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啓文社
表現者クライテリオン
2026年08月17日発売
目次:
『表現者クライテリオン 2026年9月号 「寛容」という暴力──あるいは健全な自文化中心主義(エスノセントリズム)の擁護』
巻頭言
「多様性」や「寛容」という言葉がドグマとして蔓延した現在の言論空間において、移民増加等に向けられる生活実感に根ざした感情は「排外主義」というレッテルによって抑圧されている。
しかし、人類は具体的な共同体の中で生きることが運命づけられており、その共同体によって育まれた価値体系の中で世界を見、ものを考え、幸福を感じ、善悪を判断する。ゆえに、その価値体系を根本的に突き崩そうとするものが現れた時、それに抵抗しようとするのは人間の自然なる防衛本能である。
もちろん、既存の価値体系は完全に閉じられたものではない。新奇なもの、異質なものとの出会いを、ただ恐れるだけでなく喜んで迎え入れ、自らを変容させていくこともまた自然の心性である。だからこそ、私たちは何を迎え入れ、何を拒むべきか、いま厳しく問われているのはその境界のクライテリオン(=規準)である。
どこまでも曖昧に移民を受け入れ、境界を溶解させていく政府の態度は、自己の輪郭を失い、自他の区別を然とできなくなった日本人の精神の反映に他ならない。本誌はこの困難な時代にあらためて「寛容」や「排外主義」といった言葉の再定義を試みる。そして、人々の声なき不安を生活者の権利としてすくい上げ、「健全な自文化中心主義」をどの文化も当然に持つべき態度として提示する議論を展開することとした。
表現者クライテリオン編集部
【巻頭オピニオン・コラム】
・「極」の擁護/ 柴山桂太
・伊藤貫のワシントン・ラプソディ 「アメリカによる世界一極化」という妄想/ 伊藤 貫
・非国民のすゝめ 秩序は嘲笑すべし/ 小幡 敏
【特集:「寛容」という暴力──あるいは健全な自文化中心主義(エスノセントリズム)の擁護】
◆特集座談会
・移民受け入れの規準は「日本文化」にあり/ 施 光恒×大場一央×辻田真佐憲×浜崎洋介
◆特集論考
・不寛容なくして寛容なし 歴史を貫く寛容のパラドックス/ 森本あんり
・日本で「統合政策」は可能なのか/ 川端祐一郎
・「神国日本」が拒絶したもの/ 三浦小太郎
・共同体の境界設定と共存の作法/ 中田 考
・受託の責務としてのナショナリズム 「責任なき寛容」の暴力を越えて/ 白川俊介
・レッテルが言論を閉ざすとき 「寛容」はなぜ排除へと反転するのか/ 佐藤慶治
【小特集:「皇室典範改正」論議の空虚】
◆インタビュー
・覚醒か、日本の滅亡か 熱量なき改正は皇室を破壊する/ 片山杜秀
・令和の正統論と保守派が直視すべき覚悟/ 新田 均
【特別座談会】
・追悼 桶谷秀昭 孤高の思想家は何を遺したか/ 新保祐司×山本直人×小野耕資×富岡幸一郎
【連載】
・覆面座談会 流行思想解剖 第1回 國分功一郎の確かな「敗北」について 『天皇への敗北』を読む
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第四十五回 世界潮流の中の日本 憲法九条はどこへゆく/ 富岡幸一郎
・満洲こぼれ話 第7回 平民列伝①/ 小幡 敏
・戦後精神史入門 序 再び見出された「現実」のために/ 浜崎洋介
・「農」を語る 第1回 「武」に通ずる「農」/ 荒谷 卓×小野耕資
・儒学者たちの実存と実像① 孔子 「門弟三千」の孤独としくじり/ 大場一央
・考える機械を考える 第1回 「考える機械」は本当に考えているのか/ 川端祐一郎
【書評】
・『公と私』溝口雄三 著/ 粕谷文昭
・『日本の自然葬 風葬・土葬から樹木葬・循環葬まで』高橋繁行 著/ 小野耕資
・『昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話』鏡リュウジ、東畑開人 著/ 山田陣之祐
・『宣長とベルクソン』前田英樹 著/ 髙橋直也
【その他】
