作家のカズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞決定をめぐる新聞記事です。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、日本での年末の恒例行事である「大掃除」です。大掃除のいわれに加え、最近の大掃除事情や有名な伝統行事についても、英語で解説してきます。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel Essaouira, MOROCCO
今回の旅の目的地は、北アフリカ・モロッコの大西洋岸の港湾都市、エッサウィラです。1700年代に城塞(じょうさい)都市として現在の姿が形成されたというこの街は、「日の没する国」と呼ばれるモロッコの中でも西側に位置し、その日没はひときわ美しいと言われています。旅の筆者はこの地で、リアドと呼ばれる邸宅風のホテルで旅の疲れをとり、ビーチに繰り出します。ビーチでは、たこを使って水上を滑走する「カイトサーフィン」に初挑戦。地元料理に舌鼓を打ち、ハマスという蒸し風呂とあかすりも体験して、すっかりリラックス。ビーチリゾート気分に浸るのです。美しい写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Business News ~ニュースで学ぶ経済英語~
経済やビジネスに関するニュースを取り上げます。毎月第2、4週に、株式、為替、景気、財政、企業戦略、新商品・サービス、IT(情報技術)など、国内外で起きた注目の報道を選んで、ヒントつきでお届けします。社会人をはじめ、就職活動中の学生の方々も必読です。「経済英語」には難しいイメージがありますが、背景知識があればニュースの理解度がグンとアップします。独特の用語や言い回しを学びながら、グローバル社会で通用する英語力を身につけましょう。今回は、本格的なシーズンに入った米国の歳末商戦の最新事情のほか、東京ディズニーリゾートが拡張するといった話題をお届けします。

◆Weekly Picks  英国のハリー王子と米俳優メーガン・マークルさんが婚約 映し出す英社会の変容
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今回は、表紙でも取りあげた英王室のハリー王子と米俳優のメーガン・マークルさんの婚約の話題です。マークルさんが英メディアの関心を集めたのは、黒人と白人の間に生まれたことに加え、離婚歴がある、という点でした。かつて英国では、離婚歴のある女性と結婚しようとした国王が退位に追い込まれたことがあり、かつてなら是非をめぐって論争が起きてもおかしくないところでした。今回の新しいタイプのロイヤルカップルの誕生は、変わりつつある英社会の姿を映し出している、という指摘があります。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2017/12/3号

This Week
On the Cover

ミステリーの女王、アガサ・クリスティ再び

今週号の表紙は、「ミステリーの女王」と呼ばれ、多くの推理小説の名作を残したアガサ・クリスティです。その代表作「オリエント急行殺人事件」の映画が、このほど43年ぶりにリメイクされ、12月8日に公開されます。今週号のAWは、映画公開のタイミングに合わせた「クリスティ特集」になっています。死後40年を過ぎてもなお、作品が世界中のファンに読み継がれるクリスティの魅力を改めて探ります。映画のコーナーでは、「オリエント急行殺人事件」の英語の脚本と対訳を紹介。また、クリスティのひ孫がAWのインタビューに応じてくれています。


◇今週の注目記事 ================
◇Special: アガサ・クリスティのひ孫に聞く「ミステリーの女王」の魅力
今週号の特集では、アガサ・クリスティのひ孫で、作品の著作権を管理する会社の代表でもあるジェームズ・プリチャードさんのインタビューを紹介します。クリスティ作品は世界各国でどのように読まれているのでしょうか。プリチャードさんによると、それぞれの文化に応じた形で、様々な解釈がなされているといいます。プリチャードさん自身のクリスティの思い出も振り返ってもらいました。クリスティが日本人のファンとやりとりした手紙など、クリスティにまつわる資料も、あわせて紹介しています。

◇和t’s cooking?  豆腐グラタン
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米フィラデルフィア在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。さて今回は、クリスマスのおもてなしの際に出すこともできる「豆腐グラタン」をレシピとともに紹介します。米国では11月下旬の感謝祭やクリスマスの際には、各家庭でごちそうを用意します。メインは定番の七面鳥などですが、サイドディッシュは各家庭で様々なのだそうです。今回のレシピはそんなサイドディッシュにもぴったり。ヘルシーですが、食べごたえはたっぷりです。


◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回はいつもと少し趣向を変えて、観光地ではない場所を訪ねます。東京都内にある東京入国管理局は、日本人にはなじみのない施設ですが、「多様な人々を、1カ所で見ることができる」とリサさんは言います。思わぬ発見ができるかもしれません。

◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。外国人と接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。ホテルでチェックインしようとした米国人観光客のジェームズに、フロントのタカシが予約番号を尋ねます。すぐに答えられなかったため、タカシは助け舟を出したつもりでしたが……。いったい何が問題だったのでしょう?

◇Essay:マーティにまかせろ Bring it on!
ヘビーメタル・バンド MEGADETH の元ギタリスト、マーティ・フリードマンさんが、読者の皆さんからの様々な質問に英語でお答えします。音楽や外国語の勉強法から人生相談まで、「なんでも来い!」の意気込みで、難問奇問に挑戦してくれます。さて、いよいよ冬休み。これから海外旅行に出かけようと計画している人も多いと思います。今回は、旅行、特に海外旅行にまつわる質問を集めて、ぶつけてみました。ツアーなどで旅に出ることも多いマーティさんならではの答えが飛び出しそうです。

◇Dear Annie
コラムニストの Annie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答える人気コーナーです。今回は、「彼女とダメ息子の強すぎる絆」「名刺って、今や時代遅れ?」といったテーマでお届けします。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげていきますので、「このニュースは英語でどう報じられているのかな?」といった疑問にも答えていきます。今回は、トランプ大統領が来日時に東京で食べたハンバーガーの話題や、ちょっと変わった考古学上の発見のニュースなどを紹介しています。

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。米国の生活を解説するミニコラムもあります。冬が訪れ、グリーンビルでは初雪が降りました。雪かきをしているロイを、息子のトーマスが手伝います。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。10月から12月までを担当するのは、英国生まれでその後米国に移住したレスリー・バーリーさんです。2003年に来日し、民間の英会話学校で講師をしています。居酒屋で日本酒を楽しみながら、政治や哲学を語ることもあるというバーリーさん。今回は、笑える映画を見る際の、米国と日本での反応の違いについて、語ってくれています。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
 今週の映画コーナーは、アガサ・クリスティ特集の一環として、クリスティ原作の「オリエント急行殺人事件」を紹介します。映画は1974年に製作されたものが有名ですが、今回は、シェークスピア俳優として知られるケネス・ブラナーがメガホンをとり、自ら名探偵エルキュール・ポワロを演じたリメイク作です。雪崩で立ち往生したオリエント急行の車内で、米国人の富豪が惨殺され、乗り合わせたポワロが解明に乗り出します。ポワロをもってしても、真相解明は困難を極めますが……。ほかにも、ジョニー・デップら大物俳優が多く集った話題作。英語による脚本(スクリプト)と日本語の対訳で楽しんでください。

◆シミケンの語源でサクサク英単語
「語源によるビジュアル記憶法」という英単語の学習方法を提唱する埼玉県立草加南高校教諭、清水建二さんによる連載です。漢字が「へん」や「つくり」で構成されているように、英単語も接頭辞や語根、接尾辞といったパーツから成り立っています。こうしたパーツを活用し、ボキャブラリーを増やしてしまおう、という狙いです。今回は、「ポスト」と「敵」といった、一見関係のなさそうな単語の、共通の語源を探ります。


上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel  La Paz, BOLIVIA
今回の旅は、南米ボリビアの事実上の首都、ラパスを訪ねます。アンデス山脈に位置するこの都市は、標高が高いことでよく知られています。4千メートルの高さにある空港に降り立つと、旅の筆者は早速、高山病の症状に悩まされます。丸一日たって体が順応し、ようやく街に繰り出すことができました。建築に興味があるという筆者は、キリスト教と先住民族の文化がまじり合った多くの建物に魅せられます。さらに足を延ばしたのは「魔女市場」。地元の人々が使うハーブや薬草のほか、黒魔術に使用する道具なども売られているのだとか。そこで筆者は、ぎょっとするようなものを目にしました。ダイナミックな山並みを背景とする写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。