・政治家を政策で判断する勿れ/皇室典範改正報道に見るメディアの「ニヒリズム」(保守放談)
・読者の皆様へ
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
與論形成に寄与する真正保守総合誌
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集英社
kotoba(コトバ)
2026年09月04日発売
目次:
特集 ラジオがそばにいてくれる
顔は見えない。映像もない。文字として残るわけでもない。
それでもラジオの言葉は、ときに本や映像以上に深く心に届き、
誰かの背中を押し、私たちの日常に寄り添ってくれることがあります。
いま、「聴く」文化は大きな広がりを見せています。
radikoやポッドキャスト、オーディオブックの普及によって、
新たなリスナーを惹きつけています。
なぜ私たちは誰かの声に耳を傾けるのか。
音声コンテンツはこれからどのような可能性を切り開いていくのか。
本特集では、ラジオと言葉の力、ラジオと本や漫画との関係、
そして音声メディアの未来まで、多彩な書き手や語り手とともに考えます。
Part1 ラジオの力、言葉の力
朝井リョウ×加藤千恵 『信頼できない語り手』の裏側
大西泰斗 「声だけはちょっと自信があったんです」
荻上チキ×武田砂鉄 ニュースをどう伝えるか
宮藤官九郎 愚痴とラジオの意外な関係
田家秀樹×スージー鈴木 音楽を語るラジオ
大森淳郎 戦時下、ラジオ人たちの苦悩と順応
Part2 ラジオと生きる
高橋源一郎 ラジオの子
ハライチ 10年続いた深夜ラジオの「エネルギー」
ヤマノエイ ラジオの漫画が描きたくて漫画家になった
佐倉綾音 「論理」を突き詰め「集団ごっこ」を生きる
タブレット純 ラジオは「通信機」のように
村上謙三久 ラジオ小説はなぜ増えているのか
Part3 ラジオ、次の100年へ
小川 哲×TaiTan×大森時生 ポッドキャストは歌である
アルコ&ピース 文化人の「やばさ」を暴くポッドキャスト
橋本吉史 「一生続けられるコンテンツ」の作り方
ぐんぴぃ×水野太貴 落語家と塾講師――二人が目指す「しゃべりの理想形」
村上謙三久 ポッドキャストをはじめてみた
ラジオ番組のリアルイベントはなぜ増えているのか
出版社音声レーベルの現在地
岡部匡伸 ラジオの形態進化史――日本ラジオ博物館を訪ねて
※〈とじ込み付録〉『さむわんへるつ』ポストカード付き!
【対談】
森 遊机×今井悠也 日本の独自文化 映画パンフがアツい!
【第二四回 開高健ノンフィクション賞 受賞作発表】
上村幸平 『始祖の大地』
【短期集中連載】
腹巻猫 劇伴哲学 藤津亮太
磯部 涼 ルポ川崎2
【連載】
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
山極壽一 ますます「サル化」する人間社会
石井光太 災害遺族をケアする 日本DMORTの挑戦
三宅陽一郎 文学がなければ人工知能はない
入不二基義 脳梗塞、のち哲学
小松由佳 〈新連載〉シリアへ帰る
舟木彩乃 〈新連載〉「いじめ」の心理学
足立倫行 古代史を考えなおす
橋本幸士 物理学者のすごい日記
キリーロバ・ナージャ マルチリンガル・サバイバル
町田麻子 ことば万華鏡 ミュージカルの訳詞の妙技
おほしんたろう おほことば
【kotobaの森】
著者インタビュー 陣野俊史『バンリュー フランス団地映画の軌跡』
マーク・ピーターセン 英語で考えるコトバ
大村次郷 悠久のコトバ
吉川浩満 問う人
町山智浩 映画の台詞
※南陀楼綾繁さんの連載「愛と憎しみの積ん読」は今号休載します。
『kotoba』は多様性を大切にします。
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ひきこもり、生きづらさ、私たちの社会課題を当事者と共に考える初の専門誌
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