◆Weekly Picks  セクハラ問題で揺れる「アムール(愛)の国」フランス
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、米ハリウッドの大物プロデューサーのセクハラ問題が、大西洋を越えてフランスにも飛び火しているという話題です。今回のセクハラ問題の発覚後、「#MeToo」というハッシュタグが象徴するように、過去の性暴力に対して女性たちが声を上げるようになりましたが、フランスでも同様の動きが広がっているそうです。「男性が女性に対し、積極的に恋愛表現をするのがフランス人のアイデンティティー」という声も根強いのですが、こうしたフランス伝統の考え方にも批判が向けられるようになりました。
週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)

2017/11/26号

This Week
On the Cover

地球温暖化の影響を訴えるイヌイット ケイトリン・ベイキーさん

11月26日号の表紙は、Student on Iceというグループのプログラムマネジャーを務めるケイトリン・ベイキーさんです。イヌイットのベイキーさんはカナダ北部の町の出身。大学で学びながら、地球温暖化の影響が現れる最前線である北極圏の現状を、多くの人に見てもらうためのツアーを企画しています。折しも、気候変動枠組み条約締約国会議(COP23)がドイツ・ボンで開かれる中、来日し、先住民が被っている影響について語り合いました。今週号は、ベイキーさんのインタビューのほか、COP23に関するニュースも掲載し、地球環境を考える紙面になっています。


◇今週の注目記事 ================

◇Feature: Speak up @ Work  早川書房のカズオ・イシグロ担当・永野渓子さん
「Speak up @ Work」は、英語を多用する職場を訪問してインタビューする企画です。その職場ではどんな表現が頻繁に使われているのか。働く人たちはどうやって英語力を磨いてきたのか。そんな「働くための英語」を現場から学んでいきます。英語にかかわる仕事に就くことを夢見る中高生や大学生には必見のシリーズです。今週号は、翻訳作品を多く出版している早川書房の編集者、永野渓子さんに話を聞きます。翻訳ミステリーや翻訳文芸を担当する編集部に所属する永野さんは、ノーベル文学賞受賞が決まったカズオ・イシグロさんの担当も務めており、忙しい毎日を送っています。仕事では海外の話題作を常にチェックする必要があり、著作権管理、版権の取得などでも英語は不可欠といいます。どんな意識で英語力を維持しようとしているのか、語ってくれました。

◇Feature: イヌイットの活動家にインタビュー「先住民の知見を生かして」
今週の特集では、表紙でも取りあげたイヌイットの環境活動家、ケイトリン・ベイキーさんのインタビューを紹介します。これまでに50カ国以上の人たちが北極圏を訪れたツアーを企画するグループ「Student on Ice」でプログラムマネジャーを務める彼女は「イヌイットの人々の知見を温暖化研究にとり入れてほしい」と訴えています。氷の生成や動物の渡りのルートなどが、温暖化によってどのように変化しているのか、など、イヌイットの人々の伝統的な知見が生かせる場面は多い、と考えています。
今週号は、「Business News ~ニュースで学ぶ経済英語」はお休みします。

◇Essay:厚切りジェイソンの日本のココ! ツッコミ入れてもいいですか!?
お笑い芸人として活躍しながら、IT企業の役員も務める厚切りジェイソンさんの書き下ろしエッセー。連載が3年目に突入しても、ツッコミの切れ味はますます好調です。今週号では、親の介護を理由にやむなく仕事をやめる「介護離職」の問題について、鋭いツッコミを入れています。「働き盛り世代が離職に追い込まれれば、トリプルパンチを受けることになる」と訴え、彼らの負担を軽減する方法を考えます。子どもが親の介護をするという認識や、融通の利かない働き方を変えていく必要がある、というのがジェイソンさんの主張です。

◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに、12人の子どもたちが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。ここには様々な事情で家を出ざるを得なかった子どもたちばかりが集まっていて、最年長のケイトリン・ビューラーがリーダーを務めています。新たにマーク・ザッターという仲間を迎えた農園に、身なりの良い中年男性が現れます。男性は農園のことをあれこれ質問し、去っていきました。「通報されるのではないか」と心配になったケイトリンが、男性の素性を調べると……。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。


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◆好評連載

初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、休暇を終えたハンナとケイト、ハリソンが、サンクスギビング(感謝祭)をどのように過ごしたかを語り合います。三人三様の休暇だったようですが……。米国の生活を紹介するミニコラムも今回はサンクスギビングがテーマです。

◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。10月から12月までを担当するのは、英国生まれでその後米国に移住したレスリー・バーリーさんです。2003年に来日し、民間の英会話学校で講師をしています。居酒屋で日本酒を楽しみながら、政治や哲学を語ることもあるというバーリーさん。今回は、日本の駅で繰り広げられる「駆け込み乗車」についての体験を語ってくれています。日ごろ、駆け込み乗車の見事な「技」を見慣れていたバーリーさんでしたが、ある日、友人が同じことを試みると……。

◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「容姿、見た目」に関係のある表現がテーマです。日本語で表現する「すごい美人」や「中肉中背」は、英語でどのように言うのでしょうか。

◆100語で読むニュース News in 100 Words
英文ニュースを初心者向けにコンパクトにまとめました。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるはず。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適です。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできますので、ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、ローマ法王がミサの最中に携帯電話で写真を撮ろうとする人々に苦言を呈した話題や、ツイッターの制限字数が緩和されたニュースなどを紹介しています。


中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Books:放課後ブッククラブ
英語多読に関する著書がある林剛司さんが、中高生でも辞書を使わずに読めるレベルの英語の本を紹介するコーナーです。今週号は、Foundation Reading Libraryというシリーズを紹介します。話題にしているのは、米国の小さな町に住むティーンエージャーが繰り広げる学校生活や趣味、友情や初恋などで、読んでいくうちに日常生活の英語をたくさん学ぶことができるといいます。筆者の2人は、日本の大学で英語を教えているそうで、英語教育のプロでもあります。ストーリーの簡単な紹介や登場人物のイラストもあわせて載っているので、読み始める前に目を通しておくと良さそうです。

◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介するのは、これまでヒーロー役を演じることが多かったクリス・エヴァンスが、子役との共演を果たした「gifted/ギフテッド」です。独身男のフランクは、7歳の姪(めい)メアリーと2人で暮らしています。彼女には類いまれな数学の才能があるのですが、自分の亡き姉でもあるメアリーの母親の「普通に育てたい」という遺志に従い、メアリーを一般の学校に通わせます。そこに、メアリーに英才教育を受けさせるべきだと主張するフランクの母親が現れます。教育のあり方をめぐる難問も提起するこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。

◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、さまざまな動物と触れあうことができる「ペットカフェ」です。犬や猫といったメジャーな動物だけでなく、昨今は「ふくろうカフェ」や「はりねずみカフェ」まで登場したといいます。日本におけるそんなペットカフェ事情を、英語で説明していきます。

◆Dear Annie 十人十色の人生模様
コラムニストのAnnie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答える連載はますます好調です。今回は「再婚するも切り難い元妻との縁」「私の服装をまねる母にイラつく」の相談2題を取りあげています。

上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆Travel: Toledo, SPAIN
今週のトラベルのコーナーは、スペインの古都トレドを訪れました。首都マドリードから南西に約70キロ。岩山の上に築かれたトレドの街は、古くから天然の要塞(ようさい)として栄え、長い歴史のうちに、キリスト、イスラム、ユダヤの三つの宗教が入りまじりました。街に残る古い建物の数々には、それぞれの文化の影響が色濃く残されているそうです。旅の筆者は、街を散策するうちに、丘の上から見える景色に圧倒され、刀剣や象眼細工といった伝統工芸にも魅せられます。さらには、街で愛される伝統の味も楽しむのでした。美しい街並みを伝える写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。


◆Weekly Picks  COP23、「温暖化は不可逆的な転換点に」研究グループが警告
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、このほど閉幕した気候変動枠組み条約締約国会議(COP23)での話題を取りあげています。パリ協定の運用ルールが大きなテーマとなったこの会議には、様々な研究者や環境NGOも参加しました。そんな中、ある研究者グループは「地球は、温暖化が暴走を始める臨界点を超えようとしている」と訴え、メディアなどの注目を集めました。どんな事態が想定されるのか、その主張に耳を傾けます。
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